JP2022094102A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、遊技ボタン67が設けられている。
なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20aからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
また、主制御装置80には、設定表示装置80aと、RAMクリアSW80bと、設定キーSW80cとが設けられている。設定表示装置80a、RAMクリアSW80b、及び、設定キーSW80cは、遊技者による視認や操作が不可能な位置に配置されており、内枠を開放することで、これらの視認及び操作が可能となる。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
(1)設定変更機能について
上述したように、本実施形態のパチンコ機50は、設定変更機能を備えているものの、設定値が予め固定されており、設定値の変更はできない構成となっている。なお、複数の設定値のうちのいずれかを設定可能とし、設定値が高くなるに従い、大当りが発生する確率が高くなるようにしても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技(換言すれば、特別遊技)が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、特典期間に移行し、予め定められた継続回数の大当り抽選が行われるまでの間、時短機能、又は、時短機能及び確変機能が作動する。
なお、上記構成に限らず、本実施形態のパチンコ機50は、例えば、所謂一種二種混合機やリミッタ機等、様々なタイプのパチンコ機として構成され得る。なお、一種二種混合機として構成されたパチンコ機においては、大当り抽選で大当り又は小当りが発生し、小当りの発生により大入賞口の開放する小当り遊技が行われ、小当り遊技中に大入賞口に入球した遊技球が予め定められた特定領域に進入すると、大当り遊技が行われる。
本実施形態のパチンコ機50は、大当り抽選に関して定められた時短開始条件が充足されると、大当り遊技を行うことなく時短状態に移行する。具体的には、時短当選が生じるか、又は、連続時短機能が作動すると、時短開始条件が充足される。
すなわち、本実施形態では、第1特図として時短図柄が設けられており、通常状態中、第1特図の変動表示にて時短図柄が確定表示されると、時短当選が発生して時短状態に移行する。一例として、時短当選の確率は、1/150となっている(図5(a)参照)。しかしながら、該確率は、適宜定められる。なお、該時短状態中に実行可能な大当り抽選の回数である継続回数は、一例として20回となっている。しかし、継続回数は適宜定められる。また、時短図柄は複数設けられていても良く、確定表示された時短図柄の種類に応じて継続回数が定められても良い。
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:no)、S15に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:no)、S110に処理を移行する。
S115では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:yes)、S120に処理を移行し、否定判定の場合は(S115:no)、本処理を終了する。
S125では、主制御装置80は、大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第2保留記憶として記憶すると共に、何個の第2保留記憶が生じているかを示す第2保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
(6)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8~12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:yes)、図11のS320に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:no)、S210に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:no)、本処理を終了する。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:no)、S235に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各大当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
一方、S240にて大当り抽選で外れたと判定された際に移行する図10のS265では、主制御装置80は、確変フラグがクリアされているか否かを判定し、続くS270では、連続カウンタが0より大きいか否かを判定する。そして、S265及びS270で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、S275に移行して連続カウンタをデクリメントすると共に、続くS280にて連続カウンタが0か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S280:yes)、連続時短機能を作動させるべく、S285に移行する。また、主制御装置80は、S265又はS270で否定判定が得られた場合、及び、S280で否定判定が得られた場合には、S295に移行する。
S310では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数や変動パターンテーブル等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定する。そして、続くS315では、主制御装置80は、確変状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(以後、確変残り回数)を示すカウンタ、及び、時短状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(以後、時短残り回数)を示すカウンタの更新等を行い、図9のS260に処理を移行する。
S325では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S335では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S340に処理を移行する。
S345では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S350)、その後、S355に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S365)、役物連続作動装置作動開始処理(S370)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S375)、本処理を終了する。
S395では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、時短フラグがセットされている場合には(S395:yes)、時短残り回数を参照する(S400)。そして、時短残り回数が0である場合には(S400:yes)、時短フラグをクリアし(S405)、S410に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、時短フラグをセットし、続くS420では、連続時短機能の作動、又は、時短当選により移行する時短状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数を設定し、S430に移行する。
(7)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図13~16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:yes)、図14のS550に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:no)、S515に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:yes)、図16のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:no)、S525に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、大当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
S555では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S555:yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S555:no)、本処理を終了する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図15に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:no)、S615に処理を移行する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:no)、本処理を終了する。
続いて図16に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS645では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S645:yes)、S650に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S645:no)、本処理を終了する。
S660では、主制御装置80は、大当り遊技後の遊技状態が確変状態且つ時短状態であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S660:yes)、S665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S660:no)、S680に処理を移行する。
一方、S680では、主制御装置80は、大当り遊技の終了後に時短状態となるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S680:yes)、S685に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S680:no)、S695に処理を移行する。
S695,S700では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態、及び、確変状態や時短状態の継続回数を通知する状態指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
本実施形態のパチンコ機50は、大当り抽選で大当りと時短当選とに当選する構成であるが、上述したように、本実施形態のパチンコ機50は、大当り抽選にて大当りと小当りと時短当選とに当選するパチンコ機としても構成され得る。以下では、本実施形態の演出を、大当り抽選で大当りと時短当選とが発生する構成と、大当り抽選で大当りと小当りと時短当選とが発生する構成とに適用する場合について説明しており、以下の説明での当りとは、大当りを意味するか、又は、大当り或いは小当りを意味する。
なお、本実施形態では、一例として、演出画面800に熊の達吉という名称のキャラクタが表示され、これを用いた演出が行われる。
また、サブ統合制御装置83は、例えば、主制御装置80から受信した第1又は第2保留記憶に対応する先読みコマンドに基づき、該保留記憶(以後、対象保留記憶)が消化される前に、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当りとなることを示唆する先読み演出を行う。先読み演出は、第1又は第2始動口11、12への入球後(より詳しくは、対象保留記憶の生成後)、該入球に起因する大当り抽選が行われるまで(換言すれば、対象保留記憶が消化されるまで)の間に開始される。また、先読み演出は、対象保留記憶の発生後から、対象保留記憶が消化されるまでに行われる1回又は複数回の図柄演出と共に行われ、大当り遊技の実行中には行われない。
上述したように、本実施形態では、大当り抽選の結果を示唆する演出として、少なくとも予告演出と、リーチ演出と、変動中予告演出と、先読み演出と、保留連演出とが設けられている。なお、これらの演出の各々は、演出態様の異なる複数の種類が設けられていても良い。また、これらの演出では、示唆される内容や実行されるタイミングが異なっている。以下では、各演出について詳しく説明する。
上述したように、予告演出は、示唆がなされる大当り抽選の実行後に開始される。なお、例えば、リーチ演出及び変動中演出もまた、予告演出と同様のタイミングで開始される。
また、本実施形態では、当りと時短当選との双方を示唆する予告演出が設けられている。換言すれば、このような予告演出は、当該予告演出に対応する大当り抽選で当り及び時短当選のいずれも発生しない場合(以後、ハズレと記載)と、該大当り抽選で当りとなる場合及び時短当選となる場合とに実行されても良い。また、該予告演出は、対応する大当り抽選で当りとなる場合及び時短当選となる場合のみに実行されても良い。具体的には、例えば、複数の種類の予告演出のうち、全部の種類の予告演出にて、当りと時短当選との双方を示唆しても良い。また、例えば、一部の種類の予告演出にて当りと時短当選との双方を示唆するようにし、該予告演出に加え、さらに、当り又は時短当選のみを示唆する予告演出が設けられていても良い。
この他にも、当りと時短当選との双方を示唆する予告演出として、様々な態様が考えられる。具体的には、該予告演出は、例えば、演出画面800に表示される画像を段階的に変化させるステップアップ演出として構成されていても良いし、1回の図柄演出において、擬似的に演出図柄の変動表示が複数回にわたって行う擬似連として構成されていても良い。
上述したように、先読み演出は、大当り遊技中でない場合において、対象保留記憶の発生後、対象保留記憶が消化されるまでの間に開始される。一方、保留連演出は、大当り遊技の実行中、第1又は第2保留記憶が存在する場合に開始される。
そして、本実施形態では、先読み演出及び保留連演出は、当りのみを示唆し、時短当選は示唆しない。換言すれば、ハズレ又は当りが発生する保留記憶か、若しくは、当りが発生する保留記憶のみが、当りのみを示唆する先読み演出の対象保留記憶となり得るが、時短当選が発生する保留記憶は、該対象保留記憶にはならない。また、当りのみを示唆する保留連演出は、大当り遊技中において、当りが発生する保留記憶が存在する場合、又は、ハズレが発生する保留記憶のみが存在する場合には実行されるか、若しくは、当りが発生する保留記憶が存在する場合のみに実行される。しかし、該保留連演出は、ハズレが発生する保留記憶と時短当選が発生する保留記憶が存在する場合、及び、時短当選が発生する保留記憶のみが存在する場合には、実行されない。
また、図18(b)には、一例として、当りのみを示唆する保留連演出840が記載されている。図18(b)の保留連演出840では、一例として、大当り遊技の10Rにて、空手家の画像を演出画面800にカットイン表示することにより行われる。なお、保留連演出840の実行時期は、10Rに限らず、例えば、大当り遊技の開始時や終了時等、様々なタイミングにて実行され得る。無論、保留連演出の態様は、これに限らず、様々な画像を演出画面800に表示することにより行われても良い。
上述したように、本実施形態のパチンコ機50における全部又は一部の種類の先読み演出は、当りのみを示唆し、時短当選は示唆しない。しかし、これに替えて、又は、これに加えて、全部又は一部の種類の先読み演出において、先読み演出が長期にわたって行われる場合には、当りのみを示唆し、時短当選は示唆しないようにしても良い。以後、長期にわたって行われる先読み演出を、長期先読み演出と記載する。つまり、ハズレ又は当りが発生する保留記憶、若しくは、当りが発生する保留記憶のみが、長期先読み演出の対象保留記憶となり得るが、時短当選が発生する保留記憶は、該対象保留記憶にはならない。
こうすることにより、対象保留記憶にて時短当選が発生する場合にまで、先読み演出が長期にわたって行われるのを抑制できる。このため、時短当選が発生する対象保留記憶の先読み演出にて、遊技者の期待感を過度に高めてしまうのを抑制できる。
長時間先読み演出とならない先読み演出としては、変動中演出を、先読み判定を用いて演出することが考えられる。先読み演出を決定する際に、長時間先読み演出で行なうのか変動中演出で行なうのか判定し、変動中演出で行なうと決定した際は、当該保留による変動が開始されるまでは先読み演出を行わず、当該変動にて予告演出を行うことになる。
なお、高期待度先読み演出とならない先読み演出においては、当りと時短当選との双方を示唆しても良いし、時短当選のみ、又は当りのみを示唆しても良い。
次に、大当り抽選が行われた際に図柄演出を開始すると共に、図柄演出と共に予告演出や変動中予告演出を行ったり、リーチ演出を行ったりする図柄演出処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S905では、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドに応じた態様で行われる図柄演出を開始し、S910に移行する。
(14)保留演出処理について
次に、保留記憶が発生した際に保留演出を実行すると共に、先読み演出を行う保留演出処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S1005では、サブ統合制御装置83は、保留演出を行い、新たに発生した保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、この時、サブ統合制御装置83は、先読みコマンドに基づき、新たに発生した保留記憶についての先読みの結果を把握し、S1010に移行する。
S1020では、サブ統合制御装置83は、先読み演出を開始し、本処理を終了する。なお、例えば、一部の種類の先読み演出で当りのみを示唆する場合や、長期先読み演出や高期待度先読み演出にて当りのみを示唆する場合には、時短当選を示唆する先読み演出の演出開始タイミングが到来した際、S1015の処理を省略し、S1020にて該先読み演出を開始するようにしても良い。
次に、大当り遊技の開始時に大当り演出を開始すると共に、大当り遊技中に保留連演出を行う大当り演出処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S1100では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、大当り遊技が開始されたか否かを判定する。具体的には、例えば、条件装置や役物連続作動装置の作動が開始された際に、大当り遊技が開始されたとみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S1100:yes)、S1105に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1100:no)、S1110に移行する。
S1110では、サブ統合制御装置83は、大当り遊技中に行われる保留連演出の演出開始タイミングが到来したか否かを判定する。なお、保留連演出が行われるか否かや、演出開始タイミングや、実行される保留連演出の種類は、例えば、サブ統合制御装置83にて行われた抽選の結果や、大当り遊技中に存在する保留記憶についての先読みの結果や、大当り遊技の総ラウンド数等に基づき決定されても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S1110:yes)、S1115に移行する。一方、否定判定が得られた場合には(S1110:no)、本処理を終了する。
[他の実施形態]
上記実施形態のパチンコ機50を、連続時短機能が設けられていない構成としても良いし、時短当選が発生しない構成としても良い。つまり、時短当選の発生と、連続時短機能の作動とのうちの一方により、時短状態に移行する構成としても良い。このような構成においても、同様の効果が得られる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
上記実施形態のパチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当し、サブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82、及び演出図柄表示装置6等が、演出手段の一例に相当する。
また、始動口入賞確認処理のS110、S125が、保留記憶手段の一例に相当する。
また、当否判定処理のS230、S235が抽選手段の一例に相当し、S260、S325が変動表示手段の一例に相当し、S415、S420が移行手段の一例に相当する。
また、図柄演出処理のS915、保留演出処理のS1020、大当り演出処理のS1120が、演出手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 始動口が設けられた弾球遊技機であって、
前記始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、
前記抽選での当りに起因して、特別遊技を行う特別遊技手段と、
変動表示により前記抽選の結果に応じた特図を表示する変動表示手段と、
前記変動表示により予め定められた前記特図が表示されると、前記始動口への入球に起因する前記抽選が行われる頻度が上昇する時短状態に移行する移行手段と、
前記抽選の実行後に開始され、該抽選の結果を示唆する第1演出と、前記始動口への入球後、該入球に起因する前記抽選が行われるまでの間に開始され、該抽選の結果を示唆する第2演出と行う演出手段と、を備え、
前記第1演出は、前記当りとなる前記抽選と、前記移行手段による前記時短状態への移行が生じる前記抽選とに対応して行われ、前記第2演出は、前記当りとなる前記抽選に対応して行われること、
を特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2020206922A JP2022094102A (ja) | 2020-12-14 | 2020-12-14 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=82081300
Family Applications (1)
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JP2020206922A Pending JP2022094102A (ja) | 2020-12-14 | 2020-12-14 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022094102A (ja) |
-
2020
- 2020-12-14 JP JP2020206922A patent/JP2022094102A/ja active Pending
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