JP6536792B2 - 超音波センサー及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサー及びその製造方法に関する。
従来、圧電素子の電気機械変換特性を利用した超音波センサーがある。例えば、支持部材(X軸及びY軸によって形成されるXY平面に沿った基板)と、基板上に設けられた可動膜(振動板)と、振動板上に設けられた電気機械変換素子(圧電素子)と、振動板の圧電素子とは反対側の基板に形成された開口部(空間)と、を具備する超音波センサーがある(特許文献1及び2参照)。特許文献1及び2の何れも、上記の圧電素子、振動板及び空間を含む超音波センサー素子を、X軸及びY軸に沿って格子状に規則正しく隣接させている。
この種の超音波センサーでは、超音波センサー素子の圧電素子の変位に応じて超音波が送受信される。圧電素子の変位特性の向上を図ることができれば、超音波の送受信効率、ひいては音響特性の向上に有利となる。
特開2011−255024号公報(段落[0047],図5等) 特開2011−259274号公報(段落[0044],図5等)
しかしながら、近年、超音波センサー素子の高密度化が求められている一方、特許文献1及び2では、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持することが困難であるという問題があった。
すなわち、特許文献1及び2では、超音波センサー素子を、X軸方向及びY軸方向に沿って格子状に規則正しく隣接させているため、超音波センサー素子の空間の壁厚を確保できない。この場合、基板全体が、個々の圧電素子の変位の影響を受けやすくなり、個々の圧電素子の変位に起因して、振動板の全体的な撓み(構造クロストーク)が引き起こされる可能性が生じる。
上記の構造クロストークが生じると、個々の圧電素子の変位特性にズレが生じ、また、圧電素子全体の変位効率が低下して、これらの結果、音響特性が低下しやすくなる。このような問題は、特許文献1及び2の超音波センサーに限られず、圧電素子の電気機械変換特性を利用した超音波センサーであれば同様に存在する。
本発明は、上記の事情に鑑み、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる超音波センサー及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、前記XY平面に沿った基板と、前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備し、前記空間の少なくとも一部は、千鳥状に形成されていることを特徴とする超音波センサーにある。かかる態様によれば、空間が千鳥状に形成されている部分において、該空間の壁厚を確保できる。従って、基板全体が、個々の圧電素子の変位の影響を受けることを抑制でき、超音波センサー素子を高密度に集合させた場合であっても、上記の構造クロストークの発生を防止できる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる。また、、かかる態様によれば、振動板の第2面側のうち空間に対応する部分に第1電極を配するのが容易となる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる超音波センサーを構成しやすくなる。
また、前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の前記Y軸方向側にある空間は、第1の方向に隔壁を介して並設されており、前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の中心を通過するようにY軸方向に仮想線を引いたとき、前記仮想線は、前記隔壁を通過することが好ましい。かかる態様によれば、空間が千鳥状に形成されている部分において、該空間の壁厚を好適に確保できる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を確実に維持できる。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、前記XY平面に沿った基板と、前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備し、前記圧電素子は、第1電極と、前記第1電極上の圧電体層と、前記圧電体層上の第2電極と、を含んで構成されており、前記第1電極は、前記X軸方向に一列又は複数列毎に駆動可能な個別電極であり、前記第2電極は、前記Y軸方向に延びる列毎に共通な共通電極である超音波センサーの製造方法であって、前記空間の少なくとも一部を、千鳥状に形成し、前記空間の少なくとも一部は、前記X軸方向にピッチをずらして形成し、前記X軸方向にピッチをずらして形成した前記空間の前記Y軸方向側にある空間を、第1の方向に隔壁を介して並設し、前記振動板の前記第2面側のうち前記隔壁に対応する部分には、前記第1電極及び前記第2電極の間に介在するダミー圧電体層を設けることを特徴とする超音波センサーの製造方法にある。かかる態様によれば、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる超音波センサーを製造できる。
本発明に関連する別の態様は、互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、前記XY平面に沿った基板と、前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備し、前記空間の少なくとも一部は、千鳥状に形成されていることを特徴とする超音波センサーにある。かかる態様によれば、空間が千鳥状に形成されている部分において、該空間の壁厚を確保できる。従って、基板全体が、個々の圧電素子の変位の影響を受けることを抑制でき、超音波センサー素子を高密度に集合させた場合であっても、上記の構造クロストークの発生を防止できる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる。
また、前記圧電素子は、第1電極と、前記第1電極上の圧電体層と、前記圧電体層上の第2電極と、を含んで構成されており、前記第1電極は、前記X軸方向に一列又は複数列毎に駆動可能な個別電極であり、前記第2電極は、前記Y軸方向に延びる列毎に共通な共通電極であり、前記空間の少なくとも一部は、前記X軸方向にピッチがずれて形成されていることが好ましい。かかる態様では、個別電極としての第1電極が延びる方向に、空間のピッチがずれて形成されている。つまり、かかる態様によれば、振動板の第2面側のうち空間に対応する部分に第1電極を配するのが容易となる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる超音波センサーを構成しやすくなる。
また、前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の前記Y軸方向側にある空間は、第1の方向に隔壁を介して並設されており、前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の中心を通過するようにY軸方向に仮想線を引いたとき、前記仮想線は、前記隔壁を通過することが好ましい。かかる態様によれば、空間が千鳥状に形成されている部分において、該空間の壁厚を好適に確保できる。よって、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を確実に維持できる。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、前記XY平面に沿った基板と、前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備する超音波センサーの製造方法であって、前記空間の少なくとも一部を、千鳥状に形成することを特徴とする超音波センサーの製造方法にある。かかる態様によれば、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる超音波センサーを製造できる。
超音波デバイスの構成例を示す断面図。 超音波センサーの構成例を示す分解斜視図。 超音波センサーの構成例を示す斜視図。 超音波センサー素子の空間の配置等を説明する平面図及び断面図。 超音波センサーでの空間の配置等の変形例を説明する平面図。 超音波センサーでの空間の配置等の変形例を説明する平面図。 超音波センサーでの空間の配置等の変形例を説明する平面図。 超音波センサーの製造方法の一例を説明する図。 超音波センサーの製造方法の一例を説明する図。 超音波センサーの製造方法の一例を説明する図。 比較例の構成例を示す斜視図。 試験例の結果を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明は、本発明の一態様を示すものであって、本発明の範囲内で任意に変更可能である。各図において、同じ符号を付したものは、同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。
(実施形態1)
(超音波デバイス)
図1は、超音波センサーを搭載した超音波デバイスの構成例を示す断面図である。図示するように、超音波プローブIは、超音波センサー1と、超音波センサー1に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC基板2)と、装置端末(図示せず)から引き出されたケーブル3と、FPC基板2及びケーブル3を中継ぎする中継基板4と、超音波センサー1、FPC基板2及び中継基板4を保護する筐体5と、筐体5及び超音波センサー1の間に充填された耐水性樹脂6と、等を具備して構成されている。
超音波センサー1からは、超音波が送信される。また、測定対象物から反射された超音波が、超音波センサー1によって受信される。これらの超音波の波形信号に基づき、超音波プローブIの装置端末において、測定対象物に関する情報(位置や形状等)が検出される。
超音波センサー1によれば、後述のように、超音波センサー素子の高密度化を図りつつ、良好な音響特性を維持できる。従って、超音波センサー1を搭載することで、各種特性に優れた超音波デバイスとなる。本発明は、超音波の送信に最適化された送信専用型と、超音波の受信に最適化された受信専用型と、超音波の送信及び受信に最適化された送受信一体型と、等の何れの超音波センサーにも適用できる。超音波センサー1を搭載可能な超音波デバイスは超音波プローブIに限定されない。
(超音波センサー)
(全体構成)
図2は、超音波センサーの構成例を示す分解斜視図である。図3(a)〜(b)は、図2の超音波センサーの構成例を示す拡大図である。このうち、図3(a)は、図2の超音波センサー素子の構成例を示す拡大図であり、図3(b)は、図2の基板の構成例を示す拡大図である。
超音波センサー1は、超音波センサー素子310と、音響整合層13と、レンズ部材20と、包囲板40と、を含んで構成されている。超音波センサー素子310は、基板10に形成された空間12と、振動板50と、圧電素子300と、を含んで構成されている。
互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、X軸及びY軸によって形成される平面をXY平面としたとき、基板10は、XY平面に沿っている。以降、X軸を第1の方向Xと称し、Y軸を第2の方向Yと称し、第1の方向X及び第2の方向Yの何れにも直行するZ軸を第3の方向Zと称する。
基板10には、複数の隔壁11が形成されている。複数の隔壁11により、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って、複数の空間12が区画されている。基板10は、Si単結晶基板を用いることができる。基板10は、前記の例に限定されず、SOI基板やガラス基板等を用いてもよい。
空間12は、千鳥状に形成されている。また、空間12は、第3の方向Zに基板10を貫通するように形成されている。空間12は、第3の方向Zから見たときに正方形状(第1の方向Xと第2の方向Yとの長さの比が1:1)である。空間12は、第3の方向Zから見たときに長方形状(第1の方向Xと第2の方向Yとの長さの比が1:1以外)でもよい。
振動板50は、空間12を塞ぐように基板10上に設けられている。以降、振動板50の基板10側の面を第1面50aと称し、該第1面50aに対向する面を第2面50bと称する。振動板50は、基板10上に形成された弾性膜51と、弾性膜51上に形成された絶縁体層52と、によって構成されている。この場合、弾性膜51によって第1面50aが構成され、絶縁体層52によって第2面50bが構成される。弾性膜51は、二酸化シリコン(SiO)等からなり、絶縁体層52は、酸化ジルコニウム(ZrO)等からなる。弾性膜51は、基板10と別部材でなくてもよい。基板10の一部を薄く加工し、これを弾性膜として使用してもよい。
振動板50の第2面50b側のうち、空間12に対応する部分には、圧電素子300が設けられている。圧電素子300は、第1電極60と、第1電極60上の圧電体層70と、圧電体層70上の第2電極80と、を含んで構成されている。超音波センサー1では、第1電極60が、第1の方向Xに4列毎に駆動可能な個別電極とされ、第2電極80が、第2の方向Yに延びる4列毎に共通な共通電極とされている。駆動回路や配線の都合で、第1電極が共通電極とされ、第2電極が個別電極とされてもよい。
第1電極60及び第2電極80への電気信号の供給によって、圧電体層70が変位する。逆に、圧電体層70の変位によって、第1電極60及び第2電極80から電気信号が得られる。このような圧電素子300の変位に応じて、超音波センサー1から超音波が送受信される。圧電素子300の撓み領域は、空間12によって確保されている。
超音波の送受信に機能するのは、振動板50の第2面50b側のうち、空間12に対応する部分に設けられた圧電素子300である。上記の通り、空間12は千鳥状に形成されているため、超音波センサー1では、超音波の送受信に機能する圧電素子300も、千鳥状に配されている。
一方、圧電素子300よりも第2の方向Y側には、ダミー圧電素子300dmが設けられている。ダミー圧電素子300dmは、第1電極60及び第2電極80の間に介在するダミー圧電体層70dmを具備して構成されている。ダミー圧電素子300dmは、振動板50の第2面50b側のうち隔壁11に対応する部分に設けられており、超音波の送受信に実質的に機能しない。逆に言えば、ダミー圧電素子300dmを配しても、超音波の送受信効率に大きな悪影響は生じない。
ダミー圧電素子300dmが設けられることで、振動板50の第2面50b側のうち隔壁11に対応する部分(振動板50の第2面50b側のうち空間12に対応しない部分)において、第1電極60と第2電極80とが通電してしまうことを防止できる。
このように、超音波センサー1では、空間12に対応する圧電素子300と、隔壁11に対応する(空間12に対応しない)ダミー圧電素子300dmと、が混在している。より具体的には、超音波センサー1では、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って、圧電素子300と、ダミー圧電素子300dmと、が交互に設けられている。
基板10に形成された空間12と、振動板50と、圧電素子300と、を含んで超音波センサー素子310が構成されている。超音波センサー素子310に、音響整合層13、レンズ部材20及び包囲板40が設けられることで、超音波センサー1となる。
音響整合層13は、空間12内に設けられている。音響整合層13を具備することで、圧電素子300及び測定対象物の間で音響インピーダンスが急激に変化することを防止でき、その結果、超音波の伝播効率が低下することを防止できる。音響整合層13は、例えばシリコーン樹脂から構成できるが、前記の例に限定されない。
レンズ部材20は、基板10の振動板50とは反対側に設けられている。ここでは、上記の音響整合層13が、レンズ部材20と基板10との接着機能も有している。レンズ部材20と基板10(隔壁11)との間に音響整合層13を介在させ、超音波センサー1が構成されている。
包囲板40は、振動板50の第2面50b側に設けられている。包囲板40によって、圧電素子300の周囲の領域(圧電素子300の上面及び側面を含む領域)が覆われている。包囲板40によって覆われる圧電素子300の周囲の領域は、空気で満たされていてもよく、樹脂で満たされていてもよい。
超音波センサー1は、振動板50の圧電素子300とは反対側が超音波の通過領域となる型(いわゆるCAV面型)に構成されている。これによれば、外部からの水分が圧電素子300に極めて到達し難い構成を実現できるため、使用時の電気的安全性に優れる超音波センサー1となる。圧電素子300が薄膜である場合、製造時のハンドリング性も向上させることができるため、超音波センサー1の取り扱いが容易となる。
(空間の配置等)
図4(a)〜(b)は、超音波センサー素子の空間の配置等を詳述する平面図及び断面図である。このうち、図4(a)は、超音波センサー素子の基板を第3の方向Zから見た平面図である。図4(b)は、図4(a)のA−A´線断面図である。
空間12は、千鳥状に形成されている。すなわち、第1の方向X又は第2の方向Yに並設されている空間12が、その並設方向とは交わる方向にある空間12との間で、上記の並設方向にピッチがずれるように形成されている。例えば、超音波センサー1では、第1の方向Xに並設されている空間12が、該空間12よりも第2の方向Y側にある空間12との間で、第1の方向Xにピッチがずれるように形成されている。
例えば、第1の方向Xに並設されている空間12の列を、第2の方向Yに沿って順番に、N列、N+1列、N+2列、N+3列・・・と称する(Nは正の整数)。N列目の空間12は、隔壁11を介し、第1の方向Xに沿って並設されている。同様に、N+1列目の空間12N+1は、隔壁11N+1を介し、N+2列目の空間12N+2は、隔壁11N+2を介し、N+3列目の空間12N+3は、隔壁11N+3を介し、第1の方向Xに沿って並設されている。
N+1列目の空間12N+1よりも第2の方向Yの一方側(図4の左側)には、N列目の空間12がある。N+1列目の空間12N+1は、N列目の空間12との間で、第1の方向Xにピッチがずれるように形成されている。また、N+1列目の空間12N+1よりも第2の方向Yの他方側(図4の右側)には、N+2列目の空間12N+2もある。N+1列目の空間12N+1は、N+2列目の空間12N+2との間でも、第1の方向Xにピッチがずれるように形成されている。
同様に、N+3列目の空間12N+3は、N+2列目の空間12N+2との間で、第1の方向Xにピッチがずれるように形成されている。N+3列目の空間12N+3は、N+4列目(図示せず)の空間との間でも、第1の方向Xにピッチがずれるように形成されている。
この場合、例えば、N+1列目の空間12N+1と、N+3列目の空間12N+3と、の間に、N+2列目の空間12N+2を画成する隔壁11N+2が位置する。これにより、N+1列目の空間12N+1と、N+3列目の空間12N+3と、の間の壁厚Cを確保できる。従って、基板10全体が、個々の圧電素子300の変位の影響を受けることを抑制でき、超音波センサー素子310を高密度に集合させた場合であっても、構造クロストークの発生を防止できる。
ここで、N列目の空間12に対し、その空間12の中心を通過するように第2の方向Yに仮想線Lを引く。同様に、N+1列目の空間12N+1に対して仮想線LN+1を引き、N+2列目の空間12N+2に対して仮想線LN+2を引き、N+3列目の空間12N+3に対して仮想線LN+3を引く。この場合、仮想線LN+1が、仮想線L及び仮想線LN+2の少なくとも一方とずれていれば(同一直線状になければ)、上記の千鳥状は満たされる。また、仮想線LN+3が、仮想線LN+2及び仮想線LN+4(図示せず)の少なくとも一方とずれていれば(同一直線状になければ)、上記の千鳥状は満たされる。
一方、第1の方向Xに並設されている空間12が、第2の方向YのM列ごとの周期で第1の方向Xにずらされている場合、仮想線Lと仮想線LN+Mとが同一直線状に位置する(Mは正の整数)。第1の方向Xに並設されている空間12は、第2の方向Yの2列ごと、3列ごと、4列ごと、或いはそれ以上の列ごとの周期で第1の方向Xにずれていてもよい。超音波センサー1では、第1の方向Xに並設されている空間12が、第2の方向Yの2列ごとの周期で第1の方向Xにずれている。つまり、仮想線Lと仮想線LN+2とが同一直線状にあり、仮想線LN+1と仮想線LN+4(図示せず)とが同一直線状にある。空間12のずれ周期が小さければ、その分、空間12の配置が単純化され、ひいては基板10の構成が単純化される。
ここで、仮想線LN+1は、N列目の空間12を画成する隔壁11や、N+2列目の空間12N+2を画成する隔壁11N+2を通過することが好ましい。超音波センサー1では、N+1列目の空間12N+1が、N列目の空間12や、N+2列目の空間12N+2に対し、第1の方向Xに半ピッチずれて形成されている。言い換えれば、仮想線LN+1が、隔壁11や隔壁11N+2を第1の方向に1:1に分割するように位置している。これによれば、N+1列目の空間12N+1と、N+3列目の空間12N+3と、の間の壁厚Cを好適に確保できる。
超音波センサー1では、上記のように、仮想線Lと仮想線LN+2とが同一直線状にある。従って、仮想線LN+1が隔壁11や隔壁11N+2を通過する構成を容易に実現できる。よって、構造クロストークの発生を確実に防止できる。
ただし、空間12が第1の方向Xにずれる程度は限定されない。所定の空間12が第1の方向Xにずれていれば、そのずれ量に応じて、空間12の壁厚Cを確保できる。空間12の配置は種々に変形が可能である。
図5〜図7は、超音波センサーでの空間の配置等の変形例を説明する平面図である。図5(a)に示す基板10Aでは、N+1列目の空間12N+1が第1の方向Xにずれるピッチ程度が小さい。すなわち、仮想線LN+1が、1列目の空間12や、N+2列目の空間12N+2を通過している。とは言え、この場合でも、空間12が千鳥状に形成されている部分において、壁厚Cを確保できる。
図5(b)に示す基板10Bでは、第1の方向Xに並設されている空間12が、第2の方向Yの3列ごとの周期で第1の方向Xにずれている。N+1列目の空間12N+1が、N列目の空間12に対し、第1の方向Xに約1/3ピッチずれて形成されている。そして、N+2列目の空間12N+2が、N列目の空間12に対し、第1の方向Xに約2/3ピッチずれて形成されている。この場合でも、空間12が千鳥状に形成されている部分において、壁厚Cを確保できる。
図6に示す基板10Cでは、N+1列目の空間12N+1の一部が、N列目の空間12と、N+2列目の空間12N+2と、N+3列目の空間12N+3と、に対し、第1の方向Xにずれて形成されている。この場合でも、空間12が千鳥状に形成されている部分において、壁厚Cを確保できる。
図7に示す基板10Dでは、空間12が、第3の方向Zから見たときに長方形(第1の方向Xと第2の方向Yとの長さの比が例えば1:1以外)である。この場合でも、空間12が千鳥状に形成されている部分において、壁厚Cを確保できる。
上記の図4の構成と、上記の図5〜図7の構成とは、互いに組み合わせることができる。上記の図5〜図7の構成同士を互いに組み合わせることもできる。本発明は前記の構成例に限定されない。第2の方向Yに並設されている空間が、該空間よりも第1の方向X側にある空間との間で、第2の方向Yにピッチがずれるように形成されていてもよい。本発明の範囲で、空間12の少なくとも一部が、第1の方向X又は第2の方向Yに千鳥状に形成されていればよい。
(圧電素子等)
圧電素子300は、厚さが約0.2μmの第1電極60と、厚さが約3.0μm以下、好ましくは厚さが約0.5〜1.5μmの圧電体層70と、厚さが約0.05μmの第2電極80と、を含んで構成されている。超音波センサー1では、上記の空間12が千鳥状に形成されていたのに対し、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って、圧電素子300と、ダミー圧電素子300dmと、が交互に設けられている。ダミー圧電体層70dmの構成は、圧電体層70と同一である。ダミー圧電体層70dmの構成を、圧電体層70と異ならせてもよい。
振動板50の第2面50b側のうち、空間12に対応する領域に設けられた圧電素子300の変位に応じて、超音波が送受信される。第1の方向Xをスキャン方向とし、第2の方向Yをスライス方向としたとき、超音波センサー1は、スキャン方向にスキャンしながら、スライス方向に延びる列毎に超音波の送受信を行う。これにより、スライス方向のセンシング情報を、スキャン方向に連続して取得することができる。
本実施形態では、圧電体層70の変位によって、少なくとも振動板50及び第1電極60が変位する。すなわち、本実施形態では、少なくとも振動板50及び第1電極60が、実質的に振動板としての機能を有している。ただし、弾性膜51及び絶縁体層52の何れか一方、又は両方を設けずに、第1電極60のみが振動板として機能するようにしてもよい。基板10上に第1電極60を直接設ける場合には、第1電極60を絶縁性の保護膜等で保護することが好ましい。
図示しないものの、圧電素子300と振動板50との間に他の層が設けられてもよい。例えば、圧電素子300と振動板50との間に、密着性を向上させるための密着層が設けられてもよい。このような密着層は、例えば、酸化チタン(TiO)層、チタン(Ti)層又は窒化シリコン(SiN)層等から構成できる。
圧電素子300は、第3の方向Zから見たとき、空間12の内側の領域にある。すなわち、圧電素子300の第1の方向X及び第2の方向Yは、何れも空間12より短い。ただし、圧電素子300の第1の方向Xが空間12より長い場合や、圧電素子300の第2の方向Yが空間12より長い場合も、本発明に含まれる。
第1電極60や第2電極80の材料は、導電性を有する材料であれば制限されない。第1電極60や第2電極80の材料としては、金属材料、酸化スズ系導電材料、酸化亜鉛系導電材料、酸化物導電材料等が挙げられる。金属材料は、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、金(Au)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、ステンレス鋼等である。酸化スズ系導電材料は、酸化インジウムスズ(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等である。酸化物導電材料は、酸化亜鉛系導電材料、ルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO)、ニッケル酸ランタン(LaNiO)、元素ドープチタン酸ストロンチウム等である。第1電極60や第2電極80の材料は、導電性ポリマー等でもよい。
圧電体層70は、空間12毎にパターニングして構成され、上記の第1電極60及び第1電極60に挟持されている。圧電体層70は、例えばABO型ペロブスカイト構造を有する複合酸化物を含んで構成されている。かかる複合酸化物として、鉛の含有量を抑えた非鉛系材料を用いれば、環境負荷を低減できる。非鉛系材料としては、例えば、カリウム(K)、ナトリウム(Na)及びニオブ(Nb)を含むKNN系の複合酸化物等が挙げられる。
ABOペロブスカイト型構造、すなわち、ABO型構造のAサイトは、酸素が12配位しており、また、Bサイトは酸素が6配位して8面体(オクタヘドロン)をつくっている。KNN系の複合酸化物を用いた例では、AサイトにN、Na、BサイトにNbが位置しており、その組成式は、例えば(K,Na)NbOと表される。
KNN系の複合酸化物には、他の元素が含まれていてもよい。他の元素としては、圧電体層70のAサイトの一部と置換されるリチウム(Li)、ビスマス(Bi)、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、サマリウム(Sm)、セリウム(Ce)や、圧電体層70のBサイトの一部と置換されるマンガン(Mn)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)等が挙げられる。
KNN系の複合酸化物は、鉛を含まないことが好ましいが、他の元素として、Aサイトの一部と置換されるPb(鉛)を含んでいてもよい。他の元素の例は、上記に限定されず、タンタル(Ta)、アンチモン(Sb)、銀(Ag)等も挙げられる。これらの他の元素は、2種以上含まれていてもよい。一般的に、他の元素の量は、主成分となる元素の総量に対して15%以下、好ましくは10%以下である。他の元素を利用することで、各種特性の向上や構成及び機能等の多様化を図ることができる場合がある。他の元素を利用した複合酸化物である場合も、ABOペロブスカイト構造を有するように構成されることが好ましい。
非鉛系材料としては、上記のKNN系の複合酸化物の他、ビスマス(Bi)及び鉄(Fe)を含むBFO系の複合酸化物や、ビスマス(Bi)、バリウム(Ba)、鉄(Fe)及びチタン(Ti)を含むBF−BT系の複合酸化物が挙げられる。BFO系の複合酸化物を用いた例では、AサイトにBi、BサイトにFe、Tiが位置しており、その組成式は、例えばBiFeOと表される。BF−BT系の複合酸化物を用いた例では、AサイトにBi、Ba、BサイトにFe、Tiが位置しており、その組成式は、例えば(Bi,Ba)(Fe,Ti)Oと表される。
BFO系の複合酸化物やBF−BT系の複合酸化物には、他の元素が含まれていてもよい。他の元素の例は、上記の通りである。また、BFO系の複合酸化物やBF−BT系の複合酸化物に、KNN系の複合酸化物を構成する元素が含まれていてもよい。
圧電体層70は、非鉛系材料以外の複合酸化物を主成分として構成されていてもよい。非鉛系材料以外の複合酸化物としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O;PZT)系の複合酸化物が上げられる。これによれば、圧電素子300の変位向上を図りやすくなる。勿論、PZT系の複合酸化物にも、他の元素が含まれていてもよい。他の元素の例は、上記の通りである。
これらのABO型ペロブスカイト構造を有する複合酸化物には、欠損・過剰により化学量論の組成からずれたものや、元素の一部が他の元素に置換されたものも含まれる。すなわち、ペロブスカイト構造を取り得る限りにおいて、格子不整合、酸素欠損等による不可避な組成のずれは勿論、元素の一部置換等も許容される。
(製造方法)
次に、超音波センサー1の製造方法の一例を説明する。図8〜図10は、超音波センサーの製造方法の各工程を示している。各図には、第3の方向Zから見た平面図と、a−a′線断面図と、b−b′線断面図と、がそれぞれ示されている。a−a′線は、第1の方向Xに沿っており、b−b′線は、第2の方向Yに沿っている。
まず、基板用シリコンウェハー110(10)の表面に、熱酸化等によって酸化シリコンからなる弾性膜51を形成する。その後、弾性膜51上にジルコニウムを成膜し、熱酸化等によって酸化ジルコニウムからなる絶縁体層52を形成する。
そして、図8に示すように、絶縁体層52上に、第1電極60をスパッタリング法や蒸着法等で形成し、第1電極60が所定の形状となるようにパターニングする。次いで、図9に示すように、第1電極60及び振動板50上に圧電体層70を積層する。圧電体層70は、例えば金属錯体を溶媒に溶解・分散した溶液を塗布乾燥し、更に高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電材料を得る、CSD(Chemical Solution Deposition)法を用いて形成できる。CSD法に限定されず、例えば、ゾル−ゲル法や、レーザーアブレーション法、スパッタリング法、パルス・レーザー・デポジション法(PLD法)、CVD法、エアロゾル・デポジション法等を用いてもよい。
次に、圧電体層70を圧電素子300毎にパターニングする。次いで、圧電体層70と、第1電極60と、振動板50(振動板50の第2面50b)と、の表面に、第2電極80をスパッタリング法や熱酸化等で形成する。そして、第2電極80をパターニングし、第2の方向Yの列毎に分割させるとともに第1の方向Xの列毎に連続させる。これにより、振動板50の第2面50b上に、第1電極60と、圧電体層70と、第2電極80と、を含む圧電素子300が形成される。
更に、基板用シリコンウェハー110(10)の圧電素子300とは反対側の表面に、レジスト(図示せず)を設け、このレジストを所定形状にパターニングしてマスク膜(図示せず)を形成する。そして、図10に示すように、このマスク膜を介して、基板用シリコンウェハー110(10)をドライエッチングする。これにより、基板10の圧電素子300に対向する領域に空間12を形成する。ドライエッチングは、例えばウェットエッチングに比べ、加工時間を要するものの、シリコン基板の結晶面方位を気にすることなく高い精度で加工ができる。空間12のアスペクト比(第1の方向Xと第2の方向Yとの長さの比)や形状等によっては、KOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチング(ウェットエッチング)が困難となる場合がある。かかる場合でも、ドライエッチングによれば、空間12等を好適に形成できる。勿論、空間12のアスペクト比(第1の方向Xと第2の方向Yとの長さの比)や形状等によっては、上記のウェットエッチングも可能となる。
マスク膜を形成する工程にて、ダミー圧電素子300dmに対向する基板用シリコンウェハー110(10)の表面の一部にも、マスク膜を設ける。これにより、千鳥状に隔壁11が残り、空間12が千鳥状に形成される。
その後は、各部材を順次設けて、図2等に示す超音波センサー1を作製する。すなわち、接着剤により、包囲板40を超音波センサー素子310側に接合する。そして、空間12内に音響整合層13を設け、この音響整合層13を介してレンズ部材20を接合する。音響整合層13及びレンズ部材20を設けた後に、包囲板40を超音波センサー素子310側に接合してもよい。
以下、実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
上記の実施形態に従い超音波センサー1を作製した。N列目の空間12と、N+2列目の空間12N+2と、の間の壁厚C(CAV壁厚)は57μmである。第1電極60は第1の方向Xに4列に延びており、第2電極80は第2の方向Yに4列に延びている。超音波センサー素子310は、1列ごとに29個、すなわち計116個設けられている。
(比較例1)〜(比較例2)
図11(a)〜(b)に示すように、空間12を千鳥状に形成しないで(空間12を格子状に形成して)、超音波センサーを作製した。
比較例1の超音波センサーは、N列目の空間12と、N+2列目の空間12N+2と、の間の壁厚Cは25.5μmである。第1電極60は、第1の方向Xに3列に延びており、第2電極80は、第2の方向Yに3列に延びている。超音波センサー素子310は、1列ごとに44個、すなわち計132個設けられている(従来構成1)。
比較例2の超音波センサーは、N列目の空間12と、N+2列目の空間12N+2と、の間の壁厚Cは9μmである。第1電極60は、第1の方向Xに4列に延びており、第2電極80は、第2の方向Yに4列に延びている。超音波センサー素子310は、1列ごとに59個、すなわち計236個設けられている(従来構成2)。
(変位測定)
実施例1及び比較例1〜2の超音波センサーについて、変位を測定した。変位の測定には、NEOARK社製の光ヘテロダイン微小振動測定装置(MODEL MLD−230D)を用いた。結果を表1及び図12に示す。
Figure 0006536792
表1及び図12の結果から、実施例1では、空間12を千鳥状に形成する分、超音波センサー素子310の数は比較例1〜2に比べて少なくなるものの、その減少分を打ち消すほどに、変位特性の向上を図ることができることが確かめられた。具体的には、比較例1の超音波センサーは、比較例2の超音波センサーに比べて2倍の変位量が得られたが、実施例1の超音波センサーは、その比較例1の超音波センサーの約1.13倍の変位が得られた。これは、実施例1では、構造クロストークを防止できたためである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明した。しかし、本発明の基本的構成は上記の態様に限定されない。例えば、個別電極としての第1電極は、X軸方向に一列毎に駆動可能な電極であってもよい。
また、複数の空間12は、一次元状、すなわち、第1の方向X又は第2の方向Y方向に沿って基板に形成されていてもよい。この場合、空間12が、その並設方向に隣り合う空間12との間で、上記の並設方向に交わる方向にずれるように(同一直線状にいように)形成されていればよい。空間12N+1の中心を通過するように、空間12の並設方向に仮想線LN+1を引いたとき、仮想線LN+1が、仮想線L及び仮想線LN+2の少なくとも一方と異なれば、上記の千鳥状は満たされる。
本発明は、送信専用型、受信専用型、送受信一体型等の何れの超音波センサーにも適用できる。また、本発明の超音波センサーは、種々の超音波デバイスに適用できる。特にCAV面型の超音波センサーは、ACT面型の超音波センサーに比べ、使用時の電気的安全性に優れている。従って、CAV面型の超音波センサーは、安全性等の点からリーク電流を特に嫌う医療用の機器、例えば超音波診断装置、血圧計及び眼圧計にも好適に使用できる。
本発明の超音波センサーは、種々の圧力センサーとして用いることができる。例えば、プリンター等の液体噴射装置において、インクの圧力を検知するセンサーとしても適用できる。また、本発明の超音波センサーの構成は、超音波モーター、圧電トランス、振動式ダスト除去装置、圧力電気変換機、超音波発信機及び加速度センサー等に好適に応用できる。この種の超音波センサーの構成を利用して得られた完成体、例えば、上記の超音波センサーを搭載したロボット等も、超音波デバイスに含まれる。
図面において示す構成要素、すなわち、各部の形状や大きさ、層の厚さ、相対的な位置関係、繰り返し単位等は、本発明を説明する上で誇張して示されている場合がある。また、本明細書の「上」という用語は、構成要素の位置関係が「直上」であることを限定するものではない。例えば、「振動板上の圧電素子」という表現は、振動板と圧電素子との間に、他の構成要素を含むものを除外しない。
I 超音波プローブ、 1 超音波センサー、 2 FPC基板、 3 ケーブル、 4 中継基板、 5 筐体、 6 耐水性樹脂、 10,10A〜10D 基板、 11 隔壁、 12 空間、 13 音響整合層、 20 レンズ部材、 40 包囲板、 50 振動板、 50a 第1面、 50b 第2面、 51 弾性膜、 52 絶縁体層、 60 第1電極、 70 圧電体層、 70dm ダミー圧電体層、 80 第2電極、 300 圧電素子、 300dm ダミー圧電素子、 310 超音波センサー素子

Claims (3)

  1. 互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、
    前記XY平面に沿った基板と、
    前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、
    前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、
    前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備し、
    前記空間の少なくとも一部は、千鳥状に形成されており、
    前記圧電素子は、第1電極と、前記第1電極上の圧電体層と、前記圧電体層上の第2電極と、を含んで構成されており、
    前記第1電極は、前記X軸方向に一列又は複数列毎に駆動可能な個別電極であり、
    前記第2電極は、前記Y軸方向に延びる列毎に共通な共通電極であり、
    前記空間の少なくとも一部は、前記X軸方向にピッチがずれて形成され、
    前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の前記Y軸方向側にある空間は、第1の方向に隔壁を介して並設されており、
    前記振動板の前記第2面側のうち前記隔壁に対応する部分には、前記第1電極及び前記第2電極の間に介在するダミー圧電体層が設けられていることいること
    を特徴とする超音波センサー。
  2. 前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の前記Y軸方向側にある空間は、第1の方向に隔壁を介して並設されており、
    前記X軸方向にピッチがずれて形成されている前記空間の中心を通過するようにY軸方向に仮想線を引いたとき、
    前記仮想線は、前記隔壁を通過すること
    を特徴とする請求項に記載の超音波センサー。
  3. 互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とし、前記X軸及び前記Y軸によって形成される平面をXY平面としたとき、
    前記XY平面に沿った基板と、
    前記X軸方向及び前記Y軸方向の少なくとも一方の方向に沿って前記基板に形成された複数の空間と、
    前記空間を塞ぐように前記基板上に設けられ、前記基板側の第1面と該第1面に対向する第2面とを有する振動板と、
    前記振動板の前記第2面側のうち空間に対応する部分に設けられ、超音波を発信及び/又は受信する圧電素子と、を具備し、
    前記圧電素子は、第1電極と、前記第1電極上の圧電体層と、前記圧電体層上の第2電極と、を含んで構成されており、
    前記第1電極は、前記X軸方向に一列又は複数列毎に駆動可能な個別電極であり、
    前記第2電極は、前記Y軸方向に延びる列毎に共通な共通電極である超音波センサーの製造方法であって、
    前記空間の少なくとも一部を、千鳥状に形成し、
    前記空間の少なくとも一部は、前記X軸方向にピッチをずらして形成し、
    前記X軸方向にピッチをずらして形成した前記空間の前記Y軸方向側にある空間を、第1の方向に隔壁を介して並設し、
    前記振動板の前記第2面側のうち前記隔壁に対応する部分には、前記第1電極及び前記第2電極の間に介在するダミー圧電体層を設けること
    を特徴とする超音波センサーの製造方法。
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