JP2016132188A - 圧力調整弁、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができる圧力調整弁、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】ハウジング51内の1次室511と2次室512とを隔てる隔壁513に貫通して設けられた連通流路514と、前記隔壁513の前記1次室512側において前記連通流路514が開口する面を弁座として、当該弁座と当接及び離反して前記連通流路514を開閉する弁体55と、前記2次室512の開口を封止すると共に前記弁体を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体517と、を具備し、前記弁体55と前記弁座との少なくとも互いに当接する部分は、同材料である弾性材料で形成されている。【選択図】 図5
Description
本発明は、流路の途中に設けられて当該流路を開閉する圧力調整弁、圧力調整弁を具備する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置には、例えば、液体としてインクを噴射させて被噴射媒体である紙や記録シート等に印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。
このようなインクジェット式記録装置には、インクタンクなどの液体貯留手段からチューブ等の供給管を介してインクジェット式記録ヘッドにインクが供給され、インクタンクから供給されたインクをインクジェット式記録ヘッドのノズル開口からインク滴として噴射するものがある。また、液体貯留手段から供給されたインクがインクジェット式記録ヘッドに所定の圧力で供給されるように、流路の途中に圧力調整弁が設けられたものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
圧力調整弁は、弁座と、弁体と、を具備し、弁体が弁座に当接することにより流路を閉弁し、弁体が弁座から離反することで流路を開弁するようになっている。このような弁座と弁体との開閉は、下流側の流路の圧力によって行われる。
しかしながら、圧力調整弁の弁体と弁座とが繰り返し当接することによって、液体に含まれる成分が堆積し、堆積物によって弁体と弁座との当接不良による閉塞不良が発生するという問題がある。
特に液体噴射ヘッドにおいて、圧力調整弁の閉塞不良が発生すると、液体がリークすることによってノズル開口から液体垂れが生じ、被噴射媒体を汚してしまうことや、液体噴射装置を汚してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドに用いられる圧力調整弁に限定されず、その他のデバイスに用いられる圧力調整弁においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができる圧力調整弁、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、ハウジング内の1次室と2次室とを隔てる隔壁に貫通して設けられた連通流路と、前記隔壁の前記1次室側において前記連通流路が開口する面を弁座として、当該弁座と当接及び離反して前記連通流路を開閉する弁体と、前記2次室の開口を封止すると共に前記弁体を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、を具備し、前記弁体と前記弁座との少なくとも互いに当接する部分は、同材料である弾性材料で形成されていることを特徴とする圧力調整弁にある。
かかる態様では、弁体と弁座との互いに当接する部分を同材料である弾性材料で形成することで、弁体と弁座とを繰り返し当接させた際に発生する堆積物を弾性変形によって剥離することができる。また、弁体と弁座とが弾性変形して密着するため、両者の間に堆積物や異物が挟まれた場合であっても弾性力によって異物を取り囲むように密着させることができるため確実に閉弁することができる。
かかる態様では、弁体と弁座との互いに当接する部分を同材料である弾性材料で形成することで、弁体と弁座とを繰り返し当接させた際に発生する堆積物を弾性変形によって剥離することができる。また、弁体と弁座とが弾性変形して密着するため、両者の間に堆積物や異物が挟まれた場合であっても弾性力によって異物を取り囲むように密着させることができるため確実に閉弁することができる。
ここで、前記弁体と前記弁座との互いに当接する部分は、同じ形状を有することが好ましい。これによれば、弁体と弁座との変形量を同程度として、堆積物の剥離をさらに抑制することができる。
また、前記弁体と前記弁座との互いに当接する部分の両方の表面には、前記1次室及び前記2次室を通る液体に対して撥液性を有する撥液膜が形成されていることが好ましい。これによれば、撥液膜によってさらに堆積物を抑制することができる。また、弁体と弁座との互いに当接する部分が同材料であるため、両者に同じ撥液処理によって撥液膜を設けることができ、同様の性能を有する撥液膜を低コストで形成することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の圧力調整弁と、当該圧力調整弁から供給された液体を噴射するヘッド本体と、を具備することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができ、液体による汚染を抑制した液体噴射ヘッドを実現できる。
かかる態様では、液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができ、液体による汚染を抑制した液体噴射ヘッドを実現できる。
また、本発明の他の態様は、上記態様の圧力調整弁を具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができ、液体による汚染を抑制した液体噴射装置を実現できる。
かかる態様では、液体の成分の堆積を抑制して液体のリークを抑制することができ、液体による汚染を抑制した液体噴射装置を実現できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の平面図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の平面図である。
図1に示すように、インクジェット式記録装置1は平面視矩形状をなす本体フレーム2を備えている。この本体フレーム2内には被噴射媒体(図示略)を支持する媒体支持部材3が主走査方向となる第1の方向Xに沿って延設されている。媒体支持部材3上には、図示しない紙送り機構により紙などの被噴射媒体が副走査方向となる第1の方向Xに直交する第2の方向Yに沿って給送されるようになっている。また、本体フレーム2内における媒体支持部材3の上方には、媒体支持部材3の第1の方向Xと平行に延びる棒状のガイド軸4が架設されている。
ガイド軸4には、キャリッジ5がガイド軸4に沿って第1の方向Xに往復移動可能な状態で支持されている。キャリッジ5は、本体フレーム2に設けられた一対のプーリー6a間に掛装された無端状のタイミングベルト6を介して本体フレーム2に設けられたキャリッジモーター7に連結されている。これにより、キャリッジ5は、キャリッジモーター7の駆動によってガイド軸4に沿って往復移動される。
キャリッジ5は、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド15(以下、単に記録ヘッド15とも言う)を保持する。本実施形態の記録ヘッド15は、ヘッド本体20と、液体貯留手段であるインクタンク8からのインクをヘッド本体20に供給する圧力調整弁50と、を具備する。
詳しくは後述するが、ヘッド本体20の媒体支持部材3に相対向する面には、複数のノズル開口が設けられており、ヘッド本体20内に設けられた図示しない圧力発生手段を駆動することにより、各ノズル開口から媒体支持部材3上に給送された被噴射媒体にインク滴が噴射されることでインク滴によるドットの着弾、すなわち、印刷が行われるようになっている。
本体フレーム2の第1の方向Xの一端側にはタンクホルダー9が設けられており、タンクホルダー9には液体貯留手段である複数のインクタンク8がそれぞれ着脱可能に装着されている。本実施形態ではインクタンク8は、2個設けられている。各インクタンク8には、互いに種類(色)の異なるインクが収容されている。
タンクホルダー9に装着された各インクタンク8は、チューブ等の供給管10を介して本実施形態の圧力調整弁50に接続されている。圧力調整弁50は、各インクタンク8から各供給管10を介して供給される各色のインクをそれぞれ一時貯留するようになっており、個別に一時貯留した各色のインクはそれぞれヘッド本体20に供給される。
本体フレーム2内における第1の方向Xの一端部寄りの位置であって、キャリッジ5のホームポジション領域には、ヘッド本体20のクリーニング等のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット11が設けられている。このメンテナンスユニット11は、ヘッド本体20の各ノズル開口を囲うように該ヘッド本体20に当接したり各ノズル開口からフラッシングによって吐出されるインクを受容したりするためのキャップ12と、キャップ12内を吸引可能な吸引ポンプ(図示略)とを備えている。
そして、ヘッド本体20の各ノズル開口を囲うようにヘッド本体20にキャップ12を当接した状態でキャップ12内を吸引ポンプ(図示略)によって吸引することで、各ノズル開口から増粘したインクや気泡などをキャップ12内に強制的に排出させる、いわゆるクリーニングが行われるようになっている。
このようなインクジェット式記録装置1に搭載される記録ヘッド15について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの断面図であり、図3は、ヘッド本体の要部断面図である。
図2に示すように、本実施形態の記録ヘッド15を構成するヘッド本体20は、インク滴を噴射する吐出部30と、吐出部30にインクを供給する流路部材40と、を具備する。
吐出部30は、図3に示すように、アクチュエーターユニット31と、アクチュエーターユニット31を内部に収容可能なケース32と、ケース32の一方面に接合された流路ユニット33と、ケース32の他方面に固定された配線基板34と、を具備する。
本実施形態のアクチュエーターユニット31は、複数の圧電アクチュエーター310がノズル開口334の並設方向に沿って並設された圧電アクチュエーター形成部材311と、圧電アクチュエーター形成部材311の先端部(一端部)側が自由端となるようにその基端部(他端部)側が固定端として接合される固定板312とを有する。
圧電アクチュエーター形成部材311は、圧電材料313と、電極形成材料314及び315とを交互に挟んで積層することにより形成されている。
この圧電アクチュエーター形成部材311には、例えば、ワイヤーソー等によって複数のスリット316が形成され、その先端部側が櫛歯状に切り分けられて圧電アクチュエーター310が並設されている。本実施形態では、圧電アクチュエーター310の並設方向は、ノズル開口334の並設方向であって、上述したインクジェット式記録装置1に搭載された際に、第1の方向Xとなるように配置される。したがって、以降、ノズル開口334の並設方向を第1の方向Xと称し、第1の方向Xに直交する方向をインクジェット式記録装置1と同様に第2の方向Yと称する。もちろん、ヘッド本体20は、インクジェット式記録装置1に搭載された際に、ノズル開口334の並設方向が第1の方向Xと一致する方向ではなくてもよく、特に限定されるものではない。また、本実施形態では、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称する。
ここで、圧電アクチュエーター310の固定板312に接合される領域は、振動に寄与しない不活性領域となっており、圧電アクチュエーター310を構成する電極形成材料314及び315間に電圧を印加すると、固定板312に接合されていない先端部側の領域のみが振動する。そして、圧電アクチュエーター310の先端面が、後述する振動板331に固定される。
また、アクチュエーターユニット31の各圧電アクチュエーター310には、当該圧電アクチュエーター310を駆動するための駆動IC等の駆動回路317が搭載されたCOF等の回路基板318が接続されている。
流路ユニット33は、流路形成基板330、振動板331及びノズルプレート332を具備する。
流路形成基板330には、複数の圧力発生室333が並設され、流路形成基板330の両側は、各圧力発生室333に対応してノズル開口334を有するノズルプレート332と、振動板331とにより封止されている。本実施形態では、圧力発生室333が並設された列が2列設けられている。また、流路形成基板330には、圧力発生室333毎にそれぞれインク供給路335を介して連通されて列毎に複数の圧力発生室333の共通のインク室となるマニホールド336が形成されている。すなわち、本実施形態では、圧力発生室333の列毎にマニホールド336が形成されている。
そして、流路形成基板330の振動板の各圧力発生室333に対向する領域にそれぞれ圧電アクチュエーター310の先端が固定されている。
また、振動板331のマニホールド336に対応する領域は、コンプライアンス部337が設けられている。なお、このコンプライアンス部337は、マニホールド336内に圧力変化が生じた時に、このコンプライアンス部337が変形することによって圧力変化を吸収し、マニホールド336内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす。
ケース32は、流路ユニット33に接合されて、インクタンク8に接続された圧力調整弁50からのインクをマニホールド336に供給するインク導入路321が設けられている。本実施形態では、マニホールド336の各々に対して1つずつ、合計2つのインク導入路321が設けられている。そして、インクタンク8から圧力調整弁50を介してインク導入路321に供給されたインクは、マニホールド336に供給され、インク供給路335を介して各圧力発生室333に分配される。
また、ケース32には、圧力発生室333の列に対応して、収容部322が設けられている。すなわち、本実施形態では、2つの収容部322が設けられており、各収容部322内にアクチュエーターユニット31がそれぞれ固定されている。
さらに、ケース32の流路ユニット33とは反対側には、配線基板34が設けられており、アクチュエーターユニット31に一端が接続された回路基板318の他端部が配線基板34に接続されている。
このような吐出部30では、圧電アクチュエーター310及び振動板331の変形によって各圧力発生室333の容積を変化させて所定のノズル開口334からインク滴を吐出させるようになっている。
また、流路部材40は、図2に示すように、一方面に圧力調整弁50が固定されて、他方面に固定された吐出部30に圧力調整弁50からのインクを供給するものである。
具体的には、流路部材40には、インク連通路41が設けられており、インク連通路41が開口する一方面には、インクに含まれるゴミや気泡などの異物を除去するフィルター42と、フィルター42上に設けられた供給針43とが設けられている。
供給針43は、詳しくは後述する圧力調整弁50に挿入されるものである。圧力調整弁50からのインクは、供給針43の内部を通過してフィルター42で異物が除去された後、インク連通路41を介して吐出部30に供給される。
このような流路部材40に接続されてインクタンクからのインクを記録ヘッドに供給する圧力調整弁50についてさらに図4及び図5を参照して説明する。なお、図4及び図5は、圧力調整弁の要部を拡大した断面図である。
本実施形態では、図2に示すように、1つのヘッド本体20に対して種類の異なる2つのインクが供給されるため、流路部材40には、2つの圧力調整弁50が固定されている。
図2、図4及び図5に示すように、各圧力調整弁50は、インクが流れる流路の途中に設けられて当該流路を開閉するバルブである。具体的には、本実施形態の圧力調整弁50は、ハウジング51と、ハウジング51内に設けられた弁体55と、を具備する。
ハウジング51内には、液体貯留手段であるインクタンク8に供給管10を介して連通してインクタンク8からインクが供給される1次室511と、ヘッド本体20のインク連通路41に連通する2次室512と、が設けられている。これら1次室511と2次室512とが隔壁513によって隔てられている。そして1次室511と2次室512とは、隔壁513を貫通して設けられた連通流路514を介して連通している。
1次室511は、ハウジング51の一方面に形成された凹部を蓋部材515で封止することで形成されている。また、1次室511には、流入路516の一端が連通して設けられている。この流入路516の他端には、供給管10を介してインクタンク8が接続されている。
2次室512は、ハウジング51の1次室511とは反対側の側面に開口する凹形状を有する。また、ハウジング51の2次室512が開口する面には、受圧膜体であるフィルム517が貼付されており、2次室512の開口はフィルム517によって封止されている。また、2次室512には、流出路518の一端が連通しており、流出路518の2次室512と連通する一端部とは反対側の他端部にはシール部材519が設けられている。なお、流路部材40の供給針43は、シール部材519に挿入されて流出路518と接続されている。
ここで、受圧膜体であるフィルム517は、2次室512に供給される液体(インク)に対して耐性を有する可撓性材料を用いることができる。また、フィルム517としては、水分透過率や液酸素や窒素等のガス透過率の低い材料を用いるのが好ましい。フィルム517の材料としては、例えば、高密度ポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレン(PP)フィルムに、塩化ビニリデン(サラン)をコーティングしたナイロンフィルムを接着ラミネートした構成が挙げられる。また、他の材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)などを使用してもよい。また、フィルム517の接合方法は、特に限定されず、熱溶着、振動溶着、接着剤による接着などを用いることができる。
このようなフィルム517の2次室512の壁面の一部を構成する部分は、ダイヤフラム517aとなっている。また、ダイヤフラム517aの2次室512側の面には、受圧板520が設けられている。本実施形態の受圧板520は、ダイヤフラム517aよりも小さな外形の円盤形状を有する。このような受圧板520は、連通流路514を開閉する弁体55が直接フィルム517に当接するのを避けるために設けられたものであり、フィルム517よりもよりも剛性の高い材料、例えば、樹脂や金属等を用いることができる。本実施形態では、受圧板520をダイヤフラム517aよりも小さな外形としたが、特にこれに限定されず、受圧板520の一端が、2次室512の外側においてフィルム517とハウジング51との間に固定されていてもよい。
2次室512の底面、すなわち、ハウジング51のダイヤフラム517aに相対向する隔壁513には、1次室511と2次室512とを区画する方向である厚さ方向に貫通して2次室512と1次室511とを連通する連通流路514が設けられている。1次室511からのインクは、連通流路514を介して2次室512に流入される。
このようなハウジング51は、1次室511、2次室512、連通流路514等を有する複雑な形状を有するため、樹脂材料を成形により容易に且つ低コストで形成することができる。もちろん、ハウジング51の材料は樹脂材料に限定されず、例えば、金属材料やセラミック材料等を用いることもできる。また、ハウジング51は、フィルム517に比べて剛性が高い材料で形成されている。ちなみに、ハウジング51の剛性が低いと、例えば2次室512の形状が安定せずに、2次室512内のインク圧力とフィルム517の外側の大気圧との圧力差が安定せず、弁体55による連通流路514の開閉動作を安定して行うことができなくなってしまう虞がある。また、連通流路514の形状が安定せずに連通流路514の閉弁が正常に行えなくなってしまう虞がある。したがって、ハウジング51は、ある程度の剛性を有する材料で形成するのが好適である。
このようなハウジング51の連通流路514の1次室511側の開口の周囲には、弁体55に当接する弁座となる第1当接部材52が設けられている。ここで、第1当接部材52は、ハウジング51とは異なる材料であって、ゴムやエラストマー等の弾性材料で形成されている。本実施形態では、第1当接部材52は、連通流路514に連通する連通口521が設けられた板状部材からなる。このような第1当接部材52は、弁体55に当接して弾性変形するものであるため、弾性変形可能な程度の厚さで設けるのが好ましい。すなわち、第1当接部材52が薄すぎると、第1当接部材52が弁体55に押圧された際に弾性変形が殆ど行われないからである。つまり、第1当接部材52の厚さは、弾性率や、弁体55の凹圧力等に基づいて適宜決定すればよい。
また、第1当接部材52のハウジング51への固定方法は特に限定されず、例えば、第1当接部材52をハウジング51と一体成形してもよく、また、熱や振動による溶着、接着剤による接着等で固定するようにしてもよい。また、第1当接部材52は弾性材料であるため、第1当接部材52をハウジング51に圧入することによって固定してもよい。
このような第1当接部材52に形成された連通口521は、ハウジング51の連通流路514と略同じ内径を有する。そして、ハウジング51の連通流路514及び第1当接部材52の連通口521には、弁体55が挿通されている。
弁体55は、連通流路514及び連通口521に挿通された軸部551及び軸部551の1次室511内の端部に設けられたフランジ部552を有する弁体本体550と、弁体本体550のフランジ部552に固定された第2当接部材560と、を具備する。
弁体本体550の軸部551は、連通流路514及び第1当接部材52の連通口521よりも若干小さな外径を有し、2次室512内の一端部が受圧板520の中央部に当接する。また、軸部551の受圧板520に当接する一端部とは反対側の他端部は、1次室511内に配置されており、1次室511内の他端部には、フランジ部552が一体的に形成されている。
フランジ部552は、円形の板状部材からなる。また、フランジ部552には、第2当接部材560が固定されている。第2当接部材560は、環形状を有し、第1当接部材52に向かって先端が突出した形状を有する。具体的には、第2当接部材560は、フランジ部552の第1当接部材52側の面に軸部551の周囲に亘って連続して設けられており、軸部551の径方向において第2当接部材560の厚さは第1当接部材52側に向かって徐々に漸減する形状を有する。つまり、第2当接部材560の径方向の断面形状は略三角形状を有し、三角形状の頂点が第1当接部材52に相対向して設けられている。
このような第2当接部材560は、第1当接部材52と同材料である弾性材料で形成されている。なお、第1当接部材52と第2当接部材560とが同材料であるとは、同じ成分で構成されており、成分量が異なるものも含む。したがって、第1当接部材52と第2当接部材560とが同じ成分を有する弾性材料で形成されている場合であっても、両者の硬度が異なるものも含む。
このような第2当接部材560では、図5に示すように、第2当接部材560の突出した先端を第1当接部材52に当接させることで、連通流路514及び連通口521を閉弁する。このとき、第1当接部材52と第2当接部材560とが弾性材料で形成されていることから、両者が互いに当接する部分はそれぞれ弾性変形する。したがって、第1当接部材52と第2当接部材560とを繰り返し当接させて開閉した際に、インクに含まれる成分が第1当接部材52や第2当接部材560に堆積したとしても、第1当接部材52及び第2当接部材560の弾性変形によって堆積物を剥離させることができる。したがって、第1当接部材52及び第2当接部材560の互いに当接する部分への堆積物を抑制して、堆積物によって第1当接部材52と弁座である第2当接部材560との当接不良による閉塞不良が発生するのを抑制して、インクのリークを抑制することができる。
また、第1当接部材52と第2当接部材560とを弾性材料で形成することで、互いに当接させた際の密着度が向上する。すなわち、第1当接部材52と第2当接部材560との間に堆積物やゴミなどの異物が挟まれた場合であっても両者の弾性力によって異物を取り囲むように密着させることができるため、確実に閉弁することができる。
なお、本実施形態では、第2当接部材560は、フランジ部552の第1当接部材52側に固定するようにしたが、これに限定されず、例えば、第2当接部材560は、フランジ部552を覆う形状に形成して、フランジ部552に嵌着させるようにしてもよい。さらに、弁体本体550と第2当接部材560とは、例えば、一体成形によって一体化するようにしてもよい。このように弁体本体550と第2当接部材560とを一体成形によって一体化することで、第2当接部材560の弁体本体550への取り付け時の位置ずれや偏って変形した状態で取り付けられるのを抑制することができると共に、第2当接部材560が第1当接部材52に繰り返し当接することによる位置ずれを抑制することができる。したがって、第2当接部材560と第1当接部材52とを安定して当接させて、シール性を向上することができる。
また、このような弁体55のフランジ部552と1次室511を画成する蓋部材515との間には、コイルバネ56が介装されており、コイルバネ56の付勢力によって弁体55は軸部551の軸方向を移動軸方向として2次室512側に付勢されている。
ここで弁体55に働く力には、フィルム517の反力と、2次室512のインク圧を受けて受圧板520とダイヤフラム517aとに働く力と、コイルバネ56の付勢力と、インクの供給圧を受けて弁体55に働く力と、がある。
フィルム517の反力とは、撓み変形したダイヤフラム517aが元の形状に復元しようとする力である。ダイヤフラム517aの変形量、すなわち、撓み量が大きいほど、フィルム517の反力は大きくなる。このようなフィルム517の反力は受圧板520を介して軸部551に伝達される。
2次室512のインク圧を受けて受圧板520とダイヤフラム517aとに働く力とは、インク圧を受ける受圧板520とダイヤフラム517aとの受圧面積とインク圧との積で表される。2次室512内の液体が流出路518から下流に流されて、2次室512内のインクが減少すると、インク圧と大気圧との差圧が大きくなり、受圧板520とダイヤフラム517aとに働く力は大きくなる。この受圧板520とダイヤフラム517aとに働く力は、軸部551を介して弁体55に開弁方向の力として働く。
コイルバネ56の付勢力は、弁体55を閉弁方向に付勢する力である。このように、本実施形態では、弁体55は、コイルバネ56によって、2次室512のインクの圧力によって受圧板520とダイヤフラム517aとに働く力とは反対向きの力を受圧板520に与えるので、受圧板520を弁体55が開弁位置に達するまで変位させるためには、コイルバネ56の付勢力に相当する分だけ、2次室512内のインクをより低い圧力まで減圧させる必要がある(動作圧)。
そして、このような圧力調整弁50では、図4に示すように、2次室512内のインクが下流に流されて2次室512内が大気圧よりも負圧に減圧されることで、ダイヤフラム517aが2次室512の底面側に移動し、受圧板520が弁体55をコイルバネ56の付勢力に抗して押圧することで弁体55の第2当接部材560と第1当接部材52との間に隙間が生じて、連通流路514及び連通口521が開口、すなわち開弁する。また、この開弁によって1次室511から2次室512内にインクが供給されることで、2次室512内の減圧が解消されると、ダイヤフラム517aがコイルバネ56の付勢力によって元の位置に戻り、閉弁する(図5参照)。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る圧力調整弁の要部を拡大した断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6は、本発明の実施形態2に係る圧力調整弁の要部を拡大した断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6に示すように、圧力調整弁50には、弁体55の第2当接部材560が当接する部分に、第1当接部材52Aが設けられている。この第1当接部材52Aは、当接する領域が第2当接部材560と同じ形状で形成されている。すなわち、第1当接部材52Aは、第2当接部材560と同様に半径方向の幅が、第2当接部材560に向かって徐々に漸小しており、第2当接部材560に向かって尖った形状となっている。すなわち、第1当接部材52Aは、連通口521の半径方向における断面が三角形状となっており、その頂点が第2当接部材560の頂点と相対向する位置となるように配置されている。
このような第1当接部材52Aと第2当接部材560とは、上述した実施形態1と同様に同材料の弾性部材で形成されている。したがって、図6(b)に示すように、第1当接部材52Aと第2当接部材560とを当接させた際に、第1当接部材52Aと第2当接部材560との変形量が同程度となる。このため、第1当接部材52Aと第2当接部材560との両方において付着した堆積物を変形によって確実に剥離することができる。すなわち、第1当接部材52Aと第2当接部材560との変形量に差が生じた場合、変形量が大きい方の堆積物は剥離し易く、変形量の小さい方の堆積物は剥離し難い。本実施形態では、第1当接部材52Aと第2当接部材560とが互いに当接する部分を同じ形状とすることで、両方の変形量のばらつきを抑制して、両方に付着した堆積物の剥離を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、第1当接部材52Aと第2当接部材560とを同材料である弾性部材で形成すると共に、同様の形状とすることで、第1当接部材52Aと第2当接部材560とが当接した際の変形量を同程度としたが、特にこれに限定されず、例えば、第1当接部材52Aと第2当接部材560とを堅さが同程度で異なる材料を用いて、同様の形状としてもよい。これによっても、第1当接部材52Aと第2当接部材560とを当接させた際の両者の変形量を同程度とすることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、第1当接部材52、52Aと第2当接部材560とを同材料の弾性材料で形成するようにしたが、特にこれに限定されず、第2当接部材560を第1当接部材52、52Aに比べて比較的堅い弾性材料で形成するようにしてもよい。このように第2当接部材560を第1当接部材52、52Aよりも堅い弾性材料で形成した場合には、例えば、実施形態1のように第1当接部材52の第2当接部材560が当接する面を平坦面とし、第2当接部材560を先端が突出した形状とすることで、弁部と当接部材とが当接した際の両者の変形量を同程度とすることができる。
また、例えば、上述した各実施形態において、第1当接部材52、52Aと第2当接部材560との少なくとも互いに当接する領域を撥液処理するようにしてもよい。ここで、このような例を図7に示す。なお、図7は、本発明の他の実施形態に係る圧力調整弁の要部を拡大した断面図である。
図示するように、第1当接部材52の表面には、撥液処理(撥水処理)が施されることで撥液性を有する第1撥液膜53が設けられている。ここで、第1撥液膜53は、それぞれ圧力調整弁50内を通過する液体(インク)に対して撥液性(撥水性)を有するものである。なお、第1撥液膜53としては、例えば、フッ素系高分子を含む金属膜や、撥液性を有する金属アルコキシドの分子膜などを用いることができる。
また、第2当接部材560の表面には、撥液処理(撥水処理)が施されることで撥液性を有する第2撥液膜561が設けられている。この第2撥液膜561は、第1当接部材52の第1撥液膜53と同じ撥液処理を施すことによって設けられたものである。このように、第1当接部材52と第2当接部材560とは、同材料の弾性材料で形成されているため、同じ撥液処理を施すことでそれぞれに同様の性能を有する撥液膜を形成することができる。ちなみに第1当接部材52と第2当接部材560とを異なる材料で形成した場合には、それぞれの材料に応じた撥液処理を施す必要があり、処理が煩雑になると共に高コストになってしまう。また、異なる材料の第1当接部材52と第2当接部材560とに、同じ撥液処理を施した場合、それぞれの撥液膜において撥液性が劣化し難い「耐擦性」及び「撥液性」に差が生じる虞がある。本実施形態では、第1当接部材52と第2当接部材560とが同材料で形成されているため、第1当接部材52と第2当接部材560とに同じ撥液処理によって同様の「耐摩性」、「撥液性」を有する撥液膜を形成することができ、処理を簡略化してコストを低減することができる。また、第1当接部材52と第2当接部材560とを同時に撥液処理することも可能なため、さらに処理に必要な時間を短縮してコストを低減することもできる。
なお、このような第1当接部材52の第1撥液膜53及び第2当接部材560の第2撥液膜561は、少なくとも互いに当接する領域のみに設けられていればよい。すなわち、第1撥液膜53は第2当接部材560に相対向する面のみに設け、第2撥液膜561は、第1当接部材52に相対向する面のみに設けるようにしてもよい。これにより、例えば、第1当接部材52をハウジング51に接着する際の接着強度を向上することができると共に、第2当接部材560を弁体本体550に接着する際の接着強度を向上することができる。
また、上述した例では、第1当接部材52がハウジング51とは別体で設けられているため、第1当接部材52単体での撥液処理を行うことができる。同様に、第2当接部材560は、弁体本体550とは別体で設けられているため、第2当接部材560単体での撥液処理を行うことができる。したがって、第1当接部材52及び第2当接部材560に撥液領域及び非撥液領域を容易に形成することができる。これに対して、例えば、第1当接部材52を設けずに、ハウジング51に直接撥液処理を行う場合、弁体55が当接する領域に選択的に撥液処理を十分に行うのは困難であり、撥液不良や位置ずれによって弁体55が当接する領域以外の他の領域に撥液処理が施されてしまう虞がある。撥液処理が十分に行われないと、第1当接部材52と弁体55とが繰り返し当接することによって、撥液性が短期間で失われ、長期間に亘って撥液性を維持することができない。本実施形態では、第1当接部材52のみに選択的に撥液処理を行うことができるため、第1撥液膜53を十分に厚く形成することができ、撥液性を長期間に亘って維持することができ、第1当接部材52と弁体55との繰り返し当接によるインクの堆積の抑制を長期間に亘って維持することができる。また、周辺の接着領域にはみ出して撥液処理が施されると、流路を構成する部品同士を十分に接着できず、流路からインクが漏洩したり、部品が剥離したりしてしまう虞がある。本実施形態のように、ハウジング51とは別体の第1当接部材52を用いることで、第1当接部材52を単体で位置ずれすることなく撥液処理を施すことができるため、ハウジング51の他の領域に撥液処理が施されることがない。したがって、撥液不良や、位置ずれによる不具合等を抑制することができる。
このように第1当接部材52及び第2当接部材560に撥液処理を施すことで、第1当接部材52及び第2当接部材560の弾性変形による堆積物の抑制に加えて、第1撥液膜53及び第2撥液膜561による堆積物の成長をさらに抑制することができる。
なお、上述した例では、第1当接部材52及び第2当接部材560の表面に撥液処理を行って第1撥液膜53及び第2撥液膜561を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、第1当接部材52及び第2当接部材560自体がインクに対して撥液性を有する材料で形成されていてもよい。つまり、第1当接部材52及び第2当接部材560が撥液処理されているとは、第1当接部材52及び第2当接部材560自体が撥液性を有する材料で形成されていることも、撥液性が低い材料の表面に撥液処理が施されたものも含むものである。
さらに、上述した各実施形態では、圧力発生室333に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、圧電材料313と電極形成材料314、315とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる圧電アクチュエーター310を用いて説明したが、圧力発生手段としては、特にこれに限定されず、例えば、電極及び圧電材料を成膜及びリソグラフィー法により積層形成した薄膜型、グリーンシートを添付する等の方法により形成される厚膜型などの撓み振動型の圧電アクチュエーターを用いることができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、上述したインクジェット式記録装置1では、記録ヘッド15がキャリッジ5に搭載されて第1の方向Xに移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド15が固定されて、被噴射媒体を第2の方向Yに移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置1は、液体貯留手段であるインクタンク8が本体フレーム2のタンクホルダー9に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、液体貯留手段であるインクカートリッジがキャリッジ5に搭載されていてもよい。また、圧力調整弁50は、キャリッジ5に搭載されたものに限定されず、圧力調整弁50と記録ヘッド15とがチューブ等の供給管を介して接続されていてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を具備する液体噴射装置に用いることが可能である。
また、本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に用いられる圧力調整弁に限定されず、他のデバイスに用いられる圧力調整弁にも用いることが可能である。
1 インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 2 本体フレーム、 3 媒体支持部材、 4 ガイド軸、 5 キャリッジ、 6 タイミングベルト、 7 キャリッジモーター、 8 インクタンク(液体貯留手段)、 9 タンクホルダー、 10 供給管、 11 メンテナンスユニット、 12 キャップ、 15 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 20 ヘッド本体、 30 吐出部、 31 アクチュエーターユニット、 32 ケース、 33 流路ユニット、 34 配線基板、 40 流路部材、 50 圧力調整弁、 51 ハウジング、 52、52A 第1当接部材、 53 第1撥液膜、 55 弁体、 56 コイルバネ、 310 圧電アクチュエーター(圧力発生手段)、 321 インク導入路、 331 振動板、 332 ノズルプレート、 333 圧力発生室、 334 ノズル開口、 335 インク供給路、 336 マニホールド、 511 1次室、 512 2次室、 513 隔壁、 514 連通流路、 515 蓋部材、 516 流入路、 517 フィルム(受圧膜体)、 517a ダイヤフラム、 518 流出路、 519 シール部材、 520 受圧板、 550 弁体本体、 551 軸部、 552 フランジ部、 560 第1当接部材、 561 第2撥液膜
Claims (5)
- ハウジング内の1次室と2次室とを隔てる隔壁に貫通して設けられた連通流路と、前記隔壁の前記1次室側において前記連通流路が開口する面を弁座として、当該弁座と当接及び離反して前記連通流路を開閉する弁体と、前記2次室の開口を封止すると共に前記弁体を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、を具備し、
前記弁体と前記弁座との少なくとも互いに当接する部分は、同材料である弾性材料で形成されていることを特徴とする圧力調整弁。 - 前記弁体と前記弁座との互いに当接する部分は、同じ形状を有することを特徴とする請求項1記載の圧力調整弁。
- 前記弁体と前記弁座との互いに当接する部分の両方の表面には、前記1次室及び前記2次室を通る液体に対して撥液性を有する撥液膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の圧力調整弁。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の圧力調整弁と、当該圧力調整弁から供給された液体を噴射するヘッド本体と、を具備することを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の圧力調整弁を具備することを特徴とする液体噴射装置。
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JP2021523039A (ja) * | 2018-05-11 | 2021-09-02 | マシューズ インターナショナル コーポレイション | 噴射アセンブリで使用する封止マイクロバルブのシステムおよび方法 |
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-
2015
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