JP4452250B2 - 緩衝材 - Google Patents

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Description

本発明は、平板状の段ボールを折り畳むことにより形成され、各種製品の端部や角部などの突起部や凹部等を保護する緩衝材に関するものである。
従来、各種製品を梱包する際に、製品の端部や角部などの突起部や凹部等を保護するために段ボール製や発泡スチロール製或いはこれらを組合せた緩衝材が用いられている。
特に、段ボール製の緩衝材は、組み立てや分解が容易で廃棄処理を簡便に行うことができ、取り扱い性、リサイクル性に優れるため、多用されており、様々な形状が検討されている。
例えば(特許文献1)には、「段ボールを巻いて所要の厚さにしその一辺に第1の凹凸を設けた多層段ボールと、段ボールを巻いて所要の厚さにしその一辺に前記第1の凹凸に嵌合する第2の凹凸を設けた多層段ボールとを含んで構成される段ボールコーナーパッド」が開示されている。
(特許文献2)には、「互いに直角をなす2面のいずれも4重の段ボール材による積層構造である緩衝装置」が開示されている。
特開平10−203553号公報 特許第3317527号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の段ボールコーナーパッドは、段ボールを巻いて多層段ボールを形成するので、終端面を接着材で接着する必要があり、環境保護性に欠け、廃棄時の分解が困難で取り扱い性に欠けるという課題を有していた。
また、段ボールを何重にも巻いたり、折り畳んだりしなければならないため、製造工数がかかり量産性に欠けるという課題を有していた。
さらに、2つの多層段ボールの凹凸を互いに嵌合するだけなので、外力により容易に外れ易く、取り扱い性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、L字型の緩衝装置を1枚の段ボール材を折り畳むことにより形成しているが、折り畳み方が複雑で組み立てや分解に工数を有し、量産性に欠けるという課題を有していた。
また、1枚の段ボール材のみで形成されるため、積層数が4重に限定され、形状自在性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、簡単な構造で組み立て及び分解の作業性に優れ、接着剤などが不要で環境保護性に優れると共に、剛性が高く、形状保持性、耐久性に優れ、各種製品の端部や角部などの突起部や凹部などに当接して確実に保護することができ、各種製品の寸法に応じて各部の長さ、幅、厚さを容易に変更することができる設計自在性に優れる緩衝材の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明の緩衝材は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の緩衝材は、平板状の段ボールを折り畳んで形成される緩衝材であって、折り目を介して連設された矩形状の第1面乃至第4面と、前記第1面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、を備え、前記第1面乃至前記第3面を前記折り目で略コ字型に折り畳んで形成された第1の緩衝部と、前記第4面が前記第2面と対向し前記第3面と直角をなすように前記第3面と前記第4面を前記折り目で折曲し、前記第1面の前記嵌合凸部を前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合させて形成された第2の緩衝部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)第1の緩衝部と第2の緩衝部が直角をなすので、各種製品の端部や角部などの突起部の直交する二つの面を確実に保護することができる。
(2)段ボールの一端側の第1面乃至第3面を折り目で略コ字型に折り畳み、第1面の端部に形成された嵌合凸部を第3面に連設された第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合するだけで第1の緩衝部を形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第1面の端部に形成された嵌合凸部を第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第1面乃至第3面が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができ、形状安定性に優れる。
(4)第1の緩衝部が第1面乃至第3面を折り目で略コ字型に折り畳むことにより形成されるので、第1面乃至第3面の長さや幅(折り目位置)を変更することにより、保護する製品の寸法や形状の違いに容易に対応することができ、設計自在性に優れる。
ここで、正方形状や長方形状などの略矩形状に形成された段ボールの一端側を第1面とし、他端側を第4面とする。第1面の端部に嵌合凸部を形成し、折り畳み時に第1面の端面が当接する第4面の嵌合凸部に対応する位置に嵌合孔部若しくは切り欠き部を形成するだけで、この緩衝部を形成するための段ボールが得られる。
嵌合凸部は、嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することができればよく、嵌合孔部若しくは切り欠き部に対する挿抜性や固定安定性を考慮して任意の形状を選択することができる。嵌合凸部と嵌合孔部若しくは切り欠き部の長さを同一にすることにより、嵌合凸部を嵌合孔部若しくは切り欠き部で確実に保持することができ、形状保持性に優れる。
第1面乃至第3面を略コ字型に折り畳む際には、第1面と第3面の間に空間が形成されていてもよいが、第1面と第3面を密着させた場合や、第1面と第3面の間に補強部材を挟んだ場合は、第1の緩衝部が中実となって剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。また、第1面と第3面の幅を略同等とし、折り畳み後に、第1面の端部が第4面の表面に当接するようにすることで、第1面及び第3面と第4面が直角をなし、第1の緩衝部に対して直交した第2の緩衝部を得ることができる。
尚、嵌合凸部及び嵌合凸部が嵌合される嵌合孔部若しくは切り欠き部の長さ、位置、数は、緩衝材の長さに応じて、適宜、選択することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の緩衝材であって、前記第1面と前記第3面の間に挟入された補強部材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第1面と第3面の間に補強部材を挟入することにより、第1の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
ここで、補強部材の材質は任意に選択することができるが、段ボールや発泡スチロール等が好適に用いられる。特に段ボールを用いた場合、形状自在性に優れ、枚数によって第1の緩衝部の厚さを調整して剛性を変化させることができる。また、緩衝材全体を段ボールのみで形成することができるので、分解作業などを行うことなく、容易に廃棄することができ取り扱い性に優れる。補強部材の厚さを第2面の幅と略同等に形成することにより、第1の緩衝部を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
請求項3に記載の緩衝材は、請求項2に記載の緩衝材であって、前記第2面若しくは前記第4面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第2面若しくは前記第4面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第2面若しくは前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されている構成を有している。
この構成により、請求項2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)補強部材が、第2面若しくは第4面の少なくともいずれか一方に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合される固定用嵌合部を有するので、補強部材を第1の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる
(2)補強部材の両端部が、それぞれ第2面及び第4面に当接するので、第1の緩衝部を確実に補強することができ形状安定性を向上させることができる。
ここで、固定用嵌合部は、嵌合孔部若しくは切り欠き部に対する挿抜性や固定安定性を考慮して略矩形状に形成することが好ましい。固定用嵌合部と嵌合孔部若しくは切り欠き部の長さを同一にすることにより、固定用嵌合部を嵌合孔部若しくは切り欠き部で確実に保持することができ、形状保持性に優れる。尚、固定用嵌合部及び固定用嵌合部が嵌合される嵌合孔部若しくは切り欠き部の長さ、位置、数は、緩衝材の長さに応じて、適宜、選択することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の緩衝材であって、前記第1面に形成された切り欠き部と、前記第3面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、前記第4面の端部に折り目を介して連設された矩形状の第5面及び第6面と、前記第6面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第6面の端部に形成された切り欠き部と、を備え、前記第4面乃至前記第6面を前記折り目で略コ字型に折り畳み、前記第1面の前記嵌合凸部が前記第4面の前記嵌合孔部及び前記第6面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合され、前記第6面の前記嵌合凸部が前記第1面の前記切り欠き部及び前記第3面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されて前記第2の緩衝部が補強されている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第4面乃至第6面が略コ字型となるように第5面及び第6面を折り目で折り畳み、第6面の端部に形成された嵌合凸部を第1面に形成された切り欠き部及び第3面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することにより第2の緩衝部を補強することができ、第2の緩衝部における緩衝作用及び耐久性を向上させることができる。
(2)第1面の嵌合凸部が第4面の嵌合孔部及び第6面の嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合されると共に、第6面の嵌合凸部が第1面の切り欠き部及び第3面の嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合されて固定されるので、略コ字型に折り畳まれた第1面乃至第3面及び第4面乃至第6面が開こうとする反力に抗して、各々の嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができ、第1の緩衝部及び第2の緩衝部の形状安定性に優れる。
(3)第2の緩衝部が第4面乃至第6面を略コ字型に折り畳むことにより補強されるので、第4面乃至第6面の長さや幅(折り目位置)を変更することにより、保護する製品の寸法や形状の違いに容易に対応することができ、設計自在性に優れる。
ここで、第4面乃至第6面を略コ字型に折り畳む際には、第4面と第6面の間に空間が形成されていてもよいが、第4面と第6面を密着させた場合や、第4面と第6面の間に補強部材を挟んだ場合は、第2の緩衝部が中実となって剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。また、第4面と第6面の幅を略同等とし、折り畳み後に、第6面の端部が第3面の表面に当接するようにすることで、第4面及び第6面と第3面が直角をなし、第1の緩衝部に対して直交した第2の緩衝部を得ることができる。
尚、第6面の端部に形成される嵌合凸部は第1面の端部に形成される嵌合凸部と同様である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の緩衝材であって、前記第4面と前記第6面の間に挟入された補強部材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項4の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第4面と第6面の間に補強部材を挟入することにより、第2の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
ここで、補強部材については請求項2で説明したものと同様なので説明を省略する。尚、補強部材の厚さを第5面の幅と略同等に形成することにより、第2の緩衝部を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
請求項6に記載の緩衝材は、請求項5に記載の緩衝材であって、前記第3面若しくは前記第5面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第3面若しくは前記第5面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第3面若しくは前記第5面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されている構成を有している。
この構成により、請求項5の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)補強部材が、第3面若しくは第5面の少なくともいずれか一方に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合される固定用嵌合部を有するので、補強部材を第2の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる
(2)補強部材の両端部が、それぞれ第3面及び第5面に当接するので、第2の緩衝部を確実に補強することができ形状安定性を向上させることができる。
ここで、固定用嵌合部については請求項3で説明したものと同様なので説明を省略する。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6の内いずれか1項に記載の緩衝材であって、前記第1面の端部に形成された前記嵌合凸部と前記第6面の端部に形成された前記嵌合凸部が互い違いに配置されている構成を有している。
この構成により、請求項4乃至6の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第1面の端部に形成された嵌合凸部と第6面の端部に形成された嵌合凸部が、互い違いに配置されるので、第1面の嵌合凸部を第4面の嵌合孔部及び第6面の嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合し、第6面の嵌合凸部を第1面の切り欠き部及び第3面の嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することにより、第1面と第6面を強固に固定することができ、形状保持性を向上させることができる。
ここで、第1面の端部に形成される嵌合凸部と第6面の端部に形成される嵌合凸部に対応するように、第4面と第6面及び第1面と第3面に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成される。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の緩衝材であって、前記第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、前記第4面の端部に折り目を介して連設された矩形状の第5面乃至第7面と、前記第7面の端部に形成された嵌合凸部と、を備え、前記第5面乃至前記第7面を前記折り目で略コ字型に折り畳み、前記第7面の前記嵌合凸部が前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合され、前記第2の緩衝部を形成する前記第4面と直角をなし、前記第1の緩衝部と対向した第3の緩衝部が形成されている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第3の緩衝部が第2の緩衝部と直角をなし、第1の緩衝部と対向して配置されるので、各種製品の端部や角部などの突起部を略コ字型に挟み込むようにして確実に保護することができる。
(2)第5面乃至第7面を折り目で略コ字型に折り畳み、第7面の端部に形成された嵌合凸部を第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合するだけで第3の緩衝部を形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第7面の端部に形成された嵌合凸部を第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第5面乃至第7面が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができ、形状安定性に優れる。
ここで、第5面乃至第7面を折り目で略コ字型に折り畳む際には、第5面と第7面の間に空間が形成されていてもよいが、第5面と第7面を密着させた場合や、第5面と第7面の間に補強部材を挟んだ場合は、第3の緩衝部が中実となって剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
尚、第7面の端部に形成される嵌合凸部は第1面の端部に形成される嵌合凸部と同様である。嵌合凸部と嵌合孔部若しくは切り欠き部の長さを同一にすることにより、嵌合凸部を嵌合孔部若しくは切り欠き部で確実に保持することができ、形状保持性に優れる。
また、折り畳み後に、第7面の端部が第4面の表面に当接するようにすることで、第5面及び第7面と第4面が直角をなし、第1の緩衝部に対して平行で第2の緩衝部に直交した第3の緩衝部を得ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の緩衝材であって、前記第5面と前記第7面の間に挟入された補強部材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項8の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第5面と第7面の間に補強部材を挟入することにより、第3の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
ここで、補強部材については請求項2で説明したものと同様なので説明を省略する。尚、補強部材の厚さを第6面の幅と略同等に形成することにより、第3の緩衝部を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
請求項10に記載の緩衝材は、請求項9に記載の緩衝材であって、前記第4面若しくは前記第6面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第4面若しくは前記第6面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第4面若しくは前記第6面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されている構成を有している。
この構成により、請求項9の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)補強部材が、第4面若しくは第6面の少なくともいずれか一方に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合される固定用嵌合部を有するので、補強部材を第3の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる
(2)補強部材の両端部が、それぞれ第4面及び第6面に当接するので、第3の緩衝部を確実に補強することができ形状安定性を向上させることができる。
ここで、固定用嵌合部については請求項3で説明したものと同様なので説明を省略する。
請求項11に記載の発明は、請求項8乃至10の内いずれか1項に記載の緩衝材であって、前記第4面に積層され両端部に前記第1面及び前記第7面の端部に形成された前記嵌合凸部が嵌合される切り欠き部が形成された嵌合補強部材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項8乃至10の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第4面の上面に積層され第1面及び第7面の端部に形成された嵌合凸部が嵌合される切り欠き部が形成された嵌合補強部材を有するので、第2の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、第1面及び第7面の端部に形成された嵌合凸部を強固に保持することができ、形状安定性を向上させることができる。
ここで、嵌合補強部材の材質は任意に選択することができるが、段ボールや発泡スチロール等が好適に用いられる。特に段ボールを用いた場合、形状自在性に優れ、枚数によって第2の緩衝部の厚さを調整して剛性を変化させることができる。また、緩衝材全体を段ボールのみで形成することができるので、分解作業などを行うことなく、容易に廃棄することができ取り扱い性に優れる。
尚、嵌合補強部材は、第1面乃至第7面を有する段ボールと別部材で形成する以外に、第4面に折り目を介して連設して一体に形成することもできる。第1面乃至第3面及び第5面乃至第7面をコ字型に折り畳む前に、第4面に折り重ねておけばよい。
また、折り畳み後に、第1面及び第7面の端部が嵌合補強部材の表面に当接するように、第1面及び第7面の端部に形成する嵌合凸部の高さを調整することで、嵌合凸部を第4面の嵌合孔部若しくは切り欠き部に確実に嵌合させて保持できると共に、第1面と第3面及び第5面と第7面が第4面と直角をなし、第2の緩衝部に直交した第1の緩衝部及び第3の緩衝部を得ることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項4乃至7の内いずれか1項に記載の緩衝材であって、前記第3面の少なくとも一方の側部に折り目を介して連設された第1側面と、前記第1側面の前記第2面側の端部に折り目を介して連設された第2側面及び第3側面と、前記第3側面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第1側面が連設された側の前記第4面の側部に折り目を介して連設された第4側面と、前記第1側面が連設された側の前記第6面の側部に形成された切り欠き部と、を備え、前記第1側面が前記折り目で前記第3面と直角をなすように折曲され、前記第1側面乃至前記第3側面が前記折り目で略コ字型に折り畳まれ、前記第4面と直角をなすように前記折り目で折曲された第4側面が前記第1側面と前記第3側面の間に挟持され、前記第3側面の端部に形成された前記嵌合凸部が前記第6面の側部に形成された前記切り欠き部に嵌合されて前記第1の緩衝部及び前記第2の緩衝部と直角をなす側部緩衝部が形成されている構成を有している。
この構成により、請求項4乃至7の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第1の緩衝部及び第2の緩衝部と直角をなす側部緩衝部が形成されているので、各種製品の端部や角部などを三方向から保護することができ緩衝作用の信頼性に優れる。
(2)第3面の側部に折り目を介して連設され第3面と直角をなすように折曲された第1側面乃至第3側面を折り目で略コ字型に折り畳み、第3側面の端部に形成された嵌合凸部を第6面の側部に形成された切り欠き部に嵌合するだけで、第1の緩衝部及び第2の緩衝部と直角をなす側部緩衝部を形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第3側面の端部に形成された嵌合凸部を第6面に形成された切り欠き部に嵌合すると共に、略コ字型に折り畳まれた第1側面乃至第3側面の間に第4面の側部に折り目を介して連設され第4面と直角をなすように折曲された第4側面を挟持することにより、略コ字型に折り畳まれた第1側面乃至第3側面が開こうとする反力に抗して、側部緩衝部を第1の緩衝部及び第2の緩衝部と直角をなすように固定することができ、形状安定性に優れる。
ここで、第1側面の幅と第3面の幅を略同等とし、第1側面の高さと第4面の幅を略同等とすることにより、組み立て後に、第1側面が第1の緩衝部及び第2の緩衝部からはみ出ることがなく、緩衝材の各面を段ボール箱や製品のコーナに確実に当接させることができ取り扱い性に優れる。また、第3側面の嵌合凸部の端面が第4面の表面に当接するように嵌合凸部の高さを調整することにより、第1側面及び第3側面と第4面が直角をなし、第2の緩衝部に対して直交した側部緩衝部を得ることができる。第4側面の長さと第1側面の幅を略同等とし、第4側面の幅と第3側面の長さを略同等とすることにより、組み立て後に、側部緩衝部の内部に第4側面を確実に納めることができ、側部緩衝部の形状保持性に優れる。第4側面の厚さを第2側面の幅と略同等に形成することにより、側部緩衝部を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の緩衝材であって、前記第4側面に折り目を介して連設された側部補強部を有し、前記側部補強部が、前記第4側面と密着するように前記折り目で折り畳まれ、前記第1側面と前記第3側面の間に挟持されている構成を有している。
この構成により、請求項12の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第4側面に折り目を介して連設され第4側面と密着するように折り畳まれた側部補強部が、第1側面と第3側面の間に挟持されることにより、側部緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
ここで、側部補強部は第4側面と密着するように折り畳んで第1側面と第3側面の間に挟持できるものであればよく、第4側面に対する連設方向や折り畳み方向は任意に選択することができる。尚、第4側面と側部補強部を折り畳む際に、段ボールの外表面側の層を切り離して切れ目部を形成することにより、容易に折り畳むことができ、密着性を向上させることができ、組み立て作業性に優れる。
尚、側部補強部は何重に折り返してもよく、側部補強部の重ね合わせ枚数により簡便に側部緩衝部の剛性を調整することができ設計自在性に優れる。側部補強部は第4側面と同形状に形成することにより、第4側面と共に確実に第1側面と第3側面の間に挟持することができる。また、側部補強部と第4側面を合わせた厚さを第2側面の幅と略同等に形成することにより、側部緩衝部を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
以上のように、本発明の緩衝材によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)段ボールの一端側を略コ字型に折り畳み、端部に形成された嵌合凸部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合するだけで第1の緩衝部を形成することができ、組み立て作業性、量産性に優れると共に、略コ字型に折り畳まれて形成された第1の緩衝部が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができる形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
(2)段ボールの一端側を略コ字型に折り畳むだけで第1の緩衝部を形成することができるので、保護する製品の寸法や形状の違いに応じて第1の緩衝部の長さや幅を容易に設定することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)略コ字型に形成される第1の緩衝部の内側に補強部材を挟入することにより、第1の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、補強部材の厚さや枚数により簡便に第1の緩衝部の剛性を調整することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)補強部材の端面に形成した固定用嵌合部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することにより、補強部材を第1の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができる取扱い性、形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)段ボールの他端側を略コ字型に折り畳み、端部に形成された嵌合凸部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合するだけで、第2の緩衝部を補強して緩衝作用及び耐久性を向上させることができると共に、略コ字型に折り畳まれて形成された第2の緩衝部が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができる形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
(2)段ボールの他端側を略コ字型に折り畳むだけで第2の緩衝部を補強することができるので、保護する製品の寸法や形状の違いに応じて第2の緩衝部の長さや幅を容易に設定することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
(3)第1及び第2の緩衝部の端部同士を、各々の嵌合凸部と嵌合孔部若しくは切り欠き部で互いに嵌合して固定できる形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)略コ字型に形成される第2の緩衝部の内側に補強部材を挟入することにより、第2の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、補強部材の厚さや枚数により簡便に第2の緩衝部の剛性を調整することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)補強部材の端面に形成した固定用嵌合部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することにより、補強部材を第2の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができる取扱い性、形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項4乃至6の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)段ボールの一端側に形成される嵌合凸部と段ボールの他端側に形成される嵌合凸部を、互い違いに配置することにより、第1及び第2の緩衝部の固定箇所を増やして強固に固定することができる形状保持性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)段ボールの他端側を略コ字型に折り畳み、端部に形成された嵌合凸部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合するだけで、第3の緩衝部を形成することができると共に、略コ字型に折り畳まれて形成された第3の緩衝部が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部を確実に嵌合孔部若しくは切り欠き部で保持することができる形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
(2)段ボールの他端側を略コ字型に折り畳むだけで第3の緩衝部を形成することができるので、保護する製品の寸法や形状の違いに応じて第3の緩衝部の長さや幅を容易に設定することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)略コ字型に形成される第3の緩衝部の内側に補強部材を挟入することにより、第3の緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、補強部材の厚さや枚数により簡便に第3の緩衝部の剛性を調整することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項9の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)補強部材の端面に形成した固定用嵌合部をその端面が当接する面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部に嵌合することにより、補強部材を第3の緩衝部の内部に確実に保持して脱落を防止することができる取扱い性、形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)第2の緩衝部に嵌合補強部を配設することにより、第2の緩衝部の剛性を向上させて緩衝作用の信頼性を向上できると共に、嵌合補強部の両端部に形成された切り欠き部に第1及び第2の緩衝部の端部に形成された各々の嵌合凸部を嵌合して強固に固定できる形状安定性、耐久性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項4乃至7の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)第3面の側部に直交して連設された第1側面乃至第3側面を略コ字型に折り畳み、第3側面の端部に形成された嵌合凸部をその端面が当接する第6面の切り欠き部に嵌合するだけで、第1の緩衝部及び第2の緩衝部と直角をなす側部緩衝部を形成することができ、組み立て作業性、量産性に優れると共に、略コ字型に折り畳まれた第1側面乃至第3側面の間に第4面の側部に直交して連設された第4側面を挟持することにより、略コ字型に折り畳まれた第1側面乃至第3側面が開こうとする反力に抗して、側部緩衝部の形状を保持することができる形状安定性に優れた緩衝材を提供することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項12の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)第1側面と第3側面の間に第4側面と密着するように折り畳まれた側部補強部を挟持することにより、側部緩衝部の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、側部補強部の重ね合わせ枚数により簡便に側部緩衝部の剛性を調整することができる設計自在性に優れた緩衝材を提供することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における緩衝材について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1における緩衝材を示す斜視図である。
図1中、1は略L字型に形成された本発明の実施の形態1における段ボール製の緩衝材、2は緩衝材1の第1の緩衝部、3は第1の緩衝部2と直角をなすように配置された緩衝材1の第2の緩衝部である。
次に、実施の形態1における緩衝材の構造について詳細に説明する。
図2は実施の形態1における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図である。
図2中、10は実施の形態1における緩衝材1を形成する段ボール、11は段ボール10の一端側の第1面、11a’は第1面11の端部11aの両側に形成された2つの嵌合凸部、11bは第1面11の端部11aの中央部に形成された切り欠き部、11b’は切り欠き部11bを形成することにより2つの嵌合凸部11a’の基部に段差状に形成された第1面11の係合凸部、12は第1面11の他端側に折り目11cを介して連設された段ボール10の第2面、12bは第2面12の長手方向の中央部に第2面12の幅に合わせて折り目11cと折り目12cの間に形成された第2面12の長方形状の嵌合孔部、13は第2面12の他端側に折り目12cを介して連設された段ボール10の第3面、13bは折り目13cに沿って第3面13の長手方向の略中央部に形成された第3面13の長方形状の嵌合孔部、14は第3面13の他端側に折り目13cを介して連設された段ボール10の第4面、14bは第1面11の2つの嵌合凸部11a’の長さと位置に合わせて折り目13cに沿って第4面14の両側部に形成された第4面14の2つの嵌合孔部、15は第4面14の他端側に折り目14cを介して連設された段ボール10の第5面、15bは第5面15の長手方向の中央部に第5面15の幅に合わせて折り目14cと折り目15cの間に形成された第5面15の長方形状の嵌合孔部、16は第5面15の他端側に折り目15cを介して連設された第6面、16a’は第6面16の他端側の端部16aに第3面13の嵌合孔部13bの長さと位置に合わせて形成された第6面16の嵌合凸部、16bは第1面11の係合凸部11b’の長さに合わせて端部16aの両側に形成された第6面16の切り欠き部、16b’は切り欠き部16bを形成することにより嵌合凸部16a’の基部に段差状に形成された第6面16の係合凸部である。
図3は実施の形態1における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図である。
図3中、21は段ボール10の第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳む際に第1面11と第3面13の間に挟入される段ボール製の補強部材、21a’は補強部材21の端部21aに第1面11の嵌合凸部11a’と同形状に形成され組み立て時に第4面14の嵌合孔部14bに嵌合される補強部材21の固定用嵌合部、21bは補強部材21の端部21aに第1面11の切り欠き部11bと同形状に形成され組み立て時に第6面16の係合凸部16b’(図2参照)が係合される補強部材21の切り欠き部、21b’は補強部材21の端部21aに第1面11の係合凸部11b’と同形状に形成され組み立て時に第6面16の切り欠き部16b(図2参照)に係合される補強部材21の係合凸部、21c’は第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳む際に第2面12の嵌合孔部12bに嵌合されるように嵌合孔部12bの長さと位置に合わせて補強部材21の端部21cに形成された補強部材21の固定用嵌合部、22は段ボール10の第4面14乃至第6面16を折り目14c,15cで略コ字型に折り畳んだ際に第4面14と第6面16の間に挟入される段ボール製の補強部材、22a’は補強部材22の端部22aに第6面16の嵌合凸部16a’(図2参照)と同形状に形成され組み立て時に第3面13の嵌合孔部13bに嵌合される補強部材22の固定用嵌合部、22bは補強部材22の端部22aに第6面16の切り欠き部16b(図2参照)と同形状に形成され組み立て時に第1面11の係合凸部11b’が係合する補強部材22の切り欠き部、22b’は補強部材22の端部22aに第6面16の係合凸部16b’ (図2参照)と同形状に形成され組み立て時に第1面11の切り欠き部11bに係合される補強部材22の係合凸部、22c’は第4面14乃至第6面16を折り目14c,15cで略コ字型に折り畳む際に第5面15の嵌合孔部15bに嵌合されるように嵌合孔部15bの長さと位置に合わせて補強部材22の端部22cに形成された補強部材22の固定用嵌合部である。
次に、補強部材について説明する。
図4及び図5は実施の形態1における緩衝材の補強部材を示す展開斜視図である。
図4及び図5に示すように、本実施の形態では、補強部材21,22をいずれも折り目21d,22dを対称軸とする線対称な形状に形成し、折り目21d,22dで谷折りにして半分に折り畳む構成とした。このとき、谷折りされる補強部材21,22の折り目21d,22d側の表面層を残して切れ目部21e,22eを形成しておくことにより、補強部材21,22を簡便かつ確実に谷折りすることができ組み立て作業性に優れる。
補強部材21,22の厚さをそれぞれ第2面12の幅(折り目11c〜12c),第5面15の幅(折り目14c〜15c)と略同等に形成することにより、固定用嵌合部21c’,22c’を第2面12の嵌合孔部12b及び第5面15の嵌合孔部15bに嵌合して強固に保持できると共に、第1の緩衝部2,第2の緩衝部3を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
また、補強部材21,22の固定用嵌合部21c’,22c’の突出量(高さ)は段ボール10の厚みと同じになるように形成した。これにより、固定用嵌合部21c’,22c’が第2面12の嵌合孔部12bや第5面15の嵌合孔部15bの外方に突出せず、固定用嵌合部21c’,22c’の端面と第2面12,第5面15の表面が略面一となるので、緩衝材1を段ボール箱などのコーナに配置したり、製品の突起部などに当接させたりした際に、引っ掛かることがなく、安定して製品を保護することができる。
補強部材21,22は、必ずしも一体に形成する必要はなく、折り目21d,22dの位置で分断した部材を積み重ねるようにしてもよい。尚、補強部材21,22の厚さは、段ボール10の第2面12の幅(折り目11cと折り目12cの間隔)及び第5面15の幅(折り目14cと折り目15cの間隔)に応じて設定することができ、積層枚数も任意に選択することができる。これにより、第1面11と第3面13の間及び第4面14と第6面16の間をそれぞれ補強部材21,22で補強できると共に、第2面12の嵌合孔部12b及び第5面15の嵌合孔部15bに補強部材21の固定用嵌合部21c’及び補強部材22の固定用嵌合部22c’をそれぞれ確実に嵌合させて保持することができる。特に、補強部材21,22の積層枚数を同数にした場合は、緩衝材1の組み立て及び分解の作業性に優れると共に、第1の緩衝部2と第2の緩衝部3の厚みを同じにできるので、緩衝材1の向きを気にすることなく使用することができ、取り扱い性、汎用性に優れる。
尚、補強部材21,22の材質は段ボールに限定されるものではなく、任意の材質を選択することができるが、段ボールを用いた場合は、形状自在性に優れ、枚数によって第1及び第2の緩衝部2,3の厚さの違いに対応することができ汎用性に優れる。また、緩衝材1全体を段ボールのみで形成することができるので、分解作業などを行うことなく、容易に廃棄することができ取り扱い性に優れる。
図6は実施の形態1における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図である。
まず、段ボール10の一端側の第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳むことにより、補強部材21の固定用嵌合部21c’が第2面12の嵌合孔部12bに嵌合して固定され第1の緩衝部2が補強される。
また、段ボール10の他端側の第4面14乃至第6面16を折り目14c,15cで略コ字型に折り畳むことにより、補強部材22の固定用嵌合部22c’が第5面15の嵌合孔部15bに嵌合して固定され第2の緩衝部3が補強される(図3参照)。
次に、第1の緩衝部2と第2の緩衝部3が略L字型になるように第3面13と第4面14を折り目13cで直角に折り曲げる。これにより、第1面11の嵌合凸部11a’及び補強部材21の固定用嵌合部21a’が、第4面14の嵌合孔部14bに嵌合されると共に、第1面11の係合凸部11b’及び補強部材21の係合凸部21b’が、第6面16の切り欠き部16b及び補強部材22の切り欠き部22bに係合されて強固に固定される(図3参照)。
また、第6面16の嵌合凸部16a’及び補強部材22の固定用嵌合部22a’が、第3面13の嵌合孔部13bに嵌合されると共に、第6面16の係合凸部16b’及び補強部材22の係合凸部22b’が、第1面11の切り欠き部11b及び補強部材21の切り欠き部21bに係合されて強固に固定される(図3参照)。
この結果、図1に示した緩衝材1が完成する。
第1面11の幅(端部11a〜折り目11c)と第3面13の幅(折り目12c〜13c)を略同等とし、折り畳み後に、第1面11の端部11aが第4面14の表面に当接するようにすることで、第1面11及び第3面13と第4面14が直角をなし、第1の緩衝部2に対して直交した第2の緩衝部3を得ることができる。特に、図2に示したように、第1面11の切り欠き部11bの位置から折り目11cまでの幅l1と折り目12cから第3面13の嵌合孔部13bの位置までの幅l1を等しくすることにより、第1面11〜第3面13をコ字型に折り曲げた際に、切り欠き部11bの位置と嵌合孔部13bの位置が一致し、第6面16の嵌合凸部16a’及び補強部材22の固定用嵌合部22a’が、第3面13の嵌合孔部13bに確実に嵌合されると共に、第6面16の係合凸部16b’が第1面11の切り欠き部11bに係合されるので、形状安定性に優れる。
第4面14の幅(折り目13c〜14c)と第6面16の幅(折り目15c〜端部16a)を略同等とし、折り畳み後に、第6面16の端部16aが第3面13の表面に当接するようにすることで、第4面14及び第6面16と第3面13が直角をなし、第1の緩衝部2に対して直交した第2の緩衝部3を得ることができる。特に、図2に示したように、第4面14の嵌合孔部14bの位置から折り目14cまでの幅l2と第6面16の折り目15cから切り欠き部16bの位置までの幅l2を等しくすることにより、第4面14〜第6面16をコ字型に折り曲げた際に、切り欠き部16bの位置と嵌合孔部14bの位置が一致し、第1面11の嵌合凸部11a’及び補強部材21の固定用嵌合部21a’が、第4面14の嵌合孔部14bに確実に嵌合されると共に、第1面11の係合凸部11b’が第4面14の切り欠き部14bに係合されるので、形状安定性に優れる。
嵌合孔部13bの幅は、段ボール10の厚さと補強部材22の厚さを合わせたものと同等に形成し、嵌合孔部14bの幅は、段ボール10の厚さと補強部材21の厚さを合わせたものと同等に形成した。これにより、嵌合孔部13bに嵌合凸部11a’及び補強部材21の固定用嵌合部21a’を嵌合させて強固に保持でき、嵌合孔部14bに嵌合凸部16a’及び補強部材22の固定用嵌合部22a’を嵌合させて強固に保持できる。
嵌合凸部11a’と嵌合孔部14b及び嵌合凸部16a’と嵌合孔部13bの長さを同一にすることにより、嵌合凸部11a’,16a’を嵌合孔部14b,13bで確実に保持することができ、形状保持性に優れる。
また、嵌合凸部11a’,16a’の高さ(突出量)を段ボール10の厚さと同一にすることにより、嵌合凸部11a’,16a’が嵌合孔部14b,13bに確実に嵌合されると共に、嵌合凸部11a’,16a’の端部が第4面14や第3面13の表面から突出せず、嵌合凸部11a’,16a’の端面と第4面14,第3面13の表面が略面一となり、緩衝材1を段ボール箱や製品などのコーナに安定して配置することができる。
尚、嵌合凸部11a’,16a’、係合凸部11b’ ,16b’,21b’,22b’、固定用嵌合部21a’,21c’,22a’,22c’の数や配置は本実施の形態に限定されるものではなく、緩衝材1の長さや各部の寸法、形状に応じて、適宜、選択することができ、それらに対応して嵌合孔部12b,13b,14b,15bや切り欠き部11b,16b,21b,22bを形成することができる。
本実施の形態では、緩衝材1の長手方向の全長に渡って第1の緩衝部2,第2の緩衝部3を形成したが、第1の緩衝部2,第2の緩衝部3は緩衝材1の長手方向の一部に形成することもできるし、長手方向に複数に分割して形成することもできる。
また、本実施の形態では嵌合凸部11a’ ,16a’及び固定用嵌合部21a’,21c’,22a’,22c’と切り欠き部11b,16b,21b,22bを不連続に形成することにより、その間に段差状の係合凸部11b’ ,16b’,21b’ ,22b’を設けているが、嵌合凸部11a’ ,16a’及び固定用嵌合部21a’,21c’,22a’,22c’のみで十分な固定安定性が得られる場合には、この係合凸部11b’ ,16b’,21b’ ,22b’を設けずに、嵌合凸部11a’ ,16a’及び固定用嵌合部21a’,21c’,22a’,22c’と切り欠き部11b,16b,21b,22bを交互に連続的に形成してもよい。特に、緩衝材1が長手方向に短い小型の場合や、嵌合凸部11a’ ,16a’及び固定用嵌合部21a’,21c’,22a’,22c’の高さを十分に高く形成できる場合には、係合凸部11b’ ,16b’,21b’ ,22b’を省略して形状を簡素化できるので好ましい。
実施の形態1の緩衝材は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
(1)第1の緩衝部2と第2の緩衝部3が直角をなすので、各種製品の端部や角部などの突起部の直交する二つの面を確実に保護することができる。
(2)第1面11乃至第3面13が略コ字型となるように第1面11及び第2面12を折り目11c,12cで折り畳み、第1面11の端部11aに形成された嵌合凸部11a’ 及び補強部材21の端部21aに形成された固定用嵌合部21a’を第4面14に形成された嵌合孔部14bに嵌合するだけで第1の緩衝部2を形成することができ、組み立て作業性に優れる。
(3)第1面11の端部11aに形成された嵌合凸部11a’及び補強部材21の端部21aに形成された固定用嵌合部21a’を第4面14に形成された嵌合孔部14bに嵌合すると共に、第1面11の係合凸部11b’及び補強部材21の係合凸部21b’を第6面16に形成された切り欠き部16b及び補強部材22に形成された切り欠き部22bに係合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第1面11乃至第3面13が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部11a’及び固定用嵌合部21a’を確実に嵌合孔部14bで保持することができ、形状安定性に優れる。
(4)第1の緩衝部2が第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳むことにより形成されるので、第1面11乃至第3面13の長さや幅(折り目11c,12cの位置)を変更することにより、保護する製品の寸法や形状の違いに容易に対応することができ、設計自在性に優れる。
(5)第1面11と第3面13の間に補強部材21を挟入することにより、第1の緩衝部2の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
(6)補強部材21が、第2面12及び第4面14に形成された嵌合孔部12b,14bに嵌合される固定用嵌合部21c’,21a’を有するので、補強部材21を第1の緩衝部2の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる。
(7)第4面14乃至第6面16が略コ字型となるように第5面15及び第6面16を折り目14c,15cで折り畳み、第6面16の端部16aに形成された嵌合凸部16a’ 及び補強部材22の端部22aに形成された固定用嵌合部22a’を第3面13に形成された嵌合孔部13bに嵌合するだけで第2の緩衝部3を形成することができ、組み立て作業性に優れる。
(8)第6面16の端部16aに形成された嵌合凸部16a’及び補強部材22の端部22aに形成された固定用嵌合部22a’を第1面11に形成された切り欠き部11b及び第3面13に形成された嵌合孔部13bに嵌合すると共に、第6面16の係合凸部16b’及び補強部材22の係合凸部22b’を第1面11に形成された切り欠き部11b及び補強部材21に形成された切り欠き部21bに係合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第4面14乃至第6面16が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部16a’及び固定用嵌合部22a’を確実に嵌合孔部13bで保持することができ、形状安定性に優れる。
(9)第2の緩衝部3が第4面14乃至第6面16を略コ字型に折り畳むことにより形成されるので、第4面14乃至第6面16の長さや幅(折り目14c,15cの位置)を変更することにより、保護する製品の寸法や形状の違いに容易に対応することができ、設計自在性に優れる。
(10)第4面14と第6面16の間に補強部材22を挟入することにより、第2の緩衝部3の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
解して洗浄することができ、メンテナンス性、取り扱い性に優れる。
(11)補強部材22が、第3面13及び第5面15に形成された嵌合孔部13b,15bに嵌合される固定用嵌合部22a’,22c’を有するので、補強部材22を第2の緩衝部3の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる。
(12)第1面11の端部11a’に形成された嵌合凸部11aと第6面16の端部16a’に形成された嵌合凸部16aが、互い違いに配置されるので、第1面11の嵌合凸部11aを第4面14の嵌合孔部14bに嵌合し、第6面16の嵌合凸部16aを第3面13の嵌合孔部13bに嵌合することにより、第1面11と第6面16を強固に固定することができ、形状保持性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図7は実施の形態2における緩衝材を示す斜視図である。
図7中、1aは略コ字型に形成された本発明の実施の形態2における段ボール製の緩衝材、2aは緩衝材1aの第1の緩衝部、3aは第1の緩衝部2と直角をなすように配置された緩衝材1aの第2の緩衝部、4aは第2の緩衝部3aと直角をなし第1の緩衝部2aと対向して配置された第3の緩衝部である。
次に、実施の形態2における緩衝材の構造について詳細に説明する。
図8は実施の形態2における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図である。
図8中、10aは実施の形態2における緩衝材1aを形成する段ボール、31は段ボール10aの一端側の第1面、31a’は第1面31の端部31aに形成された嵌合凸部、32は第1面31の他端側に折り目31cを介して連設された段ボール10aの第2面、33は第2面32の他端側に折り目32cを介して連設された段ボール10aの第3面、34は第3面33の他端側に折り目33cを介して連設された段ボール10aの第4面、34bは第1面31の嵌合凸部31a’及び後述する第7面37の嵌合凸部37a’の長さと位置に合わせて折り目33c,34cに沿って第4面34に形成された嵌合孔部、35は第4面34の他端側に折り目34cを介して連設された段ボール10aの第5面、36は第5面35の他端側に折り目35cを介して連設された段ボール10aの第6面、37は第6面36の他端側に折り目36cを介して連設された段ボール10aの他端側の第7面、37a’は第7面37の端部37aに第4面34の嵌合孔部34bの長さと位置に合わせて形成された嵌合凸部である。
図9は実施の形態2における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図である。
図9中、41は段ボール10aの第1面31乃至第3面33及び第5面35乃至第7面37をそれぞれ折り目31c,32c及び折り目35c,36cで略コ字型に折り畳む際に、第1面31と第3面33の間及び第5面35と第7面37の間に挟入される段ボール製の補強部材、41a’は第1面31の嵌合凸部31a’及び第7面37の嵌合凸部37a’と同形状に補強部材41の端部41aに形成され組み立て時に第4面34に形成された2つの嵌合孔部34bにそれぞれ嵌合される補強部材41の固定用嵌合部、42は第4面34と同一形状に形成されその上面に積層され第1面31及び第7面37の端部31a,37aに形成された嵌合凸部31a’,37a’がそれぞれ嵌合される2つの切り欠き部42bが両端部42aに形成された嵌合補強部材である。
補強部材41は実施の形態1の補強部材21,22と同様に左右対称な形状に形成したものを中央部で半分に折り畳んで形成してもよいし、同形状に形成した2枚の部材を積み重ねて形成してもよい。また、嵌合補強部材42も同形状のものが3つ連設されたものを三重に折り畳んで形成してもよいし、同形状に形成した3枚の部材を積み重ねて形成してもよい。尚、補強部材41及び嵌合補強部材42の厚さや積層枚数は任意に選択することができる。
補強部材41の厚さを第2面32の幅(折り目31c〜32c),第6面16の幅(折り目35c〜36c)と略同等に形成することにより、第1の緩衝部2a,第3の緩衝部4aを確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
尚、補強部材41及び嵌合補強部材42の材質は段ボールに限定されるものではなく、任意の材質を選択することができるが、段ボールを用いた場合は、形状自在性に優れ、枚数によって第1乃至第3の緩衝部2a,3a,4aの厚さの違いに対応することができ汎用性に優れる。また、緩衝材1a全体を段ボールのみで形成することができるので、分解作業などを行うことなく、容易に廃棄することができ取り扱い性に優れる。
また、嵌合補強部材42は、第4面34の側部に折り目を介して連設して段ボール10aと一体に形成し、第4面34に折り重ねることもできる。
図10は実施の形態2における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図である。
まず、段ボール10aの一端側の第1面31乃至第3面33及び段ボール10aの他端側の第5面35乃至第7面37を補強部材41を挟み込むように折り目31c,32c及び折り目35c,36cで略コ字型に折り畳むことにより、第1の緩衝部2a及び第3の緩衝部4aが形成される。
また、段ボール10aの中央部の第4面34上に嵌合補強部材42を載置することにより、第2の緩衝部3aが形成される。
次に、第1の緩衝部2a,第2の緩衝部3a,第4の緩衝部4aが略コ字型になるように第3面33及び第5面35をそれぞれ折り目33c,34cで第4面34に対して直角に折り曲げる。これにより、第1面31の嵌合凸部31a’と共に補強部材41の固定用嵌合部41a’が、第4面34の嵌合孔部34b及び嵌合補強部材42の切り欠き部42bに嵌合されて固定される。また、第7面37の嵌合凸部37a’と共に補強部材41の固定用嵌合部41a’が、第4面34の嵌合孔部34b及び嵌合補強部材42の切り欠き部42bに嵌合されて固定される。
この結果、図7に示した緩衝材1aが完成する。
嵌合孔部34bの幅は、段ボール10aの厚さと補強部材41の厚さを合わせたものと同等に形成した。これにより、嵌合孔部34bに嵌合凸部31a’と補強部材41の固定用嵌合部41a’又は嵌合凸部37a’と補強部材41の固定用嵌合部41a’を嵌合させて強固に保持することができ、形状保持性に優れる。
嵌合凸部31a’,37a’及び補強部材41の固定用嵌合部41a’と嵌合孔部34bの長さを同一にすることにより、嵌合凸部31a’,37a’及び補強部材41の固定用嵌合部41a’を嵌合孔部34bで確実に保持することができ、形状保持性に優れる。
また、組み立て後に、第1面11,第7面17の端部31a,37a及び補強部材41の端部41aが嵌合補強部材42の表面に当接するように、第1面11の幅(端部31a〜折り目31c)及び第7面17の幅(折り目36c〜端部37a)を決定した。これにより、第1面31と第3面33及び第5面35と第7面37が第4面34と直角をなし、第2の緩衝部3aに直交した第1の緩衝部2a及び第3の緩衝部4aを得ることができる。
嵌合凸部31a’,37a’及び補強部材41の固定用嵌合部41a’の高さ(突出量)は、嵌合補強部材42の厚さに段ボール10aの厚さを合わせたものと等しくなるように形成した。これにより、嵌合凸部31a’,37a’及び固定用嵌合部41a’が嵌合孔部34bに確実に嵌合されると共に、嵌合凸部31a’,37a’及び固定用嵌合部41a’の端部が第4面34の表面から突出せず、嵌合凸部31a’,37a’及び固定用嵌合部41a’の端面と第4面34の表面が略面一となり、緩衝材1aを段ボール箱や製品などのコーナに安定して配置することができる。
尚、嵌合凸部31a’,37a’ 及び補強部材41の固定用嵌合部41a’の形状や数、配置は本実施の形態に限定されるものではなく、緩衝材1aの長さや各部の寸法、形状に応じて、適宜、選択することができ、それらに対応して嵌合孔部34bや切り欠き部42bを形成することができる。例えば嵌合凸部31a’,37a’は単なる矩形状ではなく、多段状(階段状)に形成することもできる。また、嵌合凸部31a’,37a’及び補強部材41の固定用嵌合部41a’とそれらに対応する嵌合孔部34bを長手方向に2つずつ設けた場合、固定安定性を向上させることができる。
実施の形態2の緩衝材は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
(1)第3の緩衝部4aが第2の緩衝部3aと直角をなし、第1の緩衝部2aと対向して配置されるので、各種製品の端部や角部などの突起部を略コ字型に挟み込むようにして確実に保護することができる。
(2)第1面31乃至第3面33及び第5面35乃至第7面37をそれぞれ折り目31c,32c及び折り目35c,36cで略コ字型に折り畳み、第1面31の端部31aに形成された嵌合凸部31a’及び第7面37の端部37aに形成された嵌合凸部37a’ををそれぞれ第4面34に形成された嵌合孔部34bに嵌合するだけで第1の緩衝部2a及び第3の緩衝部4aを形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第1面31の端部31aに形成された嵌合凸部31a’及び第7面37の端部37aに形成された嵌合凸部37a’をそれぞれ第4面34に形成された嵌合孔部34bに嵌合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第1面31乃至第3面33及び第5面35乃至第7面37が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部31a’,37a’を確実に嵌合孔部34bで保持することができ、形状安定性に優れる。
(4)第1面31と第3面33及び第5面35と第7面37の間に補強部材41を挟入することにより、第1及び第3の緩衝部2a,4aの剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
(5)補強部材41が、第4面34に形成された嵌合孔部34bに嵌合される固定用嵌合部41a’を有するので、補強部材41を第1及び第3の緩衝部2a,4aの内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる
(6)第4面34の上面に配設され第1面31及び第7面37の端部31a,37aに形成された嵌合凸部31a’,37a’が嵌合される切り欠き部42bが形成された嵌合補強部材42を有するので、第2の緩衝部3aの剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れると共に、第1面31及び第7面37の端部31a,37aに形成された嵌合凸部31a’,37a’を強固に保持することができ、形状安定性を向上させることができる。
(実施の形態3)
図11は実施の形態3における緩衝材を示す斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図11において、実施の形態3における緩衝材1bが実施の形態1と異なるのは、緩衝材1bの一方の側部に第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3と直角をなす側部緩衝部5が形成されている点である。
尚、本実施の形態においては、実施の形態1で説明した補強部材21,22を省略しているが、製品の大きさや重量等に応じて補強部材21,22の有無を選択できる。製品が小型の場合や軽量の場合、補強部材21,22がなくても十分な緩衝作用が得られるためである。また、補強部材21,22が不要な場合は、補強部材21,22を固定するための嵌合孔部12b,15bは設けなくてもよい。
次に、実施の形態3における緩衝材の構造について詳細に説明する。
図12は実施の形態3における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図12中、51は段ボール10bの第3面13の一方の側部に折り目13dを介して連設された第1側面、51dは第1側面51の側部、52,53は第1側面51の第2面12側の端部に折り目51a,52aを介して連続して連設された第2側面及び第3側面、53a’は第3側面の端部53aに形成され第6面16の側部16dに形成された切り欠き部16d’に嵌合される嵌合凸部、53bは第1面11及び第2面12と第2側面52及び第3側面53を側部11dで分断する切込み部、54は第4面14の一方の側部に折り目14dを介して連設された第4側面、54aは第4側面54の端部、54bは第1側面51と第4側面54を分断する切込み部、55は第4側面54に切れ目部54dを介して連設された側部補強部である。
図13は実施の形態3における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図である。
まず、段ボール10bの一端側の第1面11乃至第3面13及び他端側の第4面14乃至第6面16をそれぞれ折り目11c,12c及び折り目14c,15cで略コ字型に折り畳み、第1の緩衝部2と第2の緩衝部3を形成する。
次に、第1側面51乃至第3側面53を折り目51a,52aで略コ字型に折り畳んだ後、第1側面51が第3面13と直角をなすように第1側面51を折り目13dで第3面13側に折り曲げる。
また、第4側面54が第4面14と直角をなすように第4側面54を折り目14dで第4面14側に折り曲げると共に、切れ目部54dで第4側面54と側部補強部55を山折りして第4側面54と側部補強部55を密着させる。
次に、第1の緩衝部2と第2の緩衝部3が略L字型になるように第3面13と第4面14を折り目13cで直角に折り曲げる。これにより、第1面11の嵌合凸部11a’が、第4面14の嵌合孔部14bに嵌合されると共に、第1面11の係合凸部11b’が、第6面16の切り欠き部16bに係合されて固定される(図12参照)。
また、第6面16の嵌合凸部16a’が、第3面13の嵌合孔部13bに嵌合されると共に、第6面16の係合凸部16b’が、第1面11の切り欠き部11bに係合されて固定される(図12参照)。
これと同時に、略コ字型に折り畳まれた第1側面51と第3側面53との隙間に第4側面54と側部補強部55が挟み込まれ、嵌合凸部53aが切り欠き部16d’に嵌合、固定され側部緩衝部5が形成される。
この結果、図11に示した緩衝材1bが完成する。
第1側面51の幅(折り目51a(12c)〜折り目13c)と第3面13の幅(折り目12c〜13c)を略同等に形成し、第1側面51の高さ(折り目13d〜側部51d)と第4面14の幅(折り目13c〜14c)を略同等に形成した。これにより、組み立て後に、第1側面51が第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3からはみ出ることがなく、緩衝材1bの各面を段ボール箱や製品のコーナに確実に当接させることができ取り扱い性に優れる。また、第3側面53の嵌合凸部53a’の端面が、組み立て後に、第4面14の表面に当接するように嵌合凸部53a’の高さを設定した。これにより、第1側面51及び第3側面53と第4面14が直角をなし、第2の緩衝部3に対して直交した側部緩衝部5を得ることができる。
第4側面54の長さ(折り目14d〜切れ目部54d)と第1側面51の幅(折り目51a〜折り目13c)を略同等とし、第4側面54の幅l3と第3側面53の長さl3を略同等とすることにより、組み立て後に、側部緩衝部5の内部に第4側面54を確実に納めることができ、側部緩衝部5の形状保持性に優れる。
側部補強部55は第4側面54と同形状に形成することにより、第4側面54と共に確実に第1側面51と第3側面53の間に挟持することができる。また、側部補強部55と第4側面54を合わせた厚さを第2側面52の幅(折り目51a〜折り目52a)と略同等に形成することにより、側部緩衝部5を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
切込み部53b,54bにより、第1面11及び第2面12と第2側面52及び第3側面53との間、並びに第1側面51と第4側面54との間をそれぞれ分断することができるので、簡便に段ボール10bの形状を形成することができ、1枚の段ボール10bを折り畳むだけで容易に緩衝材1bを形成することが可能となり量産性に優れる。
切込み部53bの幅は、第2側面52の幅(折り目51a〜折り目52a)と略同等に形成した。これにより、組み立て後に、第3側面53の表面に第1面11及び第2面12が側部11dで当接するので、第1側面51及び第3側面53と第1面11が直角をなし、第1の緩衝部2に対して直交した側部緩衝部5を得ることができる。
また、切込み部54bの幅は、段ボール10bの厚さと略同等に形成した。これにより、組み立て後に、第4側面54の端部54aが第3面13の表面に当接するので、第4側面54及び側部補強部55と第3面13が直角をなし、第1の緩衝部2に対して直交した側部緩衝部5を確実に補強することができる。
尚、第4側面54に対する側部補強部55の連設方向や折り畳み方向は本実施の形態に限定されるものではなく、任意に選択することができる。また、側部補強部55は第1側面51と第3側面53との隙間の大きさに合わせて何重に折り返してもよい。側部補強部55の重ね合わせ枚数により簡便に側部緩衝部5の厚さに対応することができ、設計自在性に優れる。
本実施の形態では、側部緩衝部5を緩衝材1bの一方の側部のみに設けたが、製品の形状に対応させて、緩衝材1bのいずれか一方の側部或いは緩衝材1bの両方の側部に設けることができる。また、第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3の長手方向の長さは、製品の寸法に応じて適宜、選択することができる。
実施の形態3の緩衝材は以上のように構成されているので、実施の形態1で得られる作用に加え、以下の作用を有する。
(1)第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3と直角をなす側部緩衝部5が形成されているので、各種製品の端部や角部などを三方向から保護することができ緩衝作用の信頼性に優れる。
(2)第3面13の側部に折り目13dを介して連設され第3面13と直角をなすように折曲された第1側面51乃至第3側面53を折り目51a,52aで略コ字型に折り畳み、第3側面53の端部53aに形成された嵌合凸部53a’を第6面16の側部16dに形成された切り欠き部16d’に嵌合するだけで、第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3と直角をなす側部緩衝部5を形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第3側面53の端部53aに形成された嵌合凸部53a’を第6面16に形成された切り欠き部16d’に嵌合すると共に、略コ字型に折り畳まれた第1側面51乃至第3側面53の間に第4面14に折り目14dを介して連設され第4面14と直角をなすように折曲された第4側面54を挟持することにより、略コ字型に折り畳まれた第1側面51乃至第3側面51が開こうとする反力に抗して、側部緩衝部5が第1の緩衝部2及び第2の緩衝部3と直角をなすように保持することができ、形状安定性に優れる。
(4)第4側面54に切れ目部54dを介して連設され第4側面54と密着するように折り畳まれた側部補強部55が、第1側面51と第3側面53の間に挟持されることにより、側部緩衝部5の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
(実施の形態4)
図14は実施の形態4における緩衝材を示す斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図14において、実施の形態4における緩衝材1cが実施の形態1と異なるのは、緩衝材1cの第2の緩衝部3bが第4面14のみで形成されている点である。
次に、実施の形態4における緩衝材の構造について詳細に説明する。
図15は実施の形態4における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図15において、実施の形態4における緩衝材1cを形成する段ボール10cが実施の形態1と異なるのは、嵌合凸部11a’が端部11aの両端部に形成され係合凸部11b’を備えていない点と、第3面13に嵌合孔部13bが形成されていない点と、第4面14の両端部に嵌合孔部14bの代わりに嵌合凸部11a’の長さと位置に合わせて形成された切り欠き部14dを有する点と、第5面15及び第6面16を備えていない点である。
図16は実施の形態4における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図である。
図16において、実施の形態4における緩衝材1cの第1の緩衝部2を補強する補強部材21’が実施の形態1と異なるのは、固定用嵌合部21a’が端部21aの両端部に形成され係合凸部21b’を備えていない点である。
補強部材21’は実施の形態1の補強部材21,22と同様に左右対称な形状に形成したものを中央部で半分に折り畳んで形成してもよいし、同形状に形成した2枚の部材を積み重ねて形成してもよい。
補強部材21’の厚さを第2面12の幅(折り目11c〜12c)と略同等に形成することにより、第1の緩衝部2を確実に中実にして剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
尚、補強部材21’の材質は段ボールに限定されるものではなく、任意の材質を選択することができるが、段ボールを用いた場合は、形状自在性に優れ、枚数によって第1の緩衝部2の厚さの違いに対応することができ汎用性に優れる。また、緩衝材1c全体を段ボールのみで形成することができるので、分解作業などを行うことなく、容易に廃棄することができ取り扱い性に優れる。
図17は実施の形態4における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図である。
まず、段ボール10cの一端側の第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳むことにより、補強部材21’の固定用嵌合部21c’が第2面12の嵌合孔部12bに嵌合して固定され第1の緩衝部2が補強される。
次に、第1の緩衝部2と第2の緩衝部3bとなる第4面14が略L字型になるように第3面13と第4面14を折り目13cで直角に折り曲げる。これにより、第1面11の嵌合凸部11a’及び補強部材21’の固定用嵌合部21a’が、第4面14の切り欠き部14dに嵌合され固定される。
この結果、図14に示した緩衝材1cが完成する。
第1面11の幅(端部11a〜折り目11c)と第3面13の幅(折り目12c〜13c)を略同等とし、折り畳み後に、第1面11の端部11aが第4面14の表面に当接するようにすることで、第1面11及び第3面13と第4面14が直角をなし、第1の緩衝部2に対して直交した第2の緩衝部3bを得ることができる。
切り欠き部14dの幅は、段ボール10の厚さと補強部材21’の厚さを合わせたものと同等に形成した。これにより、切り欠き部14dに嵌合凸部11a’及び補強部材21’の固定用嵌合部21a’を嵌合させて強固に保持できる。
嵌合凸部11a’及び固定用嵌合部21a’と切り欠き部14dの長さを同一にすることにより、嵌合凸部11a’及び固定用嵌合部21a’を切り欠き部14dで確実に保持でき形状保持性に優れると共に、嵌合凸部11a’及び固定用嵌合部21a’が緩衝材1cの側部からはみ出すことがなく、段ボール箱や製品などのコーナに横向き或いは縦向きに安定して配置することができる。
また、嵌合凸部11a’の高さ(突出量)を段ボール10cの厚さと同一にすることにより、嵌合凸部11a’が切り欠き部14dに確実に嵌合されると共に、嵌合凸部11a’の端部が第4面14の表面から突出せず、嵌合凸部11a’の端面と第4面14の表面が略面一となり、緩衝材1cの第4面14を段ボール箱や製品などの底面や側面に密着させて配置することができる。
尚、嵌合凸部11a’、固定用嵌合部21a’,21c’の数や配置は本実施の形態に限定されるものではなく、緩衝材1cの長さや各部の寸法、形状に応じて、適宜、選択することができ、それらに対応して嵌合孔部12bや切り欠き部14dを形成することができる。
本実施の形態では、緩衝材1cの長手方向の全長に渡って第1の緩衝部2を形成したが、第1の緩衝部2は緩衝材1cの長手方向の一部に形成することもできるし、長手方向に複数に分割して形成することもできる。
また、製品の大きさや重量等に応じて補強部材21’の有無を選択できる。製品が小型の場合や軽量の場合、補強部材21’がなくても十分な緩衝作用が得られるためである。
尚、補強部材21’が不要な場合は、補強部材21’を固定するための嵌合孔部12bは設けなくてもよく、切り欠き部14dの幅は嵌合凸部11a’の厚さ(段ボール10cの厚さ)と同等に形成される。
実施の形態4の緩衝材は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
(1)第1の緩衝部2と第2の緩衝部3bが直角をなすので、各種製品の端部や角部などの突起部の直交する二つの面を確実に保護することができるほか、第1の緩衝部2を製品の凹部に嵌合させて保護することができる。
(2)段ボール10cの一端側の第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳み、第1面11の端部11aに形成された嵌合凸部11a’を第3面13に連設された第4面14に形成された切り欠き部14dに嵌合するだけで第1の緩衝部2を形成することができ、組み立て作業が容易で量産性に優れる。
(3)第1面11の端部11aに形成された嵌合凸部11a’を第4面14に形成された切り欠き部14dに嵌合して固定するので、略コ字型に折り畳まれた第1面11乃至第3面13が開こうとする反力に抗して、嵌合凸部11a’を確実に切り欠き部14dで保持することができ、形状安定性に優れる。
(4)第1の緩衝部2が第1面11乃至第3面13を折り目11c,12cで略コ字型に折り畳むことにより形成されるので、第1面11乃至第3面13の長さや幅((折り目11c,12cの位置)を変更することにより、保護する製品の寸法や形状の違いに容易に対応することができ、設計自在性に優れる。
(5)第1面11と第3面13の間に補強部材21’を挟入することにより、第1の緩衝部2の剛性を向上させることができ、緩衝作用の信頼性に優れる。
(6)補強部材21’が、第2面12に形成された嵌合孔部12b及び第4面14に形成された切り欠き部14dに嵌合される固定用嵌合部21c’ ,21a’を有するので、補強部材21’を第1の緩衝部2の内部に確実に保持して脱落を防止することができ、取扱い性、形状安定性に優れる。
(7)第2の緩衝部3bが第4面14のみで形成されているので、第4面14を製品の形状に沿って折曲したり湾曲させたりすることができ、製品の側部などを確実に保護することができ汎用性に優れる。
本発明は、簡単な構造で組み立て及び分解の作業性に優れ、接着剤などが不要で環境保護性に優れると共に、剛性が高く、形状保持性、耐久性に優れ、各種製品の端部や角部などの突起部に当接して確実に保護することができ、各種製品の寸法に応じて各部の長さ、幅、厚さを容易に変更することができる設計自在性に優れる緩衝材の提供を行って、各種製品の梱包時における作業性及び運搬時における信頼性を向上させることができる。
実施の形態1における緩衝材を示す斜視図 実施の形態1における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図 実施の形態1における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図 実施の形態1における緩衝材の補強部材を示す展開斜視図 実施の形態1における緩衝材の補強部材を示す展開斜視図 実施の形態1における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図 実施の形態2における緩衝材を示す斜視図 実施の形態2における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図 実施の形態2における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図 実施の形態2における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図 実施の形態3における緩衝材を示す斜視図 実施の形態3における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図 実施の形態3における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図 実施の形態4における緩衝材を示す斜視図 実施の形態4における緩衝材を形成する段ボールを示す展開斜視図 実施の形態4における緩衝材の組み立て前の状態を示す斜視図 実施の形態4における緩衝材の組み立て工程を示す斜視図
符号の説明
1,1a,1b,1c 緩衝材
2,2a 第1の緩衝部
3,3a,3b 第2の緩衝部
4a 第3の緩衝部
5 側部緩衝部
10,10a,10b,10c 段ボール
11,31 第1面
11a,16a,21a,21c,22a,22c,31a,37a,41a,42a,53a 端部
11a’,16a’,21a’,21c’,22a’,22c’,31a’,37a’,41a’,42a’,53a’ 嵌合凸部
11b,16b,16d’,21b,22b,42b 切り欠き部
11b’,16b’,21b’,22b’ 係合凸部
11c、12c,13c,13d,14c,14d,15c,21d,22d,31c,32c,33c,34c,35c,36c,51a,52a 折り目
11d,16d,51d 側部
12,32 第2面
12b,13b,14b,15b,34b 嵌合孔部
13,33 第3面
14,34 第4面
14d 切り欠き部
15,35 第5面
16,36 第6面
21,21’,22,41 補強部材
21a’,21c’,22a’,22c’,41a’ 固定用嵌合部
21e,22e,54d 切れ目部
37 第7面
42 嵌合補強部材
51 第1側面
52 第2側面
53 第3側面
53b,54b 切込み部
54 第4側面
55 側部補強部

Claims (13)

  1. 平板状の段ボールを折り畳んで形成される緩衝材であって、折り目を介して連設された矩形状の第1面乃至第4面と、前記第1面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、を備え、前記第1面乃至前記第3面を前記折り目で略コ字型に折り畳んで形成された第1の緩衝部と、前記第4面が前記第2面と対向し前記第3面と直角をなすように前記第3面と前記第4面を前記折り目で折曲し、前記第1面の前記嵌合凸部を前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合させて形成された第2の緩衝部と、を有することを特徴とする緩衝材。
  2. 前記第1面と前記第3面の間に挟入された補強部材を有することを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記第2面若しくは前記第4面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第2面若しくは前記第4面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第2面若しくは前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されていることを特徴とする請求項2に記載の緩衝材。
  4. 前記第1面に形成された切り欠き部と、前記第3面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、前記第4面の端部に折り目を介して連設された矩形状の第5面及び第6面と、前記第6面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第6面の端部に形成された切り欠き部と、を備え、前記第4面乃至前記第6面を前記折り目で略コ字型に折り畳み、前記第1面の前記嵌合凸部が前記第4面の前記嵌合孔部及び前記第6面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合され、前記第6面の前記嵌合凸部が前記第1面の前記切り欠き部及び前記第3面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されて前記第2の緩衝部が補強されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の緩衝材。
  5. 前記第4面と前記第6面の間に挟入された補強部材を有することを特徴とする請求項4に記載の緩衝材。
  6. 前記第3面若しくは前記第5面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第3面若しくは前記第5面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第3面若しくは前記第5面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されていることを特徴とする請求項5に記載の緩衝材。
  7. 前記第1面の端部に形成された前記嵌合凸部と前記第6面の端部に形成された前記嵌合凸部が互い違いに配置されていることを特徴とする請求項4乃至6の内いずれか1項に記載の緩衝材。
  8. 前記第4面に形成された嵌合孔部若しくは切り欠き部と、前記第4面の端部に折り目を介して連設された矩形状の第5面乃至第7面と、前記第7面の端部に形成された嵌合凸部と、を備え、前記第5面乃至前記第7面を前記折り目で略コ字型に折り畳み、前記第7面の前記嵌合凸部が前記第4面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合され、前記第2の緩衝部を形成する前記第4面と直角をなし、前記第1の緩衝部と対向した第3の緩衝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の緩衝材。
  9. 前記第5面と前記第7面の間に挟入された補強部材を有することを特徴とする請求項8に記載の緩衝材。
  10. 前記第4面若しくは前記第6面の少なくともいずれか一方に嵌合孔部若しくは切り欠き部が形成され、前記補強部材が、前記第4面若しくは前記第6面に当接する端部の少なくともいずれか一方に形成された固定用嵌合部を有し、前記補強部材の前記固定用嵌合部が、前記第4面若しくは前記第6面の前記嵌合孔部若しくは前記切り欠き部に嵌合されていることを特徴とする請求項9に記載の緩衝材。
  11. 前記第4面に積層され両端部に前記第1面及び前記第7面の端部に形成された前記嵌合凸部が嵌合される切り欠き部が形成された嵌合補強部材を有することを特徴とする請求項8乃至10の内いずれか1項に記載の緩衝材。
  12. 前記第3面の少なくとも一方の側部に折り目を介して連設された第1側面と、前記第1側面の前記第2面側の端部に折り目を介して連設された第2側面及び第3側面と、前記第3側面の端部に形成された嵌合凸部と、前記第1側面が連設された側の前記第4面の側部に折り目を介して連設された第4側面と、前記第1側面が連設された側の前記第6面の側部に形成された切り欠き部と、を備え、前記第1側面が前記折り目で前記第3面と直角をなすように折曲され、前記第1側面乃至前記第3側面が前記折り目で略コ字型に折り畳まれ、前記第4面と直角をなすように前記折り目で折曲された第4側面が前記第1側面と前記第3側面の間に挟持され、前記第3側面の端部に形成された前記嵌合凸部が前記第6面の側部に形成された前記切り欠き部に嵌合されて前記第1の緩衝部及び前記第2の緩衝部と直角をなす側部緩衝部が形成されていることを特徴とする請求項4乃至7の内いずれか1項に記載の緩衝材。
  13. 前記第4側面に折り目を介して連設された側部補強部を有し、前記側部補強部が、前記第4側面と密着するように前記折り目で折り畳まれ、前記第1側面と前記第3側面の間に挟持されていることを特徴とする請求項12に記載の緩衝材。
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