JP6551498B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、記録ヘッドのインク不吐出を解消する種々の技術が知られている。例えば、シリンジポンプから記録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、可動装置によってピストン部材が動かされて、インクがインクタンクからシリンジ部の第1収容室に供給され、この第1収容室から記録ヘッドへ吐出される。
特許文献1には、上記インクジェット記録装置によれば、記録ヘッドのインク不吐出を解消するために、充分なインク圧及びインク量を記録ヘッドに供給することができると記載されている。
特開2011−25487号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、シリンジポンプからインクが漏洩した場合には、インクジェット記録装置の内部がインクで汚れる恐れがある。また、漏洩したインクが記録用紙に付着する恐れもある。
本発明に係るインクジェット記録装置は、上記課題に鑑みてなされたものであって、シリンジポンプからインクが漏洩した場合であっても、インクジェット記録装置の内部がインクで汚れることを抑制することを目的としている。
本発明に係るインクジェット記録装置は、記録ヘッド、インクタンク、サブインクタンク、電磁弁、及び、シリンジポンプを備える。前記記録ヘッドは、記録媒体上にインクを吐出する。前記インクタンクはインクを貯留する。前記サブインクタンクは、前記インクタンクから供給されるインクを一時的に貯留する。前記電磁弁は、前記インクタンクと前記サブインクタンクとの間に配置され、前記インクタンクから前記サブインクタンクへのインクの流下を閉塞又は開放する。前記シリンジポンプは、前記サブインクタンク内のインクを、前記記録ヘッドに供給する。また、前記シリンジポンプは、略円筒形に形成されたシリンダーと、前記シリンダー内に配置され、前記シリンダー内のインクを前記記録ヘッドに押し出すピストンとを備える。前記シリンダーは、前記サブインクタンクの底面に配置されている、
本発明に係るインクジェット記録装置によれば、シリンジポンプからインクが漏洩した場合であっても、インクジェット記録装置の内部がインクで汚れることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。 図1に示すヘッド部を示す斜視図である。 図2に示す記録ヘッドにインクを供給するインク供給部の構成を示す図である。 図3に示すサブインクタンクに配置されたシリンジポンプの構成を示す図である。 図4に示すピストンの先端に配置された開閉弁の動きを示す図である。(a)は、印字中の開閉弁の状態を示す図である。(b)は、インク充填中の開閉弁の状態を示す図である。(c)は、パージ中の開閉弁の状態を示す図である。 図2に示す記録ヘッドにインクを供給する従来のインク供給部の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図6)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本実施形態では、図中に記載のX軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1の構成を示す。インクジェット記録装置1は、トレイ200、給送ローラー対201、第1搬送ユニット205、ヘッド部3、制御部5、吸収装置6、第2搬送ユニット212、排出ローラー対216、及び、キャップユニット290を備える。
トレイ200は、記録媒体Pを収納し、第1搬送ユニット205に対して記録媒体Pの搬送方向D0の上流側(図1では右側)に設けられる。トレイ200の搬送方向D0の下流側端(図1では左側端)には、給送ローラー対201が設けられる。給送ローラー対201は、トレイ200に収容された記録媒体Pを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ供給する。記録媒体Pは、記録ヘッド10によって画像が形成される媒体であって、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、又は、光沢紙のような紙、並びに、OHP(Overhead Projector)シートのような合成樹脂製のシートを含む。
第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1搬送ベルト208とを含む。第1搬送ベルト208は、第1駆動ローラー206及び第1従動ローラー207に掛け渡される。第1駆動ローラー206が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第1搬送ベルト208が反時計回りに回転し、第1搬送ベルト208上に載置された記録媒体Pが搬送方向D0(図1では左方向)に搬送される。
ヘッド部3は、第1搬送ベルト208における上側ベルトの上面に対向して配置される。ヘッド部3は、ヘッドハウジング18、及び、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを含む。ヘッドハウジング18は、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを保持する。ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、黄色のインク、マゼンダ色のインク、シアン色のインク、及び、黒色のインクを記録媒体Pに向けて吐出し、記録媒体Pに画像を形成する。ラインヘッド10Y〜10Kは、記録媒体Pの搬送方向D0に沿って配置される。
図1に示すように、第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205に対して搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置されている。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2搬送ベルト215とを含む。第2搬送ベルト215は、第2駆動ローラー213及び第2従動ローラー214に掛け渡される。第2駆動ローラー213が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第2搬送ベルト215が反時計回りに回転し、第2搬送ベルト215上に載置された記録媒体Pが搬送方向D0(図1では左方向)に搬送される。
ヘッド部3によって画像が形成された記録媒体Pは、第2搬送ユニット212へ送られ、記録媒体Pが第2搬送ユニット212を通過する間に、記録媒体Pの表面に付着したインクが乾燥される。また、第2搬送ユニット212の下方には吸収装置6及びキャップユニット290が位置されている。
制御部5は、インクジェット記録装置1全体の動作を制御する。制御部5は、例えば、吸収装置6にラインヘッド10Y〜10Kのノズルに固着したインクを除去させる前に、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部5は、第2搬送ユニット212の下方に配置された吸収装置6を水平移動させて、待機位置であるヘッド部3の下方に位置させる。その結果、吸収装置6は、ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間に配置される。吸収装置6は、ラインヘッド10Y〜10Kの吐出面に付着したインクを除去する。
制御部5は、また例えば、ラインヘッド10Y〜10Kのインク吐出面をキャッピングする前に、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、キャップユニット290を水平移動させてヘッド部3の下方に位置させる。更に、制御部5は、キャップユニット290を上方に移動させる。その結果、キャップユニット290は、ラインヘッド10Y〜10Kのインク吐出面に装着される。
排出ローラー対216は、第2搬送ユニット212に対して搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置され、画像が形成された記録媒体Pをインクジェット記録装置1の外部に排出する。
図2は、図1に示すインクジェット記録装置1のヘッド部3を示す斜視図である。図2に示すように、ラインヘッド10Y〜10Kは、それぞれ、搬送方向D0に直交する方向(ここでは、X軸方向)に沿って千鳥状に配置される3個の記録ヘッド10を含む。
次に、図3〜図5を参照して、図2に示す記録ヘッド10にインクを供給するインク供給部7について説明する。図3は、図2に示す記録ヘッド10にインクを供給するインク供給部7の構成を示す図である。
インクタンク71は、インクを貯留する。サブインクタンク72は、インクタンク71から供給されるインクを一時的に貯留する。配管75は、インクタンク71とサブインクタンク72との間を、インクが流動可能に接続する。配管76は、サブインクタンク72と記録ヘッド10との間を、インクが流動可能に接続する。
電磁弁74は、配管75に介設され、インクタンク71からサブインクタンク72Aへのインクの流路を閉塞又は開放する。電磁弁73は、配管76に介設され、サブインクタンク72から記録ヘッド10へのインクの流路を閉塞又は開放する。電磁弁73、74の動作は、図1に示す制御部5によって制御される。
サブインクタンク72の上面には、通気孔721が配置されている。通気孔721は、サブインクタンク72内に空気を供給すると共に、サブインクタンク72内の空気を排出する。また、通気孔721には、図略のフィルターが設置されている。このフィルターによって、サブインクタンク72内に通気孔721を介して流入する空気中の塵埃が除去される。
また、サブインクタンク72内に貯留されるインクの上面は、記録ヘッド10のインク吐出面(図3では下面)に対して、距離Hだけ下側に位置する。距離Hは、例えば、50mm〜100mmである。
このようにして、サブインクタンク72のインクの上面が、記録ヘッド10のインク吐出面に対して下側に位置するため、記録ヘッド10内のインク通路が負圧状態となる。よって、印字時以外の状態(例えば、待機状態)において、記録ヘッド10からインクが滴下することを防止することができる。
次に、図4を参照して、シリンジポンプ8の構成について説明する。図4は、図3に示すサブインクタンク72に配置されたシリンジポンプ8の構成を示す図である。シリンジポンプ8は、駆動機構81、ピストン82、シリンダー83、及び、センサー84を備える。
シリンダー83は、サブインクタンク72の底面に配置され、内部にインクを収納する。また、シリンダー83は、略円筒形に形成され、ピストン82の下端に配置された押圧部823を収納する。押圧部823は、「先端部」の一例に相当する。シリンダー83の内面と、押圧部823の外周面との間には、Oリング824が配置されている。Oリング824は、シリンダー83に収納されたインクの漏出を抑制する。
ピストン82は、駆動機構81によって矢印D1で示す方向(図4では上下方向)に移動される。ピストン82は、ラック821、軸部822、押圧部823、及び、Oリング824を備えている。ラック821は、棒状部材であって、駆動機構81の駆動ギア813と対向した側の面に直線状に歯が形成されている。また、ラック821は、駆動機構81の駆動ギア813の周面に形成された歯と噛み合って、駆動機構81からの駆動力を受ける。ラック821及び駆動ギア813は、いわゆる、ラックアンドピニオンを構成している。軸部822は、円形の断面形状を有する棒状部材である。
ピストン82が、駆動機構81によって下方に移動された場合には、シリンダー83に収納されたインクが吐出される。ピストン82が、駆動機構81によって上方に移動された場合には、インクがシリンダー83に流入し、シリンダー83に収納されたインクの量が増加する。
センサー84は、ピストン82が上限位置にあることを検出する。ピストン82の上限位置は、押圧部823の上限位置と一致する。換言すれば、センサー84は、シリンダー83に収納されたインクが最大量であることを検出する。また、インクをシリンダー83に流入させる場合には、ピストン82が上限位置にあることがセンサー84によって検出されたときに、図1に示す制御部5が駆動機構81の動作を停止する。
駆動機構81は、モーターギア811、アイドルギア812、駆動ギア813、及び、支持ローラー814を備える。モーターギア811は、図略のモーターによって駆動される。アイドルギア812は、モーターギア811及び駆動ギア813と噛み合い、モーターギア811からの駆動力を駆動ギア813に伝達する。また、アイドルギア812は、モーターギア811から加えられた回転駆動の回転数を減速して、駆動ギア813に伝達する。
支持ローラー814は、回動可能に構成され、ピストン82の軸部822に対して駆動ギア813と反対側に配置され、ピストン82の軸部822を支持する。ピストン82は、下端の押圧部823がシリンダー83によって支持され、且つ、軸部822が支持ローラー814及び駆動ギア813によって挟持された状態で、上下動可能に構成されている。
上述のように、例えば、Oリング824は、シリンダー83の内周面に押圧された状態で摺動するため、摩耗する。よって、Oリング824とシリンダー83の内周面との間からインクが漏洩する恐れがある。一方、シリンダー83は、サブインクタンク72の底面に配置されているため、シリンジポンプ8からインクが漏洩した場合であっても、インクジェット記録装置1の内部がインクで汚れることを抑制することができる。
次に、図5を参照して、ピストン82の先端に配置された開閉弁826について説明する。図5は、図4に示すピストン82の先端に配置された開閉弁826の動きを示す図である。図5(a)は、印字中の開閉弁826の状態を示す図である。図5(b)は、インク充填中の開閉弁826の状態を示す図である。図5(c)は、パージ中の開閉弁826の状態を示す図である。
まず、図5(a)を参照して、ピストン82の下端の構造について説明する。ピストン82の押圧部823には、導通孔825が形成されている。導通孔825は、シリンダー83内のインクとサブインクタンク72内のインクとを導通させる。導通孔825は、略円板状に形成された押圧部823において、軸部822の外周面とOリング824の内周面との略中央位置に、複数個形成されている。また、複数の導通孔825は、ピストン82の軸部822に対して対称な位置に、それぞれ、円柱状に形成されている。
また、ピストン82の押圧部823の下面には、導通孔825を開閉する開閉弁826が配置されている。開閉弁826は、例えば、シリコーンゴムのような弾性体で構成され、下面を有しない円錐台状に形成されている。開閉弁826の上面は、押圧部823に対して軸部822の反対側(押圧部823の下面)に、例えば、接着剤で固定されている。開閉弁826の側面は、導通孔825の下面と対向する位置に配置される。
図5(a)に示すように、印字中は、ピストン82が停止しているため、開閉弁826は、外力が付与された状態の形状に保持される。よって、導通孔825が開状態になっている。したがって、図3に示す記録ヘッド10からインクが吐出されると、シリンダー83内のインクが配管76を介して、記録ヘッド10に供給される。このようにして、記録ヘッド10内のインクが補充される。なお、印字中は、図3に示す電磁弁73は開状態とされている。また、シリンダー83内のインクが記録ヘッド10に供給されるため、導通孔825を介して、サブインクタンク72内のインクがシリンダー83内へ供給される。図5(a)では、印字中の動作を説明したが、図5(b)に示すインク充填中、及び、図5(c)に示すパージ中のいずれの状態でもない状態では、図5(a)に示す状態となる。例えば、印字が終了して印字待機中の状態、及び、印字開始前の印字準備中の状態では、図5(a)に示す状態となる。
また、図5(b)に示すように、インク充填中は、ピストン82が矢印D2に示すように上昇しているため、導通孔825を介して、サブインクタンク72内のインクがシリンダー83内へ供給される。また、サブインクタンク72内のインクが、導通孔825を介して、シリンダー83内へ流れるため、開閉弁826は、インクの流れによる圧力を受け、開状態とされる。このようにして、シリンダー83内にインクが充填される。なお、インク充填中は、図3に示す電磁弁73は閉状態とされている。また、ピストン82が上限位置にあることがセンサー84(図4参照)によって検出されたときに、駆動機構81が制御部5(図1参照)によって停止される。
更に、図5(c)に示すように、パージ中は、ピストン82が矢印D3に示すように下降しているため、サブインクタンク72内のインクが記録ヘッド10内へ吐出される。また、サブインクタンク72内から記録ヘッド10内へ吐出されたインクは、記録ヘッド10に形成されたノズルから吐出される。なお、パージ中は、図3に示す電磁弁73は開状態とされている。また、ピストン82が矢印D3に示すように下降しているため、シリンダー83内のインクの圧力が増大する。よって、開閉弁826は、閉状態となる。
このようにして、ピストン82が、シリンダー83内のインクとサブインクタンク72内のインクとを導通させる導通孔825と、導通孔825を開閉する開閉弁826とを備えるため、ピストン82を停止、上昇、及び、下降することによって、それぞれ、印字動作、インク充填動作、及び、パージ動作を行うことができる。
具体的には、上述のように、開閉弁826は、記録ヘッド10からインクをパージするときに閉状態となり、記録ヘッド10によって印刷するとき、及び、シリンダー83内のインクを補充するときに開状態となるように形成されている。よって、ピストン82を停止、上昇、及び、下降することによって、それぞれ、印字動作、インク充填動作、及び、パージ動作を行うことができる。
また、上述のように、導通孔825は、ピストン82の先端部(本実施形態では、押圧部823)に形成され、開閉弁826は、押圧部823におけるシリンダー83内に貯留されたインク側の面(図5では下面)に配置される。よって、ピストン82を下降することによって、開閉弁826を、閉状態とすることができる。具体的には、ピストン82を下降するときには、シリンダー83内に貯留されたインクの圧力が増大するため、開閉弁826を、閉状態とすることができる。
更に、上述のように、導通孔825は、ピストン82の軸部822に対して対称な位置に複数個形成されている。よって、導通孔825が開状態の場合も閉状態の場合も、シリンダー83内に貯留されたインクの圧力が、ピストン82の軸部822に対して均等に作用する。したがって、ピストン82をスムーズに昇降することができる。また、開閉弁826は、ピストン82の中心位置近傍が、ピストン82の軸部822に固定された円錐台状の弾性体である。したがって、ピストン82を停止、上昇、及び、下降することによって、開閉弁826を、適宜、開状態、及び、閉状態とすることができる。具体的には、ピストン82を下降するときには、開閉弁826を、閉状態とし、ピストン82を停止又は上昇するときには、開閉弁826を、開状態とすることができる。
加えて、上述のように、シリンジポンプ8は、ピストン82を昇降させる駆動機構81を備え、ピストン82は、駆動機構81によって昇降される。また、シリンジポンプ8は、押圧部823と連結している軸部822を備え、駆動機構81は、サブインクタンク72の外部に配置されている。よって、駆動機構81がインクによる抵抗を受けないため、駆動機構81によってピストン82を効率的に昇降することができる。
また、上述のように、ピストン82の上限位置を検出するセンサー84を備えるため、駆動機構81を適正に停止することができる。具体的には、インクをシリンダー83に流入させる場合には、ピストン82が上限位置にあることがセンサー84によって検出されたときに、図1に示す制御部5によって駆動機構81が停止される。よって、駆動機構81を適正に停止することができる。
次に、図6を参照して、図2に示す記録ヘッド10にインクを供給する従来のインク供給部7Aについて説明する。図6は、図2に示す記録ヘッド10にインクを供給する従来のインク供給部7Aの構成を示す図である。インク供給部7Aは、図3〜図5に示すインク供給部7と比較して、主に、下記の3点で相違している。
相違点A:シリンジポンプ8Aがサブインクタンク72Aの外に配置されている。
相違点B:シリンジポンプ8Aが導通孔を備えない。
相違点C:シリンジポンプ8Aが開閉弁を備えない。
以下、インク供給部7Aについて説明する。インク供給部7Aは、インクタンク71、サブインクタンク72、配管75、76、及び、電磁弁73、74を備えている。インク供給部7Aは、インクタンク71、サブインクタンク72A、シリンジポンプ8A、配管75、76A、76B、及び、電磁弁73A、73B、74Aを備えている。
インクタンク71は、インクを貯留する。サブインクタンク72Aは、インクタンク71から供給されるインクを一時的に貯留する。シリンジポンプ8Aは、サブインクタンク72A内のインクを、記録ヘッド10に供給する。シリンジポンプ8Aは、シリンダー83A及びピストン82Aを備える。
配管75は、インクタンク71とサブインクタンク72Aとの間を、インクが流動可能になるように接続する。配管76Aは、サブインクタンク72Aとシリンジポンプ8Aとの間を、インクが流動可能になるように接続する。配管76Bは、シリンジポンプ8Aと記録ヘッド10との間を、インクが流動可能になるように接続する。
電磁弁74Aは、配管75に介設され、インクタンク71からサブインクタンク72Aへのインクの流路を閉塞又は開放する。電磁弁73Aは、配管76Aに介設され、サブインクタンク72Aからシリンジポンプ8Aへのインクの流路を閉塞又は開放する。電磁弁73Bは、配管76Bに介設され、シリンジポンプ8Aから記録ヘッド10へのインクの流路を閉塞又は開放する。電磁弁74A、73A、73Bの動作は、図1に示す制御部5によって制御される。
電磁弁74Aが開放状態とされると、配管75を介して、インクタンク71からサブインクタンク72Aへインクが流下する。
シリンジポンプ8Aは、シリンダー83A内のインク室を拡大する向き(図6では、左向き)にピストン82Aが図略の駆動機構によって移動されることによって、シリンダー83A内のインク室へ、サブインクタンク72Aのインクを流入させる。ただし、電磁弁73Aは開放状態とされ、電磁弁73Bは閉塞状態とされている。上記駆動機構の動作は、図1に示す制御部5によって制御される。
また、シリンジポンプ8Aは、シリンダー83A内のインク室を縮小する向き(図6では、右向き)にピストン82Aが図略の駆動機構によって移動されることによって、シリンダー83A内のインク室から、記録ヘッド10へインクを吐出させる。ただし、電磁弁73Aは閉塞状態とされ、電磁弁73Bは開放状態とされている。
このようにして、インク供給部7Aによって、記録ヘッド10へインクを吐出させることができる。また、記録ヘッド10のインク不吐出を解消するために、インク供給部7Aによって、記録ヘッド10のノズルをパージすることができる。
一方、シリンジポンプ8Aからインクが漏洩した場合には、インクジェット記録装置1の内部がインクで汚れる恐れがある。また、漏洩したインクが記録媒体Pに付着する恐れもある。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(3))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上、実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)本実施形態では、シリンジポンプ8のシリンダー83がサブインクタンク72の底面に配置されている場合について説明したが、シリンダー83がその他の位置に配置されている形態でもよい。例えば、シリンジポンプ8のシリンダー83がサブインクタンク72の底面に近い側面に配置されている形態でもよい。この場合には、軸部822を左右方向に駆動する必要がある。
(2)本実施形態では、シリンダー83の軸部822が円柱状に形成されている場合について説明したが、軸部822がその他の態様に形成されている形態でもよい。例えば、軸部822が四角柱状に形成されている形態でもよい。この場合には、軸部822にラック821を容易に固定することができる。
(3)本実施形態では、開閉弁826が円錐台状に形成されている形態について説明したが、開閉弁826がその他の態様に形成されている形態でもよい。例えば、開閉弁826が略円板状に形成されている形態でもよい。
本発明は、インクジェット記録装置に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
10 記録ヘッド
10Y、10M、10C、10K ラインヘッド
3 ヘッド部
5 制御部
6 吸収装置
7 インク供給部
71 インクタンク
72 サブインクタンク
73、74 電磁弁
75、76 配管
8 シリンジポンプ
81 駆動機構
811 モーターギア
812 アイドルギア
813 駆動ギア
814 支持ローラー
82 ピストン
821 ラック
822 軸部
823 押圧部(先端部)
824 Oリング
825 導通孔
826 開閉弁
83 シリンダー
84 センサー

Claims (8)

  1. 記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、
    インクを貯留するインクタンクと、
    前記インクタンクから供給されるインクを一時的に貯留するサブインクタンクと、
    前記インクタンクと前記サブインクタンクとの間に配置され、前記インクタンクから前記サブインクタンクへのインクの流下を閉塞又は開放する電磁弁と、
    前記サブインクタンク内のインクを、前記記録ヘッドに供給するシリンジポンプと
    を備え、
    前記シリンジポンプは、
    前記サブインクタンクの底面に配置され、略円筒形に形成されたシリンダーと、
    前記シリンダー内に配置され、前記シリンダー内のインクを前記記録ヘッドに押し出すピストンと、
    前記ピストンを昇降させる駆動機構と
    を備え、
    前記駆動機構は、駆動力を前記ピストンに伝達する駆動ギアを有し、
    前記ピストンは、
    棒状部材であって、前記駆動ギアと対向する側の面に直線状に歯が形成され、前記駆動ギアから前記駆動力を受けるラック
    前記シリンダー内のインクと前記サブインクタンク内のインクとを導通させる導通孔と、
    前記導通孔を開閉する開閉弁と
    を有する、インクジェット記録装置。
  2. 前記サブインクタンク内のインクの液面は、前記記録ヘッドのインク吐出面より低い、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記開閉弁は、前記記録ヘッドからインクをパージするときに閉状態となり、前記記録ヘッドによって印刷するとき、及び、前記シリンダー内にインクを補充するときに開状態となるように形成されている、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記導通孔は、前記シリンダー内のインクと接する前記ピストンの先端部に形成され、
    前記開閉弁は、前記ピストンにおける前記シリンダー内に貯留されたインク側の面に配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記導通孔は、前記ピストンの軸部に対して対称な位置に複数個形成され、
    前記開閉弁は、前記導通孔に対して前記ピストンの中心側が前記ピストンに固定された略円錐台状の弾性体である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ピストンは、前記駆動機構によって昇降されると共に、前記ピストンの先端部と連結している軸部を備え、
    前記ラックは前記軸部に設けられ、
    前記駆動機構は、前記サブインクタンクの外部に配置されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ピストンの上限位置を検出するセンサーを備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、
    インクを貯留するインクタンクと、
    前記インクタンクから供給されるインクを一時的に貯留するサブインクタンクと、
    前記インクタンクと前記サブインクタンクとの間に配置され、前記インクタンクから前記サブインクタンクへのインクの流下を閉塞又は開放する電磁弁と、
    前記サブインクタンク内のインクを、前記記録ヘッドに供給するシリンジポンプと、
    センサーと
    を備え、
    前記シリンジポンプは、
    前記サブインクタンクの底面に配置され、略円筒形に形成されたシリンダーと、
    前記シリンダー内に配置され、前記シリンダー内のインクを前記記録ヘッドに押し出すピストンと
    を備え、
    前記センサーは、前記ピストンの上限位置を検出する、インクジェット記録装置。
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