JP6535847B2 - 吸着ハンド - Google Patents

吸着ハンド Download PDF

Info

Publication number
JP6535847B2
JP6535847B2 JP2014197224A JP2014197224A JP6535847B2 JP 6535847 B2 JP6535847 B2 JP 6535847B2 JP 2014197224 A JP2014197224 A JP 2014197224A JP 2014197224 A JP2014197224 A JP 2014197224A JP 6535847 B2 JP6535847 B2 JP 6535847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
pad
chuck
adsorbed
suction pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014197224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016068164A (ja
Inventor
豊 福井
豊 福井
佐一郎 山下
佐一郎 山下
康 宮下
康 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichimo Co Ltd
Original Assignee
Nichimo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichimo Co Ltd filed Critical Nichimo Co Ltd
Priority to JP2014197224A priority Critical patent/JP6535847B2/ja
Publication of JP2016068164A publication Critical patent/JP2016068164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6535847B2 publication Critical patent/JP6535847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、物品を吸着して搬送する吸着ハンドに係り、特に、吸着保持された被吸着物を迅速に開放させることができるとともに、異物の吸入を防止することのできる吸着ハンドに関する。
従来から、食品から基板などの様々な分野で物品を吸着保持して搬送する吸着ハンドが使用されてきた。
そして、吸着ハンドを構成する吸着パッドにより吸着保持された被吸着物を迅速に開放させる様々な技術が提案されてきた。
このような従来の吸着ハンドの一例として特許文献1に記載された吸着パッドは、吸引手段としてのエジェクタが接続された吸着パッドに第2の通気孔が形成されるとともに、この第2の通気孔の吸着パッド内側の開口の周囲に前記開口を囲繞する周壁部が形成されている。
そして、前記吸着パッドを被搬送物に当接させて前記エジェクタを稼働して負圧が発生されると、被吸着物と前記吸着パッドとの間に形成された空間内の空気が排気されて前記吸着パッドが変形して前記周壁部の先端が被搬送物に当接する。すると、前記通気孔からの通気が遮断され、前記空間内の空気の排出がより加速され被搬送物が前記吸着パッドに吸着保持される。
そして、前記エジェクタの稼働を停止すると、前記エジェクタ側から前記吸着パッド内に空気が流入し、前記空間内の真空状態が破壊されると同時に変形していた前記吸着パッドが元の形状へと戻っていく。すると、前記周壁部の先端が被搬送物から剥離し、前記第2の通気孔からも前記空間内に空気が流入するようになり、前記空間内への空気の流入が加速され、被搬送物が吸着パッドから迅速に分離される。
特開2013−107146号公報
しかしながら、前述したような従来の吸着ハンドは、吸着パッドにより吸着保持された被吸着物を開放する際、被吸着物と吸着パッドとの間に形成された空間の真空状態を破壊するため、排気手段を停止させてから給気手段を作動させて空気を送給しなくてはならないため、被吸着物を吸着パッドから開放させるまで多少の時間を要していた。
また、吸着パッドに吸着保持された被吸着物を開放するために空気を送給する給気手段を吸着パッドと排気手段との間に設けなくてはならないため、装置の構造が複雑化し、製造コストがかかるとともに組み立てが煩雑となっていた。
さらに、吸着パッドの吸着手段としてエジェクタ等の排気手段を使用していたため、悪環境下で使用された場合に装置内に異物を吸入してしまい目詰まりを引き起こす原因となっていた。
そこで、本発明は、簡易な構成で吸着パッドに吸着保持された被吸着物を迅速に開放させることができるとともに、装置内に異物が吸入されてしまうことを防止することのできる吸着ハンドを提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため本発明に係る吸着ハンドの特徴は、被吸着物を吸着パッドに吸着保持させて搬送する吸着ハンドにおいて、上面から下面へ貫通する通気路が形成された基部と、前記基部の下縁部から前記通気路に連通して延出された弾性変形自在な筒状の鰭部とが一体に形成された吸着パッドと、給気手段から供給された圧縮空気を放射状あるいは旋回状に噴射しこの放射流あるいは旋回流の中心に負圧を発生させる非接触チャックとを有し、前記非接触チャックにより発生される負圧により被吸着物を前記旋回流の中心において前記吸着パッドに吸着保持させることのできる関係をもって前記吸着パッドと前記非接触チャックを連結した点にある。
このような構成を採用したことにより、非接触チャックにより発生される負圧を利用するために吸着パッドと非接触チャックとの間には間隙が設けられるので、圧縮空気が供給されて非接触チャックにより発生された負圧によって被吸着物が吸着パッドに吸着保持された状態で非接触チャックへの圧縮空気の供給を停止すると、非接触チャックにより発生されていた負圧が消滅すると同時に吸着パッドと非接触チャックとの間に設けられた間隙から吸着パッド内に急速に空気が流入され、被吸着物を吸着保持している吸着パッド内の真空状態が急速に破壊されて被吸着物を吸着パッドから迅速に解放させることができる。また、非接触チャックにより発生される負圧の中心位置に吸着パッドの弾性変形自在な筒状の鰭部を配置しているので、多種多様な大きさおよび形状を有する被吸着物を吸着することができる。
また、本発明に係る吸着ハンドの他の特徴は、前記吸着パッドは、食品を被吸着物として吸着保持することを特徴とする。
このような構成を採用したことにより、本発明に係る吸着ハンドは、食品を吸着保持して運搬したり、所定場所に開放することができるとともに、食品に付着している屑などを吸着ハンドに詰まらせることなく円滑に作業を進めることができる。
また、本発明に係る吸着ハンドの他の特徴は、被吸着物を吸着パッドに吸着保持させて搬送する吸着ハンドにおいて、上面から下面へ貫通する通気路が形成された基部と、前記基部の下縁部から延出された鰭部とが一体に形成された吸着パッドを備えた吸着パッドユニットと、給気手段から供給された圧縮空気を放射状あるいは旋回状に噴射し、この放射流あるいは旋回流の中心に負圧を発生させる非接触チャックを備えた非接触チャックユニットとを別体として有し、前記非接触チャックユニットは吸引力を利用して前記吸着パッドユニットを吸着脱する連結用の吸着パッドを備え、当該連結用の吸着パッドによって前記吸着パッドユニットを前記非接触チャックユニットに吸着することにより、前記非接触チャックにより発生される負圧により被吸着物を前記吸着パッドに吸着保持させることのできる関係をもって、前記吸着パッドユニットと前記非接触チャックユニットを連結する点にある。
このような構成を採用したことにより、非接触チャックにより発生される負圧を利用するために吸着パッドと非接触チャックとの間には間隙が設けられるので、圧縮空気が供給されて非接触チャックにより発生された負圧によって被吸着物が吸着パッドに吸着保持された状態で非接触チャックへの圧縮空気の供給を停止すると、非接触チャックにより発生されていた負圧が消滅すると同時に吸着パッドと非接触チャックとの間に設けられた間隙から吸着パッド内に急速に空気が流入され、被吸着物を吸着保持している吸着パッド内の真空状態が急速に破壊されて被吸着物を吸着パッドから迅速に解放させることができる。また、様々な種類の被吸着物に対応した形状および材質の吸着パッドが配設された吸着パッドユニットを用意しておくことで、吸着パッド部分に触れずに吸着パッドを交換することが可能となり、特に衛生管理が重視される被吸着物を取り扱う場合に吸着パッドを汚さずに交換することができる。
本発明の吸着ハンドによれば、吸着保持され搬送された被吸着物を迅速に開放させることができる。
また、装置の構成を簡素化することができ、製造コストを削減することができるとともに、組み立てを簡略化することがすることができる。
さらに、装置内に異物を吸入してしまうことを防止することができ、目詰まりが生じることを防止することができる。
本発明に係る吸着ハンドの第1実施形態を示す概略正面図 本実施形態に使用される非接触チャックの一例を示す概略図、(a)は上方斜視図(b)は下方斜視図 (a)〜(c)は本第1実施形態の吸着ハンドの使用例を段階的に示す概略図 本発明に係る吸着ハンドの第2実施形態を示す概略正面図、(a)は連結状態、(b)は分離状態 (a)〜(c)本第2実施形態の吸着ハンドの使用例を段階的に示す概略図
以下、本発明に係る吸着ハンドを図面に示す実施形態により説明する。
本第1実施形態の吸着ハンド1は、図1に示すように、被吸着物を吸着保持する吸着パッド2が配設されたパッド固定板4と、前記吸着パッド2に被吸着物を保持させる吸引力を付与する非接触チャック7が配設された非接触チャック固定板11とが所定の間隔を設けて連結されている。
前記吸着パッド2は、吸着保持する被吸着物の種類に応じて材質や形状が異なるものに適宜変更され、本実施形態においては一例としてベロウ形のものが配設されている。このベロウ形の前記吸着パッド2は、例えばシリコーンといった軟質の樹脂材料により形成され、上面から下面へ貫通する通気路3が穿設された略円筒形状の基部2aと、前記基部2aの下縁部から延出され前記通気路3と連通する中空の蛇腹状に形成された鰭部2bとが一体に形成されている。
前記パッド固定板4は、本実施形態においては上面視正方形状に形成され、中央には貫通孔5が穿設されており、この貫通孔5に下方からニップル6が螺嵌されている。
前記ニップル6は、図示上方から、ネジ山が形成されたネジ部6aと、ナット部6bと、下端にフランジが形成されたタケノコ部6cとが一体に形成され、中心には上端面から下端面に貫通する中心軸孔6dが穿設されている。そして、前記ネジ部6aが前記パッド固定板4の貫通孔5に螺嵌され、前記タケノコ部6cに前記吸着パッド2の通気路3が嵌着されており、前記中心軸孔6dが前記吸着パッド2の鰭部2bと連通される。なお、前記パッド固定板4の貫通孔5に螺嵌された前記ニップル6のネジ部6aの上端面は、前記パッド固定板4の上面と同一平面となっている。
前記非接触チャック7は、図2に示すように、上面に給気口8が形成され、下面に円環状の溝部9が形成されており、前記溝部9内には、前記給気口8とそれぞれ連通し前記給気口8から供給された圧縮空気を噴射する少なくとも2つの噴気孔10が形成されている。そして、前記給気口8から供給され前記各噴気孔10から噴射された空気は、前記溝部9に案内されて前記非接触チャック7の下方に旋回流を形成し、この旋回流の中心に負圧を発生させるようになっている。なお、前記非接触チャック7としては、例えば、SMC株式会社製の非接触チャックXT661シリーズ等が採用される。
前記非接触チャック固定板11は、本実施形態においては前記パッド固定板4と同様に上面視正方形状に形成されており、中心には貫通孔12が穿設されている。そして、下面に前記非接触チャック7が固定され、外部に設置されたエアコンプレッサ(図示せず)に接続された給気用のホース101が前記貫通孔12から挿通されて前記非接触チャック7の給気口8に着脱自在に接続されている。
また、前記非接触チャック固定板11の上面には、産業ロボット等のロボットアーム(図示せず)に連結されるアーム連結部14が配設されており、本実施形態の前記アーム連結部14は、ロボットアームに固定される固定板15と、前記非接触チャック7の給気口8に接続される給気用のホース101を接続可能とするため前記非接触チャック固定板11と前記固定板15との間に間隙を設けるように前記固定板15の四隅を下方から支持する本実施形態においては4本(図中においては2本のみ記載する)の支持部材16とから構成されている。なお、前記支持部材16は、前記非接触チャック固定板11と前記固定板15との間に間隙を設けるとともに、ロボットアームに取り付けられた前記吸着ハンド1を前記アーム連結部14において安定的に固定できればよいので前述した形態に限定されるものではなく、例えば一対の対向する板状であってもよい。
そして、前記パッド固定板4と前記非接触チャック固定板11は、前記ニップル6の中心軸孔6dを介した前記吸着パッド2の通気路3と前記非接触チャック7の下方に生じる負圧の中心とが同一直線上となるとともに、前記吸着パッド2と前記非接触チャック7が前記非接触チャック7の下方に発生される負圧により前記ニップル6の中心軸孔6dを通じて前記吸着パッド2内の空気を吸い上げるようにして排出させ被吸着物を前記吸着パッド2に吸着保持させることのできる距離となるように位置決めされ、対向する前記パッド固定板4の上面と前記非接触チャック固定板11の下面の四隅にそれぞれ所定の長さの柱状のスペーサ13が配設されて連結されている。
つぎに、前述した構成からなる本第1実施形態の吸着ハンド1の作用について説明する。
図3(a)に示すように、ロボットアーム103に取り付けられ、非接触チャック7の給気口8に給気用のホース101が接続された吸着ハンド1は、ベルトコンベア等の搬送ライン104上を被吸着物105が所定の位置に搬送されたことがセンサやカメラ等の識別手段106により識別されると、ロボットアーム103が駆動されて被吸着物105側へ移動されるとともに、エアコンプレッサ(図示せず)が駆動されて非接触チャック7に圧縮空気が供給される。
そして、図3(b)に示すように、吸着パッド2が被吸着物105の上方から当接されるとともに、圧縮空気が供給された非接触チャック7の各噴気孔10から空気が噴射されてこの噴射された空気が溝部9に案内されて非接触チャック7とパッド固定板4との間に旋回流を形成し、この旋回流の中心に負圧が発生される。
そして、非接触チャック7とパッド固定板4との間に発生された負圧は、パッド固定板4に螺嵌されたニップル6の中心軸孔6dを通じて吸着パッド2の鰭部2bと被吸着物105の表面とに囲繞された空間S1内の空気を吸い上げるようにして排出させ、空間S1内が真空状態となると被吸着物105が吸着パッド2に吸着保持される。
そして、被吸着物105が吸着パッド2に吸着保持されると再びロボットアーム103が駆動され、図3(c)に示すように、被吸着物105が他の搬送ラインや容器といった移送先107に搬送される。
そして、被吸着物105が移送先107に搬送されると、エアコンプレッサが停止され非接触チャック7への圧縮空気の供給が停止されて非接触チャック7の下方に発生していた負圧が消滅する。すると、非接触チャック7とパッド固定板4との間に設けられた間隙からニップル6の中心軸孔6dを通じて真空状態となっていた空間S1内に空気が急速に吸入され、空間S1内の真空状態が破壊され、被吸着物105が吸着パッド2から迅速に解放される。
以上説明したように、本第1実施形態の吸着ハンド1によれば、吸着パッド2が嵌着されたニップル6と非接触チャック7との間に間隙を設け、非接触チャック7により生じる負圧を利用して吸着パッド2に被吸着物105を吸着保持させる構成としたことにより、吸着パッド2に吸着保持されて搬送された被吸着物105を開放する際、エアコンプレッサを停止して非接触チャック7への圧縮空気の供給を停止することにより、真空状態となっている吸着パッド2と被吸着物105の表面により囲繞された空間S1内にニップル6の中心軸孔6dを通じて急速に空気が吸入され、空間S1内の真空状態が急速に破壊されて被吸着物105を吸着パッド2から迅速に開放させることができる。
また、従来のエジェクタにより吸引して被吸着物を吸着パッドに吸着保持させる吸着ハンドのように、被吸着物を開放するために空気を取り入れる電動バルブ等を流路途中に配設する必要が無いので、構成を簡素化することができる。
さらに、エジェクタにより吸気して被吸着物を吸着パッドに吸着保持させる吸着ハンドのように悪環境下で使用した場合に機械内部に異物を吸入してしまうことがないので、目詰まりを防止することができ、メンテナンスにかかる手間を省くことができる。
つぎに、本発明に係る吸着ハンドの第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の吸着ハンド21において、本第1実施形態の吸着ハンド1と同様の構成である箇所については同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本第2実施形態の吸着ハンド21は、図4(a),(b)に示すように、吸着パッド2が配設された吸着パッドユニット22と非接触チャック7が配設された非接触チャックユニット28とが着脱自在に連結されている。
前記吸着パッドユニット22は、主に、吸着パッド2と、前記吸着パッド2が固定されるパッド固定板23と、前記パッド固定板23の上面に固着され非接触チャックユニット28に吸着保持されて吸着パッドユニット22と非接触チャックユニット28を連結する連結板25と、前記連結板25の上面に配設され、前記非接触チャックユニット28を所定の位置に案内するガイド部材27a,27bとから構成されている。
前記パッド固定板23は、上面視矩形状に形成されており、中央には貫通孔24が穿設されている。
また、前記パッド固定板23の上面には上面視長方形状に形成された連結板25が固着されており、前記連結板25の中央には前記パッド固定板23の貫通孔24と連通する連通孔26が穿設されている。
そして、前記パッド固定板23の貫通孔24には下方からニップル6のネジ部6aが螺嵌され、このニップル6のタケノコ部6cに前記吸着パッド2の通気路3が嵌着されて前記ニップル6の中心軸孔6dと前記吸着パッド2の鰭部2bとが連通される。なお、前記パッド固定板23の貫通孔24に螺嵌された前記ニップル6のネジ部6aの上端面は、前記パッド固定板23の上面に配設された連結板25の上面と同一平面となっている。
また、前記連結板25の上面には、前記ニップル6を介した前記吸着パッド2の通気路3と、前記非接触チャックユニット28に配設された非接触チャック7の下方に生じる負圧の中心とが同一直線上となるように前記非接触チャックユニット28を所定の位置に案内する一対のガイド部材27a,27bが配設されており、本実施形態における前記各ガイド部材27a,27bは、前記非接触チャックユニット28に配設された後述する吸着パッド36a,36bの周面にそれぞれ当接する上面視L字形状に形成されている。
前記非接触チャックユニット28は、主に、非接触チャック7と、前記非接触チャック7が固定される非接触チャック固定板29と、前記吸着パッドユニット22の連結板25を吸着保持する吸着パッド36a,36bと、ロボットアームと連結されるアーム連結部14とから構成されている。
前記非接触チャック固定板29は、本実施形態においては上面視長方形状に形成されており、中心には貫通孔30が穿設されている。そして、下面に前記非接触チャック7が固定され、外部に設置されたエアコンプレッサ(図示せず)に接続された給気用のホース101が前記貫通孔30から挿通されて前記非接触チャック7の給気口8に接続されている。
また、前記非接触チャック固定板29には、長手方向における両端部にそれぞれ貫通孔31a,31bが穿設されており、前記各貫通孔31a,31bにそれぞれ継手32a,32bが挿通されて固定され、前記各継手32a,32bの上端部にそれぞれエジェクタ35a,35bが、下端部にそれぞれ吸着パッド36a,36bが配設されている。そして、前記各エジェクタ35a,35bには、外部に設置されたエアコンプレッサ(図示せず)に接続された給気用のホース102がそれぞれ接続されている。なお、前記各吸着パッド36a,36bは前記吸着パッドユニット22の連結板25を吸着保持するものであり、前記吸着パッド2と同様に軟質の樹脂材料製であってもよいし、硬質の樹脂材料あるいは金属材料製であってもよい。
前記各継手32a,32bは、所定の長さを有する筒状部材であり、長手方向における中央の周面にはネジ部33が形成され、前記非接触チャック固定板29の各貫通孔31a,31bにそれぞれ挿通されて前記ネジ部33に前記非接触チャック固定板29の上下方向からそれぞれナット34を螺嵌して前記非接触チャック固定板29に固定されている。そして、前記各ナット34の前記各ネジ部33に対する螺嵌位置によって前記各継手32a,32bの前記非接触チャック固定板29に対する固定位置が設定され、この固定位置により前記非接触チャックユニット28と前記吸着パッドユニット22を連結した際の前記非接触チャック固定板29に固定された非接触チャック7と前記パッド固定板23に螺嵌されたニップル6との間隔が調整されるようになっている。
また、前記非接触チャック固定板29の上面には、本第1実施形態の吸着ハンド1と同様に、産業ロボット等のロボットアーム(図示せず)に連結されるアーム連結部14が配設されている。
そして、前記吸着パッドユニット22のガイド部材27a,27bに前記非接触チャックユニット28の各吸着パッド36a,36bの周面を当接させて、前記ニップル6の中心軸孔6dを介した前記吸着パッド2の通気路3と、前記非接触チャックユニット28に配設された非接触チャック7の下方に生じる負圧の中心とが同一直線上となるように位置決めし、前記各吸着パッド36a,36bを前記吸着パッドユニット22の連結板25に当接させる。そして、エアコンプレッサを駆動して前記各エジェクタ35a,35bに圧縮空気を供給し、この圧縮空気により前記各エジェクタ35a,35b内において発生された負圧によって前記各継手32a,32bを通じて前記各吸着パッド36a,36bが前記吸着パッドユニット22の連結板25を吸着保持して前記吸着パッドユニット22と前記非接触チャックユニット28とが連結される。
つぎに、前述した構成からなる本第2実施形態の吸着ハンド21の作用について説明する。
図5(a)に示すように、ロボットアーム103に取り付けられるとともに、非接触チャック7の給気口8と各エジェクタ33a,33bに給気用のホース102がそれぞれ接続され、各エジェクタ33a,33bに圧縮空気が供給されて吸着パッドユニット22と非接触チャックユニット28が連結された吸着ハンド21は、ベルトコンベア等の搬送ライン104上を被吸着物105が所定の位置に搬送されたことがセンサやカメラ等の識別手段106により識別されると、ロボットアーム103が駆動されて被吸着物105側へ移動されるとともに、エアコンプレッサが駆動されて非接触チャック7に圧縮空気が供給される。
そして、図5(b)に示すように、吸着パッド2が被吸着物105の上方から当接されるとともに、圧縮空気が供給された非接触チャック7の各噴気孔10から空気が噴射されてこの噴射された空気が溝部9に案内されて非接触チャック7と吸着パッドユニット22の連結板25との間に旋回流を形成し、この旋回流の中心に負圧が発生される。
そして、非接触チャック7と連結板25との間に発生された負圧は、パッド固定板23に螺嵌されたニップル6の中心軸孔6dを通じて吸着パッド2の鰭部2bと被吸着物105の表面とに囲繞された空間S2内の空気を吸い上げるようにして排出させ、前記空間S2内が真空状態となると被吸着物105が吸着パッド2に吸着保持される。
そして、被吸着物105が吸着パッド2に吸着保持されると再びロボットアーム103が駆動され、被吸着物105が他の搬送ラインや容器といった移送先107に搬送される。
そして、被吸着物105が移送先107に搬送されると、エアコンプレッサが停止され非接触チャック7への圧縮空気の供給が停止されて非接触チャック7の下方に発生していた負圧が消滅する。すると、非接触チャック7と連結板25との間に設けられた間隙からニップル6の中心軸孔6dを通じて真空状態となっていた空間S2内に空気が急速に吸入され、空間S2内の真空状態が破壊され、被吸着物105が吸着パッド2から迅速に解放される。
以上説明したように、本第2実施形態の吸着ハンド21によれば、本第1実施形態の吸着ハンド1と同様に、吸着パッド2が嵌着されたニップル6と非接触チャック7との間に間隙を設け、非接触チャック7により生じる負圧を利用して吸着パッド2に被吸着物105を吸着保持させる構成としたことにより、吸着パッド2に吸着保持されて搬送された被吸着物105を開放する際、エアコンプレッサを停止して非接触チャック7への圧縮空気の供給を停止することにより、真空状態となっている吸着パッド2と被吸着物105の表面により囲繞された空間S2内にニップル6の中心軸孔6dを通じて急速に空気が吸入され、空間S2内の真空状態が急速に破壊されて被吸着物105を吸着パッド2から迅速に開放させることができる。
また、従来のエジェクタにより吸気して被吸着物を吸着パッドに吸着保持させる吸着ハンドのように、被吸着物を開放するために空気を取り入れる電動バルブ等を配設する必要が無いので、構成を簡素化することができる。
さらに、エジェクタにより吸気して被吸着物を吸着パッドに吸着保持させる吸着ハンドのように悪環境下で使用した場合に機械内部に異物を吸入してしまうことがないので、目詰まりを防止することができ、メンテナンスにかかる手間を省くことができる。
さらに、本第2実施形態の吸着ハンド21は、吸着パッド2が配設された吸着パッドユニット22と、ロボットアームに取り付けられる非接触チャックユニット28とが、非接触チャックユニット28に配設された吸着パッド35a,35bにより吸着パッドユニット22の連結板25を吸着保持して連結される構成となっているため、容易に着脱可能であるので、あらかじめ様々な形態の被吸着物に応じた材質および形状の吸着パッドが配設された吸着パッドユニット22を複数用意しておくことにより、容易に吸着パッドの交換を行うことができるとともに、吸着パッド交換時に吸着パッドそのものに触れることなく吸着パッドの交換することができるので、衛生管理が要求される被吸着物を取り扱う場合にも吸着パッドを清潔に保つことができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 吸着ハンド
2 吸着パッド
3 通気路
4 パッド固定板
5 貫通孔
6 ニップル
7 非接触チャック
8 給気口
9 溝部
10 噴気孔
11 非接触チャック固定板
12 貫通孔
13 スペーサ
14 アーム連結部
15 固定板
16 支持部材
21 吸着ハンド
22 吸着パッドユニット
23 パッド固定板
24 貫通孔
25 連結板
26 連通孔
27a,27b ガイド部材
28 非接触チャックユニット
29 非接触チャック固定板
30 貫通孔
31a,31b 貫通孔
32a,32b 継手
33 ネジ部
34 ナット
35a,35b エジェクタ
36a,36b 吸着パッド
101 ホース
102 ホース
103 ロボットアーム
104 搬送ライン
105 被吸着物
106 識別手段
107 移送先

Claims (3)

  1. 被吸着物を吸着パッドに吸着保持させて搬送する吸着ハンドにおいて、
    上面から下面へ貫通する通気路が形成された基部と、前記基部の下縁部から前記通気路に連通して延出された弾性変形自在な筒状の鰭部とが一体に形成された吸着パッドと、
    給気手段から供給された圧縮空気を放射状あるいは旋回状に噴射しこの放射流あるいは旋回流の中心に負圧を発生させる非接触チャックと
    を有し、
    前記非接触チャックにより発生される負圧により被吸着物を前記旋回流の中心において前記吸着パッドに吸着保持させることのできる関係をもって前記吸着パッドと前記非接触チャックを連結したことを特徴とする吸着ハンド。
  2. 前記吸着パッドは、食品を被吸着物として吸着保持することを特徴とする請求項1に記載の吸着ハンド。
  3. 被吸着物を吸着パッドに吸着保持させて搬送する吸着ハンドにおいて、
    上面から下面へ貫通する通気路が形成された基部と、前記基部の下縁部から延出された鰭部とが一体に形成された吸着パッドを備えた吸着パッドユニットと、
    給気手段から供給された圧縮空気を放射状あるいは旋回状に噴射しこの放射流あるいは旋回流の中心に負圧を発生させる非接触チャックを備えた非接触チャックユニット
    別体として有し、
    前記非接触チャックユニットは吸引力を利用して前記吸着パッドユニットを吸着脱する連結用の吸着パッドを備え、当該連結用の吸着パッドによって前記吸着パッドユニットを前記非接触チャックユニットに吸着することにより、前記非接触チャックにより発生される負圧により被吸着物を前記吸着パッドに吸着保持させることのできる関係をもって前記吸着パッドユニットと前記非接触チャックユニットを連結することを特徴とする吸着ハンド。
JP2014197224A 2014-09-26 2014-09-26 吸着ハンド Active JP6535847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197224A JP6535847B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 吸着ハンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197224A JP6535847B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 吸着ハンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016068164A JP2016068164A (ja) 2016-05-09
JP6535847B2 true JP6535847B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=55865524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197224A Active JP6535847B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 吸着ハンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6535847B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3878777A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-15 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Gripper snorkel arrangement

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107283448B (zh) * 2017-08-01 2024-02-06 南京协辰电子科技有限公司 一种基板吸附装置
JP2019042895A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社ハーモテック 吸引装置
JP6697496B2 (ja) 2018-02-20 2020-05-20 ファナック株式会社 吸着パッドおよび吸着パッドの吸着解除方法
JP6961557B2 (ja) * 2018-09-18 2021-11-05 株式会社東芝 物品姿勢変更装置および物品姿勢変更方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219680A (ja) * 2001-01-25 2002-08-06 Daihatsu Motor Co Ltd バキューム式搬送装置
JP2007067054A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Fluoro Mechanic Kk ベルヌーイチャック
JP2009119562A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Izumi Akiyama 非接触型搬送保持具および非接触型搬送保持装置
KR100932775B1 (ko) * 2009-09-01 2009-12-21 한국뉴매틱(주) 진공컵 어셈블리
DE102010038931B4 (de) * 2010-08-04 2013-11-28 Deutsches Institut Für Lebensmitteltechnik E.V. Sauggreifer für Lebensmittel
JP5417467B2 (ja) * 2012-02-28 2014-02-12 エルジー シーエヌエス カンパニー リミテッド Ledウェハーピッカー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3878777A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-15 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Gripper snorkel arrangement
WO2021180586A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-16 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Gripper snorkel arrangement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016068164A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6535847B2 (ja) 吸着ハンド
US10864555B2 (en) Systems and methods for robotic suction grippers
JP4491340B2 (ja) 搬送装置
JP5495651B2 (ja) 空圧作動式領域真空グリッパー
JP4635717B2 (ja) ワークの保持方法および保持装置
JP5211428B2 (ja) ワーク供給装置
KR102258464B1 (ko) 로보트 핸드 및 반송 로보트
EP3206974B1 (en) Handling device with suction cup for foodstuff
JP2012218099A (ja) エジェクタ付吸着装置
KR102223587B1 (ko) 플랜지 기구
US20160016318A1 (en) Suction device
JP6184594B2 (ja) 青果物把持具
JP2009032980A (ja) 非接触搬送装置
JP2008264973A (ja) 吸着ハンド及び吸着装置並びにワークの吸着方法
KR102315301B1 (ko) 반송 패드 및 웨이퍼의 반송 방법
JP2012040621A (ja) 非接触吸着装置
US20150089767A1 (en) Cleaning device employing air under pressure
JP6190679B2 (ja) 基板保持機構およびそれを用いた基板処理装置
JP5222054B2 (ja) 真空ユニット
KR20170083703A (ko) 이물질 제거 기능이 부가된 반송로봇
JP2015056574A (ja) 装着ヘッド及び部品実装装置
TW202144259A (zh) 非接觸搬送裝置
JP5926021B2 (ja) 半導体素子搬送ヘッド
JP6718581B2 (ja) 吸着保持装置
CN215281993U (zh) 一种吸盘及工业机器人

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6535847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250