JP6557964B2 - 紙幣取扱装置 - Google Patents
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このような分割された搬送路にジャム等の障害により紙幣が残留した場合には、係員は表示された搬送路を解放し、操作ノブを正逆方向に操作して残留紙幣を除去し、除去後に搬送路を閉鎖して残留確認運転を行い、搬送路上の残留紙幣の有無を確認している。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、操作ノブを用いて残留紙幣を除去する場合に、紙幣の噛み込みを防止する手段を提供することを目的とする。
図1において、1は紙幣取扱装置としての紙幣入出金機である。
2は入出金部であり、顧客が投入した紙幣Pを受入れる機能、および顧客に支払う紙幣Pを集積して顧客に引渡す機能等を有する、紙幣入出金機1の構成要素の一つであって、紙幣入出金機1の前面側に設けられている。
また、鑑別部4は、その上部が、搬送される紙幣Pの面に沿った、紙幣Pの搬送方向(紙幣搬送方向という。)の直交方向の一方の端部に、紙幣搬送方向と平行に設けられた回転支点を中心に開閉可能に設けられ、上部を開作動させて形成した開口から鑑別部4内の紙幣Pの取出しが可能なように構成されている。本実施例では、図2の紙面手前側が開口するよう構成されている(図4等参照)。
7は紙幣収納部であり、入金された紙幣P等を金種別に収納する紙幣入出金機1の構成要素の一つとして複数設けられている。
8はリジェクト部であり、出金処理時に各紙幣収納部7から繰出され、鑑別部4で重送等の搬送異常と鑑別された出金リジェクト紙幣を収納する紙幣入出金機1の構成要素の一つであって、搬送された紙幣Pを集積する集積機構を有する集積口8aを備えている。
11は補充回収カセットであり、紙幣入出金機1へ補充する紙幣Pや紙幣入出金機1から回収した紙幣Pの運搬に用いる紙幣入出金機1の構成要素の一つであって、その上部には、繰出時に図示しないステージ上に収納された紙幣Pを1枚毎に分離して繰出すと共に回収時に搬送された紙幣Pを集積する分離集積機構を有する繰出集積口11aが設けられており、紙幣入出金機1の後面側に着脱可能に装着される。
13は集積部であり、補充回収カセット11の下部で補充リジェクト部12の上方に配置され、補充回収カセット11の繰出集積口11aから繰出され、鑑別部4で計数して再び補充回収カセット11に戻された紙幣Pを集積する部位であって、搬送された紙幣Pを集積する集積機構を有する集積口13aを備えており、補充回収カセット11に装填された紙幣Pの装填枚数を計数するとき等に用いられる。
また、搬送路の各分岐部には、図示しない切替ブレード等により紙幣Pの搬送方向を切替える切替機構が設けられている。
更に、本実施例の搬送路には、搬送路上に残留した紙幣Pの位置が検出できるように、分岐部の周辺や受渡部の近傍に図示しない紙幣検知センサが配置されている。
搬送路21は、鑑別部4の内部で受渡口4aと受渡口4bとの間を接続する搬送路である。
搬送路22は、入出金部2の繰出口2aと、搬送路20の鑑別部4側に設けられた第1分岐部(図1に円で囲った数字で示す。以下同じ)との間を接続する搬送路である。
搬送路25は、各紙幣収納部7の上方に配置された、受渡部24aから各紙幣収納部7に紙幣Pを搬送する搬送路であって、前面側から順に、各紙幣収納部7の繰出集積口7aに接続する搬送路25aへ分岐する第7、第8、第9、第10分岐部が設けられている。
搬送路27は、搬送路25の第9分岐部と第10分岐部との間に設けられた第11分岐部と、搬送路23の第3分岐部との間を接続する搬送路であって、上部ユニット1aと下部ユニット1bとの間に受渡部27aが設けられている。
搬送路29は、搬送路23の第5分岐部から補充回収カセット11の繰出集積口11aに至る搬送路である。
このため、上部ユニット1aと下部ユニット1bとの間の受渡部24a、27a、28aおよび搬送路29の補充回収カセット11との受渡部である繰出集積口11aは、引出し時に分離可能に構成されている。
入金処理の場合は、現金自動預払機35から入金時の取込指令を受けた紙幣入出金機1は、入出金部2のシャッタ3を解放し、紙幣Pが投入されると、シャッタ3を閉鎖して投入された紙幣Pを一時保留部5に取込む入金処理の取込処理を行う。
そして、紙幣入出金機1は、鑑別部4で計数した金種別の枚数を基に入金金額を算出して現金自動預払機35へ通知し、現金自動預払機35に表示された入金金額が確定されて現金自動預払機35から収納指令を受けると、確定された紙幣Pを収納する入金処理の収納処理を行う。
更に、現金自動預払機35における入金金額の表示時に顧客による返却指示が入力された場合は、現金自動預払機35から返却指令を受けた紙幣入出金機1は、一時保留部5に集積した紙幣Pを顧客に返却する入金処理の返却処理を行う。
このようにして、本実施例の紙幣入出金機1による入金処理が行われる。
出金処理の場合は、現金自動預払機35から出金金額を添付した出金指令を受けた紙幣入出金機1は、収納している紙幣Pを顧客に引渡す出金処理を開始する。
そして、紙幣入出金機1は、出金金額に相当する紙幣Pの入出金部2への集積を終えると、入出金部2のシャッタ3を開放して顧客に紙幣Pを引渡し、顧客の受取りを確認して出金処理を終了させる。
紙幣入出金機1に装着された補充回収カセット11から紙幣Pを補充する場合は、現金自動預払機35から補充指令を受けた紙幣入出金機1は、補充回収カセット11に装填された紙幣Pを各紙幣収納部7に補充する補充処理を行う。
このようにして、本実施例の紙幣入出金機1による補充処理が行われる。
紙幣入出金機1に装着された補充回収カセット11へ紙幣Pを回収する場合は、現金自動預払機35から回収指令を受けた紙幣入出金機1は、各紙幣収納部7に収納されている紙幣Pを補充回収カセット11に回収する回収処理を行う。
紙幣入出金機1に装着された補充回収カセット11に装填された紙幣Pの装填枚数を計数する場合は、現金自動預払機35から装填枚数計数指令を受けた紙幣入出金機1は、補充回収カセット11に装填された紙幣Pの装填枚数を計数する装填枚数計数処理を行う。
上記のようにして、入金処理や出金処理等が実行されている場合に、一時保留部5と鑑別部4との間を接続する搬送路20において、ジャム等の障害により紙幣Pの残留が発生した場合の当該紙幣Pの除去作業等について、図3ないし図5を用いて説明する。
本実施例の搬送路20は、図3に示す構成を備えている。
つまり、本実施例の操作ノブ40は、矢印A方向に回転させたときのみ、搬送路20上の紙幣Pを鑑別部4の方向に移動させるように搬送路20のベルトおよび/もしくはローラを駆動し、反A方向に回転させても搬送路20を駆動しないように構成されている。
オープンガイドとしての搬送ガイド42aは、一時保留部5の口元に取付けられ、操作ノブ40の近傍に設けられた、搬送される紙幣Pの面に沿った紙幣搬送方向の直交方向の回転支点を中心に開閉可能に構成されており、一時保留部5を上方へ回動させたときに、共に上方へ回動する。
搬送ガイド42e、42fは、第2分岐部側の搬送路23を挟んで対向配置されたガイド部材であって、紙幣入出金機1の装置本体に取付けられており、搬送路20により第2分岐部まで搬送された紙幣Pを搬送路23の方向へ案内する。
そして、係員は、搬送路20等を元の状態に戻した後に、紙幣入出金機1の搬送路20等の全ての搬送路を駆動して残留確認運転を行い、全ての紙幣検知センサが紙幣Pの通過を検出しないことによって、搬送路上の紙幣Pの不存在を確認し、残留紙幣の除去作業を終了する。
本実施例の鑑別部4の受渡口4bと搬送路25への受渡部24aとの間を接続する搬送路24は、図6に示す構成を備えている。
図6において、45は操作ノブであり、搬送路24上に存在する紙幣Pを手動で移動させるときに回転操作するノブであって、搬送路24の鑑別部4の受渡口4bの口元近傍に設けられており、図6に示す矢印B方向にのみ回転可能に構成され、その逆方向である反B方向へは空転するように構成されている。
搬送ガイド46a、46bは、鑑別部4の受渡口4bの口元から受渡部24aまでの間の搬送路24の一方の側で紙幣Pの搬送を案内するガイド部材である。
搬送ガイド46cは、鑑別部4の受渡口4bの口元から受渡部24aまでの間の搬送路24を挟んで搬送ガイド46a、46bに対向配置されたガイド部材であって、紙幣入出金機1の装置本体に取付けられており、搬送路24の他方の側で紙幣Pの搬送を案内する。
オープンガイドとしての搬送ガイド46bは、搬送ガイド46aを挟んで鑑別部4の反対側に配置され、その搬送ガイド46aとの接続部に設けられた、搬送される紙幣Pの面に沿った紙幣搬送方向の直交方向の回転支点を中心に開閉可能に構成されており、搬送ガイド46bを上方へ回動させたときに、搬送ガイド46bの鑑別部4の反対側に搬送ガイド46cとの間の開口部47が形成される(図7参照)。
紙幣入出金機1は、紙幣検知センサが紙幣Pの通過を検知しないことによって、搬送路上に残留する紙幣Pを検出すると、搬送路20等の全ての搬送路を停止させた後に、保守を担当する係員に残留紙幣が存在する旨と、障害が発生した搬送路の部位を報知する。
そして、係員は、搬送路24等を元の状態に戻した後に、紙幣入出金機1の搬送路24等の全ての搬送路を駆動して残留確認運転を行い、全ての紙幣検知センサが紙幣Pの通過を検出しないことによって、搬送路上の紙幣Pの不存在を確認し、残留紙幣の除去作業を終了する。
また、当該紙幣Pが破損せずに落下してしまった場合は、当該紙幣の回収に時間を要し、残留紙幣の除去作業における作業効率が低下してしまうことになる。
2 入出金部
2a、5a 繰出口
2b、5b、8a、9a、12a、13a 集積口
3 シャッタ
4 鑑別部
4a、4b 受渡口
5 一時保留部
7 紙幣収納部
7a、11a 繰出集積口
8 リジェクト部
9 取込部
11 補充回収カセット
12 補充リジェクト部
13 集積部
20〜29、25a、28b 搬送路
24a、27a、28a 受渡部
35 現金自動預払機
40、45 操作ノブ
42a〜42f、46a〜46c 搬送ガイド
43、47 開口部
Claims (4)
- 紙幣を搬送する搬送路と、
前記搬送路を形成し、前記搬送路に対して回転支点を中心に開閉可能に設けられた搬送ガイドと、
前記搬送路上の紙幣を移動させる操作ノブと、
開閉機構を有し、前記搬送ガイドを前記回転支点を中心に開くことにより形成された開口部から前記回転支点に向かう方向に設けられた構成要素と、を備え、
前記操作ノブは、前記開口部から前記回転支点に向かう方向にのみ紙幣を移動可能に設けられ、
前記構成要素を開作動させることにより紙幣の除去を可能にしたことを特徴とする紙幣取扱装置。 - 請求項1に記載の紙幣取扱装置において、
前記開閉機構を有する構成要素は、鑑別部であることを特徴とする紙幣取扱装置。 - 請求項1または請求項2に記載の紙幣取扱装置において、
前記搬送ガイドの前記回転支点は、搬送される紙幣の面に沿った紙幣搬送方向の直交方向に設けられていることを特徴とする紙幣取扱装置。 - 操作者が投入した紙幣を受け入れ、操作者に支払う紙幣を集積する入出金部と、
前記入出金部から受け入れた紙幣、および支払うべき紙幣を鑑別する鑑別部と、
前記鑑別部で正券と鑑別された紙幣を一時保留する一時保留部と、
前記各部を接続する搬送路と、
前記一時保留部から鑑別部へ向かう搬送路を形成し、前記搬送路に対して回転支点を中心に開閉可能に設けられた搬送ガイドと、
前記搬送路上の紙幣を移動させる操作ノブと、
開閉機構を有し、前記搬送ガイドを前記回転支点を中心に開くことにより形成された開口部から前記回転支点に向かう方向に設けられた構成要素と、を備え、
前記操作ノブは、前記開口部から前記回転支点に向かう方向にのみ紙幣を移動可能に設けられ、
前記構成要素を開作動させることにより紙幣の除去を可能にしたことを特徴とする紙幣取扱装置。
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