JP6552524B2 - 室外機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置の室外機に関するものである。
従来、空気調和装置の室外機において、筐体内部に圧縮機や熱交換器、送風機等を収納し、送風機を駆動して熱交換器に外気を供給すると共に、圧縮機を運転して冷凍サイクルの冷媒を循環させている。圧縮機や送風機等を運転するための電源は、電源配線を介して室外機の端子台に供給される。電源配線は、端子台に接続される末端部の手前で固定部材により側面パネルに固定される。また、端子台は、筐体の側面パネルの開口部から露出し、この開口部及び電源配線の固定部材は、側面パネルとは別体で形成された端子台カバーにより覆われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−144944号公報
このような従来の室外機では、電源配線を側面パネルに固定する固定部材が側面パネルから外方に突出し、この固定部材を覆う端子台カバーも側面パネルから外方に大きく突出した構成となっている。
このような端子台カバーが側面パネルから大きく突出した室外機は、外形寸法が大型化するため、輸送効率が悪くなるとともに、据え付けスペースが増大する問題があった。また、筐体の側面が端子台カバーで膨らむことで、意匠性が悪くなるとともに、端子台カバーがものに衝突することで破損する課題があった。
さらに、筐体の幅自体を抑えると熱交換器の幅寸法が小さくなり、伝熱面積が減少して熱交換効率が悪くなる問題があった。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、端子台カバーが側面パネルから外方に突出する寸法を小さく抑え、筐体を小型化した空気調和装置の室外機を得ることを目的とする。
本発明に係る室外機は、側面パネルと、側面パネルに接続する前面パネルと、を有する筐体と、筐体に収納される端子台と、を備えた室外機であって、側面パネルは、筐体の外面を形成する外郭面と、外郭面から筐体の内部方向に凹んで形成された第1凹面と、第1凹面に形成され第1凹面から筐体の内部方向に凹んで形成された第2凹面とにより形成され、第1凹面の前面パネル側は、前面パネルの外表面に曲折してつながっている構成とされ、第1凹面と筐体の背面との間には、外郭面が存在しており、第2凹面上には、端子台に接続される電源配線が配置されるものである。
本発明に係る室外機では、端子台カバーが筐体の側面パネルから外方に突出する寸法を抑え、筐体を小型化することが可能になる。
実施の形態1に係る室外機の斜視図である。 実施の形態1に係る室外機の分解斜視図である。 実施の形態1に係る室外機の正面図である。 実施の形態1に係る室外機の上面図である。 実施の形態1に係る室外機の側面図である。 実施の形態1に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態1に係る室外機の端子台カバーを取り付けた状態の側面図である。 実施の形態1に係る室外機の側面パネルにおける図6及び図7のZ−Z断面図である。 実施の形態1の変形例1に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態1の変形例2に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態1の変形例3に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態1の変形例4に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態1に係る室外機の側面パネルにおける図12のZ−Z断面図である(端子台カバー1fが取り付けられた状態を示す)。 実施の形態2に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。 実施の形態2に係る室外機の側面パネルにおける図14のZ−Z断面図である(端子台カバー1fが取り付けられた状態を示す)。 実施の形態3に係る室外機の正面図である。 実施の形態3に係る室外機の上面図である。 実施の形態3に係る室外機の端子台カバーを取り付けた状態の側面図である。 実施の形態3に係る室外機の側面パネルにおける図18のZ−Z断面図である。
以下、本発明に係る空気調和装置の室外機ついて、図面を用いて説明する。
以下で説明する室外機の構成は一例に過ぎず、本発明に係る室外機は、そのような構成に限定されない。また、各図において、同一又は類似するものには、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
実施の形態1に係る室外機について図1〜図5を用いて説明する。
<室外機の構成>
図1は、実施の形態1に係る室外機の斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る室外機の分解斜視図である。
図3は、実施の形態1に係る室外機の正面図である。
図4は、実施の形態1に係る室外機の上面図である。
図5は、実施の形態1に係る室外機の側面図である。
室外機の筐体1は、図1に示すように板金製で略直方体形状となっている。筐体1は、図2〜図5に示すように、筐体1の前面側に配置されたL字形状の前面パネル1aと、筐体1の側面を覆う側面パネル1bと、上面を覆う天面パネル1cと、底面に配置された底面パネル1dと、により大きく構成されている。また、前面パネル1aには開口を有する前面グリル1eが取り付けられると共に、側面パネル1bには端子台等の電装部品を覆う端子台カバー1fが取り付けられている。
端子台カバー1fの下端には電源配線11を通す開孔1hが形成されている。端子台カバー1fの内側には圧縮機2や送風機4等を運転するための電源を接続する端子台10が配置されている。端子台10には電源配線11を介して例えば三相電源が供給される。
また、筐体1の底面パネル1dの下面には、室外機を支持する脚部1gが2つ配置される。
筐体1の内部には、冷媒を圧縮するための圧縮機2、外気と冷媒とを熱交換する室外熱交換器3、外気を室外熱交換器3に供給する送風機4、送風機4を支持し送風機用のモーターが取り付けられる支持台5等が格納されている。
また、送風機4が配置される送風機室4aと、圧縮機2が配置される機械室2aとは、分離板6により隔離されている。
室外熱交換器3は、例えば複数並設されるアルミ製の薄い板状のフィンを伝熱管が貫通するフィンチューブ熱交換器であり、全体を略L字形状に構成して筐体1を構成する2つの側面に沿って配置される。フィンは鉛直方向に立設され伝熱管は水平方向にフィンを貫通した構成となっている。
送風機4は、室外熱交換器3の近くに設けられ、送風機4の回転によって外気が室外熱交換器3のフィン間を通過し、その際に室外熱交換器3の伝熱管内を流れる冷媒と外気とが熱交換される。熱交換後の外気は前面グリル1eから筐体1の外に排気される。
このような空気調和装置の室外機が運転されると、例えば暖房運転の場合には、室外熱交換器3が蒸発器として機能し、外気から熱を吸熱して蒸発した低圧のガス冷媒が、圧縮機2により圧縮され高圧のガス冷媒となり室内機の室内熱交換器(図示しない)に供給される。
一方、冷房運転の場合には、室外熱交換器3が凝縮器として機能し、圧縮機2で圧縮された高圧のガス冷媒が室外熱交換器3で外気に放熱して凝縮し、凝縮した液冷媒が減圧されて室内機の室内熱交換器(図示しない)に供給される。
<端子台まわりの構成>
次に、実施の形態1に係る室外機の端子台まわりの構成について図6〜図8を用いて説明する。
図6は、実施の形態1に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
図7は、実施の形態1に係る室外機の端子台カバーを取り付けた状態の側面図である。
図8は、実施の形態1に係る室外機の側面パネルにおける図6及び図7のZ−Z断面図である。
図6に示すように側面パネル1bには、端子台10に電源配線11を挿通するための矩形状の開口部15が開口している。開口部15の内部には端子台10が配置されている。
側面パネル1bは、筐体1の外郭を形成する外郭面12と、外郭面12から一段筐体1の内部側に凹んだ第1凹面13と、第1凹面13からさらに一段筐体1の内部側に凹んだ第2凹面14とにより構成されている。
外郭面12、第1凹面13、第2凹面14は、それぞれ平行に形成されている。これら3面は、各面に対してなだらかな傾斜面で接続されてもよいし、各面に対して垂直な接続面により接続されてもよい。
第1凹面13は、開口部15の周囲を含んで矩形形状に形成され、開口部15の下方に伸びている。
第2凹面14は、第1凹面13の範囲内に形成されており、開口部15の下端から第1凹面13の下端まで略矩形状に形成されている。
第2凹面14の下端は、第2凹面14と外郭面12とをなだらかにつなぐテーパー面14aが形成されている。
第1凹面13には、端子台カバー1fの内面側が当接して取り付けられる。端子台カバー1fはフラットな板形状や内面側の周縁が凸形状となった板状体等を採用することができる。
端子台カバー1fは、ビス等により第1凹面13上に取り付けられ、端子台カバー1fの外側表面と外郭面12とは同一面として面一の配置となっている。また、端子台カバー1fの下端は、図5に示すように側面視で第2凹面14の下端のテーパー面14aと重ならないように位置しており、筐体1の側面には、第2凹面に連通する開孔1hが形成される。なお、端子台カバー1fは、第1凹面13と外郭面12との間に納まるように配置されていればよく、端子台カバー1fの外側表面が外郭面12よりも筐体1の内部側に配置されていてもよい。
電源配線11は、図8に示すように側面パネル1bの第2凹面14に当接して取り付けられる。このとき電源配線11は、電源配線11を収納する凹部16aを備えた固定部材16により側面パネル1bの第2凹面と固定部材16の凹部16aとの間で挟持される。
電源配線11は、図6に示すように一端部が端子台10に接続され、他端部が端子台10の下方に伸びて第2凹面の下部から端子台カバー1fの外に延設される。
固定部材16は、板状の鋼板部材や樹脂等で成型され、一端部16bが例えば丁番により側面パネル1bの第2凹面14に取り付けられている。また、固定部材16の他端部16cは、ビス等で第2凹面14のビス孔に固定される。
第2凹面14に対する垂直方向の固定部材16の高さは、図8に示すように第1凹面13と第2凹面14との距離以内の寸法とされ、端子台カバー1fを取り付けた際に、端子台カバー1fと固定部材16とが干渉しない構成となっている。すなわち、固定部材16は、第2凹面14と第1凹面13との間に配置されている。
<電源配線の取り付け>
このような室外機の端子台10に電源配線11を取り付ける際には、はじめに端子台カバー1fを止めているビス等を取り外し、端子台カバー1fを側面パネル1bから取り外す。次に、固定部材16のビス16d等を取り外し、電源配線11を固定部材16の凹部16a内に収納して固定部材16を再びビス16d等で側面パネル1bに取り付ける。そして、端子台カバー1fを第1凹面13上に再び取り付ける。その際に電源配線11を、第2凹面14の下部のテーパー面14aと端子台カバー1fの隙間から端子台カバー1fの外に延設する。
<効果>
実施の形態1に係る室外機は、第2凹面14に対する垂直方向の固定部材16の高さ寸法を第1凹面13と第2凹面14との距離以内の寸法とし、端子台カバー1fを取り付けた際に、端子台カバー1fと固定部材16とが干渉しないように第2凹面14が形成されている。よって、端子台カバー1fが筐体1の側面パネル1bにおける外郭面12から突出することがなく、筐体1の特に幅方向の寸法を小型化することが可能となる。
<変形例1>
実施の形態1に係る室外機の端子台まわりの構成の変形例1〜3を図9〜図11により説明する。
図9は、実施の形態1の変形例1に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
実施の形態1では、側面パネル1bの第2凹面14を開口部15から下方に直線形状に形成したが、図9に示す変形例1では、第2凹面14を開口部15から筐体1の背面方向に形成した例である。電源配線11の固定部材16は、第2凹面14内に電源配線11を横方向に挟持するように配置されている。また、端子台カバー1fは、実施の形態1と同様に第1凹面と当接して配置されるとともに、側面視で第2凹面14のテーパー面14aと重ならないように配置されており、電源配線11が第2凹面14に連通する開孔1hが形成される。
<効果>
変形例1に係る室外機は、実施の形態1に係る室外機の効果に加えて、電源配線11を筐体1の背面方向に直線的に延設することが可能となる。よって、筐体1の背面側に電源がある場合に電源配線をスムーズに接続することができる。
<変形例2、3>
図10は、実施の形態1の変形例2に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
図11は、実施の形態1の変形例3に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
実施の形態1では、側面パネル1bの第2凹面14を開口部15から下方に直線形状に形成したが、変形例2、3では、図10、11に示すように第2凹面14を開口部15から下方に形成し、さらに筐体1の背面方向に曲折してL字形状に形成した例である。電源配線11の固定部材16は、第2凹面14内に電源配線11を鉛直方向(変形例2)または水平方向(変形例3)に挟持するように配置されている。
また、端子台カバー1fは、実施の形態1と同様に第1凹面と当接して配置されるとともに、側面視で第2凹面14のテーパー面14aと重ならないように配置されており、電源配線11が第2凹面14に連通する開孔1hが形成される。
<効果>
変形例2、3に係る室外機は、実施の形態1に係る室外機の効果に加えて、電源配線11をL字形状に曲折させ、筐体1の背面方向に延設することが可能となる。よって、電源配線11に引っ張り力が作用しても、曲折部分が変形することで引っ張り力を吸収し、端子台10から電源配線11が外れることを防止することができる。
<変形例4>
図12は、実施の形態1の変形例4に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
図13は、実施の形態1に係る室外機の側面パネルにおける図12のZ−Z断面図である(端子台カバー1fが取り付けられた状態を示す)。
実施の形態1では、側面パネル1bの第1凹面13を独立した矩形形状としたが、変形例4では、図12に示すように第1凹面13を開口部15の周囲から側面パネル1bの下端部まで形成し、その第1凹面13内に第2凹面14を側面パネル1bの下端部まで形成した例である。電源配線11の固定部材16は、第2凹面14内に電源配線11を鉛直方向に挟持するように配置されている。
<効果>
変形例4に係る室外機は、実施の形態1に係る室外機の効果に加えて、電源配線11を側面パネル1bの下端部まで延設することが可能となる。よって、筐体1の底面側に電源がある場合に電源配線をスムーズに接続することができる。また、側面パネル1bの下端まで端子台カバー1fが装着されるため、筐体1の側面がフラットになり、意匠性が向上する。
実施の形態2.
実施の形態1に係る室外機の固定部材16は、外郭面12から2段凹んだ第2凹面14上にビス等により取り付けられていたが、実施の形態2では固定部材16の取り付け場所が異なる。
<端子台まわりの構成>
実施の形態2に係る室外機の端子台まわりの構成について図14、図15を用いて説明する。なお、実施の形態1と共通する構成については適宜説明を省略する。
図14は、実施の形態2に係る室外機の端子台カバーを外した状態の側面図である。
図15は、実施の形態2に係る室外機の側面パネルにおける図14のZ−Z断面図である(端子台カバー1fが取り付けられた状態を示す)。
図14に示すように側面パネル1bは、実施の形態1と同様に筐体1の外郭を形成する外郭面12と、外郭面12から一段筐体1の内部側に凹んだ第1凹面13と、第1凹面13からさらに一段筐体1の内部側に凹んだ第2凹面14とにより構成されている。
第1凹面13は、開口部15の周囲を含んで矩形形状に形成され、開口部15の下方に伸びている。
第2凹面14は、第1凹面13の範囲内に形成されており、開口部15の下端から第1凹面13の下端まで略矩形状に形成されている。
第2凹面14の下端は、第2凹面14と外郭面12とをなだらかにつなぐテーパー面14aが形成されている。
第1凹面13には、図15に示すように端子台カバー1fの内面側が当接して取り付けられる。端子台カバー1fはフラットな板形状や内面側の周縁が凸形状となった板状体等を採用することができる。
端子台カバー1fは、ビス等により第1凹面13上に取り付けられ、端子台カバー1fの外側表面と外郭面12とは同一面として面一の配置となっている。なお、端子台カバー1fは、第1凹面13と外郭面12との間に納まるように配置されていればよく、端子台カバー1fの外側表面が外郭面12よりも筐体1の内部側に配置されていてもよい。
電源配線11は、図15に示すように側面パネル1bの第2凹面14に当接して取り付けられる。このとき電源配線11は、フラットな平板形状の固定部材17により側面パネル1bの第2凹面14と固定部材17の内面側との間で挟持される。
電源配線11は、図14に示すように一端部が端子台10に接続され、他端部が端子台10の下方に伸びて第2凹面の下部から端子台カバー1fの外に延設される。
固定部材17は、板状の鋼板部材や樹脂等で成型され、一端部17aと他端部17bとが、ビス17c等で第1凹面13のビス孔に固定される。そして、固定部材17は、第1凹面13と外郭面12との間に配置されている。
<電源配線の取り付け>
このような室外機の端子台10に電源配線11を取り付ける際には、はじめに端子台カバー1fを止めているビス等を取り外し、端子台カバー1fを側面パネル1bから取り外す。次に、固定部材17のビス17c等を取り外し、電源配線11を第2凹面14上に配置した後、固定部材17を再びビス17c等で側面パネル1bに取り付ける。そして、端子台カバー1fを第1凹面13上に再び取り付ける。その際に電源配線11を、第2凹面14の下部のテーパー面14aと端子台カバー1fの隙間から端子台カバー1fの外に延設する。
<効果>
実施の形態2に係る室外機は、固定部材17を平板形状とし、第2凹面14に対する垂直方向の固定部材17の高さ寸法を抑制して、端子台カバー1fを取り付けた際に、端子台カバー1fの外面側が側面パネル1bの外郭面12と面一となるように構成した。よって、端子台カバー1fが筐体1の側面パネル1bにおける外郭面12から突出することがなく、筐体1の特に幅方向の寸法を小型化することが可能となる。
なお、本実施の形態2に係る室外機においても、実施の形態1に係る各変形例1〜4の構成を採用し、電源配線11を所望の方向から取り出すことが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3に係る室外機は、その側面パネル1bの形状が実施の形態1及び2に係る室外機と異なるため、主にその点を説明する。なお、実施の形態1及び2と共通する構成については適宜説明を省略する。
<端子台まわりの構成>
実施の形態3に係る室外機の端子台まわりの構成について図16〜図19を用いて説明する。
図16は、実施の形態3に係る室外機の正面図である。
図17は、実施の形態3に係る室外機の上面図である。
図18は、実施の形態3に係る室外機の端子台カバーを取り付けた状態の側面図である。
図19は、実施の形態3に係る室外機の側面パネルにおける図18のZ−Z断面図である。
実施の形態3に係る室外機の筐体1は、図16〜18に示すように基本構成で実施の形態1、2に係る室外機と同一の構成となっている。
しかし、図19に示すように、側面パネル1bの断面形状が異なっている。
すなわち、実施の形態1、2では、図8、13、15に記載があるように、側面パネル1bが、筐体1の外郭を形成する外郭面12と、外郭面12から一段筐体1の内部側に凹んだ第1凹面13と、第1凹面13からさらに一段筐体1の内部側に凹んだ第2凹面14とにより両側からすり鉢形状となるように段々に構成されているが、実施の形態3では、図19に示すように、筐体1の前面側(紙面左側)の外郭面12は存在せず、第1凹面13から前面パネル1a側に曲折してつながるように構成されている。
実施の形態1、2と同様に、外郭面12、第1凹面13、第2凹面14は、それぞれ平行に形成されている。これら3面は、各面に対してなだらかな傾斜面で接続されてもよいし、各面に対して垂直な接続面により接続されてもよい。
第1凹面13は、開口部15の周囲を含んで矩形形状に形成され、開口部15の下方に伸びている。
第1凹面13には、端子台カバー1fの内面側が当接して取り付けられる。端子台カバー1fは、フラットな板形状や内面側の周縁が凸形状となった板状体等を採用することができる。端子台カバー1fは、図18に示すように側面パネル1bの下端まで延設されている。
端子台カバー1fは、第1凹面13と外郭面12との間に納まるように配置されている。このとき、端子台カバー1fの外側表面と外郭面12とは同一面として面一の配置となっていてもよいし、端子台カバー1fの外側表面が外郭面12よりも筐体1の内部側に配置されていてもよい。
電源配線11は、図19に示すように側面パネル1bの第2凹面14に当接して取り付けられる。このとき電源配線11は、電源配線11を収納する凹部16aを備えた固定部材16により側面パネル1bの第2凹面と固定部材16の凹部16aとの間で挟持される。
電源配線11は、一端部が端子台10に接続され、他端部が端子台10の下方に伸びて第2凹面の下部から端子台カバー1fの外に延設される。
第2凹面14に対する垂直方向の固定部材16の高さは、図19に示すように周縁が凸形状となった板状体である端子台カバー1fの内部に収納される寸法となっている。そして、端子台カバー1fの外側面は、側面パネル1bの外郭面12から外に突出しないように構成されている。
また、実施の形態1と同様に第2凹面14に対する垂直方向の固定部材16の高さを第1凹面13と第2凹面14との距離以内の寸法とし、フラットな板形状の端子台カバー1fを取り付けた際に、端子台カバー1fと固定部材16とが干渉しない構成としてもよい。
<効果>
実施の形態3に係る室外機は、図19に示すように筐体1は、前面側(紙面左側)の外郭面12が存在しなくても、第2凹面14上に電源配線11及び固定部材16を配置することで、端子台カバー1fの外面が側面パネル1bにおける外郭面12から突出することがなく、筐体1の特に幅方向の寸法を小型化することが可能となる。よって、実施の形態1及び2に係る発明の効果に加えて、側面パネル1bの形状のバリエーションを増やすことができ、室外機の意匠性を向上させることができる。
なお、実施の形態3に係る側面パネル1bの形状は、実施の形態1及び2に係る室外機の構成に適用することが可能である。
1 筐体、1a 前面パネル、1b 側面パネル、1c 天面パネル、1d 底面パネル、1e 前面グリル、1f 端子台カバー、1g 脚部、1h 開孔、2 圧縮機、2a 機械室、3 室外熱交換器、4 送風機、4a 送風機室、5 支持台、6 分離板、10 端子台、11 電源配線、12 外郭面、13 第1凹面、14 第2凹面、14a テーパー面、15 開口部、16 固定部材、16a 凹部、16b 一端部、16c 他端部、16d ビス、17 固定部材、17a 一端部、17b 他端部、17c ビス。

Claims (8)

  1. 側面パネルと、該側面パネルに接続する前面パネルと、を有する筐体と、該筐体に収納される端子台と、を備えた室外機であって、
    前記側面パネルは、前記筐体の外面を形成する外郭面と、該外郭面から前記筐体の内部方向に凹んで形成された第1凹面と、該第1凹面に形成され該第1凹面から前記筐体の内部方向に凹んで形成された第2凹面とにより形成され、
    前記第1凹面の前記前面パネル側は、前記前面パネルの外表面に曲折してつながっている構成とされ、
    前記第1凹面と前記筐体の背面との間には、前記外郭面が存在しており、
    前記第2凹面上には、前記端子台に接続される電源配線が配置されることを特徴とする室外機。
  2. 前記側面パネルは、前記端子台を覆う端子台カバーを備え、
    前記端子台カバーは、前記第1凹面と前記外郭面との間に配置されて取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の室外機。
  3. 前記端子台カバーは、前記第1凹面上に当接して取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の室外機。
  4. 前記端子台カバーの外面は、前記外郭面と同一面となることを特徴とする請求項2または3に記載の室外機。
  5. 前記電源配線を前記側面パネルに固定する固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記第2凹面上に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の室外機。
  6. 前記固定部材は、前記第2凹面と前記第1凹面との間に配置されることを特徴とする請求項5に記載の室外機。
  7. 前記電源配線を前記側面パネルに固定する固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記第1凹面上に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の室外機。
  8. 前記固定部材は、前記第1凹面と前記外郭面との間に配置されることを特徴とする請求項7に記載の室外機。
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