JP6556000B2 - 直動式電磁弁及びそれをパイロット弁として備えた四方切換弁 - Google Patents

直動式電磁弁及びそれをパイロット弁として備えた四方切換弁 Download PDF

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Description

本発明は、ヒートポンプ式冷暖房システム等において流路切換用に用いられるパイロット式の四方切換弁に係り、特に、除霜運転前後の運転切り換え時に発生する騒音を効果的に低減することのできる直動式電磁弁、及びそれをパイロット弁として備えた四方切換弁に関する。
一般に、ルームエアコン、カーエアコン等のヒートポンプ式冷暖房システムは、圧縮機、室外熱交換器、室内熱交換器、及び膨張弁等に加えて、流路(流れ方向)切換手段としての四方切換弁を備えている。
この四方切換弁を備えたヒートポンプ式冷暖房システムの一例を図23を参照しながら簡単に説明する。図示例のヒートポンプ式冷暖房システム200は、冷房運転(及び除霜運転)と暖房運転との切り換えを流路切換弁としての四方切換弁240で行うようになっており、基本的には、圧縮機210、室外熱交換器220、室内熱交換器230、及び膨張弁260を備え、圧縮機210の吐出側と吸入側と、室外熱交換器220と、室内熱交換器230との間に4つのポート、すなわち、吐出側高圧ポートD、室外側入出ポートC、室内側入出ポートE、及び吸入側低圧ポートSを有する四方切換弁240が配在されている。
前記各機器間は導管(パイプ)等で形成される流路で接続されており、冷房運転時には、図23(A)に示される如くに、四方切換弁240の吐出側高圧ポートDが室外側入出ポートCに、また、室内側入出ポートEが吸入側低圧ポートSにそれぞれ連通せしめられる。これにより、冷媒が圧縮機210に吸入されるとともに、圧縮機210から高温高圧の冷媒が四方切換弁240を介して室外熱交換器220に導かれ、ここで室外空気と熱交換して凝縮し、高圧の二相冷媒となって膨張弁260に導入される。この膨張弁260により高圧の冷媒が減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室内熱交換機230に導入され、ここで室内空気と熱交換(冷房)して蒸発し、室内熱交換機230からは低温低圧の冷媒が四方切換弁240を介して圧縮機210の吸入側に戻される。
それに対し、暖房運転時には、図23(B)に示される如くに、四方切換弁240の吐出側高圧ポートDが室内側入出ポートEに、また、室外側入出ポートCが吸入側低圧ポートSにそれぞれ連通せしめられ、圧縮機210から高温高圧の冷媒が室内熱交換機230に導かれ、ここで室内空気と熱交換(暖房)して凝縮し、高圧の二相冷媒となって膨張弁260に導入される。この膨張弁260により高圧の冷媒が減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室外熱交換器220に導入され、ここで室外空気と熱交換して蒸発し、室外熱交換器220からは低温低圧の冷媒が四方切換弁240を介して圧縮機210の吸入側に戻される。
この暖房運転中においては、従来より、必要に応じて(通常は定期的に)、室外熱交換器220に付着した霜を取り除く(溶かす)べく、一時的に、当該暖房運転時とは逆のサイクル、つまり冷房運転時と同じサイクルで冷媒を循環させて、室外熱交換器220を発熱させる除霜運転を行い、この除霜運転が終了すると、再び暖房運転に復帰させるようにされている。
ところが、暖房運転から除霜運転への切り換え時(流路切り換え時)には、高圧冷媒が流れ込むポートが室内側入出ポートEから室外側入出ポートCへ切り換えられ、除霜運転から暖房運転への切り換え時には、高圧冷媒が流れ込むポートがその逆の室外側入出ポートCから室内側入出ポートEへ切り換えられる。そのため、該切り換え時には、両ポートの開口面積が急激に変化するとともに、高圧の冷媒が低圧側のポート(導管)に一気に流れ込み、当該システム200内において急激な圧力変動が発生し、大きな騒音(切換音)が発生するという問題がある。
かかる騒音を低減すべく、従来においては、例えば特許文献1、2等に所載のように、上記運転への切り換え時に、圧縮機を停止させるか、あるいは圧縮機の周波数(回転数)を徐々に低下させて、高圧側と低圧側の圧力差を小さく(前記騒音が許容できる程度まで小さく)してから運転(流路)の切り換えを行うようにしている。
特開平6−247135号公報 特開2003−240391号公報
しかしながら、上記のように、暖房運転から除霜運転への切り換え時に、圧縮機を停止させるか、あるいは圧縮機の周波数(回転数)を下げて、高圧側と低圧側の圧力差を徐々に小さくするようにした場合、騒音は低減できるものの、暖房運転から実際に除霜運転に入るまでの所要時間が実質的に長くなるとともに、除霜運転から暖房運転への切り換え時にも同様に、冷媒の圧力が所要の高圧に戻るまでに長時間を要し、室内熱交換器から暖かい空気が出てくるまでに長時間を要するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、暖房運転から除霜運転へ及び除霜運転から暖房運転への切り換え時に、圧縮機の周波数を大きく下げることを要さずに、騒音を効果的に低減できるとともに、暖房運転から除霜運転へ及び除霜運転から暖房運転への切り換えを迅速に行うことを可能とする直動式電磁弁及びそれをパイロット弁として備えた四方切換弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る直動式電磁弁は、基本的には、一端側外周に電磁コイルが外嵌固定された弁ケースに、一端側から順次、吸引子、第1プランジャ、及び、第2プランジャが直列的に配在されるとともに、前記第2プランジャの一部に、前記第1プランジャの外側を通って前記吸引子側に延びる伸延部が設けられ、前記弁ケースの軸方向における前記伸延部の前記吸引子側に対向する面積が前記第1プランジャの前記吸引子側に対向する面積より小さくされ、前記弁ケースにおける前記第2プランジャより他端側に、主ポートが設けられるとともに、第1、第2、第3、及び第4ポートが開口せしめられた弁座が設けられ、該弁座に、前記第1、第2、及び第3ポート間の連通状態を切り換えるべく前記第1プランジャに連動する第1弁体が摺動自在に対接せしめられるとともに、前記第4ポートを開閉すべく前記第2プランジャに連動する第2弁体が摺動自在に対接せしめられるか又は離接可能に配在され、前記電磁コイルへの印加電圧に応じて、前記第1プランジャと前記第1弁体並びに前記第2プランジャと前記第2弁体がそれぞれ複数の位置をとるようにされる。
より具体的な好ましい態様では、一端側外周に電磁コイルが外嵌固定された弁ケースに、一端側から順次、吸引子、圧縮コイルばねからなる第1ばね、第1プランジャ、圧縮コイルばねからなる第2ばね、及び、第2プランジャが直列的に配在されるとともに、前記第2プランジャの一部に、前記第1プランジャの外側を通って前記吸引子側に延びる伸延部が設けられ、前記弁ケースの軸方向における前記伸延部の前記吸引子側に対向する面積が前記第1プランジャの前記吸引子側に対向する面積より小さくされ、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャの他端側への移動を阻止すべく第1ストッパ及び第2ストッパが設けられ、前記弁ケースにおける前記第2プランジャより他端側に、高圧導入ポートが設けられるとともに、第1、第2、及び第3ポート並びに第4ポートが開口せしめられた弁座が設けられ、該弁座に、前記第1、第2、及び第3ポート間の連通状態を切り換えるべく前記第1プランジャに押し引きされるスライド式の第1弁体が摺動自在に対接せしめられるとともに、前記第4ポートを開閉すべく前記第2プランジャに押し引きされるスライド式の第2弁体が摺動自在に対接せしめられるか又はポペット式の第2弁体が離接可能に配在され、前記電磁コイルへの印加電圧に応じて、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャがそれぞれ吸引位置と非吸引位置とをとり、前記第1プランジャに連動して前記第1弁体が前記第1ポートと前記第2ポートを連通させる一端位置と前記第2ポートと前記第3ポートを連通させる他端位置とをとるとともに、前記第2プランジャに連動して前記第2弁体が前記第4ポートを開く開位置とそれを閉じる閉位置とをとるようにされる。
好ましい態様では、前記電磁コイルへの通電がオフの状態では、前記第1ばね及び前記第2ばねの付勢力により、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとるとともに、前記第2プランジャが前記第2ストッパに接当係止された非吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記閉位置をとり、この状態において、前記電磁コイルに第1電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとったままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、この状態において、前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力に抗して前記吸引子に引き寄せられた吸引位置をとるが、前記第2プランジャは前記吸引位置をとったままとなり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記開位置をとったままとされ、この状態において、前記電磁コイルに前記第1及び第2電圧より低い第3電圧を印加すると、前記吸引子の吸着力により前記第1プランジャは前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャは前記第2ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされる。
他の好ましい態様では、前記電磁コイルに前記第3電圧が印加され、前記吸引子の吸着力により前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたまま、かつ、前記第2プランジャも前記非吸引位置をとったままの状態において、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、その後、前記電磁コイルへの通電をオフにすると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻されるとともに、前記第2プランジャが前記第2ばね付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記他端位置に戻されるとともに、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされる。
別の好ましい態様では、前記弁ケースにおける前記吸引子の一端側に永久磁石が配在される。
更に好ましい態様では、前記電磁コイルへの通電がオフの状態では、前記第1ばね及び前記第2ばねの付勢力により、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとるとともに、前記第2プランジャが前記第2ストッパに接当係止された非吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記閉位置をとり、この状態において、前記電磁コイルに第1電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとったままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、この状態において、前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力に抗して前記吸引子に引き寄せられた吸引位置をとるが、前記第2プランジャは前記吸引位置をとったままとなり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記開位置をとったままとされ、この状態において、前記電磁コイルへの通電をオフにすると、前記永久磁石の磁力により前記第1プランジャは前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャは前記第2ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされる。
他の好ましい態様では、前記電磁コイルへの通電がオフにされ、前記永久磁石の磁力により前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたまま、かつ、前記第2プランジャも前記非吸引位置をとったままの状態において、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、その後、前記電磁コイルに極性を反転させた第3電圧を印加すると、前記永久磁石の磁力が相殺され、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻されるとともに、前記第2プランジャが前記第2ばね付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記他端位置に戻されるとともに、前記第2弁体が前記閉位置に戻され、その後、前記電磁コイルへの通電をオフにすると、前記第1プランジャが前記非吸引位置、前記第2プランジャが前記非吸引位置、前記第1弁体が前記他端位置、及び前記第2弁体が前記閉位置を維持するようにされる。
一方、本発明に係る四方切換弁の一つは、冷房運転、暖房運転、及び冷媒を冷房運転時と同方向に流す除霜運転を選択的に行えるようにされたヒートポンプ式冷暖房システムに使用される、冷媒流れ方向を切り換えるためのスライド式のもので、上記構成の直動式電磁弁をパイロット弁として備えるとともに、シリンダ型の四方弁本体を備え、該四方弁本体に、一端側から順次、第1作動室、第1ピストン、主弁室、第2ピストン、第2作動室が配在され、前記主弁室に、圧縮機の吐出側に接続される吐出側高圧ポートが設けられるとともに、主弁座が設けられ、該主弁座の弁シート面に、一端側から順次、室外熱交換器に接続される室外側入出ポート、前記圧縮機の吸入側に接続される吸入側低圧ポート、及び室内熱交換器に接続される室内側入出ポートが開口せしめられるとともに、前記室外側入出ポートを開きかつ前記吸入側低圧ポートと前記室内側入出ポートとを連通させる冷房位置と、前記室内側入出ポートを開きかつ前記吸入側低圧ポートと前記室外側入出ポートとを連通させる暖房位置とを選択的にとり得る断面逆立椀形状の主弁体が摺動自在に対接せしめられ、前記直動式電磁弁における前記高圧導入ポートが前記吐出側高圧ポートに、前記第1ポートが前記第1作動室に、前記第2ポートが前記吸入側低圧ポートに、前記第3ポートが前記第2作動室にそれぞれ接続されるとともに、前記第4ポートが前記吸入側低圧ポートに接続され、除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、前記直動式電磁弁の前記第2弁体に前記第4ポートを開く開位置をとらせて前記主弁室の圧力を所定圧まで低下させ得るように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る四方切換弁の他の一つは、冷房運転、暖房運転、及び冷媒を冷房運転時と同方向に流す除霜運転を選択的に行えるようにされたヒートポンプ式冷暖房システムに使用される、冷媒流れ方向を切り換えるためのロータリー式のもので、上記構成の直動式電磁弁をパイロット弁として備えるとともに、主弁室を画成する筒状の主弁ハウジング、前記主弁室に回動可能に配在された主弁体、及び、前記主弁体を回動させるための、高圧冷媒が選択的に導入・排出される容積可変の第1作動室と第2作動室を持つアクチュエータを有する主弁を備え、前記主弁ハウジングに、圧縮機の吐出側に接続される吐出側高圧ポート、室外熱交換器に接続される室外側入出ポート、前記圧縮機の吸入側に接続される吸入側低圧ポート、及び室内熱交換器に接続される室内側入出ポートが開口せしめられ、前記第1作動室及び前記第2作動室への高圧冷媒の導入・排出を制御して前記主弁体を回転させることにより、連通するポート間が切り換えられ、それによって、冷房又は除霜運転から暖房運転へ、及び、暖房運転から冷房又は除霜運転へ切り換えられるようにされ、前記直動式電磁弁における前記高圧導入ポートが前記吐出側高圧ポートに、前記第1ポートが前記第1作動室に、前記第2ポートが前記吸入側低圧ポートに、前記第3ポートが前記第2作動室にそれぞれ接続されるとともに、前記第4ポートが前記吸入側低圧ポートに接続され、除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、前記直動式電磁弁の前記第2弁体に前記第4ポートを開く開位置をとらせて前記主弁室の圧力を所定圧まで低下させ得るように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る直動式電磁弁をパイロット弁として備えた四方切換弁は、除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、直動式電磁弁の第2弁体に開位置をとらせて主弁室の圧力を所定圧まで徐々に低下させるように構成されているので、暖房運転から除霜運転へ及び除霜運転から暖房運転への切り換え時に、圧縮機の周波数を大きく下げることを要さずに、高圧側と低圧側の圧力差を小さくでき、そのため、騒音を効果的に低減できるとともに、冷媒の圧力が所要の高圧に戻るまでの所要時間を短縮でき、それに伴い、暖房運転から除霜運転に入るまでの所要時間や室内熱交換器から暖かい空気が出てくるまでの時間を短縮できる。
このように、本発明によれば、ヒートポンプ式冷暖房システムにおいて、騒音を低減しながら暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを迅速に行うことが可能となり、加えて、本発明に係る直動式電磁弁以外の電磁弁等は不要とされるので、比較的シンプルな構成のもとで、冷房運転、暖房運転、及び除霜運転を行うことができ、そのため、設置コストや部品コストを低く抑えることができる。
また、本発明に係る直動式電磁弁は、第2プランジャの一部に、第1プランジャの外側を通って吸引子側(一端側)に延びる伸延部が設けられているので、磁気効率が高くなり、これにより、暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際の直動式電磁弁の切り換え動作が容易となる。
さらに、直動式電磁弁に永久磁石が付設されていない場合には、部品点数が削減され、よりシンプルな構成となるとともに、直動式電磁弁に永久磁石が付設されて自己保持タイプの電磁弁とされている場合には、冷房運転時(除霜運転時)及び暖房運転時に、電磁コイルへの通電をオフにすることが可能となり、これにより省エネ化が図られる。
上記した以外の、課題、構成、及び作用効果は、以下の実施形態により明らかにされる。
本発明に係る直動式電磁弁の第1実施形態をパイロット弁として備えたスライド式の四方切換弁が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの冷房運転時(除霜運転時)を示す全体構成図。 図1に示される四方切換弁の四方弁本体の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き断面図。 図1に示されるスライド式の四方切換弁が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの暖房運転時を示す全体構成図。 図1に示される四方切換弁のパイロット弁である、第1実施形態の直動式電磁弁の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き拡大断面図。 (A)は、第1実施形態の直動式電磁弁の内部構造を示す拡大斜視図、(B)は、図4のU−U矢視線に従う断面図、(C)は、図4のV−V矢視線に従う断面図。 第1実施形態の直動式電磁弁の除霜運転から暖房運転への切換途中(電圧V1印加状態)を示す拡大断面図。 第1実施形態の直動式電磁弁の除霜運転から暖房運転への切換途中(電圧V2印加状態)を示す拡大断面図。 第1実施形態の直動式電磁弁の暖房運転時(電圧V3印加状態)を示す拡大断面図。 第1実施形態の直動式電磁弁の暖房運転から除霜運転への切換途中(電圧V2印加状態)を示す拡大断面図。 第1実施形態の直動式電磁弁の各部の動作及び位置を状態毎に示す一覧表。 第1実施形態のヒートポンプ式冷暖房システムにおける各部の動作・位置・状態の概要を示すタイムチャート。 本発明に係る直動式電磁弁の第2実施形態をパイロット弁として備えたロータリー式の四方切換弁を示し、(A)は一側面図、(B)は上面側配置図(冷房位置)、(C)は上面側配置図(暖房位置)。 図12に示されるロータリー式の四方切換弁(図12(B)のX−X断面が示されている)が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの冷房運転時(除霜運転時)を示す全体構成図。 図12に示されるロータリー式の四方切換弁(図12(C)のX−X断面が示されている)が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの暖房運転時を示す全体構成図。 (A)は、図12に示されるアクチュエータの主要部を示す部分拡大断面図、(B)は、(A)に示される運動変換機構の主要部の分解斜視図。 図13に示される四方切換弁のパイロット弁である、第2実施形態の直動式電磁弁の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き拡大断面図。 第2実施形態の直動式電磁弁の除霜運転から暖房運転への切換途中(電圧V1印加状態)を示す拡大断面図。 第2実施形態の直動式電磁弁の除霜運転から暖房運転への切換途中(電圧V2印加状態)を示す拡大断面図。 第2実施形態の直動式電磁弁の暖房運転時(無通電ラッチ状態)を示す拡大断面図。 第2実施形態の直動式電磁弁の暖房運転から除霜運転への切換途中(電圧V2印加状態)を示す拡大断面図。 第2実施形態の直動式電磁弁の各部の動作及び位置を状態毎に示す一覧表。 第2実施形態のヒートポンプ式冷暖房システムにおける各部の動作・位置・状態の概要を示すタイムチャート。 ヒートポンプ式冷暖房システムの一例を示し、(A)は冷房運転時(及び除霜運転時)の冷媒流れを示す概略構成図、(B)は暖房運転時の冷媒流れを示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る直動式電磁弁の第1実施形態をパイロット弁として備えたスライド式の四方切換弁が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの冷房運転時(除霜運転時)を示す全体構成図、図2は、図1に示される四方切換弁の四方弁本体の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き断面図、図3は、図1に示されるスライド式の四方切換弁が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの暖房運転時を示す全体構成図である。また、図4は、図1に示される四方切換弁のパイロット弁である、第1実施形態の直動式電磁弁の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き拡大断面図である。
なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際にヒートポンプ式冷暖房システムに組み込まれた状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
図1に示されるヒートポンプ式冷暖房システム200は、圧縮機210、室外熱交換器220、室内熱交換器230、膨張弁260、及び本発明の第1実施形態のパイロット式の四方切換弁1を備えている。
本第1実施形態の四方切換弁1は、スライド式のもので、基本的に、シリンダ型の四方弁本体10と、パイロット弁としての単一の直動式電磁弁50とを備えている。
[四方弁本体10の構成]
四方弁本体10は、シリンダ部11を有し、このシリンダ部11に、左端側から順次、第1作動室31、第1ピストン21、主弁室12、第2ピストン22、及び第2作動室32が配在されている。前記第1及び第2ピストン21、22にはいずれにも、シリンダ部11を気密的に仕切るべく、シリンダ部11の内周面にその外周部が圧接するばね付きパッキンが取り付けられている。
シリンダ部11の左端には、第1ピストン21の左方向への移動を阻止するストッパを兼ねる左端蓋部材11Aが気密的に固着され、シリンダ部11の右端には、第2ピストン22の右方向への移動を阻止するストッパを兼ねる右端蓋部材11Bが気密的に固着されている。
前記主弁室12の上部には、圧縮機210の吐出側に導管を介して接続される、管継手からなる吐出側高圧ポートDが設けられるとともに、その上面が弁シート面とされた主弁座14がろう付け等によりシリンダ部11に気密的に接合固定されている。
前記主弁座14の弁シート面には、左端側から順次、室外熱交換器220に接続される、管継手からなる室外側入出ポートC、圧縮機210の吸入側に接続される、管継手からなる吸入側低圧ポートS、及び、室内熱交換器230に接続される、管継手からなる室内側入出ポートEが開口せしめられている。
また、主弁座14の弁シート面には、レーストラック形の環状シール面を持つ断面逆立椀形状の主弁体15が摺動自在に対接せしめられている。
前記主弁体15は、図1、図2に示される如くの、室外側入出ポートCを開きかつ吸入側低圧ポートSと室内側入出ポートEとを連通させる冷房位置(右端位置)と、図3に示される如くの、室内側入出ポートEを開きかつ吸入側低圧ポートSと室外側入出ポートCとを連通させる暖房位置(左端位置)とを選択的にとり得るようにされている。
主弁体15は、移動時以外はポートC、S、Eのうちのいずれか二つ(CとS、SとE)の真上に位置し、このときは主弁室12に導入された高圧の冷媒により下向きに押圧されて弁シート面に圧接せしめられている。
第1ピストン21と第2ピストン22とは、図2に平面図で示される如くの横長矩形板状の主連結体25により一体移動可能に連結されている。主連結体25には、主弁体15が下側から摺動自在に嵌合せしめられる角丸矩形の主開口25aが形成されており、主弁体15は、第1及び第2ピストン21、22の往復移動に伴って前記主連結体25の主開口25a部分に押動されて冷房位置(右端位置)と暖房位置(左端位置)との間を行き来するようにされている。
また、主連結体25には、前記主開口25aの左右、すなわち、主弁体15が冷房位置(右端位置)をとるとき前記室外側入出ポートCの略真上に位置する部位に円形開口25bが形成されるとともに、主弁体15が暖房位置(左端位置)をとるとき前記室内側入出ポートEの略真上に位置する部位に円形開口25cが形成されている。
[四方弁本体10の動作]
次に、上記した如くの構成を有する四方弁本体10の動作を説明する。
主弁体15が暖房位置(左端位置)にあるときにおいて、後述する直動式電磁弁50を介して、第1作動室31を吐出側高圧ポートDに連通させるとともに、第2作動室32を吸入側低圧ポートSに連通させると、第1作動室31に高温高圧の冷媒が導入されるとともに、第2作動室32から高温高圧の冷媒が排出され、第1作動室31の圧力が第2作動室32の圧力より高くなり、図1に示される如くに、第1、第2ピストン21、22及び主弁体15が右方向に移動して第2ピストン22が右端蓋部材11Bに接当係止され、主弁体15が冷房位置(右端位置)をとる。
これにより、冷暖房システム200においては、冷房運転(除霜運転)が行われる(詳細は後述)。
主弁体15が図1に示される如くの冷房位置(右端位置)にあるときにおいて、後述する直動式電磁弁50を介して、第2作動室32を吐出側高圧ポートDに連通させるとともに、第1作動室31を吸入側低圧ポートSに連通させると、第2作動室32に高温高圧の冷媒が導入されるとともに、第1作動室31から高温高圧の冷媒が排出され、第2作動室32の圧力が第1作動室31の圧力より高くなり、第1、第2ピストン21、22及び主弁体15が左方向に移動して第1ピストン21が左端蓋部材11Aに接当係止され、主弁体15が暖房位置(左端位置)をとる。
これにより、冷暖房システム200においては、暖房運転が行われる(詳細は後述)。
[直動式電磁弁50の構成]
パイロット弁としての直動式電磁弁50は、図4(及び、図6〜図9)に拡大図示されているように、左端側外周に電磁コイル51が外嵌固定されたストレートパイプからなる弁ケース52を有し、該弁ケース52に、左端側から順次、吸引子55、圧縮コイルばねからなる第1ばね56、第1プランジャ61、圧縮コイルばねからなる第2ばね57、及び、第2プランジャ62が直列的に配在されている。
弁ケース52の左端部は、吸引子55の鍔状部(外周段丘部)に溶接等により密封接合されており、その吸引子55が、電磁コイル51を覆う断面溝形状のカバーケース58の一端側板状部に、ボルト59により締結固定されている。
第1プランジャ61及び第2プランジャ62は、基本的には円柱状とされ、それぞれ第1弁体71及び第2弁体72を伴って(後述)、弁ケース52内を軸方向(弁ケース52の中心線Lに沿う方向)に摺動自在に配在されている。
詳細には、前記第2プランジャ62は、短円柱状の基体部62aと、該基体部62aの左端側外周部の上下2箇所に固着された、前記基体部62aと同種の材料の矩形平板状部材からなる2本の伸延部62b、62bとを有する。該伸延部62bは、その右端部が前記基体部62aの左端側外周部の上下2箇所に形成された切欠部62cに嵌め込まれて溶接等により接合されるとともに、その左端部が長円柱状の第1プランジャ61の外側を通って吸引子55側まで(軸方向に沿って)延びている。前記第1プランジャ61の外周部(の上下2箇所)には、前記2本の伸延部62b、62bを(若干の隙間61sをあけて)挿通するための凹溝61c、61cが形成されている。なお、ここでは、基体部62aと伸延部62bとが別体として形成されているが、基体部62aと伸延部62bとを一体として形成する、すなわち、基体部62aと伸延部62bとを有する第2プランジャ62を一体成形により作製してもよいことは勿論である。
第1ばね56は吸引子55と第1プランジャ61との間に縮装されて第1プランジャ61を吸引子55から引き離す方向に付勢し、第2ばね57は第1プランジャ61と第2プランジャ62(の基体部62a)との間に縮装されて第2プランジャ62を第1プランジャ61から引き離す方向に付勢するようになっている。
第1プランジャ61の右端面には、第1プランジャ61と第2プランジャ62(の基体部62a)とが軸方向(すなわち、移動方向)で直接接触することを阻止、言い換えれば、両者間に若干の間隙をあけるべく、合成樹脂等の非磁性材料からなる板状の接触阻止部材64が配設されている(接触阻止状態は図6を参照)。この接触阻止部材64は、第1弁体ホルダ75の中腹部に設けられた環状の段差面(左側半体75Aの大径部75bと左端小径部75aとで形成される段差面)と該第1弁体ホルダ75の左端(左端小径部75a)にかしめ固定される第1プランジャ61の右端面とにより、間に板状ワッシャ63を挟んで挟持されている。なお、接触阻止部材64としては、上記構成のものに限られることはなく、接触する可能性のある面同士の間に円筒状物等を介装する等の構成を採用してもよい。
この弁ケース52の内周には、第1プランジャ61の右方向への移動を阻止する第1ストッパ66と第2プランジャ62の右方向への移動を阻止する第2ストッパ67とを持つストッパ部材65がろう付け、溶接、かしめ等により内嵌固定されている。このストッパ部材65は、図5(A)に示される如くに、円筒状胴部65aと、該円筒状胴部65aの前後2箇所から(軸方向に沿って)延設された2本の脚状部65b、65bとを有し、円筒状胴部65aは、弁ケース52における第2プランジャ62と弁座70(後述)との間の部分に内嵌されて(例えば3箇所の)スポット溶接等により接合固定されている。2本の脚状部65b、65bは、図5(A)とともに図5(B)、(C)を参照すればよく理解されるように、第2プランジャ62の外周部(の前後2箇所)に形成された溝62dを通り、その左端部が、第1プランジャ61の右端側外周部の前後2箇所に形成された切欠部61dに嵌挿されている。これにより、2本の脚状部65b、65bの左端部が第1プランジャ61の切欠部61dの左端面を接当係止する第1ストッパ66とされ、円筒状胴部65aの左端部が第2プランジャ62の右端面外周部を接当係止する第2ストッパ67となっている。
なお、2本の脚状部65b、65bが、第2プランジャ62の溝62d及び第1プランジャ61の切欠部61dに嵌挿されることにより、第1プランジャ61及び第2プランジャ62の中心線L周りの回転位置が規定されるとともに、第1プランジャ61及び第2プランジャ62の中心線L周りの回転も阻止される。すなわち、2本の脚状部65b、65bは、第1プランジャ61及び第2プランジャ62の中心線L周りの回転を規制する第1回転ストッパ及び第2回転ストッパとしての機能も兼ねている。
また、円筒状胴部65aの右端側下部には、弁座70の左端側下部を入れ込むための切欠部65cが形成されている。
なお、ストッパの構成としては、上記のように第1及び第2ストッパを持つ、弁ケース52とは別体のストッパ部材65を弁ケース52に内嵌固定した構成の他、例えば弁ケース52に第2ストッパ67として段差部分を形成するとともに、ストレートパイプ等からなるストッパ部材を前記段差部分にその右端が当接した状態で弁ケース52の大径部分に内嵌固定して、当該ストッパ部材の左端部を第1ストッパ66とする構成、あるいは、例えば弁ケース52に第1及び第2ストッパ66、67として段差部分を2カ所形成する構成等でもよい。
ここでは、第2プランジャ62の2本の伸延部62b、62bの吸引子55側の面積(2本の伸延部62b、62bの合計の面積)は、第1プランジャ61の吸引子55側の面積より小さく設定されている。また、第1ばね56の付勢力(セット荷重)は、第2ばね57の付勢力(セット荷重)より大きく設定されている。また、第2プランジャ62の基体部62aの左端面と第1プランジャ61の右端面(に設けられた接触阻止部材64の右端面)との間隔G1と第2プランジャ62の伸延部62bの左端面と吸引子55の右端面との間隔G2とは、略同じに設定されている。
一方、弁ケース52の右端開口部には、高圧冷媒を導入するための細管挿着口(高圧導入ポートp10)を有する蓋部材66Aが溶接・ろう付け・かしめ等により気密的に取着されており、蓋部材66Aと第2プランジャ62と弁ケース52とで囲まれる領域が弁室60となっている。弁室60には、蓋部材66Aの細管挿着口(高圧導入ポートp10)に気密的に挿着された可撓性を有する高圧細管#10を介して前記吐出側高圧ポートDから高温高圧の冷媒が導入されるようになっている。
また、弁ケース52における第2プランジャ62と蓋部材66Aとの間には、その上面が平坦な弁シート面とされた弁座70がろう付け等により気密的に接合されている。この弁座70の弁シート面(上面)には、左端側から順次、前記した四方弁本体10の第1作動室31に第1細管#1を介して接続される第1ポートp1、吸入側低圧ポートSに第2細管#2を介して接続される第2ポートp2、第2作動室32に第3細管#3を介して接続される第3ポートp3が弁ケース52の長手方向(左右方向)に沿って所定間隔をあけて横並びに開口せしめられるとともに、弁座70の左端面に、吸入側低圧ポートSに第4細管#4を介して接続される第4ポートp4が開口せしめられている。第4ポートp4の開口面は円錐面とされている。
そして、弁座70の弁シート面には、第1、第2、及び第3ポートp1、p2、p3間の連通状態を切り換えるべく第1プランジャ61に押し引きされるスライド式の第1弁体71が摺動自在に対接せしめられるとともに、弁座70の左端面には、第4ポートp4を開閉すべく第2プランジャ62に押し引きされるポペット式の第2弁体72が離接可能に配在されている。
第1弁体71は平面視大判状とされ、該第1弁体71には、弁座70の弁シート面に開口する3個のポートp1〜p3のうちの隣り合うポートp1−p2間、p2−p3間を連通させ得るような大きさの凹部71aが設けられている。この第1弁体71は、段付きの左側半体75Aと開口77が形成された右側半体75Bとからなる第1弁体ホルダ75を介して第1プランジャ61に連結されている。
詳細には、第1プランジャ61には、第2プランジャ62に第1弁体ホルダ75の左側半体75Aの大径部75bが摺動自在に嵌挿された第1弁体ホルダ75の左端小径部75aがかしめ等により連結固定され、該左側半体75Aの右端板状部75cには、第1弁体ホルダ75における右側半体75Bの基端部が、第1弁体71を厚み方向(上下方向)に付勢する板ばね68の基端部と共に、リベット等により連結固定されている。第1弁体ホルダ75の右側半体75Bの右端近くには角丸矩形の開口77が形成されており、該開口77に、第1弁体71が厚み方向に摺動可能に嵌合せしめられている。なお、開口77の幅方向及び左右方向の長さは、ここでは、第1弁体71の幅方向及び左右方向の長さと略同じとされている。
第2弁体72は、第4ポートp4に接離する円錐面を備えた弁体部72aと円柱状の基端部72bとを有するニードル弁として形成されている。この第2弁体72は、前記基端部72bが第2プランジャ62の基体部62aの右端面に形成された取付穴に、圧入、かしめ等により内嵌固定されることで、第2プランジャ62に連結されている。
なお、上記直動式電磁弁50は、取付具69を介して四方弁本体10の背面側等に取付けられる。
次に、電磁コイル51への印加電圧(通電オン/オフ)と第1プランジャ61及び第2プランジャ62の動作・位置との関係、並びに、第1プランジャ61及び第2プランジャ62に連動する第1弁体71及び第2弁体72の動作・位置との関係を図10を参照しながら説明する。図10は、直動式電磁弁50の動作状態(A、B、C、C1)毎の各部の動作及び位置を状態毎に示す一覧表である。
電磁コイル51への通電がオフの初期セット状態では、図4に示される如くに、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]をとるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置[X4]をとる。それに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3を連通させるとともに第1ポートp1を開く右端位置(前進位置ということがある)[Y2]がとられるとともに、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4の円錐開口面に押し付けられてそれを閉じる閉位置(前進位置ということがある)[Y4]がとられる(状態分類:A)。
この状態において、電磁コイル51に電圧V1を印加すると、図6に示される如くに、第1プランジャ61は第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられた吸引位置[X3]をとる。ここで、第2プランジャ62は、その2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられるが、接触阻止部材64により第1プランジャ61との直接接触は阻止されている。それに伴い、第1弁体71が前記右端位置[Y2]をとったままで、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4の円錐開口面から離れてそれを開く開位置(後退位置ということがある)[Y3]がとられる(状態分類:B)。
この状態において、電磁コイル51に電圧V1より高い電圧V2を印加すると、図7に示される如くに、第1プランジャ61が第1ばね56の付勢力に抗して吸引子55に引き寄せられた吸引(吸着)位置[X1]をとるが、第2プランジャ62は、既に吸引子55に接当係止されているので、図6に示される吸引位置[X3]をとったままとなる。それに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第1ポートp1と第2ポートp2を連通させるとともに第3ポートp3を開く左端位置(後退位置ということがある)[Y1]がとられるとともに、第2弁体72は前記開位置[Y3]をとったままとなる(状態分類:C)。
この状態において、電磁コイル51に電圧V1及び電圧V2より低い電圧V3(すなわち、V3<V1<V2)を印加すると、第2プランジャ62の2本の伸延部62b、62bの吸引子55側の面積が第1プランジャ61の吸引子55側の面積より小さく設定されているので、図8に示される如くに、吸引子55の吸着力により第1プランジャ61は吸引(吸着)位置[X1]で保持されたままで、第2プランジャ62は第2ばね57の付勢力により非吸引位置[X4]に戻される。それに伴い、第1弁体71が前記左端位置[Y1]をとったままで、第2弁体72が前記閉位置[Y4]に戻される(状態分類:C1)。
一方、この状態において、電磁コイル51に電圧V1より高い電圧V2を印加すると、図9に示される如くに、第1プランジャ61が吸引(吸着)位置[X1]で保持されたままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第2プランジャ62側に引き寄せられて2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置[X3]をとる。それに伴い、第1弁体71が前記左端位置[Y1]をとったままで、第2弁体72が再び前記開位置[Y3]をとる(状態分類:C)。
その後、電磁コイル51への通電をオフにすると、第1プランジャ61が第1ばね56の付勢力により非吸引位置[X2]に戻されるとともに、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力により非吸引位置[X4]に戻される。それに伴い、第1弁体71が前記右端位置[Y2]に戻されるとともに、第2弁体72が前記閉位置[Y4]を戻される(状態分類:A)。
本実施形態の直動式電磁弁50では、前記したように、電磁コイル51への印加電圧に応じて、第1プランジャ61は、第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]と、吸引子55側に引き寄せられた吸引(吸着)位置[X1]とをとり、第2プランジャ62は、第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置[X4]と、第1プランジャ61側に引き寄せられて2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置[X3]とをとるようにされ、これに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3を連通させる右端位置(前進位置)[Y2]と第1ポートp1と第2ポートp2を連通させる左端位置(後退位置)[Y1]とをとるとともに、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4の円錐開口面に押し付けられてそれを閉じる閉位置(前進位置)[Y4]と第4ポートp4の円錐開口面から離れてそれを開く開位置(後退位置)[Y3]とをとるようにされている。
なお、第2弁体72は、前記閉位置にあるときは、第2ばね57の付勢力により第4ポートp4の円錐開口面に押し付けられるので、第4ポートp4が形成された弁座70(の左端部)も、第2プランジャ62の右方向への移動を阻止する第2ストッパ(67A)となっている。
[直動式電磁弁50を含む四方切換弁1全体の構成及び動作]
次に、直動式電磁弁50を含む四方切換弁1全体並びに冷暖房システム200の構成及び動作を説明する。
本実施形態の四方切換弁1では、除霜運転(冷房運転)から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転(冷房運転)に切り換える際に、直動式電磁弁50の第2弁体72に前記開位置(後退位置)をとらせて四方弁本体10の主弁室12の圧力を所定圧P1まで徐々に低下させることを特徴としている。
そのため、図1に示される如くに、直動式電磁弁50の電磁コイル51への印加電圧を制御すべく、マイクロコンピュータを内蔵するコントローラ40、操作盤(リモコン)42等が備えられるとともに、主弁室12の圧力を検出するための圧力センサ45が(例えば吐出側高圧ポートD側に)備えられ、コントローラ40は、前記圧力センサ45から得られる信号に基づいて、主弁室12の圧力が前記所定圧P1まで低下したことを検知するようにされている。なお、図示はされていないが、コントローラ40には、上記操作盤42や圧力センサ45からの信号の他、各部の温度等の状態や動作状況等を表わす信号も供給され、当該コントローラ40は、それらの信号に基づいて、直動式電磁弁50(印加電圧)の制御、圧縮機210(回転数)の制御、室外熱交換器220や室内熱交換器230に付設された送風ファンの制御等を行うようになっている。
以下、除霜運転(冷房運転)、除霜運転から暖房運転への切り換え、暖房運転、暖房運転から除霜運転への切り換えを、図11のタイムチャートを参照しながら順次説明する。なお、図11のタイムチャートでは、図面及び説明が煩瑣になるのを避けるため、印加電圧の変化に対する各部の機械的な動作遅れは生じないものとして表わされている。
また、前述したように、除霜運転時には冷房運転時と同じサイクルで冷媒が流され、各部の動作、位置、状態等は冷房運転時と同じとされる。また、冷房運転から暖房運転への切り換え頻度、並びに、暖房運転から冷房運転への切り換え頻度は極めて低いので、以下においては除霜運転を代表して説明する。
{除霜(冷房)運転}
除霜(冷房)運転を行う際には、電磁コイル51への通電をオフにする。これにより、図1、図2、図4に示される如くに、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置をとるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置をとり、これに伴って、第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3とを連通させる右端位置をとるとともに、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置をとる。
第1弁体71が右端位置、第2弁体72が閉位置をとると、圧縮機210の吐出側の高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→高圧細管#10→高圧導入ポートp10→弁室60→第1ポートp1→第1細管#1を介して第1作動室31に導入されるとともに、第2作動室32の高圧冷媒が第3導管#3→第3ポートp3→第1弁体71の凹部71a→第2ポートp2→第2細管#2を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁体12が右方向に移動して冷房位置(右端位置)をとる。
これにより、圧縮機210からの高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→主弁室12→室外側入出ポートC→室外熱交換器220に導かれ、ここで放熱して凝縮する。そのため、室外熱交換器220に付着した霜が溶かされて取り除かれる。凝縮した高圧の冷媒は、膨張弁260に導入されて減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室内熱交換器230に導入され、ここで室内空気と熱交換して蒸発し、室内熱交換器230からは低温低圧の冷媒が室内側入出ポートE→主弁体15内→吸入側低圧ポートSを介して圧縮機210の吸入側に戻される。
{除霜運転から暖房運転への切り換え}
除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際には、電磁コイル51に電圧V1を印加する(時点t1)。これにより、図6に示される如くに、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられて伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置をとり、これに伴い、第1弁体71が前記右端位置をとったままで、第2弁体72が左方向に移動して前記開位置をとり、第4ポートp4が開かれる。
第1弁体71が右端位置をとったままで、第2弁体72が開位置をとると、第1プランジャ61、第1弁体71、及び主弁体15は、除霜(冷房)運転時の位置を維持したままで、弁室60に導入された高圧冷媒が第4ポートp4→第4細管#4を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁室12の圧力が徐々に低下する。
そして、主弁室12の圧力が所定圧P1まで低下すると、コントローラ40が圧力センサ42からの信号に基づいてこれを検知し(時点t2)、電磁コイル51への印加電圧をV1からそれより高いV2に上げる(時点t2)。これにより、図7に示される如くに、第2プランジャ62が前記吸引位置、第2弁体72が前記開位置をとったままで、第1プランジャ61が吸引子55に引き寄せられた吸引(吸着)位置をとり、これに伴い、第1弁体71が左方向に移動して、第1ポートp1と第2ポートp2とを連通させる左端位置をとる。
第2弁体72が開位置をとったままで、第1弁体71が左端位置をとると、圧縮機210の吐出側の高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→高圧細管#10→高圧導入ポートp10→弁室60→第3ポートp3→第3細管#3を介して第2作動室32に導入されるとともに、第1作動室31の高圧冷媒が第1導管#1→第1ポートp1→第1弁体71の凹部71a→第2ポートp2→第2細管#2を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁体15が左方向に移動して暖房位置(左端位置)をとる。
この場合、電磁コイル51に電圧V2が印加された直後に、主弁室12の圧力は所定圧P1から急激に下がるとともに、電磁コイル51に電圧V2が印加されている間は、第2プランジャ62が前記吸引位置、第2弁体72が前記開位置をとったままとなるので、主弁室12の圧力はさらに下がり続ける。
そして、電圧V2を印加した時点t2から所定時間が経過すると、コントローラ40は、電磁コイル51への印加電圧をV2からそれより低いV3に下げる(時点t3)。これにより、図8に示される如くに、第1プランジャ61は吸引子55の吸着力により前記吸引(吸着)位置を保持したままとなり、第1弁体71が第1ポートp1と第2ポートp2とを連通させる左端位置、主弁体15が暖房位置(左端位置)をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力により非吸引位置に戻され、これに伴い、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置に戻されるので、主弁室12の圧力はそれ以上は低下せず、時点t3から通常の暖房運転時の圧力まで上昇する。
これにより、除霜運転から暖房運転への切り換えが完了する。なお、この暖房運転時には、電磁コイル51に電圧V3が常時印加されることになる。
{暖房運転}
暖房運転時には、図3に示される如くに、圧縮機210から高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→主弁室12→室内側入出ポートE→室内熱交換器230に導かれ、ここで室内空気と熱交換(暖房)して凝縮し、高圧の二相冷媒となって膨張弁260に導入される。この膨張弁260により高圧の冷媒が減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室外熱交換器220に導入され、ここで室外空気と熱交換して蒸発し、室外熱交換器220から低温低圧の冷媒が室外側入出ポートC→主弁体15内→吸入側低圧ポートSを介して圧縮機210の吸入側に戻される。
{暖房運転から除霜運転への切り換え}
一方、暖房運転から除霜運転への切り換えを行う際には、電磁コイル51に電圧V2を印加する(時点t4)。これにより、図9に示される如くに、第1プランジャ61が吸引(吸着)位置をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられて伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置をとり、これに伴い、第1弁体71が前記左端位置をとったままで、第2弁体72が左方向に移動して前記開位置をとり、第4ポートp4が開かれる。
第1弁体71が左端位置をとったままで、第2弁体72が開位置をとると、第1プランジャ61、第1弁体71、及び主弁体15は、暖房運転時の位置を維持したままで、弁室60に導入された高圧冷媒が第4ポートp4→第4細管#4を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁室12の圧力が徐々に低下する。
そして、主弁室12の圧力が所定圧P1まで低下すると、コントローラ40が圧力センサ42からの信号に基づいてこれを検知し(時点t5)、電磁コイル51への通電をオフにする。これにより、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止される非吸引位置に戻されるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止される非吸引位置に戻され、これに伴って、第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3とを連通させる右端位置をとるとともに、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置に戻される。
この場合、電磁コイル51への通電がオフにされた直後に、主弁室12の圧力は所定圧P1から急激に下がるが、主弁室12の圧力はそれ以上は低下せず、時点t5から通常の除霜(冷房)運転時の圧力まで上昇する。
これにより、暖房運転から除霜運転への切り換えが完了し、図1、図2、図4に示される如くの無通電の除霜(冷房)運転となる。
[第1実施形態の直動式電磁弁50及び四方切換弁1の効果]
以上の説明から理解されるように、本実施形態の直動式電磁弁50をパイロット弁として備えた四方切換弁1は、除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、直動式電磁弁50の第2弁体72に開位置をとらせて主弁室12の圧力を所定圧まで徐々に低下させるように構成されているので、暖房運転から除霜運転へ及び除霜運転から暖房運転への切り換え時に、圧縮機210の周波数を大きく下げることを要さずに、高圧側と低圧側の圧力差を小さくでき、そのため、騒音を効果的に低減できるとともに、冷媒の圧力が所要の高圧に戻るまでの所要時間を短縮でき、それに伴い、暖房運転から除霜運転に入るまでの所要時間や室内熱交換器230から暖かい空気が出てくるまでの時間を短縮できる。
このように、本実施形態のヒートポンプ式冷暖房システム200においては、騒音を低減しながら暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを迅速に行うことが可能となり、加えて、直動式電磁弁50以外の電磁弁等は不要とされるので、比較的シンプルな構成のもとで、冷房運転、暖房運転、及び除霜運転を行うことができ、そのため、設置コストや部品コストを低く抑えることができる。
また、本実施形態の直動式電磁弁50は、第2プランジャ62の外周部の一部に、第1プランジャ61の外側を通って吸引子55側(左端側)に延びる伸延部62bが設けられ、第2プランジャ62と吸引子55との距離が近くなり、少ない起磁力で吸引力を発生させられるので、磁気効率が高くなり、これにより、暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際の直動式電磁弁50の切り換え動作が容易となる。
また、本実施形態の直動式電磁弁50では、第2弁体72に開位置をとらせるときに第2プランジャ62の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられ、当該第2プランジャ62が吸引子55に接当係止されるので、暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際の直動式電磁弁50の動作が安定する。
さらに、本実施形態の直動式電磁弁50では、第2弁体72として、第4ポートp4に離接可能に配在されたポペット式のものが使用されているので、第4ポートp4の開閉に要する第2弁体72の移動量(リフト量)を小さくでき、そのため、当該直動式電磁弁50の小型化が図られるとともに、後述する第2実施形態の直動式電磁弁80(第2弁体72として、第4ポートp4に摺動自在に対接せしめられたスライド式のものが使用された直動式電磁弁80)と比較して、第2弁体72の移動をスムーズにできるといった効果もある。また、後述する第2実施形態の直動式電磁弁80(永久磁石53が付設された直動式電磁弁80)と比較して、部品点数を削減できる、停電等による電圧遮断時に第1プランジャ61(に連結された第1弁体71)の位置を把握しやすくなる、永久磁石53を使用する際に必要となる第1プランジャ61の離間電圧の磁気バランスを考慮した設計が不要となる等といった種々の効果もある。
<第2実施形態>
図12は、本発明に係る直動式電磁弁の第2実施形態をパイロット弁として備えたロータリー式の四方切換弁を示し、図12(A)は一側面図、図12(B)は上面側配置図(冷房位置)、図12(C)は上面側配置図(暖房位置)、図13は、図12に示されるロータリー式の四方切換弁(図12(B)のX−X断面が示されている)が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの冷房運転時(除霜運転時)を示す全体構成図、図14は、図12に示されるロータリー式の四方切換弁(図12(C)のX−X断面が示されている)が組み込まれたヒートポンプ式冷暖房システムの暖房運転時を示す全体構成図である。また、図16は、図13に示される四方切換弁のパイロット弁である、第2実施形態の直動式電磁弁の冷房運転時(除霜運転時)を示す、部分平面図付き拡大断面図である。
本第2実施形態の四方切換弁2は、ロータリー式のもので、基本的に、主弁105と、パイロット弁としての単一の直動式電磁弁80とを備えている。
[主弁105の構成]
主弁105は、主弁室115を画成する筒状の主弁ハウジング110、主弁室115に回動可能に配在された主弁体120、及び、主弁体120を回動させるための、高圧冷媒が選択的に導入・排出される容積可変の第1作動室111と第2作動室112を持つアクチュエータ107を有する。
主弁ハウジング110は、円筒状の胴部110Cと、この胴部110Cの上面開口を気密的に封止するように固定された厚肉円板状の上側弁シート110Aと、胴部110Cの下面開口を気密的に封止するように固定された厚肉円板状の下側弁シート110Bとを有し、上側弁シート110Aの左右には、管継手からなる吐出側高圧ポートD、室内側入出ポートEが垂設され、下側弁シート110Bの左右には、管継手からなる室外側入出ポートC、吸入側低圧ポートSが垂設されている。各ポートは同一円周上に設けられており、吐出側高圧ポートDと室外側入出ポートC及び室内側入出ポートEと吸入側低圧ポートSは平面視同一位置に配在されている。上側弁シート110Aの下面及び下側弁シート110Bの上面は、平坦で滑らかな弁シート面117、117となっている。
また、下側弁シート110Bの下面側の前後にはアクチュエータ107の本体部150が設けられている。
主弁体120は、短円柱状の上半部と下半部との二分割構成となっている。詳しくは、比較的厚みのある第1層部材121と該第1層部材121の下面側に溶接等により一体的に接合された第2層部材122とで上半部が構成され、厚肉円板状の第3層部材123と該第3層部材123の下面側に溶接等により一体的に接合された比較的厚みのある第4層部材124とで下半部が構成されている。
主弁体120の回転軸部130は、主弁体120の本体部分(上半部、下半部)と一体的に挙動可能な角棒部を持つ上側回転軸部130Aと下側回転軸部130Bと上側回転軸部130Aと下側回転軸部130Bとを連結する丸棒130C、130Cとに分けられている。上側回転軸部130Aは、上側弁シート110Aの下面中央に設けられた軸受穴116Aに軸支され、下側回転軸部130Bは、下側弁シート110Bの下面中央に設けられた凹穴の底面中央に設けられた軸受穴116Bに軸支されている。
流路切換にあたり、主弁体120は、後述するアクチュエータ107により、回転軸部130を介して正逆両方向に回転せしめられ、図12(B)、図13に示される如くの冷房位置と、この冷房位置から時計回りに60°回転させた、図12(C)、図14に示される如くの暖房位置とを選択的にとり得るようにされている。
主弁体120には、冷房位置をとるとき、吐出側高圧ポートDと室外側入出ポートCとを連通させる直線状の第1連通路131及び室内側入出ポートEと吸入側低圧ポートSとを連通させる直線状の第2連通路132が設けられるとともに、暖房位置をとるとき、吐出側高圧ポートDと室内側入出ポートEとを連通させるU字状の第3連通路133及び室外側入出ポートCと吸入側低圧ポートSとを連通させるU字状の第4連通路134が設けられている。
上記のように、本実施形態の四方切換弁2では、主弁体120を冷房位置から時計回りに60°回転させることにより、第1連通路131により連通するポートD−C間及び第2連通路132により連通するポートE−S間から、第3連通路133により連通するポートD−E間及び第4連通路134により連通するポートC−S間への流路の切り換えが行われ、主弁体120を暖房位置から反時計回りに60°回転させることにより、上記とは逆の流路の切り換えが行われる。
このような構成とされた本実施形態の四方切換弁2においては、第1連通路131及び第2連通路132は始端から終端までの太さ(通路径)が吐出側高圧ポートD及び室内側入出ポートEの口径と略同じ直線状の通路とされ、冷媒は吐出側高圧ポートD、室内側入出ポートEから真下にストレートに流れるので、主弁105(主弁体120)内での圧力損失はほとんど生じない。また、U字状の第3連通路133及び第4連通路134は、内容積が比較的大きくされているので、圧力損失が軽減され、トータルで圧力損失を相当軽減できる。
[アクチュエータ107の構成]
次に、図15を参照しながら、主弁体120を回動させるためのアクチュエータ107について説明する。
アクチュエータ107は、前記主弁105内を流通する高圧冷媒と低圧流体との差圧を利用した流体圧式のもので、前記主弁ハウジング110における下側弁シート110Bの一端側(後端側)に設けられた本体部150を有する。本体部150は、下側弁シート110Bから下方に向けて延設された円筒状の胴部151と、この胴部151の下面開口を気密的に封止するように固着されてかしめ固定された、中央に凸部152aを持つ下面閉塞部材152と、胴部151の上面開口を封止するように気密的に固着された厚肉円板状の、シール部材とストッパを兼ねる上面閉塞部材153とを備え、その作動室155には、運動変換機構158を構成する厚肉有底円筒状の受圧移動体160と、この受圧移動体160に該受圧移動体160の上下動に伴い相対的に回動可能に内挿される短円柱状の回転駆動体165とが収容されている。回転駆動体165は、受圧移動体160の上下動に伴って相対的に該受圧移動体160内で回動するようになっている。
前記受圧移動体160の外周下端近くには、作動室155の内周面との間を気密的に封止して該作動室155を容積可変の第1作動室111と第2作動室112とに気密的に仕切るパッキン162が装着される。また、受圧移動体160の外周の上部には、胴部151の内周上半部に左右2カ所設けられた高さ方向に伸びるキー溝154にそれぞれ嵌め込まれる作動ピン163が圧入等により固定されている。
その作動ピン163とキー溝154により、受圧移動体160は、直線的に上下動するがその回転は阻止される。
また、本体部150の上部には、第2作動室112に高圧冷媒を導入・排出するための上部ポート114が設けられるとともに、その底部(下面閉塞部材152)には、第1作動室111に高圧冷媒を導入・排出するための下部ポート113が設けられている。
前記運動変換機構158を構成する受圧移動体160と回転駆動体165との間には、受圧移動体160の上下動(往復直線運動)を回転駆動体165の正逆両方向の回転運動に変換するため、ボール172、このボール172の収容部174、及び螺旋溝175が設けられている。
詳細には、受圧移動体160には、複数個(本実施形態では2個)のボール172及びその収容部174が設けられ、回転駆動体165には、その外周に、周方向に曲がりながら上下方向に伸びる複数本(本実施形態では2本)の螺旋溝175が設けられている。前記収容部174は、ボール172を、その一部を半径方向内方に突出させた状態で、回転自在にかつ移動は実質的に阻止した状態で収容するようになっており、前記螺旋溝175は、該収容部174から半径方向内方に突出するボール172の一部が嵌め込まれて回転自在に密接するような、断面円弧状の浅溝からなっている。
前記回転駆動体165の中央には、該回転駆動体165と一体回動するように回転駆動軸部176がかしめ固定されている。この回転駆動軸部176は、回転駆動体165にその下部が固定された偏心部176aと、上面閉塞部材153に回転自在に支持された段付き大径中間部176bと、下側弁シート110Bの下面側に設けられた軸受穴119に軸支された小径の枢軸部176cとを備えている。また、上面閉塞部材153の中央穴と段付き大径中間部176bとの間にはOリング159が介装されている。
ここで、回転駆動体165(回転駆動軸部176)の回転軸線Qは、主弁体120の回転軸線Oに平行に配在されており、回転駆動軸部176と主弁体120の下側回転軸部130Bとの間には、回転駆動体165(回転駆動軸部176)の回転を主弁体120に伝達する揺動アーム式の回転伝達機構177が設けられている。
このような構成のもとで、第1作動室111に下部ポート113を介して高圧冷媒を導入するとともに、第2作動室112から上部ポート114を介して高圧冷媒を排出すると、第2作動室112より第1作動室111の方が高圧となるので、受圧移動体160が上向きに押されて、受圧移動体160の作動ピン163がキー溝154に案内されながら、受圧移動体160が真っ直ぐに上動し、これに伴って運動変換機構158のボール172も回転しながら真っ直ぐに上動する。この際、ボール172の、螺旋溝175内に嵌り込んでいる部分により螺旋溝175が周方向に押されて回転駆動体165が一方向(ここでは時計回り)に回転する。そして、受圧移動体160の上端が上面閉塞部材153に接当すると、受圧移動体160の上動が停止し、回転駆動体165の回転も停止する。以下、この行程を上動行程と称する。
それに対し、前記上動行程完了状態において、第2作動室112に上部ポート114を介して高圧冷媒を導入するとともに、第1作動室111から下部ポート113を介して高圧冷媒を排出すると、第1作動室111より第2作動室112の方が高圧となるので、受圧移動体160が下向きに押されて、受圧移動体160の作動ピン163がキー溝154に案内されながら、受圧移動体160が真っ直ぐに下動し、これに伴って運動変換機構158のボール172も回転しながら真っ直ぐに下動する。この際、ボール172の、螺旋溝175内に嵌り込んでいる部分により螺旋溝175が周方向に押されて回転駆動体165が他方向(ここでは反時計回り)に回転する。そして、受圧移動体160の下端が下面閉塞部材152の凸部152aに接当すると、受圧移動体160の下動が停止し、回転駆動体165の回転も停止する。以下、この行程を下動行程と称する。
前記したように、上動行程完了状態において受圧移動体160に下動行程をとらせることにより、主弁体120が冷房位置から暖房位置へと回転して前述した如くの流路切換が行われ、それとは逆に、下動行程完了状態において受圧移動体160に上動行程をとらせることにより、主弁体120が暖房位置から冷房位置へと回転して前述した如くの流路切換が行われる。
本実施形態では、前記流路切換(冷房位置と暖房位置との切り換え)、すなわち、アクチュエータ107における上動行程と下動行程との切り換えを、上部ポート114と下部ポート113、及び、高圧部分である吐出側高圧ポートDと低圧部分である吸入側低圧ポートSに接続された、後述する直動式電磁弁80で行うようになっている。
以上、ロータリー式の四方切換弁2の主弁105及びアクチュエータ107の概略構成を説明したが、詳細構成は、必要なら、本願の出願人による特願2014−252259号明細書等を参照されたい。
[直動式電磁弁80の構成]
次に、本発明に係る直動式電磁弁の第2実施形態を図16とともに図17〜図20を参照しながら説明する。
なお、図示第2実施形態の直動式電磁弁80は、基本構成は、第1実施形態の直動式電磁弁50と略同じであるので、直動式電磁弁50の各部に対応する部分には共通の符号を付して重複説明を省略し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
本第2実施形態のパイロット弁としての直動式電磁弁80は、第1実施形態のものと基本的には同様に、弁ケース52に、左端側から順次、吸引子55、圧縮コイルばねからなる第1ばね56、第1プランジャ61、圧縮コイルばねからなる第2ばね57、及び、第2プランジャ62が直列的に配在されているが、吸引子55の左側には、厚肉円板状の永久磁石53が、間に磁性金属材料からなるプレート54を挟んで、電磁コイル51を覆う断面溝形状のカバーケース58の一端側板状部と共に、前記吸引子55にねじ込まれたボルト59により共締め固定されている。
永久磁石53は、厚み方向に異極に着磁されて、吸引子55に対して直列に配置され、第1プランジャ61及び第2プランジャ62を吸引子55側に引き寄せる磁束が発生するようになっている。
また、弁ケース52の内周には、第1プランジャ61の右方向への移動を阻止する第1ストッパ66と第2プランジャ62の右方向への移動を阻止する第2ストッパ67とを持つとともに、第1実施形態のものより円筒状胴部65aの軸方向(左右方向)の長さが若干長くされたストッパ部材65が内嵌固定されている。
また、本実施形態でも、第1実施形態と同様、第2プランジャ62の2本の伸延部62b、62bの吸引子55側の面積(2本の伸延部62b、62bの合計の面積)は、第1プランジャ61の吸引子55側の面積より小さく設定され、第1ばね56の付勢力(セット荷重)は、第2ばね57の付勢力(セット荷重)より大きく設定され、第2プランジャ62の基体部62aの左端面と第1プランジャ61の右端面(に設けられた接触阻止部材64の右端面)との間隔G1と第2プランジャ62の伸延部62bの左端面と吸引子55の右端面との間隔G2とは、略同じに設定されている。
一方、弁座70の弁シート面には、第1実施形態のものと同様に、一端から他端にかけて、前記した主弁105(のアクチュエータ107)の第1作動室111に第1細管#1を介して接続される第1ポートp1、吸入側低圧ポートSに第2細管#2を介して接続される第2ポートp2、第2作動室112に第3細管#3を介して接続される第3ポートp3が横並びに開口せしめられているが、吸入側低圧ポートSに第4細管#4を介して接続される第4ポートp4は、前記第3ポートp3から右方に比較的長い距離をあけて開口せしめられている。
そして、弁座70の弁シート面には、第1、第2、及び第3ポートp1、p2、p3間の連通状態を切り換えるべく第1プランジャ61に押し引きされるスライド式の第1弁体71が摺動自在に対接せしめられるとともに、第4ポートp4を開閉すべく第2プランジャ62に押し引きされるスライド式の第2弁体72が摺動自在に対接せしめられている。
第1弁体71、及び、第1弁体71と第1プランジャ61の連結構造は、第1実施形態のものとほぼ同じであるが、第2弁体は、ここでは、平面視細長い小判半体と大判半体とを合わせたような形状とされている。
第2弁体72と第2プランジャ62を連結すべく、前記第2プランジャ62には、第1弁体71と第1プランジャ61を連結する第1弁体ホルダ75の真下に配置されてその右端部が第1弁体ホルダ75の右端部より右側に位置する第2弁体ホルダ76の左端部がかしめ、溶接等により連結固定され、該第2弁体ホルダ76の右端側には、幅方向内方に突き出る一対の係止部79が設けられた細長い角丸矩形の、前記第1弁体ホルダ75の開口77と同幅の開口78が形成されている。その開口78における係止部79より左側部分78Aには、第1弁体71が左右方向及び厚み方向に摺動可能に嵌合せしめられている。この左側部分78Aの左右方向の長さは、第1弁体71が第1プランジャ61の移動に伴って左端位置と右端位置との間を行き来する際に干渉しないような長さに設定されている。
そして、開口78における係止部79より右側部分78Bには、第2弁体72が左右方向及び上下方向に摺動可能に嵌合し、かつ、第2プランジャ62が右方向に移動するときには、係止部79が第2弁体72を右端位置まで押動し、第2プランジャ62が左方向に移動するときは、開口78の右端が第2弁体72を左端位置まで押動するように、当該開口78の寸法形状が設定されている。
なお、本実施形態では、第1弁体ホルダ75の左側半体75Aの右端板状部75cに右側半体75Bと共に連結固定された板ばね68は、第1弁体71とともに第2弁体72を厚み方向(上下方向)に付勢している。
次に、電磁コイル51への印加電圧(通電オン/オフ)と第1プランジャ61及び第2プランジャ62の動作・位置との関係、並びに、第1プランジャ61及び第2プランジャ62に連動する第1弁体71及び第2弁体72の動作・位置との関係を図21を参照しながら説明する。図21は、直動式電磁弁80の動作状態(A、A1、B、C、C1)毎の各部の動作及び位置を状態毎に示す一覧表である。
電磁コイル51への通電がオフの初期セット状態では、図16に示される如くに、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]をとるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置[X4]をとる。それに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3を連通させるとともに第1ポートp1を開く右端位置(前進位置)[Y2]がとられるとともに、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置(前進位置)[Y4]がとられる(状態分類:A)。
この状態において、電磁コイル51に電圧V1を印加すると、図17に示される如くに、第1プランジャ61は第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられた吸引位置[X3]をとる。ここで、第2プランジャ62は、その2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられるが、接触阻止部材64により第1プランジャ61との直接接触は阻止されている。それに伴い、第1弁体71が前記右端位置[Y2]をとったままで、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4を開く開位置(後退位置)[Y3]がとられる(状態分類:B)。
この状態において、電磁コイル51に電圧V1より高い電圧V2を印加すると、図18に示される如くに、第1プランジャ61が第1ばね56の付勢力に抗して吸引子55に引き寄せられた吸引(吸着)位置[X1]をとるが、第2プランジャ62は、既に吸引子55に接当係止されているので、図17に示される吸引位置[X3]をとったままとなる。それに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第1ポートp1と第2ポートp2を連通させるとともに第3ポートp3を開く左端位置(後退位置)[Y1]がとられるとともに、第2弁体72は前記開位置[Y3]をとったままとなる(状態分類:C)。
この状態において、電磁コイル51への通電をオフにすると、図19に示される如くに、永久磁石53の磁力により第1プランジャ61は吸引(吸着)位置[X1]で保持されたままで、第2プランジャ62は第2ばね57の付勢力により非吸引位置[X4]に戻される(この状態を無通電ラッチ状態と称する)。それに伴い、第1弁体71が前記左端位置[Y1]をとったままで、第2弁体72が前記閉位置[Y4]に戻される(状態分類:C1)。
一方、上記無通電ラッチ状態において、電磁コイル51に電圧V1より高い電圧V2を印加すると、図20に示される如くに、第1プランジャ61が吸引(吸着)位置[X1]で保持されたままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第2プランジャ62側に引き寄せられて2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置[X3]をとる。それに伴い、第1弁体71が前記左端位置[Y1]をとったままで、第2弁体72が再び前記開位置[Y3]をとる(状態分類:C)。
その後、電磁コイル51に極性を反転させた電圧−V2を印加すると、永久磁石53の磁力と相殺され、第1プランジャ61が第1ばね56の付勢力により非吸引位置[X2]に戻されるとともに、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力により非吸引位置[X4]に戻される。それに伴い、第1弁体71が前記右端位置[Y2]に戻されるとともに、第2弁体72が前記閉位置[Y4]を戻される(状態分類:A1)。
本実施形態の直動式電磁弁80では、前記したように、第1実施形態の直動式電磁弁50と同様、電磁コイル51への印加電圧に応じて、第1プランジャ61は、第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置[X2]と、吸引子55側に引き寄せられた吸引(吸着)位置[X1]とをとり、第2プランジャ62は、第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置[X4]と、第1プランジャ61側に引き寄せられて2本の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置[X3]とをとるようにされ、これに伴い、第1プランジャ61に連動して第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3を連通させる右端位置(前進位置)[Y2]と第1ポートp1と第2ポートp2を連通させる左端位置(後退位置)[Y1]とをとるとともに、第2プランジャ62に連動して第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置(前進位置)[Y4]とそれを開く開位置(後退位置)[Y3]とをとるようにされている。
[直動式電磁弁80を含むロータリー式の四方切換弁2全体の動作]
次に、直動式電磁弁80を含む四方切換弁2全体の動作を説明する。
本実施形態の四方切換弁2においても、前述した第1実施形態と同様に、除霜運転(冷房運転)から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転(冷房運転)に切り換える際に、直動式電磁弁80の第2弁体72に第4ポートp4を開く開位置(後退位置)をとらせて主弁105の主弁室115の圧力を所定圧P1まで徐々に低下させるようになっている。
以下、除霜運転(冷房運転)、除霜運転から暖房運転への切り換え、暖房運転、暖房運転から除霜運転への切り換えを、図22のタイムチャートを参照しながら順次説明する。
{除霜(冷房)運転}
除霜(冷房)運転を行う際には、電磁コイル51への通電をオフにする。これにより、図16に示される如くに、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置をとるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止された非吸引位置をとり、これに伴って、第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3とを連通させる右端位置をとるとともに、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置をとる。
第1弁体71が右端位置、第2弁体72が閉位置をとると、圧縮機210の吐出側の高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→高圧細管#10→高圧導入ポートp10→弁室60→第1ポートp1→第1細管#1を介して第1作動室111に導入されるとともに、第2作動室112の高圧冷媒が第3導管#3→第3ポートp3→第1弁体71の凹部71a→第2ポートp2→第2細管#2を介して吸入側低圧ポートSに排出され、これにより、受圧移動体160が上動行程をとって、主弁体120が反時計回りに60°回転して冷房位置をとる。
これにより、図13に示される如くに、圧縮機210からの高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→第1連通路131→室外側入出ポートC→室外熱交換器220に導かれ、ここで放熱して凝縮する。そのため、室外熱交換器220に付着した霜が溶かされて取り除かれる。凝縮した高圧の冷媒は、膨張弁260に導入されて減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室内熱交換器230に導入され、ここで室内空気と熱交換して蒸発し、室内熱交換器230から低温低圧の冷媒が室内側入出ポートE→第2連通路132→吸入側低圧ポートSを介して圧縮機210の吸入側に戻される。
{除霜運転から暖房運転への切り換え}
除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際には、電磁コイル51に電圧V1を印加する(時点t1)。これにより、図17に示される如くに、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止された非吸引位置をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられて伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置をとり、これに伴い、第1弁体71が前記右端位置をとったままで、第2弁体72が左方向に移動して前記開位置をとり、第4ポートp4が開かれる。
第1弁体71が右端位置をとったままで、第2弁体72が開位置をとると、第1プランジャ61、第1弁体71、及び主弁体120は、除霜(冷房)運転時の位置を維持したままで、弁室60に導入された高圧冷媒が第4ポートp4→第4細管#4を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁室115の圧力が徐々に低下する。
そして、主弁室115の圧力が所定圧P1まで低下すると、電磁コイル51への印加電圧をV1からそれより高いV2に上げる(時点t2)。なお、本実施形態でも、主弁室115の圧力が所定圧P1まで低下したことは、主弁室115の圧力を検出するための圧力センサから得られる信号に基づいて検知することができる。
これにより、図18に示される如くに、第2プランジャ62が前記吸引位置、第2弁体72が前記開位置をとったままで、第1プランジャ61が吸引子55に引き寄せられた吸引(吸着)位置をとり、これに伴い、第1弁体71が左方向に移動して、第1ポートp1と第2ポートp2とを連通させる左端位置をとる。
第2弁体72が開位置をとったままで、第1弁体71が左端位置をとると、圧縮機210の吐出側の高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→高圧細管#10→高圧導入ポートp10→弁室60→第3ポートp3→第3細管#3を介して第2作動室112に導入されるとともに、第1作動室111の高圧冷媒が第1導管#1→第1ポートp1→第1弁体71の凹部71a→第2ポートp2→第2細管#2を介して吸入側低圧ポートSに排出され、これにより、受圧移動体160が下動行程をとって、主弁体120が時計回りに60°回転して暖房位置をとる。
この場合、電磁コイル51に電圧V2が印加された直後に、主弁室115の圧力は所定圧P1から急激に下がるとともに、電磁コイル51に電圧V2が印加されている間は、第2プランジャ62が前記吸引位置、第2弁体72が前記開位置をとったままとなるので、第4ポートp4は開かれたままとなり、主弁室115の圧力はさらに下がり続ける。
そして、電圧V2を印加した時点t2から所定時間が経過すると、電磁コイル51への通電がオフにされる(時点t3)。これにより、図19に示される如くに、第1プランジャ61は永久磁石53の磁力により前記吸引(吸着)位置を保持したままとなり(無通電ラッチ状態)、第1弁体71が第1ポートp1と第2ポートp2とを連通させる左端位置、主弁体120が暖房位置をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力により非吸引位置に戻され、これに伴い、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置に戻されるので、主弁室115の圧力はそれ以上は低下せず、時点t3から通常の暖房運転時の圧力まで上昇する。
これにより、除霜運転から暖房運転への切り換えが完了し、無通電ラッチ状態の暖房運転となる。
{暖房運転時}
暖房運転時には、図14に示される如くに、圧縮機210から高温高圧の冷媒が吐出側高圧ポートD→第3連通路133→室内側入出ポートE→室内熱交換器230に導かれ、ここで室内空気と熱交換(暖房)して凝縮し、高圧の二相冷媒となって膨張弁260に導入される。この膨張弁260により高圧の冷媒が減圧され、減圧された低圧の冷媒は、室外熱交換器220に導入され、ここで室外空気と熱交換して蒸発し、室外熱交換器220から低温低圧の冷媒が室外側入出ポートC→第4連通路134→吸入側低圧ポートSを介して圧縮機210の吸入側に戻される。
{暖房運転から除霜運転への切り換え}
一方、暖房運転から除霜運転への切り換えを行う際には、電磁コイル51に電圧V2を印加する(時点t4)。これにより、図20に示される如くに、第1プランジャ61が吸引(吸着)位置、第1弁体71が左端位置をとったままで、第2プランジャ62が第2ばね57の付勢力に抗して第1プランジャ61側に引き寄せられて伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられた吸引位置をとり、それに伴い、第2弁体72が左方向に移動して前記開位置をとり、第4ポートp4が開かれる。
第1弁体71が左端位置をとったままで、第2弁体72が開位置をとると、第1プランジャ61、第1弁体71、及び主弁体120は、暖房運転時の位置を維持したままで、弁室60に導入された高圧冷媒が第4ポートp4→第4細管#4を介して吸入側低圧ポートSに排出され、主弁室115の圧力が徐々に低下する。
そして、主弁室115の圧力が所定圧P1まで低下すると、電磁コイル51に極性を反転させた電圧−V2を印加する(時点t5)。
これにより、永久磁石53の磁力が相殺され、第1ばね56及び第2ばね57の付勢力により、第1プランジャ61が第1ストッパ66に接当係止される非吸引位置に戻されるとともに、第2プランジャ62が第2ストッパ67に接当係止される非吸引位置に戻され、これに伴って、第1弁体71が第2ポートp2と第3ポートp3とを連通させる右端位置をとるとともに、第2弁体72が第4ポートp4を閉じる閉位置に戻される。
この場合、電磁コイル51に電圧−V2が印加された直後に、主弁室115の圧力は所定圧P1から急激に下がるが、主弁室115の圧力はそれ以上は低下せず、時点t5から通常の除霜(冷房)運転時の圧力まで上昇する。
時点t5から所定時間が経過すると、電磁コイル51への通電をオフにする(時点t6)。これにより、暖房運転から除霜運転への切り換えが完了し、無通電の除霜(冷房)運転となる。
[第2実施形態の直動式電磁弁80及び四方切換弁2の効果]
以上の説明から理解されるように、本第2実施形態の直動式電磁弁80をパイロット弁として備えたロータリー式の四方切換弁2においても、除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、直動式電磁弁80の第2弁体72に開位置をとらせて主弁室115の圧力を所定圧まで徐々に低下させるように構成されているので、暖房運転から除霜運転へ及び除霜運転から暖房運転への切り換え時に、圧縮機210の周波数を大きく下げることを要さずに、高圧側と低圧側の圧力差を小さくでき、そのため、騒音を効果的に低減できるとともに、冷媒の圧力が所要の高圧に戻るまでの所要時間を短縮でき、それに伴い、暖房運転から除霜運転に入るまでの所要時間や室内熱交換器230から暖かい空気が出てくるまでの時間を短縮できる。
このように、本実施形態のヒートポンプ式冷暖房システム200においては、騒音を低減しながら暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを迅速に行うことが可能となり、加えて、直動式電磁弁80以外の電磁弁等は不要とされるので、比較的シンプルな構成のもとで、冷房運転、暖房運転、及び除霜運転を行うことができ、そのため、設置コストや部品コストを低く抑えることができる。
さらに、直動式電磁弁80に永久磁石53が付設されて自己保持タイプの電磁弁とされるので、冷房運転時(除霜運転時)及び暖房運転時に、電磁コイル51への通電をオフにすることが可能となり、これにより省エネ化が図られる。
なお、上記直動式電磁弁80が自己保持タイプのものとなっている関係上、停電等により、第1プランジャ61が永久磁石53の磁力により吸引子55に吸着した吸引位置にあるのか非吸引位置にあるのかが不明になった際には、運転再開当初に、電磁コイル51に電圧V2を印加して第1プランジャ61を一度吸引(吸着)位置にする等、その位置を把握してから通常の運転制御を開始するようにすればよい。
また、本実施形態の直動式電磁弁80は、第2プランジャ62の外周部の一部に、第1プランジャ61の外側を通って吸引子55側(左端側)に延びる伸延部62bが設けられ、第2プランジャ62と吸引子55との距離が近くなり、少ない起磁力で吸引力を発生させられるので、磁気効率が高くなり、これにより、暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際の直動式電磁弁80の切り換え動作が容易となる。
また、本実施形態の直動式電磁弁80では、第2弁体72に開位置をとらせるときに第2プランジャ62の伸部62b、62b(の左端部)が吸引子55に当接せしめられ、当該第2プランジャ62が吸引子55に接当係止されるので、暖房運転から除霜運転へ、及び、除霜運転から暖房運転への切り換えを行う際の直動式電磁弁50の動作が安定する。
なお、上記実施形態では、直動式電磁弁50をスライド式の四方切換弁1のパイロット弁として使用した第1実施形態と、直動式電磁弁50と異なる構成の直動式電磁弁80をロータリー式の四方切換弁2のパイロット弁として使用した第2実施形態とを示しているが、前記直動式電磁弁50をロータリー式の四方切換弁2のパイロット弁として採用してもよいし、前記直動式電磁弁80をスライド式の四方切換弁1のパイロット弁として採用してもよいことは言うまでも無い。
また、上記実施形態では、ポペット式の第2弁体を用いた直動式電磁弁50で永久磁石53(及び、磁性金属材料からなるプレート54)を省略し、スライド式の第2弁体を用いた直動式電磁弁80に永久磁石53を付設したが、前記ポペット式の第2弁体を用いた直動式電磁弁50において永久磁石を使用して無通電ラッチ状態を作り出すようにしてもよいし、前記スライド式の第2弁体を用いた直動式電磁弁80において永久磁石を省略し、第1プランジャ61を吸引(吸着)位置で保持する(第2プランジャ62は第2ばね57の付勢力により非吸引位置に戻される)程度の電圧V2より低い電圧V3を電磁コイル51へ印加して、前記無通電ラッチ状態と同じ状態を作り出すようにしてもよい。
1 四方切換弁(第1実施形態)
2 四方切換弁(第2実施形態)
10 四方弁本体
11 シリンダ部
12 主弁室
14 主弁座
15 主弁体
21 第1ピストン
22 第2ピストン
31 第1作動室
32 第2作動室
50 直動式電磁弁(第1実施形態)
51 電磁コイル
53 永久磁石
55 吸引子
56 第1ばね
57 第2ばね
60 弁室
61 第1プランジャ
62 第2プランジャ
64 接触阻止部材
65 ストッパ部材
70 弁座
71 第1弁体
72 第2弁体
75 第1弁体ホルダ
76 第2弁体ホルダ
p1〜p4 第1〜第4ポート
p10 高圧導入ポート(主ポート)
#1〜#4 第1〜第4細管
#10 高圧細管
80 直動式電磁弁(第2実施形態)
105 主弁
107 アクチュエータ
110 主弁ハウジング
110A 上側弁シート
110B 下側弁シート
111 第1作動室
112 第2作動室
113 下部ポート
114 上部ポート
115 主弁室
120 主弁体
121 第1層部材
122 第2層部材
123 第3層部材
124 第4層部材
130A 上側回転軸部
130B 下側回転軸部
131 第1連通路
132 第2連通路
133 第3連通路
134 第4連通路
152 下面閉塞部材
153 上面閉塞部材
154 キー溝
155 作動室
158 運動変換機構
160 受圧移動体
162 パッキン
163 作動ピン
165 回転駆動体
172 ボール
175 螺旋溝
176 回転駆動軸部
177 回転伝達機構
D 吐出側高圧ポート
S 吸入側低圧ポート
C 室外側入出ポート
E 室内側入出ポート
200 ヒートポンプ式冷暖房システム
210 圧縮機
220 室外熱交換器
230 室内熱交換器
260 膨張弁

Claims (22)

  1. 一端側外周に電磁コイルが外嵌固定された弁ケースに、一端側から順次、吸引子、第1プランジャ、及び、第2プランジャが直列的に配在されるとともに、前記第2プランジャの一部に、前記第1プランジャの外側を通って前記吸引子側に延びる伸延部が設けられ、前記弁ケースの軸方向における前記伸延部の前記吸引子側に対向する面積が前記第1プランジャの前記吸引子側に対向する面積より小さくされ、前記弁ケースにおける前記第2プランジャより他端側に、主ポートが設けられるとともに、第1、第2、第3、及び第4ポートが開口せしめられた弁座が設けられ、該弁座に、前記第1、第2、及び第3ポート間の連通状態を切り換えるべく前記第1プランジャに連動する第1弁体が摺動自在に対接せしめられるとともに、前記第4ポートを開閉すべく前記第2プランジャに連動する第2弁体が摺動自在に対接せしめられるか又は離接可能に配在され、前記電磁コイルへの印加電圧に応じて、前記第1プランジャと前記第1弁体並びに前記第2プランジャと前記第2弁体がそれぞれ複数の位置をとるようにされた直動式電磁弁。
  2. 一端側外周に電磁コイルが外嵌固定された弁ケースに、一端側から順次、吸引子、圧縮コイルばねからなる第1ばね、第1プランジャ、圧縮コイルばねからなる第2ばね、及び、第2プランジャが直列的に配在されるとともに、前記第2プランジャの一部に、前記第1プランジャの外側を通って前記吸引子側に延びる伸延部が設けられ、前記弁ケースの軸方向における前記伸延部の前記吸引子側に対向する面積が前記第1プランジャの前記吸引子側に対向する面積より小さくされ、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャの他端側への移動を阻止すべく第1ストッパ及び第2ストッパが設けられ、
    前記弁ケースにおける前記第2プランジャより他端側に、高圧導入ポートが設けられるとともに、第1、第2、及び第3ポート並びに第4ポートが開口せしめられた弁座が設けられ、該弁座に、前記第1、第2、及び第3ポート間の連通状態を切り換えるべく前記第1プランジャに押し引きされるスライド式の第1弁体が摺動自在に対接せしめられるとともに、前記第4ポートを開閉すべく前記第2プランジャに押し引きされるスライド式の第2弁体が摺動自在に対接せしめられるか又はポペット式の第2弁体が離接可能に配在され、
    前記電磁コイルへの印加電圧に応じて、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャがそれぞれ吸引位置と非吸引位置とをとり、前記第1プランジャに連動して前記第1弁体が前記第1ポートと前記第2ポートを連通させる一端位置と前記第2ポートと前記第3ポートを連通させる他端位置とをとるとともに、前記第2プランジャに連動して前記第2弁体が前記第4ポートを開く開位置とそれを閉じる閉位置とをとるようにされた直動式電磁弁。
  3. 前記第1プランジャの外周部に形成された凹溝に前記伸延部が挿通されていることを特徴とする請求項2に記載の直動式電磁弁。
  4. 前記第1プランジャには、前記第2プランジャにその一端側が摺動自在に嵌挿された第1弁体ホルダの一端部が連結固定され、該第1弁体ホルダの他端側には、前記第1弁体が前記第1プランジャに連動して前記一端位置と前記他端位置とをとるように連結、嵌合、もしくは係合せしめられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の直動式電磁弁。
  5. 前記弁座には、一端から他端にかけて前記第1、第2、及び第3ポート並びに第4ポートが横並びに開口せしめられ、
    前記第2プランジャには、その他端部が前記第1弁体ホルダの他端部より他端側に位置する第2弁体ホルダの一端部が連結固定され、該第2弁体ホルダの他端側には、前記スライド式の第2弁体が前記第2プランジャに連動して前記開位置と前記閉位置とをとるように連結、嵌合、もしくは係合せしめられていることを特徴とする請求項4に記載の直動式電磁弁。
  6. 前記弁座には、一端から他端にかけて前記第1、第2、及び第3ポートが横並びに開口せしめられるとともに、前記弁座の一端面に前記第4ポートが開口せしめられ、
    前記第2プランジャには、前記ポペット式の第2弁体が該第2プランジャに連動して前記開位置と前記閉位置とをとるように連結、嵌合、もしくは係合せしめられていることを特徴とする請求項4に記載の直動式電磁弁。
  7. 前記第1プランジャと前記第2プランジャとが直接接触することを阻止すべく、それらの間に非磁性材料からなる接触阻止部材が介装されていることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の直動式電磁弁。
  8. 前記第1ばねの付勢力が前記第2ばねの付勢力より大きく設定されていることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の直動式電磁弁。
  9. 前記電磁コイルへの通電がオフの状態では、前記第1ばね及び前記第2ばねの付勢力により、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとるとともに、前記第2プランジャが前記第2ストッパに接当係止された非吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記閉位置をとり、
    この状態において、前記電磁コイルに第1電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとったままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、
    この状態において、前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力に抗して前記吸引子に引き寄せられた吸引位置をとるが、前記第2プランジャは前記吸引位置をとったままとなり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記開位置をとったままとされ、
    この状態において、前記電磁コイルに前記第1及び第2電圧より低い第3電圧を印加すると、前記吸引子の吸着力により前記第1プランジャは前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャは前記第2ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされていることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の直動式電磁弁。
  10. 前記電磁コイルに前記第3電圧が印加され、前記吸引子の吸着力により前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたまま、かつ、前記第2プランジャも前記非吸引位置をとったままの状態において、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、
    その後、前記電磁コイルへの通電をオフにすると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻されるとともに、前記第2プランジャが前記第2ばね付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記他端位置に戻されるとともに、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされていることを特徴とする請求項9に記載の直動式電磁弁。
  11. 前記弁ケースにおける前記吸引子の一端側に永久磁石が配在されていることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の直動式電磁弁。
  12. 前記電磁コイルへの通電がオフの状態では、前記第1ばね及び前記第2ばねの付勢力により、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとるとともに、前記第2プランジャが前記第2ストッパに接当係止された非吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記閉位置をとり、
    この状態において、前記電磁コイルに第1電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ストッパに接当係止された非吸引位置をとったままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記他端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、
    この状態において、前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力に抗して前記吸引子に引き寄せられた吸引位置をとるが、前記第2プランジャは前記吸引位置をとったままとなり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとるとともに、前記第2弁体が前記開位置をとったままとされ、
    この状態において、前記電磁コイルへの通電をオフにすると、前記永久磁石の磁力により前記第1プランジャは前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャは前記第2ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされていることを特徴とする請求項11に記載の直動式電磁弁。
  13. 前記電磁コイルへの通電がオフにされ、前記永久磁石の磁力により前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたまま、かつ、前記第2プランジャも前記非吸引位置をとったままの状態において、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加すると、前記第1プランジャが前記吸引位置で保持されたままで、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力に抗して前記第1プランジャ側に引き寄せられて前記伸延部が前記吸引子に当接せしめられた吸引位置をとり、これにより、前記第1弁体が前記一端位置をとったままで、前記第2弁体が前記開位置をとり、
    その後、前記電磁コイルに極性を反転させた第3電圧を印加すると、前記永久磁石の磁力が相殺され、前記第1プランジャが前記第1ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻されるとともに、前記第2プランジャが前記第2ばねの付勢力により前記非吸引位置に戻され、これにより、前記第1弁体が前記他端位置に戻されるとともに、前記第2弁体が前記閉位置に戻されるようにされていることを特徴とする請求項12に記載の直動式電磁弁。
  14. 前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、前記弁ケースの内周に配設固定されたストッパ部材、前記弁ケースに設けられた段差部分、及び前記弁座の一部のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項2から13のいずれかに記載の直動式電磁弁。
  15. 冷房運転、暖房運転、及び冷媒を冷房運転時と同方向に流す除霜運転を選択的に行えるようにされたヒートポンプ式冷暖房システムに使用される、冷媒流れ方向を切り換えるためのスライド式の四方切換弁であって、
    請求項2から14のいずれかに記載の直動式電磁弁をパイロット弁として備えるとともに、シリンダ型の四方弁本体を備え、
    該四方弁本体に、一端側から順次、第1作動室、第1ピストン、主弁室、第2ピストン、第2作動室が配在され、前記主弁室に、圧縮機の吐出側に接続される吐出側高圧ポートが設けられるとともに、主弁座が設けられ、該主弁座の弁シート面に、一端側から順次、室外熱交換器に接続される室外側入出ポート、前記圧縮機の吸入側に接続される吸入側低圧ポート、及び室内熱交換器に接続される室内側入出ポートが開口せしめられるとともに、前記室外側入出ポートを開きかつ前記吸入側低圧ポートと前記室内側入出ポートとを連通させる冷房位置と、前記室内側入出ポートを開きかつ前記吸入側低圧ポートと前記室外側入出ポートとを連通させる暖房位置とを選択的にとり得る断面逆立椀形状の主弁体が摺動自在に対接せしめられ、
    前記直動式電磁弁における前記高圧導入ポートが前記吐出側高圧ポートに、前記第1ポートが前記第1作動室に、前記第2ポートが前記吸入側低圧ポートに、前記第3ポートが前記第2作動室にそれぞれ接続されるとともに、前記第4ポートが前記吸入側低圧ポートに接続され、
    除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、前記直動式電磁弁の前記第2弁体に前記第4ポートを開く開位置をとらせて前記主弁室の圧力を所定圧まで低下させ得るように構成されていることを特徴とする四方切換弁。
  16. 前記第1ピストンと前記第2ピストンとは、主連結体により一体移動可能に連結され、前記主連結体に、前記主弁体が前記第1及び第2ピストンの往復移動に伴って前記冷房位置と前記暖房位置との間を行き来するように連結、嵌合、もしくは係合せしめられていることを特徴とする請求項15に記載の四方切換弁。
  17. 前記四方切換弁の一端には、前記第1ピストンの一端方向への移動を阻止するストッパを兼ねる一端側蓋部材が固着され、前記四方切換弁の他端には、前記第2ピストンの他端方向への移動を阻止するストッパを兼ねる他端側蓋部材が固着されていることを特徴とする請求項15又は16に記載の四方切換弁。
  18. 冷房運転、暖房運転、及び冷媒を冷房運転時と同方向に流す除霜運転を選択的に行えるようにされたヒートポンプ式冷暖房システムに使用される、冷媒流れ方向を切り換えるためのロータリー式の四方切換弁であって、
    請求項2から14のいずれかに記載の直動式電磁弁をパイロット弁として備えるとともに、主弁室を画成する筒状の主弁ハウジング、前記主弁室に回動可能に配在された主弁体、及び、前記主弁体を回動させるための、高圧冷媒が選択的に導入・排出される容積可変の第1作動室と第2作動室を持つアクチュエータを有する主弁を備え、
    前記主弁ハウジングに、圧縮機の吐出側に接続される吐出側高圧ポート、室外熱交換器に接続される室外側入出ポート、前記圧縮機の吸入側に接続される吸入側低圧ポート、及び室内熱交換器に接続される室内側入出ポートが開口せしめられ、前記第1作動室及び前記第2作動室への高圧冷媒の導入・排出を制御して前記主弁体を回転させることにより、連通するポート間が切り換えられ、それによって、冷房又は除霜運転から暖房運転へ、及び、暖房運転から冷房又は除霜運転へ切り換えられるようにされ、
    前記直動式電磁弁における前記高圧導入ポートが前記吐出側高圧ポートに、前記第1ポートが前記第1作動室に、前記第2ポートが前記吸入側低圧ポートに、前記第3ポートが前記第2作動室にそれぞれ接続されるとともに、前記第4ポートが前記吸入側低圧ポートに接続され、
    除霜運転から暖房運転に切り換える際、及び、暖房運転から除霜運転に切り換える際に、前記直動式電磁弁の前記第2弁体に前記第4ポートを開く開位置をとらせて前記主弁室の圧力を所定圧まで低下させ得るように構成されていることを特徴とする四方切換弁。
  19. 前記主弁ハウジングにおける上面開口及び下面開口を気密的に封止する上側弁シート及び下側弁シートに、前記吐出側高圧ポート、前記室外側入出ポート、前記吸入側低圧ポート、及び前記室内側入出ポートが開口せしめられていることを特徴とする請求項18に記載の四方切換弁。
  20. 前記直動式電磁弁の前記電磁コイルへの印加電圧を制御するためのコントローラを備え、該コントローラにより、除霜運転から暖房運転に切り換える際に、まず、前記電磁コイルに第1電圧を印加して、前記第2弁体に前記開位置をとらせ、これによって前記主弁室の圧力が前記所定圧まで低下したら前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加して、前記第1弁体に前記一端位置をとらせた後、前記電磁コイルに前記第2電圧より低い第3電圧を印加するようにされ、
    一方、暖房運転から除霜運転に切り換える際には、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加して、前記第2弁体に前記開位置をとらせ、これによって前記主弁室の圧力が前記所定圧まで低下したら前記電磁コイルへの通電をオフにして、前記第1弁体に前記他端位置をとらせるようにされていることを特徴とする請求項15から19のいずれかに記載の四方切換弁。
  21. 前記直動式電磁弁の前記電磁コイルへの印加電圧を制御するためのコントローラを備え、該コントローラにより、除霜運転から暖房運転に切り換える際に、まず、前記電磁コイルに第1電圧を印加して、前記第2弁体に前記開位置をとらせ、これによって前記主弁室の圧力が前記所定圧まで低下したら前記電磁コイルに前記第1電圧より高い第2電圧を印加して、前記第1弁体に前記一端位置をとらせた後、前記電磁コイルへの通電をオフにするようにされ、
    一方、暖房運転から除霜運転に切り換える際には、前記電磁コイルに前記第2電圧を印加して、前記第2弁体に前記開位置をとらせ、これによって前記主弁室の圧力が前記所定圧まで低下したら前記電磁コイルに極性を反転させた第3電圧を印加して、前記第1弁体に前記他端位置をとらせた後、前記電磁コイルへの通電をオフにするようにされていることを特徴とする請求項15から19のいずれかに記載の四方切換弁。
  22. 前記主弁室の圧力を検出するための圧力センサが配備され、前記コントローラは、前記圧力センサから得られる信号に基づいて、前記主弁室の圧力が前記所定圧まで低下したことを検知するようにされていることを特徴とする請求項20又は21に記載の四方切換弁。
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