JP6551179B2 - 車両の音響装置 - Google Patents
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Description
前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の前記車両のドアの状態に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動することが好ましい。
ドアの開閉に伴い生じる機構音は、当該ドアの開閉速度に応じて異なる。例えばドアの開閉速度が大きいときには小さいときに比べて、機構音の音圧レベルは大きくなり、機構音の残響時間は短くなる。
ドアを閉じるに生じる機構音は、当該ドアを閉じ始める際の当該ドアの開度に応じて異なる。例えばドアの開度が大きいときには小さいときに比べて、機構音の音圧レベルは大きくなり、機構音の残響時間は短くなる。
上記構成によれば、制御部によりスピーカが駆動されることにより、スピーカから出力される音の出力態様が車両の窓の開閉状態及び他のドアの開閉状態の少なくとも一方に応じて可変される。このため、そのときどきの車両の窓の開閉状態や他のドアの開閉状態が反映された音がドアの開閉に伴い生じる機構音に合成されるようになる。
ドアの開閉に伴い生じる機構音は、ドアを含む車両の剛性や、ウェザーストリップの硬度に応じて異なる。また、車両の総走行距離が長くなるほど、車両の剛性は低くなり、ウェザーストリップの硬度はゴムの劣化により変化する。
上記構成によれば、制御部によりスピーカが駆動されることにより、スピーカから出力される音の出力態様が外気温及び湿度の少なく一方に応じて可変される。このため、そのときどきの外気温や湿度が反映された音がドアの開閉に伴い生じる機構音に合成されるようになる。
以下、図1〜図4を参照して、第1実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10の車幅方向の両側部には、乗降口を開閉するスイング式のドア20,30がそれぞれ設けられている。ドア20,30は、車両本体11における上記乗降口の前側縁部に固定されたヒンジ18,19により回動可能にそれぞれ支持されている。
車両本体11における上記乗降口の後側縁部には、ドア20,30が全閉であるか否かを検出するカーテシスイッチ16,17がそれぞれ設けられている。
車両本体11におけるドア20,30よりも後側の両内側壁には、リアスピーカ12,13がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、車両10は、車室内の音響を制御する電子制御装置50を備えている。
次に、開いているドア20(30)が閉じ動作中であるか否かが判断される(ステップS2)。ここでは、回転角センサ43(44)により検出されるドア20(30)の開度θが減少することに基づいてドア20(30)が閉じ動作中である旨判断する。
ステップS5において否定判断された場合(ステップS5:「NO」)には、ドア20(30)の開度θが第2開度θ2以上であるとして、この一連の処理を一旦終了する。
電子制御装置50によりアンプ14,15,22,32を介してスピーカ12,13,21,31が駆動されることにより、スピーカ12,13,21,31から出力される音の出力態様がドア20(30)の開閉時における車両状態に応じて可変される。このため、そのときどきの車両状態が反映された音がドア20(30)の開閉に伴い生じる機構音に合成されるようになる。
以上説明した本実施形態に係る車両の音響装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(2)電子制御装置50は、スピーカ12,13,21,31から出力される音の出力態様を当該ドア20(30)を開閉する際の車両10のドア20,30の状態に応じて可変させるべくスピーカ12,13,21,31を駆動する。
上記構成によれば、電子制御装置50によりスピーカ12,13,21,31が駆動されることにより、スピーカ12,13,21,31から出力される音の出力態様が車両10の窓の開閉状態及び他のドア30(20)の開閉状態の双方に応じて可変される。このため、そのときどきの車両10の窓の開閉状態や他のドア30(20)の開閉状態が反映された音がドア20(30)の開閉に伴い生じる機構音に合成されるようになる。
上記構成によれば、電子制御装置50によりスピーカ12,13,21,31が駆動されることにより、スピーカ12,13,21,31から出力される音の出力態様が外気温及び湿度の双方に応じて可変される。このため、そのときどきの外気温や湿度が反映された音がドア20(30)の開閉に伴い生じる機構音に合成されるようになる。
以下、図5〜図8を参照して、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、第1実施形態と対応する構成については「100」を加算した符号「1**」を付すことにより重複する説明を省略する。
なお、本実施形態の車両本体111には、リアスピーカは設けられていない。
図6に示すように、電子制御装置150には、ハンドルスイッチ126,136の検出信号、カーテシスイッチ116,117の検出信号、ドア開度センサ147,148の検出信号、窓開度センサ145,146の検出信号、温度センサ41、湿度センサ42、及びオドメータ49の検出信号が入力される。
図7に示すように、例えば右側ドア120が全閉とされているタイミングt1においてハンドルスイッチ126がタイミングt3までオン操作される(図7(a))。これにより、その後のタイミングt4において右側ドアモータ123の駆動が開始されることにより(図7(b))、右側ドア120が開き方向に駆動される(図7(c))。そして、タイミングt6において右側ドア120が全開となることで右側ドアモータ123の駆動が停止される。
図8に示すように、例えば右側ドア120が全開とされているタイミングt1においてハンドルスイッチ126がタイミングt2までオン操作される(図8(a))。これにより、その後のタイミングt3において右側ドアモータ123の駆動が開始されることにより(図8(b))、右側ドア120が閉じ方向に駆動される(図8(c))。そして、タイミングt5において右側ドア120が全閉となることで右側ドアモータ123の駆動が停止される。
(6)電子制御装置150は、スピーカ121,131から出力される音の出力態様を当該ドア120(130)を開閉する際の車両110の総走行距離に応じて可変させるべくスピーカ121,131を駆動する。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・当該車両10とは異なる種類の車両における機構音を再現すべく、スピーカから出力される音の出力態様を設定するようにしてもよい。この場合、音の出力態様を設定するためのパラメータとして、ドアの形状、ウェザーストリップの硬度、ドアの質量、ドアの材質、ヒンジの構造などを用いることが好ましい。
・第1実施形態の回転角センサ43,44に代えて、あるいは加えてドア20,30が開閉される際の加速度を検出する加速度センサを設けることもできる。この場合、加速度センサの検出信号に基づいてドア20,30の開閉速度を算出することができる。また、加速度センサの検出信号に応じてスピーカから出力される音の出力態様を可変させることもできる。
・第1実施形態において、ドア20(30)開け時にスピーカ12,13,21,31から音を出力させるようにしてもよい。
Claims (6)
- 車両のドアが開閉される際に、当該ドアの開閉に伴い生じる機構音に合成させるべく前記車両に設けられたスピーカから音を出力させる車両の音響装置において、
前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の前記車両のドアの状態に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する制御部を備え、
前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の前記ドアの窓の開閉状態及び当該ドアとは別のドアの開閉状態の少なくとも一方に起因する車室内の密閉度に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する、
車両の音響装置。 - 前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の当該ドアの開閉速度に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する、
請求項1に記載の車両の音響装置。 - 前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを閉じ始める際の当該ドアの開度に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する、
請求項1または請求項2に記載の車両の音響装置。 - 前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の前記車両の総走行距離に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両の音響装置。 - 前記制御部は、前記スピーカから出力される音の出力態様を当該ドアを開閉する際の外気温及び湿度の少なくとも一方に応じて可変させるべく前記スピーカを駆動する、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両の音響装置。 - 前記スピーカから出力される音の出力態様は、前記制御部のメモリに記憶されている周波数と音圧レベル及び残響時間との関係が規定された複数のマップの中から設定される、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両の音響装置。
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