JP6537740B1 - 信号処理装置及び試験方法 - Google Patents

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Abstract

信号処理装置(10)は、AD変換部(14)と、試験信号供給部(12)と、判定部(15)と、出力部(16)と、を備える。AD変換部(14)は、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。試験信号供給部(12)は、試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号をAD変換部(14)に供給する。判定部(15)は、AD変換部(14)に供給されるアナログ試験信号のレベルが切り替わった際、AD変換部(14)によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、アナログ試験信号のレベルの切り替わりの前後で切り替わるか否かを判定する。出力部(16)は、判定部(15)による判定の結果を出力する。

Description

本発明は、信号処理装置及び試験方法に関する。
アナログ回路とデジタル回路とが混在するシステムにおいて、アナログ信号とデジタル信号を相互に変換するためにAD変換器及びDA変換器に代表される変換器が用いられている。この種のシステムにおいては、変換器が故障すると、アナログ信号とデジタル信号の正常な変換処理ができなくなり、結果として、システムの正常な動作が困難となってしまう。このため、変換器の故障を正確に検出することが望まれている。
変換器の故障を検出するため、様々なテスト手法が提案されている。例えば、特許文献1には、アナログテスト信号をAD変換器に入力し、出力データが予め規定された変換規格値の範囲内にあるかどうかを判別することにより、故障の有無を検出する技術が提案されている。ただし、このテスト手法は、AD変換器の下位の出力ビットが変化せずに1又は0に固定され、出力データが小さなノイズを含んでしまうような場合に、故障を検出することが困難である。
また、特許文献2には、ADコンバータに複数の基準電圧を入力し、実際の出力値と正常出力値との一致判定を行う技術が開示されている。この技術によれば、ADコンバータの出力データの或るビットが0または1に固定されるような異常も検出することができる。
特開2007−285764号公報 特開平8−56160号公報
上述したように、特許文献1に記載の技術は、デジタルデータの一部のビットが1又は0に固定されてしまう故障を検出することが困難である。
また、特許文献2に記載の技術は、ADコンバータの実際の出力値と正常出力値との一致判定を行って異常を検出するため、異常の存在を検出できるものの、その異常の種類を特定できない。例えば、データの一部のビットの値が0または1に固定されるような異常が発生したときに、異常の存在を検出できるものの、その異常が、ビットの一部が固定される異常であることを識別するには、出力値の更なる分析が必要となる。
同様の問題は、DA変換器をテストする際にも発生する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ビットの値が固定されるタイプの故障の検出を容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の信号処理装置は、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段と、複数の予め定められたデジタルデータにオフセット値を加算して試験用ビットパターンを得る加算手段を有し、加算手段によって得られた試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号をAD変換手段に供給する供給手段と、オフセット値を調整する調整手段と、調整手段による調整の後にAD変換手段に供給されるアナログ試験信号のレベルが切り替わった際、AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、アナログ試験信号のレベルの切り替わりの前後で切り替わるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定の結果を出力する出力手段と、を備え、調整手段は、オフセット値を調整する前における試験用ビットパターンと、AD変換手段から出力されるデジタル信号と、の差が小さくなるようにオフセット値を調整する
本発明によれば、アナログ試験信号からAD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、アナログ試験信号のレベルが切り替わる前と後とで切り替わるか否かが判定される。このため、AD変換手段の入力値と出力値を比較せずとも、AD変換手段の出力値に基づきビットの値が固定されるタイプの故障の発生を判定することができる。したがって、ビットの値が固定されるタイプの故障を容易に検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る信号処理装置のブロック図 図1の記憶部に記憶されるパターンテーブルの例を示す図 実施の形態1に係る信号処理装置が実行する試験処理のフローチャート フラグとその値の変化について初期化直後のフラグを示す図 フラグとその値の変化についてAD変換部の出力データのビット値がすべて切り替わったことを示す図 フラグとその値の変化についてAD変換部の出力データの最下位ビットがゼロに固定されていることを示す図 フラグとその値の変化について最下位ビットが1に固定されていることを示す図 実施の形態1に係るパターンテーブルの他の例を示す第1の図 実施の形態1に係るパターンテーブルの他の例を示す第2の図 実施の形態1に係るパターンテーブルの他の例を示す第3の図 本発明の実施の形態2に係る信号処理装置のブロック図 実施の形態2に係る信号処理装置が実行する試験処理のフローチャート 本発明の実施の形態3に係る信号処理装置のブロック図 実施の形態3に係る信号処理装置が実行する試験処理のフローチャート 本発明の実施の形態4に係る信号処理装置のブロック図 実施の形態4に係る信号処理装置が実行する動作試験処理のフローチャート 本発明の実施の形態5に係る信号処理装置が実行する試験処理のフローチャート 本発明の実施の形態6に係る信号処理装置のブロック図 本発明の実施の形態7に係るパターンテーブルの例を示す図 実施の形態7に係る信号処理装置が実行する試験処理のフローチャート 本発明の実施の形態8に係る信号処理装置のブロック図 本発明の変形例1に係る信号処理装置のブロック図 本発明の変形例2に係る信号処理装置のブロック図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る信号処理装置10は、アナログ信号をAD変換器によりデジタル信号に変換して出力するAD変換機能と、AD変換器に試験信号を供給し、出力データの各ビットの値の変化を監視することでAD変換器の動作試験を行う試験機能と、を備える。
以下、入力アナログ信号をAD変換器によりデジタル信号に変換して出力する動作を通常動作、AD変換器を試験する動作を試験動作と呼ぶ。また、以下の説明において、信号は、電圧信号と電流信号のいずれでもよい。
信号処理装置10は、図1に示されるように、アナログ信号が入力される入力端子101と、変換後のデジタル信号を出力するための出力端子102と、データを記憶する記憶部11と、動作試験用のアナログ試験信号を生成する試験信号供給部12と、AD変換部14に入力される信号を選択する選択部13と、AD変換器として機能するAD変換部14と、AD変換部14が故障しているか否かを判定する判定部15と、AD変換部14が故障したことを示す情報を出力する出力部16と、を有している。
入力端子101は、この信号処理装置10でデジタル信号に変換する対象のアナログ信号を外部から入力するための端子である。入力端子101には、例えば温度センサ、照度センサ、速度センサ、その他のセンサ、又はアナログ信号を出力する機器が接続される。入力端子101には、例えば、−10〜+10Vの範囲の直流電圧、又は、0〜20mAの範囲の直流電流が入力される。
出力端子102は、この信号処理装置10で変換したデジタル信号の各ビットの値をパラレルに出力する端子である。出力端子102には、この信号処理装置10の出力信号を利用する機器が接続される。出力端子102からは、例えば、−32768から+32767までの範囲に含まれる整数を示す16bitのデジタル信号、又は、0から32767までの範囲に含まれる整数を示す15bitのデジタル信号が出力される。
記憶部11は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。記憶部11は、信号処理装置10によって利用される種々のデータを記憶する。記憶データは、AD変換部14を試験するためのアナログ試験信号を生成するためのパターンテーブル111を含む。記憶部11は、限定されるものではないが、請求項の記憶手段として機能する。
パターンテーブル111は、予め規定された2つの試験用ビットパターンのリストである。各試験用ビットパターンは、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成するビットの値が固定されることなく切り替わるか否かを判定するために用いられる。本実施の形態に係るパターンテーブル111は、図2に例示されるように、2つの試験用ビットパターンのリストである。これらの試験用ビットパターンは、試験対象であるすべてのビットの値それぞれが相補的となるように定められている。すなわち、一方の試験用ビットパターンの値は、他方の試験用ビットパターンの1の補数である。
試験信号供給部12は、試験動作時に、試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を発生し、選択部13を介してAD変換部14に供給する。試験信号供給部12は、限定されるものではないが、請求項の供給手段として機能する。
より詳細には、試験信号供給部12は、試験信号発生モジュール121を備える。試験信号発生モジュール121は、DA変換回路を含んで構成され、パターンテーブル111の試験用ビットパターンからアナログ試験信号を発生する。試験信号発生モジュール121は、AD変換部14の変換特性の逆の変換に相当する変換特性を有する。この変換特性により、試験信号発生モジュール121は、記憶部11から読み込んだ試験用ビットパターンに等しいデジタル信号をAD変換部14に出力させる信号レベルを有するアナログ試験信号を発生する。試験信号供給部12は、パターンテーブル111から試験用ビットパターンを順次読み出してアナログ試験信号を生成する。これにより、試験信号供給部12は、アナログ試験信号の信号レベルを変更し、AD変換部14から出力されるデジタル信号の各ビットの値を切り替えさせる。試験信号供給部12は、生成したアナログ試験信号を選択部13に出力する。
選択部13は、通常動作時に、入力端子101を介して外部から供給されるAD変換対象のアナログ信号を選択してAD変換部14に供給し、試験動作時に、試験信号供給部12から供給されたアナログ試験信号を選択してAD変換部14に供給する。以下の説明では、アナログ試験信号との区別を明確にするため、入力端子101に供給されるアナログ信号を非試験信号と表記することがある。
AD変換部14は、AD変換回路に相当する。AD変換部14は、予め定められたサンプリング周期及び分解能で、供給されたアナログ信号を離散化及び量子化することにより変換して得たデジタル信号を出力端子102及び判定部15に出力する。AD変換部14は、通常動作時には、選択部13から供給される非試験信号、即ち、入力端子101を介して外部から供給された変換対象のアナログ信号をデジタル信号に変換して出力し、試験動作時には、選択部13から供給されるアナログ試験信号をデジタル信号に変換して出力する。試験動作時にAD変換部14が出力するデジタル信号は、その動作が正常であれば、供給されたアナログ試験信号を試験信号供給部12に発生させる元となった試験用ビットパターンに等しい値となる。AD変換部14は、限定されるものではないが、請求項のAD変換手段として機能する。
判定部15は、MPU(Micro Processer Unit)を含んで構成される。判定部15は、アナログ試験信号のレベルが切り替わった際に、アナログ試験信号からAD変換部14によって変換されて出力されるデジタル信号を構成するビットの値が切り替わるか否かを判定する。詳細には、判定部15は、デジタル信号の試験対象である複数のビットそれぞれの値が、アナログ試験信号のレベルが変更される前と後とで異なるか否かを判定することにより、ビットの値が固定されるような故障が発生しているか否かを判断する。アナログ試験信号のレベルは、試験用ビットパターンに対応するため、判定部15は、アナログ試験信号に対応する試験用ビットパターンが切り替わった際に、デジタル信号のビット値が切り替わるか否かを判定することとなる。判定手法については後述する。判定部15は、この判定を行うため、デジタル信号を構成する各ビットの値が切り替わったか否かを示すデータにより構成されるフラグを備える。フラグの詳細については後述する。判定部15は、限定されるものではないが、請求項の判定手段として機能する。
出力部16は、例えば外部の装置とネットワークを介して通信するためのNIC(Network Interface Controller)、LED(Light Emitting Diode)又はブザーを含んで構成される。出力部16は、判定部15による判定の結果を出力する。詳細には、出力部16は、ビットの値が固定されるような故障が発生していると判定部15によって判定された場合に、AD変換部14が故障した旨を示す情報を出力する。この情報は、故障の詳細な内容を示すデータであってもよいし、LEDの発光又はブザーの警報音により示されるものであってもよい。出力部16は、限定されるものではないが、請求項の出力手段として機能する。
制御部17は、MPU、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んで構成される。制御部17は、MPUがRAMを作業領域として用いてROM或いは記憶部11に記憶されるプログラムを実行することで、信号処理装置10の各構成要素を統括的に制御する。制御部17が判定部15、出力部16を兼ねてもよい。
続いて、信号処理装置10が実行する処理について、図3,4を用いて説明する。制御部17は、信号処理装置10の通常動作時には、入力端子101に供給されるアナログ信号を選択部13に選択させる。これにより、信号処理装置10は、入力端子101に供給されるアナログ信号を、AD変換部14でデジタル信号に変換して、出力端子102から出力する通常の変換動作を実行する。
一方、制御部17は、AD変換部14の動作を試験するために、図3に示される試験処理を実行する。この試験処理は、予め規定されたタイミングで開始される。
なお、以下の動作は、全て制御部17の制御に基づいて実行されるが、理解を容易にするため、制御部17への逐一の言及をさける。試験処理では、信号処理装置10は、AD変換部14に入力される信号としてアナログ試験信号を選択する(ステップS1)。具体的には、選択部13に、試験信号供給部12から出力されるアナログ試験信号を選択させる。
次に、信号処理装置10は、判定部15が備えているフラグを初期化する(ステップS2)。このフラグは、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成する各ビットの値が切り替わったか否かを示すデータである。本実施の形態に係るフラグは、2つのラッチアレイによりハードウェアとして構成される。ただし、フラグを実現する手法はこれには限定されず、ソフトウェアによってフラグフィールドとして実現されてもよい。
フラグの初期化処理では、第1ラッチに「FFFFh」という値を代入し、第2ラッチに「0000h」という値を代入する。図4Aには、初期化完了直後のフラグの状態が示されている。なお、「FFFFh」は、すべてのビット値が1である16bitのパターンを示し、最後の「h」が16進数で表記したことを示す。
次に、信号処理装置10は、パターンテーブル111から1番目の試験用ビットパターンを選択する(ステップS3)。具体的には、試験信号供給部12が、パターンテーブル111を構成する1番目の試験用ビットパターンを記憶部11から読み出す。例えば、試験信号供給部12は、図2に示されるパターンテーブル111から「11・・・11」という試験用ビットパターンを読み出す。
次に、信号処理装置10は、選択した試験用ビットパターンに対応するレベルのアナログ試験信号を生成してAD変換部14に供給する(ステップS4)。具体的には、試験信号供給部12の試験信号発生モジュール121が、選択された試験用ビットパターンに等しいデジタル信号をAD変換部14に出力させるためのアナログ信号をDA変換により生成する。例えば、ステップS3にて図2の1番目の試験用ビットパターンが選択された後に続くステップS4では、試験信号発生モジュール121は、「11・・・11」というデジタル信号をAD変換部14に出力させるためのアナログ試験信号を生成する。
次に、信号処理装置10は、AD変換部14から出力されるデジタル信号のビット値に応じてフラグを更新する(ステップS5)。具体的には、判定部15は、AD変換部14の出力値と第1ラッチアレイの値とのAND演算の結果を用いて第1ラッチアレイの値を更新し、AD変換部14の出力値と第2ラッチアレイの値とのOR演算の結果を用いて第2ラッチアレイの値を更新する。例えば、図2の1番目の試験用ビットパターンに対応するレベルのアナログ試験信号が生成された場合において、AD変換部14が正常に動作しているときには、第1ラッチアレイの値がAND演算の結果「FFFFh」に更新されるとともに第2ラッチアレイの値がOR演算の結果「FFFFh」に更新される。ただし、AD変換部14の動作が異常となり、例えば最下位ビットの値がゼロに固定されるときには、第1ラッチアレイの値がAND演算の結果「FFFEh」に更新されるとともに第2ラッチアレイの値がOR演算の結果「FFFEh」に更新される。
次に、信号処理装置10は、現在選択されている試験用ビットパターンが最後の試験用ビットパターンであるか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、判定部15が、パターンテーブル111のうち最後の番号が付された試験用ビットパターンが選択されているか否かを判定する。
最後の試験用ビットパターンではないと判定した場合(ステップS6;No)、信号処理装置10は、次の試験用ビットパターンを選択する(ステップS7)。具体的には、試験信号供給部12が、パターンテーブル111から次の番号が付された試験用ビットパターンを記憶部11から読み出す。例えば、試験信号供給部12は、図2に示される1番目の試験用ビットパターンの次に、2番目の試験用ビットパターンとして「00・・・00」という試験用ビットパターンを読み出す。
ステップS7に続いて、信号処理装置10は、ステップS4以降の処理を繰り返す。これにより、パターンテーブル111を構成する試験用ビットパターンに対応するアナログ試験信号が順に生成され、アナログ試験信号のレベルが変更されるたびにフラグが更新されることとなる。例えば、図2の2番目の試験用ビットパターンに対応するアナログ試験信号が生成された場合において、AD変換部14が正常に動作しているときには、図4Bに示されるように、第1ラッチアレイの値がAND演算の結果「0000h」に更新されるとともに第2ラッチアレイの値がOR演算の結果「FFFFh」に更新される。
ここで、AD変換部14の動作が異常となり、例えば最下位ビット(LSB)の値がゼロに固定されるときには、図4Cに示されるように、第1ラッチアレイの値がAND演算の結果「0000h」に更新されるとともに第2ラッチアレイの値がOR演算の結果「FFFEh」に更新される。また、最下位ビットの値が1に固定されるときには、図4Dに示されるように、第1ラッチアレイの値がAND演算の結果「0001h」に更新されるとともに第2ラッチアレイの値が「FFFFh」に更新される。このように、第1ラッチアレイの値と第2ラッチアレイの値とを比較することで、各ビットの値が1に固定されるケースとゼロに固定されるケースとを判別することが可能となる。
ステップS6にて、現在選択されている試験用ビットパターンが最後の試験用ビットパターンであると判定した場合(ステップS6;Yes)、信号処理装置10は、試験対象のビットそれぞれについて、アナログ試験信号のレベルが変化する前後で切り替わったか否かを判定する(ステップS8)。換言すると、信号処理装置10は、試験対象のビットそれぞれについて、値が1と0との双方になったか否かを判定する。具体的には、判定部15が、図4Bに示されるように第1ラッチアレイの値が「0000h」であってかつ第2ラッチアレイの値が「FFFFh」であるか否かを判定することにより、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成するビットのうち試験対象であるビットそれぞれの値が異なる値になったか否かを判定する。例えば、フラグが図4Bに示される状態であるときには、ビットの値がすべて切り替わったと判定され、フラグが図4C,4Dに示される状態であるときには、最下位ビットの値が切り替わっていないと判定される。
ビットの値が切り替わったと判定した場合(ステップS8;Yes)、信号処理装置10は、AD変換部14に入力される信号として非試験信号を選択する(ステップS9)。具体的には、選択部13が、スイッチ素子を制御して信号の伝送路を切り替えて、入力端子101とAD変換部14とを接続することにより、非試験信号を選択する。この際に、出力部16は、AD変換部14が正常に動作していることを示す情報を出力してもよい。その後、信号処理装置10は、試験処理を終了する。
一方、ビットの値が切り替わっていないと判定した場合(ステップS8;No)、信号処理装置10は、エラー出力をする(ステップS10)。具体的には、出力部16が、判定部15による判定の結果を出力する。出力部16によって出力される情報には、AD変換部14が故障したことを示す情報、デジタル信号を構成するビットのうち値が固定されているビットの位置を示す情報、及び、固定されている値が1とゼロとのどちらであるかを示す情報が含まれ得る。その後、信号処理装置10は、試験処理を終了する。ただし、ステップS10に続いて、信号処理装置10は、AD変換部14に入力される信号として非試験信号を選択してもよい。
以上、説明したように、信号処理装置10は、試験動作時に、AD変換部14から出力されるデジタル信号のビットそれぞれの値が、アナログ試験信号のレベルが切り替わる前後で切り替わるか否かを判定する。このため、AD変換部14の入力値と出力値とを比較せずとも、AD変換部14のビットの値が固定されるタイプの故障の発生を判定することができる。したがって、ビットの値が固定されるタイプの故障を容易に検出することができる。
また、判定部15は、各ビットが固定されているか否かを示すフラグとして、AND演算を施す第1ラッチアレイとOR演算を施す第2ラッチアレイとを用いる。このフラグは、ビットの値が切り替わる場合と、ビットの値が固定されている場合とで、その値が異なるものとなる。このため、ビットの値が固定されているときに限って、信号処理装置10は、エラーの出力をすることとなる。このため、AD変換部14の実際の出力値が正常であるか否かに関わらず、ビットの値が固定されるタイプの故障が発生したときには、エラーの出力がなされる。これにより、ビットの値が固定されるタイプの故障の検出精度を向上させることができる。
また、記憶部11は、予め定められた試験用ビットパターンを記憶し、試験信号供給部12は、試験用ビットパターンに対応するレベルのアナログ試験信号を生成した。これにより、適当な試験用ビットパターンを予め記憶部11に格納するだけで、適当なアナログ試験信号が生成され、試験処理を実行することができる。
なお、記憶部11は、種々の手法によりパターンテーブル111を記憶してもよい。例えば、予め設計したアナログ回路により記憶部11の機能を実装してもよい。特に、試験用ビットパターンの幅が狭い場合、及び、試験用ビットパターンの数が少ない場合には、アナログ回路により記憶部11の機能を実現することが比較的容易になり、信号処理装置10を構成する記憶素子の容量を節約したり記憶素子を省略したりすることができる。
また、パターンテーブル111は、図2に示された例に限定されない。例えば、図5A,5B,5Cそれぞれに示されるパターンテーブル111を用いても、AD変換部14の動作を試験することができる。
図5Aに示されるパターンテーブル111は、図2に例示されるものと同様に、2つの試験用ビットパターンを有する。そして、これらの試験用ビットパターンのビット値は、相補的な関係にある。
図5Bに示されるパターンテーブル111は、3つの試験用ビットパターンを有する。図5Bに示されるように、3つ以上の試験用ビットパターンを有するパターンテーブル111は、試験対象となる各ビットについて、値が1となるビットパターンと値がゼロとなる試験用ビットパターンとを含む。なお、パターンテーブル111が2つの試験用ビットパターンを有する場合にも同様のことがいえるが、この場合には、上述のようにビット値が相補的となる。なお、図5Bに示されるパターンテーブル111は、AD変換部14の出力するデジタル信号が8ビットのときの例であるが、デジタル信号のビット数にかかわらず適用可能である。
図2,図5A,5Bに示した試験用ビットパターンは、AD変換部14の出力するデジタルデータの全てのビットを試験するための試験用ビットパターンである。ただし、試験の対象をAD変換部14が出力するデジタルデータの一部のビット、例えば、下位8ビットのみに限定してもよい。この場合、パターンテーブル111は、例えば、図5Cに例示するように、下位8ビットのみが相補的な2つのビットパターンを記憶してもよい。なお、この場合には、フラグも試験対象のビットのみを評価すればよい。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。上記実施の形態1では、記憶部11に記憶される試験用ビットパターンが試験動作に直接用いられたが、本実施の形態では、複数のデジタルデータから演算処理により複数の試験用ビットパターンを得て、アナログ試験信号を生成する。
本実施の形態では、図6に示されるように、記憶部11が複数のデジタルデータ112を記憶する。デジタルデータ112はそれぞれ、例えば、実施の形態1に係るパターンテーブル111を構成する試験用ビットパターンに等しいビットパターンである(図2参照)。
試験信号供給部12は、加算モジュール122を備える。加算モジュール122は、デジタル値を加算するための加算器を含んで構成される。加算モジュール122は、記憶部11からデジタルデータ112を読み込んで、このデジタルデータ112により示される値にオフセット値を加算する。オフセット値は、予め規定されて補助記憶装置に格納される値であってもよいし、加算回路として設計される固定値であってもよい。そして、加算モジュール122は、加算することで得た和を示す試験用ビットパターンを試験信号発生モジュール121に出力する。試験信号発生モジュール121は、加算モジュール122から出力された試験用ビットパターンに基づいてアナログ試験信号を生成する。加算モジュール122は、限定されるものではないが、請求項の加算手段として機能する。
続いて、信号処理装置10が実行する試験処理について、図7を用いて説明する。図7に示されるように、本実施の形態に係る試験処理では、実施の形態1に係るステップS1〜S2と同様の処理が実行される。
ステップS2に続いて、加算モジュール122は、記憶部11から1番目のデジタルデータ112を読み込む(ステップS21)。複数のデジタルデータ112が図2に示される試験用ビットパターンに等しい場合には、1番目のデジタルデータ112は、図2中の1番目の試験用ビットパターンに等しい。ただし、これには限定されず、デジタルデータ112が読み込まれる順序は任意である。
次に、試験信号供給部12は、読み込んだデジタルデータ112にオフセット値を加算して得た試験用ビットパターンに対応するレベルのアナログ試験信号を供給する(ステップS22)。具体的には、試験信号発生モジュール121が、加算モジュール122から出力されている試験用ビットパターンに等しいデジタル信号をAD変換部14に出力させるためのアナログ信号をDA変換により生成する。ここで、オフセット値がゼロであれば、試験用ビットパターンは、デジタルデータ112に等しいものとなる。
次に、信号処理装置10は、実施の形態1と同様のステップS5を実行する。ステップS5に続いて、信号処理装置10は、現在のデジタルデータ112が記憶部11に記憶されている最後のデジタルデータ112であるか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23の判定が否定された場合(ステップS23;No)、加算モジュール122は、次のデジタルデータ112を読み込んでオフセット値を加算することで新たな試験用ビットパターンを生成する(ステップS24)。このオフセット値は、ステップS21に続くステップS22にて用いられたオフセット値と同じ値である。
ステップS24に続いて、信号処理装置10は、ステップS22以降の処理を繰り返す。これにより、デジタルデータ112にオフセット値が加算されて試験用ビットパターンが生成されるたびに、試験用ビットパターンに対応するレベルのアナログ試験信号が生成されることとなる。
ステップS23の判定が肯定された場合(ステップS23;Yes)、信号処理装置10は、実施の形態1と同様のステップS8〜S10の処理を実行する。
以上、説明したように、信号処理装置10は、試験信号供給部12は、加算モジュール122を備え、加算モジュール122によって異なるデジタルデータ112に固定値であるオフセット値を加算して得た試験用ビットパターンに対応するアナログ試験信号を生成する。これにより、オフセット値を適宜設定するだけで、試験動作にて用いられる試験用ビットパターンのセットを種々のものに変更することができる。例えば、デジタルデータ112が図5Cに示される試験用ビットパターンに等しい場合には、オフセット値を変更するだけで、試験対象のビットを変更することができる。同様に、デジタルデータ112が図2に示される試験用ビットパターンに等しい場合にも、オフセット値を変更するだけで試験対象のビットを変更し、例えば図5Cに示されるものに等しい試験用ビットパターンを得ることができる。
実施の形態3.
続いて、実施の形態3について、上述の実施の形態2との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態2と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態に係る信号処理装置10は、図8に示されるように、調整部18を備える点で、実施の形態2に係るものと異なっている。
上記実施の形態2では、AD変換部14が一定の特性を有することが想定されていた。しかしながら、実際には、温度ドリフトに代表される種々の要因により、AD変換部14に供給されるアナログ信号のレベルが一定であっても、出力されるデジタル信号の値が変動し得る。このような変動が生じると、ビット値が固定される故障を適切に検出することが困難になるおそれがある。本実施の形態に係る信号処理装置10は、上述のような変動を調整部18によって補償し、動作試験に適当なデジタル信号をAD変換部14に出力させる。以下、本実施の形態に係る信号処理装置10について説明する。
調整部18は、MPUによって実現される。調整部18は、加算モジュール122から出力された試験用ビットパターンにより示される値と、AD変換部14から出力されたデジタル信号の値と、の差が0になるように、オフセット値を調整する。具体的には、調整部18は、オフセット値が加算された試験用ビットパターンと、この試験用ビットパターンに対応するアナログ試験信号からAD変換部14によって変換されて出力されたデジタル信号の値と、を比較する。そして、調整部18は、この比較に基づいて差が0になるようにオフセット値を補正することにより、当初の試験用ビットパターンに等しいデジタル信号をAD変換部14に出力させる。調整部18は、限定されるものではないが、請求項の調整手段として機能する。
続いて、信号処理装置10によって実行される処理について、図9を用いて説明する。図9に示されるように、本実施の形態に係る試験処理では、実施の形態2に係るステップS1〜S2,S21〜S22と同様の処理が実行される。
ステップS22に続いて、信号処理装置10は、現在の試験用ビットパターンとAD変換部14から出力されるデジタル信号の値との差が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、調整部18が、加算モジュール122から出力されている試験用ビットパターンにより示される値と、当該試験用ビットパターンに基づいて生成されたアナログ試験信号からAD変換部14によって変換されて出力されたデジタル信号の値と、の差が、予め規定された閾値以上か否かを判定する。閾値は、ゼロであってもよいし、非ゼロの値であってもよい。
差が閾値以上ではないと判定した場合(ステップS31;No)、信号処理装置10は、ステップS5に処理を移行する。一方、差が閾値以上であると判定した場合(ステップS31;Yes)、信号処理装置10は、差が小さくなるようにオフセット値を調整する(ステップS32)。具体的には、調整部18は、AD変換部14から出力されたデジタル信号の値から、加算モジュール122から出力された試験用ビットパターンの値を減じることで得た差を、オフセット値から減じることにより、オフセット値を補正する。
その後、信号処理装置10は、実施の形態2と同様にステップS5以降の処理を実行する。
以上、説明したように、信号処理装置10は、オフセット値を調整する調整部18を備える。調整部18がオフセット値を調整することにより、AD変換部14からは試験に適したデジタル信号が出力されることとなり、信号処理装置10は、ビットの値が固定されているか否かを正確に診断することができる。
実施の形態4.
続いて、実施の形態4について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態に係る信号処理装置10は、図10に示されるように、試験処理を定期的に実行するためのタイマー19を備える点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
上記実施の形態1では、AD変換部14の動作試験のために、信号処理装置10の入力端子101から入力される非試験信号とは異なるアナログ試験信号がAD変換部14に供給され、動作試験の最中に信号処理装置10が本来の機能を発揮することができなかった。しかしながら、非試験信号が供給された状態でAD変換部14から出力されるデジタル信号のビット値の切り替わりを確認することができる場合には、動作試験を実施する必要はない。以下では、このような場合に定期的な試験処理を省略する例について図10〜11を用いて説明する。
タイマー19は、水晶振動子又は発振回路を含んで構成される。タイマー19は、一定の周期で試験信号発生モジュール121に試験の開始時刻を示すトリガー信号を出力する。一定の周期は、例えば8時間、24時間、又は1週間であるが、これには限定されず、任意の長さであってもよい。
続いて、信号処理装置10によって実行される動作試験処理について、図11を用いて説明する。この動作試験処理は、信号処理装置10の電源が投入されることで開始してもよいし、信号処理装置10のユーザから指示されたときに開始してもよい。
動作試験処理では、信号処理装置10は、AD変換部14に入力される信号として非試験信号を選択する(ステップS41)。次に、信号処理装置10は、フラグの初期化処理を実行する(ステップS42)。この初期化処理は、図3に示す実施の形態1に係るステップS2の初期化処理と同等の処理である。
次に、信号処理装置10は、非試験信号のレベルに対応してAD変換部14から出力されるデジタル信号のビット値に応じてフラグを更新する(ステップS43)。具体的には、判定部15が、非試験信号からAD変換部14によって変換されて出力されたデジタル信号の値を用いて、2つのラッチアレイそれぞれの値を更新する。より詳細には、判定部15は、AD変換部14の出力値と第1ラッチアレイの値とのAND演算の結果を用いて第1ラッチアレイの値を更新し、AD変換部14の出力値と第2ラッチアレイの値とのOR演算の結果を用いて第2ラッチアレイの値を更新する。
次に、信号処理装置10は、現在時刻が試験処理の開始時刻であるか否かを判定する(ステップS44)。具体的には、試験信号供給部12が、タイマー19からトリガー信号が出力されたか否かを判定する。
試験処理の開始時刻ではないと判定した場合(ステップS44;No)、信号処理装置10は、ステップS43以降の処理を繰り返し実行する。これにより、非試験信号に基づいてAD変換部14から出力されるデジタル信号を用いて、フラグが繰り返し更新されることとなる。通常、非試験信号のレベルは時々刻々と変化するため、複数のレベルに基づいてフラグが更新されることとなる。
一方、試験処理の開始時刻であると判定した場合(ステップS44;Yes)、信号処理装置10は、試験対象のビットそれぞれについて、非試験信号のレベルが変化する前後で異なる値になったか否かを判定する(ステップS45)。換言すると、信号処理装置10は、試験対象のビットそれぞれについて、値が1とゼロとの双方になったか否かを判定する。具体的には、判定部15が、図4Bに示されるように第1ラッチアレイの値が「0000h」であってかつ第2ラッチアレイの値が「FFFFh」であるか否かを判定することにより、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成するビットのうち試験対象であるビットそれぞれの値が切り替わったか否かを判定する。
ステップS45の判定が肯定された場合(ステップS45;Yes)、信号処理装置10は、試験処理(ステップS46)を実行することなく、ステップS42に処理を移行する。これにより、非試験信号を利用した動作試験が繰り返し実行される。
一方、ステップS45の判定が否定された場合(ステップS45;No)、信号処理装置10は、試験処理を実行する(ステップS46)。この試験処理は、図3に示される一連の処理に等しい。
次に、信号処理装置10は、ステップS46の試験処理においてエラー出力があったか否かを判定する(ステップS47)。エラー出力がなかったと判定した場合(ステップS47;No)、信号処理装置10は、ステップS42以降の処理を繰り返す。一方、エラー出力があったと判定した場合(ステップS47;Yes)、信号処理装置10は、動作試験処理を終了する。
以上、説明したように、試験信号供給部12は、アナログ試験信号を定期的に生成してAD変換部14に供給した。このため、試験処理が定期的に実行される。したがって、AD変換部14が故障した際には、この故障を比較的短時間で検出することができる。
また、判定部15は、非試験信号からAD変換部14によって変換されて出力されたデジタル信号を構成するビットの値が切り替わるか否かを判定し、試験信号供給部12は、非試験信号に基づいてビットの値が切り替わったと判定された場合には、次回のアナログ試験信号の生成を省略した。これにより、非試験信号からAD変換部14の故障を検出することができる。また、試験処理の実行を省略して、信号処理装置10の試験にかかる負荷を軽減することができる。
実施の形態5.
続いて、実施の形態5について、上述の実施の形態4との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態4と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。なお、実施の形態4に係る試験処理は、実施の形態1に等しいため、試験処理については、実施の形態1と同等の符号を用いる。
上記実施形態4に係る試験処理では、実施の形態1と同様に、複数の試験用ビットパターンそれぞれに応じたレベルのアナログ試験信号が順に生成された。しかしながら、非試験信号がAD変換部14に供給されている状態で、試験対象である一部のビット値の切り替わりを確認することができる場合には、当該ビット値を切り替えるための試験用ビットパターンを用いてアナログ試験信号を生成する必要はない。そこで、試験処理では、非試験信号に基づいてビット値の切り替わりを確認することができなかった1又は複数のビットを集中的に試験してもよい。以下では、このような試験処理について説明する。
図12に示されるように、本実施の形態に係る試験処理では、実施の形態1と同様のステップS1が実行される。次に、信号処理装置10は、フラグを参照する(ステップS51)。具体的には、試験信号発生モジュール121が、第1ラッチアレイ及び第2ラッチアレイの値を参照する。
次に、信号処理装置10は、非試験信号に基づいてAD変換部14から出力されていない値に対応する1番目の試験用ビットパターンを選択する(ステップS52)。具体的には、試験信号発生モジュール121が、第1ラッチアレイ及び第2ラッチアレイの値から、試験すべき一又は複数の試験用ビットパターンをパターンテーブル111から抽出して、抽出した試験用ビットパターンのうち1番目の試験用ビットパターンを選択する。
ここで、第1ラッチアレイの値が初期値である1からゼロに変化していてかつ第2ラッチアレイの値が初期値であるゼロから1に変化しているようなビットについては、値が切り替わることが既に診断されている。そのため、試験すべき試験用ビットパターンは、このような診断済みのビット以外のビットの切り替わりを試験するための試験用ビットパターンである。換言すると、試験すべき試験用ビットパターンは、診断済みのビットを試験するための試験用ビットパターンをパターンテーブル111から除外したものといえる。例えば、図5Bに示される例において、下位の2ビットが診断済みであれば、1番目の試験用ビットパターンを用いて試験する必要がないため、2,3番目の試験用ビットパターンが試験信号発生モジュール121によって抽出される。このような試験用ビットパターンの抽出は、未診断のビットそれぞれについて値が1となる1つの試験用ビットパターンと値がゼロとなる1つの試験用ビットパターンとを抽出することで達成される。診断済みのビットについては、抽出した試験用ビットパターンの値が1とゼロとのいずれか一方のみでよく、1とゼロとの双方を出力させるための試験用ビットパターンの採用は省略される。
ステップS52に続いて、信号処理装置10は、実施の形態1と同様のステップS4〜S10を実行する。ただし、ステップS6における最後の試験用ビットパターンは、ステップS52において抽出された試験用ビットパターンのうち最後の試験用ビットパターンを意味する。また、ステップS7における次の試験用ビットパターンは、ステップS52において抽出された試験用ビットパターンを番号の小さい方から順に選択する際の次の試験用ビットパターンを意味する。
以上、説明したように、判定部15は、アナログ試験信号と非試験信号との双方に基づいて、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成するビットの値が切り替わるか否かを判定する。また、試験信号供給部12は、非試験信号に基づく判定部15の判定によって試験が不要になった試験用ビットパターンを除外して、アナログ試験信号を生成する。このため、試験信号供給部12は、非試験信号の値に、パターンテーブルを構成する試験用ビットパターンに対応する値が含まれる場合には、この試験用ビットパターンに基づくアナログ試験信号の生成を省略することとなる。換言すると、試験信号供給部12は、非試験信号に基づいた判定により、複数の試験用ビットパターンの内、試験対象の全てのビットの値の切り替わりが確認できた試験用ビットパターンについては、当該試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号の供給を省略する。これにより、試験処理にかかる時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、フラグを参照することで、パターンテーブル111から一部の試験用ビットパターンを抽出したが、これには限定されない。例えば、非試験信号の値を記録しておいて、記録した値に対応する試験用ビットパターンを除外することで、パターンテーブル111から一部の試験用ビットパターンを抽出してもよい。
実施の形態6.
続いて、実施の形態6について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態に係る信号処理装置10は、図13に示されるように、AD変換器を2つ備える点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
上記実施の形態1では、1つのAD変換器に対して、試験信号供給部12及び判定部15を含む1つの試験回路が配置されたが、複数のAD変換器に対して共用の試験回路を配置することで、コンパクトな構成で動作試験を効率的に実行してもよい。以下では、2つのAD変換器に対して1つの試験回路を配置する例を説明する。
信号処理装置10は、外部から信号が入力される入力端子103と、外部に信号を出力するための出力端子104と、AD変換器として機能するAD変換部142と、を有している。
入力端子103と出力端子104はそれぞれ、入力端子101と出力端子102と同等に構成される。これにより、信号処理装置10には2チャンネルのアナログ信号が入力されるとともに、信号処理装置10からは2チャンネルのデジタル信号が出力されることとなる。
選択部13は、AD変換部142に入力される信号を、アナログ試験信号と、入力端子103から入力される信号と、から選択して、選択した信号をAD変換部142に供給する。
AD変換部142は、入力された信号を変換して得たデジタル信号を出力端子104及び判定部15に出力する。AD変換部14,142の動作試験は、別個に実行されてもよい。この場合には、選択部13がAD変換部14とAD変換部142とのいずれか一方を選択してアナログ試験信号を供給する。試験信号供給部12は、アナログ試験信号を、AD変換部14とAD変換部142とに切り替えて供給することとなる。そして、AD変換部142の動作試験が、AD変換部14の動作試験とは異なるタイミングで実行される。また、AD変換部14,142の動作試験は、同時に実行されてもよい。この場合には、判定部15が、2つの試験を並列に実行することとなる。2つの試験が並列に実行される際には、AD変換部14からの出力を診断するための第1ラッチアレイ及び第2ラッチアレイと、AD変換部142からの出力を診断するための第3ラッチアレイ及び第4ラッチアレイと、が用いられる。
出力部16は、実施の形態1と同様に構成される。本実施の形態に係る出力部16から出力される情報には、AD変換部14,142のいずれが故障したかを示す情報が含まれ得る。
以上、説明したように、信号処理装置10は、AD変換部14,142を有し、これらの変換器から出力されるデジタル信号を構成するビットの値が固定されているか否かが判定される。これにより、2つのAD変換部14,142のいずれが故障した際にも、その故障を検出することができる。
なお、本実施の形態では、2つのAD変換部14,142を例に説明したが、AD変換器の数が3つ以上であっても、本実施の形態と同様に故障を検出することができる。
実施の形態7.
続いて、実施の形態7について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態に係る信号処理装置10は、図14に示されるパターンテーブル111を用いる点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
上記実施の形態1では、AD変換部14から出力されるデジタル信号のビット値が切り替わることをビット毎に独立に試験することで故障を検出する例について説明した。しかしながら、AD変換器の故障には、出力されるビットの値が、隣接するビットの変化に連動してしまうような異常が含まれる。このようなエラーを検出すれば、AD変換器の故障の検出精度をより向上させることができる。以下、ビット値が連動する異常状態を検出する例について具体的に説明する。
図14に示されるように、本実施の形態に係るパターンテーブル111を構成する試験用ビットパターンはいずれも、いずれか1つのビットの値が他のビットの値とは異なるビットパターンである。このパターンテーブル111を用いてAD変換部14の動作を試験する場合においては、試験信号供給部12が、他のビットとは異なるような値のビットの位置が1つずつ進む順で、試験用ビットパターンに対応するアナログ試験信号を生成することとなる。図14に示される例では、ビットパターンのうち値が1である唯一のビットの桁が、最下位ビットから1つずつ繰り上がり、次に、ビットパターンのうち値がゼロである唯一のビットの桁が、最下位ビットから1つずつ繰り上がるように、アナログ試験信号が生成される。
続いて、信号処理装置10によって実行される試験処理について、図15を用いて説明する。この試験処理では、図3に示された実施の形態1に係る試験処理のステップS1〜S8と同様の処理が実行される。ただし、この試験処理で用いられるフラグには、第1ラッチアレイ及び第2ラッチアレイに加えて、他のビット値に影響されたビット値の切り替わりが生じたか否かを示すフラグデータが含まれる。フラグデータは、ラッチ回路によってハードウェア上で実装されてもよいし、ソフトウェア上のフラグフィールドとして実装されてもよい。
ステップS5では、信号処理装置10は、フラグデータを含むフラグを更新する。具体的には、判定部15は、パターンテーブル111から選択された試験用ビットパターンと、AD変換部14から出力されたデジタル信号の値と、が等しいか否かをステップS5が実行される度に判定する。そして、これらの値が異なる場合には、判定部15は、パターンテーブル111から選択された試験用ビットパターンのうち唯一の1又はゼロであるビットの位置と、このビットに等しい値となったビットの位置と、を示すデータを、ビット値が連動する異常を示すデータとして追加することで、フラグデータを更新する。
ステップS8の判定が肯定された場合(ステップS8;Yes)、信号処理装置10は、ビット値の連動が生じたか否かを判定する(ステップS71)。具体的には、判定部15が、フラグデータを参照して、ビットの値が他のビットの値に連動するような異常を示すデータがフラグデータに含まれているか否かを判定する。
ビット値の連動が生じていないと判定した場合(ステップS71;No)、信号処理装置10は、ステップS9に処理を移行する。一方、ビット値の連動が生じたと判定した場合(ステップS71;Yes)、信号処理装置10は、エラーを出力する(ステップS10)。ステップS71の判定が肯定された後のステップS10にて出力される情報には、ビットの値が連動する異常に関する情報が含まれる。異常に関する情報には、異常が生じたことを示す情報、及び、連動するビットの位置を示す情報が含まれ得る。
以上、説明したように、信号処理装置10は、ビットの値が固定される故障の検出に加えて、AD変換部14から出力されるデジタル信号を構成するいずれかのビットの値が他のビットと連動してしまうような異常を検出することができる。このような異常は、例えばクロストークノイズによって生じ得る。
例えば、最下位から2桁目のビットが常に最下位ビットと同じ値になるような異常が、AD変換部14から出力されるデジタル信号に生じ得る。このような異常が生じた場合において、図2に示されるパターンテーブル111が用いられるときには、1番目の試験用ビットパターンが選択されるとAD変換部14からは「11・・・11」というデジタル信号が出力され、2番目の試験用ビットパターンが選択されるとAD変換部14からは「00・・・00」というデジタル信号が出力される。その結果、ビット値が連動するような異常を検出することができない。
一方、本実施の形態に係るパターンテーブル111を用いることで、ビットの値が固定される故障に加えて、ビットの値が近接するビットの値の変化に連動するような異常を検出することが可能になる。したがって、AD変換部14に生じた故障の検出率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ビットパターンのうち唯一のゼロ又は1であるビットの位置が1つずつ上位へ進むようにアナログ試験信号が生成されたが、これには限定されない。例えば、ビットパターンのうち唯一のゼロ又は1であるビットの位置が1つずつ下位へ進むようにアナログ試験信号が生成されてもよい。すなわち、試験信号供給部12は、唯一の1又はゼロであるビットの位置が1つずつ変化するように、試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号をAD変換部14に供給すればよい。
実施の形態8.
続いて、実施の形態8について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態に係る信号処理装置30は、図16に示されるように、DA変換器を有し、DA変換器の動作試験をする点で、実施の形態1に係る信号処理装置10と異なっている。
上記実施の形態1では、AD変換器から出力されるデジタル信号のビットの値が固定される故障が検出された。一方、DA変換器の場合には、入力値が1又はゼロに固定されて正しく認識されず、入力されるデジタル信号のビット値が変化しても出力値に影響を与えない故障が生じ得る。以下では、このようなビット値が固定されるタイプの故障を検出する例について説明する。
信号処理装置30は、デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換器を有し、外部から入力されたデジタル信号をDA変換器により変換して得たアナログ信号を外部に出力する機能を備える。また、信号処理装置30は、DA変換器に試験信号を供給したときの出力値を監視することでDA変換器の動作試験を行い、DA変換器が故障した際にその故障を精度よく検出する機能を備える。
信号処理装置30は、外部からデジタル信号が入力される入力端子301と、外部にアナログ信号を出力するための出力端子302と、種々のデータを記憶する記憶部31と、DA変換部34の動作を試験するためのデジタル試験信号を生成してDA変換部34に供給する試験信号供給部32と、DA変換部34に入力される信号を選択する選択部33と、DA変換器として機能するDA変換部34と、DA変換部34から出力されたアナログ信号にAD変換を施すAD変換部35と、DA変換部34が故障しているか否かを判定する判定部36と、DA変換部34が故障したことを示す情報を出力する出力部37と、を有している。DA変換部34は、限定されるものではないが、請求項のDA変換手段として機能する。
入力端子301は、1チャンネルのデジタル信号の各ビットの値をパラレルに入力するための端子である。入力端子301には、センサ、又は、デジタル信号を出力する機器が接続される。入力端子301には、例えば、−32768から+32767までの範囲に含まれる整数を示す16bitのデジタル信号が入力される。
出力端子302は、1チャンネルのアナログ信号を出力する端子である。出力端子302には、アクチュエータ、又は、信号処理装置30から出力された信号を利用する機器が接続される。出力端子302からは、例えば、−10〜+10Vの範囲の直流電圧がアナログ信号として出力される。
記憶部31は、実施の形態1に係る記憶部11と同様に構成され、実施の形態1に係るパターンテーブル111と同様のパターンテーブル311を記憶している。
試験信号供給部32は、パターンテーブル311の試験用ビットパターンを記憶部31から順に読み出して、読み出した試験用ビットパターンをデジタル試験信号として選択部33に出力する。
選択部33は、スイッチ素子を含んで構成される。選択部33は、DA変換部34に入力される信号を、デジタル試験信号と、入力端子301から入力されるアナログ信号と、から選択して、選択した信号をDA変換部34に出力する。以下では、デジタル試験信号とは異なる信号として選択部33によって選択される信号を、適宜、非試験信号と表記する。
DA変換部34は、いわゆるDA変換回路に相当する。DA変換部34は、供給されたデジタル信号を変換して得たアナログ信号を出力端子302及びAD変換部35に出力する。AD変換部35は、いわゆるAD変換回路に相当する。AD変換部35は、DA変換部34から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して判定部36に出力する。
判定部36及び出力部37はそれぞれ、実施の形態1に係る判定部15及び出力部16と同様に構成される。
判定部36は、MPU(Micro Processer Unit)を含んで構成され、実施の形態1に係る判定部15と同様に構成される。具体的には、判定部36は、デジタル試験信号からDA変換部34及びAD変換部35によって変換されて出力されるデジタル信号を構成するビットの値が切り替わるか否かを判定する。詳細には、判定部36は、デジタル信号の試験対象である複数のビットそれぞれの値が、デジタル試験信号の値が変更される前と後とで異なるか否かを判定することにより、ビットの値が固定されるような故障が発生しているか否かを判断する。判定部36は、実施の形態1と同様に、第1ラッチアレイの値とAD変換部35の出力値とのAND演算の結果で第1ラッチアレイの値を更新し、第2ラッチアレイの値とAD変換部35の出力値とのOR演算の結果で第2ラッチアレイの値を更新することで、故障の有無を判定することができる。
出力部37は、実施の形態1に係る出力部16と同様に構成される。出力部16は、ビットの値が固定されるような故障が発生していると判定部36によって判定された場合に、DA変換部34が故障した旨を示す情報を出力する。この情報は、故障の詳細な内容を示すデータであってもよいし、LEDの発光又はブザーの警報音により示されるものであってもよい。
制御部38は、MPU、ROM及びRAMを含んで構成され、信号処理装置30の各構成要素を統括的に制御する。
以上、説明したように、信号処理装置30は、DA変換部34にデジタル試験信号を供給して、このデジタル試験信号がDA変換部34によって正しく認識されているか否かを判定することができる。具体的には、AD変換部35の出力値を監視して、DA変換部34によって解釈される入力信号を構成するビットの値が切り替わるか否かを判定することで、DA変換部34の故障を検出することができる。
なお、AD変換部35が正常に動作しているときには、DA変換部34が故障したことを検出することができるが、AD変換部35が故障したときには、DA変換部34の故障と区別することが困難である。そのため、DA変換部34から出力されてAD変換部35に入力されるアナログ信号を監視することで、DA変換部34とAD変換部35とのいずれの故障であるかを判断してもよい。
なお、実施の形態2〜7では、実施の形態1に係るAD変換器の故障の検出を変形した例を説明したが、本実施の形態に係るDA変換器の故障の検出を、実施の形態2〜7で説明したように変形することもできる。例えば、実施の形態3で説明したような変形を施す場合には、記憶部11に記憶される試験用ビットパターンとAD変換部35の出力値との差が小さくなるようにオフセット値を補正すればよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、信号処理装置10,30は、入力信号を単に変換して出力したが、これには限定されない。例えば、信号処理装置10は、図17に示されるように、入力端子101から入力された信号に信号処理を施して処理結果を非試験信号として選択部13に出力する信号処理部191と、AD変換部14から出力された信号に信号処理を施して処理結果を出力端子102に出力する信号処理部192と、を有してもよい。また、信号処理部191と、信号処理部192と、のいずれか一方を省略して信号処理装置10を構成してもよい。同様に、信号処理装置30に信号処理部を設けてもよい。
また、信号処理装置10は、図18に示すように、入力端子101と出力端子102に代えて、非試験信号を生成する信号源と、AD変換部14の出力に基づいて情報を出力する出力部194と、を有してもよい。同様に、信号処理装置30に、信号源と、DA変換部34の出力に基づいて情報を出力する出力部と、を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、パターンテーブル111を構成する試験用ビットパターンの幅は、AD変換部14から出力されるデジタル信号のビット幅に等しく、パターンテーブル311を構成する試験用ビットパターンの幅は、DA変換部34に入力されるデジタル信号のビット幅に等しいものとして説明したが、これには限定されない。記憶部11,31に記憶される試験用ビットパターンの幅は、入力又は出力されるデジタル信号のうち、試験対象となるビットの幅に等しくてもよい。例えば、下位の8ビットが試験対象とされる場合には、試験用ビットパターンの幅は、8ビットであってもよい。
また、信号処理装置10,30の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、制御部17,38によって実行されるプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。
また、プログラムをインターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
さらに、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
また、信号処理装置10,30の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を、回路を含む専用のハードウェアによって実現してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、変換器の故障の検出に適している。
10,30 信号処理装置、 11,31 記憶部、 111,311 パターンテーブル、 112 デジタルデータ、 12,32 試験信号供給部、 122 加算モジュール、 121,321 試験信号発生モジュール、 13,33 選択部、 14,142,35 AD変換部、 15,36 判定部、 16,37 出力部、 17,38 制御部、 18 調整部、 19 タイマー、 34 DA変換部、 101 入力端子、 102 出力端子、 103 入力端子、 104 出力端子、 191,192 信号処理部、 193 信号源、 194 出力部、 301 入力端子、 302 出力端子。

Claims (16)

  1. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段と、
    複数の予め定められたデジタルデータにオフセット値を加算して試験用ビットパターンを得る加算手段を有し、前記加算手段によって得られた前記試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給する供給手段と、
    記オフセット値を調整する調整手段と、
    前記調整手段による調整の後に前記AD変換手段に供給される前記アナログ試験信号のレベルが切り替わった際、前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、前記アナログ試験信号のレベルの切り替わりの前後で切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段と、
    を備え
    前記調整手段は、前記オフセット値を調整する前における前記試験用ビットパターンと、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号と、の差が小さくなるように前記オフセット値を調整する、
    信号処理装置。
  2. 前記供給手段は、前記複数の予め定められたデジタルデータを記憶する記憶手段、をさらに有し、
    前記加算手段は、前記記憶手段に記憶された前記複数のデジタルデータにオフセット値を加算して前記試験用ビットパターンを得る、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記試験用ビットパターンは複数のビットパターンで構成され、
    前記複数のビットパターンはいずれも、いずれか一のビットの値が他のビットの値とは異なるビットパターンであって、
    前記供給手段は、前記一のビットのビットパターンにおける位置が1つずつ変化するように、前記試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給する、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記供給手段は、前記アナログ試験信号を定期的に供給する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の信号処理装置。
  5. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段と、
    試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給する供給手段と、
    前記AD変換手段に供給される前記アナログ試験信号のレベルが切り替わった際、前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、前記アナログ試験信号のレベルの切り替わりの前後で切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記アナログ試験信号とは異なる非試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号のレベルが変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給手段は、前記アナログ試験信号を定期的に供給し、前記非試験信号に基づいて前記判定手段によって前記試験対象であるビットの値が切り替わると判定された場合には、次回の前記アナログ試験信号の生成を省略する、信号処理装置。
  6. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段と、
    試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給する供給手段と、
    前記AD変換手段に供給される前記アナログ試験信号のレベルが切り替わった際、前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象であるビットの値が、前記アナログ試験信号のレベルの切り替わりの前後で切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記アナログ試験信号とは異なる非試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号のレベルが変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給手段は、前記非試験信号に基づいた判定により、複数の前記試験用ビットパターンの内、試験対象の全てのビットの値の切り替わりが確認できた前記試験用ビットパターンについては、対応した前記アナログ試験信号の供給を省略する、信号処理装置。
  7. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力する、前記AD変換手段とは異なる他のAD変換手段をさらに備え、
    前記供給手段は、前記アナログ試験信号を、前記AD変換手段と前記他のAD変換手段とに切り替えて供給する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の信号処理装置。
  8. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段と、
    前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    複数の予め定められたデジタルデータにオフセット値を加算して試験用ビットパターンを得る加算手段を有し、前記加算手段によって得られた前記試験用ビットパターンをデジタル試験信号として前記DA変換手段に供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給手段と、
    記オフセット値を調整する調整手段と、
    前記調整手段による調整の後に前記デジタル試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記供給手段によって前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を試験の結果として出力する出力手段と、
    を備え
    前記調整手段は、前記オフセット値を調整する前における前記試験用ビットパターンと、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号と、の差が小さくなるように前記オフセット値を調整する、
    信号処理装置。
  9. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段と、
    前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記DA変換手段にデジタル試験信号を供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給手段と、
    前記デジタル試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記供給手段によって前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を試験の結果として出力する出力手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記デジタル試験信号とは異なる非試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号の値が変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給手段は、前記デジタル試験信号を定期的に供給し、前記非試験信号に基づいて前記判定手段によって前記試験対象であるビットの値が切り替わると判定された場合には、次回の前記デジタル試験信号の生成を省略する、信号処理装置。
  10. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段と、
    前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    試験用ビットパターンをデジタル試験信号として前記DA変換手段に供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給手段と、
    前記デジタル試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記供給手段によって前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を試験の結果として出力する出力手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記デジタル試験信号とは異なる非試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号の値が変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給手段は、前記非試験信号に基づいた判定により、複数の前記試験用ビットパターンの内、試験対象の全てのビットの値の切り替わりが確認できた前記試験用ビットパターンについては、対応した前記デジタル試験信号の供給を省略する、信号処理装置。
  11. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段の動作試験方法であって、
    複数の予め定められたデジタルデータにオフセット値を加算して試験用ビットパターンを得て、前記試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給しつつ前記アナログ試験信号のレベルを変更する供給ステップと、
    記オフセット値を調整する調整ステップと、
    前記調整ステップにおける調整の後に前記アナログ試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記アナログ試験信号のレベルが変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記調整ステップでは、前記オフセット値を調整する前における前記試験用ビットパターンと、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号と、の差が小さくなるように前記オフセット値を調整する、
    試験方法。
  12. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段の動作試験方法であって、
    AD変換手段にアナログ試験信号を供給しつつ前記アナログ試験信号のレベルを変更する供給ステップと、
    前記アナログ試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記アナログ試験信号のレベルが変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップでは、前記アナログ試験信号とは異なる非試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号のレベルが変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給ステップでは、前記アナログ試験信号を定期的に供給し、前記非試験信号に基づいて前記判定ステップにおいて前記試験対象であるビットの値が切り替わると判定された場合には、次回の前記アナログ試験信号の生成を省略する、試験方法。
  13. アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するAD変換手段の動作試験方法であって、
    試験用ビットパターンに対応したアナログ試験信号を前記AD変換手段に供給しつつ前記アナログ試験信号のレベルを変更する供給ステップと、
    前記アナログ試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されるデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記アナログ試験信号のレベルが変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップでは、前記アナログ試験信号とは異なる非試験信号から前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号のレベルが変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給ステップでは、前記非試験信号に基づいた判定により、複数の前記試験用ビットパターンの内、試験対象の全てのビットの値の切り替わりが確認できた前記試験用ビットパターンについては、対応した前記アナログ試験信号の供給を省略する、試験方法。
  14. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段の動作試験方法であって、
    複数の予め定められたデジタルデータにオフセット値を加算して試験用ビットパターンを得て、前記DA変換手段に前記試験用ビットパターンをデジタル試験信号として供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給ステップと、
    記オフセット値を調整する調整ステップと、
    前記調整ステップにおける調整の後に、前記デジタル試験信号から、前記DA変換手段と、前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、によって変換されて出力されたデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記調整ステップでは、前記オフセット値を調整する前における前記試験用ビットパターンと、前記AD変換手段から出力されるデジタル信号と、の差が小さくなるように前記オフセット値を調整する、
    試験方法。
  15. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段の動作試験方法であって、
    前記DA変換手段にデジタル試験信号を供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給ステップと、
    前記デジタル試験信号から、前記DA変換手段と、前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、によって変換されて出力されたデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップでは、前記デジタル試験信号とは異なる非試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号の値が変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給ステップでは、前記デジタル試験信号を定期的に供給し、前記非試験信号に基づいて前記判定ステップにおいて前記試験対象であるビットの値が切り替わると判定された場合には、次回の前記デジタル試験信号の生成を省略する、試験方法。
  16. デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するDA変換手段の動作試験方法であって、
    試験用ビットパターンをデジタル試験信号として前記DA変換手段に供給しつつ前記デジタル試験信号の値を変更する供給ステップと、
    前記デジタル試験信号から、前記DA変換手段と、前記DA変換手段から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、によって変換されて出力されたデジタル信号の試験対象となる複数のビットの値がいずれも、前記デジタル試験信号の値が変更される前と変更された後とで切り替わるか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップでは、前記デジタル試験信号とは異なる非試験信号から前記DA変換手段及び前記AD変換手段によって変換されて出力されたデジタル信号の前記試験対象であるビットの値が、前記非試験信号の値が変化する前後で切り替わるか否かを判定し、
    前記供給ステップでは、前記非試験信号に基づいた判定により、複数の前記試験用ビットパターンの内、試験対象の全てのビットの値の切り替わりが確認できた前記試験用ビットパターンについては、対応した前記デジタル試験信号の供給を省略する、試験方法。
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