JP6550717B2 - 流路開閉装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体が通過する流路を開閉する流路開閉装置及びこれを具備する液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置には、インクを噴射する記録ヘッドのノズルからインクと共に気泡や異物を吸引してクリーニングを行う吸引装置(クリーニング装置)が設けられている。
吸引装置によって吸引したとしても、記録ヘッド内の気泡が排出されない場合があるため、記録ヘッドのインクを供給する流路を開閉する流路開閉装置を設け、流路開閉装置によって流路を閉口させた状態で吸引装置によってノズルから吸引を行わせて流路内の圧力を高めた後、流路開閉装置による流路の閉口を解除、すなわち開口させることで、一気に流路内のインクを気泡等の異物と共にノズルから排出させる、所謂、チョーククリーニングが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−331350号公報
しかしながら、流路開閉装置内の流路における気泡やゴミなどの異物の排出性を向上させたいという要望と共に、開閉に伴う堆積物の成長を低減して、確実な開閉動作を行わせたいという要望がある。
すなわち、流路開閉装置内において、流路の開閉が行われる液体溜まり部内では、当該液体溜まり部に開口する流路入口から流入した液体は、液体溜まり部に開口する流路出口に向かって最短距離を通過しようとするため、流路入口と流路出口とを結ぶ直線上以外の領域にインクに含まれるゴミや気泡等の異物やインクに含まれる成分が滞留し易い。
なお、このような問題は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射装置に搭載される流路開閉装置に限定されず、他の装置に用いられる流路開閉装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体を攪拌させて異物の排出性を向上すると共に開閉に伴う堆積物の成長を低減して、確実な開閉動作を行わせることができる流路開閉装置及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
発明の態様は、蓋部材と、該蓋部材と固定される受け部材と、を備え、前記受け部材は、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、前記第1の壁を囲む第2の壁と、を有し、前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、段差により隔てられており、前記第2の壁は、前記第1の壁よりも低く設けられていることを特徴とする流路開閉装置にある。
かかる態様では、第2の壁を設けることによって、流路出口に至るまでの液体の流れを第2の壁によって制御し易くすることができる。また、第1の壁と第2の壁とは段差によって隔てられているので、蓋部材が第2の壁に当接し難く、また、蓋部材が第2の壁に当接したとしても蓋部材が繰り返し当接することによって、液体に含まれる成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。さらに、第1の壁と第2の壁との高さを異ならせることで、第1の壁と第2の壁との間に段差を設けて、蓋部材が第2の壁にできるだけ当接しないようにすることができ、堆積物の成長をさらに抑制することができる。
ここで、前記受け部材は、流路入口を有し、前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられていることが好ましい。これによれば、第2の壁が流路入口と流路出口との間に設けられているので、流路入口から供給された液体が流路出口に向かって直線的に流れるのを抑制して、受け部材と蓋部材との間の空間内の液体を攪拌する流れを形成することができる。
また、本発明の他の態様は、蓋部材と、該蓋部材と固定される受け部材と、を備え、前記受け部材は、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、前記第1の壁を囲む第2の壁と、を有し、前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、段差により隔てられており、前記受け部材は、流路入口を有し、前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられており、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、該円の半径方向に前記流路出口へ向かう流路抵抗は、前記流路入口から前記円の周方向へ向かって、漸減することを特徴とする流路開閉装置にある。
かかる態様では、第2の壁を設けることによって、流路出口に至るまでの液体の流れを第2の壁によって制御し易くすることができる。また、第1の壁と第2の壁とは段差によって隔てられているので、蓋部材が第2の壁に当接し難く、また、蓋部材が第2の壁に当接したとしても蓋部材が繰り返し当接することによって、液体に含まれる成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。また、第2の壁が流路入口と流路出口との間に設けられているので、流路入口から供給された液体が流路出口に向かって直線的に流れるのを抑制して、受け部材と蓋部材との間の空間内の液体を攪拌する流れを形成することができる。さらに、第2の壁によって半径方向の流路出口に向かう流路抵抗を漸減させることで、流路入口から離れた位置から液体を流路出口に向かって流すことができ、流路出口の周方向への液体の流れを形成することができる。
また、本発明の他の態様は、蓋部材と、該蓋部材と固定される受け部材と、を備え、前記受け部材は、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、前記第1の壁を囲む第2の壁と、を有し、前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、面一となる部分を有し、前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第2の壁に当接せずに、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、前記受け部材は、流路入口を有し、前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられており、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、該円の半径方向に前記流路出口へ向かう流路抵抗は、前記流路入口から前記円の周方向へ向かって、漸減することを特徴とする流路開閉装置にある。
かかる態様では、第2の壁を設けることによって、流路出口に至るまでの液体の流れを第2の壁によって制御し易くすることができる。また、蓋部材が第2の壁に当接しないので、蓋部材が繰り返し当接することによる液体の成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。また、第1の壁と第2の壁とは段差によって隔てられているので、蓋部材が第2の壁に当接し難く、また、蓋部材が第2の壁に当接したとしても蓋部材が繰り返し当接することによって、液体に含まれる成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。また、第2の壁が流路入口と流路出口との間に設けられているので、流路入口から供給された液体が流路出口に向かって直線的に流れるのを抑制して、受け部材と蓋部材との間の空間内の液体を攪拌する流れを形成することができる。さらに、第2の壁によって半径方向の流路出口に向かう流路抵抗を漸減させることで、流路入口から離れた位置から液体を流路出口に向かって流すことができ、流路出口の周方向への液体の流れを形成することができる。
ここで、前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も狭い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以下、270度以上の範囲に設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口に直線的に向かう流れを抑制することができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
また、前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以上、180度以下の範囲に設けられており、前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って反時計回りに流れるように設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口を挟んで反対側まで流すことができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
また、前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、180度以上、270度以下の範囲に設けられており、前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って時計回りに流れるように設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口を挟んで反対側まで流すことができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
さらに本発明の他の態様は、上記に記載の流路開閉装置と、前記流路開閉装置を介して供給された液体を噴射する液体噴射ヘッドと、を備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上して液体の噴射不良を抑制することができると共に、開閉動作を長期間に渡って維持することができる液体噴射装置を実現できる。
他の態様は、蓋部材と、該蓋部材と固定される受け部材と、を備え、前記受け部材は、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、前記第1の壁を囲む第2の壁と、を有し、前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、段差により隔てられていることを特徴とする流路開閉装置にある。
かかる態様では、第2の壁を設けることによって、流路出口に至るまでの液体の流れを第2の壁によって制御し易くすることができる。また、第1の壁と第2の壁とは段差によって隔てられているので、蓋部材が第2の壁に当接し難く、また、蓋部材が第2の壁に当接したとしても蓋部材が繰り返し当接することによって、液体に含まれる成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。
また、他の態様は、蓋部材と、該蓋部材と固定される受け部材と、を備え、前記受け部材は、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、前記第1の壁を囲む第2の壁と、を有し、前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、面一となる部分を有し、前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第2の壁に当接せずに、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぐことを特徴とする流路開閉装置にある。
かかる態様では、第2の壁を設けることによって、流路出口に至るまでの液体の流れを第2の壁によって制御し易くすることができる。また、蓋部材が第2の壁に当接しないので、蓋部材が繰り返し当接することによる液体の成分が堆積した堆積物の成長を抑制することができる。
こで、前記受け部材は、流路入口を有し、前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられていることが好ましい。これによれば、第2の壁が流路入口と流路出口との間に設けられているので、流路入口から供給された液体が流路出口に向かって直線的に流れるのを抑制して、受け部材と蓋部材との間の空間内の液体を攪拌する流れを形成することができる。
、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、該円の半径方向に前記流路出口へ向かう流路抵抗は、前記流路入口から前記円の周方向へ向かって、漸減することが好ましい。これによれば、第2の壁によって半径方向の流路出口に向かう流路抵抗を漸減させることで、流路入口から離れた位置から液体を流路出口に向かって流すことができ、流路出口の周方向への液体の流れを形成することができる。
、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も狭い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以下、270度以上の範囲に設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口に直線的に向かう流れを抑制することができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以上、180度以下の範囲に設けられており、前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って反時計回りに流れるように設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口を挟んで反対側まで流すことができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
、前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、180度以上、270度以下の範囲に設けられており、前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って時計回りに流れるように設けられていることが好ましい。これによれば、流路入口から供給された液体が流路出口を挟んで反対側まで流すことができるので、液体の攪拌をさらに向上することができる。
さらに他の態様は、上記の流路開閉装置と、前記流路開閉装置を介して供給された液体を噴射する液体噴射ヘッドと、を備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上して液体の噴射不良を抑制することができると共に、開閉動作を長期間に渡って維持することができる液体噴射装置を実現できる。
実施形態1に係るヘッドユニットの平面図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの要部断面図及び拡大図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの要部断面図及び拡大図である。 実施形態1に係る流路開閉装置の要部斜視図である。 実施形態1に係る流路開閉装置の要部平面図である。 実施形態1に係る流路開閉装置の要部断面図である。 実施形態1に係る流路開閉装置の変形例を示す要部断面図である。 実施形態2に係る流路開閉装置の要部斜視図である。 実施形態2に係る流路開閉装置の要部平面図である。 一実施形態に係る記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの平面図であり、図2及び図3は、図1のA−A′線の要部断面図及びその拡大図である。また、図4は、流路開閉装置の要部を拡大した斜視図であり、図5は、流路開閉装置の要部を拡大した平面図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット10(以下、単にヘッドユニット1とも言う)は、インクをインク滴として噴射するインクジェット式記録ヘッド20(以下、単に記録ヘッド20とも言う)と、記録ヘッド20にインクを供給する流路が設けられて、当該流路を開閉可能な流路開閉装置30と、を具備する。
記録ヘッド20は、一方面に液体としてインク滴を噴射するノズル21が開口する液体噴射面22が設けられている。本実施形態の液体噴射面22には、ノズル21が並設されたノズル列が、ノズル21の並設方向とは交差する方向に複数列設けられている。ここで本実施形態では、1つのノズル列においてノズル21が並設された方向を第1の方向Xと称し、第1の方向Xに直交してノズル列が並設された方向を第2の方向Yと称する。また、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称する。本実施形態では、第1の方向Xの一方側をX1側、他方側をX2側と称し、第2の方向Yの一方側をY1側、他方側をY2側と称する。また、第3の方向Zにおいて、インク滴を噴射する一方側をZ2側、他方側をZ1側と称する。本実施形態のヘッドユニット1は、第3の方向ZのZ1からZ2に向かう方向を鉛直方向下向きに配置して配置される。すなわち、鉛直方向下側であるZ2側が液体噴射面22となっている。
このような記録ヘッド20の図示しない内部には、ノズル21に連通すると共に流路開閉装置30の流路に連通する流路と、流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段等が設けられている。かかる圧力調整手段としては、例えば、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を有する圧電アクチュエーターの変形によって流路の容積を変化させて流路内のインクに圧力変化を生じさせてノズルからインク滴を吐出させるものや、流路内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズルからインク滴を吐出させるものや、振動板と電極との間に静電気力を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルからインク滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
このような記録ヘッド20は、第3の方向ZのZ1側が流路開閉装置30に接続されている。すなわち、記録ヘッド20と流路開閉装置30とは第3の方向Zに並設されており、記録ヘッド20がZ2側に配置されると共に流路開閉装置30がZ1側に配置されている。なお、本実施形態では、記録ヘッド20と流路開閉装置30とは、直接接続されているが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド20と流路開閉装置30とは、他の流路部材やチューブ等を介して接続するようにしてもよい。
流路開閉装置30は、第1流路部材31と、蓋部材32と、受け部材33と、第2流路部材34と、を具備し、これら第1流路部材31、蓋部材32、受け部材33及び第2流路部材34は、第3の方向ZにZ1側からZ2側に順番に積層されている。
このような流路開閉装置30内には、インクが貯留された液体貯留手段等からのインクが供給される流入路100と、流入路100に連通する液体溜まり部110と、液体溜まり部110に連通すると共に記録ヘッド20に連通する流出路120と、が設けられている。
具体的には、第1流路部材31は、第3の方向ZのZ1側に配置されたものであり、厚さ方向である第3の方向Zに貫通する第1流入路101が設けられている。
また、第1流路部材31には、Z2側に開口する凹形状を有する圧力調整室130が設けられている。圧力調整室130は、詳しくは後述する蓋部材32の第1凹部111に対応する領域、すなわち、第3の方向Zから平面視した際に第1凹部111に重なる領域に設けられている。このような圧力調整室130は、開口が蓋部材32によって封止されている。また、第1流路部材31には、一端が圧力調整室130に連通する圧力調整路131が設けられている。圧力調整路131の他端には、図示しない流体供給源が接続されており、流体供給源から空気、ガス等の気体や液体等の流体が圧力調整室130内に供給及び排出されることで、圧力調整室130内の圧力調整が可能となっている。
蓋部材32は、第1流路部材31のZ2側の面に直接または間接に固定されており、例えば、フィルム状の樹脂材料、ゴムやエラストマーなどの弾性材料などの変形可能な材料や、変形し難い射出成形された樹脂材料などを用いることができる。なお、蓋部材32として変形し難い樹脂材料を用いる場合には、例えば、蓋部材32と受け部材33との間に例えば、伸縮可能な蛇腹状の部材や弾性部材などを介在させることで、蓋部材32を受け部材33に対して第3の方向Zに移動可能とすることができる。すなわち、蓋部材32は受け部材33に対して移動可能に設けられていればよく、蓋部材32自体が弾性変形するものであっても、また、蓋部材32自体が変形せずに受け部材33に対して移動するものであってもよい。ただし、蓋部材32が受け部材33に対して移動するものであったとしても、蓋部材32と受け部材33との間の空間にはインクが供給されると共に、蓋部材32と第1流路部材31との間の圧力調整室130は流体が供給・排出されるものであるため、これらの空間及び圧力調整室130は密封されている必要がある。
本実施形態では、蓋部材32としてゴム等の弾性材料で形成された板状部材を用いた。このような蓋部材32には、受け部材33側であるZ2側に開口する第1凹部111が設けられている。また、蓋部材32には、第1流路部材31の第1流入路101に連通する第2流入路102が設けられている。
受け部材33は、蓋部材32のZ2側の面に設けられたものである。本実施形態では、第1流路部材31と受け部材33との間に蓋部材32が保持されている。
このような受け部材33には、蓋部材32の第1凹部111に相対向する領域に蓋部材32に向かって開口する第2凹部112が設けられている。第2凹部112は、本実施形態では、第3の方向Zから平面視した際に円形状に開口するように設けられている。もちろん、第2凹部112の形状は、円形に限定されず、楕円形状等であってもよいが、インクを周壁に沿って流すため、円形状又は楕円形状等の周壁が曲面で形成されているのが好ましい。このように蓋部材32の第1凹部111と受け部材33の第2凹部112とによって、本実施形態の液体溜まり部110が形成されている。なお、液体溜まり部110は、特にこれに限定されず、例えば、第2凹部112と、第2凹部112の開口を封止する板状の蓋部材とによって液体溜まり部110を形成してもよい。
また、受け部材33は、第3の方向Zに貫通して設けられて一端が蓋部材32の第2流入路102に連通する第3流入路103と、第3の方向Zと直交する方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yの面内方向に延設されて一端が第3流入路103に連通する第4流入路104と、第3の方向Zに貫通して設けられて一端が第4流入路104に連通すると共に、他端が第2凹部112の底面、すなわち、Z1側の面に開口する第5流入路105と、を具備する。本実施形態では、第5流入路105の第2凹部112への開口を流路入口105aと称する。このような受け部材33では、第1流路部材31の第1流入路101から、蓋部材32の第2流入路102と、受け部材33の第3流入路103、第4流入路104及び第5流入路105と、を介して第2凹部112内にインクが供給される。すなわち、本実施形態の流入路100は、第1流入路101、第2流入路102、第3流入路103、第4流入路104及び第5流入路105で構成されている。なお、第4流入路104は、受け部材33の第2流路部材34側に開口する溝部の開口を第2流路部材34によって封止することで第3の方向Zに対して直交する水平方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に沿って形成されている。もちろん、第4流入路104は、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に延設されたものに限定されず、例えば、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に対して交差する方向に設けられていてもよい。すなわち、第4流入路104は第3の方向Zに対して傾斜して設けられていてもよい。また、流入路100を構成するその他の流路、すなわち、第1流入路101、第2流入路102、第3流入路103及び第5流入路105についても同様に、第3の方向Zに対して傾斜して設けられていてもよい。
さらに、受け部材33は、第3の方向Zに貫通して設けられて、一端が第2凹部112の底面の中央部に開口する流路出口121aを有する第1流出路121を具備する。そして、第2凹部112内に供給されたインクは、流路出口121aから第1流出路121を介して流出される。なお、第2流路部材34には、第3の方向Zに貫通して設けられて一端が第1流出路121に連通すると共に他端が記録ヘッド20に連通する第2流出路122が設けられている。したがって、第2凹部112から流出したインクは、第1流出路121及び第2流出路122を介して記録ヘッド20に供給される。すなわち、本実施形態の流出路120は、受け部材33に設けられた第1流出路121と、第2流路部材34に設けられた第2流出路122とで構成されている。なお、流出路120は、第3の方向Zに沿って設けられたものに限定されず、その一部又は全てが第3の方向Zに対して交差する方向に設けられていてもよい。
このような受け部材33の第2凹部112内には、第1の壁201と、第2の壁202と、が設けられている。第1の壁201は、第2凹部112の中央部に設けられて第3の方向Zにおいて蓋部材32に向かって、すなわちZ1側に突出して設けられている。この第1の壁201の突出したZ1側の端面に第1流出路121の流路出口121aが開口して設けられている。このような第1の壁201は、本実施形態では、流路出口121aを中心とする仮想的な円cの半径方向rの幅が、流路出口121aの周方向に亘って略同じ幅で形成されている。このような第1の壁201の流路出口121aが開口するZ1側の端面に、蓋部材32が当接することで、流路出口121aが塞がれる。本実施形態では、第1の壁201の蓋部材32を向いて当該蓋部材32が当接する面を当接面201aと称する。
第2の壁202は、第1の壁201を囲んで設けられている。なお、第2の壁202は、第1の壁201の全周を囲むように、すなわち、第1の壁201の外側に流路出口121aの周方向に亘って連続して設けられていてもよく、また、第1の壁201の周囲の一部だけを囲むように設けられていてもよい。本実施形態では、第2の壁202は、第1の壁201の周囲の一部だけを囲むように設けられている。具体的には、第2の壁202は、流路入口105aと流路出口121aとを結ぶ仮想的な直線上に設けられている。すなわち、第2の壁202を流路入口105aと流路出口121aとを結ぶ仮想的な直線上に設けることで、流路入口105aから直線的に流路出口121aに向かうインクの流れを第2の壁202によって遮ることができ、液体溜まり部110内のインクを攪拌する流れを形成することができる。また、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、液体溜まり部110から円cの半径方向rに沿って流路出口121aへ向かう流路抵抗が、流路入口105aから円cの周方向へ向かって漸減するように、第2の壁202は設けられている。なお、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、液体溜まり部110から円cの半径方向rに沿って流路出口へ向かう流路抵抗は、例えば半径方向rの断面における液体溜まり部110の開口面積によって規定される。すなわち、液体溜まり部110から円cの半径方向rに流路出口121aへ向かう流路抵抗が高いとは、半径方向の断面における液体溜まり部110の開口面積が小さく、流路抵抗が低いとは、半径方向rの断面における液体溜まり部110の開口面積が大きいことをいう。本実施形態では、蓋部材32の第1凹部111のZ2側の底面は、受け部材33に対して水平方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面方向と同じ方向に設けられているため、第2の壁202が液体溜まり部110の開口面積を占める割合を変更することで流路抵抗を変化させている。このような第2の壁202の流路抵抗は、第2凹部112にインクを供給する流入路100の向きによって規定される。本実施形態では、流入路100を構成する第4流入路104は、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向において、第2の方向Yに沿って設けられており、第5流入路105は、第4流入路104の第2の方向YのY2側の端部に連通して設けられている。したがって、流路入口105aから第2凹部112内には、流路入口105aから第2の方向YにおいてY1側からY2側に向かって流れるように、すなわち、第2凹部112内を時計回りにインクが流れるように供給される。そして、第2の壁202は、第1の壁201の周囲において、第3の方向Zにおける蓋部材32との間隔hが、流路入口105a側で狭く、流路入口105aとは離れた位置で広くなるように漸減して設けられている。すなわち、第2の壁202の蓋部材32に向いた面、つまりZ1側の面は、当接面201aに対して傾斜した傾斜面となっている。本実施形態では、第2凹部112内をインクが時計回りに流れるように供給されるため、第2の壁202のうち、蓋部材32との間隔hが最も狭い部分は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、流路入口105aを0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以下、270度以上の範囲に配置するのが好ましい。すなわち、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も狭い部分は、流路入口105aを0度とすると±90度の範囲内(±90度を含む)に設けられているのが好ましい。また、第2の壁202は、蓋部材32との間隔hが最も広い部分は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、流路入口105aを0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、180度以上、270度以下の範囲に配置するのが好ましい。なお、間隔hが最も狭い部分と最も広い部分とは、同じ角度で同時に存在することはない。すなわち、間隔hが最も狭い部分及び最も広い部分の何れか一方が270度となる位置に配置されている場合には、他方が270度以外となる位置に配置されていればよい。本実施形態では、第2の壁202を流路出口121aの周囲の一部のみに設けることで、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分とは、第2の壁202が設けられていない部分とした。すなわち、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分とは、第2の壁202の有無に拘わらず流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、液体溜まり部110から円cの半径方向rに沿って流路出口121aへ向かう流路抵抗が最も小さい部分のことをいう。もちろん、第2の壁202を流路出口121aの周囲に亘って連続して設けた場合には、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広い部分のことである。このように第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分は、本実施形態では、流路入口105aを0度として、時計回りの方向を正の方向とした場合に、角度θが225度となる位置に設けるようにした。すなわち、本実施形態では、第2の壁202は角度θが225度の部分に設けられていない。つまり、本実施形態の第2の壁202は、230度の位置から時計回りに220度となる位置まで設けられており、第2の壁202が設けられていない225度とは、第2の壁202が設けられていない部分の中心の角度θのことである。そして、第2の壁202は、230度から時計回りに220度まで連続して設けられており、0度の部分が蓋部材32との間隔hが最も狭い部分となっている。そして、第2の壁202は、流路出口121aの周方向において、蓋部材32との間隔hが最も狭い部分、すなわち、Z1側に最も突出した部分から、間隔hが最も広い部分、すなわち第2の壁202が設けられていない部分に向かって時計回り及び反時計回りにZ1側への突出する高さが徐々に漸小するように設けられている。これにより、本実施形態の第2の壁202は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、液体溜まり部110から円cの半径方向rに沿って流路出口121aへ向かう流路抵抗は、流路入口105aから円cの周方向へ向かって漸減して設けられていることになる。ちなみに、第2の壁202は、hが最も狭い部分、本実施形態では角度θが0度の部分は、第1の壁201の当接面201aと面一となる高さとした。
また、本実施形態では、第1の壁201の当接面201aと第2の壁202のZ1側の面とは、段差によって隔てられている。本実施形態では、第1の壁201と第2の壁202との間にZ1側に開口する溝部203を設けることで、第1の壁201と第2の壁202とが段差によって隔てられるようにした。すなわち、第1の壁201と第2の壁202とが段差によって隔てられているとは、第1の壁201のZ1側の当接面201aと第2の壁202のZ1側の面とが連続する面一に設けられていないことをいい、第1の壁201の当接面201aと第2の壁202のZ1側の面とが面一で設けられていたとしても、第1の壁201と第2の壁202との間に溝部203が設けられおり、不連続としている場合も含むものである。もちろん、第1の壁201と第2の壁202とが段差によって隔てられているとは、第1の壁201及び第2の壁202の何れか一方が、他方に比べて第3の方向Zの高さが低く形成されている構成も含む。また、本実施形態では、溝部203は、深さ方向である第3の方向Zに向かってその幅が徐々に漸小する2つの傾斜した面で形成されている。もちろん、溝部203は特にこれに限定されず、深さ方向に同じ幅で設けられていてもよい。
このような流路開閉装置30では、液体溜まり部110のX1側に連通する流入路100を第2の方向Yに沿って設けることで、流入路100から液体溜まり部110内に流入したインクは、液体溜まり部110内を流路出口121aを中心とする仮想的な円cに対して接線方向に流すことができる。また、液体溜まり部110内の流路入口105aと流路出口121aとを結ぶ仮想的な直線上に第2の壁202を設けると共に、第2の壁202は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、円cの半径方向rに流路出口121aへ向かう流路抵抗が流路入口105aから円cの周方向へ向かって漸減するように設け、且つ流路入口105aに近い部分は流路抵抗を高く、流路入口105aとは離れた部分は流路抵抗を低くすることで、流路入口105aから流入したインクは、液体溜まり部110内で流路出口121aを中心とする仮想的な円cに対して接線方向に流すことができる。したがって、液体溜まり部110の周壁に気泡や異物等のインクが滞留するのを抑制して、気泡や異物の排出性を向上することができる。ちなみに、第2の壁202が設けられていないと、流路入口105aから流入したインクは、流路出口121aに向かって一直線上に流れてしまうため、液体溜まり部110の周壁に気泡や異物が滞留してしまう。そして、このように滞留した異物、特に気泡が成長し、予期せぬタイミングで下流に流れると、記録ヘッドのインク噴射不良等の不具合が発生する。本実施形態では、第2凹部内の気泡や異物の滞留を抑制することができるため、記録ヘッドのインクの噴射不良が発生するのを抑制することができる。
また、特に流入路100、液体溜まり部110及び流出路120にインクが充填されていない状態からインクを充填する、所謂、初期充填時において液体溜まり部110の周壁に気泡が残留すると、インクの充填不良が発生し、インクの噴射不良が発生するが、本実施形態では、第2の壁202を設けることで、初期充填時におけるインクの充填不良を抑制して、インク噴射不良等の不具合の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、流路入口105aから流入したインクは、流路入口105aの0度から時計回りに225度に向かう方向に主に流れるものである。このため、流路入口105aの0度から反時計回りに225度までの間でインクは滞留し易いが、この部分は比較的狭い領域であると共に、インクの初期充填時にこの部分に気泡が溜まることなく排出されていれば特に問題にならない。言い換えると、インクの初期充填時において、気泡が溜まることなく排出することができる、間隔hが最も広くなる部分の角度θが本実施形態では、225度であるといえる。ちなみに、流入路100の向きが本実施形態と同様の向きで設けられているにも拘わらず、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広い部分が、流路入口105aから近い位置、例えば、0度より大きく、180度よりも小さい範囲に設けられていると、インクが滞留し易い領域が広くなると共に、初期充填時にこの領域に気泡が滞留してしまう虞がある。また、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分が270度よりも大きな角度、すなわち、270度より大きく、360度より小さい範囲に設けられていると、流路入口105aからのインクは第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分に反時計回り向かって主に流れてしまう虞がある。したがって、本実施形態のように、流入路100が液体溜まり部110のX1側に連通し、流入路100が第2の方向YのY2側からY1側に向かって設けられている場合には、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も広くなる部分は、流路出口を0度として、時計回り方向を正方向とした場合に、180度以上、270度以下の部分に設けるのが好適である。
なお、本実施形態では、流入路100、特に第4流入路104を、流路出口121aを中心とする仮想的な円cに対して接線方向に設けることで、流路入口105aから流入したインクは、第2凹部112の側面に沿って流れるものであるが、もちろん、これに限定されず、例えば、第4流入路104を第1の方向Xに沿って設けたとしても、第2の壁202を設けることで、流路入口105aから流入したインクは、第2凹部112内を流路出口121aの周方向に沿って流すことができる。ちなみに、流入路100の第4流入路104がY1側からY2側に向かって設けられており、第5流入路105が第4流入路104のY2側の端部に連通していた場合、流路入口105aからのインクは液体溜まり部110内を反時計回りに向かって流れる。この場合には、第2の壁202のうち蓋部材32との間隔hが最も広い部分は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、流路入口105aを0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以上、180度以下の範囲に設けるのが好適である。
このような流路開閉装置30では、図3に示すように、圧力調整室130内に圧力を印加することで、蓋部材32を弾性変形等によって受け部材33側に移動させて、蓋部材32を第1の壁201の当接面201aに当接させることで流路出口121aを閉口する。このとき、第2の壁202は、第1の壁201との間に段差となる溝部203を介して設けられているため、蓋部材32が第2の壁202に当接するのを抑制することができる。また、例え蓋部材32が第2の壁202に当接したとしても、第2の壁202は第1の壁201と溝部203を介して離れて設けられているため、第2の壁202への堆積物の堆積量を少なくすることができる。すなわち、図6(a)に示すように、第1の壁201と第2の壁202との間に溝部203を設けることで、第2の壁202のZ1側の面に蓋部材32が繰り返し当接することによって、インクに含まれる成分が当接する部分に堆積したとしても、第1の壁201の当接面201aに堆積した堆積物211と、第2の壁202に堆積した堆積物213とは溝部203によって分離されているため、堆積物211、212の成長、つまり堆積量を低減することができる。これに対して、図6(b)に示すように、第2の壁202を第1の壁201と第3の方向Zの高さを同じに設け、第1の壁201と第2の壁202との間に溝部203等の段差を設けない場合、蓋部材32が第2の壁202にも当接し、本実施形態の図6(a)の堆積物211、212に比べて、第1の壁201と第2の壁202とのZ1側の面に亘って堆積物213が大きく成長してしまう。このように堆積物213が大きく成長してしまうと、蓋部材32と受け部材33との間に堆積物213が挟まることで蓋部材32が受け部材33に密着することができなくなり、流路出口121aの閉口を確実に行うことができなくなってしまう。本実施形態では、第1の壁201と第2の壁202との間に段差を形成する溝部203を設けることで、蓋部材32を第2の壁202に当接し難くすることができると共に、たとえ蓋部材32が第2の壁202に当接したとしても、堆積物211、212の堆積量を低減して、流路出口121aの閉口不良を長期間に渡って抑制することができる。
このように本実施形態では、インクに含まれる気泡や異物の滞留を抑制して排出性を向上する第2の壁202を設けたとしても、段差である溝部203を設けることで、蓋部材32の繰り返し当接による堆積物の成長を抑制することができる。したがって、気泡及び異物の排除性能を向上することができると共に、繰り返し使用時の堆積物の成長を抑制して、長期間に渡って開閉動作を行わせることができる。
なお、本実施形態では、第1の壁201と第2の壁202との間に段差を形成する溝部203を設けるようにしたが、特にこれに限定されない。すなわち、第1の壁201と第2の壁202とが段差によって隔てられているとは、第1の壁201及び第2の壁202の何れか一方が、他方に比べて第3の方向Zの高さが低く形成されている構成も含む。
ここで、第1の壁201及び第2の壁202の間の段差の変形例を図7に示す。なお、図7は、実施形態1の流路開閉装置の変形例を示す要部を拡大した断面図である。
図7(a)に示すように、第2の壁202の第3の方向Zの高さ、すなわち、Z1側の面は、第1の壁201の当接面201aよりも低い位置、すなわち、Z2側に設けられていてもよい。このように第1の壁201と第2の壁202との第3の方向Zの高さを異ならせることで、第1の壁201と第2の壁202との間に段差を設けて、蓋部材32が第2の壁202にできるだけ当接しないようにすることもできる。
なお、第2の壁202が第1の壁201よりも第3の方向Zに高く形成されている場合も、第1の壁201と第2の壁202とが段差によって隔てられているといえるが、移動した蓋部材32が第2の壁202に積極的に当接してしまうため好ましくない。すなわち、蓋部材32が第2の壁202にできるだけ当接しないようにするためには、第2の壁202の第3の方向Zの高さを第1の壁201に比べて低くするのが好ましい。
また、図7(b)に示すように、第2の壁202の第3の方向Zの面を第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に対して傾斜して設けるようにしてもよい。すなわち、上述した深さ方向に幅が漸小する溝部203が第2の壁202のZ1側の面に設けられていてもよい。このような構成によっても蓋部材32と第2の壁202とをできるだけ当接させないようにすることができる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る流路開閉装置の要部斜視図であり、図9は、流路開閉装置の要部平面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図示するように、本実施形態の流路開閉装置30は、上述した実施形態1と同様に、第1流路部材31、蓋部材32、受け部材33及び第2流路部材34を具備する。
そして、受け部材33の第2凹部112には、第1の壁201と、第2の壁202とが設けられている。
第2の壁202は、流路入口105aと流路出口121aとを結ぶ仮想的な直線上に設けられている。
また、第2の壁202は、本実施形態では、流路出口121aの周囲の一部のみに設けることで、液体溜まり部110から円cの半径方向rに流路出口121aに向かう流路抵抗が最も小さくなる部分を、第2の壁202が設けられていない部分とした。このような第2の壁202の半径方向rの流路抵抗が最も小さくなる部分は、流路入口105aを0度として、時計回りの方向を正の方向とした場合に、180度以上、270度以下の範囲に配置するのが好ましく、本実施形態では、225度となる位置とした。つまり、第2の壁202は、225度となる位置に設けないようにすることで、225度の位置において、半径方向rの流路出口121aに向かう流路抵抗が最も小さくなるようにした。
さらに、本実施形態では第2の壁202は、流路出口121aを中心とする仮想的な円cの半径方向rにおける厚さを、流路出口121aの周方向において変更することで、流路出口121aを中心とする仮想的な円cにおいて、液体溜まり部110から円cの半径方向rに流路出口121aへ向かう流路抵抗は、流路入口105aから円cの周方向へ向かって漸減して設けられている。すなわち、第2の壁202は、0度となる部分が半径方向rの厚さが最も厚い部分であり、0度の部分から時計回り及び反時計周りに225度となる部分に向かって半径方向rの厚さが徐々に漸小して設けられている。なお、本実施形態では、上述した実施形態1と同様に、第2の壁202を230度の位置から時計回りに220度となる位置まで設けるようにした。
このように第2の壁202の半径方向rの厚さを変更することによっても、半径方向rに流路出口121aへ向かう流路抵抗を流路入口105aから円cの周方向へ向かって漸減して設けることができる。したがって、第2の壁202によって、液体溜まり部110には、周方向へのインクの流れを形成して、気泡や異物の排出性を向上することができる。
また、本実施形態では、第2の壁202は、第3の方向Zの高さが第1の壁201と同じ高さで設けられており、第1の壁201と第2の壁202との間には溝部203が形成されることで段差が設けられている。
このように第1の壁201と第2の壁202との間に段差を設けることによっても、上述した実施形態1と同様に、蓋部材32の第2の壁202への当接を抑制すると共に、蓋部材32が第2の壁202に当接したとしても、堆積物の成長を抑制して、流路出口121aの開閉動作を行わせることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1及び2では、第1の壁201と第2の壁202との間に溝部203によって段差を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、第1の壁201と第2の壁202との間に段差を設けないようにしてもよい。このように段差を設けない場合には、例えば、上述した実施形態2において、第1の壁201の当接面201aと第2の壁202のZ1側の面とが面一となるが、このような場合には、蓋部材32の当接の程度を制御すればよい。すなわち、面一の部分のうち、蓋部材32が当接する部分としての第1の壁201と、蓋部材32が当接しない部分としての第2の壁202とが区別できる程度に、蓋部材32の当接を制御すればよい。
また、上述した各実施形態では、第2の壁202と蓋部材32との間隔hが最も狭い部分を0度に設け、間隔hが最も広い部分を225度に設けるようにしたが特にこれに限定されず、第2の壁202の最も狭い部分が流路出口121aの周方向に亘って設けられる範囲及び最も広い部分が流路出口121aの周方向に亘って設けられる範囲は上述したものに限定されるものではない。例えば、間隔hが最も狭い部分を、90度以下、270度以上の範囲に亘って連続して設けるようにしてもよい。同様に、間隔hが最も広い部分を180度以上、270度以下の範囲に亘って連続して設けるようにしてもよい。なお、このような場合であっても、間隔hが最も狭い部分と最も広い部分とは、同じ角度で同時に存在することはない。また、インクの流れが反時計回りの場合も同様に、間隔hが最も広い部分を、90度以上、180度以下の範囲に亘って連続して設けるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、流路開閉装置30に、流入路100、液体溜まり部110及び流出路120を1つだけ設けるようにしたが、特にこれに限定されず、1つの流路開閉装置30には、流入路100、液体溜まり部110及び流出路120を2つ以上設けるようにしてもよい。もちろん、流路開閉装置30の各流路の途中には、インクに含まれる異物を除去するフィルターや、インクを加熱するヒーター等の加熱手段等を設けるようにしてもよい。また、1つの流路開閉装置30には、複数の記録ヘッド20を固定するようにしてもよい。
また、これら各実施形態のヘッドユニット10は、インクジェット式記録装置Iに搭載される。図10は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図10に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、ヘッドユニット10は、液体貯留手段であるインクカートリッジ2が着脱可能に設けられ、このヘッドユニット10を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット10を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、装置本体4には、キャリッジ3の移動方向の一方側にヘッドユニット10の液体噴射面22に当接して、ノズル21からインクと共に気泡や異物を吸引する吸引手段9が設けられている。このような吸引手段9によって、ヘッドユニット10のノズル21近傍のインクを吸引してクリーニングするクリーニング動作や、ヘッドユニット10内にインクを充填する初期充填などが行われる。また、上述した各実施形態の流路開閉装置30を用いて流路出口121aを閉口した状態で吸引手段9によって吸引を行わせ、流路出口121aを開口することで、一気に流路内のインクを気泡等の異物と共にノズル21から排出させる、所謂、チョーククリーニングを行うことができる。
なお、上述したインクジェット式記録装置Iでは、ヘッドユニット10がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ヘッドユニット10が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
さらに、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、液体貯留手段とヘッドユニット10とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
また、上述した実施の形態では、流路開閉装置30がヘッドユニット10に搭載された構成を例示したが、流路開閉装置30が記録ヘッド20とは離れた位置に設けられた液体噴射装置であってもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドユニットの一例としてインクジェット式記録ヘッドユニットを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置にも適用できる。
また、本発明は、インクジェット式記録装置Iに代表される液体噴射装置に用いられる流路開閉装置に限定されず、他の装置に用いられる流路開閉装置にも適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 2 インクカートリッジ、 3 キャリッジ、 4 装置本体、 5 キャリッジ軸、 6 駆動モーター、 7 タイミングベルト、 8 搬送ローラー、 10 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 20 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 21 ノズル、 22 液体噴射面、 30 流路開閉装置、 31 第1流路部材、 32 蓋部材、 33 受け部材、 34 第2流路部材、 100 流入路、 101 第1流入路、 102 第2流入路、 103 第3流入路、 104 第4流入路、 105 第5流入路、 105a 流路入口、 110 液体溜まり部、 111 第1凹部、 112 第2凹部、 120 流出路、 121 第1流出路、 121a 流路出口、 122 第2流出路、 201 第1の壁、 201a 当接面、 202 第2の壁、 203 溝部(段差)、 211、212、213 堆積物、 S 記録シート

Claims (7)

  1. 蓋部材と、
    該蓋部材と固定される受け部材と、
    を備え、
    前記受け部材は、
    前記蓋部材に向けて開口する流路入口を底面に有する凹部と、
    前記凹部の前記底面に設けられ、前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、
    前記凹部の前記底面に設けられ、前記第1の壁を囲む第2の壁と、
    を有し、
    前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、
    前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、段差により隔てられており、
    前記第2の壁は、前記第1の壁よりも低く設けられ、
    前記底面は、前記第2の壁よりも低く設けられ、
    前記底面に垂直な方向から見て、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上には、前記流路入口と、前記底面と、前記第2の壁と、前記段差と、前記第1の壁と、前記流路出口と、が、前記流路入口、前記底面、前記第2の壁、前記段差、前記第1の壁、前記流路出口の順番に配置され、
    前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、
    前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以上、270度以下の範囲に設けられていることを特徴とする流路開閉装置。
  2. 蓋部材と、
    該蓋部材と固定される受け部材と、
    を備え、
    前記受け部材は、
    前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、
    前記第1の壁を囲む第2の壁と、
    を有し、
    前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、
    前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、段差により隔てられており、
    前記受け部材は、流路入口を有し、
    前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられており、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、該円の半径方向に前記流路出口へ向かう流路抵抗は、前記流路入口から前記円の周方向へ向かって、漸減することを特徴とする流路開閉装置。
  3. 蓋部材と、
    該蓋部材と固定される受け部材と、
    を備え、
    前記受け部材は、
    前記蓋部材に向けて開口する流路出口を規定する第1の壁と、
    前記第1の壁を囲む第2の壁と、
    を有し、
    前記第1の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面と、前記第2の壁の面のうち前記蓋部材に向いた面とは、面一となる部分を有し、
    前記蓋部材は、前記受け部材との間の相対移動により、前記第2の壁に当接せずに、前記第1の壁に当接することで、前記流路出口を塞ぎ、
    前記受け部材は、流路入口を有し、
    前記第2の壁は、前記流路入口と前記流路出口とを結ぶ仮想的な直線上に設けられており、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、該円の半径方向に前記流路出口へ向かう流路抵抗は、前記流路入口から前記円の周方向へ向かって、漸減することを特徴とする流路開閉装置。
  4. 前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、
    前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も狭い部分は、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度未満、270度を超える範囲に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の流路開閉装置。
  5. 前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、
    前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、90度以上、180度以下の範囲に設けられており、
    前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って反時計回りに流れるように設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の流路開閉装置。
  6. 前記第2の壁の前記蓋部材との間隔は、広い部分と狭い部分とを有し、
    前記第2の壁のうち、前記蓋部材との間隔が最も広い部分は、
    前記流路出口を中心とする仮想的な円において、前記流路入口を0度とし、時計回りの方向を正の向きとする場合に、180度以上、270度以下の範囲に設けられており、
    前記流路入口を通過する流入路は、前記流路入口へ供給された液体が前記流路出口を中心とする仮想的な円の円弧上に沿って時計回りに流れるように設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の流路開閉装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の流路開閉装置と、
    前記流路開閉装置を介して供給された液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
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