JP4558124B2 - 箱の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、箱形成用素材としてのブランクから段ボール箱を形成する箱の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、商品を包装する外装用の段ボール箱の形成用素材は段ボールメーカによって製造され、その段ボールメーカから顧客に搬送されて段ボール箱が形成される。
【0003】
図4は、段ボール箱を形成する形成用素材の製造方法の一例を示し、下記の工程から成る。
【0004】
第1工程
コルゲータによって形成された両面段ボールシートあるいは複両面段ボールシートをスコアラにより移送方向に2条の横罫線を入れ、かつスリッタによって所要の幅寸法に切断する。その切断後の連続段ボールシートをロータリカッタにより所要の長さに切断して図4(I)で示すように、2条の横罫線a1 、a2 を有する段ボールシートS0 を形成する。この段ボールシートS0 をコルゲータの排出部において適宜の高さに積み重ねる。
【0005】
第2工程
第1工程によって得られた段ボールシートS0 を図4(II)で示すプリンタスロッタに搬送、供給して、片面に適宜の印刷を施すと共に、横罫線a1 、a2 に直交する第1縦罫線b1 乃至第4縦罫線b4 を罫入れし、かつスロットを形成して段ボール箱の形成用素材としてのブランクS1 を形成する。
【0006】
図5は、プリンタスロッタによって形成されたブランクS1 の詳細を示す。このブランクS1 には、一対の端面パネル1a、1bと、一対の側面パネル2a、2bとが一方向に交互に形成され、各端面パネル1a、1bの両側縁には横罫線a1 、a2 を介して内フラップ3a、3bが設けられている。一方、各側面パネル2a、2bの両側縁には横罫線a1 、a2 を介して外フラップ4a、4bが形成され、一方の側面パネル2bの端縁には継ぎしろとしての接続片5が設けられている。
【0007】
なお、端面パネル1aの一端縁と第1縦罫線b1 との間の端面パネル1aの幅寸法は、第2縦罫線b2 と第3縦罫線b3 との間の端面パネル1bの幅寸法とほぼ同一であり、第1縦罫線b1 と第2縦罫線b2 との間の側面パネル2aの幅寸法は、第3縦罫線b3 と第4縦罫線b4 との間の側面パネル2bの幅寸法とほぼ同一である。
【0008】
第3工程
第2工程によって得られたブランクS1 を図4(III )に示すフォルダグルアに搬送、供給し、そのフォルダグルアにより、前記ブランクS1 を一端の端面パネル1aと他端の接続片5が重なるよう第1縦罫線b1 および第3罫線b3 に沿って180°折曲げ、互に重なり合う端面パネル1aと接続片5とを、その重なり部に予め塗布された接着剤を介して接着して、扁平な箱体S2 を形成する。
【0009】
第4工程
扁平な箱体S2 を図4(IV)に示す結束機に搬送供給して所定枚数積み重ね、バンド6により結束する。S3 は結束された箱体を示す。
【0010】
第5工程
結束された箱体S3 を図4(V)に示すパレタイザに搬送、供給して、パレット7上に所定の高さ積み上げる。
【0011】
第1工程乃至第5工程を経てパレット7上に積み上げられた箱体S3 はトラックにより顧客へ運ばれ、内容品を包装するために、顧客の工場に設置されている箱形成装置で図4(VI)に示すように、段ボール箱S4 に組立てられる。
【0012】
ここで、段ボール箱S4 を形成する箱形成装置は、例えば、特公昭57−33207号公報に記載されているように、扁平な箱体S2 を四角筒状となるように組立てたのち、一対の内フラップ3bを内方向に折曲げ、かつ、一対の外フラップ4bを内方向に折曲げ、互に重なり合う内フラップ3bと外フラップ4bとを接着するようにしている。
【0013】
上記のように、段ボールメーカによって扁平な箱体S2 を形成し、その扁平な箱体S2 を顧客に納入することにより、顧客の工場では前記扁平な箱体S2 を四角筒状に組立てたのち、内フラップ3bおよび外フラップ4bを内方向に折曲げて、内フラップ3bと外フラップ4bの重なり部を接着することにより段ボール箱S4 を形成することができるため、図4(II)に示すブランクS1 を第1縦罫線b1 乃至第4縦罫線b4 に沿って折曲げ、かつ横罫線a2 に沿って折曲げて段ボール箱を組立てる場合に比較して、段ボール箱S4 を簡単に形成することができるという特徴を有する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記箱の形成装置においては、第3工程において形成された扁平な箱体S2 は、端面パネル1aと接続片5の接着位置において3層の積層構造となり、他の部分では2層の積層構造であって厚みが幅方向の中央部で厚く、両端部が薄いため、第4工程でその箱体S2 を複数枚積み重ねて結束した場合に、結束された箱体S3 は幅方向の中央部で大きく盛り上がることになる。
【0015】
このため、第5工程でパレット7上に結束された箱体S3 を所定の高さに積み上げた場合に、箱体S3 の安定性が悪く、顧客に輸送する際、あるいは荷受けの際に崩れが生じ、きわめて危険であった。
【0016】
また、パレット7上の結束された箱体S3 の安定性が悪いため、パレット7を積み重ねることができず、箱体S2 の輸送や保管に広いスペースを確保しなければならないという問題もあった。
【0017】
特に、段ボールメーカでは、プリンタスロッタによって形成されたブランクS1 をフォルダグルアによって扁平な箱体S2 に形成する際に、そのブランクS1 をきわめて高速度で走行させつつブランクS1 の第1縦罫線b1 および第3縦罫線b3 に沿ってブランクS1 をほぼ180°折曲げるようにしているため、前記ブランクS1 を第1縦罫線b1 および第3縦罫線b3 に沿って高精度に折曲げることができず、端面パネル1aや側面パネル2bに相対的な傾きが生じ、不良品の発生率がきわめて高く、約30%程度の確立で不良品が発生し、ロス率が高いという問題があった。
【0018】
この発明は、段ボール箱の形成用素材を顧客に対して安全に輸送し、あるいは保管することができるようにすると共に、不良品の発生率を大幅に低下させることができるようにするため、顧客がブランクの状態から段ボール箱を組立てることができるようにした箱の形成方法を提供することを技術的課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、箱の四角筒状の胴部を形成する5枚のパネルと、それらのパネルによって形成される前記胴部内を仕切る中仕切り片と、その中仕切り片の先端に設けられた接続片が縦罫線を介して一方向に連設され、前記胴部を形成する5枚のパネルのそれぞれ一側に箱の底壁となる部分を形成するフラップが横罫線を介して設けられ、かつ、他側に箱の蓋となる部分を形成するフラップが横罫線を介して連設された箱形成用のブランクを一方向に搬送し、その搬送路において、前記中仕切り片が連設された胴部形成用の一端のパネルを、隣接するパネルに重なるよう縦罫線に沿ってほぼ180°折曲げて、中仕切り片の先端の接続片を胴部形成用の中央のパネルに接着する第1折曲げ工程と、前記一端のパネルの折曲げ後に、胴部形成用の他端のパネルをこれに連設する二つのパネル間の縦罫線に沿って折曲げ、その先端部を先に折曲げられた一端のパネルの表面に接着して扁平な箱体を形成する第2折曲げ工程と、その扁平な箱体から箱の四角筒状の胴部を組立てる胴部形成工程と、四角筒状に組立てた箱体をその搬送方向を90°変換して搬送してその胴部の一側に位置する複数のフラップを内方に90°折曲げ、互に重なり合うフラップの接着により箱の底壁となる部分を形成する底壁形成工程とを経て一端が開口する段ボール箱を形成するようにした構成を採用したのである。
【0022】
上記のように構成すれば、顧客はブランクの状態から段ボール箱を組立てることができるため、段ボールメーカでは扁平な箱体を複数枚積み重ねて結束する工程および結束された箱体をパレット上に積み重ねる工程を不要とすることができる。
【0023】
このため、段ボールメーカではブランクをパレットに積み重ねて顧客に納入すればよいため、段ボール箱の形成用素材を安全に輸送し、あるいは保管することができる。
【0024】
また、顧客においては、形成された段ボール箱に内容品を詰め込む箱詰め時間に応じて扁平な箱体を形成すればよいため、ブランクの折曲げに時間を充分にかけることができる。
【0025】
このため、ブランクをきわめて精度よく折畳むことができ、不良品の発生率を大幅に低下させることができる。
【0026】
さらに、顧客においては、必要数量に応じて扁平な箱体を形成すればよいので、無駄な保管スペースを省くことができ、効率がよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はA−1形の段ボール箱を形成する形成方法の参考例を示す。
【0028】
段ボールメーカから顧客に納入されるブランクS1 は、図5に示すブランクS1 と同様に箱の四角筒状の胴部を形成する一対の端面パネル1a、1bと一対の側面パネル2a、2bおよび接続片5が第1縦罫線b1 乃至第4縦罫線b4 を介して一方向に連設され、一対の端面パネル1a、1bの一側縁および一対の側面パネル2a、2bの一側縁に箱の蓋となる部分を形成する一対の内フラップ3aおよび一対の外フラップ4aが横罫線a1 を介して連設されている。
【0029】
なお、端面パネル1aと1bおよび側面パネル2aと2bはそれぞれ幅寸法がほぼ同一である。
【0030】
また、一対の端面パネル1a、1bの他側縁および一対の側面パネル2a、2bの他側縁には箱の底壁となる部分を形成する一対の内フラップ3bおよび一対の外フラップ4bが横罫線a2 を介して連設されている。
【0031】
前記ブランクS1 は一方の側縁を前に一方向に搬送され、その搬送路において、第1工程で接続片5の片面又はブランクS1 の一端に位置する端面パネル1aの片面端部に接着剤Bが塗布される。
【0032】
接着剤Bが塗布されたブランクS1 は第2工程において、端面パネル1aと接続片5が重なるよう第1縦罫線b1 および第3縦罫線b3 に沿ってほぼ180°折曲げられ、互に重なり合う端面パネル1aと接続片5が接着剤Bを介して固着される。その固着によって図1(III )に示すような扁平な箱体S2 が形成される。
【0033】
なお、上記第2工程におけるブランクS1 のほぼ180°の折曲げに際し、そのブランクS1 の両端部を上面側に折曲げるようにしてもよく、あるいは下面側に折曲げるようにしてもよい。その折曲げ方向に応じて接着剤Bの塗布位置を決定する。
【0034】
すなわち、ブランクS1 を図1(III )に示すように上面側にほぼ180°折曲げる場合は、端面パネル1aの上面端部又は接続片5の下面に接着剤を塗布し、一方、下面側にほぼ180°折曲げる場合は、端面パネル1aの下面端部又は接続片5の上面に接着剤を塗布する。
【0035】
扁平な箱体S2 は次の第3工程において図1(IV)に示すように、四角筒状となるように組立てられ、その組立てによって箱の胴部Wとなる部分が形成される。
【0036】
四角筒状に組立てられた箱体S2 は、次に移送方向が90°変換され、一方の端面パネル1aを前にして前方に搬送される。この箱体S2 は次の第4工程において、四角筒状の胴部Wの一側部に設けられた一対の内フラップ3bおよび一対の外フラップ4bが一方の横罫線a2 に沿って内方向に90°折曲げられ、その内フラップ3bと外フラップ4bの重なり部が予め塗布された接着剤を介して接着される。内フラップ3bと外フラップ4bの接着によって箱の底壁となる部分が形成され、図1(VI)に示すように一端が開口する段ボール箱S4 が形成される。
【0037】
段ボール箱S4 の形成後、第5工程において、その内部に内容品Aが挿入される。内容品Aの挿入後、段ボール箱S4 はさらに同方向に搬送され、第6工程において、四角筒状の胴部Wの他側部に設けられた一対の内フラップ3aおよび一対の外フラップ4aが横罫線a1 に沿ってそれぞれ内方向に90°折曲げられ、その内フラップ3aと外フラップ4aの重なり部が予め塗布された接着剤を介して接着され、段ボール箱S4 の蓋となる部分の形成によって段ボール箱S4 は封緘される。
【0038】
上記のように、顧客の工場において、ブランクS1 から段ボール箱S4 を組立てる箱の形成方法を採用することによって、段ボールメーカでは、ブランクS1 をパレット上に所定の高さ積み重ねた状態でトラックにより顧客に輸送することができる。このため、段ボールメーカでは扁平な箱体を複数枚積み重ねて結束する工程および結束された箱体をパレットに積み重ねる工程を不要とすることができ、箱の形成用素材としてのブランクS1 を安全に輸送することができると共に、ブランクS1 が山積みされたパレットを積み重ねた場合でもパレットの安定性は高いため、輸送や保管に広いスペースを確保する必要もない。
【0039】
また、ブランクS1 から扁平な箱体S2 を形成する工程では、段ボール箱S4 に内容品Aを挿入する箱詰め時間に合わせて箱体S2 を形成すればよいため、従来のように、段ボールメーカで箱体S2 を形成する場合に比較して高速化が要求されず、ブランクS1 を第1縦罫線b1 および第3縦罫線b3 に沿って時間をかけて折畳むことができる。このため、精度の高い折り畳みが可能であり、不良品の発生率を大幅に低下させることができる。
【0040】
さらに、内容品Aを箱詰めする必要数量に応じて箱体S2 を形成すればよいので、無駄な保管スペースを必要とせず、効率がよい。
【0041】
また、図1(II)に示すブランクS1 から図1(IV)に示す四角筒状の箱体S2 を直接形成しようとすると、箱体S2 の内側寸法に合わせて形成したマンドレルのような成形用型と、その成形用型にブランクS1 を巻付ける巻付装置を必要とし、箱形成用装置の構造が複雑になるが、図1(II)に示すブランクS1 から図1(III )に示す扁平な箱体S2 を一旦形成し、その箱体S2 から図1(IV)に示す四角筒状の箱体S2 を形成することにより、前記扁平な箱体S2 の形成は、ブランクS1 の2本の縦罫線b1 、b3 に沿って2本のガイドバーを設け、このガイドバーを定規としてブランクS1 を折曲げるだけでよく、また、扁平な箱体S2 の両端を押圧することにより四角筒状の箱体S2 を容易に形成することができるため、箱形成用装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0042】
図2は、段ボール箱を形成する形成方法の他の参考例を示す。
【0043】
段ボールメーカから顧客に納入されるブランクS5 には、側面パネル6a、端面パネル7a、側面パネル6b、端面パネル7bおよび側面パネル6cが第1縦罫線b1 乃至第4縦罫線b4 を介して一方向に連設されている。
【0044】
ここで、ブランクS5 の両端に位置する側面パネル6a、6cの幅寸法の和は、ブランクS5 の中央に位置する側面パネル6bの幅寸法より接着代分だけ多少大きくなっており、一方、端面パネル7aと7bの幅寸法は等しくなっている。
【0045】
前記2枚の端面パネル7a、7bの一側縁および3枚の側面パネル6a、6b、6cの一側縁には箱の蓋となる部分を形成する一対の内フラップ8aおよび外フラップ9aが横罫線a1 を介して連設されている。
【0046】
また、2枚の端面パネル7a、7bの他側縁および3枚の側面パネル6a、6b、6cの他側縁には箱の底壁となる部分を形成する内フラップ8bおよび外フラップ9bが横罫線a2 を介して連設されている。
【0047】
前記ブランクS5 は一方の側縁を前にして一方向に搬送され、その搬送路において、第1工程でブランクS5 の一端部に接着剤Bが塗布される。
【0048】
接着剤Bが塗布されたブランクS5 は第2工程において、ブランクS5 の両端の側面パネル6a、6cの端部が重なるよう第2縦罫線b2 および第4縦罫線b4 に沿ってほぼ180°折曲げられ、互に重なり合う側面パネル6a、6cが前記接着剤Bを介して固着される。その固着によって図2(III )に示すような扁平な箱体S6 が形成される。
【0049】
ここで、上記第2工程におけるブランクS5 のほぼ180°の折曲げに際し、側面パネル6aとこれに隣接する端面パネル7aおよび側面パネル6cはブランクS5 の上面側に折曲げるようにしてもよく、あるいは下面側に折曲げるようにしてもよい。また、側面パネル6aおよびこれに隣接する端面パネル7aと側面パネル6cの折曲げ順序はいずれを先にしてもよい。その折曲げ方向および折曲げ順序に応じて接着剤Bの塗布位置を決定する。
【0050】
扁平な箱体S6 は次の第3工程において図2(IV)に示すように、四角筒状となるように組立てられ、その組立てによって箱の胴部Wとなる部分が形成される。
【0051】
四角筒状に組立てられた箱体S6 は、次に移送方向が90°変換され、一方の端面パネル7aを前にして前方に搬送される。この箱体S6 は次の第4工程において、四角筒状の胴部Wの一側部に設けられた一対の内フラップ8bおよび外フラップ9bが一方の横罫線a2 に沿って内方向に90°折曲げられ、その内フラップ8bおよび外フラップ9bの重なり部が予め塗布された接着剤を介して接着される。内フラップ8bと外フラップ9bの接着によって箱の底壁となる部分が形成され、図2(VI)に示すように、一端が開口する段ボール箱S7 が形成される。
【0052】
段ボール箱S7 の形成後、第5工程において、その内部に内容品Aが挿入される。内容品Aの挿入後、段ボール箱S7 はさらに同方向に搬送され、第6工程において、胴部Wの他側部に設けられた一対の内フラップ8aおよび一対の外フラップ9aが横罫線a1 に沿ってそれぞれ内方向に90°折曲げられ、各フラップ8aおよび9aの重なり部が予め塗布された接着剤を介して接着されて蓋となる部分の形成により、段ボール箱S8 は封緘される。
【0053】
上記実施の形態においてもブランクS5 から段ボール箱S8 を組立てる構成であるため、段ボールメーカではブランクS5 をパレットに山積みして顧客に輸送するだけでよく、扁平な箱体を積み重ねて結束する工程、およびその結束した箱体をパレット上に積み上げる工程を不要とし、箱の形成用素材であるブランクS5 を安全に輸送し、その輸送および保管に際して広いスペースを確保する必要もない。
【0054】
また、段ボール箱S7 に対する内容品の箱詰めに合わせて扁平な箱体S6 を形成すればよいため、精度の高い折曲げが可能であり、不良品の発生率を大幅に低減させることができる。
【0055】
さらに、内容品Aを箱詰めする必要数量に応じて箱体S6 を形成すればよいので、無駄な保管スペースを必要とせず、効率がよい。
【0056】
また、図1に示す場合と同様に、ブランクS5 から扁平な箱体S6 を形成したのち、その箱体S6 を四角筒状の箱体S7 に形成するため、マンドレルのような成形用型を必要とせず、箱形成用装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0057】
図3は、この発明に係る中仕切りを有する段ボール箱の形成方法の実施の形態を示す。段ボールメーカから顧客に納入されるブランクS11には図3(I)に示すように、箱の四角筒状の胴部を形成する端面パネル11a、側面パネル12a、端面パネル11b、側面パネル12bおよび端面パネル11cが第1縦罫線b1乃至第4縦罫線b4を介して一方向に連設されており、一端に位置する端面パネル11cの端縁に第5縦罫線b5を介して中仕切り片13が連設され、その中仕切り片13の端縁に第6縦罫線b6を介して接続片14が連設されている。
【0058】
なお、第1縦罫線b1 と第2縦罫線b2 との間の側面パネル12aの幅寸法、第3縦罫線b3 と第4縦罫線b4 との間の側面パネル12bの幅寸法および第5縦罫線b5 と第6縦罫線b6 との間の中仕切り片13の幅寸法はほぼ同一である。
【0059】
また、各端面パネル11a、11b、11cの両側縁には内フラップ15a、15bが横罫線a1 、a2 を介して連設され、一方、各側面パネル12a、12bの両側縁には前記内フラップ15aとで箱の蓋となる部分を形成する外フラップ16aおよび箱の底壁となる部分を形成する外フラップ16bが横罫線a1 、a2 を介して連設されている。
【0060】
前記ブランクS11は一方の側縁を前にして一方向に搬送され、第1工程において、図3(II)に示すように、ブランクS11の端部に位置する端面パネル11aの片面端部および接続片14の片面に接着剤17が塗布される。
【0061】
接着剤17が塗布されたブランクS11は、第2工程において、第4縦罫線b4 に沿って端面パネル11cと中仕切り片13が上面側にほぼ180°折曲げられ、図3(III )に示すように、接続片14がブランクS11の中央に位置する端面パネル11bの中央部に予め塗布された接着剤17を介して接着される。
【0062】
接続片14の接着後、ブランクS11は第3工程において、第2縦罫線b2 に沿って側面パネル12aと端面パネル11aは上面側にほぼ180°折曲げられ、端面パネル11aが予め塗布された接着剤17を介して先に折曲げられた端面パネル11cの上面に接着される。その接着によって、図3(IV)に示すように、扁平な箱体S12が形成される。端面パネル11aと端面パネル11cとの接着によって形成された第1縦罫線b1 と第4縦罫線b4 との間の幅寸法は、第2縦罫線b2 と第3縦罫線b3 との間の端面パネル11bの幅寸法とほぼ同一である。
すなわち、端面パネル11aと11cのそれぞれの幅寸法の和は、端面パネル11bの幅寸法より接着代分だけわずかに大きい。なお、端面パネル11cと中仕切り片13および側面パネル12aと端面パネル11aのそれぞれをブランクS11の下面側に折曲げて扁平な箱体S12を形成するようにしてもよい。
【0063】
前記箱体S12は第4工程において、図3(V)で示すように、四角筒状となるように組立てられ、その組立てによって箱の胴部18となる部分が形成され、その胴部18の内側には中仕切り片13によって二つの収納空間19が形成される。
【0064】
組立て後の箱体S12は移送方向が90°方向変換され、一方の端面パネル11bを前にして前方に搬送される。その搬送路において、第5工程により、胴部18の一側に設けられた一対の内フラップ15bおよび一対の外フラップ16bがそれぞれ横罫線a2 に沿って内方向に90°折曲げられ、互に重なり合う内フラップ15bと外フラップ16bが予め塗布された接着剤を介して接着される。その接着によって図3(VII )に示すように、一側部に箱の底壁となる部分が形成され、他側部が開口する段ボール箱S13が形成される。
【0065】
段ボール箱S13の形成後、第6工程において、段ボール箱S13の開口部から内部の収納空間19内に内容品Aが挿入される。
【0066】
内容品Aの挿入後、胴部18の他側に設けられた一対の内フラップ15aおよび一対の外フラップ16aが横罫線a1 に沿ってそれぞれ内方向に90°折曲げられ、互に重なり合う内フラップ15aと外フラップ16aが予め塗布された接着剤を介して接着される。内フラップ15aと外フラップ16aの接着によって、箱の蓋となる部分が形成され、図3(VIII)に示すように、封緘された段ボール箱S14が形成される。
【0067】
上記実施の形態においては、ブランクS11から段ボール箱S14を組立てる構成であるため、段ボールメーカではブランクS11をパレットに山積みして顧客に輸送するだけでよく、扁平な箱体を積み重ねて結束する工程、およびその結束した箱体をパレット上に積み上げる工程を不要とし、箱の形成用素材であるブランクS11を安全に輸送し、その輸送および保管に際して広いスペースを確保する必要もない。
【0068】
また、段ボール箱S13に対する内容品の箱詰めに合わせて扁平な箱体S12を形成すればよいため、精度の高い折曲げが可能であり、不良品の発生率を大幅に低減させることができる。
【0069】
さらに、内容品Aを箱詰めする必要数量に応じて箱体S12を形成すればよいので、無駄な保管スペースを必要とせず、効率がよい。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、ブランクから段ボール箱を組立てるようにしたので、段ボールメーカでは、扁平な箱体を複数枚積み重ねて結束する工程および結束された箱体をパレットに積み重ねる工程を不要とすることができ、箱の形成用素材であるブランクを安全に輸送することができる。
【0071】
また、ブランクの折曲げによって扁平な箱体を形成する工程では、段ボール箱の内部に挿入される内容品の箱詰めに合わせて箱体を形成すればよいため、ブランクを時間をかけて折曲げることができ、精度の高い折曲げを可能とし、不良品の発生率を大幅に低減することができる。
【0072】
さらに、内容品を箱詰めする必要数量に応じて箱体を形成すればよいので、無駄な保管スペースを必要とせず、効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例としての段ボール箱形成方法を工程順に示す斜視図
【図2】段ボール箱形成方法の他の参考例を工程順に示す斜視図
【図3】この発明に係る段ボール箱形成方法の実施の形態を示す斜視図
【図4】従来の形成方法を示す説明図
【図5】図4の方法によって形成されるブランクの正面図
【符号の説明】
S11 ブランク
11a、11b、11c 端面パネル
12a、12b 側面パネル
13 中仕切り片
14 接続片
a 1 、a 2 横罫線
b 1 〜b 6 縦罫線
15a、15b 内フラップ
16a、16b 外フラップ
S12 箱体
18 胴部
Claims (1)
- 箱の四角筒状の胴部を形成する5枚のパネルと、それらのパネルによって形成される前記胴部内を仕切る中仕切り片と、その中仕切り片の先端に設けられた接続片が縦罫線を介して一方向に連設され、前記胴部を形成する5枚のパネルのそれぞれ一側に箱の底壁となる部分を形成するフラップが横罫線を介して設けられ、かつ、他側に箱の蓋となる部分を形成するフラップが横罫線を介して連設された箱形成用のブランクを一方向に搬送し、その搬送路において、前記中仕切り片が連設された胴部形成用の一端のパネルを、隣接するパネルに重なるよう縦罫線に沿ってほぼ180°折曲げて、中仕切り片の先端の接続片を胴部形成用の中央のパネルに接着する第1折曲げ工程と、前記一端のパネルの折曲げ後に、胴部形成用の他端のパネルをこれに連設する二つのパネル間の縦罫線に沿って折曲げ、その先端部を先に折曲げられた一端のパネルの表面に接着して扁平な箱体を形成する第2折曲げ工程と、その扁平な箱体から箱の四角筒状の胴部を組立てる胴部形成工程と、四角筒状に組立てた箱体をその搬送方向を90°変換して搬送してその胴部の一側に位置する複数のフラップを内方に90°折曲げ、互に重なり合うフラップの接着により箱の底壁となる部分を形成する底壁形成工程とを経て一端が開口する段ボール箱を形成するようにした箱の形成方法。
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