JP6553569B2 - 情報処理装置、バスエラー回復方法、及びバスエラー回復プログラム - Google Patents

情報処理装置、バスエラー回復方法、及びバスエラー回復プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置において発生したバスアクセスエラーから回復するための技術に関する。
バスは、コンピュータにおいて、装置又はコンピュータ内の回路間で、データを交換するための経路である。バスデータにおけるアクセスのエラーについて、I2C(Inter-Integrated Circuit)規格に準拠するI2Cバスを例に説明する。
1つのI2Cマスタデバイス(BMC:Base Management Controller等)と複数のI2Cスレーブデバイス(温度センサ、電圧センサ等)とを含むI2Cバスツリーを有する情報処理装置(サーバ等)について説明する。このような情報処理装置では、情報処理装置の高負荷状態に起因するI2CスレーブデバイスやI2Cバスへ供給された電源電圧の低下や、情報処理装置の周辺環境の変化に起因するI2Cスレーブデバイスの動作異常等の異常が発生することがある。このような異常が発生すると、I2CマスタデバイスからI2CスレーブデバイスへのI2Cバスアクセスにおいてエラーが発生することがある。I2Cバスアクセスにおけるエラーが発生すると、I2Cマスタデバイス上で動作するファームウェア(BMC用のファームウェア等)は、I2Cバスアクセスにおけるエラーに対するエラー処理を行う。
I2Cバスアクセスにおけるエラー処理の一例について説明する。
図11は、I2Cバスを有するサーバにおける、I2Cバスツリー及び電源供給経路に関する構成の一例を示すブロック図である。
サーバ109は、I2Cマスタデバイス110をマスタとするI2Cバスツリーを有する。I2Cマスタデバイス110のI2Cバス130には、I2Cスレーブデバイス111、112、113、114が接続される。I2Cバス131には、I2Cバス電源120が接続される。I2Cバス電源120は、I2Cバス130とI2Cスレーブデバイス111、112、113、114とに電源電圧を供給する。I2Cバス電源120は、メイン電源125から給電を受ける。メイン電源125は、I2Cバス電源120の他に、I2Cバス以外の電源126(CPU、メモリ、IOカード等の電源)へも電源電圧を供給する。
I2Cマスタデバイス110からI2Cスレーブデバイス111、112、113、114へのI2Cバスアクセスの動作について説明する。
図12は、I2Cマスタデバイスのエラー処理に関する動作を示すフローチャートである。尚、初期状態では、リトライ回数(後述)は0(リセット状態)である。
まず、I2Cマスタデバイス110は、I2Cスレーブデバイス111、112、113、114のいずれか1つにI2Cバスアクセスを行う。I2Cマスタデバイス110は、I2Cバスアクセスにおけるアクセス先から返却されたデータが期待値か否か、又はACK(Acknowledgement)が返却されたか否か等に基づいて、I2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS1)。
I2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS1:Yes)、I2Cマスタデバイス110は、I2Cバスアクセスを再試行(リトライ)した回数(リトライ回数)を0にリセットし(ステップS2)、I2Cバスアクセスが成功した状態でI2Cバスアクセスの処理を終了する。
I2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS1:No)、I2Cマスタデバイス110は、リトライ回数がリトライ回数の上限値(リトライ閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS3)。リトライ回数がリトライ閾値未満ならば(ステップS3:No)、I2Cマスタデバイス110は、リトライ回数をカウントアップし(ステップS4)、ステップS1の処理へ戻る(I2Cバスアクセスをリトライする)。リトライ回数がリトライ閾値以上ならば(ステップS3:Yes)、I2Cマスタデバイス110は、I2Cバスアクセスが失敗した状態でI2Cバスアクセスの処理を終了する。
以上説明したように、I2Cマスタデバイス110は、I2Cバスアクセスが失敗した場合には、リトライ回数がリトライ閾値を超えない範囲でI2Cバスアクセスをリトライする。I2Cマスタデバイス110は、リトライ回数がリトライ閾値を超えた場合には、I2Cバスアクセスが失敗した状態でI2Cバスアクセスの処理を終了する。
このようなI2Cバスアクセスのリトライのみを行うエラー処理では、I2Cバス電源120により供給される電源電圧の低下やサーバ100の周辺環境の変化による、I2Cスレーブデバイスの動作異常等に起因するI2Cバスアクセスエラーから回復できないという問題がある。又、I2Cスレーブデバイスの個体差による動作のばらつきに起因して、規定の電源電圧で動作できないI2Cスレーブデバイスが存在する状況においても、I2Cバスアクセスのリトライによるエラー処理では、エラーから回復できないという問題もある。
バスアクセスのリトライ以外の方法でバスアクセスエラーから回復するための技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の制御方式は、自経路上の信号の転送速度及びこの信号の電位差に制限値が定められた信号経路と、この信号経路に接続されたドライバ及びレシーバ、このドライバ及びレシーバに出力電圧を与える電源器を有するモジュールとを含む、バス又は回線の制御方式である。このモジュールは、自モジュールが転送する信号の転送速度に応じて電源器の出力レベルを調節する手段、及びエラー発生に続くリトライ時に電源器の出力電圧を十分に高く設定する手段を含むプログラム制御手段を有するプロセッサを含む。
上記構成の結果、特許文献1の制御方式は、バスにおける高速転送時のビット化け等のエラーの発生を抑えると共に、エラー発生時のリトライの際にリトライ成功率を上げてシステムの信頼性を向上させる。
特開平1−240950号公報
特許文献1の制御方式では、バスアクセスエラーから回復可能な状況は、電源の出力電圧を十分に高く設定することによりバスアクセスエラーから回復可能な状況に限定される。しかしながら、I2Cバスアクセスのリトライを繰り返したり、電源の出力電圧を十分に高く設定したりすることでは、回復できないエラーがある。例えば、電源の出力電圧の上昇に起因して、バスアクセスエラーが発生する状況があり得る。又は、電源の出力電圧が特定の範囲ではバスアクセスエラーが発生しないが、電源の出力電圧が、特定の範囲を超えて、高くても或いは低くてもバスアクセスエラーが発生する状況があり得る。つまり、特許文献1の制御方式では、電源の出力電圧を十分に高く設定することでは回復できないエラーに対処できないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、バスアクセスエラーが発生した際に、より多くの状況において、バスアクセスエラーから回復可能にすることを主たる目的とする。
本発明の一態様において、バスエラー回復装置は、バスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生した際に、バスとバスに接続されたバスデバイスとに電源電圧を供給するバス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各電源電圧を供給させるための設定を行い、各電源電圧が供給されたバスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、設定においてバス電源を動作させるバスエラー回復手段を備える。
本発明の一態様において、情報処理装置は、バスと、バスに接続されたバスデバイスと、バスとバスに接続されたバスデバイスとに電源電圧を供給するバス電源と、バスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生した際に、バス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各電源電圧を供給させるための設定を行い、各電源電圧が供給されたバスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、設定においてバス電源を動作させるバスエラー回復手段を含むバスエラー回復装置とを備える。
本発明の一態様において、バスエラー回復方法は、バスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生した際に、バスとバスに接続されたバスデバイスとに電源電圧を供給するバス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各電源電圧を供給させるための設定を行い、各電源電圧が供給されたバスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、設定においてバス電源を動作させる。
本発明の一態様において、バスエラー回復プログラム又は、係るバスエラー回復プログラムが格納された記録媒体は、バスと、バスに接続されたバスデバイスと、バスとバスに接続されたバスデバイスとに電源電圧を供給するバス電源とを備えた情報処理装置において、バスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生した際に、バス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各電源電圧を供給させるための設定を行い、各電源電圧が供給されたバスデバイスに対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、設定においてバス電源を動作させるバスエラー回復処理をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、バスアクセスエラーが発生した際に、より多くの状況において、バスアクセスエラーから回復可能であるという効果がある。
本発明の第1の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるI2CマスタデバイスのI2Cバスアクセスの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における第1の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。 本発明の第1の実施形態における第2の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。 本発明の第2の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるI2CマスタデバイスのI2Cバスアクセスの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における第1の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。 本発明の第2の実施形態における第2の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。 本発明の第3の実施形態における情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の各実施形態における情報処理装置を実現可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 I2Cバスを有するサーバにおける、I2Cバスツリー及び電源供給経路に関する構成の一例を示すブロック図である。 I2Cマスタデバイスのエラー処理に関する動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、すべての図面において、同等な構成要素には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、I2Cバスアクセスエラーが発生した際に、I2Cマスタデバイスが、I2Cバス及びI2Cスレーブデバイスへ電源電圧を供給しているI2Cバス電源の出力電圧を典型値を中心に段階的に増減させて調整(以下、「トリム調整」と称す)する。トリム調整により、サーバは、I2Cバスアクセスのリトライや電源電圧を十分に高く設定することにより回復できないI2Cバスアクセスエラーから回復可能になる。I2Cバスアクセスのリトライや電源電圧を十分に高く設定することにより回復できないI2Cバスアクセスエラーは、例えば、電源電圧の上昇又は低下、電源電圧の変動に伴う信号の波形歪に起因するI2Cバスアクセスエラーである。
本実施形態における構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のサーバ100は、I2Cバスを含む情報処理装置である。サーバ100は、I2Cマスタデバイス115と、I2Cスレーブデバイス111等と、I2Cバス電源121と、メイン電源125とを含む。サーバ100は、I2Cバス以外の電源126(CPU、メモリ、IOカード等の電源)を含んでもよい。
サーバ100は、I2Cマスタデバイス115をマスタとするI2Cバスツリーを有する。I2Cバスツリーは、I2Cバス130と、I2Cバス131とを含む。
I2Cバス130には、I2Cスレーブデバイス111等が接続される。
I2Cバス131には、I2Cバス電源121が接続される。
I2Cバス電源121は、電源供給経路142を介してI2Cバス130に電源電圧を供給する。又、I2Cバス電源121は、電源供給経路143を介してI2Cスレーブデバイス111等に電源電圧を供給する。
メイン電源125は、電源供給経路141を介してI2Cバス電源121に給電する。メイン電源125は、電源供給経路140を介してI2Cバス以外の電源126へも給電してもよい。
I2Cスレーブデバイス111等は、I2Cバス130を経由して、I2Cマスタデバイス115からI2Cバスアクセスを行われる。I2Cスレーブデバイス111等は、例えば、温度センサ、電圧センサである。
I2Cマスタデバイス115は、I2Cバス130を経由して、I2Cスレーブデバイス111等に対してI2Cバスアクセスを行う。I2Cマスタデバイス115は、例えば、BMCである。I2Cマスタデバイス115は、バスエラー回復部151を含む。
バスエラー回復部151は、I2Cバス131を経由して、I2Cバス電源121の出力電圧を典型値を中心に段階的に増減させる。又、バスエラー回復部151は、I2Cバスツリーにおいて発生したI2Cバスアクセスエラーからの回復処理を行う。
本実施形態における動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるI2CマスタデバイスのI2Cバスアクセスの動作を示すフローチャートである。尚、図2に示すフローチャート及び以下の説明は一例であり、適宜求める処理に応じて、処理順等を入れ替えたり、処理を戻したり、又は処理を繰り返したりしてもよい。又、初期状態では、リトライ回数(後述)は0(リセット状態)である。
まず、I2Cマスタデバイス115のバスエラー回復部151は、I2Cスレーブデバイス111等のいずれか1つに対してI2Cバスアクセスを行う。バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスにおけるアクセス先から返却されたデータが期待値か否か、又はACK(Acknowledgement)が返却されたか否か等に基づいて、I2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS1)。
I2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS1:Yes)、バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスを再試行(リトライ)した回数(リトライ回数)を0にリセットし(ステップS2)、I2Cバスアクセスが成功した状態でI2Cバスアクセスの処理を終了する。
I2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS1:No)、バスエラー回復部151は、リトライ回数がリトライ回数の上限値(リトライ閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS3)。
リトライ回数がリトライ閾値未満ならば(ステップS3:No)、バスエラー回復部151は、リトライ回数をカウントアップし(ステップS4)、ステップS1の処理へ戻る(I2Cバスアクセスをリトライする)。
リトライ回数がリトライ閾値以上ならば(ステップS3:Yes)、バスエラー回復部151は、トリム調整を伴うI2Cバスアクセスの処理を行う。
トリム調整を伴うI2Cバスアクセスの処理は、リトライ回数のリセットの処理(ステップS5)と、トリム調整処理(ステップS6)と、I2Cバスアクセスのリトライ処理(ステップS7)と、I2Cバスアクセスのリトライ回数の判断(ステップS8)と、I2Cバスアクセスのリトライ回数のカウントアップ処理(ステップS9)と、全てのトリム調整を実施したか否かの判断(ステップS10)とを含む。
トリム調整を伴うI2Cバスアクセスの詳細について説明する。
まず、バスエラー回復部151は、リトライ回数をリセットする(ステップS5)。
次に、バスエラー回復部151は、I2Cバス電源121のトリム調整値を設定する(ステップS6)。トリム調整値を変更することにより、I2Cバス電源121の出力電圧が変更される。例えば、トリム調整値は、まず基準値より大きい値のうち基準値に近い側の値から遠い側の値に向けて増加され、その後に基準値より小さい値のうち基準値に近い側の値から遠い側の値に向けて減少される。
続いて、バスエラー回復部151は、I2Cスレーブデバイス111等に対して、I2Cバスアクセスを行い、I2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS7)。
I2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS7:Yes)、バスエラー回復部151は、ステップS2の処理へ進む。
I2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS7:No)、バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスのリトライ回数がリトライ閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
リトライ回数がリトライ閾値未満であれば(ステップS8:No)、バスエラー回復部151は、リトライ回数をカウントアップし(ステップS9)、ステップS7の処理へ戻る。ステップS8:No、ステップS9、及びステップS7の処理は、I2Cバス電源121のトリム調整が行われた後に、リトライで回復できるI2Cバスアクセスエラーから回復するための処理である。
リトライ回数がリトライ閾値以上であれば(ステップS8:Yes)、バスエラー回復部151は、I2Cバス電源121のトリム調整値において設定可能な値をすべて設定したか否かを判定する(ステップS10)。尚、ステップS8におけるリトライ閾値は、ステップS3におけるリトライ閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
すべての値を設定した場合には(ステップS10:Yes)、バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスが失敗した状態でI2Cバスアクセスの処理を終了する。
すべての値を設定していない場合には(ステップS10:No)、バスエラー回復部151は、ステップS5の処理へ戻る。
本実施形態における動作例について説明する。
本動作例では、I2Cバス130とI2Cスレーブデバイス111等の電源電圧の典型値は3.3Vであるものとする。
図3は、本発明の第1の実施形態における第1の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。図3では、第1列はトリム調整値を、第2列は出力電圧の規定値を、第3列は実際の出力電圧値を示す。トリム調整値は、−3以上、3以下の整数である。トリム調整値が0の場合、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とは共に3.3Vである。トリム調整値が正の場合、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とは共に、トリム調整値の増加に応じて0.1V単位で増加する。トリム調整値が負の場合、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とは共に、トリム調整値の減少に応じて0.1V単位で減少する。
本動作例では、サーバ100において、図3に示された状態のI2Cバス電源121が、トリム調整値が0である状態において動作しているものとする。
本動作例では、I2Cバス電源121は典型値である3.3Vの電圧を出力する。そこで、I2Cスレーブデバイス111等が正常であれば、I2Cマスタデバイス115からI2Cスレーブデバイス111へのI2Cバスアクセスは成功する(ステップS1:Yes)。そして、バスエラー回復部151は、リトライ回数をリセットし(ステップS2)、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。
次に、トリム調整が必要な場合について説明する。例えば、サーバ100の負荷の増加に伴い、メイン電源125からI2Cバス以外の電源126への電力供給が増加した結果、I2Cバス電源121の出力電圧が低下した状況である。
図4は、本発明の第1の実施形態における第2の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。図4では、トリム調整値が0の場合、実際の出力電圧値が3.1Vである等、実際の出力電圧値が出力電圧の規定値よりも0.2Vだけ低下している。図4のその他の内容は、図3と同じである。
本動作例では、サーバ100において、図4に示された状態のI2Cバス電源121が、トリム調整値が0である状態において動作しているものとする。又、説明を簡単にするために、I2Cスレーブデバイス111等は、電源電圧の典型値においてのみ正常に動作するものとする。
この状態で、I2Cマスタデバイス115がI2Cスレーブデバイス111へI2Cバスアクセスを行った場合には、I2Cバスアクセスが失敗する(ステップS1:No)。
次に、バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスのリトライを行っても、I2Cバスアクセスエラーから回復しない(ステップS3:No、ステップS4、ステップS1:No)。
続いて、リトライ回数がリトライ閾値を超えると(ステップS3:Yes)、バスエラー回復部151は、リトライ回数をリセットし(ステップS5)、ステップS6の処理へ進む。
ステップS6では、バスエラー回復部151は、I2Cバス電源121のトリム調整値を設定する。この際、バスエラー回復部151は、まず、トリム調整値を1に設定する。
ステップS6におけるトリム調整処理の後に、バスエラー回復部151は、I2Cスレーブデバイス111へのI2Cバスアクセスをリトライする(ステップS7)。I2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS7:Yes)、バスエラー回復部151は、リトライ回数をリセットし(ステップS2)、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。しかしながら、本動作例では、トリム調整値が1では、出力電圧が3.2Vまでしか上がらず、電源電圧の典型値である3.3Vに達しないため、I2Cバスアクセスが失敗する(ステップS7:No)。
I2Cバスアクセスが失敗すると(ステップS7:No)、バスエラー回復部151は、リトライ回数がリトライ閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。リトライ回数がリトライ閾値未満であれば(ステップS8:No)、バスエラー回復部151は、リトライ回数のカウントアップを行い(ステップS9)、I2Cバスアクセスのリトライを行う(ステップS7)。
本動作例では、トリム調整値が1では、出力電圧が3.2Vまでしか上がらず、電源電圧の典型値である3.3Vに達しないため、I2Cバスアクセスのリトライは失敗する(ステップS7:No、ステップS8:No、ステップS9)。
リトライ回数がリトライ閾値を超えると(ステップS8:Yes)、バスエラー回復部151は、I2Cバス電源121に設定可能な全てのトリム調整値の設定を試したか否かを判定する(ステップS10)。I2Cバス電源121に設定可能な全てのトリム調整値を試した場合には(ステップS10:Yes)、バスエラー回復部151は、I2Cバスアクセスが失敗した状態で処理を終了する。しかしながら、本動作例では、まだ調整していないトリム調整値が存在するため(ステップS10:No)、バスエラー回復部151は、ステップS5の処理へ戻る。
続いて、バスエラー回復部151は、トリム調整値を2に設定する(ステップS6)。
ステップS6におけるトリム調整処理の後に、バスエラー回復部151は、I2Cスレーブデバイス111へのI2Cバスアクセスをリトライする(ステップS7)。I2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS7:Yes)、バスエラー回復部151は、リトライ回数をリセットし(ステップS2)、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。I2Cバスアクセス失敗した場合には(ステップS7:No)、バスエラー回復部151は、再度ステップS8の処理へ進む。
本動作例では、トリム調整値が2では、出力電圧が3.3Vとなり、電源電圧の典型値である3.3Vに達するため、I2Cバスアクセスのリトライは成功する(ステップS7:Yes)。
以上説明したように、本実施形態のサーバ100では、I2Cバスアクセスエラーが発生した際に、バスエラー回復部151は、I2Cバス電源121のトリム調整により電源電圧を典型値を中心に段階的に増減させる。そして、バスエラー回復部151は、バスエラーが発生しない電源電圧が見つかるまで、I2Cバス電源121のトリム調整により設定可能な全ての電源電圧において、I2Cバスアクセスのリトライを行う。その結果、サーバ100では、I2Cバスアクセスのリトライ又は電源電圧を十分に高く設定することでは回復できないI2Cバスアクセスエラーから回復することが可能である。このようなI2Cバスアクセスエラーは、例えば、I2C電源の出力電圧の上昇に起因するI2Cバスアクセスエラーである。或いは、このようなバスアクセスエラーは、例えば、電源電圧が特定の範囲では発生しないが、電源電圧が、特定の範囲を超えて、高くても或いは低くても発生するバスアクセスエラーである。より具体的には、例えば、電源電圧の適正値に対する過不足に伴う信号の波形歪等に起因するI2Cバスアクセスエラーである。
従って、本実施形態のサーバ100には、バスアクセスエラーが発生した際に、より多くの場合において、バスアクセスエラーから回復することができるという効果がある。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態を基本とする、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、サーバの起動時に、I2Cスレーブデバイス毎にI2Cバスアクセスの試験が行われ、前述したI2Cバスアクセスエラーからの回復処理を利用して、I2Cバス電源のトリム調整値が適切な値に調整される。これにより、サーバは、I2C電源の出力電圧の変化や、I2Cスレーブデバイスにおける個体毎の動作可能電圧のばらつき等に起因する、I2Cバスアクセスエラーの発生を抑制することができる。
本実施形態における構成について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のサーバ101は、I2Cバスを含む情報処理装置である。サーバ101は、I2Cマスタデバイス116と、I2Cスレーブデバイス111等と、I2Cバス電源121と、メイン電源125とを含む。サーバ101は、I2Cバス以外の電源126を含んでもよい。
サーバ101は、I2Cマスタデバイス116をマスタとするI2Cバスツリーを有する。I2Cバスツリーは、I2Cバス130と、I2Cバス131とを含む。
I2Cマスタデバイス116は、I2Cバス130を経由して、I2Cスレーブデバイス111等に対してI2Cバスアクセスを行う。I2Cマスタデバイス116は、例えば、BMCである。I2Cマスタデバイス116は、バスエラー回復部153を含む。
バスエラー回復部153は、I2Cバス131を経由して、I2Cバス電源121の出力電圧を典型値を中心に段階的に増減させる。又、バスエラー回復部153は、I2Cバスツリーにおいて発生したI2Cバスアクセスエラーからの回復処理を行う。又、バスエラー回復部153は、サーバ101の起動時に、I2Cスレーブデバイス111等についてI2Cバスアクセスを実行し、何れかのI2CスレーブデバイスにおいてI2Cバスアクセスエラーが発生した場合には、I2Cバスアクセスエラーからの回復処理を行う。
本実施形態におけるサーバ101のその他の構成は、本発明の第1の実施形態におけるサーバ100の構成と同じである。
本実施形態における動作について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるI2CマスタデバイスのI2Cバスアクセスの動作を示すフローチャートである。尚、図6に示すフローチャート及び以下の説明は一例であり、適宜求める処理に応じて、処理順等を入れ替えたり、処理を戻したり、又は処理を繰り返したりしてもよい。
まず、I2Cマスタデバイス116のバスエラー回復部153は、I2Cスレーブデバイス111等の各々に対してI2Cバスアクセスを行い、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS21)。
全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS21:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスエラーが発生していない状態で処理を終了する。
何れかのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS21:No)、バスエラー回復部153は、1つのトリム調整値を選択してI2Cバス電源121に設定する(ステップS22)。例えば、トリム調整値は、まず基準値より大きい値のうち基準値に近い側の値から遠い側の値に向けて増加され、その後に基準値より小さい値のうち基準値に近い側の値から遠い側の値に向けて減少される。
次に、バスエラー回復部153は、ステップS22で設定したトリム調整値について、I2Cスレーブデバイス111等の各々に対してI2Cバスアクセスを行い、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS23)。
全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS23:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスエラーが発生していない状態で処理を終了する。
何れかのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS23:No)、バスエラー回復部153は、I2Cバス電源121に設定できる全てのトリム調整値の設定を実行したか否かを判定する(ステップS24)。
全てのトリム調整値の設定を実行していない場合には(ステップS24:No)、バスエラー回復部153は、ステップS22の処理へ戻る。
全てのトリム調整値の設定を実行した場合には(ステップS24:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスエラーの発生から回復していない状態で処理を終了する。
本実施形態における動作例について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態における第1の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。図7では、第1列はトリム調整値を、第2列は出力電圧の規定値を、第3列は実際の出力電圧値を、第4列は全てのI2CスレーブデバイスにおいてI2Cバスアクセスが成功したか否かの結果を示す。図7のその他の内容は、図3と同じである。
本動作例では、サーバ101が、図7に示された状態のI2Cバス電源121が、トリム調整値が0である状態で起動したものとする。
I2Cスレーブデバイス111等における個体毎のばらつきがなく、全てのI2Cスレーブデバイス111等が3.3Vの電源電圧において正常に動作するものとする。
本動作例では、トリム調整値が0である場合に、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功する(ステップS21:Yes)。そのため、バスエラー回復部153は、全てのI2Cスレーブデバイス111等において、I2Cバスアクセスが成功したと判断し(ステップS21:Yes)、I2Cバスアクセスエラーが発生していない状態で処理を終了する。
次に、トリム調整が必要な場合について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態における第2の動作例の、I2Cバス電源におけるトリム調整値に対応する、出力電圧の規定値と実際の出力電圧値とを示す表である。図8の内容は、第4列を除いて、図7と同じである。
本動作例では、説明を簡単にするために、I2Cスレーブデバイス111等は1台を除いて、図8に示された電源電圧の全ての規定値において正常に動作するが、I2Cスレーブデバイス111等のうち1台は、電源電圧が3.2V以下でのみ正常に動作するものとする。
本動作例では、I2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスを行った際に、I2Cスレーブデバイス111等における個体毎のばらつきに起因して、トリム調整値が0のままでは、I2Cバスアクセスが成功しないI2Cスレーブデバイスが存在する。そのため、バスエラー回復部153は、何れかのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが失敗したと判定する(ステップS21:No)。何れかのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが失敗したと判定された場合には(ステップS21:No)、バスエラー回復部153は、ステップS22の処理へ進む。
続いて、バスエラー回復部153は、1つのトリム調整値を選択してI2Cバス電源121に設定する(ステップS22)。ここでは、バスエラー回復部153は、まずトリム調整値に1を設定する。
続いて、バスエラー回復部153は、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスを行い、全てのI2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS23)。全てのI2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS23:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。しかしながら、本動作例では、トリム調整値が1では、全てのI2CスレーブデバイスへのI2Cバスアクセスは成功しない(ステップS23:No)。
そこで、バスエラー回復部153は、I2Cバス電源121に設定できる全てのトリム調整値の設定を実行したか否かを判定する(ステップS24)。I2Cバス電源121に設定できる全てのトリム調整値を実行した場合には(ステップS24:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスが失敗した状態で処理を終了する。しかしながら、本動作例では、まだ調整していないトリム調整値が存在するため、バスエラー回復部153は、ステップS22の処理へ戻る。
続いて、バスエラー回復部153は、トリム調整値を2に設定する(ステップS22)。
続いて、バスエラー回復部153は、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスを実行し、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS23)。
全てのI2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS23:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。
何れかのI2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS23:No)、バスエラー回復部153は、ステップS24の処理へ進む。
本動作例では、トリム調整値が2では、何れかのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスができない(ステップS23:No)。バスエラー回復部153は、ステップS23:No、ステップS24:No、及びステップS22の処理を繰り返した結果、トリム調整値が3まで設定して、I2Cバスアクセスが失敗すると、次にトリム調整値を−1に設定する(ステップS22)。
続いて、バスエラー回復部153は、全てのI2Cスレーブデバイス111等においてI2Cバスアクセスを実行し、全てのI2Cバスアクセスが成功したか否かを判定する(ステップS23)。全てのI2Cバスアクセスが成功した場合には(ステップS23:Yes)、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。何れかのI2Cバスアクセスが失敗した場合には(ステップS23:No)、バスエラー回復部153は、ステップS24の処理へ進む。
本動作例では、トリム調整値が−1で、全てのI2CスレーブデバイスにおけるI2Cバスアクセスが成功する(ステップS23:Yes)。そして、バスエラー回復部153は、I2Cバスアクセスが成功した状態で処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のサーバ101では、サーバ101の起動時に、バスエラー回復部153は、I2Cバスに接続されているすべてのI2CスレーブデバイスにおいてI2Cバスアクセスを実行する。そして、バスエラー回復部153は、全てのI2CスレーブデバイスにおいてI2Cバスアクセスが成功するまで、I2Cバス電源に対するトリム調整を行う。従って、本実施形態におけるサーバ101には、I2Cスレーブデバイスの個体毎のばらつきと電源電圧との不整合に起因する、I2Cバスアクセスエラーの発生を抑制することができるという効果がある。
又、本実施形態のサーバ101では、I2Cバスアクセスエラーの発生が抑制される結果、サーバ101の可用性が向上するという効果がある。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態の基本である、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、本発明の最小限の構成を有する。
図9は、本発明の第3の実施形態における情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の情報処理装置105は、バス135と、バス136と、バスデバイス117と、バスデバイス118と、バス電源122と、バスエラー回復装置155とを含む。
バス135は、バスデバイス117とバスデバイス118とをバス接続する。
バス136は、バスデバイス117とバス電源122とをバス接続する。
バスデバイス117は、バスコントローラの機能を有するマスタデバイスである。バスデバイス117は、例えば、BMC(Base Management Controller)である。
バスデバイス118は、バスコントローラの機能を有しないスレーブデバイスである。
バス電源122は、電源供給経路142を介してバス135及びバスデバイス117に電源電圧を供給する。又、バス電源122は、電源供給経路143を介してバスデバイス118に電源電圧を供給する。バス電源122は、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各電源電圧を供給するように、バスデバイス117を介してバスエラー回復装置155により設定可能である。
バス135、バス136、バスデバイス117、バスデバイス118、及びバス電源122は、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)規格、PCI Express規格、USB(Universal Serial Bus)規格等のバス規格に準拠するが、これらの規格には限定されない。
バスエラー回復装置155は、バスアクセスエラーからの回復処理を行う。バスエラー回復装置155は、バスデバイス117に接続される。或いは、バスエラー回復装置155は、バスデバイス117に含まれてもよい。バスエラー回復装置155は、バスエラー回復部156を含む。
バスエラー回復部156は、バスデバイス118に対するバスアクセスにおいてエラーが発生した際に、バス電源122に、前述の各電源電圧を供給させるための設定を行う。そして、バスエラー回復部156は、当該電源電圧が供給されたバスデバイス118に対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、当該設定においてバス電源122を動作させる。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置105では、バスエラー回復部156は、バス電源122が供給する電源電圧を所定の範囲内において段階的に可変な値の内から選択する設定を行う。そして、バスエラー回復部156は、バスデバイス118に対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない設定において、バス電源122を動作させる。つまり、情報処理装置105は、バスエラー回復装置155がバスに供給される電源電圧を所定の範囲内において段階的に可変な値の内から選択することにより回復できるバスアクセスエラーから回復することができる。このようなバスアクセスエラーは、例えば、電源の出力電圧が特定の範囲では発生しないが、電源の出力電圧が、特定の範囲を超えて、高くても或いは低くても発生するバスアクセスエラーである。
従って、本実施形態の情報処理装置105には、バスアクセスエラーが発生した際に、より多くの場合において、バスアクセスエラーから回復することができるという効果がある。
又、本実施形態の情報処理装置105におけるバスエラー回復部156は、バス電源122における電源電圧の特定の設定において、所定の上限値以下の回数だけバスデバイス118に対するバスアクセスを行ってもよい。そして、バスエラー回復部156は、バスデバイス118に対するバスアクセスにおいてエラーが発生しない設定においてバス電源122を動作させてもよい。この場合には、本実施形態の情報処理装置105には、バスアクセスの再試行により回復できるバスアクセスエラーから回復することができるという効果がある。バスアクセスの再試行により回復できるバスアクセスエラーは、例えば、バスデバイス118の過渡的な動作電圧特性の変化や、過渡的な電源電圧の変化に起因するバスアクセスエラーである。
又、本実施形態の情報処理装置105におけるバスエラー回復部156は、バスデバイス118におけるバスアクセスを試験するために、情報処理装置105の起動時に、バスデバイス118におけるバスアクセスを行ってもよい。この場合には、本実施形態の情報処理装置105には、情報処理装置105の起動後にバスアクセスエラーが発生する可能性を低減できるという効果がある。
図10は、本発明の各実施形態における情報処理装置を実現可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置907は、記憶装置902と、CPU(Central Processing Unit)903と、キーボード904と、モニタ905と、I/O(Input/Output)908とを備え、これらが内部バス906で接続されている。記憶装置902は、バスエラー回復部156等のCPU903の動作プログラムを格納する。CPU903は、情報処理装置907全体を制御し、記憶装置902に格納された動作プログラムを実行し、I/O908を介してバスエラー回復部156等のプログラムの実行やデータの送受信を行なう。尚、上記の情報処理装置907の内部構成は一例である。情報処理装置907は、必要に応じて、キーボード904、モニタ905を接続する装置構成であってもよい。
上述した本発明の各実施形態における情報処理装置は、専用の装置によって実現してもよいが、コンピュータによっても実現可能である。この場合、係るコンピュータは、記憶装置902に格納されたソフトウェア・プログラムをCPU903に読み出し、読み出したソフトウェア・プログラムをCPU903において実行する。上述した各実施形態の場合、係るソフトウェア・プログラムには、上述したところの、図1に示したバスエラー回復部151の機能、図5に示したバスエラー回復部153の機能、図9に示したバスエラー回復部156の機能を実現可能な記述がなされていればよい。ただし、これらの各部には、適宜ハードウェアを含むことも想定される。そして、このような場合、係るソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)は、本発明を構成すると捉えることができる。更に、係るソフトウェア・プログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も、本発明を構成すると捉えることができる。
以上、本発明を、上述した各実施形態及びその変形例によって例示的に説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態及びその変形例に記載した範囲に限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更又は改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項により明らかである。
本発明は、情報処理装置、電子機器等において、バスアクセスエラーから回復したり、バスアクセスエラーの発生を低減したりする用途において利用できる。
100、101、109 サーバ
111、112、113、114 I2Cスレーブデバイス
110、115、116 I2Cマスタデバイス
120、121 I2Cバス電源
125 メイン電源
126 I2Cバス以外の電源
130、131 I2Cバス
140、141、142、143 電源供給経路
151、153、156 バスエラー回復部
155 バスエラー回復装置
105 情報処理装置
117 バスデバイス
118 バスデバイス
122 バス電源
135、136 バス
902 記憶装置
903 CPU
904 キーボード
905 モニタ
906 内部バス
907 情報処理装置
908 I/O

Claims (5)

  1. バスと、
    前記バスに接続されたマスタデバイスと、
    前記マスタデバイスが前記バスを介してバスアクセスを行う複数のスレーブデバイスと、
    前記バスと前マスタデバイスと前記複数のスレーブデバイスとに電源電圧を供給するバス電源と
    を備えた情報処理装置であって
    前記マスタデバイスは、前記複数のスレーブデバイスのいずれかに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生した際に、前記バス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各前記電源電圧を供給させるための設定を行い、前記各電源電圧が供給された前記複数のスレーブデバイスの全てに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、前記設定において前記バス電源を動作させ
    報処理装置。
  2. 前記マスタデバイスは、所定の上限値以下の回数だけ前記複数のスレーブデバイスに対するバスアクセスを行い、前記複数のスレーブデバイスの全てに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、前記設定において前記バス電源を動作させる
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数のスレーブデバイスにおけるバスアクセスを試験するために、前記バスを含む情報処理装置の起動時に、前記マスタデバイスは、前記複数のスレーブデバイスの全て対して前記バスアクセスを行う
    請求項又はに記載の情報処理装置。
  4. バスと、
    前記バスに接続されたマスタデバイスと、
    前記マスタデバイスが前記バスを介してバスアクセスを行う複数のスレーブデバイスと、
    前記バスと前記マスタデバイスと前記複数のスレーブデバイスとに電源電圧を供給するバス電源と
    を備えた情報処理装置のバスエラー回復方法であって、
    前記マスタデバイスは、前記複数のスレーブデバイスのいずれかに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生した際に、前記バス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各前記電源電圧を供給させるための設定を行い、前記各電源電圧が供給された前記複数のスレーブデバイスの全てに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、前記設定において前記バス電源を動作させる
    バスエラー回復方法。
  5. バスと、
    前記バスに接続されたマスタデバイスと、
    前記マスタデバイスが前記バスを介してバスアクセスを行う複数のスレーブデバイスと、
    前記バスと前マスタデバイスと前記複数のスレーブデバイスとに電源電圧を供給するバス電源を
    備えた情報処理装置において、
    前記複数のスレーブデバイスのいずれかに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生した際に、前記バス電源に、所定の範囲内において段階的に可変な値の内の各前記電源電圧を供給させるための設定を行い、前記各電源電圧が供給された前記複数のスレーブデバイスの全てに対する前記バスアクセスにおいてエラーが発生しない場合に、前記設定において前記バス電源を動作させるバスエラー回復処理
    前記マスタデバイスであるコンピュータに実行させるバスエラー回復プログラム。
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