JP2016128331A - 紙製品入りカートン - Google Patents
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Abstract
Description
又、カートンの潰れを抑制する方法として、カートンのサイズ(長さ、幅、高さ)を小さくすることも従来から行われている。
一方、カートンから紙製品を取り出すため、カートンの天面には開封用ミシン目が形成されており、このミシン目を二重にして開封し易くする技術も開発されている(特許文献2)。
又、カートンを小型化すると、カートンに収容されたティシュペーパー等の紙製品のサイズが小さくなったり、紙製品の組数を減らす必要が生じ、カートン内の紙製品をすぐに使い切ってしまい、その交換頻度が高くなるという問題がある。
そこで、カートンのサイズを小さくせずにカートンの強度を高める方法として、カートンの坪量や紙厚を高くすることが挙げられるがコストアップになる。また、カートンの坪量や紙厚が高くなると、紙製品を使い切ったカートンを廃棄する際、カートンを小さく折り曲げ難くなる。一方、カートンの坪量や紙厚を低くすると強度が低下し、カートンの潰れを抑制することが困難になると共に、製造時にカートンが破れて生産性が低下する。
一方、ミシン目のツナギ部を長くするとカートン製造時にシートが破れにくくなるが、ミシン目できれいに開封し難くなる。このように、カートンの坪量や紙厚を低くした場合には、単にミシン目のツナギ部と切込線の長さを調整しただけではミシン目の切れ易さを適切に設定することが難しい。
前記2本の短辺部の少なくとも一方は、前記カートンの前記長手方向に垂直な垂直直線部を有し、該垂直直線部の切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する前記切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、かつ、前記切込線n2が2〜7個離間して並び、(前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=1.5〜3.3であることが好ましい。
前記短辺部は、前記垂直直線部に接続されて前記長辺部の端部に向かって屈曲する屈曲部を有し、該屈曲部を介して前記長辺部に繋がり、前記屈曲部のツナギ部c3の長さが0.45〜1.05mm、かつ、(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記屈曲部の前記ツナギ部c3の長さ(mm))=1.03〜1.35であることが好ましい。
前記カートンの前記幅方向に沿った側面に、前記カートンを解体するための1重ミシン目からなる解体用ミシン目が形成され、前記解体用ミシン目は、前記幅方向と交差し指を当てるための弧状部を有し、前記弧状部は、切込線n4の長さが3〜20mm、隣接する前記切込線n4の間のツナギ部c4の長さが0.8〜2.5mm、前記切込線n4が2〜10個離間して並び、かつ、(前記ツナギ部c4の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=2.8〜6.0であることが好ましい。
前記硬質層は、段ボール由来の古紙を含有することが好ましい。
JIS−P8126に規定する前記カートンの前記長辺方向のリングクラッシュ値RLが500〜800N、かつ、(RL/t)が1.7〜2.5N/μmであることが好ましい。
前記カートンの前記長辺方向における曲げこわさが3.7〜7.5mN・mであることが好ましい。
前記カートンの前記長辺方向の圧縮強度が130〜220N/箱であることが好ましい。
図1は本発明の実施形態に係る紙製品入りカートン20の斜視図、図2は紙製品入りカートン20の各構成部分を示す透視斜視図、図3はカートン20の展開図である。紙製品入りカートン20(以下、適宜「カートン」とも称する)は、シート状の紙製品25の積層体を収容した紙製の直方体状の箱体からなり、紙製品入りカートン20の高さHcは、内部の紙製品25の積層方向に沿った高さである。紙製品25としては、ティシュペーパー、ハンドタオル等が例示され、個々の紙製品25は、例えばポップアップ式にZ折りやV折り等されて積層されてもよく、ポップアップしないように重ねられてもよい。又、カートン20は板紙等から形成することができる。
なお、頂面部201の中央部には収容する紙製品25を取り出す取り出し口を形成するための開封用ミシン目210が設けられている。又、上面側外フラップ206,206Bには、カートンを解体するための解体用ミシン目220が設けられている。頂面部201が特許請求の範囲の「カートンの天面」に相当する。
そして、カートン糊付け部205をホットメルトや糊等で接着等して四角柱状に形成された箱体に紙製品25の積層体を挿入した後、箱体の開口の一側面となる第1内フラップ208,第2内フラップ209を対向的に折込み、この外側にホットメルトや糊等の接着剤を塗布した上面側外フラップ206,下面側外フラップ207を折り重ねて、開口を封緘する。同様に、箱体の開口の他の側面となる第1内フラップ208B,第2内フラップ209Bを対向的に折込み、この外側に上面側外フラップ206B,下面側外フラップ207Bを折り重ねて、開口の閉鎖が完了する。このようにして、紙製品入りカートン20が組立てられる。
なお、上面側外フラップ206,206Bの下端は、それぞれ下面側外フラップ207、207Bの上端の上に被さるようにして接着され、第1側面部203及び第2側面部204にそれぞれ直角に接続される側面部を形成している。上面側外フラップ206(206B)及び下面側外フラップ207(207B)で構成されるカートン20の側面部が特許請求の範囲の「カートンの幅方向に沿った側面」に相当する。
カートン20の紙厚tが0.28mm/枚未満であると、カートン20の強度が低下してカートン20が潰れ易くなる。カートン20の紙厚tが0.43mm/枚を超えると、カートン20の強度は高くなるがコストアップになる。カートンの紙厚tが0.28〜0.38mm/枚であることが好ましく、0.28〜0.34mm/枚であることがより好ましい。カートン20の紙厚tは、シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間にカートン20のシートを1枚置き、測定子を1秒間に1mm 以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。10回繰り返した測定の平均値を紙厚とする。
開封用ミシン目210は全体としてカートン20の長手方向Lに長い略長方形(図4のハッチング領域)であり、カートン20から完全に切り離されて取り出し口を形成する。ここで、本実施形態では、図4における開封用ミシン目210の左側に、後述する拡張用第2フラップ部f2を形成するためのフラップミシン目f2m、f2sが形成されているが、この拡張用第2フラップ部f2は、開封用ミシン目210をカートン20から切り離して取り出し口を形成した後もカートン20側に残り、上方に突出して取り出し口の周囲を覆う。
従って、このフラップミシン目f2m、f2sを本発明の規定から除外するため、開封用ミシン目210を「カートン20から完全に切り離される」と規定した。
ここで、ミシン目は、切込線とツナギ部とを交互に並ぶようにして構成され、切込線は切断された線であり、ツナギ部は切断されずに残り、ツナギ部が切断されて開封される。
「1重ミシン目」とは、各切込線とツナギ部が同一の直線又は曲線上に並ぶものをいう。これに対し、「2重以上のミシン目」とは、頂面部201の中央から外側へ向かってそれぞれ異なる2つ以上の位置にそれぞれ1重ミシン目が配置されたものをいう。
なお、開封用ミシン目210の長さとは、上述のように各長辺部210L1、210L2と各短辺部210W1、210W2で囲まれた閉曲線(閉じた曲線)の合計長さをいう。
一方、図10(b)に示すように、1重ミシン目m1の場合、そのツナギ部cmは、自身に隣接する切込線nmとの間でのみ切れ、図10(b)の矢印のように切断経路は1つのみである。このため、図11に示すようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封することが、2重以上のミシン目に比べて少ない。従って、開封用ミシン目210の長さの50%以上を1重ミシン目とする
又、図4では、短辺部210W1、210W2、長辺部210L1、210L2がいずれも1重ミシン目からなり、短辺部210W1、210W2の端部が長辺部210L1、210L2の端部の延長線上に繋がっている。しかしながら、例えば短辺部210W1、210W2の端部が二重ミシン目の場合など、短辺部210W1、210W2の端部が長辺部210L1、210L2の二重ミシン目を構成する1重ミシン目のいずれかと同一線上に繋がっていなくてもよい。
長辺部210L2は、図4の左端に長手方向Lに平行な第3の平行直線部210p3を有し、第3の平行直線部210p3から幅方向W中央部に向かって斜めに延びる斜線部を介して長手方向Lに平行な第4の平行直線部210p4に繋がり、第4の平行直線部210p4から幅方向W外側に向かって斜めに延びる斜線部に繋がり、この斜線部から長手方向Lに平行な第5の平行直線部210p5に至っている。そして、第4の平行直線部210p4と、その両端の斜線部によって囲まれる略等脚台形状の領域が、同様に第1フラップ部f1を形成する。
上述のように、カートン20の紙厚tを低くした際に、単に開封用ミシン目210のツナギ部と切込線の長さを調整しただけでは開封用ミシン目210の切れ易さを適切に設定することが難しく、カートン20が薄くなることに応じてカートンの紙厚tと開封用ミシン目210との関係を設定することが必要である。
つまり、ツナギ部c1の長さが長くなる(切込線n1の長さが短くなる)と開封し難いが、カートンの製造時や保管時に不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封することを防止できる。一方、ツナギ部c1の長さが短くなる(切込線n1の長さが長くなる)と開封し易いがカートンの製造時や保管時に不用意に開封するおそれがある。このようなことから、ツナギ部c1の長さと、紙厚tとの比を上述の範囲に規定した。
各平行直線部210p1〜210p5のミシン目をこのように設定することで、カートン20の紙厚tを0.43mm/枚以下に薄くしても、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することを防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる。
なお、長辺部の1重ミシン目からなる部位が平行直線部210p1〜210p5を有しないと、1重ミシン目が開けにくくなったり、後述する図12に示すようにカートン表面が破れてしまう場合がある。
切込線n1の長さが3.00mmを超えると、相対的にツナギ部c1が短くなって平行直線部のミシン目の強度が弱くなる。その結果、図11に示すように、カートンの製造時や保管時に平行直線部210p1のミシン目内側の部位PIに力が加わると、平行直線部210p1のミシン目が切れてその部位が下方に脱落し、不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封してしまう。
ツナギ部c1の長さが0.60mm未満であると、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に平行直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう。
ツナギ部c1の長さが1.30mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなる。
なお、カートンの坪量が250〜370g/m2、紙厚tが0.28〜0.43mm/枚の範囲を外れる場合、(ツナギ部c1の長さ)/(紙厚t)が1.8未満であったり、3.5を超えても、上述した開封のし難さといった問題が生じないこともあるが、本発明では、カートン20の坪量と紙厚を上述の範囲に規定することで、コストアップを生じずにカートンを潰れ難くすることをも目的としているので、カートン20の坪量と紙厚が上述の範囲から外れるものは対象としない。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(紙厚t(mm))=2.3〜3.6であることが好ましく、2.6〜3.3であることがより好ましい。
(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8であると、ミシン目が開封しやすくなるので好ましい。(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が1.5未満であると、ミシン目の強度が強くなって開封しにくくなる場合がある。(切込線n1の長さ)/(ツナギ部c1の長さ)が3.8を超えると、ミシン目の強度が弱くなって上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封することがある。
垂直直線部210vの切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、かつ、切込線n2が2〜7個離間して並び、(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)=1.5〜3.3であることが好ましい。
開封用ミシン目210は、まず短辺部210W1、210W2から開封されるので、少なくとも一方の短辺部210W1のミシン目に上記のような垂直直線部210vを設けることで、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することをより一層防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さをさらに適切に設定することができる。
ここで、短辺部のミシン目を切れ易くするためには、短辺部のミシン目を切り開く方向に沿って力が掛かるような垂直直線部210vを設け、この垂直直線部210vのミシン目の切込線n2とツナギ部c2を設定することが重要である。一方、短辺部が垂直直線部210vを有しないと、短辺部のミシン目が切れ難くなるほか、取出口の幅が狭くなって紙製品が取り出しにくくなる場合がある。なお、垂直直線部210vを設けずに紙製品を取り出し易くするには、例えば、短辺部を大径の半円状とすることが考えられるが、取出口が大きくなって紙製品がドロップバックするおそれがある。
なお、短辺部210Wが2重以上のミシン目からなる場合は、それらのうち最も切込線が長いミシン目について、上記したn2、c2、c2/tを規定する。
又、図4の例では、垂直直線部210v及び屈曲部210bは一方の短辺部210W1のみに形成されているが、他の短辺部210W2が垂直直線部210v及び屈曲部210bを有していても勿論よい。
切込線n2の長さが25mmを超えると、相対的にツナギ部c2が短くなって垂直直線部のミシン目の強度が弱くなる。その結果、図11に示すツナギ部c1の場合と同様、カートンの製造時や保管時に垂直直線部210p1のミシン目内側の部位PIに力が加わると、垂直直線部210p1のミシン目が切れてその部位が下方に脱落し、不用意に(使用時にユーザが手で開ける前に)開封してしまう場合がある。
ツナギ部c2の長さが0.50mm未満であると、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に垂直直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
ツナギ部c2の長さが1.10mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなると共に、図12に示すように、開封時にツナギ部c2のカートン表面の表層Sが外側まで引っ張られ、めくれて破れてしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)が1.5未満であると、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが短くなり過ぎ、ミシン目の強度が弱くなり過ぎて上述のようにカートンの製造時や保管時に垂直直線部のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(紙厚t(mm))が3.3を超えると、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが長くなり過ぎ、ミシン目が強くなり過ぎて開封しにくくなる場合がある。
切込線n2が3〜5個離間して並ぶことがより好ましい。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(紙厚t(mm))=1.7〜3.0であることがより好ましく、2.0〜2.8であることがさらに好ましい。
開封用ミシン目210は、まず短辺部210W1、210W2から開封されるので、垂直直線部210vに接続される屈曲部210bのミシン目についても上記のように規定することで、カートンの製造時や保管時に開封用ミシン目が不用意に開封することをより一層防止し、かつ使用時には開封用ミシン目できれいに開封し易くなり、開封用ミシン目の切れ易さをさらに適切に設定することができる。
ツナギ部c3の長さが1.05mmを超えると、ミシン目の強度が強くなり過ぎて開封し難くなると共に、図12に示すツナギ部c2の場合と同様、開封時にツナギ部c3のカートン表面の表層Sが外側まで引っ張られ、めくれて破れてしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満であると、短辺部のうち角部に位置するツナギ部c3の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c3でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にツナギ部c2近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えると、短辺部のうち中央寄りに位置するツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c2でミシン目が切れ難くなり、使用時に屈曲部210bを開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c3の長さが相対的に短くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にツナギ部c3近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.10未満であると、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c2でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c1の長さが相対的に短くなって、上述のようにカートンの製造時や保管時に長辺部に比べて短辺部に力が加わるようになり、ツナギ部c1近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.50を超えると、ツナギ部c1の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c1でミシン目が切れ難くなり、使用時に開封用ミシン目210を開封しにくくなる場合がある。又、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなって、上述のようにカートンの製造時や保管時に短辺部に比べて長辺部に力が加わるようになり、ツナギ部c2近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
さらに、カートン20の頂面部201には、開封用ミシン目210の縁で形成される取り出し口(図4のハッチング領域)の長手方向Lの左端に、取り出し口を拡張する拡張用第2フラップ部f2を形成するための対向する2本の第2フラップ切り込み線f2s(フラップミシン目)が設けられている。各第2フラップ切り込み線f2sは、長辺部210L1、210L2の左端縁部位から頂面部201の長手方向Lの左端側へ向かって伸び、かつ頂面部201の長手方向左端に至らない範囲の長さに形成されている。
さらに、紙製品25の取り出し時に、取出し口と紙製品25との間で最も摩擦が掛かる取出し口の長手方向Lの端部では、紙製品25によって押し上げられた拡張用第2フラップ部f2は取り出される紙製品25に沿って曲がり、この曲がった面で紙製品25と接する。このため、拡張用第2フラップ部f2と紙製品25との間の摩擦抵抗が小さく、紙製品25を取出し口から円滑に取り出すことができ、紙製品25からの紙粉の発生や紙製品25の破れを有効に防止し、また、紙製品25を取り出す際の摩擦音を低減することができる。
また、紙製品25を取り出し後、この紙製品25による押圧から開放された第1フラップ部f1及び/又は拡張用第2フラップ部f2は復元力により取出し口を狭めた状態に容易に復帰することができる。従って、復帰した各第1フラップ部f1間で形成される狭幅となった第1開口部分231で紙製品25を取り出し後に引き出された次の紙製品25を確実に保持することができるとともに、復帰した拡張用第2フラップ部f2により取出し口が狭められ、箱体内への埃等の進入を極力少なくすることができる。
なお、「カートン20の幅方向Wと交差する」とは、カートン20の幅方向Wと平行なミシン目の部位(直線部Rb)を除く意味である。又、解体用ミシン目220は上面側外フラップ206の下端縁206eよりやや上部に設けられている。
弧状部Raをこのように設定することで、カートン20の紙厚tを0.43mm/枚以下に薄くしても、カートン製造時にシートが解体用ミシン目で破れにくく、かつカートンの解体時には解体用ミシン目の弧状部Raで切り離し易くなり、解体用ミシン目の切れ易さを適切に設定することができる。
ツナギ部c4の長さが0.8mm未満であると、ミシン目が弱くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。ツナギ部c4の長さが2.5mmを超えると、ミシン目の強度が強くなって解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。
切込線n4が2個未満であると、弧状部Raが小さくなり、解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。切込線n4が10個を超えると、弧状部Raが大きくなり過ぎ、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。
(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が2.8未満であると、ミシン目が弱くなり、上述のようにカートンの製造時や保管時にミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封してしまう場合がある。(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が6.0を超えると、ミシン目の強度が強くなって解体用ミシン目220を開封しにくくなる場合がある。
切込線n4が2〜8個離間して並ぶことがより好ましく、4〜7個離間して並ぶことが最も好ましい。
(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)=3.3〜5.4であることがより好ましく、3.8〜5.0であることが最も好ましい。
なお、カートンが硬質層を含むと、カートンの強度が高くなってミシン目が切れにくくなったり、カートンがもろくなってミシン目が切れやすくなったりする場合があるので、硬質層を含むカートンに本発明を適用すると、開封用ミシン目の切れ易さをより適切に設定することができる。
ここで、カートン20を構成するすべての層の強度を高くするのでなく、強度が高くて固い硬質層をカートン20の層の一部に積層すると、カートンの坪量や紙厚が低くても、カートンの潰れを低減させることができる。
なお、硬質層20X,20Y,20Zは、針葉樹由来のパルプを好ましくは40〜80質量%含み、より好ましくは40〜60質量%含む。又、カートン20を構成する層のうち、硬質層20X,20Y,20Z以外の層20U,20V,20Wは針葉樹由来のパルプを40質量%未満含み、硬質層20X,20Y,20Zに比べて強度が低い。
又、硬質層20X,20Y,20Zは、例えば段ボール由来の古紙を主体とする原料から抄造することができ、また、ダンボール由来の古紙の配合量を調整して針葉樹由来のパルプの総量を調整することで、バージンパルプのコストを抑制できる。その他の層20U,20V,20Wは、例えば雑誌古紙を主体とする原料から抄造することができる。
なお、カートン20の層における硬質層の位置に制限はないが、硬質層以外の層を表面に設けることが好ましい。硬質層以外の層を表面に設けることで、カートンの表面性が良くなり、触感や印刷品質が向上する。
又、カートンのうち硬質層の占める割合が15質量%未満であると、カートンの坪量や紙厚を低くしたときにカートンの強度が低下する場合がある。カートンのうち硬質層の占める割合が75質量%を超えると、カートンの製造時に罫線が入れ難くなって成形性に劣り、廃棄時にカートンを折り曲げ難くなる場合がある。カートンのうち硬質層の占める割合は、より好ましくは25〜70質量%、更に好ましくは30〜65質量%、最も好ましくは40〜60質量%である。
なお、カートンを水又は湯に浸漬すると、各層が分離するので、分離した各層を離解して繊維を回収し、顕微鏡観察によって長繊維の量を測定することで、各層に含まれる針葉樹由来のパルプの割合を求めることができる。このようにして、カートンを構成する各層を判別した後、硬質層の占める割合を、(全硬質層の合計質量)÷(カートンの質量)×100(%)として算出する。
リングクラッシュ値RLが500N未満であるとカートン20が潰れ易くなり、800Nを超えると必要以上に強度が高くなってコストアップになる。
RLは、550〜740Nが好ましく、600〜720Nがより好ましい。
カートン20の長辺方向のリングクラッシュ値RLとは、試験片S1の長辺方向がカートン20の長辺方向と垂直な(つまり、荷重の加わる軸方向がカートン20の長辺方向に平行な)場合をいう。
ここで、図3に示すように、カートン20の幅方向の長さは130mm以下程度であるため、リングクラッシュ値RLを測定するための試験片S1は、カートン20の罫線を少なくとも1つ(図3では2つの罫線RC)含んでしまう。しかしながら、罫線は試験片S1を圧縮する方向と同一であるため、試験片S1に含まれる罫線RCが2本以下であれば、測定に差し支えない。
(RL/t)は、1.9〜2.5N/μmが好ましく、2.0〜2.5N/μmがより好ましい。
段ボール由来の古紙の含有割合が20質量%未満であると強度が上がりにくく、カートンが潰れ易くなる場合がある。一方、段ボール由来の古紙の含有割合が80質量%を超えると、カートンがもろくなり、箱状に成形した際に罫線割れが生じる場合がある。
また、段ボール古紙を配合すると、段ボール古紙に含まれるアルミ(アルミ蒸着紙パック、箔押し紙等が由来)が異物となって、カートンに含まれる場合がある。アルミ由来の異物がカートンに含まれるとクレームになるため、カートンに含まれるアルミ由来の異物の大きさを3.0mm2以下とするよう、古紙パルプ工程におけるスクリーン等のリジェクト率を適宜調整することが好ましい。
曲げこわさは、ISO−2493に記載された方法に準じ、L&W Bending Tester(Lorentzen & Wettre社製)を用い、幅38mm、長さ100mmの試験片の一端側を試料台のチャックに片持ち梁式で固定し、試験片の一端側より外側の片面を試料台上の検出部の突状係合部に接触させる。このとき、試験片の他端は拘束されないフリーの状態となる。この状態で、曲げ長(試料台のチャックと係合部との間隔、つまり、試験片のスパン(梁間))を10mmとし、曲げ角度(試験片の一端を保持したチャックの回転角、この回転の際に試験片は係合部に押し付けられ、試験片が撓む)を15度としたときの曲げ抵抗(荷重)を測定し、次の算出式によって求めた。曲げこわさ(mN・m)=60×曲げ抵抗(mN)×曲げ長10(mm)2÷{π×曲げ角度15(°)×サンプル幅38(mm)×1000}。
曲げこわさSLは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の長辺方向に等しい場合をいう。曲げこわさSTは、試験片の長辺方向(梁間)がカートン20の幅方向に等しい場合をいう。
上記圧縮強度は以下のように行う。まず、カートン20の長辺を縦(軸方向)になるように圧縮試験機(例えば、ティー・エス・イー社製の製品名:AUTOCOM)に置き、面積177cm2(直径15cmの円形)の圧縮板をカートン20上に配置する。このとき、圧縮板の内側にカートン20の外フラップ206、207の面が完全に入るようにする。そして、圧縮板に加圧速度10mm/minの条件で一軸荷重を掛けて圧縮し、図8に示す軸方向の変位と荷重のグラフにて、最初に現れる、上に凸となる第一変曲点(カートン20の長辺を縦(軸方向)に置いた時の下部が潰れたり、座屈することが多い)を圧縮強度(N)とした。測定は、23℃、50%RHの恒温恒湿条件で5回行った値を平均した。
なお、カートン20の長辺方向の圧縮強度を規定する理由は、カートン20の長辺を縦にした複数段を段ボール10に収容して保管する場合に、カートン収容段ボール箱100を複数個積み重ねて保管するが、その際に、カートン20の長辺方向に荷重が加わり、潰れる場合があるためである。
カートン20の長辺Lcが200mm未満か、幅Wcが100mm未満か、又は高さHcが40mm未満になると、カートン20に入っているティシュペーパー等の紙製品のサイズが小さくなったり、紙製品の組数を減らす必要が生じて使用感が低下する場合がある。カートン20の長辺Lcが250mmを超えるか、幅Wcが130mmを超えるか、又は高さHcが65mmを超えると、カートン20が大きくなり過ぎて強度が低下し、カートン20が潰れ易くなる場合がある。カートン20の長辺Lcは220〜240mmが好ましく、220〜230mmがより好ましい。また、カートン20の幅Wcは、110〜125mmが好ましく、110〜120mmがより好ましい。カートン20の高さHcは、42〜55mmが好ましく、42〜48mmがより好ましい。
なお、解体用ミシン目320は下面側外フラップ207の上端縁207eよりやや下部に設けられると共に、弧状部Ra2のみが表出し、各直線部Rdは上面側外フラップ206(206B)に覆われている。そして、弧状部Ra2を押込むと、弧状部Ra2及び各直線部Rdが切れて上面側外フラップ206(206B)と下面側外フラップ207(207B)を分離する。
なお、カートンは、層の総数を6層とし、そのうち、硬質層を3層とした。各層の坪量が同一であるため、硬質層の割合が50質量%となった。又、各硬質層において、針葉樹由来のパルプの割合を50質量%とした。又、各層のパルプ原料として、硬質層以外の層は雑誌古紙主体のパルプ、硬質層は段ボール由来の古紙パルプを使用した。
又、多層のカートンは、ヘッドボックスを多数有する公知の多層抄きマシンで抄造して得た。必要に応じて、層と層の間に、公知の紙力剤を塗布した。
カートンの坪量、紙厚t、圧縮強度、長辺方向における曲げこわさは上述のようにして測定した。各ミシン目の寸法は、定規または顕微鏡を用いて測定した。
各ミシン目の開封し易さ:カートンの使用時のミシン目の開けやすさを評価した。
各ミシン目の脱落による不用意な開封の有無:製造後のカートンを段ボールに梱包する前に、そのミシン目について、図11に示すようにミシン目が切れてミシン目内側の部位が下方または上方に脱落しているか否かを目視で評価した。
ミシン目外側のカートン表面の破れ:カートンの使用時、短辺部のミシン目を開封したときに、図12に示すようにツナギ部c1のカートン表面の表層が外側までめくれて破れたか否かを目視で評価した。
各評価は、実用上問題ない通常レベルの潰れを「3」とし、これよりやや優れているを「4」、優れているを「5」とした。同様に、「3」より劣っているを「2」、著しく劣っているを「1」とした。評価が3〜5であれば問題ない。
評価は、従来品と同等なものを「3」とし、これを基準として上記と同様に5段階評価した。
切込線n1の長さが3.00mmを超えた比較例4の場合、長辺部の開封用ミシン目が脱落して不用意に開封した。なお、比較例4の場合、(切込線n1の長さ(mm))/(ツナギ部c1の長さ(mm))が3.8を超えた。
又、解体用ミシン目の弧状部Raの切込線n4の長さが20mmを超えたため、ミシン目が弱くなり、カートンの製造時や保管時に解体用ミシン目内側の部位が下方に脱落し、不用意に開封した。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満のため、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなり、カートンの製造時や保管時に短辺部のミシン目の脱落が顕著になった。又、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.50を超え、ツナギ部c2の長さが相対的に短くなったため、カートンの製造時や保管時に短辺部のミシン目の脱落が顕著になった。
又、解体用ミシン目の弧状部Raのツナギ部c4の長さが0.90mm未満のため、解体用ミシン目が不用意に開封した。なお、(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が2.8未満であるので、解体用ミシン目が弱くなって不用意に開封した。
又、(ツナギ部c2の長さ)/(紙厚t)が3.3を超え、紙厚tに対してツナギ部c2の長さが長くなり過ぎたため、短辺部のミシン目の強度が強くなり過ぎて顕著に開封し難くなった。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えたため、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなり、短辺部のミシン目が顕著に開封し難くなった。又、(ツナギ部c1の長さ(mm))/(ツナギ部c2の長さ(mm))が1.10未満のため、ツナギ部c2の長さが相対的に長くなったため、短辺部のミシン目が顕著に開封し難くなった。
又、解体用ミシン目の弧状部Raのツナギ部c4の長さが2.50mmを超え、(ツナギ部c4の長さ)/(紙厚t)が6.0を超えたため、解体用ミシン目を開封しにくくなった。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.35を超えたため、ツナギ部c3の長さが相対的に短くなり、カートンの製造時や保管時にツナギ部c3近傍のミシン目内側の部位が下方に脱落し、屈曲部210bが不用意に開封した。
また、切込線n4が10個を超えたため、解体用ミシン目も不用意に開封した。
又、(ツナギ部c2の長さ(mm))/(ツナギ部c3の長さ(mm))が1.03未満のため、ツナギ部c3の長さが相対的に長くなり、ツナギ部c3近傍が顕著に開封しにくくなった。
又、切込線n2が2個未満であるため、短辺部の垂直直線部のミシン目も開封しにくくなった。
又、切込線n4が2個未満であるため、弧状部Raが小さくなり、解体用ミシン目も開封しにくくなった。
20X,20Y,20Z 硬質層
25 紙製品
201 頂面部(天面)
210 開封用ミシン目
210L1,210L2 長辺部
210p1〜210p4 平行直線部
210W1、210W2 短辺部
210b 屈曲部
210v 垂直直線部
220、320 解体用ミシン目
L カートンの長辺方向
W カートンの幅方向
Re 長辺部の両端
Ra、Ra2 弧状部
n1〜n4 切込線
c1〜c4 ツナギ部
Claims (12)
- 紙製品の積層体を収容した紙製直方体状のカートンにおいて、
前記カートンの坪量が250〜370g/m2、紙厚tが0.28〜0.43mm/枚であり、
前記カートンの天面に、前記積層体を取り出す取り出し口を形成し、前記カートンから完全に切り離される開封用ミシン目が形成され、
該開封用ミシン目の長さの50%以上が1重ミシン目からなり、
かつ、前記開封用ミシン目は、前記カートンの長手方向に沿った2本の長辺部と、前記カートンの幅方向に沿った短辺部であって前記2本の長辺部の両端にそれぞれ繋がる2本の短辺部と、を有し、
前記長辺部のうち前記1重ミシン目からなる部位は、前記カートンの前記長手方向に平行な平行直線部を有し、該平行直線部の切込線n1の長さが1.70〜3.00mm、隣接する前記切込線n1の間のツナギ部c1の長さが0.60〜1.30mm、
かつ、(前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=2.0〜4.0である紙製品入りカートン。 - (前記切込線n1の長さ(mm))/(前記ツナギ部c1の長さ(mm))=1.5〜3.8である、請求項1記載の紙製品入りカートン。
- 前記2本の短辺部の少なくとも一方は、前記カートンの前記長手方向に垂直な垂直直線部を有し、該垂直直線部の切込線n2の長さが3〜25mm、隣接する前記切込線n2の間のツナギ部c2の長さが0.50〜1.10mm、
かつ、前記切込線n2が2〜7個離間して並び、(前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=1.5〜3.3である請求項1又は2に記載の紙製品入りカートン。 - 前記短辺部は、前記垂直直線部に接続されて前記長辺部の端部に向かって屈曲する屈曲部を有し、該屈曲部を介して前記長辺部に繋がり、
前記屈曲部のツナギ部c3の長さが0.45〜1.05mm、
かつ、(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))/(前記屈曲部の前記ツナギ部c3の長さ(mm))=1.03〜1.35である請求項3記載の紙製品入りカートン。 - (前記平行直線部の前記ツナギ部c1の長さ(mm))/(前記垂直直線部の前記ツナギ部c2の長さ(mm))=1.10〜1.50である請求項3又は4に記載の紙製品入りカートン。
- 前記カートンの前記幅方向に沿った側面に、前記カートンを解体するための1重ミシン目からなる解体用ミシン目が形成され、前記解体用ミシン目は、前記幅方向と交差し指を当てるための弧状部を有し、
前記弧状部は、切込線n4の長さが3〜20mm、隣接する前記切込線n4の間のツナギ部c4の長さが0.8〜2.5mm、前記切込線n4が2〜10個離間して並び、
かつ、(前記ツナギ部c4の長さ(mm))/(前記紙厚t(mm))=2.8〜6.0である請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。 - 前記カートンは多層からなり、かつそのうち針葉樹由来のパルプを40〜100質量%含む硬質層の占める割合が15〜75質量%である請求項1〜6のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
- 前記硬質層は、段ボール由来の古紙を含有する請求項7記載の紙製品入りカートン。
- JIS−P8126に規定する前記カートンの前記長辺方向のリングクラッシュ値RLが500〜800N、かつ、(RL/t)が1.7〜2.5N/μmである請求項1〜8のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
- 前記カートンの前記長辺方向における曲げこわさが3.7〜7.5mN・mである請求項1〜9のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
- 前記カートンの前記長辺方向の圧縮強度が130〜220N/箱である請求項1〜10のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
- 前記開封用ミシン目の縁によって囲まれる前記取り出し口の輪郭形状は、前記カートンの前記長手方向に沿って長い略長方形を基本形状とし、
前記2本の長辺部は相互に接近する方向に突出する第1フラップ部を有し、対向する前記第1フラップ部間で狭幅の第1開口部分を形成し、前記第1開口部分の両側に広幅の第2開口部分を形成し、
前記カートンの前記天面には、前記開封用ミシン目の縁で形成される前記取り出し口の前記長手方向の一端または両端に、前記取り出し口を拡張する拡張用第2フラップ部を形成するための対向する2本の第2フラップ切り込み線が設けられており、前記第2フラップ切り込み線は、前記長辺部の端縁部位から前記天面の長手方向両端側へ向かって伸び前記天面の長手方向両端に至らない範囲の長さに形成されている請求項1〜11のいずれか一項に記載の紙製品入りカートン。
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