JP2010083195A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドウォール部に突条と凹溝とを蛇腹状に配置したサイドプロテクタを設けたタイヤにおいて、そのサイドプロテクタの凹溝内に異種のゴムの接合部が配置された場合であっても、その接合部から亀裂が発生しにくくした空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】サイドウォール部にタイヤ周方向に延長する突条と凹溝とをタイヤ径方向に交互に蛇腹状に配置したサイドプロテクタを有する空気入りタイヤにおいて、前記凹溝の少なくとも溝底に微細凹凸域を設けた空気入りタイヤ。
【選択図】図1
【解決手段】サイドウォール部にタイヤ周方向に延長する突条と凹溝とをタイヤ径方向に交互に蛇腹状に配置したサイドプロテクタを有する空気入りタイヤにおいて、前記凹溝の少なくとも溝底に微細凹凸域を設けた空気入りタイヤ。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、サイドウォール部に蛇腹状のサイドプロテクタを設けたタイヤにおけるサイドプロテクタ溝底の亀裂発生を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
不整地を走行するデザートレース用タイヤ等の空気入りタイヤには、一般に走行時にサイドウォール部に岩石、砕石などが接触することによりカット傷を受けることを防止するため、サイドウォール部にタイヤ周方向に延びる突条と凹溝とがタイヤ径方向に交互に配置された蛇腹状のサイドプロテクタが設けられている(特許文献1)。
このサイドプロテクタが配置される位置は、ショルダー部の接地端付近からサイドウォール部のタイヤ最大幅となる付近までの範囲とされていることが多い。
しかし、このようなサイドプロテクタが設けられる領域には、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間にウィングチップゴムが介在するように、タイヤを構成する異種のゴムの接合部が配されることが多い。このような異種ゴムの接合部がサイドプロテクタの凹溝内に存在していると、走行中に凹溝の特に溝底に集中した応力により接合部が剥離し、亀裂を発生する可能性が高くなる。
特開平5−294115号公報
本発明の目的は、サイドウォール部に突条と凹溝とを蛇腹状に配置したサイドプロテクタを設けたタイヤにおいて、そのサイドプロテクタの凹溝内に異種のゴムの接合部が配置された場合であっても、その接合部から亀裂が発生しにくくした空気入りタイヤを提供することにある。
上述した目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、下記(1)の構成を有する。
(1)サイドウォール部にタイヤ周方向に延長する突条と凹溝とをタイヤ径方向に交互に蛇腹状に配置したサイドプロテクタを有する空気入りタイヤにおいて、前記凹溝の少なくとも溝底に微細凹凸域を設けた空気入りタイヤ。
また、かかる本発明の空気入りタイヤにおいて、具体的構成としてより好ましい態様は、以下の(2)〜(8)のいずれかの構成からなるものである。
(2)前記微細凹凸域を前記凹溝の幅方向の中心線に対して溝幅の30%以上70%以下の範囲内に配置した上記(1)記載の空気入りタイヤ。
(3)前記凹部深さの最大値が0.2mm以上1.5mm以下である上記(1)または(2)記載の空気入りタイヤ。
(4)前記微細凹凸域の凹部深さを、前記溝底の部分を最大として溝側壁に向かうほど漸減するように形成した上記(1)〜(3)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(5)前記微細凹凸域を、タイヤ径方向に延長する多数の直線状の微細溝により形成した上記(1)〜(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(6)前記直線状の微細溝を、タイヤ周方向長さ1cm当たり5本以上15本以下の密度で配置した上記(5)に記載の空気入りタイヤ。
(7)前記直線状の微細溝のタイヤ径方向に対する角度を±20°の範囲内にした上記(5)または(6)に記載の空気入りタイヤ。
(8)デザートレース用タイヤである上記(1)〜(7)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
本発明によれば、サイドウォール部に突条と凹溝とが蛇腹状に配置されたサイドプロテクタを有する空気入りタイヤにおいて、サイドプロテクタの凹溝の少なくとも溝底に微細凹凸域を設けたことにより、凹溝に異種ゴムの接合部が配置されている場合でも、この凹溝の溝底付近に集中する応力を分散緩和するので、異種ゴムの接合部に亀裂が発生することを良好に抑制することができる。
以下、本発明の空気入りタイヤについて説明する。
図1に示す実施形態の本発明の空気入りタイヤは、デザートレース用タイヤである。
トレッド部1とサイドウォール部2とを有し、内側にカーカス層4およびベルト層5を有している。サイドウォール部2には、そのタイヤ最大幅付近からトレッドショルダー端に向けて、タイヤ周方向に延長する突条7と凹溝6とをタイヤ径方向に交互に配列した蛇腹状のサイドプロテクタ3を設けている。図2に要部拡大図で示したように、サイドプロテクタ3の凹溝6内には、少なくとも溝底21を覆い、かつ溝側壁まで延在するように微細凹凸域22が設けられている。
タイヤのゴム部は、図1および図2に例示するように、トレッドゴム8とサイドウォールゴム9との間にウィングチップゴム10が介在しており、そのウィングチップゴム10とサイドウォールゴム9との接合部が異種ゴムの境界部(接合部)として凹溝6の溝底に露出している。
本発明によれば、サイドプロテクタ3の凹溝6の溝底21には屈曲変形が繰り返し加わることにより応力が集中するが、この応力は微細凹凸域22により分散されて緩和されるため、接合部が剥離し亀裂が発生することを良好に制御することができる。
本発明において、微細凹凸域22の形態としては、特に限定されるものではないが、多数本の平行な直線状あるいは曲線状の微細凹溝あるいは微細突条が存在するもの、これら平行な直線状あるいは曲線状の微細凹溝あるいは微細突条が格子状に交錯するもの、あるいは平面視したときに、凹凸のいずれかが多数のドット状として存在するものなどが好ましい。
また、微細凹凸域22は、凹溝6の溝幅中心線に対して溝幅W0 の30%以上70%以下の範囲内に配置していることが好ましい。30%未満では溝底21に集中する応力を分散することが難しい。また、70%を越える場合には、サイドプロテクタのほぼ全域にわたり微細凹凸域が存在することになり、サイドプロテクタ自体の耐久性が低下するため好ましくない。より好ましくは、凹溝6の溝幅の中心線に対して溝幅W0 の40%以上60%以下の範囲内にするのがよい。
微細凹凸域22を形成する凹部のうち、その最大深さDを0.2mm以上1.5mm以下とすることが好ましく、さらに好ましくは0.5mm以上1.0mm以下の範囲にすることがよい。特に、その最大深さは凹溝6の溝底21の部分であることが好ましい。
凹部最大深さDが0.2mm未満では、微細凹凸域による応力分散効果を十分に得ることが難しく、1.5mmよりも深い場合にはその深い凹部から亀裂が生ずる場合がある。
また、微細凹凸域22は、凹部深さを凹溝6の溝底の部分で最大にし、溝側壁に向かうほど徐々に浅くするように変化させるのがよい。このようにして微細凹凸域の端部付近での剛性差を小さくすることにより、その端部付近からの亀裂の発生を抑制することができる。
微細凹凸域22を、タイヤ径方向に延長する多数本の直線状の微細溝で構成する場合には、微細溝がタイヤ周方向長さ1cm当たり5本以上15本以下の密度(N本/cm)にすることが好ましい。微細溝の密度が1cm当たり5本未満である場合には、十分な亀裂発生抑制効果を得ることができない。また、15本を越えるほどに密度が大きい場合には、微細溝の凹部深さを確保したときに、その底部で先端形態が鋭利状態となり、該先端部から亀裂が発生することがあるので好ましくない。
また、微細凹凸域を、複数本の直線状の微細溝で形成する場合、その微細溝は、図3のように必ずしもタイヤ径方向である必要はなく、タイヤ径方向に対して±20°の傾斜角度θの範囲内で傾斜していてもよい(図4参照)。より好ましくは、θ=±5の範囲内にあることである。傾斜角度θをこのようにすることにより、タイヤ径方向の力(圧縮力、引張り力)による変形の抑制を効果的に行うので、溝底からの亀裂発生を良好に抑制することができる。
本発明の空気入りタイヤは、デザートレース用やラリー用などの不整地を走行するタイヤに適用する場合において特に有効である。
タイヤサイズが37×12.5OR17(315/80R17に相当するサイズ)で、サイドウォール部に螺旋状のサイドプロテクタを設けた図1のタイヤ構造を共通にし、蛇腹状のサイドプロテクタ凹溝に形成した平行な直線状の微細溝を表1のように異ならせた計9種(従来例1、実施例1〜8)の空気入りタイヤを試作し、以下のオゾン耐久性試験に供した。
〔オゾン耐久試験〕
試験タイヤをそれぞれリム:17×10J(メジャーリム)にJATMA規定の最大空気圧の55%を充填して装着し、最大荷重の85%を負荷した状態で、オゾン濃度100pphmの雰囲気下に試験速度80km/hr、30時間のドラム走行を実施し、試験後にウィングチップゴムとサイドウォールゴムとの接合部からの亀裂の発生数を調べた。亀裂の発生数の評価は逆数で行い、従来例のタイヤの亀裂発生数の逆数を100とし、指数で示した。指数が大きいほど亀裂の発生が少ないことを意味する。
試験タイヤをそれぞれリム:17×10J(メジャーリム)にJATMA規定の最大空気圧の55%を充填して装着し、最大荷重の85%を負荷した状態で、オゾン濃度100pphmの雰囲気下に試験速度80km/hr、30時間のドラム走行を実施し、試験後にウィングチップゴムとサイドウォールゴムとの接合部からの亀裂の発生数を調べた。亀裂の発生数の評価は逆数で行い、従来例のタイヤの亀裂発生数の逆数を100とし、指数で示した。指数が大きいほど亀裂の発生が少ないことを意味する。
表1に示した結果から、本発明にかかる空気入りタイヤは非常に良好な耐久性を示すことが確認できた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 サイドプロテクタ
4 カーカス層
5 ベルト層
6 凹溝
7 突条
8 トレッドゴム
9 サイドウォールゴム
10 ウィングチップゴム
21 凹溝の底部
22 微細凹凸域
2 サイドウォール部
3 サイドプロテクタ
4 カーカス層
5 ベルト層
6 凹溝
7 突条
8 トレッドゴム
9 サイドウォールゴム
10 ウィングチップゴム
21 凹溝の底部
22 微細凹凸域
Claims (8)
- サイドウォール部にタイヤ周方向に延長する突条と凹溝とをタイヤ径方向に交互に蛇腹状に配置したサイドプロテクタを有する空気入りタイヤにおいて、前記凹溝の少なくとも溝底に微細凹凸域を設けた空気入りタイヤ。
- 前記微細凹凸域を前記凹溝の幅方向の中心線に対して溝幅の30%以上70%以下の範囲内に配置した請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記凹部深さの最大値が0.2mm以上1.5mm以下である請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
- 前記微細凹凸域の凹部深さを、前記溝底の部分を最大として溝側壁に向かうほど漸減するように形成した請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記微細凹凸域を、タイヤ径方向に延長する多数の直線状の微細溝により形成した請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記直線状の微細溝を、タイヤ周方向長さ1cm当たり5本以上15本以下の密度で配置した請求項5に記載の空気入りタイヤ。
- 前記直線状の微細溝のタイヤ径方向に対する角度を±20°の範囲内にした請求項5または6に記載の空気入りタイヤ。
- デザートレース用タイヤである請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008251647A JP2010083195A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008251647A Pending JP2010083195A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 空気入りタイヤ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012020672A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
US20130292024A1 (en) * | 2010-07-08 | 2013-11-07 | Bridgestone Corporation | Tire |
CN104290544A (zh) * | 2013-09-13 | 2015-01-21 | 昆山市巴城镇顺拓工程机械配件厂 | 一种轮胎 |
WO2019087776A1 (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-09 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
JP2021123310A (ja) * | 2020-02-10 | 2021-08-30 | Toyo Tire株式会社 | タイヤ |
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2008
- 2008-09-29 JP JP2008251647A patent/JP2010083195A/ja active Pending
Cited By (8)
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