JP6533918B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
普通図柄当否判定での当選により第1電動役物が長時間開放される場合には、普通図柄の停止表示の開始後、第1確定表示時間の経過後に第1電動役物が開放される。このため、停止表示された普通図柄により当否判定での当選を確認したとしても、第1電動役物が開放される前に電動役物の狙い打ちを開始することができ、遊技者は当選による利益を確実に享受することができる。
このような構成によれば、特別図柄当否判定又は第2図柄当否判定での当選により開放された第2電動役物を確実に狙い打つことができるため、遊技者は、高い確率で遊技球を特典領域に進入させ、特典を得ることが可能となる。
すなわち、発射ハンドルの操作に応じて遊技球を遊技領域に発射させ、該遊技球の入賞に応じて遊技者に賞球を付与する弾球遊技機であって、遊技球が遊技領域に配された判定領域に進入したことに起因して当否判定が行われると、図柄の変動表示を行った後、少なくとも確定表示時間にわたり該当否判定の結果に応じた図柄を停止表示させる変動手段と、当否判定で当りになると、予め定められた開放パターンに従い電動役物を開放する開放手段と、を備え、開放パターンとして、短時間にわたり電動役物を開放する短時間開放と、長時間にわたり電動役物を開放する長時間開放とが設けられており、開放手段は、開放パターンが長時間開放の場合には、停止表示の開始後、確定表示時間が経過した後に電動役物の開放を開始し、開放パターンが短時間開放の場合には、停止表示の開始後、確定表示時間が経過する前に電動役物の開放を開始すること、を特徴とする弾球遊技機。
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
また、センターケース5の下方であって、第1,第2始動口11,12に向かって右側には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる第1,第2大入賞口20,21が配置されている。なお、第2大入賞口21は、第1大入賞口20の上側に配置されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
(1)概要について
次に、本実施形態のパチンコ機50の動作について説明する。
ここで、パチンコ機50は、大当り遊技中における確変突入口15への入球等に起因して、普図遊技中の第2始動口12の開放時間が長くなる開放延長状態に移行する。
電動役物の短時間開放の時間T1は、発射位置から発射された遊技球が当該電動役物に至るまでの最短時間T2よりも短い時間とするのが好適であり、この場合、確定表示時間が経過するまで開放を待つ必要がない。待ってから遊技球を発射しても入賞させる時間が少なく、待ってから遊技球の到達位置を変更するハンドル操作をしても間に合わないからである。従って、時間T1は、最短時間T2を考慮して定めれば良い。
以下では、本実施形態のパチンコ機50の動作について説明する。
次に、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数や普図当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
(3)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動入賞確認処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
続くS125では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する特図について、何個の保留記憶が生じているかを示す保留数コマンドを生成し、サブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、遊技球の普図ゲート22の通過を検出し、該通過に応じて普図抽選のための保留記憶等を行う普図ゲート通過確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S165では、主制御装置80は、普図抽選に対応する保留記憶数等を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図9〜12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
S225では、主制御装置80は、第1保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、本処理を終了する。
S235では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S235:Yes)、S240に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S235:No)、S245に処理を移行する。
S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
また、主制御装置80は、対応する特図表示装置にて消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す(換言すれば、演出図柄の変動時間を示す)変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指定する(大当りになる場合であれば、S255で決定された当り図柄に対応する演出図柄が指定される)図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
次に、大当り遊技のラウンドに応じて第1,第2大入賞口20,21のうちの一方を開放し、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図13〜15のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S465では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
S480では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S480:Yes)、S485に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S480:No)、本処理を終了する。
80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
S515では、主制御装置80は、大当り遊技後に遊技状態を確変状態に移行させるか否か(大当り遊技中に確変突入口15への入球が生じたか否か)を判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、確変状態中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S520)、確変フラグをセットし(S525)、S530に処理を移行する。
次に、保留記憶に係る普図当り決定用乱数により普図抽選を行う普図当否判定処理について、図16,17のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
S625では、主制御装置80は、開放延長状態であることを示す開放延長フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S625:Yes)、S630に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S625:No)、S635に処理を移行する。
S655では、主制御装置80は、普通図柄表示装置7により、消化した保留記憶に対応する普通図柄の変動表示を開始する。また、サブ統合制御装置83に対し、普図抽選後の保留記憶数や、普通図柄の変動時間等を示すコマンドを送信し、本処理を終了する。
なお、主制御装置80は、保留記憶が存在する場合には、普通図柄の確定図柄の停止表示を開始した後、確定表示時間が経過した時点で確定図柄の停止表示を終了し、普通図柄表示装置7に停止表示された確定図柄を消去しても良い。一方、保留記憶が存在しない場合には、確定図柄の停止表示の開始後、確定表示時間が経過した後も確定図柄の停止表示を継続し、新たな保留記憶が生じた時点で、確定図柄の停止表示を終了すると共に、新たに変動表示を開始しても良い。
次に、普図遊技を制御する大当り遊技処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
S760では、主制御装置80は、第2始動口12の開放パターンにより定められる普図遊技の継続期間が経過したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S760:Yes)、S765に処理を移行し、否定判定の場合には(S760:No)、本処理を終了する。
(9)演出について
サブ統合制御装置83では、主制御装置80からのコマンドに応じて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面や、各種LED、ランプ28や、スピーカ66を介して各種演出を行う。
本実施形態のパチンコ機50によれば、開放延長状態中(普図遊技にて第2始動口12が長時間開放される場合)には、普図抽選で当選すると、普通図柄の停止表示開始後、確定表示時間の経過後に第2始動口12が開放される。このため、停止表示された普通図柄により普図抽選での当選を確認したとしても、第2始動口12が開放される前に第2始動口12の狙い打ちを開始することができ、遊技者は当選による利益を確実に享受することができる。
(1)本実施形態のパチンコ機50は、大当り抽選で当選すると、第1,第2特図表示装置9,10にて確定表示時間にわたり当り図柄が停止表示された後のいずれかの時点から大当り遊技が開始され、第1,第2大入賞口20,21が開放される。
一方、大当り抽選により賞球が付与される大当り(大当り遊技で第1,第2大入賞口20,21が長時間にわたり開放される大当り)に当選した場合には、第1,第2特図表示装置9,10にて確定表示時間にわたり当り図柄が停止表示された後のいずれかの時点から第1,第2大入賞口20,21の開放を開始しても良い。
なお、これらに当選した場合には、第1,第2大入賞口20,21は短時間しか開放されないため、第1,第2大入賞口20,21を狙い打ちしても賞球を得るのは困難である。このため、当り図柄の停止表示後、直ちに第1,第2大入賞口20,21を開放しても、遊技者に不利益を与えることは無い。
こうすることにより、普図抽選に当選した場合には、直ちに第2始動口12が開放されるようになり、普図抽選での当選により遊技の進行が妨げられることが無く、遊技の流れを良好にすることができる。
本発明を普通電役機に適用する場合、一例として、左側流下経路(又は右側流下領域)に第1普図ゲートと、第1普図ゲートの通過に起因して行われる普図抽選での当選により開放される第1普通電役を配することが考えられる。また、遊技領域における左側流下経路に第2普図ゲートを配すると共に、右側流下領域に、第2普図ゲートの通過に起因して行われる普図抽選での当選により開放される第2普通電役を配することが考えられる。
(4)また、本実施形態のパチンコ機50では、第1,第2大入賞口20,21は、右側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置されている。しかしながら、これに限らず、例えば、センターケース5の左側や下側等、左側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置されていても良い。
しかしながら、普図ゲート22を左側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置すると共に、第2始動口12を右側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置しても良い。無論、これとは反対に、普図ゲート22を右側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置すると共に、第2始動口12を左側流下経路を流下する遊技球が主に入球する位置に配置しても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
15a…確変突入口SW、20…第1大入賞口、20a…第1カウントSW、20b…第1大入賞口SOL、21…第2大入賞口、21a…第2カウントSW、21b…第2大入賞口SOL、22…普図ゲート、22a…普図ゲートSW、23…第1特図保留数表示装置、24…第2特図保留数表示装置、30…払出モータ、31…払出SW、32…満杯SW、33…球切れSW、34…CRユニット端子板、38…タッチSW、39…発射停止SW、40…発射モータ、45…ガラス枠閉鎖SW、46…内枠閉鎖SW、49…シリンダ錠、50…パチンコ機、51…外枠、52…前枠、53…ヒンジ、55…上皿、56…CRユニット、57…球貸ボタン、58…精算ボタン、59…精算表示装置、61…板ガラス、63…下皿、64…発射ハンドル、65…枠側装飾ランプ、66…スピーカ、67…演出ボタン、68…ジョグダイヤル、70…内枠、71…球タンク、72…タンクレール、73…払出ユニット、78…外部接続端子板、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板、90…図柄表示装置中継端子板。
Claims (2)
- 発射ハンドルの操作に応じて遊技球を遊技領域に発射させ、該遊技球の入賞に応じて遊技者に賞球を付与する弾球遊技機であって、
遊技球が前記遊技領域に配された第1判定領域に進入したことに起因して普通図柄当否判定が行われると、普通図柄の変動表示を行った後、少なくとも第1確定表示時間にわたり該普通図柄当否判定の結果に応じた前記普通図柄を停止表示させる普通図柄変動手段と、
前記普通図柄当否判定で当りになると、予め定められた開放パターンに従い第1電動役物を開放する第1電動役物開放手段と、
遊技球が前記遊技領域に配された第2判定領域に進入したことに起因して特別図柄当否判定が行われると、特別図柄の変動表示を行った後、少なくとも第2確定表示時間にわたり該特別図柄当否判定の結果に応じた前記特別図柄を停止表示させる特別図柄変動手段と、
前記特別図柄当否判定で当りになると、前記特別図柄の停止表示の開始後、前記第2確定表示時間が経過した後に第2電動役物を開放する第2電動役物開放手段と、を備え、
前記開放パターンとして、短時間にわたり前記第1電動役物を開放する短時間開放と、長時間にわたり前記第1電動役物を開放する長時間開放とが設けられており、
前記第1電動役物開放手段は、前記開放パターンが前記長時間開放の場合には、前記普通図柄の停止表示の開始後、前記第1確定表示時間が経過した後に前記第1電動役物の開放を開始し、前記開放パターンが前記短時間開放の場合には、前記普通図柄の停止表示の開始後、前記第1確定表示時間が経過する前に前記第1電動役物の開放を開始すること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 発射ハンドルの操作に応じて遊技球を遊技領域に発射させ、該遊技球の入賞に応じて遊技者に賞球を付与する弾球遊技機であって、
遊技球が前記遊技領域に配された第1判定領域に進入したことに起因して第1図柄当否判定が行われると、第1図柄の変動表示を行った後、少なくとも第1確定表示時間にわたり該第1図柄当否判定の結果に応じた前記第1図柄を停止表示させる第1図柄変動手段と、
前記第1図柄当否判定で当りになると、前記第1図柄の停止表示後、前記第1確定表示時間が経過する前に、前記第1確定表示時間より短い短時間にわたり第1電動役物を開放する第1電動役物開放手段と、
遊技球が前記遊技領域に配された第2判定領域に進入したことに起因して第2図柄当否判定が行われると、第2図柄の変動表示を行った後、少なくとも第2確定表示時間にわたり該第2図柄当否判定の結果に応じた前記第2図柄を停止表示させる第2図柄変動手段と、
前記第2図柄当否判定で当りになると、前記第2図柄の停止表示の開始後、前記第2確定表示時間が経過した後に、前記第2確定表示時間を超える長時間にわたり第2電動役物を開放する第2電動役物開放手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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