JP6533775B2 - 乾熱滅菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乾熱滅菌装置に関する。
瓶など、薬の収納容器を滅菌する滅菌装置が従来より知られている。
特許文献1では、滅菌対象物としてのガラス製の薬の瓶を連続して導入することができる滅菌装置が知られている。
この滅菌装置では、滅菌対象物を搬送する搬送手段と、搬送手段によって滅菌室に導入された滅菌対象物の上方から加熱エアを吹き出す加熱エア供給手段と、滅菌後の滅菌対象物を冷却する冷却室とを備えている。
この滅菌装置の滅菌方法としては、ヒータによって加熱された熱風を滅菌室内に吹き付け、このエアは循環経路を通ってさらにヒータで再加熱され、再加熱されたエアが循環ファンから吹き出されるようにして滅菌対象物を加熱滅菌している。
特開2006−21798号公報
上述したように、特許文献1に示すような滅菌装置では、滅菌対象物が導入された滅菌室内で加熱エアを循環させて加熱滅菌を行っている。このような滅菌装置によれば、エアを加熱するヒータ、エアを循環させる循環通路、エアを循環させるためのファンなど多くの構成要素が必要であって装置全体が大型化しやすい。さらに、滅菌室を複数設けて加熱を段階的に行うような場合も多くあり、この場合はさらに装置全体が大型化し且つ消費電力がきわめて大きいという課題がある。
一方、滅菌対象物としての薬の瓶等の薬品分野、その他医療に用いる器具については、滅菌の完全性を担保するため、加熱による滅菌の場合は温度センサにより温度と加熱時間をチェックする完全性試験を行う必要がある。さらに、いつどのような方法で滅菌したのか、その履歴が確認できるようにしておくトレーサビリティに対応する必要もある。
従来の加熱エアによる滅菌方法は実績もあり、上記のような課題があったとしても完全性試験及びトレーサビリティの面では何ら問題はない。
装置全体の大型化を防止すべく、加熱エアとは異なる新しい滅菌方法として、滅菌室内の温度を滅菌温度まで上昇させるのではなく、滅菌対象物を直接滅菌温度まで上昇させる場合を検討する場合には、完全性試験において複数の滅菌対象物自体の温度測定をしなくてはならず、完全性試験の手間が大きい。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、加熱エアによる滅菌を実行しつつも装置全体の大型化の防止及び消費電力の低減を図ることができる乾熱滅菌装置を提供することにある。
本発明にかかる乾熱滅菌装置によれば、滅菌対象物を搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送されてくる滅菌対象物を滅菌するための滅菌室と、前記滅菌室内の空気を加熱するエア加熱装置と、前記搬送装置によって前記滅菌室から出てくる滅菌後の滅菌対象物を冷却する冷却室と、前記滅菌室よりも搬送方向の上流側に配置され、滅菌室へ導入される前の滅菌対象物を加熱する加熱室と、加熱室内の滅菌対象物を加熱する赤外線を発生させる赤外線ヒータと、を具備し、前記滅菌室は、上流側の前記加熱室と下流側の冷却室との間を隔壁によって閉塞した空間として設けられ、前記冷却室は、滅菌対象物を段階的に冷却するために、互いに隔壁によって閉塞された複数の冷却室が設けられており、各冷却室には、それぞれ前記エア加熱装置が設けられており、各前記エア加熱装置は、前記搬送装置よりも下方に配置された給気口と、給気口の下部に連結されて上方に向かって延び、中途部にエアを加熱するヒータが設けられた縦配管と、縦配管の上端部に設けられたファンと、ファンから下方に向けて径が徐々に広がる四角錘状に形成された排気口と、排気口の下方に設けられた防塵フィルタと、を有し、各前記冷却室に滅菌対象物が搬送される前に各前記冷却室内のエア加熱装置によって各前記冷却室内を予め自己滅菌するように制御し、各前記冷却室における滅菌対象物の冷却時には、前記エア加熱装置のヒータをオンさせずにファンを駆動させて冷却室内の除塵を行うように制御する制御部が設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、滅菌室に導入される前の滅菌対象物を赤外線であらかじめ加熱しておくことができる。加熱室では、滅菌対象物を赤外線で加熱するので、空気を加熱するための大規模な設備は必要なく装置全体の小型化に寄与する。実際の滅菌は、加熱装置による空気加熱で行うので、完全性試験における手間もない。
また、加熱された滅菌対象物が急激に温度低下して破損等してしまう、いわゆるヒートショックを生じさせないようにできる。
また、前記加熱室は複数設けられており、滅菌対象物を段階的に加熱することを特徴としてもよい。
この構成によれば、滅菌対象物が急激に温度上昇して破損等してしまう、いわゆるヒートショックを生じさせないようにできる。
本発明の乾熱滅菌装置によれば、加熱されたエアによって滅菌対象物を滅菌しつつ、装置全体の小型化及び消費電力の低減を図れる。
本発明に係る乾熱滅菌装置の全体構成を示す説明図である。 乾熱滅菌装置の制御系を示すブロック図である。
図1に本実施形態にかかる乾熱滅菌装置を示す。
本実施形態の乾熱滅菌装置20は、滅菌対象物としてガラス製の薬品瓶10を連続して滅菌できる装置である。
この乾熱滅菌装置20は、筐体21によって周囲の外壁が構成されており、筐体21内で、加熱エリアB、滅菌エリアC、及び冷却エリアDの3つのエリアに区分けされる。
加熱エリアB、滅菌エリアC、冷却エリアDの間は、隔壁28によって閉塞され、互いに空気が流通しないようになっている。
乾熱滅菌装置20の筐体21内には、薬品瓶10を連続して搬送方向に搬送するネットコンベア(搬送装置)25が設けられている。
筐体21にはネットコンベア25の搬送方向上流側端部が露出する入口部Aが形成されている。ネットコンベア25は、入口部Aから、加熱エリアB、滅菌エリアC、冷却エリアDを通過するように配置されている。筐体21にはネットコンベア25の搬送方向下流側端部が露出する出口部Eが形成されている。
ただし、搬送装置25としては、連続して薬品瓶10を搬送できるものであればネットコンベアに限定するものではない。
加熱エリアBは滅菌エリアCよりも搬送方向の上流側に設けられている。加熱エリアBには、赤外線ヒータ32が複数設けられている。各赤外線ヒータ32は、ネットコンベア25の搬送方向に対して直交する方向に沿って所定の間隔をあけて1列配置され、この列が搬送方向に沿って複数列配置される。
また、赤外線ヒータ32と薬品瓶10との距離は、薬品瓶10の大きさに合わせて適宜変更するとよい。
各加熱エリアB内の赤外線ヒータ32が作動することによって、滅菌エリアCに搬入される前の薬品瓶10が加熱される。
次に、本実施形態で用いられる赤外線ヒータについて説明する。
本実施形態における赤外線ヒータとしては、石英ガラス管内にカーボンワイヤを発熱体として配置されたものを採用している。この赤外線ヒータは、中長波の赤外線(波長1〜3μm)を放射し、ガラス、樹脂、水などの加熱に適している。
赤外線ヒータ32は、赤外線による誘導加熱によって対象物を加熱する。すなわち、加熱エアによる加熱ではなく、赤外線によって対象物を分子振動させて加熱するものであるため、迅速に昇温させることができ、また対象物の配置位置などに関係なくムラなく加熱させることができる。
このように、赤外線ヒータ32によって、滅菌エリアCに搬入される前の薬品瓶10を前もって加熱することにより、滅菌エリアCにおけるエア加熱用の設備を小型化することができ、また滅菌エリアCにおけるエア加熱用の設備の消費電力を低減させることができる。
また加熱エリアBは、予備加熱室34及び加熱室33の2つのゾーンを有している。本実施形態では、予備加熱室34と加熱室33との間には、赤外線ヒータ32よりも上方において隔壁28が設けられている。
まず予備加熱室34で薬品瓶10は予備加熱され、予備加熱室34で予備加熱した薬品瓶10はネットコンベア25によって加熱室33に搬送され、加熱される。
このように、赤外線ヒータ32による加熱を2段階にすることで、薬品瓶10が急激に加熱されることによるヒートショックを防止できる。
また、滅菌エリアCは、その上流側の加熱エリアBと下流側の冷却エリアDと隔壁28によって閉塞された空間である滅菌室24が設けられている。この滅菌室24内には、エア加熱装置38が設けられている。
エア加熱装置38は、ネットコンベア25のネットよりも下方に配置された吸気口40と、吸気口40の下部に連結されて上方に向かって延びる縦配管41と、縦配管41の上端部に設けられたファン36と、ファン36から下方に向けて開口する排気口42とを備えている。縦配管41の中途部には、縦配管41内を流通するエアを加熱するヒータ44が設けられている。また、排気口42の下方には、防塵フィルタ46が設けられている。防塵フィルタ46としてはHEPAフィルタ等を採用することができる。
排気口42は、防塵フィルタ46に向けて下方に徐々に広がるような四角錐状になっている。また、吸気口40もネットコンベア25の下面で大径に開口し、下方に向けて徐々に径が狭くなるような四角錐状に形成されている。
滅菌エリアCの搬送方向下流側には、冷却エリアDが設けられている。冷却エリアDは、互いに隔壁28によって閉塞された第1冷却室50と、第2冷却室52の2つの冷却室を有している。各冷却室50、52にはそれぞれ、エア加熱装置38が設けられている。
各冷却室50、52に設けられたエア加熱装置38は、滅菌室24に設けられたエア加熱装置と同じ構成であるので、同一の符号を付し、説明は省略する。本実施形態の冷却第1冷却室50及び第2冷却室52では、冷却装置などは設けられていないため、自然冷却で薬品瓶10が冷却される。ただし、各冷却室50、52には冷風を送風する冷却装置を設けてもよい。
このように、各冷却室50、52にもエア加熱装置38を設けることによって、冷却室50、52に薬品瓶10が搬送されてくる前に、冷却室50、52内を自己滅菌することができる。すなわち、あらかじめ冷却室50、52内を滅菌しておくことにより、冷却時における薬品瓶10の汚染を防止できる。
また、入口部Aと予備加熱室34との間、加熱室33と滅菌室24との間、滅菌室24と第1冷却室50との間、第1冷却室50と第2冷却室52との間、及び第2冷却室52と出口部Eとの間には、開閉可能なシャッター54が設けられている。各シャッター54が開いているときは、ネットコンベア25が動いて薬品瓶10を次のエリアに移動させることができる。各シャッター54が閉じているときは、互いの内部空気が流通することがないようにしている。すなわち、滅菌中及び冷却中においては、各シャッター54は閉じておくように制御される。なお、滅菌中及び冷却中において、各シャッター54が薬品瓶10が通過できる程度に開いていてもよい。
図2に、本実施形態の乾熱滅菌装置20の制御系のブロック図を示す。
乾熱滅菌装置20には、各構成の動作制御を実行する制御部56が設けられている。
制御部56は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等から構成されている。制御部56は、ROM等の記憶装置に記憶された動作プログラムを読み出して実行する。
制御部56は、動作プログラムに基づいて、ネットコンベア25、各赤外線ヒータ32、各シャッター54、各エア加熱装置38の動作を制御して滅菌工程を実行する。
以下、乾熱滅菌装置20の動作の一例を説明する。
まず、滅菌工程開始前に、制御部56は、乾熱滅菌装置20内の全赤外線ヒータ32をオンにするとともに、全てのエア加熱装置38を動作させて加熱エリアB、滅菌エリアC、冷却エリアD内の自己滅菌を行う。自己滅菌は、例えば、280℃で40分間、各エリアを加熱することで行われる。このときシャッター54は開いている状態でよい。
自己滅菌が終了すると、制御部56は、全赤外線ヒータ32をオフにし、全エア加熱装置38をオフにする。次に、制御部56はネットコンベア25を動作させて薬品瓶10を滅菌装置20内に送り込む。このとき、ネットコンベア25は、薬品瓶10の洗浄装置(図示せず)等に連結され、洗浄装置から自動的に洗浄後の薬品瓶10が移送されてくるようにしてもよい。
ネットコンベア25が動作して薬品瓶10の移送中は、制御部56は、必ず各シャッター54を開けるようにしている。
そして、所定数の最初の薬品瓶10が予備加熱室34内に移送されると、制御部56は、ネットコンベア25の動作を停止し、シャッター54を閉じ、予備加熱室34の赤外線ヒータ32を作動させて加熱を開始する。
制御部56は、所定時間予備加熱室34内で薬品瓶10を加熱した後、予備加熱室34内の赤外線ヒータ32をオフにし、シャッター54を開け、ネットコンベア25を所定距離動作させることによって、予備加熱室34内の予備加熱済みの薬品瓶を加熱室33へ搬送する。
このとき、ネットコンベア25に薬品瓶10が連続して配置されていれば、予備加熱室34内に新たな薬品瓶10が移送される。
次に、制御部56は、ネットコンベア25の動作を停止し、シャッター54を閉じ、予備加熱室34及び加熱室33の赤外線ヒータ32を作動させて加熱を開始する。
赤外線ヒータ32による加熱温度は、薬品瓶10の温度が滅菌室24における滅菌温度まで上昇させるとよい。
あるいは、赤外線ヒータ32による加熱温度は、薬品瓶10の温度を滅菌室24における滅菌温度よりも高くし、滅菌室24においては薬品瓶10の温度を下げた状態で滅菌温度を維持するようにしてもよい。
加熱エリアBにおける加熱終了後、制御部56は、シャッター54を開け、ネットコンベア25を動作させて加熱室33から滅菌室24へ加熱後の薬品瓶10を送り込む。このとき、未滅菌の薬品瓶10が連続してネットコンベア25の上流側に配置されていれば、未滅菌の薬品瓶10が予備加熱室34に、予備加熱済みの薬品瓶10が加熱室33内に移送される。
滅菌室24に加熱後の薬品瓶10が送り込まれた後、制御部56は、エア加熱装置38を動作させるとともに、滅菌室24の両端のシャッター54を閉じ、滅菌室24内の加熱エアが外に漏れないようにする。
滅菌工程は、自己滅菌と同様に280℃で40分間加熱を行うようにするとよい。滅菌工程中、制御部56は、ヒータ44及びファン36を制御して滅菌室24内の温度調整を実行する。
滅菌工程終了の際、制御部56は、エア加熱装置38をオフにするとともに、滅菌室24の両端のシャッター54を開く。
そして、制御部56は、ネットコンベア25を動作させて、滅菌室24で滅菌された薬品瓶10を冷却エリアDの第1冷却室50に送り込む。
このとき、加熱エリアBにて加熱された薬品瓶10が連続して滅菌室24に送り込まれる。また、未加熱の薬品瓶10が加熱エリアBに送り込まれる。
そして、所定数の滅菌済みの薬品瓶10が第1冷却室50に移送され、加熱済みの薬品瓶10が滅菌室24内に移送されると、制御部56は、ネットコンベア25の動作を停止し、各シャッター54を閉じ、滅菌室24のエア加熱装置38を作動させて次の薬品瓶10の滅菌を開始する。また、制御部56は、予備加熱室34及び加熱室33の赤外線ヒータ32を作動させ、加熱を開始する。
なお、第1冷却室50内における冷却時には、制御部56は、第1冷却室50のファン36を駆動して第1冷却室50の除塵を行う。このとき、当然に第1冷却室50のヒータ44はオンさせないように制御する。
そして、滅菌工程終了の際、制御部56は、エア加熱装置38をオフにするとともに、滅菌室24の両端のシャッター54を開く。
そして、制御部56は、ネットコンベア25を動作させて、滅菌室24で滅菌された薬品瓶10を冷却エリアDの第1冷却室50に送り込む。第1冷却室50で冷却された薬品瓶10は、第2冷却室52に送り込まれる。このとき、加熱エリアBにて加熱された薬品瓶10が連続して滅菌室24に送り込まれる。また、未加熱の薬品瓶10が加熱エリアBに送り込まれる。
そして、所定数の滅菌済みの薬品瓶10が第1冷却室50に移送され、第1冷却室50の薬品瓶10が第2冷却室52に移送され、加熱済みの薬品瓶10が滅菌室24内に移送されると、制御部56は、ネットコンベア25の動作を停止し、各シャッター54を閉じ、滅菌室24のエア加熱装置38を作動させて次の薬品瓶10の滅菌を開始する。
第2冷却室52内における冷却時には、制御部56は、第2冷却室52のファン36を駆動して第2冷却室52の除塵を行う。このとき、当然に第2冷却室52のヒータ44はオンさせないように制御する。第2冷却室52においては、薬品瓶10が最終的に40℃程度の温度まで下がればよい。
このように、冷却室を2段階に設けることにより、薬品瓶10が急激に冷えることによるヒートショックを防止することができる。
上述してきた動作は、シャッター54を閉じて予備加熱、加熱、滅菌、冷却を行うものであった。次に、シャッター54を開けた状態で各工程を連続して行う動作について説明する。
まず、滅菌工程開始前に、制御部56は、乾熱滅菌装置20内の全赤外線ヒータ32をオンにするとともに、全てのエア加熱装置38を動作させて加熱エリアB、滅菌エリアC、冷却エリアD内の自己滅菌を行う。この自己滅菌は、上述した動作の場合と同様であって、例えば、280℃で40分間、各エリアを加熱することで行われ、シャッター54は開いている状態でよい。
自己滅菌が終了すると、制御部56は、全エア加熱装置38をオフにして各冷却室50、52の温度が室温程度にまで低下するまで、所定時間待機する。
自己滅菌終了から所定時間経過して各冷却室50、52の温度が低下したところで、制御部56はネットコンベア25を動作させて薬品瓶10を滅菌装置20内に送り込む。このとき、ネットコンベア25は、薬品瓶10の洗浄装置(図示せず)等に連結され、洗浄装置から自動的に洗浄後の薬品瓶10が移送されてくるようにしてもよい。
制御部56は、各シャッター54を、滅菌対象となる薬品瓶10が通過できる程度の開度で開いているように制御する。また、制御部56は、ネットコンベア25を所定のスピードで常時動いているように制御する。
制御部56は、ネットコンベア25の動作開始と同時か、又は動作開始前に予備加熱室34の赤外線ヒータ32、加熱室33の赤外線ヒータ32、滅菌室24のエア加熱装置38を作動させる。
ネットコンベア25が常時作動し、シャッター54が常時開いていることによって、ネットコンベア25によって移送される薬品瓶10は、止まることなく連続して加熱エリアB、滅菌エリアC、冷却エリアDを移動する。
この動作により、薬品瓶10は、まず予備加熱室34において赤外線ヒータ32で予備過熱され、次に加熱室33に移動して同様に赤外線ヒータ32で加熱される。
そして加熱された薬品瓶10は連続して滅菌室24内に進入し、加熱エアによって加熱されて滅菌される。滅菌工程は、自己滅菌と同様に280℃で40分間加熱を行うようにするとよい。滅菌工程中、制御部56は、ヒータ44及びファン36を制御して滅菌室24内の温度調整を実行する。
滅菌された薬品瓶10は、連続して第1冷却室50に進入し、自然冷却又は図示しない冷却装置により冷却される。そして第1冷却室50から出た薬品瓶10は、連続して第2冷却室52に進入し、自然冷却又は図示しない冷却装置により冷却される。
このとき、制御部56は、第1冷却室50及び第2冷却室52のファン36を駆動して第1冷却室50及び第2冷却室52の除塵を行う。
薬品瓶10は、第2冷却室52から出口部Eに出る際に40℃程度の温度まで下がればよい。
このように、予備加熱、加熱、滅菌、冷却の各工程を連続して行う場合、1つの薬品瓶10に対して各工程が十分に行える時間となるよう、制御部56はネットコンベア25の動作を制御する。
上述してきた実施形態では、加熱エリアBにおいて予備加熱室34と加熱室33の2つの加熱室を設けているが、加熱室の数はこれに限られることはなく、加熱エリアBには1つの加熱室のみを設けてもよいし、3つ以上の加熱室を設けてもよい。
また、冷却エリアDにおいて、第1冷却室50と第2冷却室の2つの冷却室を設けているが、冷却室の数はこれに限られることはなく、冷却エリアDには1つの冷却室を設けてもよいし、3つ以上の冷却室を設けてもよい。
なお、上述してきた実施形態では、滅菌対象物としてガラス製の薬品瓶を例として挙げたが、滅菌対象物としてはガラス製の薬品瓶に限定するものではなく、他の物を滅菌対象物としてもよい。
10 薬品瓶
20 乾熱滅菌装置
21 筐体
24 滅菌室
25 ネットコンベア(搬送装置)
28 隔壁
32 赤外線ヒータ
33 加熱室
34 予備加熱
36 ファン
38 エア加熱装置
40 吸気口
41 縦配管
42 排気口
44 ヒータ
46 防塵フィルタ
50 第1冷却室
52 第2冷却室
54 シャッター
56 制御部
A 入口部
B 加熱エリア
C 滅菌エリア
D 冷却エリア
E 出口部

Claims (2)

  1. 滅菌対象物を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送されてくる滅菌対象物を滅菌するための滅菌室と、
    前記滅菌室内の空気を加熱するエア加熱装置と、
    前記搬送装置によって前記滅菌室から出てくる滅菌後の滅菌対象物を冷却する冷却室と、
    前記滅菌室よりも搬送方向の上流側に配置され、滅菌室へ導入される前の滅菌対象物を加熱する加熱室と、
    加熱室内の滅菌対象物を加熱する赤外線を発生させる赤外線ヒータと、を具備し、
    前記滅菌室は、上流側の前記加熱室と下流側の冷却室との間を隔壁によって閉塞した空間として設けられ、
    前記冷却室は、滅菌対象物を段階的に冷却するために、互いに隔壁によって閉塞された複数の冷却室が設けられており、各冷却室には、それぞれ前記エア加熱装置が設けられており、
    各前記エア加熱装置は、前記搬送装置よりも下方に配置された給気口と、給気口の下部に連結されて上方に向かって延び、中途部にエアを加熱するヒータが設けられた縦配管と、縦配管の上端部に設けられたファンと、ファンから下方に向けて径が徐々に広がる四角錘状に形成された排気口と、排気口の下方に設けられた防塵フィルタと、を有し、
    各前記冷却室に滅菌対象物が搬送される前に各前記冷却室内のエア加熱装置によって各前記冷却室内を予め自己滅菌するように制御し、各前記冷却室における滅菌対象物の冷却時には、前記エア加熱装置のヒータをオンさせずにファンを駆動させて冷却室内の除塵を行うように制御する制御部が設けられていることを特徴とする乾熱滅菌装置。
  2. 前記加熱室は複数設けられており、滅菌対象物を段階的に加熱することを特徴とする請求項1記載の乾熱滅菌装置。
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