以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数の遊技機島(図示略)が設けられており、各遊技機島には、多数の遊技機1や、これに対応する多数の遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。図1に示すように、1台の遊技機1に対して、その左側方に1台の遊技装置2が配置され、当該遊技機1の上方に1台の情報表示装置3が配置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6a、モニタ6b、図示しないプリンタ等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2、情報表示装置3等)から送信される遊技信号を受信することにより、遊技機1毎の遊技情報を管理すると共に、会員登録された会員毎の個人データ等、各種情報を管理する。尚、図1では図示を省略するが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
遊技機1はパチンコ機であり、盤面11に遊技媒体であるパチンコ玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル12、上部受皿13、下部受皿14を有すると共に、盤面11に、液晶表示部15、普図入賞口16、第1始動口17、第2始動口18、大入賞口19等を有する。
遊技機1は、以下に示すように動作する。
(1)第1始動口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ)であり、第2始動口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口17、18への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部15にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/260であり、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。
(4)対応するラウンドも大当たり抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口17に入賞した場合は4Rが55%であり、15Rが45%であるが、第2始動口18に入賞した場合は4Rが10%であり、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口17よりも第2始動口18の方が高く設定されている。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(5)確変中は大当たり確率が1/74に向上すると共に、始動口18への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(6)第2始動口18は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放期間とその開放回数は、通常状態では0.3秒で1回とし、時短状態では5秒で2回とする。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放期間が長く及び/又は開放回数が増加することで第2始動口18の入賞率が高くなる。以上は、遊技場内に設置される複数機種の遊技機1のうち例えば機種Aについて例示したが、例えば機種Bであれば大当り確率やラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な仕様となる。
前記遊技機側からは、遊技者による玉の打ち込みや始動入賞等の遊技の進行に応じて、遊技機1に投入された遊技媒体の数を示すアウト玉数を特定可能なアウト信号、遊技機1から入賞により払い出された遊技媒体の数を示すセーフ玉数を特定可能なセーフ信号、遊技機1で発生した大当り状態等を特定可能な状態信号等の各種の遊技信号を送信する。
遊技装置2は、遊技機1や遊技装置2の遊技状態を示す状態表示部22、貨幣が投入される貨幣投入口23、遊技者からの操作入力を受付けると共に入金残高等の遊技に関する各種情報(図3等参照)を表示するタッチパネル式の液晶表示部24、持玉及び貯玉を払出すための払出釦25、払出された玉が通過する払出ノズル26、一般カード10(図1のみ図示)が挿入されるカード挿入口27、遊技機1の下部受皿14の下方に位置する計数受部28、遊技者を撮像可能なカメラ29、従業員が携帯する従業員リモコン30からの光信号を受信するリモコン受光部21等を備える。
遊技装置2において、マイクロコンピュータを主体に構成された制御部は(以下、適宜「遊技装置2」と略す)、CPU、ROMやRAM等の記憶部、I/Oを有し(何れも図示略)、以下に示す機能を備える。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2の双方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出させ(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いた入金残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。そして、入金残高がある状態で遊技機1の貸出釦が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分の貸出玉を遊技機1から払い出させ、その対価分を入金残高から引き落とす。また、所謂各台計数機能も備えており、遊技者が獲得した獲得玉を計数し、その計数した獲得玉(獲得価値)を対価として再度玉を払い戻すこと(再プレイ処理)も可能であり、その払い戻し分の対価を除いた玉数を持玉として特定することも可能である。
(2)入金残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦が押下される(発行操作が受付けられる)と、入金残高や持玉を特定可能な一般カード10(持玉券)を発行する。尚、入金残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行も可能で、分割発行する場合には持玉のうち、分割発行したい分の持玉を指定する発行操作を行うことで、指定分の持玉が対応付けられた一般カード10が発行され、その残りについては分割発行前と同様に貸出処理や再プレイ処理の対価とすることが可能である。
(3)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、入金残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カード10の受付や発行処理等の各種情報を特定可能であるが、これらはパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)でも特定可能である。
遊技装置2のカメラ29は、例えば周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を含んで構成されている。カメラ29は、遊技装置2に対応する遊技機1の前方側を撮像視野として、その遊技機1前方に着席した遊技者の顔を含む領域を、所定期間(例えば1分)単位で繰返し撮像する。遊技装置2の制御部は、カメラ29で撮像された遊技者の顔画像に基づき、その顔画像について顔の特徴を抽出する等の画像処理を行うことで、個々の遊技者の識別が可能な識別情報を取込む。係るカメラ29を有する遊技装置2は、当該対応する遊技機1における遊技者の識別情報を取込む取込手段を構成する。尚、カメラ29での撮像は、上記した所定期間単位の定期的なタイミングに限らず、アウトやスタート等の遊技情報が基準値に達した時や、貸出処理時、発行処理時、或いは後述する声掛け報知を行うための確認操作時等、どのようなタイミングで撮像してもよい。
また、遊技装置2は、カメラ29で撮像された顔画像に基づき遊技者を識別して、対応する遊技機1で遊技する遊技者を検知する。また、基準値分の前記アウト玉数やセーフ玉数又は記貸出処理や貨幣受付処理の特定といった遊技情報に基づく遊技者の検知、並びに会員カード等の受付けに基づく遊技者の検知が可能である。即ち、遊技者の画像や会員カードのID等が遊技者の識別情報に相当する。更に、遊技装置2は、カメラ29で撮像しても遊技者を識別できない場合や、最終遊技情報の更新から(新たな遊技情報が取得されることなく)所定期間経過するような所謂非稼動となった場合に、遊技者がいない状態とみなして遊技者の不検知を行う。
図1に示す情報表示装置3は、前記スタート回数、大当りの発生回数等の各種の遊技情報を表示する情報表示部3a、遊技場の従業員を呼出すときに遊技者が押下する呼出ボタンや情報表示部3aが表示する遊技情報を切替えるときに遊技者が押下する切替ボタン等を含む操作部3b、当該装置3外縁部の発光部3c等を有する。
管理装置6の制御部は(以下、適宜「管理装置6」と略す)、マイクロコンピュータを主体に構成され、CPU、ROMやRAM等の記憶部、I/Oを備える。管理装置6は、記憶部に記憶されているプログラムに従って作動し、遊技機側からの遊技信号に基づいて、遊技機1の稼動状態を管理すると共に、遊技情報としてアウト、セーフ、売上等の各種データの特定や集計した結果を管理する。また、遊技機側からの遊技信号は、対応する遊技機1の台番を特定可能な台番IDを含んでおり、管理装置6において、遊技機1毎に遊技情報を管理する他、会員カード(図示略)を用いる遊技者の持玉を会員IDに対応付けた貯玉として管理する。
会員カードには上記一般カード10と異なり、管理装置6により個々の遊技者を識別するための会員IDが記憶されていて、管理装置6では、会員ID毎に会員についての会員属性情報(氏名、住所、電話番号、生年月日、電子メールアドレス等)を記憶すると共に、仮会員についての仮会員情報を記憶した会員データベースが構築されている。仮会員情報は、遊技者が遊技場の会員サービスを限定的に受ける仮会員であるか否かを特定可能な情報である。仮会員は、正規の会員の会員属性情報の一部又は全部の登録を行わない代わりに、仮会員情報の登録を行うことで貯玉や再プレイ等の会員サービスの提供を制限付で受けることが可能とされている。
そして、管理装置6は、仮会員情報を含む各種情報(遊技情報等)を遊技者の識別情報に関連付けて管理しており、遊技装置2から送信される遊技者の識別情報と、自身の記憶部に記憶されている識別情報とを照合し、それら識別情報が一致する同一人物と判定した場合には、その遊技者の識別情報と関連付けた遊技情報等を蓄積する一方、同一人物無しとして判定した場合には、新たな識別情報として関連付けた遊技情報等を蓄積していく。それ故、管理装置6では、会員や仮会員を問わず、遊技者の識別情報と関連付けて、以下の声掛け情報(つまり従業員が行う声掛けに関連した情報)等も管理する構成としている。
さて、遊技場においては、従業員等によって、会員募集、所謂ワゴンサービスの勧誘、或いは挨拶といった遊技者に対する声掛けを行うことがある。このような声掛けは、遊技中の遊技者毎に順番に行うのが通常であるが、例えば遊技者が遊技対象となる遊技機1を変更した場合、その台移動を行った遊技者は、移動前の遊技機1にて声掛けを受けた後、移動後の遊技機1にて再度声掛けを受ける虞がある。このような重複した声掛けは遊技者にとって煩わしく、避けるべきである。
そこで、本実施形態の遊技場用システムでは、遊技装置2で遊技者の識別情報が取込まれた場合に、当該取込まれた識別情報に対応した管理装置6にて管理される識別情報に関連付けられた声掛け情報により、声掛けの必要があるか否かを判定する処理と、その判定結果を示す声掛け報知の処理とを実行することで、台移動した遊技者に対して重複した声掛けが行われる虞を軽減し得る構成としている。係る構成について、図2〜図4も参照しながら詳述する。
ここで、図2は、管理装置6において、モニタ6b等に表示出力される声掛け情報に関する「項目」とその「設定」内容の一部を例示しており、遊技場の管理者は、次の項目について設定する入力操作を行う。
モード=「ワゴン」「会員勧誘」「挨拶」の中から何れか1つの設定を選択。「ワゴン」は遊技者に対して飲料などを提供するワゴンサービス(多くは遊技価値を対価とする)を表し、ワゴンのモードに設定されると、過去の注文品を含む報知内容とする。「会員勧誘」は会員登録の勧誘を表し、会員勧誘のモードに設定されると、仮会員である旨を含む報知内容とする。「挨拶」は従業員の遊技者への挨拶を表し、挨拶のモードに設定されると、声掛けを行ったか否かのみを報知内容とする。尚、声掛けを行ったか否かを特定可能な情報は、挨拶のモードだけでなく何れのモードでも少なくとも報知内容に含まれる。
検知=「カメラ」「非稼動」「カード」の中から何れか1つ又は複数の設定を選択。これらは、上記したカメラ29、非稼動、会員カード等による遊技者の検知方法に対応する。
報知対象=報知手段としての「遊技装置」「情報表示装置」「従業員端末」の中から何れか1つ又は複数の設定を選択。遊技装置2が報知対象として設定されると、液晶表示部15による報知と状態表示部22での点灯色や点滅等の点灯方法による報知との何れか一方、又は双方の報知を選択可能。情報表示装置3が報知対象として設定されると、発光部3cでの点灯色や点滅等の点灯方法により報知し、従業員端末が報知対象として設定されると、従業員が携帯する表示端末(例えば従業員リモコン30や図示しないタブレット)の表示部により報知する。
特別報知=声掛け特別報知(図5のS7参照)を行うか否か、その「有」「無」の何れかの設定を選択。
周辺台=周辺台をどの範囲とするか、「同一島」「同一機種」「隣台」の中から何れか1つの設定を選択。周辺台として同一島に設定されると、周辺台が遊技機島毎に画定され、同一機種に設定されると、前記機種A毎というように周辺台が機種毎に画定される。周辺台として「隣台」に設定されると、左右の何台までを隣台とするかの入力設定や、対面台を隣台に含めるかも入力設定が可能である。また、何れの周辺台の設定でも、非稼動台等の空台を除くことも可能である。
ここで、図3、図4は、管理装置6により遊技装置2が「報知対象」として設定されたときの、遊技装置2の液晶表示部24での表示例を拡大して示しており、図3の画面241〜243は、声掛け報知に関する各種の報知状態、図4の画面244は、呼出表示状態を表す。タッチパネルを有する液晶表示部24は、遊技装置2に対応して設けられ、対応する遊技機1における遊技者、及び当該遊技者に対して声掛けを行う従業員のうち少なくとも一方による声掛け報知に係る確認操作(例えばタッチ操作)を受付ける操作手段に相当する。そして、声掛け報知は、液晶表示部24に表示された確認釦24a〜24cの表示状態の変更により行われ、従業員は、確認釦24a〜24cの表示態様により、声掛けされていないので声掛けすべきか、既に声掛け済みであり声掛けすべきでないかを視認することができる。
具体的には図2のモードの設定が「挨拶」の場合に、図3で左側の画面241に表示される「未挨拶」の確認釦24aは、声掛けの必要がある旨を表す声掛け報知に相当し、この声掛け報知に応じて、従業員は当該遊技装置2に対応する遊技者に対して挨拶等を行うものとする。これにより、遊技装置2は、係る挨拶後に従業員により確認釦24aのタッチ操作が行われると、「挨拶済」の確認釦24bを表す画面242に遷移する(矢印A参照)。この「挨拶済」の確認釦24bは、声掛けの必要がない旨を表す声掛け報知に相当し、この状態であれば、従業員は今後、当該遊技装置2に対応する遊技者に対して挨拶せずに次の遊技者へ向かえる判断基準となる。
「未挨拶」の確認釦24aは、遊技者によるタッチ操作も可能とする。つまり、左側の画面241を視認した遊技者において、挨拶が不要と考えたとき、「未挨拶」の確認釦24aのタッチ操作により従業員からの挨拶をキャンセル可能とするが、遊技装置2において、遷移した画面242で「挨拶済」の確認釦24bがタッチ操作されても、その入力操作を基本的に受付けつけないものとする。このような入力操作を受付けないのは、悪戯防止のためであり、誤ってタッチ操作がなされることもあるので、「挨拶済」の画面242に遷移してから所定時間(例えば20秒)以内であれば、「未挨拶」の画面241に戻す確認釦24bの入力操作を受付けるようにしてもよい(矢印B参照)。
他方、管理装置6(管理手段)は、上記のように遊技場内における全部の遊技装置2(複数の取込手段)を管理対象とし、それら遊技装置2から送信される遊技者の識別情報及び入力操作に係る信号に基づき、少なくとも一の遊技装置2により取込まれた遊技者の識別情報に対し、操作手段による確認操作(つまり確認釦24aのタッチ操作)が受付けられていなければ声掛けの必要があり、受付けられていれば声掛けの必要がない旨を特定可能な声掛け情報を関連付けて管理する。
それ故、管理装置6は判定手段として、声掛け情報に基づく声掛けの必要があるか否かを判定することができ、遊技装置2は報知手段として、その判定結果が管理装置6から送信されることにより当該判定結果を示す声掛け報知を液晶表示部24で行うことができる。
図3で右側の画面243は、図2のモードの設定が「ワゴン」の場合に、遊技者が過去に注文した注文品(例えば「コーヒー」)を確認釦24cで示した状態を表している。この画面243は、後述する常連遊技者等を管理装置6において特定した場合、過去に関連付けた注文情報の中から「コーヒー」を抽出し、遊技装置2は、声掛けの必要がある旨の声掛け報知を行う場合に、管理装置6から送信される判定対象となった遊技者の識別情報に関連付けられた注文情報により特定される注文品を確認釦24cで示す報知を行う。
これにより、ワゴンサービスの注文聞きに際して、確認釦24cを見て「コーヒーは如何ですか」等の声掛けを行うことで、従業員と遊技者との間でスムーズなやりとりが可能となる。この場合、遊技者の注文に応じて例えば従業員がリモコン30のコーヒー釦(図示略)を操作(注文操作)することで、その遊技者が注文した注文品を特定可能な注文情報をリモコン30から送信する。
尚、モードが「ワゴン」の設定にあって、図3の右側の画面243は、声掛け報知する場合に過去の注文品を特定できたときの報知例であるが、過去の注文品を特定できないときには、左側の画面241を表示すればよい。また、注文を行う遊技者によっては挨拶自体を鬱陶しいと思わないケースもあるので、声掛けの如何に関わらず右側の画面243を表示してもよいし、声掛けした場合には中央の画面242を表示してもよいが、注文を受けた場合には画面242に遷移してから所定期間(例えば1時間)の経過により右側の画面243に戻してもよい(矢印C参照)。
図3の右側の画面243における「コーヒー」の確認釦24cをタッチ操作すると、図4に示す呼出表示の画面244に遷移し、その旨が従業員へ通知される呼出状態となる。この従業員への通知は、例えば呼出状態を特定する管理装置6を介して、店内の放送装置或いはインカム装置(例えば従業員が装着する図示しないヘッドセットを備えた通信装置)により行われる。また、呼出状態は、その画面244に表示される中止釦24dのタッチ操作によりキャンセルされるが、従業員が呼出に応じて遊技機1へと駆けつけ、従業員のリモコン30にて確認操作を行うことで、図示しないワゴンサービスの処理画面へ遷移する。
この点、遊技者が従業員へ注文した注文品を特定可能な注文操作は、従業員リモコン30における前記コーヒー釦を含むメニュー釦の他、液晶表示部24にメニュー釦を表示してコーヒー釦等のタッチ操作によっても可能な構成とされている。つまり、従業員リモコン30及び液晶表示部24は、何れも操作手段としてコーヒー等の注文操作を受付けることが可能とされ、管理装置6は、リモコン30或いは遊技装置2から送信された当該注文情報(注文された品目等)を、遊技者の識別情報に関連付けて管理する。
それ故、管理装置6は、遊技者の識別情報毎に蓄積した過去の注文情報から、注文回数を集計し、その注文回数が基準値(例えば3回)を超える言わば常連遊技者、及び注文回数にかかわりなく注文情報が関連付けられた遊技者(両者を常連遊技者等と称す)を特定することができる。従って、遊技装置2で遊技者の識別情報が取込まれた際、管理装置6において、遊技装置2から送信される識別情報に基づき常連遊技者等を特定し、従業員が該当する台番へ駆けつけるための報知を行う。この場合の報知は、前記放送装置やインカム装置を介して台番や過去の注文情報等を従業員に通知し、併せて図2の報知対象が「遊技装置」や「情報表示装置」に設定されていれば、常連遊技者等である旨を、該当する遊技装置2の状態表示部22での点灯方法や情報表示装置3の発光部3cでの点灯方法により表すことができる。
更に例えば、図3の画面243において、遊技者の来店時(常連遊技者等の特定時)からの経過時間又は常連遊技者等の前回注文時からの経過時間を、確認釦24cに代わる釦として表示し又は確認釦24cと併せて表示する報知を行うようにしてもよい。尚、「ワゴン」の場合、画面243上の確認釦24cをタッチ操作すると、呼出表示の画面244に遷移することから、従業員を呼出すことなく「挨拶済」の画面242に遷移させることはできないが、別途、従業員リモコン30や遊技装置2に設けられる「挨拶済」の釦操作により、挨拶済の画面242に遷移させればよい。
図2のモードの設定が「会員勧誘」の場合、遊技装置2で取込まれた識別情報と仮会員情報に基づき、声掛けの必要がある旨の声掛け報知を行う場合に、管理装置6による判定対象となった遊技者の識別情報に関連付けられた仮会員情報により仮会員である旨が判定可能であれば、その旨を報知する。
この「会員勧誘」の報知は、上記した「ワゴン」のモードと同様の報知が行われるものとし、報知対象の設定に応じて、情報表示装置3の液晶表示部24や、情報表示装置3、従業員リモコン30等で仮会員である旨を報知する。この場合、従業員が該当する仮会員の台番へ駆けつけるための報知として、管理装置6で特定された仮会員の台番等を、前記放送装置やインカム装置を介して従業員に通知することができ、又、仮会員である旨を遊技装置2の状態表示部22での点灯方法や情報表示装置3の発光部3cでの点灯方法により表すことができ、従業員は、仮会員に正規の会員になることを促す声掛けを行うことができる。
尚、図示は省略するが、報知対象として「従業員端末」に設定した場合、従業員のリモコン30やタブレット等にて、上記したモードに応じて(つまり声掛けを行ったか否か或いは仮会員や常連遊技者等であるか否かに関して)、声掛けを行う必要がある遊技者と必要のない遊技者とを特定可能な報知を行うものとする。また、報知対象として「情報表示装置」に設定した場合、上記したモードに応じて情報表示装置3の発光部3cでの点灯方法により、声掛けを行う必要がある遊技者と必要のない遊技者とを特定可能な報知を行うことができる。従って、報知対象として「従業員端末」や「情報表示装置」に設定した場合、遊技装置2での報知を省略することができる。
報知手段には「遊技装置」〜「従業員端末」以外にも、上記した管理装置6や放送装置、インカム装置が含まれ、管理装置6では音声出力や印字出力による報知を行うことができる構成とされている。
この点、報知手段による声掛け報知のうち、例えば液晶表示部24の確認釦24a〜24c等で表す報知が常時行われることを煩わしく思う遊技者がいることも想定される。そこで、確認釦24a〜24c等での報知を常時は行わず、例えば図2の周辺台の設定により画定された「同一島」や「隣台」等の周辺台(遊技装置2)にて、従業員のリモコン30(別途の装置でもよい)で、声掛け報知を行うための確認操作が行われた場合に、当該周辺台における遊技装置2の確認釦24a〜24cで表す報知を所定期間行うものとし、その確認操作前は、図3の画面241〜243から確認釦24a〜24cを省いた画面(通常の画面)が表示される。このように、遊技装置2等の報知手段は、遊技機1に対応して設けられ、予め設定される周辺の遊技機1に対応した操作手段である従業員リモコン30(周辺操作手段)により、声掛け報知を行うための確認操作が受付けられた場合に声掛け報知を行うものとし、図3の画面241〜243や、図5のフローチャートは声掛け報知を行うための確認操作が行われていることを前提とする。尚、周辺台ではなく遊技装置2毎に確認操作を行って、遊技装置単位で報知してもよい。
また、詳しくは以下のフローチャートで説明するように、管理装置6は、遊技者が入替る等して遊技装置2が新たに識別情報を取込み、声掛けを行う必要がある旨の判定結果を得た場合に、その周辺の遊技装置2にて上記した液晶表示部24でのタッチ操作等(リモコン30操作でもよい)による確認操作が受付済みであるか否かを判定し(図5のS5参照)、周辺の遊技装置2にて確認操作が受付済みである場合に当該識別情報を取込んだ遊技装置2の所在を示す報知(S7の声掛け特別報知)を行う一方、受付済みでない場合には当該報知を抑制するようになっている。この場合、周辺の遊技装置2における液晶表示部24及びその周辺の遊技装置2に対する操作を行った従業員リモコン30は、管理装置6の判定対象となった遊技者の識別情報を取込んだ遊技装置2に対して予め設定される周辺の遊技装置2に対応した操作手段である周辺操作手段に相当する。
続いて、遊技装置2における声掛け報知処理について、図5も参照しながら説明する。ここで、図5は、遊技装置2により所定周期で実行される声掛け報知処理のフローチャートを示しており、「挨拶」のモード、「カメラ」の検知に設定されると共に、「遊技装置」の液晶表示部24を報知対象とする設定がなされているものとする。また例えば、営業日単位で声掛けを行うものとし、管理装置6で管理する声掛け情報は営業日単位で初期化(開店前に0リセット)されるものとする。
即ち、遊技装置2は、声掛け報知処理を開始すると、自装置2にて声掛けの必要がある旨の声掛け報知中か否かを判定する(S1)。遊技装置2は、例えば液晶表示部24にて図3の「未挨拶」の確認釦24aを表示していない場合には、声掛けの必要がある旨の声掛け報知中でないと判定する(S1:NO)。
次いで、遊技装置2は、自装置2に対応する遊技機1で遊技する遊技者を検知したか否かを判定する(S2)。遊技装置2は、例えば自装置2のカメラ29で撮像された顔画像に基づき、対応する遊技者を検知していないと判定すると(S2:NO)、この処理を終了する(リターンする)。
遊技装置2は、ステップS2において遊技者の識別情報を取込む等して対応する遊技者を検知したと判定すると(S2:YES)、その識識別情報を管理装置6へ送信することで、係る識別情報の声掛けフラグが0か否かを管理装置6へ問い合わせて判定する(S3)。この声掛けフラグは声掛け情報に相当し、管理装置6において声掛けを行ったか否かを示すフラグとして、ステップS2で検知した遊技装置2以外の遊技装置2で既にフラグが1となっているかを含めて、遊技者毎の識別情報に関連付けた管理がなされている。
それ故、遊技装置2は、管理装置6での識別情報の照合の結果、1の声掛けフラグ(つまり声掛けの必要がない旨の判定結果)を受信すると(S3:NO)、声掛けを既に行っているものとして、この処理を終了する(リターンする)。一方、遊技装置2は、0の声掛けフラグを受信すると(S3:YES)、声掛けは未だ行っていないものとして、液晶表示部24の画面241に「未挨拶」の確認釦24aを表示出力することで、声掛け報知を開始する(S4)。
換言すれば、既に他の遊技装置2で遊技者への声掛けに伴い確認釦24aのタッチ操作がなされていれば(フラグ←1)、その遊技者が台移動したとしても、当該タッチ操作が受付けられた操作手段に対応した遊技装置2とは異なる遊技装置2により当該遊技者の識別情報が取込まれた場合に(S2、S3:NO)、当該取込まれた遊技装置2による声掛けの必要がある旨の声掛け報知(S4)を行わない(抑制する)。 また、遊技装置2は、管理装置6への問い合わせの際、自装置2の周辺台(例えば自装置2の存する遊技機島)を対象として既に遊技装置2での確認操作がなされているか否かをも問い合わせる。つまり、遊技装置2は、当該遊技機島において1台ずつ順次行われる従業員の遊技者に対する一連の声掛けに伴い、周辺台での声掛けが行われた状態、即ち一連の声掛けが終わっている状態であるかを判定する(S5)。
ここで、遊技装置2は、周辺台にて声掛けされていると判定した場合(S5:YES)、即ち、当該遊技機島における一連の声掛けが終わっている場合、声掛けの対象となる全部の遊技装置2を対象として最後の確認釦24aのタッチ操作から、所定期間(例えば5分)経過しているか否かを判定する(S6)。即ち、一連の声掛けが終わり、声掛けを既に行っていない状態となったかを判定する。
これにより、遊技装置2は、周辺台において最後の確認操作から所定期間経過していると判定したとき(S6:YES)、声掛け特別報知を実行させる(S7)。声掛け特別報知は、自装置2に対応する遊技機1の台番(つまり取込手段の所在)について当該遊技機1で遊技する遊技者へ声掛けの必要がある旨を、前記放送装置やインカム装置で従業員に伝えたり、管理装置6にて音声出力や印字出力することにより行われる。声掛け特別報知は、周辺台の確認操作が行われない場合、即ち一連の声掛けが未だ行われていない場合や(S5:NO)、最後の確認操作から所定期間経過していない場合、即ち一連の声掛けが終わっていない場合には(S6:NO)、行われない(抑制される)。
遊技装置2は、自装置2において「未挨拶」の確認釦24aがタッチ操作されたか否かを判定する(S8)。遊技装置2は、「未挨拶」の確認釦24aがタッチ操作されたと判定すると(S8:YES)、自装置2の記憶部の声掛けフラグを1として更新すると共にその更新情報を管理装置6へ送信して、管理装置6にて当該遊技者の識別情報に関連付ける声掛けフラグを1に更新させる(S9)。また、この場合、遊技装置2は、「挨拶済」の確認釦24bを表す画面242に遷移することで、声掛けの必要がある旨の声掛け報知を終了する(S10、リターンする)。
また、遊技装置2は、ステップS8において「未挨拶」の確認釦24aのタッチ操作がないと判定しても(NO)、自装置2のカメラ29で撮像された顔画像に基づき、遊技者がいない状態として遊技者の不検知を行うと(S11:YES)、「挨拶済」の確認釦24bを表す画面242に遷移して、声掛け報知を終了する(S10、リターンする)。
尚、前記ステップS1において自装置2で声掛けの必要がある旨の声掛け報知中と判定した場合(YES)、対応する遊技機1で遊技する遊技者が検知され且つ自装置2での確認操作がなされないときには(S11:NO且つS8:NO)、最後の確認操作から所定期間経過するまで(S6:YESの判定まで)、それらステップS1,S6,S8,S11の待機フローを実行する。それ故、遊技装置2は、自装置2で声掛け報知中のとき(S1:YES)、所定期間の経過により(S6:YES)、周辺台での一連の声掛けが終わったとして声掛け特別報知を行うことができる(S7)。
また、前記ステップS8での確認操作後、遊技者を再度カメラ29で撮像する等して遊技者を検知した場合、自装置2の記憶部の声掛けフラグの情報に基づき、当該遊技者の声掛けフラグを特定可能であることから、上記した管理装置6への問い合わせを省くことができるが、管理装置6に再度問い合せてもよいことは言うまでもない。
上記した処理における確認釦24a,24bは、声掛けする必要がある場合とない場合との双方についての報知(声掛け報知)を例示するものであり、例えば確認釦24a,24bのうち少なくとも何れか1つを表示することで、声掛けする必要の有無を把握できる。例えば「挨拶」のモードの場合、確認釦24aを表示する画面241で声掛け報知を開始し(S4)、確認釦24bの表示を省略した前記通常の画面で声掛け報知を終了する(S10)ようにしてもよい。
また、確認操作を行う確認釦は、遊技装置2の表示部24の確認釦24a〜に限らず、「未挨拶」や「挨拶済」をその文字表示に代えて色別の表示で視認できる釦にしてもよいし、情報表示装置3の表示部3aに表示し、又はそれら装置2,3に別途設けた押圧操作式の釦(メカスイッチ)としてもよい。また、こうした確認釦を、以下では単に「確認釦24a等」と称し、従業員リモコン30に設けることもできる。
更に、上記したステップS4やS7の声掛け報知を抑制する処理は、遊技装置2や管理装置6等に限らず、報知対象の設定等に応じて声掛け情報に基づき各報知手段で実行することができ、各報知手段は管理装置6と共に、声掛けの必要がある旨の声掛け報知を抑制する抑制手段として機能しうることは勿論である。
以上のように、本実施形態の遊技場用システムでは、台移動前の確認釦24a等での確認操作が台移動後も有効となるので、台移動前に声掛けを受けることでその確認操作をしておけば、遊技者が台移動後に重複した声掛けを受けて鬱陶しいと感じる虞や、それを恐れて声掛けしない遊技者が生じる虞を低減できる。
声掛け報知を行う場合に、オーダーサービスの注文品を報知するので、遊技者に対して声掛けする場合に、遊技者が好む注文品を提示するといった円滑に注文品を受けられる声掛けをサポート可能となる。
声掛け報知を行う場合に、仮会員である旨を報知するので、会員募集等の声掛けを行う場合に、仮会員から本会員になることを促すといった円滑に会員募集を行える声掛けをサポート可能となる。
声掛けは遊技機1単位で順次一連して行う運用が想定されるが、この一連の声掛けが終わっていれば、新たな遊技者が検知された場合に新たな声掛けを行う必要がある一方、終わっていなければその一連の声掛けが終わるまで声掛けを行うことは難しい。周辺台にて声掛けが終わっている場合、即ち一連の声掛けが終わっている場合には、その台番を示す声掛け特別報知を行う一方、終わっていなければ声掛け特別報知を行わないので、一連の声掛けを妨げる虞や、新たな遊技者への声掛けが行われない虞等を低減できる。
声掛け報知は声掛けが行われていない場合には必要なく、その報知自体を遊技者が鬱陶しいと感じる虞もあるが、周辺台にて確認操作が行われた場合に声掛け報知を行うことで、常時声掛けを行う必要がなく、声掛けを行う際のような必要なときに遊技装置2等での声掛け報知が可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
上記した声掛けの必要があるか否かを、営業日当日に声掛けを行ったか否かにより判定したが、管理装置6で声掛け情報の初期化を行う周期を数日単位(2日以上)で設定したり、初期化しないようにしたりすることで、前日以前に声掛けした場合に声掛けする必要がない旨を報知してもよい。また、営業日単位で声掛けを行うが、遊技者が確認釦24a等を操作するような、声掛け自体を敬遠する遊技者に対しては、声掛けを初めから行わないようにしてもよい。この場合、声掛けを行うための操作(確認釦24a等を表示させる操作)に応じて声掛けを行うようにしてもよい。
確認釦24a等での確認操作を受付けた場合、対応する遊技機1の台番IDを声掛け情報に関連付けて管理装置6で管理してもよいが、複数の遊技装置2が管理対象であれば台番IDを対応付けて管理するか否かは報知する必要があるか否かの判定に大きな影響を及ぼさないので、必ずしも台番IDを声掛け情報に関連付けて管理する必要はない。
声掛け特別報知は、上記したように、対応する遊技機1で遊技する遊技者へ声掛けの必要がある旨を、該当する台番と共に報知する構成であればよいが、放送装置やインカム装置で従業員を呼出す報知であることが望ましい。
遊技者の識別情報は、顔画像に基づく画像認証を例示したが、人物を識別できれば例えば例示した会員カードの会員IDは勿論、遊技者の携帯電話(携帯端末)の携帯ID、指紋のような生体認証等を識別情報として取込む等、どのような識別方法を採用してもよい。
また、一般カード10は、記録媒体として上記した獲得価値や入金残高等の有価価値と価値情報(一般ID等)とを記憶しており、それらの情報を遊技装置2で取込んで管理装置6に送信することで、一般IDを声掛け情報に関連付けて管理することができる。それ故、遊技者の識別情報として、その遊技者が所持する一般カード10や、その他の記録媒体に記録されたID情報を利用することができ、記録媒体としては、例えばICコインといったコイン型や、スティック型等、種々のものを採用することができる。更に、こうした記録媒体に声掛け情報を記録してもよいし、別途、管理装置6にて記録媒体のID情報に関連付けて声掛け情報を管理してもよい。また、貨幣価値は直接受け付けるだけでなく、ID情報(識別情報)を受け付けることで間接的に受け付けてもよい。
声掛け情報としては、例えば声掛けを行った場合だけ、その旨を示す声掛け情報を識別情報に関連付け、声掛けを行っていない場合にはその旨を示す情報を識別情報に関連付けなくともよい。勿論、声掛けを行っていない場合だけ声掛け情報を識別情報に関連付けてもよい。
つまり、声掛け情報は、上記した操作手段による確認操作の受付状況に基づく声掛けの必要があるか否か(或いは単に声掛けを行う必要がある否かや、既に声掛けを行ったのか否か)を特定可能な情報であればよく、「ワゴン」や「会員勧誘」のモードでは、ワゴンサービスの注文品や注文回数等の注文情報や会員及び仮会員に関する情報の更新状況を、声掛け情報として利用することが可能である。
対象となる遊技機1は、遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ機以外のパチンコ機やスロットマシン等も採用でき、スロットマシンの場合は遊技媒体がメダルとなる。尚、上記封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。また、封入式等の場合、有価価値を遊技に消費出来る状態とすることが遊技に使用可能な遊技価値を付与する価値付与処理となる。
図2等で例示した項目や設定、或いは設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(exチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定してもよい。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定してもよい。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよい。
例示した処理は管理装置6や遊技装置2にてどのように分担してもよく、更に、中継装置4や情報表示装置3等を含めて、どのような機器により行ってもよい。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせてもよいし、適宜採用しなくともよいし、複数例示した構成等を一つだけ採用するようにしてもよい。