JPH086521Y2 - 塗料ミスト除去装置 - Google Patents

塗料ミスト除去装置

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JPH086521Y2
JPH086521Y2 JP1989096533U JP9653389U JPH086521Y2 JP H086521 Y2 JPH086521 Y2 JP H086521Y2 JP 1989096533 U JP1989096533 U JP 1989096533U JP 9653389 U JP9653389 U JP 9653389U JP H086521 Y2 JPH086521 Y2 JP H086521Y2
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paint mist
air
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curved
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和昭 豊島
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は塗料ミスト除去装置に関し、詳しくは、塗料
ミスト捕捉用洗浄水を塗料ミスト含有空気との合流状態
で流下させて排気域に対し横向きに放出する屈曲流路
を、下縁がほぼ水平姿勢の湾曲板によりその内側に形成
し、前記排気域に対する吸引排気路を、その吸引作用に
より前記排気域の域内気が前記湾曲板の下方において前
記屈曲流路の放出向きとは逆向きの横排気向きに流動す
るように配設した塗料ミスト除去装置に関する。
〔従来の技術〕
上記形式の塗料ミスト除去装置は(第3図参照)、屈
曲流路(13)における合流流動過程で、塗料ミスト含有
空気(図中、空気流れは破線の矢印で示す)が含む塗料
ミストを洗浄水(W)に捕捉させて空気を浄化する。ま
た、屈曲流路(13)における流下過程で洗浄水(W)を
遠心作用により湾曲板(22)の内面に沿う水流に集合さ
せて、その集合水流状態で洗浄水(W)(塗料ミストを
捕捉した洗浄水)を、ほぼ水平姿勢の湾曲板下縁から排
気域(b)へ横向きに放出するのに対し、排気域(b)
における域内気を湾曲板(22)の下方において屈曲流路
(13)の放出向きとは逆向きの横排気向きに流動させる
状態で排気域(b)から吸引排気路(R)へ吸引排気す
ることにより、屈曲流路(13)からの放出空気がその放
出向きとは逆向きの上記横排気向きへ変向する過程で、
放出集合水流(W)と放出空気との慣性の違いを利用し
て、塗料ミスト除去後の浄化空気と、塗料ミストを捕捉
した洗浄水(W)とを効果的に分離するようにしたもの
である。
ところで従来、この種形式の塗料ミスト除去装置にあ
っては、同第3図に示す如く、上記屈曲流路(13)を形
成する湾曲板(22)の下縁を単なる切縁としていた。
図中(2)は余剰塗料ミストを換気空気とともに下方
へ排出する吹付塗装作業域、(11)は屈曲流路(13)に
対して洗浄水(W)を流下供給する洗浄水流下パン、
(15)は吸引排気路(R)において並設した水切板であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
この種形式の塗料ミスト除去装置は、洗浄水と空気を
直線的絞り流路であるベンチュリー部に通過させて、洗
浄水を霧状にして空気とともにベンチュリー部から排気
域へ下向きに放出する形式(所謂ベンチュリー形式の塗
料ミスト除去装置)に比べ、前述の如く洗浄水(W)を
屈曲流路(13)での遠心作用により湾曲板(22)の内面
に沿う水流に集合させた上で排気域(b)に対し横向き
に放出して、放出直後の空気流変向に伴い放出集合水流
(W)と放出空気とを分離するから、空気と洗浄水
(W)との分離効果が高く、水ミストの状態で空気流に
乗って空気とともに排気域(b)から吸引排出されてし
まう洗浄水(W)は基本的に少ない。
しかし、湾曲板(22)の下縁を単なる切縁とする上記
の従来構造では、屈曲流路(13)からの放出空気が湾曲
板(22)の下縁部近傍で放出向きとは逆向きの横排気向
きへ急激に変向して、湾曲板(22)の下方を横排気向き
に流動することの影響で、湾曲板(22)の下縁から飛沫
となって上記の横排気向きに飛散する洗浄水(w)が未
だ少なからず存在する。
そして、このような飛散洗浄水を捕捉すべく吸引排気
路(R)には一般に水切板(15)を並設するが、飛散洗
浄水のうち空気流に乗って浮遊流動する状態にミスト化
したものも十分に捕捉して、その系外漏出を防止するに
は、水切板(15)の必要並設数が多数になったり、吸引
排気路(R)の必要長さが長尺になるなど、下流側にお
ける水切構成に高い性能が要求され、このために装置製
作が難しくなる問題があった。
本考案の目的は、湾曲板下縁に対する合理的かつ簡単
な改良により、上記の如き横排気向きへの洗浄水飛散を
抑止する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に係る本考案の特徴構成は、 塗料ミスト捕捉用洗浄水を塗料ミスト含有空気との合
流状態で流下させて排気域に対し横向きに放出する屈曲
流路を、下縁がほぼ水平姿勢の湾曲板によりその内側に
形成し、 前記排気域に対する吸引排気路を、その吸引作用によ
り前記排気域の域内気が前記湾曲板の下方において前記
屈曲流路の放出向きとは逆向きの横排気向きに流動する
ように配設した構成において、 前記屈曲流路の放出向きと同じ向きの洗浄水受止案内
面を有する板状の水切部を、前記湾曲板の下縁部から下
方に連設したことにある。
請求項2に係る本考案の特徴構成は、請求項1に係る
本考案の特徴構成において、 前記板状水切部における前記洗浄水受止案内面を凹面
に形成してあることにある。
請求項3に係る本考案の特徴構成は、 塗料ミスト捕捉用洗浄水を塗料ミスト含有空気との合
流状態で流下させて排気域に対し横向きに放出する屈曲
流路を、下縁がほぼ水平姿勢の湾曲板によりその内側に
形成し、 前記排気域に対する吸引排気路を、その吸引作用によ
り前記排気域の域内気が前記湾曲板の下方において前記
屈曲流路の放出向きとは逆向きの横排気向きに流動する
ように配設した構成において、 前記湾曲板の下縁に、放出方向に突出する複数の突出
案内部と、それら突出案内部夫々の間に位置する切欠と
を有する凹凸水切部を形成したことにある。
〔作用〕
請求項1に係る本考案の特徴構成では、湾曲板の下縁
部から下方に連設した板状水切部の洗浄水受止案内面
(屈曲流路の放出向きと同じ向きの洗浄水受止案内面)
により、その洗浄水受止案内面の存在範囲では、排気域
における空気の流れが下向きに案内され、これにより、
湾曲板下縁での横排気向きへの洗浄水飛散は無くなり、
これに代わり、可能性としては、屈曲流路を通過した洗
浄水のうち所定の横向きに放出されずに洗浄水受止案内
面を流下して、その下縁に達した一部の洗浄水が、洗浄
水受止案内面の下縁近傍で下向きから横排気向きに変向
する空気流により飛散する可能性が生じる。
しかし、上記の板状水切部を設けない従来構造におい
て湾曲板の下縁近傍で放出空気がその放出向きとは逆向
きの横排気向きへ急激に変向することに比べ、洗浄水受
止案内面の下縁近傍で生じる下向きから横排気向きへの
空気流変向は、その変向角度が小さく、また、下方向き
に案内されてある程度整流化された空気流の変向である
から、変向に伴う空気流の乱れが少なく、洗浄水受止案
内面の下縁に達した洗浄水を飛散させる作用は相対的に
小さいものとなり、このことから、洗浄水受止案内面の
下縁に達した洗浄水は横排気向きへの飛散が抑制され
て、ある程度集合化した状態で排気域の底部に落下す
る。すなわち、従来構造に比べ、屈曲流路の放出向きと
は逆向きの横排気向きへの洗浄水飛散が抑制される。
請求項2に係る本考案の特徴構成では、上記の作用に
加え、凹面に形成した洗浄水受止案内面を流下する洗浄
水は、凹面による案内により、その下縁(すなわち、屈
曲流路の放出向きと同じ向きの凹面の先端)から横排気
向きとは反対向きに放擲される形態となる。
また、この凹面により形成される気流デッドスペース
により、洗浄水受止案内面(凹面)上の流下洗浄水に対
する気流の影響が小さくなることで、洗浄水受止案内面
(凹面)の面上では洗浄水が安定な膜状で流下して、洗
浄水受止案内面の下縁から横排気向きとは反対向きに放
擲されるようになり、これにより、洗浄水受止案内面の
下縁での横排気向きへの洗浄水飛散が一層効果的に抑制
される。
請求項3に係る本考案の特徴構成では、湾曲板の下縁
における突出案内部と切欠との交互配置形状により屈曲
流路からの放出空気が横排気向きへの変向にあたって分
散され、これにより、従来構造に比べ湾曲板の下縁から
洗浄水を横排気向きへ飛散させる作用が小さくなって、
横排気向きへの洗浄水飛散が抑制される。
〔考案の効果〕
請求項1に係る本考案の特徴構成によれば、洗浄水を
屈曲流路での遠心作用により湾曲板の内面に沿う水流に
集合させた上で排気域に対し横向きに放出して、その放
出直後の空気流変向に伴い放出集合水流と放出空気とを
分離するという形式により、前述のベンチュリー形式な
どに比べ塗料ミストを捕捉した洗浄水と浄化空気との分
離効果を基本的に高いものとしながら、さらには、湾曲
板の下縁部から下方に連設した板状水切部の洗浄水受止
案内面をもって横排気向きへの洗浄水飛散を抑制するこ
とにより、全体として、洗浄水が水ミストの状態で空気
流に乗って空気とともに排気域から吸引排出されること
を極めて効果的に防止でき、これにより、このような水
ミストの系外漏出を十分に防止するにことおいて、下流
側の水切構成に要求される性能を低減でき装置製作を容
易にすることができる。
請求項2に係る本考案の特徴構成によれば、洗浄水受
止案内面の下縁での横排気向きへの洗浄水飛散を一層効
果的に抑制できることにより、下流側の水切構成に要求
される性能を低減して装置製作を容易にするという上記
効果をより大きく得ることができる。
請求項3に係る本考案の特徴構成によれば、請求項1
に係る本考案と同様、洗浄水を屈曲流路での遠心作用に
より湾曲板の内面に沿う水流に集合させた上で排気域に
対し横向きに放出して、その放出直後の空気流変向に伴
い放出集合水流と放出空気とを分離するという形式によ
り、前述のベンチュリー形式などに比べ塗料ミストを捕
捉した洗浄水と浄化空気との分離効果を基本的に高いも
のとしながら、さらには、湾曲板の下縁における突出案
内部と切欠との交互配置形状をもって湾曲板下縁での横
排気向きへの洗浄水飛散を抑制することにより、全体と
して、洗浄水が水ミストの状態で空気流に乗って空気と
ともに排気域から吸引排出されることを極めて効果的に
防止でき、これにより、このような水ミストの系外漏出
を十分に防止するにことおいて、下流側の水切構成に要
求される性能も低減でき装置製作を容易にすることがで
きる。
〔実施例〕
次に実施例を第1図に基づいて説明する。
(1)はトンネル状の塗装ブースであり、ブース内に
おける吹付塗装作業域(2)の天井部は、そのほぼ全面
から換気用空気を下向きに吹出す天井吹出口(3)と
し、又、床部は域内空気の通過を許す格子床(4)と
し、もって、吹付塗装作業域(2)の域内気を余剰吹付
塗料ミストの効率的排出のために下向きに換気流動させ
るようにしてある。
図中(A)は被塗物(自動車ボディー)、(5)は塗
装ガン(5a)を自動操作する塗装器であり、又、格子床
(4)の下方には、吹付塗装作業域(2)からの排気空
気中に含まれる塗料ミストを排気空気から分離除去して
排気空気を浄化する塗料ミスト除去部(6)を設けてあ
る。
被塗物(A)は載置台(7)に載置した状態で載置台
(7)とともに吹付塗装作業域(2)内をブース長手方
向へ搬送するが、その搬送構成としては、載置台(7)
を駆動移送するコンベア装置(8)を載置台移送経路の
下方に配置してブース長手方向に延設してある。
(9)は、載置台移送方向視(すなわち、被塗物搬送
方向視)で載置台移送経路の両側端近傍夫々から下方に
延びる左右一対の気流案内用壁状部であり、被塗物
(A)に遮られて被塗物(A)の両横側を迂回する状態
で下向きに流れる換気気流は、気流案内用壁状部(9)
の遮壁作用、及び、案内作用により、載置台(7)の下
側空間(a)への入り込みが阻止された状態で気流案内
用壁状部(9)に沿って整流状態で下降する。
つまり、上述の如き気流案内用壁状部(9)を設ける
ことにより、塗装仕上品質の低下の原因となる載置台下
側空間(a)及びその近傍での気流の乱れに起因した浮
遊塗料ミストの滞留、並びに、載置台(7)やコンベア
装置(8)への浮遊塗料ミストの付着堆積といった不都
合を防止するようにしてある。
尚、気流案内用壁状部(9)によって案内される塗料
ミスト含有換気気流は気流案内用壁状部(9)に沿って
整流状態で下降するから、載置台(7)の下側空間
(a)、及び、その近傍で気流の乱れにより浮遊塗料ミ
ストが滞留して、その滞留浮遊塗料ミストが載置台
(7)やコンベア装置(8)に付着堆積することに較べ
れば、気流案内用壁状部(9)への塗料ミストの付着堆
積ははるかに軽微である。
左右の気流案内用壁状部(9)は夫々、載置台移送経
路に沿ってブース長手方向に延設されている。
又、自動車ボディーを被塗部(A)とする本例では、
気流案内用壁状部(9)の上端縁を、自動車ボディー
(A)における横側部下向き突出下縁(P)の内側に入
り込ませる状態に配置してあり、これによって、自動車
ボディー(A)の横側を迂回する状態で下向きに流れる
換気気流に対する案内の一層の円滑化を図りながら、自
動車ボディー(A)における下向き突出下縁(P)の外
側塗装面に対する塗着性を良好に保つようにしてある。
一方、塗料ミスト除去部(6)では、ブースの両側壁
部夫々からブース中央部に向って下降傾斜する状態で延
びる左右一対の外側洗浄水流下パン(10)と、ブース中
央部におけるコンベア装置配設部から両外側へ向って下
降傾斜する状態で延びる左右一対の内側洗浄水流下パン
(11)とを設け、そして、左右夫々において、外側洗浄
水流下パン(10)の下端縁と内側洗浄水流下パン(11)
の下端縁との間を排気口(12)とし、内外洗浄液流下パ
ン(10),(11)からの流下洗浄水(W)を吹付塗装作
業域(2)からの塗料ミスト含有排気空気との合流状態
で流下させる合流流下路としての屈曲流路(13)を、こ
の排気口(12)から連設してある。
つまり、吹付塗装作業域(2)から下方へ排気された
空気は、外側洗浄水流下パン(10)及び内側洗浄水流下
パン(11)からの流下洗浄水(W)との合流状態で屈曲
流路(13)を高速通過し、この通過過程で排気空気中の
塗料ミストが洗浄水(W)に捕捉される。
塗料ミストを捕捉した洗浄水(W)は、下部槽(14)
で受止めた後、適宜塗料分離処理を施して各洗浄水流下
パン(10),(11)への供給洗浄水(W)に再使用す
る。
又、塗料ミストが除去された排気空気は、屈曲流路
(13)の放出口(13a)が開口する排気域(b)、及
び、複数の水切板(15a),(15b),(15c)を並設し
た蛇行吸引排気経路(R)を介して排気ファン(16)に
より強制排気する。
図中(17)は外側洗浄水流下パン(10)に対する洗浄
水供給用溢水樋であり、又、(18)は内側洗浄水流下パ
ン(11)に対する洗浄水供給用溢水樋である。
左右の排気口(12)は夫々ブース中央部寄りに配置し
てあり、又、これに伴い内側洗浄水流下パン(11)は外
側洗浄水流下パン(10)に比して急傾斜にしてあり、そ
して、この配置構成において、前述の気流案内用壁状部
(9)の下端を内側洗浄水流下パン(11)の上端近くに
配置することにより、気流案内用壁状部(9)の気流案
内作用を内側洗浄水流下パン(11)に受継がせるように
してある。
気流案内用壁状部(9)の下端と内側洗浄水流下パン
(11)の上端との間には、洗浄水供給用溢水樋(18)か
ら内側洗浄水流下パン(11)へ洗浄水(W)を流出させ
るための流出口(19)を形成してあり、又、この流出口
(19)部分に対しては、塗料ミストを含む空気が流出口
(19)からコンベア装置配設部へ侵入することを防止す
るための庇部(20)を、気流案内用壁状部(9)の下端
からの連設により備えさせてある。
排気空気、及び、洗浄水(W)を合流状態で高速通過
させる合流流路としての左右の屈曲流路(13)は夫々、
下縁がほぼ水平姿勢の湾曲板(22)によりその内側に形
成してあり、これら屈曲流路(13)の横向き放出口(13
a)はブース中央向きで各々の対応排気域(b)に開口
させてある。
また、互いに対向する放出口(13a)どうしの間に
は、一方の放出口(13a)からの放出物がその放出先方
の他方の排気域(b)に入ることを阻止する仕切壁(2
1)を設けてある。
これに対し、各排気域(b)に対する吸引排気路
(R)は、その吸引排気作用により対応排気域(b)の
域内気が湾曲板(22)の下方において屈曲流路(13)の
放出向きとは逆の左右外向きの横排気向きに流動するよ
うに配設してある。
つまり、各屈曲流路(13)における流下過程で洗浄水
(W)を遠心作用により湾曲板(22)の内面に沿う水流
に集合させて、その集合水流状態で洗浄水(W)(塗料
ミストを捕捉した洗浄水)を、ほぼ水平姿勢の湾曲板下
縁から対応の排気域(b)へ横向きに放出するのに対
し、排気域(b)における域内気を湾曲板(22)の下方
において屈曲流路(13)の放出向きとは逆向きの横排気
向きに流動させる状態で排気域(b)から吸引排気路
(R)へ吸引排気することにより、各屈曲流路(13)か
らの放出空気がその放出向きとは逆向きの上記横排気向
きへ変向する過程で、放出集合水流(W)と放出空気と
の慣性の違いを利用して、塗料ミスト除去後の浄化空気
と、塗料ミストを捕捉した洗浄水(W)とを効果的に分
離するようにしてある。
各湾曲板(22)の下縁部からは、その放出向きと同じ
向きの洗浄水受止案内面(c)を有する板状の水切部
(23)を下方に連設してあり、そして、本例において、
この板状水切部(23)は、湾曲板(22)の下縁からブー
ス外側へ向かって下降傾斜する傾斜部(23a)と、その
傾斜部(23a)の下端からブース中央側へ向かって斜め
下向きに突出する先端鍵部(23b)とを備える斜めL字
状の構造とし、このL字状構造により、上記の洗浄水受
止案内面(c)は屈曲流路(13)の放出向きと同じ向き
(すなわち、前記の横排気向きとは反対向き)に向く凹
面としてある。
つまり、放出口(13a)からの放出空気がその放出向
きとは逆向きの横排気向きに変向することの影響で、塗
料ミスト捕捉洗浄水(W)の一部が横排気向きに飛散す
ることを上記板状水切部(23)により防止するようにし
てあり、そして、前述の如く屈曲流路(13)からの放出
空気の変向過程で放出集合水流(W)と放出空気とを慣
性の違いを利用して効果的に分離することに加え、この
ように空気流変向の影響による横排気向きへの洗浄水飛
散についても板状水切部(23)をもって防止することに
より、洗浄水(W)が水ミストの状態で空気流に乗って
空気とともに排気域(b)から吸引排気されることを効
果的に防止する。
図中(24)は、コンベア装置(8)内部への塗料ミス
ト侵入を防止するシール部材である。
また、コンベア装置(8)は、そのケース構造を無底
構造としてあり、仮にコンベア装置(8)の内部へその
上部から塗料ミストが侵入したとしても、侵入塗料ミス
トが無底部から下方へ排出されるようにして、コンベア
装置内部での塗料ミストの堆積を防止するようにしてあ
る。
〔別実施例〕
次に別実施例を列記する。
(イ)前述の実施例においては、排気域(b)と屈曲流
路(13)との組を左右に設けたが、それらの組を第3図
と同様に1組だけ備える形式、あるいは、3組以上の複
数組備える形式についても本考案は適用できる。
(ロ)前述の如き板状の水切部(23)を湾曲板(22)の
下縁部から下方に連設するに代え、第2図に示すよう
に、湾曲板(22)の下縁に、その放出方向に突出する複
数の突出案内部(m)と、それら突出案内部(m)夫々
の間に位置する切欠(n)とを有する凹凸水切部(2
3′)を形成し、これにより、屈曲流路(13)からの放
出空気を横排気向きへの変向にあたって分散させること
で、空気流変向の影響による湾曲板(22)の下縁での横
排気向きへの洗浄水飛散を防止するようにしてもよい。
(ハ)板状の水切部(23)を湾曲板(22)の下縁部から
下方に連設する構成を採用する場合、その板状水切部
(23)における洗浄水受止案内面としての凹面(c)を
洗浄水流下方向で多段に設けるようにしてもよい。
(ニ)排気域(b)に続く吸引排気路(R)において水
切板(15a),(15b),(15c)を省略してもよい。
尚、実用新案登録請求の範囲の項において図面との対
照を便利にするために符号を記すが、該記入により本考
案は添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。 第2図は本考案の別実施例を示す斜視図である。 第3図は従来例を示す断面図である。 (W)……洗浄水、(b)……排気域、(13)……屈曲
流路、(22)……湾曲板、(R)……吸引排気路、
(c)……洗浄水受止案内面、(23)……板状水切部、
(23′)……凹凸水切部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料ミスト捕捉用洗浄水(W)を塗料ミス
    ト含有空気との合流状態で流下させて排気域(b)に対
    し横向きに放出する屈曲流路(13)を、下縁がほぼ水平
    姿勢の湾曲板(22)によりその内側に形成し、 前記排気域(b)に対する吸引排気路(R)を、その吸
    引作用により前記排気域(b)の域内気が前記湾曲板
    (22)の下方において前記屈曲流路(13)の放出向きと
    は逆向きの横排気向きに流動するように配設した塗料ミ
    スト除去装置であって、 前記屈曲流路(13)の放出向きと同じ向きの洗浄水受止
    案内面(c)を有する板状の水切部(23)を、前記湾曲
    板(22)の下縁部から下方に連設した塗料ミスト除去装
    置。
  2. 【請求項2】前記板状水切部(23)における前記洗浄水
    受止案内面(c)を凹面に形成してある請求項1記載の
    塗料ミスト除去装置。
  3. 【請求項3】塗料ミスト捕捉用洗浄水(W)を塗料ミス
    ト含有空気との合流状態で流下させて排気域(b)に対
    し横向きに放出する屈曲流路(13)を、下縁がほぼ水平
    姿勢の湾曲板(22)によりその内側に形成し、 前記排気域(b)に対する吸引排気路(R)を、その吸
    引作用により前記排気域(b)の域内気が前記湾曲板
    (22)の下方において前記屈曲流路(13)の放出向きと
    は逆向きの横排気向きに流動するように配設した塗料ミ
    スト除去装置であって、 前記湾曲板(22)の下縁に、放出方向に突出する複数の
    突出案内部(m)と、それら突出案内部(m)夫々の間
    に位置する切欠(n)とを有する凹凸水切部(23′)を
    形成した塗料ミスト除去装置。
JP1989096533U 1989-08-17 1989-08-17 塗料ミスト除去装置 Expired - Lifetime JPH086521Y2 (ja)

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