JP6537735B2 - ダクターローラを備える印刷機、補正装置、及び印刷機の補正方法 - Google Patents

ダクターローラを備える印刷機、補正装置、及び印刷機の補正方法 Download PDF

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Description

この発明はダクターローラを備える印刷機に関する。
ダクターローラを備える印刷機では、壺ローラと練りローラとの間に、ダクターローラが配置されている。ダクターローラは軸方向に沿って複数に分割されたローラであり、個別のローラ毎に壺ローラと接触する時間のデューテイ比を制御できる。そして印刷物での色毎の印刷濃度を測定し、目標濃度に一致するように、ダクターローラ中の個別ローラをフィードバック制御する。これによって、印刷中の印刷濃度の変動を小さくできる(特許文献1:JP2015-63071A,対応US9446581)。
ダクターローラには壺ローラから引き出し済みのインキが存在し、また練りローラにもインキが存在する。これらのため、ダクターローラによる印刷濃度の制御には遅れが伴う。このため版を交換し絵柄面積率を増す際に、一時的にダクターローラへのインキの引き出し量を増し、絵柄面積率を減らす際に、一時的にダクターローラへのインキの引き出し量を減らすことが知られている(特許文献1:JP2015-63071A,対応US9446581)。
JP2015-63071A,対応US9446581
印刷濃度を監視しながらダクターローラへフィードバックすることにより、ダクターローラの制御データが最適化される。しかしながらこのようにして得られたデータを、どのようにして翌日以降の印刷に利用するかは検討されていない。例えば同じ版で翌日も印刷する場合、前日のデータを翌日も用いれば良いであろう。しかしこのようなことは稀で、翌日に版を変更して印刷する場合に、前日までに得られたデータをどのように引き継ぐのか、検討されていない。
前の版でのデータを利用できず、版を交換する毎に、濃度の監視により印刷条件が許容範囲に達するのを待つと、印刷濃度が許容範囲に達するまでの損紙が増す。また未熟練なオペレータでは損紙が多くなるので、熟練したオペレータに依存することになる。
この発明は、補正装置が学習することによってダクターローラの制御データを補正し、
・ 印刷開始時の損紙等のロスを減らし、
・ 印刷品質を向上させ、
・ 印刷機の状態変動を補正し、
・ さらに熟練したオペレータに頼らなくても良いようにする、
ことを課題とする。
この発明のダクターローラを備える印刷機は、インキ壺、インキ壺に接触する壺ローラ、ダクターローラ、練りローラ、及びダクターローラを制御する制御装置、を備え、
前記ダクターローラの軸方向に沿って、複数の個別ローラが配列され、
個別ローラが壺ローラと接触する接触時間をτ、個別ローラの制御周期をT1として、前記制御装置は、接触時間と制御周期の比τ/T1から成るデューテイ比を制御することにより、個別ローラのインキの引き出し量を制御するように構成され、
個別ローラでのインキ供給量の目標値(個別のグラフデータ)をgr、印刷すべき画像から定まるgrの初期値をgri、個別のグラフデータgrのダクターローラ全体での平均値(平均的グラフデータ)をg、gの初期値をgiとし、前記制御装置は、個別のグラフデータgrに基づいて個別ローラのデューテイ比を制御し、かつ実測した印刷濃度と目標の印刷濃度との誤差を解消するように、あるいはオペレータの入力により、個別のグラフデータgrを変更するように構成され、
印刷機は前記デューテイ比を補正する補正装置をさらに備えている。
補正装置は、
平均的グラフデータgの安定値をge、個別のグラフデータgrの安定値をgreとし、グラフデータg,grの初期値gi,griと安定値ge,greを含むデータを収集し、
収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、ベースパラメータBを更新し、
収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分での、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、速度パラメータVを更新し、
収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、面積パラメータFを更新し、
収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布の違いに基づいて、ローラパラメータRを更新し、
更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータに基づいて、全ての個別ローラのデューテイ比を変更し、
更新後のローラパラメータRに基づいて、対応する個別ローラのデューテイ比を変更するように構成されている。
この発明の印刷機の補正装置及び補正方法では、
インキ壺、インキ壺に接触する壺ローラ、ダクターローラ、練りローラ、及びダクターローラを制御する制御装置を備え、
前記ダクターローラの軸方向に沿って、複数の個別ローラが配列され、
個別ローラが壺ローラと接触する接触時間をτ、個別ローラの制御周期をT1として、前記制御装置は、接触時間と制御周期の比τ/T1から成るデューテイ比を制御することにより、個別ローラのインキの引き出し量を制御するように構成され、
個別ローラでのインキ供給量の目標値(個別のグラフデータ)をgr、印刷すべき画像から定まるgrの初期値をgri、個別のグラフデータgrのダクターローラ全体での平均値(平均的グラフデータ)をg、gの初期値をgiとし、前記制御装置は、個別のグラフデータgrに基づいて個別ローラのデューテイ比を制御し、かつ実測した印刷濃度と目標の印刷濃度との誤差を解消するように、あるいはオペレータの入力により、個別のグラフデータgrを変更するように構成されている、
印刷機の前記デューテイ比を補正装置により補正する。
この発明では、補正装置により、
平均的グラフデータgの安定値をge、個別のグラフデータgrの安定値をgreとし、グラフデータg,grの初期値gi,griと安定値ge,greを含むデータを収集し、
収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、ベースパラメータBを更新し、
収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分での、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、速度パラメータVを更新し、
収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、面積パラメータFを更新し、
収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布の違いに基づいて、ローラパラメータRを更新し、
更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータに基づいて、全ての個別ローラのデューテイ比を変更し、
更新後のローラパラメータRに基づいて、対応する個別ローラのデューテイ比を変更する。
この発明では、以下の作用効果が得られる。
1) ベースパラメータBにより、インキの影響、印刷機の状態などの全体的な誤差を補正する。この誤差は、印刷速度、絵柄面積率、個別ローラに依存する誤差とは独立している。
2) 速度パラメータVにより、印刷速度に依存する誤差を補正する。
3) 面積パラメータFにより、絵柄面積率に依存する誤差を補正する。
4) ローラパラメータRにより、ローラ毎の誤差を補正する。
5) 上記によって、印刷機の状態変動を補正し、ほぼ適正なデューテイ比からスタートして印刷できる。
6) ほぼ適正なデューテイ比から印刷を開始できるので、損紙が少なく、熟練したオペレータでなくも高品質の印刷ができる。
7) 紙ではなく、缶、CDROM等に印刷する場合、印刷濃度が安定するまでのロスを減らすことができる。
ベースパラメータBは、全ての個別ローラに対し適用される。面積パラメータFは、平均的グラフデータgが属する区分のパラメータを使用する。速度パラメータVは、印刷速度が属する区分のパラメータを使用する。ローラパラメータRはローラ毎のパラメータである。個別のグラフデータgrの安定値greは、例えば平均的グラフデータgの安定値geと同時に測定する。なおこの明細書において、印刷機に関する記載は、そのまま補正装置にも、また補正方法にも当てはまる。安定値の分布と初期値の分布との違いとは、例えば、安定値の平均値と初期値の平均値の違い、安定値の中央値と初期値の中央値の違い、などである。分布の違いは、平均値の差、あるいは平均値の比などにより、簡単に扱うことができ、平均値の差と平均値の比は実質的に同じものを表している。
補正装置は好ましくは、
収集したデータでの、安定値と初期値の差ge-giの平均値が正であればベースパラメータBを増加させ、安定値と初期値の差ge-giの平均値が負であればベースパラメータBを減少させ、
収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分で、安定値と初期の差ge-giの平均値が正であれば速度パラメータVを増加させ、安定値と初期の差ge-giの平均値が負であれば速度パラメータVを減少させ、
収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、安定と初期値の差ge-giの平均値が正であれば面積パラメータFを増加させ、安定と初期値の差ge-giの平均値が負であれば面積パラメータFを減少させ、
収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値と初期値の差gre-griの平均値が正であればローラパラメータRを増加させ、個別のグラフデータの安定値と初期値の差gre-griの平均値が負であればローラパラメータRを減少させ、
更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータが、1よりも大きければ全ての個別ローラのデューテイ比を増し、1よりも小さければ全ての個別ローラのデューテイ比を減少させ、
更新後のローラパラメータRが1よりも大きければ、対応する個別ローラのデューテイ比を増し、1よりも小さければ対応する個別ローラのデューテイ比を減少させるように構成されている。
ベースパラメータB、速度パラメータV、面積パラメータF中の2パラメータが1よりも大きく、残る1パラメータが1よりも小さい場合などは、B,V,Fの多数決論理によりデューテイ比を制御する。例えば、3パラメータの積(B・V・F)を1と比較し、積(B・V・F)が1よりも大きければ、全ての個別ローラのデューテイ比を増し、積(B・V・F)が1よりも小さければ、全ての個別ローラのデューテイ比を小さくする。ge-giの正負は、ge/giが1よりも大きいか否か、あるいはgi/geが1よりも小さいか否かと同じことである。平均値は収集したデータでの平均値であり、全てのデータを用いても、あるいはデータの中心から外れた信頼性の低いデータを除外しても良い。また速度パラメータVの更新では、収集したデータを印刷速度に基づいて区分し、面積パラメータFの更新では収集したデータを平均的グラフデータに基づいて区分する。個別のグラフデータの初期値griを印刷すべき画像から定めるとは、例えば個別のダクターローラ毎の絵柄面積率等から初期値griを定めることである。
好ましくは、前記補正装置は、以下のように処理する。ベースパラメータB、速度パラメータV、ローラパラメータFの3パラメータに対しては、収集したデータ中で、平均的グラフデータgが所定値以上のデータのみを評価し、所定値未満のデータを評価しない。これに対して、面積パラメータFに対しては、平均的グラフデータgが所定値以上のデータも所定値未満のデータも評価する。平均的グラフデータgが小さい場合、印刷濃度が不安定になるので、平均的グラフデータgが所定値以上のデータのみを対象とすることにより、ベースパラメータB、速度パラメータV、ローラパラメータFを、高い信頼性で変更する。また広い濃度範囲をカバーする必要がある面積パラメータFに対しては、平均的グラフデータgが所定値以上のデータも所定値未満のデータも評価する。
好ましくは、前記補正装置は、平均的グラフデータの安定値geと初期値giとの差、あるいは個別のグラフデータの安定値greと初期値griとの差の一部のみを解消するように、ベースパラメータB、速度パラメータV、面積パラメータF、ローラパラメータRの4パラメータを変更するように構成されている。このようにすると、補正パラメータは更新を繰り返すことにより最適値に漸近し、補正パラメータが振動することがない。
好ましくは、前記補正装置は、ベースパラメータB、速度パラメータV、面積パラメータF、ローラパラメータRのいずれかのパラメータを変更する際に、パラメータ変更による影響を補正するように、グラフデータge、gi、gre、あるいはgriを補正し、補正済みのグラフデータge、gi、gre、あるいはgriに基づいて他のパラメータを変更するように構成されている。このようにすると、他のパラメータで処理済みの誤差を、新たなパラメータで再度処理することがなく、過補正にならない。
インキ壺、壺ローラ、ダクターローラ、練りローラを示す平面図 ダクターローラの制御波形を示す波形図 実施例の印刷機のブロック図 グラフデータのファイルを模式的に示す図 実施例の補正装置と周囲の印刷ユニット等を示すブロック図 実施例での、ベースパラメータの更新アルゴリズムを示すフローチャート 実施例での、速度パラメータの更新アルゴリズムを示すフローチャート 実施例での、面積パラメータの更新アルゴリズムを示すフローチャート 実施例での、ローラパラメータの更新アルゴリズムを示すフローチャート
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。実施例は本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、周知技術を加味し、当業者の理解に従って、特許請求の範囲を理解することにより定まる。
図1〜図9に、実施例の補正装置20と実施例の補正方法とを示す。図1に示すように、インキ壺2にインキが蓄えられ、壺ローラ4がインキ壺2に接触し、ダクターローラ6は壺ローラ4からインキを引き出す。ダクターローラ6は、複数の個別のローラ7から成り、ローラ7は、壺ローラ4と接触する位置と接触しない位置との間で、図1の矢印方向に前後進し、個別に制御される。なおこの明細書で、ダクターローラ6という場合、複数のローラ7の全体を指し、単にローラ7という場合、個別のローラ7を指す。8は複数個の練りローラで、その内1個のみを示し、インキを煉り、インキは練りローラ8から版胴へ供給される。
図2はローラ7の制御波形を示し、空気圧等により、ローラ7は、壺ローラ4と接触する位置(オン位置)と、接触しない位置(オフ位置)との間を、前後進する。ローラ7の制御周期をT1、オン時間(壺ローラとの接触時間)をτとして示し、オン時間τを制御することにより、ローラ7毎のインキ引き出し量を制御する。周期T1を固定しオン時間τを制御するか、τを固定しT1を制御するか、τとT1とを共に制御するか等は任意である。ローラ7は壺ローラ4からインキを引き出し、デューテイ比(接触時間と制御周期の比τ/T1)を制御することにより、インキ引き出し量を制御できる。
図3は印刷機1を示し、印刷機1は、CMYK等のインキ毎に印刷ユニット10(以下ユニット10)を備え、他に給紙装置11,排紙装置12を備えている。例えば排紙装置12に設けられている濃度計14は、印刷用紙の印刷濃度を測定する。印刷濃度は個々のローラ7に対応する位置毎に測定され、フィードバック装置15へ入力され、ローラ7毎のインキ呼び出し量を、接触時間τを制御することにより制御する。この間に、グラフデータが変化する。印刷機1の種類は任意で、ユニット10は缶印刷機のインカーなどでも良い。なお濃度計を備えず、オペレータの目視により個別のグラフデータgrを修正する印刷機でも良い。この場合、フィードバック装置15の代わりに、デューテイ比の制御装置を設け、オペレータが、目標印刷濃度と実際の印刷濃度の差を解消するように、個別のグラフデータgrを制御装置に入力する。
補正装置20は、フィードバック装置15へ補正パラメータを出力する。補正パラメータは、インキの種類とユニット10の状態による印刷濃度(以下「濃度」)の変動を補正するベースパラメータB、印刷速度による濃度の変動を補正する速度パラメータV,グラフデータの値による濃度の変動を補正する面積パラメータF、及び個々のローラ7の状態による濃度変動を補正するローラパラメータRの4種類である。また印刷用紙の性質を扱うパラメータ等を追加しても良い。これらのパラメータは、ユニット10と印刷用紙とインキとの組み合わせに対して意味を持つ。この組み合わせで印刷したことがあれば、印刷時のグラフデータからパラメータB,V,F,Rの初期値を定める。印刷したことが無ければ、パラメータB,V,F,Rの初期値を1とするか、あるいは類似の組み合わせでのパラメータB,V,F,Rを初期値とする。
印刷ユニット10中のローラの交換、水舟の洗浄等を行うと、印刷ユニット10の状態は大きく変化する。印刷ユニット10の状態が大きく変化すると、パラメータB,V,F,Rを初期化することが好ましい。
図4はグラフデータのファイルを模式的に示す。ダクターローラが引き出すべきインキの量(インキ供給量の目標値)をグラフデータと呼ぶ。版が決まる、即ち、印刷すべき画像が決まると、版の絵柄面積率からローラ7毎のグラフデータgrが定まる。グラフデータgrは、インキ引き出し量の目標値で、CMYK等のインキ毎に存在する。グラフデータのファイルには、ダクターローラ全体での平均的グラフデータgと、ローラ毎の個別のグラフデータgr、及び印刷速度等が記載されている。またグラフデータg,grに関して、絵柄面積率から定まるグラフデータの呼び出し値(初期値)gi,griと、印刷濃度によるフィードバックを施した後のグラフデータの安定値ge,greとが記載されている。ge,greは印刷濃度が目標値に接近して安定している際の値で、例えば印刷の後半でのグラフデータである。ge,greを終了時のグラフデータということがある。図4のグラフデータのファイルは、印刷の過程で、版毎に生成される。
図5は補正装置20を示す。印刷濃度は濃度計14により測定され、メモリ16に記憶されている印刷濃度の目標値(例えばオペレータの入力値)と比較器17で比較され、制御器18は濃度の誤差を解消するように、グラフデータg,grを変更してダクターローラを制御する。メモリ16,比較器17,制御器18により、図3のフィードバック装置15を構成する。
補正装置20は適宜のコンピュータにより実現され、印刷機1の一部である。しかし複数の印刷機1をLANを介してホストコンピュータにより集中制御する場合、ホストコンピュータにより補正装置20を実現しても良い。補正装置20は、制御器18でのグラフデータの変化を監視し、メモリ21に図4のグラフデータのファイルを記憶させる。
補正装置20は、1日の作業終了時などに補正パラメータを更新し、補正パラメータの値の推移(例えば初期値と現在値等)を記憶する。印刷ユニット10の状態変化により、補正パラメータは更新される。更新による補正パラメータの変化分の累積値は、印刷ユニット10の状態変化を表す。そこで更新による補正パラメータの変化分の累積値を表示部32に表示すると、印刷ユニット10の状態の変化に対し、オペレータの注意を促すことができる。
22はベースパラメータBの更新手段、24は速度パラメータVの更新手段、26は面積パラメータFの更新手段、28はローラパラメータRの更新手段である。補正手段30は更新したパラメータを制御器18に入力し、制御器18は、これらのパラメータの積krにより、個別のローラ7のオンのデューテイ比を補正する。
図6〜図9に、パラメータの更新アルゴリズムを示す。図6のステップ1で、グラフデータのファイルを収集し、これはメモリ21にファイルを蓄積することである。最初に、インキの種類、ユニット10の状態を反映するベースパラメータを更新する。グラフデータが所定値未満の場合、印刷濃度が不安定になりやすいので、所定値以上のグラフデータのファイルを抽出する(ステップ2)。ここで、グラフデータは、初期値gi(呼び出し時の値)でも、安定値ge(印刷終了前の安定時の値)でも良い。
ソートしたファイルが所定数以上(例えば2以上)存在することを確認する。さらに、
d=ge/gi として、dが1を中心として対称に分布しているのではなく、1よりも大きい側か小さい側に偏って分布していることを確認する(ステップ3,4)。dは、呼び出し時のグラフデータ(印刷開始時のグラフデータ)を、フィードバック装置15により補正した割合であり、d>1 はグラフデータを増加させたことを、 d<1 はグラフデータを増加させたことを表す。またdはファイル毎の値である。ファイル数が少ない場合、データの信頼性が低く、dが1を中心に対称に分布している場合、ベースパラメータを更新する必要がない。dの分布が1を中心に対称でないことの確認は省略しても良い。
グラフデータが所定値以上のファイルが複数有り、dが1よりも大きい側か小さい側に偏って分布している場合に、ベースパラメータBを更新する。dの平均値をA(d)とし、
Bnew=Bold×(1+(A(d)−1)a) とする(ステップ5)。ここにaは修正率で 0<a<1 とし、Boldは更新前のベースパラメータ、Bnewは更新後のベースパラメータである。ベースパラメータBの誤差を完全に解消せずに、一部のみ修正することにより、ベースパラメータBを複数回の更新で適切な値に漸近させる。更新による変化分は (A(d)−1)a により定まり、(A(d)−1)a の絶対値に上限を設けても良い。Bを更新した後、Bを更新済みのグラフデータに対し、速度パラメータ等の他のパラメータを更新するため、geの値を
ge2=ge/(1+(A(d)−1)a) で置き換える(ステップ6)。
図7は速度パラメータVの更新を示し、グラフデータが所定値以上のファイルを対象に、言い換えると、グラフデータが低すぎるため、印刷濃度が不安定になりやすいファイルを除き、フィルを印刷速度の範囲毎にソートする(ステップ11)。有効ファイル数(グラフデータが所定値以上のファイルの数)が複数存在する速度範囲に対し、ファイル毎に
d2=ge2/gi を求め(ステップ12)、速度範囲毎にd2の平均を求める。速度範囲毎のd2の平均で最も1に近いものをDとする。Dが属する速度範囲を基準の速度範囲とし、基準の速度範囲では速度パラメータを更新せず、他の速度範囲では平均をDで割りD2とする(ステップ14)。速度範囲に基づく更新では、いずれかの速度範囲で更新による変化分が0となるはずであることを、ここで仮定した。このような仮定を省略しても良い。またD2が滑らかに変化するとの制限を加え、基準となる速度範囲からスタートし、D2の値は左右の速度範囲での値の中間に来るとの制限を課す。この制限に反する場合、該当する速度範囲で
D2=1 とする。
ベースパラメータBの場合と同様に速度パラメータを更新し(ステップ15)、更新による変化分に上限を設けても良い。また次の面積パラメータの更新のため、ge2の値を
ge3=ge2/(1+(D2−1)b) で置き換える(ステップ16)。
図8に、面積パラメータFの更新を示す。面積パラメータFの更新では、平均的グラフデータgの広い範囲に対しパラメータFを更新するため、グラフデータが所定値未満のファイルでも対象とする。即ち、広い範囲に渡り、面積パラメータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分し、各範囲(グラフデータgの範囲)内のファイル(有効ファイル)をソートする(ステップ21)。有効ファイルが複数存在する面積範囲(グラフデータgの範囲)に対し、比 d3=ge3/gi を求める(ステップ22)。d3の平均値が最も1に近い面積範囲でのd3の平均をEとし、Eを基準とするため、他の面積範囲での平均をEで割り、E2とする(ステップ24)。またEに対応する面積範囲では、パラメータFを更新しない。これは、面積範囲毎(グラフデータの範囲)の更新なので、いずれかの面積範囲では更新による変化が0のはずである、との仮定に基づく。またE2は基準の面積範囲での1から滑らかに変化し、E2の値は両側の面積範囲での値の中間に来るはずであると仮定する。この仮定に反する場合、例えばE2を1で置き換える。
そしてベースパラメータB等の場合と同様に、ステップ25で面積パラメータFを更新する。ステップ26で、ローラパラメータの更新の準備として、 ge4=ge3/(1+(E2−1)f) により、ge3をge4で置き換える。なお面積パラメータの更新に関して、ファイル数が不足するため更新が遅れる場合、ローラ7毎にグラフデータのファイルがあるものとして処理しても良い。
グラフデータのファイルには、ローラ毎のグラフデータの呼び出し値griと、終了時の値greが記載されている。パラメータB,V,Fを更新する際に、グラフデータgeと同様に、グラフデータgreも、図6〜図8のステップ6,16,26で置き換える。これにより、ベースパラメータ、速度パラメータ、面積パラメータを更新することの影響を補正する。
図9で、ローラ毎のパラメータRを更新する。ステップ31で、個別のローラ毎にグラフデータgrが所定値以上のファイルをソートし、ステップ32で、d4=gre/gri (greはステップ6,16,26で新しい値に置き換え済み)として、d4が1から偏って分布しているかどうかをチェックする。分布が1から偏っている場合(ステップ33)、ローラ毎のパラメータを、ベースパラメータBの更新と同様に、更新する(ステップ34)。そして新しいパラメータを補正手段30へ出力し、補正手段30で記憶する(ステップ35)。以上の処理において、ベースパラメータBの更新を最初に、ローラパラメータRの更新を最後にし、面積パラメータFと速度パラメータVの更新の順序は任意である。
実施例では、補正パラメータが複数回の更新で最適化されるようにしている。言い換えると、補正パラメータを大きく更新したため、あるいは不確実なデータに基づいて更新したため、補正パラメータが振動することがないように、更新に条件を課している。例えば
・ 複数の有効ファイルが存在すること、
・ グラフデータが所定値未満でないこと(パラメータB,V,R)、
・ 修正率を0と1の間の数とすること、
・ 更新による変化分の絶対値に上限を設けること、
・ 速度範囲、及び面積範囲に従って、パラメータが滑らかに変化すること(パラメータV,F)である。パラメータの振動を問題にしない場合、これらの条件を省略しても良い。
更新に関する条件中で重要なのは、ベースパラメータB、速度パラメータV、ローラパラメータRに対し、グラフデータが所定値未満のファイルを用いないこと、及び各パラメータB,V,F,Rに対し、複数の有効ファイルが無い場合には更新しないことである。また、修正率を0超で1未満とすること、あるいはパラメータの変化分に上限を課すこと等により、パラメータを複数回の更新により最適値に漸近させることも重要である。
図5に戻り、個別ローラ毎のデューテイ比の補正を説明する。制御器18には、印刷速度、面積率あるいはグラフデータgが記憶されており、補正手段30は印刷速度に応じて速度パラメータVの速度区分を選び、面積率あるいはグラフデータgに応じて面積パラメータFの面積区分(面積率の区分あるいはグラフデータの区分)を選び、該当する速度パラメータVと面積パラメータFを読み出す。またパラメータB,F,V,Rを乗算し、積kr=B・V・F・Rを求め、krを制御器18へ出力する。制御器18では、グラフデータgrから定まる個別ローラ7毎のデューテイ比にkrを乗算することにより、デューテイ比を補正し、個別のローラ7を制御する。なおデューテイ比にkrを乗算する代わりに、krをgrの初期値griに乗算しても良い。
実施例では、4個のパラメータを乗算したが、4個のパラメータの関数としてデューテイ比の補正係数が定まれば良く、乗算には限らない。4個のパラメータは独立して更新でき、例えばデータ不足等により面積パラメータFを更新せずに、他の3個のパラメータを更新することもできる。印刷用紙を変更した場合、及びインキを変更した場合、実施例では、変更前の補正パラメータを用いないが、変更前のパラメータを用いても良い。例えば、印刷機の速度への依存性を補正する速度パラメータV、個別のダクターローラへの依存性を補正するローラパラメータRは、印刷用紙を変更し、あるいはインキを変更しても、以前の補正パラメータをそのまま用いても良い。
実施例では、フィードバック装置15がグラフデータをどのように変更したかを学習し、補正パラメータを定める。実施例では、以下の効果が得られる。
1) ベースパラメータBにより、インキの影響、印刷機の状態などの、印刷速度、絵柄面積率、個々のローラとは独立した、全体的な誤差を補正する。
2) 速度パラメータVにより、印刷速度に依存する誤差を補正する。
3) 面積パラメータFにより、絵柄面積率に依存する誤差を補正する。
4) ローラパラメータRにより、ローラ毎の誤差を補正する。
5) これらによって、印刷機の状態変動を補正し、ほぼ適正なデューテイ比からスタートして印刷できる。
6) ほぼ適正なデューテイ比から印刷を開始できるので、損紙が少なく、熟練したオペレータでなくも高品質の印刷ができる。
7) 紙ではなく、缶、CDROM等に印刷する場合、印刷濃度が安定するまでのロスを減らすことができる。
8) 補正パラメータは、最適値に漸近するように、かつ信頼性の高いデータに基づいて更新する。このため補正パラメータが振動することがない。
パラメータB,V,F,Rは、印刷ユニット、用紙、及びインキの種類の組み合わせ毎に定まる。印刷ユニットを変更する場合、用紙を変更する場合、あるいはインキを変更する場合、図4のグラフデータのファイルが蓄積されていないことがある。この場合のパラメータB,V,F,Rの初期値の定め方を説明する。グラフデータのファイルが蓄積されていない場合、
・ 類似の印刷ユニットで、インキと用紙が同じ場合のパラメータB,V,F,R、
・ 紙質が類似の用紙で、インキと印刷ユニットが同じ場合のパラメータB,V,F,R、
・ インキの乗り具合(同じインキ供給量での印刷濃度の高低を経験的に示す値)が類似のインキで、印刷ユニットと用紙が同じ場合のパラメータB,V,F,Rを、
パラメータB,V,F,Rの初期値として用いても良い。即ち、パラメータB,V,F,Rに影響する3要素の1つを変更した場合、他の2要素が同じ場合のパラメータを、パラメータの初期値としても良い。
実用上特に問題になるのはCMYK以外の特色インキで、種類が多様なため、パラメータB,V,F,Rの適切な初期値を定めにくく、使用頻度が低いため、パラメータの更新も期待できない。そこで、パラメータV,F,Rは、例えば異なるインキに対する直前の値を用いる。特色インキに対して、インキの乗り具合を経験的に評価できている場合が多い。特色パラメータsを、インキの種類に依存してインキ供給量を増す割合を示す経験値とし、s=1が標準値で、sが大きい程インキ供給量を増すものとする。新たに用いる特色インキ及び、直前に用いた他のインキに対する、特色パラメータを用いる。例えば、直前のベースパラメータをB、直前に用いたインキの特色パラメータをs'、新たに用いる特色インキの特色パラメータsとし、s/s'×Bを新たに用いる特色インキへのベースパラメータBの初期値として用いる。
1 印刷機 2 インキ壺 4 壺ローラ 6 ダクターローラ
7 ローラ 8 練りローラ 10 ユニット 11 給紙装置
12 排紙装置 14 濃度計 15 フィードバック装置
16 メモリ 17 比較器 18 制御器 20 補正装置
21 メモリ 22 ベースパラメータ更新手段
24 速度パラメータ更新手段 26 面積パラメータ更新手段
28 ローラパラメータ更新手段 30 補正手段 32 表示部

T1: 周期 τ: オン時間 g: グラフデータ
d,d2,d3,d4: グラフデータの安定値と呼び出し時の値との比
B: ベースパラメータ V: 速度パラメータ
F: 面積パラメータ R: ローラパラメータ
A(d): dの平均 A(d4): d4の平均
D2: 速度範囲毎のd2の平均と、基準速度での平均との比
E2: グラフデータの範囲毎のd3の平均と、基準となるグラフデータでの平均との比
a,b,f,r: 修正率

Claims (7)

  1. インキ壺、インキ壺に接触する壺ローラ、ダクターローラ、練りローラ、及びダクターローラを制御する制御装置、を備える印刷機であって、
    前記ダクターローラの軸方向に沿って配列されている複数の個別ローラを備え、
    個別ローラが壺ローラと接触する接触時間をτ、個別ローラの制御周期をT1として、前記制御装置は、接触時間と制御周期の比τ/T1から成るデューテイ比を制御することにより、個別ローラのインキの引き出し量を制御するように構成され、
    個別ローラでのインキ供給量の目標値である個別のグラフデータをgr、印刷すべき画像から定まる個別のグラフデータgrの初期値をgri、個別のグラフデータgrのダクターローラ全体での平均値である平均的グラフデータをg、平均的グラフデータgの初期値をgiとし、前記制御装置は、個別のグラフデータgrに基づいて個別ローラのデューテイ比を制御し、かつ実測した印刷濃度と目標の印刷濃度との誤差を解消するように、あるいはオペレータの入力により、個別のグラフデータgrを変更するように構成され、
    印刷機は前記デューテイ比を補正する補正装置をさらに備え、
    前記補正装置は、
    平均的グラフデータgの安定値をge、個別のグラフデータgrの安定値をgreとし、グラフデータg,grの初期値gi,griと安定値ge,greを含むデータを収集し、
    収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、ベースパラメータBを更新し、
    収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分での、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、速度パラメータVを更新し、
    収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、面積パラメータFを更新し、
    収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布の違いに基づいて、ローラパラメータRを更新し、
    更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータに基づいて、全ての個別ローラのデューテイ比を変更し、
    更新後のローラパラメータRに基づいて、対応する個別ローラのデューテイ比を変更する、
    ように構成されていることを特徴とする、ダクターローラを備える印刷機。
  2. 前記補正装置は、
    ベースパラメータB、速度パラメータV、ローラパラメータFの3パラメータに対し、収集したデータ中で、平均的グラフデータgが所定値以上のデータのみを評価し、所定値未満のデータを評価せず、
    面積パラメータFに対しては、平均的グラフデータgが所定値以上のデータも所定値未満のデータも評価するように構成されていることを特徴とする、請求項1のダクターローラを備える印刷機。
  3. 前記補正装置は、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違い、あるいは個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布との違いの一部のみを解消するように、ベースパラメータB、速度パラメータV、面積パラメータF、ローラパラメータRの4パラメータを変更するように構成されていることを特徴とする、請求項1または2のダクターローラを備える印刷機。
  4. 前記補正装置は、ベースパラメータB、速度パラメータV、面積パラメータF、ローラパラメータRのいずれかのパラメータを変更する際に、パラメータ変更による影響を補正するように、グラフデータge、gi、gre、あるいはgriを補正し、補正済みのグラフデータge、gi、gre、あるいはgriに基づいて他のパラメータを変更するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかのダクターローラを備える印刷機。
  5. 前記補正装置は、
    収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が正であればベースパラメータBを増加させ、平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が負であればベースパラメータBを減少させ、
    収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分で、平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が正であれば速度パラメータVを増加させ、平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が負であれば速度パラメータVを減少させ、
    収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、
    平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が正であれば面積パラメータFを増加させ、平均的グラフデータの安定値と初期値の差ge-giの平均値が負であれば面積パラメータFを減少させ、
    収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値と初期値の差gre-griの平均値が正であればローラパラメータRを増加させ、個別のグラフデータの安定値と初期値の差gre-griの平均値が負であればローラパラメータRを減少させ、
    更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータが、1よりも大きければ全ての個別ローラのデューテイ比を増し、1よりも小さければ全ての個別ローラのデューテイ比を減少させ、
    更新後のローラパラメータRが1よりも大きければ、対応する個別ローラのデューテイ比を増し、1よりも小さければ対応する個別ローラのデューテイ比を減少させる、
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのダクターローラを備える印刷機。
  6. インキ壺、インキ壺に接触する壺ローラ、ダクターローラ、練りローラ、及びダクターローラを制御する制御装置を備え、
    前記ダクターローラの軸方向に沿って配列されている複数の個別ローラを備え、
    個別ローラが壺ローラと接触する接触時間をτ、個別ローラの制御周期をT1として、前記制御装置は、接触時間と制御周期の比τ/T1から成るデューテイ比を制御することにより、個別ローラのインキの引き出し量を制御するように構成され、
    個別ローラでのインキ供給量の目標値である個別のグラフデータをgr、印刷すべき画像から定まる個別のグラフデータgrの初期値をgri、個別のグラフデータgrのダクターローラ全体での平均値である平均的グラフデータをg、平均的グラフデータgの初期値をgiとし、前記制御装置は、個別のグラフデータgrに基づいて個別ローラのデューテイ比を制御し、かつ実測した印刷濃度と目標の印刷濃度との誤差を解消するように、あるいはオペレータの入力により、個別のグラフデータgrを変更するように構成されている、
    印刷機の前記デューテイ比を補正する補正装置であって、
    平均的グラフデータgの安定値をge、個別のグラフデータgrの安定値をgreとし、グラフデータg,grの初期値gi,griと安定値ge,greを含むデータを収集し、
    収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、ベースパラメータBを更新し、
    収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分での、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、速度パラメータVを更新し、
    収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、面積パラメータFを更新し、
    収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布の違いに基づいて、ローラパラメータRを更新し、
    更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータに基づいて、全ての個別ローラのデューテイ比を変更し、
    更新後のローラパラメータRに基づいて、対応する個別ローラのデューテイ比を変更する、
    ように構成されている補正装置。
  7. インキ壺、インキ壺に接触する壺ローラ、ダクターローラ、練りローラ、及びダクターローラを制御する制御装置を備え、
    前記ダクターローラの軸方向に沿って配列されている複数の個別ローラを備え、
    個別ローラが壺ローラと接触する接触時間をτ、個別ローラの制御周期をT1として、前記制御装置は、接触時間と制御周期の比τ/T1から成るデューテイ比を制御することにより、個別ローラのインキの引き出し量を制御するように構成され、
    個別ローラでのインキ供給量の目標値である個別のグラフデータをgr、印刷すべき画像から定まる個別のグラフデータgrの初期値をgri、個別のグラフデータgrのダクターローラ全体での平均値である平均的グラフデータをg、平均的グラフデータgの初期値をgiとし、前記制御装置は、個別のグラフデータgrに基づいて個別ローラのデューテイ比を制御し、かつ実測した印刷濃度と目標の印刷濃度との誤差を解消するように、あるいはオペレータの入力により、個別のグラフデータgrを変更するように構成されている、
    印刷機の前記デューテイ比を補正装置により補正する補正方法であって、
    補正装置により、以下の処理を行う印刷機の補正方法:
    平均的グラフデータgの安定値をge、個別のグラフデータgrの安定値をgreとし、グラフデータg,grの初期値gi,griと安定値ge,greを含むデータを収集し、
    収集したデータでの、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、ベースパラメータBを更新し、
    収集したデータを印刷速度の範囲毎に区分する際の、印刷速度の区分毎のパラメータである速度パラメータVに対し、印刷速度の各区分での、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、速度パラメータVを更新し、
    収集したデータを平均的グラフデータgの範囲毎に区分する際の、平均的グラフデータgの区分毎のパラメータである面積パラメータFに対し、平均的グラフデータgの各区分で、平均的グラフデータの安定値geの分布と初期値giの分布との違いに基づいて、面積パラメータFを更新し、
    収集したデータを個別ローラ毎に処理し、個別ローラ毎のパラメータであるローラパラメータRに対し、個別のグラフデータの安定値greの分布と初期値griの分布の違いに基づいて、ローラパラメータRを更新し、
    更新後のベースパラメータB、及び印刷速度に対応する速度パラメータV、平均的グラフデータgに対応する面積パラメータFの3パラメータに基づいて、全ての個別ローラのデューテイ比を変更し、
    更新後のローラパラメータRに基づいて、対応する個別ローラのデューテイ比を変更する。
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