JP6535988B2 - トナー、画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、静電式複写機、レーザービームプリンタなどの、いわゆる電子写真法を用いた画像形成に用いられる静電荷現像用トナー(以下、「トナー」ともいう)、並びに、前記トナーを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジに関する。
従来より、電子写真装置、静電記録装置等において、電気的潜像又は磁気的潜像は、トナーによって顕像化されている。例えば、電子写真法では、感光体上に静電荷像潜像を形成し、次いで、該静電荷像潜像をトナーを用いて現像して、トナー画像を形成している。トナー画像は、通常、紙等の転写材上に転写され、次いで、加熱等の方法で定着させている。
近年、トナーの低温定着化が求められている。これは、定着に要するエネルギーを少なくすることによる省エネルギー化はもとより、画像形成装置の高速化、高画質化の要求にも起因しており、画像形成装置の使用目的が多様化していることも相まって、要求が高まっている。
単にトナーを低温定着化させるためには、トナーの軟化温度を低いものにすればよい。しかし、軟化温度を低くするとガラス転移温度も低下し、耐熱保存性が悪化する。また、画像品質に問題の発生しない定着可能な温度の下限(定着下限温度)の低下と共に定着可能な温度の上限(定着上限温度)も低下してしまうため、耐ホットオフセット性も損ねてしまう。そのため、樹脂そのものの熱特性をコントロールするだけでは、低温定着性、耐熱保存性、耐ホットオフセット性の全てを満足させることは難しく、低温定着性、耐熱保存性、耐ホットオフセット性の三者を両立させ、長期的にも高品質な画像を形成することができるトナーの提供が望まれている。
低温定着性、耐熱保存性、及び耐ホットオフセット性を満足させることを目的として、例えば、結晶性ポリエステルと非晶性ポリエステルと無機核剤とを含有するトナーが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、結着樹脂を含有するトナーにおいて、トナーのTHF可溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が、1,000〜10,000の間に少なくとも一つのピークを有し、該分布の半値幅が分子量15,000以下であるトナーが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーにおいて、トナーのTHF可溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、該分布の半値幅が分子量15,000以下であるトナーが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、炭酸カルシウムを含有するトナーとして、含有量が0.01〜20wt%のトナーが開示されている(例えば、特許文献4,5参照)。しかしながら、特定の分子量分布との組み合わせにより、低温定着性、耐熱保存性、及び耐ホットオフセット性を満足させることについての記載はされておらず、炭酸カルシウムによる弾性増大効果については、記載されていない。
ところで、高品質を求めるあまり、製造コストが高くなるようでは実用上問題となる。低コストでありながら、良好な品質が保障されていること、つまり低コスト、及び高品質の両方を満足したトナーの提供、これが実用上望まれている。
しかし、上記開示された方法では、経済面、並びに低温定着性、耐熱保存性、及び耐ホットオフセット性の全てを満足する品質面の両立という実用的観点からは満足のいくものとはいえず、改良の余地があった。
本発明は、上記従来技術を鑑みてなされたものであり、すなわち、本発明の第一の課題は、低温定着性と耐ホットオフセット性と耐熱保存性に優れたトナーを提供することである。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、本発明のトナーは、少なくとも、結着樹脂、及び炭酸カルシウムを含有するトナーであって、
前記トナーのTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が8,000〜30,000であり、
前記炭酸カルシウムの前記トナーに対する含有量が、5質量%〜35質量%であることを特徴とする。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、本発明の第一の課題である、低温定着性と耐ホットオフセット性と耐熱保存性に優れたトナーを提供することができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。 図3は、本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。 図4は、図3の部分拡大図である。 図5は、本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
(トナー)
本発明は、低温定着性と耐ホットオフセット性と耐熱保存性に優れたトナーを提供することを第一の課題としており、また、さらなる低温定着性の実現、及び帯電性に優れたトナーを提供することを第二の課題としている。以下に記載する本発明のトナーは、これら第一の課題、及び第二の課題を満足するトナーとなる。
本発明のトナーは、少なくとも、結着樹脂、及び炭酸カルシウムを含有し、更に必要に応じて、着色剤、離型剤、さらにその他の成分を含有する。
その他の成分として、帯電性などを補助するため帯電制御剤などを含有させてもよい。
本発明者らは、トナーの分子量分布をシャープ化することによって、トナーの低温定着性を向上させることに有用であるという技術的思想に基づき、トナーのTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が、8,000〜30,000であることによって、優れた低温定着性を実現できることを見出した。
メインピークが1,000未満の場合は、ホットオフセット性、耐熱保存性が悪化し、メインピークが10,000を超える場合は、低温定着性が悪化し、半値幅が8,000未満の場合は、ホットオフセット性が悪化し、半値幅が30,000を超える場合は、低温定着性が悪化する。
前記メインピークの半値幅は、8,000〜20,000であるとより好ましい。
本発明でメインピークとは、測定結果のうち最も強度の高いピークのことをいう。
ここで、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)は次のようにして測定される。
[分子量分布の測定]
40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05質量%〜0.6質量%に調製したトナー又は樹脂のTHF試料溶液を50μL〜200μL注入して測定する。
試料の分子量測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.あるいは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10、2.1×10、4×10、1.75×10、5.1×10、1.1×10、3.9×10、8.6×10、2×10、4.48×10のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
前記トナーの粒径としては、体積平均粒径が3μm〜15μmが好ましい。
3μmより小さいと現像工程におけるクリーニング性、転写工程における転写効率に支障をきたし、画像品質が低下することがある。15μmより大きいと、画像品質が低下することがある。
ここで、トナーの体積平均粒径の測定は、種々の方法によって測定可能であるが、例えば、米国コールター・エレクトロニクス社製のコールターカウンターTAIIを用いて行うことができる。
<結着樹脂>
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、THF可溶分により求められたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によるトナーの分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が、8,000〜30,000を示すようにするものであれば、従来公知の材料を適宜使用することができるが、以下に示す樹脂(A)、樹脂(B)、及び複合樹脂(C)の組み合わせがより好ましい。
<<樹脂(A)>>
本発明に用いる樹脂(A)としては、特に制限はなく、以下に示す樹脂(B)や複合樹脂(C)と組み合わせて得られた結着樹脂を有するトナーが、上記所望の範囲の分子量分布を示すよう配合されるものであれば、公知の材料から適宜選択することができる。
前記樹脂(A)は、良好な耐ホットオフセット性を示すのに有効に働く。
前記樹脂(A)が多すぎると低温定着性が悪くなり、少なすぎると耐ホットオフセット性を満足しないため、他の結着樹脂とのバランスを考慮しつつ前記樹脂(A)を配合するとよい。
前記樹脂(A)は、以下に記載する樹脂(B)よりも軟化温度(T1/2)が高いものであることが好ましい。樹脂(A)が示す軟化温度(T1/2)としては、120℃〜180℃の範囲であると好ましい。
ここで、樹脂の軟化温度(T1/2)は、以下のようにして測定する。
[軟化温度(T1/2)の測定]
樹脂の軟化温度(T1/2)は、高架式フローテスターCFT−500(島津製作所製)を用い、ダイス穴径1mm、加圧20kg/cm、昇温速度6℃/minの条件下で1cmの試料を溶融流出させたときの流出開始点から流出終了点までの1/2に相当する温度により測定される。
<<樹脂(B)>>
前記樹脂(B)としては、特に制限はなく、THF可溶分により求められたGPCによるトナーの分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が、8,000〜30,000を示すようにするものであれば、適宜選択することができるが、前記樹脂(B)が、THF可溶分により求められたGPCによる分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が、8,000〜30,000を示すものであることが好ましい。また、前記メインピークの半値幅が、8,000〜20,000であるとより好ましい。
前記樹脂(B)は、良好な定着性を示すのに有効に働く。
メインピークが1,000未満の場合は、ホットオフセット性、耐熱保存性が悪化し、メインピークが10,000を超える場合は、低温定着性が悪化し、半値幅が8,000未満の場合は、ホットオフセット性が悪化し、半値幅が30,000を超える場合は、低温定着性が悪化する。
樹脂(A)、樹脂(B)、複合樹脂(C)を組み合わせた処方でトナーを製造すると、樹脂(B)の割合を高めた場合が最もバランスがよく、複合樹脂(C)による定着下限への悪影響が顕在化せず、それぞれの樹脂の機能が有効に発揮され、低温定着性、耐熱保存性、耐ホットオフセット性が良好になる。但し、前記樹脂(B)が多すぎると耐熱保存時に樹脂が染み出し耐熱保存性が悪くなる。
前記樹脂(B)は、前記樹脂(A)よりも軟化温度(T1/2)が10℃以上低いとより好ましい。樹脂(B)が示す軟化温度(T1/2)としては、70℃〜120℃の範囲であると好ましい。
本発明において、樹脂(B)には、低温定着性、つまり定着下限に寄与する機能、樹脂(A)には、耐ホットオフセット性、つまり定着上限に寄与する機能というように、樹脂(A)と樹脂(B)で役割を分け、機能分離をさせている。
その機能が発揮できるような組み合わせであれば、樹脂(A)、樹脂(B)としては、従来公知の材料を用いることができる。
例えば、スチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン/酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン/エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂などが挙げられる。
前記スチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)としては、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、スチレン/クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
これらの樹脂の製造法としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合が利用できる。
これらの樹脂は、単独使用に限らず、二種以上併用することも可能である。
本発明に用いられる樹脂(A)及び樹脂(B)は、低温定着性の観点からポリエステル樹脂であるのがより好ましい。前記ポリエステル樹脂としては、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分との縮重合によって通常得られるものが使用可能である。
前記アルコール成分としては、例えば、グリコール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA等のエチル化ビスフェノール類、その他二価のアルコール単量体、三価以上の多価アルコール単量体などが挙げる。
前記グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコールなどが挙げられる。
また、前記カルボン酸成分としては、例えば、二価の有機酸単量体、三価以上の多価カルボン酸単量体などが挙げられる。
前記二価の有機酸単量体としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、マロン酸などが挙げられる。
前記三価以上の多価カルボン酸単量体としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸などが挙げられる。
特に、ポリエステル樹脂としては、耐熱保存性の関係から、ガラス転移点Tgが55℃以上のものが好ましく、さらに60℃以上のものがより好ましい。
本発明におけるDSC測定(吸熱ピークやガラス転移点Tg)は、示差走査熱量計(「DSC−60」;島津製作所製)を用い、10℃/分で20〜150℃まで昇温して測定する。
<<複合樹脂(C)>>
前記複合樹脂(C)は、縮重合系モノマーと付加重合系モノマーとが化学的に結合した樹脂(ハイブリッド樹脂と称することもある)である。
即ち、前記複合樹脂(C)は、縮重合系ユニットと、付加重合系ユニットとを有している。
前記複合樹脂(C)は、原料となる縮重合系モノマーと付加重合系モノマーを含む混合物を、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反応を同時に並行反応して行うか、縮重合反応と付加重合反応、又は付加重合反応と縮重合反応を順次行うことによって得ることができる。
前記複合樹脂(C)における縮重合系モノマーとしては、ポリエステル樹脂ユニットを形成する多価アルコール成分と多価カルボン酸成分、ポリアミド樹脂ユニットもしくはポリエステル−ポリアミド樹脂ユニットを形成する多価カルボン酸成分とアミン成分もしくはアミノ酸成分が挙げられる。
前記多価アルコール成分のうち2価のアルコール成分としては、例えば、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素添加ビスフェノールA、環状エーテルが重合して得られるジオールなどが挙げられる。
前記環状エーテルが重合して得られるジオールとしては、ビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオールが挙げられる。
前記多価アルコール成分のうち3価以上の多価アルコール成分としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼンなどが挙げられる。
これらの中でも、水素添加ビスフェノールA、又はビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオール等のビスフェノールA骨格を有するアルコール成分は、樹脂に耐熱保存性や機械的強度を付与するので好適に用いることができる。
前記多価カルボン酸成分としては、例えば、べンゼンジカルボン酸類又はその無水物、アルキルジカルボン酸類又はその無水物、不飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸無水物などが挙げられる。
前記べンゼンジカルボン酸類又はその無水物としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられる。
前記アルキルジカルボン酸類又はその無水物としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸としては、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸無水物としては、マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物などが挙げられる。
また、前記多価カルボン酸成分のうち3価以上の多価カルボン酸成分としては、例えばトリメット酸、ピロメット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、又はこれらの無水物、部分低級アルキルエステルなどが挙げられる。
これらの中でも、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等の芳香族多価カルボン酸化合物が、樹脂の耐熱保存性、機械的強度の観点から好適に用いられる。
前記アミン成分もしくはアミノ酸成分としては、例えば、ジアミン(D1)、3価以上のポリアミン(D2)、アミノアルコール(D3)、アミノメルカプタン(D4)、アミノ酸(D5)、(D1)〜(D5)のアミノ基をブロックしたもの(D6)などが挙げられる。
前記ジアミン(D1)としては、例えば、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等)、脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン等)、脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等)などが挙げられる。
前記3価以上のポリアミン(D2)としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。
前記アミノアルコール(D3)としては、例えば、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。
前記アミノメルカプタン(D4)としては、例えば、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。
前記アミノ酸(D5)としては、例えば、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸、ε−カプロラクタムなどが挙げられる。
前記(D1)〜(D5)のアミノ基をブロックしたもの(D6)としては、前記(D1)〜(D5)のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。
前記複合樹脂(C)中における縮重合系モノマー成分のモル比率は、5モル%〜40モル%であることが好ましく、10モル%〜25モル%がより好ましい。
前記モル比率が、5モル%未満であると、ポリエステル系樹脂との分散性が悪化することがあり、40モル%を超えると、離型剤の分散が悪化する傾向が現れることがある。
また、縮重合反応を行う際にはエステル化触媒等を使用してもよく、周知慣用の触媒を全て用いることが可能である。
前記複合樹脂(C)における付加重合系モノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ビニル系モノマーが好ましい。
前記ビニル系モノマーとしては、例えば、スチレン系ビニルモノマー、アクリル酸系ビニルモノマー、メタクリル酸系ビニルモノマー、その他のビニルモノマー又は共重合体を形成する他のモノマーなどが挙げられる。
前記スチレン系ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−アミルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−4−ジクロロスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン等のスチレン系ビニルモノマーが挙げられる。
前記アクリル酸系ビニルモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ドデシル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸系ビニルモノマーが挙げられる。
前記メタクリル酸系ビニルモノマーとしては、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸n−ドデシル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸系ビニルモノマーが挙げられる。
前記その他のビニルモノマー又は共重合体を形成する他のモノマーとしては、例えば、モノオレフイン類、ポリエン類、ハロゲン化ビニル類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、ビニルケトン類、N−ビニル化合物、ビニルナフタリン類、アクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体、不飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸無水物、不飽和二塩基酸のモノエステル、不飽和二塩基酸エステル、α,β−不飽和酸、α,β−不飽和酸無水物、カルボキシル基を有するモノマー、アクリル酸又はメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類、ヒドロキシ基を有するモノマーなどが挙げられる。
前記モノオレフイン類としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどが挙げられる。
前記ポリエン類としては、例えば、ブタジエン、イソプレンが挙げられる。
前記ハロゲン化ビニル類としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニルデン、臭化ビニル、フッ化ビニルなどが挙げられる。
前記ビニルエステル類としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが挙げられる。
前記ビニルエーテル類としては、例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどが挙げられる。
前記ビニルケトン類としては、例えば、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどが挙げられる。
前記N−ビニル化合物としては、例えば、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。
前記アクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸としては、例えば、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸無水物としては、例えば、マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物などが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸のモノエステルとしては、例えば、マレイン酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸モノブチルエステル、シトラコン酸モノメチルエステル、シトラコン酸モノエチルエステル、シトラコン酸モノブチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、アルケニルコハク酸モノメチルエステル、フマル酸モノメチルエステル、メサコン酸モノメチルエステルなどが挙げられる。
前記不飽和二塩基酸エステルとしては、例えば、ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸などが挙げられる。
前記α,β−不飽和酸としては、例えば、クロトン酸、ケイヒ酸などが挙げられる。
前記α,β−不飽和酸無水物としては、例えば、クロトン酸無水物、ケイヒ酸無水物などが挙げられる。
前記カルボキシル基を有するモノマーとしては、例えば、前記α,β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物、アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、これらの酸無水物又はこれらのモノエステルなどが挙げられる。
前記アクリル酸又はメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
前記ヒドロキシ基を有するモノマーとしては、例えば、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルへキシル)スチレンなどが挙げられる。
これらの中でも、スチレン、アクリル酸、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等がより好ましく、少なくともスチレンとアクリル酸を含む組合せで用いると、離型剤の分散性が極めて良好であるので特に好ましい。
更に必要に応じて付加重合系モノマーの架橋剤を添加することができる。
前記架橋剤としては、例えば、芳香族ジビニル化合物、アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、ポリエステル型ジアクリレート類などが挙げられる。
前記芳香族ジビニル化合物としては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどが挙げられる。
前記アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類としては、例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6へキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、これらの化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの、などが挙げられる。
前記エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類としては、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、これらの化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの、などが挙げられる。
その他、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物、ジメタクリレート化合物も挙げられる。
前記ポリエステル型ジアクリレート類として、例えば、商品名MANDA(日本化薬株式会社製)が挙げられる。
多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、及びこれらの化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテートなどが挙げられる。
前記架橋剤の添加量は、使用される付加重合系モノマー100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部が好ましく、0.03質量部〜5質量部がより好ましい。
付加重合系モノマーを重合させる際に用いられる重合開始剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アゾ系重合開始剤、過酸化物系重合開始剤などが挙げられる。
前記アゾ系重合開始剤としては、例えば、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などが挙げられる。
前記過酸化物系重合開始剤としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、n−ブチル−4,4−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)バレレートなどが挙げられる。
これらは、樹脂の分子量及び分子量分布を調節する目的で二種類以上を混合して用いることが可能である。
前記重合開始剤の添加量は、使用される付加重合系モノマー100質量部に対して、0.01質量部〜15質量部が好ましく、0.1質量部〜10質量部がより好ましい。
前記縮重合系ユニットと、前記付加重合系ユニットとを化学的に結合するには、例えば、縮重合と付加重合のいずれでも反応可能なモノマー(両反応性モノマー)を用いる。
このような両反応性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸又はその無水物、ヒドロキシ基を有するビニル系モノマーなどが挙げられる。
前記両反応性モノマーの添加量は、使用される付加重合系モノマー100質量部に対して、1質量部〜25質量部が好ましく、2質量部〜20質量部がより好ましい。
前記複合樹脂(C)は、同一反応容器内であれば、縮重合反応と付加重合反応の両反応の進行及び/又は完了を同時に行う他、それぞれの反応温度、時間を選択して、独立に反応の進行を完了することができる。
例えば、反応容器中に縮重合系モノマーの混合物中に、付加重合系モノマー及び重合開始剤からなる混合物を滴下してあらかじめ混合し、最初にラジカル重合反応により付加重合を完了させ、次いで反応温度を上昇させることにより縮重合を行う方法がある。
このように、反応容器中で独立した二つの反応を進行させることにより、二種の樹脂ユニットを効果的に分散、結合させることが可能である。
複合樹脂(C)が、ポリエステル系の縮重合系ユニットとビニル系の付加重合系ユニットを有する複合樹脂であることが好ましく、複合樹脂(C)の機能をより効果的に発揮することができる。
前記複合樹脂(C)の軟化温度(T1/2)としては、90℃〜130℃が好ましく、100℃〜120℃がより好ましい。
前記軟化温度(T1/2)が、90℃より低い場合は、耐熱保存性、耐ホットオフセット性が悪化することがあり、130℃より高い場合は、低温定着性を悪化させることがある。
前記複合樹脂(C)のガラス転移温度は、定着性、保存性及び耐久性の観点から、45℃〜80℃が好ましく、50℃〜70℃がより好ましく、53℃〜65℃が特に好ましい。
前記複合樹脂(C)の酸価は、帯電性と環境安定性の観点から、5mgKOH/g〜80mgKOH/gが好ましく、15mgKOH/g〜40mgKOH/gがより好ましい。
トナーにおける前記樹脂(A)の含有量は、20質量%〜80質量%が好ましく、前記樹脂(B)の含有量は、80質量%〜20質量%が好ましく、前記複合樹脂(C)の含有量は、1質量%〜10質量%が好ましい。
本発明において、所望のメインピーク、半値幅を持つトナーを得るためには、例えば、樹脂(B)において、様々なメインピーク、半値幅をもつ、樹脂(B)を使用する。例えば、メインピーク、半値幅が高分子量のトナーを製造したい場合は、メインピーク、半値幅が高分子量である樹脂(B)を用いることが好ましい。
<炭酸カルシウム>
前記炭酸カルシウムの前記トナーに対する含有量は、5質量%〜35質量%である。
本願発明者等は、炭酸カルシウムを含有させると、炭酸カルシウムの内部凝集力により、耐ホットオフセット性、耐熱保存性が実現できることを見出した。
炭酸カルシウムのトナーに対する含有量が5質量%未満だと、炭酸カルシウムによる凝集力の効果が小さく、耐ホットオフセット性、耐熱保存性が悪くなってしまう。また、炭酸カルシウムのトナーに対する含有量が35質量%を超えると、内部凝集力が大きくなりすぎて、低温定着性が悪化する。
前記炭酸カルシウムの前記トナーに対する含有量は、10質量%〜30質量%であるとより好ましい。
トナーを、EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりC、O、及びCaの各元素の含有量を測定し、これらの総和に対するCaの含有量の割合を検出することにより、トナー表面に存在する炭酸カルシウムの割合を確認することができる。EDSによりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、1質量%〜60質量%、より好ましくは5質量%〜30質量%であるとよい。このような割合でCaがトナー表面に存在していると、定着下限に対するトナー同士の接着効果、帯電性の効果を両立させることができるため、好ましい。
本発明において、トナーの表面とは、トナー最表面からおよそ1μm程度の深さまでの領域をいい、EDSによる測定では、トナー最表面から1μm程度の深さ領域に存在する炭酸カルシウムに由来するCaを検出している。尚、炭酸カルシウムは、EDSによる測定結果が、上記所望のCa割合を示すよう、トナー表面に存在していればよく、トナーに内在している場合、炭酸カルシウムの一部がトナーから表出している場合のいずれの態様も含む。
EDSによるCaの含有量を本件発明で規定している範囲とするためには、次のような処方面や工程面での工夫を選択的に行うことにより達成できる。
−処方面−
例えば、炭酸カルシウムの粒径を0.1μm〜10μmとする。これにより、トナーの表出を防止できる。
例えば、樹脂の種類を選ぶ。ポリエステルを活用する。極性が炭酸カルシウムと結びつき易い為、樹脂と炭酸カルシウムの結着性向上につながる。
例えば、ワックスによる濡れ性を向上させる。ワックスを1質量%〜10質量%(好ましくは2質量%〜5質量%)炭酸カルシウム間に染込むことで分散性、樹脂への濡れ性を向上させる。
例えば、微粉(トナー製造時に発生する3μm以下程度のものをいう)を0質量%〜30質量%活用する。微粉は他の粒子と比べ比表面積が大きい為、炭酸カルシウムを覆い分散性、樹脂への濡れ性を向上させる。
−工程面−
例えば、炭酸カルシウムの表面処理を行い、分散と濡れ性を向上させる。
アミノシラン、チタネートシラン、脂肪酸等を利用する。樹脂との臨界表面張力を近づけることで分散性と濡れ性を向上させる。
例えば、事前に炭酸カルシウムの粒度分布を調整する。事前に炭酸カルシウムの分布を調整することで、分散不良による凝集の発生を防ぐ。
例えば、事前に炭酸カルシウムを解砕することで、初期の凝集を防止する。
事前解砕を実施することで、初期凝集を防止し粉砕時に凝集体が破断面になることを防ぐ。
例えば、高温混練での濡れ性を向上させる。120℃〜180℃(好ましくは120℃〜150℃)の範囲で混練する。樹脂を柔らかくし、炭酸カルシウムとの濡れ性向上(アンカー効果)によって改善する。
例えば、メテオレインボーによるトナー溶融による埋め込みをする。高温下でトナーの樹脂成分を溶融させ、表出している炭酸カルシウムを包み込む。
例えば、ハイブリダイゼーションによる、樹脂の叩きつけにより埋め込む。
樹脂とトナーを混ぜ合わせ、トナー表面に樹脂を叩きつけて炭酸カルシウムを埋め込む。
結着樹脂の効果及び副作用は、トナー表面の炭酸カルシウムの存在量が大きく寄与するため、結着樹脂との処方量、炭酸カルシウムの分散度を調整し、トナー表面の炭酸カルシウムの存在割合を最適化することで、低温定着性を確保しつつ耐熱保存性を非常に良好に保つことができる。
そして、本発明では、前記樹脂(A)、前記樹脂(B)、前記複合樹脂(C)、前記炭酸カルシウムのそれぞれのバランスを考慮し、それぞれの特徴を活かし、配合量、分散度を調整し、上記要件を規定したことで、低温定着性、耐熱保存性、及び耐ホットオフセット性の全てに優れたトナーを提供することができた。
EDSによるトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量の測定は以下のように行う。
[EDSによるCaの含有量の測定]
コーティング装置は、OPC80AJ(Filgen株式会社製)を用い、測定装置は、MWRIN(Carl Zeiss社製)を用いる。
各種パラメータを以下のように設定する。
加速電圧: 10kV
(検出用電子を照射機内で加速させる電圧)
作動距離: 14.05mm
(照射機からサンプルまでの距離)
ライブタイムリミット: 100sec
(測定時間。長い程検出精度が良くなる。)
時定数: 30
(検出時間。EDSの検出感度に影響。)
デッドタイム: 20〜30
(入射時間の内、検出されない時間の割合。)
照射電流: 170pA
(電極から電子を飛ばす際に導入する電流)
(マッピングの)分解能: 256×192
(マッピングの)フレーム時間: 最速
(マッピングの)フレーム数: 10,000以上
(イメージングタブの)分解能: 512×384
(イメージングタブの)フレーム時間: 5.0
(イメージングタブの)フレーム数: 1
以下の手順で行う。
1)カーボンテープにトナーを約10mg貼り付ける。
2)テープ上のトナーをチャンバー内でOsコーティングする。
3)各種パラメーターを設定する。
4)測定する。(C、O、Caの各元素の含有量を測定し、これらの総和に対するCaの含有量の割合(質量%)を検出する)。
5)10回繰り返して測定した際の平均値をCaの含有量(質量%)とする。
前記炭酸カルシウムの粒子の大きさは、大きすぎるとトナー粒子に添加できず、小さすぎると凝集塊が生じ易いという点から、0.1μm〜10μmが好ましい。
<着色剤>
前記着色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染顔料などが挙げられる。これらは、単独でもあるいは混合して使用してもよい。また、ブラックトナーとしてもフルカラートナーとしても使用できる。
特に、カーボンブラックは良好な黒色着色力を持つ。
これらの着色剤の含有量は、トナー樹脂成分に対して、1質量%〜30質量%が好ましく、3質量%〜20質量%がより好ましい。
<離型剤>
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、従来公知のものが使用できる。例えば、低分子量ポリオレフィンワックス、合成炭化水素系ワックス、天然ワックス類、石油ワックス類、高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド、合成エステルワックス等、及びこれらの各種変性ワックスなどが挙げられる。
前記低分子量ポリオレフィンワックスとしては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどが挙げられる。
前記合成炭化水素系ワックスとしては、例えば、フィッシャー・トロプシュワックスなどが挙げられる。
前記天然ワックス類としては、例えば、蜜ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックスなどが挙げられる。
前記石油ワックス類としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などが挙げられる。
これら離型剤の中でも、カルナウバワックス及びその変性ワックスや、ポリエチレンワックス、合成エステル系ワックスが好適に用いられる。特にカルナウバワックスは、ポリエステル樹脂やポリオール樹脂に対して適度に微分散し、耐ホットオフセット性と転写性・耐久性ともに優れたトナーとすることが容易なため非常に好適である。
これら離型剤は、1種又は2種以上を併用して用いることができる。
また、これらの離型剤の使用量は、トナーに対して2質量%〜15質量%が好ましい。2質量%未満ではホットオフセット防止効果が不十分であり、15質量%を超えると転写性、耐久性が低下する。
離型剤の融点は、70℃〜150℃であることが好ましい。70℃より低いとトナーの耐熱保存性が低下することがある。150℃より高いと離型性が十分に果たせないことがある。
<その他の成分>
<<帯電制御剤>>
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知のものが使用できる。例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、四級アンモニウム塩(フッ素変性四級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩、カリックスアレーンなどが挙げられる。より具体的には、ニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、E−108、E−304(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415、TN−105(3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−2−ヒドロキシベンゾエート塩基性酸化ジルコニウム錯塩・水和物(原材料)ジルコニウム化合物サルチル酸誘導体)(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物などが挙げられる。
<トナーの製造方法>
本発明のトナーは、例えば、粉砕法で製造される。なお、粉砕法は周知慣用の方法を用いることができる。また、製造工程に少なくとも溶融混練工程を含む、所謂粉砕法を用いて製造された粉砕トナーであると好ましい。
粉砕法は、樹脂(A)、樹脂(B)、複合樹脂(C)、炭酸カルシウムを少なくとも含有し、必要に応じて着色剤及び離型剤、並びに帯電制御剤等のその他の材料を含むトナー材料を乾式混合し、混練機にて溶融混練し、粉砕して粉砕トナーを得る方法である。
まず溶融混練工程では、トナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸の連続混練機、二軸の連続混練機、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。具体的な例としては、神戸製鋼所社製KTK型二軸押出機、東芝機械社製TEM型押出機、ケイシーケイ社製二軸押出機、池貝鉄工所社製PCM型二軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用いられる。
溶融混練は、結着樹脂(バインダー樹脂)の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は結着樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
粉砕工程では、前記混練で得られた混練物を粉砕する。この粉砕においては、まず、混練物を粗粉砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際ジェット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、ジェット気流中で粒子同士を衝突させて粉砕したり、機械的に回転するローターとステーターの狭いギャップで粉砕する方式が好ましく用いられる。
分級工程では、前記粉砕工程にて得られた粉砕物を分級し、所定粒径の粒子に調整する。分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中にて分級し、所定の粒径のトナー(トナー母体粒子)を製造する。
(画像形成装置、及び画像形成方法)
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の手段を有する。
本発明に関する画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記画像形成方法は、前記画像形成装置により好適に行うことができ、前記静電潜像形成工程は、前記静電潜像形成手段により好適に行うことができ、前記現像工程は、前記現像手段により好適に行うことができ、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
<静電潜像担持体>
前記静電潜像担持体の材質、構造、大きさとしては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、その材質としては、例えば、アモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコンが好ましい。
前記アモルファスシリコン感光体としては、例えば、支持体を50℃〜400℃に加熱し、該支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD(化学気相成長、Chemical Vapor Deposition)法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層を有する感光体を用いることができる。これらの中でも、プラズマCVD法、即ち、原料ガスを直流又は高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適である。
前記静電潜像担持体の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、円筒状が好ましい。前記円筒状の前記静電潜像担持体の外径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3mm〜100mmが好ましく5mm〜50mmがより好ましく、10mm〜30mmが特に好ましい。
<静電潜像形成手段及び静電潜像形成工程>
前記静電潜像形成手段としては、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光部材とを少なくとも有する手段などが挙げられる。
前記静電潜像形成工程としては、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記静電潜像担持体の表面を帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、前記静電潜像形成手段を用いて行うことができる。
<<帯電部材及び帯電>>
前記帯電部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器などが挙げられる。
前記帯電は、例えば、前記帯電部材を用いて前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。
前記帯電部材の形状としては、ローラの他にも、磁気ブラシ、ファーブラシ等どのような形態をとってもよく、前記画像形成装置の仕様や形態にあわせて選択することができる。
前記帯電部材としては、前記接触式の帯電部材に限定されるものではないが、帯電部材から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られるので、接触式の帯電部材を用いることが好ましい。
<<露光部材及び露光>>
前記露光部材としては、前記帯電部材により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系等の各種露光部材などが挙げられる。
前記露光部材に用いられる光源としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等の発光物全般などが挙げられる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用いることもできる。
前記露光は、例えば、前記露光部材を用いて前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
<現像手段及び現像工程>
前記現像手段としては、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を現像して可視像であるトナー像を形成する、トナーを備える現像手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記現像工程としては、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像して可視像であるトナー像を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、乾式現像方式のものであってもよいし、湿式現像方式のものであってもよい。また、単色用現像手段であってもよいし、多色用現像手段であってもよい。
前記現像手段としては、前記トナーを摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、内部に固定された磁界発生手段を有し、かつ表面に前記トナーを含む現像剤を担持して回転可能な現像剤担持体を有する現像装置が好ましい。
<<現像剤>>
本発明の現像剤は、少なくとも前記トナーを含み、必要に応じてキャリア等の適宜選択されるその他の成分を含む。
このため、転写性、帯電性等に優れ、高画質な画像を安定に形成することができる。なお、現像剤は、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用する場合には、寿命が向上することから、二成分現像剤が好ましい。
前記現像剤を一成分現像剤として用いる場合、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化するブレード等の部材へのトナーの融着が少なく、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
前記現像剤を二成分現像剤として用いる場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像装置における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
<<<キャリア>>>
前記キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯材と、芯材を被覆する樹脂層を有するものが好ましい。
−芯材−
前記芯材の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、50emu/g〜90emu/gのマンガン−ストロンチウム系材料、50emu/g〜90emu/gのマンガン−マグネシウム系材料などが挙げられる。また、画像濃度を確保するためには、100emu/g以上の鉄粉、75emu/g〜120emu/gのマグネタイト等の高磁化材料を用いることが好ましい。また、穂立ち状態となっている現像剤の感光体に対する衝撃を緩和でき、高画質化に有利であることから、30emu/g〜80emu/gの銅−亜鉛系等の低磁化材料を用いることが好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記芯材の体積平均粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm〜150μmが好ましく、40μm〜100μmがより好ましい。前記体積平均粒子径が10μm未満であると、キャリア中に微粉が多くなり、一粒子当たりの磁化が低下してキャリアの飛散が生じることがあり、150μmを超えると、比表面積が低下し、トナーの飛散が生じることがあり、ベタ部分の多いフルカラーでは、特に、ベタ部の再現が悪くなることがある。
前記トナーを二成分系現像剤に用いる場合には、前記キャリアと混合して用いればよい。前記二成分現像剤中の前記キャリアの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記二成分現像剤100質量部に対して、90質量部〜98質量部が好ましく、93質量部〜97質量部がより好ましい。
本発明の現像剤は、磁性一成分現像方法、非磁性一成分現像方法、二成分現像方法等の公知の各種電子写真法による画像形成に好適に用いることができる。
前記現像手段内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体近傍に配置されている。そのため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体の表面に該トナーによる可視像が形成される。
<その他の手段及びその他の工程>
前記その他の手段としては、例えば、転写手段、定着手段、クリーニング手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段などが挙げられる。
前記その他の工程としては、例えば、転写工程、定着工程、クリーニング工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程などが挙げられる。
<<転写手段及び転写工程>>
前記転写手段としては、可視像を記録媒体に転写する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
前記転写工程としては、可視像を記録媒体に転写する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましい。
前記転写工程は、例えば、前記可視像を、転写帯電器を用いて前記感光体を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。
ここで、前記記録媒体上に二次転写される画像が複数色のトナーからなるカラー画像である場合に、前記転写手段により、前記中間転写体上に各色のトナーを順次重ね合わせて当該中間転写体上に画像を形成し、前記中間転写手段により、当該中間転写体上の画像を前記記録媒体上に一括で二次転写する構成とすることができる。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルトなどが好適に挙げられる。
前記転写手段(前記第一次転写手段、前記第二次転写手段)は、前記感光体上に形成された前記可視像を前記記録媒体側へ剥離帯電させる転写器を少なくとも有するのが好ましい。前記転写器としては、例えば、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器などが挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
<<定着手段及び定着工程>>
前記定着手段としては、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧部材が好ましい。前記加熱加圧部材としては、加熱ローラと加圧ローラとの組み合わせ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せなどが挙げられる。
前記定着工程としては、前記記録媒体に転写された可視像を定着させる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着工程は、前記定着手段により行うことができる。
前記加熱加圧部材における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記定着工程における面圧としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10N/cm〜80N/cmであることが好ましい。
<<クリーニング手段及びクリーニング工程>>
前記クリーニング手段としては、前記感光体上に残留する前記トナーを除去できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナなどが挙げられる。
前記クリーニング工程としては、前記感光体上に残留する前記トナーを除去できる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記クリーニング手段により行うことができる。
<<除電手段及び除電工程>>
前記除電手段としては、前記感光体に対し除電バイアスを印加して除電する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、除電ランプなどが挙げられる。
前記除電工程としては、前記感光体に対し除電バイアスを印加して除電する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記除電手段により行うことができる。
<<リサイクル手段及びリサイクル工程>>
前記リサイクル手段としては、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像装置にリサイクルさせる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、公知の搬送手段などが挙げられる。
前記リサイクル工程としては、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像装置にリサイクルさせる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記リサイクル手段により行うことができる。
<<制御手段及び制御工程>>
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器などが挙げられる。
前記制御工程としては、前記各工程の動きを制御できる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記制御手段により行うことができる。
次に、本発明の画像形成装置により画像を形成する方法を実施する一の態様について、図1を参照しながら説明する。図1に示すカラー画像形成装置100Aは、前記静電潜像担持体としての感光体ドラム10(以下「感光体10」と称することがある)と、前記帯電手段としての帯電ローラ20と、前記露光手段としての露光装置30と、前記現像手段としての現像器40と、中間転写体50と、クリーニングブレードを有する前記クリーニング手段としてのクリーニング装置60と、前記除電手段としての除電ランプ70とを備える。
中間転写体50は、無端ベルトであり、その内側に配置されこれを張架する3個のローラ51によって、矢印方向に移動可能に設計されている。3個のローラ51の一部は、中間転写体50へ所定の転写バイアス(一次転写バイアス)を印加可能な転写バイアスローラとしても機能する。中間転写体50の近傍には、クリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されている。また、中間転写体50の近傍には、記録媒体としての転写紙95に現像像(トナー画像)を転写(二次転写)するための転写バイアスを印加可能な前記転写手段としての転写ローラ80が、中間転写体50に対向して配置されている。中間転写体50の周囲には、中間転写体50上のトナー画像に電荷を付与するためのコロナ帯電器58が、該中間転写体50の回転方向において、感光体10と中間転写体50との接触部と、中間転写体50と転写紙95との接触部との間に配置されている。
現像器40は、前記現像剤担持体としての現像ベルト41と、現像ベルト41の周囲に併設したブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cとから構成されている。なお、ブラック現像ユニット45Kは、現像剤収容部42Kと現像剤供給ローラ43Kと現像ローラ44Kとを備えている。イエロー現像ユニット45Yは、現像剤収容部42Yと現像剤供給ローラ43Yと現像ローラ44Yとを備えている。マゼンタ現像ユニット45Mは、現像剤収容部42Mと現像剤供給ローラ43Mと現像ローラ44Mとを備えている。シアン現像ユニット45Cは、現像剤収容部42Cと現像剤供給ローラ43Cと現像ローラ44Cとを備えている。また、現像ベルト41は、無端ベルトであり、複数のベルトローラに回転可能に張架され、一部が静電潜像担持体10と接触している。
図1に示すカラー画像形成装置100において、例えば、帯電ローラ20が感光体ドラム10を一様に帯電させる。露光装置30が感光体ドラム10上に像様に露光を行い、静電潜像を形成する。感光体ドラム10上に形成された静電潜像を、現像器40からトナーを供給して現像してトナー画像を形成する。該トナー画像が、ローラ51から印加された電圧により中間転写体50上に転写(一次転写)され、更に転写紙95上に転写(二次転写)される。その結果、転写紙95上には転写像が形成される。なお、感光体10上の残存トナーは、クリーニング装置60により除去され、感光体10における帯電は除電ランプ70により一旦、除去される。
図2に、本発明の画像形成装置の他の一例を示す。画像形成装置100Bは、現像ベルト41を設けずに、感光体ドラム10の周囲に、ブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cが直接対向して配置されている以外は、図1に示す画像形成装置100Aと同様の構成を有する。
図3に、本発明の画像形成装置の他の一例を示す。図2に示す画像形成装置は、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図3中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、前記露光部材である露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される転写紙と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には前記定着手段である定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。
なお、タンデム画像形成装置においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
次に、タンデム型現像器120を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。即ち、先ず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、あるいは原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。
スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は直ちに、スキャナ300が駆動する。そして、第1走行体33及び第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読取りセンサ36で受光されてカラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報とされる。
そして、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各画像情報は、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段、及びシアン用画像形成手段)にそれぞれ伝達される。そして、各画像形成手段において、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各トナー画像が形成される。即ち、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段及びシアン用画像形成手段)は、図4に示すように、それぞれ、静電潜像担持体10(ブラック用静電潜像担持体10K、イエロー用静電潜像担持体10Y、マゼンタ用静電潜像担持体10M、及びシアン用静電潜像担持体10C)と、該静電潜像担持体10を一様に帯電させる前記帯電手段である帯電装置160と、各カラー画像情報に基づいて各カラー画像対応画像様に前記静電潜像担持体を露光(図4中、L)し、該静電潜像担持体上に各カラー画像に対応する静電潜像を形成する露光装置と、該静電潜像を各カラートナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンタトナー、及びシアントナー)を用いて現像して各カラートナーによるトナー画像を形成する前記現像手段である現像装置61と、該トナー画像を中間転写体50上に転写させるための転写帯電器62と、クリーニング装置63と、除電器64とを備えている。そして、各画像形成手段18は、それぞれのカラーの画像情報に基づいて各単色の画像(ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像、及びシアン画像)を形成可能である。こうして形成された該ブラック画像、該イエロー画像、該マゼンタ画像及び該シアン画像は、支持ローラ14、15及び16により回転移動される中間転写体50上にそれぞれ、ブラック用静電潜像担持体10K上に形成されたブラック画像、イエロー用静電潜像担持体10Y上に形成されたイエロー画像、マゼンタ用静電潜像担持体10M上に形成されたマゼンタ画像及びシアン用静電潜像担持体10C上に形成されたシアン画像が、順次転写(一次転写)される。そして、中間転写体50上に前記ブラック画像、前記イエロー画像、マゼンタ画像、及びシアン画像が重ね合わされて合成カラー画像(カラー転写像)が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つからシート(記録紙)を繰り出す。シートは、分離ローラ145で1枚ずつ分離されて給紙路146に送り出され、搬送ローラ147で搬送されて複写機本体150内の給紙路148に導かれ、レジストローラ49に突き当てて止められる。あるいは、給紙ローラ142を回転して手差しトレイ54上のシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、シートの紙粉除去のためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。そして、中間転写体50上に合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写装置22により該合成カラー画像(カラー転写像)を該シート(記録紙)上に転写(二次転写)する。そうすることにより、該シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
カラー画像が転写され形成された前記シート(記録紙)は、二次転写装置22により搬送されて、定着装置25へと送出され、定着装置25において、熱と圧力とにより前記合成カラー画像(カラー転写像)が該シート(記録紙)上に定着される。その後、該シート(記録紙)は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。あるいは、シートは、切換爪55で切り換えてシート反転装置28により反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
(プロセスカートリッジ)
本発明に関するプロセスカートリッジは、各種画像形成装置に着脱可能に成型されており、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、静電潜像担持体上に担持された静電潜像を本発明の現像剤で現像してトナー像を形成する現像手段を少なくとも有する。なお、本発明のプロセスカートリッジは、必要に応じて、他の手段をさらに有していてもよい。
前記現像手段としては、本発明の現像剤を収容する現像剤収容部と、現像剤収容部内に収容された現像剤を担持すると共に搬送する現像剤担持体を少なくとも有する。なお、現像手段は、担持する現像剤の厚さを規制するため規制部材等をさらに有してもよい。
図5に、本発明に関するプロセスカートリッジの一例を示す。プロセスカートリッジ110は、感光体ドラム10、コロナ帯電器58、現像器40、転写ローラ80及びクリーニング装置90を有する。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、「部」は、質量部を表わす。
以下の実施例において、分子量分布、EDSによるCaの含有量の測定は、以下のようにして求めた。
[分子量分布の測定]
40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05質量%〜0.6質量%に調製したトナー又は樹脂のTHF試料溶液を50μL〜200μL注入して測定した。
試料の分子量測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.あるいは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10、2.1×10、4×10、1.75×10、5.1×10、1.1×10、3.9×10、8.6×10、2×10、4.48×10のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
[EDSによるCaの含有量の測定]
コーティング装置は、OPC80AJ(Filgen株式会社製)を用い、測定装置は、MWRIN(Carl Zeiss社製)を用いた。
各種パラメータを以下のように設定した。
加速電圧: 10kV
(検出用電子を照射機内で加速させる電圧)
作動距離: 14.05mm
(照射機からサンプルまでの距離)
ライブタイムリミット: 100sec
(測定時間。長い程検出精度が良くなる。)
時定数: 30
(検出時間。EDSの検出感度に影響。)
デッドタイム: 20〜30
(入射時間の内、検出されない時間の割合。)
照射電流: 170pA
(電極から電子を飛ばす際に導入する電流)
(マッピングの)分解能: 256×192
(マッピングの)フレーム時間: 最速
(マッピングの)フレーム数: 10,000以上
(イメージングタブの)分解能: 512×384
(イメージングタブの)フレーム時間: 5.0
(イメージングタブの)フレーム数: 1
以下の手順で行った。
1)カーボンテープにトナーを約10mg貼り付けた。
2)テープ上のトナーをチャンバー内でOsコーティングした。
3)各種パラメーターを設定した。
4)測定した。(C、O、Caの各元素の含有量を測定し、これらの総和に対するCaの含有量の割合(質量%)を検出した)。
5)10回繰り返して測定した際の平均値をCaの含有量(質量%)とした。
<ポリエステル樹脂A1の合成>
表1に示すカルボン酸成分及びアルコール成分を用いて、常圧下、170℃〜260℃、無触媒の条件でエステル化反応させた後、反応系に全カルボン酸成分に対し400ppmの三酸化アンチモンを加え3Torrの真空下でグリコールを系外へ除去しながら250℃で重縮合を行い樹脂を得た。尚、架橋反応は撹拌トルクが10kg・cm(100ppm)となるまで実施し、反応は反応系の減圧状態を解除して停止させ、樹脂A1を得た。
<ポリエステル樹脂B1〜B6の合成>
表2に示すカルボン酸成分及びアルコール成分に変えた以外は、<ポリエステル樹脂A1の合成>と同様にして、ポリエステル樹脂B1〜B6を得た。ポリエステル樹脂B1〜B6の分子量分布を上述した方法で測定した。測定結果を表2に示す。
<複合樹脂Cの合成>
下記に示すように、縮重合系ユニットと、付加重合系ユニットからなる複合樹脂Cを合成した。
前記縮重合系ユニットを構成する縮重合系モノマーである、テレフタル酸0.8mol、フマル酸0.6mol、無水トリメリット酸0.8mol、ビスフェノールA(2,2)プロピレンオキサイド1.1mol、ビスフェノールA(2,2)エチレンオキサイド0.5mol、及びエステル化触媒としてジブチル錫オキシド9.5molを、窒素導入管、脱水管、攪拌器、滴下ロート、及び熱電対を装備した5リットル容器の四つ口フラスコ内に入れ、窒素雰囲気下、135℃まで加熱した。
撹拌を行いながら、さらに前記付加重合系ユニットを構成する付加重合系モノマーである、スチレン10.5mol、アクリル酸3mol、2−エチルヘキシルアクリレート1.5mol、及び重合開始剤としてt−ブチルハイドロパーオキサイド0.24molを滴下ロートに入れ、混合物を5時間かけて滴下し、6時間反応を行った。
続けて、210℃まで3時間かけて昇温を行い、210℃、10kPaにて所望の軟化点まで反応を行い、複合樹脂Cを合成した。
得られた複合樹脂Cの軟化温度は115℃、ガラス転移温度は58℃、酸価は25mgKOH/gであった。
(実施例1)
<粉砕トナーの作製>
<<トナー1処方>>
ポリエステル樹脂A1: 26質量部
ポリエステル樹脂B2: 31質量部
複合樹脂C: 10質量部
着色剤(カーボンブラック): 9質量部
離型剤(カルナウバワックス 融点:81℃): 4質量部
帯電制御剤(モノアゾ金属錯体) 1質量部
(クロム系錯塩染料(ボントロンS−34 オリエント化学工業株式会社製)
炭酸カルシウム 20質量部
(ソフトン−3200 備北粉化工業株式会社製)
上記の処方(表3に示す)に従いトナー原材料を、へンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製、FM20B)を用いて予備混合した後、二軸混練機(株式会社池貝製、PCM−30)で120℃の温度で溶融、混練した。得られた混練物はローラにて2.7mmの厚さに圧延した後にベルトクーラーにて室温まで冷却し、ハンマーミルにて200μm〜300μmに粗粉砕した。次いで、超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、MDS−I)で重量平均粒径が6.9±0.2μmとなるようにルーバー開度を適宜調整しながら分級し、トナー母体粒子を得た。
次いで、トナー母体粒子100質量部に対し、添加剤(HDK−2000、クラリアント株式会社製)1.0質量部をヘンシェルミキサーで撹拌混合し、トナー1を作製した。
前記トナー1の分子量分布(メインピーク、半値幅)、Caの含有量を上述した方法に従い測定した。結果を表3に示す。
作製したトナー1を5質量%と、コーティングフェライトキャリア95質量%とを、ターブラーミキサー(ウィリー・エ・バッコーフェン(WAB)社製)を用いて48rpmで5分間均一混合し、現像剤1を作製した。
現像剤1を用いた画像形成装置を使い、以下で記載する評価方法により、低温定着性、耐ホットオフセット性、耐熱保存性、帯電性を評価した。結果を表4に示す。
<低温定着性、耐ホットオフセット性評価>
前記[トナー現像剤1]を、株式会社リコー製の複写機(imagio MP6002)に入れ、画像出力を行った。
付着量0.4mg/cmのベタ画像を、露光、現像、転写工程を経ることで紙(株式会社リコー製 Type6200)上に出力した。定着の線速は180mm/秒とした。定着温度を5℃刻みで順次出力し、コールドオフセットが発生しない下限温度(定着下限温度:低温定着性)と、ホットオフセットが発生しない上限温度(定着上限温度:耐ホットオフセット性)を測定した。定着装置のNIP幅は11mmであった。
−低温定着性の評価基準−
◎:130℃未満
○:130℃以上140℃未満
□:140℃以上150℃未満
△:150℃以上160℃未満
×:160℃以上
−耐ホットオフセット性の評価基準−
◎:200℃以上
○:190℃以上200℃未満
□:180℃以上190℃未満
△:170℃以上180℃未満
×:170℃未満
<耐熱保存性>
それぞれのトナー10gを30mLのスクリューバイアル瓶に入れ、タッピングマシンで100回タッピングした後、50℃環境の恒温槽で24時間保管し、室温に戻した後、針入度試験機で針入度を測定し、耐熱保存評価とした。
−耐熱保存性の評価基準−
◎:貫通
○:25mm以上
□:20mm以上25mm未満
△:15mm以上20mm未満
×:15mm未満
<帯電性>
白紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上の現像剤をテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差を、938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)を用いて測定した。
−帯電性の評価基準−
A:上記差が、0.005未満である
B:上記差が、0.005以上0.010未満
C:上記差が、0.010以上0.015未満
D:上記差が、0.015以上0.020未満
E:上記差が、0.020以上0.025未満
F:上記差が、0.025以上0.030未満
G:上記差が、0.030以上
(実施例2〜22)
実施例1において、表3に従いトナー原材料を処方し、溶融、混練時の温度条件を実施例8、15については130℃に、実施例10、16については140℃に、実施例11、17については150℃に変えた以外は、実施例1に記載のトナー1と同様の方法により、トナー2〜22を作製した。
前記トナー2〜22のトナーそれぞれについて、トナー1と同様にして分子量分布(メインピーク、半値幅)、Caの含有量を測定した。結果を表3に示す。
作製したトナー2〜22を、実施例1と同様の方法により、現像剤2〜22(トナー2〜22にそれぞれ対応)を作製した。
現像剤2〜22を用いた画像形成装置を使い、実施例1に記載の評価方法と同様の方法により、現像剤2〜22の現像剤それぞれを用いた場合の低温定着性、耐ホットオフセット性、耐熱保存性、帯電性を評価した。結果を表4に示す。
(比較例1〜6)
実施例1において、表3に従いトナー原材料を処方した以外は、実施例1に記載のトナー1と同様の方法により、比較トナー1〜6を作製した。
前記比較トナー1〜6のトナーそれぞれについて、トナー1と同様にして分子量分布(メインピーク、半値幅)、Caの含有量を測定した。結果を表3に示す。
作製した比較トナー1〜6を、実施例1と同様の方法により、比較現像剤1〜6(比較トナー1〜6にそれぞれ対応)を作製した。
比較現像剤1〜6を用いた画像形成装置を使い、実施例1に記載の評価方法と同様の方法により、比較現像剤1〜6の現像剤それぞれを用いた場合の低温定着性、耐ホットオフセット性、耐熱保存性、帯電性を評価した。結果を表4に示す。
以上示したように本発明によれば、非常に優れた低温定着性と、高い耐ホットオフセット特性と、良好な保存安定性を両立し、長期的にも高品質な画像を形成することができるトナーを提供することができることがわかった。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 少なくとも、結着樹脂、及び炭酸カルシウムを含有するトナーであって、
前記トナーのTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が8,000〜30,000であり、
前記炭酸カルシウムの前記トナーに対する含有量が、5質量%〜35質量%であることを特徴とするトナーである。
<2> EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、1質量%〜60質量%である前記<1>に記載のトナーである。
<3> EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、5質量%〜30質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載のトナーである。
<4> メインピークの半値幅が、8,000〜15,000である前記<1>から<3>のいずれかに記載のトナーである。
<5> 静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とを有し、
前記トナーが、前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置である。
<6> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー像を形成する現像工程とを含み、
前記トナーが、前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法である。
<7> 静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とが、一体に支持されており、
前記トナーが、前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジである。
10 静電潜像担持体
21 露光装置
25 定着装置
61 現像装置
160 帯電装置
特開2007−33773号公報 特開2002−82484号公報 特開2013−231945号公報 特開2006−259312号公報 特開2006−47743号公報

Claims (7)

  1. 少なくとも、結着樹脂、及び炭酸カルシウムを含有するトナーであって、
    前記トナーのTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が8,000〜30,000であり、
    前記炭酸カルシウムの前記トナーに対する含有量が、5質量%〜35質量%であり、
    EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、1質量%〜60質量%であり、
    前記結着樹脂が、以下に示す樹脂(A)、樹脂(B)、及び複合樹脂(C)の組み合わせであることを特徴とするトナー。
    前記樹脂(A)は、前記樹脂(B)よりも軟化温度(T1/2)が高く、軟化温度(T1/2)が120℃〜180℃の範囲である。
    前記樹脂(B)は、THF可溶分により求められたGPCによる分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記メインピークの半値幅が、8,000〜30,000である。
    前記複合樹脂(C)は、縮重合系モノマーと付加重合系モノマーとが化学的に結合した複合樹脂である。
  2. EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、4.7質量%〜60質量%である請求項1に記載のトナー。
  3. EDS(エネルギー分散型X線分光分析)によりトナーにおけるC、O、及びCaの各元素の含有量を測定したとき、Caの含有量が、5質量%〜30質量%である請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
  4. メインピークの半値幅が8,000〜20,000である請求項1から3いずれかに記載のトナー。
  5. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とを有し、
    前記トナーが、請求項1から4のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
    前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー像を形成する現像工程とを含み、
    前記トナーが、請求項1から4のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法。
  7. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とが、一体に支持されており、
    前記トナーが、請求項1から4のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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