JP6540592B2 - 原料チャージ補助具及びこれを用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法並びにシリコン単結晶の製造方法 - Google Patents

原料チャージ補助具及びこれを用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法並びにシリコン単結晶の製造方法 Download PDF

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本発明は、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)によるシリコン単結晶の製造で用いられる、チャージ管内にシリコン原料をチャージする際に用いられる原料チャージ補助具及びこれを用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法並びにシリコン単結晶の製造方法に関するものである。
CZ法によるシリコン単結晶の製造方法としてマルチプリング法が知られている。マルチプリング法では、シリコン単結晶を引き上げた後、同一の石英ルツボ内にシリコン原料を追加供給(リチャージ)して融解し、得られたシリコン融液からシリコン単結晶の引き上げを行い、このような原料供給工程と単結晶引き上げ工程を繰り返すことにより、一つの石英ルツボから複数本のシリコン単結晶を製造する。マルチプリング法によれば、シリコン単結晶一本当たりの石英ルツボの原価コストを低減することが可能である。またチャンバーを解体して石英ルツボを交換する頻度を低減できるため、操業効率を向上させることが可能である。
シリコン原料の追加供給は、一つの石英ルツボから一本のシリコン単結晶だけを製造するいわゆるシングルプリング法においても行われる場合がある。石英ルツボ内に初期チャージされた固体のシリコン原料を融解すると体積が減少して空き容量が発生するが、この石英ルツボ内にシリコン原料を追加チャージし、多量のシリコン融液から単結晶を引き上げることにより、長尺なシリコン単結晶を育成することができ、これにより操業効率を向上させることができる。
上述したマルチプリング法においてシリコン原料をマルチ投入するリチャージ工程や石英ルツボ内の原料充填率を上げるための追加チャージ工程では、チャージ管と呼ばれる特別な原料供給装置が用いられる(特許文献1、2参照)。チャージ管は石英製の円筒状の容器であり、チャージ管の下端に設けられた底蓋を開いてチャージ管内のシリコン原料を落下させることによりシリコン原料を単結晶引き上げ装置内の石英ルツボ内にチャージする。
特開2006−89294号公報 特開2008−88002号公報
チャージ管を用いて単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためには、まずチャージ管内にシリコン原料をチャージしなければならない。しかしながら、従来はチャージ管内にシリコン原料をチャージする際に治具を使用することなく行っていたので、シリコン原料がこぼれやすいという問題があった。特に、シリコン原料をチャージする際にチャージ管に付属の部品がシリコン原料のチャージに対する妨げとなり、これによりチャージ管の原料チャージ口が狭いので、シリコン原料を非常にチャージし難いという問題がある。またシリコン原料の取り扱い時には汚染を防止する必要がある。
したがって、本発明の目的は、シリコン原料の汚染を防止しつつチャージ管にシリコン原料を容易にチャージすることが可能な原料チャージ補助具及びこれを用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法並びにシリコン単結晶の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による原料チャージ補助具は、単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためのチャージ管に対して着脱自在であり、前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージする原料チャージ補助具であって、少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなり、前記シリコン原料の流路を構成するメインガイド部を備え、前記メインガイド部の先端部は前記チャージ管の開口に差し込まれ、前記メインガイド部上の前記シリコン原料は前記開口に流し込まれることを特徴とする。
本発明による原料チャージ補助具は、チャージ管の開口に取り付けられてシリコン原料をチャージ管内に流し込むようにガイドするので、チャージ管の間口を広げることができ、チャージ管にシリコン原料をチャージしやすくすることができる。
原料チャージ補助具としては、有機系の材質のものを用いることも考えられる。原料チャージ補助具は常温下で一時的に使用されるものであるため、樹脂製の原料チャージ補助具を用いた場合にはチャージ管内にシリコン原料をチャージする際の取り扱いやすさや安全性を高めることが可能である。しかしながら、樹脂製の原料チャージ補助具を用いてシリコン原料をチャージする方法では、樹脂がシリコン原料と擦れてその粉がチャージ管内に混入し、これによりシリコン原料中のカーボン濃度が上昇するという問題がある。この点、本発明による原料チャージ補助具は少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなるのでそのような問題がなく、シリコン原料の汚染を防止することができる。
本発明による原料チャージ補助具は、前記メインガイド部と一体的に設けられ、少なくとも前記シリコン原料と接触する部分が石英からなるウィング部をさらに備え、前記メインガイド部は湾曲面を有する細長い板状の部材からなり、前記ウィング部は、前記メインガイド部の長手方向と直交する幅方向の少なくとも一方に設けられており、前記メインガイド部に向かって下りの傾斜面を有することが好ましい。このように、板状の部材で構成された原料チャージ補助具においてもチャージ管の間口を広げてシリコン原料をチャージしやすくすることができる。
本発明において、前記ウィング部は、前記メインガイド部の長手方向と直交する幅方向の一方及び他方にそれぞれ広がる第1及び第2のウィング部を含み、前記第1のウィング部は前記第2のウィング部よりも大きいことが好ましい。このように、一方のウィング部のサイズだけを大きくすることで原料チャージ補助具が必要以上に大きくなることを防止してその取扱いを容易にすることができる。
本発明において、前記メインガイド部は円筒状の部材からなり、前記メインガイド部の後端部には原料チャージ口を広げる斜めカット部が設けられていることが好ましい。このように、円筒状の原料チャージ補助具においてもチャージ管の間口を広げてシリコン原料をチャージしやすくすることができる。
本発明において、前記メインガイド部の上部には開口が設けられており、前記開口にバキューム機構の吸込口が接続されていることが好ましい。このように、メインガイド部の上方に開口を設けることでシリコン粉塵の舞い上がりによる室内環境の悪化を防止することができる。
本発明による原料チャージ補助具は、前記メインガイド部と一体的に形成された取っ手をさらに備えることが好ましい。これによれば、重量物で割れやすい石英を用いた原料チャージ補助具の取り扱いを容易にすることができる。
また、本発明によるチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法は、単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためのチャージ管内にシリコン原料をチャージする方法であって、前記チャージ管に対して着脱自在であり、少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなる原料チャージ補助具を用意し、前記チャージ管を斜めに傾けた状態で、前記チャージ管の開口に前記原料チャージ補助具の先端部を差し込み、前記シリコン原料の流路を構成する前記原料チャージ補助具のメインガイド部を介して前記開口に前記シリコン原料を流し込むことを特徴とする。
本発明によれば、シリコン原料のチャージ時にその落下衝撃でチャージ管が割れる事態を防止することができる。またチャージ管を斜めに傾けた状態にすると開口にシリコン原料を入れにくくなるが、原料チャージ補助具を用いることでチャージ管内にシリコン原料を入れやすくすることができ、シリコン原料がこぼれ落ちることを防止することができる。さらに、原料チャージ補助具は少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなるので、シリコン原料の汚染を防止することができる。
本発明によるシリコン原料のチャージ方法は、前記メインガイド部の上方にバキューム機構の吸込口を配置し、前記シリコン原料をチャージする際に舞い上がるシリコン粉塵を吸い取りながら前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージすることが好ましい。これによればシリコン粉塵の舞い上がりによる室内環境の悪化を防止することができる。
本発明によるシリコン原料のチャージ方法は、前記チャージ管の前記開口よりも上方に突出する金属製のシャフトに樹脂製のカバーを被せた状態で前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージすることが好ましい。これによればシリコン原料の汚染を防止することができる。
さらに、本発明によるシリコン単結晶の製造方法は、上記特徴を有する原料チャージ補助具を用いてチャージ管内にシリコン原料をチャージする工程と、前記チャージ管を用いて単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をチャージする工程と、前記単結晶引き上げ装置内のシリコン原料からシリコン単結晶を製造する工程とを備えることを特徴とする。本発明によれば、チャージ管を用いて単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージする場合に、チャージ管へのシリコン原料のチャージを容易に行うことができ、さらにシリコン原料の汚染を防止することができる。
本発明によれば、有機系の粉のチャージ管への混入などによるシリコン原料の汚染を防止しつつチャージ管にシリコン原料を容易にチャージすることが可能な原料チャージ補助具及びこれを用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法並びにシリコン単結晶の製造方法を提供することができる。
図1(a)〜(d)は、本発明の実施の形態によるチャージ管の構成を示す略断面図であって、(a)は底蓋が閉じられ且つシリコン原料が収容されていない状態、(b)は底蓋が閉じられ且つシリコン原料が収容された状態、(c)は底蓋が開かれ且つシリコン原料が収容されてない状態、(d)は底蓋が開かれて内部のシリコン原料が放出された状態をそれぞれ示している。 図2は、チャージ管の上端側の開口の構成を示す略平面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による原料チャージ補助具の構成を示す略斜視図である。 図4は、図3の原料チャージ補助具の側面図であって、図4(a)は図3のX方向から見た側面図、図4(b)は図3のY方向から見た側面図である。 図5は、原料チャージ補助具1を用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法について説明するための略側面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態による原料チャージ補助具の構成を示す略斜視図である。 図7は、図6の原料チャージ補助具の側面図であって、図7(a)は図6のX方向から見た側面図、図7(b)は図3のY方向から見た側面図である。 図8は、原料チャージ補助具2を用いたチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法について説明するための略側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、要部を強調して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じとは限らない。
始めに、単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージする際に用いるチャージ管について説明する。
図1(a)〜(d)は、本発明の実施の形態によるチャージ管の構成を示す略断面図であって、(a)は底蓋が閉じられ且つシリコン原料が収容されていない状態、(b)は底蓋が閉じられ且つシリコン原料が収容された状態、(c)は底蓋が開かれ且つシリコン原料が収容されてない状態、(d)は底蓋が開かれて内部のシリコン原料が放出された状態をそれぞれ示している。
図1(a)〜(d)に示すように、このチャージ管100は、ランプ状のシリコン原料Sを収容するチャージ管本体101と、チャージ管本体101の上端の開口101aに設けられた金属製のフランジ部材102と、チャージ管本体101の下端の開口101bを開閉する底蓋103と、底蓋103を支持するシャフト104と、シャフト104が挿入されたガイド管105とを備えている。
チャージ管本体101は、石英ガラス製の円筒状の部材であり、その直径は引き上げられるシリコン単結晶の直径と同等かそれよりも少し小さく設定される。チャージ管本体101の上端の開口101aを部分的に閉止するフランジ部材102の中央部には貫通孔が設けられており、シャフト104及びガイド管105は貫通孔を通ってチャージ管本体101内に挿入され、チャージ管本体101内を通って底蓋103の上端まで達している。
底蓋103は断熱性を有する円錐形状の部材であり、底蓋103を開いたときにチャージ管本体101内の原料をスムーズに転落させるための傾斜面を有している。
シャフト104は、底蓋103を昇降させるための部材であり、ガイド管105を通過して垂直方向に延びて底蓋103の上端に接続されている。シャフト104の上端部はチャージ管本体101の上端開口よりも上方に突出している。
ガイド管105はシャフト104がチャージ管本体101内のシリコン原料Sと接触することを防止するために設けられている。ガイド管105はチャージ管本体101と同様に石英ガラスからなり、その下端は底蓋103の上端部に接続されており、ガイド管105は底蓋103と一体化されている。またガイド管105の上端部はフランジ部材102の中心の貫通孔を通過してフランジ部材102よりも上方に突出しており、その突出量は、底蓋103を最も低い位置まで降下させた場合でも突出状態が維持される程度とされる。
図2は、チャージ管100の上端の開口101a側の構成を示す略平面図である。
図2に示すように、チャージ管本体101の上端側に設けられたフランジ部材102の適所にはねじ穴102aが設けられている。またフランジ部材102はチャージ管100の中心に向って延びる支持片102bを有しており、支持片102bの先端にはシャフト104及びガイド管105が貫通する貫通孔102cが設けられている。これにより、シャフト104及びガイド管105はチャージ管100の中心軸上に配置される。このように、原料チャージ口であるチャージ管100の開口101aは完全に開放されておらず、チャージ管100に付属する部品によって部分的に閉止されているので、シリコン原料Sをチャージしにくい構造となっている。
このようなチャージ管100は、単結晶引き上げ装置の引き上げ軸(ワイヤー)の先端に連結されて装置内に設置される。詳細には、チャージ管100のシャフト104の上端がワイヤーの先端に接続され、これによりチャージ管100は単結晶引き上げ装置内の石英ルツボの上方に配置される。その後、ワイヤーを巻き下げてチャージ管を降下させた後、底蓋103を開くことによりシリコン原料Sを石英ルツボ内に落下させる。
次に、このようなチャージ管100にシリコン原料Sをチャージする際に用いる原料チャージ補助具について説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態による原料チャージ補助具の構成を示す略斜視図である。また図4は、図3の原料チャージ補助具の側面図であって、図4(a)は図3のX方向から見た側面図、図4(b)は図3のY方向から見た側面図である。
図3及び図4(a)及び(b)に示すように、この原料チャージ補助具1は、チャージ管に対して着脱自在に設けられた石英ガラス製の部材からなるものであって、シリコン原料Sの受け皿になると共に当該シリコン原料Sをチャージ管100内に流し込む流路を構成するメインガイド部10と、メインガイド部10の先端部であってチャージ管100の開口に差し込まれる差込部11と、メインガイド部10の後方から見て左右にそれぞれ設けられたウィング部12,13と、メインガイド部10の背面に設けられた取っ手14とを有している。
メインガイド部10は図中Y方向に細長い板状の部材であって、長手方向と直交する方向(X方向)に湾曲した湾曲面を有している。湾曲面の曲率はチャージ管100の曲率と同程度であることが好ましい。メインガイド部10の長さは、チャージ管100のシャフトの上端突出部分の長さよりも長いことが好ましい。
差込部11は、天井面11aが設けられることによって全周が取り囲まれた通路をなしており、差込部11の先端の開口11bがシリコン原料Sの排出口となっている。図4(a)及び(b)に示すように、メインガイド部10の背面には係止片15が設けられており、係止片15がチャージ管100のリム上端のフランジ部材102に当接することにより差込部11のそれ以上奥への差し込みが制限される。
ウィング部12,13は、メインガイド部10だけでは十分に広いとは言えないシリコン原料Sの受け皿の範囲(チャージ範囲)を広げると共に、チャージ管100の開口100aから突出するシャフト104を避けながらシリコン原料Sをチャージするために設けられている。ウィング部12,13は先端から基端に向かって下りの傾斜面となっている。よって、ウィング部12,13上にチャージされたシリコン原料Sはウィング部12,13の傾斜面を下ってメインガイド部10に寄せ集められる。本実施形態において、一方のウィング部12(第1のウィング部)のサイズは他方のウィング部13(第2のウィング部)よりも大きいが、これはシリコン原料Sのチャージ方向としてよく利用される側のウィング部12のサイズだけを大きくし、原料チャージ補助具1の全体が必要以上に大型化・大重量化することを防止したものである。
ウィング部12,13は、大型のチャージ管100にシリコン原料Sをチャージする場合に特に有利である。大型のチャージ管100には多量のシリコン原料Sをチャージする必要があり、そのためには原料チャージ補助具1も大きくする必要があり、原料チャージ補助具1の取り扱いが大変となるからである。したがって、例えば、直径300mm以上のシリコン単結晶を引き上げる単結晶引き上げ装置内にシリコン原料Sを追加供給する際に用いられるチャージ管100内にシリコン原料Sをチャージするための原料チャージ補助具に好ましく設けることができる。
大型の石英ガラス製品は重量物で割れやすく、しかもウィング部12,13が付いた特殊な形状のものはその取り扱いが非常に難しい。しかし、原料チャージ補助具1に取っ手14を設けることにより、取り扱いを容易にして安全性を高めることができる。取っ手14の設置位置はどこでもよく、原料チャージ補助具1を取り扱いやすい位置に設けることができる。
図5は、原料チャージ補助具1を用いたチャージ管100へのシリコン原料のチャージ方法について説明するための略側面図である。
図5に示すように、チャージ管100へのシリコン原料Sのチャージでは、まず上端から下端に向かって下りの傾斜となるようにチャージ管100をキャリアケース110ごと傾けて設置する。チャージ管100の傾斜角度θは30〜60度であることが好ましい。チャージ管100を直立させた状態でシリコン原料Sをチャージすると落下時の衝撃によりチャージ管100が割れるおそれがあるが、このようにチャージ管100を傾けた場合にはチャージ管100の破損を防止することができる。
次に、取っ手14を持ちながらチャージ管100の上端の開口100aに原料チャージ補助具1をセットする。原料チャージ補助具1の差込部11はチャージ管100の開口100aに差し込まれ、係止片15がチャージ管100のフランジ部材102の端面に当接した状態となる。
次に、原料チャージ補助具1の上方にバキューム機構200の吸込口201をセットする。このようにすることで、シリコン原料Sのチャージ中に舞い上がるシリコン粉塵を吸い取ることができ、作業者の健康面を考慮した室内環境を維持することができる。
次に、チャージ管100の開口100aよりも上方に突出するシャフト104に樹脂製のカバー107を被せる。このようにすることで、金属製のシャフト104との接触によるシリコン原料Sの汚染を防止することができる。チャージ管100内においてシャフト104は石英製のガイド管105に覆われているので、チャージ管100内のシリコン原料Sが金属製のシャフト104と接触することはない。なおチャージ管100のシャフト104にカバー107を被せた後に原料チャージ補助具1をチャージ管100にセットしてもよい。
次に、ウィング部12側からシリコン原料Sをチャージする。シリコン原料Sはウィング部12からメインガイド部10に流れ、さらにメインガイド部10を流れ落ちてチャージ管100内にチャージされる。チャージ管100の開口100aからはチャージ管100の底蓋103に接続されたシャフト104が突出しているため、シリコン原料Sを開口100aに直接流し込みにくいが、本実施形態では開口100aの外側に広がった原料チャージ補助具1のメインガイド部10及びウィング部12によってシリコン原料を集めて開口100a内に流し込むので、シリコン原料Sをチャージ管100内に容易にチャージすることができる。
シリコン原料Sのチャージ中は、原料チャージ補助具1の上方に配置したバキューム機構200を動作させてシリコン粉塵を除去する。このようにすることで、シリコン粉塵の飛散による室内環境の悪化を防止することができる。
その後、チャージ管100から原料チャージ補助具を取り外してシリコン原料Sをチャージ管100内にチャージすることで一連の作業工程が完了する。
以上説明したように、本実施形態によるチャージ管100へのシリコン原料Sのチャージ方法は、チャージ管100を斜めに傾けた状態でシリコン原料Sをチャージするのでチャージ管100の割れを防止することができる。またチャージ管100を斜めに傾けた状態にすると開口100aからシリコン原料Sが入れにくくなるが、本実施形態による原料チャージ補助具を用いることでチャージ管100内にシリコン原料Sを入れやすくすることができ、シリコン原料Sがこぼれ落ちることを防止することができる。また、チャージ管100の開口100aに取り付けられてシリコン原料Sをチャージ管100内に流し込むようにガイドするので、チャージ管100の間口を広げて原料をチャージしやすくすることができる。またチャージ管100内にシリコン原料Sをチャージする際に用いる原料チャージ補助具1は、全体が高純度石英製の部材からなるので、シリコン原料Sの汚染を防止することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態による原料チャージ補助具の構成を示す略斜視図である。また図7は、図6の原料チャージ補助具の側面図であって、図7(a)は図6のX方向から見た側面図、図7(b)は図6のY方向から見た側面図である。
図6及び図7(a)及び(b)に示すように、この原料チャージ補助具2もチャージ管に対して着脱自在に設けられた石英ガラス製の部材からなるものであって、シリコン原料Sの受け皿になると共に当該シリコン原料Sをチャージ管100内に流し込む流路を構成する円筒状のメインガイド部10と、メインガイド部10の先端部であってチャージ管100の開口に差し込まれる差込部11と、メインガイド部10の底面に設けられた取っ手14とを備えている。そしてメインガイド部10の後端の開口が原料チャージ口となっている。
メインガイド部10にあって差込部11と、差込部11以外の部分との境界位置には係止片15が設けられている。係止片15は、チャージ管100のリム上端のフランジ部材102の端面に当接してそれ以上奥への差込部11の挿入を制限するために設けられている。またチャージ管100のフランジ部材102の支持片102bとの干渉を避けるため、差込部11の上面にはスリット11cが設けられている。
円筒状のメインガイド部10の場合、その長手方向の長さは、チャージ管100の開口100aから突出するシャフト104の突出部分の長さよりも長いことが必要である。メインガイド部10の長さがシャフト104の突出部分よりも短いと、チャージ管100のシャフト104の先端がメインガイド部10の後端からさらに突出し、シリコン原料Sのチャージが困難だからである。
シリコン原料Sのチャージ口はメインガイド部10の後端側に位置しており、円筒状のメインガイド部10の後端部には原料チャージ口を広げる斜めカット部10aが設けられている。さらに、メインガイド部10の上部には開口10dが設けられており、開口10dにバキューム機構200の吸込口201が接続され、シリコン粉塵の除去が行われる。
図8は、原料チャージ補助具2を用いたチャージ管100へのシリコン原料のチャージ方法について説明するための略側面図である。
図8に示すように、本実施形態による原料チャージ補助具2も第1の実施の形態による原料チャージ補助具1と同様にチャージ管100の開口100aにセットされる。このとき、メインガイド部10の原料チャージ口である斜めカット部10aが上側、取っ手14が下側を向くようにセットされる。その後、原料チャージ口からシリコン原料Sがチャージされ、このシリコン原料Sはメインガイド部10を下ってチャージ管100内に送り込まれる。
以上説明したように、本実施形態による原料チャージ補助具2もチャージ管100の開口100aに取り付けられてシリコン原料Sをチャージ管100内に流し込むようにガイドするので、シリコン原料Sをチャージしやすくすることができる。また、原料チャージ補助具全体が石英製の部材からなるので、シリコン原料Sの汚染を防止することができる。さらに、本実施形態によれば、原料チャージ補助具2の上方に配置したバキューム機構200を動作させてシリコン粉塵を除去するので、シリコン粉塵の飛散による室内環境の悪化を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、原料チャージ補助具全体が石英製であるが、本発明はこのような構成に限定されず、少なくともシリコン原料と接触する部分が石英製であればよい。したがって、樹脂の表面に石英板を貼り付けた構造であってもよく、例えば第1の実施の形態による原料チャージ補助具1においては、メインガイド部10及びウィング部12,13それぞれの上面側が石英、裏面側が樹脂で構成されたものであってもよい。また第2の実施の形態による原料チャージ補助具2においては、円筒状のメインガイド部10の内面側が石英、外面側が樹脂で構成されたものであってもよい。
1,2 原料チャージ補助具
10 メインガイド部
10a 斜めカット部
10d メインガイド部の開口
11 差込部
11a 天井面
11b 開口
11c スリット
12 ウィング部(第1ウィング部)
13 ウィング部(第2ウィング部)
14 取っ手
15 係止片
100 チャージ管
100a チャージ管の開口
101 チャージ管本体
101a チャージ管本体の上端側の開口
101b チャージ管本体の下端側の開口
102 フランジ部材
102a ねじ穴
102b 支持片
102c 貫通孔
103 底蓋
104 シャフト
105 ガイド管
107 樹脂製のカバー
110 キャリアケース
200 バキューム機構
201 吸込口
S シリコン原料

Claims (10)

  1. 単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためのチャージ管に対して着脱自在であり、前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージする原料チャージ補助具であって、
    少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなり、前記シリコン原料の流路を構成するメインガイド部と、
    前記メインガイド部と一体的に設けられ、少なくとも前記シリコン原料と接触する部分が石英からなるウィング部とを備え、
    前記メインガイド部は湾曲面を有する細長い板状の部材からなり、
    前記ウィング部は、前記メインガイド部の長手方向と直交する幅方向の少なくとも一方に設けられており、前記メインガイド部に向かって下りの傾斜面を有し、
    前記メインガイド部の先端部は前記チャージ管の開口に差し込まれ、前記メインガイド部上の前記シリコン原料は前記開口に流し込まれることを特徴とする原料チャージ補助具。
  2. 前記ウィング部は、前記メインガイド部の長手方向と直交する幅方向の一方及び他方にそれぞれ広がる第1及び第2のウィング部を含み、
    前記第1のウィング部は前記第2のウィング部よりも大きい、請求項1に記載の原料チャージ補助具。
  3. 前記メインガイド部と一体的に形成された取っ手をさらに備える、請求項1又は2に記載の原料チャージ補助具。
  4. 単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためのチャージ管に対して着脱自在であり、前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージする原料チャージ補助具であって、
    少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなり、前記シリコン原料の流路を構成するメインガイド部と、
    前記メインガイド部と一体的に形成された取っ手とを備え、
    前記メインガイド部の先端部は前記チャージ管の開口に差し込まれ、前記メインガイド部上の前記シリコン原料は前記開口に流し込まれることを特徴とする原料チャージ補助具。
  5. 前記メインガイド部は円筒状の部材からなり、
    前記メインガイド部の後端部には原料チャージ口を広げる斜めカット部が設けられている、請求項4に記載の原料チャージ補助具。
  6. 前記メインガイド部の上部には、バキューム機構の吸込口に接続される開口が設けられている請求項5に記載の原料チャージ補助具。
  7. 単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をリチャージ又は追加チャージするためのチャージ管内にシリコン原料をチャージする方法であって、
    前記チャージ管に対して着脱自在であり、少なくともシリコン原料と接触する部分が石英からなる原料チャージ補助具を用意し、
    前記チャージ管を斜めに傾けた状態で、前記チャージ管の開口に前記原料チャージ補助具の先端部を差し込み、前記シリコン原料の流路を構成する前記原料チャージ補助具のメインガイド部を介して前記開口に前記シリコン原料を流し込むことを特徴とするチャージ管へのシリコン原料のチャージ方法。
  8. 前記メインガイド部の上方にバキューム機構の吸込口を配置し、前記シリコン原料をチャージする際に舞い上がるシリコン粉塵を吸い取りながら前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージする、請求項7に記載のシリコン原料のチャージ方法。
  9. 前記チャージ管の前記開口よりも上方に突出する金属製のシャフトに樹脂製のカバーを被せた状態で前記チャージ管内に前記シリコン原料をチャージする、請求項7又は8に記載のシリコン原料のチャージ方法。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の原料チャージ補助具を用いてチャージ管内にシリコン原料をチャージする工程と、前記チャージ管を用いて単結晶引き上げ装置内にシリコン原料をチャージする工程と、前記単結晶引き上げ装置内のシリコン原料からシリコン単結晶を製造する工程とを備えることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
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