以下、図面に基づいて、本願の開示する管理プログラム、管理方法および管理システムの実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施例の管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す管理システム1は、コンシェルジュ端末10と、貸与端末20と、回収者端末30と、管理装置100とを有する。なお、図1では、コンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30は、複数の端末のうち、それぞれ1つの端末を例として示すが、コンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30の数は限定されない。すなわち、管理システム1は、任意の数のコンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30を有してもよい。
コンシェルジュ端末10、貸与端末20、回収者端末30および管理装置100の間は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワークNには、有線または無線を問わず、インターネットを始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
管理システム1は、例えば、役所の総合窓口において、住民(以下、ユーザともいう)に対して貸与されるタブレット端末である貸与端末20を管理する。管理システム1は、例えば、複数の貸与端末20の貸与状態を管理する。管理システム1は、例えば、ユーザが貸与端末20を返却した場合や、貸与端末20の操作が判らずにコンシェルジュに相談し、貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換えた場合に、貸与端末20の貸与状態を返却可能とする。なお、コンシェルジュ端末10は、コンシェルジュが用いるタブレット端末であり、第1の装置の一例である。管理システム1は、例えば、ある貸与端末20が返却可能となった場合に、貸与端末20を回収する回収者が用いる回収者端末30に対して、回収対象の貸与端末20に関する情報を通知する。回収者は、回収者端末30に表示された回収対象の貸与端末20に関する情報に基づいて、当該貸与端末20を回収する。なお、貸与端末20は、第2の装置の一例であり、回収者端末30は、第3の装置の一例である。
ここで、図2を用いて本実施例における貸与端末20の運用について説明する。図2は、貸与端末の運用の一例を示す図である。図2に示すように、状態40aでは、総合窓口41にて、総合窓口41の係員がユーザ42に貸与端末20を貸与する。次に、状態40bでは、ユーザ42が総合窓口41を離れて貸与端末20の操作中に操作に困っていると、コンシェルジュ端末10を所持するコンシェルジュ43がユーザに声をかける。
次に、状態40cでは、ユーザ42は貸与中の貸与端末20での操作から、コンシェルジュ43が所持するコンシェルジュ端末10での操作に乗り換える。状態40dでは、ユーザ42はコンシェルジュ43とともにコンシェルジュ端末10を用いて操作を行うので、貸与無用となった貸与端末20は、回収者44によって回収される。
図1の説明に戻って、コンシェルジュ端末10は、コンシェルジュと呼ばれる係員が操作するコンピュータである。コンシェルジュ端末10は、例えば、操作が不明なユーザの対応時に、管理装置100から受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面を表示させてコンシェルジュまたはユーザに提示する。コンシェルジュ端末10は、例えば、各種画面等の表示および操作について、Webブラウザを用いることができる。コンシェルジュ端末10の一例としては、タブレット端末を採用できる。コンシェルジュ端末10には、上記のタブレット端末等の可搬型の端末のみならず、据置型のパーソナルコンピュータをコンシェルジュ端末10として採用することもできる。また、コンシェルジュ端末10は、可搬型の端末としては、上記のタブレット端末の他にも、例えば、可搬型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、携帯電話機等の移動体通信端末等を採用することもできる。
また、コンシェルジュ端末10は、管理装置100からユーザに声をかける旨の通知を受信する。通知を受信したコンシェルジュ端末10を用いるコンシェルジュは、当該ユーザに対して、コンシェルジュ端末10で操作を行うように誘導し、コンシェルジュ端末10にユーザをログインさせる。コンシェルジュ端末10、つまり第1の装置は、ログインしたユーザのユーザ識別子を管理装置100に送信する。
貸与端末20は、例えば、役所の窓口においてユーザに貸与され、ユーザが受け付けや窓口に関する通知の受信等に用いるコンピュータである。貸与端末20は、例えば、管理装置100から受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面を表示させてユーザに提示する。貸与端末20は、例えば、各種画面等の表示および操作について、Webブラウザを用いることができる。貸与端末20の一例としては、タブレット端末を採用できる。貸与端末20には、上記のタブレット端末等の可搬型の端末のみならず、据置型のパーソナルコンピュータを貸与端末20として採用することもできる。また、貸与端末20は、可搬型の端末としては、上記のタブレット端末の他にも、例えば、可搬型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、携帯電話機等の移動体通信端末等を採用することもできる。
また、貸与端末20は、管理装置100から第2の装置の状態に関する情報、つまり貸与端末20の貸与状態を示す状態情報を受信する。貸与端末20は、受信した状態情報に応じた状態に遷移する。すなわち、貸与端末20は、貸与状態が「貸与中」であるときに、「返却可能」を示す状態情報を受信すると、貸与端末20にログイン中のユーザをログアウトさせ、初期画面に戻る。
回収者端末30は、ユーザに貸与された貸与端末20のうち、返却可能となった貸与端末20を回収する回収者が用いるコンピュータである。回収者端末30は、例えば、管理装置100から受信した通知画面等の各種画面を表示させて回収者に提示する。回収者端末30は、例えば、各種画面等の表示および操作について、Webブラウザを用いることができる。回収者端末30の一例としては、タブレット端末を採用できる。回収者端末30には、上記のタブレット端末等の可搬型の端末のみならず、据置型のパーソナルコンピュータを回収者端末30として採用することもできる。また、回収者端末30は、可搬型の端末としては、上記のタブレット端末の他にも、例えば、可搬型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、携帯電話機等の移動体通信端末等を採用することもできる。
また、回収者端末30は、管理装置100からコンシェルジュ端末10と対応付けられているコンシェルジュの情報を含む回収者への通知画面を受信すると、受信した回収者への通知画面を表示させて回収者に提示する。すなわち、回収者端末30は、コンシェルジュ端末10に乗り換えることで利用が終了した貸与端末20を所持するユーザに対応中であるコンシェルジュの情報を表示させて回収者に提示する。また、回収者端末30は、回収者が貸与端末20を回収すると、回収した旨の通知を管理装置100に送信する。
管理装置100は、第1の装置、つまりコンシェルジュ端末10から、ユーザ識別子の入力を受け付ける。管理装置100は、該入力を受け付けたことに応じて、ユーザ識別子と対応づけられた第2の装置、つまり貸与端末20の状態に関する情報を更新する。これにより、管理装置100は、貸与無用になった端末の速やかな回収に役立てることができる。
すなわち、管理装置100は、例えば、総合窓口にてユーザに貸与端末20が貸与されると、ユーザの住民コード、つまりユーザ識別子と、貸与端末20の端末ID(Identifier)とを用いて、当該ユーザの貸与端末20へのログイン情報を受け付ける。管理装置100は、ログイン情報を受け付けると、当該ユーザの貸与端末20の利用時間の計測を開始する。また、管理装置100は、貸与端末20の残数を1減少させ、貸与端末管理テーブルを用いて、貸与端末20の貸与状態を管理する。管理装置100は、利用時間が所定時間、例えば15分経過してもユーザの操作が終了していない場合には、最寄りのコンシェルジュが持つコンシェルジュ端末10に対して、当該ユーザに声をかける旨の通知を送信する。
管理装置100は、コンシェルジュ端末10からユーザ識別子を受信して入力を受け付ける。管理装置100は、ユーザ識別子の入力を受け付けたことに応じて、ユーザ識別子と対応付けられた貸与端末20、つまり第2の装置の状態に関する情報である貸与状態を貸与中から返却可能に更新する。管理装置100は、第2の装置の状態に関する情報、つまり更新された貸与状態を示す状態情報を貸与端末20に送信する。また、管理装置100は、コンシェルジュ端末10と対応付けられている係員、つまりコンシェルジュの情報を回収者端末30に送信する。このように、管理装置100は、ユーザが操作を終了して返却可能となった貸与端末20に関する情報を回収者に通知するので、貸与無用になった端末の速やかな回収に役立てることができる。
次に、コンシェルジュ端末10の構成について説明する。図1に示すように、コンシェルジュ端末10は、通信部11と、記憶部12と、表示操作部13と、入力部14と、制御部15とを有する。なお、コンシェルジュ端末10は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信部11は、例えば、無線LAN等の通信モジュールやNIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNを介して管理装置100と有線または無線で接続され、管理装置100との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。なお、通信部11は、ネットワークNを介して貸与端末20および回収者端末30とも有線または無線で接続される。通信部11は、操作が不明なユーザの対応時に、管理装置100から初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面のデータを受信する。また、通信部11は、ユーザに声をかける旨の通知を受信する。通信部11は、受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面のデータ、および、ユーザに声をかける旨の通知を制御部15に出力する。また、通信部11は、制御部15から入力された手続情報、ユーザ識別子、係員コード、位置情報等の各種情報を管理装置100に送信する。また、通信部11は、例えば、接続されている無線LAN基地局の基地局IDを制御部15に出力する。なお、通信部11は、基地局IDと併せて電界強度等の情報を制御部15に出力するようにしてもよい。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、管理装置100から受信した各種画面のデータを記憶する。また、記憶部12は、制御部15での処理に用いる情報を記憶する。
表示操作部13は、各種情報を表示するための表示デバイス、および、コンシェルジュまたはユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、表示操作部13は、表示デバイスとして液晶ディスプレイ等によって実現される。また、例えば、表示操作部13は、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現される。つまり、表示操作部13は、表示デバイスと入力デバイスとが一体化される。表示操作部13は、コンシェルジュまたはユーザによって入力された操作を操作情報として制御部15に出力する。
入力部14には、コンシェルジュまたはユーザがコンシェルジュ端末10にログインするための情報が入力される。入力部14は、例えば、コンシェルジュの係員コードが記憶されている身分証カード、または、ユーザの住民コードが記憶されている住民カードを読み込むカードリーダである。住民カードは、例えば住民基本台帳カードである。身分証カードおよび住民カードは、例えば、磁気カード、接触型IC(Integrated Circuit)カード、非接触型ICカード等を用いることができる。入力部14は、身分証カードを読み込み、身分証カードに記憶されている係員コードを制御部15に出力する。また、入力部14は、住民カードを読み込み、住民カードに記憶されている住民コードをユーザ識別子として制御部15に出力する。
また、入力部14は、例えば、1次元または2次元コードを読み込むコードリーダであってもよい。入力部14は、例えば、コンシェルジュの身分証、または、ユーザの住民カードに印刷された1次元または2次元コードを読み込んで、1次元または2次元コードに記憶されている係員コード、または、住民コードであるユーザ識別子を制御部15に出力する。
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部15は、通信制御部16と、表示制御部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
通信制御部16は、表示操作部13から入力された操作情報に基づいて、通信部11およびネットワークNを介して、手続情報を管理装置100に送信する。また、通信制御部16は、通信部11から入力された基地局IDに基づいて位置情報を生成する。なお、位置情報には、基地局IDごとの電界強度等の情報を含めるようにしてもよい。通信制御部16は、生成した位置情報を定期的に管理装置100に送信する。また、通信制御部16は、入力部14から係員コードまたはユーザ識別子が入力されると、通信部11およびネットワークNを介して、係員コードまたはユーザ識別子を管理装置100に送信する。
表示制御部17は、例えば、ネットワークNおよび通信部11を介して、管理装置100から受信したコンシェルジュ用の各種画面を表示操作部13に表示させる。表示制御部17は、ネットワークNおよび通信部11を介して、管理装置100からユーザに声をかける旨の通知を受信すると、当該通知を表示操作部13に表示させるとともに、図示しないスピーカやバイブレータを鳴動させてコンシェルジュに報知する。また、表示制御部17は、例えば、ネットワークNおよび通信部11を介して、操作が不明なユーザの対応時に、管理装置100から受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面を表示操作部13に表示させる。
次に、貸与端末20の構成について説明する。図1に示すように、貸与端末20は、通信部21と、記憶部22と、表示操作部23と、入力部24と、制御部25とを有する。なお、貸与端末20は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信部21は、例えば、無線LAN等の通信モジュールやNIC等によって実現される。通信部21は、ネットワークNを介して管理装置100と有線または無線で接続され、管理装置100との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。なお、通信部21は、ネットワークNを介してコンシェルジュ端末10および回収者端末30とも有線または無線で接続される。通信部21は、管理装置100から初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面のデータ、および、状態情報を受信する。通信部21は、受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面のデータ、および、状態情報を制御部25に出力する。また、通信部21は、制御部25から入力された手続情報、ユーザ識別子、位置情報等の各種情報を管理装置100に送信する。また、通信部21は、例えば、接続されている無線LAN基地局の基地局IDを制御部25に出力する。なお、通信部21は、基地局IDと併せて電界強度等の情報を制御部25に出力するようにしてもよい。
記憶部22は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、管理装置100から受信した各種画面のデータを記憶する。また、記憶部22は、貸与端末20の貸与状態を示す状態情報を記憶する。また、記憶部22は、制御部25での処理に用いる情報を記憶する。
表示操作部23は、各種情報を表示するための表示デバイス、および、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、表示操作部23は、表示デバイスとして液晶ディスプレイ等によって実現される。また、例えば、表示操作部23は、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現される。つまり、表示操作部23は、表示デバイスと入力デバイスとが一体化される。表示操作部23は、ユーザによって入力された操作を操作情報として制御部25に出力する。
入力部24には、ユーザが貸与端末20にログインするための情報が入力される。入力部24は、例えば、ユーザの住民コードが記憶されている住民カードを読み込むカードリーダである。入力部24は、住民カードを読み込み、住民カードに記憶されている住民コードをユーザ識別子として制御部25に出力する。また、入力部24は、例えば、1次元または2次元コードを読み込むコードリーダであってもよい。入力部24は、例えば、ユーザの住民カードに印刷された1次元または2次元コードを読み込んで、1次元または2次元コードに記憶されている住民コードをユーザ識別子として制御部25に出力する。
制御部25は、例えば、CPUやMPU等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部25は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部25は、状態管理部26と、表示制御部27とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部25の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
状態管理部26は、ネットワークNおよび通信部21を介して、管理装置100から第2の装置の状態に関する情報、つまり貸与端末20の貸与状態を示す状態情報を受信する。状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態を、受信した状態情報に応じた状態に遷移する。すなわち、状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態が「貸与中」である場合に、「返却可能」を示す状態情報を受信すると、記憶部22の状態情報を「返却可能」に更新する。また、状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態が「貸与中」である場合に、「返却可能」を示す状態情報を受信すると、貸与端末20にログイン中のユーザをログアウトさせ、表示制御部27に対して初期画面表示指示を出力する。
また、状態管理部26は、表示操作部23から入力された操作情報に基づいて、通信部21およびネットワークNを介して、手続情報を管理装置100に送信する。また、状態管理部26は、通信部21から入力された基地局IDに基づいて位置情報を生成する。なお、位置情報には、基地局IDごとの電界強度等の情報を含めるようにしてもよい。状態管理部26は、生成した位置情報を定期的に管理装置100に送信する。状態管理部26は、入力部24からユーザ識別子が入力されると、通信部21およびネットワークNを介して、ユーザ識別子を管理装置100に送信する。
表示制御部27は、例えば、ネットワークNおよび通信部21を介して、管理装置100から受信した初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面を表示操作部23に表示させる。また、表示制御部27は、状態管理部26から初期画面表示指示が入力されると、初期画面を表示操作部23に表示させる。
続いて、管理装置100の構成について説明する。図1に示すように、管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、管理装置100は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介してコンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30と有線または無線で接続され、コンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部110は、コンシェルジュ端末10から手続情報、係員コード、ユーザ識別子、位置情報等の各種情報を受信する。また、通信部110は、貸与端末20から手続情報、ユーザ識別子、位置情報等の各種情報を受信する。通信部110は、受信した手続情報、係員コード、ユーザ識別子、位置情報等の各種情報を制御部130に出力する。
また、通信部110は、制御部130から入力された初期画面、受付画面、一覧画面、入力画面、確認画面、通知画面、終了画面等の各種画面のデータをコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。また、通信部110は、制御部130から入力されたユーザに声をかける旨の通知をコンシェルジュ端末10に送信する。さらに、通信部110は、制御部130から入力された回収者への通知画面のデータを回収者端末30に送信する。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、以下の説明では、データベースをDBと略して記載する。記憶部120は、管理DB121を有する。管理DB121は、住民テーブル122と、係員テーブル123と、貸与端末管理テーブル124と、貸与端末残数テーブル125とを有する。また、管理DB121は、コンシェルジュ端末管理テーブル126と、回収者端末管理テーブル127と、基地局テーブル128とを有する。また、記憶部120は、制御部130での処理に用いる情報を記憶する。
住民テーブル122は、住民コードと住民の氏名とを対応付けて記憶する。図3は、住民テーブルの一例を示す図である。図3に示すように、住民テーブル122は、「住民コード」、「氏名」といった項目を有する。住民テーブル122は、例えば住民ごとに1レコードとして記憶する。
「住民コード」は、住民を識別する識別子、すなわちユーザ識別子である。住民コードは、例えば、住民基本台帳ネットワークシステムで用いられる住民票コード等を用いることができる。なお、住民コードは、住民、つまりユーザを一意に識別できれば、他のコードを用いてもよい。「氏名」は、住民の氏名を示す情報である。
図1の説明に戻って、係員テーブル123は、係員コードと係員の氏名等とを対応付けて記憶する。図4は、係員テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、係員テーブル123は、「係員コード」、「氏名」、「通知先」といった項目を有する。係員テーブル123は、例えば係員ごとに1レコードとして記憶する。
「係員コード」は、係員を識別する識別子である。係員コードは、例えば、役所の職員ID等を用いることができる。「氏名」は、係員の氏名を示す情報である。「通知先」は、係員に通知を行う連絡先であり、例えばメールアドレスとすることができる。通知先は、例えば、コンシェルジュである係員に対して、ユーザに声をかける旨の通知を行うための送信先となる。
図1の説明に戻って、貸与端末管理テーブル124は、住民に貸与する貸与端末20の貸与状態を貸与端末20の端末IDと対応付けて記憶する。図5は、貸与端末管理テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、貸与端末管理テーブル124は、「住民コード」、「端末ID」、「経過時間」、「貸与状態」、「回収者の係員コード」といった項目を有する。貸与端末管理テーブル124は、例えば貸与端末20ごとに1レコードとして記憶する。
「住民コード」は、住民を識別する識別子、すなわちユーザ識別子である。「端末ID」は、貸与端末20を識別する識別子である。「経過時間」は、当該貸与端末20をユーザである住民に貸し出して、ユーザが貸与端末20にログインしてからの経過時間を示す情報である。「貸与状態」は、貸与端末20が貸与中であるか否かを示す情報であり、例えば、「貸与中」、「返却可能」、「返却可能(対応中)」、「返却済」といった情報で示される。「貸与中」は、ユーザに貸し出した貸与端末20に、当該ユーザがログインしている状態を示す。「返却可能」は、ユーザが貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換える、または、手続が終了する等、貸与端末20の使用を終了して、当該ユーザがログアウトした状態を示す。「返却可能(対応中)」は、ユーザによる使用が終了し、回収者が回収に向かっている状態を示す。なお、「返却可能(対応中)」は、「返却可能」と統合してもよい。「返却済」は、ユーザによる使用が終了し、回収者による回収、または、ユーザによる窓口への返却が行われた状態を示す。「回収者の係員コード」は、貸与状態が返却可能である場合に、貸与端末20を回収に向かった回収者の係員コードを示す。図5の3行目の例では、住民コード「J003」のユーザに貸与された端末ID「R1003」の貸与端末20は、経過時間が「10分35秒」であり、貸与状態が「返却可能(対応中)」な状態であることを示す。また、当該貸与端末20は、係員コード「K001」の係員が回収に向かっていることを示す。
図1の説明に戻って、貸与端末残数テーブル125は、貸与端末20の残数を記憶する。図6は、貸与端末残数テーブルの一例を示す図である。図6に示すように、貸与端末残数テーブル125は、「残数」といった項目を有する。「残数」は、貸与可能な貸与端末20の残数を示す情報である。なお、貸与端末残数テーブル125は、貸与端末20の全配備数と、貸与中の貸与端末20の数とを記憶するようにしてもよい。
図1の説明に戻って、コンシェルジュ端末管理テーブル126は、コンシェルジュ端末10と、コンシェルジュである係員の係員コードとを対応付けて記憶する。図7は、コンシェルジュ端末管理テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、コンシェルジュ端末管理テーブル126は、「係員コード」、「端末ID」といった項目を有する。コンシェルジュ端末管理テーブル126は、例えばコンシェルジュ端末10ごとに1レコードとして記憶する。
「係員コード」は、コンシェルジュである係員を識別する識別子であり、コンシェルジュ端末10を所持している係員を示す情報である。「端末ID」は、コンシェルジュ端末10を識別する識別子である。
図1の説明に戻って、回収者端末管理テーブル127は、回収者端末30と、回収者である係員の係員コードとを対応付けて記憶する。図8は、回収者端末管理テーブルの一例を示す図である。図8に示すように、回収者端末管理テーブル127は、「係員コード」、「端末ID」といった項目を有する。回収者端末管理テーブル127は、例えば回収者端末30ごとに1レコードとして記憶する。
「係員コード」は、回収者である係員を識別する識別子であり、回収者端末30を所持している係員を示す情報である。「端末ID」は、回収者端末30を識別する識別子である。
図1の説明に戻って、基地局テーブル128は、役所の庁舎内に設けられた無線LAN基地局ごとに、エリア名称を対応付けて記憶する。図9は、基地局テーブルの一例を示す図である。図9に示すように、基地局テーブル128は、「基地局ID」、「庁舎ID」、「フロアID」、「エリア名称」といった項目を有する。基地局テーブル128は、例えば基地局IDごとに1レコードとして記憶する。
「基地局ID」は、無線LAN基地局を識別する識別子である。「庁舎ID」は、役所の庁舎が複数ある場合などに、庁舎を識別する識別子である。「フロアID」は、庁舎内のフロアを識別する識別子である。「エリア名称」は、無線LAN基地局が設置されたエリアの名称を示す情報である。図9の1行目の例では、基地局ID「年金課」の無線LAN基地局は、庁舎ID「本庁舎」のフロアID「1階」のエリア名称「年金課窓口付近」に設置されていることを示す。
図1の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部130は、受付部131と、通知部132と、更新部133と、通信制御部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
受付部131は、初期画面および受付画面のデータを、通信部110およびネットワークNを介してコンシェルジュ端末10および貸与端末20に対して予め送信する。受付部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、コンシェルジュ端末10または貸与端末20から、受付画面に係る手続情報を受信する。なお、受付画面に係る手続情報には、初期画面におけるユーザ識別子が含まれる。受付部131は、受付画面に係る手続情報を受信すると、通信部110およびネットワークNを介して、一覧画面のデータをコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。
受付部131は、例えば、総合窓口にてユーザに貸与端末20が貸与されると、当該ユーザの貸与端末20へのログイン情報を受け付ける。ログイン情報の受け付けは、ユーザの住民コード、つまり受信した手続情報に含まれるユーザ識別子と、総合窓口の係員によって操作される図示しないコードリーダ等により1次元コードまたは2次元コードから取得した貸与端末20の端末IDとを用いて行う。受付部131は、貸与端末20へのログイン情報を受け付けると、当該ユーザの貸与端末20の利用時間の計測を開始する。また、受付部131は、貸与端末残数テーブル125の残数を1減少させる。また、受付部131は、貸与するユーザの住民コードと貸与端末20の端末IDとを対応付けて、貸与端末管理テーブル124にレコードを追加して記憶する。また、受付部131は、貸与端末管理テーブル124の貸与状態に「貸与中」を記憶する。なお、受付部131は、貸与端末管理テーブル124の経過時間について、所定の間隔、例えば1秒間隔で計測中の利用時間により更新する。
受付部131は、一覧画面に係る手続情報を受信すると、通信部110およびネットワークNを介して、入力画面のデータをコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。また、受付部131は、入力画面に係る手続情報を受信すると、通信部110およびネットワークNを介して、確認画面のデータをコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。
受付部131は、利用時間が所定時間、例えば15分経過しても貸与端末20でのユーザの操作が終了していないか否かを判定する。なお、受付部131は、例えば、情報の入力が完了したことを示す手続情報を、所定時間経過しても貸与端末20から受信できない場合に、貸与端末20でのユーザの操作が終了していないと判定する。受付部131は、所定時間経過してもユーザの操作が終了していない場合には、貸与端末20の端末IDを含む通知送信指示を通知部132に出力する。また、受付部131は、回収者端末30から回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信したか否かを判定する。受付部131は、回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信していない場合には、当該通知を受信するまで待機する。受付部131は、回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信した場合には、貸与端末管理テーブル124の当該貸与端末20の貸与状態を返却可能から返却済に更新する。受付部131は、貸与状態を返却可能から返却済に更新すると、貸与端末残数テーブル125の残数を1増加させる。
受付部131は、所定時間経過してユーザの操作が終了している場合には、返却処理を実行する。すなわち、受付部131は、当該貸与端末20が手続を行う窓口または総合窓口に返却されると、貸与端末20からユーザをログアウトさせる。受付部131は、貸与端末20からユーザをログアウトさせると、貸与端末管理テーブル124の当該貸与端末20の貸与状態を貸与中から返却済に更新する。また、受付部131は、貸与状態を貸与中から返却済に更新すると、貸与端末残数テーブル125の残数を1増加させる。
また、受付部131は、コンシェルジュ端末10、つまり第1の装置からユーザ識別子を受信して入力を受け付ける。受付部131は、入力を受け付けたユーザ識別子を更新部133に出力する。
通知部132は、受付部131から通知送信指示が入力されると、貸与端末20の端末IDに基づいて、各貸与端末20から受信する位置情報から、通知送信指示に含まれる貸与端末20の位置情報を特定する。また、通知部132は、各コンシェルジュ端末10から受信する位置情報に基づいて、特定した貸与端末20の位置情報に最寄りのコンシェルジュ端末10を特定する。通知部132は、通信部110およびネットワークNを介して、特定したコンシェルジュ端末10に対して、特定した貸与端末20を所持するユーザに声をかける旨の通知を送信する。なお、通知部132は、ユーザに声をかける旨の通知を複数のコンシェルジュ端末10に送信するようにしてもよい。
通知部132は、更新部133から状態情報が入力されると、貸与端末管理テーブル124および回収者端末管理テーブル127を参照して、手が空いている回収者を特定する。また、通知部132は、通信部110およびネットワークNを介して、回収者への通知画面を、特定した回収者の回収者端末30に送信する。回収者への通知画面には、ユーザに声をかける旨の通知を送信したときに特定したコンシェルジュ端末10と対応付けられているコンシェルジュの情報と、コンシェルジュ端末10の位置情報とを含む。また、通知部132は、特定した回収者の係員コードを貸与端末管理テーブル124の対応するレコードに記憶する。このとき、通知部132は、貸与端末管理テーブル124の貸与状態を、返却可能(対応中)に更新する。なお、通知部132は、特定した回収者の回収者端末30に対して、回収対象の貸与端末20の位置情報を含む回収者への通知画面を送信するようにしてもよい。また、通知部132は、回収者への通知画面を複数の回収者端末30に送信するようにしてもよい。
更新部133は、受付部131から、コンシェルジュ端末10から受信したユーザ識別子が入力されたか否かを判定する。すなわち、更新部133は、貸与端末20を貸与したユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインしたか否かを判定する。更新部133は、貸与端末20を貸与したユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインした場合には、受信したユーザ識別子に対応する貸与端末管理テーブル124の貸与端末20のレコードについて、貸与状態を貸与中から返却可能に更新する。すなわち、更新部133は、受付部131がユーザ識別子の入力を受け付けたことに応じて、ユーザ識別子と対応付けられた貸与端末20、つまり第2の装置の状態に関する情報である貸与状態を貸与中から返却可能に更新する。更新部133は、貸与端末管理テーブル124の貸与状態を更新すると、更新した貸与状態を示す状態情報を通知部132および通信制御部134に出力する。なお、状態情報には、貸与端末20の端末IDが含まれる。
更新部133は、貸与端末20が貸与されたユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインしていない場合には、受付部131からコンシェルジュ端末10から受信したユーザ識別子が入力されるのを待機する。
通信制御部134は、更新部133から入力された状態情報、つまり第2の装置の状態に関する情報を、通信部110およびネットワークNを介して、貸与端末20に送信する。なお、通信制御部134は、受付部131、通知部132および更新部133からコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する各種情報について入力され、入力された各種情報を受付部131、通知部132および更新部133に代わって送信してもよい。
また、通信制御部134は、ネットワークNおよび通信部110を介して、通知画面に係る手続情報を受信すると、手続情報に応じた画面をコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。さらに、通信制御部134は、ユーザが手続を完了した場合には、通信部110およびネットワークNを介して、終了画面をコンシェルジュ端末10または貸与端末20に送信する。
ここで、各種画面について説明する。なお、以下の各種画面の説明では、貸与端末20に各種画面が表示される場合について説明するが、各種画面がコンシェルジュ端末10に表示される場合についても同様である。図10は、初期画面の一例を示す図である。図10に示すように、例えば、初期画面51には、ユーザに対して、貸与端末20の入力部24のカードリーダに住民カードを読み込ませて認証を促すメッセージが表示される。貸与端末20は、初期画面51において住民カードによる認証が完了すると、受付画面を表示する。
図11は、受付画面の一例を示す図である。図11に示すように、例えば、受付画面52には、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域53と、選択可能な用件54、55とが表示される。用件54は、例えば、住民票を取得したいので市民課に訪問したい場合など、訪問先の窓口が決まっている場合に選択される。用件55は、例えば、子供の出生に関する手続のように複数の窓口を訪問する必要があるが、行先がわからない場合に選択される。
図12は、受付画面の他の一例を示す図である。図12に示す受付画面56は、例えば、図11の受付画面52において、用件55が選択された場合に表示される画面である。図12に示すように、受付画面56は、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域57と、選択可能な来訪目的58、59、60が表示される。来訪目的58は、例えば、子どもの出生に関する手続を示す。来訪目的59は、例えば、パスポートの取得に関する手続を示す。来訪目的60は、例えば、土地・住宅の新規取得に関する手続を示す。貸与端末20は、受付画面56において、ユーザにより来訪目的58〜60のいずれか1つが選択されると、選択された来訪目的に対応する手続情報を、ネットワークNを介して管理装置100に送信する。
図13は、一覧画面の一例を示す図である。図13に示す一覧画面61は、例えば、図12の受付画面56において、来訪目的58が選択された場合に表示される画面である。図13に示すように、例えば、一覧画面61では、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域62と、子供の出生に関する手続窓口の一覧と、予約ボタン63とが表示される。一覧画面61では、例えば、ユーザにより手続窓口の名称が選択されて予約ボタン63が押下されることで手続の選択を受け付ける。貸与端末20は、一覧画面61で選択を受け付けた手続の手続情報を、ネットワークNを介して管理装置100に送信する。
図14は、入力画面の一例を示す図である。図14に示す入力画面65は、例えば、図13の一覧画面61において、「健康保険課」が選択された場合に表示される画面である。図14に示すように、例えば、入力画面65は、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域62と、必要事項の入力欄66と、入力確認ボタン67と、取消しボタン68とを有する。また、入力画面65は、コンシェルジュの案内を示す領域69と、手続済みの窓口を示す領域70と、未手続、つまり未訪問の窓口を示す領域71とを有する。入力画面65では、例えば、ユーザにより必要事項が入力欄66に入力されて入力確認ボタン67が押下されることで、入力欄66に入力された内容が受け付けられる。また、入力画面65では、例えば、取消しボタン68が押下されることで、1つ前の画面に戻る。
入力画面65では、例えば、ユーザが入力欄66への入力について困った場合には、付近に待機しているコンシェルジュに相談し、コンシェルジュ端末10に乗り換えることができる。また、入力画面65において、領域69が押下されることで、最寄りのコンシェルジュに手助けする旨の通知が送信されるようにしてもよい。なお、コンシェルジュ端末10への乗り換えは、入力画面65に限られず、どの画面の状態で乗り換えてもよい。
図15は、確認画面の一例を示す図である。図15に示す確認画面72は、例えば、図14の入力画面65において、入力確認ボタン67が押下された場合に表示される画面である。図15に示すように、例えば、確認画面72は、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域62と、確認内容を示す領域73と、送信ボタン74と、取消しボタン75とを有する。また、確認画面72は、入力画面65と同様に、手続済みの窓口を示す領域70と、未手続、つまり未訪問の窓口を示す領域71とを有する。貸与端末20は、確認画面72において、ユーザにより領域73に表示された内容が確認されて送信ボタン74が押下されると、確認された内容に対応する手続情報を、ネットワークNを介して管理装置100に送信する。
図16は、通知画面の一例を示す図である。図16に示す通知画面76は、例えば、図15の確認画面72において、送信ボタン74が押下された場合に表示される画面である。図16に示すように、例えば、通知画面76は、ログイン中のユーザの住民コードを示す領域62と、手続窓口の手続番号を示す領域77と、複数の窓口を訪問する場合に次の訪問窓口を表示するボタン78とを有する。また、通知画面76は、確認画面72と同様に、手続済みの窓口を示す領域70と、未手続、つまり未訪問の窓口を示す領域71とを有する。貸与端末20は、通知画面76において、ユーザによりボタン78が押下されると、次の訪問窓口に関する手続情報を、ネットワークNを介して管理装置100に送信する。
図17は、終了画面の一例を示す図である。図17に示す終了画面79は、例えば、ユーザが複数の窓口を訪問する場合に、必要な窓口を全て訪問して手続が完了した場合に表示される画面である。図17に示すように、終了画面79には、例えば、手続が全て完了した旨のメッセージが表示される。また、終了画面79は、手続済みの窓口を示す領域79と、未手続、つまり未訪問の窓口を示す領域80とを有する。ユーザは、手続が全て完了した旨のメッセージを確認することで、来訪目的が達成されたことを認識できる。
次に、図18を用いて、ユーザが貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換える場合の画面の遷移について説明する。図18は、乗り換え時の画面の遷移の一例を示す図である。図18の例では、状態91から状態94へと順番に遷移するものとし、各状態における画面の例について説明する。まず、状態91は、ユーザに貸与端末20が貸与され、貸与端末20にログイン時の受付画面52が表示された状態である。受付画面52には、ログイン中のユーザの住民コードおよび氏名を示す領域53aが表示される。また、状態91は、ユーザが用件54と用件55のどちらを選択すればよいか困っている状態であるとする。コンシェルジュ端末10には、コンシェルジュ用のメニュー画面81が表示され、コンシェルジュ用のメニューボタン82と、乗り換え用の乗り換えボタン83とが表示される。
状態92は、コンシェルジュがユーザに声をかけた状態である。状態92では、ユーザの貸与端末20には、引き続き受付画面52が表示され、コンシェルジュ端末10には、メニュー画面81でコンシェルジュが乗り換えボタン83を押下することで、初期画面51が表示される。状態93は、端末の乗り換えを行う状態であり、ユーザが住民カードをコンシェルジュ端末10に読み込ませてログインすると、貸与端末20から当該ユーザがログアウトされて貸与状態が返却可能となり、回収者に貸与端末20の回収指示が通知される。
状態94は、端末の乗り換えが完了した状態である。状態94では、コンシェルジュ端末10に受付画面52が表示され、貸与端末20に初期画面51が表示される。状態94では、コンシェルジュがコンシェルジュ端末10を用いてユーザの操作を代わりに行うことにより、その後の手続が行われる。また、貸与端末20は、回収者によって回収され、貸与状態が返却済とされる。なお、コンシェルジュによる支援をうけながら、ユーザがコンシェルジュ端末10を操作してもよい。
続いて、図19および図20を用いて回収者への通知画面について説明する。図19は、回収者への通知画面の一例を示す図である。図19に示す通知画面95は、管理装置100から回収者端末30に送信され、回収者端末30に表示される画面である。通知画面95は、回収の目印となるコンシェルジュの写真95aと、回収対象の貸与端末20の場所および端末IDを示す領域95bとを有する。回収者は、通知画面95の回収対象の貸与端末20の場所および端末IDと、写真95aとを参照しつつ、フロア内でコンシェルジュを見つけて貸与端末20を回収する。
図20は、回収者への通知画面の他の一例を示す図である。図20に示す通知画面96は、管理装置100から回収者端末30に送信され、回収者端末30に表示される画面である。通知画面96は、貸与端末20を貸与したユーザの写真96aと、回収対象の貸与端末20の場所および端末IDを示す領域96bとを有する。回収者は、通知画面96の回収対象の貸与端末20の場所および端末IDと、写真96aとを参照しつつ、フロア内でユーザを見つけて貸与端末20を回収する。なお、管理装置100は、通知画面96を回収者端末30に表示させる場合には、予めユーザの写真を収集して、例えば、住民テーブル122に関連付けて記憶する。また、管理装置100は、通知画面96のようにユーザの写真を表示する画面をコンシェルジュ端末10に送信することで、どのユーザを助けに行けばよいかを容易に判別させることができるようにしてもよい。
次に、実施例の管理システム1の動作について説明する。図21は、実施例の管理処理の一例を示すフローチャートである。なお、図21の説明では、ユーザが貸与端末20において入力画面まで操作を進めた時点で、貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換える場合について説明する。
管理装置100の受付部131は、初期画面および受付画面のデータを、コンシェルジュ端末10および貸与端末20に対して予め送信する。コンシェルジュ端末10および貸与端末20では、初期画面が表示される。貸与端末20の状態管理部26は、初期画面においてユーザによる住民カードの読み込み操作により、入力部24からユーザ識別子が入力され認証が完了すると、貸与端末20にユーザがログインした状態とする(ステップS1)。また、表示制御部27は、表示操作部23に受付画面を表示させる。状態管理部26は、ユーザが貸与端末20にログインすると、ユーザ識別子を含む受付画面に係る手続情報を管理装置100に送信する。管理装置100の受付部131は、貸与端末20から、受付画面に係る手続情報を受信する。すなわち、受付部131は、貸与端末20へのユーザのログイン情報を受け付ける。
受付部131は、貸与端末20へのユーザのログイン情報を受け付けると、当該ユーザの貸与端末20の利用時間の計測を開始する(ステップS2)。また、受付部131は、貸与端末残数テーブル125の残数を1減少させる(ステップS3)。また、受付部131は、貸与するユーザの住民コードと貸与端末20の端末IDとを対応付けて、貸与端末管理テーブル124にレコードを追加して記憶する(ステップS4)。また、受付部131は、貸与端末管理テーブル124の貸与状態に「貸与中」を記憶する。また、受付部131は、貸与端末20へのログイン情報を受け付ける、すなわち、受付画面に係る手続情報を受信すると、一覧画面のデータを貸与端末20に送信する。
貸与端末20の表示制御部27は、管理装置100から一覧画面のデータを受信すると、一覧画面を表示操作部23に表示させる。状態管理部26は、一覧画面が表示されると、ユーザによる操作を受け付けて、一覧画面に係る手続情報を管理装置100に送信する。
管理装置100の受付部131は、一覧画面に係る手続情報を受信すると、入力画面のデータを貸与端末20に送信する。貸与端末20の表示制御部27は、管理装置100から入力画面のデータを受信すると、表示操作部23に入力画面を表示させる。
管理装置100の受付部131は、利用時間が所定時間経過しても貸与端末20でのユーザの操作が終了していないか否かを判定する(ステップS5)。受付部131は、所定時間経過してユーザの操作が終了している場合には(ステップS5:否定)、返却処理を実行する(ステップS6)。受付部131は、所定時間経過してもユーザの操作が終了していない場合には(ステップS5:肯定)、貸与端末20の端末IDを含む通知送信指示を通知部132に出力する。
通知部132は、受付部131から通知送信指示が入力されると、貸与端末20の端末IDに基づいて、各貸与端末20から受信する位置情報から、通知送信指示に含まれる貸与端末20の位置情報を特定する。また、通知部132は、各コンシェルジュ端末10から受信する位置情報に基づいて、特定した貸与端末20の位置情報に最寄りのコンシェルジュ端末10を特定する。通知部132は、特定したコンシェルジュ端末10に対して、特定した貸与端末20を所持するユーザに声をかける旨の通知を送信する。すなわち、通知部132は、ユーザの最寄りのコンシェルジュへ通知する(ステップS7)。
コンシェルジュ端末10の表示制御部17は、管理装置100からユーザに声をかける旨の通知を受信すると、当該通知を表示操作部13に表示させるとともに、図示しないスピーカやバイブレータを鳴動させてコンシェルジュに報知する。コンシェルジュ端末10を所持するコンシェルジュは、ユーザのもとに赴いて、ユーザに対して貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換えて、操作を手伝うことを提案する。コンシェルジュ端末10の通信制御部16は、乗り換えが決定され、入力部14からユーザ識別子が入力されると、ユーザ識別子を管理装置100に送信する。
管理装置100の受付部131は、コンシェルジュ端末10からユーザ識別子を受信して入力を受け付ける。受付部131は、入力を受け付けたユーザ識別子を更新部133に出力する。更新部133は、受付部131からコンシェルジュ端末10から受信したユーザ識別子が入力されたか否かを判定する。すなわち、更新部133は、貸与端末20が貸与されたユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインしたか否かを判定する(ステップS8)。更新部133は、貸与端末20が貸与されたユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインしていない場合には(ステップS8:否定)、ステップS8の判定を繰り返して待機する。
更新部133は、貸与端末20が貸与されたユーザが貸与中にコンシェルジュ端末10にログインした場合には(ステップS8:肯定)、貸与端末管理テーブル124の対応するレコードについて、貸与状態を貸与中から返却可能に更新する。更新部133は、貸与端末管理テーブル124の貸与状態を更新すると、更新した貸与状態を示す状態情報を通知部132および通信制御部134に出力する。
通知部132は、更新部133から状態情報が入力されると、貸与端末管理テーブル124および回収者端末管理テーブル127を参照して、手が空いている回収者を特定する。また、通知部132は、回収者への通知画面を、特定した回収者の回収者端末30に送信して通知する(ステップS9)。また、通知部132は、貸与端末管理テーブル124の対応するレコードに特定した回収者の係員コードを記憶し、貸与状態を返却可能(対応中)に更新する(ステップS10)。回収者端末30は、管理装置100から回収者への通知画面を受信すると、受信した回収者への通知画面を表示させて回収者に提示する。
通信制御部134は、更新部133から入力された状態情報を、貸与端末20に送信する。貸与端末20の状態管理部26は、管理装置100から状態情報を受信する。状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態を、受信した状態情報に応じた状態に遷移する。すなわち、状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態が「貸与中」である場合に、「返却可能」を示す状態情報を受信すると、記憶部22の状態情報を「返却可能」に更新する。また、状態管理部26は、貸与端末20の貸与状態が「貸与中」である場合に、「返却可能」を示す状態情報を受信すると、貸与端末20にログイン中のユーザをログアウトさせ、表示制御部27に対して初期画面表示指示を出力する。表示制御部27は、状態管理部26から初期画面表示指示が入力されると、初期画面を表示操作部23に表示させる。
受付部131は、回収者端末30から回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信したか否かを判定する(ステップS11)。受付部131は、回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信していない場合には(ステップS11:否定)、ステップS11の判定を繰り返す。受付部131は、回収対象の貸与端末20を回収した旨の通知を受信した場合には(ステップS11:肯定)、貸与端末管理テーブル124の当該貸与端末20の貸与状態を返却可能から返却済に更新する。また、受付部131は、ステップS6で返却処理が実行されてユーザが貸与端末20からログアウトされると、貸与端末管理テーブル124の当該貸与端末20の貸与状態を貸与中から返却済に更新する(ステップS12)。また、受付部131は、貸与端末残数テーブル125の残数を1増加させる(ステップS13)。なお、受付部131は、貸与端末管理テーブル124の当該貸与端末20の貸与状態を返却済に更新してから所定時間、例えば5分経過後に、当該レコードを削除するようにしてもよい。
その後、貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換えたユーザは、コンシェルジュ端末10を用いて入力画面で必要事項を入力し、確認画面で入力内容を確認する。これにより、管理システム1は、貸与無用になった端末の速やかな回収に役立てることができる。すなわち、管理システム1では、乗り換え時にユーザである住民が貸与端末20の返却手続を行わなくてもよいので、貸与端末20の回収作業を円滑に実施できる。また、管理システム1は、貸与端末20の残数不足を抑制できる。
このように、管理装置100は、第1の装置であるコンシェルジュ端末10から、ユーザ識別子の入力を受け付ける。また、管理装置100は、該入力を受け付けたことに応じて、ユーザ識別子と対応づけられた第2の装置である貸与端末20の状態に関する情報を更新する。その結果、貸与無用になった端末の速やかな回収に役立てることができる。
また、管理装置100は、第1の装置であるコンシェルジュ端末10から、ユーザ識別子の入力を受け付けたことに応じて、第2の装置の状態を、貸与状態から返却可能状態に変更する。その結果、返却可能状態に変更された第2の装置の速やかな回収に役立てることができる。
また、管理装置100は、第1の装置であるコンシェルジュ端末10から、ユーザ識別子の入力を受け付けることでユーザが貸与端末20からログアウトしたことに応じて、第2の装置の状態を、貸与状態から返却済状態に変更する。その結果、返却済状態に変更された第2の装置の速やかな回収および再利用に役立てることができる。
また、管理装置100は、さらに、第1の装置と対応付けて記憶されている係員の情報を、第3の装置である回収者端末30に送信する。その結果、第3の装置を所持する回収者が回収対象の第2の装置の所在を掴みやすくすることができる。
また、管理装置100は、さらに、第2の装置の位置情報を取得し、状態に関する情報が更新された該第2の装置の情報と、該第2の装置の位置情報とを、第3の装置に送信する。その結果、第3の装置を所持する回収者が回収対象の第2の装置の所在を掴みやすくすることができる。
なお、上記実施例では、ユーザが貸与端末20からコンシェルジュ端末10に乗り換えた場合に、手続を最初から行ったが、これに限定されない。例えば、貸与端末20で図示しない保存ボタンが押下されることで入力内容を管理装置100に保存し、コンシェルジュ端末10で再度ログインした時に、管理装置100から保存した入力内容を読み込んでもよい。この場合には、ユーザは、途中まで入力した入力内容を引き継いで手続を行うことができる。
また、上記実施例では、回収者が回収者端末30を個別に所持したが、これに限定されない。例えば、回収者端末30に大型のディスプレイを接続し、当該ディスプレイに表示された回収者への通知画面を複数の回収者が見るようにしてもよい。
また、上記実施例では、位置情報を取得するために、無線LAN基地局を利用したが、これに限定されない。例えば、GPS(Global Positioning System)、加速度センサ等を用いて位置情報を取得してもよい。なお、GPSを用いる場合には、庁舎内に屋内用のGPS送信機や再放射アンテナを設置して、当該GPS送信機や再放射アンテナから送信されたGPS信号を受信するようにしてもよい。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、受付部131、通知部132および更新部133で実行する処理のうち、コンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30に各種情報を送信する処理を通信制御部134に統合してもよい。また、図示した各処理は、上記の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲において、同時に実施してもよく、順序を入れ替えて実施してもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図22は、管理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図22に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、データ入力を受け付ける入力装置202と、モニタ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置204と、各種装置と接続するためのインタフェース装置205と、他の情報処理装置等と有線または無線により接続するための通信装置206とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM207と、ハードディスク装置208とを有する。また、各装置201〜208は、バス209に接続される。
ハードディスク装置208には、図1に示した受付部131、通知部132、更新部133および通信制御部134の各処理部と同様の機能を有する管理プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置208には、住民テーブル122、係員テーブル123、貸与端末管理テーブル124、貸与端末残数テーブル125が記憶される。また、ハードディスク装置208には、コンシェルジュ端末管理テーブル126、回収者端末管理テーブル127、基地局テーブル128、および、管理プログラムを実現するための各種データが記憶される。入力装置202は、例えば、コンピュータ200の管理者から、管理情報等の各種情報の入力を受け付ける。モニタ203は、例えば、コンピュータ200の管理者に対して管理情報の画面等の各種画面を表示する。インタフェース装置205は、例えば、印刷装置等が接続される。通信装置206は、例えば、図1に示した通信部110と同様の機能を有しネットワークNと接続され、コンシェルジュ端末10、貸与端末20および回収者端末30と各種情報をやりとりする。
CPU201は、ハードディスク装置208に記憶された各プログラムを読み出して、RAM207に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ200を図1に示した受付部131、通知部132、更新部133および通信制御部134として機能させることができる。
なお、上記の管理プログラムは、必ずしもハードディスク装置208に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ200が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこの管理プログラムを記憶させておき、コンピュータ200がこれらから管理プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の装置から、ユーザ識別子の入力を受け付け、
該入力を受け付けたことに応じて、前記ユーザ識別子と対応づけられた第2の装置の状態に関する情報を更新する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする管理プログラム。
(付記2)前記更新する処理は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却可能状態に変更することを特徴とする付記1に記載の管理プログラム。
(付記3)前記更新する処理は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却済状態に変更することを特徴とする付記1に記載の管理プログラム。
(付記4)さらに、前記第1の装置と対応付けて記憶されている係員の情報を、第3の装置に送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の管理プログラム。
(付記5)さらに、前記第2の装置の位置情報を取得し、前記状態に関する情報が更新された該第2の装置の情報と、該第2の装置の位置情報とを、第3の装置に送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載の管理プログラム。
(付記6)第1の装置から、ユーザ識別子の入力を受け付け、
該入力を受け付けたことに応じて、前記ユーザ識別子と対応づけられた第2の装置の状態に関する情報を更新する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする管理方法。
(付記7)前記更新する処理は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却可能状態に変更することを特徴とする付記6に記載の管理方法。
(付記8)前記更新する処理は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却済状態に変更することを特徴とする付記6に記載の管理方法。
(付記9)さらに、前記第1の装置と対応付けて記憶されている係員の情報を、第3の装置に送信する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする付記6〜8のいずれか1つに記載の管理方法。
(付記10)さらに、前記第2の装置の位置情報を取得し、前記状態に関する情報が更新された該第2の装置の情報と、該第2の装置の位置情報とを、第3の装置に送信する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする付記6〜9のいずれか1つに記載の管理方法。
(付記11)第1の装置と、第2の装置と、管理装置とを有する管理システムであって、
前記管理装置は、
前記第1の装置から、ユーザ識別子の入力を受け付ける受付部と、
該入力を受け付けたことに応じて、前記ユーザ識別子と対応づけられた前記第2の装置の状態に関する情報を更新する更新部と、
前記第2の装置の状態に関する情報を、前記第2の装置に送信する通信制御部と、
を有し、
前記第1の装置は、
ユーザ識別子を前記管理装置に送信する通信制御部を有し、
前記第2の装置は、
前記管理装置から、更新された前記第2の装置の状態に関する情報を受信すると、受信した前記第2の装置の状態に関する情報に応じた状態に遷移する状態管理部を有する
ことを特徴とする管理システム。
(付記12)前記更新部は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却可能状態に変更することを特徴とする付記11に記載の管理システム。
(付記13)前記更新部は、前記入力を受け付けたことに応じて、前記第2の装置の状態を、貸与状態から返却済状態に変更することを特徴とする付記11に記載の管理システム。
(付記14)前記管理装置は、さらに、前記第1の装置と対応付けて記憶されている係員の情報を、第3の装置に送信する通知部
を有することを特徴とする付記11〜13のいずれか1つに記載の管理システム。
(付記15)前記管理装置は、さらに、前記第2の装置の位置情報を取得し、前記状態に関する情報が更新された該第2の装置の情報と、該第2の装置の位置情報とを、第3の装置に送信する通知部
を有することを特徴とする付記11〜14のいずれか1つに記載の管理システム。