JP7349468B2 - 紙製箱型のカートン - Google Patents
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Description
図1に示すように、紙製箱型のカートン1は、紙製品であるシート状の衛生紙の積層体を収納する直方体の函体であり、カートン1の高さHは、内部に収容される衛生紙の積層方向に沿う寸法であり、直方体の最も長い辺を構成する長辺をLとし、H及びLにともに垂直な辺を短辺Wとする。衛生紙としては、ティッシュペーパー、ハンドタオル等が例示されるが、個々の衛生紙は、例えばポップアップ方式で取り出せるように、Z折りやV折り等されて上下の衛生紙を挟持しつつ積層されてもよく、ポップアップ方式では取り出せないものであってもよい。カートン1は板紙等のシートから形成すればよい。
カートン1の坪量は、200g/m2以上310g/m2以下である。カートン1の坪量を上記の範囲内のものとすることにより、カートン1の強度を維持してカートン1を潰れにくくできるとともに、コストダウンを実現し、カートン1の製箱性も良好に維持される。なお、製箱性とは、カートン1を二つ折りにした状態から四角柱状の筒体に変形させる際の起函しやすさや、起函後にカートン1に衛生紙の積層体を収容(充填)する際、短辺側フラップ9及び高さ側フラップ10を折り重ねる際の開口の封緘しやすさをいう。カートン1の坪量は、230g/m2以上300g/m2以下であることが好ましく、250g/m2以上300g/m2以下であることがより好ましい。
カートン1の密度は、0.70g/cm3以上1.00g/cm3以下であることが好ましく、0.75g/cm3以上1.00g/cm3以下であることがより好ましく、0.80g/cm3以上0.95g/cm3以下であることが最も好ましい。カートン1の密度が上記の範囲内であることにより、カートン1用の紙型に罫線(折り曲げ線)を入れ易くすることができ、製箱性を良好に維持することができる。なお、密度は、JIS P 8118に基づいて測定する。
図3及び図4に、衝撃分散手段12である補強罫線の拡大図を、図5にカートン1の組み立て時の様子を示す。本発明の紙製箱型のカートン1においては、カートン1が二つ折りにされた状態で、二つ折りにされたカートン1の最外縁を構成し、カートン1が起函された状態で、直方体の長辺を構成する、カートン1の屈折部の近傍において、カートン組み立て手段から、衝撃を受ける場所の面積中心から20mm以内の領域に、衝撃分散手段12が設けられている。この衝撃分散手段12は、好ましくは、カートン1の起函時に、カートンプッシャー等のカートン組み立て手段20と当接して、カートン組み立て手段20からの応力が付与される部位に設けられており、例えば、上記に説明した二つ折りのカートン1であれば、底面部6と一方の側面部7との間に位置する罫線2に接続する部位、又は頂面部5と他方の側面部8との間に位置する罫線2に接続する部位に設けられていることが好ましく、底面部6と一方の側面部7との間に位置する罫線2に接続する部位のみに設けられていることがより好ましい。
図2に示すように、カートン1の長辺Lは、MD方向(流れ方向)に沿っていることが好ましい。図6に示すように、カートン1を段ボール箱21に収容する際には、カートン1の長辺L方向を段ボール箱21の上下方向に沿うようにして、複数段(図6では2段)に積み重ねる。
起函時にカートン組み立て手段20からの機械的衝撃を受ける箇所に最も近い部位における、カートン1の長辺L方向における縦剛度SLは、7.0mN・m以上11.0mN・m以下であることが好ましく、7.5mN・m以上10.5mN・m以下であることがより好ましく、8.0mN・m以上10.0mN・m以下であることが最も好ましい。起函時にカートン組み立て手段20からの機械的衝撃を受ける箇所に最も近い部位における、カートン1の短辺W方向における横剛度STは、2.8mN・m以上6.0mN・m以下であることが好ましく、3.3mN・m以上5.5mN・m以下であることがより好ましく、3.8mN・m以上5.0mN・m以下であることが最も好ましい。カートン1の剛度(曲げこわさ)を上記の範囲内のものにすることにより、カートン1が衝撃を受けた場合でも、カートンが潰れ難いものにすることができるとともに、カールのない平坦性に優れるカートン1を提供することができる。
曲げこわさ(mN・m)=60×曲げ抵抗(mN)×{曲げ長10(mm)}2÷{π×曲げ角度15(°)×サンプル幅38(mm)×1000}
表1に示す坪量及び密度を有するコートボール紙を用いて、図2に示すカートンの紙型を切り出した。切り出した組み立て前のカートンの紙型に対して、カートンの長辺、短辺、高さ部分に相当する部位に罫線を形成し、底面とこれに隣接する側面の間に位置する罫線に対して、90°の角度を以て交差する6本の第1の補強罫線と、上記罫線と平行な2本の第2の補強罫線とを形成した。第1の補強罫線及び第2の補強罫線を有する2カ所の衝撃分散手段は、これらの重心が、上記罫線の端部から60mmの2箇所の位置に、1つずつ配置されるようにした。なお、実施例において、衝撃分散手段は、衝撃を受ける場所の面積中心から20mm以内の領域に形成されていた。
低坪量化の実現性:坪量が300g/m2以下を◎、300g/m2を超え310g/m2以下を○、310g/m2を超える場合×とした。
サイドフラップ(高さ側フラップ)成型性:カートンの製箱時における短辺側フラップを屈折させた際の、短辺側フラップのズレを評価した。坪量に影響する。
段積み適性:図6に示すように、カートンの長辺を縦にして段ボールに収容し、この段ボールを10段積み重ねて1週間保管し、再下段のカートン収容段ボール箱を開封して、カートンの潰れの有無を確認した。カートンの長辺方向に沿う方向の圧縮強度に影響する。
カートン起函時の操業性:カートンプッシャーにより応力が与えられた時の衝撃を補強罫線に分散させる効果を評価した。衝撃を受ける1カ所あたりの補強罫線の総mm/箇所が、多すぎると衝撃面の強度が下がり、少なすぎると強度が分散されず、カートン起函時にカートン詰まりが発生する。
第1の罫線方向に発生するカートンのへこみ:第1の補強罫線の総延長長さが短すぎると補強罫線以外でへこみが発生し、長すぎると補強罫線部でくぼみが発生する。
第2の罫線方向に発生するカートンの傷:第2の補強罫線の総延長長さが短すぎると補強罫線以外で傷が発生し、長すぎると補強罫線で折れが発生する。
カートンの傷の総合評価:起函時の衝撃により発生するカートン傷、へこみを総合評価した。第1の補強罫線の総延長長さと第2の補強罫線の総延長長さの比に影響する。
2 罫線
3 開口部
4 ミシン目
5 頂面部
6 底面部
7 一方の側面部
8 他方の側面部
9 短辺側フラップ
10 高さ側フラップ
11 長辺側フラップ
12 衝撃分散手段
121 第1の補強罫線
122 第2の補強罫線
20 カートン組み立て手段
21 段ボール箱
Claims (1)
- 紙製品の積層体を収納する、直方体の紙製箱型のカートンであって、
前記カートンの坪量が200g/m2以上310g/m2以下であり、
前記カートンが二つ折りにされた状態で、二つ折りにされた前記カートンの最外縁を構成し、
前記カートンが起函された状態で、直方体の長辺を構成する、カートンの屈折部の近傍において、
カートン組み立て手段から、衝撃を受ける場所の面積中心から20mm以内の領域に、衝撃分散手段が設けられており、
前記衝撃分散手段が、補強罫線からなり、
衝撃を受ける箇所1カ所あたりの前記補強罫線の総延長長さが、50mm以上300mm以下であり、
前記衝撃分散手段の設置場所を底面部(6)と一方の側面部(7)との間に位置する罫線(2)に接続する部位とするものであり、
前記衝撃分散手段が、直方体の長辺を構成する、起函時に折られる罫線との角度が45°以上135°以下の第1の補強罫線を有し、
前記第1の補強罫線の幅が、1.2mm以上1.8mm以下であり、
前記衝撃分散手段が、直方体の長辺を構成する、起函時に折られる罫線との角度が-45°を超え45°未満の第2の補強罫線を有し、
前記第2の補強罫線の幅が、1.3mm以上1.9mm以下であり、
前記第1の補強罫線の総延長長さの前記第2の補強罫線の総延長長さに対する比が0.15以上28以下であり、
圧縮強度(RL)は、JIS P 8126(2005)に従い、カートンのシートから幅12.7mm、長さ152.4mmの短冊状の試験片を採取して測定するものであり、
前記カートンの長辺方向(L)における圧縮強度(RL)が600N以上1000N以下である、紙製箱型のカートン。
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