JP6533456B2 - 食品容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物、シート成形品、食品容器に関する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂をベースとするポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、成形加工性が改善され、所定の耐熱性を有し、さらには電気特性、寸法安定性、耐衝撃性、耐酸性及び耐アルカリ性等にも優れ、吸水性が低く、低比重である。
そのため、このようなポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、各種の電気・電子部品、事務機器部品、自動車部品、建材、飲料水周辺部品、食品周辺用途その他各種外装材や工業用品等の用途に広範囲に利用されている。
その中でも、食品周辺用途に使用される場合、ポリフェニレンエーテルの独特な臭気が嫌われ、特に高温で処理される溶融混練や、成形、プレス等のシート加工においては臭気が強くなる傾向にある。さらに、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物が食品容器に使用される場合、電子レンジ等の加熱処理により臭気が強くなり、食品用途に不適とされている。
これまでに、ポリフェニレンエーテルの臭気を低減するために様々な提案がなされている。
特許文献1には、脂肪族カルボン酸、脂環族カルボン酸、カルボン酸無水物、アルケニル芳香族と酸無水物との共重合体又はこれらの混合物を添加することによって、臭気低減を可能にすることが提案されている。また、特許文献2では、脂肪族カルボン酸及び芳香族カルボン酸の中から選ばれるポリカルボン酸を添加することによって、ポリフェニレンエーテル系樹脂の臭気を著しく低減することが提案されている。さらに、特許文献3,4には、特定の構造を有するゼオライトや疎水性ゼオライトを添加することによって、ポリフェニレンエーテル系樹脂の臭気を低減することが提案されている。
特公平8−32824号公報 特開平2−142851号公報 特許第5032032号公報 特許第4699327号公報
しかしながら、特許文献1、2では、ポリフェニレンエーテル特有の臭気は低減できるものの、カルボン酸化合物の添加により酸臭が残り、食品用容器として用いる場合、必ずしも十分な臭気低減はできないものであった。また、特許文献3,4では、無機物であるゼライトを混合することで、本来ポリフェニレンエーテルの持つ靱性が損なわれ、シートや成形品とした場合に壊れやすいものとなり、この点においても食品用容器として十分な特性を持つものではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ポリフェニレンエーテルの臭気を低減し、十分な耐熱性及び靱性を有することで食品容器として使用可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン系樹脂、カルボン酸化合物、及び特定の化合物を含むポリフェニレンエーテル系樹脂組成物によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
本発明の食品容器は、(A)ポリフェニレンエーテル、(B)ポリスチレン系樹脂、(C)カルボン酸化合物、及び(D)炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上のアルカリ化合物を含有し、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、前記(A)成分を50〜80質量部、前記(B)成分を20〜50質量部、前記(C)成分を0.1〜3質量部、前記(D)成分を0.1〜3質量部含むポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を含有するシート成形品を含有することを特徴とする。
ここで、前記(B)成分は、ブタジエンゴム強化ポリスチレンを前記(B)成分100質量部に対して50〜100質量部含むことが好ましい。
前記(C)成分は、クエン酸、アジピン酸、グルタル酸、ステアリン酸からなる群から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。
前記(C)成分の含有量は、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.5〜3質量部であることが好ましい。
前記(D)成分の含有量は、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.5〜3質量部であることが好ましい。
本発明の食品容器では、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物が、(E)有機リン系熱安定剤を、さらに含有し、このとき、前記(E)成分の含有量は、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.05〜2質量部であることが好ましい。
本発明によれば、ポリフェニレンエーテルの臭気を低減し、十分な耐熱性及び靱性を有することで食品容器として使用可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について、詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明はその要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
(ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物)
本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、(A)ポリフェニレンエーテル、(B)ポリスチレン系樹脂、(C)カルボン酸化合物、及び(D)炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上のアルカリ化合物を含有し、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、(A)成分を50〜80質量部、(B)成分を20〜50質量部、(C)成分を0.1〜3質量部、(D)成分を0.1〜3質量部含有することを特徴とする。
まず、樹脂組成物に用いられる各成分について説明する。
[(A)ポリフェニレンエーテル]
本実施形態で用いられる(A)ポリフェニレンエーテルは、下記式(I)及び/又は式(II)で表される繰り返し単位を有する単独重合体、あるいは共重合体である。
Figure 0006533456
Figure 0006533456
(式(I)、(II)中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜9のアリール基又はハロゲン原子を表す。但し、R5及びR6は、同時に水素原子ではない。R1〜R6は、置換されていてもよいし、無置換であってもよい。)
ポリフェニレンエーテルの単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテルポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等が挙げられる。上記の中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルが好ましい。
ポリフェニレンエーテル共重合体とは、式(I)及び/又は式(II)で表される繰り返し単位を主たる繰返し単位とする共重合体である。ここでいう主たる繰り返し単位とは、共重合体中に50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含まれる繰り返し単位をいう。
ポリフェニレンエーテル共重合体の代表例としては、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体、2,6−ジメチルフェノールとo−クレゾールとの共重合体、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノール及びo−クレゾールとの共重合体等が挙げられる。
また、単量体単位として、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単量体単位や2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単量体単位等を主たる繰り返し単位として含んでいるポリフェニレンエーテル共重合体が好ましい。ポリフェニレンエーテル共重合体としては、例えば、特開昭63−301222号公報等に記載されているもの等を使用することができる。
(A)成分の形状は、粉体であることが好ましい。ここでいう粉体とは、平均粒子径が1〜2000μmの範囲であるものをいい、平均粒子径は、好ましくは1〜1000μmであり、より好ましくは10〜700μm、更に好ましくは100〜500μmである。加工時の取り扱い性の観点から、1μm以上が好ましく、溶融混練時に未溶融物の発生を抑制する観点から、1000μm以下が好ましい。ここでいう平均粒子径とは、篩分けによる粒度測定によって測定される。
ポリフェニレンエーテルの重量平均分子量は、40,000〜100,000の範囲が好ましく、更に好ましい範囲は45,000〜70,000である。樹脂組成物のチューブ加工時の外観を良好にする観点から、ポリフェニレンエーテルの重量平均分子量はこの範囲が好ましい。
なお、本実施の形態のポリフェニレンエーテルの分子量に関わる情報は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー測定装置を用いた測定により得られる。具体的なゲルパーミエーションクロマトグラフィーの測定条件としては、昭和電工(株)製ゲルパーミエーションクロマトグラフィーSystem21(カラム:昭和電工(株)製K−805Lを2本直列、カラム温度:40℃、溶媒:クロロホルム、溶媒流量:1.0ml/min、サンプル濃度:ポリフェニレンエーテルの1g/Lクロロホルム溶液)を用いて、標準ポリスチレン(標準ポリスチレンの分子量は、3,650,000、2,170,000、1,090,000、681,000、204,000、52,000、30,200、13,800、3,360、1,300、550)の検量線を作成するという、測定条件とする。検出部のUVの波長は、標準ポリスチレンの場合は254nm、ポリフェニレンエーテルの場合は283nmを、それぞれ選択できる。
本実施形態の樹脂組成物において、(A)成分の含有量は、(A)、及び(B)成分の総量100質量部に対して、50〜80質量部であり、55〜75質量部が好ましい。
(A)成分の含有量が50質量部未満であると、十分な耐熱性が得られないし、(A)成分の含有量が80質量部を超えると、耐衝撃性が十分でない。
[(B)ポリスチレン系樹脂]
本実施形態で用いられる(B)ポリスチレン系樹脂としては、例えば、ホモポリスチレン;スチレン系化合物の単独重合体;ゴム強化ポリスチレン;スチレン系エラストマー;スチレンとスチレンと共重合可能な単量体との共重合体;スチレン系グラフト重合体等が挙げられる。
これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ここで、
スチレン系化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等が挙げられ、好ましくはスチレンである。
ゴム強化ポリスチレンとしては、ブタジエンゴム強化ポリスチレンが好ましく、ブタジエンゴム強化ポリスチレンとしては、スチレン−ブタジエングラフト共重合体や、該共重合体中の不飽和結合に部分的に水素添加したものが挙げられ、より具体的には、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)樹脂が挙げられる。
なお、HIPS樹脂の製造方法としては、乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合法等の公知の方法を用いることができる。
スチレン系エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合体及び/又はその水素添加物、スチレン−イソプレンブロック共重合体及び/又はその水素添加物等が挙げられる。
スチレンと共重合可能なビニル単量体としては、より具体的には、ラジカル共重合可能なビニル単量体が挙げられ、例えば、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸及びそのエステル;無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド等の不飽和ジカルボン酸無水物及びその誘導体;ブタジエン、イソプレン等のジエン化合物等が挙げられ、好ましくは、シアン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸アルキルエステルである。
上記の中でも、(B)ポリスチレン系樹脂の具体例としては、ホモポリスチレン、ブタジエンゴム強化ポリスチレン樹脂が好ましく、耐衝撃性の観点から、ブタジエンゴム強化ポリスチレンがより好ましい。
本実施形態で用いられる(B)ポリスチレン系樹脂は、ブタジエンゴム強化ポリスチレンを50〜100質量部含むことが好ましい。含有量が50質量部未満であると、樹脂組成物の衝撃性が不十分となるおそれがある。
本実施形態の樹脂組成物において、(B)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、20〜50質量部であり、25〜45質量部であることが好ましい。
(B)成分の含有量が20質量部未満であると、耐衝撃性を得ることができず、50質量部を超えると、十分な耐熱性が得られなくなってしまう。
[(C)カルボン酸化合物]
本実施形態において(C)カルボン酸化合物としては、一般式(III):
X−COOH
・・・・・(III)
[式(III)中、Xは、H、炭化水素基からなる群から選ばれる。]
で表されるものが挙げられる。
炭化水素基としては、直鎖、分岐鎖、環状のいずれとしてもよく、直鎖が好ましい。
炭化水素基としては、飽和であっても不飽和であってもよく、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基が挙げられ、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
炭化水素基の炭素数は、1〜36であることが好ましく、4〜24であることがより好ましく、5〜18であることがさらにより好ましい。
式(III)で表される(C)カルボン酸化合物の好ましい例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸;ブテン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸;シクロヘキサンカルボン酸;メチル酪酸、ジメチル吉草酸、フェニル酪酸、クロルメチル酪酸、ヒドロキシプロピオン酸(乳酸)が挙げられる。
これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、(C)カルボン酸化合物としては、一般式(IV):
HOOC−X−COOH
・・・・・(IV)
[式(IV)中、Xは、単結合、二価の炭化水素基からなる群から選ばれる。]
で表されるものが挙げられる。
二価の炭化水素基としては、直鎖、分岐鎖、環状のいずれとしてもよく、直鎖、分岐鎖が好ましい。
二価の炭化水素基としては、飽和であっても不飽和であってもよく、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基が挙げられ、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
二価の炭化水素基の炭素数は、1〜36であることが好ましく、4〜24であることがより好ましく、5〜18であることがさらにより好ましい。
式(IV)で表される(C)カルボン酸化合物の好ましい例としては、シュウ酸(Xが単結合である場合)、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、ブロムグルタル酸、ジメチルグルタル酸、クエン酸等である。
これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(C)成分として、上述のカルボン酸化合物の無水物(酸無水物)を用いてもよい。
ここで、酸無水物としては、カルボン酸から誘導されてよく、例えば、酢酸から誘導される無水酢酸、マレイン酸から誘導される無水マレイン酸、フタル酸から誘導される無水フタル酸等が挙げられ、無水コハク酸、無水フタル酸が特に好ましい。
(C)成分として、また、芳香族アルケニルと酸無水物との共重合体を用いてもよい。
ここで、上記共重合体としては、例えば、スチレン及び無水マレイン酸の共重合体が挙げられる。
(C)カルボン酸化合物としては、クエン酸、アジピン酸、グルタル酸、ステアリン酸が好ましく、グルタル酸が特に好ましい。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本実施形態の樹脂組成物において、(C)成分の含有量は、(A)及び(B)成分の総量100質量部に対して、0.1〜3質量部であり、0.5〜2質量部であることが好ましい。
(C)成分の含有量が0.1質量部未満であると、十分な臭気低減を得ることができず、3質量部を超えるとモールドデポジット(MD)の原因となってしまう。
ここで、モールドデポジット(MD)とは、成形する際に溶融した樹脂中から低分子量物がガスとして噴出し、金型に堆積し、汚染する現象である。
[(D)アルカリ化合物]
本実施形態の(D)成分であるアルカリ化合物は、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムから選ばれる1種以上のアルカリ化合物である。これらのアルカリ化合物は、水和物であってもよく、無水物であってもよい。
この中でも特に、安価で食品容器等に使用可能な添加物としての観点から、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが特に好ましい。
いずれもの(D)成分も、(C)成分と併用することにより、樹脂組成物において臭気低減の効果をもたらす。
本実施形態の樹脂組成物において、(D)成分の含有量は、(A)及び(B)成分の総量100質量部に対して、0.1〜3質量部であり、0.5〜1.5質量部であることが好ましい。
(D)成分の含有量が0.1質量部未満であると、十分な臭気低減を得ることができず、3質量部を超えるとモールドデポジット(MD)の原因となってしまう。
[(E)有機リン系酸化防止剤]
本実施形態の樹脂組成物は、(A)、(B)、(C)及び(D)成分に加えて、(E)有機リン系酸化防止剤をさらに含有することが好ましい。有機リン系酸化防止剤とは、分子中にリン原子を有する化合物を含む酸化防止剤である。
有機リン系酸化防止剤は、高温下で劣化の原因となるヒドロペルオキシドを還元することで安定化するため、比較的短い波長(例えば、波長420〜500nm)の光の透過率の向上に寄与し、特に薄黄色着色の低減に寄与する。
(E)成分の具体例としては、例えば、アルキルホスファイト類、アルキルアリールホスファイト類、アリールホスファイト類が挙げられ、工業的には、(株)ADEKA製の、アデカスタブPEP−8、アデカスタブPEP−36、アデカスタブHP−10、アデカスタブ2112、BASF製イルガフォス168等が入手可能であり、これらの中でも、アデカスタブPEP−36、イルガフォス168が好ましい。
本実施形態の樹脂組成物において、(E)成分の含有量は、(A)及び(B)の総量100質量部に対して、0.05〜2質量部が好ましく、0.3〜1.5質量部であることが更に好ましい。
(E)成分の含有量が0.1質量部未満であると、十分な変色抑制効果を得ることができず、3質量部を超えるとモールドデポジット(MD)の原因となってしまう。
[添加剤]
本実施形態の樹脂組成物には、本実施形態の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、他のプラスチック添加剤(例えば、リン系酸化防止剤以外の酸化防止剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、染顔料、プラスチック用各種無機充填剤等)を添加することができる。
リン系酸化防止剤以外の酸化防止剤としては、イオウ系酸化防止剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましい。
可塑剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、染顔料、プラスチック用各種無機充填剤としては、通常汎用されるものを適宜使用することができる。
本実施形態の樹脂組成物には、更に他のポリマーやオリゴマーを添加することができる。例えば、衝撃性を改善するためのSEBSに代表されるスチレン系ブロック共重合体及びその水添物、流動性を改善するための石油樹脂、テルペン樹脂及びその水添物、クマロン樹脂、クマロンインデン樹脂、シリコーン樹脂やフェノール樹脂等が挙げられる。
本実施形態の樹脂組成物において、上記添加剤の含有量は、(A)及び(B)の総量100質量部に対して、1〜40質量部が好ましい。
(ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の製造方法)
本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の製造方法は、特に限定されないが、例えば、押出機、加熱ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いた溶融混練が挙げられ、その中でも、押出機による溶融混練が、生産性の面で好ましい。
本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の製造に用いられる押出機としては、異方向回転又は同方向回転の二軸押出機が好適である。
二軸押出機としては、スクリューを駆動させる駆動部と、樹脂組成物を押出すダイとを有していてよい。そして、二軸押出機には、その上流から第1原料供給口、第2原料供給口(サイドフィーダ)が設けられており、第1原料供給口と第2原料供給口の間に、必要に応じて、第2原料供給口の下流側にベント口が設けられていてよい。また、二軸押出機には、付帯設備として、例えば、第2原料供給口(サイドフィーダ)から副原材料を供給するための供給設備が設けられてよい。
二軸押出機を用いた押出プロセスとしては、上記した材料を、第1原料供給口及び第2原料供給口から供給し、駆動部によりスクリューを駆動させることで上記した材料を溶融混練し、樹脂組成物をダイから押出すプロセスとしてよい。
混練温度は、ベース樹脂の好ましい加工温度に従えばよく、目安としては200〜360℃であり、好ましくは240〜320℃である。ダイ出口から押出される溶融樹脂組成物の温度は、300〜350℃としてよい。
(A)、(B)、(C)、(D)成分、及び(E)成分の二軸押出機への供給位置は、特に限定されないが、以下のように設定することが好ましい。
すなわち、(A)成分は、最上部の第1原料供給口から、場合によってはその一部は、途中の第2原料供給口から、二軸押出機に供給する。(B)成分及び(C)成分は、最上部の第1原料供給口から、場合によってはその一部は、前段途中の第2原料供給口から、さらに、場合によってはその一部は、必要に応じて設けられた第3原料供給口から、二軸押出機内に供給する。
上記供給位置とすることにより、前述の製造方法の条件と相まって、(B)成分の熱劣化をより抑制することができる。
特に、(B)成分は、(A)成分、(C)成分、(D)成分、及び/又は(E)成分を供給する供給口と同じ上流側の供給口から、これらの成分と同時供給することも可能であるが、押出機バレルの上流側から少なくとも40%以降のバレル(バレルの後段)から供給することが好ましい。
(B)成分を、バレルの後段から供給することにより、(B)成分の分解をより抑制することができる。
(成型品)
本実施形態の成型品は、上記の通り得られた本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を含有するものであり、本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を、目的や用途に応じて、シート状、容器状、平板上等、適宜成形加工することによって製造することができる。
本実施形態のシート成形品は、本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を含有するものであり、必要に応じて、他の樹脂、熱安定剤、消臭抑制剤、発泡シートとするための発泡剤等の添加剤を所望の量だけさらに含有してよい。本実施形態のシート成形品は、食品容器のベース部材とし得る。
本実施形態のシート成形品は、単層はもちろん、多層シートとすることも可能であり、多層シートの場合、機能を付加するための他の樹脂層を、最外層及び/又は内層に、1層又は複数層含む構造としてよい。本実施形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、どの層に含まれていてもよい。
本実施形態のシート成形品の製造方法としては、特に限定されないが、押出成形、射出成形、ブロー成形、ガスインジェクション成形等の一般的な成形方法が挙げられ、押出成形が好ましい。
押出成形においては、所望のシート厚みが得られるようにダイプレート形状を選択してよく、目安として200〜360℃、好ましくは240〜320℃の加工温度を選択してよい。
本実施形態の食品容器は、本実施形態のシート成形品を含有するものであり、本実施形態のシート成形品からなるものであることが好ましい。
本実施形態の食品容器の製造方法としては、特に限定されないが、本実施形態のシート成形品を、熱プレス、真空プレス等を用いて、容器形状に加工する方法が挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例で用いた各成分は以下のものである。
(A)ポリフェニレンエーテル(PPE)
ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル。
(PPE−1)旭化成ケミカルズ社製、商品名「ザイロン S201A」
(PPE−2)旭化成ケミカルズ社製、商品名「ザイロン S203A」
(B)ポリスチレンホモポリマー
(GPPS)ホモポリスチレン:PSジャパン社製、商品名「PSJ−ポリスチレン 685」
(HIPS)ゴム強化ポリスチレン:ペトロケミカル社製、商品名「CT60」
(C)カルボン酸化合物
(C−1):グルタル酸(和光純薬工業社製)
(C−2):クエン酸(和光純薬工業社製)
(C−3):アジピン酸(和光純薬工業社製)
(C−4):ステアリン酸(和光純薬工業社製)
(D)化合物
(D−1):炭酸カリウム無水物(和光純薬工業社製)
(D−2):炭酸ナトリウム無水物(和光純薬工業社製)
(E)リン系酸化防止剤
(E−1):有機リン系酸化防止剤:BASF社製、商品名「Irgafos168」
−ダンベル及び短冊形試験片の作製−
後述の実施例及び比較例で得られた樹脂組成物ペレットを100℃で2時間乾燥した後、射出成形機(東芝機械社製、IS−100GN型)(シリンダー温度を280℃、金型温度を80℃に設定)を用いて、ISO−15103に準じて試験片を作製した。
[特性評価方法]
実施例及び比較例のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の特性評価は、以下の方法及び条件で行った。
(1)臭気感応試験
実施例及び比較例で得られた樹脂組成物ペレットをそのまま試験ペレットとした。
6名(男:3名、女:3名)に対して、試験ペレットの素性を明かさず試験ペレット臭気を判定させる官能試験を実施した。官能試験では、200℃に熱したオーブンに5分間入れ、取り出した直後(1分以内)の試験ペレットの臭気を確認した。
比較ペレットとして表1の参考例1に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物ペレットを準備した。
評価基準は下記の通りとした。そして、△〜○を合格の範囲とした。
○:4名以上が比較ペレットに比べて、臭気の改善効果があると判定した。
△:3名以上が比較ペレットに比べて、臭気の改善効果があると判定した。
×:2名以下が比較ペレットに比べて、臭気の改善効果があると判定した。
酸:臭気改善の有無とは別の観点で、酸臭があると判断した。
(2)荷重たわみ温度(DTUL)
上記試験片を用い、荷重たわみ温度(DTUL)(℃)を、ISO−75−1に準拠し、1.8MPa下にて測定した。測定値が高い値であるほど、耐熱性が優れていると判定した。
(3)シャルピー衝撃強度
上記試験片を用い、シャルピー衝撃強度(kJ/m2)を、ISO−179に準拠し、ノッチ付きにて測定した。測定値が高い値であるほど、耐衝撃性に優れていると判定した。
(4)モールドデポジット(MD)
上記試験片を得る過程で、試験片100ショット後の金型の流動末端部のくもりを評価した。
評価基準は下記の通りとした。そして、△〜○を合格の範囲とした。
○:目視でくもりがまったく生じない
△:部分的にわずかにくもりがある
×:目視であきらかにくもりが生じる
(5)滞留変色
成形機(東芝機械社製、EC100SX)と、幅150mm、長さ150mm、厚さ2mmの平板金型とを用いて、後述の実施例及び比較例で得られた樹脂組成物ペレットを射出成形した。このとき、シリンダー温度を340℃、金型温度を90℃に設定した。
射出時間15秒、射出速度50mm/分、冷却時間15秒で3ショット成形した後、10分間放置後、5ショットを上記3ショットと同条件で成形した。
上記10分滞留後の5ショットのΔE*を、得られた平板成形品の前期3ショットのE*との比較で、測定した。
評価基準は下記の通りとした。そして、△より変色が少ない状態を合格の範囲とした。
○:ΔE*<2
△:ΔE*<3
×:ΔE*≧3
[実施例1〜5、比較例1〜3及び参考例1]
表1に示した配合の樹脂組成物を以下の製造条件にて作製した。スクリュー直径58mm、バレル数13である、減圧ベント口付二軸押出機(東芝機械社製、TEM58SS)に、表1に記載の配合組成の材料を供給して溶融混練した。
押出機のスクリュー構成としては、全バレル長の約70%を前段(未溶融〜半溶融混合)ゾーン、残りのバレル長約30%をバレルの後段ゾーン(溶融混練ゾーン)とした。
バレル設定温度をバレル1:水冷、バレル2:150℃、バレル3〜8:200℃、バレル9:250℃、バレル10〜13:280℃、ダイス設定温度:290℃として、スクリュー回転数400rpm、吐出量250kg/hrの条件で、溶融混練及び押出を行い、樹脂組成物ペレットを得た。
このとき、バレル1〜9までがバレルの前段ゾーンであり、バレル10〜13までがバレルの後段ゾーンであった。
その際、真空脱気口をバレル11に設け、約100hPaで減圧脱気した。また、窒素を第1供給口下部から約30L/分で供給し、第1供給口上部で酸素濃度を約2.0%とした。
得られた樹脂組成物ペレットを、上記評価方法にて評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例6〜9及び比較例4〜7]
表2に記載の配合及び条件とした点以外は、実施例1と同様の操作で、樹脂組成物ペレットを作製した。得られた樹脂組成物ペレットについて、同様に評価した。結果を表2に示す。
[実施例10〜14]
表3に記載の配合及び条件とした点以外は、実施例1と同様の操作で、樹脂組成物ペレットを作製した。得られた樹脂組成物ペレットについて、同様に評価した。結果を表3に示す。
Figure 0006533456
Figure 0006533456
Figure 0006533456
表1〜3に示すように、実施例1〜14の樹脂組成物は、参考例1の比較ペレットと比べ、臭気が低減され、高い耐熱性と耐衝撃性を有していることが確認された。
本発明によれば、ポリフェニレンエーテルの臭気を低減し、十分な耐熱性及び靱性を有し、さらには、MD及び変色が抑制されることで食品容器として使用可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することができる。

Claims (6)

  1. (A)ポリフェニレンエーテル、(B)ポリスチレン系樹脂、(C)カルボン酸化合物、及び(D)炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上のアルカリ化合物を含有し、
    前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、
    前記(A)成分を50〜80質量部、
    前記(B)成分を20〜50質量部、
    前記(C)成分を0.1〜3質量部、
    前記(D)成分を0.1〜3質量部
    含むポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を含有するシート成形品を含有することを特徴とする、食品容器
  2. 前記(B)成分が、ブタジエンゴム強化ポリスチレンを前記(B)成分100質量部に対して50〜100質量部含む、請求項1に記載の食品容器
  3. 前記(C)成分が、クエン酸、アジピン酸、グルタル酸、ステアリン酸からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の食品容器
  4. 前記(C)成分の含有量が、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.5〜3質量部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の食品容器
  5. 前記(D)成分の含有量が、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.5〜3質量部である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の食品容器
  6. (E)有機リン系熱安定剤を、さらに含有し、
    前記(E)成分の含有量が、前記(A)成分及び前記(B)成分の総量100質量部に対して、0.05〜2質量部である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の食品容器
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