JP2015020286A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、液体の正圧状態を解除でき、ヘッドやジョイント部からの液体のリークを確実に防止できる画像形成装置の提供。【解決手段】インクカートリッジ23と記録ヘッド1とを通じる供給チューブ22と、加圧ポンプ25を迂回して供給チューブ22に通じる迂回路29と、迂回路29に設けられた開閉弁28と、開閉弁28を開開弁させる開弁手段と、記録ヘッド1と加圧ポンプ25との間に記録ヘッド1側の流路の圧力が低下したときのみ開弁し、それ以外は常閉である第2の開閉弁64とを備え、開閉弁28は、常閉の弁であり、画像形成を行うときに、加圧ポンプ25を駆動することで、加圧ポンプ25と開閉弁28との間の流路と、加圧ポンプ25と開閉弁64との間の流路にある液体を正圧状態にし、画像形成を停止した後に、開弁手段によっての開閉弁28を、所定の間、開弁状態にする。【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
記録ヘッドとして用いる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)としては、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、液室内に通電によって発熱する発熱体を設けて、発熱体の発熱により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出させるサーマル型ヘッドが知られている。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、特に画像形成スループットの向上、すなわち画像形成速度の高速化が望まれており、本体据え置きの大容量のインクカートリッジ(メインタンク)からチューブを介して記録ヘッド上部のヘッドタンク(サブタンク、バッファタンクと称されるものを含む。)にインクを供給する方式(これを「オフキャリッジ方式」という。)が行なわれている。
このようなチューブを用いてインクを供給する方式とすることで、記録ヘッドやヘッドタンクを搭載するキャリッジ部を軽量小型化でき、構造系、駆動系も含めて装置を大幅に小型化することができる。
しかしながら、印刷スループットの更なる向上のため、ヘッドのノズル数増加、ヘッド駆動の高周波数化に伴うインク送液流量の増加や、短時間乾燥のためのインク高粘度化が進むと、チューブ流体抵抗の圧力損失によってインク供給が不足する問題が生じる。特に大判の印刷媒体に記録を行う装置では、チューブ長が長くなるためより圧力損失が大きくなる。
そのため、ポンプによってメインタンクから記録ヘッドへインクを供給する方式が採用されるが、記録ヘッドの圧力を検知するセンサ、ポンプを駆動させる制御機器が必要となり、高コスト化を招くことになる。
また、インクカートリッジを記録ヘッドよりも重力方向に下げた位置に配置して、記録ヘッドの液滴吐出面に負圧を形成し、記録ヘッドのインク吐出に伴ってヘッドタンクに自然にインクを供給する方法もある。しかし、この場合、重力方向の高さが記録ヘッドの負圧形成に直結するため、レイアウトの制約を受け、装置の高さが高くなるという不都合が生じる。
そこで、従来、ヘッドタンクに対してインクを正圧状態で供給し、ヘッドタンク内の負圧が所定の圧力より大きいときに差圧弁(負圧連動弁)が開いてインクが供給されるようにしたものが知られている(特許文献1)。
また、加圧用ポンプによる加圧空気でインクカートリッジ内部のインクパックを加圧してインクを記録ヘッドに供給する構成とし、加圧用ポンプとインクカートリッジの間を通じている気体供給路に大気と連通可能な大気開放弁が設けられ、大気開放弁は、キャリッジの移動範囲において、液体噴射領域から非液体噴射領域に向かう方向へ移動したときに、押圧されて開弁する構成としたものが知られている(特許文献2)。
また、インクを正圧にする加圧用ポンプをメインタンクと記録ヘッド間に設け、加圧ポンプから吐出された液体を貯留するサブタンクを設け、サブタンクに記録ヘッドに繋がる流路が所定圧力よりも小さくなった時のみ液体を供給する負圧維持機構を備え、ポンプ吐出口からポンプ吸込口を連通する迂回路を設け、その迂回路において、ポンプ吐出口の圧力が所定圧を上回った時のみ開弁して、ポンプ吐出口からポンプ吸込口に液体を流すリリーフ弁を設けるものが知られている(特許文献3)。
特許第3606282号公報 特開2007−261033号公報 特開2008−296415号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、正圧のインクがサブタンクに流入することを防ぐための負圧連動弁は、弁体がばねのみでシールされている。そのため、印字終了後や装置停止後に正圧状態を解除することなく、正圧状態が保たれると、弁体のシール部分に異物が挟まったり、シール面が圧縮永久ひずみにより窪んでシール性能が劣化していたりすると、インクがサブタンクに流入し続けることになる。その結果、サブタンク内で形成された圧力が壊れ、最終的には記録ヘッドのノズルからインクが垂れ落ちることになり、無駄なインク消費が増加する。また、装置を使用しないときには、記録ヘッドのノズル面をキャップによって保湿しているが、インクがサブタンクに流入し続けると、そのキャップからインクが溢れて、装置内を汚してしまうという課題がある。さらに、弁体以外にインクの供給チューブとサブタンクのジョイントにおいても、シール状態が不完全になっていると、正圧のインクがその部分からリークするおそれがあり、結果としてインクを無駄に消費し、装置内を汚すという問題がある。
また、特許文献2に開示の構成にあっては、インク袋が加圧によって変化するようにするため、例えば可撓性の素材でインク袋を成形しなければならず、設計上の自由度が低くなる。また、インクカートリッジ外装とインク袋をエアーで加圧するため、インクカートリッジ外装を完全な密閉空間にしなければならず、コストが高くなる。
また、特許文献3に開示の構成にあっては、ポンプの吐出口と吸い込口の間に設けられたリリーフ弁は、所定の圧力が上回った時のみ動作するため、装置本体を使用しないときでも、所定圧力未満の正圧が長期的に残存することになる。そのため、例えばソルベントクラックのように、装置非使用時において、時間と共にリークパスがシステム内に形成されると、残存していた正圧により、そのリークパスから液体が漏れ、結果として装置内を汚してしまうという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、液体の正圧状態を解除でき、ヘッドやジョイント部からの液体のリークを確実に防止できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
前記液体タンクと前記記録ヘッドを通じる第1の流路と、
前記第1の流路に設けられた前記液体を送液する送液手段と、
前記送液手段を迂回して前記第1の流路と通じる第2の流路と、
前記第2の流路に設けられた第1の開閉弁と、
前記第1の開閉弁を開弁させる開弁手段と、
前記第1の流路のうち、前記記録ヘッドと前記送液手段の間において、前記記録ヘッド側の流路の圧力が低下したときのみ開弁し、それ以外は常閉である第2の開閉弁と、を備え、
前記第1の開閉弁は、常閉の弁であり、
画像形成を行うときに、前記送液手段を駆動することで、前記送液手段と前記第1の開閉弁との間の流路と、前記送液手段と前記第2の開閉弁との間の流路にある前記液体を正圧状態にし、
画像形成を停止した後に、前記開弁手段によって前記第1の開閉弁を、所定の間、開弁状態にする
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成で、液体の正圧状態を解除でき、ヘッドやジョイント部からの液体のリークを確実に防止できる。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例を示す概略平面説明図である。 本発明に係るインク供給システムの説明に供する模式的説明図である。 ヘッドタンクの一例の模式的説明図である。 本発明の第1実施形態における開閉弁の模式的説明図である。 同開閉弁の弁箱の斜視説明図である。 第1実施形態における開閉弁の開弁動作と加圧インクを減圧する手段の説明に供する模式的説明図である。 第1実施形態における減圧制御の全体の流れの説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態における開閉弁の説明に供する模式的説明図である。 第2実施形態における開閉弁の開弁動作と加圧インクを減圧する手段の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第3実施形態における開閉弁の説明に供する模式的説明図である。 第3実施形態における開閉弁の開弁動作と加圧インクを減圧する手段の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第4実施形態における開閉弁28の説明に供する模式的説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図1を参照して説明する。図1は同記録装置の概略平面説明図である。
このインクジェット記録装置は、シリアル型画像形成装置であり、2本のガイドレール40、41にて、キャリッジ4を主走査方向に移動可能に保持している。キャリッジ4は、主走査モータ13によって、駆動プーリ16と従動プーリ17の間に架け渡したタイミングベルト14を介して往復走査(移動)される。ガイドレール40、41以外にも板金でキャリッジを移動可能に保持する構成でもよい。
キャリッジ4には、複数の色(例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk))のインク滴を吐出するためのノズルを持つ記録ヘッド1が取り付けられている。記録ヘッド1のノズルは、キャリッジ4の走査方向と交差する方向に配列されている。
記録ヘッド1としては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどのインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたもの等を使用できる。
キャリッジ4には、インクカートリッジ23から供給されたインクを一時的に貯留し、記録ヘッド1に供給するインクの圧力を安定化させるためのヘッドタンク(ヘッドタンク)5が搭載されている。ヘッドタンク5は、記録ヘッド1に対して一体的に接続される。
インクカートリッジ23は色ごとに装置本体に着脱可能に装着される。インクカートリッジ23とヘッドタンク5との間は、供給チューブ22によって通じており、供給チューブ22を通じてインクカートリッジ23から記録ヘッド1のヘッドタンク5に各色のインクが供給される。
なお、ここでは、供給チューブ22を1本で図示しているが、各色ごとにインクカートリッジ23とヘッドタンク5が通じており、ヘッドタンク5も各色ごとに設けられている。また、ここでは、1色につき1つのヘッドタンク5を配置しているが、1つのヘッドタンク5に2色を分けて貯留する構成でもよい。
供給チューブ22の途中にはインクカートリッジ23内のインクを加圧してヘッドタンク5に供給するための送液手段を含む加圧ポンプ25が備わっている。この加圧ポンプ25の入口と出口を直接通じる迂回路29が設けられている。迂回路29の流路上に第1の開閉弁である開閉弁28が設けられている。開閉弁28は常時閉弁状態の弁である。
また、キャリッジ4の走査方向一方側の非印字領域に、記録ヘッド1のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構8を配置している。この維持回復機構8の位置をキャリッジ4のホームポジション(ホーム位置)とする。
維持回復機構8は、記録ヘッド1の各インク吐出面(ノズル面)をキャップして保湿するための各キャップ18を備えている。また、維持回復機構8は、ノズル面を払拭するブレード状のワイパ部材12と、印刷に寄与しないインク滴(空吐出滴)を吐出させる空吐出動作で吐出された空吐出滴を受ける空吐出受けなどを備えている。
維持回復機構8の作用は次のとおりである。記録ヘッド1のノズル面に付着したインクが、乾燥により水分を失うと、ノズルを詰まらせることがある。ノズルが詰まると、そのノズルからインクが吐出できなくなり、画像に影響を及ぼすことになる。それを防ぐために、電源OFF時や印刷ジョブが無いときなどは、キャリッジ4を図1に示すホームポジション100へ移動させ、ノズル面をキャップ18によってキャッピングすることで保湿を行っている。また、維持回復機構8には、ノズル面に付着したインクが増粘してノズルを詰まらせた場合は、ノズル面をキャッピングした状態で、専用のポンプで吸引し、増粘したインクを取り除くものもある。
また、ワイパ部材12は、ノズル面に付着したインクを払拭し、ノズル面においてメニスカスを形成する。ワイパ部材12は、ノズル面を払拭するときにヘッド側に突き出される。そして、突き出されたワイパ部材12に向けてキャリッジ4が走査することで、ノズル面を払拭する。なお、ここでは、ノズル面に対して、キャリッジ走査方向にノズル面を払拭する構成であるが、副走査方向に払拭する構成でも良い。
ここで、ホーム位置100よりも端部側、つまり側板34R近くには、レバー部材105が配置されている。このレバー部材105の一端部は開閉弁28に接続(連結)されている。キャリッジ4がホーム位置100よりも端部側に移動すると、キャリッジ4とレバー部材105が当って接触することで、レバー部材105が動作し、開閉弁28が一時的に開弁状態になる。
また、図示しない給紙トレイにセットされた用紙19を搬送する搬送ベルト51を備えている。搬送ベルト51は、搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け回されて、周回移動する。
搬送ローラ52は、副走査モータ151によってタイミングベルト32及び搬送ローラ52の軸52aに固定したタイミングローラ33を介して回転駆動される。
この画像形成装置においては、給紙トレイから用紙19が1枚ずつ分離給紙され、搬送ベルト51によって副走査方向(搬送方向)に搬送される。そこで、キャリッジ4を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド1を駆動することにより、停止している用紙19にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙19を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙19の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙19を図示しない排紙トレイに排紙する。
なお、例えば記録ヘッド1が液滴を水平方向に吐出させる配置の構成でも本発明を適用できる。
次に、本発明に係るインク供給システムについて図2を参照して説明する。図2は同説明に供する模式的説明図である。
前述したように、インクカートリッジ23とヘッドタンク5との間は液体供給チューブ22によって通じている。ヘッドタンク5と記録ヘッド1は一体的に取り付けられているため、実質的には、供給チューブ22によって、インクカートリッジ23から記録ヘッド1までが通じている。
また、インクカートリッジ23から記録ヘッド1までの間に、加圧ポンプ25が設けられている。加圧ポンプ25は、送液手段であるポンプ61と、ポンプ61の前後(上流側及び下流側)に設けられ、記録ヘッド1側からインクカートリッジ23側への送液を阻止する逆止弁62a、62bとを有する。これにより、加圧ポンプ25の駆動することよって一方向のみにインクが送液される。
また、下流側の逆止弁62bとヘッドタンク5の間の流路と、上流側の逆止弁62aとインクカートリッジ23の間の流路とを、加圧ポンプ25を迂回して直接接続する迂回路29が設けられている。
この迂回路29の流路中には、常閉の開閉弁28が設けられている。開閉弁28としては、ダイヤフラム弁が好ましい、これ以外のバルブでも本発明は実現可能である。
一方、ヘッドタンク5内には、第2の開閉弁である開閉弁64が設けられている。
開閉弁64は、常閉で、インクが吐出されてヘッドタンク5から記録ヘッド1に続くインクの圧力(負圧)が低下したときのみ、つまり、記録ヘッド1側の流路の圧力が停会したときのみ開弁状態になる。開閉弁64が開弁状態になることで、加圧ポンプ25によって加圧されたインクがヘッドタンク5内に充填される。その結果、記録ヘッド1の液滴吐出によって低下したインクの圧力を所定の圧力が戻り、一定になる。
また、記録ヘッド1のノズル面(液滴吐出面)77の乾燥を防ぐために、ノズル面77をキャッピングするキャップ18を備えている。例えば、ノズル面77に付着したインクが増粘してノズルを詰まらせた場合は、ノズル面77をキャッピングした状態で、吸引ポンプ65で吸引し、ノズルの詰まりを解消させる。吸引ポンプ65で吸引したインクは廃液タンク80に溜められる。
なお、インクカートリッジ23は、インク袋にインクを収容した密閉容器でも良いし、大気連通部を有し、内部を大気に開放している大気開放容器でも良い。
また、図2では1色のみの構成で図示しているが、複数のインクを供給する場合は、前述したように、色ごとにインクカートリッジ23、供給チューブ22、ヘッドタンク5を有している。また、加圧ポンプ25も色ごとに存在するが、加圧ポンプ25のアクチュエータは色ごとに分かれていなくても良い。
次に、ヘッドタンクの一例について図3を参照して説明する。図3はヘッドタンクの模式的説明図である。
ヘッドタンク5の開口部には、撓むことが可能なフィルム部材200が張られている。フィルム部材200とタンク内部の壁面201との間にはばね82が設けられて、フィルム部材200は外方に加圧されている。
タンク内部の壁面201には開閉弁64が移動可能に設けられている。開閉弁64には壁面201との間をシールするシール部83が設けられている。そして、開閉弁64はばね101によって常時閉じる方向に加圧されている。
このヘッドタンク5においては、図3(a)の状態からヘッドタンク5内の負圧が低下するにつれ、大気圧によって、フィルム200は、図3(b)に示すように、内側に凹むことになる。
この凹んだフィルム200が、ばね101による加圧力を受けて常閉していた開閉弁64を押すことで、一時的に開閉弁64にあるシール部83が壁面201から離れて開弁し、インクが供給される。
これにより、加圧されたインクがヘッドタンク5に供給されることにより、ヘッドタンク5内の圧力が高まると、フィルム200が膨らみ、開閉弁64はばね101により閉弁状態に戻る。
なお、本実施形態では、開閉弁64がヘッドタンク5内に配置されている構成で説明しているが、開閉弁64の位置や、開閉機構は上記の例に限定されるものではない。
例えば、迂回路29と供給チューブ22の合流点Jとヘッドタンク5の間に開閉弁64を設け、ヘッドタンク5に圧力検知手段を設けて、検出されたヘッドタンク5内の負圧が所定値よりも低下したときに、開閉弁64が開弁する制御を行うこともできる。
次に、本発明の第1実施形態における開閉弁28について図4及び図5を参照して説明する。図4は開閉弁の模式的説明図であり、(a)は閉弁状態、(b)は開弁状態を示している。図5は同開閉弁の弁箱の斜視説明図である。
開閉弁28は、すり鉢状の弁箱73を有している。弁箱73には迂回路29に通じる流路73aが設けられ、流路73aの傾斜面73bでの開口がシール部76となる。そして、弁箱73内には、シール部76を迂回路29に対して直交する方向に開閉するダイヤフラム72を有している。このダイヤフラム72は、ばね71によってシール部76を閉じる方向に加圧されている。ダイヤフラム72は外周が固定されており、山側、谷側に変形可能である。
また、弁箱73の中央部に設けられた穴部73cにはダイヤフラム74が設けられている。ダイヤフラム72は外周が固定されており、山側、谷側に変形可能である。
ダイヤフラム74には、外側にレバー部材105が連結されている。レバー部材105は、保持部108に移動可能に保持され、ばね107によって矢印β側に力を受けている。つまり、通常は、レバー部材105がダイヤフラム74を弁箱73の内側に向かって押していない状態にある。
この開閉弁28は、図4(a)に示すように、レバー部材107に矢印α方向に力が作用していないときには、ダイヤフラム72によってシール部76が閉じられた閉弁状態にある。
この状態で、図4(b)に示すように、レバー部材105が矢印α方向に移動すると、ダイヤフラム74が矢印α方向に膨らみ、弁箱73の傾斜面73bに密着していたダイヤフラム72を押し出す。その結果、シール部76が開かれて、開閉弁28が開弁状態になる。
この開弁状態は、レバー部材105が矢印α方向に力を受けて、ダイヤフラム74を介してダイヤフラム72を押している間のみである。
レバー部材105が矢印α方向に力を受けなくなると、ばね107により、レバー部材105は図4(a)の位置に戻り、ダイヤフラム74は外側に膨らむ。ダイヤフラム72はばね71による力を受けて、再びシール部76を閉じるので、開閉弁28は閉弁状態となる。
次に、第1実施形態における開閉弁28の開弁動作と加圧インクを減圧する手段について図6を参照して説明する。図6は同説明に供する模式的説明図である。
ここでは、キャリッジ4は、キャップ18によるキャップ位置(ホーム位置100)を越えて矢印γ方向に移動可能である。
そして、キャリッジ4の走査経路の端部には、キャリッジ4がホーム位置100を越えて矢印γ方向に移動するときに、キャリッジ4が当たって接触可能で、キャリッジ4の矢印γ方向への移動で押される位置に開閉弁28のレバー部材105を配置している。
このように構成したので、記録ヘッド1による滴吐出が終了すると、図6(a)に示すように、キャリッジ4はキャップ18が配置されたホーム位置100に移動する。このとき、開閉弁28はばね71がダイヤフラム72を加圧しているため、閉弁状態にある。
ここで、図6(b)に示すように、キャリッジ4がホーム位置100を越えて矢印γ方向に移動すると、キャリッジ4の一側面がレバー部材105に当って接触する。
その後、キャリッジ4がレバー部材105を押すと、レバー部材105がダイヤフラム74を矢印α方向に撓ませる。これにより、前述したように、ダイヤフラム72はばね71の加圧力に打ち勝って撓み、開閉弁28は開弁状態になる。
開閉弁28が開弁状態すると、加圧ポンプ25によって加圧されていたインク(逆止弁62bから開閉弁64までの供給チューブ22内にあるインク、合流点Jから開閉弁28にあるインク)が、ダイヤフラム72の開弁動作による体積増加に伴って減圧される。
さらに、開閉弁28からインクカートリッジ23にあるインクは大気圧になっているため、開閉弁28の開弁に伴って、加圧されていたインクが圧力差によって開閉弁28を通過してインクカートリッジ23側に移動する。その結果、加圧されていたインクが大気圧まで減圧される。
加圧されたインクが大気圧まで減圧された後、キャリッジ4は図6(a)に示すホーム位置に戻り、キャップ18がノズル面77をキャッピングして、装置は動作を停止する。
一方、キャリッジ4がレバー部材105から離間すると、ばね107の加圧力によってダイヤフラム74が弁箱73の外側に撓み、それに伴いダイヤフラム72がシール部76を閉じて迂回路29の流路を遮断する。そのため、開閉弁28が再び閉弁状態となる。
以上のように、キャリッジ4を主走査方向端部に寄せる(移動させる)動作のみで、印字終了直後に正圧状態のインク圧力を確実に大気圧に戻すことができる。加えて、この減圧を行うための複雑な部品や制御機器を一切必要とせず、低コストで圧力解除を行うことができる構成を得られる。
また、圧力解除を確実に行うことができるので、装置非使用時に記録ヘッド1や供給チューブ22とのジョイントから、正圧のインクがリークすることを確実に防止でき、信頼性が向上する。
なお、キャリッジ4によってレバー部材105を押して、加圧されたインクが大気圧まで減圧する時間は僅かであるが、その時間を実験的に求めておくことが好ましい。キャリッジ4がレバー部材105を押している間、ノズル面77が乾燥し、ノズルが詰まるおそれがあるため、減圧時間は可能な限り短く設定しておくことが好ましい。
また、減圧に時間がかかる場合は、キャリッジ4がホーム位置に戻った後に、キャップ18でノズル面77にある乾燥インクを吐出するなどの維持回復動作の制御を積極的に行うことが好ましい。
この場合、減圧したか否かは、例えば圧力センサを搭載して検出することもできるが、開閉弁28を開弁状態にすれば、大気圧であるインクカートリッジ23と通じて減圧することは自明である。そのため、圧力センサを搭載せずに、開弁から減圧までに要する時間を測定し、その測定結果をもとに開弁時間を制御することで、センサが不要になってコストの増加を抑えることができる。
次に、上述した第1実施形態における減圧制御の全体の流れについて図7のフロー図を参照して説明する。
まず、印字を開始するときには、キャップ18が記録ヘッド1のノズル面77から離間する。その後、加圧ポンプ25の駆動を開始して、加圧ポンプ25と開閉弁64内にあるインクを加圧する。このとき、開閉弁28は閉弁しているため、迂回路29のうち、開閉弁28までにあるインクも加圧される。
印字動作を開始すると、加圧されたインクが適時ヘッドタンク5に送られる。
そして、印字が終了すると、加圧ポンプ25の駆動を停止させる。このとき、加圧ポンプ25と開閉弁64内にあるインク、及び迂回路29のうち、開閉弁28までにあるインクは、加圧状態に保持されたままである。
このままの状態で、装置が放置されると、経時的にジョイント部や開閉弁28にインクの圧力が作用し続けることになり、僅かなリークパスが生じると、一気に装置本体内にインクが漏れ、装置本体内を汚してしまうことになる。また、開閉弁64からヘッドタンク5内に加圧インクがリークすると、ヘッドタンク5内の圧力が所定の負圧値から正圧側にシフトし、結果として次回の画像形成時に正常に記録ヘッド1から液滴を吐出できなくなる。
そこで、本実施形態では、加圧ポンプ25の駆動停止後に、キャリッジ4をホーム位置100に移動させる。そして、キャリッジ4をホーム位置100からレバー部材105の一端部と接触する位置まで移動させ、レバー部材105を押す。このレバー部材105を押すときには、レバー部材105に対してキャリッジ4をゆっくりと移動し、レバー部材105が損傷しないようにする。
レバー部材105が押圧されると、その間だけ開閉弁28が一時的に開弁して、迂回路29を通じさせる。これにより、加圧されていたインクが大気圧まで減圧される。
大気圧まで減圧させた後(所定時間経過後)、キャリッジ4をホーム位置100に移動させる。そして、維持回復動作を行ってノズル面77に残り、乾燥したインクを取り除去する。その後、ノズル面77をキャップ18によってキャップし、保湿する。なお、ノズル面77に対する維持回復動作は、必ず行う必要はなく、インクの特性に応じて行えばよい。
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。図8は同実施形態における開閉弁28の説明に供する模式的説明図である。
迂回路29中に設けられた開閉弁28は、前記第1実施形態の開閉弁28と同様に、弁箱73内にダイヤフラム72とばね71を備え、ダイヤフラム72をばね71が加圧していることで、迂回路29の流路が常時遮断される。
そして、ダイヤフラム72は、例えばゴムのような可撓性膜であり、内側にレバー部材105が連結されている。
このように構成したので、図8(a)に示すように閉弁状態にある開閉弁28は、レバー部材105の位置が矢印α方向に移動すると、図8(b)に示すように、連結されたダイヤフラム72が撓んで開弁状態になる。そして、レバー部材105が図8(a)に示す位置に戻ると、ばね71の加圧力によってダイヤフラム72が流路73aを閉じることで閉弁状態になり、迂回路29が閉じられる。
次に、第2実施形態における開閉弁28の開弁動作と加圧インクを減圧する手段について図9を参照して説明する。図9は同説明に供する模式的説明図である。
ここでは、レバー部材105は全体形状でクランク形状をなし、軸106で回転可能の支持されている。
そして、キャリッジ4がホーム位置100を越えて矢印γ方向に移動したときに、キャリッジ4によって押される位置に開閉弁28のレバー部材105を配置している。
このように構成したので、記録ヘッド1による滴吐出が終了すると、図9(a)に示すように、キャリッジ4はキャップ18が配置されたホーム位置100に移動する。このとき、開閉弁28はばね71がダイヤフラム72を加圧しているため、閉弁状態にある。
ここで、図9(b)に示すように、キャリッジ4がホーム位置100を越えて矢印γ方向に移動すると、キャリッジ4の一側面がレバー部材105に当って接触する。レバー部材105は、上述したように軸106を中心にして回転可能であることから、キャリッジ4がレバー部材105を押すことで、レバー部材105が回転する。
このレバー部材105の回転によって、ばね71の加圧力に打ち勝って、ダイヤフラム72が外側に引かれる。
そのため、ダイヤフラム72が迂回路29のシール部から離間し、開閉弁28が開弁状態になる。
この場合、ダイヤフラム72はレバー部材105によって回転しながら引かれるため、回転に影響を及ぼしにくい低硬度の弾性体であることが好ましい。また、レバー部材105は、キャリッジ4によって押されることによって、ばね71による加圧力に打ち勝てるように、てこ比を設定する。
開閉弁28が開弁すると、加圧ポンプ25によって加圧されていたインク(逆止弁62bから開閉弁64までの供給チューブ22内にあるインク、合流点Jから開閉弁28にあるインク)が、大気圧まで減圧される。
これは、ダイヤフラム72の開弁動作による体積増加のため、及び迂回路29が通じてインクカートリッジ23へ加圧インクが流れて圧力が大気圧になるためである。
加圧されたインクが大気圧まで減圧された後、キャリッジ4は、図9(a)に示すように、ホーム位置100に戻り、キャップ18がノズル面77をキャップして、装置は停止する。
キャリッジ4がレバー部材105から離間すると、ばね71の加圧力により、ダイヤフラム72が迂回路29を閉じるように撓み、迂回路29の流路を遮断する。そのため、開閉弁28が再び閉弁状態となる。
また、ダイヤフラム72が閉弁方向に撓むと、レバー部材105も図9(a)に示すように回転して、初期位置に戻る。
以上のようにキャリッジ4を主走査方向の端部に寄せる動作のみで、印字終了直後に正圧状態のインク圧力を確実に大気圧に戻すことができる。このとき、この減圧を行うための複雑な部品や制御機器を一切必要としないので、低コストで圧力解除を実現することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態における開閉弁28の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、前記第1実施形態におけるレバー部材105に代えて、ダイヤフラム74で終端壁面が形成されている管路85を設けている。
このように構成したので、図10(a)に示すように、管路85を通じて、ダイヤフラム74を矢印B方向に空気で加圧すると、図10(b)に示すように、ダイヤフラム74が弁箱73内部に撓む。その結果、内側に加圧されて撓んだダイヤフラム74がダイヤフラム72を撓ませて、迂回路29の流路が開放される。つまり、ダイヤフラム74への加圧によって開閉弁28が開弁する。
なお、ダイヤフラム72を持ち上げて開弁するには、ばね71の加圧力に打ち勝つ必要があり、確実に開弁させるためには、加圧する空気の圧力とダイヤフラムの面積を計算しておくことが好ましい。
開閉弁28が開弁すると、図10(b)に示すように、迂回路29が通じる。
そして、開弁した後に、ダイヤフラム74に対する加圧を開放し、大気圧まで戻すと、ばね71の加圧力によってダイヤフラム72が再び弁箱73内側に撓み、迂回路29に続く流路73aを閉じる。その結果、開閉弁28は、再度、閉弁状態になる。
次に、第3実施形態における開閉弁28の開弁動作と加圧インクを減圧する手段について図11を参照して説明する。図11は同説明に供する模式的説明図である。
ここでは、吸引ポンプ65が接続された廃液タンク80が流路88を介して開閉弁28の管路85と通じている。
そのため、キャップ18が記録ヘッド1のノズル面77から離間した状態で吸引ポンプ65を駆動させると、吸引ポンプ65の駆動によって、吸引された空気が矢印C方向に沿って管路85に伝わる。そして、管路85の先はダイヤフラム74によって密閉されているため、吸引ポンプ65の吸引動作によって、ダイヤフラム74が加圧され、開閉弁28が開弁状態になることになる。
このように構成したので、記録ヘッド1による滴吐出が終了すると、キャリッジ4はキャップ18が備わっているホーム位置100に移動する。このとき、開閉弁28はばね71がダイヤフラム72を加圧しているため、閉弁状態にある。
そこで、図11(a)に示すように、吸引ポンプ65を駆動させることで、流路88を通じて矢印C方向に空気を送り、管路85を通じてダイヤフラム74を加圧する。これにより、図11(b)に示すように、ダイヤフラム72が押されて、開閉弁28が開弁状態になる。
開閉弁28が開弁状態になることで、加圧ポンプ25によって加圧されていたインク(逆止弁62bから開閉弁64までの供給チューブ22内にあるインク、合流点Jから開閉弁28にあるインク)が、大気圧まで減圧される。
加圧されたインクが大気圧まで減圧された後、吸引ポンプ65を逆転駆動して、管路85の空気を流路88を通じて矢印D方向に吸い込むことで、ダイヤフラム74に対する加圧状態が解除され、開閉弁28が閉弁状態になって、迂回路29が遮断される。開閉弁28が閉弁した後、キャップ18がノズル面77をキャップして、装置を停止する。
以上のように吸引ポンプ65の動作のみで、印字終了直後に正圧状態のインク圧力を確実に大気圧に戻すことができる。また、この減圧を行うための複雑な部品や制御機器を一切必要としないので、低コストで圧力解除を実現することができる。
なお、廃液タンク80内部にはインクが貯留されている。そのため、管路85と廃液タンク80を接続する流路88は天井面に設けて、廃液が管路85に流れないようにすることが好ましい。
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態における開閉弁28の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、ダイヤフラム72の背面側に管路85を設けている。
このように構成したので、図12(a)に示すように、管路85を通じて矢印A方向に吸引すると、弁箱73内が負圧状態になる。弁箱73内部が負圧になり、迂回路29内にあるインクが加圧されているため、圧力差が生じ、この圧力差により迂回路29側からダイヤフラム72が持ち上げられる。その結果、図12(b)に示すように、開閉弁28が開弁状態になる。
ダイヤフラム72を持ち上げて開弁するには、ばね71の加圧力に打ち勝つ必要があり、確実に開弁させるためには、弁箱73内部にて生じる負圧値と、圧力が作用するダイヤフラムの面積を計算しておくことが好ましい。
開閉弁28が開弁状態になると迂回路29が通じる。
その後、弁箱73内部を大気圧に戻すと、ばね71の加圧力により、ダイヤフラム72が、再び、弁箱73内側に撓み、迂回路29に続く流路73aを閉じる。これにより、開閉弁28は、再度、閉弁状態になる。
この開閉弁28を使用した場合には、印字終了後に吸引ポンプ65が管路85を吸引することで、ダイヤフラム72を弁箱73の内側に撓ませることができる。その結果、開閉弁28が開弁状態になり、迂回路29が通じて、加圧インクが減圧される。
その後、吸引ポンプ65を逆回転させ、ダイヤフラム72の撓みを図12(a)の状態まで戻すと、ばね71による加圧力により、開閉弁28が閉弁状態になって迂回路29が遮断される。
この実施形態における開閉弁28による減圧動作も、吸引ポンプの駆動のみで加圧されたインクを大気圧まで減圧できる。また、減圧を行うための複雑な部品や制御機器を一切必要としないので、低コストで圧力解除を実現でき、信頼性を向上できる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
1 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
4 キャリッジ
5 ヘッドタンク
18 キャップ
22 供給チューブ(第1の流路)
23 インクカートリッジ(液体タンク)
25 加圧ポンプ
28 開閉弁(第1の開閉弁)
29 迂回路
64 開閉弁(第2の開閉弁)
65 吸引ポンプ(吸引手段)
100 ホーム位置
105 レバー部材

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクと前記記録ヘッドを通じる第1の流路と、
    前記第1の流路に設けられた前記液体を送液する送液手段と、
    前記送液手段を迂回して前記第1の流路と通じる第2の流路と、
    前記第2の流路に設けられた第1の開閉弁と、
    前記第1の開閉弁を開弁させる開弁手段と、
    前記第1の流路のうち、前記記録ヘッドと前記送液手段の間において、前記記録ヘッド側の流路の圧力が低下したときのみ開弁し、それ以外は常閉である第2の開閉弁と、を備え、
    前記第1の開閉弁は、常閉の弁であり、
    画像形成を行うときに、前記送液手段を駆動することで、前記送液手段と前記第1の開閉弁との間の流路と、前記送液手段と前記第2の開閉弁との間の流路にある前記液体を正圧状態にし、
    画像形成を停止した後に、前記開弁手段によって前記第1の開閉弁を、所定の間、開弁状態にする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録ヘッドは往復走査されるキャリッジに搭載され、
    前記キャリッジの走査経路の端部には、前記キャリッジが当って接触可能な位置にレバー部材が設けられ、
    前記レバー部材の一端部は、前記第1の開閉弁に連結され、
    画像形成を停止した後に前記キャリッジが前記レバー部材側に移動し、前記キャリッジが前記レバー部材を押すことで、前記第1の開閉弁が開弁状態になる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記レバー部材は、前記キャリッジにより押されたときに回転して前記第1の開閉弁を開弁状態にする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリッジは、前記レバー部材を押した後に、前記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップが配置された位置に移動し、
    前記記録ヘッドのノズル面が前記キャップによって覆われる
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記キャップには吸引手段が接続され、
    前記吸引手段は前記第1の開閉弁と通じ、
    画像形成停止後、前記吸引手段を駆動して生じる圧力によって前記第1の開閉弁を開弁状態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記送液手段の上流側及び下流側に、前記液体タンクから前記記録ヘッド方向に送液を行い、前記記録ヘッドから前記液体タンクの方向への送液を阻止する逆止弁が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の開閉弁はダイヤフラム弁であり、
    前記第2の流路に対して直交する方向に開閉する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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