JP6545220B2 - 天井下地構造及び天井下地構造の施工方法 - Google Patents

天井下地構造及び天井下地構造の施工方法 Download PDF

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本発明は、天井下地構造及び天井下地構造の施工方法に関する。さらに詳しくは、野縁受と、前記野縁受の下面で交差する交差部材と、前記野縁受と前記交差部材を連結する連結部材とを備える天井下地構造及び天井下地構造の施工方法に関する。
従来、上述の如き天井用クリップとして、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。図17(a)に示すように、このクリップ203は一対のクリップ金具230A,230Bからなり、野縁受201と野縁202とを連結する。同図(b)に示すように、クリップ金具230は、垂直基板部231の側面からL字形に曲折して前方へ突出するビス止め突片234を有する。また、このビス止め突片234と垂直基板部231との間には、野縁202のリップ部221を跨ぐ跨嵌部236が形成されている。そして、図18(a)の如く、ビス止め突片234は、野縁202の側壁部202aの外面にビス206によりビス止めされる。
ところで、地震による揺れ等によって、図面上右方向(野縁202の長手方向)に負荷Fが掛かった場合(図18(b))、野縁202は右方向へ移動しようとする。クリップ金具230Aのビス止め突片234は、野縁202にビス止めされているので、その動きに追従して移動する。一方、ビス止め突片234に対向する垂直基板部231の反対側は、野縁202に固定されていないので、野縁202の動きに追従しない。また、クリップ金具230Bは、野縁受201によって移動が規制させる。これらクリップ金具230A,Bは、図17(a)に示す如く、ボルトで連結固定されている。従って、図18(b)(c)の如く、クリップ金具230Aが捩れるように変形し、野縁受201に対し開きが生じる。次に、左方向に負荷Fが掛かった場合(図18(d))、上述と同様の現象が生じ、クリップ金具230Bが捩れるように変形する。地震等の揺れでは上記現象が繰り返され、クリップ203は大きく変形する(図18(e))。その結果、野縁202のリップ部221との係合が外れたり、野縁受201の保持が不十分となる可能性があり、より高い耐震性が望まれていた。
なお、上記クリップ金具230において、図17(c)に一点鎖線で示すように、垂直基板部231の他側にもビス止め突片234’を設けることは物理的には可能である。しかし、クリップ金具230は跨嵌部236をリップ部221に跨がせる構成であるため、同図に示す如く、ビス止め突片234’が野縁200の側壁部202aに衝突するので、クリップ203を取り付けることはできない。
特開2013−100704号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、耐震性の向上を図りながらも施工性に優れた天井下地構造及び天井下地構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る天井下地構造の特徴は、野縁受と、前記野縁受の下面で交差する交差部材と、前記野縁受と前記交差部材を連結する連結部材とを備える構成において、前記交差部材の下面に設けられる天井仕上材と、前記交差部材の長手方向に沿って傾斜状に設けられるブレースと、前記ブレースの下端部が固定されるブレース受材と、前記野縁受と前記ブレース受材を連結する第二の連結部材と、天井スラブ側の端部に前記ブレースの上端部が固定され前記野縁受を支持する吊材をさらに備え、前記交差部材は、野縁及びこの野縁と並行し且つ隣接する野縁の間に配設される補強材よりなり、前記ブレース受材は、前記ブレースの下端部及び前記第二の連結部材が固定される前記野縁受の長手方向に対して垂直な側面と、前記側面の裏面に対し前記野縁受の長手方向に沿って間隔をあけて対向し且つ前記吊材と前記野縁受を連結するハンガー部材が近傍に位置する第二の側面とを有し、前記側面に固定された前記第二の連結部材の近傍に前記連結部材を配置させて、前記補強材と前記ブレースとを近接させてあることにある。
また、前記補強材は、前記天井仕上材が取り付けられるウェブとこのウェブの両端から立ち上がる一対のフランジを有し、前記連結部材は、前記フランジにビス止めされる固定部を有しているとよい。
また、前記補強材は、隣接する少なくとも3本の野縁受に連結されてあるとよい。
上記目的を達成するため、本発明に係る天井下地構造の施工方法の特徴は、野縁受と、前記野縁受の下面で交差する交差部材と、前記野縁受と前記交差部材を連結する連結部材とを備える天井下地構造の施工方法であって、前記天井下地構造は、前記交差部材の下面に設けられる天井仕上材と、前記交差部材の長手方向に沿って傾斜状に設けられるブレースと、前記ブレースの下端部が固定されるブレース受材と、前記野縁受と前記ブレース受材を連結する第二の連結部材と、天井スラブ側の端部に前記ブレースの上端部が固定され前記野縁受を支持する吊材をさらに備え、前記交差部材は、野縁及びこの野縁と並行し且つ隣接する野縁の間に配設される補強材よりなり、前記ブレース受材は、前記ブレースの下端部及び前記第二の連結部材が固定される前記野縁受の長手方向に対して垂直な側面と、前記側面の裏面に対し前記野縁受の長手方向に沿って間隔をあけて対向し且つ前記吊材と前記野縁受を連結するハンガー部材が近傍に位置する第二の側面とを有し、前記側面に固定された前記第二の連結部材の近傍に前記連結部材を配置させて、前記補強材と前記ブレースとを近接させることにある。
また、前記補強材は、天井仕上材が取り付けられるウェブとこのウェブの両端から立ち上がる一対のフランジを有し、前記連結部材を前記フランジにビス止めするとよい。
上記本発明に係る天井下地構造及び天井下地構造の施工方法の特徴によれば、耐震性の向上を図りながらも施工性の向上をも可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
天井下地構造を示す斜視図である。 図1のA部拡大図である。 (a)はブレース受材近傍の取付状態を示すX方向視図であり、(b)は(a)のB部拡大図である。 (a)はブレース受材近傍の取付状態を示すY方向視図であり、(b)は(a)のC部拡大図である。 天井用クリップの取付状態を示す斜視図である。 天井用クリップの取付状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のD方向視図、(c)は(a)のE方向視図である。 天井用クリップの斜視図である。 第一基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は背面図、(e)は右側面図、(f)は左側面図である。 第二基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は背面図、(e)は右側面図、(f)は左側面図である。 天井用クリップの取付手順を説明する図である。 天井用クリップの他の実施形態に係る図5相当図である。 天井用クリップの他の実施形態に係る図6相当図である。 天井用クリップの他の実施形態に係る図7相当図である。 天井用クリップの他の実施形態に係る図8相当図である。 天井用クリップの他の実施形態に係る図9相当図である。 クリップのさらに他の実施形態を示す斜視図である。 (a)は従来の天井用クリップを用いた野縁取付構造を示す斜視図、(b)は(a)のクリップ金具を示す斜視図、(c)は(a)のクリップの取付を説明する図である。 従来の天井用クリップに対する荷重を説明する図であり、(a)は初期(正常)状態、(b)は右方向へ負荷が掛かった状態、(c)は(b)の斜視図、(d)は左方向へ負荷が掛かった状態、(e)は左右方向の負荷が掛かった後の状態を示す。
次に、図1〜10を参照しながら、本発明の第一実施形態について詳しく説明する。
[天井下地構造]
本発明に係る天井用クリップ10(以下、「クリップ」と称する。)は、図1〜4に示す如き天井下地構造1に用いられる。同図に示すように、この天井下地構造1は、大略、野縁受4と、野縁受4の下面で交差する交差部材としての野縁5とを有する。さらに、天井下地構造1は、野縁5と並設される交差部材としての補強材6と、天井スラブ2近傍と野縁受4の間でV字状に架け渡されるブレース7を有する。野縁5及び補強材6の下面には、天井仕上材9が設けられている。そして、クリップ10は、図5,6に示すように、野縁受4に対し野縁5及び補強材6をそれぞれ連結させる。
野縁受4は、図2〜5に示すように、ウェブ41の上下にフランジ42,43を有し、天井スラブ2から垂下する吊りボルト31及びハンガー32よりなる吊材3を介して複数本並列して支持されている。
野縁5は、図2〜5に示すように、野縁受4の下フランジ42の下面で野縁受4に略直交して複数配設されている。野縁5は、天井仕上材9を取り付けるウェブ51と、その両側から立ち上がる一対のフランジ52,52を有する。各フランジ52,52の上端は屈曲されて、後述のクリップ10の固定片16と係合するリップ部53が形成されている。
補強材6は、図1,2に示すように、野縁5に並行して設けられている。本実施形態において、この補強材6は、図2〜5に示すように、野縁5と同一材料、同一形状より構成され、ウェブ61と、一対のフランジ62,62と、一対のリップ部63,63を備えている。
ブレース7は、図1,2に示すように、野縁受4の長手方向Xに傾斜状に設けられる第一ブレース71と、野縁5の長手方向Yに傾斜状に設けられる第二ブレース72を備える。第一ブレース71は、一端が連結部材73により吊りボルト31の天井スラブ2側に連結されると共に、他端は野縁受4に固定されている。第二ブレース72は、一端が連結部材73により吊りボルト31の天井スラブ2側に連結されると共に、他端はブレース受材8に固定される。このブレース受材8は、野縁5及び補強材6の長手方向Yに沿って野縁受4の上フランジ43に配置され、連結部材81を介して野縁受4に固定されている。
[天井用クリップの概要]
クリップ10は、図5〜7に示すように、一対の第一、第二基板10A,10Bよりなる。第一基板10Aは、図5〜8に示すように、大略、板状の本体部11と、本体部11から上部へ延設される共に後方へ折り曲げられた折曲部12と、本体部11から下部へ延設される略T字形状の基端部13を有する。本体部11には、基端部13にかけて前方へ膨出させたリブ11aが形成されている。本体部11の略中央には、野縁受4のウェブ41に第一基板10Aを固定するためのビス19aを挿通させるビス孔11bが形成されている。
折曲部12は、図5〜9に示すように、折曲部12は、さらに上方へ向けて略鉛直方向に折り曲げられた平板状の取付片14が形成されている。取付片14には、ボルト19bを挿通させる挿通孔14aが設けられている。この折曲部12によって、一対の基板10A,10Bを対向させると、図5に示す如き各本体部11の裏面側に野縁受4を挟持する空間が形成される。
基端部13は、図5〜9に示すように、対向する一対の窪み部15,15によって本体部11の幅よりも狭く形成された幅狭部16を有する。幅狭部16の幅は、野縁5又は補強材6における対向するリップ部53,53(63,63)間距離より狭い。幅狭部16の下部17の両側部には、略直角に屈曲された平板状の固定片18が一対設けられている。一対の固定片18,18は、第一基板10Aに対し直交する方向に沿った反対方向に下部17から張り出している。そして、各固定片18は、各々が野縁5又は補強材6のフランジ52,62にビス19aにより固定可能となるように対向配置される。
本実施形態において、第一、第二基板10A,10Bは、略同一形状に形成されている。但し、図7に示すように、第二基板10Bの挿通孔14aには、第一基板10Aと異なりボルト19bと螺合するようネジ切りされ、ねじ部14bが形成されている。なお、第二基板10Bの他の構成は、第一基板10Aと同一であるので、説明を省略する。
[天井用クリップの取付手順]
次に、クリップ10の取付手順について、野縁受4と補強材6との連結を例に以下説明する。
図10(a)に示すように、第一基板10Aを補強材6内にその長手方向に対し傾斜させるようにして配置する。また、第二基板10Bを野縁受4を挟んで反対側に同様に配置する。ここで、第一、第二基板10A,10Bは、図5〜7に示すように、第一基板10Aに対し第二基板10Bを反転させて、互いの裏面側が対向するように配置する。これにより、先の折曲部12より野縁受4を受け入れる空間が形成され、クリップ10を野縁受4に取付可能となる。しかも、第一、第二基板10A,10Bの裏面を対向配置させても、各基板の各固定片18が互いに干渉し衝突することもない。
次に、図10(a)に示す如く基板10A,10Bをそれぞれ補強材6内で回転させて、同図(b)に示す如く本体部11裏面を野縁受4に当接させる。上述したように、各基板10A,10Bの幅狭部16は、補強材6の対向するリップ部63,63間距離より幅狭に形成されているので、図5に示すように、基板の回転時に本体部11がリップ部63に衝突することはない。また、幅狭部16の下部に固定片18を設けたので、各固定片18を補強材6のリップ部63の直下に位置させることができる。しかも、一対の固定片18,18は、基板に対し直交する方向(補強材6の長手方向Y)に沿って互いに反対方向へ下部17から突出しているので、固定片18がフランジ62と衝突し回転不能となることもない。
そして、図5,6に示すように、各基板10A,10Bの各取付片14を重ね合わせてボルト19bを挿通孔14aに挿通させて連結する。これにより、クリップ10を野縁受4に固定されると共に、各固定片18の上端がリップ部63に係合する。クリップ10は計4か所の固定片18を有するので、リップ部63との係合箇所が多く、より強固な連結となる。
最後に、図5,10(c)に示すように、各基板10A,10Bの本体部11が野縁受4に当接した状態で、各固定片18をフランジ62の内面にビス19aによってビス止め固定する。よって、地震等の衝撃荷重が加わったとしても、各基板の一対の固定片18,18が各々対向するフランジ62,62に固定されるので、基板10A,10Bに対する捩れる変形や、補強材6の長手方向(Y方向)へのズレは生じにくい。従って、クリップ10の変形による脱落が防止でき、耐震性が向上する。さらに、図5,6に示すように、ビス19aにより野縁受4のウェブ41に第二基板10Bの本体部11をビス止めする。これにより、野縁受4の長手方向(X方向)へのズレをも抑制でき、さらに耐震性が向上する。なお、図5は各固定部18においてビス止めする例を示すが、交差部材の手前側にビス19aを2本記載し、奥側2本は省略している。
[ブレース取付構造]
ところで、本実施形態の天井下地構造において、地震等の水平変位を抑制するためにブレース7を設け、天井の耐震性を向上させている。このブレース7に地震等による水平荷重を効率よく伝達させる必要がある。そこで、本実施形態に係る天井下地構造1においては、図2〜4に示すように、野縁5の長手方向Yに傾斜状に設けられるブレース72を固定するブレース受材8に並行して補強材6を設け、ブレース受材8を補強材6と野縁受4とを連結するクリップ10に隣接させて連結部材81を介して野縁受4に取り付けている。上述したように、クリップ10は、地震等の水平荷重に対し変形や位置ずれが抑制される。そのクリップ10に隣接してブレース72を固定したブレース受材8を配置することで、天井に生じる水平荷重をより効率よくブレースに伝達することができ、天井の耐震性をさらに向上させることが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、上記第一実施形態と同様の部材には同一の符号を付してある。
上記実施形態において、交差部材としての野縁5及び補強材6に所謂シングル野縁を用い、このシングル野縁5と同一形状の補強材6と野縁受4との連結固定を例に説明した。しかし、図1,2に示すように、天井下地構造1には、野縁として、シングル野縁5の他、シングル野縁5より幅広の所謂ダブル野縁5’と謂われる野縁も設けられる。交差部材としてのダブル野縁5’と野縁受4とを連結固定する場合、図11〜15に示す如き、天井用クリップ10’を用いる。このクリップ10’は、上記実施形態のクリップ10より幅広であるが、他の構成は上記実施形態のクリップ10と同様である。当該クリップ10’においても、上記実施形態と同等の機能を発揮する。
最後に、他の実施形態の可能性について言及する。
上記各実施形態において、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で本体部11と固定部18との間でリブ等によって適宜補強しても構わない。例えば、図16(a)に示すように、基板10Aの下部17とその下部17に略直交する固定片18との角部に略三角形の板状の補強リブ20を設け、固定片18の屈曲を抑制してもよい。また、同図(b)に示すように、基板10Aの下部17と固定片18の角部に形成された屈曲部分18aの中間部分に押しリブ21を設けることも可能である。なお、これら図示の例に限らず、クリップ10自体の強度を向上させる他の補強手段を設けることは可能である。
上記第一実施形態において、図2に示すように、ブレース受材8を交差部材としての補強材6と野縁受4とを連結するクリップ10に隣接させて野縁受4に取り付けた。しかし、補強材6に限らず、ブレース受材8を野縁5と野縁受4とを連結するクリップ10に隣接させて野縁受4に取り付けても構わない。なお、係る場合、ブレース72の一端が取り付ける吊材3のハンガー32近傍(図2上左側)に補強材6及びクリップ10を設けるとよい。
また、図1に示すように、ブレース72から離隔するに従い、クリップ10の固定片18のビス止め箇所を減少させても構わない。例えば、図1,5に示すように、ブレース受材8に最も近接する補強材6の各クリップ10では全ての固定片18をビス止め(計4か所)し、次に図6に示すように、この補強材6に近接する野縁5の各クリップ10では対向するフランジ52,52の各1か所(計2か所)でビス止めする。そして、この野縁5よりブレース受材8から離隔して配置された他の野縁5,5’においては、ビス止めしない。この施工方法では、上記実施形態と比べ、施工性(作業効率)の点で優れている。なお、ブレース受材8に接近するに従い、野縁受4と交差部材(野縁5及び補強材6)との交差部の荷重が大きくなり、それに応じてビス止め箇所を増加させているので、耐震性は確保される。もちろん、各交差部において固定片18の各所でビス止めを行っても構わない。なお、図6は各フランジ52,52の1か所でビス止めする例を示すが、交差部材の奥側のビスを省略している。
上記各実施形態において、本体部11にビス孔11bを設け、野縁受4のウェブ41に本体部11をビス止め固定した。しかし、例えば、図2に示すブレース受材8に近接する補強材6及び野縁5,5の各クリップ10では、その本体部11を野縁受4にビス止めし、この野縁5よりブレース受材8から離隔する他の野縁5,5’の各クリップ10は野縁受4にビス止めしないことも可能である。上述したように、ブレース受材8に近接するに従い、野縁受4と交差部材との交差部の荷重は大きくなり、それに応じて本体部11をビス止めするので、耐震性は確保される。また、上述の固定片18のビス止めと組み合わせて実施することで、耐震性を低下させることなく、さらに施工性を向上させることができる。
上記各実施形態において、補強材6としてシングル野縁5と同一形状のものを用いたが、ダブル野縁5’と同一形状のものを用いてもよい。さらに、交差部材としての野縁5,5’及び補強材6の形状は一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1:天井下地構造、2:天井スラブ、3:吊材、4:野縁受、5:シングル野縁(交差部材)、5’:ダブル野縁(交差部材)、6:補強材(交差部材)、7:ブレース、8:ブレース受材、9:天井仕上材、10,10’,10’’:天井用クリップ、10A,10A’:第一基板、10B,10B’:第二基板、11:本体部、11a:リブ、11b:ビス孔、12:折曲部、13:基端部、14:取付片、14a:挿通孔、14b:ねじ部、15:窪み部、16:幅狭部、17:下部、18:固定片(固定部)、18a:屈曲部分、19a:ビス、19b:ボルト、20:補強リブ、21:押しリブ、31:吊りボルト、32:ハンガー、41:ウェブ、42:下フランジ、43:上フランジ、51:ウェブ、52:フランジ、53:リップ部、61:ウェブ、62:フランジ、63:リップ部、71:第一ブレース、72:第二ブレース、73:連結部材、81:連結部材、F:負荷、X:野縁受長手方向、Y:交差部材長手方向、Z:鉛直方向

Claims (5)

  1. 野縁受と、前記野縁受の下面で交差する交差部材と、前記野縁受と前記交差部材を連結する連結部材とを備える天井下地構造であって、
    前記交差部材の下面に設けられる天井仕上材と、前記交差部材の長手方向に沿って傾斜状に設けられるブレースと、前記ブレースの下端部が固定されるブレース受材と、前記野縁受と前記ブレース受材を連結する第二の連結部材と、天井スラブ側の端部に前記ブレースの上端部が固定され前記野縁受を支持する吊材をさらに備え、
    前記交差部材は、野縁及びこの野縁と並行し且つ隣接する野縁の間に配設される補強材よりなり、
    前記ブレース受材は、前記ブレースの下端部及び前記第二の連結部材が固定される前記野縁受の長手方向に対して垂直な側面と、前記側面の裏面に対し前記野縁受の長手方向に沿って間隔をあけて対向し且つ前記吊材と前記野縁受を連結するハンガー部材が近傍に位置する第二の側面とを有し、
    前記側面に固定された前記第二の連結部材の近傍に前記連結部材を配置させて、前記補強材と前記ブレースとを近接させてある天井下地構造。
  2. 前記補強材は、前記天井仕上材が取り付けられるウェブとこのウェブの両端から立ち上がる一対のフランジを有し、前記連結部材は、前記フランジにビス止めされる固定部を有する請求項1記載の天井下地構造。
  3. 前記補強材は、隣接する少なくとも3本の野縁受に連結されてある請求項1又は2記載の天井下地構造。
  4. 野縁受と、前記野縁受の下面で交差する交差部材と、前記野縁受と前記交差部材を連結する連結部材とを備える天井下地構造の施工方法であって、
    前記天井下地構造は、前記交差部材の下面に設けられる天井仕上材と、前記交差部材の長手方向に沿って傾斜状に設けられるブレースと、前記ブレースの下端部が固定されるブレース受材と、前記野縁受と前記ブレース受材を連結する第二の連結部材と、天井スラブ側の端部に前記ブレースの上端部が固定され前記野縁受を支持する吊材をさらに備え、
    前記交差部材は、野縁及びこの野縁と並行し且つ隣接する野縁の間に配設される補強材よりなり、
    前記ブレース受材は、前記ブレースの下端部及び前記第二の連結部材が固定される前記野縁受の長手方向に対して垂直な側面と、前記側面の裏面に対し前記野縁受の長手方向に沿って間隔をあけて対向し且つ前記吊材と前記野縁受を連結するハンガー部材が近傍に位置する第二の側面とを有し、
    前記側面に固定された前記第二の連結部材の近傍に前記連結部材を配置させて、前記補強材と前記ブレースとを近接させる天井下地構造の施工方法。
  5. 前記補強材は、天井仕上材が取り付けられるウェブとこのウェブの両端から立ち上がる一対のフランジを有し、前記連結部材を前記フランジにビス止めする請求項4記載の天井下地構造の施工方法。
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