JP6559015B2 - 緩衝材及び緩衝材のブランク - Google Patents

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Description

本発明は、緩衝材及び緩衝材のブランクに関する。
包装箱に物品を梱包する際には、物品の角部に配置するコーナーパッドを含む緩衝材が使用されている。パルプモールド製の緩衝材は、製造コストが高いだけでなく、保管する際に広いスペースが必要である。特許文献1,2には、安価で保管スペースを削減できる段ボール製のコーナーパッドが開示されている。
特許文献1のコーナーパッドは、直交方向に折り曲げられた第1端壁と第2端壁とを備えている。第1端壁の一端側には第1積層壁が設けられ、第2端壁の一端側には第2積層壁が設けられている。これら積層壁は、それぞれ直角二等辺三角形状に形成されている。第1積層壁には一対の係合凸部が設けられ、第2積層壁には一対の係合凹部が設けられている。第1積層壁の係合凸部を第2積層壁の係合凹部に係合させることで、コーナーパッドは組立状態に保持されている。
特許文献2のコーナーパッドは、特許文献1と同様に、第1端壁、第2端壁、第1積層壁及び第2積層壁を備えている。第1積層壁は、第1端壁に連続している第1基板部と、この第1基板部に連続している第1折返板部とを備える。同様に、第2積層壁は、第2端壁に連続している第2基板部と、この第2基板部に連続している第2折返板部とを備える。第1積層壁には、第1基板部に第2積層壁側へ突出する第1係合凸部が設けられているとともに、第1折返板部に第1係合凹部が設けられている。第2積層壁には、第2折返板部に第1係合凹部に対応する形状の第2係合凸部が設けられているとともに、第2基板部に第1係合凸部に対応する形状の第2係合凹部が設けられている。第1積層壁の第1係合凸部を第2積層壁の第2係合凹部に係合させ、第2積層壁の第2係合凸部を第1積層壁の第1係合凹部に係合させることで、コーナーパッドが組立状態に保持されている。
特開平8−198334号公報 登録実用新案第3188913号公報
しかしながら、特許文献1のコーナーパッドは、第1積層壁と第2積層壁とが厚さ方向に位置ズレすると、係合凸部と係合凹部の係合が簡単に外れるため、物品から脱落する恐れがある。一方、特許文献2のコーナーパッドは、積層壁の両面で係合凸部と係合凹部とが相互に係合するため、これらの係合が解除されることを抑制でき、組立状態を維持できる。しかし、係合凸部及び係合凹部を位置決めし、係合凸部周辺及び係合凹部内の段ボールシート(打抜屑)を分離する抜き落としにより形成しなければならないため、打抜装置の構成が複雑になる。そして、位置決めが不十分であると、係合凸部の縁や係合凹部の縁に破れや欠損が生じるため、製造が困難であり、歩留まりが悪くなる。
本発明は、生産性が良好で、確実に組立状態を維持できる緩衝材を提供することを課題とする。
本発明は、第1端壁と、前記第1端壁に対して折り曲げられている第2端壁と、前記第1端壁の第1縁に連続しており、前記第1端壁に対して折り曲げられている第1積層壁と、前記第1縁に連なる前記第2端壁の第2縁に連続しており、前記第2端壁に対して前記第1積層壁と同一方向に折り曲げられている第2積層壁とを備え、前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連続している第1基板部と、前記第1基板部に重畳配置されている第1折返板部とを有し、前記第1基板部と前記第1折返板部とが前記第2積層壁と対向する側で第1折曲に沿って折り曲げられており、前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連続している第2基板部と、前記第2基板部に重畳配置されている第2折返板部とを有し、前記第2基板部と前記第2折返板部とが前記第1積層壁と対向する側で第2折曲に沿って折り曲げられており、前記第1積層壁には、前記第1基板部に、前記第1折曲を起点とし前記第2積層壁側へ突出している第1係合凸部が設けられており、前記第1折返板部に、前記第1折曲を起点とし前記第1係合凸部と相補する形状で前記第1基板部側が塞がれている第1係合凹部が設けられており、前記第2積層壁には、前記第2折返板部に、前記第2折曲を起点とし前記第1積層壁側へ突出している前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられており、前記第2基板部に、前記第2折曲を起点とし前記第2係合凸部と相補する形状で前記第2折返板部側が塞がれている第2係合凹部が設けられており、前記第1積層壁の前記第1係合凸部が前記第2積層壁の前記第2係合凹部に係合されているとともに、前記第2積層壁の前記第2係合凸部が前記第1積層壁の前記第1係合凹部に係合されている、緩衝材を提供する。
第1態様の緩衝材では、前記第1基板部と前記第1折返板部は、前記第1折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、前記第1基板部の前記基端と前記第1端壁との間、及び前記第1折返板部の前記基端と前記第1端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、前記第1折返板部の前記先端から前記第1折返板部の前記第1端壁と対向する縁までの距離は、前記第1基板部の前記先端から前記第1端壁までの距離よりも短く、前記第2基板部と前記第2折返板部は、前記第2折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、前記第2基板部の前記基端と前記第2端壁との間、及び前記第2折返板部の前記基端と前記第2端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、前記第2折返板部の前記先端から前記第2折返板部の前記第2端壁と対向する縁までの距離は、前記第2基板部の前記先端から前記第2端壁までの距離よりも短い。
第2態様の緩衝材では、前記第1折曲部及び前記第2折曲部はそれぞれ、前記第1基板部と前記第1折返板部、及び前記第2基板部と前記第2折返板部をそれぞれ連結するブリッジ部と、前記第1基板部と前記第1折返板部における前記ブリッジ部と前記第1係合凸部を除く部分、及び前記第2基板部と前記第2折返板部における前記ブリッジ部と前記第2係合凸部を除く部分をそれぞれ切断した切断線とを有する。
ここで、第1端壁の第1縁側に位置している第1基板部とは、第1基板部が第1端壁の第1縁に連続している構成、第1基板部が第1折返板部を除く他の板部を介して第1端壁の第1縁に連続している構成を意味する。同様に、第2端壁の第2縁側に位置している第2基板部とは、第2基板部が第2端壁の第2縁に連続している構成、第2基板部が第2折返板部を除く他の板部を介して第2端壁の第1縁に連続している構成を意味する。
この緩衝材は、各積層壁の厚さ方向において、第1積層壁の第1係合凸部が第2積層壁の第2係合凹部に一方側から係合し、第2積層壁の第2係合凸部が第1積層壁の第1係合凹部に他方側から係合している。そのため、第1積層壁と第2積層壁とが厚さ方向に位置ズレしても、それぞれの係合凸部と係合凹部の係合が解除されることを抑制でき、確実に組立状態を維持できる。
前記第1積層壁は、前記第1基板部及び前記第1折返板部のうち少なくとも一方に重畳配置されている第1補強板部を有し、前記第2積層壁は、前記第2基板部及び前記第2折返板部のうち少なくとも一方に重畳配置されている第2補強板部を有する。この態様によれば、第1積層壁及び第2積層壁の緩衝性能を向上できる。なお、補強板部は、1枚でもよいし2枚以上設けてもよい。また、補強板部を配置する部分は、基板部と折返板部との間でもよいし、基板部の折返板部と反対側でもよいし、折返板部の基板部と反対側でもよい。
この緩衝材のブランクは、第1端壁と、前記第1端壁に連続している第2端壁と、前記第1端壁の第1縁に連続している第1積層壁と、前記第1縁に沿って延びている前記第2端壁の第2縁に連続している第2積層壁とを備え、前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連設されている第1基板部と、前記第1端壁の前記第1縁に対して傾斜して延びている第1折曲を介して前記第1基板部の前記第2積層壁側に連設されている第1折返板部とを有し、前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連設されている第2基板部と、前記第2端壁の前記第2縁に対して傾斜して延びている第2折曲を介して前記第2基板部の前記第1積層壁側に連設されている第2折返板部とを有し、前記第1積層壁には、前記第1折曲を起点として前記第1折返板部側へ迂回して延びる第1切断線が設けられており、この第1切断線によって前記第1基板部に連続する第1係合凸部が設けられているとともに前記第1折返板部に第1係合凹部が設けられており、前記第2積層壁には、前記第2折曲を起点として前記第2基板部側へ迂回して延びる第2切断線が設けられており、この第2切断線によって前記第2折返板部に連続する前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられているとともに前記第2基板部に第2係合凹部が設けられている。
第1態様のブランクでは、前記第1基板部と前記第1折返板部は、前記第1折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、前記第1基板部の前記基端と前記第1端壁との間、及び前記第1折返板部の前記基端と前記第1端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、前記第1折返板部の前記先端から前記第1折返板部の前記第2積層壁と対向する縁までの距離は、前記第1基板部の前記先端から前記第1端壁までの距離よりも短く、前記第2基板部と前記第2折返板部は、前記第2折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、前記第2基板部の前記基端と前記第2端壁との間、及び前記第2折返板部の前記基端と前記第2端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、前記第2折返板部の前記先端から前記第2折返板部の前記第1積層壁と対向する縁までの距離は、前記第2基板部の前記先端から前記第2端壁までの距離よりも短い。
第2態様のブランクでは、前記第1折曲部及び前記第2折曲部は、前記第1基板部と前記第1折返板部、及び前記第2基板部と前記第2折返板部をそれぞれ連結するブリッジ部と、前記第1切断線及び前記第2切断線にそれぞれ連なり、前記第1基板部と前記第1折返板部における前記ブリッジ部と前記第1係合凸部を除く部分、及び前記第2基板部と前記第2折返板部における前記ブリッジ部と前記第2係合凸部を除く部分をそれぞれ切断した切断線とを有する。
このブランクで前記緩衝材を組み立てる際には、例えば第1折曲線に沿って第1基板部に対して第1折返板部を折り曲げるとともに、第2折曲線に沿って第2基板部に対して第2折返板部を折り曲げる。これにより、第1基板部から第1係合凸部が突出するとともに、第1折返板部に第1係合凹部が形成される。また、第2折返板部から第2係合凸部が突出するとともに、第2基板部に第2係合凹部が形成される。ついで、第1基板部と第1折返板部とを重畳させた第1積層壁を第1端壁に対して折り曲げるとともに、第2基板部と第2折返板部とを重畳させた第2積層壁を第2端壁に対して第1積層壁と同一方向に折り曲げる。その後、第1積層壁と第2積層壁とが近づくように、第1端壁に対して第2端壁を折り曲げる。そして、第1積層壁の第1係合凸部を第2積層壁の第2係合凹部に係合させるとともに、第2積層壁の第2係合凸部を第1積層壁の第1係合凹部に係合させる。
このブランクでは、第1折曲線を起点として第1折返板部側に第1切断線を設けることで、第1基板部に連続した第1係合凸部を形成しているとともに、第1折返板部に第1係合凹部を形成している。また、第2折曲線を起点として第2基板部側に第2切断線を設けることで、第2折返板部に連続した第2係合凸部を形成しているとともに、第2基板部に第2係合凹部を形成している。即ち、係合凸部と係合凹部を形成する際には、刃を入れて切断線を設けるだけで、係合凸部の周囲及び係合凹部内の部分を抜き落とす必要がない。よって、ブランクを形成する際に複雑な位置決め機構を設ける必要はないうえ、係合凸部の縁や係合凹部の縁に破れや欠損が生じることもない。そのため、ブランクの生産性が良好であり、歩留まりも向上できる。
本発明の緩衝材では、各積層壁の係合凸部を相手方の積層壁の係合凹部に係合しているため、第1積層壁と第2積層壁とが厚さ方向に位置ズレしても、係合凸部と係合凹部の係合が解除されることを抑制でき、確実に組立状態を維持できる。また、この緩衝材のブランクは、係合凸部の周囲及び係合凹部内の部分を抜き落とす必要がないため、生産性が良好であり、歩留まりも向上できる。
第1実施形態の緩衝材の上方斜視図。 図1の下方斜視図。 図1の平面図。 図2AのA−A線断面図。 第1実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 緩衝材を形成する段ボールシートの断面図。 緩衝材を形成する他の段ボールシートの断面図。 第1実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第2実施形態の緩衝材の上方斜視図。 図5Aの中央横断面図。 第2実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 第2実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第2実施形態の緩衝材の他の組立工程を示す斜視図。 第3実施形態の緩衝材の上方斜視図。 図8Aの中央横断面図。 第3実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 第3実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第4実施形態の緩衝材の下方斜視図。 図11Aの中央横断面図。 第4実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 第4実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第5実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 第5実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第6実施形態の緩衝材の上方斜視図。 第6実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 第6実施形態の緩衝材の組立工程を示す斜視図。 第7実施形態の緩衝材の上方斜視図。 第7実施形態の緩衝材のブランクを示す平面図。 緩衝材の変形例を示す平面図。 緩衝材の他の変形例を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1Aから図4は、第1実施形態に係る緩衝材10を示す。図1Aから図2Bに示すように、緩衝材10は、第1端壁12Aと、第1端壁12Aに連続している第2端壁12Bと、これら端壁12A,12Bの一端側に設けられた第3端壁12Cとを備える。そのうち、第3端壁12Cは、第1端壁12Aに連続している第1積層壁15Aと、第2端壁12Bに連続している第2積層壁15Bとを備える。この緩衝材10は、例えば第1端壁12Aが物品の第1側面に配置され、第2端壁12Bが第1側面に隣接している物品の第2側面に配置され、第3端壁12Cが物品の端面に配置されるコーナーパッドである。
緩衝材10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図3Aに示す一枚のブランクとして打ち抜き、所定部位を折り曲げることで形成されている。図3Bに示すように、汎用の段ボールシート1Aは、平坦な表ライナ2と、表ライナ2と間隔をあけて配置されている平坦な裏ライナ3と、表ライナ2と裏ライナ3との間に配置されている波状の中しん5とを備えている。また、緩衝材10は、図3Cに示す複両面段ボールシート1Bを用いて形成してもよい。複両面段ボールシート1Bは、表ライナ2と裏ライナ3の間に中ライナ4を更に備えている。表ライナ2と中ライナ4との間、及び裏ライナ3と中ライナ4の間には、それぞれ中しん5が配置されている。複両面段ボールシート1Bは、汎用段ボールシート1Aと比較して、肉厚が厚く、耐圧強度が高い。
図1Aから図2Bに示すように、第1端壁12Aと第2端壁12Bとは、それぞれ平坦な長方形状の板であり、互いに90度間隔をあけて位置するように折り曲げられている。図3Aを参照すると、第2端壁12Bは、第1端壁12Aの右側縁に折曲線13を介して連設されている。折曲線13は、第1端壁12Aと第2端壁12Bの境界線であり、本実施形態では折曲性が良好なリード罫によって構成されている。リード罫は、押罫を入れることで段ボールシートの肉厚を圧縮した汎用罫線(図3Aに一点鎖線で示す。)と、汎用罫線に沿って間隔をあけて刃を入れて段ボールシートを切断した切断部(図3Aに実線で示す。)とを備えている。
図1Bに最も明瞭に示すように、第3端壁12Cを構成する第1積層壁15Aは、第2端壁12Bが延びる方向に沿って延びるように、第1端壁12Aに対して折り曲げられている。図3Aを参照すると、第1積層壁15Aは、折曲線13に対して直交方向に延びている第1端壁12Aの下縁(第1縁)に折曲線16Aを介して連設されている。第3端壁12Cを構成する第2積層壁15Bは、第1端壁12Aが延びる方向に沿って延びるように、第2端壁12Bに対して折り曲げられている。図3Aを参照すると、第2積層壁15Bは、第1端壁12Aの下縁である折曲線16Aに沿って、直線上(図1Bにおいて同一平面上)に位置している第2端壁12Bの下縁(第2縁)に折曲線16Bを介して連設されている。折曲線16A,16Bは、折曲線13と同様のリード罫からなる。
図1Aから図2Bに示すように、各積層壁15A,15Bは、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bとを備え、これらを重畳配置した積層構造体である。各積層壁15A,15Bには、係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bがそれぞれ設けられている。これら係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bを相互に係合させることで、緩衝材10の組立状態が維持されている。
詳しくは、第1積層壁15Aは、第1端壁12Aの第1縁である折曲線16A側に位置している第1基板部18Aと、第1基板部18Aの上面に重畳配置されている第1折返板部19Aとを備えている。これら第1基板部18Aと第1折返板部19Aとは、第1端壁12Aと第2端壁12Bの境界線である折曲線13側で折曲線(第1折曲線)20Aを介して連設されている。図3Aを参照すると、第1基板部18Aは、直角二等辺三角形状であり、第1端壁12Aの下縁に折曲線16Aを介して連設されている。第1折返板部19Aは、第1基板部18Aに対して概ね線対称な直角二等辺三角形状であり、折曲線16Aに対して45度の角度で傾斜して延びている折曲線20Aを介して第1基板部18Aの斜辺に連設されている。この第1折返板部19Aは、第1基板部18Aを介して第1端壁12Aに連設されている。
第2積層壁15Bは、第2端壁12Bの第2縁である折曲線16B側に位置している第2基板部18Bと、第2基板部18Bの上面に重畳配置されている第2折返板部19Bとを備えている。これら第2基板部18Bと第2折返板部19Bとは、折曲線13側で折曲線(第2折曲線)20Bを介して連設されている。この折曲線20と折曲線20Bとは、第1積層壁15Aと第2積層壁15Bの対向部である。図3Aを参照すると、第2基板部18Bは、直角二等辺三角形状であり、第2端壁12Bの下縁に折曲線16Bを介して連設されている。第2折返板部19Bは、第2基板部18Bに対して概ね線対称な直角二等辺三角形状であり、折曲線16Bに対して45度の角度で傾斜して延びている折曲線20Bを介して第2基板部18Bの斜辺に連設されている。この第2折返板部19Bは、第2基板部18Bを介して第2端壁12Bに連設されている。
図3Aに示すように、本実施形態の折返板部19A,19Bは、互いに隣接して位置するように、折曲線20A,20Bを介して基板部18A,18Bの内側に連設されている。折曲線20A,20Bは、折曲線13の下端から徐々に間隔が広がるように、外向きに傾斜して延びている。これら折曲線20A,20Bは、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bを連結するブリッジ部21と、ブリッジ部21と係合凸部26A,26Bを除く部分を切断した切断部24とを備えている。
ブリッジ部21は、係合凸部26A,26Bの両側に位置するように一対設けられている。このブリッジ部21は、切断部24と交差するように直交方向に延びる一対の切断線22,22と、切断線22,22の一方から他方にかけて延びる一対の折曲線23とを備えている。折曲線23は、切断線22,22の端部近傍に設けられ、切断部24と平行に延びている。
切断部24は、折曲線13の下端から一方のブリッジ部21にかけて延びる第1部分と、一方のブリッジ部21から係合凸部26A,26Bにかけて延びる第2部分とを備えている。また、切断部24は、係合凸部26A,26Bから他方のブリッジ部21にかけて延びる第3部分と、他方のブリッジ部21からブランクの外側縁にかけて延びる第4部分とを備えている。
図1A及び図1Bに示すように、第1積層壁15Aには、第1基板部18Aに第1係合凸部26Aが設けられており、第1折返板部19Aに第1係合凹部27Aが設けられている。第2積層壁15Bには、第2折返板部19Bに第2係合凸部26Bが設けられており、第2基板部18Bに第2係合凹部27Bが設けられている。
第1係合凸部26Aは、折曲線20Aを起点として第1基板部18Aから第2積層壁15B側へ突出している。第2係合凸部26Bは、折曲線20Bを起点として第2折返板部19Bから第1積層壁15A側へ突出している。これら係合凸部26A,26Bは同一形状であり、基端側から先端側に向けて広がる概ね逆三角形状に形成されている。
第1係合凹部27Aは、折曲線20Aを起点として第1折返板部19Aに設けられている。この第1係合凹部27Aは、第1係合凸部26A及び第2係合凸部26Bの形状と対応して相補する形状であり、図2A及び図2Bを参照すると一端(下端)側が第1基板部18Aで塞がれている。第2係合凹部27Bは、折曲線20Bを起点として第2基板部18Bに設けられている。この第2係合凹部27Bは、第1係合凸部26A及び第2係合凸部26Bの形状と対応して相補する形状であり、図2A及び図2Bを参照すると一端(上端)側が第2折返板部19Bで塞がれている。なお、積層壁15A,15Bは、1枚のブランクからなる同一部材であるが、第1積層壁15Aと第2緩衝部壁Bとを明確に区別できるように図2Bでは別方向に延びるハッチングを付している。
図3Aに示すように、第1積層壁15Aには、折曲線20Aを起点として第1折返板部19A側へ迂回して延びる切断線(第1切断線)28Aが設けられている。第2積層壁15Bには、折曲線20Bを起点として第2基板部18B側へ迂回して延びる切断線(第2切断線)28Bが設けられている。これら切断線28A,28Bは、間隔をあけて位置する一対の切断部24,24の端部から、互いの間隔が次第に広くなるように傾斜した一対の第1切断部29,29を備えている。また、切断線28A,28Bは、一対の第1切断部29,29のうち一方の先端から他方の先端にかけて、切断部24と平行に延びる第2切断部30を備えている。
第1積層壁15Aには、第1折返板部19Aに切断線28Aを設けることで、第1基板部18Aに連続する第1係合凸部26Aが切断線28A内に画定されている。また、第1折返板部19Aには、切断線28Aの切断縁による第1係合凹部27Aが画定されている。第2積層壁15Bには、第2基板部18Bに切断線28Bを設けることで、第2折返板部19Bに連続する第2係合凸部26Bが切断線28B内に画定されている。また、第2基板部18Bには、切断線28Bの切断縁による第2係合凹部27Bが画定されている。
図1Aに示すように、第1端壁12Aには、矩形状の第1ロック孔32Aが設けられており、第2端壁12Bには、矩形状の第2ロック孔32Bが設けられている。また、第1折返板部19Aには、第1ロック孔32Aに係止する矩形状の第1ロック部33Aが突設されており、第2折返板部19Bには、第2ロック孔32Bに係止する矩形状の第2ロック部33Bが突設されている。図3Aに示すように、ロック孔32A,32Bは、折曲線16A,16Bに沿って位置するように端壁12A,12Bを部分的に打ち抜くことで形成されている。ロック部33A,33Bは、隣接配置されている折返板部19A,19Bの互いに対向する縁から突出されている。ロック部33A,33Bは、折返板部19A,19B間に設けた部分的な連結部に、折曲線13の延長線上に位置する切断線34を設けることで形成されている。
次に、図3Aに示すブランクを図1Aに示す緩衝材10として組み立てる手順の一例を説明する。
まず、図4に示すように、折曲線20Aに沿って第1基板部18Aに対して第1折返板部19Aを折り曲げるとともに、折曲線20Bに沿って第2基板部18Bに対して第2折返板部19Bを折り曲げる。これにより、第1基板部18Aから第1係合凸部26Aが突出するとともに、第1折返板部19Aに第1係合凹部27Aが形成される。また、第2折返板部19Bから第2係合凸部26Bが突出するとともに、第2基板部18Bに第2係合凹部27Bが形成される。そして、第1係合凹部27Aは一端側が第1基板部18Aによって塞がれ、第2係合凹部27Bは一端側が第2折返板部19Bによって塞がれる。
ついで、第1基板部18Aと第1折返板部19Aとを重畳させた第1積層壁15Aを第1端壁12Aに対して折り曲げるとともに、第2基板部18Bと第2折返板部19Bとを重畳させた第2積層壁15Bを第2端壁12Bに対して折り曲げる。この際、第1積層壁15Aと第2積層壁15Bとは、互いに同一方向に屈曲するように折り曲げられる。また、各積層壁15A,15Bのロック部33A,33Bを各端壁12A,12Bのロック孔32A,32Bに挿入係止する。これにより基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bが浮き上がることを防止する。
その後、図1Aから図2Bに示すように、第1積層壁15Aと第2積層壁15Bが近づくように、折曲線13に沿って第1端壁12Aに対して第2端壁12Bを折り曲げる。そして、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aを第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bに係合させるとともに、第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bを第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aに係合させる。これにより、一体化した第3端壁12Cが形成される。
この緩衝材10は、積層壁15A,15Bの厚さ方向において、各積層壁15A,15Bの係合凸部26A,26Bが、相手方の積層壁15A,15Bの係合凹部27A,27Bに、上下両方向から係合している。そのため、第1積層壁15Aと第2積層壁15Bとが厚さ方向に位置ズレしても、それぞれの係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bの係合が解除されることを抑制できる。よって、緩衝材10の組立状態を確実に維持できる。また、緩衝材10は一枚のブランクを折り曲げることで形成されるため、パルプモールド製の緩衝材と比較して安価で、かつ非使用時の保管スペースを削減できる。
また、緩衝材10のブランクは、折曲線20A,20Bを起点として切断線28A,28Bを設けることで、各積層壁15A,15Bに係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bとが形成されている。即ち、係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bを形成する際には、刃を入れて切断線28A,28Bを設けるだけで、係合凸部26A,26Bの周囲及び係合凹部27A,27B内の部分を抜き落とす必要がない。よって、ブランクを形成する打抜装置に複雑な位置決め機構を設ける必要はない。しかも、係合凸部26A,26Bの縁や係合凹部27A,27Bの縁に破れや欠損が生じることもない。そのため、ブランクの生産性が良好であり、歩留まりも向上できる。
(第2実施形態)
図5Aから図7Bは第2実施形態の緩衝材10を示す。この第2実施形態の緩衝材10では、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bとの間に補強板部36A,36Bを配置し、積層壁15A,15Bを三層構造の巻込型組立方式とした点で、第1実施形態と相違している。詳しくは、図5A及び図5Bに示すように、緩衝材10の積層壁15A,15Bは、端壁12A,12Bに対して基板部18A,18Bが折り曲げられ、この基板部18A,18Bの上面に補強板部36A,36Bが重畳配置され、この補強板部36A,36Bの上面に折返板部19A,19Bが重畳配置されている。
図6に示すように、第1補強板部36Aは、第1折返板部19Aに対して線対称な直角二等辺三角形状である。この第1補強板部36Aは、折曲線16Aに沿って平行に延びている折曲線37Aを介して第1折返板部19Aに連設されている。即ち、第1補強板部36Aは、第1折返板部19Aに対して第1基板部18Aから離れて位置する縁に折曲線37Aを介して連設されている。同様に、第2補強板部36Bは、第2折返板部19Bに対して線対称な直角二等辺三角形状である。この第2補強板部36Bは、折曲線16Bに沿って平行に延びている折曲線37Bを介して第2折返板部19Bに連設されている。即ち、第2補強板部36Bは、第2折返板部19Bに対して第2基板部18Bから離れて位置する縁に折曲線37Bを介して連設されている。
折曲線37A,37Bは折曲線20A,20Bと同様に、ブリッジ部38と切断部41とを備えている。ブリッジ部38は、折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bの境界部分の概ね中央に位置するように1個設けられている。このブリッジ部38は、一対の切断線39,39と、一対の折曲線40とを備えている。切断部41は、ブリッジ部38の両側に位置するように一対設けられている。
また、補強板部36A,36Bには、折曲線37A,37Bと対向する斜辺に、一対の切欠溝43,43が設けられている。切欠溝43は、補強板部36A,36Bを折曲線37A,37Bに沿って折り曲げることで、折曲線20A,20Bのブリッジ部21と重なる位置に設けられている。この切欠溝43の幅は、ブリッジ部21の一対の切断線22,22間の幅と同一である。
次に、図6に示すブランクを図5Aに示す緩衝材10として組み立てる手順の一例を説明する。
まず、図7Aに示すように、折曲線37A,37Bに沿って補強板部36A,36Bを折返板部19A,19Bに対して折り曲げた後、折曲線20A,20Bに沿って基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げる。そして、図7Bに示すように、下側から順番に基板部18A,18B、補強板部36A,36B、及び折返板部19A,19Bを積層する。これにより、第1基板部18Aから第1係合凸部26Aが突出するとともに、第1折返板部19Aに第1係合凹部27Aが形成される。また、第2折返板部19Bから第2係合凸部26Bが突出するとともに、第2基板部18Bに第2係合凹部27Bが形成される。そして、第1係合凹部27Aは一端側が第1補強板部36Aによって塞がれ、第2係合凹部27Bは一端側が第2補強板部36Bによって塞がれる。
ついで、3枚の板部を積層した積層壁15A,15Bを端壁12A,12Bに対して同一方向に折り曲げ、各積層壁15A,15Bのロック部33A,33Bを各端壁12A,12Bのロック孔32A,32Bに挿入係止する。その後、図5A及び図5Bに示すように、積層壁15A,15Bが近づくように折曲線13に沿って端壁12A,12Bを折り曲げ、積層壁15A,15Bの係合凸部26A,26Bを相手方の積層壁15A,15Bの第2係合凹部27A,27Bに係合させる。
この第2実施形態の緩衝材10は、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、各積層壁15A,15Bは、基板部18A,18Bと補強板部36A,36Bと折返板部19A,19Bとを重畳配置した3枚の積層構造としているため、耐圧強度と緩衝性能の両方を向上できる。
(第3実施形態)
図8Aから図10は第3実施形態の緩衝材10を示す。この第3実施形態の緩衝材10では、積層壁15A,15Bが第2実施形態と同様に、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bとを備えているが、積層する順番が異なる蛇腹型組立方式とした点で相違する。詳しくは、図8A及び図8Bに示すように、積層壁15A,15Bは、端壁12A,12Bに対して基板部18A,18Bが折り曲げられ、この基板部18A,18Bの上面に折返板部19A,19Bが重畳配置され、この折返板部19A,19Bの上面に補強板部36A,36Bが重畳配置されている。
図9に示すように、第3実施形態の緩衝材10のブランクは、第2実施形態と同様に、端壁12A,12B、基板部18A,18B、折返板部19A,19B、及び補強板部36A,36Bが上側から順番に連設されている。そして、ロック部33A,33Bは、折返板部19A,19Bの代わりに補強板部36A,36Bに設けられている。また、補強板部36A,36Bには、切欠溝43が設けられていない。
図8A及び図8Bに示すように、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aは、下段に位置する第1基板部18Aから突出している。第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aは、中段に位置する第1折返板部19Aに形成されている。第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bは、中段に位置する第2折返板部19Bから突出している。第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bは、下段に位置する第2基板部18Bに形成されている。そのため、第1係合凸部26A及び第2係合凹部27Bは、積層壁15A,15Bの下部で露出している。また、第1係合凹部27A及び第2係合凸部26Bは、中段の折返板部19A,19Bに形成されているため、上面に補強板部36A,36Bが位置している。
第1補強板部36Aには、中段に位置する第1係合凹部27Aに第2係合凸部26Bを係合するために、第1係合凹部27Aに連通する挿通孔45が設けられている。図9を参照すると、挿通孔45は、第1補強板部36Aの斜辺に設けた切り欠きからなる。本実施形態の挿通孔45は、第1係合凹部27Aより大きい矩形状に形成されているが、第2係合凸部26Bを挿通可能であれば、その形状等は希望に応じて変更が可能である。
図10に示すように、第3実施形態の緩衝材10のブランクを組み立てる際には、例えば基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げた後、折返板部19A,19Bに対して補強板部36A,36Bを折り曲げる。これにより、各積層壁15A,15Bに、係合凸部26A,26Bを形成するとともに、係合凹部27A,27Bを形成する。ついで、図8A及び図8Bに示すように、端壁12A,12Bを折り曲げ、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aを第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bに係合させる。また、第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bを、挿通孔45を通して第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aに係合させる。
(第4実施形態)
図11Aから図13は第4実施形態の緩衝材10を示す。この第4実施形態の緩衝材10では、積層壁15A,15Bが第3実施形態と同様に、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bとを備えているが、これらを端壁12A,12Bに対して連設する順番及び方向が異なるようにした点で相違する。詳しくは、図11A及び図11Bに示すように、積層壁15A,15Bは、端壁12A,12Bに対して補強板部36A,36Bが折り曲げられ、この補強板部36A,36Bの上面に基板部18A,18Bが重畳配置され、この基板部18A,18Bの上面に折返板部19A,19Bが重畳配置されている。
図12に示すように、第4実施形態の緩衝材10のブランクには、端壁12A,12Bの下縁(第1縁及び第2縁)に折曲線16A,16Bを介して補強板部36A,36Bが連設されている。補強板部36A,36Bの両側縁には、折曲線37A,37Bを介して基板部18A,18Bが連設されている。即ち、基板部18A,18Bは、補強板部36A,36Bを介して端壁12A,12Bに連設されている。また、基板部18A,18Bの両側の斜辺には、折曲線20A,20Bを介して折返板部19A,19Bが連設されている。即ち、基板部18A,18Bは、折返板部19A,19Bより折曲線16A,16B側に配置されている。
図11A及び図11Bに示すように、積層壁15A,15Bは、外向きに連設した補強板部36A,36B、基板部18A,18B、及び折返板部19A,19Bを順番に配置する蛇腹型組立方式である。第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aは、中段に位置する第1基板部18Aから突出している。第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aは、上段に位置する第1折返板部19Aに形成されている。第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bは、上段に位置する第2折返板部19Bから突出している。第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bは、中段に位置する第2基板部18Bに形成されている。そのため、第1係合凹部27A及び第2係合凸部26Bは、積層壁15A,15Bの上部で露出している。また、第1係合凸部26A及び第2係合凹部27Bは、中段の基板部18A,18Bに形成されているため、下面に補強板部36A,36Bが位置している。よって、第2補強板部36Bには、中段に位置する第2係合凹部27Bに第1係合凸部26Aを係合するために、第2係合凹部27Bに連通する挿通孔45が第3実施形態と同様に設けられている。
図13に示すように、第4実施形態の緩衝材10のブランクを組み立てる際には、例えば補強板部36A,36Bに対して基板部18A,18Bを折り曲げた後、基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げる。これにより、各積層壁15A,15Bに、係合凸部26A,26Bを形成するとともに、係合凹部27A,27Bを形成する。ついで、図11A及び図11Bに示すように、端壁12A,12Bを折り曲げ、第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bを第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aに係合させる。また、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aを、挿通孔45を通して第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bに係合させる。
(第5実施形態)
図14及び図15は第5実施形態の緩衝材10を示す。この第5実施形態の緩衝材10では、積層壁15A,15Bが第2実施形態から第4実施形態と同様に、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bとを備えているが、基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bを連設するようにした点で相違する。この緩衝材10は、第2実施形態と同様に、補強板部36A,36Bが基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bの間に位置するように重畳配置する三折型組立方式である。この緩衝材10の組立状態は、図5A及び図5Bに示す第2実施形態と概ね同一である。
図14に示すように、端壁12A,12Bには、折曲線16A,16Bを介して基板部18A,18Bが連設されている。基板部18A,18Bには、端壁12A,12Bから離れて位置する斜辺に、折曲線20A,20Bを介して折返板部19A,19Bが連設されている。また、基板部18A,18Bには、端壁12A,12Bに隣接する側縁に、折曲線37A,37Bを介して補強板部36A,36Bが連設されている。折返板部19A,19Bにはロック部33A,33Bが設けられ、補強板部36A,36Bには切欠溝43が設けられている。
図15に示すように、第5実施形態の緩衝材10のブランクを組み立てる際には、例えば基板部18A,18Bに対して補強板部36A,36Bを折り曲げ、基板部18A,18B上に補強板部36A,36Bを重畳配置する。その後、基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げ、補強板部36A,36B上に折返板部19A,19Bを重畳配置する。これにより、各積層壁15A,15Bに、係合凸部26A,26Bを形成するとともに、係合凹部27A,27Bを形成する。ついで、端壁12A,12Bを折り曲げ、各積層壁15A,15Bの係合凸部26A,26Bを相手方の積層壁15A,15Bの係合凹部27A,27Bに係合させる。
このようにした第3実施形態から第5実施形態の緩衝材10は、第2実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、第2実施形態から第5実施形態に示すように、積層壁15A,15Bを構成する基板部18A,18B、折返板部19A,19B、及び補強板部36A,36Bを積層する順番、連設する方向、連設する位置は、希望に応じて変更が可能である。具体的には、補強板部36A,36Bを配置する部分は、基板部18A,18Bと折返板部19A,19Bとの間でもよいし、基板部18A,18Bの折返板部19A,19Bと反対側でもよいし、折返板部19A,19Bの基板部18A,18Bと反対側でもよい。また、基板部18A,18B、折返板部19A,19B、及び補強板部36A,36Bの折曲方式は、第2実施形態に示す巻込型組立方式、第3実施形態及び第4実施形態に示す蛇腹型組立方式、第5実施形態に示す三折型組立方式のように、種々の変更が可能である。特に、第4実施形態のように、補強板部36A,36B、基板部18A,18B、及び折返板部19A,19Bを横方向に連設したブランクであっても、巻込型組立方式を採用してもよい。また、第5実施形態のように、基板部18A,18Bに折返板部19A,19Bと補強板部36A,36Bとを連設したブランクであっても、補強板部36A,36Bを折返板部19A,19Bの上に重畳配置してもよい。
(第6実施形態)
図16から図18は第6実施形態の緩衝材10を示す。この第6実施形態の緩衝材10では、図16に示すように、端壁12A,12B及び積層壁15A,15Bを横方向に長い長方形状とした点で、各実施形態と相違する。また、図17に示すように、補強板部36A,36Bを基板部18A,18Bの端壁12A,12Bと対向する辺に連設した点で、第5実施形態と相違する。
詳しくは、図16に示すように、積層壁15A,15Bは、端壁12A,12Bの下端から同一方向に折り曲げられている。各積層壁15A,15Bは、下側から順番に、基板部18A,18B、補強板部36A,36B、及び折返板部19A,19Bが重畳配置されている。図18を併せて参照すると、第1積層壁15Aには、第1基板部18Aに第1係合凸部26Aが形成され、第1折返板部19Aに第1係合凹部27Aが形成されている。第2積層壁15Bには、第2折返板部19Bに第2係合凸部26Bが形成され、第2基板部18Bに第2係合凹部27Bが形成されている。第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aは、第1補強板部36Aによる段ボールシート分の間隔をあけて一端側が第1基板部18Aで塞がれている。第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bは、第2補強板部36Bによる段ボールシート分の間隔をあけて一端側が第2折返板部19Bで塞がれている。
図17を参照すると、緩衝材10のブランクは、一対の端壁12A,12Bを備えている。これら端壁12A,12Bは、折曲線13を介して横方向に連設されている。第1端壁12Aの下縁には、折曲線16Aを介して第1積層壁15Aが連設されている。第2端壁12Bの下縁には、折曲線16Bを介して第2積層壁15Bが連設されている。
積層壁15A,15Bは、折曲線16A,16Bを介して端壁12A,12Bに連設された直角台形状の基板部18A,18Bを備えている。基板部18A,18Bには、折曲線16A,16Bに対して傾斜した内側の斜辺に、折曲線20A,20Bを介して直角台形状の折返板部19A,19Bが連設されている。また、基板部18A,18Bには、折曲線16A,16Bに沿って平行に位置する対向辺に、折曲線37A,37Bを介して補強板部36A,36Bが連設されている。補強板部36A,36Bは、基板部18A,18Bの側方だけに重畳し、斜辺側には重畳しない四角形状に形成されている。
図18に示すように、第6実施形態の緩衝材10のブランクを組み立てる際には、例えば基板部18A,18Bに対して補強板部36A,36Bを折り曲げ、基板部18A,18B上に補強板部36A,36Bを重畳配置する。ついで、基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げ、補強板部36A,36B上に折返板部19A,19Bを重畳配置する。これにより、各実施形態と同様に、積層壁15A,15Bに係合凸部26A,26B及び係合凹部27A,27Bが形成される。その後、折曲線13に沿って端壁12A,12Bを折り曲げ、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aを第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bに係合させ、第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bを第1積層壁15Aの第1係合凹部27Aに係合させる。
これにより積層壁15A,15Bの厚さ方向において、係合凸部26A,26Bが上下両方向から係合凹部27A,27Bに係合した緩衝材10を組み立てることができる。そして、この緩衝材10は、各実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、この第6実施形態のように積層壁15A,15Bを横長な形状とする構成は、第1実施形態から第5実施形態の緩衝材10にも用いることができる。
(第7実施形態)
図19及び図20は第7実施形態の緩衝材10を示す。この第7実施形態の緩衝材10では、第1端壁12A及び第2端壁12Bの一端側に、第1積層壁15A及び第2積層壁15Bからなる第3端壁12Cを設けるとともに、第1端壁12A及び第2端壁12Bの他端側に、第1緩衝壁60A及び第2緩衝壁60Bからなる第4端壁12Dを設けた点で、各実施形態と相違する。
図19に示すように、端壁12A,12Bは、それぞれ平坦な長方形状の板であり、互いに90度間隔をあけて位置するように折り曲げられている。第1端壁12Aと第2端壁12Bとは、上下方向の中央に配置されており、折曲線13を介して連設されている。端壁12A,12Bには、横方向に延びる第1係止孔50が、積層壁15A,15B側に横方向に間隔をあけて2箇所、緩衝壁60A,60B側に1箇所設けられている。第1係止孔50は、打ち抜きによって形成された細長いスリットからなる。
積層壁15A,15Bは、端壁12A,12Bの下縁から同一方向に屈曲されている。積層壁15A,15Bの基板部18A,18Bは直角台形状に形成されており、端壁12A,12Bに折曲線16A,16Bを介して連設されている。本実施形態の基板部18A,18Bには、折曲線16A,16Bに沿って、打ち抜きによって形成された細長いスリットからなる一対の第2係止孔51が設けられている。積層壁15A,15Bの折返板部19A,19Bは、基板部18A,18Bの斜辺に折曲線20A,20Bを介して連設されている。この折返板部19A,19Bは、基板部18A,18Bの斜辺を同一の斜辺とする直角二等辺三角形状に形成されている。
第1積層壁15Aには、第1折返板部19Aに切断線28Aを設けることで、第1基板部18Aに第1係合凸部26Aが形成され、第1折返板部19Aに第1係合凹部27Aが形成されている。第2積層壁15Bには、第2基板部18Bに切断線28Bを設けることで、第2折返板部19Bに第2係合凸部26Bが形成され、第2基板部18Bに第2係合凹部27Bが形成されている。
第7実施形態の第3端壁12Cには、第1積層壁15Aの先端から第1端壁12Aにかけて傾斜して延びる第1保持板部52Aが設けられ、第2積層壁15Bの先端から第2端壁12Bにかけて傾斜して延びる第2保持板部52Bが設けられている。保持板部52A,52Bは、リード罫からなる折曲線53A,53Bを介して基板部18A,18Bに連設されている。保持板部52A,52Bは、基板部18A,18Bに概ね対応する直角台形状に形成されている。
保持板部52A,52Bの先端には、保持板部52A,52Bの傾斜状態を保持する位置決め板部55A,55Bが設けられている。位置決め板部55A,55Bは、細長い長方形状に形成されており、折曲線56A,56Bを介して保持板部52A,52Bに連設されている。保持板部52A,52Bには、端壁12A,12Bの第1係止孔50,50に係止される一対の第1係止片57が折曲線56A,56Bを起点として突設されている。位置決め板部55A,55Bには、基板部18A,18Bの第2係止孔51,51に係止される一対の第2係止片58,58が突設されている。
緩衝壁60A,60Bは、端壁12A,12Bの上縁から積層壁15A,15Bと同一方向に屈曲されている。この緩衝壁60A,60Bは、端壁12A,12Bに連続した外板部62A,62Bと、外板部62A,62Bに連続した端板部70A,70Bと、端板部70A,70Bに連続した内板部77A,77Bとを備えている。
外板部62A,62Bは、基板部18A,18Bと線対称な直角台形状に形成され、端壁12A,12Bにリード罫からなる折曲線63を介して連設されている。第1外板部62Aの斜辺にはロック片64が突設されている。第2外板部62Bの斜辺には重畳板部65が折曲線66を介して連設されている。また、第2外板部62Bには、折曲線66に沿ってロック片64が貫通係止されるロック孔67が設けられている。
端板部70A,70Bは、それぞれ同一方向に屈曲されるが傾斜角度が異なる第1部分71から第3部分73を備えている。これら第1部分71から第3部分73は、折曲線63に沿って平行に延びる外板部62A,62Bの斜辺を除く辺に連設されている。第1部分71は、外板部62A,62Bの両端に位置しており、外板部62A,62Bに対して直交方向に延びるように屈曲されている。第2部分72は、外板部62A,62Bの先端から積層壁15A,15B側かつ端壁12A,12Bに近づく方向に傾斜して延びるように屈曲されている。第3部分73は、外板部62A,62Bの先端から積層壁15A,15B側かつ端壁12A,12Bから離れる方向に傾斜して延びるように屈曲されている。これら第1部分71から第3部分73は、外板部62A,62Bから内板部77A,77Bにかけて延びる切断線74によって区画されている。また、第1部分71から第3部分73は、折曲線63に沿って平行に延びる折曲線75を介して外板部62A,62Bにそれぞれ連設されている。
内板部77A,77Bは、折曲線75に沿って平行に延びる折曲線78を介して端板部70A,70Bの第1部分71から第3部分73に連設されている。この内板部77A,77Bは、外板部62A,62Bの下端から端壁12A,12Bに向けて直交方向に延びるように屈曲されている。内板部77A,77Bには、端壁12A,12Bの第1係止孔50に係止される係止片79が突設されている。
第7実施形態の緩衝材10のブランクを組み立てる際には、例えば基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを折り曲げることで、係合凸部26A,26Bを形成するとともに、係合凹部27A,27Bを形成する。ついで、基板部18A,18Bに対して保持板部52A,52Bを折り曲げるとともに、保持板部52A,52Bに対して位置決め板部55A,55Bを折り曲げる。そして、端壁12A,12Bに対して基板部18A,18Bを折り曲げて、第1係止片57を第1係止孔50に係止するとともに、第2係止片58を第2係止孔51に係止する。
また、外板部62A,62Bに対して端板部70A,70Bを折り曲げるとともに、端板部70A,70Bに対して内板部77A,77Bを折り曲げる。そして、端壁12A,12Bに対して外板部62A,62Bを折り曲げて、係止片79を第1係止孔50に係止する。
その後、端壁12A,12Bを折り曲げ、第1積層壁15Aの第1係合凸部26Aを第2積層壁15Bの第2係合凹部27Bに係合させるとともに、第2積層壁15Bの第2係合凸部26Bを第1積層壁15Bの第1係合凹部27Aに係合させる。また、第2緩衝壁60Bの重畳板部65を第1緩衝壁60Aの第1外板部62Aの内面側に配置し、第1外板部62Aのロック片64を第2外板部62Bの外側からロック孔67に挿入する。
このように、第7実施形態の緩衝材10は、一方の積層壁15A,15B側で係合凸部26A,26Bと係合凹部27A,27Bとが係合し、他方の緩衝壁60A,60B側でロック片64とロック孔67とが係合することで、組立状態が維持される。そして、この緩衝材10には、積層壁15A,15Bからなる第3端壁12Cと、緩衝壁60A,60Bからなる第4端壁12Dの間に物品を配置することで、外部からの衝撃から物品を保護することができる。
このようにした第7実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、この第7実施形態のように、緩衝材10はコーナーパッドに限られず、種々の変更が可能である。
なお、本発明の緩衝材10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、積層壁15A,15Bは、基板部18A,18Bに対して折返板部19A,19Bを端壁12A,12Bの先端(上方)に向けて積層したが、反対向き(離れる方向)に積層してもよい。また、第2実施形態から第6実施形態では、1枚の補強板部36A,36Bを設けたが、2枚以上設けてもよい。また、端壁12A,12Bは、1枚からなる単層構造としたが、2枚以上の積層構造としてもよい。
また、折曲線20A,20B,37A,37Bは、ブリッジ部21,38と切断部24,41とを備える構成としたが、肉厚を圧縮するように押罫を入れて形成した汎用罫線によって構成してもよいし、折曲線13と同様のリード罫によって構成してもよいし、段ボールシートの肉厚の一部を切断したハーフカット線によって構成してもよい。即ち、折曲線20A,20B,37A,37Bは、材質に応じて折曲可能な構成であれば種々の変更が可能である。
また、緩衝材10は、第1実施形態から第5実施形態では平面視四角形状に形成し、第6実施形態及び第2実施形態では平面視L字形状に形成したが、その形状は種々の変更が可能である。例えば、図21Aに示すように、折曲線20A,20Bに対して直交する方向の幅を狭くした菱形状としてもよいし、図21Bに示すように、折曲線20A,20Bに対して直交する方向の幅を広くした菱形状としてもよい。即ち、第1端壁12Aに対して第2端壁12Bを折り曲げる角度は、90度に限らず、希望に応じて変更することが可能である。
また、端壁12A,12B及び積層壁15A,15Bは、平坦な板からなる例を挙げて説明したが、屈曲又は湾曲した形状であってもよい。そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて緩衝材10を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
1A,1B…段ボールシート
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中ライナ
5…中しん
10…緩衝材
12A…第1端壁
12B…第2端壁
12C…第3端壁
12D…第4端壁
13…折曲線
15A…第1積層壁
15B…第2積層壁
16A…折曲線(第1縁)
16B…折曲線(第2縁)
18A…第1基板部
18B…第2基板部
19A…第1折返板部
19B…第2折返板部
20A…折曲線(第1折曲線)
20B…折曲線(第2折曲線)
21…ブリッジ部
22…切断線
23…折曲線
24…切断部
26A…第1係合凸部
26B…第2係合凸部
27A…第1係合凹部
27B…第2係合凹部
28A…切断線(第1切断線)
28B…切断線(第2切断線)
29…第1切断部
30…第2切断部
32A…第1ロック孔
32B…第2ロック孔
33A…第1ロック部
33B…第2ロック部
34…切断線
36A…第1補強板部
36B…第2補強板部
37A,37B…折曲線
38…ブリッジ部
39…切断線
40…折曲線
41…切断部
43…切欠溝
45…挿通孔
50…第1係止孔
51…第2係止孔
52A,52B…保持板部
53A,53B…折曲線
55A,55B…位置決め板部
56A,56B…折曲線
57…第1係止片
58…第2係止片
60A,60B…緩衝壁
62A,62B…外板部
63…折曲線
64…ロック片
65…重畳板部
66…折曲線
67…ロック孔
70A,70B…端板部
71…第1部分
72…第2部分
73…第3部分
74…切断線
75…折曲線
77A,77B…内板部
78…折曲線
79…係止片

Claims (11)

  1. 第1端壁と、
    前記第1端壁に対して折り曲げられている第2端壁と、
    前記第1端壁の第1縁に連続しており、前記第1端壁に対して折り曲げられている第1積層壁と、
    前記第1縁に連なる前記第2端壁の第2縁に連続しており、前記第2端壁に対して前記第1積層壁と同一方向に折り曲げられている第2積層壁とを備え、
    前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連続している第1基板部と、前記第1基板部に重畳配置されている第1折返板部とを有し、前記第1基板部と前記第1折返板部とが前記第2積層壁と対向する側で第1折曲に沿って折り曲げられており、
    前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連続している第2基板部と、前記第2基板部に重畳配置されている第2折返板部とを有し、前記第2基板部と前記第2折返板部とが前記第1積層壁と対向する側で第2折曲に沿って折り曲げられており、
    前記第1積層壁には、前記第1基板部に、前記第1折曲を起点とし前記第2積層壁側へ突出している第1係合凸部が設けられており、前記第1折返板部に、前記第1折曲を起点とし前記第1係合凸部と相補する形状で前記第1基板部側が塞がれている第1係合凹部が設けられており、
    前記第2積層壁には、前記第2折返板部に、前記第2折曲を起点とし前記第1積層壁側へ突出している前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられており、前記第2基板部に、前記第2折曲を起点とし前記第2係合凸部と相補する形状で前記第2折返板部側が塞がれている第2係合凹部が設けられており、
    前記第1積層壁の前記第1係合凸部が前記第2積層壁の前記第2係合凹部に係合されているとともに、前記第2積層壁の前記第2係合凸部が前記第1積層壁の前記第1係合凹部に係合されており、
    前記第1基板部と前記第1折返板部は、前記第1折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、
    前記第1基板部の前記基端と前記第1端壁との間、及び前記第1折返板部の前記基端と前記第1端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、
    前記第1折返板部の前記先端から前記第1折返板部の前記第1端壁と対向する縁までの距離は、前記第1基板部の前記先端から前記第1端壁までの距離よりも短く、
    前記第2基板部と前記第2折返板部は、前記第2折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、
    前記第2基板部の前記基端と前記第2端壁との間、及び前記第2折返板部の前記基端と前記第2端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、
    前記第2折返板部の前記先端から前記第2折返板部の前記第2端壁と対向する縁までの距離は、前記第2基板部の前記先端から前記第2端壁までの距離よりも短い、緩衝材。
  2. 前記第1折曲部及び前記第2折曲部はそれぞれ、
    前記第1基板部と前記第1折返板部、及び前記第2基板部と前記第2折返板部をそれぞれ連結するブリッジ部と、
    前記第1基板部と前記第1折返板部における前記ブリッジ部と前記第1係合凸部を除く部分、及び前記第2基板部と前記第2折返板部における前記ブリッジ部と前記第2係合凸部を除く部分をそれぞれ切断した切断線と
    を有する、請求項1に記載の緩衝材。
  3. 第1端壁と、
    前記第1端壁に対して折り曲げられている第2端壁と、
    前記第1端壁の第1縁に連続しており、前記第1端壁に対して折り曲げられている第1積層壁と、
    前記第1縁に連なる前記第2端壁の第2縁に連続しており、前記第2端壁に対して前記第1積層壁と同一方向に折り曲げられている第2積層壁とを備え、
    前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連続している第1基板部と、前記第1基板部に重畳配置されている第1折返板部とを有し、前記第1基板部と前記第1折返板部とが前記第2積層壁と対向する側で第1折曲部に沿って折り曲げられており、
    前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連続している第2基板部と、前記第2基板部に重畳配置されている第2折返板部とを有し、前記第2基板部と前記第2折返板部とが前記第1積層壁と対向する側で第2折曲部に沿って折り曲げられており、
    前記第1積層壁には、前記第1基板部に、前記第1折曲部を起点とし前記第2積層壁側へ突出している第1係合凸部が設けられており、前記第1折返板部に、前記第1折曲部を起点とし前記第1係合凸部と相補する形状で前記第1基板部側が塞がれている第1係合凹部が設けられており、
    前記第2積層壁には、前記第2折返板部に、前記第2折曲部を起点とし前記第1積層壁側へ突出している前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられており、前記第2基板部に、前記第2折曲部を起点とし前記第2係合凸部と相補する形状で前記第2折返板部側が塞がれている第2係合凹部が設けられており、
    前記第1積層壁の前記第1係合凸部が前記第2積層壁の前記第2係合凹部に係合されているとともに、前記第2積層壁の前記第2係合凸部が前記第1積層壁の前記第1係合凹部に係合されており、
    前記第1折曲部及び前記第2折曲部はそれぞれ、
    前記第1基板部と前記第1折返板部、及び前記第2基板部と前記第2折返板部をそれぞれ連結するブリッジ部と、
    前記第1基板部と前記第1折返板部における前記ブリッジ部と前記第1係合凸部を除く部分、及び前記第2基板部と前記第2折返板部における前記ブリッジ部と前記第2係合凸部を除く部分をそれぞれ切断した切断線と
    を有する、緩衝材。
  4. 前記第1基板部の前記基端と前記第1端壁との間隔は、前記第1折返板部の前記基端と前記第1端壁との間隔よりも狭く、
    前記第2基板部の前記基端と前記第2端壁との間隔は、前記第2折返板部の前記基端と前記第2端壁との間隔よりも狭い、請求項1又は2に記載の緩衝材。
  5. 前記第1基板部と前記第1折返板部はそれぞれ、前記第1折曲部を一辺とする三角形状であり、
    前記第2基板部と前記第2折返板部はそれぞれ、前記第2折曲部を一辺とする三角形状である、請求項1から4のいずれか1項に記載の緩衝材。
  6. 前記第1基板部と前記第1折返板部の前記第1折曲部が延びる方向の基端と、前記第2基板部と前記第2折返板部の前記第2折曲部が延びる方向の基端とは、それぞれ面取りされている、請求項5に記載の緩衝材。
  7. 段ボールシート製である、請求項1から6のいずれか1項に記載の緩衝材。
  8. 前記第1折返板部の前記第1端壁と対向する縁、及び前記第2折返板部の前記第2端壁と対向する縁に、ロック部がそれぞれ設けられ、
    前記第1端壁及び前記第2端壁に、前記ロック部を係止するロック孔がそれぞれ設けられている、請求項1から7のいずれか1項に記載の緩衝材。
  9. 前記第1積層壁は、前記第1基板部及び前記第1折返板部のうち少なくとも一方に重畳配置されている第1補強板部を有し、
    前記第2積層壁は、前記第2基板部及び前記第2折返板部のうち少なくとも一方に重畳配置されている第2補強板部を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の緩衝材。
  10. 第1端壁と、
    前記第1端壁に連続している第2端壁と、
    前記第1端壁の第1縁に連続している第1積層壁と、
    前記第1縁に沿って延びている前記第2端壁の第2縁に連続している第2積層壁とを備え、
    前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連設されている第1基板部と、前記第1端壁の前記第1縁に対して傾斜して延びている第1折曲を介して前記第1基板部の前記第2積層壁側に連設されている第1折返板部とを有し、
    前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連設されている第2基板部と、前記第2端壁の前記第2縁に対して傾斜して延びている第2折曲を介して前記第2基板部の前記第1積層壁側に連設されている第2折返板部とを有し、
    前記第1積層壁には、前記第1折曲を起点として前記第1折返板部側へ迂回して延びる第1切断線が設けられており、この第1切断線によって前記第1基板部に連続する第1係合凸部が設けられているとともに前記第1折返板部に第1係合凹部が設けられており、
    前記第2積層壁には、前記第2折曲を起点として前記第2基板部側へ迂回して延びる第2切断線が設けられており、この第2切断線によって前記第2折返板部に連続する前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられているとともに前記第2基板部に第2係合凹部が設けられており、
    前記第1基板部と前記第1折返板部は、前記第1折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、
    前記第1基板部の前記基端と前記第1端壁との間、及び前記第1折返板部の前記基端と前記第1端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、
    前記第1折返板部の前記先端から前記第1折返板部の前記第2積層壁と対向する縁までの距離は、前記第1基板部の前記先端から前記第1端壁までの距離よりも短く、
    前記第2基板部と前記第2折返板部は、前記第2折曲部が延びる方向に先端と基端をそれぞれ有し、
    前記第2基板部の前記基端と前記第2端壁との間、及び前記第2折返板部の前記基端と前記第2端壁との間にそれぞれ間隔を有するとともに、
    前記第2折返板部の前記先端から前記第2折返板部の前記第1積層壁と対向する縁までの距離は、前記第2基板部の前記先端から前記第2端壁までの距離よりも短い、緩衝材のブランク。
  11. 第1端壁と、
    前記第1端壁に連続している第2端壁と、
    前記第1端壁の第1縁に連続している第1積層壁と、
    前記第1縁に沿って延びている前記第2端壁の第2縁に連続している第2積層壁とを備え、
    前記第1積層壁は、前記第1端壁の前記第1縁に連設されている第1基板部と、前記第1端壁の前記第1縁に対して傾斜して延びている第1折曲部を介して前記第1基板部の前記第2積層壁側に連設されている第1折返板部とを有し、
    前記第2積層壁は、前記第2端壁の前記第2縁に連設されている第2基板部と、前記第2端壁の前記第2縁に対して傾斜して延びている第2折曲部を介して前記第2基板部の前記第1積層壁側に連設されている第2折返板部とを有し、
    前記第1積層壁には、前記第1折曲部を起点として前記第1折返板部側へ迂回して延びる第1切断線が設けられており、この第1切断線によって前記第1基板部に連続する第1係合凸部が設けられているとともに前記第1折返板部に第1係合凹部が設けられており、
    前記第2積層壁には、前記第2折曲部を起点として前記第2基板部側へ迂回して延びる第2切断線が設けられており、この第2切断線によって前記第2折返板部に連続する前記第1係合凹部と同一形状の第2係合凸部が設けられているとともに前記第2基板部に第2係合凹部が設けられており、
    前記第1折曲部及び前記第2折曲部は、
    前記第1基板部と前記第1折返板部、及び前記第2基板部と前記第2折返板部をそれぞれ連結するブリッジ部と、
    前記第1切断線及び前記第2切断線にそれぞれ連なり、前記第1基板部と前記第1折返板部における前記ブリッジ部と前記第1係合凸部を除く部分、及び前記第2基板部と前記第2折返板部における前記ブリッジ部と前記第2係合凸部を除く部分をそれぞれ切断した切断線と
    を有する、緩衝材のブランク。
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