JP6539767B2 - コーナー部材 - Google Patents

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本発明は、幅木及び回り縁の何れかである化粧部材と共に設置されるコーナー部材に関する。
コーナー部材に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材について、2つの形態が開示されている。第一の出隅用コーナー部材は、上部水平片と垂下片で構成される。上部水平片及び垂下片の少なくとも何れかでは、左右両方の端縁にテーパー部が設けられる。第一の出隅用コーナー部材には、上部水平片の内側端縁から垂下片と略平行して垂下した保持片が設けられる。保持片と垂下片と上部水平片は、巾木のコーナー側端縁の表面と裏面及び上部木端面を保持する。垂下片の下部には、下部水平片が設けられる。上部水平片と下部水平片は、巾木の上部木端面と下部木端面を挟持する。第二の入隅用コーナー部材は、上部水平片と垂下片で構成される。上部水平片及び垂下片の少なくとも何れかでは、左右両方の端縁にテーパー部が設けられる。第二の入隅用コーナー部材には、裏面に突出部が形成される。突出部は、内装材に嵌入される。突出部には、垂下片と略平行な顎部が形成される。垂下片と顎部は、巾木を保持する。第二の入隅用コーナー部材には、下部水平片が設けられる。上部水平片と下部水平片は、巾木を保持する。特許文献1では、第一の入隅用コーナー部材は、入隅コーナー部に対応した形状とされる以外、第一の出隅用コーナー部材と基本的な構成は同様であり、また、第二の出隅用コーナー部材は、出隅コーナー部に対応した形状とされる以外、第二の入隅用コーナー部材と基本的な構成は同様である、とされている。
特開2009−281052号公報
建物では、部屋又は廊下のような空間を形成する複数の壁面の下端又は上端に化粧部材が設けられる。例えば、2つの第一壁面及び第二壁面が所定の角度で出会う入隅又は出隅といった角部では、化粧部材と共にコーナー部材が設置されることがある。コーナー部材は、第一化粧部材の第一端部と、第二化粧部材の第二端部と、角空間を覆う。第一化粧部材は、第一壁面に設けられた化粧部材である。第一化粧部材の第一端部は、第一化粧部材の第二壁面の側となる端部である。第二化粧部材は、第二壁面に設けられた化粧部材である。第二化粧部材の第二端部は、第二化粧部材の第一壁面の側となる端部である。角空間は、前述した角部に対応し且つ第一端部及び第二端部と隣り合う空間である。発明者は、建築現場で行われるコーナー部材に関わる作業を対象として、建築現場での作業効率を向上させることが可能な新たなコーナー部材について検討した。その際、発明者は、第一化粧部材及び第二化粧部材が設けられた角部に容易に設置可能なコーナー部材の構造を考慮した。
本発明は、建築現場での作業効率を向上させることが可能な新たなコーナー部材を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による角部に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、前記コーナー部材が前記角部に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部と、前記角部に対応し且つ前記第一端部及び前記第二端部と隣り合う角空間と、を覆う被覆部材を備え、前記被覆部材は、前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記角空間とを覆う、ABS樹脂製の第一被覆部と、前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記角空間とを覆う、ABS樹脂製の第二被覆部と、前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記角空間と前記第二端部とを覆う、ABS樹脂製の第三被覆部と、を含み、前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部とは、一体とされ、前記第三被覆部では、前記第一壁面及び前記第二壁面に沿った前記第一壁面及び前記第二壁面の各側の縁部の前記高さ方向の中央側の面は、前記第一壁面及び前記第二壁面の各側に向かって前記高さ方向の中央側とは反対の端側に傾斜した傾斜面とされる、コーナー部材である。
このコーナー部材によれば、次の側面のうち、第三被覆部により覆われなくなる境界位置で、第三被覆部の厚みに基づく段差の発生を防止又は抑制することができる。前述の側面は、第一化粧部材及び第二化粧部材の高さ方向の中央側となる各側面である。例えば、建物では、第一壁面及び第二壁面に壁紙が貼られることがある。前述の段差をなくすことで、建築現場での壁紙の施工をスムーズに行うことができる。第一壁面に貼られた壁紙を、第一化粧部材及びコーナー部材に沿って直線的に切断することができる。第二壁面に貼られた壁紙を、第二化粧部材及びコーナー部材に沿って直線的に切断することができる。上述のコーナー部材とは異なり、第三被覆部の縁部が傾斜面ではないコーナー部材では、壁紙を切断するに際し、例えば、このコーナー部材を角部から取り外すといった追加の作業が必要となることが想定される。また、次の各領域には、第一化粧部材及び第二化粧部材は設けられない。前述の各領域は、角空間に対応する第一壁面の領域及び第二壁面の領域である。そのため、第三被覆部の縁部が傾斜面ではないコーナー部材では、前述の各領域で第一化粧部材及び第二化粧部材の何れかに沿って壁紙を直線的に切断する場合、次のような用具を別途用いなければならなくなることも想定される。前述の用具は、前述の各領域で壁紙の直線的な切断を補助するための道具である。上述のコーナー部材では、このような追加の作業は、行わなくてよく、更に、前述の用具は、不要である。
本発明の他の側面は、幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による角部に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、前記コーナー部材が前記角部に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部と、前記角部に対応し且つ前記第一端部及び前記第二端部と隣り合う角空間と、を覆う被覆部材を備え、前記被覆部材は、前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記角空間とを覆う第一被覆部と、前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記角空間とを覆う第二被覆部と、前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記角空間と前記第二端部とを覆う第三被覆部と、を含み、前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部とは、一体とされ、前記第三被覆部では、前記第一壁面及び前記第二壁面に沿った前記第一壁面及び前記第二壁面の各側の縁部の前記高さ方向の中央側の面は、前記第一壁面及び前記第二壁面の各側に向かって前記高さ方向の中央側とは反対の端側に傾斜した傾斜面とされ、前記コーナー部材は、前記第一壁面及び前記第二壁面による前記角部としての入隅に前記第一化粧部材及び前記第二化粧部材と共に設置され、更に、前記設置状態で、前記第一端部の第一端面と、前記第二端部の第二端面と、前記入隅に対応する前記第一壁面及び前記第二壁面の各領域と、に囲まれた、前記角空間としての収容空間に収容される支持部材を備え、前記支持部材は、前記入隅に沿って配置される基部と、第一係合部と、を含み、前記被覆部材は、前記設置状態で、前記支持部材に支持され且つ前記第一端部と前記第二端部と前記収容空間とを覆い、更に、第二係合部を含み、前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部とは、一体とされ、前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部と前記第二係合部とは、一体とされ、前記被覆部材は、前記第一係合部と前記第二係合部とが係合した状態で、前記支持部材に支持される、コーナー部材である。
このコーナー部材によれば、次の側面のうち、第三被覆部により覆われなくなる境界位置で、第三被覆部の厚みに基づく段差の発生を防止又は抑制することができる。前述の側面は、第一化粧部材及び第二化粧部材の高さ方向の中央側となる各側面である。例えば、建物では、第一壁面及び第二壁面に壁紙が貼られることがある。前述の段差をなくすことで、建築現場での壁紙の施工をスムーズに行うことができる。第一壁面に貼られた壁紙を、第一化粧部材及びコーナー部材に沿って直線的に切断することができる。第二壁面に貼られた壁紙を、第二化粧部材及びコーナー部材に沿って直線的に切断することができる。上述のコーナー部材では、上述したような追加の作業は、行わなくてよく、更に、上述の用具は、不要である。収容空間に収容された支持部材により被覆部材を支持することができる。第一化粧部材が設けられた第一壁面と第二化粧部材が設けられた第二壁面による入隅に、コーナー部材を容易に設置することができる。例えば、建築現場では、次のような作業により、入隅にコーナー部材を設置することができる。即ち、第一化粧部材が第一壁面に設けられ、第二化粧部材が第二壁面に設けられる。これに伴い、収容空間が形成される。その後、支持部材が収容空間に収容され、被覆部材が収容空間に収容された支持部材に取り付けられる。即ち、被覆部材の第二係合部が収容空間に収容された支持部材の第一係合部に係合される。建築現場での作業を単純化できる。被覆部材により、第一端部と第二端部と収容空間を覆うことができる。
本発明の更に他の側面は、幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による入隅に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、前記コーナー部材が前記入隅に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部の第一端面と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部の第二端面と、前記入隅に対応する前記第一壁面及び前記第二壁面の各領域と、に囲まれた収容空間に収容される支持部材と、前記設置状態で、前記支持部材に支持され且つ前記第一端部と前記第二端部と前記収容空間とを覆う被覆部材と、を備え、前記支持部材は、前記入隅に沿って配置される基部と、第一係合部と、を含み、前記被覆部材は、前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記収容空間とを覆う第一被覆部と、前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記収容空間とを覆う第二被覆部と、前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記収容空間と前記第二端部とを覆う第三被覆部と、第二係合部と、を含み、前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部とは、一体とされ、前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部と前記第二係合部とは、一体とされ、前記被覆部材は、前記第三被覆部の前記高さ方向の中央側とは反対の端側の面で前記基部の前記高さ方向の中央側の先端面と接し、且つ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合した状態で、前記支持部材に支持される、コーナー部材である。
このコーナー部材によれば、上記同様、収容空間に収容された支持部材により被覆部材を支持することができる。第一化粧部材が設けられた第一壁面と第二化粧部材が設けられた第二壁面による入隅に、コーナー部材を容易に設置することができる。例えば、建築現場では、上述した通り、収容空間が形成され、支持部材が収容空間に収容され、被覆部材が収容空間に収容された支持部材に取り付けられる。即ち、被覆部材の第二係合部が収容空間に収容された支持部材の第一係合部に係合される。建築現場での作業を単純化できる。被覆部材により、第一端部と第二端部と収容空間を覆うことができる。第三被覆部を基部によって支持することができる。コーナー部材の高さ方向の剛性を向上させることができる。
コーナー部材では、前記支持部材は、前記基部より前記第一端面の側に設けられ、前記第一端面と接する第一接触部と、前記基部より前記第二端面の側に設けられ、前記第二端面と接する第二接触部と、を含み、前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部と前記第一接触部と前記第二接触部とは、一体とされる、ようにしてもよい。
この構成によれば、第一接触部に作用する第一端面からの反力と第二接触部に作用する第二端面からの反力により、収容空間に収容された支持部材を入隅に固定することができる。
コーナー部材では、前記支持部材は、前記第二壁面と前記第一端面との間隔に応じた形態へと前記第一接触部を変形させる第一変形部と、前記第一壁面と前記第二端面との間隔に応じた形態へと前記第二接触部を変形させる第二変形部と、を含み、前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部と前記第一接触部と前記第二接触部と前記第一変形部と前記第二変形部とは、一体とされる、ようにしてもよい。この場合、前記第一変形部は、前記第一接触部に設けられ、前記第二変形部は、前記第二接触部に設けられる、ようにしてもよい。
この構成によれば、支持部材に、収容空間の大きさに対する柔軟性を持たせることができる。例えば、建築現場で、第一化粧部材及び第二化粧部材がこれらの資材から切断される場合、第一化粧部材及び第二化粧部材では、切断後の寸法に誤差が生じることが想定される。第一化粧部材及び第二化粧部材の一方又は両方に誤差が生じた場合、例えば、施工後の収容空間の大きさが設計上の大きさから変化する。第一変形部により第一接触部を変形させ、第二変形部により第二接触部を変形させることで、前述したようにして生じ得る収容空間の大きさのばらつきに適宜対応することができる。第一化粧部材及び第二化粧部材に対する寸法精度の要求を抑制することができる。
第一変形部を特定する上述の「前記第二壁面と前記第一端面との間隔に応じた形態へと前記第一接触部を変形させる」及び第二変形部を特定する上述の「前記第一壁面と前記第二端面との間隔に応じた形態へと前記第二接触部を変形させる」は、広く解釈される。即ち、「前記第二壁面と前記第一端面との間隔に応じた形態へと前記第一接触部を変形させる」は、第一接触部自体の形状を前述の間隔に応じた形態へと変形させる場合の他、例えば、基部に対する第一接触部の向き及び配置を前述の間隔に応じて異なる形態へと変形させる場合を含む。「前記第一壁面と前記第二端面との間隔に応じた形態へと前記第二接触部を変形させる」は、第二接触部自体の形状を前述の間隔に応じた形態へと変形させる場合の他、例えば、基部に対する第二接触部の向き及び位置を前述の間隔に応じて異なる形態へと変形させる場合を含む。
本発明によれば、建築現場での作業効率を向上させることが可能な新たなコーナー部材を得ることができる。
第一壁面と第二壁面による角部にコーナー部材を設置した設置構造の概略構成の一例を示す斜視図である。角部が入隅である場合に対応する。第一壁面と第二壁面と床面が出会う建物内の空間の頂点部分を示す。 コーナー部材を入隅に設置する工程の一例を示す斜視図である。支持部材を収容空間に収容し、被覆部材を装着する状態を示す。収容空間は、図1に示す入隅に対応する。第一壁面と第二壁面と床面が出会う建物内の空間の頂点部分を示す。 コーナー部材の概略構成の一例を示す斜視図である。被覆部材が支持部材に支持された状態を示す。コーナー部材を支持部材及び被覆部材の側面側及び高さ方向の中央側から視た状態を示す。 支持部材の概略構成の一例を示す斜視図である。支持部材を着脱方向の離脱側(支持部材の正面側)及び高さ方向の中央側から視た状態を示す。 図4に示すF−F線断面図である。 入隅に設置されたコーナー部材の底面図である。図1に示すコーナー部材と第一化粧部材と第二化粧部材を高さ方向の端側(床側)から視た状態に対応する。 被覆部材の概略構成の一例を示す斜視図である。被覆部材を着脱方向の装着側(被覆部材の背面側)及び高さ方向の中央側から視た状態を示す。 図3に示すD−D線断面図である。 入隅に設置されたコーナー部材の底面図である。図6に示す状態と比較し、第一接触部及び第二接触部が変形された状態を示す。図1に示すコーナー部材と第一化粧部材と第二化粧部材を高さ方向の端側(床側)から視た状態に対応する。 接触部の一部及び変形部の概略構成の他の例を示す部分斜視図である。上段は、図2に示す間隔A,Bが図6に示す間隔A1,B1である場合に対応する。下段は、図2に示す間隔A,Bが図9に示す間隔A2,B2である場合に対応する。 上段は、入隅に設置されたコーナー部材の概略構成の他の例を示す部分拡大斜視図である。被覆部材の第三被覆部で縁部の第一面が水平面とされたコーナー部材に対応する。図示範囲は、図1に示すC部に対応する。下段は、図1に示すC部拡大斜視図である。 第一壁面と第二壁面による角部にコーナー部材を設置した設置構造の概略構成の他の例を示す斜視図である。角部が入隅である場合に対応する。第一壁面と第二壁面と床面が出会う建物内の空間の頂点部分を示す。上段は、コーナー部材が出隅に設置された状態を示す。下段は、上段に示すE部拡大斜視図である。 第一壁面及び第二壁面による角部が出隅である場合の角空間の概略構成の一例を示す斜視図である。角空間は、図12上段に示す出隅に対応する。第一壁面に第一化粧部材が設けられ、第二壁面に第二化粧部材が設けられた状態を示す。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<コーナー部材>
コーナー部材10について、図1〜図3を参照して説明する。図1及び図2と後述する図5及び図8で、ハッチングは、断面を示す。住宅等の建物では、部屋又は廊下のような空間を形成する複数の壁面の下端又は上端に化粧部材が設けられる。化粧部材は、幅木及び回り縁を含む概念である。幅木は、前述の壁面の下端となる、壁と床の取り合い部に設けられる。回り縁は、前述の壁面の上端となる、壁と天井の取り合い部に設けられる。幅木及び回り縁は、長手方向が水平方向となる状態で、前述の各取り合い部に設けられる。実施形態では、コーナー部材10は、入隅用のコーナー部材とする。即ち、コーナー部材10は、化粧部材が設けられた建物内の第一壁面80及び第二壁面81による入隅82に設置される(図1参照)。第一壁面80及び第二壁面81は、所定の角度で接し、入隅82を形成する。
実施形態では、コーナー部材10が入隅82に設置された状態を「設置状態」という。第一壁面80に設けられた化粧部材を「第一化粧部材90」という。第二壁面81に設けられた化粧部材を「第二化粧部材95」という。第一化粧部材90及び第二化粧部材95は、幅木とする。第一壁面80及び第二壁面81の高さ方向を「高さ方向」という。高さ方向は、鉛直方向に一致する。高さ方向の向きを定義する名称として、「中央側」及び「端側」を用いる。高さ方向の中央側は、図1及び図2と後述する図13で、一点鎖線で示す中心線Mの側である。中心線Mは、第一壁面80及び第二壁面81の高さ方向の中心位置を通る仮想直線である。換言すれば、高さ方向の中央側は、第一壁面80及び第二壁面81の下端より鉛直方向の上側で、第一壁面80及び第二壁面81の上端より鉛直方向の下側である。第一壁面80及び第二壁面81の下端は、床面84の側となる端部であり、第一壁面80及び第二壁面81の上端は、天井面(不図示)の側となる端部である。高さ方向の端側は、鉛直方向の下側又は上側である。実施形態のように、第一化粧部材90及び第二化粧部材95が幅木である場合、高さ方向の端側は、鉛直方向の下側となる。
コーナー部材10は、支持部材20と、被覆部材40を備える(図2及び図3参照)。支持部材20及び被覆部材40は、例えば、合成樹脂製とされる。支持部材20及び被覆部材40を形成する合成樹脂としては、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂が例示される。但し、支持部材20及び被覆部材40を形成する合成樹脂は、ABS樹脂とは異なる合成樹脂としてもよい。支持部材20は、樹脂成形により一体成形される。被覆部材40は、樹脂成形により一体成形される。支持部材20及び被覆部材40は、1回の樹脂成形により同時に形成されてもよい。この場合、支持部材20及び被覆部材40は、所定の部分で繋がった状態となる。支持部材20及び被覆部材40は、樹脂成形用の金型から取り出された後、分離される。
支持部材20は、設置状態で、角空間に収容される(図2参照)。被覆部材40は、設置状態で、支持部材20に支持される(図3参照)。被覆部材40は、設置状態で、第一化粧部材90の第一端部91と第二化粧部材95の第二端部96と角空間を覆う(図1及び図2参照)。支持部材20及び被覆部材40については、後述する。前述の角空間は、第一壁面80及び第二壁面81による角部に対応し、且つ第一壁面80に設けられた第一化粧部材90の第一端部91及び第二壁面81に設けられた第二化粧部材95の第二端部96と隣り合う空間である。実施形態では、前述の角部は、入隅82である。また、実施形態では、前述の角空間を「収容空間S」という(図2参照)。この場合、設置状態で、支持部材20は、収容空間Sに収容され、被覆部材40は、第一端部91と第二端部96と収容空間Sを覆う。角空間としての収容空間Sは、第一壁面80に設けられた第一化粧部材90の第一端部91の第一端面92と、第二壁面81に設けられた第二化粧部材95の第二端部96の第二端面97と、入隅82に対応する第一壁面80及び第二壁面81の各領域に囲まれた空間ともいえる。前述の入隅82に対応する第一壁面80及び第二壁面81の各領域は、次の通りである。即ち、第一壁面80の領域は、第一壁面80のうち、第二壁面81から第一端面92に至る間隔A(図2参照)の領域である。第二壁面81の領域は、第二壁面81のうち、第一壁面80から第二端面97に至る間隔B(図2参照)の領域である。更に、収容空間Sは、第一端面92と第二壁面81の間で、且つ第二端面97と第一壁面80の間となる空間ともいえる。図2で、二点鎖線で示す支持部材20は、収容空間Sに収容前の支持部材を示す。図2で、二点鎖線で示す領域R1は、収容空間Sに対応する便宜上の図示である。領域R1は、収容空間Sを平面視した形状に対応する。図2で、領域R1と収容空間Sの対応を示す4本の細線における矢印は、視認方向を示す。
第一端部91は、第一化粧部材90の第二壁面81の側となる端部である。図2と後述する図6、図9及び図13で、第一化粧部材90の第二壁面81の側となる端部に示す格子模様は、第一端部91に対応する便宜上の図示である。第一端面92は、第一端部91の端面である。第二端部96は、第二化粧部材95の第一壁面80の側となる端部である。図2と後述する図6、図9及び図13で、第二化粧部材95の第一壁面80の側となる端部に示す格子模様は、第二端部96に対応する便宜上の図示である。第二端面97は、第二端部96の端面である。
<支持部材>
支持部材20について、図2及び図4〜図6を参照して説明する。この説明では、支持部材20を特定するために用いる方向は、設置状態のコーナー部材10を基準とした方向に準ずる。支持部材20は、基部22と、第一係合部24と、第一接触部28と、第二接触部30と、第一変形部32と、第二変形部34を含む(図4参照)。支持部材20では、基部22と第一係合部24と第一接触部28と第二接触部30と第一変形部32と第二変形部34は、一体とされる。
基部22は、棒状に形成される。基部22は、設置状態で、入隅82に沿って配置される(図2参照)。第一係合部24は、基部22に設けられる。コーナー部材10では、第一係合部24の数は、2個とされている(図4参照)。第一係合部24の数は、1個又は3個以上としてもよい。第一係合部24の数は、諸条件を考慮して適宜決定される。第一係合部24は、後述する被覆部材40の第二係合部50が嵌め込まれる嵌合孔とされる。第一係合部24としての嵌合孔は、基部22を着脱方向に貫通する貫通孔とされる(図5参照)。着脱方向は、収容空間Sに収容された支持部材20に対して被覆部材40が装着される方向(図2参照)に沿った方向である。
第一係合部24では、高さ方向の寸法は、「寸法L1>寸法L2」に設定される(図5参照)。寸法L1は、着脱方向の装着側の高さ方向の寸法である。寸法L2は、着脱方向の離脱側の高さ方向の寸法である。着脱方向の装着側は、設置状態で、入隅82の側となる。着脱方向の離脱側は、設置状態で入隅82とは反対の側となる。第一係合部24では、高さ方向の寸法が寸法L1,L2の間で変化する着脱方向の所定の位置に、段差部26が設けられる。コーナー部材10では、段差部26は、テーパ形状とされている。
第一接触部28は、設置状態で、基部22より第一端面92の側に設けられる(図6参照)。第一接触部28は、設置状態で、第一端面92と接する。第二接触部30は、設置状態で、基部22より第二端面97の側に設けられる(図6参照)。第二接触部30は、設置状態で、第二端面97と接する。コーナー部材10では、第一接触部28及び第二接触部30の数は、各2個とされている(図4参照)。第一接触部28及び第二接触部30の数は、1個又は3個以上としてもよい。第一接触部28及び第二接触部30の数は、諸条件を考慮して適宜決定される。
支持部材20が複数の第一係合部24を含む場合、複数の第一係合部24は、高さ方向に並んで設けられる。支持部材20が複数の第一接触部28を含む場合、複数の第一接触部28は、高さ方向に並んで設けられる。支持部材20が複数の第二接触部30を含む場合、複数の第二接触部30は、高さ方向に並んで設けられる。但し、第一接触部28及び第二接触部30は、同数とし、1組の第一接触部28及び第二接触部30は、基部22に対して高さ方向の同じ位置に設けるとよい(図4参照)。更に、複数の第一係合部24と複数組の第一接触部28及び第二接触部30は、高さ方向に交互に設けるとよい。即ち、支持部材20では、2個の第一係合部24と2組の第一接触部28及び第二接触部30は、高さ方向の中央側から端側に、第一接触部28及び第二接触部30、第一係合部24、第一接触部28及び第二接触部30、第一係合部24の順で交互に設けられている。
第一変形部32は、第一接触部28に設けられる(図4参照)。第一変形部32は、第二壁面81と第一端面92の間隔A(図2参照)に応じた形態へと第一接触部28を変形させる(図6及び後述する図9参照)。第二変形部34は、第二接触部30に設けられる(図4参照)。第二変形部34は、第一壁面80と第二端面97の間隔B(図2参照)に応じた形態へと第二接触部30を変形させる(図6及び後述する図9参照)。支持部材20が2組の第一接触部28及び第二接触部30を含む場合、支持部材20は、2個の第一変形部32と、2個の第二変形部34を含む。コーナー部材10では、第一変形部32は、設置状態で第一接触部28の第一壁面80の側となる面とは反対の面に形成され、第二変形部34は、設置状態で第二接触部30の第二壁面81の側となる面とは反対の面に形成されている。第一変形部32及び第二変形部34は、高さ方向に沿った1本のV字溝とされている。第一変形部32及び第二変形部34を形成する溝の数及び形状は、諸条件を考慮して適宜決定される。第一接触部28の前述の面における第一変形部32としての溝の配置は、諸条件を考慮して適宜決定される。第二接触部30の前述の面における第二変形部34としての溝の配置は、諸条件を考慮して適宜決定される。
<被覆部材>
被覆部材40について、図1及び図2と図7及び図8を参照して説明する。この説明では、被覆部材40を特定するために用いる方向は、設置状態のコーナー部材10を基準とした方向に準ずる。被覆部材40は、第一被覆部42と、第二被覆部44と、第三被覆部46と、第二係合部50を含む(図7参照)。被覆部材40では、第一被覆部42と第二被覆部44と第三被覆部46と第二係合部50は、一体とされる。
第一被覆部42は、設置状態で、第一化粧部材90の表面の側から、第一端部91と収容空間Sを覆う(図1及び図2参照)。第一化粧部材90の表面は、第一化粧部材90の第一壁面80の側となる裏面とは反対の面である。第二被覆部44は、設置状態で、第二化粧部材95の表面の側から、第二端部96と収容空間Sを覆う(図1及び図2参照)。第二化粧部材95の表面は、第二化粧部材95の第二壁面81の側となる裏面とは反対の面である。第三被覆部46は、設置状態で、高さ方向の中央側から、第一端部91と収容空間Sと第二端部96を覆う(図1及び図2参照)。収容空間Sは、着脱方向の離脱側に開口した領域が第一被覆部42と第二被覆部44により覆われ、高さ方向の中央側に開口した領域が第三被覆部46により覆われた状態となる。前述の高さ方向の中央側に開口した領域は、領域R1に対応する。第三被覆部46は、高さ方向の端側の面で、基部22の先端面と接する(図8参照)。基部22の先端面は、基部22の高さ方向の中央側の端面である。即ち、第三被覆部46は、基部22によって支持される。コーナー部材10の高さ方向の剛性を向上させることができる。
第三被覆部46では、縁部47の高さ方向の中央側の面は、第一壁面80及び第二壁面81の各側に向かって高さ方向の端側に傾斜した傾斜面とされる(図7及び図8参照)。縁部47は、第一壁面80及び第二壁面81に沿った第一壁面80及び第二壁面81の各側の端縁部分である。実施形態では、縁部47の高さ方向の中央側の面を「第一面48」といい、縁部47の高さ方向の端側の面を「第二面49」という。縁部47では、第一面48と第二面49は、第一壁面80及び第二壁面81の各側端で繋がる(図8参照)。但し、縁部47は、第一面48と第二面49が交わる角(稜角)を面取り形状としてもよい。この場合、第一面48と第二面49が第一壁面80及び第二壁面81の各側端で繋がった状態は、縁部47で、第一面48と第二面49が交わる角が面取りされた形状である場合を含む。第三被覆部46の厚みをHとし、第一面48と第二面49が交わる面取り形状の角の高さ方向の寸法をL3とした場合(図8参照)、寸法L3は、0.5H以下とするとよい。また、寸法L3は、0.25H以下とするとよい。更に、寸法L3は、0.125H以下とするとよい。寸法L3は、例えば、後述する第一壁面80及び第二壁面81に貼り付けられた壁紙の切断のし易さを考慮して適宜設定するとよい。
実施形態では、第一面48は、傾斜平面であり、第二面49は、水平面である。但し、第一面48は、傾斜平面とは異なる形状の傾斜面であってもよい。例えば、第一面48は、傾斜曲面であってもよい。第一面48を傾斜曲面とする場合、前述の傾斜曲面は、凸曲面及び凹曲面の何れであってもよい。即ち、第一面48は、第一壁面80及び第二壁面81の各側に向かって高さ方向の端側に傾斜した各種形状の傾斜面を含む。
第二係合部50は、被覆部材40の裏面(背面)に設けられる(図7参照)。被覆部材40の裏面は、着脱方向の装着側となる面である。更に、第二係合部50は、第一被覆部42と第二被覆部44が接する出隅状の境界部分に形成される。被覆部材40では、第二係合部50は、支持部材20での第一係合部24の位置に対応させて、第一係合部24と同じ数だけ設けられる。上述した通り、コーナー部材10では、支持部材20は、2個の第一係合部24を含む(図4参照)。従って、被覆部材40では、2個の第二係合部50が前述の出隅状の境界部分に2個の第一係合部24に対応させた状態でそれぞれ設けられる。
第二係合部50は、第一係合部24と係合する(図8参照)。第二係合部50には、2本の梁部52が着脱方向の装着側に設けられる。第二係合部50では、2本の梁部52は、高さ方向に所定量だけ離間する。2本の梁部52は、高さ方向に弾性変形する。梁部52の着脱方向の装着側となる先端部には、爪部54が形成される。2本の梁部52のうち、高さ方向の中央側に設けられる梁部52では、爪部54は、高さ方向の中央側に突出した形状とされる。2本の梁部52のうち、高さ方向の端側に設けられる梁部52では、爪部54は、高さ方向の端側に突出した形状とされる。第二係合部50が第一係合部24としての嵌合孔に嵌め込まれた状態で、2本の梁部52の各爪部54は、段差部26に引っ掛かる。
コーナー部材10では、支持部材20と被覆部材40を分離させる場合、被覆部材40が着脱方向の離脱側に引っ張られる。第二係合部50では、2個の梁部52は、互いが接近する高さ方向の側にそれぞれ弾性変形する。支持部材20と被覆部材40では、2組の第一係合部24及び第二係合部50で、段差部26と爪部54の引っ掛かりがそれぞれ解除される。これに伴い、支持部材20と被覆部材40は、分離する。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)コーナー部材10は、支持部材20と、被覆部材40を備える(図3参照)。支持部材20は、収容空間Sに収容される(図2参照)。支持部材20には、第一係合部24が設けられる(図4及び図5参照)。被覆部材40には、第二係合部50が設けられる(図7参照)。コーナー部材10では、第一係合部24と第二係合部50が係合される(図3及び図8参照)。
建築現場では、第一壁面80の寸法に合わせて第一化粧部材90が切断され、第二壁面81の寸法に合わせて第二化粧部材95が切断される。その後、第一化粧部材90が第一壁面80に固定され、第二化粧部材95が第二壁面81に固定される。第一化粧部材90及び第二化粧部材95の固定は、第一化粧部材90及び第二化粧部材95が第一壁面80及び第二壁面81からそれぞれ浮き上がらず、且つ脱落するといったことがないような手法にて行われる。そこで、第一化粧部材90及び第二化粧部材95の固定には、例えば、釘が用いられることがある。第一化粧部材90の第一端部91に釘が打たれた場合、第一化粧部材90は、第一端部91で第一壁面80と強固に固定される。第二化粧部材95の第二端部96に釘が打たれた場合、第二化粧部材95は、第二端部96で第二壁面81と強固に固定される。その結果、コーナー部材10とは異なる公知のコーナー部材では、第一壁面80と第一端部91の間及び第二壁面81と第二端部96の間に、公知のコーナー部材の所定の部分をそれぞれ嵌め込むといった作業が困難となる場合もある。
コーナー部材10によれば、収容空間Sに収容された支持部材20により被覆部材40を支持することができる。入隅82に、コーナー部材10を容易に設置することができる。上述した通り、第一化粧部材90及び第二化粧部材95が第一壁面80及び第二壁面81にそれぞれ設けられることで、収容空間Sが形成される。その後、支持部材20が収容空間Sに収容され、被覆部材40が収容空間Sに収容された支持部材20に装着される。即ち、被覆部材40の第二係合部50が収容空間Sに収容された支持部材20の第一係合部24に係合される。建築現場での作業を単純化できる。被覆部材40により、第一端部91と第二端部96と収容空間Sを覆うことができる。
(2)支持部材20には、第一接触部28と第二接触部30が設けられる(図4参照)。第一接触部28は、基部22より第一端面92の側に設けられ、第一端面92と接する(図2及び図6参照)。第二接触部30は、基部22より第二端面97の側に設けられ、第二端面97と接する(図2及び図6参照)。そのため、第一接触部28に作用する第一端面92からの反力と第二接触部30に作用する第二端面97からの反力により、収容空間Sに収容された支持部材20を入隅82に固定することができる。
第一係合部24と第二係合部50を係合させることで、支持部材20を着脱方向の離脱側に引っ張ることができる。換言すれば、第一係合部24と第二係合部50を係合させることで、被覆部材40を着脱方向の装着側に引っ張ることができる。第二係合部50の着脱方向の寸法L4(図8参照)に応じて、支持部材20及び被覆部材40に対する引張力が調整される。第二係合部50の寸法L4は、第二係合部50の着脱方向の離脱側端から爪部54の根元までの寸法である。この引張力によっても、第一接触部28を第一端面92に押し付け、第二接触部30を第二端面97に押し付けることができる。この引張力により、第一被覆部42を第一端部91に押し付け、第二被覆部44を第二端部96に押し付けることができる。
(3)支持部材20には、第一変形部32と第二変形部34が設けられる(図4参照)。第一変形部32は、第一接触部28に設けられる。第一変形部32は、第二壁面81と第一端面92の間隔Aに応じた形態へと第一接触部28を変形させる。第二変形部34は、第二接触部30に設けられる。第二変形部34は、第一壁面80と第二端面97の間隔Bに応じた形態へと第二接触部30を変形させる。
そのため、支持部材20に、収容空間Sの大きさに対する柔軟性を持たせることができる。上述した通り、建築現場では、第一化粧部材90が切断され、第二化粧部材95が切断される。従って、第一化粧部材90及び第二化粧部材95の各寸法に、切断による誤差が生じることがある。それ故、建築現場では、間隔A,B(図2参照)は、第一化粧部材90及び第二化粧部材95の寸法により変化することが想定される。例えば、間隔A,Bが図6に示す間隔A1,B1より狭い間隔A2,B2になったとする(図9参照)。この場合、第一接触部28は、第一変形部32で屈曲し、第二接触部30は、第二変形部34で屈曲する(図9参照)。即ち、第一変形部32により、間隔A2に応じた形態(形状)へと第一接触部28を変形させることができる。第二変形部34により、間隔B2に応じた形態(形状)へと第二接触部30を変形させることができる。収容空間Sの大きさのばらつきに適宜対応することができる。第一化粧部材90及び第二化粧部材95に対する寸法精度の要求を抑制することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
(1)支持部材20では、第一変形部32は、第一接触部28に設けられた高さ方向に沿った溝とされ、第二変形部34は、第二接触部30に設けられた高さ方向に沿った溝とされる(図4参照)。第一変形部は、第二壁面81と第一端面92の間隔A(図2参照)に応じた形態へと第一接触部を変形させることができる形状であればよい。第二変形部は、第一壁面80と第二端面97の間隔B(図2参照)に応じた形態へと第二接触部を変形させることができる形状であればよい。例えば、第一変形部及び第二変形部は、図10に示すような筒状の変形部38としてもよい。図10は、筒状の第一変形部による第一接触部及び筒状の第二変形部による第二接触部の各変形の状態を示す説明用の便宜的な図である。図10に示す接触部36及び変形部38は、第一接触部及び第一変形部と第二接触部及び第二変形部の何れの組み合わせにも対応する。
例えば、間隔A,Bが間隔A1,B1(図6参照)より狭い間隔A2,B2(図9参照)であったとする。間隔A,Bが間隔A1,B1である場合、変形部38は、図10上段に示す状態となるとする。間隔A,Bが間隔A2,B2である場合、変形部38は、図10上段に示す状態と比較し、図10下段に示すように、更に、次の方向に押し潰れた形状となる。変形部38は、このようにして接触部36を変形させる。接触部36が第一接触部であり、変形部38が第一変形部である場合、前述の方向は、第一壁面80に沿った方向である。接触部36が第二接触部であり、変形部38が第二変形部である場合、前述の方向は、第二壁面81に沿った方向である。支持部材では、第一接触部28及び第一変形部32と第二接触部30及び第二変形部34の各組み合わせと同様(図6及び図9参照)、変形部38によって、接触部36の先端が変形部38を基点として所定の角度範囲を移動可能としてもよい。
支持部材20では、第一変形部32は、第一接触部28に設けられ、第二変形部34は、第二接触部30に設けられる(図4参照)。第一変形部及び第二変形部は、前述の各位置とは異なる位置に設けられてもよい。第一変形部は、例えば、基部と第一接触部の間に設けられてもよい。基部と第一接触部は、第一変形部を介して繋がる。第二変形部は、例えば、基部と第二接触部の間に設けられてもよい。基部と第二接触部は、第二変形部を介して繋がる。支持部材では、第一接触部28及び第一変形部32の組み合わせと同様(図6及び図9参照)、第一接触部は、第一変形部によって、先端が第一変形部を基点として所定の角度範囲を移動可能となる。第一変形部は、第一接触部の先端を所定の角度範囲を移動可能とすることで、第二壁面81と第一端面92の間隔Aに応じた形態へと第一接触部を変形させる。また、支持部材では、第二接触部30及び第二変形部34の組み合わせと同様(図6及び図9参照)、第二接触部は、第二変形部によって、先端が第二変形部を基点として所定の角度範囲を移動可能となる。第二変形部は、第二接触部の先端を所定の角度範囲を移動可能とすることで、第一壁面80と第二端面97の間隔Bに応じた形態へと第二接触部を変形させる。
(2)被覆部材40では、第三被覆部46で縁部47の第一面48は、第一壁面80及び第二壁面81の各側に向かって高さ方向の端側に傾斜した傾斜面とされる(図7及び図8参照)。第三被覆部では、縁部の第一面は、傾斜面とは異なる形状としてもよい。例えば、縁部の第一面は、図11上段に示す形状としてもよい。図11上段では、図1〜図9に基づく実施形態との対応を明らかにするため、各部に対する符号は、上記同様としている。図11上段に示すコーナー部材10の被覆部材40では、第三被覆部46で縁部47の第一面48は、第一壁面80及び第二壁面81に対して垂直な水平面とされる。この場合、第一面48は、第二面49と平行になる。
図11上段に示すコーナー部材10を第一化粧部材90及び第二化粧部材95と共に角部としての入隅82に設置した場合、次の側面と第三被覆部46の間には、第三被覆部46の厚みH分の段差Tが次の境界位置に生じる。前述の側面は、第一化粧部材90及び第二化粧部材95の高さ方向の中央側となる各側面である。前述の境界位置は、前述の側面のうち、第三被覆部46により覆われなくなる位置である。例えば、建物では、第一壁面80及び第二壁面81に壁紙が貼られることがある。図1〜図9に示すコーナー部材10によれば、図11上段に示すコーナー部材10を設置した場合のような段差Tは、発生しない(図11下段参照)。従って、建築現場での壁紙の施工を、スムーズに行うことができる。例えば、第一壁面80に貼られた壁紙を、第一化粧部材90及びコーナー部材10に沿って直線的に切断することができる。第二壁面81に貼られた壁紙を、第二化粧部材95及びコーナー部材10に沿って直線的に切断することができる。図11上段に示すコーナー部材10では、壁紙を切断するに際し、例えば、このコーナー部材10を入隅82から取り外すといった追加の作業が必要となることが想定される。また、次の各領域には、第一化粧部材90及び第二化粧部材95は設けられない。前述の各領域は、収容空間Sに対応する第一壁面80の領域(図2の「間隔A」の領域参照)及び第二壁面81の領域(図2の「間隔B」の領域参照)である。前述の各領域は、第一端面92及び第二端面97と共に、収容空間Sを形成する。そのため、図11上段に示すコーナー部材10では、前述の各領域で第一化粧部材90及び第二化粧部材95の何れかに沿って壁紙を直線的に切断する場合、次のような用具を別途用いなければならなくなることも想定される。前述の用具は、前述の各領域で壁紙の直線的な切断を補助するための道具である。図1〜図9に示すコーナー部材10では、このような追加の作業は、行わなくてよく、更に、前述の用具は、不要である。図11上段に示すコーナー部材10は、例えば、第一壁面80及び第二壁面81に壁紙が貼られない場合に採用するとよい。
上記の点に基づけば、図1〜図9に基づき上述した実施形態から、次のようなコーナー部材を特定することもできる。この点について、説明する。この説明では、図1〜図9に示すコーナー部材10と区別するため、新たに特定されるコーナー部材を「第二のコーナー部材10」という。図1〜図9に示すコーナー部材10の各部と同じ又は対応する第二のコーナー部材10の各部に対する符号は、上記同様とする。
第二のコーナー部材10は、例えば、幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面80及び第二壁面81による角部としての入隅82に化粧部材と共に設置されるコーナー部材である。第二のコーナー部材10は、被覆部材40を備える。被覆部材40は、第二のコーナー部材10が入隅82に設置された設置状態で、第一壁面80に設けられた化粧部材としての第一化粧部材90の第二壁面81の側となる第一端部91と、第二壁面81に設けられた化粧部材としての第二化粧部材95の第一壁面80の側となる第二端部96と、入隅82に対応し且つ第一端部91及び第二端部96と隣り合う角空間を覆う。前述の角空間は、収容空間S(図2参照)である。収容空間Sは、上述した通り、第一壁面80に設けられた第一化粧部材90の第一端部91の第一端面92と、第二壁面81に設けられた第二化粧部材95の第二端部96の第二端面97と、入隅82に対応する第一壁面80及び第二壁面81の各領域に囲まれた空間ともいえる。
被覆部材40は、第一被覆部42と、第二被覆部44と、第三被覆部46を含む。第一被覆部42は、第一化粧部材90の第一壁面80の側となる裏面とは反対の表面の側から、第一端部91と角空間(収容空間S)を覆う。第二被覆部44は、第二化粧部材95の第二壁面81の側となる裏面とは反対の表面の側から、第二端部96と角空間(収容空間S)を覆う。第三被覆部46は、第一壁面80及び第二壁面81の高さ方向の中央側から、第一端部91と角空間(収容空間S)と第二端部96を覆う。被覆部材40では、第一被覆部42と第二被覆部44と第三被覆部46は、一体とされる。第三被覆部46では、第一壁面80及び第二壁面81に沿った第一壁面80及び第二壁面81の各側の縁部47の高さ方向の中央側の面(第一面48)は、第一壁面80及び第二壁面81の各側に向かって高さ方向の中央側とは反対の端側に傾斜した傾斜面とされる。
第二のコーナー部材10は、公知のコーナー部材と同様の手法により入隅82に設置されてもよい。この場合、支持部材20は、省略してもよい。第二のコーナー部材10で支持部材20が省略される場合、実質的には、被覆部材40が第二のコーナー部材10となることもある。第二のコーナー部材10では、入隅82への設置用として、公知の構成を含めてもよい。第二のコーナー部材10は、更に、第一壁面80及び第二壁面81による角部が出隅83である場合に用いられる出隅用のコーナー部材に応用することもできる(図12参照)。図12では、図1〜図9及び図11下段に基づく実施形態との対応を明らかにするため、各部に対する符号は、上記同様としている。図12に示す出隅用のコーナー部材10では、被覆部材40は、このコーナー部材10が出隅83に設置された設置状態で、第一壁面80に設けられた第一化粧部材90の第二壁面81の側となる第一端部91(図13参照)と、第二壁面81に設けられた第二化粧部材95の第一壁面80の側となる第二端部96(図13参照)と、出隅83に対応し且つ第一端部91及び第二端部96と隣り合う角空間を覆う。図13で、二点鎖線で示す領域R2は、前述の角空間に対応する便宜上の図示である。領域R2は、前述の角空間を平面視した形状に対応する。図13で、領域R2と角空間の対応を示す4本の細線における矢印は、視認方向を示す。即ち、第三被覆部46で縁部47の第一面48を傾斜面とする構成は、第一壁面80及び第二壁面81が出会う入隅82又は出隅83といった角部に設置される各種のコーナー部材に採用することができる。
(3)支持部材20には、第一接触部28と第二接触部30が設けられる(図4参照)。支持部材20は、収容空間Sに収容される(図2参照)。第一接触部28は、第一端面92に接し、第二接触部30は、第二端面97に接する(図6及び図9参照)。これに伴い、支持部材20は、収容空間Sに収容された状態で、入隅82に固定される。支持部材では、第一接触部28と第二接触部30は、省略してもよい。この場合、第一変形部32と第二変形部34も、省略される。支持部材で第一接触部28と第二接触部30が省略される場合、この支持部材の固定は、例えば、接着剤及び粘着テープの何れか一方又は両方によって行うようにしてもよい。第一接触部28と第二接触部30を含む支持部材20の固定に、接着剤及び粘着テープの何れか一方又は両方を併用してもよい。
第一接触部28は、基部22から第一端面92の側に突出した形状とされ、第二接触部30は、基部22から第二端面97の側に突出した形状とされる(図2及び図4参照)。第一接触部は、第一端面92の側に設けられ、第一端面92と接する構成であればよい。第二接触部は、第二端面97の側に設けられ、第二端面97と接する構成であればよい。支持部材は、例えば、基部を円柱とし、第一端面92を円柱の基部の外周面に接させ、第二端面97を円柱の基部の外周面に接させるようにしてもよい。この場合、第一接触部は、基部の外周面のうち、第一端面92の側に設けられ、第一端面92と接する領域により形成される。第二接触部は、基部の外周面のうち、第二端面97の側に設けられ、第二端面97と接する領域により形成される。
(4)支持部材20は、樹脂成形により一体成形される。支持部材20では、基部22に第一接触部28と第二接触部30が設けられる(図4参照)。支持部材の形成は、例えば、次のようにしてもよい。即ち、第一接触部及び第二接触部が基部とは別に形成される。その後、第一接触部及び第二接触部が基部に取り付けられる。これに伴い、一体の支持部材が形成される。この場合、基部と第一接触部及び第二接触部は、異なる材質としてもよい。例えば、第一接触部及び第二接触部は、基部より弾性の高い高弾性材としてもよい。前述の高弾性材としては、ゴム又はエラストマーが例示される。この場合、支持部材では、第一変形部及び第二変形部は、省略してもよい。第一接触部及び第二接触部は、それ自体が変形することとなる。
(5)コーナー部材10では、第一係合部24が嵌合孔とされ、第二係合部50は、第一係合部24としての嵌合孔に嵌め込まれる(図8参照)。支持部材及び被覆部材にそれぞれ設けられる第一係合部及び第二係合部は、次のような構成としてもよい。即ち、支持部材では、第一係合部は、基部から着脱方向の離脱側に突出した第二係合部50と同様の形状の係合部としてもよい。被覆部材では、第二係合部は、第一係合部24と同様の嵌合孔による係合部としてもよい。但し、第二係合部としての嵌合孔は、第一被覆部42及び第二被覆部44により封鎖された底を有する形状とされる。被覆部材では、第二係合部は、第二係合部50が形成された部分に、嵌合孔の外周壁が着脱方向の装着側に突出した状態で設けられる。被覆部材は、支持部材の第一係合部の爪部が被覆部材の第二係合部としての嵌合孔の段差部に引っ掛かった状態で、支持部材に支持される。
(6)第一化粧部材90及び第二化粧部材95が幅木である場合を例として説明した。上述したコーナー部材10(図1〜図12参照)は、回り縁である第一化粧部材及び第二化粧部材が設けられた入隅82及び出隅83の何れの角部にも設置することができる。第一化粧部材及び第二化粧部材が回り縁である場合、上述した高さ方向の端側は、鉛直方向の上側となる。回り縁が設けられた角部へのコーナー部材10の設置は、上記同様に行われる。第一化粧部材及び第二化粧部材が回り縁である場合について、この他の説明は、省略する。
10 コーナー部材、 20 支持部材、 22 基部、 24 第一係合部
26 段差部、 28 第一接触部、 30 第二接触部、 32 第一変形部
34 第二変形部、 36 接触部、 38 変形部、 40 被覆部材
42 第一被覆部、 44 第二被覆部、 46 第三被覆部、 47 縁部
48 第一面、 49 第二面、 50 第二係合部、 52 梁部、 54 爪部
80 第一壁面、 81 第二壁面、 82 入隅、 83 出隅、 84 床面
90 第一化粧部材、 91 第一端部、 92 第一端面、 95 第二化粧部材
96 第二端部、 97 第二端面、 A,A1,A2,B,B1,B2 間隔
H 厚み、 L1,L2,L3,L4 寸法、 M 中心線、 R1,R2 領域
S 収容空間、 T 段差

Claims (6)

  1. 幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による角部に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、
    前記コーナー部材が前記角部に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部と、前記角部に対応し且つ前記第一端部及び前記第二端部と隣り合う角空間と、を覆う被覆部材を備え、
    前記被覆部材は、
    前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記角空間とを覆う、ABS樹脂製の第一被覆部と、
    前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記角空間とを覆う、ABS樹脂製の第二被覆部と、
    前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記角空間と前記第二端部とを覆う、ABS樹脂製の第三被覆部と、を含み、
    前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部とは、一体とされ、
    前記第三被覆部では、前記第一壁面及び前記第二壁面に沿った前記第一壁面及び前記第二壁面の各側の縁部の前記高さ方向の中央側の面は、前記第一壁面及び前記第二壁面の各側に向かって前記高さ方向の中央側とは反対の端側に傾斜した傾斜面とされる、コーナー部材。
  2. 幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による角部に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、
    前記コーナー部材が前記角部に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部と、前記角部に対応し且つ前記第一端部及び前記第二端部と隣り合う角空間と、を覆う被覆部材を備え、
    前記被覆部材は、
    前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記角空間とを覆う第一被覆部と、
    前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記角空間とを覆う第二被覆部と、
    前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記角空間と前記第二端部とを覆う第三被覆部と、を含み、
    前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部とは、一体とされ、
    前記第三被覆部では、前記第一壁面及び前記第二壁面に沿った前記第一壁面及び前記第二壁面の各側の縁部の前記高さ方向の中央側の面は、前記第一壁面及び前記第二壁面の各側に向かって前記高さ方向の中央側とは反対の端側に傾斜した傾斜面とされ、
    前記コーナー部材は、
    前記第一壁面及び前記第二壁面による前記角部としての入隅に前記第一化粧部材及び前記第二化粧部材と共に設置され、更に、
    前記設置状態で、前記第一端部の第一端面と、前記第二端部の第二端面と、前記入隅に対応する前記第一壁面及び前記第二壁面の各領域と、に囲まれた、前記角空間としての収容空間に収容される支持部材を備え、
    前記支持部材は、
    前記入隅に沿って配置される基部と、
    第一係合部と、を含み、
    前記被覆部材は、
    前記設置状態で、前記支持部材に支持され且つ前記第一端部と前記第二端部と前記収容空間とを覆い、更に、
    第二係合部を含み、
    前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部とは、一体とされ、
    前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部と前記第二係合部とは、一体とされ、
    前記被覆部材は、前記第一係合部と前記第二係合部とが係合した状態で、前記支持部材に支持される、コーナー部材。
  3. 幅木及び回り縁の何れかである化粧部材が設けられた建物内の第一壁面及び第二壁面による入隅に前記化粧部材と共に設置されるコーナー部材であって、
    前記コーナー部材が前記入隅に設置された設置状態で、前記第一壁面に設けられた前記化粧部材としての第一化粧部材の前記第二壁面の側となる第一端部の第一端面と、前記第二壁面に設けられた前記化粧部材としての第二化粧部材の前記第一壁面の側となる第二端部の第二端面と、前記入隅に対応する前記第一壁面及び前記第二壁面の各領域と、に囲まれた収容空間に収容される支持部材と、
    前記設置状態で、前記支持部材に支持され且つ前記第一端部と前記第二端部と前記収容空間とを覆う被覆部材と、を備え、
    前記支持部材は、
    前記入隅に沿って配置される基部と、
    第一係合部と、を含み、
    前記被覆部材は、
    前記第一化粧部材の前記第一壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第一端部と前記収容空間とを覆う第一被覆部と、
    前記第二化粧部材の前記第二壁面の側となる裏面とは反対の表面の側から、前記第二端部と前記収容空間とを覆う第二被覆部と、
    前記第一壁面及び前記第二壁面の高さ方向の中央側から、前記第一端部と前記収容空間と前記第二端部とを覆う第三被覆部と、
    第二係合部と、を含み、
    前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部とは、一体とされ、
    前記被覆部材では、前記第一被覆部と前記第二被覆部と前記第三被覆部と前記第二係合部とは、一体とされ、
    前記被覆部材は、前記第三被覆部の前記高さ方向の中央側とは反対の端側の面で前記基部の前記高さ方向の中央側の先端面と接し、且つ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合した状態で、前記支持部材に支持される、コーナー部材。
  4. 前記支持部材は、
    前記基部より前記第一端面の側に設けられ、前記第一端面と接する第一接触部と、
    前記基部より前記第二端面の側に設けられ、前記第二端面と接する第二接触部と、を含み、
    前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部と前記第一接触部と前記第二接触部とは、一体とされる、請求項2又は請求項3に記載のコーナー部材。
  5. 前記支持部材は、
    前記第二壁面と前記第一端面との間隔に応じた形態へと前記第一接触部を変形させる第一変形部と、
    前記第一壁面と前記第二端面との間隔に応じた形態へと前記第二接触部を変形させる第二変形部と、を含み、
    前記支持部材では、前記基部と前記第一係合部と前記第一接触部と前記第二接触部と前記第一変形部と前記第二変形部とは、一体とされる、請求項4に記載のコーナー部材。
  6. 前記第一変形部は、前記第一接触部に設けられ、
    前記第二変形部は、前記第二接触部に設けられる、請求項5に記載のコーナー部材。
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