JP6229692B2 - リクレーマーの俯仰方法 - Google Patents
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Description
(ア) 従来では俯仰下げボタンの1回の操作により、バケットホイールは操作前の位置から目標の俯仰高さの位置まで一気に降下する。そのため目標の俯仰高さの位置が地面に近い場合、誤操作により高所からバケットホイールが一気に着地してしまう可能性が高い。
(イ) 高所からのバケットホイールの一気の着地を回避するには、オペレーターが、或る俯仰高さの位置から俯仰下げボタンの操作を断続的に行って、バケットホイールを徐々に降下させるのが有効である。しかし、俯仰下げボタンの断続的な操作を開始するタイミングや、開始後、俯仰下げボタンを押したり離したりするタイミングをどのようにとるかは、オペレーターの勘に委ねているため、人的誤動作によりバケットホイールが高所から一気に着地してしまう場合が起こりうる。
したがって、前記バケットホイールの高所からの一気の着地を回避するには、前記俯仰下げのタイミングのとり方を人手に委ねないようにすればよく、それには、次のとおりとするのがよいとの知見を得た。
(a) 実際の俯仰高さが所定の俯仰高さを下回ったら、俯仰下げボタンが自動でロックする(ボタンを押しても反応しない状態になる)。このロックは、ロック解除ボタンの操作で解除する。
(b) (a)のロックの解除後は、俯仰下げボタンの操作による実際の俯仰下げ量が所定の俯仰下げ量を上回った度ごとに、俯仰下げボタンが自動でロックする。このロックは、俯仰下げボタンの再度の操作(押していたボタンを一旦離して再度押す)で解除する。
(c) (b)における操作中に、ピン型ロードセルの検出荷重が過大となったら、シリンダーが動作を自動で停止する(ブームの力点に力を加えない脱力状態になる)。
(1) ブームの長さ方向の先端箇所に作用点、その余の2箇所にそれぞれ支点及び力点を設け、前記作用点にバケットホイールを装備し、前記支点を支軸で回転可能に支持し、俯仰シリンダーが前記力点に力を加え、該俯仰シリンダーには前記力点からの反力を検出するピン型ロードセルを設けた構成を有するリクレーマーにおいて、オペレーターが前記バケットホイールの地面からの高さである俯仰高さの測定値を監視しながら俯仰上げボタン又は俯仰下げボタンを操作することにより、前記俯仰シリンダーが前記各ボタンの操作に応じて前記力点に加えた力で前記バケットホイールが俯仰上げ又は俯仰下げ動作をするリクレーマーの俯仰方法であって、
あらかじめ、俯仰高さの閾値(TH1)、俯仰下げの歯止め値(K1)及び反力の閾値(TH2)を設定する工程S1と、
工程S1後の俯仰下げ操作中に、前記俯仰高さの測定値が前記俯仰高さの閾値(TH1)を下回った時点で、前記俯仰下げボタンが自動でロックし、このロックを、オペレーターがロック解除ボタンの操作で解除する工程S2と、
工程S2後の俯仰下げ操作中に、俯仰下げ量の測定値が前記俯仰下げ歯止め値(K1)を上回った時点ごとに、前記俯仰下げボタンが自動でロックし、このロックを、オペレーターが前記俯仰下げボタンの再度の操作で解除する工程S3と、
工程S3内の俯仰下げ操作中に、前記ピン型ロードセルの検出荷重の絶対値が前記反力の閾値(TH2)の絶対値を上回った時点で、前記俯仰シリンダーが動作を自動で停止する工程S4と、
を有することを特徴とするリクレーマーの俯仰方法。
(処理A) 入力された俯仰高さの閾値TH1を記憶しておき、時々刻々入力されてくる俯仰高さの測定値(便宜上、Hと記す。)が「H≧TH1」から「H<TH1」へ移行した(HがTH1を下回った)時点で、俯仰下げボタンをロックする。これにより、俯仰シリンダーは動作を中断する(俯仰シリンダーはその場で動かなくなる)。なお、「ロックする」とは、ロック対象(俯仰シリンダー)への指示信号経路を遮断することを意味する。
(処理B) 入力された俯仰下げ歯止め値K1を記憶しておき、時々刻々入力されてくるHと、俯仰下げボタンの操作開始信号とから、操作開始信号受信時のHをH0として、ΔH=H0−Hを演算することで俯仰下げ量の測定値ΔHを算出し、「H<TH1」の範囲内でΔHが「ΔH≦K1」から「ΔH>K1」へ移行した(ΔHがK1を上回った)時点ごとに、俯仰下げボタンをロックする。これにより、俯仰シリンダーは動作を中断する(俯仰シリンダーはその場で動かなくなる)。
(処理C) 入力された反力の閾値TH2を記憶しておき、時々刻々入力されてくる、ピン型ロードセルの反力検出値(便宜上、Pと記す。)が「|P|≦|TH2|」から「|P|>|TH2|」となった(ピン型ロードセルの検出荷重が反力の閾値を上回った)時点で、俯仰シリンダーへ動作停止命令信号を送る。これにより、俯仰シリンダーは動作を停止する(その場で脱力状態となる)。
2 作用点
3 支点
4 力点
5 バケットホイール
6 支軸
7 俯仰シリンダー
8 ピン型ロードセル
10 積み山
11 旋回台
12 走行機
20 補剛フレーム
21 索条
23 バランシングウェイト
Claims (1)
- ブームの長さ方向の先端箇所に作用点、その余の2箇所にそれぞれ支点及び力点を設け、前記作用点にバケットホイールを装備し、前記支点を支軸で回転可能に支持し、俯仰シリンダーが前記力点に力を加え、該俯仰シリンダーには前記力点からの反力を検出するピン型ロードセルを設けた構成を有するリクレーマーにおいて、オペレーターが前記バケットホイールの地面からの高さである俯仰高さの測定値を監視しながら俯仰上げボタン又は俯仰下げボタンを操作することにより、前記俯仰シリンダーが前記各ボタンの操作に応じて前記力点に加えた力で前記バケットホイールが俯仰上げ又は俯仰下げ動作をするリクレーマーの俯仰方法であって、
あらかじめ、俯仰高さの閾値(TH1)、俯仰下げの歯止め値(K1)及び反力の閾値(TH2)を設定する工程S1と、
工程S1後の俯仰下げ操作中に、前記俯仰高さの測定値が前記俯仰高さの閾値(TH1)を下回った時点で、前記俯仰下げボタンが自動でロックし、このロックを、オペレーターがロック解除ボタンの操作で解除する工程S2と、
工程S2後の俯仰下げ操作中に、俯仰下げ量の測定値が前記俯仰下げ歯止め値(K1)を上回った時点ごとに、前記俯仰下げボタンが自動でロックし、このロックを、オペレーターが前記俯仰下げボタンの再度の操作で解除する工程S3と、
工程S3内の俯仰下げ操作中に、前記ピン型ロードセルの検出荷重の絶対値が前記反力の閾値(TH2)の絶対値を上回った時点で、前記俯仰シリンダーが動作を自動で停止する工程S4と、
を有することを特徴とするリクレーマーの俯仰方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015083905A JP6229692B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | リクレーマーの俯仰方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015083905A JP6229692B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | リクレーマーの俯仰方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016204063A JP2016204063A (ja) | 2016-12-08 |
JP6229692B2 true JP6229692B2 (ja) | 2017-11-15 |
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ID=57488808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015083905A Expired - Fee Related JP6229692B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | リクレーマーの俯仰方法 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62211296A (ja) * | 1986-03-08 | 1987-09-17 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 高所作業車におけるブ−ム作動規制制御装置 |
JP3252006B2 (ja) * | 1993-03-10 | 2002-01-28 | 株式会社タダノ | ブーム付き作業車の制御装置 |
JP2002038859A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-06 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | ブーム式作業機械 |
JP2006160423A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Tadano Ltd | ブーム式作業車の干渉防止規制解除装置 |
JP4675110B2 (ja) * | 2005-01-12 | 2011-04-20 | 株式会社アイチコーポレーション | ブーム作業車のノンストップ作動制御装置 |
JP5351702B2 (ja) * | 2009-10-14 | 2013-11-27 | 株式会社三井三池製作所 | リクレーマ |
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- 2015-04-16 JP JP2015083905A patent/JP6229692B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016204063A (ja) | 2016-12-08 |
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