JP6552204B2 - ケーソンの沈設方法およびフリクションカット構造 - Google Patents
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Description
このようなフリクションカット部は刃口部と一体に形成されていて、工事開始から終了までフリクションカットを行うのが一般的である。
また、孔壁が崩落すると、ケーソン周囲の隙間に土砂が部分的に引きずり込まれて周面摩擦力が不均一になるおそれがある。周面摩擦力が不均一になると、ケーソンの姿勢制御が困難になる。
また、フリクションカットによって形成されたケーソン周囲の隙間に、砂利を投入することにより孔壁の崩落を防止するとともに周面摩擦力の均一化を図るSSケーソン工法も知られている。
また、SSケーソン工法は、砂利の締固めや、循環水の管理等に手間がかかる。
かかるケーソンの沈設方法によれば、地盤状況に応じてフリクションカット(第二工程)を行うことで、ケーソン外面に作用する周面摩擦力を調整することができる。そのため、高品質施工を簡易に実施することができる。
第一の実施形態では、図2に示すように、地表側の第一層G1と第一層G1よりも硬質な第二層G2とが積層された地盤G中にケーソン工法により地中構造物を構築する場合について説明する。
ケーソン工法は、図1に示すように、地盤Gを掘削することにより形成された掘削孔Hに、複数のケーソン躯体2,2,…を順次沈設する方法である。
図2の(a)に示すように、第一層G1では刃口3の外形状に沿って掘削し(第一工程)、図2の(b)に示すように、第二層G2ではフリクションカットFをしつつ掘削する(第二工程)。なお、フリクションカット長は、第二層G2の地山強度に応じて適宜設定すればよい。
本実施形態では、図1に示すようにケーソン躯体2の内空部中央に中壁が形成されているが、中壁は必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。
また、ケーソン躯体2の断面形状は矩形に限定されるものではなく、例えば円形であってもよい。
刃部5は、スラブ部4の下側に形成された角筒状部分であって、外側面は垂直で、内側面は下端に向かうに従って外側面に近づくように傾斜している。
すなわち、複数のフリクションカット用治具6によって刃口3にフリクションカット構造が形成されている。
フリクションカット用治具6の数や配設ピッチは限定されるものではなく、適宜設定すればよい。また、フリクションカット用治具6を構成する鋼板の強度や厚さ等は、地盤の強度等に応じて適宜設定すればよい。
フリクションカット用治具6の刃部5への固定は、刃部5の内外方向に跨って並ぶ7段の挿通孔7のうち連続する5段を利用して行う。そのため、図3の(b)に示すように、ボルト8を固定する挿通孔7の位置を変更する(ずらす)ことにより、フリクションカット用治具6の外方向への突出長(フリクションカットの大きさ)を変化させることができる。
挿通孔7が長孔であれば、フリクションカット用治具6を刃口3から取り外すことなくずらすことができるため、刃口3からの突出長の調節が簡易である。すなわち、フリクションカット用治具6を刃口3の内外方向へ進退させることで、地山状況に応じたフリクションカット量の調整を簡易に行うことができる。
また、軟質地盤である第二層G2ではフリクションカットFを行うので、周面摩擦により施工不能になることを防止できる。
第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、地表側の第一層G1と第一層G1よりも硬質な第二層G2とが積層された地盤Gにおいて、ケーソン工法により地中構造物を構築する場合について説明する。
フリクションカット用治具6は、刃口3の内外方向へ進退可能に設けられている。
ジャッキ9の構成は限定されるものではなく、例えば、油圧ジャッキやエアジャッキ等からなる。
すなわち、フリクション用治具6は、ジャッキ9により刃口3の内外方向へ進退可能に設けられている。
この他の第二の実施形態のケーソンの沈設方法およびフリクションカット構造の作用効果は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
本発明のケーソンの沈設方法により形成される地中構造物は限定されない。
2 ケーソン躯体
3 刃口
4 スラブ部
5 刃部
6 フリクションカット用治具
7 挿通孔
8 ボルト
F フリクションカット
G 地盤
G1 第一層
G2 第二層
H 掘削孔
Claims (2)
- ケーソンの下端に設けられた刃口の外形状に沿って地盤を掘削するとともに前記ケーソンを沈設する第一工程と、
前記刃口の外周囲をフリクションカットしつつ地盤を掘削するとともに前記ケーソンを沈設する第二工程と、を備えるケーソンの沈設方法であって、
前記第二工程では、前記刃口の下端から外方向に向けて複数のフリクションカット用治具を突出させるとともに、複数の前記フリクションカット用治具の突出長を部分的に変化させることを特徴とする、ケーソンの沈設方法。 - ケーソンの刃口と、フリクションカット用治具と、前記刃口と前記フリクションカット用治具との間に介設されたジャッキと、を備えるフリクションカット構造であって、
前記フリクションカット用治具は、前記ジャッキにより内外方向へ進退可能であることを特徴とする、フリクションカット構造。
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