JP6530202B2 - 連続アンローダ設備 - Google Patents

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Description

本発明は、船倉にある石炭や鉄鉱石などを搬出する連続アンローダ設備に関する。さらに詳しくは、津波などの際に、連続アンローダの操作者が船倉内の状況を確認しながら操作を行い、荷揚げ部を船倉から退避できる連続アンローダ設備に関する。
港湾に接岸された船舶の船倉から、石炭や鉄鉱石を連続的に搬出する連続アンローダが知られている。この連続アンローダの荷揚げを行う荷揚げ部は、船舶の船倉内部に挿入され、下部がその形状や掘削位置を変えながら船倉内の搬送対象物を搬出させる。
地震が発生した後、津波がもっとも近い海岸に到達するまでの時間は、2011年の東北地方太平洋沖地震の場合は約30分であったが、1983年の日本海中部地震のときには7分、1993年の北海道南西沖地震では5分程度と、震源の位置で大きく変わる。よって港湾で働く作業員である連続アンローダの操作者は、津波を回避するためには、すぐさま津波が届かない避難場所に避難をする必要がある。しかし、津波による被害を最小限に食い止めるために、例えば連続アンローダに関しては、操作者の安全が確保できるならば、船倉内にある荷揚げ部を船倉から引きあげ、船舶と接触しない位置まで退避させて、設備の保全を図る必要がある。
特許文献1および特許文献2には、地震発生後に自動的にアンローダを退避させる自動退避システムが開示されている。これらの自動退避システムは、アンローダの操作者が自動退避の信号を出した後、制御装置が自動でアンローダを退避させるものである。しかるに、地震はどのような状況で発生するか不明であるため、船倉の中にある荷揚げ部の下部と船倉との位置関係や、船倉内のバラ荷の状態は、地震が起きた時で千差万別である。その千差万別の状況から、制御部が現状の状態を判断して、荷揚げ部の下部とバラ荷との衝突を回避させながら荷揚げ部を退避させるのは非常に困難である。また荷揚げ部の退避途中に、崩れてきたバラ荷に荷揚げ部の下部が干渉したり、津波による潮位の極端な落ち込みにより連続アンローダに対して船舶が大きく沈み、荷揚げ部の下部と船倉の壁とが干渉したりして、荷揚げ部の下部の退避制御ができなくなる場合も想定される。ゆえに自動退避システムは現実に用いるのは不可能である。
特開2014−227283号公報 特開2014−84190号公報
本発明は上記事情に鑑み、港湾で働く作業員が安全に避難でき、避難所に避難して安全を確保した操作者が、この操作者の操作により荷揚げ部を船倉から確実に退避できる連続アンローダ設備を提供することを目的とする。
第1発明の連続アンローダ設備は、軌道を走行する走行部と、該走行部に連接された本体部と、該本体部に支持され、船倉内のバラ荷を荷揚げする荷揚げ部と、荷揚げ部には、船倉の開口部を撮影する開口撮像部と、船倉の内部を撮影する内部撮像部とが備えられ、本体部には、荷揚げ部と本体部と走行部とを操作する第1操作部が設けられており、本体部と離れた避難場所に、荷揚げ部と本体部と走行部とを操作する第2操作部が設けられており、第1操作部と、第2操作部とのいずれにも、開口撮像部と内部撮像部とから得られた画像を映し出すことができる表示部が備えられていることを特徴とする。
第2発明の連続アンローダ設備は、第1発明において、開口撮像部は、荷揚げ部の上部に設けられており、表示部は、開口撮像部から得られた画像から、開口部が存在する上下位置での荷揚げ部の外側全周を表示することができることを特徴とする。
第3発明の連続アンローダ設備は、第1発明または第2発明において、前記第1操作部と、前記第2操作部と、が無線で接続されていることを特徴とする。
第4発明の連続アンローダ設備は、第1発明から第3発明において、開口撮像部は、荷揚げ部の外周に等分に配置された、二以上のカメラからなるとともに、内部撮像部は、2台のカメラからなり、該2台のカメラが、荷揚げ部の荷揚げ動作部を挟んで設けられていることを特徴とする。
第5発明の連続アンローダ設備は、第1発明から第4発明において、第1操作部から前記操作が行われている際には、第2操作部からの荷揚げ部、本体部、および走行部への操作が不可能になっていることを特徴とする。
第6発明の連続アンローダ設備は、第1発明から第5発明において、第2操作部からの荷揚げ部、本体部、および走行部への操作は、所定の信号が発せられる前は不可能になっていることを特徴とする。
第7発明の連続アンローダ設備は、第1発明から第6発明において、第2操作部は、荷揚げ部により搬出対象物を搬出する操作が不可能になっていることを特徴とする。
第1発明によれば、第1操作部に加えて、本体部と離れた避難場所に第2操作部が設けられていることにより、安全な場所で連続アンローダを操作することができるので、操作者は安心して操作を行うことができる。また、第1操作部の操作者や作業員は、いち早く連続アンローダ1から退避することができる。加えて、第2操作部に、第1操作部と同じように、開口撮像部から得られた画像を映し出すことができる表示部が備えられていることにより、第2操作部でも、操作者が荷揚げ部の先端や、荷揚げ部と船倉の開口部との位置関係を、確認しながら作業をすることができるので、船倉内のさまざまな状況に対応して、荷揚げ部の退避動作を確実に行うことができる。これにより津波によるアンローダと船舶との接触事故を防止することができる。
第2発明によれば、開口撮像部は、荷揚げ部の上部に設けられており、表示部には、開口撮像部から得られた画像から、開口部がある上下位置での荷揚げ部の外側全周が表示されていることにより、第2操作部でも、荷揚げ部と船倉の開口部との位置関係を、真上から直接見たように画像で見ることができる。これにより、避難場所からでも操作することが容易になる。
第4発明によれば、開口撮像部は、荷揚げ部の外周に等分に配置された、二以上のカメラからなることにより、1台のカメラを動作させる場合と比較して、動作部が少なくなり開口撮像部の故障する率が低くなる。また、内部撮像部の2台のカメラが、荷揚げ部の荷揚げ動作部を挟んで、荷揚げ動作部の左右に設けられていることにより、船倉内にある荷揚げ部の、先端の両サイドが、船倉の内壁と干渉しないように確認することができる。
第5発明によれば、第1操作部から連続アンローダの操作が行われている際には、第2操作部からの連続アンローダの操作が不可能になっていることにより、第1操作部で操作している操作者の意に反して、第2操作部から連続アンローダが操作されることが防止できる。
第6発明によれば、第2操作部からの連続アンローダの操作は、所定の信号が発せられる前は不可能になっていることにより、所定の信号が発せられると初めて第2操作部で操作できるので、第1操作部で連続アンローダを操作している操作者の意に反して、連続アンローダが操作されることが防止できる。
第7発明によれば、第2操作部は、荷揚げ部より搬出対象物の搬出する操作が不可能になっていることにより、第2操作部には退避に必要な連続アンローダの動作指令のみを発信できる設備を準備すれば足り、第2操作部を設けるコストを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る連続アンローダ設備の正面図である。 (A)図1の連続アンローダ設備の荷揚げ部の正面図である。(B)図1の連続アンローダ設備の荷揚げ部の側面図である。 図2(B)のS矢視断面図で、連続アンローダ設備の荷揚げ部の平面断面図である。 図1の連続アンローダ設備の表示部周辺の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る連続アンローダ設備の正面図である。
つぎに、本発明の第1実施形態にかかる連続アンローダ設備を図面に基づき説明する。
図1に示す連続アンローダ設備200は、岸壁101に接岸された船舶102の、船倉103内のバラ荷Mを、連続的に陸上へ搬出する連続アンローダ1を含む。また、この連続アンローダ設備200は、連続アンローダ1の本体部に設けられている第1操作部16とは別に、第2操作部17を岸壁101側の連続アンローダ1と離れた位置にある避難場所に備える。そして、陸地側にいる操作者や連続アンローダ1の操作者は、この第2操作部17から連続アンローダ1の荷揚げ部9と本体部とを操作することができる。
連続アンローダ1が備えられている岸壁101は、例えば、鉄筋コンクリートで構築されており、この岸壁101に船舶102の長手方向(図1の紙面の奥行き方向)に対して平行に2本の軌道3(以下、レールと称する)が設置されている。連続アンローダ1は2本のレール3上を移動可能である。このレール3上を連続アンローダ1が移動し、あらかじめ定めた位置で停止した後、連続アンローダ1で船舶102からの荷揚げが実行される。
本実施形態を構成する連続アンローダ1は、バケットエレベータ式の船舶用連続アンローダ(CSU)であり、船舶102の船倉103からバラ荷M(例えば、石炭やコークス、鉱石等)を連続的に陸揚げする。連続アンローダ1は、レール3上を岸壁101に沿って移動可能な走行部2を備えている。走行部2の上には、旋回フレーム5が旋回可能に支持され、その旋回フレーム5から横方向に突設されたブーム7の先端部に荷揚げ部9であるバケットエレベータが支持されている。
荷揚げ部9は、荷揚げ部9と旋回フレーム5とブーム7と平行リンク8とにより平行リンク機構を構成することによって、ブーム7の起伏角度に関係なく鉛直を保持するようになっている。また、旋回フレーム5にカウンタウエイト13が支持され、カウンタウエイト13とブーム7がバランシングレバー12により接続されている。そして荷揚げ部9は、カウンタウエイト13により無負荷の状態で荷重バランスが取れるようになっている。なお、旋回フレーム5、ブーム7、バランシングレバー12、カウンタウエイト13等を、本稿では本体部と称する。
また、連続アンローダ1は、本体部を構成する旋回フレーム5の荷揚げ部9側に、連続アンローダ1の操作者が、通常の荷役で連続アンローダ1を操作するための操作室である第1操作部16が備えられている。この操作室で操作者は、連続アンローダ1の荷揚げ部9と本体部と走行部2との動作を行う。動作には、本体部や荷揚げ部9や走行部2の位置を変える移動動作と、船倉103にあるバラ荷Mを搬出する搬出動作とが含まれる。加えて本実施形態に係る連続アンローダ設備200は、岸壁101側の連続アンローダ1とは、一定の距離を置いて設置される避難場所に第2操作部17を備える。この第2操作部17では、通常時以外の非常時に、操作者が連続アンローダ1を操作することができる。第1操作部16と、第2操作部17とは、光ケーブルなどの通信線38によって接続されている。
ここで「避難場所とは、例えば「港湾の津波避難対策に関するガイドライン」で定める「緊急避難場所」や「津波避難施設」などが該当するが、これに限定されるものではなく、港湾地域で定められた場所であったり、その地域の避難場所であったりし、津波から避難できる場所であれば特に問題ない。
また「非常時」とは、気象庁が発信する緊急地震速報であらかじめ定めた震度以上のものが発信されたときや、同じく気象庁が発信する大津波警報や津波警報が発信されたときが該当するが、これに限定されるものではなく、その港湾等で避難する必要があるとされたときなどが該当する。
連続アンローダ1は、ブーム7の起伏角度を調整するためのシリンダ15を備えている。このシリンダ15を伸ばすとブーム7の先端部側が上向きとなって荷揚げ部9が上昇し、シリンダ15を縮めるとブーム7の先端部側が下向きとなって荷揚げ部9が下降する。
荷揚げ部9は、その下部に設けられた側面掘削方式の掻き取り部11により、船倉103内のバラ荷Mを連続的に掘削し掻き取ると共に、掻き取ったバラ荷Mをバケット27(図2参照)により上方に搬送する。
図2に示すように、荷揚げ部9は、鉛直方向に延伸する筒状のエレベータ本体14と、エレベータ本体14に対して周回運動するチェーンバケット29とを備えている。チェーンバケット29は、無端状に連結された一対のローラチェーン(無端チェーン)25と、当該一対のチェーン25に両持ち支持された複数のバケット27と、を備えている。具体的には、2本のチェーン25は、図2(B)の紙面の奥行き方向に並設されており、各バケット27は、2本のチェーン25の間に吊り下げられるようにして当該チェーン25に所定の取付具を介し取付けられている。
更に、荷揚げ部9は、チェーン25が架け渡される駆動ローラ31aと、チェーン25をガイドする従動ローラ31b,31cと、チェーン25をガイドする転向ローラ33と、を備えている。駆動ローラ31aはバケットエレベータの最上部9aに設けられ、従動ローラ31bは掻き取り部11の前部に設けられ、従動ローラ31cは掻き取り部11の後部に設けられている。転向ローラ33は、駆動ローラ31aのやや下方に位置する従動ローラであり、チェーン25をガイドすると共にチェーン25の進行方向を転換する。また、従動ローラ31bと従動ローラ31cとの間にはシリンダ35が介装され、このシリンダ35を伸縮することで両従動ローラ31b,31cの配設軸間距離を変化させて、チェーンバケット29の移動周回軌跡を変えられるようになっている。なお、チェーン25が2本存在することに対応して、駆動ローラ31a、従動31b,31c及び転向ローラ33も、各々2個ずつ存在し、図2(B)の紙面の奥行き方向に並設されている。
駆動ローラ31aがチェーン25を駆動することで、チェーン25が、エレベータ本体14に対し所定の軌跡で矢印W方向に周回運動し、チェーンバケット29は、バケットエレベータの最上部9aと掻き取り部11との間を移動周回しながら循環する。
チェーンバケット29のバケット27は、その開口部を上に向けた姿勢で上昇する。そして、荷揚げ部9の最上部9aでは、駆動ローラ31aを通過するときにチェーン25が上向きから下向きに方向転換し、バケット27の開口部が下向きに転回する。このように下向きになったバケット27の開口部の下方に排出用シュート(不図示)が形成されている。この排出用シュートの下端は、荷揚げ部9の外周に配設された回転フィーダ37に接続されている。
回転フィーダ37は、排出用シュートから搬出されるバラ荷Mをブーム7側に搬送するものである。図1に示すように、ブーム7にはブームコンベヤ39が配置され、このブームコンベヤ39は、回転フィーダ37から乗り換えたバラ荷Mをホッパに供給し、このホッパの下方には機内のベルトコンベア43や地上コンベヤ45が配置されている。
本実施形態を構成する連続アンローダ1は、船倉103の開口部21を撮像する開口撮像部19と、船倉103の内部を撮像する内部撮像部18とが備えられている。図3は、図2(B)のS矢視断面での荷揚げ部9の平面断面図である。なお、それぞれの撮像部を構成するカメラは、連続アンローダ1の機体に比して非常に小さいので、図ではその取付位置を示している。開口撮像部19は、4つのカメラから構成されている。この4つのカメラは、荷揚げ部9の上部であって、エレベータ本体14の外周側に設けられている。この4つのカメラは、外周を周方向に4等分するように配置され、荷揚げ部9の上部から、荷揚げ部9が挿入される船倉103の開口部21と、この開口部21が存在する上下位置での荷揚げ部9の外側の表面の全周囲を撮影することができる。また、内部撮像部18は、2台のカメラから構成されている。図2(A)に示すように、この2台のカメラは、荷揚げ部9の荷揚げ動作部であるチェーンバケット29等を挟んで、このチェーンバケット29の左右に位置するように設けられている。カメラは数m先の対象物を撮影できるものであれば特に限定されないが、粉塵等によりピント合わせの動作機構が故障することを防止するために、防塵されている。
本実施形態に係る連続アンローダ設備200は、第1操作室16と第2操作室17とに、開口撮像部19と内部撮像部18とにより撮影された画像を映し出すことができる表示部20が備えられている。図4には表示部20周辺の正面図を示す。表示部20は、3つの液晶モニタから構成されている。両側に位置するモニタは、内部撮像部を構成する2つのカメラからの画像を表示することができる。中央に位置するモニタは、そのモニタの表示画面を4つに分割し、それぞれの場所に、開口撮像部19を構成する4台のカメラからの画像を表示することができる。表示画面20aは、カメラ19aから撮影された画像を表示し、表示画面20bは、カメラ19bから撮影された画像を表示する。そして、4つのカメラにより撮影された画像が、自動的に合成されて一つの画像のごとく修正されることで、荷揚げ部9のエレベータ本体14が、船倉103の開口部21のどの位置にいるかを、操作者は中央のモニタで確認できる。表示部20の下側には、連続アンローダ1のチェーンバケット29等に作用する荷重等を表示する計器22が備えられている。連続アンローダ1の操作者は、この表示部20に向かい合って座り、表示部20に表示される画像や、計器22に示される数値を見ながら、操作者の側方に設けられた操作レバー等を操作して荷役作業を行う。
この連続アンローダ1を用いたバラ荷(搬送対象物)Mの陸揚げ、すなわち通常時の作業は、以下のように行われる。
連続アンローダ1の操作者は、荷揚げ部9であるバケットエレベータを、シリンダ15を伸ばしブーム7の先端側を上昇させることで上昇させる。この状態を保持したまま、操作者は走行部2の走行動作と旋回フレーム5の旋回動作をさせ、船倉103の開口部21の上に荷揚げ部9を位置させる。次に操作者は、荷揚げ部9の下先端の掻き取り部11を船倉103内に挿し入れる。そして、チェーン25を図1の矢印Wの方向に周回させ始めると、掻き取り部11に位置するバケット27が、連続的に石炭やコークス、鉱石等のバラ荷Mの掘削及び掻き取りを行う。これらのバケット27に掻き取られ積載されたバラ荷Mは、チェーン25の上昇に伴ってバケットエレベータの最上部9aまで鉛直上方に搬送される。
通常荷揚げ作業は、連続アンローダ1の本体部に設置されている第1操作部16にいる操作者と、船倉103内でバラ荷Mの状況を操作者に連絡する作業員との2人で行われる。荷揚げ部9の先端である掻き取り部11は、船倉103内のどの位置のバラ荷Mを掻き取るかで、その形状を変化させる。例えば、船倉103の内壁に近い側のバラ荷Mを掻き取る際には、図2(B)の1点鎖線で示すように掻き取り部11を持ち上げた状態でバラ荷Mを掻き取る。この際、バラ荷Mは内壁側のものが先に掻き取られるので、荷揚げ部9のエレベータ本体14の下方は山が盛り上がった形状になる。
バラ荷Mを掻き取ったバケット27は、駆動ローラ31aの位置を通過し、当該バケット27が転回することで、バラ荷Mがバケット27から落下する。バケット27から落下したバラ荷Mは、排出用シュート内に落ち込んで回転フィーダ37側に搬出され、更にブームコンベヤ39に乗り継いでホッパに搬送される。更に、バラ荷Mは、ベルトコンベア43及び地上コンベヤ45を介して地上側設備49に搬出される。以上のような動作が、複数のバケット27を用いて繰り返し行われることで、船倉103内のバラ荷Mは連続的に陸揚げされる。
次に、非常時の連続アンローダ1の動作について説明する。
地震が発生した後、気象庁より大津波警報が発令されたとき、連続アンローダ1の操作者は、船倉103内で指示を与えていた作業者と共に、連続アンローダ1から安全な場所に退避する。
また、地震が発生した後、気象庁より大津波警報が発令されたとき、予め決められている第2操作部17の操作する者は、避難場所に早急に移動し、連続アンローダ1を運転していた操作者と作業者が、連続アンローダ1から退避したことを確認すると共に、連続アンローダ1の操作準備を行う。
前記避難が確認できれば、避難場所の操作者は、避難場所に設けてある第2操作部17のスイッチを操作して、あらかじめ定められた信号を発信させ、第2操作部17から連続アンローダ1の操作ができるように切り替える。第2操作部17においても、第1操作部16と同様に、表示部20が3台設置されており、開口撮像部19と内部撮像部18とから船倉103の内部の状況と、船倉103の開口部21とエレベータ本体14との位置関係が表示される。なお、あらかじめ定められた信号、すなわち所定の信号が発せられる前は、第2操作部17からの操作は、不可能になっている。また、所定の信号とは、気象庁が発信する大津波警報等により自動的に発せられる信号であっても問題ない。
操作者は、現状の連続アンローダ1の状況を把握でき、その状況に基づいて、荷揚げ部9の先端を、開口部21から引き抜くことができる形態に戻し、本体を操作して船舶102から荷揚げ部9を引き抜いた後、連続アンローダ1の退避場所へ連続アンローダ1を退避させる。
本体部と離れた避難場所に第2操作部17が設けられていることにより、安全な場所で連続アンローダ1を操作することができるので、操作者は安心して操作を行うことができる。また、第1操作部16の操作者や作業員は、いち早く連続アンローダ1から退避することができる。
また、第2操作部17に、第1操作部16と同じように、開口撮像部19と内部撮像部18とから得られた画像を映し出すことができる表示部20が備えられていることにより、第2操作部17でも、操作者が荷揚げ部9の先端や、荷揚げ部9と船倉103の開口部21との位置関係を、確認しながら作業をすることができるので、船倉103内のさまざまな状況に対応して、荷揚げ部9の退避動作を確実に行うことができる。これにより津波による連続アンローダ1と船舶103との接触事故を防止することができる。例えば、船倉103の内壁側のバラ荷Mを掻き出している場合、荷揚げ部9のエレベータ本体14の下方は、バラ荷Mが盛り上がり、図2(B)の1点鎖線で示すような、前側にスイングした掻き取り部11を開口部21から抜き取る際に接触するおそれがあるが、内部撮像部18により操作者は、船倉103の内部を確認して抜き取り動作をさせることができる。
開口撮像部19は、荷揚げ部9の上部に設けられており、表示部20には、開口撮像部19から得られた画像から、開口部21がある上下位置での荷揚げ部9の外側全周が表示されていることにより、第2操作部17でも、荷揚げ部9と船倉103の開口部21との位置関係を、真上から直接見たように画像で見ることができる。これにより、避難場所からでも操作することが容易になる。
開口撮像部19は、荷揚げ部9の外周に等分に配置された、二以上のカメラからなることにより、1台のカメラを動作させる場合と比較して、動作部が少なくなり開口撮像部19の故障する率が低くなる。1台のカメラで撮影する場合は、例えば、カメラを荷揚げ部9の周囲を旋回できるように設け、カメラを旋回させながら撮影する。
内部撮像部18の2台のカメラが、荷揚げ部9の荷揚げ動作部を挟んで、荷揚げ動作部の左右に設けられていることにより、船倉内にある荷揚げ部の、先端の両サイドが、船倉の内壁と干渉しないように確認することができる。
図5には、本発明の第2実施形態に係る連続アンローダ設備200の正面図を示す。第1実施形態との相違点は、第1操作部16と第2操作部17とが、無線通信40により接続されている点である。第1操作部16と、第2操作部17とが無線で接続されていることにより、地震で通信線が切断されて第2操作部17からの操作が行えないという事態を回避することができる。この場合、第2操作部17の表示部20は、複数のモニタではなく、1つのタブレット端末で構成し、操作者がその画面を見ながら連続アンローダ1を操作する方式も可能である。例えばこのタブレット端末が、通常時は第1操作部16で中央のモニタとして用いられており、非常時には操作者が取り外して避難場所まで持っていき、第2操作部17として用いることも可能である。
上記第1実施形態、第2実施形態とも、通常時に第1操作部16で連続アンローダ1の操作が行われている際には、第2操作部17からの連続アンローダ1の荷揚げ部9、本体部、および走行部2への操作が不可能になるように制御回路が構成されている。このような構成により第1操作部16で操作している操作者の意に反して、第2操作部17から連続アンローダ1が操作されることが防止できる。
第2操作部17については、非常時の退避動作をすることができることが必要であり、通常時に行うバラ荷Mの搬出動作、すなわち搬送対象物の搬出指令を出す必要はない。よって第2操作部17では、荷揚げ部9による、搬送対象物の搬出する操作が不可能な構成とする。第2操作部17には退避に必要な連続アンローダ1の移動動作を行う指令のみを発信できる設備を準備すれば足り、第2操作部17を設けるコストを抑えることができる。
なお、連続アンローダ1を操作していない操作者が、第2操作部17で操作をする場合を説明したが、連続アンローダ1を操作していた者が別の場所から駆け付ける操作者より先に避難場所に到着した場合、第2操作部17で連続アンローダ1を操作することもありうる。
本実施形態である、バケットエレベータ式の連続アンローダについて説明を行ったが、本発明は、この形式の連続アンローダに限定されるものではなく、スパイラル型やエアー搬送の連続アンローダにも適応可能である。
1 連続アンローダ
2 走行部
3 軌道(レール)
9 荷揚げ部
16 第1操作部
17 第2操作部
18 内部撮像部
19 開口撮像部
20 表示部
21 開口部
101 岸壁
103 船倉
200 連続アンローダ設備
M バラ荷

Claims (7)

  1. 船倉内のバラ荷を連続的に荷揚げする連続アンローダ設備において、
    軌道を走行する走行部と、
    該走行部に連接された本体部と、
    該本体部に支持され、船倉内のバラ荷を荷揚げする荷揚げ部と、
    該荷揚げ部には、前記船倉の開口部を撮影する開口撮像部と、前記船倉の内部を撮影する内部撮像部とが備えられ、
    前記本体部には、前記荷揚げ部と前記本体部と前記走行部とを操作する第1操作部が設けられており、
    前記本体部と離れた避難場所に、前記荷揚げ部と前記本体部と前記走行部とを操作する第2操作部が設けられており、
    前記第1操作部と、前記第2操作部とのいずれにも、前記開口撮像部と前記内部撮像部とから得られた画像を映し出すことができる表示部が備えられている、
    ことを特徴とする連続アンローダ設備。
  2. 前記開口撮像部は、前記荷揚げ部の上部に設けられており、
    前記表示部は、前記開口撮像部から得られた画像から、前記開口部が存在する上下位置での前記荷揚げ部の外側全周を表示することができる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連続アンローダ設備。
  3. 前記第1操作部と、前記第2操作部と、が無線で接続されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連続アンローダ設備。
  4. 前記開口撮像部は、前記荷揚げ部の外周に等分に配置された、二以上のカメラからなるとともに、
    前記内部撮像部は、2台のカメラからなり、
    該2台のカメラが、前記荷揚げ部の荷揚げ動作部を挟んで設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の連続アンローダ設備。
  5. 前記第1操作部から前記操作が行われている際には、前記第2操作部からの前記操作が不可能になっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の連続アンローダ設備。
  6. 前記第2操作部からの前記操作は、
    所定の信号が発せられる前は不可能になっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の連続アンローダ設備。
  7. 前記第2操作部は、
    前記荷揚げ部により搬送対象物を搬出する操作が、不可能になっていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の連続アンローダ設備。
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