JP6558109B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排出ガス中に含まれる特定のガス成分の濃度を検出するためのガス濃度検出装置に関する。
内燃機関から排出される排出ガス中の特定ガス成分の1つであるNOx(窒素酸化物)濃度を検出するためのものとして、NOxセンサが知られている。NOxセンサは、例えば、ディーゼルエンジンにおける選択還元型NOx触媒を用いた排気浄化システムにおいて、NOx触媒の下流側に配置される。このように配置されたNOxセンサが検知するNOx濃度は、NOx触媒に対する還元剤添加量の制御に用いられる。
NOxセンサとしては、第1ポンプ電極を第1室に、第2ポンプ電極及びNOx検出用のポンプ電極を第2室に有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1において、第1ポンプ電極は、電極間に電圧を印加することで分解反応を起こし、第1室内の酸素を排出する。第2ポンプ電極は、電極間に電圧を印加することで、第2室内の酸素を排出する。そして、NOx検出用のポンプ電極が、電極間に電圧を印加することで、ガス中のNOxガスに反応し、NOx濃度を電流信号として出力する。
NOxセンサを構成する各セルは、触媒反応により被毒物質がセル表面に堆積して劣化し、これがNOxセンサの検出精度・検出感度の低下の原因となる。被毒物質は、例えば、燃料オイルに含まれる添加物であるマンガンやシリコンに由来するものである。
下記特許文献1に開示されたNOxセンサの劣化判断方法は、NOxセンサに到達する排出ガス中のNOx濃度を強制的に変動させ、このときにNOxセンサが出力する出力値の変動が正常時の変動からずれている場合に異常があると判断するものである。
特開2003−120399号公報
上記特許文献1に開示された劣化判断方法では、NOxセンサからの出力値の変動を確実に把握するため、強制的に変動させるNOx濃度の変動幅を大きくする必要がある。そのため、劣化判断中においては排気エミッションが悪化することが避けられない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被測定ガスとしての特定ガス成分の濃度を大きく変動させる必要なく、ガス感度の低下を判断できるガス濃度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るガス濃度検出装置は、測定室(242)に導入された内燃機関(20)の排出ガスから前記測定室外に酸素を排出するためのポンプセル(246)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度及び被測定ガス濃度を検知するためのセンサセル(248)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度を検知するためのモニタセル(249)と、を有するガス濃度検出装置であって、センサセルが出力する電流を検知するセンサ電流検知部(101)と、モニタセルが出力する電流を検知するモニタ電流検知部(102)と、ポンプセルに印加されるポンプセル電圧を調整する電圧調整部(104)と、センサセルのガス感度を判断する感度判断部(106)と、を備える。電圧調整部は、センサセル及びモニタセルに供給される残留酸素濃度が上昇するようにポンプセル電圧を目標電圧から変化させて検知用電圧とする。感度判断部は、当該上昇した残留酸素濃度に応じて前記センサ電流検知部が検知した検知電流に基づいてガス感度を判断する。ポンプセルとセンサセルとは、仕切りのない同一の空間に設けられている。
本発明では、ポンプセル電圧を目標電圧から低下させて検知用電圧とするので、検知用電圧に応じた酸素がポンプセル側からモニタセル及びセンサセル側に流れる。検知用電圧でポンプセルに電圧印加した場合の残留酸素濃度は、目標電圧でポンプセルに電圧印加した場合の残留酸素濃度よりも多くなる。モニタセル及びセンサセルが出力する電流は、この残留酸素濃度に応じた電流となるので、モニタセル及びセンサセルの一方が劣化してガス感度が低下していれば、劣化したセルの検知電流は劣化に応じて低下するので、そのセルの劣化を把握することができる。このように、排出ガス中の被測定ガス濃度を大きく変動させる必要なくガス感度を判断するこができる。
本発明によれば、被測定ガス濃度を大きく変動させる必要なく、ガス感度の低下を判断できるガス濃度検出装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態であるECUが用いられるエンジン排気系を模式的に示す図である。 図1に示されたNOxセンサの構成及びECUの制御的な構成を模式的に示す図である。 図2のIII−III断面を示す断面図である。 図1から図3に示されたNOxセンサのガス感度判断処理を示すフローチャートである。 図4に示すガス感度判断処理の処理手法を説明するためのグラフである。 図4に示すガス感度判断処理の処理手法を説明するためのグラフである。 図4に示すガス感度判断処理の処理手法を説明するためのグラフである。 図4に示すガス感度判断処理の処理手法を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態であるECU及びSCUが用いられるエンジン排気系を模式的に示す図である。 図9に示されたNOxセンサの構成を模式的に示す図である。 図10に示されたSCUの制御的な構成を示す図である。 本発明の第3実施形態を模式的に示す構成図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1に示されるように、ECU10は、ディーゼルエンジン20及びそれに繋がるエンジン排気系ESを制御する装置である。ECU10は、ディーゼルエンジン20の挙動を制御する機能を有している。ECU10は、アクセル開度及びエンジン回転速度に基づいて燃料噴射弁の開度を調整する。
エンジン排気系ESには、ディーゼルエンジン20側から順に、ディーゼル酸化触媒コンバータ22と、SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒コンバータ28と、が設けられている。ディーゼル酸化触媒コンバータ22は、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)221と、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)222と、を有している。
ディーゼル酸化触媒コンバータ22は、排出ガスに含まれる有害物質を酸化又は還元により浄化するものであって、特に炭素などからなる粒子状物質(PM)を捕集する装置である。
ディーゼル酸化触媒221は、主としてセラミック製の担体と、酸化アルミニウム、二酸化セリウム及び二酸化ジルコニウムを成分とする酸化物混合物、並びに白金、パラジウム、ロジウムといった貴金属触媒で構成されている。ディーゼル酸化触媒221は、排出ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物などを酸化させ浄化する。また、ディーゼル酸化触媒221は、触媒反応の際に発生する熱により排出ガス温度を上昇させる。
ディーゼルパティキュレートフィルタ222は、多孔質セラミックに白金やパラジウムなどの白金族触媒が担持され、ハニカム構造体で形成される。ディーゼルパティキュレートフィルタ222は、排出ガス中に含まれる粒子状物質をハニカム構造体の隔壁に堆積させる。堆積した粒子状物質は、燃焼によって酸化され浄化される。この燃焼には、ディーゼル酸化触媒221における温度上昇や、添加剤による粒子状物質の燃焼温度低下が利用される。
SCR触媒コンバータ28は、ディーゼル酸化触媒コンバータ22の後処理装置としてNOxを窒素と水に還元する装置であって、選択還元型の触媒であるSCR281を有する。SCR281は、ゼオライト又はアルミナなどの基材表面にPtなどの貴金属を担持した触媒が例示できる。SCR281は、触媒温度が活性温度域にあり、さらに、還元剤としての尿素が添加されているときにNOxを還元浄化するものである。尿素添加のため、SCR触媒コンバータ28の上流側には、尿素添加インジェクタ26が設けられている。
本実施形態では、ディーゼル酸化触媒コンバータ22と尿素添加インジェクタ26との間にNOxセンサ24が、SCR触媒コンバータ28の下流側にNOxセンサ30がそれぞれ配置されている。
NOxセンサ24で検出されるNOx濃度と、NOxセンサ30で検出されるNOx濃度とに基づき尿素添加インジェクタ26からSCR触媒コンバータ28に対して添加される尿素の量が決定される。より具体的には、NOxセンサ24においてSCR触媒コンバータ28通過前の排出ガスから検出されるNOx濃度に基づいて添加する尿素の量が決定される。また、NOxセンサ30においてSCR触媒コンバータ28を通過した後の排出ガスから検出されるNOx濃度が極力小さい値となるようにフィードバックし、添加する尿素の量を補正する。このように決定された量の尿素が、尿素添加インジェクタ26からSCR281に対して添加されることで、SCR281において排出ガス中のNOxが適正に還元される。このように、排出ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物は、NOxセンサ24及びNOxセンサ30を通過した後、テールパイプ(不図示)から外部に排出される。
ECU10は、ディーゼルエンジン10及び周辺の機器の制御を司る制御手段として機能するものである。ECU10は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、及び記憶装置を含むものである。特に本実施形態の説明では、NOxセンサ24,30の劣化を判断する劣化判断装置としての機能を中心に説明をする。NOxセンサ24とNOxセンサ30とは同一の構成であるため、NOxセンサ24を例にとってその構成を説明し、併せてECU10の構成についても説明する。
図2及び図3に示されるように、NOxセンサ24は、第1本体部241aと、第2本体部241bと、固体電解質体244と、拡散抵抗体245と、ポンプ電極246a,246bと、ヒータ247と、センサ電極248a,248bと、モニタ電極249a,249bと、を備えている。
固体電解質体244は板状の部材であって、酸化ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質材料によって構成されている。第1本体部241aと第2本体部241bとは、固体電解質体244を挟んで配置されている。第1本体部241aには、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は測定室242として機能している。測定室242の一側面は開放されており、その開放された一側面に拡散抵抗体245が配置されている。拡散抵抗体245は、多孔質材料又は細孔が形成された材料からなっている。拡散抵抗体245の作用により、測定室242内に引き込まれる排出ガスの速度が律せされる。
第2本体部241bにも、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は大気室243として機能している。大気室243の一側面は開放されている。固体電解質体244側から大気室243内に引き込まれる気体は大気に放出される。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、拡散抵抗体245側には陰極側となるポンプ電極246aが設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、ポンプ電極246aと対応する位置に陽極側となるポンプ電極246bが設けられている。ポンプ電極246aと、ポンプ電極246bと、それらに挟まれる固体電解質体244とによって、ポンプセル246が構成されている。
ポンプ電極246a,246b間に電圧Vpが印加されると、測定室242内の排出ガス中に含まれる酸素が陰極側のポンプ電極246aに接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側のポンプ電極246bに向かって固体電解質体244内を流れ、ポンプ電極246bにおいて電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。
なお、ポンプ電極246a,246bに印加する電圧が高いほど、ポンプセル246によって排出ガス中から排出される酸素の量は多くなる。逆にポンプ電極246a,246bに印加する電圧が低いほど、ポンプセル15によって排出ガス中から排出される酸素の量は減る。従って、ポンプ電極246a,246bに印加する電圧を増減することで、後段のモニタセル249及びセンサセル248に流れる排出ガス中の残留酸素の量を増減させることができる。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプ電極246aを挟んで拡散抵抗体245とは反対側(ポンプ電極246aよりも後段側)には陰極側となるモニタ電極249aが設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、モニタ電極249aと対応する位置に陽極側となるモニタ電極249bが設けられている。モニタ電極249aと、モニタ電極249bと、それらに挟まれる固体電解質体244とによって、モニタセル249が構成されている。
モニタセル249は、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に残留する酸素濃度を検出する。モニタ電極249a,249bに電圧Vmが印加されると、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に含まれる残留酸素が陰極側のモニタ電極249aに接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側のモニタ電極249bに向かって固体電解質体244内を流れ、モニタ電極249bにおいて電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、モニタ電流検知部102により電流Imとして検出され、この電流Imに基づいて、排出ガス中の残留酸素濃度を算出し得る。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプ電極246aを挟んで拡散抵抗体245とは反対側には陰極側となるセンサ電極248aが設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、センサ電極248aと対応する位置に陽極側となるセンサ電極248bが設けられている。センサ電極248aと、センサ電極248bと、それらに挟まれる固体電解質体244とによって、センサセル248が構成されている。
センサ電極248aは、Pt−Rh合金(白金−ロジウム合金)からなり、NOxに対して強い還元性を有している。センサ電極248aに接触したNOxは、N2とO2とに還元分解される。センサ電極248a,248bに電圧Vsが印加されると、分解されたO2は、陰極側のセンサ電極248aから電荷を受け取って酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側のセンサ電極248bに向かって固体電解質体244内を流れ、センサ電極248bにおいて電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、センサ電流検知部101により電流Isとして検出され、この電流Isに基づいて、排出ガス中のNOxの濃度及び残留酸素濃度を算出し得る。
ECU10は、その一部又は全部が、アナログ回路で構成されるか、メモリを備えたデジタルプロセッサとして構成される。いずれにしても、受信した電気信号に基づいて制御信号を出力する機能を果たすため、ECU10には機能的な制御ブロックが構成される。図2は、ECU10を、このような機能的な制御ブロック図として示したものである。尚、ECU60を構成するアナログ回路又はデジタルプロセッサに組み込まれるソフトウェアのモジュールは、必ずしも図2に示す制御ブロックに分割されている必要はなく、複数の制御ブロックの働きをするものとして構成されていても構わず、更に細分化されていても構わない。ECU10として後述する処理フローを実行できるように構成されていれば、ECU10内部の実際の構成は当業者が適宜変更できうるものである。
続いて、ECU10の機能的な構成要素について説明する。ECU10は、センサ電流検知部101と、モニタ電流検知部102と、ポンプ電流検知部103と、電圧調整部104と、NOx濃度算出部105と、感度判断部106と、エンジン制御部107と、を備えている。
センサ電流検知部101は、センサセル248が出力する電流Isを検知する部分である。センサ電流検知部101は、検知した電流Isを示す信号をNOx濃度算出部105及び感度判断部106に出力する。
モニタ電流検知部102は、モニタセル249が出力する電流Imを検知する部分である。モニタ電流検知部102は、検知した電流Imを示す信号をNOx濃度算出部105及び感度判断部106に出力する。
ポンプ電流検知部103は、ポンプセル246が出力する電流Ipを検知する部分である。ポンプ電流検知部は、検知した電流Ipを示す信号をNOx濃度算出部105及び感度判断部106に出力する。
電圧調整部104は、ポンプセル246に印加される電圧を調整する部分である。電圧調整部104は、劣化判断をしない通常運転時においては、ディーゼルエンジン20の運転状況に応じた目標電圧をポンプセル246に印加する。電圧調整部104は、劣化判断時においては、目標電圧よりも低い検知用電圧をポンプセル246に印加する。この検知用電圧の設定方法については後述する。
NOx濃度算出部105は、センサ電流検知部101が検知した電流Is及びモニタ電流検知部102が検知した電流Imに基いて、排出ガス中のNOx濃度を算出する部分である。NOx濃度算出部105は、センサセル248の出力電流Isからモニタセル249の出力電流Imを減算することで、センサセル248の検出した排出ガス中の残留酸素濃度による電流値を除き、排出ガス中のNOx濃度を算出する。NOx濃度算出部105は、算出したNOx濃度を示す信号をエンジン制御部107に出力する。
感度判断部106は、センサ電流検知部101が検知した電流Is及びモニタ電流検知部102が検知した電流Imの少なくとも一方に基いて、センサセル248及びモニタセル249の少なくとも一方のガス感度を判断する部分である。ガス感度とは、センサセル248及びモニタセル249に到達するNOx及び酸素の実際量に対する検知量の比である。従って、センサセル248及びモニタセル249が全く劣化していない場合のガス感度を「1」とすると、NOx及び酸素の実際量が10であるのに検知量が8であればガス感度は「0.8」となる。このガス感度はセンサセル248及びモニタセル249の劣化に応じて低下するものであるので、感度判断部106はセンサセル248及びモニタセル249の劣化を判断していると捉えることもできる。感度判断部106は、判断したガス感度を示す信号をエンジン制御部107に出力する。
エンジン制御部107は、NOxセンサ24,30やその他のセンサ類から出力される信号、予め格納されているプログラムに基づいて、ディーゼルエンジン20及び尿素添加インジェクタ26を制御する部分である。エンジン制御部107は、感度判断部106が出力したガス感度を示す信号に基づいて、ディーゼルエンジン20の制御に対する補正を行うと共に、そのガス感度をモニタ等に表示させる動作も行うものである。
続いて、図4を参照しながら、ECU10によるNOxセンサ24のガス感度判断処理について説明する。感度判断部106は、ガス感度判断処理を実行するか否かの判断を行う(ステップS501)。感度判断部106は、NOxセンサ24に取り込まれる排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態であればガス感度判断処理を行うものと判断し、NOxセンサ24に取り込まれる排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態でなければガス感度判断処理は行わないものと判断する。
排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態であるとは、例えば、ディーゼルエンジン20がフューエルカットの状況にある場合が挙げられる。ディーゼルエンジン20内で燃料が噴射されていないため、ディーゼルエンジン20に取り込まれた空気が(微量の不純物を含む可能性はあるものの)そのままNOxセンサ24に取り込まれる。このようにNOxセンサ24に取り込まれる排出ガスの成分の大半が空気であれば、ポンプセル246に印加される電圧Vpとそれに対応する電流の理論値が定められる。ポンプセル246が出力する電流Ipは実測できるので、理論値との乖離からポンプセル246の劣化状況を把握することができる。この劣化状況を考慮し、ポンプセル246に電圧Vpを印加した場合に、センサセル248及びモニタセル249に流れる酸素の量を把握することができる。そのため、センサセル248及びモニタセル249に流れる電流Is,Imを検知すれば、流れ込んだ酸素量に対応する電流が流れているかどうかに基づいて、センサセル248及びモニタセル249のガス感度・劣化度合いを把握することができる。感度判断部106は、ガス感度判断処理を行うと判断すればステップS502の処理に進み、ガス感度判断処理を行わないと判断すれば処理を終了する。
感度判断部106がガス感度判断処理を実行すると判断した場合には、感度判断部106は、ポンプ電流検知部103が検知したポンプセル246の出力電流Ipを示す信号を取得する(ステップS502)。ポンプ電流検知部103から感度判断部106への電流Ipを示す信号の出力は、ステップS506の処理まで継続するので、感度判断部106は電流Ipのモニタリングを継続することができる。
続いて、感度判断部106は、センサ電流検知部101が検知したセンサセル248の出力電流Isを示す信号を取得する。また、感度判断部106は、モニタ電流検知部102が検知したモニタセル249の出力電流Imを示す信号を取得する。感度判断部106は、後段セルであるセンサセル248及びモニタセル249の出力電流Im及びIsを取得する(ステップS503)。センサ電流検知部101及びモニタ電流検知部102から感度判断部106への電流Is及び電流Imを示す信号の出力は、ステップS507の処理まで継続するので、感度判断部106は電流Is及び電流Imのモニタリングを継続することができる。
続いて、感度判断部106は、ポンプセル246の印加電圧Vpを下げる指示信号を電圧調整部104に出力する。電圧調整部104は、ポンプセル246の印加電圧Vpを低下させる(ステップS504)。ポンプセル246の印加電圧Vpは、所定幅ずつ段階的に下げることも好ましく、一定の速度若しくは所定の変化率の速度で無断階に下げていくことも好ましい。
ポンプセル246の印加電圧Vpと、ポンプセル246の出力電流Ip、センサセルの出力電流Is及びモニタセルの出力電流Imとの関係を図5に示す。図5では、ポンプセル246への印加電圧Vpを横軸に、各セルの出力電流を縦軸に取っている。
通常運転時のポンプセル246の目標電圧は、Vp1である。目標電圧Vp1は、ディーゼルエンジン20の運転状況によって特定される値であって、測定室242に引き込む排出ガスの量が適切なものとなるように設定されている。図5の線Lpで示されるように、ポンプセル246の印加電圧Vpを、通常時の目標電圧Vp1から下げていくと、ポンプセル246の出力電流Ipはしばらく一定であり、その後、緩やかに低下してから、電圧Vpの変化と出力電流Ipとが比例関係になって傾きが安定する。
ポンプセル246への印加電圧Vpを下げていくと、センサセル248及びモニタセル249からなる後段セルに到達する酸素量が増えることになり、やがて出力電流Is及び出力電流Imが増加する。図5の線Lsmで示されるように、ポンプセル246の印加電圧Vpを低下させると、出力電流Is及び出力電流Imは、しばらくは一定の後、緩やかに上昇し、しばらくすると上昇する傾きが一定となる。出力電流Im及びIsの検出上限値Ith(測定可能電流の最大値)付近までであれば傾きが安定する。このように傾きが安定した領域であれば、センサセル248及びモニタセル249に到達する酸素量に対する出力電流値が安定するので、センサセル248及びモニタセル249のガス感度を判断するのに適した領域となる。
感度判断部106は、センサセル248の出力電流Is及びモニタセルの出力電流Imが、検出上限値Ith近傍であるか否かを判断する(ステップS505)。感度判断部106は、出力電流Im及びIsの検出値が検出上限値Ith近傍となるように、ポンプセル246の印加電圧Vpを検知用電圧Vp2として設定する。感度判断部106は、出力電流Is及び出力電流Imが検出上限値Ith近傍であれば検知用電圧Vp2を設定してステップS506の処理に進み、出力電流Is及び出力電流Imが検出上限値Ith近傍にならなければステップS504の処理を継続する。
本実施形態では、このようにセンサセル248の出力電流Is及びモニタセルの出力電流Imがどのような値を取るかをモニタリングし、センサセル248及びモニタセル249のガス感度を判断するのに適した領域となるかどうかに基づいてポンプセル246の印加電圧を調整している。本実施形態のようなNOxセンサ24を用いた場合、ポンプセル246の電流検出レンジはミリアンペアオーダーなのに対し、後段セルであるセンサセル248及びモニタセル249の電流検出レンジはナノアンペアオーダーとなる。このような電流検出レンジの大きな差に起因して、ポンプセル246の印加電圧を少し変化させるだけで、センサセル248及びモニタセル249の出力電流は大きく変化してしまう場合がある。そこで、センサセル248及びモニタセル249の出力電流を直接モニタリングしながらポンプセル246の印加電圧を調整することとし、より正確なポンプセル246の印加電圧設定を可能なものとしている。
このような観点からすれば、ステップS504において、通常時の目標電圧Vp1から所定幅ずつ段階的に下げる際に、一つの下げ幅に設定した状態で一定時間固定するのも好ましい。所定の電圧で所定時間固定し、その際の出力電流Ip,Im,Isの変化を検出し、それぞれの平均値を取ることでノイズ要素を除去して、正確な出力電流検出が可能になる。また、検知用電圧Vp2は、単一の電圧値のみを用いることに限られるものではなく、第1検知用電圧と、その第1検知用電圧よりも低い第2検知用電圧のように複数設定しても良い。すなわち、出力電流Ip,Im,Isの傾きが正確に現われるような点を複数測定し、これら複数の点を検知用電圧として設定することで、より正確な出力電流検出が可能になる。
続いて、感度判断部106は、ポンプセル246の出力電流Ipの変化幅Xを算出する(ステップS506)。感度判断部106は、変化幅X=出力電流Ip1−出力電流Ip2として算出する。
感度判断部106は、センサセル248の出力電流Is及びモニタセル249の出力電流Imの変化幅Yを算出する(ステップS507)。感度判断部106は、変化幅Y=出力電流Is1−出力電流Is2、変化幅Y=出力電流Im1−出力電流Im2として算出する。
感度判断部106は、変化幅Yを変化幅Xで除した値(Y/X)を算出する(ステップS508)。感度判断部106は、変化幅Yを変化幅Xで除した値(Y/X)が、所定の範囲にあるかを判断する(ステップS509)。Y/Xが所定の範囲内にあるということは、ポンプセル246で除去された酸素量を除いた残留酸素量に応じた反応をセンサセル248及びモニタセル249がしているということになり、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であることになる。一方、Y/Xが所定の範囲内にないということは、ポンプセル246で除去された酸素量を除いた残留酸素量に応じた反応をセンサセル248及びモニタセル249がしておらず、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲から外れていることになる。
Y/Xが所定の範囲にあれば、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常で、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であると判断できる。電圧調整部104は、ポンプセル246に対する印加電圧を通常時の目標電圧Vp1に設定し、NOxセンサ24のガス感度判断処理を終了する(ステップS510)。
一方、Y/Xが所定の範囲になければ、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常ではなく、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲を逸脱していると判断される(ステップS511)。センサセル248及びモニタセル249の劣化が許容範囲を逸脱している場合において、その劣化度合(許容範囲からの逸脱度合)が軽度か重度かで判断内容を変えることが好ましい。
センサセル248及びモニタセル249の劣化が許容範囲を逸脱しているものの劣化度合としては軽度であって、センサセル248及びモニタセル249から出力される電流値を補正すれば正確な電流値とみなせるような場合は、電流値の補正で対応する。感度判断部106は、センサセル248及びモニタセル249から出力される電流値を示す情報、それらの劣化度合及び補正率を示す情報をエンジン制御部107に出力する(ステップS512)。エンジン制御部107は、感度判断部106から出力されたこれらの情報に基づいて、ディーゼルエンジン20の制御及び尿素添加インジェクタ26の噴射制御を実行する。
センサセル248及びモニタセル249の劣化が許容範囲を逸脱しており劣化度合としても重度である場合は、センサセル248及びモニタセル249から出力される電流値を補正しても正確な電流値とみなせるような数値を得ることができない。感度判断部106は、センサセル248及びモニタセル249から出力される電流値を示す情報、それらの劣化度合及び交換を促すべきという情報をエンジン制御部107に出力する(ステップS512)。エンジン制御部107は、感度判断部106から出力されたこれらの情報に基づいて、ディーゼルエンジン20の制御及び尿素添加インジェクタ26の噴射制御を実行すると共に、所定のランプの点灯やブザーの鳴動といった手段によって報知する。
感度判断部106は、ポンプセル246に対する印加電圧を通常時の目標電圧Vp1に設定するように電圧調整部104に指示信号を出力する。電圧調整部104は、ポンプセル246に対する印加電圧を通常時の目標電圧Vp1に戻し、NOxセンサ24のガス感度判断処理を終了する(ステップS510)。
上述した第1実施形態では、感度判断部106が、変化幅Y=出力電流Is1−出力電流Is2、変化幅Y=出力電流Im1−出力電流Im2として算出し、変化幅Yを変化幅Xで除した出力比(Y/X)を算出している。感度判断部106は、このY/Xが所定の範囲にあれば、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常で、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であると判断している。センサセル248及びモニタセル249のガス感度判断処理はこれに限られるものではなく、様々な手法を用いることができる。
出力比Y/Xを用いるにあたっては、通常時の目標電圧Vp1から下げた電圧Vpsを、出力電流Is,Imが立ち上がると想定される時点の印加電圧とし、検知用電圧Vp2を電圧Vpsから更に落とした印加電圧とすることもできる。このように電圧Vps,Vp2を設定すると、より安定した感度判定を行うことができる。
図6を参照しながら、出力比Y/Xを用いる場合における、電圧Vps,Vp2の設定手法について説明する。図6はポンプセル246に対する印加電圧に対し、ポンプセル246が出力する電流、センサセル248及びモニタセル249が出力する電流を示すタイムチャートである。図6の(A)は、ポンプセル246に対する印加電圧を時間の経過に沿って示している。図6の(B)は、ポンプセル246の出力電流を時間の経過に沿って示している。図6の(C)は、センサセル248及びモニタセル249の出力電流を時間の経過に沿って示している。
ポンプセル246に対する印加電圧は、通常時の目標電圧Vp1を維持した後、時刻t1から徐々に下げられている。ポンプセル246の出力電流の低下は印加電圧の低下から遅延して発生するため、時刻t1から後の時刻t2において、ポンプセル246の出力電流が低下し始める。ポンプセル246の出力電流は時刻t2から時刻t5にかけて徐々に低下する。
時刻t2において、ポンプセル246の出力電流が低下し始めると、その出力電流の低下に応じてセンサセル248及びモニタセル249に供給される酸素量が増える。ポンプセル246の出力電流の低下幅が少ないと、センサセル248及びモニタセル249に供給される酸素量の増加量も少ないので、ポンプセル246の出力電流の低下幅が一定量を超えないとセンサセル248及びモニタセル249の出力電流は立ち上がらない。これは、センサセル248及びモニタセル249において反応する酸素量が少ないと、センサセル248及びモニタセル249付近に負圧が生じにくく、ポンプセル246の出力電流低下分に対応する酸素がセンサセル248及びモニタセル249側に供給されないためである。従って、センサセル248及びモニタセル249の出力電流は、時刻t2よりも後の時刻t3から立ち上がり始める。
電圧Vpsをポンプセル246の出力電流が落ち始める電圧Vpsaとし、検知用電圧Vp2をセンサセル248及びモニタセル249が反応し始めるタイミングよりも後の時刻t4における電圧とすることができる。通常時の目標電圧Vp1を用いた場合に比較して、電圧Vpsaを用いることで、センサセル248及びモニタセル249が反応し始めるタイミングにより近いタイミングでの出力比Y/Xを得ることができる。
電圧Vpsをセンサセル248及びモニタセル249の出力電流が立ち上がり始める電圧Vpsbとし、検知用電圧Vp2をセンサセル248及びモニタセル249が反応し始めるタイミングよりも後の時刻t4における電圧とすることができる。電圧Vpsをポンプセル246の出力電流が落ち始める電圧Vpsaを用いた場合に比較して、電圧Vpsbを用いることで、センサセル248及びモニタセル249が反応し始めるタイミングにより近いタイミングでの出力比Y/Xを得ることができる。
センサセル248及びモニタセル249の出力電流は微弱電流であるため、検出精度が良く、出力電流が立ち上がれば検出精度は高くなる。センサセル248及びモニタセル249の出力電流は微弱電流であるため、出力比Y/Xの判断における電流検出の判断は、センサセル248及びモニタセル249の出力電流が律速になる。上述したように、NOxセンサ24の構造上、ポンプセル246の出力電流が低下してセンサセル248及びモニタセル249に対する酸素の供給量が増えてから、センサセル248及びモニタセル249の出力電流が立ち上がる。これらを総合的に勘案すると、電圧Vpsをセンサセル248及びモニタセル249の出力電流が立ち上がり始める電圧Vpsbとすることはより好ましい手法であるといえる。
図7に、ポンプセル246の出力電流と、出力比Y/Xとの関係を示す。図7に示されるように、ポンプセル246の出力電流が低下し過ぎると出力比Y/Xは不安定領域に入る。上述したように、ポンプセル246の出力電流が低下した後に、センサセル248及びモニタセル249の出力電流が立ち上がる。その為、センサセル248及びモニタセル249の出力電流が立ち上がるまでは、正確な出力比Y/Xを計算できず、出力比Y/Xが不安定な領域となる。この観点から、ポンプセル246に印加する検知用電圧Vp2は、下げ切らない範囲で決めることが好ましい。従って、図7に示されるように、ポンプセル246に印加する検知用電圧Vp2は、ポンプセル出力電流差(Ip1−Ip2)が大きく設定できる領域(出力比安定領域)で決めることが望ましく、つまりは、所定値より下げた範囲で決めることが望ましい。
感度判断部106がセンサセル248及びモニタセル249の劣化を判断する別な一つの手法としては、ポンプセル246に印加する電圧を降下させた場合の、電流絶対値で判断するものがある。ポンプセル246への印加電圧を降下させ、ポンプセル246の出力電流を降下させた場合の、センサセル248の出力電流Is2、モニタセル249の出力電流Im2によって判断する。出力電流Is2,Im2が所定の範囲内であれば、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常で、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であると判断することができる。
ポンプセル246に印加する電圧を降下させた場合の、センサセル248の差分出力電流ΔIs(=Is2−Is1)、モニタセル249の差分出力電流ΔIm(=Im2−Im1)によって判断することもできる。差分出力電流ΔIs,ΔImが所定の範囲内であれば、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常で、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であると判断することができる。排出ガスの計測にあたっては、ポンプセル246、センサセル248及びモニタセル249に電圧を印加している。この電圧印加によって、排出ガスの流入がなくてもポンプセル246、センサセル248及びモニタセル249には電流が流れ、その電流は温度によって変化する。そのため、温度の違いによる影響を排除するため、差分出力電流ΔIs,ΔImで判断することが好ましい。
感度判断部106がセンサセル248及びモニタセル249の劣化を判断する別な一つの手法としては、ポンプセル246に印加する電圧を降下させた場合の、応答速度で判断するものがある。ポンプセル246への印加電圧を降下させ、ポンプセル246の出力電流を降下させた場合の、所定時間経過後におけるセンサセル248の出力電流Is2、モニタセル249の出力電流Im2によって判断する。所定時間経過後において、出力電流Is2,Im2が所定の範囲内であれば、センサセル248及びモニタセル249の感度は正常で、センサセル248及びモニタセル249の劣化は許容範囲内であると判断することができる。
図8に、ポンプセル246に対する印加電圧と、センサセル248の出力電流との関係を時系列で示す。図8の(A)は、ポンプセル246に対する印加電圧を示し、図8の(B)は、センサセル248の出力電流を示している。尚、図8においては、センサセル248について示しているけれども、モニタセル249についても同様である。
ポンプセル246に対する印加電圧をVp1からVp2に降下させると、ポンプセル246の出力電流が低下し、センサセル248に供給される酸素量が増加する。この酸素量の増加によって、センサセル248の出力電流はIs1からIs2に増加する。センサセル248が劣化すると、この出力電流の増加速度が低下する。従って、所定時間t経過後の出力電流を比較すると、正常時の出力電流Is2に比較して、劣化時の出力電流Is2’が低下する。
感度判断部106は、ポンプセル246への印加電圧を降下させてから所定時間t経過後のセンサセル248の出力電流が、図8に示すIs2’のように正常時のIs2よりも低下していれば、センサセル248が劣化していると判断する。このように、所定時間t経過後の出力電流の傾向で、センサセル248のガス感度を把握するので、予め決められた時間でガス感度把握が可能になる。
この場合においても、ポンプセル246に印加する電圧を降下させた場合の、センサセル248の差分出力電流ΔIs’(=Is2’−Is1’)によって判断することもできる。差分出力電流ΔIs’が所定の範囲内であれば、センサセル248の感度は正常で、センサセル248の劣化は許容範囲内であると判断することができる。排出ガスの計測にあたっては、ポンプセル246、センサセル248及びモニタセル249に電圧を印加している。この電圧印加によって、排出ガスの流入がなくてもポンプセル246、センサセル248及びモニタセル249には電流が流れ、その電流は温度によって変化する。そのため、温度違いによる影響を排除するため、差分出力電流ΔIs’で判断することが好ましい。
上述した第1実施形態では、排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態である一例として、ディーゼルエンジン20がフューエルカットの状況にある場合を挙げた。もっとも、排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態であるとは、フューエルカットの状況にある場合に限られない。別の一例としては、IG−OFFを検知し、そのタイミングでガス感度判断処理を行うことができる。IG−OFFになれば、排出ガスの流れが無くなるので、排出ガス環境が安定し検出精度が向上する。別の一例としては、エンジン停止後、ソークタイマが予め設定した時間に到達したことを検知し、そのタイミングでガス感度判断処理を行うことができる。この場合も、排出ガス環境が安定し検出精度が向上する。
検出精度を向上させる観点からは、上述したガス感度判断処理を複数回実行することが好ましい。ガス感度判断処理を複数回実行し、それぞれの平均値を用いたり、極端な数値を排除したりすることで、より検出精度を向上させることができる。
検出精度を向上させる観点からは、センサセル248及びモニタセル249の検出対象となる方にのみ電圧を印加し、他方への電圧印加を停止することが好ましい。特に、モニタセル249への電圧印加を停止し、センサセル248への電圧印加を継続することが好ましい。NOx検出精度の向上が目的であるため、直接の検出セルであるセンサセル248のガス感度判断処理をすることが好ましいためである。
上述した様々な手法によって実行されるガス感度判断処理の結果は、様々な場面に用いることができる。一つの利用態様は、新品時に計測した値と、上記様々な手法で計測した値(センサセル248の出力電流とモニタセル249の出力電流との比、出力比Y/X、電流絶対値、センサの応答速度)との乖離によってNOxセンサ24の異常や劣化度合いを判定するものである。同様な乖離比較により、NOxセンサ24の出力を補正することに利用することもできる。また、乖離があまりにも大きい場合に、断線や電極剥離であると判断することもできる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の第1実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、上記実施の形態では、センサ電流検知部、モニタ電流検知部、ポンプ電流検知部、電圧調整部、NOx濃度算出部、感度判断部をECU10に設けるように構成されているが、これらをECUとは別体の回路として構成するようにしてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態として、第1実施形態におけるECU10を、ECU10AとSCU40とに分離したエンジン排気系ES2について、図9,10,11を参照しながら説明する。
図9に示されるように、エンジン排気系ES2には、ECU(Engine Control Unit)10A及びSCU(Sensor Control Unit)40が設けられている。ECU10Aは、ディーゼルエンジン20及びそれに繋がるエンジン排気系ES2を制御する装置である。ECU10Aは、ディーゼルエンジン20の挙動を制御する機能を有している。ECU10Aは、アクセル開度及びエンジン回転速度に基づいて燃料噴射弁の開度を調整する。ECU10A、SCU40、NOxセンサ24A以外の構成要素は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
NOxセンサ24A及びNOxセンサ30が出力する電流は、SCU40が検出している。SCU40は、ガス量を検出すると共にガス感度判断処理を行って、必要なデータをECU10Aに送信している。ECU10A及びSCU40は、CAN(Controller Area Network)バス5に繋がっており、CANバス5を介して情報通信を行っている。
SCU10は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、及び記憶装置を含むものである。NOxセンサ24AとNOxセンサ30とは同一の構成であるため、NOxセンサ24Aを例にとってその構成を説明し、併せてSCU10の構成についても説明する。
図10に示されるように、NOxセンサ24Aは、第1本体部241aと、第2本体部241bと、固体電解質体244と、拡散抵抗体245と、ポンプセル246と、ヒータ247と、センサセル248と、モニタセル249と、共通セル250と、を備えている。
固体電解質体244は板状の部材であって、酸化ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質材料によって構成されている。第1本体部241aと第2本体部241bとは、固体電解質体244を挟んで配置されている。第1本体部241aには、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は測定室242として機能している。測定室242の一側面は開放されており、その開放された一側面に拡散抵抗体245が配置されている。拡散抵抗体245は、多孔質材料又は細孔が形成された材料からなっている。拡散抵抗体245の作用により、測定室242内に引き込まれる排出ガスの速度が律せされる。
第2本体部241bにも、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は大気室243として機能している。大気室243の一側面は開放されている。固体電解質体244側から大気室243内に引き込まれる気体は大気に放出される。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、拡散抵抗体245側には陰極側となるポンプセル246が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、ポンプセル246と対応する位置に陽極側となる共通セル250が設けられている。共通セル250は、センサセル248及びモニタセル249と対応する領域までカバーするように設けられている。
ポンプセル246と共通セル250との間に電圧が印加されると、測定室242内の排出ガス中に含まれる酸素が陰極側のポンプセル246に接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。
なお、ポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧が高いほど、ポンプセル246によって排出ガス中から排出される酸素の量は多くなる。逆にポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧が低いほど、ポンプセル246によって排出ガス中から排出される酸素の量は減る。従って、ポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧を増減することで、後段のセンサセル248及びモニタセル249に流れる排出ガス中の残留酸素の量を増減させることができる。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプセル246を挟んで拡散抵抗体245とは反対側(ポンプセル246よりも後段側)には陰極側となるモニタセル249が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、モニタセル249と対応する位置に陽極側となる共通セル250が設けられている。
モニタセル249は、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に残留する酸素濃度を検出する。モニタセル249と共通セル250との間に電圧が印加されると、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に含まれる残留酸素が陰極側のモニタセル249に接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、モニタセル検出部404(図11を参照しながら後述する)により電流Imとして検出され、この電流Imに基づいて、排出ガス中の残留酸素濃度を算出し得る。
固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプセル246を挟んで拡散抵抗体245とは反対側には陰極側となるセンサセル248が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、センサセル248と対応する位置に陽極側となる共通セルが設けられている。
センサセル248は、Pt−Rh合金(白金−ロジウム合金)からなり、NOxに対して強い還元性を有している。センサセル248に接触したNOxは、N2とO2とに還元分解される。センサセル248と共通セル250との間に電圧が印加されると、分解されたO2は、陰極側のセンサセル248から電荷を受け取って酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、センサセル検出部403(図11を参照しながら後述する)により電流Isとして検出され、この電流Isに基づいて、排出ガス中のNOxの濃度及び残留酸素濃度を算出し得る。
SCU40は、その一部又は全部が、アナログ回路で構成されるか、メモリを備えたデジタルプロセッサとして構成される。いずれにしても、受信した電気信号に基づいて制御信号を出力する機能を果たすため、SCU40には機能的な制御ブロックが構成される。図11は、SCU40を、このような機能的な制御ブロック図として示したものである
続いて、SCU40の機能的な構成要素について説明する。SCU40は、ヒータ制御部401と、ポンプセル検出部402と、センサセル検出部403と、モニタセル検出部404と、共通セル検出部405と、マイクロプロセッサ406と、電源回路407と、CAN通信部408と、を備えている。
ヒータ制御部401は、ヒータ247に印加する電圧を制御し、ヒータ247の発熱量を制御する部分である。
ポンプセル検出部402は、ポンプセル246が出力する電流Ip及び電圧Vpを検出する部分である。ポンプセル検出部402は、検出した電流Ip及び電圧Vpを示す信号をマイクロプロセッサ406に出力する。
センサセル検出部403は、センサセル248が出力する電流Isを検出する部分である。センサセル検出部403は、検出した電流Isを示す信号をマイクロプロセッサ406に出力する。
モニタセル検出部404は、モニタセル249が出力する電流Imを検出する部分である。モニタセル検出部404は、検出した電流Imを示す信号をマイクロプロセッサ406に出力する。
共通セル検出部405は、共通セル250が出力する電圧∨comを検出する部分である。共通セル検出部405は、検出した電圧∨comを示す信号をマイクロプロセッサ406に出力する。
マイクロプロセッサ406は、SCU40内の制御部である。マイクロプロセッサ406は、ヒータ制御部401にヒータ247の温度を制御するための制御信号を出力する。マイクロプロセッサ406は、センサセル検出部403が検出した電流Is及びモニタセル検出部404が検出した電流Imに基いて、排出ガス中のNOx濃度を算出する部分である。マイクロプロセッサ406は、センサセル248の出力電流Isからモニタセル249の出力電流Imを減算することで、センサセル248の検出した排出ガス中の残留酸素濃度による電流値を除き、排出ガス中のNOx濃度を算出する。マイクロプロセッサ406は、算出したNOx濃度を示す信号をCAN通信部408に出力する。
電源回路407は、SCU40内の電源回路である。CAN通信部408は、マイクロプロセッサ406が出力する信号をCANバス5に送信し、CANバス5から受信する信号をマイクロプロセッサ406に出力する。
第2実施形態においては、マイクロプロセッサ406内に、第1実施形態における感度判断部106に相当する機能部分が構成されている。従って、第1実施形態と同様にガス感度判断処理を実行することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態のNOxセンサ24及び第2実施形態のNOxセンサ24Aのように、ポンプセル246、センサセル248が一つの室内に設けられている態様の他に、それぞれが区切られた別の室に設けられている態様のNOxセンサも用いることができる。
図12は、第3実施形態に係るガスセンサ制御装置100と、NOxセンサ70との概略構成を示す図である。
ガスセンサ制御装置100及びNOxセンサ70は、内燃機関を備える車両に搭載される。ガスセンサ制御装置100でNOxセンサ70を制御することにより、エンジンの排気ガス中のNOx濃度を検知する。
尚、図12において、図中左側をNOxセンサ70の先端側をとし、図中右側をNOxセンサ70の後端側として説明する。
NOxセンサ70は、第1ポンプセル711と、絶縁層714と、酸素濃度検知セル712と、絶縁層715と、第2ポンプセル713とを積層して構成されている。絶縁層714,715は、アルミナを主原料として構成されている。NOxセンサ70の第2ポンプセル713側には、ヒータ部780が積層されている。
第1ポンプセル711は、第1固体電解質層731と、一対の第1多孔質電極721とを備える。第1固体電解質層731は、ジルコニアを主体とした酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなる。一対の第1多孔質電極721は、第1固体電解質層731を挟み込むように配置されている。一対の第1多孔質電極721は、白金を主原料として構成されている。第1多孔質電極721は、第1ポンプ用第1電極735及び第1ポンプ用第2電極737からなる。第1ポンプ用第1電極735及び第1ポンプ用第2電極737の表面は、それぞれ多孔質体からなる保護層722で覆われている。
酸素濃度検知セル712は、第3固体電解質層751と、一対の検知用多孔質電極723とを備える。第3固体電解質層751は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる。一対の検知用多孔質電極723は、第3固体電解質層751を挟み込むように配置されている。一対の検知用多孔質電極723は、白金を主原料として構成されている。検知用多孔質電極723は、検知用電極755及び基準用電極757からなる。
第2ポンプセル713は、第2固体電解質層741と、一対の第2多孔質電極725とを備える。第2固体電解質層741は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる。一対の第2多孔質電極725は、第2固体電解質層741のうち絶縁層715に面する側の表面741aに配置されている。一対の第2多孔質電極725は、白金を主原料として構成されている。第2多孔質電極725は、第2ポンプ用第1電極745及び第2ポンプ用第2電極747からなる。
NOxセンサ70の内部には、第1測定室759が形成されている。第1測定室759には、第1拡散抵抗体716を介して、外部の被測定ガスGMが導入される。第1拡散抵抗体716は、第1ポンプセル711と酸素濃度検知セル712との間に配置されている。
第1拡散抵抗体716は、多孔質体で構成されている。第1拡散抵抗体716は、NOxセンサ70のうち先端側(図中左側)開口部から第1測定室759に至る被測定ガスGMの導入経路74に配置されている。第1拡散抵抗体716は、第1測定室759への単位時間あたりの被測定ガスGMの導入量(通過量)を制限している。
NOxセンサ70の内部のうち、第1測定室759の後端側(図中右側)には、第2拡散抵抗体717が配置されている。第2拡散抵抗体717よりも後端側には、第2測定室761が形成されている。第2拡散抵抗体117は、多孔質体からなる。第1測定室759内の第1室内ガスGM1は、第2拡散抵抗体717を介して第2測定室761に導入される。第2測定室761は、絶縁層714,715及び酸素濃度検知セル712を積層方向に貫通する形態で形成されている。第2ポンプセル713の第2ポンプ用第1電極745が、第2測定室761に面している。
NOxセンサ70の内部のうち、酸素濃度検知セル712の第3固体電解質層751と第2ポンプセル713の第2固体電解質層741との間には、基準酸素室718が形成されている。基準酸素室718は、第3固体電解質層751、第2固体電解質層741及び絶縁層715によって包囲されている。また、酸素濃度検知セル712の基準用電極757と、第2ポンプセル713の第2ポンプ用第2電極747とが、基準酸素室718に面するように配置されている。
ヒータ部780は、絶縁層171,173を積層することにより構成されている。絶縁層771,773は、アルミナ等の絶縁性セラミックからなるシート状の部分である。ヒータ部780は、各絶縁層771,773の間に、白金を主体とするヒータ発熱パターン775を備えている。ヒータ部780は、ヒータ発熱パターン175に電流を流すことにより発熱する。
続いて、ガスセンサ制御装置100について説明する。ガスセンサ制御装置100は、主として、マイクロプロセッサ60と、電気回路部50とにより構成されている。電気回路部50は、NOxセンサ70と電気的に接続されている。
マイクロプロセッサ60は、ECU90に接続されている。これにより、ガスセンサ制御装置100は、ECU90からの指示に従って、マイクロプロセッサ60が、NOxセンサ70を駆動制御し、排気ガス中のNOx濃度を検知する。
電気回路部50は、基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検知回路53、Icp供給回路54、Ip2検知回路55、Vp2印加回路56、及びヒータ駆動回路57を備える。
Icp供給回路54は、酸素濃度検知セル712の検知用電極755と基準用電極757との間に微少な自己生成電流Icpを供給する。これにより、第1測定室759内から基準酸素室718内への酸素の汲み出しが行われ、基準酸素室718を、所定の酸素濃度雰囲気に設定することができる。
Vs検知回路53は、酸素濃度検知セル712の検知用電極755と基準用電極757との間の濃度検知電圧Vsを検知し、検知した濃度検知電圧Vsを基準電圧比較回路51に出力する。
基準電圧比較回路51は、Vs検知回路53で検知された濃度検知電圧Vsを、予め設定された基準電圧と比較して、その比較結果をIp1ドライブ回路52に向けて出力する。
Ip1ドライブ回路52は、第1ポンプセル711の第1ポンプ用第1電極735と第1ポンプ用第2電極737との間に、第1ポンプ電流Ip1を供給する。Ip1ドライブ回路52は、基準電圧比較回路51による比較結果に基づいて、濃度検知電圧Vsが基準電圧と一致するように、第1ポンプ電流Ip1の大きさと向きを制御する。その結果、第1ポンプセル711では、第1測定室759内からNOxセンサ70の外部への酸素の汲み出し、又は、NOxセンサ70の外部から第1測定室759内への酸素の汲み入れが行われる。
以上により、酸素濃度検知セル712の検知用電極755と基準用電極757との間の濃度検知電圧Vsが予め設定された基準電圧を保つように、第1ポンプセル711に流れる第1ポンプ電流Ip1が制御される。これにより、第1測定室759内の第1室内ガスGM1の酸素濃度が所定の濃度(第1濃度)に制御される。
この第1濃度に制御された第1室内ガスGM1は、多孔質の第2拡散抵抗体717を介して、第2測定室761に導入される。
Vp2印加回路56は、第2ポンプセル713の第2ポンプ用第1電極745と第2ポンプ用第2電極747との間に、第2ポンプ電圧Vp2を印加する。なお、この第2ポンプ電圧Vp2は、特定ガス(NOx)濃度を検知するにあたって、予め定められた検知用電圧Vp2aとされている。
第2測定室761では、第2ポンプセル713を構成する第2多孔質電極725のうちの第2ポンプ用第1電極745の触媒作用によって、第2測定室761内の第2室内ガスGM2中のNOxが解離される。その解離により得られた酸素イオンが第2固体電解質層741を移動し、第2ポンプ用第1電極745と第2ポンプ用第2電極747との間に、特定ガス(NOx)の濃度に応じた第2ポンプ電流Ip2が流れる。
第2ポンプセル713は、第2測定室761内の第2室内ガスGM2中に存在する特定ガス成分(NOx)を解離させて、第2測定室761から基準酸素室718に酸素を汲み出す。
Ip2検知回路55は、第2ポンプ用第1電極745と第2ポンプ用第2電極747との間に流れる第2ポンプ電流Ip2の大きさを検知する。
ヒータ駆動回路57は、マイクロプロセッサ60により制御され、ヒータ部780のヒータ発熱パターン775への通電制御を行って、ヒータ部780を発熱させる。これにより、第1ポンプセル711の第1固体電解質層731、酸素濃度検知セル712、第3固体電解質層751、及び第2ポンプセル713の第2固体電解質層741が活性化温度(例えば750℃)まで加熱される。
第3実施形態においては、マイクロプロセッサ406内に、第1実施形態における感度判断部106に相当する機能部分が構成されている。従って、第1実施形態と同様にガス感度判断処理を実行することができる。
上述した各実施形態によれば、電圧調整部104(及び機能的に相当するマイクロプロセッサ406,60、電気回路部50(以下同じ))は、センサセル248及びモニタセル249に供給される残留酸素濃度が上昇するようにポンプセル電圧を目標電圧から変更させて検知用電圧とし、感度判断部106(及び機能的に相当するマイクロプロセッサ406,60、電気回路部50(以下同じ))は、当該上昇した残留酸素濃度に応じてセンサ電流検知部101(及び機能的に相当するセンサセル検出部403、電気回路部50(以下同じ))及びモニタ電流検知部(及び機能的に相当するモニタセル検出部404、電気回路部50(以下同じ))の少なくとも一方が検知した検知電流に基づいてガス感度を判断している。
上記各実施形態では、ポンプセル電圧を目標電圧から低下させて検知用電圧とするので、検知用電圧に応じた酸素がポンプセル246(及び第1ポンプセル713、第2ポンプセル713(以下同じ))側からモニタセル249及びセンサセル248(及び酸素濃度検知セル712(以下同じ))側に流れる。検知用電圧でポンプセル246に電圧印加した場合の残留酸素濃度は、目標電圧でポンプセル246に電圧印加した場合の残留酸素濃度よりも多くなる。モニタセル249及びセンサセル248が出力する電流は、この残留酸素濃度に応じた電流となるので、モニタセル249及びセンサセル248の一方が劣化してガス感度が低下していれば、劣化したセルの検知電流は劣化に応じて低下するので、そのセルの劣化を把握することができる。このように、排出ガス中の被測定ガス濃度を大きく変動させる必要なくガス感度を判断するこができる。
また上記各実施形態では、電圧調整部104は、検知電流をモニタリングしながら、当該モニタリングしている検知電流が測定可能電流となるように検知用電圧を設定している。出力電流である検知電流をモニタリングしながら検知用電圧を設定するので、検知電流が微弱なものであっても検知用電圧を設定することができる。
また上記各実施形態では、電圧調整部104は、ポンプセル電圧を目標電圧から所定の速度で低下させながら検知電流をモニタリングすることができる。ポンプセル電圧を所定の速度で低下させると、検知電流もそれに伴って変動するので、検知電流の変動把握が用意になる。
また上記各実施形態では、電圧調整部104は、検知用電圧を検知電流が測定可能電流の最大値に近接するように設定することができる。検知電流が測定可能電流の最大値に近接するように設定することで、検知電流を大きな電流値で取得することができ、検知電流の変動把握が容易になる。
また上記各実施形態では、検知用電圧は、第1検知用電圧と、第1検知用電圧よりも低い電圧の第2検知用電圧を含み、電圧調整部104は、ポンプセル電圧を第1検知用電圧及び第2検知用電圧それぞれに設定し、感度判断部106は、第1検知用電圧に対応する検知電流及び第2検知用電圧に対応する検知電流それぞれに基づいてガス感度を判断することができる。目標電圧よりも低い第1検知用電圧及び第2検知用電圧を用いることで、より安定領域の検知電流を取得することができる。
また上記各実施形態では、燃料制御部107は、ディーゼルエンジン20に燃料を供給しないカットオフ状態とし、感度判断部106は、当該カットオフ状態のもとでセンサセル248及びモニタセル249の少なくとも一方のガス感度を判断することができる。ディーゼルエンジン20をカットオフ状態とすることで、排出ガスの状態が安定し且つ排出ガスの成分が予測可能な状態で検知電流を取得することができる。
上記各実施形態においてモニタセル249の出力電流を検知することは必ずしも必須のものではない。従って、上記各実施形態においては、電圧調整部104は、センサセル248に供給される残留酸素濃度が上昇するようにポンプセル電圧を変更し、感度判断部106は、当該上昇した残留酸素濃度に応じてセンサ電流検知部101が検知した検知電流に基づいてガス感度を判断することができる。
上記各実施形態では、ポンプセル電圧を目標電圧から低下させて検知用電圧とするので、検知用電圧に応じた酸素がポンプセル246側からセンサセル248側に流れる。検知用電圧でポンプセル246に電圧印加した場合の残留酸素濃度は、目標電圧でポンプセル246に電圧印加した場合の残留酸素濃度よりも多くなる。センサセル248が出力する電流は、この残留酸素濃度に応じた電流となるので、センサセル248の一方が劣化してガス感度が低下していれば、劣化したセルの検知電流は劣化に応じて低下するので、そのセルの劣化を把握することができる。このように、排出ガス中の被測定ガス濃度を大きく変動させる必要なくガス感度を判断するこができる。
上記各実施形態では、電圧調整部104は、ポンプセル246に印加する電圧を、測定室242外に酸素を排出するための排出電圧(目標電圧)から更に低い検知用電圧に変更し、感度判断部106は、ポンプセル246に印加される電圧の変更に応じて発生する、センサ電流検知部101により検出される電流の変化に基づいてガス感度を判断することができる。測定室242外に酸素を排出するための排出電圧(目標電圧)から更に低い検知用電圧に変更することで、センサセル248側に酸素を供給することができるので、センサ電流検知部101が検出する電流は変化し、ガス感度を判断することができる。
上記各実施形態では、ポンプセル246に流れる電流を検知するポンプ電流検知部103を備え、検知用電圧は、ポンプ電流検知部103により検知された電流が、排出電圧をポンプセルに印加した時の電流値よりも低い電流値となる電圧であるようにすることができる。このように検知用電圧を、ポンプ電流検知部103により検知された電流が、排出電圧をポンプセルに印加した時の電流値よりも低い電流値となる電圧とすることで、より安定した検知電流を取得することができる。
上記各実施形態では、電圧調整部104は、ポンプセル246に印加する電圧を、測定室242外に酸素を排出するための排出電圧から更に低い検知用電圧に変更し、感度判断部106は、ポンプセル242に印加される電圧が変更されてから所定時間経過後に、センサ電流検知部101により検出される電流の変化に基づいてガス感度を判断することができる。このように、所定時間経過後の出力電流の傾向で、センサセル248のガス感度を把握するので、予め決められた時間でガス感度把握が可能になる。
上記各実施形態では、酸素が排出された排出ガスの残留酸素濃度を検知するためのモニタセル249を備えている場合に、感度判断部106によりガス感度を判断する前にモニタセル249による残留酸素濃度の検知を停止することができる。このように、モニタセル249による検知を停止することで、センサセル248におけるガス感度の検知精度を高めることができる。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、ポンプセル246とセンサセル248とを、仕切りのない同一の空間(測定室242)に設けている。このように同一空間に設けることで、仕切りの必要が無く、コンパクトな構成とすることができる。
前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
20:ディーゼルエンジン
24:NOxセンサ
101:センサ電流検知部
102:モニタ電流検知部
103:ポンプ電流検知部
104:電圧調整部
106:感度判断部
107:エンジン制御部
242:測定室
246:ポンプセル
248:センサセル
249:モニタセル

Claims (11)

  1. 測定室(242)に導入された内燃機関(20)の排出ガスから前記測定室外に酸素を排出するためのポンプセル(246)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度及び排出ガス中の特定のガス濃度を検知するためのセンサセル(248)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度を検知するためのモニタセル(249)と、を有するガス濃度検出装置であって、
    前記センサセルが出力する電流を検知するセンサ電流検知部(101)と、
    前記モニタセルが出力する電流を検知するモニタ電流検知部(102)と、
    前記ポンプセルに印加されるポンプセル電圧を調整する電圧調整部(104)と、
    前記センサセルのガス感度を判断する感度判断部(106)と、を備え、
    前記電圧調整部は、前記センサセル及び前記モニタセルに供給される残留酸素濃度が上昇するように前記ポンプセル電圧を目標電圧から変更させて検知用電圧とし、
    前記感度判断部は、当該上昇した残留酸素濃度に応じて前記センサ電流検知部が検知した検知電流に基づいて前記ガス感度を判断し、
    前記ポンプセルと前記センサセルとは、仕切りのない同一の空間に設けられている、ことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 前記電圧調整部は、前記検知電流をモニタリングしながら、当該モニタリングしている検知電流が測定可能電流となるように前記検知用電圧を設定する、請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  3. 前記電圧調整部は、前記ポンプセル電圧を前記目標電圧から所定の速度で低下させながら前記検知電流をモニタリングする、請求項2に記載のガス濃度検出装置。
  4. 前記電圧調整部は、前記検知用電圧を前記検知電流が前記測定可能電流の最大値に近接するように設定する、請求項2に記載のガス濃度検出装置。
  5. 前記検知用電圧は、第1検知用電圧と、前記第1検知用電圧よりも低い電圧の第2検知用電圧を含み、
    前記電圧調整部は、前記ポンプセル電圧を前記第1検知用電圧及び前記第2検知用電圧それぞれに設定し、
    前記感度判断部は、前記第1検知用電圧に対応する前記検知電流及び前記第2検知用電圧に対応する前記検知電流それぞれに基づいてガス感度を判断する、請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  6. 前記内燃機関の燃料供給を制御するエンジン制御部(107)を備え、
    前記エンジン制御部は、前記内燃機関に燃料を供給しないカットオフ状態とし、
    前記感度判断部は、当該カットオフ状態のもとで前記センサセル及び前記モニタセルの少なくとも一方のガス感度を判断する、請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  7. 測定室(242)に導入された内燃機関(20)の排出ガスから前記測定室外に酸素を排出するためのポンプセル(246)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度及び排出ガス中のNOx濃度を検知するためのセンサセル(248)と、を有するガス濃度検出装置であって、
    前記センサセルが出力する電流を検知するセンサ電流検知部(101)と、
    前記ポンプセルに印加されるポンプセル電圧を調整する電圧調整部(104)と、
    前記センサセルのガス感度を判断する感度判断部(106)と、を備え、
    前記電圧調整部は、前記センサセルに供給される残留酸素濃度が上昇するように前記ポンプセル電圧を変更し、
    前記感度判断部は、当該上昇した残留酸素濃度に応じて前記センサ電流検知部が検知した検知電流に基づいて前記ガス感度を判断し、
    前記ポンプセルと前記センサセルとは、仕切りのない同一の空間に設けられている、ことを特徴とするガス濃度検出装置。
  8. 前記電圧調整部は、前記ポンプセルに印加する電圧を、前記測定室外に酸素を排出するための排出電圧から更に低い検知用電圧に変更し、
    前記感度判断部は、前記ポンプセルに印加される電圧の変更に応じて発生する、前記センサ電流検知部により検出される電流の変化に基づいて前記ガス感度を判断する、ことを特徴とする請求項7に記載のガス濃度検出装置。
  9. 前記ポンプセルに流れる電流を検知するポンプ電流検知部を備え、
    前記検知用電圧は、前記ポンプ電流検知部により検知された電流が、前記排出電圧を前記ポンプセルに印加した時の電流値よりも低い電流値となる電圧である、ことを特徴とする請求項8に記載のガス濃度検出装置。
  10. 前記電圧調整部は、前記ポンプセルに印加する電圧を、前記測定室外に酸素を排出するための排出電圧から更に低い検知用電圧に変更し、
    前記感度判断部は、前記ポンプセルに印加される電圧が変更されてから所定時間経過後に、前記センサ電流検知部により検出される電流の変化に基づいて前記ガス感度を判断する、ことを特徴とする請求項7に記載のガス濃度検出装置。
  11. 酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度を検知するためのモニタセル(249)を備え、
    前記感度判断部により前記ガス感度を判断する前に前記モニタセルによる残留酸素濃度の検知を停止する、ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のガス濃度検出装置。
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