JP6131626B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
記録ヘッドとして用いる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)としては、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、液室内に通電によって発熱する発熱体を設けて、発熱体の発熱により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出させるサーマル型ヘッドが知られている。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、特に画像形成スループットの向上、すなわち画像形成速度の高速化が望まれており、本体据え置きの大容量のインクカートリッジ(メインタンク)からチューブを介して記録ヘッド上部のヘッドタンク(サブタンク、バッファタンクと称されるものを含む。)にインクを供給する方式(これを「オフキャリッジ方式」という。)が行なわれている。
このようなチューブを用いてインクを供給する方式とすることで、記録ヘッドやヘッドタンクを搭載するキャリッジ部を軽量小型化でき、構造系、駆動系も含めて装置を大幅に小型化することができる。
しかしながら、印刷スループットの更なる向上のため、ヘッドのノズル数増加、ヘッド駆動の高周波数化に伴うインク送液流量の増加や、短時間乾燥のためのインク高粘度化が進むと、チューブ流体抵抗の圧力損失によってインク供給が不足する問題が生じる。特に大判の印刷媒体に記録を行う装置では、チューブ長が長くなるためより圧力損失が大きくなる。
そこで、ポンプによってメインタンクから記録ヘッドへインクを供給する方式が採用されるが、記録ヘッドの圧力を検知するセンサ、ポンプを駆動させる制御機器が必要となり、高コスト化を招くことになる。
また、インクカートリッジを記録ヘッドよりも重力方向に下げた位置に配置して、記録ヘッドの液滴吐出面に負圧を形成し、記録ヘッドのインク吐出に伴ってヘッドタンクに自然にインクを供給する方法もある。しかし、この場合、重力方向の高さが記録ヘッドの負圧形成に直結するため、レイアウトの制約を受け、装置の高さが高くなるという不都合が生じる。
そこで、従来、ヘッドタンクに対してインクを正圧状態で供給し、ヘッドタンク内の負圧が所定の圧力より大きいときに差圧弁(負圧連動弁)が開いてインクが供給されるようにしたものが知られている(特許文献1)。
また、インクカートリッジ外装とインク袋の間をエアーポンプで加圧し、エアーポンプとインクカートリッジ間に開閉弁を設け、圧力が高まるとエアーを大気に開放させて正圧のインクの圧力を制御・解除するものが知られている(特許文献2)。
特許第3606282号公報 特開2007−261033号公報
上述した特許文献1に開示されているように、ヘッドタンク内の負圧に応じて自動的に弁が開閉される構成にあっては、インクを常時正圧で供給した状態に保持されるため、弁体のシール性が悪かったり、経時的な劣化が生じたりすると、インクがヘッドタンクに流入し続けることになる。その結果、記録ヘッドや供給経路のジョイント部からインクが漏れるおそれがある。
そこで、特許文献2に開示の技術を適用することで、正圧を解除できるようにすれば、インクが記録ヘッドやジョイント部から漏れることを防ぐことはできる。
しかしながら、インクが詰められたインク袋にエアーによる加圧力が作用するように、例えば変形可能な素材でインク袋を成形しなければならず、設計上の自由度が低くなる。また、インクカートリッジ外装とインク袋をエアーで加圧するため、インクカートリッジ外装を加圧に耐える完全な密閉空間を形成できる部材にしなければならず、高い強度が要求されるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、液体の正圧状態を解除でき、ヘッドやジョイント部からの液体のリークを確実の防止できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
前記液体タンクから前記記録ヘッドに前記液体を送液する送液手段と、
前記記録ヘッドと前記送液手段の間に設けられ、前記液体を一時的に貯留する貯留室と、を備え、
前記貯留室は、一部の壁面は前記液体の圧力によって伸縮可能な伸縮部材で形成され、
前記伸縮部材の伸縮方向に移動可能で、前記伸縮部材の伸長を規制可能な規制手段を有しており、
前記規制手段は、
前記記録ヘッドから液滴を吐出して印字を行うときには、前記伸縮部材の伸張を一定量以下になるように規制し、
前記記録ヘッドによる印字が停止したときには、前記伸縮部材に対する規制を解除し、
前記記録ヘッドと前記貯留室との間に、常閉の弁手段を有し、
前記弁手段は、前記記録ヘッドが液滴を吐出したときにのみ開弁する
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成で、液体の正圧状態を解除でき、ヘッドやジョイント部からの液体のリークを確実の防止できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略平面説明図である。 同じく概略正面説明図である。 同じく概略側面説明図である。 同装置の記録ヘッドの説明に供する要部拡大説明図である。 本発明の第1実施形態におけるインク供給システムの概略説明図である。 同実施形態の説明に供する説明図である。 装置停止時における加圧ポンプによって加圧されたインクの圧力を解除する方法の説明に供する説明図である。 同じく説明図である。 本発明の第2実施形態におけるインク供給システムの説明図である。 本発明の第3実施形態におけるインク供給システムの説明図である。 同システムの廃液タンク部分の説明に供する説明図である。 本発明の第4実施形態におけるバッファ室周りの説明図である。 バッファ室に対する規制手段の制御の一例を説明するフロー図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同記録装置の概略平面説明図、図2は同じく概略正面説明図、図3は同じく概略側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、本体フレーム30に立設された左右の側板123L、123Rに架け渡されたガイド部材であるガイドロッド122と、本体フレーム30に配置された後フレーム128に取付けられたガイドレール124とで、キャリッジ120を主走査方向(ガイドロッド長手方向)に移動可能に保持している。そして、キャリッジ120を図示しない主走査モータとタイミングベルトによってガイドロッド122の長手方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ120には、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴を吐出する1又は複数の液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド1が搭載されている。記録ヘッド1は、複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
ここで、記録ヘッド1は、図4に示すように、発熱体基板2と液室形成部材3から構成され、発熱体基板2に形成されたインク供給路を介して共通流路7及び液室(個別流路)6に順次供給されるインクを液滴として吐出する。この記録ヘッド1は、発熱体4の駆動によるインクの膜沸騰により吐出圧を得るサーマル方式のものであり、液室6内の吐出エネルギー作用部(発熱体部)へのインクの流れ方向とノズル5の開口中心軸とを直角となしたサイドシュータ方式の構成のものである。
なお、記録ヘッドとしては、圧電素子を用いて振動板を変形させ、また、静電力で振動板を変形させて吐出圧を得るものなど様々な方式があり、いずれの方式のものも本発明に係る画像形成装置に適用することができる。
一方、キャリッジ120の下方には、記録ヘッド1によって画像が形成される用紙8が主走査方向と垂直方向(副走査方向)に搬送される。図3に示すように、用紙8は、搬送ローラ125と押えコロ126で挟持されて、記録ヘッド1による画像形成領域(印字部)に搬送され、印写ガイド部材129上に送られ、排紙ローラ対127で排紙方向に送られる。
このとき、主走査方向へのキャリッジ120の走査と記録ヘッド1からのインク吐出を画像データに基づいて適切なタイミングで同調させ、用紙8に1バンド分の画像を形成する。1バンド分の画像形成が完了した後、副走査方向に用紙8を所定量送り、前述と同様の記録動作を行う。これらの動作を繰り返し行い、1ページ分の画像形成を行なう。
一方、記録ヘッド1の上部には吐出するインクを一時的に貯留するためのインク室が形成されたヘッドタンク(バッファタンク、サブタンク、流路形成部材)101が一体的に接続される。ここでいう「一体的」とは、記録ヘッド1とヘッドタンク101がチューブ、管等で接続されることも含んでおり、どちらも一緒にキャリッジ120に搭載されているという意味である。
このヘッドタンク101には、装置本体側の主走査方向の一端部側に設けられるカートリッジホルダなどに着脱自在に装着される各色のインクを収容した液体貯留容器としての液体タンクであるインクカートリッジ(メインタンク)76から液体供給チューブであるインク供給チューブ16を介して所要の色のインクが供給される。
また、装置本体の主走査方向の他端部側には記録ヘッド1の維持回復を行う維持回復機構31が配置されている。この維持回復機構31は、記録ヘッド1のノズル面をキャッピングするキャップ32と、キャップ32内を吸引する吸引ポンプ34と、吸引ポンプ34で吸引されたインクの廃液を排出する排出経路33などを含み、排出経路33から排出される廃液は本体フレーム30側に配置された廃液タンク38に排出される。
この維持回復機構31にはキャップ32を記録ヘッド1のノズル面に対して進退移動(この例では昇降)させる移動機構を備えている。また、維持回復機構31には、図示しないが、記録ヘッド1のノズル面をワイピングするワイパ部材をワイピングユニットにて保持してノズル面に対して進退可能に配設している。
次に、本発明の第1実施形態について図5を参照して説明する。図5は同実施形態におけるインク供給システムの概略説明図である。
インクカートリッジ76とヘッドタンク101との間には、送液手段としての加圧ポンプ201と、インクを一時的に貯留する貯留室であるバッファ室202とが設けられ、ヘッドタンク101内には開閉弁111が設けられている。
加圧ポンプ201は、例えばダイヤフラムポンプであり、ポンプ211の前後に逆止弁212a、212bが設けられている。この加圧ポンプ201による送液方向は、インクカートリッジ76(液体タンク)からバッファ室202側、すなわち記録ヘッド1に向かう方向への一方向のみである。
バッファ室202は、一部の側壁面が一定の方向に伸縮可能な伸縮部材221で形成され、伸縮部材221で壁部222が支持されている。ここでは、伸縮部材221はベローズで形成している。
そして、バッファ室202の伸縮部材221の伸長を規制可能な規制手段としてのソレノイド203が配置されている。ソレノイド203のプランジャ231の先端部は、バッファ室202の壁部222に対向し、プランジャ231は伸縮部材221の伸縮方向と同じ方向に進退可能に設けられている。
このソレノイド203は、記録ヘッド1から液滴を吐出して印字を行うときには、伸縮部材221の伸張を一定量以下になるように規制し、記録ヘッド1による印字が停止したときには、伸縮部材221に対する規制を解除するように駆動される。
次に、ヘッドタンク101の開閉弁111について図6を参照して説明する。図6は同ヘッドタンクの開閉弁部分の模式的説明図である。
ヘッドタンク101は、タンクケース101aの開口を撓むことが可能なフィルム102を密閉し、フィルム102はばね103で外方(内容積が拡大する方向)に押されている。
タンクケース101aには上流室105とインク室104とを通じる通路112が設けられ、開閉弁111はこの通路112を開閉する。開閉弁111は、通路112を開閉する弁体111aと、弁体111aが通路112を閉じる方向に加圧するばね111bと、弁体111aに設けたシール部材111cとを有している。
この開閉弁111は、通常は、図6(a)に示すように、開閉弁111の弁体111aがフィルム102で押されていないので、弁体111aで通路112を閉じている常閉弁である。
この状態からインク室104のインクが使用されて負圧が大きくなると、図6(b)に示すように、大気圧によってフィルム102が内側に押され、開閉弁111の弁体111aを押し込む。これにより、開閉弁111が開いて、通路112が開かれ、上流室105からインク室104にインクが供給される。そして、インク室104の負圧が低下する(圧力が高まる)と、フィルム102が外方に変位し、開閉弁111の弁体111aがばね111bで押されて通路112を閉じる。
記録ヘッド1から液滴が吐出されている間、開閉弁111は開弁状態と閉弁状態とを繰り返す。このように、開閉弁111は、常閉の弁手段であって、記録ヘッド1が液滴を吐出したときにのみ開弁する。
なお、ここでは、開閉弁111がヘッドタンク101内にある例で説明しているが、開閉弁111の配置位置や構成が上記の例に限定されるものではない。例えば、バッファ室202とヘッドタンク101との間に開閉弁111を設け、ヘッドタンク101に圧力検知手段を設けて、検出されたヘッドタンク101内の負圧が所定値よりも低下したときに、開閉弁111が開弁する制御を行うようにすることもできる。
また、インクカートリッジ76は、インク袋にインクを収容した密閉容器でも良いし、大気開放路を有し、内部を大気に開放している大気開放型の容器でも良い。また、図5に示す供給システムは、1色分のみ示しているが、各色のインクを使用する場合は、色ごとにインクカートリッジ76、インク供給チューブ16、ヘッドタンク101、バッファ室202を設ける。また、加圧ポンプ201も各色ごとに設けるが、加圧ポンプ201のアクチュエータは色毎に分かれていなくても良い。
次に、装置停止時における加圧ポンプによって加圧されたインクの圧力を解除する方法について図7及び図8を参照して説明する。
まず、図7は記録ヘッド1から液滴を吐出して印字を行っているときのバッファ室202の状態を示している。
このとき、バッファ室202に充填されて正圧になっているインクによって、伸縮部材221は基準面Aよりも僅かに伸びることができるが、図7(a)に示すように、ソレノイド203のプランジャ231によって、伸縮部材221が基準面Aよりも伸びないように、伸縮部材221の伸長を規制している。
また、伸縮部材221は、基準面Aに対して、矢印α方向には収縮可能である。そのため、バッファ室202がバッファとして機能するとき、即ち、記録ヘッド1の吐出量に対して、一時的に加圧ポンプ201による供給が間に合わないとき、バッファ室202内のインクが記録ヘッド1に供給される。バッファ室202内のインクが記録ヘッド1に供給されると、図7(b)に示すように、伸縮部材221が収縮する。
図8は印字を行っていないときや装置が停止しているとき(装置を使用していないとき)のバッファ室202の状態を示している。
装置を使用しないときには、図8(a)に示すように、ソレノイド203のプランジャ231が基準面Aに対して矢印β方向に移動(後退)し、伸縮部材221の規制を解除する。
これにより、プランジャ231が移動すると、図8(b)に示すように、バッファ室202内の加圧されていたインクによって、伸縮部材221が僅かに伸びる。
ここで、インクは液体であるため、圧縮率が非常に小さい。そのため、加圧ポンプ201によって圧縮されていたインクは、プランジャ231が移動したことで、僅かに膨らみ加圧ポンプ201から開閉弁111までの加圧インクの圧力が減圧される。
その結果、装置を使用していないときに、記録ヘッド1の液滴吐出面1aや供給チューブ16とヘッドタンク101を接続しているジョイント、バッファ室202、加圧ポンプ201と供給チューブ16を接続するジョイント部からインクがリークすることが防止される。
また、加圧インクの減圧は、ソレノイド203のプランジャ231の移動のみで行うことができ、複雑な部品を必要としないため、低コストで実現でき、減圧装置自体も小型である。
なお、この状態から、再度、装置を使用して印字する場合には、図8(b)に示すプランジャ231が伸縮部材221から後退している状態から、矢印γ方向に移動(進出)する。そして、図7(a)に示すように、プランジャ231が基準面Aに移動して、伸縮部材221の伸びを規制する位置になる。
本実施形態において使用している規制手段としてのソレノイド203は、装置を使用しているときのみ、プランジャ231が押し出され、装置を使用していないときには、プランジャ231が引き込まれる動作をする。したがって、装置を使用していないときに電力を消費しないようにするためには、プッシュ型ソレノイドを使用することが好ましい。プッシュ型ソレノイドは、プランジャ231が伸縮部材221から退避できるように、引き込み用ばねを備えたものである。
また、伸縮部材221で支持している壁部222の直径が大きいほど、ソレノイド203のプランジャ231が伸縮部材221に与える力が大きくなる。したがって、ソレノイド203の駆動力に応じて壁部222の大きさを設定する。また、伸縮部材221の伸長距離は僅かであるため、大きなストロークを有するソレノイドを用いる必要はない。
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照して説明する。図9は同実施形態におけるインク供給システムの説明図である。
本実施形態では、バッファ室202の壁部222に対向して、伸縮部材221の伸長を規制する規制手段として、空気圧ベローズ204を備えている。
この空気圧ベローズ204は、空気供給チューブ205を介して切替弁206と接続されている。切替弁206は、吸引ポンプ34がキャップ32と通じる状態と、空気供給チューブ205と通じる状態とを切り替えることができる。また、切替弁206は一方が通じているときは、他方が閉じられる弁である。
このように構成したので、装置を使用する前においては、空気供給チューブ205と吸引ポンプ34を通じさせる。そして、吸引ポンプ34を吸引方向と逆方向に回転させ、加圧空気を空気圧ベローズ204に送り、空気圧ベローズ204を伸長させる。この空気圧ベローズ204の伸長に伴って、バッファ室202の伸縮部材221は壁部222を介して収縮する方向に力を受け、前述した基準面まで収縮する。
このとき、切替弁206をキャップ32と通じる側に切り替えることで、空気圧ベローズ204と空気供給チューブ205の加圧状態が保持される。
これにより、印字中には常に加圧空気が充填された空気圧ベローズ204によってバッファ室202の伸縮部材221の伸びが規制される。
そして、印字終了後は、切替弁206を吸気供給チューブ205側に切り替えて、吸引ポンプ34を正転駆動して吸引することにより、空気圧ベローズ204内を減圧させる。この減圧により、空気圧ベローズ204は収縮し、バッファ室202の伸縮部材221が僅かに膨らむ。
その結果、加圧ポンプ201からヘッドタンク101の開閉弁111までの加圧インクの圧力が減圧される。これにより、装置を使用していないときに記録ヘッド1の液滴吐出面1aや各流路を接続しているジョイント部からインクがリークすることを確実に防止できる。
また、切替弁206を追加するだけであるので、コストを抑え、かつ複雑な構成を要せず大きなスペースを必要としない。
なお、本実施形態では切替弁206によって加圧空気を密閉していたが、空気供給チューブ205に開閉弁を設けて、その開閉弁によって、空気圧ベローズ204を密閉させる構成とすることもできる。
また、圧力を解除するとき、吸引ポンプ34を駆動させて、空気圧ベローズ204を吸引しているが、空気供給チューブ205に大気開放弁を設け、印字を停止したときには、大気開放弁を開弁させ、加圧空気を大気圧まで減圧させる方法とすることもできる。
次に、本発明の第3実施形態について図10及び図11を参照して説明する。図10は同実施形態におけるインク供給システムの説明図、図11は同システムの廃液タンク部分の説明に供する説明図である。
本実施形態では、前記第2実施形態における空気供給チューブ205は廃液タンク38に接続されている。また、空気供給チューブ205には、空気圧ベローズ204側に空気供給チューブ205を開閉する開閉弁207が、廃液タンク38側に空気供給チューブ205内を大気開放する大気開放弁208が設けられている。
また、廃液タンク38の底面にはインクを吸収する吸収体39が配置され、吸引された廃液は吸収体39に吸収される。
このように構成したので、装置を使用する前においてはキャップ32を液滴吐出面1aから離間させた状態で、吸引ポンプ34を正転駆動して吸引を行う。これにより、廃液タンク38を通じて空気供給チューブ205内から加圧空気が空気圧ベローズ204に送られ、空気圧ベローズ204が伸長する。この空気圧ベローズ204の伸長に伴って、バッファ室202の伸縮部材221は壁部222を介して収縮する方向に力を受け、前述した基準面まで収縮する。
そこで、開閉弁207を閉弁することで、空気圧ベローズ204内部の加圧状態が保持される。この動作により、伸縮部材221が基準面よりも伸びることはない。
また、印字動作中にメンテナンスシーケンスが入り、キャップ32を記録ヘッド1の液滴吐出面1aに密着させて、吸引ポンプ34を駆動させる必要がある場合は、大気開放弁208を開弁した後、吸引動作を行う。大気開放弁208が開弁しても、開閉弁207が空気圧ベローズ204の流路を閉塞しているため、空気圧ベローズ204内部の圧力には影響がない。
そして、装置を停止するときは、開閉弁207を開弁し、次に大気開放弁208を開弁することで、空気圧ベローズ204内の圧力を大気圧近傍まで減圧することができる。これにより、装置を使用していないときに記録ヘッド1の液滴吐出面1aや各流路を接続しているジョイント部からインクがリークすることを確実に防止できる。
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態におけるバッファ室周りの説明図である。
前述した各実施形態では、規制手段で伸縮部材221を押す方向は重力方向上側から下下向きであったが、この場合、初期充填時にバッファ室202内にある空気が抜けにくくなる。また、インク供給チューブ16内に混入した気泡がバッファ室202の伸縮部材221内に達すると、伸縮部材221内に溜りやすく、かつ、気泡を抜くことが困難になる。
そこで、本実施形態では、伸縮部材221の変形に関して、重力方向下向きから上向きに変形するようにしている。
このように構成することで、初期充填時に空気を伸縮部材221内に残すことなく、伸縮部材221内に液体を充填することができる。また、気泡が混入した場合も、浮力によって気泡が上昇するため、伸縮部材221内に空気が滞留することを防ぐことができる。
次に、上記実施形態におけるバッファ室に対する規制手段の制御の一例について図13のフロー図を参照して説明する。
まず、装置を起動させて印字開始動作に入ると、規制手段を駆動して、伸縮部材221を基準面まで押し下げる。伸縮部材221を押し下げることで、加圧ポンプ201から開閉弁111までが加圧される。
その後、印字動作が開始された後、加圧ポンプ201を駆動して、インクを記録ヘッド1に送液する。
印字ジョブが終了した後、キャリッジ120を維持回復機構31が備わっているホームポジションに移動する。その後、規制手段を基準面から離間するように移動させる。このとき、伸縮部材221が僅かに膨らみ、加圧ポンプ201から開閉弁111までの正圧部分が減圧される。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
1 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
16 インク供給チューブ
76 インクカートリッジ
101 ヘッドタンク
106 インク室
111 開閉弁
201 加圧ポンプ
202 バッファ室(貯留室)
203 ソレノイド(規制手段)
204 空気圧ベローズ(規制手段)

Claims (3)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記記録ヘッドに前記液体を送液する送液手段と、
    前記記録ヘッドと前記送液手段の間に設けられ、前記液体を一時的に貯留する貯留室と、を備え、
    前記貯留室は、一部の壁面は前記液体の圧力によって伸縮可能な伸縮部材で形成され、
    前記伸縮部材の伸縮方向に移動可能で、前記伸縮部材の伸長を規制可能な規制手段を有しており、
    前記規制手段は、
    前記記録ヘッドから液滴を吐出して印字を行うときには、前記伸縮部材の伸張を一定量以下になるように規制し、
    前記記録ヘッドによる印字が停止したときには、前記伸縮部材に対する規制を解除し、
    前記記録ヘッドと前記貯留室との間に、常閉の弁手段を有し、
    前記弁手段は、前記記録ヘッドが液滴を吐出したときにのみ開弁する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記送液手段による送液方向は、前記液体タンクから前記記録ヘッドに向かう方向のみであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記規制手段は、加圧又は減圧された空気によって一方向に進退可能である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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