JP6541181B2 - クローラ走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械等の作業車両に設けられるクローラ走行装置の技術分野に関するものである。
一般に、建設機械等の作業車両に設けられる走行装置として、走行体フレームの前後端部に設けられる遊動輪と駆動輪とのあいだにクローラを懸回するとともに、クローラの接地側の移送ガイドをする下部ローラと、反接地側の移送ガイドをする上部ローラとを備えて構成されるクローラ走行装置が知られている。
このようなクローラ走行装置では、例えば柔らかい地面を走行したような場合に、クローラによって巻上げられた泥土が走行体フレームの上面に堆積しやすく、特に上部ローラの周囲は、該上部ローラを走行体フレーム体に支持せしめるための支持部材が泥土の排出の邪魔になって泥土が滞留しやすい。そして、該滞留した泥土が乾燥して上部ローラに固着することで上部ローラの回転が損なわれて、クローラとの摩擦により上部ローラが偏摩耗してしまうという問題があった。
そこで従来、上部ローラのローラ軸両端部を、側面視略冂字形状の左右一対の支持部材(支持受け体)を介して走行体フレームに支持せしめたものが提唱されている(例えば、特許文献1参照)。このものでは、支持部材が泥土の排出の妨げになることは殆ど無く、これにより上部ローラの周囲に泥土が滞留してしまうことを回避できるとともに、上部ローラの清掃をしやすいという利点がある。
一方、上部ローラの前側と後側とに土塊類侵入防止板を設け、該土塊類侵入防止板によって上部ローラと走行体フレームとの間に土塊類が侵入するのを防止するようにした技術(例えば、特許文献2参照。)や、走行体フレームの外側面にクローラカバーを取付け、該クローラカバーによってクローラの内側に多量の泥土が入り込まないようにした技術(例えば、特許文献3参照。)も知られている。
特開2003−175866号公報 実開昭51−82235号公報 実開平6−22173号公報
しかしながら、前記特許文献1のものは、前述したように、上部ローラの周囲に泥土が滞留してしまうことを回避できる一方で、上部ローラに泥土がかかってしまうことを防止することについては配慮されていないため、上部ローラに泥土が付着しやすく、頻繁に清掃しないと、上部ローラに乾燥した泥土が固着して上部ローラの回転不良を招来してしまう惧れがある。
一方、前記特許文献2のものは、前後の土塊類侵入防止板が、上部ローラを支持するべく走行体フレームに溶接固着されたブラケットに一体形成されているため、前後の土塊類侵入防止板のあいだに泥土が滞留してしまったような場合に、土塊類侵入防止板を取り外して清掃することができず、清掃性に劣るうえ、土塊類侵入防止板を既存のクローラ走行装置に後付けすることはできない。しかもこのものでは、前後の土塊類侵入防止板の下端部と走行体フレームの上面とのあいだに小間隙しかなく、そのうえ上部ローラの左右はブラケットによって塞がれているため、前後の土塊類侵入防止板と左右のブラケットのあいだに泥土が滞留しやすいという問題もある。
また、前記特許文献3のものは、上部ローラ全体がクローラカバーの上縁部よりも上方に位置しているため、クローラによって巻上げられた泥土が上部ローラにかかってしまうことを防止できず、而して、前記特許文献1のものと同様に、上部ローラに泥土が固着して回転不良を招来してしまうという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行体フレームの前後端部に設けられる遊動輪と駆動輪とのあいだにクローラを懸回してなるクローラ走行装置において、前記クローラの反接地側の移送ガイドをする上部ローラを、ローラ軸の左右端部が取付けられるローラ取付部を有した支持部材を介して走行体フレームに支持せしめる一方、該支持部材に上部ローラの周囲を覆うローラカバーを取付けるにあたり、ローラカバーは、上部ローラの前後左右を覆う前後左右の面を有するとともに、これら前後左右の面は、上端部が上部ローラのローラ軸の上端部よりも高位で、下端部が上部ローラのローラ体の下端部よりも低位で且つ走行体フレームの上面とのあいだに間隙を存するように設定されていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、支持部材は、上部ローラのローラ軸の端部が取付けられるローラ取付部と、該ローラ取付部の前後両端部から垂下され、下端部が走行体フレームに固定される前後の脚片とを備えた左右一対の支持ステーにより構成されることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、ローラカバーは、ローラ軸をローラ取付部に取付けるための取付けボルトで共締めして支持部材に取付けたことを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、ローラカバーの前後左右の面は、該前後左右の面の上縁部から上部ローラ側に向けて張り出す内フランジ部が一体形成されていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項5の発明は、請求項4において、上部ローラのローラ体の左右両側部には、クローラの内周側のリンク部材に外嵌する太径部が形成される一方、ローラカバーの前後の面に形成された内フランジ部には、前記ローラ体の太径部に対向する部位に凹部が形成されていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項6の発明は、請求項4または5において、ローラカバーの前後左右の面は、前後の面の内フランジ部が左右の面の内フランジ部の上側となる状態で組付けられていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項7の発明は、請求項4乃至6の何れか一項において、上部ローラのローラ軸の左右端部には、ローラ軸を支持部材に取付けるための取付けボルトが貫通するボス部が設けられる一方、ローラカバーの左右の面に形成される内フランジ部は、前記ボス部に当接するとともに取付けボルトが挿通される貫通孔を有することを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項8の発明は、走行体フレームの前後端部に設けられる遊動輪と駆動輪とのあいだにクローラを懸回してなるクローラ走行装置において、前記クローラの反接地側の移送ガイドをする上部ローラを、ローラ軸の左右端部が取付けられるローラ取付部を有した支持部材を介して走行体フレームに支持せしめる一方、該支持部材に上部ローラの周囲を覆うローラカバーを取付けるにあたり、ローラカバーは、上部ローラの前後左右を覆う前後左右の面を有した四角形状をしているとともに、該ローラカバーの四隅部に補強部を設けたことを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項9の発明は、請求項8において、ローラカバーの左前側隅部の補強部と右前側隅部の補強部とのあいだ、および左後側隅部の補強部と右後側隅部の補強部とのあいだに補強板を懸架したことを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項10の発明は、請求項9において、上部ローラのローラ体の左右両側部には、クローラの内周側のリンク部材に外嵌する太径部が形成される一方、補強板は、ローラカバーの前後の面から上部ローラ側に向けて張り出すように設けられるとともに、上記ローラ体の太径部に対向する部位に凹部が形成されていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項11の発明は、請求項9または10において、補強板の高さ位置は、上部ローラの軸心位置と同レベル位置となるように設定されていることを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項12の発明は、請求項8乃至11の何れか一項において、上部ローラのローラ軸の左右端部には、ローラ軸を支持部材に取付けるための取付けボルトが貫通するボス部が設けられる一方、ローラカバーの左右の面には、該左右の面の上縁部から上部ローラ側に向けて張り出す内フランジ部が一体形成され、該内フランジ部は、前記ボス部に当接するとともに取付けボルトが挿通される貫通孔を有することを特徴とするクローラ走行装置である。
請求項1の発明とすることにより、ローラカバーによって上部ローラの前後左右を確実に覆うことができるとともに、ローラカバーが走行フレームの上面を流れる泥土の排出の妨げになってローラカバーの周囲に泥土が滞留してしまうことを防止できる。
請求項2の発明とすることにより、支持部材の周囲に泥土が滞留してしまうことを確実に低減できる。
請求項3の発明とすることにより、ローラカバーを取付けるための専用の取付け部材やボルトが不要で、コストの低減に寄与できるうえ、ローラカバーの取付け作業を上部ローラの取付け作業と同時に行えることになって、作業効率の向上に貢献できる。しかも、既存のクローラ走行装置に後付け的にローラカバーを取付けることも簡単にできるうえ、清掃等のメンテナンス時には支持部材から容易に取外すことができて、メンテナンス性にも優れる。
請求項4の発明とすることにより、上方からの泥土が上部ローラにかかってしまうことや、ローラカバーの内側に泥土が入り込んでしまうことを防止できる。
請求項5の発明とすることにより、前後の面の内フランジ部と上部ローラとの間隙をなるべく小さくするべく内フランジ部の先端側を上部ローラに近接させても、該内フランジ部がローラ体の太径部に干渉してしまうことを回避できる。
請求項6の発明とすることにより、クローラ走行装置の走行中に走行方向に沿って流れる泥土は、上側になっている前後の面の内フランジ部にガイドされる状態で後方あるいは前方に流れることになって、前後の面の内フランジ部と左右の面の内フランジ部との接合部分に泥土が詰まってしまうことを確実に軽減できる。
請求項7の発明とすることにより、取付けボルトで共締めするローラカバーの取付けを、簡単に行うことができる。
請求項8の発明とすることにより、ローラカバーの四隅部の強化が図れて、泥土の荷重を受けても、前後左右の面同士を溶接する溶接部に無理な応力がかかってしまうことなく、強固な構造のローラカバーとすることができる。
請求項9の発明とすることにより、クローラ走行装置の走行中に走行方向に沿って流れる泥土の荷重を補強板で受け止めることができることになって、より強固な構造のローラカバーとすることができる。
請求項10の発明とすることにより、ローラカバーの内側に泥土が入り込んでしまうことを防止できるとともに、補強板と上部ローラとの間隙をなるべく小さくするべく補強板の前後内方側縁部を上部ローラに近接させても、該内フランジ部がローラ体の太径部に干渉してしまうことを回避できる。
請求項11の発明とすることにより、補強板が泥土の荷重等により仮に曲がったとしても、該曲がった補強板が上部ローラに干渉してしまうことを確実に回避できる。
請求項12の発明とすることにより、取付けボルトで共締めするローラカバーの取付けを、簡単に行うことができる。
クローラ走行装置を装備した油圧ショベルの側面図である。 上部ローラが取付けられた走行体フレームの側面図である。 ローラカバーの取付けを示す上部ローラ取付け部分の側面図である。 ローラカバーが取付けられた上部ローラ取付け部分の正面図である。 ローラカバーが取付けられた上部ローラ取付け部分の斜視図である。 第二の実施の形態におけるローラカバーが取付けられた上部ローラ取付け部分の斜視図である。 第三の実施の形態におけるローラカバーが取付けられた上部ローラ取付け部分の斜視図である。 第三の実施の形態のローラカバーを下方から視た斜視図である。 (A)は第三の実施の形態において取付けボルトを挿入する前の段階のローラカバーおよび上部ローラ取付け部分の側面図であって、ローラカバーの右面を省略した図、(B)は第三の実施の形態におけるローラカバーが取付けられた上部ローラ取付け部分の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は作業機械の一例である油圧ショベルに装備されるクローラ走行装置であって、該クローラ走行装置1の骨組を構成する走行体フレームは、前後方向に長尺な左右一対のトラックフレーム2と,これら左右のトラックフレーム2同士を連結すると共に旋回装置3を介して上部旋回体4を支持するベースフレーム5とを一体化して形成されている。そして、左右のトラックフレーム2の前端部には遊動輪(アイドラ)6が、後端部には駆動輪(駆動スプロケット)7がそれぞれ取付けられ、これら遊動輪6と駆動輪7との間にはクローラ(トラック、履帯、無限軌道帯)8が懸回されている。さらに、トラックフレーム2の下部には、クローラ8の接地側の移送ガイドを行う複数の下部ローラ(トラックローラ)9が取付けられており、また、トラックフレーム2の上部には、クローラ8の反接地側の移送ガイドを行う上部ローラ(キャリアローラ)10が取付けられている。尚、上記トラックフレーム2およびベースフレーム5は、本発明の走行体フレームを構成する。また、本実施の形態の説明において、前後左右の方向は、トラックフレーム2の長尺方向を前後方向とし、遊動輪6の取付け側を前側、駆動輪7の取付け側を後側とする。また、トラックフレーム2の長尺方向と直交する方向を左右方向とする。
前記上部ローラ10は、左右方向を向くローラ軸10aと、該ローラ軸10aに軸受(図示せず)を介して回転自在に外嵌されるローラ体10bとを備えて構成されているが、該ローラ体10bの左右両側部には、クローラ8の内周側のリンク部材8aに外嵌する太径部10cが形成されている。また、ローラ軸10aの左右端部は、ローラ体10bの左右端よりも左右外方に突出しており、そして、該ローラ軸10aの左右端部には、ローラ軸10aを後述する支持部材11に取付けるための左右の軸支部10dが組付けられているとともに、該左右の軸支部10dには前後一対のボス部10eが形成されており、該ボス部10eには、後述する取付けボルト12が貫通するボルト孔10fが上下方向貫通状に穿設されている。
前記支持部材11は、上部ローラ10のローラ軸10aの左右端部をトラックフレーム2に支持せしめるためのものであって、左右一対の支持ステー11L、11Rを用いて構成されている。これら左右の支持ステー11L、11Rは、それぞれ、前後方向を向き、ローラ軸10aの端部が取付けられるローラ取付部11aと、該ローラ取付部11aの前後両端部から垂下され、下端部がトラックフレーム2の上面2aに溶接等により固定される前後の脚片11bとから構成される左右側面視略冂形状のものであるが、本実施の形態においては、左右方向外方に位置する支持ステー11Rまたは11L(右側のトラックフレーム2においては右側支持ステー11R、左側のトラックフレーム2においては左側支持ステー11L)の前後の脚片11bは、ローラ取付部11aの前後両端部から下側ほど拡開するよう傾斜状に垂下してから略垂直方向に垂下しており、また、左右方向内側に位置する支持ステー11Lまたは11R(右側のトラックフレーム2においては左側支持ステー11L、左側のトラックフレーム2においては右側支持ステー11R)の前後の脚片11bは、ローラ取付部11aの前後両端部から略垂直方向に垂下している。そして、前記左右の支持ステー11L、11Rのローラ取付部11aの上面に、上部ローラ10の左右の軸支部10dに形成された前後一対のボス部10eの下面を当てがった状態で、取付けボルト12をボス部10eの上方側からボルト孔10fに挿入して、ローラ取付部11aに形成されたネジ孔11cに螺入することで、上部ローラ10のローラ軸10aの左右端部が左右の支持ステー11L、11Rのローラ取付部11aにそれぞれ取付けられるようになっている。尚、前記取付けボルト12によりローラ軸10aをローラ取付部11aに取り付ける場合には、後述するように、ローラカバー13も取付けボルト12で共締めされるようになっている。また、本実施の形態では、左右の支持ステー11L、11Rの脚片11bは何れもトラックフレーム2に固定されているが、左右の支持ステー11L、11Rのうち左右方向内側に位置する支持ステー11Lまたは11R(右側のトラックフレーム2においては左側支持ステー11L、左側のトラックフレーム2においては右側支持ステー11R)を、トラックフレーム2と共にクローラ走行装置1の走行体フレームを構成するベースフレーム5の上面に固定する構造にすることもできる。
一方、13は上部ローラ10の周囲を覆うローラカバーであって、該ローラカバー13は、上部ローラ10の前後左右を覆う前後左右の面13a〜13dを有し、これら前後左右の面13a〜13dを溶接等により一体的に組付けて四角形状に形成されるとともに、前後左右の各面13a〜13dには、該前後左右の面13a〜13dの上縁部から上部ローラ10側に向けて張り出す内フランジ部13e〜13hが一体形成されているが、これら内フランジ部13e〜13h同士も溶接により固定されていて、強固な構造になっている。さらに、左面13cおよび右面13dの内フランジ部13g、13hには、前記取付けボルト12が挿入される貫通孔13iが穿設されている。
そして、前記ローラカバー13を取り付ける場合には、上部ローラ10のローラ軸10aを支持部材11のローラ取付部11aに取付けるときに取付けボルト12を挿入する前の段階、つまり、上部ローラ10の軸支部10dに形成されたボス部10eの下面をローラ取付部11aの上面に当てがった状態で、上部ローラ10の上側からローラカバー13を被せて、左面13cおよび右面13dの内フランジ部13g、13hの下面を上部ローラ10のボス部10eの上面に当接させ、ボス部10eに形成されたボルト孔10fと左面13cおよび右面13dの内フランジ部13g、13hに形成された貫通孔13iとを位置合わせする。この状態で、ローラカバー13の上方側から内フランジ部13g、13hの貫通孔13iに取付けボルト12を挿入し、ボス部10eのボルト孔10fを貫通させて、ローラ取付部11aのネジ孔11cに螺入する。これによりローラカバー13は、上部ローラ10のローラ軸10aを支持部材11のローラ取付部11aに取付けるための取付けボルト12で共締めされる状態で、支持部材11に取付けられるようになっている。
そして、前記ローラカバー13を支持部材11に取付けた状態で、該ローラカバー13の前後左右の面13a〜13dによって上部ローラ10の前後左右が覆われるとともに、前後左右の面13a〜13dの上縁部から上部ローラ10側に向けて張り出すように形成された内フランジ部13e〜13hによって、該内フランジ部13e〜13hよりも下方に位置する部分の上部ローラ10の上方が覆われるようになっているが、これら前後左右の面13a〜13dの上端部位置(内フランジ部13e〜13hの上面位置)は、クローラ8に干渉しない範囲でなるべく高い位置となるよう上部ローラ10のローラ軸10aの上端部位置よりも高位となるように設定されている。また、前後左右の面13a〜13dの下端部位置は、ローラカバー13によって上部ローラ10の下端部まで覆われるように上部ローラ10のローラ体10bの下端部よりも低位で、且つトラックフレーム2の上面との間に間隙を有するように設定されている。これにより、ローラカバー13がクローラ8に干渉しない範囲で、該クローラカバー13によって上部ローラ10の前後左右および上方の大部分を覆うことができ、これによって、上部ローラ10に泥土がかかってしまうことを有効に防止できる一方で、前後左右の面13a〜13dの下端部がラックフレーム2の上面との間に間隙を有していることによって、ローラカバー13がトラックフレーム2上の泥土の排出の邪魔にならないように構成されている。
さらに、前記ローラカバー13の前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fには、上部ローラ10のローラ体10bの太径部10cに対向する部位に凹部13kが形成されていて、該凹部13kに太径部10cが遊嵌状に入り込んだ状態になっている。これにより、内フランジ部13e、13fと上部ローラ10との間隙をなるべく小さくするべく内フランジ部13e、13fの先端側を上部ローラ10に近接させても、該内フランジ部13e、13fとローラ体10bの太径部10cとが干渉してしまうことを回避できるようになっている。
また、本実施の形態において、ローラカバー13の前後左右の面13a〜13dは、前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fが左右の面13c、13dの内フランジ部13g、13hの上側となる状態で組み付けられている。つまり、走行中において、泥土は走行方向に沿って、つまり前進している場合には上部ローラ10の前方から後方に、また、後進している場合には上部ローラ10の後方から前方に流れるため、ローラカバー13の前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fが上側になっていることで、泥土が該内フランジ部13e、13fにガイドされる状態で後方あるいは前方に流れることになって、前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fと左右の面13c、13dの内フランジ部13g、13hとの接合部分に泥土が詰まってしまうことを軽減できる。
叙述の如く構成された実施の形態において、クローラ走行装置1は、トラックフレーム2の前後端部に設けられた遊動輪6と駆動輪7とのあいだにクローラ8が懸回されるとともに、該クローラ8の反接地側の移送ガイドをする上部ローラ10を備えているが、該上部ローラ10は、ローラ軸10aの左右端部が取付けられるローラ取付部11aを有した支持部材11を介してトラックフレーム2に支持されているとともに、上部ローラ10の周囲を覆うローラカバー13が、ローラ軸10aをローラ取付部11aに取付けるための取付けボルト12で共締めされて支持部材11に取付けられている。
而して、前記上部ローラ10の周囲を覆うローラカバー13によって、泥土が上部ローラ10にかかってしまうことを防止でき、これにより、上部ローラ10に泥土が固着して上部ローラ10の回転が損なわれてしまうことを防止できることになるが、上記ローラカバー13は、ローラ軸10aをローラ取付部11aに取付けるための取付けボルト12で共締めされて支持部材11に取付けるものであるから、ローラカバー13を取付けるための専用の取付け部材やボルトが不要であって、コストの低減に寄与できるうえ、ローラカバー13の取付け作業を上部ローラ10の取付け作業と同時に行えることになって、作業効率の向上にも貢献できる。しかも、既存のクローラ走行装置に後付け的にローラカバー13を取付けることも簡単にできるうえ、清掃等のメンテナンス時には支持部材11から取外すことができて、メンテナンス性にも優れる。
しかもこのものにおいて、上部ローラ10をトラックフレーム2に支持せしめるための支持部材11は、上部ローラ10のローラ軸10aの端部が取付けられるローラ取付部11aと、該ローラ取付部11aの前後両端部から垂下され、下端部がトラックフレーム2に固定される前後の脚片11bとを備えた左右一対の支持ステー11L、11Rにより構成されている。而して、支持部材11がトラックフレーム2の上面を流れる泥土の排出の妨げになることは殆ど無く、支持部材11の周囲に泥土が滞留してしまうことを確実に低減できる。
また、前記ローラカバー13は、上部ローラ10の前後左右を覆う前後左右の面13a〜13dを有するとともに、これら前後左右の面13a〜13dは、上端部が上部ローラ10のローラ軸10aの上端部よりも高位で、下端部が上部ローラ10のローラ体10bの下端部よりも低位で且つトラックフレーム2の上面とのあいだに間隙を存するように設定されている。これにより、ローラカバー13によって上部ローラ10の前後左右を確実に覆うことができるとともに、ローラカバー13がトラックフレーム2の上面を流れる泥土の排出の妨げになってローラカバー13の周囲に泥土が滞留してしまうことを防止できる。
さらに、前記ローラカバー13の前後左右の面13a〜13dには、該前後左右の面13a〜13bの上縁部から上部ローラ10側に向けて張り出す内フランジ部13e〜13hが一体形成されている。而して、該内フランジ部13e〜13hによって、内フランジ部13eよりも下方に位置する上部ローラ10の上方を覆うことができて、上方からの泥土が上部ローラ10にかかってしまうことや、ローラカバー13の内側に泥土が入り込んでしまうことを防止できる。
また、上部ローラ10のローラ体10bの左右両側部には、クローラ8の内周側のリンク部材8aに外嵌する太径部10cが形成される一方、ローラカバー13の前後の面13a、13bに形成された内フランジ部13e、13fには、前記ローラ体13bの太径部13cに対向する部位に凹部13kが形成されている。これによって、内フランジ部13e、13fと上部ローラ10との間隙をなるべく小さくするべく内フランジ部13e、13fの先端側を上部ローラ10に近接させても、該内フランジ部13e、13fとローラ体10bの太径部10cとが干渉してしまうことを回避することができる。
さらに本実施の形態において、ローラカバー13の前後左右の面13a〜13dは、前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fが左右の面13c、13dの内フランジ部13g、13hの上側となる状態で組付けられている。これにより、クローラ走行装置1の走行中に走行方向に沿って流れる泥土は、上側になっている前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fにガイドされる状態で後方あるいは前方に流れることになって、前後の面13a、13bの内フランジ部13e、13fと左右の面13c、13dの内フランジ部13g、13hとの接合部分に泥土が詰まってしまうことを確実に軽減できる。
さらに、上部ローラ10のローラ軸10aの左右端部には、ローラ軸10aを支持部材11に取付けるための取付けボルト12が貫通するボス部10eが設けられる一方、ローラカバー13の左右の面13c、13dに形成された内フランジ部13g、13hは、前記ボス部10eに当接するとともに取付けボルト12が挿通される貫通孔13iを有している。これにより、取付けボルト12で共締めするローラカバー13の取付けを、簡単に行うことができる。
尚、本発明は上記実施の形態(第一の実施の形態)に限定されないことは勿論であって、以下、本発明の第二、第三の実施の形態のローラカバーについて説明するが、該第二、第三の実施の形態において、上部ローラ10、支持部材11および取付けボルト12は第一の実施の形態と同様のものであるため、同一の符号を付すとともに説明を省略する。
まず、図6に示す第二の実施の形態のローラカバー14について説明すると、該ローラカバー14は、左右の面14c、14dの内フランジ部14g、14hが前後の面14a、14bの内フランジ部14e、14fの上側となる状態で組み付けられている。尚、この第二の実施の形態のローラカバー14は、左右の面14c、14dの内フランジ部14g、14hが前後の面14a、14bの内フランジ部14e、14fの上側に位置していること以外は第一の実施の形態と同様のものであって、この第二の実施の形態のものにおいても、左右の面14c、14dの内フランジ部14g、14hは、ローラ軸10aの左右端部に設けられたボス部(図示せず)の上面に当接するとともに取付けボルト12が挿通される貫通孔(図示せず)が穿設されており、また、前後の面14a、14bの内フランジ部14e、14fには、上部ローラ10のローラ体10bの太径部10cに対向する部位に凹部14kが形成されている。
次いで、本発明の第三の実施の形態のローラカバー15について、図7〜図9に基づいて説明すると、該ローラカバー15は、上部ローラ10の前後左右を覆う前後左右の面15a〜15dを有し、これら前後左右の面15a〜15dを溶接等により一体的に組付けて四角形状に形成されるとともに、左右の面15c、15dには、該左右の面15c、15dの上縁部から上部ローラ10側に向けて張り出す内フランジ部15e、15fが一体形成されている。そして、これら左右の面15c、15dの内フランジ部15e、15fには、取付けボルト12が挿入される貫通孔15gが穿設されている。
さらに、前記ローラカバー15の四隅部にはそれぞれコーナー補強部(本発明の補強部に相当する)15hが設けられているとともに、左前側隅部のコーナー補強部15hと右前側隅部のコーナー補強部15hとのあいだ、および左後側隅部のコーナー補強部15hと右後側隅部のコーナー補強部15hとのあいだには、前後の補強板15iが懸架されている。
前記コーナー補強部15hは、本実施の形態では、左右の面15c、15dの内フランジ部15e、15fの内側縁部から下方および左右外方に向けて折曲形成されたものであって、平面視においてL字形状をしており、その一端側はローラカバー15の前面15aまたは後面15bに固着され、他端側は左面15cまたは右面15dに固着されており、さらにコーナー補強部15hの上面は、内フランジ部15e、15fの下面に固着されている。
一方、前後の補強板15iのうち前側の補強板15iは、左縁部が左前側隅部のコーナー補強部15hに、右縁部が右前側隅部のコーナー補強部15hに、前縁部が前面15aにそれぞれ固着されるとともに、後縁部が前面15aから上部ローラ10側に向けて水平状に張り出すように設けられている。また、後側の補強板15iは、左縁部が左後側隅部のコーナー補強部15hに、右縁部が右後側隅部のコーナー補強部15hに、後縁部が後面15bにそれぞれ固着されるとともに、前縁部が後面15bから上部ローラ10側に向けて水平状に張り出すように設けられている。そして、これら前後の補強板15iの高さ位置は、後述するようにローラカバー15と上部ローラ10とを取付けボルト12で共締めした状態で、上部ローラ10の軸心位置と同レベル位置となるように設定されているとともに、前後の補強板15iには、上部ローラ10のローラ体10bの太径部10cに対向する部位に凹部15kが形成されていて、該凹部15kに太径部10cが遊嵌状に入り込むようになっている。尚、ローラカバー15の前後の面15a、15bの補強板15iが固着される部位は、補強板15iの高さ位置に合わせて、前後の面15a、15bの左右両側部よりも低位となるように形成されている。
そして、前記ローラカバー15を取り付ける場合には、前述した第一の実施の形態と同様に、ローラ軸10aの左右両端部の軸支部10dに形成されたボス部10eの下面を支持部材11のローラ取付部11aの上面に当てがった状態で、上部ローラ10の上側からローラカバー15を被せて、左面15cおよび右面15dの内フランジ部15e、15fの下面を上部ローラ10のボス部10eの上面に当接させ、この状態で、ローラカバー15の上方側から内フランジ部15e、15fの貫通孔15gに挿入した取付けボルト12を、ボス部10eのボルト孔10fを貫通させて、ローラ取付部11aのネジ孔11cに螺入する。これによりローラカバー15は、上部ローラ10のローラ軸10aを支持部材11のローラ取付部11aに取付けるための取付けボルト12で共締めされる状態で、支持部材11に取付けられるようになっている。
そして、前記ローラカバー15を取付けた状態で、コーナー補強部15hは、上部ローラ10のボス部10eの左右外方に位置しているとともに、該コーナー補強部15hの下面が支持部材11のローラ取付部11aの上面に当接するように寸法設定されており(図9(A)参照)、これにより、ローラカバー15をより安定した状態で支持部材11に取り付けできるようになっている。
そして、この様に構成された第三の実施の形態のものにおいても、前述した第一の実施の形態と同様に、上部ローラ10の前後左右を覆う前後左右の面15a〜15dを有したローラカバー15によって、泥土が上部ローラ10にかかってしまうことを防止できるとともに、ローラカバー15を取付けるための専用の取付け部材やボルトが不要であって、コストの低減に寄与できるうえ、ローラカバー15の取付け作業の作業性やメンテナンス性にも優れ、しかも、既存のクローラ走行装置に後付け的にローラカバー15を取付けることも簡単にできることになるが、さらにこの第三の実施の形態のローラカバー15は、四隅部にコーナー補強部15hに設けられていて、四隅部の強化が図られている。この結果、ローラカバー15が流れこんでくる泥土の荷重を受けても、前後左右の面15a〜15d同士を溶接する溶接部に無理な応力がかかってしまうことなく、強固な構造のローラカバー15とすることができる。
さらに、第三の実施の形態のローラカバー15は、左前側隅部のコーナー補強部15hと右前側隅部のコーナー補強部15hとのあいだ、および左後側隅部のコーナー補強部15hと右後側隅部のコーナー補強部15hとのあいだに、前後の補強板15iが懸架されている。而して、走行中において、走行方向に沿って前後方向に流れる泥土の荷重は、主にローラカバー15の前後の面15a、15bにかかることになるが、該前後の面15a、15bにかかる荷重は、四隅部に配されたコーナー補強部15hと、これらコーナー補強部15h間に懸架される前後の補強板15iとで受け止められることになって、より強固な構造のローラカバー15とすることができる。
そのうえ、前記補強板15iは、ローラカバー15の前後の面15a、15bから上部ローラ10側に向けて張り出すように設けられるとともに、ローラ体10bの太径部10cに対向する部位に凹部15kが形成されている。而して、補強板15iよりも下方に位置する上部ローラ10の上方を覆うことができて、ローラカバー15の内側に泥土が入り込んでしまうことを防止できるとともに、補強板15iと上部ローラ10との間隙をなるべく小さくするべく補強板15iの前後内方側縁部を上部ローラ10に近接させても、該補強板15iとローラ体10bの太径部10cとが干渉してしまうことを回避することができる。
しかも、前記補強板15iの高さ位置は、上部ローラ10の軸心位置と同レベル位置となるように設定されている。これにより、補強板15iが泥土の荷重等により仮に曲がったとしても、該曲がった補強板15iが上部ローラ10のローラ体10bに干渉してしまうことを確実に回避できる。
また、第三の実施の形態のローラカバー15の左右の面15c、15dは、第一の実施の形態の左右の面13c、13dと同様に、左右の面15c、15dの上縁部から上部ローラ10側に向けて張り出す内フランジ部15e、15fが一体形成され、該内フランジ部15e、15fは、上部ローラ10に設けられたボス部10eに当接するとともに取付けボルト12が挿通される貫通孔15gを有しており、これにより第三の実施の形態においても、取付けボルト12で共締めするローラカバー15の取付けを、簡単に行うことができる。
本発明は、建設機械等の作業車両に装備されるクローラ走行装置に利用することができる。
1 クローラ走行装置
2 トラックフレーム
6 遊動輪
7 駆動輪
8 クローラ
8a リンク部材
10 上部ローラ
10a ローラ軸
10b ローラ体
10c 太径部
11 支持部材
11L、11R 左右の支持ステー
11a ローラ取付部
11b 脚片
12 取付けボルト
13 ローラカバー
13a〜13d 前後左右の面
13e〜13h 内フランジ部
13i 貫通孔
13k 凹部
14 ローラカバー
14a〜14d 前後左右の面
14e〜14h 内フランジ部
14k 凹部
15 ローラカバー
15a〜15d 前後左右の面
15e、15f 内フランジ部
15g 貫通孔
15h コーナー補強部
15i 補強板
15k 凹部

Claims (12)

  1. 走行体フレームの前後端部に設けられる遊動輪と駆動輪とのあいだにクローラを懸回してなるクローラ走行装置において、前記クローラの反接地側の移送ガイドをする上部ローラを、ローラ軸の左右端部が取付けられるローラ取付部を有した支持部材を介して走行体フレームに支持せしめる一方、該支持部材に上部ローラの周囲を覆うローラカバーを取付けるにあたり、ローラカバーは、上部ローラの前後左右を覆う前後左右の面を有するとともに、これら前後左右の面は、上端部が上部ローラのローラ軸の上端部よりも高位で、下端部が上部ローラのローラ体の下端部よりも低位で且つ走行体フレームの上面とのあいだに間隙を存するように設定されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  2. 請求項1において、支持部材は、上部ローラのローラ軸の端部が取付けられるローラ取付部と、該ローラ取付部の前後両端部から垂下され、下端部が走行体フレームに固定される前後の脚片とを備えた左右一対の支持ステーにより構成されることを特徴とするクローラ走行装置。
  3. 請求項1または2において、ローラカバーは、ローラ軸をローラ取付部に取付けるための取付けボルトで共締めして支持部材に取付けたことを特徴とするクローラ走行装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、ローラカバーの前後左右の面は、該前後左右の面の上縁部から上部ローラ側に向けて張り出す内フランジ部が一体形成されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  5. 請求項4において、上部ローラのローラ体の左右両側部には、クローラの内周側のリンク部材に外嵌する太径部が形成される一方、ローラカバーの前後の面に形成された内フランジ部には、前記ローラ体の太径部に対向する部位に凹部が形成されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  6. 請求項4または5において、ローラカバーの前後左右の面は、前後の面の内フランジ部が左右の面の内フランジ部の上側となる状態で組付けられていることを特徴とするクローラ走行装置。
  7. 請求項4乃至6の何れか一項において、上部ローラのローラ軸の左右端部には、ローラ軸を支持部材に取付けるための取付けボルトが貫通するボス部が設けられる一方、ローラカバーの左右の面に形成される内フランジ部は、前記ボス部に当接するとともに取付けボルトが挿通される貫通孔を有することを特徴とするクローラ走行装置。
  8. 走行体フレームの前後端部に設けられる遊動輪と駆動輪とのあいだにクローラを懸回してなるクローラ走行装置において、前記クローラの反接地側の移送ガイドをする上部ローラを、ローラ軸の左右端部が取付けられるローラ取付部を有した支持部材を介して走行体フレームに支持せしめる一方、該支持部材に上部ローラの周囲を覆うローラカバーを取付けるにあたり、ローラカバーは、上部ローラの前後左右を覆う前後左右の面を有した四角形状をしているとともに、該ローラカバーの四隅部に補強部を設けたことを特徴とするクローラ走行装置。
  9. 請求項8において、ローラカバーの左前側隅部の補強部と右前側隅部の補強部とのあいだ、および左後側隅部の補強部と右後側隅部の補強部とのあいだに補強板を懸架したことを特徴とするクローラ走行装置。
  10. 請求項9において、上部ローラのローラ体の左右両側部には、クローラの内周側のリンク部材に外嵌する太径部が形成される一方、補強板は、ローラカバーの前後の面から上部ローラ側に向けて張り出すように設けられるとともに、上記ローラ体の太径部に対向する部位に凹部が形成されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  11. 請求項9または10において、補強板の高さ位置は、上部ローラの軸心位置と同レベル位置となるように設定されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  12. 請求項8乃至11の何れか一項において、上部ローラのローラ軸の左右端部には、ローラ軸を支持部材に取付けるための取付けボルトが貫通するボス部が設けられる一方、ローラカバーの左右の面には、該左右の面の上縁部から上部ローラ側に向けて張り出す内フランジ部が一体形成され、該内フランジ部は、前記ボス部に当接するとともに取付けボルトが挿通される貫通孔を有することを特徴とするクローラ走行装置。
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