JP6547313B2 - 磁性素子の製造方法 - Google Patents

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    • H01F41/0246Manufacturing of magnetic circuits by moulding or by pressing powder

Description

本発明は、磁性素子の製造方法に関する。
たとえばインダクタ等の磁性素子には、特許文献1に示すようなタイプが存在している。特許文献1には、磁性材料を加圧成形することで、コイルを埋設したコアが形成された構成が開示されている。また、特許文献1に示す構成では、端子部の一部も、コアの内部に埋設されている。
特開2005−191403号公報(図4参照)
ところで、上述した特許文献1に開示の磁性素子のコアを形成しようとする場合、次のような問題がある。すなわち、磁性材料を加圧成形するための金型には、上側の臼(上側臼)と、下側の臼(下側臼)とが存在し、それらの間で端子部が挟み込まれるように、端子部とコイルとをセットする。その後に、磁性材料を金型の臼部分の内部に充填し、充填された磁性材料を上側の杵と下側の杵とを用いて加圧成形する。
このような加圧成形では、上側の杵と下側の杵との間で、等しい加圧力を同じタイミングで加える必要がある。しかしながら、上側の杵と下側の杵との間で充填された磁性材料の密度が均一ではない。そのため、上側の杵と下側の杵に同じ力を加えるが、密度の低い磁性材料側に相対的に多数の隙間が有るため、これらの隙間により、端子部またはコイルの端末に伝わる圧力が強く減衰される。一方、密度の高い磁性材料側に相対的に少数の隙間が点在するため、端子部またはコイルの端末に伝わる圧力があまり減衰されない。そのため、端子部又はコイルの端末の根元が密度の低い磁性材料側に移動することにより、その端末の根元が変形する。また、そのような移動によって端子部またはコイルの端末に大きなせん断力が加わり、端子部またはコイルの端末の少なくとも一部がせん断されてしまう場合がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、端子部とコイルの端末のうちの少なくとも一方が磁性材料密度の差異により変形されても、端子部またはコイルの端末にせん断が生じない磁性素子の製造方法を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の磁性素子の製造方法は、磁性材料を用いて磁性素子を製造する磁性素子の製造方法であって、筒状の上側臼と、筒状の下側臼との間に、端子部とコイルの端末を挟持させると共に、それら上側臼と下側臼により構成される筒状部にコイルが配置される挟持工程と、挟持工程の後に、磁性材料を筒状部に充填する充填工程と、充填工程で充填された磁性材料を、上側から上側杵を用い、かつ下側から下側杵を用いてそれぞれ加圧することで、上側臼と下側臼の内壁に側面が倣うコアを加圧成形する加圧成形工程と、を備え、上側臼の内壁と下側臼の内壁とは筒状部の中心に対する距離が異なり、その距離の相違によって筒状部には端子部を挟んで段差が形成され、下側臼のうち端子部および端末が位置する部分は、フラットな形状に設けられていて、筒状部の段差の転写によって、加圧成型工程では、コアの外側面に端子部が入り込むと共に上側臼と下側臼の突き合わせ部位を境界とする端子用凹部と、コアの外側面に当該端子用凹部の内部に端子用凹部よりも筒状部に向かって凹み、上側臼と下側臼の突き合わせ部位を境界とすると共に端子用凹部と一体的な導線用凹部と、コアの外側面に端子部を境界とし、端子用凹部と一体的である共に端子用凹部よりも上側に凹んでいる上方端子凹部と、コアの外側面に端末を境界とし、導線用凹部と一体的である共に導線用凹部よりも上側に凹んでいる上方導線凹部と、が形成される、ことを特徴としている。
また、上述の発明に加えて更に、端子部を端子用凹部に入り込ませると共に端末を導線用凹部に入り込ませるように折り曲げる折り曲げ工程を更に備える、ことが好ましい。
さらに、上述の発明に加えて更に、端子部のうちコア側である付け根部分は、二股に分かれて設けられていて、その二股の間には、端子部を切り欠いた端子用切欠部が設けられていて、端末は端子用切欠部に位置すると共に、折り曲げ工程では、端末が端子部よりもコアの外側面に位置するように、端末および端子部が折り曲げられている、ことが好ましい。
本発明によると、磁性素子の製造方法において、端子部とコイルの端末のうちの少なくとも一方が磁性材料密度の差異により変形されても、端子部またはコイルの端末にせん断が生じない状態とすることが可能となる。
本発明の一実施の形態の磁性素子の製造方法に係り、金型の内部で磁性材料を加圧成形する際の様子を示す図である。 比較例の磁性素子の製造方法に係り、金型の内部で磁性材料を加圧成形する際の様子を示す図である。 図1における端子部の付け根側のB部付近を拡大して示す図である。 第1構成例に係る磁性素子の構成を示す斜視図である。 第1構成例に係る磁性素子の構成を示す斜視図であり、端末および端子部を折り曲げる前の状態を示す斜視図である。 第1構成例に係る磁性素子のコアの構成を示す斜視図である。 第2構成例に係る磁性素子の構成を示す斜視図である。 第2構成例に係る磁性素子のコアの構成を示す斜視図であり、コアを下方側から見た状態を示す図である。 第2構成例に係る磁性素子の端子部の構成を示す斜視図である。 第3構成例に係る磁性素子の構成を示す斜視図である。 第3構成例に係る磁性素子のコアの構成を示す斜視図であり、コアを下方側から見た状態を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る磁性素子10の製造方法について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、最初に磁性素子10の製造方法について説明し、その後に各種の磁性素子10について説明する。また、以下の説明では、磁性素子10として、インダクタについて説明するが、磁性素子はインダクタには限られず、インダクタ以外の磁性素子(たとえばトランス等)についても、本発明を適用可能である。
また、以下の説明では、XYZ直交座標系を用いて説明することがあるものとし、金型100の上側臼101と下側臼102とが配置される上下方向をZ方向とし、上側をZ1側、下側をZ2側として説明する。また、図1において左右に延伸する方向をX方向とし、右側をX1側、左側をX2側として説明する。さらに、図4における側面21Aの幅方向をY方向とし、図4において手前側かつ右側をY1側とし、図4において奥側かつ左側をY2側として説明する。
<1.磁性素子10の製造方法について>
図1は、本実施の形態の磁性素子10の製造方法に係り、金型100の内部で磁性材料を加圧成形する際の様子を示す図である。図1に示すように、金型100は、上側臼101と、下側臼102と、上側杵(上側パンチ)103と、下側杵(下側パンチ)104とを備えている。これらのうち、上側臼101と下側臼102とは、貫通孔が形成されている。両者の貫通孔の形状は、段差105の存在する部分以外は同等となっているが、若干相違する形状であっても良い。また、上側杵103は、上側臼101の貫通孔に対応する形状を有していると共に、下側杵104は、下側臼102に対応する形状を有している。
かかる金型100を用いて、磁性材料を加圧成形し、磁性素子10を形成する場合、筒状の下側臼102に、予め導線31を巻回することで形成されたコイル30、及びコイル30の端末311と接続される端子部40からなる一体の半製品をセットする。なお、この端子部40は金属板を打ち抜いて形成されたものである。次に、端子部40を挟むように、下側臼102に対して上側臼101を降下させて、端子部40を挟み込む状態とする(挟持工程に対応)。その後に、下側杵104が上側臼101と下側臼102とで囲まれた筒状部Sの下部に位置する状態とする。その後に、磁性材料を充填する(充填工程に対応)。
磁性材料は、磁性粉末とバインダーを混合することにより構成されている。磁性材料を構成する磁性粉末としては、フェライト、パーマロイ、センダスト、鉄シリコンクロム、鉄カルボニル等の磁性金属粉末等、種々の磁性材を粉末状にしたものを用いることができる。また、バインダーの材質としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム、シリコーン、エポキシ等がある。
また、コイル30は絶縁被膜が覆われた丸線または平角線により巻回されている。そして、コイル30の端末311と、端子部40とを電気的に導通する状態で接合させる。その場合、たとえばコイル30の端末と端子部40とを半田付けにて接合しても良く、抵抗溶接や、アーク溶接や、レーザ溶接等の溶接によって接合しても良い。
続いて、筒状部Sの上部に上側杵103を挿入して、磁性材料を加圧成形する(加圧成形工程に対応)。それにより、磁性材料が未硬化の状態のコア20が形成される。なお、この加圧成形工程の後に、磁性材料の磁性粉末の融点よりも低い温度でコア20を加熱して、上記バインダー材料の熱硬化を促進させる熱硬化工程が一般に行われる。
また、加圧成形工程の後(具体的には熱硬化工程の後)に、端子部40が、コア20の底面側に向かうように折り曲げる。さらに、端子部40が底面に対して面的に位置するように折り曲げる。それにより、SMD(Surface Mount device)タイプの磁性素子10が形成される。
図2は、比較例の磁性素子10Pの製造方法に係り、金型100の内部で磁性材料を加圧成形する際の様子を示す図である。なお、以下の説明においては、この比較例に係る磁性素子を、磁性素子100Pと称呼し、また磁性素子100Pの各部位についても、必要に応じて符号「P」をつけて称呼するものとする。図2に示す構成では、上側杵103Pを下方に向けて移動させ、さらに下側杵104Pを上方に向けて移動させると、下記のような不具合が生じる。
具体的には、下側杵104P側の磁性材料の密度が上側杵103P側の磁性材料の密度より高い場合、端子部40とコイル端末311のうちの少なくとも一方が変形する。即ち、端子部40とコイル端末311の少なくとも一方のうち、コア20から突き出す部分に対しては、上下方向(Z方向)の変位が大きくなるように変形すると共に、上側臼101Pの内壁101Paの角部(図2中「〇」が付いている部分)と、端子40またはコイル端末311の下面に位置するコア20の側壁の角部(「〇」が付いている部分)との間に、端子部40またはコイル端末311をせん断させるような力が発生する。そのため、端子部40とコイル端末311の少なくとも一方が破断してしまう場合がある。
また、上側杵103P側の磁性材料の密度が下側杵104P側の磁性材料の密度より高い場合、端子部40とコイル端末311の少なくとも一方が変形する。即ち、端子部40とコイル端末311の少なくとも一方のうち、コア20から突き出す部分に対しては、上下方向(Z方向)の変位が大きくなるように変形すると共に、下側臼102Pの内壁102Paの角部(図2中「×」が付いている部分)と、端子40またはコイル端末311の上面に位置するコア20の側壁の角部(「×」が付いている部分)との間に、端子部40またはコイル端末311をせん断させるような力が発生する。そのため、端子部40またはコイル端末311が破断してしまう場合もある。
このような問題に対して、本実施の形態では、図1および図3に示すような金型100を用いて、磁性素子10を製造している。図3は、図1における端子部40の付け根側のB部付近を拡大して示す図である。図1および図3に示すように、上側臼101の内壁101aと、下側臼102の内壁102aとは、筒状部Sの中心に対する距離が異なっている。そして、その距離の相違によって、筒状部Sには端子部40またはコイル端末311を挟んで段差105が形成されている。
換言すると、図3に示すように、端子部40またはコイル端末311の付け根側では、上側臼101の内壁101aが上下方向に沿う線と、下側臼102の内壁102aが上下方向に沿う線とは、同じ直線上には位置しておらず、X方向において距離Lだけ離れた位置に位置している。そのため、上側臼101と下側臼102の境界部分には、段差105が形成されている。
そのため、磁性素子10のコア20の側面21には、金型100の段差105が転写される。すなわち、コア20の側面21には、段差を有する凹部が形成される状態となっている。
(段差105の作用効果について)
このような段差105の存在により、次のような作用効果を生じさせることができる。すなわち、仮に上側杵103側の磁性材料の密度が下側杵104側の磁性材料の密度よりも高い場合には、端子部40またはコイル30の端部が下側杵104側に変形するとともに、段差105付近では、端子部40またはコイル30の端末311と、磁性材料とが、下方に向かって押し下げられる状態となる。しかし、この押し下げは、端子部40またはコイル30の端部の上に位置するコア20の側壁の角部が段差105で受け止められるので、そのような押し下げが有効に防止可能となる。
また、段差105で荷重を受け止めることにより、端子部40をせん断させるせん断荷重が小さくなり、それによって端子部40が破断してしまうのを有効に防止可能となる。
これとは逆に、下側杵104側の磁性材料の密度が上側杵103側の磁性材料の密度よりも高い場合には、段差105付近では、端子部40またはコイル30の端部と、磁性材料とが、上方に向かって押し上げられるのを受け止められない。しかしながら、端子部40においては、内壁101a側と、段差105と、凹部を有するコア20の側面21との間に、応力を逃すための空間が形成されている。そのため、従来構成と比較して、せん断応力の応力集中を防ぐことが可能となる。そのため、端子部40が破断するのを有効に防止可能となる。
<2.磁性素子10の第1構成例について>
次に、本実施の形態に係る磁性素子10の第1構成例について説明する。なお、以下の説明においては、第1構成例に係る磁性素子10を、磁性素子10Aと称呼し、また磁性素子10Aの各部位についても、必要に応じて符号「A」をつけて称呼するものとする。図4は、第1構成例に係る磁性素子10Aの構成を示す斜視図である。図5は、第1構成例に係る磁性素子10Aの構成を示す斜視図であり、端末311および端子部40Aを折り曲げる前の状態を示す斜視図である。図6は、第1構成例に係る磁性素子10Aのコア20Aの構成を示す斜視図である。
第1構成例に係る磁性素子10Aにおいても、コア20A、コイル30(図4〜図6においては、コイル30を構成する導線31の端末311のみ図示)、および端子部40Aを構成要素としている。
図4から図6に示すように、コア20Aの側面21Aには、複数の凹部が設けられている。それら凹部のうち、側面21Aのそれぞれの端部寄りの部位には、それぞれ端子用凹部211Aが設けられている。すなわち、端子用凹部211Aは、一対設けられている。端子用凹部211Aは、コア20Aの内部に入り込んでいる端子部40Aが外部に突出する境界に位置している。すなわち、境界である端子部40よりも下方側は、最も外面側の側面21Aとなっているが、境界である端子部40Aよりも上方側には、側面21Aよりも窪んでいる端子用凹部211Aが設けられている。
また、側面21Aの幅方向(Y方向)の中央側の部位には、導線用凹部212Aが設けられている。導線用凹部212Aは、コイル30を形成する導線31の端末311を位置・収容させるための凹部である。すなわち、図5に示す磁性素子10Aの構成では、端子部40Aおよび端末311は、折り曲げられる前の状態となっているが、図4に示すように、磁性素子10Aの完成品においては、端子部40は、コア20Aの底面に向かうように折り曲げられる。そして、導線用凹部212Aは、折り曲げられた端末311が入り込むための凹部となっている。
なお、図4および図5に示す構成では、導線用凹部212Aは、端子用凹部211Aよりも凹み深さが大きくなるように設けられている。しかしながら、導線用凹部212Aは、端末311を入り込ませることが可能であれば、端子用凹部211Aと同程度の凹み深さとしても良く、また端子用凹部211Aよりも凹み深さが小さくても良い。
なお、端子用凹部211Aおよび導線用凹部212Bは、コア凹部に対応する(後述する端子用凹部211B,211Cおよび導線用凹部212B,212Cにおいても同様)。
また、端子部40Aは、コア20Aに入り込んでいる部位(図示省略)、およびコア20Aから突出している一対の(二股状の)付け根部分41Aは、幅狭に設けられている。しかしながら、一対の付け根部分41Aから下方に向かうと、端子部40Aは二股状を維持しつつも幅広な幅広部42Aとなっているが、その二股状の幅広部42Aの間であって側面21Aの中央側は、端子用切欠部43Aとなっている。端子用切欠部43Aは、端末311が位置する部分であり、下方に所定長さを有している。
そして、この端子用切欠部43Aの終端付近では、二股状の幅広部42Aが合流した合流部44Aとなっている。合流部44Aは、付け根部分41Aよりは十分に幅広に設けられている。さらに、合流部44Aよりも下方側からは、コア20Aの底面に向かうように折り曲げられた実装部45Aとなっている。実装部45Aは、実装基板への取り付けの際に、リフロー等によって実装基板に電気的に接続される部分である。
ここで、図4に示すように、端子用凹部211Aには、端子部40Aは入り込まない。なお、この端子部40Aの折り曲げは、加圧成形工程後に行われる折り曲げ工程に対応する。この端子用凹部211Aの存在により、端子部40Aは上述通り、加圧成形工程においても破断せず、かつ、端子部40Aは、側面21Aにきれいに沿うように曲げることができる。
<3.磁性素子10の第2構成例について>
次に、本実施の形態に係る磁性素子10の第2構成例について説明する。なお、以下の説明においては、第2構成例に係る磁性素子10を、磁性素子10Bと称呼し、また磁性素子10Bの各部位についても、必要に応じて符号「B」をつけて称呼するものとする。図7は、第2構成例に係る磁性素子10Bの構成を示す斜視図である。図8は、第2構成例に係る磁性素子10Bのコア20Bの構成を示す斜視図であり、コア20Bを下方側から見た状態を示す図である。
図7および図8に示すように、第2構成例に係るコア20Bでは、端子用凹部211Bと導線用凹部212Bとが一体的に設けられている。すなわち、図8に示すように、端子用凹部211Bは大面積に設けられていて、その端子用凹部211Bの内部に導線用凹部212Bが設けられている。そして、導線用凹部212Bは、端子用凹部211Bよりも一層凹むように設けられている。
その他、コア20Bには、極性表示のために、隅角部の一部を、切り落とした切り落とし部22Bも設けられている。
図9は、端子部40Bの構成を示す斜視図である。図7および図9に示すように、第2構成例の端子部40Bでは、上述した付け根部分41Aに対応する一対の(二股状の)付け根部分41Bが存在し、かつ上述した端子用切欠部43Aに対応する端子用切欠部43Bも設けられている。また、合流部44Aに対応する合流部44Bも設けられていて、さらに実装部45Aに対応する実装部45Bも設けられている。しかしながら、図7に示すように、端子部40Bは、全体的には幅広の直線形状に設けられており、磁性素子10Bの端子部40Aとは形状が大きく異なっている。
ここで、図7に示すように、一対の(二股状の)付け根部分41Bのうち、一方の付け根部分41Bの外側から、他方の付け根部分41Bの外側までの寸法M1は、合流部44Bの幅方向(Y方向)の寸法M2よりも小さく設けられている。すなわち、それぞれの付け根部分41Bにおいては、その外側が合流部44Bの外側よりも幅方向の中央側に向かって凹んでいる。そのため、次のような作用効果を生じさせることができる。
すなわち、磁性材料の加圧成形時には、磁性材料が端末311と付け根部分41Bの間にも位置するが、加圧成形の際の圧力により、一対の付け根部分41Bが、それぞれ幅方向の外側に向かって開くように変形する場合がある。すると、仮に上述した寸法M1が寸法M2と等しい場合には、付け根部分41Bが金型100につっかえてしまい、加圧成形後の磁性素子10Bが、金型100から抜け難くなる虞がある。そのような金型100からの抜け難さを防止するために、一方の付け根部分41Bの外側から、他方の付け根部分41Bの外側までの寸法M1を、合流部44Bの幅方向(Y方向)の寸法M2よりも小さく設け、加圧成形時に付け根部分41Bが広がるように変形するのを許容するようにしている。
第2構成例の磁性素子10Bにおいては、コア20Bが上述のような構成を採用することにより、端子用凹部211Bに端子部40Bを位置・収容させることができる。そのため、側面21Bから端子部40Bが外側に突出するのを防止することができ、磁性素子10BのX方向における寸法を低減することができる。
加えて、端子用凹部211Bには、この端子用凹部211Bからさらに凹むように導線用凹部212Bが設けられている。そのため、導線31の端末311を導線用凹部212Bに逃がすことが可能となる。
<4.磁性素子10の第3構成例について>
次に、本実施の形態に係る磁性素子10の第3構成例について説明する。なお、以下の説明においては、第3構成例に係る磁性素子10を、磁性素子10Cと称呼し、また磁性素子10Cの各部位についても、必要に応じて符号「C」をつけて称呼するものとする。図10は、第3構成例に係る磁性素子10Cの構成を示す斜視図である。図11は、第3構成例に係る磁性素子10Cのコア20Cの構成を示す斜視図であり、コア20Cを下方側から見た状態を示す図である。
図9および図10に示すように、第3構成例に係るコア20Cにおいても、上述した第2構成例に係る端子用凹部211Bと導線用凹部212Bと同様に、端子用凹部211Cと導線用凹部212Cとが一体的に設けられている。さらに、コア20Cの側面21Cには、上述した端子用凹部211Bと導線用凹部212B以外に、上方端子凹部213Cと上方導線凹部214Cも設けられている。上方端子凹部213Cは、端子用凹部211Cよりも上方に向かって凹んでいる凹部であり、この上方端子凹部213Cには、端子部40Cの付け根部分41Cが位置する。また、上方導線凹部214Cは導線用凹部212Cよりも上方に向かって凹んでいる凹部であり、この上方導線凹部214Cには端末311が位置する。
なお、上方端子凹部213Cと上方導線凹部214Cも、上述した端子用凹部211Cと導線用凹部212Cと一体的に設けられている。また、これら上方端子凹部213Cおよび上方導線凹部214Cも、コア凹部に対応する。
さらに、コア20Cの底面23Cには、実装部45Cが入り込むための実装用凹部231Cが設けられている。実装用凹部231Cは、底面23Cよりも上方に向かうように凹んでいる部分であり、端子用凹部211Cと連続するように設けられている。
また、端子部40Cは、上述した第2構成例の端子部40Bと類似した形状となっている。一方、端子部40Cにおいては、一方の付け根部分41Cの外側から、他方の付け根部分41Cの外側までの寸法M1は、合流部44Cの幅方向(Y方向)の寸法M2と同等に設けられている。しかしながら、端子部40Cにおいても、かかる寸法M1と寸法M2とが等しくならないように設けても良い。
このような構成の磁性素子10Cにおいては、上方端子凹部213Cには、端子部40Cの付け根部分41Cが入り込み、さらに上方導線凹部214Cには、端末311が入り込んでいる。このため、金型100での磁性材料の加圧成形時に、端末311と付け根部分41Cの間に、磁性材料が入り込むのが許容され、金型100の形状を簡易にすることが可能となる。
10,10A〜10C,100P…磁性素子、20,20A〜20C…コア、21,21A〜21C…側面、22B…切り落とし部、23C…底面、30…コイル、31…導線、311…端末、40,40A〜40C…端子部、41A〜41C…付け根部分、42A…幅広部、43A,43,43B…端子用切欠部、44A〜44C…合流部、45A〜45C…実装部、100…金型、101…上側臼、101a,102a…内壁、102…下側臼、103…上側杵、104…下側杵、105…段差、211A〜211C…端子用凹部(コア凹部に対応)、212A〜212C…導線用凹部(コア凹部に対応)、213C…上方端子凹部(コア凹部に対応)、214C…上方導線凹部(コア凹部に対応)、231C…実装用凹部、S…筒状部

Claims (3)

  1. 磁性材料を用いて磁性素子を製造する磁性素子の製造方法であって、
    筒状の上側臼と、筒状の下側臼との間に、端子部とコイルの端末を挟持させると共に、それら上側臼と下側臼により構成される筒状部にコイルが配置される挟持工程と、
    前記挟持工程の後に、磁性材料を前記筒状部に充填する充填工程と、
    前記充填工程で充填された前記磁性材料を、上側から上側杵を用い、かつ下側から下側杵を用いてそれぞれ加圧することで、前記上側臼と前記下側臼の内壁に側面が倣うコアを加圧成形する加圧成形工程と、
    を備え、
    前記上側臼の内壁と前記下側臼の内壁とは前記筒状部の中心に対する距離が異なり、その距離の相違によって前記筒状部には前記端子部を挟んで段差が形成され、
    前記下側臼のうち前記端子部および前記端末が位置する部分は、フラットな形状に設けられていて、
    前記筒状部の段差の転写によって、前記加圧成型工程では、
    前記コアの外側面に前記端子部が入り込むと共に前記上側臼と前記下側臼の突き合わせ部位を境界とする端子用凹部と、
    前記コアの外側面に当該端子用凹部の内部に前記端子用凹部よりも前記筒状部に向かって凹み、前記上側臼と前記下側臼の突き合わせ部位を境界とすると共に前記端子用凹部と一体的な導線用凹部と、
    前記コアの外側面に前記端子部を境界とし、前記端子用凹部と一体的である共に前記端子用凹部よりも前記上側に凹んでいる上方端子凹部と、
    前記コアの外側面に前記端末を境界とし、前記導線用凹部と一体的である共に前記導線用凹部よりも前記上側に凹んでいる上方導線凹部と、
    が形成される、
    ことを特徴とする磁性素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の磁性素子の製造方法であって、
    前記端子部を前記端子用凹部に入り込ませると共に前記端末を前記導線用凹部に入り込ませるように折り曲げる折り曲げ工程を更に備える、
    ことを特徴とする磁性素子の製造方法。
  3. 請求項2記載の磁性素子の製造方法であって、
    前記端子部のうち前記コア側である付け根部分は、二股に分かれて設けられていて、その二股の間には、前記端子部を切り欠いた端子用切欠部が設けられていて、
    前記端末は前記端子用切欠部に位置すると共に、
    前記折り曲げ工程では、前記端末が前記端子部よりも前記コアの外側面に位置するように、前記端末および前記端子部が折り曲げられている、
    ことを特徴とする磁性素子の製造方法。
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