JP2019160287A - サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019160287A
JP2019160287A JP2018216950A JP2018216950A JP2019160287A JP 2019160287 A JP2019160287 A JP 2019160287A JP 2018216950 A JP2018216950 A JP 2018216950A JP 2018216950 A JP2018216950 A JP 2018216950A JP 2019160287 A JP2019160287 A JP 2019160287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
client terminal
information
server device
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018216950A
Other languages
English (en)
Inventor
太一 山本
Taichi Yamamoto
太一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US16/269,602 priority Critical patent/US10880365B2/en
Publication of JP2019160287A publication Critical patent/JP2019160287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

【課題】クライアント端末とサーバ装置における処理リソースを有効活用することができる。【解決手段】本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末10と通信ネットワーク5を経由して接続されたサーバ装置50であって、要求された特定の処理の内容を示す処理要求情報をクライアント端末10から受信し、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20に基づいて、処理要求情報に示される処理のうち、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50が実行する処理の分担の割り当てを決定する。そして、サーバ装置50は、クライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報をクライアント端末10へ送信し、サーバ装置50に割り当てられた処理を実行する。【選択図】図14

Description

本発明は、サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)が注目されている。例えば、クラウドコンピューティングを中心とする大規模な通信システムが構築されている。この通信システムは、クライアント端末側で画像や音声のデータの処理要求を取得し、インターネットを介して取得した処理要求をサーバに送信してサーバ側で処理を行う。
また、クライアント端末とサーバとの間で、画像や音声のデータに対する処理を分担する技術が知られている。例えば、特許文献1は、クライアントが、ユーザが行った操作の情報と画像の情報から画像に対する関心度を算出し、算出した関心度に基づいて、サーバとクライアントのどちらで画像処理を行うのかを判定する構成を開示している。
しかし、上記の方法では、クライアントとサーバのいずれか一方のみを用いて処理が行われるため、処理を行わないノード(クライアント端末またはサーバ装置)が存在する。そのため、従来の方法では、クライアント端末とサーバ装置における処理リソースを有効活用できていないという課題があった。
本発明に係るサーバ装置は、所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末とネットワークを経由して接続されたサーバ装置であって、前記クライアント端末から特定の処理の内容を示す処理要求情報を受信する第1の受信手段と、前記クライアント端末のスペックを示す端末情報に基づいて、前記処理要求情報に示される処理の分担の割り当てを決定する決定手段と、前記クライアント端末に割り当てられた処理を示す分担情報を前記クライアント端末へ送信する第1の送信手段と、前記サーバ装置に割り当てられた処理を実行する第1の処理手段と、を備える。
本発明によれば、クライアント端末とサーバ装置における処理リソースを有効活用することができる。
第1の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るクライアント端末のハードウエア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るクライアント端末の端末情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るアプリ処理情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置の状態情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る端末性能管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ性能管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る通知情報の内容の概略の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置における処理分担の決定処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るクライアント端末とサーバ装置との間における処理分担の概略の一例を説明するための図である。 第2の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るサーバ装置における処理分担管理テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る通知情報の内容の概略の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るユーザ評価画面の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るサーバ装置における処理分担管理テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●第1の実施形態●
●システム構成
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1Aは、通信ネットワーク5経由で接続されたクライアント端末10とサーバ装置50が連携して所定のアプリケーションの処理を実行することができるシステムである。また、情報処理システム1Aは、ユーザから要求されたアプリケーション上の処理に対して、クライアント端末10とサーバ装置50の処理リソースを有効活用することができる。
情報処理システム1Aは、クライアント端末10とサーバ装置50によって構成されている。クライアント端末10およびサーバ装置50は、通信ネットワーク5を介して通信可能に接続されている。
通信ネットワーク5は、インターネットまたはLAN(Local Area Network)等を用いた通信網である。なお、通信ネットワーク5は、ファイアウォールを介して、インターネットとイントラネットが接続された通信網であってもよい。
クライアント端末10は、情報処理システム1Aのユーザが利用するスマートフォン等の端末装置である。クライアント端末10は、所定のアプリケーションをインストールしており、通信ネットワーク5を介して、サーバ装置50と連携してアプリケーションの処理を実行する。
クライアント端末10は、例えば、CMOSセンサ105、112またはデジタルカメラ等の外部の撮像装置によって撮影された画像データに対して所定の画像処理を、サーバ装置50と連携して実行する。画像処理は、例えば、画像データに対するぼかし処理、モザイク処理、マスキング処理、トリミング処理、物体認識処理(例えば、顔認識処理)、歪み補正等である。
なお、クライアント端末10は、スマートフォンに限られず、例えば、携帯電話端末、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、デスクトップPC、ウェアラブルPC、デジタルカメラ等の撮像装置であってもよい。
サーバ装置50は、通信ネットワーク5を介してクライアント端末10と連携してアプリケーションの処理を実行するサーバ装置である。サーバ装置50は、クライアント端末10にインストールされたアプリケーションに対応するクラウドアプリケーションを実行することができる。
なお、クライアント端末10のアプリケーションとサーバ装置50のアプリケーションによって実行される処理は、画像データに対する画像処理に限られず、クライアント端末10のアプリケーションとサーバ装置50のアプリケーションで共通して、または協働して実行可能な処理であればよい。
また、図1は、1台のクライアント端末10が通信ネットワーク5を介してサーバ装置50に接続されている例を説明したが、サーバ装置50は、通信ネットワーク5を介して複数のクライアント端末10と接続されている構成であってもよい。
●ハードウエア構成
続いて、図2および図3を用いて、第1の実施形態におけるクライアント端末10およびサーバ装置50のハードウエア構成を説明する。なお、図2および図3に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を備えていてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
〇クライアント端末のハードウエア構成
まず、図2を用いて、クライアント端末10のハードウエア構成を説明する。図2は、第1の実施形態に係るクライアント端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示すように、クライアント端末10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)104、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ105、撮像素子I/F113a、加速度・方位センサ106、メディアI/F108、GPS(Global Positioning System)受信部109およびGPU(Graphics Processing Unit)110を備えている。
CPU101は、クライアント端末10全体の動作を制御する。ROM102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。EEPROM104は、CPU101の制御にしたがって、通信端末用プログラム等の各種データの読み出しまたは書き込みを行う。
CMOSセンサ105は、CPU101の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像し画像データを得る。撮像素子I/F113aは、CMOSセンサ112の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ106は、地磁気を検知する電子磁気コンパス、ジャイロコンパスおよび加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F108は、フラッシュメモリ等の記録メディア107に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部109は、GPS衛星からGPS信号を受信する。GPU(Graphics Processing Unit)は、OpenGLなどのAPI(Application Programming Interface)に対応した演算機能を有し、高速な画像処理演算を実現可能としている。
また、クライアント端末10は、遠距離通信回路111、アンテナ111a、CMOSセンサ112、撮像素子I/F113b、マイク114、スピーカ115、音入出力I/F116、ディスプレイ117、外部機器接続I/F118、近距離通信回路119、近距離通信回路119のアンテナ119a、タッチパネル120およびタイマ121を備えている。
遠距離通信回路111は、通信ネットワーク5を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ112は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F113bは、CMOSセンサ112の駆動を制御する回路である。マイク114は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F116は、CPU101の制御に従ってマイク114およびスピーカ115との間で音信号の入出力を処理する回路である。
ディスプレイ117は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等の表示手段の一種である。外部機器接続I/F118は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路119は、Wi−Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、またはBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル120は、利用者がディスプレイ117を押下することで、クライアント端末10を操作する入力手段の一種である。タイマ121は、時間計測機能を有する計測装置である。タイマ121は、コンピュータによるソフトタイマであってもよい。
また、クライアント端末10は、バスライン122を備えている。バスライン122は、CPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、上記各プログラムが記憶されたHD(Hard Disk)やCD−ROM等の記録媒体は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。
〇サーバ装置のハードウエア構成
続いて、図3を用いて、サーバ装置50のハードウエア構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係るサーバ装置50のハードウエア構成の一例を示す図である。
サーバ装置50は、一般的なコンピュータによって構築されている。サーバ装置50は、CPU501、ROM502、RAM503、HDD(Hard Disk Drive)505、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)ドライブ514、タイマ515およびバスライン510を備えている。なお、サーバ装置50は、サーバとして機能するため、キーボード511やマウス512等の入力装置や、ディスプレイ508等の出力装置を備えていなくてもよい。
CPU501は、サーバ装置50全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HDD505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し、または書き込みを制御する。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。メディアI/F507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し、または書き込み(記憶)を制御する。
ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク5を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。CD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−RW513に対する各種データの読み出し等を制御する。タイマ515は、時間計測機能を有する計測装置である。タイマ515は、コンピュータによるソフトタイマであってもよい。
また、サーバ装置50は、バスライン510を備えている。バスライン510は、図3に示すCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
●機能構成
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムの機能構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図4は、それぞれ一台のクライアント端末10およびサーバ装置50の機能構成を説明するが、情報処理システムを構成する他のクライアント端末10および他のサーバ装置50は、同様の機能構成を有する。
〇クライアント端末の機能構成〇
まず、図4を用いて、クライアント端末10の機能構成について説明する。クライアント端末10は、送受信部11、入力受付部12、表示制御部13、判断部14、通知情報作成部15、アプリ実行部16、計測部17、記憶・読出部18および記憶部100を含む。
送受信部11は、通信ネットワーク5を介して、サーバ装置50と各種データの送受信を行う機能である。送受信部11は、例えば、ユーザから要求された特定の処理の内容を示す処理要求情報とクライアント端末10のスペックを示す端末情報20とを含む通知情報200Aを、サーバ装置50へ送信する。また、送受信部11は、例えば、端末情報20に基づいて決定された、処理要求情報に示される処理のうちクライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報を、サーバ装置50から受信する。送受信部11は、主に、図2に示したCPU101の処理、並びに遠距離通信回路111およびアンテナ111aによって実現される。送受信部11は、第2の送信手段の一例である。また、送受信部11は、第2の受信手段の一例である。
入力受付部12は、ユーザによる入力操作を受け付ける機能である。入力受付部12は、例えば、ユーザの入力操作によって、所定の処理の要求を受け付ける。入力受付部12は、主に、図2に示したタッチパネル120およびCPU101の処理によって実現される。なお、タッチパネル120は、ディスプレイ117と共用であってもよい。また、入力受付部12は、タッチパネル120以外の入力手段によって実現されてもよい。
表示制御部13は、クライアント端末10のディスプレイ117に各種画像を表示させるための制御を行う機能である。表示制御部13は、主に、図2に示したCPU101の処理によって実現される。
判断部14は、クライアント端末10にインストールされたアプリケーション上における各種判断を行う機能である。判断部14は、主に、図2に示したCPU101の処理によって実現される。
通知情報作成部15は、ユーザから要求された所定の画像データに対する処理要求の内容をサーバ装置50へ通知するための通知情報200Aを作成(生成)する機能である。通知情報作成部15は、例えば、入力受付部12によって特定の処理の要求を受け付けた場合、要求された処理の内容を示す処理要求情報と、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20とを含む通知情報200Aを作成(生成)する。通知情報作成部15は、主に、図2に示したCPU101の処理によって実現される。
アプリ実行部16は、クライアント端末10にインストールされた所定のアプリケーションを実行する機能である。所定のアプリケーションは、例えば、画像データに対して特定の画像処理を施すためのアプリケーションである。
アプリケーションは、例えば、撮影手段によって撮影された画像データに含まれる人物の顔を認識する顔認識処理を実行する。また、アプリケーションは、例えば、撮影手段によって撮影された画像データに含まれる特定の人物の顔を検出し、検出した顔以外の顔にぼかしを入れるぼかし処理を実行する。さらに、アプリケーションは、例えば、撮影手段によって撮影された画像データに含まれる人物や建物等に基づいて、画像データが撮影された位置(場所)を特定する位置特定処理を実行する。なお、アプリケーションによって実行される処理は、上記に限られない。また、クライアント端末10は、一つのアプリケーションによって複数の処理を実行させてもよい。なお、アプリケーションは、クライアント端末10と通信ネットワーク5を介して接続された、各種アプリケーション(コンテンツ)を提供する所定のウエブサーバから取得され、クライアント端末10にインストールされる。
アプリ実行部16は、アプリ処理部21とデータ統合部22を含む。アプリ処理部21は、アプリケーション上において、ユーザから要求された処理を実行する機能である。アプリ処理部21は、例えば、サーバ装置50から送信された、処理対象のデータに対する処理の分担の割り当てに応じて、クライアント端末10に割り当てられた処理を実行する。アプリ処理部21は、主に、図2に示したCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。アプリ処理部21は、第2の処理手段の一例である。
データ統合部22は、クライアント端末10で実行された処理の結果と、サーバ装置50で実行された処理の結果の統合処理を行い、要求された処理に対する処理結果となる処理データを生成する機能である。データ統合部22は、主に、図2に示したCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。データ統合部22は、生成手段の一例である。
計測部17は、アプリ処理部21における処理に要した時間を計測する機能である。計測部17は、主に、図2に示したCPU101の処理、およびタイマ121によって実現される。
記憶・読出部18は、記憶部100に各種データを記憶させ、または記憶部100から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部18は、主に、図2に示したCPU101の処理によって実現される。記憶部100は、主に、図2に示したROM102、EEPROM104および記録メディア107によって実現される。また、記憶部100は、端末情報20およびアプリ処理情報30を記憶している。
○端末情報
続いて、記憶部100に記憶されたデータの詳細について説明する。図5は、第1の実施形態に係るクライアント端末の端末情報の一例を示す図である。端末情報20は、クライアント端末10のコンピュータリソース(項目)のスペック(仕様値)を示す情報である。端末情報20は、クライアント端末10のコンピュータリソース(項目)ごとに、固有に定められる情報である。
図5に示す端末情報20は、CPUの種別がSnapdragon845、RAMの容量が4GB、GPUの種別がAdreno540というクライアント端末10のスペックを示す情報を含む。端末情報20に含まれる「項目」に対応するスペック(仕様値)は、これに限られない。各項目のスペック(仕様値)の情報は、CPUの場合には、コア数や動作周波数等、RAMの場合には、動作周波数や転送速度等、GPUの場合には、搭載の有無、コアクロック、メモリクロック、VRM(Voltage Regulator Module)の容量等であってもよい。
なお、本実施形態は、クライアント端末10が、所定の画像データと、その所定の画像データへの処理要求を示す処理要求情報とともに端末情報20をサーバ装置50へ送信する例を説明するが、端末情報20は、予めサーバ装置50に記憶されていてもよい。この場合、サーバ装置50は、クライアント端末10ごとの端末情報20を予め記憶している。また、端末情報20は、クライアント端末10のスペック(仕様値)を示す情報だけでなく、クライアント端末10のコンピュータリソースの稼働状態を示す情報を含んでもよい。
〇アプリ処理情報
図6は、第1の実施形態に係るアプリ処理情報の一例を示す図である。図6に示すアプリ処理情報30は、クライアント端末10にインストールされたアプリケーション上における画像処理に用いられる情報である。図6に示すアプリ処理情報30は、アプリケーション上における画像処理として、処理対象となる画像データに含まれる人物の顔を照合する処理(顔照合処理)が実行される場合に用いられる情報である。
図6に示すアプリ処理情報30は、特徴量と登録名称とを関連づけて記憶している。特徴量は、画像データに含まれる人物の顔を識別するための特徴量を示す。また、登録名称は、それぞれの特徴量を識別するための識別情報である。識別情報は、予め登録された名称や記号等である。
なお、クライアント端末10は、アプリケーションで実行される画像処理ごとに特有のアプリ処理情報30を保持していてもよい。また、アプリケーションで実行される画像処理は、アプリ処理情報30を用いない処理があってもよい。
〇サーバ装置の機能構成〇
次に、図4を用いて、サーバ装置50の機能構成について説明する。サーバ装置50によって実現される機能は、送受信部51、判断部52、アプリ処理部53、計測部54、管理部55、記憶・読出部56および記憶部500を含む。
送受信部51は、通信ネットワーク5を介して、クライアント端末10との間で各種データの送受信を行う機能である。送受信部51は、例えば、クライアント端末10から送信された通知情報200Aを受信する。また、送受信部51は、例えば、判断部52によって決定された、クライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報を、クライアント端末10へ送信する。さらに、送受信部51は、例えば、アプリ処理部53によって実行された処理の結果を、クライアント端末10へ送信する。送受信部51は、例えば、図3に示したネットワークI/F509およびCPU501で実行されるプログラム等によって実現される。送受信部51は、第1の受信手段の一例である。また、送受信部51は、第1の送信手段の一例である。
判断部52は、クライアント端末10から送信された処理要求情報に示される画像処理に対して、クライアント端末10とサーバ装置50との間における処理分担を決定する機能である。具体的には、判断部52は、端末情報20に基づいて、要求された処理のうち、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50が実行する処理の分担の割り当てを決定する。判断部52は、主に、図3に示したCPU501の処理によって実現される。判断部52は、決定手段の一例である。
アプリ処理部53は、判断部52によってサーバ装置50に割り当てられた処理を実行する機能である。アプリ処理部53は、主に、図3に示したCPU501によって実行されるプログラム等により実現される。アプリ処理部53は、第1の処理手段の一例である。
計測部54は、アプリ処理部53による処理に要する処理時間を計測する機能である。計測部54は、主に、図3に示したタイマ515およびCPU501で実行されるプログラム等によって実現される。
管理部55は、記憶部500に記憶された各種データの管理を行う機能である。管理部55は、例えば、記憶部500に記憶された処理分担管理テーブル65Aの作成および更新を行う。また、管理部55は、例えば、常時または定期的にサーバ装置50の稼働状態を監視して、状態情報60の作成および更新を行う。さらに、管理部55は、サーバ装置50によって実行される画像処理に用いるアプリ処理情報30を作成する。管理部55は、主に、図3に示したCPU501の処理によって実現される。管理部55は、更新手段の一例である。
記憶・読出部56は、記憶部500に各種データを記憶させ、または記憶部500から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部56は、主に、図3に示したCPU501の処理によって実現される。記憶部500は、主に、図3に示したROM502、HD504、記録メディア506およびCD−RW513によって実現される。記憶部500は、記憶手段の一例である。また、記憶部500は、状態情報60、アプリ処理情報30、端末性能管理テーブル63、サーバ性能管理テーブル64および処理分担管理テーブル65Aを記憶している。なお、アプリ処理情報30は、クライアント端末10の記憶部100に記憶されたアプリ処理情報と同様のものであるため、説明を省略する。
○サーバ装置の状態情報
続いて、記憶部500に記憶されたデータの詳細について説明する。まず、図7を用いて、サーバ装置50の状態情報60について説明する。図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の状態情報の一例を示す図である。状態情報60は、サーバ装置50のコンピュータリソースの稼働状態を示す情報である。状態情報60は、管理部55によって常時または定期的に更新される。図7に示す状態情報60は、例えば、サーバ装置50のCPUの使用率、メモリの使用量、ストレージの使用量、電源(バッテリー)の残量、Socket通信の接続クライアントの数等を含む。なお、状態情報60に含まれる項目は、これに限られない。
図7に示す状態情報60は、例えば、サーバ装置50において、CPUの稼働状態が40%であり、メモリが64GBのうち32GB使用されていることを示している。また、図7に示す状態情報60は、例えば、サーバ装置50において、ストレージが16TBのうち1.4TB使用されており、無停電電源装置の電源(バッテリー)の残量が80%であることを示している。さらに、図7に示す状態情報60は、例えば、サーバ装置50において、3台のクライアント端末10がサーバ装置50に接続されていることを示している。
○端末性能管理テーブル
続いて、図8を用いて、端末性能管理テーブルについて説明する。図8は、第1の実施形態に係る端末性能管理テーブルの一例を示す図である。端末性能管理テーブル63は、クライアント端末10の性能を判断するために用いるものである。図8に示す端末性能管理テーブル63は、例えば、クライアント端末10のコンピュータリソースに関する「項目」のそれぞれに、クライアント端末10の性能を判断するための「条件」を関連づけて記憶している。
「項目」は、汎用的なコンピュータリソースを示す情報である。図8に示す「項目」は、例えば、CPU、RAM、GPU等を含む。その他、「項目」は、ストレージの容量、電源の種類、OS(Operating System)のバージョン等を含んでもよい。なお、「項目」は、図6に示した端末情報20に含まれる「項目」と、共通した内容を含むことが好ましい。
「条件」は、クライアント端末10の性能を判断するための条件である。「条件」に示される情報は、図5に示した端末情報20に含まれるスペックの情報に対応させた判断基準である。図8に示す「条件」は、例えば、CPUの種別がSnapdragon845であるという条件を含む。また、図8に示す「条件」は、例えば、RAMの容量が4GB以上であるという条件を含む。さらに、図8に示す「条件」は、例えば、GPUの種別がAdreno540であるという条件を含む。
なお、図5に示した端末情報20と同様に、「条件」に示される情報は、CPUの場合には、コア数や動作周波数等、RAMの場合には、動作周波数や転送速度等、GPUの場合には、搭載の有無、コアクロック、メモリクロック、VRM(Voltage Regulator Module)の容量等の判断基準であってもよい。
判断部52は、例えば、端末情報20に含まれる各項目のスペック(仕様値)の少なくとも一つが、端末性能管理テーブル63に含まれる「条件」を満たす場合、クライアント端末10の性能が「高い」と判断する。一方で、判断部52は、例えば、端末情報20に含まれる各項目のスペックに、端末性能管理テーブル63に含まれる「条件」を満たすものがない場合、クライアント端末10の性能が「低い」または「通常」であると判断する。
なお、クライアント端末10の性能が「高い」と判断するための「条件」を満たす項目の数は、1つの限られず、適宜変更可能である。また、判断部52は、処理対象となる画像データの種類や要求された画像処理の種類に応じて、クライアント端末10の性能を判断するために用いる「項目」を限定してもよい。
○サーバ性能管理テーブル
続いて、図9を用いて、サーバ性能管理テーブルについて説明する。図9は、第1の実施形態に係るサーバ性能管理テーブルの一例を示す図である。サーバ性能管理テーブル64は、サーバ装置50の性能を判断するために用いるものである。図9に示すサーバ性能管理テーブル64は、例えば、サーバ装置50の稼働状態に関する「項目」のそれぞれにサーバ装置50の性能を判断するための「条件」を関連づけて記憶している。
「項目」は、汎用的なコンピュータリソースを示す情報である。図9に示す「項目」は、例えば、CPU、メモリ、ストレージ、電源、Socket通信(接続クライアント数)等を含む。なお、「項目」は、図7に示した状態情報60に含まれる「項目」と、共通した内容を含むことが好ましい。
「条件」は、サーバ装置50の性能を判断するための条件である。「条件」に示される情報は、図7に示した状態情報60に含まれる稼働状態の情報に対応させた判断基準である。図9に示す「条件」は、例えば、CPUの使用率が80%を超えていることという条件を含む。また、図9に示す「条件」は、例えば、メモリの使用量が16GBを超えているという条件を含む。さらに、図9に示す「条件」は、例えば、ストレージの使用量が1.8TBを超えているという条件を含む。また、図9に示す「条件」は、例えば、無停電電源装置の電源の残量が10%以下であるという条件を含む。さらに、図9に示す「条件」は、サーバ装置50に接続されたクライアント端末10の数が5台を超えているという条件を含む。
判断部52は、例えば、状態情報60に含まれる各項目の稼働状態の少なくとも一つが、サーバ性能管理テーブル64に含まれる「条件」を満たす場合、サーバ装置50の性能が「低い」と判断する。一方で、判断部52は、例えば、状態情報60に含まれる各項目の稼働状態に、サーバ性能管理テーブル64に含まれる「条件」を満たすものがない場合、サーバ装置50の性能が「高い」または「通常」であると判断する。
なお、サーバ装置50の性能が「低い」と判断するための「条件」を満たす項目の数は、1つの限られず、適宜変更可能である。また、判断部52は、処理対象となる画像データの種類や要求された画像処理の種類に応じて、サーバ装置50の性能を判断するために用いる「項目」を限定してもよい。
○処理分担管理テーブル
続いて、図10を用いて、処理分担管理テーブルについて説明する。図10は、第1の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。図10に示す処理分担管理テーブル65Aは、ユーザから要求された処理に対して、クライアント端末10とサーバ装置50との間での処理の分担の割り当てを決定するために用いられるものである。処理分担管理テーブル65Aは、管理情報の一例である。
サーバ装置50は、サーバ装置50の性能に応じて、異なる処理分担管理テーブルを有する。図10(a)に示す処理分担管理テーブル65Aaは、サーバ装置50の性能が「高い」の場合において使用されるテーブルである。一方で、図10(b)に示す処理分担管理テーブル65Abは、サーバ装置50の性能が「通常」または「低い」の場合において使用されるテーブルである。なお、サーバ装置50の性能は、図7に示した状態情報60と図9に示したサーバ性能管理テーブル64とを用いて、判断部52によって判断される。
図10(a)に示す処理分担管理テーブル65Aaは、処理情報と分担比率とを関連づけて記憶している。図10(a)に示す処理情報は、処理名、処理内容および分担対象のタスクの情報を含む。なお、処理情報の内容は、処理情報管理テーブル65Aaと処理情報管理テーブル65Abで同様の内容である。また、処理要求情報に示される処理の内容は、処理分担管理テーブル65Aaおよび65Abに含まれる特定の処理情報の内容に対応する。
処理名は、ユーザから要求された処理の名称である。図10(a)に示す処理名は、「ぼかし処理」と「位置特定処理」を含む。「ぼかし処理」は、例えば、処理対象の画像データに含まれる特定の人物の顔を検出し、検出した顔以外の顔にぼかしを入れる処理である。また、「位置特定処理」は、処理対象の画像データに含まれる人物や建物等に基づいて、画像データが撮影された位置(場所)を特定する処理である。なお、ユーザから要求される処理は、これに限られず、サーバ装置50のアプリケーションによって実行可能な処理は、処理分担管理テーブル65Aに予め設定されている。
処理内容は、要求された処理を実行する場合に行われるタスクの内容を示す。ここで、ユーザから要求された処理は、複数のタスクに分割されており、複数のタスクを段階的に処理することによって、要求された処理に対する処理結果が生成される。
図10に示す「ぼかし処理」は、例えば、タスク1「顔検出(顔検出処理)」、タスク2「検出した顔の照合(顔照合処理)」、タスク3「顔ぼかし(顔ぼかし処理)」の3段階の処理を含む。また、図10に示す「位置検出処理」は、例えば、タスク1「特定対象の検出」、タスク2「位置検出」の2段階の処理を含む。
分担対象は、処理内容に示される複数のタスクのうち、クライアント端末10とサーバ装置50とで分担することが可能なタスクを示す。ここで、分担可能なタスクは、例えば、クライアント端末10とサーバ装置50とで並列して処理を行うことができるタスクである。
図10に示す「ぼかし処理」の場合、分担対象となるタスクは、例えば、タスク2「検出した顔の照合(顔照合処理)」である。タスク2「検出した顔の照合(顔照合処理)」において、判断部52は、検出された複数の顔の情報のうち、クライアント端末10とサーバ装置50との間で、それぞれが顔照合処理を実行する顔の情報を割り当てる。そして、データ統合部22は、それぞれが実行した処理の結果の統合処理を行う。そのため、タスク2「検出した顔の照合(顔照合処理)」は、クライアント端末10とサーバ装置50で独立して処理が実行された後に、処理の結果を統合処理することが可能であるので、クライアント端末10とサーバ装置50とで並列して処理を行うことができる。また、図10に示す「位置検出処理」は、例えば、タスク1「特定対象の検出」である。
分担比率は、分担対象のタスクに対するクライアント端末10とサーバ装置50での処理の分担の比率である。分担比率は、クライアント端末10およびサーバ装置50の性能に応じて、同じ処理でも異なる分担比率が設定されている。
図10(a)に示す処理分担管理テーブル65Aaに示すように、サーバ装置50の性能が高く、クライアント端末10の性能が高い場合、「ぼかし処理」の分担対象のタスクであるタスク2の処理の分担比率は、クライアント端末10;75%、サーバ装置50;25%である。また、サーバ装置50の性能が高く、クライアント端末10の性能が低いまたは通常である場合、「ぼかし処理」の分担対象のタスクであるタスク2の処理の分担比率は、クライアント端末10;30%、サーバ装置50;70%である。
さらに、図10(b)に示す処理分担管理テーブル65Abに示すように、サーバ装置50の性能が低いまたは通常であり、クライアント端末10の性能が高い場合、「ぼかし処理」の分担対象のタスクであるタスク2の処理の分担比率は、クライアント端末10;90%、サーバ装置50;10%である。また、サーバ装置50の性能が低いまたは通常であり、クライアント端末10の性能が高い場合、「ぼかし処理」の分担対象のタスクであるタスク2の処理の分担比率は、クライアント端末10;50%、サーバ装置50;50%である。
なお、分担比率は、クライアント端末10とサーバ装置50の処理の分担の割り当ての一例である。図10に示す分担比率は、クライアント端末10とサーバ装置50に割り当てられる処理の割合(%)を示すが、クライアント端末10とサーバ装置50に割り当てられる処理の個数であってもよい。
また、処理分担管理テーブル65Aに含まれるクライアント端末10の性能の分類は、「高(高い)」、「低(低いまたは通常)」に限られず、3つ以上の分類を含んでもよい。この場合、サーバ装置50は、端末性能管理テーブル63に段階的に複数の条件(閾値)を設けて、クライアント端末10の性能を判断する。同様に、サーバ装置50の性能の分類は、「高(高い)」、「低(低いまたは通常)」に限られず、3つ以上分類を含んでもよい。この場合、サーバ装置50は、サーバ性能管理テーブル64に段階的に複数の条件(閾値)を設けて、サーバ装置50の性能を判断する。
●第1の実施形態の処理または動作
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システム1Aにおける処理または動作について説明する。図11は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。図11は、画像データに含まれる特定の人物以外の顔に対するぼかし処理が要求された場合の例を説明する。なお、情報処理システム1Aにおいて実行される画像処理の種類は、これに限られない。
ステップS101において、クライアント端末10の入力受付部12は、ユーザの入力操作によって、所定の画像データに対する処理要求を受け付ける、具体的には、入力受付部12は、例えば、表示制御部13によってディスプレイ117に表示されたアプリケーションのメニュー画面に対するユーザの入力操作によって、所定の画像データに対する画像処理要求を受け付ける。
ステップS102において、入力受付部12によって処理要求を受け付けた場合、クライアント端末10の通知情報作成部15は、サーバ装置50に送信する通知情報200Aを作成(生成)する。具体的には、まず、通知情報作成部15は、記憶部100に記憶された端末情報20を取得する。通知情報作成部15は、端末情報20の読み出し要求を、記憶・読出部18へ出力する。記憶・読出部18は、出力された読出要求を検知した場合、記憶部100に記憶された端末情報20を読み出す。そして、記憶・読出部18は、読み出した端末情報20を、通知情報作成部15へ出力する。
そして、通知情報作成部15は、要求された処理の内容を示す処理要求情報および読み出した端末情報を含む通知情報200Aを作成(生成)する。図12は、第1の実施形態に係る通知情報の内容の概略の一例を示す図である。図12に示す通知情報200Aは、「処理要求情報」および「端末情報」等の情報を含む。
「処理要求情報」は、ユーザから要求された特定の処理の内容を識別するための情報である。処理要求情報は、例えば、処理の名称または処理に割り当てられたID等の識別情報を含む。「端末情報」は、クライアント端末10のスペック(仕様値)を含む情報であり、図5に示した端末情報20の内容を含む。なお、端末情報は、クライアント端末10を識別するための識別情報を含んでもよい。
ステップS103において、クライアント端末10の送受信部11は、通知情報200Aをサーバ装置50へ送信する(送信ステップの一例)。また、送受信部11は、通知情報200Aと併せて、処理対象の画像データ(画像情報)をサーバ装置50Aへ送信する。これによって、クライアント端末10は、ユーザから要求された処理の内容と、自身のスペック(仕様値)を示す情報とを、サーバ装置50へ提供することができる。
ステップS104において、サーバ装置50の判断部52は、送受信部51によって通知情報200Aを受信した場合、要求された処理の分担の割り当てを決定する。ここで、図13および図14を用いて、サーバ装置50における、要求された処理のクライアント端末10とサーバ装置50との間での分担処理について説明する。図13は、第1の実施形態に係るサーバ装置における処理分担の決定処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、送受信部51は、通知情報200Aを受信した場合(ステップS201のYES)、処理をステップS202へ移行させる。サーバ装置50は、送受信部51によって通知情報200Aが受信されるまで、ステップS201の処理を繰り返す(ステップS201のNO)。
ステップS202において、判断部52は、記憶部500から状態情報60、端末性能管理テーブル63および処理分担管理テーブル65を読み出す。具体的には、判断部52は、状態情報60、端末性能管理テーブル63、サーバ性能管理テーブル64および処理分担管理テーブル65の読み出し要求を、記憶・読出部56へ出力する。記憶・読出部56は、出力された読出要求を検知した場合、記憶部500に記憶された状態情報60、端末性能管理テーブル63、サーバ性能管理テーブル64および処理分担管理テーブル65を読み出す。そして、記憶・読出部56は、読み出した状態情報60、端末性能管理テーブル63。サーバ性能管理テーブル64および処理分担管理テーブル65を、判断部52へ出力する。
ステップS203において、判断部52は、読み出した状態情報60に基づいて、サーバ装置50の性能を特定する。具体的には、判断部52は、状態情報60に含まれる項目の稼働状態のうち、サーバ性能管理テーブル64に含まれる「条件」を満たす項目が少なくとも一つ存在する場合、サーバ装置50の性能が「低い」または「通常」と判断する。一方で、判断部52は、状態情報60に含まれる項目の稼働状態のうち、サーバ性能管理テーブル64に含まれる「条件」を満たす項目がない場合、サーバ装置50の性能が高いと判断する。
サーバ装置50の稼働状態が図6に示す状態情報60に示す状態であり、判断部52が図9に示したサーバ性能管理テーブル64を用いてサーバ装置50の性能を判断する場合、状態情報60に示す稼働状態が、サーバ性能管理テーブル64に含まれる「条件」を満たす項目がないため、判断部52は、サーバ装置50の性能が「高い」と判断する。
なお、サーバ装置50の性能が「低い」と判断するための「条件」を満たす項目の数は、1つの限られず、適宜変更可能である。また、判断部52は、処理対象となる画像データの種類や要求された画像処理の種類に応じて、サーバ装置50の性能を判断するために用いる「項目」を限定してもよい。
次に、ステップS204において、判断部52は、送受信部51によって受信された通知情報200Aに含まれる端末情報20と、読み出した端末性能管理テーブル63とに基づいて、クライアント端末10の性能を特定する。
具体的には、判断部52は、端末情報20に含まれるスペックのうち、端末性能管理テーブル63に含まれる「条件」を満たす項目が少なくとも一つ存在する場合、クライアント端末10の性能が「高い」と判断する。一方で、判断部52は、端末情報20に含まれるスペックのうち、端末性能管理テーブル63に含まれる「条件」を満たす項目がない場合、クライアント端末10の性能が「低い」または「通常」と判断する。
クライアント端末10のスペックが図5に示す端末情報20に示す状態であり、判断部52が図8に示した端末性能管理テーブル63を用いてクライアント端末10の性能を判断する場合、端末情報20に示すCPUおよびRAMのスペックが、端末性能管理テーブル63に含まれる「条件」を満たすため、判断部52は、クライアント端末10の性能が「高い」と判断する。
なお、クライアント端末10の性能が「高い」と判断するための「条件」を満たす項目の数は、1つの限られず、適宜変更可能である。また、判断部52は、処理対象となる画像データの種類や要求された画像処理の種類に応じて、クライアント端末10の性能を判断するために用いる「項目」を限定してもよい。
ステップS205において、判断部52は、送受信部51によって受信された通知情報200Aに含まれる処理内容を抽出する。具体的には、判断部52は、図12に示す通知情報200Aに含まれる処理内容として、「ぼかし処理」の処理情報を抽出する。
ステップS206において、判断部52は、通知情報200Aから抽出した処理内容と、特定したクライアント端末10およびサーバ装置50の性能とに基づいて、クライアント端末10から要求された処理の分担の割り当てを決定する。
ここで、サーバ装置50における処理分担決定処理の具体例を説明する。図14は、第1の実施形態に係るクライアント端末とサーバ装置との間における処理分担の概略の一例を説明するための図である。
まず、上述のように、本実施形態においてユーザから要求される処理は、所定の画像データに対する「ぼかし処理」である。「ぼかし処理」は、特定の人物以外の人物の顔にぼかし処理を施す処理であり、タスク1〜タスク3の3段階の処理を含む。分担対象であるタスク2は、例えば、図7に示したアプリ処理情報30を共有するクライアント端末10およびサーバ装置50を用いて、タスク1(顔検出処理)で検出した顔の照合を行う処理である。ここで、図14に示すように、タスク1(顔検出処理)において、処理対象の画像データから4つの顔が検出されたものとする。
クライアント端末10の性能が高く、サーバ装置50の性能も高い場合、判断部52は、図10(a)に示した処理分担管理テーブル65Aaに含まれる「ぼかし処理」のうち、端末性能「高(高い)」の項目に関連づけられた分担比率を抽出する。抽出される分担比率は、クライアント端末10が75%、サーバ装置50が25%である。そのため、判断部52は、タスク1(顔検出処理)で検出された4つの顔のうち、3つの顔の照合処理をクライアント端末10に割り当て、1つの顔の照合処理をサーバ装置50に割り当てる。
ここで、分担対象となるタスクであるタスク2(顔照合処理)において、判断部52は、タスク1(顔検出処理)で検出された複数の顔(顔1〜4)のうち、クライアント端末10とサーバ装置50との間で、それぞれが処理を実行する顔の情報を割り当てる。そして、データ統合部22は、それぞれが実行した処理の結果の統合処理を行う。そのため、タスク2の処理(顔照合処理)は、クライアント端末10とサーバ装置50で独立して処理が実行された後に、処理の結果を統合処理することが可能であるので、クライアント端末10とサーバ装置50とで並列して処理を行うことができる。
ステップS207において、判断部52は、決定した処理の分担の割り当てを示す分担内容を含む分担情報(割当情報)を送受信部51へ出力する。送受信部51は、判断部52から出力された分担情報を、クライアント端末10へ送信する。これによって、サーバ装置50は、クライアント端末10とサーバ装置50の処理能力に応じて、要求された処理に対する処理結果である処理データを生成するための処理の分担の割り当てを行うことができる。
図11に戻り、情報処理システム1Aにおける情報処理方法の説明を続ける。ステップS105において、サーバ装置50の送受信部51は、判断部52による分担内容を含む分担情報を、クライアント端末10へ送信する。図13に示す分担結果の場合、送受信部11は、分担情報として、顔1〜顔3の照合処理をクライアント端末10に割り当てる旨の情報を、クライアント端末10へ送信する。
なお、分担情報は、クライアント端末10に割り当てられた処理の情報のみを含んでもよいし、クライアント端末10およびサーバ装置50のそれぞれに割り当てられた処理の情報を含んでもよい。クライアント端末10の送受信部11は、サーバ装置50から送信された分担情報を受信する(受信ステップの一例)。
また、クライアント端末10の送受信部11は、分担情報を受信した場合、処理対象の画像データ(画像情報)をサーバ装置50へ送信してもよい。この場合、送受信部11は、図11に示したステップS103の処理では、処理対象の画像データ(画像情報)をサーバ装置50へ送信せずに、本ステップにおいて、処理対象の画像データ(画像情報)をサーバ装置50へ送信する。なお、クライアント端末10からサーバ装置50への処理対象の画像データ(画像情報)の送信タイミングは、いずれの構成であってもよい。
ステップS106において、クライアント端末10のアプリ処理部21は、送受信部11によって分担情報(割当情報)が受信された場合、クライアント端末10に割り当てられた処理を実行する(処理ステップの一例)。例えば、アプリ処理部21は、記憶部100に記憶されたアプリ処理情報30を用いて、図14に示した処理対象の画像データに含まれる顔1〜顔3の照合処理を行う。一方で、ステップS107において、サーバ装置50のアプリ処理部53は、判断部52によってサーバ装置50に割り当てられた処理を実行する。例えば、アプリ処理部53は、記憶部500に記憶されたアプリ処理情報30を用いて、図14に示した処理対象の画像データに含まれる顔4の照合処理を行う。
ステップS108において、サーバ装置50の送受信部51は、アプリ処理部53による処理結果を、クライアント端末10へ送信する。送受信部51は、例えば、図14に示した処理対象の画像データに含まれる顔4の照合結果を、クライアント端末10へ送信する。
ステップS109において、クライアント端末10のデータ統合部22は、アプリ処理部21によって処理された処理結果と、サーバ装置50から送信された処理結果とを用いて、要求された処理の処理結果である処理データを生成する(生成ステップの一例)。データ統合部22は、例えば、クライアント端末10による顔1〜3の照合結果と、サーバ装置50による顔4の照合結果との統合処理を行い、処理対象の画像データに対する顔照合結果(処理データ)を生成する。
ここで、クライアント端末10のアプリ処理部21は、例えば、分担対象ではないタスク1(「顔検出」)とタスク3(「顔ぼかし」)の処理も実行する。例えば、アプリ処理部21は、分担情報が受信された場合、タスク2の処理(割り当てられた処理)を実行する前の前処理として、タスク1の処理を実行する。サーバ装置50にタスク2の処理の分担の割り当てを決定させるため、クライアント端末10は、タスク1の処理によって検出された顔の数に関する情報を含んだ通知情報200Aを、サーバ装置50へ送信する。そして、アプリ処理部21は、タスク1の処理結果に対して、タスク2の処理のうちのクライアント端末10に割り当てられた処理を実行する。アプリ処理部21は、データ統合部22によって統合(生成)された処理データに対して、タスク3の処理を実行する。
ステップS110において、クライアント端末10の表示制御部13は、処理対象の画像データに対する処理結果である処理データをディスプレイ117に表示させる。このように、クライアント端末10は、要求された画像処理の一部を、サーバ装置50と分担して実行したとしても、処理対象の画像データに対して要求された画像処理の処理結果を提供することができる。
また、上述のように、クライアント端末10に割り当てられた処理とサーバ装置50に割り当てられた処理は、並列して行うことができる。このため、クライアント端末10は、要求された画像処理の一部を、サーバ装置50と分担したとしても、処理に要する時間を遅延させることなく、処理対象の画像データに対して要求された画像処理の処理結果を提供することができる。
●第1の実施形態の効果
以上説明したように、情報処理システム1Aは、ユーザから要求された、所定の画像データに対する画像処理の一部を、クライアント端末10およびサーバ装置50の性能に応じてクライアント端末10とサーバ装置50との間で分担して実行する。そのため、情報処理システム1Aは、クライアント端末10とサーバ装置50を用いたアプリケーション処理において、処理リソースを有効活用することができる。
●第2の実施形態●
次に、第2の実施形態に係る情報処理システムついて説明する。なお、第1の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。第2の実施形態に係る情報処理システム1Bは、クライアント端末10において実行された処理に対するフィードバックを、クライアント端末10からサーバ装置50へ送信する。サーバ装置50は、クライアント端末10から受信したフィードバックに基づいて、処理の分担の割り当てを決定するための処理分担管理テーブル65Bを更新する。これによって、情報処理システム1Bは、サーバ装置50との間における処理の分担比率を、クライアント端末10ごとに設定することができる。
〇処理対象管理テーブル
図15は、第2の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。図15に示す処理分担管理テーブル65Bは、クライアント端末10ごとに、異なる分担比率が設定されている。また、サーバ装置50は、図10に示した処理分担管理テーブル65Aと同様に、サーバ装置50の性能に応じて、異なる処理分担管理テーブルを有する。図15(a)に示す処理分担管理テーブル65Baは、サーバ装置50の性能が「高い」の場合において使用されるテーブルである。一方で、図15(b)に示す処理分担管理テーブル65Bbは、サーバ装置50の性能が「低い」または「通常」の場合において使用されるテーブルである。
図15に示す処理分担管理テーブル65Bは、端末識別情報、処理情報および分担比率を関連づけて記憶している。処理情報の内容は、図10に示した処理分担管理テーブル65Aと同様である。また、処理要求情報に示される処理の内容は、処理分担管理テーブル65Baおよび65Bbに含まれる特定の処理情報の内容に対応する。端末識別情報は、クライアント端末10を識別するための情報であり、端末名または端末ID等である。図15に示す処理分担管理テーブル65Bは、端末識別情報「0101x」に関連づけられた分担比率と、端末識別情報「0202y」に関連づけられた分担比率が異なる値となっている。処理分担管理テーブル65Bは、管理情報の一例である。
●第2の実施形態における処理または動作
続いて、第2の実施形態に係る情報処理システム1Bにおける処理または動作について説明する。図16は、第2の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。
ステップS301において、クライアント端末10の入力受付部12は、ユーザの入力操作によって、所定の画像データに対する処理要求を受け付ける、具体的には、入力受付部12は、例えば、表示制御部13によってディスプレイ117に表示された画像データに対する画像処理要求を受け付ける。
ステップS302において、入力受付部12によって処理要求を受け付けた場合、クライアント端末10の通知情報作成部15は、図5に示した端末情報20を記憶部100から取得する。そして、通知情報作成部15は、要求された処理の内容を示す処理要求情報、読み出した端末情報20および処理を要求するクライアント端末10を識別するための端末識別情報を含む通知情報200Bを作成(生成)する。端末識別情報は、例えば、通知情報200Bを生成したクライアント端末10の名称または端末ID等である。
ステップS303において、クライアント端末10の送受信部11は、通知情報200Bをサーバ装置50へ送信する。これによって、クライアント端末10は、ユーザから要求された処理の内容、クライアント端末10のスペック(仕様値)を示す情報、および処理を要求したクライアント端末10の端末識別情報を、サーバ装置50へ提供することができる。
以下、ステップS304〜ステップS310の処理は、図13に示したステップS104〜ステップS110の処理と同様であるため、説明を省略する。なお、ステップS304における処理分担の決定処理は、通知情報200Bに含まれる端末識別情報に関連づけられた分担比率を用いる。
ステップS311において、クライアント端末10の送受信部11は、ユーザから要求された処理が終了した場合、端末処理情報をサーバ装置50へ送信する。端末処理情報は、クライアント端末10において実行された処理に関する情報である。端末処理情報は、例えば、クライアント端末10に割り当てられたタスクの処理に要した時間を示す時間情報を含む。また、端末処理情報は、時間情報として、クライアント端末10に割り当てられた処理に要した時間だけでなく、要求された処理に対する処理結果である処理データを生成するまでに要した時間を含んでもよい。
ステップS312において、サーバ装置50の管理部55は、送受信部51によって端末処理情報を受信した場合、記憶部500に記憶された処理分担管理テーブル65Bを更新する。図17は、第2の実施形態に係るサーバ装置における処理分担管理テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS401において、サーバ装置50の送受信部51は、クライアント端末10から送信された端末処理情報を受信した場合、処理をステップS402へ移行させる。一方で、サーバ装置50は、端末処理情報を受信するまで、ステップS401の処理を繰り返す。
ステップS402において、管理部55は、端末処理情報が所定の更新条件を満たす場合、処理をステップS403へ移行させる。具体的には、端末処理情報に含まれる時間情報が、サーバ装置50において予め定められた設定時間以上である場合、処理をステップS403へ移行させる。
所定の更新条件は、上記に限られず、サーバ装置50の管理者等によって適宜設定・変更可能である。所定の更新条件は、例えば、端末処理情報に含まれる時間情報が、サーバ装置50において予め定められた設定時間を超えた回数が所定の回数以上であることを示す条件であってもよい。
一方で、ステップS402において、サーバ装置50の管理部55は、端末処理情報が所定の更新条件を満たさない場合、処理を終了する。ステップS403において、管理部55は、処理分担管理テーブル65Bを更新する。具体的には、管理部55は、端末処理情報によって所定の更新条件が満たされた場合、端末処理情報を送信したクライアント端末10の端末識別情報に関連づけられた分担比率の情報を更新する。管理部55は、例えば、クライアント端末10に割り当てられる処理の比率を下げて、サーバ装置50の処理の比率を上げるよう、処理分担管理テーブル65Bを更新する。
●第2の実施形態の効果
以上説明したように、情報処理システム1Bは、クライアント端末10における処理に関する情報を評価値としてサーバ装置50へフィードバックすることで、処理に適した分担比率を自律的に設定することができる。また、情報処理システム1Bは、クライアント端末10ごとに分担比率を設定することができるので、クライアント端末10の性能およびサーバ装置50の性能と、要求された処理との組合せに対して設定すべき分担比率のパターンを簡略化させることができる。
●第3の実施形態●
次に、第3の実施形態に係る情報処理システムついて説明する。なお、第1の実施形態または第2の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。第3の実施形態に係る情報処理システム1Cは、クライアント端末10からサーバ装置50へ送信される通知情報200Cに、処理を要求したユーザのユーザ情報を含む。そして、クライアント端末10において実行された処理に対するユーザのフィードバックを、クライアント端末10からサーバ装置50へ送信する。サーバ装置50は、クライアント端末10から受信したフィードバックに基づいて、処理分担を決定するための処理分担管理テーブル65Cを更新する。これによって、情報処理システム1Bは、サーバ装置50との間における処理の分担比率を、ユーザごとに設定することができる。
〇処理分担管理テーブル
図18は、第3の実施形態に係る処理分担管理テーブルの一例を示す図である。図18に示す処理分担管理テーブル65Cは、ユーザごとに異なる分担比率が設定されている。また、サーバ装置50は、図10に示した処理分担管理テーブル65Aと同様に、サーバ装置50の性能に応じて、異なる処理分担管理テーブルを有する。図18(a)に示す処理分担管理テーブル65Caは、サーバ装置50の性能が「高い」の場合において使用されるテーブルである。一方で、図18(b)に示す処理分担管理テーブル65Cbは、サーバ装置50の性能が「低い」または「通常」の場合において使用されるテーブルである。
図18に示す処理分担管理テーブル65Cは、ユーザ識別情報、処理情報および分担比率を関連づけて記憶している。処理情報の内容は、図10に示した処理分担管理テーブル65Cと同様である。また、処理要求情報に示される処理の内容は、処理分担管理テーブル65Caおよび65Cbに含まれる特定の処理情報の内容に対応する。ユーザ識別情報は、アプリケーションを使用するユーザを識別するための情報であり、ユーザ名またはユーザID等である。図18に示す処理分担管理テーブル65Cは、ユーザ識別情報「user1」に関連づけられた分担比率と、端末識別情報「user2」に関連づけられた分担比率が異なる値となっている。処理分担管理テーブル65Cは、管理情報の一例である。
●第3の実施形態における処理または動作
図19は、第3の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。
ステップS501において、クライアント端末10の入力受付部12は、ユーザの入力操作によって、所定の画像データに対する処理要求を受け付ける、具体的には、入力受付部12は、例えば、表示制御部13によってディスプレイ117に表示された画像データに対する画像処理要求を受け付ける。
ステップS502において、入力受付部12によって処理要求を受け付けた場合、クライアント端末10の通知情報作成部15は、図5に示した端末情報20を記憶部100から取得する。そして、通知情報作成部15は、要求された処理の内容を示す処理要求情報、読み出した端末情報および処理を要求するユーザを示すユーザ情報を含む通知情報200Cを作成(生成)する。図20は、第3の実施形態に係る通知情報の内容の概略の一例を示す図である。図20に示す通知情報200Cは、「処理要求情報」、「端末情報」、「ユーザ情報」等の情報を含む。
「処理要求情報」は、ユーザから要求された特定の処理の内容を識別するための情報である。処理要求情報は、例えば、処理の名称または処理に割り当てられたID等の識別情報を含む。「端末情報」は、クライアント端末10のスペックを示す情報であり、図5に示した端末情報20の内容を含む。「ユーザ情報」は、「処理要求情報」に対応する処理を要求したユーザを識別するための情報であり、例えば、ユーザ名またはユーザID等である。
ステップS503において、クライアント端末10の送受信部11は、通知情報200Cをサーバ装置50へ送信する。これによって、クライアント端末10は、ユーザから要求された処理の内容、クライアント端末10のスペック(仕様値)を示す情報、および処理を要求したユーザを示す情報を、サーバ装置50へ提供することができる。
以下、ステップS504〜ステップS510の処理は、図13に示したステップS104〜ステップS110の処理と同様であるため、説明を省略する。なお、ステップS504における処理分担の決定処理は、通知情報200Cに含まれるユーザ情報に関連づけられた分担比率を用いる。
ステップS511において、クライアント端末10の送受信部11は、ユーザから要求された処理が終了した場合、端末処理情報およびユーザ評価結果を、サーバ装置50へ送信する。具体的には、端末処理情報は、クライアント端末10において実行された処理に関する情報である。端末処理情報は、例えば、クライアント端末10に割り当てられたタスクの処理に要した時間を示す時間情報を含む。また、端末処理情報は、時間情報として、クライアント端末10に割り当てられた処理に要した時間だけでなく、要求された処理に対する処理結果である処理データを生成するまでに要した時間を含んでもよい。
ユーザ評価結果は、アプリ処理部21による処理が終了した場合にディスプレイ117上に表示されるユーザ評価画面700に入力される、ユーザによる評価結果の情報である。図21は、第3の実施形態に係るユーザ評価画面の一例を示す図である。図21に示すユーザ評価画面700は、アプリ処理部21による処理が終了した場合、ディスプレイ117に表示される。ユーザ評価画面700は、実行された処理に対するユーザ満足度および処理時間に対するユーザ評価の入力を受け付けるための入力アイコンを有する。また、図21に示すように、ユーザ評価画面700は、ユーザ評価画面700に含まれるユーザID(ユーザ情報)によって、入力された評価結果をユーザごとに関連づけることができる。
クライアント端末10のユーザは、ディスプレイ117に表示されたユーザ評価画面700に含まれる項目に対する入力を行うことによって、実行された処理に対する評価を行うことができる。クライアント端末10のユーザは、各項目に対する入力が完了した場合、送信アイコンを選択することによって、クライアント端末10からサーバ装置50へ評価結果を送信させることができる。
ステップS512において、サーバ装置50の管理部55は、送受信部51によって端末処理情報およびユーザ評価結果を受信した場合、記憶部500に記憶された処理分担管理テーブル65Cを更新する。図22は、第3の実施形態に係るサーバ装置における処理分担管理テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS601において、サーバ装置50の送受信部51は、クライアント端末10から送信されたユーザ評価結果を受信した場合、処理をステップS602へ移行させる。一方で、サーバ装置50は、端末処理情報を受信するまで、ステップS601の処理を繰り返す。
ステップS602において、サーバ装置50の管理部55は、ユーザ評価結果が所定の更新条件を満たす場合、処理をステップS603へ移行させる。具体的には、ユーザ評価結果に満足度の情報が、所定の回数以上「不満」が選択された場合、処理をステップS603へ移行させる。
所定の更新条件は、上記に限られず、サーバ装置50の管理者等によって適宜設定・変更可能である。所定の更新条件は、例えば、ユーザ評価結果に含まれる処理時間の回答において「遅い」が選択された回数が所定の回数以上であることを示す条件であってもよい。
一方で、ステップS602において、サーバ装置50の管理部55は、ユーザ評価結果が所定の更新条件を満たさない場合、処理を終了する。ステップS603において、管理部55は、処理分担管理テーブル65Cを更新する。具体的には、管理部55は、ユーザ評価結果によって所定の更新条件が満たされた場合、ユーザ評価結果を入力したユーザのユーザ識別情報に関連づけられた分担比率の情報を更新する。管理部55は、例えば、クライアント端末10に割り当てられる処理の比率を下げて、サーバ装置50の処理の比率を上げるよう、処理分担管理テーブル65Cを更新する。
●第3の実施形態の効果
以上説明したように、情報処理システム1Cは、クライアント端末10における処理に対するサーバ装置50へフィードバックにユーザの主観的評価を含めることで、ユーザごとに特化した分担比率を自律的に設定することができる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末10と通信ネットワーク5を経由して接続されたサーバ装置50であって、要求された特定の処理の内容を示す処理要求情報をクライアント端末10から受信し、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20に基づいて、処理要求情報に示される処理のうち、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50が実行する処理の分担の割り当てを決定する。そして、サーバ装置50は、クライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報をクライアント端末10へ送信し、サーバ装置50に割り当てられた処理を実行する。
そのため、サーバ装置50は、クライアント端末10の性能に応じて、クライアント端末10とサーバ装置50との間で分担させることで、クライアント端末10とサーバ装置50の処理リソースを有効活用させつつ、ユーザから要求された処理に対する処理データを提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、要求された特定の処理の内容を示す処理要求情報とクライアント端末10のスペックを示す端末情報20とを含む通知情報200Aを受信する。そのため、サーバ装置50は、クライアント端末10とサーバ装置50との間における、ユーザから要求された処理の分担の割り当てを、クライアント端末10から受信したクライアント端末10のスペックに応じて決定することができるので、クライアント端末10とサーバ装置50の処理リソースの活用状態を最適化するとともに、ユーザから要求された処理に要する時間を短縮させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、クライアント端末10とサーバ装置50との間で並列して実行可能な処理のうち、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50のアプリ処理部53(第1の処理手段の一例)が実行する処理の分担の割り当てを決定する。そのため、サーバ装置50は、要求された処理に要する時間を遅延させることなく、要求された処理に対する処理データを提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、サーバ装置50の稼働状態を示す状態情報60およびクライアント端末10のスペックを示す端末情報20に基づいて、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50のアプリ処理部53(第1の処理手段の一例)が実行する処理の分担の割り当てを決定する。そのため、サーバ装置50は、クライアント端末10とサーバ装置50との間における、ユーザから要求された処理の分担の割り当てを、クライアント端末10のスペックとサーバ装置50の稼働状態に応じて決定することができるので、クライアント端末10とサーバ装置50の処理リソースの活用状態を最適化するとともに、ユーザから要求された処理に要する時間を短縮させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、所定の処理の内容を示す処理情報と、クライアント端末10とサーバ装置50のアプリ処理部53(第1の処理手段の一例)との間における、処理情報に示される処理の分担比率とを関連づけた処理分担管理テーブル65A(管理情報の一例)を記憶し、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20と処理分担管理テーブル65Aとに基づいて、クライアント端末10が実行する処理とサーバ装置50のアプリ処理部53が実行する処理の分担の割り当てを決定する。そのため、サーバ装置50は、要求された処理ごとに、クライアント端末10とサーバ装置50との間の処理の分担比率を記憶しておくことで、クライアント端末10のスペックに応じた処理の割り当てを決定することができる。
また、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、クライアント端末10を識別するための端末識別情報ごとに、処理情報に示される処理の分担比率を関連づけた処理分担管理テーブル65B(管理情報の一例)を記憶し、クライアント端末10から受信したクライアント端末10に割り当てられた処理に要した時間に関する端末処理情報に基づいて、端末処理情報を送信したクライアント端末10の端末識別情報に関連づけられた分担比率を更新する。そのため、サーバ装置50は、クライアント端末10における処理に関する情報をクライアント端末10から受信することで、クライアント端末10ごとに適した分担比率を自律的に設定することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係るサーバ装置は、ユーザを識別するためのユーザ情報(ユーザ識別情報の一例)ごとに、処理情報に示される処理の分担比率を関連づけた処理分担管理テーブル65C(管理情報の一例)を記憶し、クライアント端末から受信したクライアント端末10に割り当てられた処理に関するユーザの評価を示すユーザ評価結果(評価情報の一例)に基づいて、ユーザ評価結果を入力したユーザのユーザ情報に関連づけられた分担比率を更新する。そのため、サーバ装置50は、クライアント端末10における処理に対するユーザの評価結果をクライアント端末10から受信することで、ユーザごとに特化した分担比率を自律的に設定することができる。
また、本発明の一実施形態に係るクライアント端末は、所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末10であって、要求された特定の処理の内容を示す処理要求情報を、通信ネットワーク5を経由して接続されたサーバ装置50へ送信し、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20に基づいて決定された、処理要求情報に示される処理のうちクライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報を、サーバ装置50から受信する。そして、クライアント端末10は、クライアント端末10に割り当てられた処理を実行した処理結果と、サーバ装置50によって実行された処理結果とを用いて、要求された処理に対する処理データを生成する。
そのため、クライアント端末10は、クライアント端末10の性能に応じてクライアント端末10とサーバ装置との間で割り当てられた処理に対する処理結果を用いて、ユーザから要求された処理に対する処理データを生成することで、クライアント端末10の処理リソースを有効活用しつつ、ユーザから要求された処理に対する処理データを提供することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末10で実行される情報処理方法であって、特定の処理の内容を示す処理要求情報を、通信ネットワーク5を経由して接続されたサーバ装置50へ送信する送信ステップと、クライアント端末10のスペックを示す端末情報20に基づいて決定された、処理要求情報に示される処理のうちクライアント端末10に割り当てられた処理を示す分担情報を、サーバ装置50から受信する受信ステップと、クライアント端末10に割り当てられた処理を実行する処理ステップと、クライアント端末10によって実行された処理結果と、サーバ装置50によって実行された処理結果とを用いて、要求された処理に対する処理データを生成する生成ステップと、を実行する。
そのため、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、クライアント端末10の性能に応じてクライアント端末10とサーバ装置との間で割り当てられた処理に対する処理結果を用いて、ユーザから要求された処理に対する処理データを生成することで、クライアント端末10の処理リソースを有効活用しつつ、ユーザから要求された処理に対する処理データを提供することができる。
●補足●
なお、各実施形態の機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、各実施形態の機能を実行するためのプログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、各実施形態の機能を実行するためのプログラムは、ROM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、CD−RW(Re-Writable)、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MO(Magneto-Optical disc)等の装置可読な記録媒体に格納して頒布することもできる。
さらに、各実施形態の機能の一部または全部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、またはASICとして実装することができ、各実施形態の機能をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog−HDL等により記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の一実施形態に係るサーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1A、1B、1C 情報処理システム
10 クライアント端末
11 送受信部(第2の送信手段の一例、第2の受信手段の一例)
21 アプリ処理部(第2の処理手段の一例)
22 データ統合部(生成手段の一例)
50 サーバ装置
51 送受信部(第1の受信手段の一例、第1の送信手段の一例)
52 判断部(決定手段の一例)
53 アプリ処理部(第1の処理手段の一例)
54 管理部(更新手段の一例)
500 記憶部(記憶手段の一例)
特開2016−024471号公報

Claims (10)

  1. 所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末とネットワークを経由して接続されたサーバ装置であって、
    前記クライアント端末から特定の処理の内容を示す処理要求情報を受信する第1の受信手段と、
    前記クライアント端末のスペックを示す端末情報に基づいて、前記処理要求情報に示される処理のうち、前記クライアント端末が実行する処理と前記サーバ装置が実行する処理の分担の割り当てを決定する決定手段と、
    前記クライアント端末に割り当てられた処理を示す分担情報を前記クライアント端末へ送信する第1の送信手段と、
    前記サーバ装置に割り当てられた処理を実行する第1の処理手段と、
    を備えるサーバ装置。
  2. 前記第1の受信手段は、前記クライアント端末から前記処理要求情報とともに、前記端末情報を受信する、請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記クライアント端末と前記第1の処理手段とで割り当てられる処理は、前記クライアント端末と前記サーバ装置との間で並列して実行可能な処理である、請求項1または2に記載のサーバ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置であって、
    前記決定手段は、前記サーバ装置の稼働状態を示す状態情報および前記端末情報に基づいて、前記クライアント端末が実行する処理と前記第1の処理手段が実行する処理の分担の割り当てを決定する、サーバ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置であって、
    所定の処理の内容を示す処理情報と、前記クライアント端末と前記第1の処理手段との間における、前記処理情報に示される処理の分担比率とを関連づけた管理情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記決定手段は、前記端末情報と前記管理情報とに基づいて、前記クライアント端末が実行する処理と前記第1の処理手段が実行する処理の分担の割り当てを決定する、サーバ装置。
  6. 請求項5に記載のサーバ装置であって、
    前記記憶手段は、前記クライアント端末を識別するための端末識別情報ごとに、前記分担比率を記憶し、
    前記第1の受信手段は、前記クライアント端末から、前記クライアント端末に割り当てられた処理に要した時間に関する端末処理情報を受信し、更に、
    前記端末処理情報に基づいて、当該端末処理情報を送信したクライアント端末の前記端末識別情報に関連づけられた前記分担比率を更新する更新手段を備える、サーバ装置。
  7. 請求項5に記載のサーバ装置であって、
    前記記憶手段は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報ごとに、前記分担比率を記憶し、
    前記第1の受信手段は、前記クライアント端末から、前記クライアント端末に割り当てられた処理に関する前記ユーザの評価を示す評価情報を受信し、更に、
    前記評価情報に基づいて、当該評価情報を入力したユーザの前記ユーザ識別情報に関連づけられた前記分担比率を更新する更新手段を備える、サーバ装置。
  8. 所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末であって、
    特定の処理の内容を示す処理要求情報を、ネットワークを経由して接続されたサーバ装置へ送信する第2の送信手段と、
    前記クライアント端末のスペックを示す端末情報に基づいて決定された、前記処理要求情報に示される処理のうち前記クライアント端末に割り当てられた処理を示す分担情報を、前記サーバ装置から受信する第2の受信手段と、
    前記クライアント端末に割り当てられた処理を実行する第2の処理手段と、
    前記第2の処理手段によって実行された処理結果と、前記サーバ装置によって実行された処理結果とを用いて、前記要求された処理に対する処理データを生成する生成手段と、
    を備えるクライアント端末。
  9. 所定の処理の要求を受け付けるクライアント端末で実行される情報処理方法であって、
    特定の処理の内容を示す処理要求情報を、ネットワークを経由して接続されたサーバ装置へ送信する送信ステップと、
    前記クライアント端末のスペックを示す端末情報に基づいて決定された、前記処理要求情報に示される処理のうち前記クライアント端末に割り当てられた処理を示す分担情報を、前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
    前記クライアント端末に割り当てられた処理を実行する処理ステップと、
    前記クライアント端末によって実行された処理結果と、前記サーバ装置によって実行された処理結果とを用いて、前記要求された処理に対する処理データを生成する生成ステップと、を実行する情報処理方法。
  10. コンピュータに請求項9に記載の情報処理方法を実行させるプログラム。
JP2018216950A 2018-03-08 2018-11-20 サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラム Pending JP2019160287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/269,602 US10880365B2 (en) 2018-03-08 2019-02-07 Information processing apparatus, terminal apparatus, and method of processing information

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042172 2018-03-08
JP2018042172 2018-03-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019160287A true JP2019160287A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67994095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018216950A Pending JP2019160287A (ja) 2018-03-08 2018-11-20 サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019160287A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7065545B1 (ja) * 2021-11-12 2022-05-12 株式会社フロンティア ライブ配信システム、ライブ配信方法、及びライブ配信プログラム
JP7575205B2 (ja) 2020-06-15 2024-10-29 Lineヤフー株式会社 実行装置、実行方法、および実行プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7575205B2 (ja) 2020-06-15 2024-10-29 Lineヤフー株式会社 実行装置、実行方法、および実行プログラム
JP7065545B1 (ja) * 2021-11-12 2022-05-12 株式会社フロンティア ライブ配信システム、ライブ配信方法、及びライブ配信プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2023203591A1 (en) Display method and apparatus
CN111090687B (zh) 数据处理方法及装置、系统、计算机可读存储介质
US10866706B2 (en) Electronic device for displaying application and operating method thereof
US20210204127A1 (en) Image Sharing Method and System, and Electronic Device
CN108388671B (zh) 信息分享方法、装置、移动终端和计算机可读介质
US10048828B2 (en) Method of interface control and electronic device thereof
US20210026531A1 (en) Collaborative drawing method and electronic device therefor
TW201621706A (zh) 使用近場通訊來以權限控制進行共享內容
KR20200004530A (ko) 복사된 메시지 리스트를 제공하는 방법과 시스템 및 비-일시적인 컴퓨터 판독가능한 기록 매체
KR20210003224A (ko) 원격 디바이스로부터의 직접 입력
US10922193B2 (en) Data backup method, storage medium, and terminal
CN112256425A (zh) 负载均衡方法及系统、计算机集群、信息编辑方法及终端
US20230328362A1 (en) Electronic device and method providing content associated with image to application
CN112119623A (zh) 基于帐户组共享内容的方法和执行该方法的电子装置
JP2017530350A (ja) 要求されたセンサ特性に基づく自動センサ選択
US10880365B2 (en) Information processing apparatus, terminal apparatus, and method of processing information
CN110462660B (zh) 控制计算系统以生成用于日历共享的预先接受的缓存
JP2019160287A (ja) サーバ装置、クライアント端末、情報処理方法およびプログラム
US20210026807A1 (en) Method for managing data associated with application and electronic device therefor
CN114143280B (zh) 会话显示方法、装置、电子设备及存储介质
US20180309900A1 (en) Asynchronously Requesting Information From A Camera Device
CN112860365B (zh) 内容显示方法、装置、电子设备和可读存储介质
JP2016071509A (ja) 情報処理システム、端末装置及びプログラム
CN111522798B (zh) 数据同步方法、装置、设备及可读存储介质
US11726647B2 (en) Content sharing method and electronic device therefor