JP6562727B2 - パルス噴射機構およびこのパルス噴射機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents
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Description
(1)操作部(例えば後述の横型のボタン本体11,縦型のボタン本体21)の内容物噴射操作によりステム側弁作用部(例えば後述のステム側弁作用部B)が「開」に設定された状態で、外部空間域への操作部側弁作用部(例えば後述のボタン側弁作用部A)の間欠的な開閉動作を繰り返すパルス噴射機構において、
前記操作部側弁作用部は、
第一の弾性部材(例えば後述の内側コイルスプリング5)を介して配設された第一の弁部材(例えば後述のシール弁14,24)と、
前記第一の弁部材の外側に第二の弾性部材(例えば後述の外側コイルスプリング6)を介して配設され、前記第一の弁部材との間で前記開閉動作を繰り返す第二の弁部材(例えば後述の移動弁15,25)と、からなり、
前記第一の弁部材との係合部分(例えば後述の前内側環凸状部13d)を有し、前記ステム側弁作用部から前記操作部側弁作用部までの内容物通過用の連通空間域(例えば後述の中間通路空間域C)の下流側を、前記第一の弁部材および前記第二の弁部材とともに設定する連通空間域画定部(例えば後述の減圧弁13,下内側円筒状部26a,逆スカート状部26e)を備え、
内容物噴射操作の解除にともなって操作前の静止モードへ復帰するとき、前記連通空間域の内圧に基づいて、前記係合部分が前記第一の弁部材と係合した上でこれを移動させることにより、前記操作部側弁作用部が、前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部の協働作用で「開」に設定される、
構成態様のものを用いる。
(2)操作部(例えば後述の横型のボタン本体11,縦型のボタン本体21)の内容物噴射操作によりステム側弁作用部(例えば後述のステム側弁作用部B)が「開」に設定された状態で、外部空間域への操作部側弁作用部(例えば後述のボタン側弁作用部A)の間欠的な開閉動作を繰り返すパルス噴射機構において、
前記操作部側弁作用部は、
第一の弾性部材(例えば後述の内側コイルスプリング5)を介して配設された第一の弁部材(例えば後述のシール弁14,24)と、
前記第一の弁部材の外側に第二の弾性部材(例えば後述の外側コイルスプリング6)を介して配設され、前記第一の弁部材との間で前記開閉動作を繰り返す第二の弁部材(例えば後述の移動弁15,25)と、からなり、
前記第一の弁部材との係合部分(例えば後述の上端内側環凸状部26b)を有し、前記ステム側弁作用部から前記操作部側弁作用部までの内容物通過用の連通空間域(例えば後述の中間通路空間域C)の下流側を、前記第一の弁部材および前記第二の弁部材とともに設定する連通空間域画定部(例えば後述の減圧弁13,下内側円筒状部26a,逆スカート状部26e)を備え、
内容物噴射操作の解除にともなって操作前の静止モードへ復帰するとき、前記連通空間域の内圧に基づいて、前記係合部分が前記第一の弁部材と係合してこれを停止させることにより、前記操作部側弁作用部が、前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部の協働作用で「開」に設定される、
構成態様のものを用いる。
(3)上記(1),(2)において、
前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部は、
前記操作部の中にユニット構造の形で設けられた、
構成態様のものを用いる。
(4)上記(1)〜(3)において、
前記操作部は、
放出対象内容物流入用のステム(例えば後述のステム1)に取り付けられたステムジョイント(例えば後述のステムジョイント17,26)に対して上下方向および周回方向へそれぞれ移動可能であり、
前記周回方向への回動操作によって、前記ステムジョイントと上下方向に係合せずに相対的な上下動を許容するパルス噴射の状態と、前記ステムジョイントと上下方向に係合して一体化した連続噴射の状態とに選択される、
構成態様のものを用いる。
(11)ステム側弁作用部から操作部側弁作用部までの中間通路空間域における残留対象内容物の外部空間域流出の効率化を図り、かつ、中間通路空間域での内圧減少化を図ることができ、
(12)エアゾール式製品としての多機能化,利便化を図ることができ、
(13)生産管理や製品管理での取り扱いの簡単化を図ることができる、
といった効果を奏している。
図1〜図7は横型のボタン本体を用いたパルス・連続噴射機構を示し、図8〜図10は縦型のボタン本体を用いたパルス・連続噴射機構を示している。
(21)「A〜F,1〜6」の参照番号は「図1〜図10」で用い、
(22)「11〜17」の参照番号およびそのアルファベット付きは「図1〜図7」の横型ボタン本体の場合を対象とし、
(23)「21〜26」の参照番号およびそのアルファベット付きは「図8〜図10」の縦型ボタン本体の場合を対象とする。
Aは後述のシール弁14,24の弁作用外周面14d,24cおよび後述の移動弁15,25の弁作用内周面15c,25cからなる、パルス噴射用のボタン側弁作用部(請求項の操作部側弁作用部に相当),
Bは後述のステム1に設けられた周知のステム側弁作用部(例えば内容物通過用のステム孔部+ステム孔部開閉用のステムラバー),
Cはステム側弁作用部Bからボタン側弁作用部Aまでの連通状態の内容物噴射用通路域、すなわちステム側弁作用部Bの下流側でかつボタン側弁作用部Aの上流側に相当する内容物噴射用の中間通路空間域(請求項の連通空間域に相当),
Dはパルス噴射の作動モードにおける噴射内容物の流れ経路,
Eはパルス噴射の作動モードから初期モードへの復帰にともなう後述のシール弁14に対する、ボタン側弁作用部Aの開状態設定用の後方への強制シフト方向(図1参照)
Fはパルス噴射の作動モードから初期モードへの復帰にともなう後述の移動弁25に対する、ボタン側弁作用部Aの開状態設定用の上方への強制シフト方向(図8参照)
をそれぞれ示している。
1は上端部分が後述の下側円筒状部17cの内部に嵌合して後述のボタン本体11,21の押下げ操作にともない周知のステムガスケット(図示省略)との間のバルブ開作用を呈し、これにより内部通路を容器本体側の噴射対象内容物が通過するステム,
2は後述の噴射ガスおよび噴射対象内容物が収容されたエアゾール容器本体,
3はステム1やこれを上方向に付勢する周知のコイルスプリングなどが配設され、噴射対象内容物収容域としても作用するハウジング,
4はエアゾール容器本体2の開口側周縁部に取り付けられてハウジング3を保持するマウンティングカップ,
5は後述のシール弁14,24の外周面段部と、後述のカバー体16の内周面段部または上シリンダ22の環状横平面22aとの間に配設されて、当該シール弁を保持し、かつ後方(図1〜図7)または下方(図8〜図10)に付勢する内側コイルスプリング(請求項の第一の弾性部材に相当),
6は内側コイルスプリング5よりも強い弾性作用を呈し、後述の移動弁15,25の環凹状部15e,25eと、後述のカバー体16の環溝状部16dまたは上シリンダ22の環溝状部22dとの間に配設されて、当該移動弁を後方(図1〜図7)または下方(図8〜図10)に付勢する外側コイルスプリング(請求項の第二の弾性部材に相当),
をそれぞれ示している。
11は内容物噴射操作用の押下げタイプで横型のボタン本体(請求項の操作部に相当),
11aはボタン本体11の下流側前後方向に形成されて後述のシリンダ12が取り付けられる円筒状で前開口・後底面の大径本体部,
11bは大径本体部11aの後底面部分に形成されて後述の小径後筒状部12bを嵌合保持する円筒状の小径本体部,
11cは大径本体部11aの内周面前端側に形成されて後述の前周回凸状部12dと嵌合する前周回凹状部,
11dは小径本体部11bの内周面に形成されて後述の後周回凸状部12fと嵌合する後周回凹状部,
11eは小径本体部11bのいわば底面中心部分に形成されて後述の凸状倣い部13aが前後方向に貫通する後貫通部,
11fは大径本体部11aの後端側下周面部分に形成された内容物通過用の縦孔部,
11gはボタン本体11を下方から見上げたときに縦孔部11fを取り囲む形で配設されて、後述の縦逆スカート状部17aと密接しながらその上下動を案内する内環状垂下部,
11hはボタン本体11の下側部分を構成し、後述のステムジョイント17との間で周方向および上下方向へ相対移動しえる外環状垂下部,
11jは大径本体部11aをその前開口側からみたときの仮想的な左右対称中心面(上下方向垂直面)の一部に、外環状垂下部11hの内周面上端側から内方へ当該大径本体部の外周面まで連続形成されて、その下端面が、パルス噴射静止モード(図1参照)では後述の縦切欠状部17fと対向し、連続噴射モード(図6参照)では後述の周回方向起立部17eの上端面と当接する周方向等間隔の計三個の垂下片部,
11kは外環状垂下部11hの上端側内周面の垂下片部11jとは別の部分に形成されてボタン本体11の押下げ操作初期に後述のステムジョイント17の周回方向起立部17eの上端面と当接する下向きの周方向段部,
11mは外環状垂下部11hの下端側内周面に形成されて後述の連続噴射静止・作動モードおよびパルス噴射静止モードにおける円板状部17dの下面外縁部分と係合する下周回凸状部,
11nは小径本体部11bの底面部分より後側に配設された内部空間域であって、後述の凸状倣い部13aの後端側が突出し、かつ後述の起立柱状部17gが収容される後内部空間域,
をそれぞれ示している。
12は大径本体部11aおよび小径本体部11bのそれぞれに外周面が嵌合するシリンダ,
12aはシリンダ12の前部分を構成して大径本体部11aの内周面に嵌合保持される大径前筒状部,
12bはシリンダ12の後部分を構成して小径本体部11bの内周面に嵌合保持される小径後筒状部,
12cは大径前筒状部12aと小径後筒状部12bとのいわば連結部分に相当する環状段部,
12dは大径前筒状部12aの前端側外周面に形成されて大径本体部11aの前周回凹状部11cと嵌合する前周回凸状部,
12eは環状段部12cに形成された内容物通過用の横孔部,
12fは小径後筒状部12bの後端側外周面に形成されて後周回凹状部11dと嵌合する後周回凸状部,
12gは小径後筒状部12bの後端内面部分からなる環状縦底面,
12hは環状縦底面12gの中央部分であって後貫通部11eと同じ形状からなり、後述の凸状倣い部13aが前後方向に貫通する前貫通部,
12jは小径後筒状部12bの前端面部分に周方向飛び飛びの状態で例えば計三個形成された内容物通過用の径方向溝状部,
をそれぞれ示している。
13は小径後筒状部12bの内部空間域に配設された本発明の新たな構成要素であって、内容物噴射操作の解除後にボタン本体11および後述のステムジョイント17などが静止モード位置に復帰する際、後述のシール弁14を後方へ駆動して後述の移動弁15との間のボタン側弁作用部Aを開状態にいわば強制設定し、これによりステム側弁作用部Bが閉じた後のステム出力側から当該弁作用部までの内容物通過域の内圧を外部空間域に逃がすための減圧弁(請求項の連通空間域画定部に相当),
13aは減圧弁13の後側の突出部分であって、前貫通部12hおよび後貫通部11eを介して後述のテーパカム面17hに案内される凸状倣い部,
13bは減圧弁13の前外側部分であって、シリンダ12の小径後筒状部12bの内周面に密接してシール作用を呈する後側スカート状部,
13cは後側スカート状部13bの内側に形成された前開口鞘状部,
13dは前開口鞘状部13cの内周面前端部分に形成されて、内容物噴射操作の終了後の静止モードへの復帰時に後述のシール弁14の後外側環凸状部14bとの係合作用により当該シール弁を後方に駆動する前内側環凸状部(請求項の係合部分に相当),
13eはパルス噴射静止モードや連続噴射においてシリンダ12の小径後筒状部12bの環状縦底面12gに当接する環状後側端面,
をそれぞれ示している。
14は大径前筒状部12aの内部空間域に配設されて、後述の移動弁15との間で内容物パルス噴射用の開閉動作を繰り返す弁作用部を備え、かつ、上述したようにパルス噴射における静止モード復帰時の減圧弁13の移動により後方に駆動されて当該弁作用部を確実に開状態に設定する筒状のシール弁(請求項の第一の弁部材に相当),
14aはシール弁14の後側部分であって、減圧弁13の前開口鞘状部13cの内部を移動する後開口鞘状部,
14bは後開口鞘状部14aの後端側外周面に形成されて減圧弁13の前内側環凸状部13dと係合する後外側環凸状部,
14cは後外側環凸状部14bより前方外周面に形成されて、パルス噴射の作動モードのときに前開口鞘状部13cの前端部分といわば間欠的に当接する縦環状段部,
14dは縦環状段部14cより前方外周面に形成されて、後述の移動弁15の弁作用内周面15cとの間の接離作用により内容物パルス噴射用の弁作用部Aを構成する後広がり環テーパ状の弁作用外周面,
をそれぞれ示している。
15は大径前筒状部12aの内部空間域にシール弁14を取り囲むかたちで配設されて、当該シール弁との間で内容物パルス噴射用の開閉動作を繰り返す弁作用部を備えたいわば内外連結二重筒状の移動弁(請求項の第二の弁部材に相当),
15aは外筒を構成し、大径前筒状部12aの内周面に密接しながら前後方向に移動する後広がりの横逆スカート状部,
15bは同じく外筒を構成し、横逆スカート状部15aより前方に配設されて大径前筒状部12aの内周面に密接しながら前後方向に移動する前広がりの前外側スカート状部,
15cは内筒の後端側内周面部分に形成されて、弁作用外周面14dとの間の接離作用により内容物パルス噴射用の弁作用部Aを構成する後広がり環テーパ状の弁作用内周面,
15dは内筒の前端部分であって、後述の横円筒状部16cの内周面に密接しながら前後方向に移動する前広がりの前内側スカート状部,
15eは移動弁15の内外連結部分の前側に前外側スカート状部15bを含む態様で形成されて後述の外側コイルスプリング6の後端側が取り付けられる前向きの環凹状部,
15fは横逆スカート状部15aの下端部分に形成されて、パルス噴射・連続噴射の静止モード,パルス噴射作動モードにおける移動弁15の最後退状態、および連続噴射作動モードのとき小径後筒状部12bの前端面部分に当接保持される縦環状平面,
をそれぞれ示している。
16はシリンダ12の内部に減圧弁13,シール弁14および移動弁15などを組み込んだ状態で、大径前筒状部12aの内周面に嵌合保持されることにより連続噴射・パルス噴射用の弁ユニットを構成し、かつ、外部空間域への内容物噴射部として作用する鞘状のカバー体,
16aはカバー体16の前面(底面)中央に形成された内容物の噴射孔部,
16bは噴射孔部16aの直上流部分に複数形成されて作動モードにおけるシール弁14の最前進状態を保持するとともに、その隣同士の間の凹状部が当該噴射孔部への内容物通過域として作用する径方向のリブ状部,
16cは噴射孔部16aおよびリブ状部16bを取り囲む態様で形成されて、その内周面に、移動弁15の前内側スカート状部15dが密接状態で案内される横円筒状部,
16dは横円筒状部16cの外側周回方向に形成されて後述の外側コイルスプリング6の前端側を受ける後向きの環溝状部,
をそれぞれ示している。
17は後述のステム1に嵌合状態で取り付けられて当該ステムとボタン本体11の内容物通路域とを連通させるステムジョイント,
17aはボタン本体11の内環状垂下部11gの内周面に密接した状態で上下動する縦逆スカート状部,
17bは縦逆スカート状部17aの直上流側縦方向に連続形成された内容物通過用の中間円筒状部,
17cは中間円筒状部17bの直上流側縦方向に連続形成されたステム取付け用の下側円筒状部,
17dは下側円筒状部17cなどと同一中心でその上端部分から外方に延びて、パルス噴射の静止モードおよび連続噴射の各モードのとき、下面外縁部分が外環状垂下部11hの下周回凸状部11mに当接して保持される円板状部,
17eは円板状部17dの上面外縁周方向に等間隔で形成されて、連続噴射の各モードのとき、垂下片部11jの下端面と当接する計三個の周回方向起立部,
17fは周回方向起立部17eが形成されていない周方向欠落範囲であって、パルス噴射のとき、垂下片部11jの下端面が対向・通過してボタン本体11の図1,図2間での上下動を許容する周方向等間隔の計三個の縦切欠状部,
17gは前側の縦切欠状部17fとは径方向反対の後側部分に形成された起立柱状部,
17hは起立柱状部17gの上端面であって減圧弁13の凸状倣い部13aが当接する前下がりのテーパカム面,
をそれぞれ示している。
21は内容物噴射操作用の押下げタイプで縦型のボタン本体(請求項の操作部に相当),
21aはボタン本体21に形成された内容物通過用のL字状通路部,
21bはL字状通路部21aの下流端部側に取り付けられた内容物噴射用のノズル,
21cはノズル21bの噴射孔部,
をそれぞれ示している。
22はその上側小径部分がL字状通路部21aの上流端側に嵌合固定された円筒状の上シリンダ,
22aは上シリンダ22の上側小径部分の下端域に連続形成されて、内側コイルスプリング5を受ける環状横平面,
22bは環状横平面22aの周方向等間隔位置から内側に略同じ高さで連続形成されて、パルス噴射作動モードのときの後述のシール弁24のいわば上動限界位置を画定する計三個の内向き凸状片部,
22cは環状横平面22aの外側に形成されて後述の移動弁25の内側逆スカート状部25dとの密接シール作用を呈する垂下円筒状部,
22dは垂下円筒状部22cの直外側に形成されて外側コイルスプリング6を受ける下向きの環溝状部,
22eは環溝状部22dの直外側に形成されて後述の下シリンダ23の上端側部分を嵌合保持する下向きの環凹状部,
をそれぞれ示している。
23はその上端側部分が上シリンダ22の環凹状部22eに嵌合保持された円筒状の下シリンダ,
23aは下シリンダ23の下側内周面から連続形成されて後述のステムジョイント26の逆スカート状部26eが密接する内側起立円筒状部,
23bは内側起立円筒状部23aの上端面に周方向飛び飛びの態様で形成された径方向溝状部,
23cは内側起立円筒状部23aの直外側の部分で後述の移動弁25のスカート状部25aが入り込む上向きの環溝状部,
23dは環溝状部23cの底面と略同じ高さの下シリンダ外周面の周方向に形成されて、パルス噴射の静止モードおよび連続噴射(静止・作動モード)のとき後述のステムジョイント26の内環凸状部26gと係合し、これにより下シリンダ23およびこれと一体のボタン本体21の最上動位置を画定する外環凸状部,
23eは内側起立円筒状部23aへのいわば分岐部分より下側の下シリンダ部分であって周方向等間隔に形成された計三個の円弧状垂下部,
23fは円弧状垂下部23eの周方向端部の下端側に形成されてエアゾール容器本体2とボタン本体21との間の相対的な回動操作(=パルス噴射と連続噴射の選択操作)のときに後述のリブ状部26j(ステムジョイント26)の周方向側面と当接し、これにより利用者に回動操作完了を認識させるための垂下面,
23gは隣同士の円弧状垂下部23eの間に形成された計三個の切欠状部,
をそれぞれ示している。
24はシール弁14と同一形状で、後述の移動弁25との間で内容物パルス噴射用の開閉動作を繰り返す弁作用部(ボタン側弁作用部A)を備え、かつ、パルス噴射の静止モード復帰における後述の移動弁25と一体になった上方への自らの移動時にこれよりも先に停止して当該弁作用部を確実に開状態に設定する鞘状のシール弁(請求項の第一の弁部材に相当),
24aはシール弁24の下端側外周面に形成されて後述の下内側円筒状部26aの上端内側環凸状部26bと係合する下端外側環凸状部,
24bは下端外側環凸状部24aより上方の外周面に形成されて、パルス噴射の作動モードのときに後述の下内側円筒状部26aの上端部分に当接する下向きの横環状段部,
24cは横環状段部24bより上方外周面に形成されて、後述の移動弁25の弁作用内周面25cとの間の接離作用により内容物パルス噴射用のボタン側弁作用部Aを構成する下広がり環テーパ状の弁作用外周面,
をそれぞれ示している。
25は下シリンダ23などの内部空間域にシール弁24を取り囲むかたちで配設されて、当該シール弁との間で内容物パルス噴射用の開閉動作を繰り返す弁作用部(ボタン側弁作用部A)を備えたいわば内外連結二重筒状の移動弁(請求項の第二の弁部材に相当),
25aは外筒を構成し、下シリンダ23の内周面に密接しながら上下方向に移動する下広がりのスカート状部,
25bは同じく外筒を構成し、スカート状部25より上方に配設されて下シリンダ23の内周面に密接しながら上下方向に移動する上広がりの外側逆スカート状部,
25cは内筒の下端側内周面部分に形成されて、弁作用外周面24cとの間の接離作用により内容物パルス噴射用のボタン側弁作用部Aを構成する下広がり環テーパ状の弁作用内周面,
25dは内筒の上端部分であって、垂下円筒状部22cの内周面に密接しながら上下方向に移動する上広がりの内側逆スカート状部,
25eは移動弁25の内外連結部分の上側に外側逆スカート状部25bを含む態様で形成されて外側コイルスプリング6の下端側が取り付けられる上向きの環凹状部,
25fはスカート状部25aのいわば基部から内側に連続形成されて、パルス噴射・連続噴射の静止モード,パルス噴射作動モードにおける移動弁25の最下動状態、および連続噴射作動モードそれぞれのとき、内側起立円筒状部23aの上端面部分に当接保持される環天井面,
をそれぞれ示している。
26はステム1に嵌合状態で取り付けられて、シール弁24に対し、減圧弁13と同様の弁作用(=ボタン側弁作用部Aの開閉作用)を呈するとともに、当該ステムと当該ボタン側弁作用部とを連通させるステムジョイント,
26aはその内部空間域をシール弁24の下端側部分が空間域内周面に案内されながら上下動し、かつ、ステム1の流出側空間域として作用する下内側円筒状部(請求項の連通空間域画定部に相当),
26bは下内側円筒状部26aの内周面上端部分に形成されて、内容物パルス噴射操作の終了後の静止モードへの復帰時にシール弁24の下端外側環凸状部24aとの係合作用により当該シール弁のそれ以上の上動を阻止して、(上動が阻止されない)移動弁25の弁作用内周面25cを当該シール弁の弁作用外周面24cから離間させるための上端内側環凸状部(請求項の係合部分に相当),
26cは下内側円筒状部26aの内周面上下方向に周方向等間隔で形成された計三個の縦溝状部,
26dは縦溝状部26cの上端部分に形成された下内側円筒状部26aの内外連通用の横孔部,
26eは横孔部26dの外側にこれを取り囲むように形成されて上下動状態の内側起立円筒状部23aの内周面に密接する逆スカート状部(請求項の連通空間域画定部に相当),
26fは下内側円筒状部26aの外側に形成された下外側円筒状部,
26gは下外側円筒状部26fの上端側内面周方向に形成されて下シリンダ23の外環凸状部23dとの係合作用によりボタン本体21の最上動位置を画定し、そこから当該ボタン本体が抜けたりしないようにする内環凸状部,
26hは下内側円筒状部26aと下外側円筒状部26fとの間の環状空間域下側に下シリンダ23の円弧状垂下部23eのそれぞれと対応する周方向等間隔の態様で形成され、パルス噴射における、当該下シリンダの当該ステムジョイントに対する上下動(図8,図9参照)を許容するための計三個の円弧凹状部,
26jは円弧凹状部26hそれぞれの間に形成されて、パルス噴射におけるボタン本体21の押下げ操作初期(図9参照)の段階で、すなわちステム1が静止モード位置のままの段階で、下シリンダ23の切欠状部23gに入り込み、その上側終端部に当接するリブ状部,
をそれぞれ示している。
(31)図1のパルス噴射静止モード(横型)の場合、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「閉」であり、
(32)図2の場合、ボタン側弁作用部Aは「閉」,ステム側弁作用部Bは「閉」であり、
(33)図3および図4の場合、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「開」であり、
(34)図5の場合、ボタン側弁作用部Aは「閉」,ステム側弁作用部Bは「開」であり、
(35)図6の連続噴射静止モード(横型)の場合、図1のときと同じく、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「閉」であり、
(36)図7の場合、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「開」であり、
(37)図8のパルス噴射静止モード(縦型)の場合、図1,図6と同じく、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「閉」であり、
(38)図9の場合、ボタン側弁作用部Aは「閉」,ステム側弁作用部Bは「閉」であり、
(39)図10の連続噴射静止モード(縦型)の場合、図1,図6,図8のときと同じく、ボタン側弁作用部Aは「開」,ステム側弁作用部Bは「閉」である。
・シール弁14および減圧弁13からなる前後方向直列部材
・シール弁14の周りに配設された移動弁15
・シール弁14に対する内側コイルスプリング5
・移動弁15に対する外側コイルスプリング6
が収容され、その全体がユニット構造になっており取り扱いに便利である。
・シール弁24
・シール弁24の周りに配設された移動弁25
・シール弁24に対する内側コイルスプリング5
・移動弁25に対する外側コイルスプリング6
が収容され、その全体がユニット構造になっており取り扱いに便利である。
(41)図1〜図7の横型のパルス・連続噴射機構の場合、概略、
「ステム1の内部通路域−中間円筒状部17b−縦逆スカート状部17a−内環状垂下部11g−縦孔部11f−当該縦孔部に続く、大径本体部11a,小径本体部11bおよびその内部の小径後筒状部12bなどにより画定される後端側環状空間域−横孔部12e−当該横孔部に続く、小径後筒状部12b,大径前筒状部12aおよび横逆スカート状部15aにより画定される後側外環状領域−径方向溝状部12j−当該径方向溝状部に続く、小径後筒状部12b,減圧弁13およびシール弁14などにより画定される後側内環状領域」であり、
(42)図8〜図10の縦型のパルス・連続噴射機構の場合、概略、
「ステム1の内部通路域−下内側円筒状部26aおよびシール弁24により画定される鞘状空間域−横孔部26d−当該横孔部に続く、下内側円筒状部26a,逆スカート状部26e,内側起立円筒状部23aおよびシール弁24などにより画定される環状空間域」である。
(51)ボタン本体11,21の押下げ操作により周知のステム側弁作用部Bを「開」に設定した状態で、内容物出力側のボタン側弁作用部Aが「図3−図4−図5−図3−・・・」などの間欠的な開閉作用を繰り返すパルス噴射において、
(52)ボタン本体11,21の押下げ操作解除によりステム1が静止モード位置へと上動してパルス噴射機構の全体が図1,図8の静止モードへ復帰するとき、ステム側弁作用部Bが閉じ、これにともない同じく閉状態に移行してしまうボタン側弁作用部A(図2,図9参照)を、中間通路空間域Cの内圧作用で開状態に強制シフトさせる、
すなわち、
・横型のボタン本体11を用いたパルス噴射の場合(図1参照)、
中間通路空間域Cの内圧作用により図2の位置の減圧弁13がステムジョイント17のテーパカム面17hに倣いながら後上方に移動して、その前内側環凸状部13dとシール弁14の後外側環凸状部14bとの係合作用に基づき当該シール弁も後退し、その結果、当該シール弁の弁作用外周面14dが移動弁15の弁作用内周面15cから離間し、
・縦型のボタン本体21を用いたパルス噴射の場合(図8参照)、
中間通路空間域Cの内圧作用により図9の位置のシール弁24および移動弁25のいわば一体物が上方に移動する途中で、当該シール弁は、その下端外側環凸状部24aがステムジョイント26(下内側円筒状部26a)の上端内側環凸状部26bに係止された状態で停止し、その後の移動弁25の上方向への継続移動にともない当該移動弁の弁作用内周面25cが当該シール弁の弁作用外周面24cから離間する、
(53)また、静止モードにおいてボタン本体11,21と、エアゾール容器本体2との間の相対的な周方向回動操作を行うことにより、パルス噴射および通常の連続噴射を選択できる、
ことなどである。
(61)図1の横型のボタン本体11の場合、その垂下片部11jのそれぞれがステムジョイント17の縦切欠状部17fと対向し、
(62)図8の縦型のボタン本体21の場合、これと一体化した状態の下シリンダ23の円弧状垂下部23eがステムジョイント26の円弧凹状部26hと対向し、かつ、当該下シリンダの切欠状部23gが当該ステムジョイントのリブ状部26jと対向し、
(63)これら対向状態に設定された一対の構成要素それぞれの一方に他方が入り込める、
からである。
(71)ボタン本体11は、その垂下片部11jがステムジョイント17の周回方向起立部17eと略対向当接し、
(72)ボタン本体21は、これと一体化した状態の下シリンダ23の円弧状垂下部23eがステムジョイント26のリブ状部26jの上端面と略対向当接する。
(81)ステム1は、周知のコイルスプリング(図示省略)の弾性作用などによって上動復帰位置に保持され、
(82)ボタン本体11は、前回の噴射操作解除にともなう上動位置で保持され、すなわちその内環状垂下部11gの下端側内周面にステムジョイント17の縦逆スカート状部17aが密接し、かつ、その下周回凸状部11mが当該ステムジョイントの周回方向起立部17eの下端縁部分に当接し、
(83)減圧弁13は、前回のボタン本体11の押下げ操作解除時に中間通路空間域Cの内圧作用で後方にシフトする際、その前内側環凸状部13dとシール弁14の後外側環凸状部14bとの係合作用により当該シール弁を後退させて、ボタン側弁作用部Aを離間状態に強制設定し、
(84)この後方シフトにより、減圧弁13の環状後側端面13eがシリンダ12の小径後筒状部12bの環状縦底面12gに当接し、
(85)移動弁15は、外側コイルスプリング6と小径後筒状部12bの環状前端面とのいわば挟持作用により、その弁作用内周面15cがシール弁14の弁作用外周面14dから離間する形で保持され、
(86)シール弁14とカバー体16との間に配設された内側コイルスプリング5は、その略自然長状態であり、
(87)ボタン本体11と一体のシリンダ12に配設された減圧弁13の凸状倣い部13aは、前回のボタン本体11の押下げ操作解除後のテーパカム面17hに対する上動位置に当接保持されている。
ここで、上シリンダ22および下シリンダ23の内部に配設された内側コイルスプリング5,外側コイルスプリング6,シール弁24および移動弁25の関連構成は、図1の場合と略同じである。
(91)図2のボタン本体11の横型パルス噴射機構の場合、
〔減圧弁13+シール弁14〕は、その移動可能方向である前後方向への受圧面積において減圧弁13の方が大きく、また内側コイルスプリング5の弾性力が小さいため、ボタン本体11と固定状態のシリンダ12に対して、当該減圧弁が、その前内側環凸状部13dと当該シール弁の後外側環凸状部14bとの係合状態で後方向へと移動し、これにより当該シール弁の弁作用外周面14dが移動弁15の弁作用内周面15cから離間した図1の静止モードへ復帰し、
(92)図8のボタン本体21の横型パルス噴射機構の場合、
〔シール弁24+移動弁25〕は、いわば一体となって中間通路空間域Cの内圧を受け、ステム1に固定状態のステムジョイント26に対して上方向へと移動し、かつ、その移動途中で当該シール弁はその下端外側環凸状部24aが当該ステムジョイントの上端内側環凸状部26bに係合して停止し、その後は当該移動弁のみが上動し、これにより当該移動弁の弁作用内周面25cが当該シール弁の弁作用外周面24cから離間した図8の静止モードへ復帰する。
(101)先ず、中間通路空間域Cの内圧増加にともない、図2におけるステム下動位置のシール弁14および移動弁15、ならびに図9におけるステム下動位置のシール弁24および移動弁25のそれぞれ一対の弁部材が、ボタン側弁作用部Aの「閉」状態のまま内側コイルスプリング5および外側コイルスプリング6の弾性力に抗しながら前方または上方に移動し、
(102)この移動途中において、シール弁14,24の方がそれぞれカバー体16のリブ状部16bおよび上シリンダ22の内向き凸状片部22bに当たって停止し、この停止後は移動弁15,25のみが動くことによりボタン側弁作用部A(弁作用外周面14d+弁作用内周面15c:弁作用外周面24c+弁作用内周面25c)が開き、その結果、エアゾール容器本体2などの内容物が流れ経路Dの形で外部空間域に噴射され(図3参照)、
(103)この内容物の外部空間域への噴射にともないボタン側弁作用部Aの直下流側(中間通路空間域Cの一部)の前方への内圧が減少して、内側コイルスプリング5および外側コイルスプリング6の後方への弾性力が勝る結果、シール弁14,24および移動弁15,25は当該ボタン側弁作用部が「開」で内容物噴射状態のまま後退し(図4参照)、
(104)このパルス噴射状態での後退動作は、図2の場合と同様に、
シール弁14,24の縦環状段部14cおよび横環状段部24bがそれぞれ前開口鞘状部13cの前端部分および下内側円筒状部26aの上端部分に当接保持され、
かつ、移動弁15,25の縦環状平面15fおよび環天井面25fがそれぞれ小径後筒状部12bの前端部分および内側起立円筒状部23aの上端部分に当接保持されて、ボタン側弁作用部Aが閉じた状態で停止し(図5参照)、
(105)この停止後、上記(101)の動作へと復帰する、
といったことを繰り返している。
(111)図1および図8のパルス噴射静止モードにおけるボタン本体11,21の位置、すなわちステムジョイント17,26から上動した位置を積極的に保持するためのパルス噴射構造にする、
(112)内容物噴射操作部として、図示の押下げタイプの操作ボタンの代わりにトリガレバータイプの操作部材を用いる、
(113)上述の回動操作によりパルス噴射静止モードと連続噴射静止モードとを選択する際のボタン本体11,21などの回動位置を示す目印やクリック感生成部などを設ける、
ようにしてもよい。
A:パルス噴射用のボタン側弁作用部
B:ステム側弁作用部
C:ステム側弁作用部からボタン側弁作用部までの中間通路空間域
D:噴射内容物の流れ経路
E:ボタン側弁作用部の開状態設定用のシール弁強制シフト方向(図1参照)
F:ボタン側弁作用部の開状態設定用の移動弁強制シフト方向(図8参照)
1:ステム
2:エアゾール容器本体
3:ハウジング
4:マウンティングカップ
5:内側コイルスプリング
6:外側コイルスプリング
11:横型のボタン本体
11a:前開口・後底面の大径本体部
11b:後底面部分の小径本体部
11c:前周回凹状部
11d:後周回凹状部
11e:後貫通部
11f:縦孔部
11g:内環状垂下部
11h:外環状垂下部
11j:垂下片部
11k:下向きの周方向段部
11m:下周回凸状部
11n:後内部空間域
12:シリンダ
12a:大径前筒状部
12b:小径後筒状部
12c:環状段部
12d:前周回凸状部
12e:横孔部
12f:後周回凸状部
12g:環状縦底面
12h:前貫通部
12j:径方向溝状部
13:減圧弁
13a:凸状倣い部
13b:後側スカート状部
13c:前開口鞘状部
13d:前内側環凸状部
13e:環状後側端面
14:シール弁
14a:後開口鞘状部
14b:後外側環凸状部
14c:縦環状段部
14d:弁作用外周面
15:移動弁
15a:横逆スカート状部
15b:前外側スカート状部
15c:弁作用内周面
15d:前内側スカート状部
15e:前向きの環凹状部
15f:縦環状平面
16:カバー体
16a:噴射孔部
16b:リブ状部
16c:横円筒状部
16d:後向きの環溝状部
17:ステムジョイント
17a:縦逆スカート状部
17b:中間円筒状部
17c:下側円筒状部
17d:円板状部
17e:周回方向起立部
17f:縦切欠状部
17g:起立柱状部
17h:テーパカム面
21:縦型のボタン本体
21a:L字状通路部
21b:ノズル
21c:噴射孔部
22:上シリンダ
22a:環状横平面
22b:内向き凸状片部
22c:垂下円筒状部
22d:下向きの環溝状部
22e:下向きの環凹状部
23:下シリンダ
23a:内側起立円筒状部
23b:径方向溝状部
23c:上向きの環溝状部
23d:外環凸状部
23e:円弧状垂下部
23f:垂下面
23g:切欠状部
24:シール弁
24a:下端外側環凸状部
24b:下向きの横環状段部
24c:弁作用外周面
25:移動弁
25a:スカート状部
25b:外側逆スカート状部
25c:弁作用内周面
25d:内側逆スカート状部
25e:上向きの環凹状部
25f:環天井面
26:ステムジョイント
26a:下内側円筒状部
26b:上端内側環凸状部
26c:縦溝状部
26d:横孔部
26e:逆スカート状部
26f:下外側円筒状部
26g:内環凸状部
26h:円弧凹状部
26j:リブ状部
Claims (5)
- 操作部の内容物噴射操作によりステム側弁作用部が「開」に設定された状態で、外部空間域への操作部側弁作用部の間欠的な開閉動作を繰り返すパルス噴射機構において、
前記操作部側弁作用部は、
第一の弾性部材を介して配設された第一の弁部材と、
前記第一の弁部材の外側に第二の弾性部材を介して配設され、前記第一の弁部材との間で前記開閉作用を呈する第二の弁部材と、からなり、
前記第一の弁部材との係合部分を有し、前記ステム側弁作用部から前記操作部側弁作用部までの内容物通過用の連通空間域の下流側を、前記第一の弁部材および前記第二の弁部材とともに設定する連通空間域画定部を備え、
内容物噴射操作の解除にともなって操作前の静止モードへ復帰するとき、前記連通空間域の内圧に基づいて前記係合部分が前記第一の弁部材と係合した上でこれを移動させることにより、前記操作部側弁作用部が、前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部の協働作用で「開」に設定される、
ことを特徴とするパルス噴射機構。 - 操作部の内容物噴射操作によりステム側弁作用部が「開」に設定された状態で、外部空間域への操作部側弁作用部の間欠的な開閉動作を繰り返すパルス噴射機構において、
前記操作部側弁作用部は、
第一の弾性部材を介して配設された第一の弁部材と、
前記第一の弁部材の外側に第二の弾性部材を介して配設され、前記第一の弁部材との間で前記開閉作用を呈する第二の弁部材と、からなり、
前記第一の弁部材との係合部分を有し、前記ステム側弁作用部から前記操作部側弁作用部までの内容物通過用の連通空間域の下流側を、前記第一の弁部材および前記第二の弁部材とともに設定する連通空間域画定部を備え、
内容物噴射操作の解除にともなって操作前の静止モードへ復帰するとき、前記連通空間域の内圧に基づいて、前記係合部分が前記第一の弁部材と係合してこれを停止させることにより、前記操作部側弁作用部が、前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部の協働作用で「開」に設定される、
ことを特徴とするパルス噴射機構。 - 前記第一の弁部材,前記第二の弁部材および前記連通空間域画定部は、
前記操作部の中にユニット構造の形で設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のパルス噴射機構。 - 前記操作部は、
放出対象内容物流入用のステムに取り付けられたステムジョイントに対して上下方向および周回方向へそれぞれ移動可能であり、
前記周回方向への回動操作によって、前記ステムジョイントと上下方向に係合せずに相対的な上下動を許容するパルス噴射の状態と、前記ステムジョイントと上下方向に係合して一体化した連続噴射の状態とに選択される、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパルス噴射機構。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載のパルス噴射機構を備え、かつ、噴射剤および放出対象内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
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