JP6558218B2 - 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6558218B2
JP6558218B2 JP2015219092A JP2015219092A JP6558218B2 JP 6558218 B2 JP6558218 B2 JP 6558218B2 JP 2015219092 A JP2015219092 A JP 2015219092A JP 2015219092 A JP2015219092 A JP 2015219092A JP 6558218 B2 JP6558218 B2 JP 6558218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
thickness
unsolidified
reduction
solidification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015219092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017087249A (ja
Inventor
謙治 田口
謙治 田口
憲司 久保
憲司 久保
溝口 利明
利明 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2015219092A priority Critical patent/JP6558218B2/ja
Publication of JP2017087249A publication Critical patent/JP2017087249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6558218B2 publication Critical patent/JP6558218B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法に関し、特に、耐サワー用鋼管材および橋梁や建築部材等の厚鋼板用として好適な鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法に関するものである。
連続鋳造法によって鋳造した鋼スラブ鋳片を圧延して鋼板を製造する際、鋼板の機械的品質と密接に関係する連続鋳造スラブ鋳片の厚み中心部に存在する「平均組成よりも溶質元素が濃化した中心偏析」や「引け巣や空孔と呼ばれるポロシティ」の内質欠陥の抑制が必須である。ポロシティ欠陥については、連続鋳造機内での圧下(例えば、軽圧下、大圧下)、あるいは、それ以降の圧延工程によって、製品段階で許容されるポロシティ欠陥レベルまで抑制することが行われている。一方、溶質元素が平均組成よりも濃化した中心偏析の場合には、連続鋳造後以降の熱処理のみによって無害化レベルを到達するには限界があり、連続鋳造中に、中心偏析(マクロ偏析)を生じさせないことが重要である。
鋼の連続鋳造において、凝固完了前における鋳片厚み中央部付近には固液共存層が形成され、固液共存層中の液相部は成分が濃化した濃化溶鋼となっている。そして、固液界面における固相の凝固収縮に伴って固液共存層の残存液相部が鋳片下流側に流動し、鋳片中心偏析の原因となる。鋳片中心偏析対策として、凝固収縮にみあった量だけ鋳片厚みを低減して濃化溶鋼の吸引を防止する軽圧下法と、中心部が固液共存状態にある部分を少なくとも1対の圧下ロールで圧下して固液共存層を上流側に押し出す未凝固圧下法(大圧下法ともいう。)の2つの方法が試みられている。本発明は未凝固圧下法に関するものである。
未凝固圧下法は、非特許文献1に記載のように、鋳片表面から大きな圧下変形を与えて、上下の凝固シェルの界面を圧着させ、中心部の残溶鋼を強制的に上流側に排出させることにより、マクロ偏析を解消しようとする方法である。上下の凝固シェル界面の圧着時に界面付近のデンドライトの樹間に存在するミクロ偏析溶鋼も排出されるために、鋳片の厚み中心部が負偏析となるのが特徴である。
特許文献1には、鋳片の完全凝固前に鋳片を圧下する未凝固圧下スタンドにおいて、鋳片の中心固相率が0.1〜0.8の領域で、圧下前の鋳片の未凝固部径または未凝固部厚さ以上の圧下を鋳片に与えることを特徴とする鋼ビレットの連続鋳造方法が開示されている。未凝固部厚みは、固相率0.99以下の厚さである。未凝固圧下に際して、中心偏析およびポロシティを低減するためには、凝固界面を完全に圧着するまで圧下することが必要である。中心固相率が0.1〜0.8の領域で未凝固圧下すると、その鋳片横断面における中心部の未凝固溶鋼の大部分は上流側に押し流される。
特許文献2には、中心部固相率fsが0.20以下の領域にある丸ビレット鋳片に対して、一対もしくは二対以上のロールによって一軸方向に未凝固圧下指数Pが0.40以上1.0以下となる圧下量Rの圧下を行う方法が開示されている。未凝固層厚みと圧下量Rが一致するとき、未凝固圧下指数Pが1.0となる。
特許文献3には、鋳片の連続鋳造において、鋳型内で電磁攪拌を施し、さらに鋳片の中心固相率が0〜0.1となる未凝固域で未凝固溶鋼の電磁攪拌を施し、次いで鋳片の中心固相率が0.1〜0.4となる未凝固域で、少なくとも1対のロールにより未凝固部厚さの50〜90%の圧下量を与えることを特徴とする、ブルーム又はビレット鋳片の未凝固圧下方法が開示されている。中心固相率が0〜0.1となる未凝固域で未凝固溶鋼の電磁攪拌を実施することで、表層近くの凝固界面近辺を浮遊する等軸晶片を未凝固溶鋼中に均一に再度分散させる。等軸晶の増加を図り、早い段階で鋳片を圧下することで内部割れの発生を防止し、中心偏析およびセンターポロシティを著しく低減できる。
特許文献4には、未凝固部を含む鋳片を、連続鋳造機内または機端に配置した少なくとも1対の圧下ロール対を用いて圧下して、鋳片の厚さ方向両側の凝固殻を圧着させることにより、凝固後の鋳片の厚さ方向中心部近傍に負偏析部を形成させる連続鋳造方法が開示されている。
未凝固圧下および電磁攪拌を利用した連続鋳造において、圧下位置から上流側に排出された偏析成分濃化溶鋼が、鋳造時間が長くなると、それにともなって濃化していき、やがて鋳片の幅方向両側の端部において、厚み方向中心部に高濃度に偏析するという問題があることがわかった。
特許文献5においては、鋳片の圧下位置から鋳造方向上流側に電磁攪拌装置を設置し、未凝固部を有する鋳片を圧下する連続鋳造方法であって、前記電磁攪拌において、溶鋼を鋳片両短辺側から流動させ鋳片幅方向中央近傍で互いに衝突させる攪拌流動と、溶鋼を鋳片の一方の短辺側から他方の短辺側に向かって一方向に流動させ流動方向を所定の時間間隔で反転させる攪拌流動との、いずれかを選択し付与する方法が開示されている。これにより、未凝固圧下で鋳造方向上流側に排出された偏析成分濃化溶鋼を適切に攪拌し、偏析成分の希釈攪拌作用を抜本的に改善するとともに、長時間の連続鋳造操業であっても、偏析性状の安定した鋳片を製造することができる。偏析成分濃化溶鋼が上流側に遡る最大長さは9m程度であることから、電磁攪拌装置を圧下位置から鋳造方向上流側に9m以内の位置に配置するのが望ましい。また、タンディッシュ内における溶鋼の過熱度(ΔT)に応じて、鋳片未凝固部の圧下量を調整し、凝固シェルを確実に圧着し、かつ濃化溶鋼を確実に排出させることができる。実施例では、幅2250mm、厚さ300mmの鋳片鋳造結果が記載されている。
特許第3319379号公報 特許第3092543号公報 特許第3119203号公報 特開2011−098388号公報 特許第5353883号公報
第5版鉄鋼便覧 第1巻 製銑・製鋼 第428頁
未凝固圧下および電磁攪拌を利用した連続鋳造で、鋳片の幅方向両側の端部において、厚み方向中心部に高濃度に偏析するという問題に関しては、特許文献5に記載の発明により、未凝固圧下で鋳造方向上流側に排出された偏析成分濃化溶鋼を適切に攪拌し、偏析成分の希釈攪拌作用を抜本的に改善するとともに、長時間の連続鋳造操業であっても、偏析性状の安定した鋳片製造が可能となった。
一方、連続鋳造の対象がスラブ鋳片の場合、スラブ幅は1000mm以上2500mmに至るものまで対象となる。このようなスラブ鋳片の連続鋳造においては、鋳片厚み中央部の大部分は負偏析が形成されるものの、鋳片幅方向の一部に厚み中央部の正偏析部が残存してしまうことがわかった。
本発明は、スラブ鋳片の鋳造を対象とし、未凝固圧下を利用した連続鋳造において、幅方向に安定して厚み中心部に負偏析を形成することのできる鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)ロール径450mm以上600mm以下の圧下ロールを用い、鋳片厚み中心部の固相率が0.20以下の位置で鋳片の未凝固圧下を行うに際し、
前記圧下ロール配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置で電磁攪拌装置によって未凝固溶鋼の攪拌を行い、
前記電磁攪拌位置における未凝固部の厚みについて、鋳片幅方向中央における最も未凝固部厚みが薄い部分を凝固進行部とし、鋳片幅方向で最も未凝固部厚みが厚い部分を凝固遅延部とし、鋳造後の鋳片断面における前記電磁攪拌に起因するホワイトバンド位置から、凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚みを推定し、凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下とすることを特徴とする鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法
ここで、鋳片厚み方向固相率については、前記電磁攪拌位置での鋳片厚みから未凝固部の厚みを引いた値を鋳片厚みで除することによって得ることができる。
(2)前記未凝固圧下は、前記圧下ロールによる圧下量を、鋳片厚みの6.6%以上とすることを特徴とする上記(1)に記載の鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法。
)鋳型下から前記圧下ロール配置位置までの2次冷却帯の一部において、鋳片幅方向を複数の冷却水量制御領域に分割し、前記複数の冷却水量制御領域毎に冷却水量を調整することにより、前記凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下に調整することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法。
本発明によって、幅方向にわたって、スラブ鋳片の厚み中心部に負偏析を安定的に形成させ、耐サワー用鋼管材および橋梁や建築部材等を対象とした偏析厳格材の鋼を連続鋳造方法から製造できる。
本発明を適用する連続鋳造装置の断面概略図である。 2次冷却の冷却水量制御ゾーンを示す概略断面図である。 鋳片断面のホワイトバンド発生状況を示す概略図であり、(A)は未凝固圧下を行っていない部分、(B)は未凝固圧下を行っている部分である。
図1〜図3に基づいて本発明の説明を行う。連続鋳造装置においては、浸漬ノズル1から銅鋳型3内に溶鋼4を注入し、銅鋳型3から下方に引き出された鋳片8は、サポートロール6にサポートされつつ凝固が進行して凝固シェル5を形成し、最終的に凝固が完了して鋳片8として引き出される。
本発明は、鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法を対象とする。スラブ鋳片とは、鋳片の幅/厚み比が2以上の鋳片を意味する。
本発明が対象とする未凝固圧下法においては、鋳片中心部に固液共存層が形成されている領域において圧下ロール7によって未凝固圧下を行う。また必要に応じて、圧下ロール7より上流側に電磁攪拌装置9を設置して未凝固溶鋼の電磁攪拌を行う。電磁攪拌によって固液界面に接する溶鋼に流動が生じると、固液界面の液相側に存在していた濃化溶鋼が洗い流され、固相側で新たに凝固する部分の溶質濃度が低下する。そのため、得られた鋳片の断面を腐食検査すれば、溶質濃度が低下した部分は腐食が少ないために色が薄くなり、バンド状に形成するためにホワイトバンド23と呼ばれる。電磁攪拌による流動を受けた時点で凝固界面だった位置にホワイトバンド23が形成される。そのため、鋳片表面からホワイトバンド23までの距離によって電磁攪拌位置における凝固厚みを把握することができる。また、鋳片の厚み方向両側に形成されるホワイトバンド23間の距離によって、電磁攪拌位置における未凝固部の厚み22を把握することができる(図3参照)。
鋳型サイズが厚み250mm、幅1600〜2300mmのスラブ連続鋳造を行うに際し、鋳片厚み中心部の固相率(以下「中心部固相率」ともいう。)が0.01の位置で鋳片の未凝固圧下(圧下量26mm)を行い、圧下ロール7配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.77の位置に電磁攪拌装置9を設置して溶鋼を流動させた。電磁攪拌のパターンとしては、交番攪拌パターンを採用した。電磁攪拌を行いつつ、未凝固圧下を行う場合と行わない場合の両方について、鋳片断面サンプル(鋳造方向に垂直な面)を腐食させて評価を行った。
まず、未凝固圧下を行わない場合について、断面に出現する電磁攪拌起因のホワイトバンド23の形状の観察を行った(図3(A)参照)。鋳片短辺付近を除き、ホワイトバンド23は鋳片厚み方向両側にほぼ直線状に形成されている。鋳片の厚み方向両側に形成されるホワイトバンド23間の距離によって、電磁攪拌位置における未凝固部の厚み22を把握することができる。ところが、鋳造の場合によって、ホワイトバンド23から把握される未凝固部の厚み22が、鋳片幅方向で一定ではなく、鋳片幅方向中央付近に最も未凝固部厚みが薄い部分が存在し、鋳片幅方向端部近辺に最も未凝固部厚みが厚い部分が存在することがあることがわかった。ここで、鋳片幅方向中央における最も未凝固部厚みが薄い部分を凝固進行部24とし、鋳片幅方向で最も未凝固部厚みが厚い部分を凝固遅延部25とする。
次に、電磁攪拌を含めて同じ鋳造条件において、未凝固圧下を行った場合について、鋳片中心部の状況を観察した(図3(B)参照)。その結果、鋳片厚み中央部の大部分は負偏析部26が形成されるものの、上記凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部厚み22の差が大きい場合に、鋳片幅方向の一部に厚み中央部の正偏析部27が発生することがわかった。以下、凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部厚みの差を、「未凝固厚み偏差」ともいう。鋳片幅方向で、凝固遅延部25の位置と正偏析部27の位置がほぼ対応していた。そして、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部厚み22の差が10mm以下と少ない場合には、正偏析部27の発生が軽減されることがわかった。未凝固厚み偏差が7mm以下であればより好ましい結果が得られた。ホワイトバンドの観察結果から未凝固厚み偏差を評価する場合、ホワイトバンドには幅があるので、例えばホワイトバンドの外周側端部どうしを比較対象として評価を行う。
以上から、本発明の課題である、未凝固圧下および電磁攪拌を利用した連続鋳造において、幅方向に安定して厚み中心部に負偏析を形成するためには、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部厚み22の差を安定して10mm以下とすることによって解決可能であることがわかった。
連続鋳造の2次冷却帯における凝固シェルの凝固速度は、2次冷却強度を変更することによって修正可能である。そこで、鋳型下から前記圧下ロール配置位置までの2次冷却帯の一部において、鋳片幅方向を複数の冷却水量制御領域に分割し、前記複数の冷却水量制御領域毎に冷却水量を調整することにより、前記凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下に調整することを試みた。
冷却水量制御を行う冷却ゾーンとして、鋳型下1m〜3m付近の冷却ゾーンを選択した。このゾーンを冷却水量制御ゾーン10と呼ぶ(図1参照)。冷却水量制御ゾーン10では、図2に示すように、鋳片幅方向において、鋳片幅中央から片側に6つの冷却水量制御領域を設け、それぞれ独立に流量調整弁11を設けてスプレーノズル12からの冷却水量調整を行うことができる。鋳片幅中央から両側については対称の水量が流される。そして、未凝固圧下を行わない状況において、冷却水量制御ゾーン10の水量としてまず標準の水量を与え、鋳片断面ホワイトバンド23から把握される未凝固部の厚み22の幅方向分布を調査した。その結果、未凝固部厚み22が厚い凝固遅延部25が観察された場合、幅方向位置が凝固遅延部25に対応する冷却水量制御領域についてのみ、冷却水量を増加する修正を行い、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部の厚み22差(未凝固厚み偏差)を安定して10mm以下、さらに7mm以下とすることができた。そして、冷却水量制御によって未凝固厚み偏差を10mm以下に抑制した条件において未凝固圧下を行ったとき、鋳片幅方向の一部で見られた鋳片中心部の正偏析が軽減することが確認された。
以上の知見に基づく本発明について、以下に詳細に説明する。
まず、鋳片厚み中央部に固液共存層が存在する領域で行う未凝固圧下について説明する。鋳片の未凝固圧下により、溶質の濃化した溶鋼を上流に吐き出し、中心部に負偏析を形成させる。
鋳片の未凝固圧下は、鋳片厚み中心部の固相率(中心部固相率)が0.20以下の位置で行う。中心部固相率が0.2を超えると、流動抵抗が大きくなり、鋳片を圧下しても、必ずしも、溶質が濃化した溶鋼すべてを上流へ排出させることができず、中心部に正偏析が残存してしまう。また、鋳片幅方向におけるばらつきも大きくなってしまう。
伝熱凝固解析によって鋳造長手方向と厚み方向についての温度分布を計算することができる。中心部固相率については、このように計算によって求めた鋳片中心部の温度と、その鋼に固有の液相線温度及び固相線温度から求めることができる。また、鋳片中の未凝固部の厚み22は、厚さ方向で凝固潜熱の含有率がゼロの点、又は固相率が0.99以上の位置に基づいて算出することができる。伝熱凝固解析の計算精度については、例えば、電磁攪拌で形成されるホワイトバンド23の位置と計算結果とを対比することによって精度向上を図ることができる。図1において、鋳片8の厚み両側に形成される固相線21の間の距離が、未凝固部の厚み22となる。
未凝固圧下のための圧下ロール7として、ロール径450mm以上600mm以下の圧下ロール7を用いる。ロール径が450mm未満になると、未凝固部を上流側へ排出するのに必要な圧下量を確保できず、かえって、排出されないままの溶質が濃化した溶鋼がそのまま凝固してしまうため、顕著なマクロ偏析として取り残されてしまう。さらには、内部割れも生じやすくなる。望ましくは、480mm以上がよい。一方、圧下ロール7のロール径が600mmを超えると、鋳片圧下時の圧下反力が急激に増大するため、設備がかなり大型化してしまい、連続鋳造機内に設置することに対しては非現実的となるからである。望ましくは、ロール径は580mm以下がよい。
圧下ロール7配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置における未凝固部の厚み22について、鋳片幅方向中央における未凝固部の厚み22が最も薄い部分を凝固進行部24とし、鋳片幅方向で未凝固部の厚み22が最も厚い部分を凝固遅延部25とし、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部の厚み22差(未凝固部厚み偏差)を10mm以下とする。未凝固部厚み偏差を10mm以下とすることにより、鋳片幅方向の一部で見られた鋳片中心部の正偏析部27の発生が軽減される。未凝固部の厚み22を評価する鋳造方向位置として、圧下ロール配置位置より上流側とするのは、上流側における未凝固部厚み偏差が正偏析部27発生の原因となるからである。また、鋳片厚み方向固相率が0.6以上の位置とするのは、圧下ロール配置位置との距離が遠すぎず、未凝固部厚み偏差と正偏析部27発生の相関が確実に得られるからである。また、鋳片厚み方向固相率が0.85以下とするのは、それを超えてしまうと、そもそも圧下位置での鋳片中心固相率が0.20よりも大きくなってしまい、適正な圧下条件を満たさなくなるからである。ここで、鋳片厚み方向固相率については、前述の計算で求めた未凝固部の厚み22を用い、当該位置での鋳片厚みから未凝固部の厚み22を引いた値を鋳片厚みで除することによって得ることができる。
本発明において好ましくは、圧下ロール配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置で電磁攪拌装置9によって未凝固溶鋼の攪拌を行う。電磁攪拌を行うと、鋳片断面を腐食したときにホワイトバンド23を観察することができ、このホワイトバンド23に基づいて、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部の厚み22を推定することができる。鋳片の厚み方向両側に形成されるホワイトバンド間の距離によって、電磁攪拌位置における未凝固部の厚み22を把握することができる。未凝固圧下を行った鋳片については、電磁攪拌位置と鋳造後において未凝固部厚みに変化が生じるので、ホワイトバンド位置から直接未凝固部の厚みを測定する場合には、未凝固圧下を行っていない鋳片を対象にする必要がある。一方、鋳片表面からホワイトバンドまでの距離によって電磁攪拌位置における凝固厚みを把握することができる。従って、未凝固圧下を実施した鋳片であっても、未凝固圧下前の鋳片厚みから当該把握した凝固厚みを差し引くことにより、未凝固部厚みを推定することが可能となる。圧下ロール配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置で電磁攪拌装置9によって未凝固溶鋼の攪拌を行うので、電磁攪拌位置は未凝固部の厚み22を計測する位置として好適範囲となる。
また、圧下ロール配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置で電磁攪拌装置9によって未凝固溶鋼の攪拌を行うことにより、圧下によって排出される溶質の濃化した未凝固溶鋼と上流から供給されるバルク組成の溶鋼が互いに攪拌され、濃化した溶鋼の希釈効果が大きいという効果を奏することができる。
鋳片の未凝固圧下を行うに際しての圧下量としては、溶質の濃化した溶鋼を上流に吐き出すことのできる圧下量であれば、本発明の効果を発揮することができる。圧下ロール7による圧下量を、鋳片厚みの6.6%以上とすることにより、確実に溶質の濃化した溶鋼を上流に吐き出すことができる。必要な圧下量は少なくとも鋳型厚みの6.6%相当であるが、圧下量が増大するほど、効果的に中心部に負偏析部26を形成させるには有効である。
前述のとおり、鋳造長さ位置ごとの未凝固部の厚み22を、計算によって算出することができる。そこで、未凝固圧下の圧下量を、未凝固圧下位置における算出した未凝固部の厚み22で除することにより、未凝固圧下率(%)を定義する。
未凝固圧下における未凝固圧下率が大きくなり100%に近づくほど、中心偏析改善効果が向上する。未凝固圧下率が65%以上であると好ましい。67%以上であるとさらに好ましい。未凝固圧下率が100%に近い場合(90%以上の場合)、凝固界面を完全に圧着することとなる。また、未凝固部が完全になくなるように押しつぶすことになる。また、厚さ方向両側の凝固シェルを圧着させることにもなる。
一方、未凝固圧下率が100%を超えると、凝固完了後の鋳片を圧下することとなるので、これより大きな圧下量を確保するには過大な装置構成となり、ロール径も増大させざるをえず、本発明とは合致しない。好ましい圧下ロールによる圧下量は、鋳型厚みの8.0%以上14.0%以下である。汎用的な連続鋳造機における鋳型厚みは高々300mm程度であり、その場合、中心部固相率が0.2以下の範囲で33mm程度鋳片を圧下すれば、中心部に負偏析部26を形成するには十分である。
例えば、厚み300mmのスラブ連続鋳造において、直径470mmの圧下ロール7を用い、圧下力が最大で600tonの圧下装置を用いて未凝固圧下を行ったとき、圧下力最大で未凝固圧下を行えば、厚さ方向両側の凝固シェルを圧着させつつ、未凝固圧下率が100%を超えることがない。
溶鋼容量270tonの転炉で吹錬し、取鍋処理、RH処理を行った溶鋼を、垂直部の長さ2.5mの垂直曲げ型連続鋳造機で連続鋳造した。試験に用いた垂直曲げ型の連続鋳造機の概略図を図1に示す。圧下ロール7は直径470mmで、銅鋳型3内の溶鋼メニスカス2より21m下流の位置に配した。圧下力は最大で600tonである。圧下ロール7周辺のサポートロール径は210mmとして、圧下ロール7とその直前のサポートロール6の間隔は380mmとし、圧下ロール7直後の1本目のサポートロール6との間隔は255mm、サポートロール間同士の間隔は245mmとした。また、銅鋳型3内の溶鋼メニスカス2より16m下流の位置に電磁攪拌装置9を設置し、鋳造中は30s印加−5s非印加のパルス周期にて、溶鋼流動の向きをパルスサイクル毎に逆転する交番攪拌を行い、印加の間は周波数1.5Hz,電流900Aを印加しつづけた。図1に示す連続鋳造機で鋳型サイズ:250mm厚み、2200mm幅とし、質量%で、0.05%C−0.28%Si−1.38%Mn−0.008%P−0.0005%S−0.35%Cu−0.26%Cr−0.26%Ni−0.045%V−0.012%Ti−0.0035%N−0.03%Al−0.0015%Caを組成とする鋼を連続鋳造した。
2次冷却水量は1.29L/kg−溶鋼とし、さらに、タンディシュ内の溶鋼過熱度を30〜45℃範囲で制御した。タンディッシュ(図示せず)から浸漬ノズル1を介して、溶鋼が銅鋳型3に注入される。銅鋳型3およびその下方の2次冷却スプレーノズル群から噴射されるスプレー水によって冷却されながら、溶鋼が凝固することによって、スラブ鋳片を得る。鋳片内部に未凝固部を保持したまま、鋳片はサポートロール群を経てピンチロールにより引き抜かれる。鋳造速度、溶鋼の過熱度などのパラメーターを考慮し、非定常伝熱解析によって厚み方向の温度分布を予測することによって、圧下ロール位置を通過する際の幅中心の鋳片厚み中心の固相率(中心部固相率)を決定した。また、同じ計算により、圧下ロール位置における未凝固部の厚さ22を計算した。
未凝固圧下を行う鋳造と行わない鋳造を実施し、それぞれについて鋳造後のスラブ鋳片から、鋳片横断面(鋳造方向に垂直な面)を機械研磨した後、10容量%の塩酸水溶液で腐食して、鋳片横断面組織を観察した。未凝固圧下を行わない鋳造の観察結果から、電磁攪拌位置における未凝固部厚みを求め、未凝固圧下を行う鋳造の観察結果からスラブ鋳片厚み中心の偏析の評価を実施した。
《幅方向における最大の未凝固部の厚みの最小の未凝固部の厚みの差》
未凝固圧下を行わない鋳造の鋳片断面組織から、鋳型内の溶鋼メニスカスより16m下流の位置に電磁攪拌装置9によって形成されたホワイトバンド23を観察でき、これは、相対的に白色に観察される(図3(A)参照)。幅100mmピッチ毎に、L面(上面)側のホワイトバンド23からF面(下面)側のホワイトバンド23までの距離を計測し、その値を、その位置における未凝固部の厚み22とした。その結果から、鋳片幅方向中央における最も未凝固部の厚み22が薄い部分を凝固進行部24とし、鋳片幅方向で最も未凝固部厚みが厚い部分を凝固遅延部25とし、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部の厚み差を決定した。圧下を付与した鋳片では、圧下前の未凝固部の厚み差を正確に把握できないため、当該チャージにおいて、はじめの6m超のスラブ鋳片では圧下しない操業条件とし、その鋳片を用いて、幅方向の凝固不均一性を評価した。
《スラブ鋳片厚み中心の偏析評価》
未凝固圧下を行う鋳造の鋳片横断面組織を観察した。厚み中心部が負偏析の場合、相対的に白色に見える。一方、厚み中心部において、溶質が濃化したまま凝固したことによって形成された正偏析部27は、相対的に黒色に見える。したがって、正偏析部27、負偏析部26は、腐食状況(色合い)から判別できる。スラブ鋳片厚み中心部の中心偏析評価指標として、鋳片厚みの1/2に相当する長さ分(この実施例の場合、125mmに相当)をおのおの幅方向端部から除いた幅を評価対象幅とし、鋳片厚み中心の最終凝固幅での負偏析部を積算した負偏析長を求め、負偏析長の評価対象幅(この実施例の場合、1950mm=2200mm(鋳片巾)−125mm×2)に対する負偏析長の百分率(%)を用いた。
上記のように算出した中心偏析評価指標が85%以上、望ましくは、90%以上あれば、正偏析に起因した特性の悪化はなく、良好である。
中心偏析評価指標が65%以上80%以下のとき、正偏析部27から、鋳片厚み中心を基準として、鋳造方向へ20mm×厚み方向長さ50mmの試料を採取し、電子線マイクロアナライザーによって、Mnの濃度の面分析を行った。分析条件は、加速電圧15kVで、ビーム電流は4μAとし、さらに、ビーム径およびステップは50μmとして、1ピクセルあたりの分析時間を80msとした。最もMn濃度が高いピクセル位置を中心に、鋳造方向へ2mm幅(40ピクセル相当)のMn濃度を積算し、平均して得た値を、正偏析部の最大Mn濃度(CMax/質量%)とした。また、化学分析から得られる鋼のバルク組成のMn濃度(C0/質量%)を用いて、Mn偏析度=CMax/C0を決定した。本測定によって定義されたMn偏析度が1.20を超えるとき、正偏析に起因した鋼板の特性不芳が顕在化することを確認した。特に、Mn偏析度が1.20を超える条件が、中心偏析評価指標が85%未満と合致し、また、1.16未満の条件が中心偏析評価指標90%以上に相当することも同時に確認した。
本発明例において、鋳型下から前記圧下ロール配置位置までの2次冷却帯の一部において、鋳片幅方向を複数の冷却水量制御領域に分割し、前記複数の冷却水量制御領域毎に冷却水量を調整することとした。冷却水量制御を行う冷却ゾーンとして、鋳型下1m〜3m付近の冷却ゾーンを冷却水量制御ゾーン10とした(図1参照)。冷却水量制御ゾーン10では、図2に示すように、鋳片幅方向において、鋳片幅中央から片側に6つの冷却水量制御領域を設け、それぞれ独立に流量調整弁11を有し、スプレーノズル12からの冷却水量調整を行うことができる。鋳片幅中央から両側については対称の水量が流される。未凝固圧下を行わない状況において、冷却水量制御ゾーンの水量としてまず標準の水量を与え、鋳片断面ホワイトバンドから把握される未凝固部の厚みの幅方向分布を調査した。その結果、未凝固部厚みが厚い凝固遅延部25が観察された場合、幅方向位置が凝固遅延部25に対応する冷却水量制御領域についてのみ、冷却水量を増加する修正を行い、凝固進行部24と凝固遅延部25の未凝固部の厚み差を低減した。
本発明例と比較例を表1に示す。
Figure 0006558218
本発明例1〜4は、冷却水量制御によって凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下とした上で、本発明の未凝固圧下を行った例である。特に、実施例1は、中心偏析指標が、最も良好な場合である。
比較例1〜4は、本発明の規定を満足しない例である。
比較例1は、本発明の未凝固圧下ではなく、いわゆる、元来、一般的に知られる軽圧下に相当する。中心部固相率=0.2〜0.6では圧下勾配0.6mm/mで、さらに中心部固相率=0.6以上では圧下勾配1.1mm/mで鋳片を圧下した場合である。正偏析型の典型的な中心偏析が観察され、負偏析部は存在しない。
比較例2〜4は未凝固圧下を行った比較例である。比較例2、3は冷却水量制御を行っておらず、幅方向の未凝固部の厚み最大と最小の差が10mmを超えているため、幅方向に圧下ムラが生じ、適正範囲の負偏析を形成することができなかった。比較例4は、圧下ロールによる圧下時の中心部固相率が0.22であり、本発明で規定する圧下時の固相率を満足しておらず、中心偏析評価指標も満足していない。
1 浸漬ノズル
2 溶鋼メニスカス
3 銅鋳型
4 溶鋼
5 凝固シェル
6 サポートロール
7 圧下ロール
8 鋳片
9 電磁攪拌装置
10 冷却水量制御ゾーン
11 流量調整弁
12 スプレーノズル
21 固相線
22 未凝固部の厚み
23 ホワイトバンド
24 凝固進行部
25 凝固遅延部
26 負偏析部
27 正偏析部

Claims (3)

  1. ロール径450mm以上600mm以下の圧下ロールを用い、鋳片厚み中心部の固相率が0.20以下の位置で鋳片の未凝固圧下を行うに際し、
    前記圧下ロール配置位置より上流側であって鋳片厚み方向固相率が0.6以上0.85以下の位置で電磁攪拌装置によって未凝固溶鋼の攪拌を行い、
    前記電磁攪拌位置における未凝固部の厚みについて、鋳片幅方向中央における最も未凝固部厚みが薄い部分を凝固進行部とし、鋳片幅方向で最も未凝固部厚みが厚い部分を凝固遅延部とし、鋳造後の鋳片断面における前記電磁攪拌に起因するホワイトバンド位置から、凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚みを推定し、凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下とすることを特徴とする鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法。
    ここで、鋳片厚み方向固相率については、前記電磁攪拌位置での鋳片厚みから未凝固部の厚みを引いた値を鋳片厚みで除することによって得ることができる。
  2. 前記未凝固圧下は、前記圧下ロールによる圧下量を、鋳片厚みの6.6%以上とすることを特徴とする請求項1に記載の鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法。
  3. 鋳型下から前記圧下ロール配置位置までの2次冷却帯の一部において、鋳片幅方向を複数の冷却水量制御領域に分割し、前記複数の冷却水量制御領域毎に冷却水量を調整することにより、前記凝固進行部と凝固遅延部の未凝固部の厚み差を10mm以下に調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法。
JP2015219092A 2015-11-09 2015-11-09 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法 Active JP6558218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219092A JP6558218B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219092A JP6558218B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017087249A JP2017087249A (ja) 2017-05-25
JP6558218B2 true JP6558218B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=58767003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015219092A Active JP6558218B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6558218B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6954446B2 (ja) * 2018-03-08 2021-10-27 日本製鉄株式会社 連続鋳造方法、スラブ鋳片、及び連続鋳造機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63220956A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Nkk Corp 鋳片のスプレ−冷却装置
JPH01241362A (ja) * 1988-03-22 1989-09-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法
JP3119203B2 (ja) * 1997-06-27 2000-12-18 住友金属工業株式会社 鋳片の未凝固圧下方法
EP2209574B1 (en) * 2007-11-19 2019-03-06 Posco Continuous cast slab and method for manufacturing the same
JP4495224B2 (ja) * 2008-03-12 2010-06-30 新日本製鐵株式会社 優れた凝固組織を有する鋳片
KR101261691B1 (ko) * 2008-04-28 2013-05-06 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 강의 연속 주조 방법 및 그것에 이용하는 전자 교반 장치
JP5327006B2 (ja) * 2009-11-09 2013-10-30 新日鐵住金株式会社 鋼の連続鋳造方法および極厚鋼板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017087249A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115735B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4495224B2 (ja) 優れた凝固組織を有する鋳片
WO2014203937A1 (ja) 鋳片の連続鋳造方法
JP5835531B2 (ja) 極厚鋼板用鋳片の連続鋳造方法
JP4055689B2 (ja) 連続鋳造方法
EP3246113B1 (en) Continuously cast slab and manufacturing method and manufacturing device therefor
JP4548231B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法及び連続鋳造鋳片
JP6558218B2 (ja) 鋼スラブ鋳片の連続鋳造方法
JP6365060B2 (ja) スラブ鋳片の連続鋳造方法
EP3572163B1 (en) Continuous steel casting method
JP6303617B2 (ja) スラブの連続鋳造方法
JPH0957410A (ja) 連続鋳造方法
JP3671872B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2008173647A (ja) 極厚鋼板用鋳片の連続鋳造方法
JP4289205B2 (ja) 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP5754417B2 (ja) 鋳片の連続鋳造方法
JPH09206903A (ja) 連続鋳造方法
JP3374761B2 (ja) 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法
JPH11179509A (ja) ビレット鋳片の連続鋳造方法
JP6693298B2 (ja) 連続鋳造鋳片の圧延方法
JP7073927B2 (ja) 鋳片の連続未凝固鍛造方法
JP2001162353A (ja) 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法
JPH10128512A (ja) 丸ビレットの未凝固圧下製造方法
JP2000061602A (ja) 連続鋳造鋳片および連続鋳造方法
JPH10193063A (ja) 連続鋳造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190701

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6558218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151