JP6554284B2 - 紙製品入りカートン - Google Patents

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Description

この発明は、ティッシュペーパー等の紙製品を収容したカートンに関する。
ティシュペーパー等の紙製品は紙製のカートンに箱詰めされ、このカートンを複数個段ボール箱に収容して梱包され、保管される。この際、段ボール箱を複数積み上げた状態で保管されるため、下段側の段ボール箱が重みで潰れ、内部のカートンも潰れることがある。カートンが潰れると、見栄えが劣って不良品となる。そこで、段ボール箱の内フラップを厚さ方向に潰し、内フラップがカートンに片当たりするのを防止してカートンの潰れを抑制する技術が開発されている(特許文献1)。
又、カートンの潰れを抑制する方法として、カートンのサイズ(長さ、幅、高さ)を小さくすることも従来から行われている。
一方、カートンから紙製品を取り出すため、カートンの天面には開封用ミシン目が形成されており、このミシン目を二重にして開封し易くする技術も開発されている(特許文献2)。
特開2002-87423号公報 特開2004-1790号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術の場合、段ボール箱の製造工程を変更する必要があり、一般的な段ボール箱に適用できるとは限らない点で、汎用性に欠けることがある。
又、カートンを小型化すると、カートンに収容されたティシュペーパー等の紙製品のサイズが小さくなったり、紙製品の組数を減らす必要が生じ、カートン内の紙製品をすぐに使い切ってしまい、その交換頻度が高くなるという問題がある。
そこで、カートンのサイズを小さくせずにカートンの強度を高める方法として、カートンの坪量や紙厚を高くすることが挙げられるがコストアップになる。また、カートンの坪量や紙厚が高くなると、紙製品を使い切ったカートンを廃棄する際、カートンを小さく折り曲げ難くなる。一方、カートンの坪量や紙厚を低くすると強度が低下し、カートンの潰れを抑制することが困難になると共に、製造時にカートンが破れて生産性が低下する。
このようなことから、コストダウンを図るためにはカートンの坪量や紙厚を低くする必要があるが、カートンの坪量や紙厚を低くすると、開封用ミシン目が不用意に切れやすくなり、カートンのシートを折り返して箱状に起函するカートン製造時にシートが破れたり、製造後のカートンを段ボールに入れて保管中に開封用ミシン目を起点にカートンが破壊する等の問題が生じる。これは、坪量を低くするとカートンが薄くなるためである。又、坪量や紙厚が低くても強度を確保する方策として、後述するようにカートンが硬質層を含む多層構造である場合、カートンの強度が高くなってミシン目が切れにくくなったり、カートンがもろくなってかえって開封用ミシン目が切れやすくなったりする場合がある。
一方、ミシン目のツナギ部を長くするとカートン製造時にシートが破れにくくなるが、ミシン目できれいに開封し難くなる。このように、カートンの坪量や紙厚を低くした場合には、単にミシン目のツナギ部と切込線の長さを調整しただけではミシン目の切れ易さを適切に設定することが難しい。
すなわち、本発明は、カートンの坪量や紙厚が低くても、積層体を取り出す取り出し口を形成する開封用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる紙製品入りカートンの提供を目的とする。
本発明者らが検討したところ、カートンの坪量や紙厚を低くした際に、単にミシン目のツナギ部と切込線の長さを調整しただけではミシン目の切れ易さを適切に設定することが難しく、カートンが薄くなることに応じてカートンの厚みとミシン目との関係を設定することが必要なことを見出した。又、開封用ミシン目のうち、短辺部よりも長い長辺部のミシン目の切れ易さを設定することで、開封用ミシン目全体の切れ易さを適切に設定することに成功した。さらに、長辺部のミシン目を切れ易くするためには、長辺部のミシン目を切り開く方向に沿って力が掛かるような平行直線部を設け、この平行直線部のミシン目の切込線n1とツナギ部c1を設定することが重要であることを見出した。
すなわち、上記課題を解決するため、本発明の紙製品入りカートンは、紙製品の積層体を収容した紙製直方体状のカートンにおいて、前記カートンの坪量が250〜370g/m、紙厚tが0.28〜0.38mm/枚であり、前記カートンの天面に、前記積層体を取り出す取り出し口を形成し、前記カートンから完全に切り離される開封用ミシン目が形成され、該開封用ミシン目の長さの50%以上が1重ミシン目からなり、かつ、前記開封用ミシン目は、前記カートンの長手方向に沿った2本の長辺部と、前記カートンの幅方向に沿った短辺部であって前記2本の長辺部の両端にそれぞれ繋がる2本の短辺部と、を有し、前記長辺部と前記短辺部との境界は、前記開封用ミシン目の長手方向Lの長さLXの1/10の長さLYだけ、前記開封用ミシン目の長手方向L両端から中央に向かって延ばした位置とし、前記長辺部のうち前記1重ミシン目からなる部位は、前記カートンの前記長手方向に平行な平行直線部を有し、該平行直線部の切込線n1の長さが1.70〜3.00mm、隣接する前記切込線n1の間のツナギ部c1の長さが0.60〜1.30mm、かつ、(前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=2.3〜3.6であり、前記カートンの前記幅方向に沿った側面に、前記カートンを解体するための1重ミシン目からなる解体用ミシン目が形成され、前記解体用ミシン目は、前記幅方向と交差し指を当てるための弧状部を有し、前記弧状部は、切込線n4の長さが3〜20mm、隣接する前記切込線n4の間のツナギ部c4の長さが0.8〜2.5mm、前記切込線n4が2〜10個離間して並び、かつ、(前記ツナギ部c4の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=3.8〜5.0である。
(前記切込線n1の長さ(mm))/(前記ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8であることが好ましい。
前記2本の短辺部の少なくとも一方は、前記カートンの前記長手方向に垂直な垂直直線部を有し、該垂直直線部の切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する前記切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、かつ、前記切込線n2が2〜7個離間して並び、(前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=1.5〜3.3であることが好ましい。
前記短辺部は、前記垂直直線部に接続されて前記長辺部の端部に向かって屈曲する屈曲部を有し、該屈曲部を介して前記長辺部に繋がり、前記屈曲部のツナギ部c3の長さが0.45〜1.05mm、かつ、(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記屈曲部の前記ツナギ部c3の長さ(mm))=1.03〜1.35であることが好ましい。
(前記平行直線部の前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))=1.10〜1.50であることが好ましい


前記カートンは多層からなり、かつそのうち針葉樹由来のパルプを40〜100質量%含む硬質層の占める割合が15〜75質量%であることが好ましい。
前記硬質層は、段ボール由来の古紙を含有することが好ましい。
JIS−P8126に規定する前記カートンの前記長辺方向のリングクラッシュ値RLが500〜800N、かつ、(RL/t)が1.7〜2.5N/μmであることが好ましい。
前記カートンの前記長辺方向における曲げこわさが3.7〜7.5mN・mであることが好ましい。
前記カートンの前記長辺方向の圧縮強度が130〜220N/箱であることが好ましい。
前記開封用ミシン目の縁によって囲まれる前記取り出し口の輪郭形状は、前記カートンの前記長手方向に沿って長い略長方形を基本形状とし、前記2本の長辺部は相互に接近する方向に突出する第1フラップ部を有し、対向する前記第1フラップ部間で狭幅の第1開口部分を形成し、前記第1開口部分の両側に広幅の第2開口部分を形成し、前記カートンの前記天面には、前記開封用ミシン目の縁で形成される前記取り出し口の前記長手方向の一端または両端に、前記取り出し口を拡張する拡張用第2フラップ部を形成するための対向する2本の第2フラップ切り込み線が設けられており、前記第2フラップ切り込み線は、前記長辺部の端縁部位から前記天面の長手方向両端側へ向かって伸び前記天面の長手方向両端に至らない範囲の長さに形成されていることが好ましい。
この発明によれば、カートンの坪量や紙厚が低くても、積層体を取り出す取り出し口を形成する開封用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる。
本発明の実施形態に係る紙製品入りカートンの斜視図である。 紙製品入りカートンの各構成部分を示す透視斜視図である。 カートンの展開図である。 取り出し口を形成するための開封用ミシン目の構成を示す部分上面図である。 カートンを解体するための解体用ミシン目の構成を示す部分上面図である。 カートンの層構造を示す模式断面図である。 リングクラッシュ値の測定方法を示す図である。 圧縮強度の測定で得られた、軸方向の変位と荷重の関係を示す図である。 廃棄時のカートンの折り曲げ性の評価方法を示す図である。 1重ミシン目と2重以上のミシン目との強度の違いを説明する図である。 カートンの製造時や保管時にミシン目が切れてその部位が下方に脱落し、不用意に開封した状態を示す図である。 開封時に短辺部のミシン目のツナギ部のカートン表面の表層が外側まで引っ張られ、めくれて破れた状態を示す図である。 カートンを解体するための解体用ミシン目の別の実施形態の構成を示す部分上面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る紙製品入りカートン20の斜視図、図2は紙製品入りカートン20の各構成部分を示す透視斜視図、図3はカートン20の展開図である。紙製品入りカートン20(以下、適宜「カートン」とも称する)は、シート状の紙製品25の積層体を収容した紙製の直方体状の箱体からなり、紙製品入りカートン20の高さHcは、内部の紙製品25の積層方向に沿った高さである。紙製品25としては、ティシュペーパー、ハンドタオル等が例示され、個々の紙製品25は、例えばポップアップ式にZ折りやV折り等されて積層されてもよく、ポップアップしないように重ねられてもよい。又、カートン20は板紙等から形成することができる。
そして、図2、図3に示すように、紙製品入りカートン20は、矩形状の頂面部201及びそれに対向する底面部202と、頂面部201及び底面部202のそれぞれの一方の(図2の右側の)長辺に接続された第1側面部203と、頂面部201の他の(図2の左側の)長辺に接続された第2側面部204と、底面部202の他の(図2の左側の)長辺に接続されて第2側面部204の内面に重ねて接続されるカートン糊付け部205と、頂面部201の両短辺にそれぞれ接続された一対の上面側外フラップ206,206Bと、底面部202の両短辺にそれぞれ接続された一対の下面側外フラップ207,207Bと、第1側面部203の両短辺にそれぞれ接続された一対の第1内フラップ208,208Bと、第2側面部204の両短辺にそれぞれ接続された一対の第2内フラップ209,209Bとを有する1枚のシート(図3参照)を、所定の罫線を折り曲げて起函して形成されている。各罫線は、シートを立体的な形状に起函して組み立てる際、綺麗に折り曲がるようにシートを潰した折線である。
なお、頂面部201の中央部には収容する紙製品25を取り出す取り出し口を形成するための開封用ミシン目210が設けられている。又、上面側外フラップ206,206Bには、カートンを解体するための解体用ミシン目220が設けられている。頂面部201が特許請求の範囲の「カートンの天面」に相当する。
ここで、カートン20の製造の際には、まず、カートン糊付け部205を第2側面部204の長辺方向の側縁に接着等することで、頂面部201と底面部202、及び一対の側面部203,204が四角柱状に起函する。
そして、カートン糊付け部205をホットメルトや糊等で接着等して四角柱状に形成された箱体に紙製品25の積層体を挿入した後、箱体の開口の一側面となる第1内フラップ208,第2内フラップ209を対向的に折込み、この外側にホットメルトや糊等の接着剤を塗布した上面側外フラップ206,下面側外フラップ207を折り重ねて、開口を封緘する。同様に、箱体の開口の他の側面となる第1内フラップ208B,第2内フラップ209Bを対向的に折込み、この外側に上面側外フラップ206B,下面側外フラップ207Bを折り重ねて、開口の閉鎖が完了する。このようにして、紙製品入りカートン20が組立てられる。
なお、上面側外フラップ206,206Bの下端は、それぞれ下面側外フラップ207、207Bの上端の上に被さるようにして接着され、第1側面部203及び第2側面部204にそれぞれ直角に接続される側面部を形成している。上面側外フラップ206(206B)及び下面側外フラップ207(207B)で構成されるカートン20の側面部が特許請求の範囲の「カートンの幅方向に沿った側面」に相当する。
カートン20の坪量が250〜370g/m、紙厚が0.28〜0.43mm/枚である。
カートン20の坪量が250g/m未満であると、カートン20の強度が低下してカートン20が潰れ易くなる。カートン20の坪量が370g/mを超えると、カートン20の強度は高くなるがコストアップになる。カートンの坪量は、250〜340g/mであることが好ましく、250〜300g/mであることがより好ましい。カートン20の坪量は、JIS P8124に基づいてシート1枚当たりについて測定する。
カートン20の紙厚tが0.28mm/枚未満であると、カートン20の強度が低下してカートン20が潰れ易くなる。カートン20の紙厚tが0.43mm/枚を超えると、カートン20の強度は高くなるがコストアップになる。カートンの紙厚tが0.28〜0.38mm/枚であることが好ましく、0.28〜0.34mm/枚であることがより好ましい。カートン20の紙厚tは、シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間にカートン20のシートを1枚置き、測定子を1秒間に1mm 以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。10回繰り返した測定の平均値を紙厚とする。
次に、図4を参照し、本発明の特徴部分である開封用ミシン目210の構成について説明する。
開封用ミシン目210は全体としてカートン20の長手方向Lに長い略長方形(図4のハッチング領域)であり、カートン20から完全に切り離されて取り出し口を形成する。ここで、本実施形態では、図4における開封用ミシン目210の左側に、後述する拡張用第2フラップ部f2を形成するためのフラップミシン目f2m、f2sが形成されているが、この拡張用第2フラップ部f2は、開封用ミシン目210をカートン20から切り離して取り出し口を形成した後もカートン20側に残り、上方に突出して取り出し口の周囲を覆う。
従って、このフラップミシン目f2m、f2sを本発明の規定から除外するため、開封用ミシン目210を「カートン20から完全に切り離される」と規定した。
開封用ミシン目210は、カートン20の長手方向Lに沿って並ぶ2本の長辺部210L1、210L2と、それぞれカートン20の幅方向Wに沿って各長辺部210L1、210L2の両端にそれぞれ繋がる2本の短辺部210W1、210W2とを有し、各長辺部210L1、210L2と各短辺部210W1、210W2で囲まれた閉曲線(閉じた曲線)をなしている。
本実施形態では、開封用ミシン目210のすべてが1重ミシン目をなしているが、開封用ミシン目210の長さの50%以上が1重ミシン目からなっていればよい。
ここで、ミシン目は、切込線とツナギ部とを交互に並ぶようにして構成され、切込線は切断された線であり、ツナギ部は切断されずに残り、ツナギ部が切断されて開封される。
「1重ミシン目」とは、各切込線とツナギ部が同一の直線又は曲線上に並ぶものをいう。これに対し、「2重以上のミシン目」とは、頂面部201の中央から外側へ向かってそれぞれ異なる2つ以上の位置にそれぞれ1重ミシン目が配置されたものをいう。
なお、開封用ミシン目210の長さとは、上述のように各長辺部210L1、210L2と各短辺部210W1、210W2で囲まれた閉曲線(閉じた曲線)の合計長さをいう。
ここで、1重ミシン目と2重以上のミシン目との強度について説明する。図10(a)に示すように、2重以上のミシン目m2の場合、例えばその内側ミシン目Riのツナギ部ciは、自身に隣接する切込線niとの間で切れるだけでなく、外側ミシン目Roの隣接する切込線noとの間で切れることがあり、図10(a)の矢印のように3つの切断経路を有する。
一方、図10(b)に示すように、1重ミシン目m1の場合、そのツナギ部cmは、自身に隣接する切込線nmとの間でのみ切れ、図10(b)の矢印のように切断経路は1つのみである。このため、図11に示すようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封することが、2重以上のミシン目に比べて少ない。従って、開封用ミシン目210の長さの50%以上を1重ミシン目とする
長辺部210L1、210L2と、短辺部210W1、210W2との境界Reは、開封用ミシン目210の長手方向Lの長さLXの1/10の長さLYだけ、開封用ミシン目210の長手方向L両端から中央に向かって延ばした位置とする。
又、図4では、短辺部210W1、210W2、長辺部210L1、210L2がいずれも1重ミシン目からなり、短辺部210W1、210W2の端部が長辺部210L1、210L2の端部の延長線上に繋がっている。しかしながら、例えば短辺部210W1、210W2の端部が二重ミシン目の場合など、短辺部210W1、210W2の端部が長辺部210L1、210L2の二重ミシン目を構成する1重ミシン目のいずれかと同一線上に繋がっていなくてもよい。
短辺部210W1は、2本の長辺部210L1、210L2の一端(図4の左右端)にそれぞれ外側に向かって凸に屈曲しつつ繋がり、長辺部210L1、210L2に向かって拡がる略U字形をなしている。一方、短辺部210W2は、幅方向Wの中央部が外側に向かって凸に膨らみ、幅方向Wの両端に向かってそれぞれ幅方向Wに略平行になって2本の長辺部210L1、210L2の他端(図4の左端)にそのまま繋がっている。
長辺部210L1は、図4の右端に長手方向Lに平行な第1の平行直線部210p1を有し、第1の平行直線部210p1から幅方向W中央部に向かって斜めに延びる斜線部を介して長手方向Lに平行な第2の平行直線部210p2に繋がり、第2の平行直線部210p2から幅方向W外側に向かって斜めに延びる斜線部に至っている。そして、第2の平行直線部210p2と、その両端の斜線部によって囲まれる略等脚台形状の領域が、後述する第1フラップ部f1を形成する。
長辺部210L2は、図4の左端に長手方向Lに平行な第3の平行直線部210p3を有し、第3の平行直線部210p3から幅方向W中央部に向かって斜めに延びる斜線部を介して長手方向Lに平行な第4の平行直線部210p4に繋がり、第4の平行直線部210p4から幅方向W外側に向かって斜めに延びる斜線部に繋がり、この斜線部から長手方向Lに平行な第5の平行直線部210p5に至っている。そして、第4の平行直線部210p4と、その両端の斜線部によって囲まれる略等脚台形状の領域が、同様に第1フラップ部f1を形成する。
そして、各平行直線部210p1〜210p5の切込線n1の長さが1.70〜3.00mm、隣接する切込線n1の間のツナギ部c1の長さが0.60〜1.30mm、かつ、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(紙厚t(mm))=2.0〜4.0である。
上述のように、カートン20の紙厚tを低くした際に、単に開封用ミシン目210のツナギ部と切込線の長さを調整しただけでは開封用ミシン目210の切れ易さを適切に設定することが難しく、カートン20が薄くなることに応じてカートンの紙厚tと開封用ミシン目210との関係を設定することが必要である。
そこで、開封用ミシン目210のうち、短辺部よりも長い長辺部のミシン目の切れ易さを設定することで、開封用ミシン目210全体の切れ易さを適切に設定することに成功した。又、長辺部のミシン目を切れ易くするためには、長辺部のミシン目を切り開く方向に沿って力が掛かるような平行直線部210p1〜210p5を1重ミシン目からなる部位に設け、この平行直線部210p1〜210p5のミシン目の切込線n1とツナギ部c1を設定することが重要であることを見出した。
つまり、ツナギ部c1の長さが長くなる(切込線n1の長さが短くなる)と開封し難いが、カートンの製造時や保管時に不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封することを防止できる。一方、ツナギ部c1の長さが短くなる(切込線n1の長さが長くなる)と開封し易いがカートンの製造時や保管時に不用意に開封するおそれがある。このようなことから、ツナギ部c1の長さと、紙厚tとの比を上述の範囲に規定した。
各平行直線部210p1〜210p5のミシン目をこのように設定することで、カートン20の紙厚tを0.43mm/枚以下に薄くしても、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することを防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる。
なお、長辺部の1重ミシン目からなる部位が平行直線部210p1〜210p5を有しないと、1重ミシン目が開けにくくなったり、後述する図12に示すようにカートン表面が破れてしまう場合がある。
切込線n1の長さが1.70mm未満であると、平行直線部のミシン目の強度が強くなり過ぎ、使用時に開封用ミシン目210を開封し難くなる。
切込線n1の長さが3.00mmを超えると、相対的にツナギ部c1が短くなって平行直線部のミシン目の強度が弱くなる。その結果、図11に示すように、カートンの製造時や保管時に平行直線部210p1のミシン目内側の部位PIに力が加わると、平行直線部210p1のミシン目が切れてその部位が下方に脱落し、不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封してしまう。
ツナギ部c1の長さが0.60mm未満であると、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に平行直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう。
ツナギ部c1の長さが1.30mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなる。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(紙厚t(mm))が2.0未満であると、紙厚tに対してツナギ部c1の長さが短くなり過ぎ、平行直線部のミシン目が強くなり過ぎて開封しにくくなる。(ツナギ部c1の長さ(mm))/(紙厚t(mm))が4.0を超えると、紙厚tに対してツナギ部c1の長さが長くなり過ぎ、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に平行直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう。
なお、カートンの坪量が250〜370g/m、紙厚tが0.28〜0.43mm/枚の範囲を外れる場合、(ツナギ部c1の長さ)/(紙厚t)が1.8未満であったり、3.5を超えても、上述した開封のし難さといった問題が生じないこともあるが、本発明では、カートン20の坪量と紙厚を上述の範囲に規定することで、コストアップを生じずにカートンを潰れ難くすることをも目的としているので、カートン20の坪量と紙厚が上述の範囲から外れるものは対象としない。
切込線n1の長さが1.90〜3.00mmであることが好ましく、2.10〜2.80mmであることがより好ましい。ツナギ部c1の長さが0.70〜1.30mmであることが好ましく、0.80〜1.20mmであることがより好ましい。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(紙厚t(mm))=2.3〜3.6であることが好ましく、2.6〜3.3であることがより好ましい。
(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8であることが好ましく、1.8〜3.5であることがより好ましく、2.0〜3.0であることが最も好ましい。
(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8であると、ミシン目が開封しやすくなるので好ましい。(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が1.5未満であると、ミシン目の強度が強くなって開封しにくくなる場合がある。(切込線n1の長さ)/(ツナギ部c1の長さ)が3.8を超えると、ミシン目の強度が弱くなって上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封することがある。
短辺部210W1は、幅方向中央部に、幅方向Wに平行な(長手方向Lに垂直な)垂直直線部210vを有し、さらに垂直直線部210vの両端から2本の長辺部210L1、210L2の一端(図4の右端)に向け、それぞれ外側に向かって凸に屈曲する屈曲部210bを有している。
垂直直線部210vの切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、かつ、切込線n2が2〜7個離間して並び、(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)=1.5〜3.3であることが好ましい。
開封用ミシン目210は、まず短辺部210W1、210W2から開封されるので、少なくとも一方の短辺部210W1のミシン目に上記のような垂直直線部210vを設けることで、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することをより一層防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さをさらに適切に設定することができる。
ここで、短辺部のミシン目を切れ易くするためには、短辺部のミシン目を切り開く方向に沿って力が掛かるような垂直直線部210vを設け、この垂直直線部210vのミシン目の切込線n2とツナギ部c2を設定することが重要である。一方、短辺部が垂直直線部210vを有しないと、短辺部のミシン目が切れ難くなるほか、取出口の幅が狭くなって紙製品が取り出しにくくなる場合がある。なお、垂直直線部210vを設けずに紙製品を取り出し易くするには、例えば、短辺部を大径の半円状とすることが考えられるが、取出口が大きくなって紙製品がドロップバックするおそれがある。
なお、短辺部210Wが2重以上のミシン目からなる場合は、それらのうち最も切込線が長いミシン目について、上記したn2、c2、c2/tを規定する。
又、図4の例では、垂直直線部210v及び屈曲部210bは一方の短辺部210W1のみに形成されているが、他の短辺部210W2が垂直直線部210v及び屈曲部210bを有していても勿論よい。
切込線n2の長さが3mm未満であると、垂直直線部のミシン目の強度が強くなり過ぎ、使用時に開封用ミシン目210を開封し難くなる場合がある。
切込線n2の長さが25mmを超えると、相対的にツナギ部c2が短くなって垂直直線部のミシン目の強度が弱くなる。その結果、図11に示すツナギ部c1の場合と同様、カートンの製造時や保管時に垂直直線部210p1のミシン目内側の部位PIに力が加わると、垂直直線部210p1のミシン目が切れてその部位が下方に脱落し、不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封してしまう場合がある。
ツナギ部c2の長さが0.50mm未満であると、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に垂直直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
ツナギ部c2の長さが1.10mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなると共に、図12に示すように、開封時にツナギ部c2のカートン表面の表層Sが外側まで引っ張られ、めくれて破れてしまう場合がある。
切込線n2が2個未満であると、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。切込線n2が7個を超えると、切込線の数が多くなりすぎて上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)が1.5未満であると、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが短くなり過ぎ、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に垂直直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(紙厚t(mm))が3.3を超えると、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが長くなり過ぎ、ミシン目が強くなり過ぎて開封しにくくなる場合がある。
切込線n2の長さが3〜20mmであることがより好ましく、4〜10mmであることがさらに好ましい。ツナギ部c2の長さが0.55〜1.00mmであることがより好ましく、0.60〜0.95mmであることがさらに好ましい。
切込線n2が3〜5個離間して並ぶことがより好ましい。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(紙厚t(mm))=1.7〜3.0であることがより好ましく、2.0〜2.8であることがさらに好ましい。
屈曲部210bのツナギ部c3の長さが0.45〜1.05mm、かつ、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))=1.03〜1.35であることがより好ましい。
開封用ミシン目210は、まず短辺部210W1、210W2から開封されるので、垂直直線部210vに接続される屈曲部210bのミシン目についても上記のように規定することで、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することをより一層防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さをさらに適切に設定することができる。
ツナギ部c3の長さが0.45mm未満であると、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に屈曲部210bのミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
ツナギ部c3の長さが1.05mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなると共に、図12に示すツナギ部c2の場合と同様、開封時にツナギ部c3のカートン表面の表層Sが外側まで引っ張られ、めくれて破れてしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満であると、短辺部のうち角部に位置するツナギ部c3の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c3でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にツナギ部c2近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えると、短辺部のうち中央寄りに位置するツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c2でミシン目が切れ難くなり、使用時に屈曲部210bを開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c3の長さが相対的に短くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にツナギ部c3近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封してしまう場合がある。
ツナギ部c3の長さが0.50〜0.95mmであることがより好ましく、0.55〜0.90mmであることがさらに好ましい。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))=1.10〜1.50であることが好ましい。この比は、長辺部と短辺部のどちらのミシン目を開封し易いかの指標であり、両者も同程度の開封し易さであると、開封用ミシン目210の全体の切れ易さを適切に設定することができる。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.10未満であると、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c2でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c1の長さが相対的に短くなって、上述のようにカートンの製造時や保管時に長辺部に比べて短辺部に力が加わるようになり、ツナギ部c1近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.50を超えると、ツナギ部c1の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c1でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなって、上述のようにカートンの製造時や保管時に短辺部に比べて長辺部に力が加わるようになり、ツナギ部c2近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
なお、図4に示す実施形態では、上述のように2本の長辺部210L1、210L2は相互に接近する方向に突出する第1フラップ部f1をそれぞれ有し、対向する第1フラップ部f1間で狭幅の第1開口部分231を形成し、第1開口部分231の両側に広幅の第2開口部分233を形成している。
さらに、カートン20の頂面部201には、開封用ミシン目210の縁で形成される取り出し口(図4のハッチング領域)の長手方向Lの左端に、取り出し口を拡張する拡張用第2フラップ部f2を形成するための対向する2本の第2フラップ切り込み線f2s(フラップミシン目)が設けられている。各第2フラップ切り込み線f2sは、長辺部210L1、210L2の左端縁部位から頂面部201の長手方向Lの左端側へ向かって伸び、かつ頂面部201の長手方向左端に至らない範囲の長さに形成されている。
このように、取出し口の長手方向Lの一端または両端に、取出し口を拡張する拡張用第2フラップ部f2を設けると、開封用ミシン目210切り取ることにより形成される取出し口からの紙製品25の取り出し時に、紙製品25が取り出される過程で取出し口の長手方向の一端または両端に設けられた第2フラップ部f2を押し上げる。これにより取出し口は長手方向Lに拡張するので、取出し口と紙製品25との摩擦抵抗を小さくすることができ、取出し口から紙製品25を容易に取り出すことができる。
さらに、紙製品25の取り出し時に、取出し口と紙製品25との間で最も摩擦が掛かる取出し口の長手方向Lの端部では、紙製品25によって押し上げられた拡張用第2フラップ部f2は取り出される紙製品25に沿って曲がり、この曲がった面で紙製品25と接する。このため、拡張用第2フラップ部f2と紙製品25との間の摩擦抵抗が小さく、紙製品25を取出し口から円滑に取り出すことができ、紙製品25からの紙粉の発生や紙製品25の破れを有効に防止し、また、紙製品25を取り出す際の摩擦音を低減することができる。
また、紙製品25を取り出し後、この紙製品25による押圧から開放された第1フラップ部f1及び/又は拡張用第2フラップ部f2は復元力により取出し口を狭めた状態に容易に復帰することができる。従って、復帰した各第1フラップ部f1間で形成される狭幅となった第1開口部分231で紙製品25を取り出し後に引き出された次の紙製品25を確実に保持することができるとともに、復帰した拡張用第2フラップ部f2により取出し口が狭められ、箱体内への埃等の進入を極力少なくすることができる。
次に、図5を参照し、解体用ミシン目220の構成について説明する。なお、解体用ミシン目220は本発明の必須の構成ではないが、解体用ミシン目220を設けるとカートン20を解体して分別処理するのが容易になる。解体用ミシン目220は1重ミシン目からなり、カートン20の幅方向Wに平行に上面側外フラップ206(206B)の両端から中央に向かって形成された2本の直線部Rbと、各直線部Rbの間でカートン20の中央部に配置されてカートン20の幅方向Wと交差した弧状部Raとを有している。弧状部Raは頂面部201に向って上に凸の半円形をなし、指を当てることによって弧状部Raをカートン20の内側へ押込み、上面側外フラップ206(206B)と下面側外フラップ207(207B)を分離して解体し易くする。
なお、「カートン20の幅方向Wと交差する」とは、カートン20の幅方向Wと平行なミシン目の部位(直線部Rb)を除く意味である。又、解体用ミシン目220は上面側外フラップ206の下端縁206eよりやや上部に設けられている。
弧状部Raは切込線n4の長さが3〜20mm、ツナギ部c4の長さが0.8〜2.5mm、切込線n4が2〜10個離間して並び、かつ、(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)=2.8〜6.0であることが好ましい。
弧状部Raをこのように設定することで、カートン20の紙厚tを0.43mm/枚以下に薄くしても、カートン製造時にシートが解体用ミシン目で破れにくく、かつカートンの解体時には解体用ミシン目の弧状部Raで切り離し易くなり、解体用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる。
切込線n4の長さが3mm未満であると、ミシン目の強度が強くなって解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。切込線n4の長さが20mmを超えると、ミシン目が弱くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
ツナギ部c4の長さが0.8mm未満であると、ミシン目が弱くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。ツナギ部c4の長さが2.5mmを超えると、ミシン目の強度が強くなって解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。
切込線n4が2個未満であると、弧状部Raが小さくなり、解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。切込線n4が10個を超えると、弧状部Raが大きくなり過ぎ、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が2.8未満であると、ミシン目が弱くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が6.0を超えると、ミシン目の強度が強くなって解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。
切込線n4の長さが3〜10mmであることがより好ましく、4〜8mmであることが最も好ましい。ツナギ部c4の長さが1.00〜2.00mmであることがより好ましく、1.20〜1.60mmであることが最も好ましい。
切込線n4が2〜8個離間して並ぶことがより好ましく、4〜7個離間して並ぶことが最も好ましい。
(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)=3.3〜5.4であることがより好ましく、3.8〜5.0であることが最も好ましい。
ところで、一般にカートンの坪量や紙厚を低くすると、カートン20の強度が低下してカートンの潰れが発生する。カートン20の強度は、圧縮強度であるリングクラッシュ値で評価でき、特に、後述するカートン収容段ボール箱100の保管時に、内部のカートン20が潰れやすくなる長辺方向のリングクラッシュ値RLを高くすることが必要となる。そして、例えば、図6に示すように、カートン20を多層20U〜20Zから構成し、かつそのうち針葉樹由来のパルプを40〜100質量%含む硬質層20X,20Y,20Zの占める割合が15〜75質量%となるように構成することで、カートンの坪量や紙厚が低くても、コストアップを伴わずにカートンの強度を高くできることが判明した。
なお、カートンが硬質層を含むと、カートンの強度が高くなってミシン目が切れにくくなったり、カートンがもろくなってミシン目が切れやすくなったりする場合があるので、硬質層を含むカートンに本発明を適用すると、開封用ミシン目の切れ易さをより適切に設定することができる。
ここで、カートン20を構成するすべての層の強度を高くするのでなく、強度が高くて固い硬質層をカートン20の層の一部に積層すると、カートンの坪量や紙厚が低くても、カートンの潰れを低減させることができる。
なお、硬質層20X,20Y,20Zは、針葉樹由来のパルプを好ましくは40〜80質量%含み、より好ましくは40〜60質量%含む。又、カートン20を構成する層のうち、硬質層20X,20Y,20Z以外の層20U,20V,20Wは針葉樹由来のパルプを40質量%未満含み、硬質層20X,20Y,20Zに比べて強度が低い。
又、硬質層20X,20Y,20Zは、例えば段ボール由来の古紙を主体とする原料から抄造することができ、また、ダンボール由来の古紙の配合量を調整して針葉樹由来のパルプの総量を調整することで、バージンパルプのコストを抑制できる。その他の層20U,20V,20Wは、例えば雑誌古紙を主体とする原料から抄造することができる。
なお、カートン20の層における硬質層の位置に制限はないが、硬質層以外の層を表面に設けることが好ましい。硬質層以外の層を表面に設けることで、カートンの表面性が良くなり、触感や印刷品質が向上する。
なお、硬質層20X,20Y,20Zにおける「針葉樹由来のパルプ」は、JIS P8120の繊維組成試験法に準じて定量できる。また、本試験法に準じる染色によって、針葉樹パルプの判別が難しい場合であっても、針葉樹パルプの繊維形態(繊維長2.0〜4.5mm程度、繊維幅20〜70μm程度)は、広葉樹パルプの繊維形態(繊維長0.8〜1.8mm程度、繊維幅10〜50μm程度)と異なるため、判別することができる。
又、カートンのうち硬質層の占める割合が15質量%未満であると、カートンの坪量や紙厚を低くしたときにカートンの強度が低下する場合がある。カートンのうち硬質層の占める割合が75質量%を超えると、カートンの製造時に罫線が入れ難くなって成形性に劣り、廃棄時にカートンを折り曲げ難くなる場合がある。カートンのうち硬質層の占める割合は、より好ましくは25〜70質量%、更に好ましくは30〜65質量%、最も好ましくは40〜60質量%である。
なお、カートンを水又は湯に浸漬すると、各層が分離するので、分離した各層を離解して繊維を回収し、顕微鏡観察によって長繊維の量を測定することで、各層に含まれる針葉樹由来のパルプの割合を求めることができる。このようにして、カートンを構成する各層を判別した後、硬質層の占める割合を、(全硬質層の合計質量)÷(カートンの質量)×100(%)として算出する。
そして、カートン20のリングクラッシュ値RLが500〜800N、かつ、(RL/t)が1.7〜2.5N/μmであることが好ましい。
リングクラッシュ値RLが500N未満であるとカートン20が潰れ易くなり、800Nを超えると必要以上に強度が高くなってコストアップになる。
RLは、550〜740Nが好ましく、600〜720Nがより好ましい。
リングクラッシュ値は、JIS−P8126(2005)に従い、カートン20のシートから幅12.7mm、長さ152.4mmの短冊状の試験片を採取して測定する。具体的には、図7に示すようにリング状に巻いた試験片S1の軸方向(試験片の短手方向)に荷重Fを加えたときの圧縮強さを測定する。
カートン20の長辺方向のリングクラッシュ値RLとは、試験片S1の長辺方向がカートン20の長辺方向と垂直な(つまり、荷重の加わる軸方向がカートン20の長辺方向に平行な)場合をいう。
ここで、図3に示すように、カートン20の幅方向の長さは130mm以下程度であるため、リングクラッシュ値RLを測定するための試験片S1は、カートン20の罫線を少なくとも1つ(図3では2つの罫線RC)含んでしまう。しかしながら、罫線は試験片S1を圧縮する方向と同一であるため、試験片S1に含まれる罫線RCが2本以下であれば、測定に差し支えない。
又、(RL/t)は、紙厚t当りのリングクラッシュ値RLを表し、(RL/t)が高いほど薄くても強度が高いことを示す。(RL/t)が1.7未満であると、RLが低くなってカートンが潰れやすくなる。一方、(RL/t)が2.5を超えると強度は高くなるが、カートンが固くなり過ぎて、罫線が入りにくくなり、カートンの成形性が劣る場合がある。又、上述のように、硬質層が段ボール由来の古紙を含有する場合、(RL/t)が2.5を超えるものはカートン中の段ボール由来の古紙の割合が多くなり過ぎ、カートンがもろくなり、箱状に成形した際に罫線割れが生じる場合がある。
(RL/t)は、1.9〜2.5N/μmが好ましく、2.0〜2.5N/μmがより好ましい。
カートン20に段ボール由来の古紙を含有させた場合、カートン20中のパルプ原料中の段ボール由来の古紙の含有割合は20〜80質量%が好ましく、25〜75質量%がより好ましく、30〜70質量%が更に好ましく、35〜65質量%が最も好ましい。
段ボール由来の古紙の含有割合が20質量%未満であると強度が上がりにくく、カートンが潰れ易くなる場合がある。一方、段ボール由来の古紙の含有割合が80質量%を超えると、カートンがもろくなり、箱状に成形した際に罫線割れが生じる場合がある。
また、段ボール古紙を配合すると、段ボール古紙に含まれるアルミ(アルミ蒸着紙パック、箔押し紙等が由来)が異物となって、カートンに含まれる場合がある。アルミ由来の異物がカートンに含まれるとクレームになるため、カートンに含まれるアルミ由来の異物の大きさを3.0mm以下とするよう、古紙パルプ工程におけるスクリーン等のリジェクト率を適宜調整することが好ましい。
カートン20の長辺方向における曲げこわさSLが3.7〜7.5mN・mであると、低坪量でも強度が保たれ、カートンの潰れをさらに抑制することができるので好ましい。カートンの曲げこわさSLが3.7mN・m未満であるとカートンが潰れ易くなり、7.5mN・mを超えると必要以上に強度が高くなってコストアップになってしまう場合がある。曲げこわさSLは、3.7〜6.0mN・mが好ましく、3.7〜4.8mN・mがより好ましい。
曲げこわさは、ISO−2493に記載された方法に準じ、L&W Bending Tester(Lorentzen & Wettre社製)を用い、幅38mm、長さ100mmの試験片の一端側を試料台のチャックに片持ち梁式で固定し、試験片の一端側より外側の片面を試料台上の検出部の突状係合部に接触させる。このとき、試験片の他端は拘束されないフリーの状態となる。この状態で、曲げ長(試料台のチャックと係合部との間隔、つまり、試験片のスパン(梁間))を10mmとし、曲げ角度(試験片の一端を保持したチャックの回転角、この回転の際に試験片は係合部に押し付けられ、試験片が撓む)を15度としたときの曲げ抵抗(荷重)を測定し、次の算出式によって求めた。曲げこわさ(mN・m)=60×曲げ抵抗(mN)×曲げ長10(mm)÷{π×曲げ角度15(°)×サンプル幅38(mm)×1000}。
曲げこわさSLは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の長辺方向に等しい場合をいう。曲げこわさSTは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の幅方向に等しい場合をいう。
曲げこわさSTは、7.5〜14.5mN・mが好ましく、7.5〜12.0mN・mがより好ましく、7.5〜9.5mN・mが最も好ましくい。曲げこわさSTが7.5mN・m未満であると、例えばカートン20を頂面部201が上になるように複数包装パックした製品を保管した際に、カートン20の側面部203,204が曲がってしまう場合がある。一方、曲げこわさSTが14.5mN・mを超えると、必要以上に強度が高くなってコストアップになってしまう場合がある。
カートン20の長辺方向の圧縮強度が130〜220N/箱であると好ましい。上記圧縮強度が130N/箱未満であると、カートン20の強度が低下してカートン20が潰れ易くなる場合がある。上記圧縮強度が220N/箱を超えると、カートン20の強度は高くなるがコストアップになる場合がある。上記圧縮強度が130〜190N/箱であることがより好ましく、135〜160N/箱であることが最も好ましい。
上記圧縮強度は以下のように行う。まず、カートン20の長辺を縦(軸方向)になるように圧縮試験機(例えば、ティー・エス・イー社製の製品名:AUTOCOM)に置き、面積177cm2(直径15cmの円形)の圧縮板をカートン20上に配置する。このとき、圧縮板の内側にカートン20の外フラップ206、207の面が完全に入るようにする。そして、圧縮板に加圧速度10mm/minの条件で一軸荷重を掛けて圧縮し、図8に示す軸方向の変位と荷重のグラフにて、最初に現れる、上に凸となる第一変曲点(カートン20の長辺を縦(軸方向)に置いた時の下部が潰れたり、座屈することが多い)を圧縮強度(N)とした。測定は、23℃、50%RHの恒温恒湿条件で5回行った値を平均した。
なお、カートン20の長辺方向の圧縮強度を規定する理由は、カートン20の長辺を縦にした複数段を段ボール10に収容して保管する場合に、カートン収容段ボール箱100を複数個積み重ねて保管するが、その際に、カートン20の長辺方向に荷重が加わり、潰れる場合があるためである。
カートンの長辺Lcが200〜250mm、幅Wcが100〜130mm、高さHcが40〜65mmであると好ましい。
カートン20の長辺Lcが200mm未満か、幅Wcが100mm未満か、又は高さHcが40mm未満になると、カートン20に入っているティシュペーパー等の紙製品のサイズが小さくなったり、紙製品の組数を減らす必要が生じて使用感が低下する場合がある。カートン20の長辺Lcが250mmを超えるか、幅Wcが130mmを超えるか、又は高さHcが65mmを超えると、カートン20が大きくなり過ぎて強度が低下し、カートン20が潰れ易くなる場合がある。カートン20の長辺Lcは220〜240mmが好ましく、220〜230mmがより好ましい。また、カートン20の幅Wcは、110〜125mmが好ましく、110〜120mmがより好ましい。カートン20の高さHcは、42〜55mmが好ましく、42〜48mmがより好ましい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、カートン及びそれに収容される紙製品の種類、材質や、紙製品の積層態様は限定されない。開封用ミシン目及び解体用ミシン目の構成も上記に限定されない。
図13は、解体用ミシン目320の別の実施形態の構成を示す部分上面図である。解体用ミシン目320は1重ミシン目からなり、カートン20の幅方向Wに平行に下面側外フラップ207(207B)の両端よりやや内側から中央に向かって形成された2本の直線部Rdと、各直線部Rdの間で下面側外フラップ207(207B)の中央部に配置されてカートン20の幅方向Wと交差した弧状部Ra2とを有している。弧状部Ra2は底面部202に向って下に凸の半円形をなし、指を当てることによって弧状部Ra2をカートン20の内側へ押込み、上面側外フラップ206(206B)と下面側外フラップ207(207B)を分離して解体し易くする。
なお、解体用ミシン目320は下面側外フラップ207の上端縁207eよりやや下部に設けられると共に、弧状部Ra2のみが表出し、各直線部Rdは上面側外フラップ206(206B)に覆われている。そして、弧状部Ra2を押込むと、弧状部Ra2及び各直線部Rdが切れて上面側外フラップ206(206B)と下面側外フラップ207(207B)を分離する。
ポップアップ式に積層したティシュペーパー(紙製品:所定の組数)を収容したティシュペーパーカートン(ティシュペーパーボックス)20を用意した。カートン20の各種寸法を表1〜表3に示す。
なお、カートンは、層の総数を6層とし、そのうち、硬質層を3層とした。各層の坪量が同一であるため、硬質層の割合が50質量%となった。又、各硬質層において、針葉樹由来のパルプの割合を50質量%とした。又、各層のパルプ原料として、硬質層以外の層は雑誌古紙主体のパルプ、硬質層は段ボール由来の古紙パルプを使用した。
又、多層のカートンは、ヘッドボックスを多数有する公知の多層抄きマシンで抄造して得た。必要に応じて、層と層の間に、公知の紙力剤を塗布した。
カートンの坪量、紙厚t、圧縮強度、長辺方向における曲げこわさは上述のようにして測定した。各ミシン目の寸法は、定規または顕微鏡を用いて測定した。
図3に示すシートから罫線を折曲げてカートンを製造する際の各種特性を以下のように評価した。
各ミシン目の開封し易さ:カートンの使用時のミシン目の開けやすさを評価した。
各ミシン目の脱落による不用意な開封の有無:製造後のカートンを段ボールに梱包する前に、そのミシン目について、図11に示すようにミシン目が切れてミシン目内側の部位が下方または上方に脱落しているか否かを目視で評価した。
ミシン目外側のカートン表面の破れ:カートンの使用時、短辺部のミシン目を開封したときに、図12に示すようにツナギ部c1のカートン表面の表層が外側までめくれて破れたか否かを目視で評価した。
各評価は、実用上問題ない通常レベルの潰れを「3」とし、これよりやや優れているを「4」、優れているを「5」とした。同様に、「3」より劣っているを「2」、著しく劣っているを「1」とした。評価が3〜5であれば問題ない。
また、カートン20を高さ方向に5個重ねてフィルムでパックしたパック品を、カートン20の長辺を縦にした複数段を所定の段ボール箱10に収容し、カートン収容段ボール箱を10段積み重ねて1週間保管し、最下段のカートン収容段ボール箱を開封してカートンの潰れの有無を目視判定した。評価は、実用上問題ない通常レベルの潰れを「3」とし、これよりやや優れているを「4」、優れているを「5」とした。同様に、「3」より劣っているを「2」、著しく劣っているを「1」とした。評価が3〜5であれば問題ない。
さらに、廃棄時にカートンの折り曲げ性を次のように評価した。まず、ティシュペーパーを使い切った空のカートン20について、外フラップ206、207を開封した四角柱状とし、さらに図9に示すように罫線に沿って潰し、頂面部201と側面部204が、底面部202と側面部203の上に重なる状態とした。次に、このカートンを、長辺方向の中央部Cで手で折り返し、折り曲げやすさを評価した。
評価は、従来品と同等なものを「3」とし、これを基準として上記と同様に5段階評価した。
得られた結果を表1〜表3に示す。
表1〜表3から明らかなように、カートンの坪量、紙厚、及び開封用ミシン目の設定を所定の範囲とした各実施例の場合、カートンの坪量や紙厚が低くても、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封せず、かつ使用時には開封し易くなって開封用ミシン目の切れ易さが適切になり、開封用ミシン目を起点にカートンが破壊すること等を防止できた。又、各実施例の場合、カートンの坪量や紙厚を顕著に高くせずにカートンの強度を向上させてカートンの潰れを抑制することができた。
一方、カートンの坪量、紙厚が規定範囲未満である比較例1の場合、カートンの強度が低下し、カートンが潰れた。
カートンの坪量、紙厚が所定の範囲を超えた比較例2の場合、カートンの強度は高くなってカートンが潰れなかったが、廃棄時にカートンを折り曲げ難くなった。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが1.70mm未満の比較例3の場合、長辺部の開封用ミシン目が開封し難くなった。なお、比較例3の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が1.5未満であった。
切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例4の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。なお、比較例4の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。
長辺部の平行直線部のツナギ部c1の長さが0.60mm未満と短く、かつ、(ツナギ部c1の長さ)/(紙厚t)が2.0未満である比較例5の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例5の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例5の場合、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.10未満で、ツナギ部c1の長さが相対的に短くなったため、長辺部の脱落が顕著になった。
ツナギ部c1の長さが1.30mmを超え、かつ(ツナギ部c1の長さ)/(紙厚t)が4.0を超えた比較例6の場合、長辺部の開封用ミシン目が開封し難くなった。また、比較例6の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が1.5未満であった。なお、比較例6の場合、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.50を超え、ツナギ部c1の長さが相対的に長くなったため、長辺部の開封用ミシン目が顕著に開封し難くなった。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例7の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例7の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例7の場合、短辺部の垂直直線部の切込線n2の長さが3mm未満のため、開封用ミシン目が短辺部でも開封し難くなった。又、切込線n4が3個未満であるため、弧状部Raが小さくなり、解体用ミシン目も開封しにくくなった。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例8の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例8の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例8の場合、短辺部の垂直直線部の切込線n2の長さが25mmを超えたので、カートンの製造時や保管時にツナギ部c2近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、短辺部が不用意に開封した。
又、解体用ミシン目の弧状部Raの切込線n4の長さが20mmを超えたため、ミシン目が弱くなり、カートンの製造時や保管時に解体用ミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封した。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例9の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例9の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例9の場合、短辺部の垂直直線部のツナギ部c2の長さが0.50mm未満であるので、ミシン目の強度が弱くなり過ぎてカートンの製造時や保管時に垂直直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、短辺部が不用意に開封した。なお、(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)が1.5未満であるので、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが短くなり過ぎたため、短辺部が不用意に開封した。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満のため、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなり、カートンの製造時や保管時に短辺部のミシン目の脱落が顕著になった。又、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.50を超え、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなったため、カートンの製造時や保管時に短辺部のミシン目の脱落が顕著になった。
又、解体用ミシン目の弧状部Raのツナギ部c4の長さが0.90mm未満のため、解体用ミシン目が不用意に開封した。なお、(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が2.8未満であるので、解体用ミシン目が弱くなって不用意に開封した。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例10の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例10の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例10の場合、短辺部の垂直直線部のツナギ部c2の長さが1.10mmを超え、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなると共に、開封時にツナギ部c2のカートン表面の表層が外側まで引っ張られ、めくれて破れた。
又、(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)が3.3を超え、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが長くなり過ぎたため、短辺部のミシン目の強度が強くなり過ぎて顕著に開封し難くなった。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えたため、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、短辺部のミシン目が顕著に開封し難くなった。又、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.10未満のため、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなったため、短辺部のミシン目が顕著に開封し難くなった。
又、解体用ミシン目の弧状部Raのツナギ部c4の長さが2.50mmを超え、(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が6.0を超えたため、解体用ミシン目を開封しにくくなった。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例11の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例11の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例11の場合、短辺部の屈曲部のミシン目のツナギ部c3の長さが0.45mm未満のため、ミシン目の強度が弱くなり過ぎてカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、短辺部が不用意に開封した。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えたため、ツナギ部c3の長さが相対的に短くなり、カートンの製造時や保管時にツナギ部c3近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封した。
また、切込線n4が10個を超えたため、解体用ミシン目も不用意に開封した。
長辺部の平行直線部の切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例12の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。また、比較例12の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。なお、比較例12の場合、短辺部の屈曲部のミシン目のツナギ部c3の長さが1.05mmを超えたため、ミシン目の強度が強くなり過ぎて短辺部の屈曲部が開封し難くなったと共に、開封時にツナギ部c3のカートン表面の表層Sが外側まで引っ張られ、めくれて破れた。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満のため、ツナギ部c3の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c3近傍が顕著に開封しにくくなった。
又、切込線n2が2個未満であるため、短辺部の垂直直線部のミシン目も開封しにくくなった。
又、切込線n4が2個未満であるため、弧状部Raが小さくなり、解体用ミシン目も開封しにくくなった。
20 カートン
20X,20Y,20Z 硬質層
25 紙製品
201 頂面部(天面)
210 開封用ミシン目
210L1,210L2 長辺部
210p1〜210p4 平行直線部
210W1、210W2 短辺部
210b 屈曲部
210v 垂直直線部
220、320 解体用ミシン目
L カートンの長辺方向
W カートンの幅方向
Re 長辺部の両端
Ra、Ra2 弧状部
n1〜n4 切込線
c1〜c4 ツナギ部

Claims (11)

  1. 紙製品の積層体を収容した紙製直方体状のカートンにおいて、
    前記カートンの坪量が250〜370g/m、紙厚tが0.28〜0.38mm/枚であり、
    前記カートンの天面に、前記積層体を取り出す取り出し口を形成し、前記カートンから完全に切り離される開封用ミシン目が形成され、
    該開封用ミシン目の長さの50%以上が1重ミシン目からなり、
    かつ、前記開封用ミシン目は、前記カートンの長手方向に沿った2本の長辺部と、前記カートンの幅方向に沿った短辺部であって前記2本の長辺部の両端にそれぞれ繋がる2本の短辺部と、を有し、
    前記長辺部と前記短辺部との境界は、前記開封用ミシン目の長手方向Lの長さLXの1/10の長さLYだけ、前記開封用ミシン目の長手方向L両端から中央に向かって延ばした位置とし、
    前記長辺部のうち前記1重ミシン目からなる部位は、前記カートンの前記長手方向に平行な平行直線部を有し、該平行直線部の切込線n1の長さが1.70〜3.00mm、隣接する前記切込線n1の間のツナギ部c1の長さが0.60〜1.30mm、
    かつ、(前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=2.3〜3.6であり、
    前記カートンの前記幅方向に沿った側面に、前記カートンを解体するための1重ミシン目からなる解体用ミシン目が形成され、前記解体用ミシン目は、前記幅方向と交差し指を当てるための弧状部を有し、
    前記弧状部は、切込線n4の長さが3〜20mm、隣接する前記切込線n4の間のツナギ部c4の長さが0.8〜2.5mm、前記切込線n4が2〜10個離間して並び、
    かつ、(前記ツナギ部c4の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=3.8〜5.0である紙製品入りカートン。
  2. (前記切込線n1の長さ(mm))/(前記ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8である、請求項1記載の紙製品入りカートン。
  3. 前記2本の短辺部の少なくとも一方は、前記カートンの前記長手方向に垂直な垂直直線部を有し、該垂直直線部の切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する前記切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、
    かつ、前記切込線n2が2〜7個離間して並び、(前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=1.5〜3.3である請求項1又は2に記載の紙製品入りカートン。
  4. 前記短辺部は、前記垂直直線部に接続されて前記長辺部の端部に向かって屈曲する屈曲部を有し、該屈曲部を介して前記長辺部に繋がり、
    前記屈曲部のツナギ部c3の長さが0.45〜1.05mm、
    かつ、(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記屈曲部の前記ツナギ部c3の長さ(mm))=1.03〜1.35である請求項3記載の紙製品入りカートン。
  5. (前記平行直線部の前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))=1.10〜1.50である請求項3又は4に記載の紙製品入りカートン。
  6. 前記カートンは多層からなり、かつそのうち針葉樹由来のパルプを40〜100質量%含む硬質層の占める割合が15〜75質量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
  7. 前記硬質層は、段ボール由来の古紙を含有する請求項6記載の紙製品入りカートン。
  8. JIS−P8126に規定する前記カートンの前記長辺方向のリングクラッシュ値RLが500〜800N、かつ、(RL/t)が1.7〜2.5N/μmである請求項1〜7のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
  9. 前記カートンの前記長辺方向における曲げこわさが3.7〜7.5mN・mである請求項1〜8のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
  10. 前記カートンの前記長辺方向の圧縮強度が130〜220N/箱である請求項1〜9のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
  11. 前記開封用ミシン目の縁によって囲まれる前記取り出し口の輪郭形状は、前記カートンの前記長手方向に沿って長い略長方形を基本形状とし、
    前記2本の長辺部は相互に接近する方向に突出する第1フラップ部を有し、対向する前記第1フラップ部間で狭幅の第1開口部分を形成し、前記第1開口部分の両側に広幅の第2開口部分を形成し、
    前記カートンの前記天面には、前記開封用ミシン目の縁で形成される前記取り出し口の前記長手方向の一端または両端に、前記取り出し口を拡張する拡張用第2フラップ部を形成するための対向する2本の第2フラップ切り込み線が設けられており、前記第2フラップ切り込み線は、前記長辺部の端縁部位から前記天面の長手方向両端側へ向かって伸び前記天面の長手方向両端に至らない範囲の長さに形成されている請求項1〜10のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
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