JP6530183B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は空気入りタイヤに関する。
特許文献1には、トレッド部の端部からサイド部に向けて延びるバットレス部にタイヤ周方向に沿って延びる溝が形成された空気入りタイヤが開示されている。
トレッド部がサイド部に対して接続される領域であるショルダー部には、ベルト端部が配置されている。ショルダー部のベルト端部が配置された領域はゴム厚が大きいため、走行時に発熱しやすい。また、ベルト端部ではタイヤ転動に伴って繰り返し歪みが発生しやすい。そのため、ベルト端部付近に熱劣化が生じ、セパレーションのような故障の原因となる。
しかし、特許文献1に開示されたものを含め、従来の空気入りタイヤは、ショルダー部のベルト端部が配置された領域の発熱抑制について、十分な検討はなされていない。
特開2005−112086号公報
本発明は、空気入りタイヤにおいて、ショルダー部のベルト端部が配置された領域の発熱を効果的に抑制することを課題とする。
本明細書において、「バッドレス部」とは、空気入りタイヤのトレッド部のタイヤ幅方向端部からタイヤ最大幅部までの領域を言う。また、「ショルダー部」とは、トレッド部がサイド部に対して接続されている領域を言い、トレッド部のタイヤ幅方向端部を含む。さらに、ショルダー部はバッドレス部のうち、トレッド部のタイヤ幅方向端部側の領域を含む。
本発明は、トレッド部のタイヤ幅方向端部からタイヤ最大幅部までの領域であるバッドレス部にタイヤ周方向に沿って、前記バットレス部の最大厚部に対してタイヤ幅方向外側に隣接して設けられた放熱溝を備え、前記放熱溝の溝壁全体に、凹凸部が設けられ、前記凹凸部は、前記放熱溝の奥壁に設けられた主凹部と、前記放熱溝の一対の側壁にそれぞれ設けられた複数の副凹部及び副凸部とを含む、空気入りタイヤを提供する。
放熱溝を設けることで、トレッド部がサイド部に対して接続されている領域であるショルダー部におけるゴム体積が低減される。また、ショルダー部に発生した熱が、放熱溝を介して空気入りタイヤの外部に放熱される。その結果、走行中のショルダー部における発熱を抑制できる。さらに、放熱溝の溝壁全体に凹凸部を設け、放熱溝の溝壁の表面積、つまり放熱面積を拡げることで、より効果的にショルダー部における発熱を抑制できる。ショルダー部には、ベルト端部が配置されているので、タイヤ転動に伴って繰り返し歪みが発生しやすい。しかし、放熱溝によってショルダー部における発熱を効果的に抑制することで、ベルト端部付近の熱劣化とそれに起因するセパレーションのような故障の発生を防止できる。
前記放熱溝は、タイヤ周方向に連続して設けられてもよいし、タイヤ周方向に断続的に設けられてもよい。
ョルダー部に配置されたベルトをさらに備え、前記バットレス部の最大厚部を示す直線と交わる前記ベルトが1枚であり、前記主凹部は前記直線における前記トレッド部の前記外周面から前記ベルトの端部までの中点位置に対して最短距離の位置に設けられていることが好ましい。
最大厚部に近接した位置に主凹部を設けることで、ベルト端部付近における発熱とそれに起因する熱劣化を効果的に抑制できる。
記主凹部のタイヤ径方向の断面積は、前記副凹部及び前記副凸部のタイヤ径方向の断面積の最大値以上であることが好ましい。
主凹部の断面積を大きく設定することで、ベルト端部付近における発熱をより効果的に抑制できる。
前記副凹部及び前記副凸部の、配置とタイヤ径方向断面での断面積は、前記放熱溝の奥側における前記溝壁の表面積が、前記放熱溝の開口側における前記溝壁の表面積よりも大きくなるように設定されていることが好ましい。
放熱溝の奥側、つまり発熱が顕著な部分で放熱溝の表面積を拡げることで、より効果的に発熱を抑制できる。
本発明によれば、溝壁全体に凹凸部が設けられたタイヤ周方向に沿って延びる放熱溝をバッドレス部に設けることで、ショルダー部のベルト端部が配置された領域における放熱を効果的に抑制できる。その結果、ベルト端部付近の熱劣化を抑制し、セパレーションのような故障の発生を防止できる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの子午線方向の部分断面図。 図1の部分拡大図。 図2のα方向及びβ方向から見た放熱溝(溝本体)の側壁の模式的な展開図。 溝本体の断面形状の代案を示す断面図。 溝本体の断面形状の代案を示す断面図。 副凹部及び副凸部の代案を示す模式的な断面図。 副凹部及び副凸部の代案を示す模式的な断面図。 副凹部及び副凸部の代案を示す模式的な断面図。 代案に係る放熱溝(溝本体)の側壁における凹凸部の配置の図3と同様の模式的な展開図。 代案に係る放熱溝(溝本体)の側壁における凹凸部の配置の図3と同様の模式的な展開図。 代案に係る放熱溝(溝本体)の側壁における凹凸部の配置の図3と同様の模式的な展開図。 代案に係る放熱溝(溝本体)の側壁における凹凸部の配置の図3と同様の模式的な展開図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している場合がある。
図1に示す本発明の実施形態に係るゴム製の空気入りタイヤ(以下、単にタイヤという)1は、トレッド部2、一対のサイド部3、及び一対のビード部(図示せず)を備える。個々のビード部はサイド部3のタイヤ径方向の内側端部(トレッド部2とは反対側の端部)に設けられている。一対のビード部間には、カーカス4が設けられている。本実施形態では、カーカス4は1枚のカーカスプライ5を備える。タイヤ1の最内周面にはインナーライナー6が設けられている。また、トレッド部2では、カーカス4のタイヤ径方向外側にベルト7が設けられている。本実施形態では、ベルト7は3枚のベルトプライ11,12,13を備える。最外層のベルトプライ13の外側にさらに、補強プライ14が配置されている。
以下の説明では、トレッド部2のタイヤ幅方向の端部2aからサイド部3のタイヤ最大幅部までの領域をバッドレス部15という。また、トレッド部2がサイド部に対して接続されている領域をショルダー部16という。ショルダー部16は、トレッド部2の端部2aを含む。また、ショルダー部16は、バッドレス部15のうち、トレッド部2の端部2a側の領域を含む。ショルダー部16の厚さ(カーカス4とインナーライナー6の厚さを含む)は、図1において符号Tで示すタイヤ径方向断面で最大である。以下、この断面を最大厚部Tと言う。本実施形態では、トレッド部2の端部2aは最大厚部T上に位置している。
ショルダー部16の最大厚部Tに近接した位置に、ベルトプライ11,12,13の端部11a,12a,13aが配置されている。最内層及び最外層のベルトプライ11,13の端部11a,13aは、最大厚部Tのタイヤ幅方向内側に配置されている。中間のベルトプライ12の端部12aは、最大厚部Tのタイヤ幅方向外側に配置されている。
バッドレス部15には、タイヤ周方向に沿って放熱溝17が設けられている。具体的には、放熱溝17(特に、後述する溝本体18)は、ショルダー部16の最大厚部Tに対してタイヤ幅方向外側に隣接して設けられている。本実施形態における放熱溝17は、タイヤ周方向に連続的に設けられ、タイヤ幅方向から見ると無端環状である。しかし、放熱溝17は、タイヤ周方向に断続的に設けられていてもよい。また、タイヤ幅方向から見て放熱溝17が延びる方向は、タイヤ周方向に完全に一致している必要はなく、実質的にタイヤ周方向に沿っていればよい。
放熱溝17は、溝本体18と、この溝本体18の溝壁19に形成された凹凸部20とを備える。凹凸部20は、主凹部21、副凹部22、及び副凸部23を備える。凹凸部20は、タイヤ加硫成型金型に対応する凹凸形状を設けることで形成される。このような凹凸形状は、タイヤ加硫成型金型の鋳造時に形成してもよいし、機械加工、放電加工、しぼ加工のような鋳造後の加工により形成してもよい。
図2を併せて参照すると、本実施形態における溝本体18の溝壁19は、放熱溝17の開口17a側からタイヤ径方向内側に延びる側壁19a,19bと、開口17aと対向する奥壁19cとを備える。本実施形態では、側壁19a,19bは円弧面状であり、側壁19a,19b間の間隔は、溝本体18の深さ方向に概ね一定である。また、奥壁19cはタイヤ径方向断面が円形の曲面である。そのため、本実施形態における溝本体18のタイヤ径方向断面の断面形状は、概ねU字状である。
ショルダー部16、特に最大厚部Tの部分ではゴム量が多いので、タイヤ1の他の部分と比較して走行中の発熱量が大きい。放熱溝17を設けることで、ショルダー部16におけるゴム体積が低減される。また、ショルダー部16で発生した熱が、放熱溝17を介してタイヤ1の外部に放熱される。その結果、走行中のショルダー部16における発熱を抑制できる。特に、本実施形態では、溝本体18を最大厚部Tに隣接して設けているので、より効果的に発熱を抑制できる。前述のように、ショルダー部16の最大厚部Tに近接した位置に、ベルトプライ11〜13の端部11a〜13aが配置されている。ベルトプライ11〜13の端部11a〜13aの周辺では、タイヤ転動に伴って繰り返し歪みが発生しなやすい。しかし、放熱溝17によってショルダー部16における発熱を効果的に抑制することで、ベルトプライ11〜13の端部11a〜13a付近の熱劣化と、それに起因するセパレーションのような故障の発生を防止できる。
次に、本実施形態における放熱溝17の具体的な配置について説明する。
放熱溝17の開口17aのタイヤ径方向の最も外側に位置、言い換えれば溝壁19のうち側壁19aがショルダー部16の外周面と接続する位置を、溝本体18の上端18aと言う。また、放熱溝17の開口17aのタイヤ径方向の最も内側の位置、言い換えれば溝壁19のうち側壁19bがショルダー部16の外周面と接続する位置を、溝本体18の下端18bと言う。トレッド部2の端部2aから上端18a及び下端18bまでのタイヤ径方向の距離A,Bは、トレッド部2のタイヤ幅方向の中央部2bにおけるゴム厚h(補強プライ14からトレッド部2の外周面までのタイヤ径方向の距離)に対し、以下のように設定している。
まず、距離Aは、ゴム厚hの0.3倍以上0.7倍以下に設定している。つまり、距離Aとゴム厚hの間には、以下の関係がある。
[数1]
0.3h≦A≦0.7h (1)
次に、距離Bは、ゴム厚さhの0.5倍以上1.0倍以下に設定している。つまり、距離Bとゴム厚さhの間には、以下の関係がある。
[数2]
0.5h≦A≦h (2)
溝本体18の開口17aと奥壁19cの間のタイヤ幅方向の最大距離である溝本体18の深さCは、トレッド部2の中央部2bと端部2aとの間のタイヤ幅方向の距離Wに対して0.05倍以上0.15倍以下の範囲に設定している。つまり、深さCと距離Wの間には、以下の関係がある。
[数3]
0.05W≦C≦0.15W (3)
溝本体18が延びる方向がタイヤ幅方向となす角度である溝本体18の傾斜角度θは、0°から45°の範囲に設定している。つまり、傾斜角度θについて、以下の関係がある。
[数4]
0°≦θ≦45° (4)
図1において破線の円で概念的に示す、ベルトプライ11〜13の端部11a〜13cから放熱溝17(溝本体18だけでなく凹凸部20を含む)までの最短距離Dは、最大厚部Tにおけるゴム厚Hの30%以上に設定している。つまり、最短距離Dとゴム厚Hとの間には、以下の関係がある。
[数5]
D≧0.3H (5)
溝本体18について、下端18bの距離B、深さC、及び傾斜角度θを、それぞれ式(2),(3),(4)のように設定することで、溝本体18の奥壁19cが最大厚部Tに近接して配置されるので、ベルトプライ11〜13の端部11a〜13aが位置している最大厚部Tの周辺で発生した熱を、放熱溝17を介して効果的に放熱できる。また、溝本体18の上端18aの距離Aを式(1)のように設定することで、トレッド部2の外周面から溝本体18までの間には、剛性確保上必要なゴム量があるので、放熱溝17よりもタイヤ径方向外側の部分におけるショルダー部16の欠けを防止できる。さらに、ベルトプライ11〜13の端部11a〜13cから放熱溝17までの最短距離Dを式(5)のように設定することで、製造公差に起因してベルトプライ11〜13の端部11a〜13aが放熱溝17内に突出するのを防止できる。
次に、凹凸部20について説明する。
図3を併せて参照すると、放熱溝17の溝壁19(側壁19a,19bと奥壁19c)の全体に凹凸部20(主凹部21、副凹部22、及び副凸部23)が設けられている。このように溝壁19の全体に凹凸部20を設けることで、凹凸部20を設けない場合と比較して溝壁19の表面積、つまり放熱面積を大幅に拡げることができる。放熱面積を拡げることで、放熱効率が向上し、より効果的にショルダー部16における発熱を抑制できる。
主凹部21は、後に詳述するように凹凸部20のうちタイヤ径方向の断面の断面積が最大の凹部であり、奥壁19cに設けられている。図1を参照すると、本実施形態における主凹部21は、最大厚部Tとトレッド部2の外周面の交点X1と、最大厚部Tとベルト7との交点X2との間の中点位置Mに対して最短距離Eの位置Nに設けられている。最大厚部Tに近接した位置に断面積の大きい主凹部を設けることで、ベルトプライ11〜13の端部13a〜13cにおける発熱と、それに起因する熱劣化とを効果的に抑制できる。
図3を参照すると、本実施形態における溝本体18の側壁19a,19bの凹凸部20は、半球面状の窪みである副凹部22と、半球状の突起である副凸部23とを備える。副凹部22と副凸部23が開口17aと奥壁19c対向する方向F(溝本体18の深さCの方向)に交互に配置された列が、方向Fと直交する方向Gに間隔をあけて複数列設けられている。方向Gについても、副凹部22と副凸部23が交互に設けられている。
方向Fの個々の列について、隣接する副凹部22と副凸部23との間の間隔Pは、溝本体18の開口17a側から奥壁19c側に向けて漸減している。また、方向Fの個々の列について副凹部22と副凸部23のタイヤ径方向の断面での断面積Sは、溝本体18の開口17a側から奥壁19c側に向けて漸増している。副凹部22と副凸部23の間隔Pと断面積Sを以上のように設定することで、放熱溝17の溝壁19の表面積は、開口17a側から奥壁19c側に向けて漸増している。放熱溝17の奥側、つまり発熱が顕著な最大厚部Tに近接した奥壁19c側で放熱溝17の表面積を拡げることで、より効果的に発熱を抑制できる。また、溝本体18の開口17a側における副凹部22の密度は、奥壁19c側での副凹部22の密度よりも低いので、放熱溝17の部分でショルダー部16の剛性低下を抑制できる。
本実施形態では、副凹部22と副凸部23の断面積Sは、溝本体18のタイヤ径方向断面での断面積Sの0.01倍以上0.1倍以下の範囲に設定している。つまり、断面積S,Sには、以下の関係がある。
[数6]
0.01S≦S≦0.1S (6)
本実施形態では、主凹部21のタイヤ径方向断面での断面積Sは、溝本体18のタイヤ径方向断面での断面積Sの0.1倍以上0.3倍以下に設定している。つまり、断面積S,Sには、以下の関係がある。
[数7]
0.1S≦S≦0.3S (7)
式(6),(7)からも明らかなように、本実施形態では、主凹部21の断面積Sを副凹部22及び副凸部23の断面積Sの最大値以上に設定している。言い換えれば、凹凸部20のうちで、主凹部21が最もタイヤ径方向断面での断面積が大きい。
凹凸部20を構成する主凹部21、副凹部22、及び副凸部23は、溝本体18の上端18aからタイヤ幅方向に延びる直線よりもタイヤ径方向内側(図1及び図2において下側)に配置されている。そのため、トレッド部2の外周面から凹凸部20までの間には、剛性確保上必要なゴム量が存在し、放熱溝17よりもタイヤ径方向外側の部分のショルダー部16の欠けを防止できる。また、主凹部21、副凹部22、及び副凸部23はベルトプライ11〜13の端部11a〜13cからの最短距離Dよりも外側に配置されている。そのため、製造公差に起因してベルトプライ11〜13の端部11a〜13aが放熱溝17内に突出するのを防止できる。
図4A及び図4Bは、溝本体18のタイヤ径方向断面での断面形状の代案を示す。図4Aに示す代案では、溝本体18の断面形状は楕円状である。図4Bの代案では、溝本体18の断面形状は三角形状である。ショルダー部16の剛性、トレッド部2の外周面からの必要な距離、並びにベルトプライ11〜13の端部11a〜13cの放熱溝17への突出防止が確保できる限り、溝本体18の断面形状は特に限定されない。
図5Aから図5Cは、副凹部22及び副凸部23の代案を示す。図5Aの代案では、副凹部22は半楕円球面状の窪みであり、副凸部23は半楕円球状の突起できある。図5Bの代案では、副凹部22は円錐面状の窪みであり、副凸部23は円錐形状の突起である。図5Cの代案では、副凹部22は四角錐面状の窪みであり、副凸部23は四角錐状の突起である。主凹部21も図5Aから図5Cに図示した副凹部22と同様の形状であってもよい。主凹部21、副凹部22、及び副凸部23の形状は、特には限定されないが、応力や歪みの集中とそれに起因するクラックの発生を防止するために、鋭いエッジを有しない形状であることが好ましい。
図6Aから図6Dは、溝本体18の側壁19a,19bにおける副凹部22と副凸部23の代案を示す。図6Aの代案では、放熱17の開口17aと奥壁19cが対向する方向Fに隣接する副凹部22と副凸部23の間隔Pは一定であるが、副凹部22と副凸部23の断面積Sが漸増している。これにより、溝本体18の開口17a側から奥壁19c側に向けて漸増している。図6Bの代案では、副凹部22と副凸部23の断面積Sは一定であるが、方向Fに隣接する副凹部22と副凸部23の間隔Pが溝本体18の開口17a側から奥壁19c側に向けて漸減している。これにより、溝本体18の開口17a側から奥壁19c側に向けて漸増している。図6Cの代案では、方向Fに間隔をあけて配置された複数の列は、それぞれ副凹部22又は副凸部23のみから構成されている。図6Dに示す代案では、副凹部22は方向G(方向Fに直交する方向)に沿って延びる溝状の窪みであり、副凸部23は方向Gに沿って延びるリッジ状の突起である。
1 タイヤ
2 トレッド部
2a 端部
2b 中央部
3 サイド部
4 カーカス
5 カーカスプライ
6 インナーライナー
7 ベルト
11,12,13 ベルトプライ
14 補強プライ
15 バッドレス部
16 ショルダー部
17 放熱溝
17a 開口
18 溝本体
18a 上端
18b 下端
19 溝壁
19a,19b 側壁
19c 奥壁
20 凹凸部
21 主凹部
22 副凹部
23 副凸部
A,B 距離
C 深さ
D,E 最短距離
F,G 方向
h,H ゴム厚
M 中間位置
N 位置
P 間隔
S,SP,SQ 断面積
T 最大厚部
X1,X2 交点
θ 傾斜角度

Claims (6)

  1. トレッド部のタイヤ幅方向端部からタイヤ最大幅部までの領域であるバッドレス部にタイヤ周方向に沿って、前記バットレス部の最大厚部に対してタイヤ幅方向外側に隣接して設けられた放熱溝を備え、
    前記放熱溝の溝壁全体に、凹凸部が設けられ、
    前記凹凸部は、
    前記放熱溝の奥壁に設けられた主凹部と、
    前記放熱溝の一対の側壁にそれぞれ設けられた複数の副凹部及び副凸部と
    を含む、空気入りタイヤ。
  2. 前記放熱溝は、タイヤ周方向に連続的に設けられている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記放熱溝は、タイヤ周方向に断続的に設けられている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. ョルダー部に配置されたベルトをさらに備え、
    記バットレス部の最大厚部を示す直線と交わる前記ベルトが1枚であり、前記主凹部は前記直線における前記トレッド部の前記外周面から前記ベルトの端部までの中点位置に対して最短距離の位置に設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記主凹部のタイヤ径方向の断面積は、前記副凹部及び前記副凸部のタイヤ径方向の断面積の最大値以上である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記副凹部及び前記副凸部の、配置とタイヤ径方向断面での断面積は、前記放熱溝の奥側における前記溝壁の表面積が、前記放熱溝の開口側における前記溝壁の表面積よりも大きくなるように設定されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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