JP6774257B2 - カートン、紙製品入りカートン及びカートン収容段ボール箱 - Google Patents

カートン、紙製品入りカートン及びカートン収容段ボール箱 Download PDF

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Description

この発明は、ティッシュペーパー等の紙製品を収容するカートン、紙製品入りカートン及びカートンを収容したカートン収容段ボール箱に関する。
ティシュペーパー等の紙製品は紙製箱型のカートンに箱詰めされ、このカートンを複数個段ボール箱に収容して梱包され、保管される(特許文献1)。この際、カートンの長辺方向を段ボール箱の上下方向に沿って積み重ねている。
特開2002-87423号公報
ところが、コストダウンや軽量化等を図るためにカートンの坪量を低減するとカートンの強度が低下し、段ボール箱内のカートンが潰れるおそれがある。特に、カートンの坪量が310g/m以下になると、カートンの強度が顕著に低下する。
そこで、本発明は、コストダウンや軽量化を図ることができ、製箱適性が良好で、カートンの坪量が低くてもカートンの潰れを抑制したカートン、紙製品入りカートン及びカートン収容段ボール箱の提供を目的とする。
カートンを段ボール箱に収容する際、カートンの長辺方向が段ボール箱の上下方向に沿って複数段(図3では2段)に積み重ねる。ところが、従来のカートンは、長辺がCD方向のため、カートンが長辺方向に圧縮されると変形し易く、段ボール箱内のカートンが潰れ易くなる。
そこで、本発明者らは、カートンの長辺がMD方向に沿うようにすることで、カートンの坪量を低減しても段ボール箱内のカートンが潰れ難くなることを見出した。
上記課題を解決するため、本発明のカートンは、紙製品の積層体を収容する紙製箱型のカートンにおいて、前記カートンの坪量が200〜310g/m、密度が0.70〜1.00g/cm、前記カートンの長辺がMD方向に沿い、かつJIS−P8126(2005)に規定するリングクラッシュ法に従う前記長辺方向における前記カートンの圧縮強度RLが600〜1000N、前記カートンの横剛度STが3.0〜7.0mN・mである。
記カートンの前記長辺方向に平行な罫線の深さDLが0.15〜0.40mm、前記長辺方向に垂直な罫線の深さDTが0.17〜0.40mmであることが好ましい。


本発明の紙製品入りカートンは、前記カートンに、前記紙製品の積層体を収容してなる。
本発明のカートン収容段ボール箱は、前記紙製品入りカートンを段ボール箱に複数個収容してなるカートン収容段ボール箱であって、前記カートンの前記長辺方向を前記段ボール箱の上下方向に沿って複数段に重ねて収容してなる。
この発明によれば、コストダウンや軽量化を図ることができ、製箱適性が良好で、カートンの坪量が低くてもカートンの潰れを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るカートンの斜視図である。 カートンの展開図である。 カートンを段ボール箱に収容する態様を示す斜視図である。 カートンの圧縮強度の測定方法を示す図である。 本発明の実施形態に係るカートンの変形例を示す斜視図である。 紙製品の積層体を収容しない状態のカートンを示す図である。 カートンの形状に打ち抜いたシートが幅方向にカールした状態を示す図である。 起函(製箱)後のカートンが幅方向に湾曲し、カートンの平坦性が低下した状態を示す図である。 罫線の断面を示す図である。 製箱時のフラップのズレの有無を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカートン20の斜視図である。カートン20(以下、適宜「カートン」とも称する)は、シート状の紙製品25の積層体を収容する紙製の矩形箱体からなり、カートン20の高さHは、内部の紙製品25の積層方向に沿った高さであり、長辺(カートン20の3辺H,W、Lのうち最も長い辺)をLとする。紙製品25としては、2プライ以上のティシュペーパー、ハンドタオル等が例示され、個々の紙製品25は、例えばポップアップ式にZ折りやV折り等されて積層されてもよく、ポップアップしないように重ねられてもよい。又、カートン20は板紙等から形成することができる。
カートン20は、展開図2に示すように、幅の広い長方形をした頂面部201と底面部202、及び幅の狭い長方形であって左右の側壁を形成する一対の側面部203,204を有するシートを直方体に組み立ててなり、頂面部201と底面部202、及び一対の側面部203,204は折れ線を介して交互に連接されている。また、底面部202の一方の側縁にカートン糊付け部205が連接されている。そして、カートン糊付け部を側面部204の側縁に接着等して所定の罫線(折線)でシートを折り曲げることで、頂面部201と底面部202、及び一対の側面部203,204が四角柱状に起函される。
頂面部201の両端縁にはそれぞれ上面側外フラップ206、206Bが連接され、底面部202の両端縁にはそれぞれ下面側外フラップ207、207Bが連接されている。同様に、側面部203の両端縁にはそれぞれ内フラップ208、208Bが連接され、側面部204の両端縁にはそれぞれ内フラップ209、209Bが連接されている。
また、頂面部201には収容する紙製品25を取り出すためのミシン目212が設けられている。
なお、カートン20は一枚のシートを起函して製造される。
そして、カートン糊付け部205を接着等して四角柱状に形成された箱体に紙製品25の積層体を挿入した後、箱体の開口の一側面となる内フラップ208,209を対向的に折込み、この外側面(紙製品25の積層体に接しない面)にホットメルトや糊等の接着剤を塗布し、外フラップ206,207を折り重ねて、開口を封緘する。同様に、箱体の開口の他の側面となる内フラップ208B,209Bを対向的に折込み、この外側に外フラップ206B,207Bを折り重ねて、開口の閉鎖が完了する。このようにして、カートン20が組立てられる。
なお、紙製品25の積層体を収容した状態のカートン(特許請求の範囲の「紙製品入りカートン」)と、紙製品25の積層体を収容しない状態(収納する前)のカートン(特許請求の範囲の「カートン」)とを特に区別せずに用いる。紙製品25の積層体を収容しない状態のカートンは、図6に示すように、カートン糊付け部205を側面部204の側縁に接着等し、外フラップ206,207を接着せず、頂面部201と底面部202が接するように長手方向の罫線(折線)でシートを折り曲げ、箱を折りたたんだ状態をいう。この状態で、紙製品25の積層体を収容するまで保管する。
カートン20の坪量が200〜310g/m、密度が0.70〜1.00g/cm、カートンの長辺LがMD方向に沿い、かつJIS−P8126(2005)に規定するリングクラッシュ法に従う長辺L方向におけるカートンの圧縮強度RLが600〜1000Nである。
カートン20の坪量が200g/m未満であると、カートン20の強度が低下してカートン20が潰れ易くなる。又、カートン20の強度を維持すると、紙が薄いので脆くなり、柔軟性に劣って、製箱性が低下する。製箱性とは、カートン20を上記した折りたたんだ状態(図6)から四角柱状にする際の起函し易さや、起函後にカートン20に紙製品25の積層体を収容(充填)する際にフラップ208、209および206、207を折り重ねる際の開口の封緘し易さをいう。
カートン20の坪量が310g/mを超えると、カートン20の強度は高くなるがコストアップになると共に硬くなり、製箱性が劣る。
カートンの坪量は、230〜300g/mであることが好ましく、250〜300g/mであることがより好ましい。
カートン20の坪量は、JIS−P8124に基づいて測定する。
カートン20の密度が0.70g/cm未満であっても1.00g/cmを超えても、カートン20用のシートに罫線(折り曲げ線)を入れ難くなり、製箱性が劣る。カートン20の密度は、0.75〜1.00g/cmであることが好ましく、0.80〜0.95g/cmであることがより好ましい。
図2に示すように、カートンの長辺LがMD方向(流れ方向)に沿っている。図3に示すように、カートン20を段ボール箱10に収容する際には、カートン20の長辺L方向を段ボール箱10の上下方向に沿って複数段(図3では2段)に積み重ねる。
従来のカートンは、長辺LがCD方向(流れ方向に垂直な方向)に沿っているため、カートン20が長辺L方向に圧縮されると変形し易く、カートン20の長辺L方向を段ボール箱10の上下方向に沿って積み重ねた際、段ボール箱内のカートン20が潰れ易くなる。
そこで、カートンの長辺LがMD方向に沿うようにすることで、カートン20が長辺L方向に圧縮されても変形し難く、カートン20の長辺L方向を段ボール箱10の上下方向に沿って積み重ねた際、段ボール箱内のカートン20が潰れ難くなる。
なお、カートンの長辺LがMD方向(流れ方向)に沿っているとは、以下の長辺L方向におけるカートン20の圧縮強度RLが、カートン20の幅W方向の圧縮強度RTよりも大きい場合をいう。カートンの紙繊維を顕微鏡で見るだけでは、全ての繊維がMD方向に沿って平行になるとは限らず、斜めになったりするものもあるからである。
長辺L方向におけるカートン20の圧縮強度RLが600N未満であると、カートン20が長辺L方向に圧縮されると変形し易く、カートン20の長辺L方向を段ボール箱10の上下方向に沿って積み重ねた際、段ボール箱内のカートン20が潰れ易くなる。圧縮強度RLが1000Nを超えると、カートン20を構成するシートが硬くなり過ぎ、カートンに罫線を設ける際やカートン20が長辺L方向に圧縮されると、カートン20用の罫線が割れてカートン20の強度が低下する。そのため、段ボール箱内のカートン20が潰れ易くなる。
圧縮強度RLが650〜950Nであることが好ましく、700〜900Nであることがより好ましい。
ここで、圧縮強度RLは、JIS−P8126(2005)に従い、カートン20のシートから幅12.7mm、長さ152.4mmの短冊状の試験片を採取して測定する。具体的には、図4に示すようにリング状に巻いた試験片S1の軸方向(試験片の短手方向)に荷重Fを加えたときの圧縮強さを測定する。
圧縮強度RLは、試験片S1の長辺方向がカートン20の長辺L方向と垂直な(つまり、荷重の加わる軸方向がカートン20の長辺L方向に平行な)場合をいう。又、カートン20の幅W方向の圧縮強度RTは、試験片S2の長辺方向がカートン20の幅W方向と垂直な(つまり、荷重の加わる軸方向がカートン20の幅方向に平行な)場合をいう。
ここで、図2に示すように、カートン20の長辺L方向の長さは例えば200mm以上と十分に長いため、試験片S2は、カートン20の罫線を含まないように採取することができる。一方、カートン20の幅W方向の長さは例えば130mm以下であるため、試験片S1は、カートン20の罫線RCを少なくとも1つ含んでしまう。しかしながら、罫線RCは試験片S1を圧縮する方向と同一であるため、試験片S1に含まれる罫線RCが2本以下であれば、測定に差し支えない。
後述する変形例に係るカートン30のように、カートン30の辺T,W,Lの長さがいずれも短い場合も同様に、試験片に含まれる罫線が2本以下であれば、測定に差し支えない。
圧縮強度RTは、500〜800Nであることが好ましく、500〜700Nであることがより好ましく、500〜600Nであることが最も好ましい。
又、比(RL/RT)は1.10〜1.50であることが好ましく、1.15〜1.40であることがより好ましく、1.20〜1.35であることが最も好ましい。
カートン20の横剛度(カートンの幅W方向における曲げこわさに相当)STが3.0〜7.0mN・mであることが好ましく、3.0〜6.5mN・mであることがより好ましく、3.0〜6.0mN・mであることが最も好ましい。
カートン20の横剛度STを上記範囲とすることで、カートンの長辺LをMD方向に沿うようにしても、製箱後のカートン20の形状性(平坦性)に優れる。
カートン20の横剛度STが3.0mN・m未満であると、図7に示すようにカートン20の形状に打ち抜いたシートが幅W方向にカールする。その結果、図8に示すように起函(製箱)後のカートン20の頂面部201や底面部202が幅W方向に湾曲し、製品の見栄え(カートン20の平坦性)が劣ると共に、起函したカートンを多数積層した際に整列せず、例えば、紙製品の積層体を充填する際や、次工程のフィルムの張り付けでカートンを送り出す際に不良が生じ、生産性も低下することがある。
カートン20の横剛度STが7.0mN・mを超えると、カートンの長辺Lに沿った罫線でカートンを起函する際に、きれいな直線状に曲がらず、品質が劣る場合がある。
なお、カートンの長辺LをCD方向に沿うようにした場合、カートン20の縦剛度SL(図7の長辺L方向の剛度)が小さいと、図7と逆に長辺L方向にシートがカールする。しかしながら、L方向にカールしても、起函(製箱)する際はL方向に沿った罫線でシートを折るため、カールが解消し易く、カートンの長辺LをMD方向に沿う場合よりも問題とならない。
剛度(曲げこわさ)は、ISO−2493に記載された方法に準じ、L&W Bending Tester(Lorentzen & Wettre社製)を用い、幅38mm、長さ100mmの試験片の一端側を試料台のチャックに片持ち梁式で固定し、試験片の一端側より外側の片面を試料台上の検出部の突状係合部に接触させる。このとき、試験片の他端は拘束されないフリーの状態となる。この状態で、曲げ長(試料台のチャックと係合部との間隔、つまり、試験片のスパン(梁間))を10mmとし、曲げ角度(試験片の一端を保持したチャックの回転角、この回転の際に試験片は係合部に押し付けられ、試験片が撓む)を15度としたときの曲げ抵抗(荷重)を測定し、次の算出式によって求めた。曲げこわさ(mN・m)=60×曲げ抵抗(mN)×曲げ長10(mm)÷{π×曲げ角度15(°)×サンプル幅38(mm)×1000}。
縦剛度SLは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の長辺L方向に等しい場合をいう。横剛度STは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の幅W方向に等しい場合をいう。
縦剛度SLは、7.0〜18.0mN・mであることが好ましく、7.0〜15.0mN・mであることがより好ましく、7.0〜13.0mN・mであることが最も好ましい。
図9は罫線Rの断面を示す。図9において、罫線Rの深さDL、DTはカートン表面からの罫線Rの高さである。罫線Rの幅WL,WTは、罫線Rの延びる方向に垂直な方向における当該罫線の最大幅である。カートンの紙厚をtとする。
罫線Rの深さは、レーザーにより罫線Rを横切るように高さ情報を測定し、最も深い箇所と測定開始点(非罫線部)の高さの差とする。例えば、株式会社エレクトロダイン研究所製のブランクス計測システムを用いることができる。罫線Rの幅は光学顕微鏡等の一般的な顕微鏡で測定する。
カートンの長辺L方向に平行な罫線の深さDLが0.15〜0.40mmであることが好ましく、長辺L方向に垂直な罫線の深さDTが0.17〜0.40mmであることが好ましい。
罫線の深さDLを上記範囲とすることで、上述の横剛度STと同様に、製箱後のカートン20の平坦性に優れる。
罫線の深さDLが0.15mm未満の場合、シートを起函した後に頂面部201や底面部202が幅W方向に湾曲し、カートン20の平坦性が劣る場合がある。一方、罫線の深さDLが0.40mmを超えると、罫線が深くなり過ぎて、罫線割れが発生する場合がある。
罫線の深さDTを上記範囲とすることで、図10(a)に示すように、起函後のカートン20の外フラップ206,207を折り重ねて、開口を封緘する際、両フラップ206,207がズレず、製箱後のカートン20の形状性(フラップのズレ抑制)に優れる。外フラップ206B,207Bについても同様である。
一方、罫線の深さDTが0.17mm未満であると、罫線がしっかり入らないので、罫線部で外フラップ206,207がしっかりと曲がらず、図10(b)に示すように、フラップのズレが生じることがある。罫線の深さDTが0.40mmを超えると、罫線が深くなり過ぎて、罫線割れが発生する場合がある。
罫線の深さDLが0.15〜0.35mmであることがより好ましく、0.25〜0.30mmであることが最も好ましい。
罫線の深さDTが0.17〜0.31mmであることがより好ましく、0.26〜0.31mmであることが最も好ましい。
カートンの長辺L方向に平行な罫線の幅WLが1.3〜1.9mmであることが好ましく、1.4〜1.8mmであることがより好ましく、1.5〜1.7mmであることが最も好ましい。
カートンの長辺L方向に垂直な罫線の幅WTが1.2〜1.8mmであることが好ましく、1.3〜1.7mmであることがより好ましく、1.4〜1.6mmであることが最も好ましい。
カートンの紙厚tが210〜360μm/枚であることが好ましく、250〜360μm/枚であることがより好ましく、280〜360μm/枚であることがより好ましい。
カートン20の紙厚tは、シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間にカートン20のシートを1枚置き、測定子を1秒間に1mm 以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。10回繰り返した測定の平均値を紙厚とする。なお、密度は、カートンの坪量をカートンの紙厚tで割り、単位容積cmあたりの質量gで表したものである。
次に、紙製品25について説明する。カートン内の紙製品25の組数が130〜220組、紙製品25の1プライ当りの坪量が9〜14g/m、紙製品25の紙厚t2が0.35〜0.90mm/10枚であると好ましい。ここで、紙製品25の紙厚t2は、例えば2プライの製品であれば、2プライのまま5組重ねて、カートンの紙厚tと同じ方法で測定した値である。カートン内の紙製品25の組数は140〜200組が好ましく、150〜180組がより好ましく、150〜160組が最も好ましい。紙製品25の1プライ当りの坪量は9〜13g/mが好ましく、10〜12g/mがより好ましい。紙製品25の紙厚t2は0.38〜0.80mm/10枚が好ましく、0.41〜0.70mm/10枚がより好ましい。
紙製品25の1プライ当りの坪量は、JIS−P8124に基づいて測定する。
紙製品25の比容積が3.0〜6.5cm/gであることが好ましく、3.3〜6.0cm/gであることがより好ましく、3.6〜5.5cm/gであることがさらに好ましい。なお、比容積は、紙製品25の紙厚t2を1枚当たりの紙厚に換算して坪量で割り、単位gあたりの容積cm3で表したものである。
次に、図3を参照し、カートンを段ボール箱に収容する態様について説明する。カートン収容段ボール箱100は、紙製品入りのカートン20を段ボール箱10に複数個収容してなる。段ボール箱10は、上下面にそれぞれ一対の外フラップ2と、一対の内フラップ4とを有し、カートン20は長辺方向を上下方向Uに沿って2段に重ねて段ボール箱10に収容されている。
段ボール箱10は、4枚の胴部6と、そのうち2つの離間する胴部6の上下に罫線R1を介してそれぞれ繋がる外フラップ2と、別の2つの胴部6の上下に罫線R2を介してそれぞれ繋がる内フラップ4と、を有している。胴部6は四角柱状に起函されている。
そして、段ボール箱10の下側(底面側)の一対の内フラップ4を内フラップ罫線R2にて内側に谷折りした後、同様に下側の一対の外フラップ2を外フラップ罫線R1にて内側に谷折りし、外フラップ2同士の合わせ目をテープや接着剤により固定して底面を形成する。または、上記一対の内フラップ4の下面(外フラップ2側の面)と上記一対の外フラップ2の上面(内フラップ4側の面)をホットメルトによって固定して底面を形成してもよい。
次に、段ボール箱10の上面開口からカートン20を収容した後、上面側の内フラップ4及び外フラップ2を上記と同様に内側に折り込み、外フラップ2同士の合わせ目を固定することで、カートン収容段ボール箱100を製造することができる。
なお、段ボール箱10を構成する段ボール(シート)の構造としては、表裏のライナーと、ライナー間に挟まれて波状に成形された段を有する中芯と、が接着剤等によって積層された公知の構造を用いることができる。段をフルートと言い、例えばAフルート(段の高さが4.5〜4.8mm、30cm当たりの山数34、段繰率1.6)、Bフルート(段の高さが2.5〜2.8mm、30cm当たりの山数50、段繰率1.4)、Cフルート(段の高さが3.5〜3.8mm、30cm当たりの山数40、段繰率1.5)等がある。Aフルート、Bフルート、Cフルートの中で、強度は、Aフルート>Cフルート>Bフルートの序列となる。フルートの種類は特に限定されないが、AフルートやCフルートが好ましく、Cフルートがより好ましい。Aフルートより強度が高いと段ボールのコストが上昇する場合がある。一方、Bフルートより強度が低いと、段ボール箱やカートンが潰れ易くなる場合がある。なお、各フルートにおいて、段の高さ、30cm当たりの山数、段繰率を適宜変更しても良い。
又、段ボール箱の材質は、公知のものを使用できる。
ライナーには、クラフトパルプを主原料とするクラフトライナーや古紙を主原料とするライナー等が好適に使用される。中芯は、好適には古紙を主原料とする。また、裏ライナーに中芯を使用してもよい。ライナーや中芯の原料は制限されないが、ライナーは古紙を配合することが好ましい。クラフトライナーは強度は高いが、コストが高くなる場合がある。また、中芯は、強度を高めた強化中芯を使用しても良い。強化中芯を使用する場合、通常の中芯に比べて、坪量を低くすることができる。
ライナーの坪量は100〜200g/mが好ましい。ライナーの坪量が200g/mを超えるとコストが高くなる場合がある。一方、ライナーの坪量が100g/m未満になると、段ボール箱の強度が弱くなり、カートンや段ボール箱が潰れ易くなる場合がある。ライナーの坪量は120〜180g/mがより好ましく、130〜170g/mが最も好ましい。
中芯の坪量は90〜190g/mが好ましい。中芯の坪量が190g/mを超えるとコストが高くなる場合がある。一方、中芯の坪量が90g/m未満になると、段ボール箱の強度が弱くなり、カートンや段ボール箱が潰れ易くなる場合がある。中芯の坪量は100〜170g/mがより好ましく、120〜160g/mが最も好ましい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、上記例では、段ボール箱は、罫線及び切断線を設けたワンピースのシートを起函したが、スリーピースのシートを用いてもよい。
カートン及びそれに収容される紙製品の種類、材質や、紙製品の積層態様も限定されない。
例えば、図5に示すように、シート状の紙製品35の積層体を収容するカートン30として、キューブ型で化粧用の拭き取り紙に等に使用される小型のボックスティシュに本発明を適用してもよい。このカートン30では、紙製品25の積層方向に沿った高さ方向が最も辺が長いので、高さ方向を長辺L方向とする。一方、長辺Lに垂直な2辺Wはいずれも同じ長さである。カートン30の場合、カートン30の高さ方向(長辺L方向)を段ボール箱の上下方向に沿って各カートン30を段ボール箱内に積み重ねて収容する。従って、カートン20と同様、カートン30の長辺LがMD方向に沿うように構成すればよい。
ポップアップ式に積層したティシュペーパー(紙製品:プライ数は2)を収容したティシュペーパーカートン(ティシュペーパーボックス)20を用意し、このカートンを高さ方向に5個重ねてフィルムでパックしたパック品を、図3に示す段ボール箱10に収容し、上面のフラップ2,4を封緘してカートン収容段ボール箱100を得た。カートン20の各種特性を表1〜表3に示す。
カートンの坪量、圧縮強度(RL,RT)、曲げこわさ(SL,ST)は上述のようにして測定した。
また、以下の各項目を評価した。評価基準は、基準と比較し、5点:非常に良好、4点:良好、3点:基準と同等、2点:劣る、1点:顕著に劣るで判定した。
カートンの潰れ難さ:図3に示すように、カートン20の長辺L方向を段ボール箱10の上下方向に沿って2段)に積み重ねて収容し、カートン収容段ボール箱100を得た。このカートン収容段ボール箱100を10段積み重ねて1週間保管し、最下段のカートン収容段ボール箱100を開封してカートンの潰れの有無を目視判定した。
製箱性A:カートン20のシートの罫線での折り曲げによる製箱時の起函し易さを評価した。製箱性Aは、カートンの原紙の坪量、密度による製箱性への影響を評価する。
製箱性B:カートン20の製箱時の図10(b)に示すような外フラップ206,207のズレを評価した。製箱性Bは、カートンの原紙の紙厚や強度、罫線の深さDTによる製箱性への影響を評価する。
製箱後のカートンの形状性(平坦性):起函したカートンへティシュペーパーの積層体を充填して開口を封緘する際の生産速度を評価した。図8に示すように起函(製箱)後のカートンの頂面部や底面部が幅方向に大きく湾曲すると、起函したカートンに紙製品の積層体を充填し、カートンをコンベア等で運搬する際に整列せず、製造不良が生じ、生産速度も低下する。カートンの形状性(平坦性)は、横剛度ST及び罫線の深さDLの影響を受ける。
得られた結果を表1〜表3に示す。
Figure 0006774257
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表1〜表3から明らかなように、カートンの長辺をMD方向とし、カートンの坪量、密度、長辺方向の圧縮強度を所定の範囲とした各実施例の場合、カートンの坪量が低くてもカートンが潰れ難く、コストダウンや軽量化を図ることができたと共に、製箱時に起函し易く製箱適性も優れていた。
さらに、カートンの横剛度STを3.0〜7.0mN・mとした各実施例の場合、STが3.0mN・m未満である実施例14に比べ、製箱後のカートンの形状性(平坦性)が優れていた。また、STが7.0mN・mを超えた実施例15に比べ、罫線折り曲げ時の直線性が優れていた。
さらに、カートンの長辺方向の罫線の深さDLを0.15〜0.40mmとした各実施例の場合、DLが0.15mm未満である実施例19に比べ、カートンの形状性(平坦性)が優れていた。また、DLが0.40mmを超えた実施例20に比べ、罫線割れが生じなかった。
さらに、カートンの幅方向の罫線の深さDTを0.17〜0.40mmとした各実施例の場合、DTが0.40mmを超えた実施例23に比べ、罫線割れが生じなかった。
坪量が310g/mを超えた比較例1の場合、コストが劣った。なお、比較例1の場合、坪量が310g/mを超えてシート強度が高いため、カートンの長辺をCD方向としたにも関わらず、長辺方向の圧縮強度RLが600N以上となり、カートンは潰れなかった。
カートンの長辺をCD方向とした比較例2の場合、長辺方向の圧縮強度RLが600N未満に低下し、カートンが潰れた。
一方、カートンの坪量が310g/mを超えた比較例3の場合、シートが硬くて製箱時に外フラップも成型し難く、製箱性Bが劣ると共に、コストが劣った。なお、比較例1の場合、カートンの長辺をCD方向としたため、シートが硬くても外フラップが成型し易く、製箱性Bは低下しなかった。
カートンの坪量が200g/m未満である比較例4の場合、叩解を強め、紙力剤の添加率を高くしてカートンの強度を維持したが、紙が薄いので脆くなり、柔軟性に劣って製箱時に外フラップを成型し難く、製箱性Bが劣った。
カートンの坪量が200g/m未満である比較例5の場合、長辺方向の圧縮強度RLが600N未満に低下し、カートンの強度が低下してカートンが潰れ易くなった。また、カートンの横剛度STが3.0mN・m未満となり、形状性(平坦性)が劣った。
カートンの密度が0.70g/cm未満の比較例6の場合、及び1.00g/cmを超えた比較例7の場合、いずれもカートン20のシートに罫線(折り曲げ線)を入れ難くなり、製箱時に起函し難く、製箱性Aが劣った。
カートンの坪量が200〜310g/mであるが、叩解を弱め、紙力剤の添加率を低くした比較例8の場合、長辺方向の圧縮強度RLが600N未満に低下し、カートンの強度が低下してカートン20が潰れ易くなった。
カートンの坪量が200〜310g/mであるが、叩解を強め、紙力剤の添加率を高くした比較例9の場合、長辺方向の圧縮強度RLが1000Nを超え、罫線割れが生じると共に、カートン20が潰れ易くなった。これは、カートンを構成するシートが硬くなり過ぎ、カートンが圧縮された際に罫線が割れてカートンの強度が低下したためと考えられる。
カートンの幅方向の罫線の深さDTが0.17mm未満であること以外は比較例8と同様とした比較例10の場合、カートン20が潰れ易くなったと共に、製箱時に外フラップを成型し難く、製箱性Bが劣った。
10 段ボール箱
20、30 カートン
25、35 紙製品の積層体
100 カートン収容段ボール箱
L カートンの長辺

Claims (4)

  1. 紙製品の積層体を収容する紙製箱型のカートンにおいて、
    前記カートンの坪量が200〜310g/m、密度が0.70〜1.00g/cm
    前記カートンの長辺がMD方向に沿い、かつJIS−P8126(2005)に規定するリングクラッシュ法に従う前記長辺方向における前記カートンの圧縮強度RLが600〜1000N
    前記カートンの横剛度STが3.0〜7.0mN・mであるカートン。
  2. 前記カートンの前記長辺方向に平行な罫線の深さDLが0.15〜0.40mm、前記長辺方向に垂直な罫線の深さDTが0.17〜0.40mmである請求項1に記載のカートン。
  3. 請求項1又は2に記載のカートンに、前記紙製品の積層体を収容してなる紙製品入りカートン。
  4. 請求項3に記載の紙製品入りカートンを段ボール箱に複数個収容してなるカートン収容段ボール箱であって、
    前記カートンの前記長辺方向を前記段ボール箱の上下方向に沿って複数段に重ねて収容してなるカートン収容段ボール箱。
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