以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び遊技情報表示装置(以下、表示装置)3(遊技情報特定手段、履歴作成手段、出力手段、近履歴特定手段、類似履歴特定手段、識別手段、グループ化手段、演出手段、通知手段、第1管理手段、第1送信手段、空台特定手段、空台候補特定手段、期間特定手段、設定手段、記憶手段、対応基準値特定手段)が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び表示装置3は2台ずつ中継装置4と接続されており、中継装置4はLAN(Local Area Network)5(通信手段)を介して管理装置6(グループ化手段、設定手段、指示手段、第2管理手段、第2送信手段、空台通知条件管理手段、通知手段)と接続されている。
遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、キーボード7、モニタ8、プリンタ(図示せず)等が接続されている。
管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を受信することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。尚、管理装置6は、管理者の設定操作により設定された各種設定情報を中継装置4や遊技情報表示装置3へと送信することにより設定可能となっている。
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11、下部受皿12を有すると共に、盤面9に、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17を有する。
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口15、16への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当り(イベント)を発生する。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/260であり、大当りがその後に確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口17を開放する。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数または上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口15に入賞した場合は2Rが10%であり、4Rが45%であり、15Rが45%であるが、第2始動口16に入賞した場合は4Rが10%であり、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口15よりも第2始動口16の方が高く設定されている。
(5)確変中は大当り確率が1/74に向上すると共に、各始動口15、16への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(6)第2始動口16は普図入賞口14への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口16の入賞率が高くなる。以上は特定の機種を例にして説明したが、例示した値は異なる機種であれば大当り確率やラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な仕様となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設されている周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口15、16への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号=遊技機1から出力される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)における始動処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)及び始動数(始動処理数)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じて始動処理を特定する。尚、第1始動口15または第2始動口16への入賞を示す信号としても良い。
・大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力される状態信号であるので、大当り信号の入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口16の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時を含む))にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技装置2の状態や遊技機1の遊技状態を示す状態表示部18、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口19、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部20、持玉(会員であれば貯玉も含む、獲得価値、有価価値)を払い出すための払出釦21、払い出された玉が通過する払出ノズル22、一般カードや会員カードが挿入されるカード挿入口23、遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿24等を有する。
遊技装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣を受け付ける(貨幣受付処理)と、入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が操作(貸出操作、対価付与操作)されると、対価額単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出し(貸出処理、対価付与処理)、その対価分を残高から引き落とす(減算する)。尚、貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。貸出処理を行うと、売上信号(付与信号)として100円に対して1パルスのパルス信号を管理装置6に出力する。
(2)遊技機1の下部受皿12から落下した玉を計数受皿24により受けると、その受けた玉を計数して持玉として管理し、その持玉を対価とした払い出しも可能とする。払出釦21が操作(払戻操作)されると、対価額単位(例えば500円)分の持玉を払出ノズル22から払い出し(払戻処理)、その対価分を持玉から引き落とす(減算する)。払戻処理を行うと、払い出した合計の玉数を示す払出信号(付与信号)として払出10玉に対して1パルスのパルス信号を管理装置6に出力する。
(3)残高や持玉がある状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が操作(発行操作)されると、残高や持玉を(記録する等して)特定可能な一般カードを発行する(発行処理)。尚、残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行も可能とする。また、一般カードを受け付けると、その一般カードにより特定される(記録されている)残高及び持玉を引き継ぐ。
(4)会員カードのIDに対応付けて遊技者が遊技場へと預け入れた持玉である貯玉を管理装置6(会員毎の貯玉口座)にて管理しており、会員カードを受け付けると、管理装置6に管理されている貯玉を特定し、その貯玉を対価とした払い出しも可能とする。この場合も、持玉の払い出しと同様に、払い出した合計の玉数を示す払出信号として払出10玉に対して1パルスのパルス信号を管理装置6に出力する。
(5)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理、貸出処理、対価付与処理、払戻処理、発行処理、残高、持玉、貸出数、払出数、入金額、台払出、ノズル払出、計数玉数、貸出の対価となる売上額、及び一般カードの受付等の各種情報を特定可能としても良い。尚、上記の払出数や売上額以外を払出信号や売上信号と同様にパルス信号(例えば入金500円に対して1パルス等)にて特定しても良い。
一方、LAN5には通知装置25及びAP(Access Point)26(通信手段)が接続されている。これらの通知装置25及びAP26は、遊技者が携帯する携帯端末27が遊技情報を受信可能とするために設けられている。
AP26は、中継装置4と同様に、遊技者が所有する携帯電話、スマートフォン等の携帯端末27と通知装置25との間で遊技情報等の送受信を中継し、携帯端末27へは無線にて情報送信する所謂無線アクセスポイントとして機能する。AP26は、遊技場に1台または複数台設けられる。1台のAP26では、当該AP26の周辺に位置する複数の携帯端末27(例えば100台)との同時通信が可能である。
通知装置25は携帯端末27に対して通知を行う際に通知専用の装置を設けることが義務付けられる場合があるため例示しているが、このような義務付けがなければ、通知装置25を設けず、管理装置6からAP26経由にてそのまま携帯端末27に通知を行うようにしても良い。
次に、遊技情報表示装置3について説明する。図2は遊技情報表示装置(以下、表示装置)3の正面図、図3は表示装置3を底面から見た斜視図である。表示装置3は、島の上部に固定される固定部28(図3のみに図示)と、当該固定部28に対して角度変更可能な可動部29とから構成されている。可動部29には、機種・台番表示部30、情報表示部31、イルミネーション表示部(以下、イルミ表示部)32、呼出釦を含む各種操作釦33、従業員リモコン34(図1参照)からの信号を受信する受信部35が設けられている。表示装置3は後述するように入力した遊技情報を集計する機能を有しており、集計した遊技情報を情報表示部31の表示対象としている。
ここで、情報表示部31内には、後述する情報を表示するための表示エリアが設定されている。表示エリアとしては、表示する情報量に応じて2つの表示エリアが設定されており、図2中に四角枠で示す小表示エリア31aと大表示エリア31bとが設定されている。
尚、情報表示部31としては液晶表示器を例示出来るが、LED表示器等他の表示手段を採用しても勿論良い。
図3に示すように、表示装置3の固定部28の底面の両端部にはスピーカ36(音声出力部)が設けられており、大当り等の演出音や、BGM(機種に対応した音声や遊技を行う際のBGM)等を出力可能となっている。このようにスピーカ36が表示装置3の底面に設けられることと、表示装置3が遊技機1の上方、即ち遊技者の頭上に設置されることとの相乗作用により、スピーカ36からの出力音を効率良く遊技者に対して出力可能となっている。
ここで、表示装置3は、通常の遊技情報表示機能及び従業員呼出機能に加えて、大当り台報知機能、携帯端末連動機能、連荘演出情報表示機能、類似履歴情報表示機能、会員登録促進機能を有しており、以下、これらの機能について説明する。
(1)大当り台報知機能
大当り台報知機能は、グループ内の遊技機1で大当りが発生した場合にBGMを一時中断し、その後、大当りした大当り台に対応した表示装置3にて大当り演出を実行する機能である。
表示装置3が出力するBGMとしては、機種単位、島単位等、所定単位毎に設定された複数の遊技機1からなるグループに共通して予め対応するBGMが設定されている。表示装置3は、大当り等の演出がない通常状態の場合には通常のBGM(以下、通常BGM)を出力すると共にイルミ表示部32にて予め設定される通常のイルミネーション表示(以下、通常イルミ)を実行している。この場合、通常BGMや通常イルミとしては、グループ単位で異なるBGMやイルミを実行可能であると共に、その開始や終了もグループ単位にて実行可能となっている。即ち、表示装置3はグループ分けされており、グループにて通常BGMや通常イルミを協調して行うことで統一した演出を行うようになっている。
表示装置3は、グループ内のいずれかの遊技機1にて大当りが発生した場合、グループ全体で実行している通常BGMや通常イルミを一時中断してから、大当り台に対応する表示装置(以下、大当り表示装置)3のみが大当りに対応した演出音(以下、大当り演出音)や大当りに対応したイルミ(以下、大当りイルミ)を実行することで大当り演出を行うようになっている。
具体的には、グループ内の遊技機1にて大当りが発生した場合、大当り表示装置3は、通常BGMと通常イルミとを一時中断すると共に、大当りした旨を示す信号をグループの他の表示装置(以下、他表示装置)3に出力する。グループ内の他表示装置3は、大当り表示装置3から大当りした旨を示す信号を受信すると、通常BGMと通常イルミとを一時中断する。尚、大当りした旨を示す信号を他表示装置3に送信する主体は、大当り表示装置3に限定されることなく、管理装置6や中継装置4等としても良い。
このような大当り表示装置3と他表示装置3とが協調して通常BGMと通常イルミを一時中断することにより、グループの表示装置3による通常BGMと通常イルミが一斉に中断した静寂状態となる。
以上のようにグループの表示装置3による通常BGMと通常イルミが一斉に中断した静寂状態となると、他台の遊技者はそれまで聞こえていた通常BGMが中断すると同時に通常イルミが中断したことに違和感を覚えて周囲を見渡すようになる。
このような静寂状態で、大当り表示装置3は、大当り演出音を出力すると共に大当りイルミを実行する一方、他表示装置3は、大当りイルミ(例えば所謂光フロー)を実行する。この場合、他表示装置3でも大当り演出音を出力しても勿論良い。
以上のような大当り演出がグループ全体で協調して行われる結果、他台の遊技者が周囲を見渡している状態で大当り表示装置3のみから大当り演出音が出力されるようになる。これにより、大当り台を他台の遊技者へ効果的に報知することができるので、大当り台の遊技者に優越感を一層抱かせることが可能となる。
大当り表示装置3は、大当りが終了し、大当り演出に対応した演出期間の終了を特定すると、大当りに対応した演出音を終了して通常BGMを再開する一方、大当りイルミの演出は大当り終了まで継続し、大当りが終了すると通常イルミを再開する。
一方、他表示装置3は、大当り演出の終了となった場合は、通常BGMと通常イルミを再開する。この場合、設定により通常BGMと通常イルミの再開を大当り演出の終了から所定時間が経過してからとしても良い。ここで、他表示装置3における通常BGMと通常イルミの再開時期(大当り演出に対応した演出期間の終了時期)は、大当り表示装置3から大当り演出の終了信号を受信した時期や、大当りの旨を示す信号を受信してから所定期間が経過した時期等を例示でき、直接的、間接的に関わらず特定した大当り演出の終了時期とすれば良い。
尚、大当り演出の演出時期の起点は大当り信号の入力となるが、スロットマシンに対応した場合等に大当り(ボーナス)に当選したことを特定可能な情報を特定した(例えばボーナス内部当選時に点灯するLEDの点灯検知や遊技信号等)時点を起点としても良い。また、大当り演出の契機となるイベントとしては大当りだけでなく特定数(例えば機種内最大数大当りであるとか、特定の大当り数)の大当りが発生した場合や、特定の差枚数となった場合等、どのようなイベントを対象としても良い。この場合、対応する演出期間はイベント発生を報ずる演出する期間となる。
通常BGMや通常イルミは、グループ内でズレが生じないように定期的に起点となる信号を予め起点に設定された表示装置3(例えば一方の島端の表示装置)から他の表示装置3へと送信することで通常BGMや通常イルミを再始動する等、同期させるようにしても良い。
表示装置3が通常BGMや通常イルミを一時中断する場合、不正や点検等(特定の報知状態)を遊技信号により特定するように構成された表示装置3は対象外となる。即ち、不正や点検等は、通常BGMや通常イルミを中断する場合であっても優先される遊技状態であることから対象外としている。この優先される遊技状態は、第1設定と第2設定とを選択可能となっており、第1設定では不正や点検等が設定され、第2設定では不正や点検だけでなく、通常以外の時短等の遊技状態や呼出等から選択された状態が設定されており、第1設定と第2設定とのいずれかを選択可能となっている。
また、他表示装置3における通常BGMと通常イルミとを中断するタイミングは必ずしも同時でなくとも良く、例えばイベント発生により通常BGMは中断し、大当りイルミを開始するのに伴い通常イルミを中断する等しても良い。更に通常BGMは中断するが、大当りイルミは行わない等、音声だけの演出としても良い。
(2)携帯端末連動機能
携帯端末連動機能は、遊技信号に基づいて遊技機1が非稼動となったと判断した場合には空台候補、従業員による従業員リモコン34に対するリモコン操作により空台確認があった場合には空台とするように対応する遊技機1の状態を特定し、これらの情報を含む遊技情報を遊技者が所有する携帯端末27に表示する機能である。
図4〜7は遊技者が所有する携帯端末27の表示例を示しており、図4は携帯端末27の表示部37を縦向き表示とした表示例を示し、図5〜7は表示部37を横向き表示とした表示例を示す。携帯端末27の表示部37には、図4〜7に共通な表示として、携帯端末27が実行するOS等により設定される戻る釦38、進む釦39、更新釦40、終了釦41が表示されており、これらに対する押下操作に応じて前画面に戻ったり、情報更新等が可能となっている。
図4は、遊技者が遊技情報に関するサービスを受けるために其々ダウンロードしたアプリが実行するメイン画面を示している。メイン画面には遊技者が希望するサービスを選択するための複数の選択釦42が表示されている。遊技者が携帯端末27に遊技情報を表示するサービスを受けたい場合は、メイン画面にて選択釦42の一つである「スマ連」釦を押下る。すると、携帯端末27の表示部37にスマ連のTOP画面が表示される。
図5はスマ連のTOP画面を示している。TOP画面には、遊技機1が属する種別(グループ)を示す種別釦43と台番入力部44とが表示される。遊技者は、参照したい遊技機1が属する種別を種別釦43により選択、または遊技機1の台番を台番入力部44に入力する。種別釦43が押下された場合は種別画面が表示される。
図6は種別画面を示している。種別画面には、選択された種別に属する機種の一覧が機種釦45にて示される。機種釦45には機種名と空台数及び空台候補数とが表示されている。尚、機種の一覧に収まらない機種は次釦46に応じた次の画面にて一覧表示される。
一方、機種釦45に対応付けて選択部47が表示されている。この選択部47は対応する機種に属するいずれかの遊技機1が空台となった場合に、携帯端末27へと通知を行う対象となる機種を選択するために設けられており、空台数が0であることを条件として選択可能となる。尚、選択部47は、再度押下されることにより選択状態を解除する。
尚、図6の種別画面では、図5の種別釦43が小型化された状態で表示されている。
遊技者が機種釦45を押下した場合は、その機種に対応した機種画面を表示する。
図7は機種画面を示している。機種画面には、対応する機種に属する遊技機1の遊技情報が一覧表示されており、当該機種に属する遊技機1の内、一覧に収まらない遊技機1は次釦46を押下することで次の画面にて表示される。遊技情報としては、遊技機単位で選択部48、グラフ表示部49、各情報表示部50、及び遊技機1の状態を示す状態表示部51が設けられている。選択部48は図6同様に該当する遊技機1が空台となった場合に携帯端末27へと空台通知する遊技機1を選択するために設けられており、遊技機1の状態が空台でないことを条件として選択可能となる。即ち、遊技者は、どの遊技機1でも良いので遊技したい機種がある場合は機種単位の選択となる図6にて空台通知を選択し、遊技情報等により特定の遊技機1を遊技した場合は遊技機単位の選択となる図7にて空台通知を選択することになる。
携帯端末27は、図示しないが空台通知を受けると、その通知対象の遊技機1の台番を特定可能な表示を行うと共に遊技予約を選択可能となる。遊技者が携帯端末27にて遊技予約した場合には、表示装置3にてその旨が表示されると共に、遊技装置2にて貨幣や会員カードや一般カードの受付けが抑制される。つまり、遊技装置2を使用した遊技が抑制される。一方、携帯端末27にて遊技開始操作が可能となり、遊技者が該当する遊技機1に到達して遊技開始操作を携帯端末27にて行うことで、上記抑制が解除されて遊技装置2を使用した遊技が可能となる。
携帯端末27による遊技予約後、所定期間内(例えば5分)に遊技開始操作が行われない場合にも、同様に上記抑制が解除され、携帯端末27にその旨が表示される。ここで、携帯端末27に対する遊技開始操作ではなく遊技装置2や表示装置3にて携帯端末27を受付けることで遊技開始を特定しても良い。尚、空台通知を受けなくとも図6や図7にて空台となっている遊技機1を対象として遊技予約を可能としても良い。
また、選択部48以外の遊技機1に対応した各情報表示部50等の表示部は遊技機釦として有効であり、遊技機釦を押下した場合には遊技機画面が表示される。尚、図5において台番入力した場合にも遊技機画面が表示される。
図8は遊技機画面の表示例である。遊技機画面では、選択された遊技機1の遊技情報を表示しており、表示装置3による通常の情報表示と同様の表示を行う。この場合、スワイプ操作により前後の台番に対応した遊技機画面を表示する。
ここで、AP26を介して遊技情報を受信した携帯端末27は、図5〜8に示すような各種遊技情報を表示する際に当該遊技情報から送信元を特定し、図5〜7のリアルタイム性が要求されない複数の遊技機1を対象とした全体の遊技情報や設定情報は管理装置6に問合せる一方、図8のリアルタイム性が要求される個別の遊技情報は表示装置3に問合せを行うようになっている。
携帯端末27が遊技情報を受信する場合のデータ経緯について説明する。
図9は、遊技機側、中継装置4、管理装置6、表示装置3及び遊技者の携帯端末27との間のデータ経緯の手順を()内の番号で示している。
遊技機側にて遊技者が遊技を行うと、(a)のデータ経緯により遊技信号が遊技機側から中継装置4へと出力される。中継装置4は、入力した遊技信号を(b)のデータ経緯により表示装置3へ出力する一方、遊技信号に基づいて遊技機単位で遊技情報を更新し、更新した遊技情報を(c)のデータ経緯により管理装置6へ送信する。
ここで、(b)のデータ経緯により中継装置4から表示装置3へと送信される遊技信号はリアルタイムに送信されるため、表示装置3が管理する遊技情報はリアルタイム性の高い遊技情報となる。一方、(c)のデータ経緯により中継装置4から管理装置6へと送信される遊技情報は、管理装置6が多数の中継装置4と通信する関係上、所定時間(例えば5分)毎の更新となるので、管理装置6における遊技情報は表示装置3よりもリアルタイム性の低い遊技情報となる。
遊技者が携帯端末27にて複数の遊技機を対象とした図5〜7の遊技情報を表示させる旨の操作である複数表示操作を行うと、(d),(e)のデータ経緯によりAP26経由で携帯端末27より管理装置6へと問合わせが行われ、その問合わせに応じて(f),(j)のデータ経緯によりAP26経由にて管理装置6から携帯端末27へと情報が送信される。このように図5や図6のような種別や機種等の区分を示す設定情報や図6や図7のような複数の遊技機1を対象とした遊技情報はリアルタイム性が要求されないため、管理装置6にて管理される設定情報や遊技情報を送信対象とすることで処理上の負荷や通信時間を抑えるようにしている。
一方、遊技者が携帯端末27にて単数の遊技機を対象とした図8の遊技情報を表示させる旨の操作である単数表示操作を行うと、(d),(g),(b)のデータ経緯によりAP26と中継装置4との経由にて表示装置3へと問合わせが行われ、その問合わせに応じて(h),(i),(j)のデータ経緯によりAP26と中継装置4との経由にて表示装置3から携帯端末27へと情報が送信される。このように単数の遊技機1を対象とした遊技情報はリアルタイム性が要求されるため、表示装置3にて管理される遊技情報が携帯端末27へと送信されることで表示装置3と同等のリアルタイム性を確保した遊技情報を携帯端末27にて表示可能となる。尚、例えば図7のような複数の遊技機を対象とした遊技情報であってもリアルタイム性が望まれる場合があれば表示装置3を送信元とする構成としても良く、図5や図6等にて送信元を管理装置6とすれば、必ずしも複数の遊技機を対象とした遊技情報の表示の全ての送信元を管理装置6としなくても良い。
次に、空台と空台候補との区分について説明する。中継装置4は、(a)のデータ経緯により中継装置4にて管理される特定の遊技情報(例えばアウト)が所定期間(例えば2分)更新されない遊技機1があると、当該遊技機1を空台候補として特定し、(c)のデータ経緯により管理装置6へとその旨を通知する。通知を受けた管理装置6は、当該遊技機1を空台候補として特定し、従業員に空台確認させるべくその旨を例えば台番をインカムにて店内放送する等して報知する一方、図6や図7に対応した空台候補の情報は上記同様に所定時間単位にて更新する。このような従業員に対する空台候補台の報知を当該遊技機1が空台通知の対象であることを条件として行っても良く、この場合、不必要な空台特定を行う必要性が低減する。
空台確認の報知を受けた従業員は、該当する遊技機1が空台かを確認し、空台である場合には自身が携帯する従業員リモコン34を操作する等の従業員操作により空台である旨を表示装置3に通知する。すると、表示装置3は、空台である旨を特定し、(h),(c)のデータ経緯により中継装置4経由にて管理装置6へと通知する。
さて、遊技者が携帯端末27にて図6や図7に示す空台通知を選択した場合、(d),(e)のデータ経緯により管理装置6へと登録要求(空台通知操作に応じた情報要求)が行われる。これにより、管理装置6は、対象となる携帯端末27のIDと、通知対象となる空台の条件(空台通知条件、機種や台番等)とを対応付けて記憶する。
管理装置6は、表示装置3から空台の通知を受けた場合、当該遊技機1が空台の条件を満たしているかを判定し、満たしている場合には対応する携帯端末27へと(k),(l),(j)のデータ経緯により通知装置25とAP26とを経由してその旨を通知する。携帯端末27は、通知を受けると、空台となった台番を特定可能なポップアップ表示等の情報を表示して遊技者へとその旨を報知する。この場合、報知に応じて管理装置6により管理される空台の条件をクリアしても良いし、携帯端末27に空台報知する際に空台の条件をクリアしても良いかを選択させる表示を行っても良い。
この空台の通知は管理装置6の遊技情報の更新時期とは独立して行われるので、表示装置3を送信元とした遊技情報と同様にリアルタイム性の高い遊技情報となるが、図6や図7の空台の特定は、他の遊技情報と同様に所定時間単位で行われる。
また、管理装置6または表示装置3から送信されて携帯端末27にて表示される遊技情報は送信元では常に更新される情報であるが、携帯端末27では遊技者の操作を条件として更新されるようになっている。このように携帯端末27に対する操作がない場合には遊技情報を自動的に更新しないことで、通信負荷や処理負担等を軽減している。即ち、携帯端末27は図7〜10に示す画面の表示操作が行われた場合、または更新釦40が押下された場合等に上記したデータ経緯にて管理装置6または表示装置3に問合せることで取得した遊技情報を最新情報として表示するようになっている。
尚、AP26は特定の遊技機1に対応しているわけではないため、遊技者はどの遊技機1を遊技していても、或いは遊技機1から離れていても遊技場内(AP26の接続範囲内)にいれば図5〜8に示す遊技情報を閲覧可能となっている。
(3)連荘演出情報表示機能
連荘演出情報表示機能は、大当りの連荘数の基準値を予め複数設定し、その基準値に対応する過去の遊技における獲得玉を記憶しておき、現在の連荘数に最も近い基準値に対応した獲得玉を連荘中に目標値として表示する等、連荘数に応じた連荘演出情報を表示する機能である。
まず、連荘数について説明する。連荘数は通常状態にて大当りが発生することで成立するような連荘が開始したことを特定するための連荘開始条件が成立してから、通常状態に戻ったり、通常状態となってから所定の遊技情報を(例えば始動数を100)特定したりすることで成立するような連荘が終了したことを特定するための連荘終了条件が成立するまでの期間である連荘期間に発生した大当り数を示している。尚、本実施形態では連荘終了条件として前者(通常状態に戻ること)を採用しているが、後者を採用した場合、連荘終了条件が成立していることが連荘開始条件の更なる条件となる。
表示装置3は、予め設定される連荘数に対応して所定の連荘演出を表示するようになっており、そのために基準となる情報として各連荘演出情報を管理している。
図10は各連荘演出情報を示している。各連荘演出情報の項目としては、連荘数、平均獲得玉数(平均獲得媒体数、入賞情報の平均値)、最高獲得玉数(最高獲得媒体数、入賞情報の最高値)が設定されている。
連荘数には連荘基準値(図10の3,5,7,10,15,20)が予め複数設定されており、表示装置3は、連荘数が連荘基準値となった場合(その連荘数の大当り終了時)における平均獲得玉数(=初回の大当りが開始してからのセーフ−アウト、入賞情報)と最高獲得玉数とを対応付けて遊技機単位にて記憶している。図10では「20」までを連荘基準値としており、それ以上の「最高回数(現在までの最高連荘数)」も連荘数と共に獲得玉数に対応付けて記憶している。尚、平均獲得玉数を特定するために、各連荘基準値に達した際の累計の獲得玉数と各連荘基準値に達した回数等の情報を別途管理(記憶)している。
図11は連荘演出としての連荘情報の表示例で、図2に示す情報表示部31内の小表示エリア31aに表示される。連荘情報では、目標となる連荘数に対応した獲得玉数を表示対象としており、目標となる連荘数(対応連荘基準値)は、現在の連荘数では未達である連荘基準値の内、最小に設定された(連荘数が達していない連荘基準値の内の最低値)連荘基準値、即ち、直近の連荘基準値となる。
目標となる連荘数に対応した獲得玉数としては、次の連荘基準値に対応した平均獲得玉数と最高獲得玉数、及び現在の連荘数と獲得玉数を比較可能に表示している。従って、連荘情報を確認した遊技者は、連荘数が次の連荘基準値となるまでに獲得玉数が連荘基準値に対応した平均獲得玉数を上回り、更には最高獲得玉数を上回ることを期待しながら遊技するようになる。
表示装置3は、連荘数が目標となる連荘基準値に達した場合に、更に獲得玉数がその連荘基準値に対応した最大獲得玉数を更新していれば連荘演出として連荘達成情報を表示する。
図12は連荘達成情報の表示例である。この連荘達成情報では、最高獲得玉数情報を更新した旨と、対応する連荘数及び獲得玉数とを表示している。従って、連荘達成情報を確認した遊技者は、連荘時の新記録を達成したことで連荘数を更に伸ばそうとして遊技に熱中するようになる。
表示装置3は、連荘数が図10に示す最高回数に達した場合(図10の場合24回目の大当り終了後)は、最高回数の更新を応援する連荘演出として新連荘情報を表示する。
図13は新連荘情報の表示例である。この新連荘情報は、図10に示す最高回数に連荘数が達した場合(図10の場合24回目の大当り終了後)に図11の連荘情報に代わって表示される。この場合、図10では連荘基準値の最高値(20回)が既に記録されていることから、最高回数以降の大当りについては次の大当りにて記録更新である旨を表示しているが、連荘基準値のいずれかに達していない場合にはその連荘基準値(例えば連荘数の最高値が17回の場合、15回目以降の大当りについては次の連荘基準値である20回)を目標とする連荘演出を表示する。つまり、連荘数の最高値よりも連荘基準値の方を優先して連荘演出を表示するようになっているが、いずれの場合でも次の大当りとしても良い。
尚、図10のように連荘基準値に最高連荘数が達している場合、次の大当り数でなく、予め設定される所定数毎(例えば5回)の連荘数を目標として同様の新連荘情報の表示を行っても良い(例えば20回に達している場合は25回、25回に達している場合は30回、図10であれば25回)。この場合、図13の新連荘情報の表示以降に目標とした連荘数に達した場合には「〜連荘、記録更新おめでとうございます」等と、連荘数の最高値を更新した旨を表示すると共に図10における最高回数を対応する遊技情報へと更新する。
図14は、図11〜13に示す連荘演出の表示時期を説明するためのタイミングチャートである。
図14に丸数字の1で示す時点では、通常状態にて大当りが開始することにより連荘開始条件が成立したので、それまでの連荘数である9が初期化されて今回の大当り数分の1が計数される。その後の大当り開始では、前回の大当り終了後に特別状態(非通常状態)が発生しているため連荘終了条件が成立せず、丸数字の7で示す時点にて通常状態となることで連荘終了条件が成立することから、それまでの大当り数である5が連荘数となる。この状態にて新たな大当りが発生すれば丸数字の1で示す場合と同様に連荘数が初期化された上で新たな連荘数が計数される。尚、連荘数は連荘開始条件の成立時ではなく連荘終了条件の成立時に初期化しても良い。
次に、図11〜13の表示時期について説明する。図11の連荘情報は大当り終了時に連荘終了条件が成立していないことにより表示されるので、表示時期は丸数字の2で示す時期の最初の大当り終了時や丸数字の4,6で示す時期等の連荘基準値(3,5)が切替わる際の大当り終了時だが、各大当り終了時に表示しても良い。ここで、丸数字の2,3で示す時期では連荘基準値のいずれ(3,5,7……)にも連荘数が達していないため連荘基準値の最低値である「3」を対象として連荘情報が表示され、丸数字の4,5で示す時期では連荘基準値の内、「3」には連荘数が達しているものの、それ以外の連荘基準値のいずれ(5,7……)にも達していないため、その内の最低値である「5」を対象として連荘情報が表示される。同様に丸数字の6で示す時期では連荘数が「5」に達したことから「7」を対象として連荘情報が表示される。
図12の連荘達成情報は連荘基準値に達した場合の獲得玉数が図10の対応する最高獲得玉数に達した場合に表示されるので、図14であれば丸数字の4,6で示す時期が表示時期となるが、この場合、獲得玉数が最高獲得玉数に達していれば表示され、達していなければ表示されない。尚、連荘達成情報が表示される場合には、連荘達成情報を表示した後、連荘情報が表示され、連荘情報よりも連荘達成情報が優先して表示される。ここで、最高獲得玉数との比較結果を連荘達成情報にて表示したが、平均獲得玉数等の他の遊技情報との比較結果を表示しても良く、例えば平均獲得玉数との比較結果を表示する場合、「獲得玉数が平均値に達しています」等と表示すれば良い。また、図10の入賞情報と連荘中の入賞情報とを双方表示するようにしても良い。
図13の新連荘情報は、図10にて獲得玉数等の遊技情報が記憶されていない連荘基準値がある(過去にいずれかの連荘基準値に達していない)が、記憶されている(過去に達している)連荘基準値には現在の連荘数が達していること、或いは過去の最高連荘数に現在の連荘数が達していることを条件として図11の連荘情報に代えて表示されるので、表示時期は連荘情報と同様となる。
尚、丸数字の7で示す時期のように連荘終了条件が成立した場合に、それまでの連荘数と獲得玉数とを表示する結果発表表示を行っても良い。
(4)類似履歴情報表示機能
類似履歴情報表示機能は、現在の遊技履歴を含む所定数分の遊技履歴を一覧表示し、その表示対象となる遊技履歴の内、直近の遊技履歴に類似する複数の遊技履歴を識別表示する機能である。
表示装置3は、各種操作釦33の一つである切替釦に対する操作に応じて図2に示す情報表示部31内の大表示エリア31bにロング履歴を切替表示する。ロング履歴は所謂始動履歴の拡張表示であるが、本実施形態では、直近の履歴群を近履歴表示にて識別表示すると共に、その近履歴表示に類似する他の履歴群を類似履歴群として複数識別表示可能である。
図15はロング履歴の表示例である。図2では情報表示部31の右下の小エリアにて始動履歴を表示しているが、図15はその始動履歴を拡張して大表示エリア31bにて表示するものである。ロング履歴等の切替釦の操作に応じた切替表示は各種操作釦33による別途の固定操作に応じた固定表示(新たな操作や非稼動を検出するまで同表示を保持)が可能である一方、固定操作が行われなかった場合は、所定時間(30秒)の経過に応じて通常の図2の表示へと戻る。
ここで、始動履歴について説明する。始動履歴は、其々の遊技履歴を区分するための履歴区分条件の成立毎に区分される遊技情報を集計対象とした遊技履歴(以下、単に「履歴」とし、其々の遊技履歴を「各履歴」(履歴情報)とする)である。本実施形態では履歴区分条件を連荘開始条件と同じ通常状態にて大当りが発生することとして連荘単位での履歴を示しているが、大当り発生毎に履歴区分条件を成立させ、大当り単位での履歴等を示しても良い。
次に、各履歴について説明する。各履歴は、その履歴に対応する最初の大当り(所謂初当り)が発生するまでの始動数(この場合、直前の大当りまたは特別状態が終了してからの所謂大当り間始動数)を数値で示すS数値表示部54、その始動数を1目盛り始動数100単位にて示すグラフ表示部(例えば120であれば2目盛り)55と、対応する期間における大当り数を示す連荘数表示部(連荘数(大当り数)が1回の場合は「通常」、現在更新中の履歴は「現在」と表示)56とにより構成される。
ロング履歴において、上段の最左における連荘数表示部56を「現在」とする各履歴が表示対象となる最新の各履歴(大当りが未発生なので、始動数等も未確定)であり、右に行くほど遡った履歴となり、その次が中段、更にその次が下段と遡った履歴となり、結果、下段の最右が表示対象となる最古の各履歴となる。図2に示す通常の始動履歴では7回分の各履歴を表示対象とするものの、ロング履歴では60回分の各履歴を表示対象とすることで拡張している。
次に、近履歴表示について説明する。近履歴表示は「現在」の履歴を除いて設定回数(3回)分遡ってグループ化した最新の履歴群(以下、近履歴群)を識別するための表示で、図15に示す囲み表示52により識別表示されている。図15のロング履歴では上段の最左が現在に対応しているので、その右側(一つ前)の各履歴から設定回数分遡った各履歴までが該当する。尚、大当りが発生していない現在を除いて近履歴を特定したが、現段階で大当りが発生した場合の傾向を把握可能とするため、現在を含んで近履歴を特定しても良い。
次に、類似履歴表示について説明する。類似履歴表示は、図15のロング履歴にて表示対象となる各履歴の中から、近履歴群に類似する履歴群(以下、類似履歴群)を識別するための表示で、図15に示す囲み表示53により識別表示されている。この囲み表示53は囲み表示52と異なる色で識別表示されており、容易に識別可能となっている。この類似履歴表示は、近履歴群における各履歴(近履歴情報)のグラフ表示部55の目盛り数(図15の場合、左から3、3、9目盛り)に近似する(例えば±1以内の)目盛りの各履歴が同じ順序で並ぶことを類似条件として類似履歴群をグループ単位で特定して識別表示するものである。即ち、図15では左から2〜4、2〜4、8〜10目盛り(換言すると101〜399、101〜399、701〜999の始動数)の順で各履歴が並ぶ履歴群を類似条件が成立するとして類似履歴群とする。
図15では上段の中央、中段の左側、及び下段の右側に位置する履歴が類似条件を満たすため類似履歴群となる。ここで、類似履歴は同じ順序との条件があるので、例えば下段の左から14−16番目の各履歴(類似履歴情報)により構成される履歴群は類似履歴群に該当するが、15−17番目の各履歴により構成される履歴群は目盛り数が同じ(類似する)組み合わせではあるが順序が異なるので類似履歴群には該当しない。
上記類似条件は設定により上記のような始動数を条件(始動類似条件)とするだけでなく連荘数を条件(連荘類似条件)とすることも可能である。この場合、図15では近履歴群の連荘数が左から1、1、5なので、その連荘数に近似する(例えば±1以内)連荘数(図15であれば1〜2、1〜2、4〜6)の各履歴が同じ順序で並ぶことを類似条件として類似履歴群を特定する。また、連荘数以外に、例えば差玉等他の遊技情報を類似条件の対象としても良い。尚、履歴群単位で近履歴群等を特定することを例示したが、各履歴単位や3以外の複数の履歴群単位で特定しても勿論良い。
始動類似条件と連荘類似条件とをいずれも有効とし、其々を区分可能な識別表示を同時に行っても良いし、切替操作に応じて類似条件毎に切替えて表示しても良いし、優先順を設定して優先順の高い類似条件にて所定数の類似履歴群が特定出来ない場合に優先順の低い類似条件にて類似履歴群を特定しても良いし、双方の類似条件を重複して満たす類似履歴群を識別可能な識別表示を行っても良い。
類似条件について以下のような条件も想定できる。即ち、上記した類似条件を満たす履歴群がない場合等、類似条件を満たす履歴群が予め設定される基準数に達しない(類似確定条件が成立しない)場合には、通常の類似条件よりも適用条件が広い第2類似条件(始動数であれば始動数を対象とする等同種の遊技情報が対象)を満たす履歴群を抽出対象としても良い。この場合、例えば±2目盛り分相違する条件が想定できるが、それでも満たされない場合には更に±1目盛り分相違する履歴群を抽出対象とする等、類似条件を満たす類似群を抽出できるまで抽出条件を緩くしても良く、この場合は通常の類似条件による抽出結果とは異なる態様で抽出結果を報知することが望ましい。
以上のように、図15に示すように表示対象となる履歴を対象として近履歴群に類似する類似履歴群が識別表示されるので、遊技者は、現在の遊技傾向としてどのような遊技結果が得られるかを想定し易くなると共に、表示対象となる期間の中で、類似履歴群が出現し易い傾向にあるのか、出現し難い傾向にあるのか等も把握可能となる。
この場合、類似履歴群の次(左)となる各履歴(以下、次履歴)に対して抽出条件を設け、その抽出条件が成立した場合に限り類似履歴群として特定するようにしても良い。この場合、次履歴が示す遊技情報が類似範囲内に属することを抽出条件とすることで、次履歴に傾向が見られる類似履歴を遊技者に把握可能に遊技情報を表示可能となる。
また、抽出条件は成立しないが類似条件は成立する履歴群と異なる旨を識別可能な表示を行うようにしても良い(例えば囲み表示の表示色を異なる色とする表示や、点滅と点灯等の表示等)。この場合、次履歴が抽出条件を満たすか否かにより識別態様の変更等を行うことで、遊技者からの関心の高い類似履歴を特定可能な、遊技者にとってより有益となる類似履歴を提示可能となる。
ここで、抽出条件について補足する。類似履歴表示はその後の傾向を見るためのものであり、対応する次履歴に一定の傾向があるか否かにより、その後の遊技状況の想定が変わる。従って、抽出条件としては傾向がみられるか否かを区分する条件を対象とし、例えば連荘数や始動数が基準値に達しているまたは達していない等の条件が想定される。
例えば連荘数が基準値(例えば10)に達しているとの抽出条件の場合、上段と中段の次履歴は其々15と13とであることから抽出条件が成立するが、下段は7であるため抽出条件が成立しない。この場合は上段と中段との識別表示を同じ識別表示とする一方、下段は異なる識別表示とするまたは識別表示しない(全ての履歴群または下段の履歴群のみ)ことが望ましい。
更に、次のような抽出条件も想定できる。例えば図15のように類似条件を満たす3つの履歴群の次履歴の連荘数が15、13、7の場合、その平均値である11.6を基準として、次履歴の各連荘数が所定の範囲内にあるかを(例えば±5以内の連荘数であれば、6.6〜16.6との類似範囲となり、全てが類似範囲に属するので傾向がみられると判定するが、いずれかが類似範囲から外れれば傾向がないと)判定し、その判定結果に応じて全ての類似履歴群を識別表示しないか、全てが抽出条件を満たす場合とは異なる識別表示とするまたは類似範囲に属する履歴群と属さない履歴群とを識別表示する等しても良い。また、平均値の代わりにいずれかの次履歴の連荘数を基準とした類似範囲(例えば2つ目の13を基準として±5以内等)にて傾向の有無を判定しても良い。更に、次履歴を複数の各履歴による履歴群(次履歴群)とし、次履歴群に対して抽出条件を設定するようにしても良い。
また、このような傾向を見る場合、パチンコ遊技機のように完全確率にて大当りや特別状態を振分ける遊技機が対象であればオカルト的な遊技者の判断をサポート可能になるが、スロットマシンの様に、前回のAT(特別状態)が発生した始動数や連荘数(ATゲーム数)等に応じてモードを振分け、そのモードにより次のATの発生状況が異なる様な遊技機にはオカルト的な要素だけでなく、攻略的な要素が盛り込まれる。
尚、同一遊技機の遊技情報を比較対象とすることを例示したが、他の遊技機の遊技情報を比較対象としても勿論良い。
(5)会員登録促進機能
会員登録促進機能は、遊技場終了時刻前の所定時刻に非会員遊技終了時刻とそれよりも遅い会員遊技終了時刻とを同時に表示することで、会員が優遇されていることを非会員の遊技者に対して通知して会員登録を促す機能である。
図16は、遊技場終了時刻に対応した時刻となった場合の表示装置3の表示例を示している。つまり、遊技場終了時刻(例えば閉店時刻である23:00)に対応して予め設定された通知時刻(例えば閉店60分前、30分前、15分前)となった場合の表示例であり、図2に示す情報表示部31内の小表示エリア31aに(非会員の)遊技終了時刻(22:45)と会員遊技終了時刻(22:55)とが同時に表示されると共に、会員登録を促す旨がポップアップ表示され、更に、通常では情報表示の切替等を操作するための各種操作釦33の1つを会員登録用の操作釦である「会員登録」釦として設定し、その旨を示すことで、会員登録用に対応させている旨がポップアップ表示されている。
図16に示すような会員登録を促す旨の表示は、その表示回数を設定により任意に変更可能である。例えば1回分の表示時間(30秒)の終了後、所定の非表示期間(10秒)が経過したら表示を再開するという処理を設定回数分繰り返し可能である。
また、設定により設定時刻以降(例えば遊技終了時刻の30分前)継続して表示することも可能であり、継続して表示する場合は、各種操作釦33の一つである表示切替釦に対する操作により他の遊技情報を切替表示した場合に一旦表示が中断するものの、その切替表示が終了すれば再度表示される。
尚、会員登録を促す旨を複数回表示するように設定されている場合は、「ご来店、まことにありがとうございます」との旨の表示を例えば最後に表示する際は、「ご来店、まことにありがとうございました」と変更する等、表示回数に応じて異なる内容の表示を行っても良い。
図16の表示により会員が優遇されていることを知った遊技者が会員登録を希望する場合には、会員登録用の操作釦を押下して従業員を呼出す。
図17は、図16にて遊技者が「会員登録」釦を押下した場合の表示例を示しており、図16のポップアップ表示に代えて、小表示エリア31aに従業員を呼び出す旨の表示がポップアップ表示される。この場合、表示装置3は、管理装置6経由でインカム等の店内放送にて会員登録を希望する遊技者が存在する旨とその台番とを従業員が把握可能に報知すると共に、従業員を呼び出して待っている旨を示すイルミ(例えば緑色の単色表示)をイルミ表示部32にて行う。
尚、図16及び図17のようなポップアップ表示だけでなくテロップ表示等としても良く、この場合、既定の文章を設定回数分連続して繰返して表示することになる。また、予め設定される通知時刻は遊技場終了時刻から所定期間だけ遡った時刻を設定対象としており、遊技場終了時刻が曜日等により異なる場合でも遊技場終了時刻を設定すれば、通知時刻も同じ所定期間だけ遡った時刻となるように連動して変更される。遊技場終了時刻は実際の遊技場の閉店時刻でも良いし、その閉店前の所定時間前としても良い。本実施形態では、遊技場終了時刻として閉店時刻である23:00、遊技終了時刻として22:45を採用する遊技場を想定しているので、遊技終了時刻を閉店の15分前等と設定すれば、閉店時刻を変更することで遊技終了時刻も連動して変更される。また、会員遊技終了時刻としては、遊技終了時刻からどれぐらいの期間延長するかにより設定すれば良い。本実施形態では延長時間として10分を設定しており、図16に示すように遊技終了時刻である22:45から10分後の22:55が会員遊技終了時刻として設定されている。
表示装置3は、図16及び図17の表示内容の音声も出力可能であり、この音声の音量も各通知時刻にて設定可能となっている。例えば閉店の60分前は少音量だが15分前には大音量として設定した場合、より遊技終了時刻が近づいていることの演出も可能となる。また、図16を表示している場合、イルミ表示部32は通常と同様の表示を行うが、遊技装置2等にて会員カードを受付けるとその旨を示すイルミ(例えば青色の単色表示)を行うようになっており、会員カードが受付けられているか否かをイルミ表示部32を確認することで把握可能となっている。尚、会員カードを受付けた場合には会員登録を促す表示と「会員登録」釦を示す表示とが不要となるので、それらの表示を停止する。
従業員は、店内放送により会員登録希望者の存在を把握すると、登録可能な未登録の会員カードと住所等の会員属性情報を記載するための登録用紙とを携帯して該当する遊技機1へと向かい、遊技者に対して登録用紙に会員属性情報を記載させてから未登録の会員カードを遊技装置2に挿入する。
遊技装置2は、表示装置3により図17が表示された状態で未登録の会員カードを受付けると、会員カードのIDと台番とを管理装置6に送信する。管理装置6は、受信した日時と台番とをIDに対応付けて登録する。尚、図16または図17のいずれもが表示されていない場合に遊技者が会員登録を要求した場合は、所定の会員登録操作を行った後に未登録の会員カードを受付けることで、当該会員カードの情報を管理装置6に通知する。
管理装置6は、表示装置3による図17の表示状態で遊技装置2が未登録の会員カードを受け付けた場合は、当該会員カードを未登録の会員カードとして受け付ける。
一方、従業員は、遊技装置2が会員カードを受付けた日時と台番とを登録用紙に記載し、その後、その記載内容を管理装置6に入力して両者を対応付けることで管理装置6において会員カードと会員属性情報とを対応付けることができる。
以上のようにして、未登録の会員に対する本登録を完了することができる。この場合、暗証番号等の最低限必要な会員属性情報の一部または全部(例えば暗証番号だけを会員属性情報とする場合)を表示装置3における各種操作釦33や従業員が携帯する従業員リモコン34等にて入力することにより登録しても良い。
遊技装置2は、会員カードの登録終了後は会員属性情報との対応付けが完了しているかに関わらず当該会員カードを有効な会員カードとして取扱い、計数した遊技者の持玉を遊技場へと預け入れる所謂貯玉処理等の会員サービスを提供可能となる。尚、例えば遊技者が高齢のために登録用紙に会員属性情報を記載することが難しい場合には仮会員カードを発行可能としても良い。この場合、仮会員カードの受付状態では貯玉処理は可能とするが、貯玉の引落しにかかる所謂再プレイ処理や貯玉による景品交換処理は抑制する等、本登録した場合よりも機能を抑制することが本登録を促すためには望ましく、後日、登録用紙に会員属性情報を正式に記載した場合は本登録を完了する。尚、会員属性情報との対応付けが完了していない場合に同様の抑制処理を行っても良い。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
表示装置3により表示対象となる履歴情報の内、類似履歴情報が複数あれば複数の類似履歴情報を識別表示対象とするようにしたので、近履歴の出力頻度を把握可能となり、よくある遊技傾向なのか、稀な遊技傾向なのかを把握した上で、その後の遊技状況の動向を予測できるようになる。
履歴群単位で識別表示するようにしたので、履歴区分条件により細かく遊技情報が区分されるような場合であっても、遊技傾向を把握する上で適当な期間分の履歴情報を近履歴、及び類似履歴として確報できるようになる。
類似条件は履歴単位で遊技情報が類似し、更にその類似する履歴が同順序で並ぶようにしたので、類似履歴を各類似履歴が類似するだけでなく、その順序が一致することにより類似履歴のグループとして特定するため、精度高く類似履歴のグループを特定可能となる。
グループ内にて大当り等のイベントが発生した場合に、グループ内の全ての表示装置3が通常BGMを一時中断してから大当り表示装置3のみが大当り演出音等のイベントに対応した演出音を出力することで、他台の遊技者はそれまで聞こえていた通常BGMが中断したことに違和感を覚えて周囲を見渡している状態で大当り表示装置3から演出音が出力されるようになるので、周囲を見渡した遊技者に注目された上で演出音が出力され、効果的にイベントの発生を演出可能となる。
遊技機1の上方に設けられる表示装置3の底面部にスピーカ36が設けられているので、遊技機1の上方から当該遊技機1、即ち、その遊技者に向けて効果的に音声出力することが可能となる。
グループ単位で同一の通常BGMを設定可能であり、その開始と終了とをグループ単位で制御するようにしたので、例えばグループを機種や遊技島により区分すれば、機種単位や遊技島に設置される遊技機単位で通常BGMを設定可能となり、遊技する上で興趣を高められると共に音声出力の観点から対応する遊技機1をアピールできる。また、グループ単位で音声出力の開始や終了を指示できるため、グループに応じて通常BGMが必要な時期や必要でない時期に応じたBGM出力が可能となる。
大当り表示装置3では大当り演出終了後に通常イルミのみを再開して大当りが終了するまで大当り演出を行うが、他表示装置3では大当り演出の終了により通常BGMや通常イルミを大当りの終了を待たずに再開するので、必要以上に他表示装置3にて通常BGMや通常イルミを中断せず、遊技者自身の遊技に戻るようになる一方、大当り表示装置3では大当り終了まで大当り演出が行われるので、大当り演出を確実に演出可能となる。
他台にて大当りが発生した場合に点検等の優先した報知状態であれば、その報知状態を大当り演出に優先して継続するので、何らかの異常等により特定の報知状態にて、大当り台が発生したとしても、その異常である旨を適切に把握可能となる。
リアルタイム性が要求される遊技情報は表示装置3、機種の区分等の複数の遊技機1を表示対象としたリアルタイム性が要求されない遊技情報は管理装置6を送信元として遊技者の携帯端末27へと遊技情報を送信するようにしたので、リアルタイム性を確保した遊技情報を表示可能となる一方、複数の遊技機1の遊技情報等が表示対象となる場合に、該当する複数の表示装置3に問合せる必要性が低減し、通信負担を軽減出来る。
遊技者が携帯端末27にて遊技情報を確認する場合、遊技中に常時携帯端末27の遊技情報を確認することは余りなく、遊技情報を確認したいときだけ携帯端末27を参照する。即ち、操作がない場合には遊技情報を更新しても余り効果的ではないが、携帯端末27における更新操作が行われることを条件として遊技情報を更新するので、そのような無暗な遊技情報の更新を抑制可能となり、通信負担を軽減出来る。
遊技場用システムにおいて空台の特定を自動化することはかなり困難である。即ち、遊技情報が更新されなくとも、遊技機1の上皿等にハンカチ等が置かれて遊技機1がキープされていることがあり、この場合に空台として他の遊技者に開放する通知を行うと、キープしていた遊技者とのトラブルに発展する虞があるからである。しかしながら、空台の特定を操作により特定することでそのような虞を軽減出来ると共に、空台通知操作が行われた場合に、空台通知操作が行われた携帯端末27と空台通知条件とを対応付けて管理し、空台通知条件が満たされる空台が特定されたことにより、その旨を対応する携帯端末27へと送信するので、空台通知についてのリアルタイム性を確保出来る。
上述したように空台の特定は困難であるが、遊技情報から特定される空台候補台と、操作により特定される空台とを区別して管理するため、それらを区別可能に管理できると共に、空台候補数と空台数とを携帯端末27に対して送信するため、遊技者においても空台状況を区別可能に把握出来る。
連荘数の基準値を予め複数設定し、その基準値に対応する過去の遊技における獲得玉数を記憶しておき、現在の連荘数に近い基準値に対応した獲得玉数を、連荘中に目標値として表示するようにしたので、連荘基準値別に対応する獲得玉数を遊技者が参照することで、その獲得玉数を目標として、或いはその獲得玉数と自身の獲得玉数入賞状況とを比較することで、連荘全体の入賞状況や連荘数は更新出来なくとも満足感を得る機会を増加出来るようになり連荘中の興趣を高められる。
表示対象とする連荘基準値を連荘数が達していない連荘基準値の内の最低値としたので、現在の連荘数から最も近い連荘基準値を表示対象とする連荘情報を表示可能となり、最も目標となり易い連荘基準値を対象とした連荘情報を表示可能となる。
連荘中の大当りの終了に応じて連荘情報を表示するので、連荘情報を大当り終了後に次の連荘基準値に向けての目標値とする動機付けを高めることが出来る。
連荘基準値分の大当りが発生した場合に、連荘中の獲得玉数と最高獲得玉数との比較結果を表示するようにしたので、連荘中の複数の機会にて比較結果による満足感を与えることが可能となる。
連荘情報として最高値に加えて平均値を表示するようにしたので、平均値との比較により連荘中の入賞状況が良い方なのか、悪い方なのかを判断でき、より満足できる機会を増加させられる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
図2のイルミとしてイルミ表示部32による演出(LED等の点滅等)を例示したが、情報表示部31に所定の画像を表示する等の演出をイルミとしても良い。
従業員操作としてリモコン操作を例示したが、例えば遊技装置2に特定の認証情報を入力することにより操作可能となるとなる操作とする等、従業員による操作であればどのような操作であっても良い。また、従業員による操作だけでなく遊技者による例えば表示装置3への遊技終了操作に応じて空台を特定しても良い。この場合、稼動中である旨を特定していること(遊技終了後、所定時間以内であることや空台候補台として特定されていないこと)を条件として遊技終了操作を許容することが望ましい。また、このような操作を例えば島端の操作端末にて受付けても良く、この場合は対応する遊技機1の台番を指定する等して特定すれば良い。
図15における履歴の遊技情報として初当りの始動数と連荘数とを対象とすることを例示したが、例えば、初当りまでのアウトと、連荘時の獲得玉数等としても良く、どのような遊技情報を対象としても良いが、初当り等大当り発生までの遊技情報と、その後の遊技情報とを対象として含むことが望ましい。
同様に図10において入賞情報として獲得玉数を例示したが、セーフや始動数等、他の入賞情報を採用しても良く、更に、平均値や最高値以外に、前回の入賞情報等を連荘情報としても良い。このように他も含め、例示した遊技情報は例示した遊技情報だけでなくそれ以外の遊技情報を対象としても良い。
図15の抽出条件として基準値以上や以下である場合を例示したが、基準値により区分しても良い。即ち図15であれば、次履歴の連荘数が基準値である10以上の類似履歴と10以下の類似履歴とをグループ分けして其々異なる表示としたり、グループ分けした類似履歴数が多いグループのみを識別表示対象としたりしても良い。
例示した設定情報は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。また、記録媒体としてカードを例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上となった或いは超過したのいずれにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる場合がある。
対象となる遊技機1は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
例示した処理は表示装置3だけでなく、中継装置4や遊技装置2、或いは管理装置6等、どのような機器により行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜、除外して採用しても良い。