JP6551084B2 - 減速機付モータ - Google Patents

減速機付モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6551084B2
JP6551084B2 JP2015176789A JP2015176789A JP6551084B2 JP 6551084 B2 JP6551084 B2 JP 6551084B2 JP 2015176789 A JP2015176789 A JP 2015176789A JP 2015176789 A JP2015176789 A JP 2015176789A JP 6551084 B2 JP6551084 B2 JP 6551084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting surface
cover
cover mounting
gear housing
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015176789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017055526A (ja
Inventor
哲史 安念
哲史 安念
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015176789A priority Critical patent/JP6551084B2/ja
Publication of JP2017055526A publication Critical patent/JP2017055526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6551084B2 publication Critical patent/JP6551084B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Description

本発明は、減速機付モータに関する。
下記特許文献1に記載されたワイパモータでは、モータ本体に連結されたハウジング(ギヤハウジング)の内側に、揺動機構及びクラッチ装置を備えた減速機構が収容されている。このギヤハウジングは、アルミニウム等によって形成されており、減速機構を収容した収容室の一端側に開口が形成されている。この開口は、ギヤハウジングに締結固定された金属製のカバープレート(カバー部材)によって閉塞されている。なお、下記特許文献2には、同様の技術が記載されている。
特開2007−302038号公報 特開2008−236995号公報
上記のようなワイパモータでは、減速機構に塗布されたグリスが、ギヤハウジングとカバー部材との間から漏れることを防止するために、ギヤハウジングとカバー部材との間にシール用の部品が挟まれる。これにより、部品点数及び部品の組付工数が増加することになるため、製造コストを低減する観点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ギヤハウジングとカバー部材との間のシール性を確保するためのシール用部品の使用を廃止することができる減速機付モータを提供することを目的とする。
本発明の減速機付モータは、モータ本体の回転軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構と、樹脂により形成され、前記減速機構を収容した収容室の一端側に開口が形成されると共に、当該開口の縁部が環状のカバー取付面とされたギヤハウジングと、前記カバー取付面に接する状態で前記ギヤハウジングに締結固定され、前記開口を塞いだカバー部材と、前記カバー取付面に突設され、前記カバー取付面の周方向に延在すると共に、前記カバー部材に押し当てられた突起部と、を備えている。
上記構成によれば、モータ本体の回転軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構が、ギヤハウジングの収容室に収容されている。この収容室の一端側には、開口が形成されており、当該開口の縁部が環状のカバー取付面とされている。そして、このカバー取付面に接する状態でギヤハウジングに締結固定されたカバー部材が、上記の開口を塞いでいる。ここで、上記のギヤハウジングは、樹脂により形成されている。そして、このギヤハウジングのカバー取付面には、その周方向に延在する突起部が突設されており、当該突起部がカバー部材に押し当てられている。この押し当てにより突起部が変形し、カバー部材に密着することにより、ギヤハウジングとカバー部材との間のシール性を確保することができる。これにより、ギヤハウジングとカバー部材との間のシール性を確保するためのシール用部品の使用を廃止することができる。
また、本発明の減速機付モータでは、前記カバー取付面には、前記周方向に延在する溝部が前記突起部に隣接して形成されている。
上記構成によれば、ギヤハウジングのカバー取付面に突設された突起部がカバー部材に押し当てられて変形する際に、上記の溝部内に突起部の一部を変形させることができる。これにより、上記の溝部が形成されていない場合と比較して、突起部が弾性的に変形し易くなるので、カバー部材に対する突起部の密着性を向上させることができる。
また、本発明の減速機付モータでは、前記溝部は、前記突起部に対して前記カバー取付面の内周側及び外周側にそれぞれ形成されている。
上記構成によれば、ギヤハウジングのカバー取付面に突設された突起部に対してカバー取付面の内周側及び外周側にそれぞれ溝部が隣接して形成されている。これにより、突起部が更に弾性変形し易くなるので、カバー部材に対する突起部の密着性を一層向上させることができる。
また、本発明の減速機付モータでは、前記突起部は、前記カバー取付面の内周側に傾いた状態で前記カバー部材に押し当てられている。
上記構成によれば、ギヤハウジングのカバー取付面に突設された突起部が、カバー取付面の内周側すなわち収容室の開口側に傾いた状態で、カバー部材に押し当てられている。これにより、例えば収容室の室内圧が高まった場合に、当該室内圧が突起部をカバー取付面に押し付けるように作用するため、突起部とカバー取付面との間のシール性を向上させる観点で好適である。
また、本発明の減速機付モータでは、前記減速機構は、前記収容室の開口方向を軸線方向として配置されたウォームホイールを有し、前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを締結固定した複数の締結部には、前記軸線方向から見て前記ウォームホイールの周りに配置された3つの締結部が含まれており、前記軸線方向から見た場合に、前記3つの締結部の中心を結ぶ3本の直線に囲まれた領域に、前記ウォームホイールの中心が配置されている。
上記構成によれば、ギヤハウジングの収容室に収容された減速機構が、当該収容室の開口方向を軸線方向として配置されたウォームホイールを有している。また、ギヤハウジングとカバー部材とを締結固定した複数の締結部には、ウォームホイールの軸線方向から見て、当該ウォームホイールの周りに配置された3つの締結部が含まれている。そして、ウォームホイールの軸線方向から見た場合に、上記3つの締結部の中心を結ぶ3本の直線に囲まれた領域に、ウォームホイールの中心が配置されている。これにより、ウォームホイールを中心として、カバー部材をギヤハウジングに対してバランス良く締結固定することができる。その結果、ギヤハウジングのカバー取付面に突設された突起部とカバー部材との密着性が、ウォームホイールの周囲で良好に確保される。これにより、例えば、ウォームホイールの外周部に塗布されたグリスが、ギヤハウジングとカバー部材との間から漏れ出ることの防止に効果的に寄与する。
また、本発明の減速機付モータでは、前記カバー取付面は、前記突起部よりも外周側に位置する外側部が前記カバー部材と接する一方、前記突起部よりも内周側に位置する内側部が前記カバー部材から離間している。
上記構成によれば、カバー取付面において、突起部よりも外周側に位置する外側部がカバー部材と接している。これにより、例えば突起部とカバー部材との間のシール性が一部で低下した場合でも、上記外側部とカバー部材とによって、ギヤハウジングとカバー部材との間のシール性を確保することができる。また、カバー取付面において、突起部よりも内周側に位置する内側部がカバー部材から離間しているため、外側部と内側部との両方がカバー部材と接する構成と比較して、外側部とカバー部材との密着性を確保することが容易である。
本発明の実施の形態に係るワイパモータの全体を示す斜視図である。 同ワイパモータのギヤハウジングからブラケット(カバー部材)が取り外された状態を示す分解斜視図である。 同ワイパモータのギヤハウジングからブラケットが取り外された状態を、ギヤハウジングの底面側(開口側)から見た底面図である。 ギヤハウジングとブラケットとの締結部の一つを拡大して示す断面図であり、図2の4−4線に沿った切断面に対応する図である。 図4の一部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るワイパモータの変形例を示す図2に対応した分解斜視図である。
以下、図1〜図5を用いて本発明の実施の形態に係る減速機付モータとしてのワイパモータ10について説明する。図1〜図3に示されるワイパモータ10は、自動車等の車両のウインドガラスを払拭するためのワイパ装置の駆動源であり、モータ本体12と、減速部サブアッセンブリ14と、「カバー部材」としてのブラケット32(図3では図示省略)とを備えている。先ず、ワイパモータ10の概略全体構成について説明し、次いで本実施形態の要部について説明する。なお、説明の便宜上、各図中に適宜記す矢印U、矢印F、矢印Wを、それぞれワイパモータ10の上方向、前方向、幅方向とする。但し、これらの方向は、ワイパモータ10が車体に取り付けられた状態での車体に対する方向を示すものではない。
モータ本体12は、有底筒状に形成されたヨークハウジング16と、このヨークハウジング16内に収容された図示しないアーマチャと、アーマチャと同軸的かつ一体に回転する「回転軸」としてのアーマチャシャフト18(図3以外では図示省略)とを備えている。また、このモータ本体12は、アーマチャシャフト18に設けられた図示しないコンミテータを介してアーマチャに給電するためのブラシホルダユニット20(図3参照)を備えている。アーマチャシャフト18すなわちアーマチャと、ヨークハウジング16とは、それぞれワイパモータ10の前後方向を軸線方向として配置されている。
ヨークハウジング16は、アーマチャシャフト18の軸線方向に沿った一端側(後端側)が絞り加工されて底板部16Aが形成されると共に、他端側(前端側)の開口端部に外周側へ延出するフランジ部16Bが形成されている。また、ヨークハウジング16には、その周壁部の内周面に図示しない複数個の永久磁石が取り付けられており、これらの永久磁石はアーマチャの外周面にそれぞれ対向して配置されている。すなわち、モータ本体12は、マグネット式モータとして構成されている。
一方、減速部サブアッセンブリ14は、図1〜図3に示されるように、モータ本体12の前方側に配置されている。この減速部サブアッセンブリ14は、ギヤハウジング22と、ギヤハウジング22に回転可能に支持された出力軸24と、ギヤハウジング22内に収容され、アーマチャシャフト18の回転を減速して出力軸24に伝達する減速機構26とを備えている。
ギヤハウジング22は、樹脂により箱状に形成されている。このギヤハウジング22の後端部(ヨークハウジング16側の端部)には、フランジ部22Bが形成されており、当該フランジ部22Bと、ヨークハウジング16のフランジ部16Bとが、複数のビス23により締結固定されている。また、このギヤハウジング22では、減速機構26を収容した収容室28の一端側(下端側)に開口30が形成されている。この開口30は、ギヤハウジング22に締結固定されるブラケット32(カバー部材)によって塞がれて(閉止されて)いる。
具体的には、上記のブラケット32は、例えば金属板がプレス成形されることで形成されており、略平板状に形成されたカバー部32Aと、該カバー部32Aの外周部から延出された複数(ここでは3つ)の脚部32Bとによって構成されている。カバー部32Aは、ワイパモータ10の上下方向を板厚方向としており、ギヤハウジング22の下側(出力軸24の突出側とは反対側)に配置されている。
また、ギヤハウジング22の開口30の縁部には、環状のカバー取付面(カバー突当面)34が形成されている。このカバー取付面34は、ギヤハウジング22を下方側から見た場合のギヤハウジング22の外周部に形成されており、当該外周部には、カバー取付面34で開口した複数(ここでは4つ)の雌ネジ孔36が形成されている。これらの雌ネジ孔36は、ワイパモータ10の上下方向を軸線方向とし、カバー取付面34の周方向に互いに離間して配置されている。そして、カバー取付面34は、各雌ネジ孔36の付近で幅寸法が拡大されている。このカバー取付面34には、ブラケット32のカバー部32Aが下方側から当接されている。
ブラケット32のカバー部32Aには、各雌ネジ孔36と対向する部位に、それぞれネジ挿通孔38が形成されている。そして、これらのネジ挿通孔38に挿通されたビス40が、各雌ネジ孔36に螺合している。これにより、カバー部32Aがカバー取付面34に接する状態でブラケット32がギヤハウジング22に締結固定されており、カバー部32Aによって開口30が塞がれている。このブラケット32の複数の脚部32Bは、ボルト締結等の手段によって車体に固定されている。つまり、本実施形態では、ワイパモータ10を車体に固定するためのブラケット32が、ギヤハウジング22の開口30を塞ぐためのカバー部材として兼用されている。
一方、出力軸24は、ギヤハウジング22の前部側に形成された円筒状の軸支持部22A(図1及び図2参照)に挿通されており、図示しない軸受を介して軸支持部22Aに回転自在に支持されている。この出力軸24は、ワイパモータ10の上下方向を軸線方向としており、アーマチャシャフト18に対して食い違い軸を成すように配置されている。この出力軸24の先端部(上端部)は、軸支持部22Aの先端部(上端部)からギヤハウジング22の外側へ突出している。この出力軸24の先端部には、図示しないワイパアームが直接連結される構成になっている。なお、ワイパアームが出力軸24に直接連結される構成に限らず、リンクやロッドなどを介して間接的に連結される構成にしてもよい。
減速機構26は、出力軸24とアーマチャシャフト18との間に配置されており、ウォーム42及びウォームホイール46を備えている。ウォーム42は、ギヤハウジング22に取り付けられた前後一対の軸受48、50によって回転可能に支持されている。このウォーム42は、モータ本体12のアーマチャシャフト18と同軸的に配置されており、図示しないカップリングを介してアーマチャシャフト18に連結されている。これにより、ウォーム42は、アーマチャシャフト18と一体的に回転可能とされている。
ウォームホイール46は、ギヤハウジング22の収容室28の開口方向(上下方向)を軸線方向として配置されている。このウォームホイール46は、ギヤハウジング22に固定された支持軸52により回転可能に支持されている。この支持軸52は、上記開口方向を軸線方向として配置されており、出力軸24に対して平行軸を成し且つウォーム42に対して食い違い軸を成している。この支持軸52に支持されたウォームホイール46は、ウォーム42と噛合されており、ウォーム42の回転によって、支持軸52廻りに減速されて回転する。
また、減速機構26は、ウォームホイール46の回転を出力軸24の往復回動に変換するための揺動機構54を備えている。すなわち、ウォームホイール46の下面には、支持軸52から径方向に離間した位置に設けた連結軸56を介して、揺動機構54の構成部材であるセクタギヤ58の一端部が回転自在に連結されている。また、セクタギヤ58の他端側の下面には連結軸60が突設されており、セクタギヤ58には、この連結軸60を略中心として扇形状に歯部58A(図3以外では符号省略)が形成されている。この歯部58Aは、出力軸24の基端部に同軸的に取り付けられたクラッチ装置62が備える入力ディスク64のピニオン歯64A(図3以外では符号省略)と噛合されている。この入力ディスク64は、セクタギヤ58と共に揺動機構54を構成している。
連結軸60には、保持レバー66の一端部が回動可能に連結されている。保持レバー66の他端は入力ディスク64の回転中心に設けられた出力軸24に回転自在に連結されている。これにより、連結軸60と出力軸24との軸間ピッチが維持され、セクタギヤ58と入力ディスク64との噛合い状態が維持される。これにより、ウォームホイール46が回転すると、セクタギヤ58が往復揺動され、このセクタギヤ58の往復揺動動作によって、入力ディスク64が往復回転駆動される。その結果、入力ディスク64と連動して出力軸24が往復回動し、出力軸24の先端に固定されたワイパアームが往復払拭動作をするようになっている。
なお、詳細説明は省略するが、入力ディスク64を含んで構成されたクラッチ装置62は、出力軸24(ワイパアーム)の負荷(トルク)が所定値以下である場合には入力ディスク64からのトルクを出力軸24に伝達する一方、出力軸24の負荷が上記所定値を超える場合には入力ディスク64と出力軸24との間のトルク伝達を遮断するように構成されている。また、上述した減速機構26の各構成部材、すなわち、ウォーム42、ウォームホイール46、セクタギヤ58、連結軸56、60、クラッチ装置62等には、グリスが塗布される構成になっている。次に、本実施形態の要部について説明する。
(本実施形態の要部)
図2〜図5に示されるように、前述したギヤハウジング22のカバー取付面34には、ギヤハウジング22とブラケット32との間をシールするための突起部70が突設(突出形成)されている。この突起部70は、カバー取付面34の周方向に延在しており、カバー取付面34の全周にわたって形成されている。この突起部70は、カバー取付面34における内周側の端部(縁部)に形成されており、複数の雌ネジ孔36よりもカバー取付面34の内周側に位置している。
また、図4及び図5に示されるように、カバー取付面34には、「溝部」としての内側溝部72及び外側溝部74が形成されている。これらの内側溝部72及び外側溝部74は、カバー取付面34の周方向に延在しており、カバー取付面34の全周にわたって形成されている。内側溝部72は、突起部70に対してカバー取付面34の内周側に隣接しており、外側溝部74は、突起部70に対してカバー取付面34の外周側に隣接している。なお、前記各隣接は、「隣り合って接している」ことを意味している。つまり、突起部70は、カバー取付面34における内側溝部72と外側溝部74との間の部位によってカバー取付面34から突出して構成されている。換言すれば、内側溝部72と外側溝部74との間の部位が、これらの溝部72、74の底面側からギヤハウジング22の下方側へ隆起することにより、カバー取付面34から突出して突起部70が形成されている。このため、内側溝部72及び外側溝部74の底(上端)から測定した突起部70の高さ寸法H(図5参照)が、突起部70の実質的な高さ寸法とされている。
また、図5に示されるように、カバー取付面34は、突起部70及び外側溝部74よりも外周側に位置する外側部34Aが、ブラケット32のカバー部32Aと接する一方、突起部70及び内側溝部72よりも内周側に位置する内側部34Bがカバー部32Aから離間している。つまり、外側部34Aは、内側部34Bよりもカバー部32A側に突き出ており、外側部34Aの全体がカバー部32Aに面接触しているのに対し、内側部34Bとカバー部32Aとの間には、微小な隙間76が形成されている。
上記の突起部70は、ギヤハウジング22にブラケット32が締結固定される前の状態では、図5に二点鎖線で示されるように、カバー取付面34の周方向と直交する断面の形状が略直角三角形状とされており、先端側(下端側)が尖った形状に形成されている。詳細には、突起部70は、外周側の側面70Aがギヤハウジング22の下方側へ向かうほどカバー取付面34の内周側へ向かうように傾斜する一方、内周側の側面70Bがギヤハウジング22の上下方向に沿うように形成されている。また、この突起部70は、図5に二点差線で示される断面において、先端側がカバー取付面34の外側部34Aよりもギヤハウジング22の下方側へ突出するように形成されている。
このため、ブラケット32がギヤハウジング22に締結固定される際には、ブラケット32のカバー部32Aが突起部70の先端に押し当てられ、突起部70がギヤハウジング22の上方側へ押圧される。これにより、突起部70が、図5に実線で示されるように、カバー取付面34の内周側へ倒れるように変形(座屈)する。この場合、突起部70は、ギヤハウジング22を構成する樹脂の弾性によって弾性的に座屈(弾性変形)する。但し、突起部70の全部が弾性変形する構成に限らず、突起部70の一部が塑性変形する構成にしてもよい。またこの場合、突起部70の一部が内側溝部72内(内側溝部72側)に変形することにより、内側溝部72の断面積が縮小される一方、外側溝部74の断面積が拡大されるようになっている。
そして、カバー部32Aがカバー取付面34の外側部34Aと面接触し、ギヤハウジング22に対するブラケット32の締結固定が完了した状態(図5図示状態)では、突起部70が自らの弾性復帰力によってカバー部32Aに押し当てられる。これにより、ギヤハウジング22とカバー部32Aとの間が、突起部70によってシール(封止)され、収容室28の密閉性が確保される構成になっている。この状態では、図5に示されるように、突起部70は、カバー部32Aに押し当てられることにより、カバー取付面34の内周側へ傾き、返しのような(崩れる直前の波のような)形状をなすように構成されている。
また、本実施形態では、図1〜図3に示されるように、ギヤハウジング22とブラケット32とを締結固定した複数(ここでは4つ)の締結部T1、T2、T3、T4には、ウォームホイール46の軸線方向から見て、ウォームホイール46の周りに配置された3つの締結部T1、T2、T3が含まれている。なお、図2及び図3では、ギヤハウジング22とブラケット32とが締結固定された状態で締結部T1、T2、T3、T4となる部位に、(T1)、(T2)、(T3)、(T4)の符号を付している。これらの締結部T1、T2、T3、T4は、ギヤハウジング22における雌ネジ孔36の周辺部位、及びカバー部32Aにおけるネジ挿通孔38の周辺部位である。そして、図3に示されるように、ウォームホイール46の軸線方向から見た場合に、上記3つの締結部T1、T2、T3の中心(すなわち各締結部T1、T2、T3にそれぞれ形成された雌ネジ孔36及びネジ挿通孔38の中心)を結ぶ3本の直線L1、L2、L3に囲まれた領域に、ウォームホイール46の中心Cが配置された構成になっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のワイパモータ10では、モータ本体12のアーマチャシャフト18の回転を減速して出力軸24に伝達する減速機構26が、ギヤハウジング22の収容室28に収容されている。この収容室28の一端側には、開口30が形成されており、当該開口30の縁部が環状のカバー取付面34とされている。そして、このカバー取付面34に接する状態でギヤハウジング22に締結固定されたブラケット32のカバー部32Aが、上記の開口30を塞いでいる。
ここで、上記のギヤハウジング22は、樹脂により形成されている。そして、このギヤハウジング22のカバー取付面34には、その周方向に延在する突起部70が突設されており、当該突起部70がブラケット32のカバー部32Aに押し当てられている。この押し当てにより突起部70が変形し、カバー部32Aに密着することにより、ギヤハウジング22とブラケット32との間のシール性を確保することができる。これにより、ギヤハウジング22とブラケット32との間のシール性を確保するためのシール用部品の使用を廃止することができる。
また、このワイパモータ10では、カバー取付面34には、当該カバー取付面34の周方向に延在する内側溝部72及び外側溝部74が突起部70に隣接して形成されている。このため、突起部70がブラケット32のカバー部32Aに押し当てられて変形する際に、内側溝部72内及び外側溝部74内のうちの少なくとも一方(本実施形態では内側溝部72内)に突起部70の一部を変形させることができる。これにより、突起部70が弾性変形し易くなるので、ブラケット32に対する突起部70の密着性を向上させることができる。
また、このワイパモータ10では、内側溝部72及び外側溝部74が、突起部70に対するカバー取付面34の内周側及び外周側の両側にそれぞれ隣接して形成されている。これにより、内側溝部72及び外側溝部74の一方だけが形成された構成と比較して、突起部70が更に弾性変形し易くなるので、ブラケット32に対する突起部70の密着性を一層向上させることができる。しかも、上記のように突起部70の両側に内側溝部72及び外側溝部74が形成されることにより、これらの溝部72、74のうちの一方又は両方が省略されている場合と比較して、突起部70の実質的な高さ寸法Hが増加する。したがって、これによっても突起部70が弾性変形し易くなる。
また、このワイパモータ10では、突起部70は、カバー取付面34の内周側すなわち収容室28の開口30側に傾いた状態で、ブラケット32のカバー部32Aに押し当てられている。これにより、例えば収容室28の室内圧が高まった場合に、当該室内圧が突起部70をカバー取付面34に押し付けるように作用するため、突起部70とカバー取付面34との間のシール性を向上させる観点で好適である。また、例えば、収容室28内の減速機構26に塗布されたグリスが、カバー取付面34とブラケット32との間の隙間に流れ込んだ場合に、突起部70を所謂水返しのように機能させて、グリスを収容室28側へ返す(戻す)ことも可能になる。
さらに、このワイパモータ10では、ギヤハウジング22とブラケット32とを締結固定した複数の締結部T1、T2、T3、T4には、減速機構26が有するウォームホイール46の軸線方向から見て、当該ウォームホイール46の周りに配置された3つの締結部T1、T2、T3が含まれている。そして、ウォームホイール46の軸線方向から見た場合に、上記3つの締結部T1、T2、T3の中心を結ぶ3本の直線L1、L2、L3に囲まれた領域に、ウォームホイール46の中心Cが配置されている。これにより、ウォームホイール46を中心として、ブラケット32をギヤハウジング22に対してバランス良く締結固定することができる。その結果、ギヤハウジング22のカバー取付面34に突設された突起部70とブラケット32のカバー部32Aとの密着性が、ウォームホイール46の周囲で良好に確保される。これにより、ウォームホイール46の外周部に塗布されたグリスが、ギヤハウジング22とブラケット32との間から漏れ出ることの防止に効果的に寄与する。
また、このワイパモータ10では、カバー取付面34において、突起部70よりも外周側に位置する外側部34Aがブラケット32のカバー部32Aと接している。これにより、例えば突起部70とカバー部32Aとの間のシール性が一部で低下した場合でも、外側部34Aとカバー部32Aとによって、ギヤハウジング22とカバー部32Aとの間のシール性を確保することができる。また、カバー取付面34において、突起部70よりも内周側に位置する内側部34Bがカバー部32Aから離間しているため、外側部34Aと内側部34Bとの両方がカバー部32Aと接する構成と比較して、外側部34Aとカバー部32Aとの密着性を確保することが容易である。つまり、外側部34Aと内側部34Bとの両方がカバー部32Aと接する構成の場合、外側部34Aと内側部34Bとの相対的な位置精度(寸法精度)を高める必要があるため、ギヤハウジング22の設計要件や製造要件が厳しくなるが、本実施形態ではこれらの要件を緩和することができる。
なお、本実施形態では、ワイパモータ10を車体に取り付けるためのブラケット32が、ギヤハウジング22の開口30を塞ぐためのカバー部材として兼用された構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、図6に示されるように、ワイパモータ10が、ギヤハウジング22の開口を塞ぐための専用のカバー部材80を備えた構成にしてもよい。このカバー部材80は、ハウジングカバー又はカバープレート等と称される部材であり、図6に示される例では、平板状に形成されている。
また、本実施形態では、カバー取付面34の外側部34Aがブラケット32のカバー部32Aと接する一方、カバー取付面34の内側部34Bがカバー部32Aから離間した構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、内側部34Bがカバー部32Aと接する一方、外側部34Aがカバー部32Aから離間した構成にしてもよいし、外側部34A及び内側部34Bの両方がカバー部32Aと接する構成にしてもよい。また、本実施形態では、カバー取付面34の外側部34A及び内側部34Bが何れも平面状に形成されているが、これに限らず、外側部34A及び内側部34Bの少なくとも一方が横断面視で曲面状に形成された構成にしてもよい。
また、本実施形態では、ウォームホイール46の軸線方向から見た場合に、3つの締結部T1、T2、T3の中心を結ぶ3本の直線L1、L2、L3に囲まれた領域に、ウォームホイール46の中心Cが配置された好ましい構成にしたが、これに限らず、ギヤハウジング22とブラケット32との締結部と、ウォームホイール46との配置関係は適宜変更することができる。
また、本実施形態では、減速機構26が、ウォーム42及びウォームホイール46からなるウォームギヤ機構(歯車機構)によってアーマチャシャフト18の回転を減速する構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、減速機構がウォームギヤ機構以外の歯車機構(例えば平歯車機構)によってアーマチャシャフト18の回転を減速する構成にしてもよい。また、減速機構26は、揺動機構54が省略された構成にしてもよい。その場合、例えば出力軸24がウォームホイール46に対して同軸的かつ一体的に取り付けられた構成になる。
さらに、本実施形態では、突起部70がカバー取付面34の内周側に傾いた状態でブラケット32のカバー部32Aに押し当てられた構成にしたが、これに限らず、突起部70がカバー取付面34の外周側に傾いた状態でブラケット32のカバー部32Aに押し当てられた構成にしてもよい。
また、本実施形態では、内側溝部72及び外側溝部74が、突起部70に対してカバー取付面34の内周側及び外周側にそれぞれ隣接して形成された構成にしたが、これに限らず、内側溝部72及び外側溝部74の一方又は両方が形成されていない(省略された)構成にしてもよい。
また、本実施形態では、突起部70がカバー取付面34の全周にわたって形成された構成にしたが、これに限らず、カバー取付面34における周方向の一部で突起部70が省略された構成にしてもよい。但しその場合でも、カバー取付面34のうち、ワイパモータ10の車体への取付状態で下側(重力方向)に配置される部位、すなわち減速機構26に塗布されたグリスが流下してくる側の部位には、突起部70を形成することが好ましい。
また、本実施形態では、突起部70が断面略直角三角形状に形成された構成にしたが、これに限らず、突起部70の断面形状は適宜変更することができる。例えば、突起部70が断面略二等辺三角形状に形成された構成にしてもよい。
また、本実施形態では、モータ本体12が、所謂ブラシ付直流モータとして構成されているが、モータ本体12をブラシレスモータとして構成してもよい。
また、本実施形態では、本発明がワイパモータ10に適用された場合について説明したが、本発明は、車両のサンルーフを駆動するためのサンルーフモータや、車両のスライドドアを閉じ方向に駆動するためのドアクローザモータ等に対しても適用することができる。
10・・・ワイパモータ(減速機付モータ)、12・・・モータ本体、18・・・アーマチャシャフト(回転軸)、22・・・ギヤハウジング、24・・・出力軸、26・・・減速機構、28・・・収容室、30・・・開口、32・・・ブラケット(カバー部材)、34・・・カバー取付面、34A・・・外側部、34B・・・内側部、46・・・ウォームホイール、46・・・ウォームホイール、70・・・突起部、72・・・内側溝部(溝部)、74・・・外側溝部(溝部)、T1〜T4・・・複数の締結部、T1〜T3・・・3つの締結部、L1〜L3・・・3本の直線、80・・・カバー部材、C・・・ウォームホイールの中心

Claims (6)

  1. モータ本体の回転軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構と、
    樹脂により形成され、前記減速機構を収容した収容室の一端側に開口が形成されると共に、当該開口の縁部が環状のカバー取付面とされたギヤハウジングと、
    前記カバー取付面に接する状態で前記ギヤハウジングに締結固定され、前記開口を塞いだカバー部材と、
    前記カバー取付面に突設され、前記カバー取付面の周方向に延在すると共に、前記カバー部材に押し当てられた突起部と、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記カバー取付面には、前記周方向に延在する溝部が前記突起部に隣接して形成されている請求項1に記載の減速機付モータ。
  3. 前記溝部は、前記突起部に対して前記カバー取付面の内周側及び外周側にそれぞれ形成されている請求項2に記載の減速機付モータ。
  4. 前記突起部は、前記カバー取付面の内周側に傾いた状態で前記カバー部材に押し当てられている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  5. 前記減速機構は、前記収容室の開口方向を軸線方向として配置されたウォームホイールを有し、
    前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを締結固定した複数の締結部には、前記軸線方向から見て前記ウォームホイールの周りに配置された3つの締結部が含まれており、
    前記軸線方向から見た場合に、前記3つの締結部の中心を結ぶ3本の直線に囲まれた領域に、前記ウォームホイールの中心が配置されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  6. 前記カバー取付面は、前記突起部よりも外周側に位置する外側部が前記カバー部材と接する一方、前記突起部よりも内周側に位置する内側部が前記カバー部材から離間している請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の減速機付モータ。
JP2015176789A 2015-09-08 2015-09-08 減速機付モータ Active JP6551084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176789A JP6551084B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 減速機付モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176789A JP6551084B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 減速機付モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017055526A JP2017055526A (ja) 2017-03-16
JP6551084B2 true JP6551084B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58321306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015176789A Active JP6551084B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 減速機付モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6551084B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5304027B2 (ja) * 2008-05-29 2013-10-02 日本電産株式会社 モータの防水構造
JP5613507B2 (ja) * 2010-09-17 2014-10-22 株式会社ミツバ モータ装置およびその製造方法
WO2012026430A1 (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 株式会社ミツバ モータ装置およびその製造方法
EP2881622A1 (de) * 2013-12-05 2015-06-10 Continental Automotive GmbH Aktuator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017055526A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8627745B2 (en) Motor with speed reduction mechanism
CN107112823B (zh) 无刷雨刷电机
JP4981340B2 (ja) 減速装置付きモータ
JP5766193B2 (ja) ワイパモータ
JPWO2016010021A1 (ja) ブラシレスワイパモータ
CN110753804B (zh) 带减速机构的马达
JP2011114887A (ja) ギヤードモータ及びギヤードモータの製造方法
WO2016076250A1 (ja) 減速機構付モータ
JP3683786B2 (ja) ギヤードモータ
KR20140045158A (ko) 자동차의 전기식 동력 보조 조향장치
JP6551084B2 (ja) 減速機付モータ
JP2011259567A (ja) 減速機構付モータ
JP5563910B2 (ja) 減速機構付モータ
JP5546211B2 (ja) 減速機構付モータ
JP5719548B2 (ja) 減速機構付きモータ
JP2010091009A (ja) 減速機構付モータ
JP2016021840A (ja) ワイパモータ
JP6527751B2 (ja) モータ装置
JP5350938B2 (ja) モータ装置及びモータ装置の組付け方法
GB2540494A (en) Electric-park-brake actuator with integrated motor
JP7034810B2 (ja) 減速機構及び減速機付モータ
JP6148443B2 (ja) 減速機構、及び減速機付モータ
JP2007259605A (ja) 減速機構付モータ
JP2004120847A (ja) 電動機のシール装置
JP2010124620A (ja) 減速機構付モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6551084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250