JP6539811B2 - 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 - Google Patents
低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6539811B2 JP6539811B2 JP2014208427A JP2014208427A JP6539811B2 JP 6539811 B2 JP6539811 B2 JP 6539811B2 JP 2014208427 A JP2014208427 A JP 2014208427A JP 2014208427 A JP2014208427 A JP 2014208427A JP 6539811 B2 JP6539811 B2 JP 6539811B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- group
- bis
- sulfopropyl
- copper plating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Description
反りはこの1〜2日の間に経時的に進行した後、定常状態に移行し、それ以上は反らないが、例えば、200μm以下のウエハー、或いはポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂などのフィルムのように薄い基板に銅メッキした場合、経時的に皮膜を形成した基板ごと全体が反ってしまい、メッキ皮膜を介して基板にICなどの各種チップ部品を実装した場合、バンプなどの接合部分が割れるなどの接合不良を起こし、電子部品の信頼性を損なう問題がある。
また、銅メッキ皮膜と被メッキ物との間の密着性が低い場合、メッキ皮膜が反ると皮膜自体が被メッキ物から剥離してしまい、やはり各種チップ部品の実装に際して、電子部品の信頼性を損なうことになる。
従って、これらの成分が複合的に作用して銅皮膜の反りに影響していることが考えられるが、電気銅メッキに関連した従来技術を挙げると、次の通りである。
(1)特許文献1
電着促進剤(アミド類、アミノ酸類)を含有せず、光沢剤を含有する予備処理液に被メッキ物を浸漬した後、銅メッキ液で電気銅メッキを行う。
光沢剤としてビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)、ジチオカルバミン酸類が、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)などが含まれる。
光沢剤の銅メッキ液での含有量は0.1〜1000ppmである(段落36)。
但し、実施例1の銅メッキ液では、SPS=1mg/L=1ppm、メタアクリルアミド=1g/L、ポリエチレンイミン=3ppmを含有する。
電着促進剤(カルボン酸類、環状エーテル類)を含有せず、光沢剤を含有する予備処理液に被メッキ物を浸漬した後、銅メッキ液で電気銅メッキを行う。
光沢剤としてSPS、MPS、DPS、ZPSなどが含まれる。
光沢剤の銅メッキ液での含有量は0.1〜1000ppmである(段落36)。
例えば、実施例14の銅メッキ液では、MPS=1mg/L=1ppm、ポリエチレンイミン=3mg/L=3ppmを含有する。
フェナントロリンジオン類を含有する点に特徴がある電気銅メッキ浴である。
光沢剤としてSPS、MPS、DPS、ZPSなどが含まれる。
光沢剤の銅メッキ液での含有量は0.02〜200ppmである(段落24)。
但し、実施例1の銅メッキ液では、SPS=10mg/L=10ppm、ポリビニルイミダゾール=10ppmを含有する。
ブライトナーが添加された水溶液中に、銅皮膜が形成された基板を浸漬するビアフィリングメッキ方法である。ブライトナー(メッキ促進剤)としてSPSやMPSが挙げられ、水溶液中の含有量は数ppmから数%である(段落14)。
電気銅メッキ方法に関して、ブライトナー(メッキ促進剤)としてSPSが挙げられ、メッキ液中の含有量は数0.001〜10g/L(10〜10000ppm)である(段落13)。
電気銅メッキ液に関して、ブライトナーとしてSPSやMPSなどが挙げられるが、含有量の開示はない(段落47)。
酸性銅電気メッキ用溶液に関して、ブライトナーとしてSPSやMPSなどが挙げられ、メッキ液中の含有量は約5〜100ppmである(段落15、25)。実施例でのMPSの濃度は12ppmである(段落31)。
ポリオキシアルキレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコールなどの抑制剤、MPS、SPS、DPS、UPSなどの促進剤を含む銅メッキ液で電気メッキをして、低内部応力の銅皮膜を形成する方法である(請求項1〜6、表1)。
実施例1では、MPS(塩)とSPS(塩)とポリオキシアルキレングリコールとポリエチレングリコールを含有する銅メッキ浴(浴2〜4)が記載され、MPS(塩)とSPS(塩)の合計濃度は5〜9ppmである。
ジピリジル化合物とアルキル化剤の反応生成物である4級ジピリジル塩化合物からなるレベラー化合物を含有する銅メッキ浴を基板に適用して、ボイドの発生を抑えてメッキ不良を改善できる銅フィリング方法である(請求項1〜42、段落22〜23)。
上記ジピリジル化合物は、例えば、ピリジン環同士が炭素−炭素で直接結合し、或いは、エチレン基を介して結合したピリジン誘導体などである(請求項6、段落26)。
上記アルキル化剤は2−クロロエチルエーテル、塩化ベンジル、2−(2−クロロトキシ)エタノール、クロロエタノール、ジクロロヘキサン、グリコール結合を有する化合物などである(請求項20、段落39、46、55)。
実施例1では、可溶性銅塩と、硫酸と、塩素イオンと、電着促進剤と、電着抑制剤と、ピリジン環同士がエチレン基を介して結合したピリジン誘導体を2−クロロエチルエーテルでアルキル化したレベラー化合物とを含有する銅メッキ浴が開示されている(段落124)。
本発明は、銅メッキに際してメッキ皮膜が経時的に反るのを防止することを技術的課題とする。
その結果、上記含イオウ化合物を特定濃度で含有するとともに、
(1)ベンズイミダゾール、イミダゾリンなどの特定の含窒素化合物と重合性の塩形成剤との共重合体、
(2)ビピリジルに塩形成基を有するアルキレンオキシドを所定以上の付加モル数で重合した共重合体、
(3)ポリビニルピロリドン
の少なくともいずれかを銅メッキ浴に共存させると、得られる銅の電着皮膜の反りを抑制できることを見い出し、本発明を完成した。
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)複素単環式含窒素化合物(但し、ピリジン環を含む化合物は除く)、縮合複素環式含窒素化合物、モノアミン類、ポリアミン類、イミン類から選ばれた含窒素化合物(a)と、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマー(b)との共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴である。
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)ビピリジル類よりなる含窒素化合物(a)と、塩形成基を有するアルキレングリコールよりなる重合性モノマー(b)とを重合させ、且つ、1モルのビピリジル類(a)に対する重合性モノマー(b)の繰り返し単位が6モル以上である共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴である。
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)ビニルピロリドン類と、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマーとの共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴である。
同じく、成分(a)の縮合複素環式含窒素化合物はベンゾイミダゾール、インドール、ベンゾチアゾールであり、
モノアミン類はアリルアミン、ジアリルアミン、アニリン、ジメチルグリシンであり、
ポリアミン類はエチレンジアミン、トリメチレンジアミンであり、
イミン類はエチレンイミンであることを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴である。
即ち、本発明の銅メッキ浴で形成したメッキ皮膜の内部応力は、ストリップ電着応力試験において概ね0〜−30Mpaの圧縮応力を示すため(図1B参照)、時間経過とともに銅メッキ皮膜に働く引張応力(図1A参照)により反ろうとしても、この圧縮応力が引張応力に抗して0Mpaに近づくため、経時的にほぼ反りのない皮膜を形成できる。
従って、本発明の銅メッキ浴を用いて薄い被メッキ物に電気メッキをしても、或いは、密着性が低い被メッキ物に対して電気メッキをしても、共に電気メッキ後の銅皮膜の反りを防止でき、もって電子部品の信頼性を高めることができる。
このため、本発明の銅メッキ浴の用途としては、低応力を要する微細配線回路の形成、或いはビアフィリングなどに好適である。
同文献9で用いるアルキル化剤には一般式(IIIb)で表されるアルキル化剤を含むが(請求項20、段落46)、上記一般式(IIIb)のアルキル化剤がグリコール結合を有する化合物の場合、メチレン基(結合数は0〜6個)に挟まれた原子団Bはグリコール結合となり、その付加数は1〜4モルである(段落46)。
これに対して、本発明2のビピリジルと塩形成基を有するアルキレングリコール(=重合性モノマー)との共重合体からなるレベラーでは、ビピリジル1モルに対するアルキレングリコールの付加モル数は6以上であり、上記特許文献9のグリコール結合の付加数1〜4を越えている。
メッキ浴から得られる電着銅皮膜に作用する応力の低減を課題とする場合、レベラーがビピリジル共重合体であると、当該共重合体におけるグリコール結合数が皮膜の応力に関係し、特許文献9のようにグリコール結合の付加数が少ないと皮膜応力の低減は望めないが、本発明2のようにアルキレングリコールの付加数を所定以上に増すと、低応力の銅皮膜が得られる。
電気銅メッキ浴に添加する可溶性銅塩は、水溶液中で銅イオンを発生させる可溶性の塩であれば任意のものが使用でき、特段の制限はなく、難溶性塩も排除されない。具体的には、硫酸銅、酸化銅、水酸化銅、塩化銅、 硝酸銅、 炭酸銅、酢酸銅、シュウ酸銅などが挙げられ、 酸化銅、硝酸銅、酸化銅、水酸化銅が好ましい。 可溶性銅塩のメッキ浴に対する含有量は 2価の銅イオン換算で10〜70g/Lであり、好ましくは30〜60g/Lである。
また、電気銅メッキ浴のベースとなる酸には、硫酸、塩酸、シュウ酸、酢酸などの通常の銅メッキ浴で汎用される酸が使用でき、有機スルホン酸やオキシカルボン酸などの有機酸を使用することもできる。
ベース酸の塩はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などである。
酸又はその塩のメッキ浴に対する含有量は 10〜300g/Lであり、好ましくは30〜150g/Lである。
上記スルフィド類は、ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩などである。
上記メルカプタン類は、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩などである。
上記チオプロピルスルホン酸類は、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩などである。
上記ジチオカルバミン酸類は、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩などである。
上記含イオウ化合物は単用又は併用でき、電気銅メッキ浴に対する含有量は50〜10000mg/Lであり、好ましくは50〜1500mg/L、より好ましくは50〜1000mg/Lである。
含イオウ化合物が適正範囲より少ないと銅メッキ皮膜に低応力の性質を付与できず、適正範囲より多いと低応力は維持できる反面、皮膜の抵抗値が増し、皮膜が粗くなり、或いは脆くなって、皮膜物性が低下する。
レベラー(B)の一方の含窒素化合物(a)は、複素単環式含窒素化合物、縮合複素環式含窒素化合物、モノアミン類、ポリアミン類、イミン類から選ばれる。
上記含窒素化合物(a)のうちの単環式含窒素化合物はイミダゾール、イミダゾリンなどであるが、ピリジン環を含む化合物、例えば、ピリジン類、ビピリジル類などば排除される。
同じく、上記縮合複素環式含窒素化合物はベンゾイミダゾール、インドール、ベンゾチアゾールなどである。
上記モノアミン類はアリルアミン、ジアリルアミン、アニリン、ジメチルグリシンなどであり、上記ポリアミン類はエチレンジアミン、トリメチレンジアミンなどである。
上記イミン類はエチレンイミンなどである。
上記各種の化合物において、例えば、イミダゾリンは、イミダゾリン単体だけではなく、イミダゾリン環にハロゲン、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基などの置換基が1ないし複数結合したイミダゾリンの誘導体を包含する概念であり、他の化合物も同様である。
例えば、ハロゲン基を有するアルカン誘導体は、クロロエチルエーテル、クロロエタノール、1,2−ジクロロエタン、1,5−ジクロロペンタン、1,6−ジクロロヘキサン、1,8−ジクロロオクタン、ビス(ブロモエチル)エーテル、1,5−ジブロモペンタン、1,6−ジブロモヘキサン、1,8−ジブロモオクタンなどであり、ハロゲン基を有するアルケン誘導体は、クロロ基、ブロモ基を有する(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコールなどである。尚、(ポリ)エチレングリコールはエチレングリコール、及び、ジ、トリなどのポリエチレングリコールの両方を包含する概念である。
上記ビピリジル類(a)はビピリジル及びその誘導体を包含する。ビピリジル誘導体は2個のピリジン環同士が直接C−C結合したもの、或いは(ポリ)メチレン基を介して結合したものなどをいう。
塩形成基を有するアルキレングリコール(b)は、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールである。
この場合、1モルのビピリジル類(a)に対する上記重合性モノマー(b)の付加数は6モル以上であることが必要である。好ましい付加数は6〜30モルであり、より好ましくは6〜20モルである。
後述の試験例に示すように、重合性モノマーの付加数が適正以上でないと、得られた銅皮膜に低応力の性状を付与することが不充分となる。
上記ポリビニルピロリドンはビニルピロリドン類のホモポリマー、ビニルピロリドン類と他の重合性モノマー(例えば、親水性ポリマー)のコポリマーであって、平均分子量10,000以上のものが好ましく、より好ましくは平均分子量10,000〜1,300,000である。
上記ビニルピロリドン類はN−ビニル−2−ピロリドン、5員環にアルキル基、ハロゲンなどの置換基が結合したN−ビニル−2−ピロリドンなどを包含する。
ビニルピロリドンは水溶性であるため、コポリマーで用いる他の重合性モノマーは、親水性モノマー及び/又は疎水性モノマーを選択できる。
親水性モノマーとしては、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、フマル酸、アリルスルホン酸、ビニルスルホン酸などである。尚、(メタ)アクリル酸はアクリル酸、メタクリル酸を包含する概念である。
同じく、疎水性モノマーはスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、p−クロルスチレンなどのスチレン類、(メタ)アクリル酸エステルなどである。
上記(メタ)アクリル酸エステルは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジルなどである。
即ち、ビニルピロリドン類と他の重合性モノマーのコポリマーの場合、他の重合性モノマーとして、例えば、本発明1のハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマー、或いは本発明2の塩形成基を有するアルキレングリコールを選択すると、ビニルピロリドン類の重合と塩形成(=4級化)を同時に達成できる。
従って、4級化されたポリビニルピロリドンを例示すると、ビニルピロリドン類と、1,6−ジクロロヘキサン、1,8−ジクロロオクタン、1,6−ジブロモヘキサン、クロロ基、ブロモ基を有する(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコールなどから選ばれた重合性モノマーとを反応させた共重合体である。
以上、レベラー(B)として使用できるポリビニルピロリドンを詳述したが、本発明3は、前記請求項1のレベラー(B)に替えて、このポリビニルピロリドンのうち、ビニルピロリドン類と、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマーとの共重合体をレベラー(B)として選択したものである。
含有量が適正範囲より少ないと皮膜に低応力の物性を付与できなくなり、逆に、1000mg/Lより多いと銅皮膜の純度が低下して、皮膜の伸び率などの物性が低下する恐れがある。
また、本発明においては、当然に、本発明1〜3の各レベラーを銅メッキ浴に単用しても良いし、本発明1〜3のレベラーを併用することもできる。
但し、塩化物については、所定濃度以上の塩素は銅皮膜の反りを促進するため、メッキ浴への含有量は少ないか、ゼロに調整することが好ましい(特開2014−125679号公報の段落7参照)。
上記レベラーは界面活性剤や染料を主とする窒素系有機化合物などである。
この界面活性剤には、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン系界面活性剤、或はアニオン系界面活性剤を単用又は併用できる。
上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリエチレングリコール(以下、PEGという)、ポリプロピレングリコールを初め、C1〜C20アルカノール、フェノール、ナフトール、ビスフェノール類、(ポリ)C1〜C25アルキルフェノール、(ポリ)アリールアルキルフェノール、C1〜C25アルキルナフトール、C1〜C25アルコキシル化リン酸(塩)、ソルビタンエステル、ポリアルキレングリコール、C1〜C22脂肪族アミン、C1〜C22脂肪族アミドなどにエチレンオキシド(EO)及び/又はプロピレンオキシド(PO)を2〜300モル付加縮合させたものや、C1〜C25アルコキシル化リン酸(塩)などが挙げられる。
上記カチオン系界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、或はピリジニウム塩などが挙げられ、具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ラウリルジメチルエチルアンモニウム塩、オクタデシルジメチルエチルアンモニウム塩、ジメチルベンジルラウリルアンモニウム塩、セチルジメチルベンジルアンモニウム塩、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム塩、トリメチルベンジルアンモニウム塩、トリエチルベンジルアンモニウム塩、ジメチルジフェニルアンモニウム塩、ベンジルジメチルフェニルアンモニウム塩、ヘキサデシルピリジニウム塩、ラウリルピリジニウム塩、ドデシルピリジニウム塩、ステアリルアミンアセテート、ラウリルアミンアセテート、オクタデシルアミンアセテートなどが挙げられる。
上記アニオン系界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、{(モノ、ジ、トリ)アルキル}ナフタレンスルホン酸塩などが挙げられる。 上記両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン、イミダゾリンベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン酸などが挙げられる。また、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとアルキルアミン又はジアミンとの縮合生成物の硫酸化、或はスルホン酸化付加物も使用できる。
具体例としては、C.I.(Color Index)ベーシックレッド2、トルイジンブルーなどのトルイジン系染料、C.I.ダイレクトイエロー1、C.I.ベーシックブラック2などのアゾ系染料、3−アミノ−6−ジメチルアミノ−2−メチルフェナジン一塩酸などのフェナジン系染料、コハク酸イミド、2′−ビス(2−イミダゾリン)などのイミダゾリン類、イミダゾール類、ベンゾイミダゾール類、インドール類、2−ビニルピリジン、4−アセチルピリジン、4−メルカプト−2−カルボキシルピリジン、2,2′−ビピリジル、4,4′−ビピリジル、フェナントロリンなどのピリジン類、キノリン類、イソキノリン類、アニリン、チオ尿素、ジメチルチオ尿素などのチオ尿素類、3,3′,3′′−ニトリロ三プロピオン酸、ジアミノメチレンアミノ酢酸、グリシン、N−メチルグリシン、ジメチルグリシン、β−アラニン、システイン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アミノ吉草酸、オルニチンなどが挙げられる。好ましい例は、C.I.ベーシックレッド2、ヤヌスグリーンB、トルイジンブルー、コハク酸イミドが挙げられる。
上記ブライトナーは、チオ尿素又はその誘導体、2−メルカプトベンゾイミダゾール、チオグリコール酸などのメルカプタン類、2,2′−チオジグリコール酸、ジエチルスルフィドなどのスルフィド類、3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウム、ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(2ナトリウム塩)などのメルカプトスルホン酸類などである。
上記ポリマー成分は、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ステアリン酸−ポリエチレングリコールエステル、ポリエチレン−プロピレングリコールなどがある。
但し、本発明の電気銅メッキ浴にあっては、上記各種添加剤が銅皮膜の反りに関係することも考えられるので、成分の選択、濃度には注意を要する。
本発明の電気銅メッキ浴は 酸性浴が基本であるが、pHの特段の限定はない。
即ち、薄い被メッキ物に銅皮膜を電気メッキで形成すると、従来では、メッキ皮膜の反り応力が薄い被メッキ物にも影響し、メッキ皮膜と被メッキ物は一体で反るため、チップ部品を搭載した半導体基板などの電子部品の信頼性を損なう問題があったが、本発明の第一の電気銅メッキ方法では、反り抑制機能を有する低応力のメッキ皮膜を形成することで、被メッキ物と一体化したメッキ皮膜の反りを防止して、電子部品の信頼性を向上できる。
上記被メッキ物は、フレキシブル又はリジッド回路基板、フレキシブル回路アンテナ、RFIDタグ、電解箔、太陽電池、光起電力素子、半導体ウエハー、電磁シールドなどである。
被メッキ物の厚みは300μm以下が好ましく、さらに好ましくは1〜200μmである。
即ち、第二の方法は、本発明の電気銅メッキ浴を用いて、膜厚0.1μm〜5000μmの反り抑制機能を有する低応力の銅メッキ皮膜を被メッキ物に形成する方法である。
メッキ皮膜が薄いと反りの力は弱くなって被メッキ物に沿い、密着性が低い場合でも剥離は起り難いため、この第二の方法は、被メッキ物に形成する銅皮膜の膜厚はある程度厚いことが前提となり、0.1μm〜5000μmであり、好ましくは0.5〜200μm、より好ましくは1〜100μmである。
但し、上記膜厚範囲では、例えば、下限の0.1μmの膜厚では薄いように見えるが、被メッキ物との関係で、皮膜が反った場合に被メッキ物から剥離するリスクはある。
当該第二の方法では、反り抑制機能を有する低応力のメッキ皮膜を形成することで、反り抑制作用でメッキ皮膜が被メッキ物から剥離することを防止して、電子部品の信頼性を向上できる。
本発明の電気銅メッキ浴を用いたメッキ条件には特段の制限はなく、浴温は10〜70℃、陰極電流密度は0.1〜50A/dm2、好ましくは5〜40A/dm2である。また、 陽極は銅(合金)を材質とする可溶性陽極でも良いし、白金又はカーボンなどを材質とする不溶性陽極でも良い。
電気メッキで形成される皮膜の膜厚は一般に5〜50μm程度である。
上記実施例、試験例の「部」、「%」は基本的に重量基準である。
尚、本発明は下記の実施例、試験例に拘束されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得ることは勿論である。
下記の実施例1〜15のうち、実施例1は含イオウ化合物がZPSであり、レベラーがベンゾイミダゾール共重合体の例であり、実施例2〜15は実施例1を基本としてその変形例である。但し、実施例1〜2は可溶性銅塩が酸化銅、他の実施例は硫酸銅である。
即ち、実施例2は実施例1を基本として、含イオウ化合物をUPSに変更した例、実施例3は同じく含イオウ化合物をSPSに変更した例、実施例4は含イオウ化合物をMPSに変更した例、実施例5は含イオウ化合物をDPSに変更した例、実施例6はレベラーをイミダゾリン誘導体の共重合体に変更した例、実施例7は含イオウ化合物としてのZPSの含有量を減量した例、実施例8は逆にZPSの含有量を増量した例、実施例9はレベラーとしてのベンゾイミダゾール共重合体の含有量を減量した例、実施例10は可溶性銅塩の含有量を減量し、酸を増量した例、実施例11はレベラーをジアリルアミン共重合体に変更した例、実施例12はレベラーをポリビニルピロリドンに変更した例、実施例13はレベラーをエチレンジアミン共重合体に変更した例、実施例14はレベラーをエチレンイミン共重合体に変更した例、実施例15はレベラーをビピリジル共重合体に変更した例である。
比較例3は本発明の含イオウ化合物と銅メッキ浴に汎用される一般的なポリマー成分を併用した例であり、いわば冒述の特許文献8に準拠した例である。
比較例4は本発明で規定される以外の含イオウ化合物と本発明のレベラーを使用した例、比較例5は本発明の含イオウ化合物と本発明で規定したレベラー以外の一般的な染料を併用した例、比較例6は含イオウ化合物に加えて銅メッキ浴に汎用されるポリマー成分と染料とを併用した一般的な電気銅メッキ浴の例である。
比較例7は上記実施例15のレベラーである特定のビピリジル共重合体を、ビピリジル1モルにブロム基を有するエチレングリコールを2モル付加したビピリジル共重合体で代替したもので、いわば冒述の特許文献9に準拠した例である。
(イ)レベラーの製造例1
温度計、ジムロート還流管、撹拌機を取り付けた2L四つ口フラスコに、ベンゾイミダゾール1モルと、Biochim.Biophys.Acta,222,381(1970)に開示された方法で合成した平均分子量700のジブロモ−ポリ(エチレングリコール)(=塩形成基を有する重合性モノマー)1モル、ジメチルスルホキシド1500mLを投入し、系内を窒素置換後、内温80℃で5時間反応させて、ベンゾイミダゾール共重合体を合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
上記製造例1のベンゾイミダゾール共重合体を用いて、下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
酸化銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
酸化銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
UPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
SPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
MPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
DPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例2
温度計、ジムロート還流管、撹拌機を取り付けた2L四つ口フラスコに、2−メチルイミダゾリン1モルとBiochim.Biophys.Acta,222,381(1970)に開示された方法で合成した平均分子量200のジブロモ−ポリ(プロピレングリコール)1モル、1‐ブタノール500mLを投入し、系内を窒素置換後、内温80℃で3時間反応させ、2−メチルイミダゾリン共重合体を合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
上記製造例2の2−メチルイミダゾリン共重合体を用いて、下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 0mg/L
ZPS 100mg/L
製造例2の2−メチルイミダゾリン共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 50mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 1000mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 1mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 30g/L
硫酸(98%) 200g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例1のベンゾイミダゾール共重合体 10mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例3
上記製造例1の製造条件を基本として、ジアリルアミン1モルと製造例1で用いた塩形成基を有する重合性モノマー1モルを反応させて、ジアリルアミン共重合体を合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例3のジアリルアミン共重合体 10mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例4
上記製造例1の製造条件を基本として、ビニルピロリドン1モルと製造例1で用いた塩形成基を有する重合性モノマー1モルを反応させて、ビニルピロリドンポリマーを合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例4のビニルピロリドンポリマー 10mg/L
pH<1
上記ビニルピロリドンポリマーの平均分子量は1,200,000である。
(イ)レベラーの製造例5
上記製造例1の製造条件を基本として、エチレンジアミン1モルと製造例1で用いた塩形成基を有する重合性モノマー1モルを反応させて、エチレンジアミン共重合体を合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例5のエチレンジアミン共重合体 10mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例6
上記製造例1の製造条件を基本として、エチレンイミン1モルと製造例1で用いた塩形成基を有する重合性モノマー1モルを反応させて、エチレンイミン共重合体を合成した。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例6のエチレンイミン共重合体 10mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例7
上記製造例1の製造条件を基本として、ビピリジル1モルと製造例1で用いた塩形成基を有する重合性モノマー1モルを反応させて、ビピリジル共重合体を合成した。
上記ビピリジル共重合体において、ビピリジル1モルに対するエチレングリコール誘導体の平均付加モル数は14である。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例7のビピリジル共重合体 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 10mg/L
ポリビニルピロリドン 10mg/L
pH<1
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
ヤヌスグリーンB 10mg/L
pH<1
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
ポリエチレングリコール 500mg/L
pH<1
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
チオ尿素 100mg/L
ポリビニルピロリドン 10mg/L
pH<1
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
フタロシアニン 10mg/L
pH<1
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
ヤヌスグーンB 1mg/L
ポリエチレングリコール 500mg/L
pH<1
(イ)レベラーの製造例8
上記製造例1を基本として、ビピリジル1モルとビス(2−ブロモエチル)エーテル1モルを反応させて、ビピリジル共重合体を合成した。
上記ビピリジル共重合体において、ビピリジル1モルに対するエチレングリコール誘導体の付加モル数は2である。
(ロ)電気銅メッキ浴の調製例
下記の組成で電気銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅(Cu2+として) 40g/L
硫酸(98%) 110g/L
塩化物イオン 40mg/L
ZPS 100mg/L
製造例8のビピリジル共重合体 10mg/L
pH<1
そこで、上記実施例1〜15並びに比較例1〜7の各銅メッキ浴を用いて、陰極電流密度:10A/dm2、浴温:30℃、メッキ時間:10分の条件で電気メッキを行い、得られたメッキ直後の電着皮膜について、テストストリップ電着応力試験を実施した。
冒述したように、通常の銅メッキでは、メッキ直後の応力は引張応力(+MPa)であり、時間経過(1〜2日経過後)に伴って引張応力(+MPa)が継続的に働くため、メッキ面側への反りがより強くなり(図1A参照)、また、たとえ、メッキ直後の応力が0MPaの場合であっても、同じく時間経過に伴ってメッキ面側に反るが、1〜2日経過すると定常状態になってそれ以上は反らない。
この場合、応力が+MPaの場合は引張応力を意味し、−MPaは圧縮応力を意味する。
[表A] 応力(MPa) 応力(MPa)
実施例1 −10 比較例1 +10
実施例2 −10 比較例2 +10
実施例3 −12 比較例3 +15
実施例4 −8 比較例4 +12
実施例5 −8 比較例5 +20
実施例6 −10 比較例6 +20
実施例7 −6 比較例7 +8
実施例8 −4
実施例9 −12
実施例10 −10
実施例11 −10
実施例12 −8
実施例13 −6
実施例14 −4
実施例15 −7
尚、一般的な電気銅メッキ浴を用いた比較例6においても、やはり引張応力を示し、その値は比較例5と同様であった。
要するに、比較例1〜6ではすべてのメッキ皮膜に引張応力 ( +MPa ) が作用し、 メッキ皮膜が表面側を上にして凹状(即ち、下に凸状)に反ることが分かる(図1A参照)。
これに対して、本発明の含イオウ化合物(A)を所定量含み、且つ、本発明のレベラー(B)を含む実施例1〜14では、すべてのメッキ皮膜に−20〜−5MPaの圧縮応力(図1B参照)が作用することが分かる。
これにより、 時間経過とともに引張応力が働いて銅メッキ皮膜が反ろうとしても、引張応力( +MPa )に抗してこの圧縮応力(− MPa )が働いて応力を0Mpaに近づけるため、経時的にほぼ反りのない銅皮膜を形成できる。
このため、電気銅メッキにおいて、本発明の課題である電着皮膜の反りを防止するためには、メッキ直後に圧縮応力(−MPa)になることが条件であり、本発明の銅メッキ浴から得られる電着皮膜は当該条件を満たすことが裏付けられた。
これにより、同じビピリジル共重合体であっても、ビピリジルに対するエチレングリコール(誘導体)の付加するモル数の増減が電着皮膜に作用する応力に関係し、銅 メッキ浴から低応力の電着皮膜を得ることを課題とする場合、 所定以上のモル数でのエチレングリコール(誘導体)の付加は、低付加の場合に比して顕著な優位性があることが判断できる。
即ち、レベラー(B)に本発明1に属する各種の含窒素化合物の共重合体を用いた実施例1〜11及び13〜14、同じく本発明2のビピリジル共重合体を用いた実施例15、或いは、本発明3のポリビニルピロリドンを用いた実施例12は、いずれもメッキ皮膜の反りを抑制する点で有効であった。
含イオウ化合物(A)の含有量を本発明の適正範囲の下限近くに低減した実施例7では絶対値は小さくなるが、メッキ皮膜の圧縮応力(−MPa)を維持できた。逆に、含イオウ化合物(A)の含有量を本発明の適正範囲の上限近くに増量した実施例8では、上記実施例7とあまり変わらない数値を示した。
レベラー(B)の含有量を実施例1の1/10に減量した実施例9では、逆に、実施例1より絶対値は増したことから(−10→−12、単位:MPa)、メッキ皮膜の反りを抑制する点では、レベラー(B)は微量含有すれば足りることが判断できる。可溶性銅塩及び酸の含有量を実施例1から変化させた実施例10では、実施例1と圧縮応力の数値は変わらなかった。
また、塩化物を含まない実施例6では、圧縮応力(−MPa)の絶対値は高い数値を示すことから、メッキ皮膜の反りを抑制する点で、銅メッキ浴には塩化物を添加しないか、含有量を抑制することが有効であると判断できる。
Claims (8)
- 可溶性銅塩を2価の銅イオン換算で10〜70g/L、酸又はその塩を10〜300g/Lを含有する電気銅メッキ浴において、
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)複素単環式含窒素化合物(但し、ピリジン環を含む化合物は除く)、縮合複素環式含窒素化合物、モノアミン類、ポリアミン類、イミン類から選ばれた含窒素化合物(a)と、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマー(b)との共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。 - 可溶性銅塩を2価の銅イオン換算で10〜70g/L、酸又はその塩を10〜300g/Lを含有する電気銅メッキ浴において、
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)ビピリジル類よりなる含窒素化合物(a)と、塩形成基を有するアルキレングリコールよりなる重合性モノマー(b)とを重合させ、且つ、1モルのビピリジル類(a)に対する重合性モノマー(b)の繰り返し単位が6モル以上である共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。 - 可溶性銅塩を2価の銅イオン換算で10〜70g/L、酸又はその塩を10〜300g/Lを含有する電気銅メッキ浴において、
(A)ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、ビス(2−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル)ジスルフィド、ビス(4−スルホプロピル)ジスルフィド、ビス(p−スルホフェニル)ジスルフィド並びにこれらの塩から選ばれたスルフィド類、メルカプトメタンスルホン酸、メルカプトエタンスルホン酸、メルカプトプロパンスルホン酸(MPS)並びにこれらの塩から選ばれたメルカプタン類、3−(ベンゾチアゾリル−2−チオ)プロパンスルホン酸(ZPS)、3−[(アミノイミノメチル)チオ]−1−プロパンスルホン酸(UPS)、O−エチル−ジエチル炭酸−S−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたチオプロピルスルホン酸類、N,N−ジメチル−ジチオカルバミルプロパンスルホン酸(DPS)、N,N−ジメチル−ジチオカルバミン酸−(3−スルホプロピル)−エステル並びにこれらの塩から選ばれたジチオカルバミン酸類から選ばれた含イオウ化合物を50〜10000mg/L含有し、
(B)ビニルピロリドン類と、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールよりなる重合性モノマーとの共重合体からなるレベラーを含有することを特徴とする低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。 - レベラー(B)の一方の含窒素化合物(a)のうちの複素単環式含窒素化合物はイミダゾール、イミダゾリンであり、
同じく、成分(a)の縮合複素環式含窒素化合物はベンゾイミダゾール、インドール、ベンゾチアゾールであり、
モノアミン類はアリルアミン、ジアリルアミン、アニリン、ジメチルグリシンであり、
ポリアミン類はエチレンジアミン、トリメチレンジアミンであり、
イミン類はエチレンイミンであることを特徴とする請求項1に記載の低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。 - 塩形成基を有する重合性モノマー(b)は、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれた塩形成基を有するアルキレングリコールであることを特徴とする請求項1に記載の低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。
- 塩形成基を有するアルキレングリコール(b)は、ハロゲン基、ハロホルミル基、メシレート基、トシレート基を有するエチレングリコール、プロピレングリコールであることを特徴とする請求項2に記載の低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気銅メッキ浴を用いて、膜厚500μm以下の薄い被メッキ物に反り抑制機能を有する低応力のメッキ皮膜を形成して、被メッキ物と一体化したメッキ皮膜の反りを防止することを特徴とする電気銅メッキ方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気銅メッキ浴を用いて、膜厚0.1μm〜5000μmの反り抑制機能を有する低応力の銅メッキ皮膜を被メッキ物に形成し、反り作用でメッキ皮膜が被メッキ物から剥離するのを防止することを特徴とする電気銅メッキ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014208427A JP6539811B2 (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014208427A JP6539811B2 (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016079415A JP2016079415A (ja) | 2016-05-16 |
JP6539811B2 true JP6539811B2 (ja) | 2019-07-10 |
Family
ID=55957775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014208427A Active JP6539811B2 (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6539811B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6398893B2 (ja) * | 2015-06-30 | 2018-10-03 | 住友金属鉱山株式会社 | フレキシブル配線板用の電気銅めっき液及び該電気銅めっき液を用いた積層体の製造方法 |
CN115233263B (zh) * | 2022-06-29 | 2024-04-05 | 南通赛可特电子有限公司 | 一种整平剂、制备方法及应用 |
CN117684223A (zh) * | 2022-09-02 | 2024-03-12 | 宁波安集微电子科技有限公司 | 一种金属电镀组合物及其使用方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4480236B2 (ja) * | 1999-08-06 | 2010-06-16 | イビデン株式会社 | 電解めっき液、その液を用いた多層プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板 |
JP4242310B2 (ja) * | 2004-03-12 | 2009-03-25 | 株式会社関東学院大学表面工学研究所 | 硫酸銅めっき用添加剤及びそれを用いた硫酸銅めっき方法 |
JP4816901B2 (ja) * | 2005-11-21 | 2011-11-16 | 上村工業株式会社 | 電気銅めっき浴 |
US8388824B2 (en) * | 2008-11-26 | 2013-03-05 | Enthone Inc. | Method and composition for electrodeposition of copper in microelectronics with dipyridyl-based levelers |
EP2568063A1 (en) * | 2011-09-09 | 2013-03-13 | Rohm and Haas Electronic Materials LLC | Low internal stress copper electroplating method |
JP6178958B2 (ja) * | 2012-12-27 | 2017-08-16 | 石原ケミカル株式会社 | 電気銅メッキ方法 |
KR20140092626A (ko) * | 2013-01-16 | 2014-07-24 | 삼성전자주식회사 | 구리 전해 도금액, 구리 도금 장치 및 이를 이용한 구리 범프 형성 방법 |
US9598787B2 (en) * | 2013-03-14 | 2017-03-21 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Method of filling through-holes |
-
2014
- 2014-10-09 JP JP2014208427A patent/JP6539811B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016079415A (ja) | 2016-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6948587B2 (ja) | 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 | |
ES2788080T3 (es) | Polímeros con grupos terminales amino y su uso como aditivos para baños galvanoplásticos de zinc y de aleaciones de zinc | |
JP6539811B2 (ja) | 低応力皮膜形成用の電気銅メッキ浴及び電気銅メッキ方法 | |
JP5622678B2 (ja) | イミダゾール環結合型オキシアルキレン化合物を含有するメッキ浴 | |
ES2555140T3 (es) | Método para metalizar con cobre | |
JP6496755B2 (ja) | 低内部応力銅電気めっき方法 | |
US8114263B2 (en) | Polyvinylammonium compound, method of manufacturing same, acidic solution containing said compound and method of electrolytically depositing a copper deposit | |
JP2017031447A (ja) | 電気スズ及びスズ合金メッキ浴、当該メッキ浴を用いた電着物の形成方法並びに当該方法で製造した電子部品 | |
KR100806697B1 (ko) | 비-시안화-형 금-주석 합금 도금욕 | |
KR102579984B1 (ko) | 전기 구리 도금욕 및 전기 구리 도금 피막 | |
TWI606141B (zh) | Electroless copper plating bath and electroless copper plating method for increasing copper plating flatness | |
JP6178958B2 (ja) | 電気銅メッキ方法 | |
JP6142165B2 (ja) | 電気銅メッキ浴、電気銅メッキ方法並びに当該メッキ浴を用いて銅皮膜を形成した電子部品の製造方法 | |
TW593792B (en) | Method for forming plating film and electronic component having plating film formed thereon by same method | |
JP2001152387A (ja) | ボイドフリー銅メッキ方法 | |
JP2009287118A (ja) | インジウム電気めっき組成物においてインジウムイオンを補充する方法 | |
KR102274074B1 (ko) | 구리 전기도금 조성물 및 기판에서 구리의 전기도금 방법 | |
US20160312372A1 (en) | Acid copper electroplating bath and method for electroplating low internal stress and good ductiility copper deposits | |
US20120205250A1 (en) | Electrolytic copper plating solution composition | |
JP5864161B2 (ja) | 銅フィリング方法及び当該方法を適用した電子部品の製造方法 | |
JP6579888B2 (ja) | 電気銅メッキ浴の製造方法並びに当該銅メッキ方法 | |
JP5559455B2 (ja) | 電解金めっき液及びそれを用いて得られた金皮膜 | |
JP2013044035A (ja) | 銅フィリング方法及び当該方法を適用した電子部品 | |
JP4157985B2 (ja) | 前処理式の銅メッキ方法 | |
CN108026128A (zh) | 含有胺和醌的反应产物的化合物的铜电镀浴 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180725 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180918 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6539811 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |