JP5332426B2 - 情報処理装置、許容電圧試験システム、許容電圧試験方法 - Google Patents

情報処理装置、許容電圧試験システム、許容電圧試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置の電圧マージン試験の効率化を図ることができる情報処理装置、許容電圧試験システム、許容電圧試験方法に関する。
従来の一つの筐体が複数コンポーネントから構成される情報処理装置の構成図を図16に示す。情報処理装置300の筐体内は、単体でOSを起動することができるハードウェアコンポーネントであるSB303A、SB303B、SB303C、SB303D(SB:System Board)を備え(以下、総称する場合はSB303とする)、SB303の電源等の制御を担う電源制御部302および常駐電源部301を備える。
電源制御部302は、SB303に対し供給電圧を可変する電圧マージン制御を行う機能を有する。電圧マージン試験の実施者は、電源制御部302に接続された外部端末400を使用することで、SB303に対して供給電圧を可変する試験である電圧マージン試験を行う。尚、電圧マージンとは、規定の電圧値に対してどの程度の電圧変動値を許容できるかの範囲であり、電圧マージン試験とは、対象となる装置が規定の電圧値に対してどの程度の電圧変動値を許容できるかを測定する試験である。
ここで、情報処理装置300内の各コンポーネントについて説明する。
SB303内の各SBは、それぞれCPU(Central Processing Unit)、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)およびPCIカード(PCI:Peripheral Component Interconnect)等より構成される。SB303の各SBは、ひとつの計算機としてOSが起動可能なハードウェアコンポーネントである。
電源制御部302は、常駐電源部301からの電源供給で動作し、情報処理装置300内のハードウェアの電源を管理するための機構である。電源制御部302は、SB303とは独立した独自のCPU、メモリ、外部インタフェイス、およびファームウェアを格納するためのROM(Read Only Memory)等より構成される。また、電源制御部302は、SB303内のSBそれぞれ個別に電源を投入/切断する制御等の機能を有し、シリアルインタフェースやLAN等の機能を提供する。電源制御部302の機能は、主にROMに格納されたファームウェアとCPU、メモリ等のハードウェア資源とが協働することで実現される。以下、必要に応じ電源制御部302のファームウェアを電源制御ファームウェアと呼ぶ。
常駐電源部301は、情報処理装置300内のハードウェアへ電力を供給する。常駐電源部301は、電源制御部302へは常に電力を供給するが、SB303への電力供給は電源制御部302の制御に基づき行われる。
外部端末400は、電源制御部302とシリアルインタフェースやLAN等のインターフェイスで接続され、オペレータからの電源制御指示を受け付ける端末である。また、情報処理装置300は、外部端末400配下で動作するシリアル接続ターミナルソフト等を介して電源の起動および停止等の指示を受ける。
電圧マージン試験の対象であるSB303の電力供給に関するハードウェアコンポーネントの構成を図17に示す。尚、図17においては一例としてSB303Aを電圧マージン試験の対象としたが、他のSBに対しても同様の構成である。
SB303Aには、ハードウェアコンポーネント内のCPU、メモリ、LSI等の各部位に必要な電圧を制御するDDC(DC/DC Converter:直流電圧変換器)が存在する。本DDCは、TRIM入力により出力電圧値を変化させることを可能とする。また、電源制御ファームウェアが、各DDCやDAC(Digital-to-Analog Converter)を制御する。
ここで、従来の電源制御部302内の電源制御ファームウェアの構成を図18に示す。
電源制御ファームウェア320は、情報処理装置300内のハードウェアとのインタフェースを司るハードウェアインターフェイス部323、ハードウェアインターフェイス部323の個々の機能を一連の機能となるように統括制御する制御部322、および制御部322の機能をユーザへ提供するシリアル/CLI部321を備える。
ハードウェアインターフェイス部323は、電圧マージン値をハードウェアに設定する処理を実施する機能部である。また、ハードウェアインターフェイス部323は、電圧マージン値の設定、電圧マージン値の制御の為にDDCに対してハードウェア設定値をWriteおよびReadする機能を、電源制御ファームウェア内の他の部位へ提供する。
制御部322は、電源制御のための一連の処理をハードウェアインターフェイス部323における関数演算処理を使用し実現する。制御部322は、電源投入の指示があると、SB303の各DDCの電源オン、各ハードウェアの初期化、CPUの起動などの電源投入シーケンスと呼ばれる一連の制御処理を実施する。また、制御部322は、電源投入シーケンスの中で、電圧マージンの設定を指示されたDDCについては、ハードウェアインターフェイス部323へ所定の関数演算処理(図18の例ではSet_Voltage_margin関数)を実行し電圧マージンを設定する。この場合、制御部322は各DDCの電源オンの制御とあわせて電圧マージン制御を電源投入シーケンス時に行う。
シリアル/CLI部321は、制御部322の電源投入/切断機能等を、シリアルインタフェイスおよび制御端末400内のターミナルソフトを介して、CLI(Command Line Interface:コマンド入力インタフェース)としてオペレータに提供する。
ここで、特定のシステムボードに対するCLI上の指示例を示す。まず、特定のシステムボードに対し電源投入/切断の指定例は、
・Power_On/Power_Off [SB名]
となる。
また、シリアル/CLI部321は、制御部322が電源投入シーケンスの中で実施する電圧マージン制御機能を、電圧マージン試験のオペレータへCLIとして提供する。ここで、電源投入時に指定されたSB上の全てのDDCに電圧マージンを増加設定する指定例は、
・Set_Voltage_margin [SB名] _all +[マージン(%)]
となり、また、電源投入時に指定されたSBの全てのDDCに電圧マージンを減少設定する指定例は、
・Set_Voltage_margin [SB名] _all −[マージン(%)]
となる。さらに、電源投入時に指定されたSBの指定されたDDCへ指定されたマージン(%)を増加設定する例は、
・Set_Voltage_margin [SB名] _[DDC名] +[マージン(%)]
となり、減少設定する指定例は、
・Set_Voltage_margin [SB名] _[DDC名] −[マージン(%)]
となる。
また、シリアル/CLI部321は、待機命令を受け付けることもできる。以下の指定例で、指定された待機時間中は何も処理せず待機する。
・wait [待機時間] minute
次に、従来の電圧マージン試験の処理を図19のフローチャートを参照しつつ説明する。
オペレータは外部端末400のCLI等を使用して電圧マージン設定の指示を出し(S101)、試験対象のSBの電源を試験電圧値(規定の電圧値に電圧マージン(%)を増加させた(または減少させた)電圧値)で投入する指示を出す(S102)。また、オペレータは、試験電圧値で電源投入された試験対象部(SB)で動作するOS配下のテストプログラムにより試験を実施する(S103)。
試験電圧値での試験完了後、CLI等の指示に基づき試験対象部(SB)の電源が切断される(S104)。次の試験電圧値がある場合は(S105、Yes)、再度電圧マージン設定指示(S101)、電源投入(S102)、試験実施(S103)および電源切断(S104)という一連の処理が繰り返される。
このように従来の電圧マージン試験実施時は、電圧マージン試験の設定値毎に試験対象部位であるSBの電源投入および切断を伴うことが必須である。
また、関連ある従来技術として、パターン設定方法を用いることによって、キー入力回数が少なくなり、入力操作を軽減すると共に入力誤りを少なく、時間的能率をあげるサービスプロセッサが開示されている。また、検査のために要する工数を削減することができ、過度の電圧を供給してデバイスを破損させる可能性を無くす電圧制御方法及び電圧制御回路が開示されている。
特開平5−307492号公報 特開2004−184111号公報
上述のオペレータがマージン設定値を変更する毎に電源投入/切断等の指示を出す電圧マージン試験では、以下の問題点がある。
まず、電源投入シーケンス時に、電圧マージンを設定するため、マージン設定毎に電源投入/切断を行う必要があり試験時間がかかるという問題がある。この問題に対処するため、電源オンの状態で、電圧マージンを変更することを可能とすると、電圧値が急激に変化したことによる予期せぬハードウェアの誤動作を引き起こすという問題がある。
さらに、上述の予期せぬハードウェアの誤動作に対処するため、電源オンの状態で、電圧値の急激な変動を回避し、かつ速やかに目的の電圧値を設定する機能をファームウェアの機能として電源制御部302内に盛り込むには開発コスト、工数及び時間がかかるという問題がある。同様に、電源オンの状態で、電圧の急激な変動に耐えうるようにハードウェアを構成するとシステムが高価となる。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、試験対象の装置が電源オンの状態のままで電圧マージンの変更を行う場合に、目的の電圧値となる過程における電圧の変動による動作不能を抑え、変更後の電圧設定値による動作不能のみを判定することができる情報処理装置、許容電圧試験システム、許容電圧試験方法を提供することを目的とする。
情報処理装置は、対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部と、前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記テスト実施部に出力する電圧値設定部と、を備える。
許容電圧試験システムは、情報処理装置であって、該情報処理装置内の対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部を備えた情報処理装置と、試験装置であって、前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記情報処理装置内のテスト実施部に出力する電圧値設定部と、を備えた試験装置と、を備える。
許容電圧試験方法は、対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施ステップと、前記テスト実施ステップによる判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更ステップと、前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として設定し、前記テスト実施ステップを実行する電圧値設定ステップと、を実行する。
電圧許容試験において、対象装置が電源オンの状態のままで電圧の変更を行うことができるとともに、電圧の急激な変動による動作不能を抑えることができる。
(実施の形態1)
図1に、実施の形態1における情報処理装置の構成の一例を示す。
情報処理装置100は、電圧マージン制御部1、テストプログラム2を備える。電圧マージン制御部1は、さらに、電圧変動指示部11、電圧変動制御部12、電圧マージン制御データベース13を備える。尚、実施の形態1においては、情報処理装置100内の所定の部位に対し電圧マージン試験を実施するものとして説明する。以下、例えば上述のSB303それぞれに備えられた個々のCPU、メモリ等、電圧マージン試験を実施対象である部位を電圧変動対象(対象装置)と称す。
テストプログラム2は、試験対象の情報処理装置100内に備えられており、電圧マージン制御に用いるテスト用のプログラムである。テストプログラム2は、電圧変動指示部11の指示に基づき電圧変動対象が電圧変動後の所定電圧で正常に動作しているか否かテストし、テスト結果を電圧変動制御部12へ通知する。テスト結果は、正常/警告/異常の3種の状態を持つ。ここで正常状態とは、当該電圧で問題なく動作している状態を示し、警告状態とは、訂正可能エラー等、動作の継続が可能であるが異常に近い状態を示す。また異常状態とは訂正不可能エラー等、動作の継続が不可能であり致命的な状態を示す。
電圧マージン制御データベース13は、電圧マージン制御部1に備えられ、電圧マージン試験に必要なデータが格納されている。電圧マージン制御データベース13に格納されたデータを電圧変動指示部11および電圧変動制御部12が使用する。電圧マージン制御データベース13は、主に以下のデータを格納する。尚、これら各データの詳細に関しては後述する。
1.電圧変動対象のテスト順位
2.電圧変動対象毎の変動変数
3.電圧変動対象毎のリトライ変数
電圧変動指示部11は、電圧マージン制御の呼び出し元となる外部端末400内の上位プログラム等からの指示を受け、電圧変動対象に対する電圧変動後の電圧の設定値(オペレータが品質上許容できるものとして定めた上限または下限の電圧値)を得る。電圧変動指示部11は、電圧変動対象が複数ある場合、電圧マージン制御データベース13内の電圧変動対象のテスト順位に基づき電圧変動対象の変更を行う。尚、電圧変動対象のテスト順位とは、複数の電圧変動対象に対しテストを実施する場合の実施順番である。また、電圧変動指示部11は、電圧変動対象をテスト対象として、テストプログラム2の起動/停止を行う。さらに、電圧変動指示部11は、電圧マージン制御データベース13とデータの送受信を行い、電圧変動対象ならびに目標値を指定して、電圧変動制御部12の起動/停止を行う。
電圧変動制御部12は、主にテストプログラム2から取得するテスト結果(正常/警告/異常の状態)に基づき電圧の変動を制御する。
ここで、電圧変動制御部12の詳細を図2を参照しつつ説明する。電圧変動制御部12は、主に電圧変動制御およびリトライ制御を実施する処理部14を備える。電圧変動制御およびリトライ制御について以下に説明する。
まず、電圧変動制御について説明する。処理部14は、電圧変動対象に対し設定する電圧値である設定値と、現在電圧変動対象が稼動している電圧値である現在値との変位(電圧値差分)(以下、必要に応じ刻みと称す)および変位の時間間隔(時間差分)(以下、必要に応じwait値と称す)を変化させることで、単位時間あたりの電圧の変位(以下、必要に応じ変動割合と称す)を変化させる制御を行う。変動割合は、刻みの値をwait値で除算したものであり、テストプログラム2から取得するテスト結果に応じて変化する。すなわち処理部14は、正常状態の場合は現在の変動割合を継続し、警告状態の場合は、より緩やかな変動割合とし、目標値への変動を継続する。また、処理部14は、現在の設定値を一つ前段階の設定値に戻し、より緩やかになるような変動割合となるよう刻みの値、wait値を変更する。その後、目標値への変動を継続する。
次にリトライ制御について説明する。処理部14は、テスト結果が異常である場合、より緩やかな変動割合となる刻みの値、wait値で再試行する。この再施行によって、処理部14は、異常状態が設定値に起因するものか急激な変動に起因するものかを切り分けることができる。
さらに、電圧変動制御部12は、電圧変動の開始/停止処理、wait値の時間中に待機する処理(wait処理)、および設定値を算出し、算出した設定値を電圧変動対象に設定する指示をテストプログラム2に対して出力する処理(設定処理)を行う。
また、電圧変動制御部12は、主に以下のデータを使用する。
1.電圧変動指示部11を通して得られる目標値、および変動制御に使用する刻みの値、wait値に関するデータ(以下、刻みの値、wait値を変動変数と称す)。
2.テストプログラム2より得られる、電圧変動対象の現在の電圧値(現在値)、および電圧変動対象の正常/異常/警告の状態。
3.電圧マージン制御データベース13より得られる、電圧マージン試験を実施した際のリトライした回数を示すリトライ変数およびリトライできる回数の閾値であるリトライ閾値。
4.電圧マージン制御データベース13より得られる、電圧変動制御を実施時に過去に異常が発生した電圧の設定値である異常発生値。
5.電圧マージン制御データベース13より得られる、変動回数の閾値である変動閾値。
また、処理部14は、設定処理にて算出された設定値をテストプログラム2に出力する。
次に、電圧変動制御部12の処理を図3のフローチャートに示すとともに説明する。
まず、電圧変動制御部12は、電圧制御に伴う初期パラメータを取得する(S1)。具体的に記すと、電圧変動制御部12は、電圧変動指示部11から目標値、および変動変数の初期値(刻みの初期値、wait値の初期値、および刻みの最小値)を取得し、電圧マージン制御データベース13からリトライ変数、異常発生値、リトライ閾値、変動閾値を取得する。
次に、電圧変動制御部12は、電圧変動対象の現在値をテストプログラム2から取得する(S2)。
続いて電圧変動制御部12は、電圧変動対象の現在の電圧値における状態を、テストプログラム2から取得し(S3)、目標値と現在値とに差があるかを判定する(S4)。ここで、目標値と現在値とに差がある場合(S4、Yes)、電圧変動制御部12は、電圧が変動した回数である変動回数が閾値(変動閾値)を超えているか否かの判定を行う(S5)。
変動回数が変動閾値を超えていない場合(S5、No)、電圧変動制御部12は、変動変数の算出処理を行い(S6)、リトライ変数の算出処理を行う(S7)。尚、S6、S7の処理の詳細は後述する。
電圧変動制御部12は、S7で算出されたリトライ変数が閾値(リトライ閾値)を超えているか否かの判定を行い(S8)、リトライ変数が閾値を超えていない場合(S8、No)、電圧変動制御部12は現在設定されているwait値の期間中待機する(S9)。
wait値の期間待機後、電圧変動制御部12は、S6で算出した設定値(第2電圧値)を、電圧変動対象が稼動すべき電圧値(第1電圧値)としてテストプログラム2に出力する(S10)。電圧変動制御部12は、テストプログラム2が設定値の値で電圧マージン試験を実施した後に再度S2からの処理を実施する(S10からS2へのループ)。
尚、変動回数が変動閾値を超えた場合(S5、Yes)、またリトライ変数がリトライ閾値を超えた場合(S8、Yes)、電圧変動制御部12は、エラー終了の結果を電圧変動指示部11へ出力し(S12)、処理は終了する。
また、目標値と現在値とに差がない場合(S4、No)、電圧変動制御部12は、さらにテスト結果が異常状態であるか否かを判定し(S11)、異常状態でない場合(S11、No)、正常終了の結果を電圧変動指示部11へ出力する(S13)。また、テスト結果が異常状態である場合(S11、Yes)、処理はS5へ進む。
次に、変動変数の算出処理(上述のS6)の詳細を図4のフローチャートに基づき説明する。電圧変動制御部12は、変動変数の算出処理として、設定値の算出処理、および電圧変動の刻みの値、wait値の変更処理を行う。
電圧変動制御部12は、テストプログラム2から取得したテスト結果が異常状態であるか否かを判定する(S21)。ここで、異常状態である場合(S21、Yes)、電圧変動制御部12は、異常状態となった電圧値でリトライするために、また変更後の電圧値による異常状態なのか電圧値が急激に変動したことによる異常状態なのかを切り分けるため、設定値を一段階前の値に戻す。よって電圧変動制御部12は、
設定値 = 現在の設定値 − 刻みの値
として設定値を再度算出する(S22)。
次に、電圧変動制御部12は、急激な変動に起因する異常状態の可能性もあるため、より緩やかな変動割合になるよう刻みの値、wait値を変更する(S23)。尚、S23の詳細は後述する。
一方、テストプログラム2から取得したテスト結果が異常状態でない場合(S21、No)、電圧変動制御部12は、テスト結果が警告状態であるかを判定する(S24)。ここで、テスト結果が警告状態である場合(S24、Yes)、このまま現状の変動割合でテストを継続すると変動に起因する警告もしくは異常が発生する可能性があるため、より緩やかな変動割合となるよう変動割合を変更する(S25)。S25の詳細は後述する。
電圧変動制御部12は、設定値を目標値へ刻みの値分進めた値にする(S26)。設定値の算出は以下の通りである。
設定値 = 現在値 + 刻みの値
ただし、刻みの値はS25の処理により、変更されている場合もある。
また、S24の判定で状態が警告でない場合(S24、No)、電圧変動制御部12はテスト結果が正常状態であるため現状の変動割合で継続してテストを行う。よって、電圧変動制御部12は、S25をスキップし、設定値を目標値へ刻みの値分進めた値とする(S26)。
次に、上述のS23、S25の処理である刻みの値、wait値の変更処理(変動割合変更処理)を図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
電圧変動制御部12は、現在の刻みの値は、電圧変動指示部11から取得した刻みの値についての最小値であるかを判定する(S31)。ここで、刻みの値が最小値でない場合(S31、No)、電圧変動制御部12は刻みの値を、より細かく(小さく)なるように刻みの値を変更する(S32)。他方、刻みの値が最小値である場合(S31、Yes)、電圧変動制御部12は、wait値を待機時間が延びるように変更する(S33)。
このように、刻みの値が最小値となるまでは、刻みの値を小さくすることで変動割合をより緩やかに(小さく)することができ、また刻みが最小値となった場合は、現在の時間から次の段階までの待機時間であるwait値を大きくすることで、より緩やかな変動割合とすることができる。
図6に変動割合変更のタイムチャートを示す。尚、図6は横軸に時間、縦軸に現在値としている。尚、縦軸の一目盛り分が刻みの最小値であり、また、矢印で示した傾きaからeが変動割合を示している。
まず、初期の変動割合aは、刻みの値が4目盛り、wait値が2目盛りであり、傾きが大きい状態である(以下、wait値に関しては待機時間が短い/長いと表記する。)。ここで、電圧変動制御部12が図5で示した変更処理を行い、S32の処理が行われることで変動割合はaからbのようになる。すなわち、刻み幅が半分と小さくなることで傾きが緩やか(小さく)になる。
次に、再度図5で示した変更処理が行われ、S32の処理が行われると、変動割合はcの状態となり、刻み幅がさらに半分となり、傾き(変動割合)がさらに緩やかになる。尚、ここで刻み幅は一目盛り分となり最小値となる。
再度図5で示した変更処理がなされた場合、刻みの値が既に最小なためS33の処理がなされる。電圧変動制御部12は、S33にて待機時間を延ばす(図6の例ではwait値を2倍にする)ことで変動割合はdの状態となり、傾きが更に緩やかになる。変動割合dから変動割合eへの傾き変更も同様である。
このように変動割合が変更されることで、急激な電圧変動に起因する異常状態を除去することができる。すなわち、処理がエラー終了として通知された場合は、電圧変更後の電圧値によって生じた異常状態とすることができる。
次に、リトライ変数算出処理(S7)の詳細を図7のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、リトライ変数算出処理は、変動制御を実施時に過去に異常が発生した電圧の設定値である異常発生値を算出し、また異常が発生した際、より緩やかな変動で再試行する試行回数であるリトライ変数を算出する。
電圧変動制御部12は、テストプログラム2から取得したテスト結果が異常状態であるか否かを判定する(S41)。ここで、テスト結果が異常状態である場合(S41、Yes)、電圧変動制御部12は異常発生値へ現在値を格納し(S42)、現在のリトライ変数に1加算する(S43)。
一方、テスト結果が警告状態または正常状態である場合(S41、No)、電圧変動制御部12は、電圧の現在値が異常発生値と同値であるか否かを判定する(S44)。ここで、同値である場合(S44、Yes)、電圧変動制御部12は異常発生値を例えば値を設定しない等、無効なものに変更することにより無効化し(S45)、リトライ変数を0に初期化する(S46)。
尚、同値でないと判定された場合(S44、No)、そのまま次ステップへ進む(S8へ)。
図8、図9で、上述までの電圧変動制御の処理を実施した際の、時間遷移および各種データ値の遷移の一例を示す。尚、図8は、電圧変動試験が正常終了したケースの例であり、図8(a)は、横軸に時間、縦軸に現在値としたタイムチャートである。また図8(b)は図8(a)の時間軸に対応した各種データの値を示している。尚、図8(b)において、目標値、現在値、設定値、異常発生値は、当該電圧変動対象の規定の電圧値を0とした場合の差分を示している。
電圧変動制御部12は、変数の初期値として以下を得ているものとする。また、リトライ変数、変動回数も共に0から開始するものとする。
・目標値:15
・刻みの初期値:4
・刻みの最小値:1
・wait値の初期値:1
・リトライ閾値:3
・変動閾値:30
以下、特徴となる箇所のみを言及して時間遷移、データの遷移について説明する。
変動回数が「0」の場合(変動開始)、指示された目標値「15」に対して、現在値が「0」であり、差分がある。また、状態は正常であるため次設定値は現在値に刻みを足して「4」となる。さらに、電圧変動制御部12はwait値「1」の期間待機後、算出した設定値「4」をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「2」の場合、状態が警告となったため、電圧変動制御部12は刻みを半分の「2」とする。次設定値は、現在値に刻み「2」を足して「10」となり、電圧変動制御部12はwait値の「1」の期間待機の後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「4」の場合、状態は警告であり、かつ刻みは最小の「1」である。次設定値は、現在値に刻みの値「1」を足して「12」となる。wait値は2倍の「2」となり、電圧変動制御部12はwait値の期間待機後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「5」の場合、状態が異常となったため次設定値は現在値から刻みの値分を減算し「11」となる。リトライ変数はインクリメントされ「1」となり、異常発生値は現在値の「12」となる。wait値は2倍の「4」となり、電圧変動制御部12はwait値の期間待機後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「6」の場合、状態は正常となったため次設定値は現在値から刻みの値分を加算し「12」となる。電圧変動制御部12はwait値の期間待機後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「7」の場合、状態は正常であるので次設定値は現在値から刻み分を加算し「13」となる。電圧変動制御部12は、現在値が異常発生値と等しいので、リトライ回数の初期化および異常発生の無効化を行う。その後、電圧変動制御部12はwait値の期間待機後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「10」の場合、目標値の「15」に対して、現在値が「15」と差分が無くなる。状態は「正常」であるので、正常終了の結果が出力される。
次に、電圧変動制御の異常終了のケースについて、図9を参照しつつ説明する。尚、図8と同様に図9(a)は、横軸に時間、縦軸に電圧の現在値としたタイムチャートであり、図9(b)は図9(a)の時間軸に対応した各種データの値を示している。尚、図9(b)において、目標値、現在値、設定値、異常発生値は、図8(b)同様当該電圧変動対象の規定の電圧値を0とした場合の差分を示している。
変数の初期値は上述の正常終了のケースと同様であるものとして説明する。また、以下の説明においても特徴となる箇所のみを言及して説明する。
変動回数が「7」の場合、状態は異常であるため次設定値は現在値から刻みを減算し「11」となる。電圧変動制御部12は、リトライ変数を1インクリメントすることで「2」とし、異常発生値を現在値の「12」とする。また、電圧変動制御部12は、wait値を2倍の「8」とし、wait値の期間待機後、算出した設定値をテストプログラム2に出力する。
変動回数が「11」の場合、状態は異常であるため次設定値は現在値から刻みを減算し「11」となる。電圧変動制御部12は、リトライ変数を1インクリメントすることで「4」とする。その結果、リトライ回数がリトライ閾値を越えることとなり異常終了となる。
このように、電圧変動制御部12は、変動の正常/異常終了を判定することができ、急激な変動による不良の発生を抑えることができる。また電圧変動制御部12は、リトライ制御により、異常が変動に起因するものか変動後の電圧値に起因するものかを切り分けることができる。
続いて、電圧変動指示部11の処理を図10のフローチャートを参照しつつ説明する。
電圧変動指示部11は、まず、電圧マージン試験の対象である電圧変動対象の指定、および電圧変動対象毎の目標値を外部端末400より取得する(S51)。電圧変動指示部11は、電圧変動対象のテスト順位、電圧変動対象毎の変動変数を電圧マージン制御データベース13から取得する(S52)。
次に電圧変動指示部11は、全ての電圧変動対象に対し電圧マージン試験が終了したか否かを判定する(S53)。全ての電圧変動対象が終了していない場合(S53、No)、電圧変動指示部11は、取得した電圧変動対象のテスト順位に基づき次にテストを実施する電圧変動対象を特定し、当該電圧変動対象に対しテストを実施するようテストプログラム2を起動する(S54)。
次に、電圧変動指示部11は、電圧変動制御部12に対し電圧変動対象の目標値、変動変数を制御指示と共に出力する(S55)。
電圧変動指示部11は、電圧マージン試験(上述の電圧変動制御部12の処理)が実施された後、電圧変動対象に対するテスト終了処理を行う(S56)。S56の処理の詳細を説明すると、電圧変動指示部11は、その結果(正常終了/エラー終了)を電圧変動制御部12から取得し、テストプログラム2を終了させ、電圧マージン制御データベース13へ結果を格納する。また、電圧変動指示部11は、未だ電圧マージン試験を実施していない電圧変動対象に切り替える(S56)。
S56の終了処理を行った後、電圧変動指示部11は、処理をS53へ戻し電圧変動対象の全てに対し電圧マージン試験を実施したかの判定を行う(S53)。ここで未だ電圧マージン試験を実施していない電圧変動対象がある場合(S53、No)、未実施の電圧変動対象に対し電圧マージン試験を実施する(S54へ)。また、全ての変動対象に対し試験を実施した場合(S53、Yes)、電圧変動指示部11は、電圧マージン制御データベース13に対し例えば正常終了した数/エラー終了した数の集計値等、電圧マージン試験の結果を格納するとともに、呼び出し元である外部端末400へ正常終了またはエラー終了のいずれかの試験結果を返す(S57)。
次に、テストプログラム2の構成を図11に示す。テストプログラム2は、テスト起動/停止処理21、テスト処理22、および状態返信処理23をコンピュータに実行させる。
テスト起動/停止処理21は、電圧変動対象に関する情報を電圧変動指示部11より取得し、電圧変動対象に対応したテスト起動および停止を行う。テスト処理22は、テスト実施中に随時電圧変動制御部12から送信される設定値で電圧変動対象が稼動したときの状態(正常/警告/異常)を判定する。具体的には、電圧マージン試験対象のハードウェアコンポーネント内の電圧変動対象毎に状態を採取し、正常/警告/異常の判定を行う。状態返信処理23は、電圧変動制御部12からの状態の問い合わせ要求に応答して、当該電圧変動対象の状態、および現在の電圧値(現在値)を電圧変動制御部12へ返信する。
テスト処理22の処理について詳説する。テスト処理22は、例えばSB0(番号0のシステムボード)のハードウェアコンポーネントが電圧マージン試験対象である場合、電圧変動対象のCPU(DDC0等)、DIMM(Dual-Inline Memory Module)(DDC1等)、その他のLSI(DDC2等)毎に状態を採取し、状態を判断する。
テスト処理22は、電圧変動対象毎にテスト内容は異なるが、テスト結果として電圧変動対象の状態を正常状態、警告状態および異常状態のうちどの状態か判定する。テストは、基本的には電圧変動対象に対してテストデータの書き込みを行い、書き込み済となったデータに対し読み出しを行い、読み出したデータと期待値データとを比較することで行われる。ただし、テストデータの書き込みは、電圧マージン試験対象のSB上で動作するOS配下の電圧値のテストプログラム2への影響を考慮する必要がある。
ここで、一例として、電圧変動対象がCPU、DIMMである場合の警告/異常/正常の判断基準について示す。
CPU(DDC0等)やDIMM(DDC1等)に関するテストは、ECC(Error Connecting Code)を使用する。CPUならびにDIMMについては、電圧変動のためのテストデータの書き込みは、SB上のOSならびにOS配下のテストプログラム2の動作に影響を与える可能性がある。よって、テストプログラム2は、データの読み込みおよびデータの読み込み時にECCを判定することで状態を判断する。
テスト処理22は、所定の電圧値でECCのビット誤りの検出が無い場合は、正常状態と判断し、ECCで1ビット誤りを検出した場合は、警告状態と判断する。ECC機能により1ビット誤りは訂正されており、OSならびにOS配下のテストプログラム2は問題無く動作している可能性がある。ただし、電圧変動もしくは電圧値に起因する異常が起こる可能性が正常状態に比べ高くなったと判断できる。
テスト処理22は、ECCで2ビット誤り以上の複数ビット誤りの検出があった場合は、異常状態と判断する。2ビット誤り以上の複数ビット誤りについては、ECCで検出はできるが訂正不可であり、OSおよびOS配下のテストプログラム2に動作異常が出ている場合がある。この異常は、変動に起因するものか変動後の電圧値に因るものか切り分ける必要がある。
尚、他のLSI等、電圧変動対象の電圧供給先毎にテスト内容およびテスト結果および状態の判定方法は異なるが、テスト処理22は、電圧変動もしくは電圧値による影響無く動作している状態を正常状態、影響が出始めた、または影響が出る可能性が高まったと判断できる状態を警告状態、影響が出ている状態を異常状態と判断する。
次に、テストプログラム2の処理を図12のフローチャートに示すとともに説明する。
テスト起動/停止処理21は、電圧変動対象をテスト開始指示とともに電圧変動指示部11から取得し、また設定値を電圧変動制御部12から取得し、当該電圧変動対象に対しテスト処理を開始する(S61)。ここで、テスト起動/停止処理21は、テスト終了指示を電圧変動指示部11から受けているかの判定を行う(S62)。ここで、テスト終了指示を受けていない場合(S62、No)、テスト処理22は、電圧変動対象に対し設定値の電圧でのテストを行い、テスト結果である判断状態(正常/警告/異常)を更新する(S63)。
ここで、状態返信処理23は、テスト結果の問い合わせ要求が電圧変動制御部12からあった場合(S64、Yes)、状態返信処理23は、テスト処理22によるテスト結果を電圧変動制御部12へ返信し(S65)、処理はS62へ戻る。
一方、テスト結果の問い合わせ要求が無い場合(S64、No)、処理はそのままS62へ戻る。また、S62の時点でテスト終了指示を受けた、または既に受けていた場合(S62、Yes)、テストプログラム2はテストを終了する(S66)。
実施の形態1は、電圧マージンの上限値まで電圧を増加させることができるかを試験するものとして説明したが、電圧マージンの下限値まで電圧を減少させることができるかの試験においても適用できる。すなわち、S22で「設定値=現在値+刻みの値」として設定値を算出し、またS26で「設定値=現在値−刻みの値」として設定値を算出する。
(実施の形態2)
上述の実施の形態1では、情報処理装置内にテストプログラム2、電圧マージン制御部1を備え、当該情報処理装置内の電圧変動対象に対し電圧マージン試験を行うものとして説明したが、試験対象の情報処理装置の外部のシステムに電圧マージン制御の機能を持たせる実装も可能である。実施の形態2では、試験対象である情報処理装置および電圧マージン制御を行う外部システムを備えた電圧マージン試験システムについて説明する。
まず、図13に実施の形態2における電圧マージン試験システムを示す。実施の形態2で示す電圧マージン試験システム200(許容電圧試験システム)は、電圧マージン制御を電圧マージン試験対象の情報処理装置4とは別の外部システム3(試験装置)で動作するものとして実現した。尚、図13において上述の実施の形態1で説明した同一番号の部位は、同様であるためここでの説明は割愛する。
試験対象である情報処理装置4は、電源マージン試験用の電源制御ファームウェア41を備える。電源制御ファームウェア41は、LAN(Local Area Network)5を介して電圧制御指示、テスト結果を通信するインタフェイスであるLANコマンド受信部42と、ハードウェアインターフェイス44と、テストプログラム2を実行する制御部43とを、CPU、メモリ、LAN接続装置等のハードウェア資源と協働することで実現する。
LANコマンド受信部42は、LAN5を介して情報処理装置4へのアクセス認証や電圧制御指示を受信し、テスト結果を外部システム3へ返信する。
ハードウェアインタフェイス44は、情報処理装置4内のハードウェアを直接制御する。
一方、外部システム3は電圧マージン制御プログラム31を備える。電圧マージン制御プログラム31は、HMI部32(HMI:Human Interface)、電圧マージン制御部1、LANコマンド送信部33を、後述するハードウェア構成の各部位と協働することで実現する。
LANコマンド送信部33は、LAN5を介してアクセス認証や電圧制御指示を情報処理装置4へ送信し、テスト結果を情報処理装置4から受信する。
HMI部32は、電圧マージン試験実施者の入力指示を、後述する入出力装置37を通して受け、電圧マージン試験の結果を入出力装置37へ出力する。
電圧マージン制御部1は、HMI部32より電圧値の設定指示を受け、上述の実施の形態1にて説明した電圧変動の制御を実施し、テスト結果をHMI部32へ返す。
電圧マージン制御部1は、上述の実施の形態1で説明した電圧変動指示部11、電圧変動制御部12におけるテストプログラム2との通信機能以外に対応する。尚、通信機能はLANコマンド送信部33が担う。
次に、外部システム3のハードウェア構成を図14に示す。外部システム3は、CPU34、揮発性な一次記憶装置であるメモリ35、フラッシュメモリやハードディスク装置等、不揮発性な記憶装置である二次記憶装置36を備える。また外部システム3は、例えばモニター、プリンタ、キーボード、マウス等の入出力装置37を備え、LANカード等、外部との通信を行う際の通信手段であるLAN接続装置38を備える。尚、試験対象である情報処理装置4も図14と同様のハードウェア構成であってもよいし、また図16にて示した複数のSBを備える構成であってもよい。
次に、電圧マージン試験を実施する場合の各部位の動作の一例を図15のフローチャートに基づき説明する。
まず、試験対象である情報処理装置4の電源が投入される(S71)。
電圧マージン試験のオペレータがHMI部32を使用することで、電圧の設定値を外部システム3へ指示する。また、HMI部32は、指示を取得し、電圧マージン制御部1に対して、設定指示を出す。
電圧マージン制御部1は、HMI部32からの指示を受け、テストプログラム2に対し設定指示を出すとともに電圧マージン変動制御開始する(S72、S73)。電圧マージン制御部1は、電圧マージン変動制御の開始時に、LANコマンド送信部33に以下コマンド発行する。
Set_Voltage_Test_On [電圧変動対象]
テストプログラム2はLANコマンド受信部42を介して、コマンドの引数として取得した電圧変動対象に対しテストを開始する。尚、テストプログラム2は、指定された電圧変動対象に対応するハードウェアインターフェイスに電圧制御指示をすることでテストを行う。
S72、S73について詳説する。電圧マージン制御部1は、電圧マージン変動制御の変動中においてはLANコマンド送信部33、およびLANコマンド受信部42を介してに以下コマンドをテストプログラム2に発行する。
Get_Voltage_Margin [電圧変動対象]
Get_Voltage_Test_Result [電圧変動対象]
Set_Voltage_Margin [電圧変動対象,設定値]
尚、Get_Voltage_Marginはコマンド引数の電圧変動対象の電圧値を取得するコマンドであり、Get_Voltage_Test_Resultはコマンド引数の電圧変動対象におけるテスト結果(正常/警告/異常)を取得するコマンドである。またSet_Voltage_Marginはコマンド引数の電圧変動対象に対し、コマンド引数の設定値の電圧を設定するコマンドである。
コマンドを取得したテストプログラム2は、指定された電圧変動対象のハードウェアインターフェイス44に対し電圧制御指示を行いながら処理をする。
上述の処理を実行した後、電圧マージン制御部1は、次の電圧マージン試験値の有無を判定する(S74)。ここで試験値がある場合はS72に戻る。
試験値がない場合(S74、No)、試験対象の電源切断がなされ、処理は終了する(S75)。処理終了の際、電圧マージン制御部1は、LANコマンド送信部33、LANコマンド受信部42を介してテストプログラム2に以下コマンド発行する。
Get_Voltage_Test_Result[電圧変動対象]
Set_Voltage_Test_Off [電圧変動対象]
尚、Get_Voltage_Test_Resultは電圧変動対象のテスト結果を取得するコマンドであり、Set_Voltage_Test_Offはテストを終了するコマンドである。
本実施の形態の効果を以下に示す。
本実施の形態によって、電源オン状態のまま、装置の電圧マージンを変動することが可能となるため、電源の投入/切断は必要なくなる。また電圧マージン試験の時間が短縮できる。
本実施の形態によって、電源オン状態のまま電圧マージンを変動することが可能な制御機能を、装置内の電源制御部のファームウェアの機能として実現するより低コストで実現できる。
本実施の形態によって、電源オン状態のまま電圧マージンを変動することが可能なハードウェアで構成するより低コストで実現できる。
本実施の形態によって、装置内の電源制御部の電源投入シーケンス制御内で電圧マージン制御する場合に比べ、電源投入が高速化できる。
本実施の形態によって、電圧マージン試験を専用の冶具/システムの使用や装置の物理的変更無しに実現できるため、試験の自動化およびミスの防止を図れる。
また、電源オン状態のまま電圧マージンを変動することが可能な制御機能は、装置の出荷試験時に使用するための機能であるにもかかわらず、装置内の電源制御ファームウェアの機能として盛り込むと装置電源制御部内のCPU、メモリおよびファームウェア格納領域の資源を消費するという問題があった。電源オン状態のまま電圧マージンを変化させることが可能な制御機能を、装置の外の機能としているため、該当制御に不具合があった場合も、装置を修正することが無いため、不具合への対処が低コストで実現できる。
尚、テスト実施部は、本実施の形態におけるテストプログラム2が情報処理装置内部に備えられたCPU、メモリ等のハードウェア資源と協働することで実現される。また、変動割合変更部、電圧値設定部は、本実施の形態における電圧変動制御部12に対応する。また、指示部は、本実施の形態におけるHMI部32に対応する。
以上、本実施の形態によれば、以下の付記で示す技術的思想が開示されている。
(付記1) 対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部と、
前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、
前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記テスト実施部に出力する電圧値設定部と、
を備える情報処理装置。
(付記2) 付記1に記載の情報処理装置において、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が正常である場合、電圧値差分、および時間差分を変更しないことを特徴とする情報処理装置。
(付記3) 付記1に記載の情報処理装置において、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が異常である場合、前記第1電圧値の一つ前の段階の電圧値に戻した後に、電圧値差分もしくは時間差分を変更することを特徴とする情報処理装置。
(付記4) 付記1に記載の情報処理装置において、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部での判定結果が異常である場合、異常となった回数に1加算し、該回数が所定の閾値に達した場合、エラー終了通知をすることを特徴とする情報処理装置。
(付記5) 付記4に記載の情報処理装置において、
前記変動割合変更部は、さらに、前記第1電圧値が目標値に達し、かつ前記テスト実施部による判定結果が異常でない場合、正常終了通知をすることを特徴とする情報処理装置。
(付記6) 付記5に記載の情報処理装置において、
さらに、外部から処理開始の指示を受け付け、前記テスト実施部に前記処理開始の指示を送信し、前記正常終了通知または前記エラー終了通知を取得し前記外部へ送信する電圧変動指示部を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記7) 情報処理装置であって、
該情報処理装置内の対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部を備えた情報処理装置と、
試験装置であって、
前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、
前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記情報処理装置内のテスト実施部に出力する電圧値設定部と、
を備えた試験装置と、
を備える許容電圧試験システム。
(付記8) 付記7に記載の許容電圧試験システムにおいて、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が正常である場合、電圧値差分、および時間差分を変更しないことを特徴とする許容電圧試験システム。
(付記9) 付記7に記載の許容電圧試験システムにおいて、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が異常である場合、前記第1電圧値の一つ前の段階の電圧値に戻した後に、電圧値差分もしくは時間差分を変更することを特徴とする許容電圧試験システム。
(付記10) 付記7に記載の許容電圧試験システムにおいて、
前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部での判定結果が異常である場合、異常となった回数に1加算し、該回数が所定の閾値に達した場合、エラー終了通知をすることを特徴とする許容電圧試験システム。
(付記11) 付記10に記載の許容電圧試験システムにおいて、
前記変動割合変更部は、さらに、前記第1電圧値が目標値に達し、かつ前記テスト実施部による判定結果が異常でない場合、正常終了通知をすることを特徴とする許容電圧試験システム。
(付記12) 付記11に記載の電圧マージン試験システムにおいて、
さらに、ユーザからの処理開始の指示を受け付け、前記テスト実施部に前記処理開始の指示を送信し、前記正常終了通知または前記エラー終了通知を取得しユーザに通知する指示部を備えることを特徴とする許容電圧試験システム。
(付記13) 対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施ステップと、
前記テスト実施ステップによる判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更ステップと、
前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として設定し、前記テスト実施ステップを実行する電圧値設定ステップと、
を実行する許容電圧試験方法。
(付記14) 付記13に記載の許容電圧試験方法において、
前記変動割合変更ステップは、さらに、前記テスト実施ステップによる判定結果が正常である場合、電圧値差分、および時間差分を変更しないことを特徴とする許容電圧試験方法。
(付記15) 付記13に記載の許容電圧試験方法において、
前記変動割合変更ステップは、さらに、前記テスト実施ステップによる判定結果が異常である場合、前記第1電圧値の一つ前の段階の電圧値に戻した後に、電圧値差分もしくは時間差分を変更することを特徴とする許容電圧試験方法。
(付記16) 付記13に記載の許容電圧試験方法において、
前記変動割合変更ステップは、さらに、前記テスト実施ステップでの判定結果が異常である場合、異常となった回数に1加算し、該回数が所定の閾値に達した場合、エラー終了通知をすることを特徴とする許容電圧試験方法。
(付記17) 付記16に記載の許容電圧試験方法において、
前記変動割合変更ステップは、さらに、前記第1電圧値が目標値に達し、かつ前記テスト実施ステップによる判定結果が異常でない場合、正常終了通知をすることを特徴とする許容電圧試験方法。
(付記18) 付記17に記載の許容電圧試験方法において、
さらに、外部から処理開始の指示を受け付け、前記テスト実施ステップを実行し、前記正常終了通知または前記エラー終了通知を取得し前記外部へ送信する電圧変動指示ステップを備えることを特徴とする許容電圧試験方法。
実施の形態1に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る電圧変動制御部の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る変動変数の算出処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る刻み値、wait値の変更処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る変動割合変更のタイムチャートの一例を示す図である。 実施の形態1に係るリトライ変数算出処理の詳細例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電圧変動制御の処理を行った際の時間遷移および各種値の一例を示す図である(正常終了)。 実施の形態1に係る電圧変動制御の処理を行った際の時間遷移および各種値の一例を示す図である(エラー終了)。 実施の形態1に係る電圧変動指示部の処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るテストプログラムの構成を示す図である。 実施の形態1に係るテストプログラムの処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電圧マージン試験システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る外部システムのハードウェア構成を示す図である。 実施の形態2に係る電圧マージン試験を実施する場合の各部位の動作の一例を示すフローチャートである。 従来の一つの筐体が複数コンポーネントから構成される情報処理装置の構成を示す図である。 SBの電力供給に関するハードウェアコンポーネントの構成を示す図である。 従来の電源制御ファームウェアの構成を示す図である。 従来の電圧マージン試験の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電圧マージン制御部、2 テストプログラム、3 外部システム、4 情報処理装置、5 LAN、11 電圧変動指示部、12 電圧変動制御部、13 電圧マージン制御データベース、14 処理部、31 電圧マージン制御プログラム、32 HMI部、33 LANコマンド送信部、34 CPU、35 メモリ、36 二次記憶装置、37 入出力装置、38 LAN接続装置、41 電源制御ファームウェア、42 LANコマンド受信部、43 制御部、44 ハードウェアインターフェイス、100 情報処理装置、200電圧マージン試験システム、400 外部端末。

Claims (7)

  1. 対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部と、
    前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、
    前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記テスト実施部に出力する電圧値設定部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が正常である場合、電圧値差分、および時間差分を変更しないことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部による判定結果が異常である場合、前記第1電圧値の一つ前の段階の電圧値に戻した後に、電圧値差分もしくは時間差分を変更することを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記変動割合変更部は、さらに、前記テスト実施部での判定結果が異常である場合、異常となった回数に1加算し、該回数が所定の閾値に達した場合、エラー終了通知をすることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置において、
    前記変動割合変更部は、さらに、前記第1電圧値が、前記対象装置に対して指定された電圧値である目標値に達し、かつ前記テスト実施部による判定結果が異常でない場合、正常終了通知をすることを特徴とする情報処理装置。
  6. 情報処理装置であって、
    該情報処理装置内の対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施部を備えた情報処理装置と、
    試験装置であって、
    前記テスト実施部による判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更部と、
    前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として前記情報処理装置内のテスト実施部に出力する電圧値設定部と、
    を備えた試験装置と、
    を備える許容電圧試験システム。
  7. テスト実施部、変動割合変更部及び電圧値設定部として機能するコンピュータの許容電圧試験方法であって、
    前記テスト実施部が、対象装置が稼動する電圧値である第1電圧値を取得し、該第1電圧値の電圧で前記対象装置を稼動させ、該対象装置の稼動状態が正常、警告、異常のいずれであるか判定するテスト実施ステップと、
    前記変動割合変更部が、前記テスト実施ステップによる判定結果が警告または異常である場合、前記対象装置が次段階で稼動する電圧値と前記第1電圧値との差分である電圧値差分、もしくは現在時間から次段階の電圧値で前記対象装置を稼動させるまでの時間である時間差分を、電圧値差分を時間差分で除算した変動割合が小さくなるよう変更する変動割合変更ステップと、
    前記電圧値設定部が、前記現在時間に前記時間差分を加算した時間に達した場合、前記電圧値差分を前記第1電圧値に加算もしくは減算した第2電圧値を第1電圧値として設定し、前記テスト実施ステップを実行する電圧値設定ステップと、
    する許容電圧試験方法。
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