JP6529814B2 - 移動補助器 - Google Patents

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Description

本発明は、介護用等に供され、被補助者の歩行補助等の移動補助を行わせる移動補助器に関する。
歩行障害を有する被補助者の介護やリハビリテーション等においては、起立した被補助者の上体を支持することにより、その被補助者の歩行を補助する歩行補助器が移動補助器として知られている。
特許文献1には、この種の歩行補助器として平行リンク式座部昇降歩行車が開示されている。この歩行車は、座部が平行リンクにより昇降可能に支持され、被補助者は座部に座して歩行運動又は起立運動を行うことができる。
特許文献2の介護補助装置は、座部の差込部材をベッドとその上の被補助者との間に差し込むことで被補助者を差込部材上に乗せ、被補助者の移乗を容易にすることができる。移乗後は、差込部材を上昇させることで被補助者の歩行補助を行わせる歩行補助器として機能させることができる。
そして、これら何れの装置も車輪を取り付けた走行ベースに、幅方向の左右両側の足元となる箇所に走行方向前後に渡るようにフレームを備えている。
このため、足を持ち上げることのできない場合等のように移動補助が必要な被補助者が装置の幅方向から装置内へ移動しようとするとき、大きな困難を伴うものであった。
特開2004−8464号公報 特開2013−31635号公報
解決しようとする問題点は、移動補助が必要な被補助者が装置内へ移動しようとするとき、大きな困難を伴う点である。
本発明は、歩行補助が必要な被補助者でも装置内へ容易に移動することを可能とするために、左右2輪の前輪を備えたフロント走行ユニットと左右2輪の後輪及び座面部を備え前記フロント走行ユニットから離間したリヤ走行ユニットとの下部相互を下部のサイドフレームで結合した走行ベースと、前記走行ベースの一側に前記サイドフレームが配置されることで前記走行ベースの他側に設けられ前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間を開放する開放口とを備え、前記サイドフレームで結合しない状態において前記フロント走行ユニットは、前記前輪の周りに上下回転可能であると共に前記リヤ走行ユニットは、前記後輪の周りに上下回転可能であり、前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットは、前記サイドフレームを着脱可能に結合するための被結合部を前記走行ベースの一側及び他側の双方に備え、前記サイドフレームは、前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットに対して着脱可能に結合するための結合部を有し、前記走行ベースは、前記サイドフレームの結合を前記一側から前記他側に切り替え、前記開放口を前記他側から前記一側に切り替えて備えることを可能とし、前記被結合部は、同一構造であり、前記フロント走行ユニットに設けたフロントジョイントと、前記リヤ走行ユニットに設けたリヤジョイントとを備え、前記結合部は、前記サイドフレームの走行方向前後端に設けたサイドフレームジョイントを備え、前記フロントジョイント及びリヤジョイントとサイドフレームジョイントとは、上下方向が器幅方向よりも長い形状で相互を走行方向前後に突き合わせる平坦な突合せ面を有し、前記サイドフレームは、走行方向前後に延びた骨格部材を上下に併設し、前記走行ベースは、前記上下の骨格部材に対応する前記フロント走行ユニット及び前記リヤ走行ユニットの上下の骨格部材を備え、前記開放口から前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間に被補助者の移動を可能とすることを特徴とする。
本発明は、上記構成であるから、フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットをサイドフレームにより結合し、移動補助器として被補助者の移動補助を可能としながら、開放口からフロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間に被補助者の移動を可能とし、例えば足を持ち上げることのできない等のように移動補助が必要な被補助者の移動を容易に行わせることができる。
起立支援歩行補助器の右側から見た斜視図である。(実施例1) 起立支援歩行補助器の左側面図である。(実施例1) 起立支援歩行補助器の平面図である。(実施例1) サイドフレームを外してリヤ走行ユニットを器体前方から見た正面図である。(実施例1) 起立支援歩行補助器の正面図である。(実施例1) フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットとサイドフレームとの関係の分解左側面図である。(実施例1) フロント走行ユニットの正面図である。(実施例1) リヤ走行ユニットの正面図である。(実施例1) サイドフレームの側面図である。(実施例1) サイドフレームの平面図である。(実施例1) 横レインフォースバーの平面図である。(実施例1) 縦レインフォースバーに係り、(A)は、正面図、(B)は、縦断面図である。(実施例1) サイドフレームジョイントの正面図である。(実施例1) サイドフレームジョイントに係り、(A)は、背面図、(B)は、縦断面図である。(実施例1) サイドフレームとリヤ走行ユニットとの結合を示す要部拡大側面図である。(実施例1) 昇降機構により支持した座面部を示し、座面部格納位置での正面図である。(実施例1) 昇降機構により支持した座面部を示し、座面部格納位置での左側面図である。(実施例1) 配電盤を示す昇降フレームの背面図である。(実施例1) 配電盤の正面図である。(実施例1) 着座位置の座面部の平面図である。(実施例1) 図20のXXI−XXI線矢視で示すスライド機構に係り、(A)は、右移乗位置での断面図、(B)着座位置での断面図、(C)左移乗位置での断面図である。(実施例1) 図20のXXII−XXII線矢視で示すロック機構に係る断面図である。(実施例1) 図20のXXIII−XXIII線矢視矢視で示すロック機構に係に係り、(A)は、右移乗位置でのロック機構を示す断面図、(B)は、着座位置でのロック機構を示す断面図である。(実施例1) (A)は着座位置でのロック解除時の断面図、(B)は、左移乗位置でのロック状態の断面図である。(実施例1) 座面板の移乗位置での使用状態を示す起立支援歩行補助器の要部斜視図である。(実施例1) サイドフレームの結合を示す側面図である。(実施例2) サイドフレームの嵌合を示す平面図である。(実施例2) サイドフレームの嵌合を示す横断面図である。(実施例2) フロントジョイントに係り、(A)は、側面図、(B)は、正面図、(C)は、平面図である。(実施例2) 前側のサイドフレームジョイントに係り、(A)は側面図、(B)は、正面図、(C)は、平面図、(D)は、下面図である。(実施例2) フロントジョイント及びサイドフレームジョイントの結合に係り、(A)は、結合前の側面図、(B)は、結合途中の側面図、(C)は、結合状態の側面図である。(実施例2)
移動補助が必要な被補助者でも装置内へ容易に移動可能にするという目的を、前輪を備えたフロント走行ユニットと後輪を備えたリヤ走行ユニットとの下部相互を下部のサイドフレームで結合した走行ベースに、走行ベースの一側にサイドフレームを配置することによって、その他側にフロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間を開放する開放口を設けた移動補助器によって実現した。
移動補助器では、開放口からフロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間に被補助者の移動を可能とする。
サイドフレームは、フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットに対して着脱可能に結合するための結合部を有し、フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットは、サイドフレームを着脱可能に結合するための被結合部を走行ベースの一側及び他側の双方に備えてもよい。この場合は、サイドフレームの結合を一側から他側に切り替え、開放口を他側から一側に切り替えて備えることを可能とする。ただし、サイドフレームは、フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットに対して着脱不能に固定してもよい。
被結合部は、同一構造であり、フロント走行ユニットに設けたフロントジョイントと、リヤ走行ユニットに設けたリヤジョイントとを備え、結合部は、サイドフレームの走行方向前後端に設けたサイドフレームジョイントを備えてもよい。この場合は、フロントジョイント及びリヤジョイントとサイドフレームジョイントとに、相互を走行方向前後に突き合わせる上下方向が器幅方向よりも相対的に長い突合せ面を有し、フロントジョイント及びリヤジョイントとサイドフレームジョイントとの間に、突合せ面の突合せを維持する締結具又は各サイドフレームジョイントをフロントジョイントとリヤジョイントとにそれぞれ突合せ面と平行な方向で差し込み結合させる差込部を備えてもよい。
差込み部を備える場合は、例えばサイドフレームジョイントとフロントジョイント及びリヤジョイントの一方に走行方向前後に突出する凸部を設け、同他方に凸部に上下方向での差し込みによって嵌合可能な凹部を設ければよい。凹部及び凸部は、凸部の基端に対する先端側の嵌合形状において、例えば差し込み方向に交差する器幅方向に膨出する部分を設けて走行方向での抜けを防止する必要がある。なお、差し込み方向は、突合せ面と平行な方向である限り、例えば器幅方向にしたり、或は器幅方向及び上下方向に対して斜めの方向とする等のように適宜変更が可能である。
サイドフレームは、走行方向前後に延びた骨格部材を上下に併設した構成でもよい。走行ベースは、上下の骨格部材に対応するフロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットの上下の骨格部材を備えてもよい。
移動補助器は、走行ベースに起立して備えられた座面支持フレームと、座面支持フレームに配置され被補助者が着座するための座面を有し、座面を器幅方向の着座位置とこの着座位置に対する器幅方向の外側にずれた移動可能とした座面部と、座面部を座面支持フレームに対し上下方向の着座位置と上部位置との間でアクチュエータにより移動可能に支持させる昇降機構とを備えてもよい。
[起立支援歩行補助器]
図1は、起立支援歩行補助器の右側から見た斜視図、図2は、起立支援歩行補助器の左側面図、図3は、起立支援歩行補助器の平面図、図4は、サイドフレームを外してリヤフレームを器体前方から見た正面図、図5は、起立支援歩行補助器の正面図、図6は、フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットとサイドフレームとの関係の分解左側面図、図7、フロント走行ユニットの正面図、図8、リヤ走行ユニットの正面図、図9は、サイドフレームとリヤ走行ユニットとの結合示す要部拡大側面図ある。
以下の説明において、走行方向前後は、起立支援歩行補助器の走行方向の前後であり、単に前後と称することもある。器幅方向は、起立支援歩行補助器の走行前後方向に直行する幅方向であり、左右は直進時の器幅方向の左右である。上下は、水平接地状態にある起立支援歩行補助器の重力方向である。
図1〜図5のように、本発明実施例の起立支援歩行補助器1は、走行ベース3と、フロント走行ユニット5と、リヤ走行ユニット7と、サイドフレーム9と、前支持部11と、座面部13と、お腹バー15とを備えている。なお、起立支援歩行補助器1は、移動補助器の一例であり、起立支援のための後述の昇降機構を省き、起立支援を行わない構造にすることもできる。
起立支援歩行補助器1の走行ベース3は、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7の下部と実施例の右側のサイドフレーム9とで構成されている。この走行ベース3は、平面から見て左側がフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間で開放された逆C型となっており、逆C型の開放口3aで被補助者の出入りを行わせる。なお、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7の下部と右側のサイドフレーム9との関係は後述する。
走行ベース3は、車輪17a、17b、19a、19bを備えている。車輪17a、17bは、前輪としてフロント走行ユニット5に支持されている。車輪19a、19bは、後輪としてリヤ走行ユニット7に支持されている。
図1〜図3、図5〜図7のように、フロント走行ユニット5は、金属、樹脂、繊維強化プラスチック(GFRP、CFRP)等により形成され、パイプ材のロワーフロントメンバー21とアッパーフロントメンバー23とフロントピラー25a、25bとを備えている。
ロワーフロントメンバー21は、前部が左右に渡り、左右後部が後方下方へ傾斜している。ロワーフロントメンバー21の前部上にフロントベースパネル27が固定されている。フロントベースパネル27の下面に前記車輪17a、17bがキャスター17aa、17baにより方向転換可能に取り付けられている。
アッパーフロントメンバー23は、ロワーフロントメンバー21に対する上方で前部が左右に渡り、左右後部は後方下方へ傾斜している。
ロワーフロントメンバー21及びアッパーフロントメンバー23の左右後端に、被結合部としてのフロントジョイント29a、29bが固定されている。フロントジョイント29a、29bは、ブロック状であり、横断面が矩形に形成されて左右に幅を持ち、上下が幅よりも相対的に長く形成されている。このフロントジョイント29a、29bは、後述のサイドフレームジョイントに突き合わせる平坦な突合せ面29aa、29abを、上下に沿って後方に向けて備えている。
フロントピラー25a、25bは、フロント装甲ユニット5の左右中間部に平行に配置され、鉛直方向に対し角度θ1を持って後傾している。フロントピラー25a、25bの下端は、フロントベースパネル27に結合され、フロントベースパネル27よりも上方でアッパーフロントメンバー23に後方が結合支持されている。フロントピラー25a、25bは、二重構造となっており、外筒のフロントピラーロワー25aa、25ba及びこのフロントピラーロワー25aa、25baに入れ子となる内筒のフロントピラーアッパー25ab、25bbを備えている。
このフロントピラー25a、25bの上端部に前支持部11が取り付けられ、中間部にお腹バー15が支持されている。
前支持部11は、例えば被補助者の左右の前腕側を身体の前側で乗せるように支持し、歩行姿勢の支えとなる。この前支持部11は、左右の肘支持部11a、11bを別々に備えている。左右の肘支持部11a、11bは、前後傾斜調節機構28a、28bと上下位置調節機構30a、30bとの可動構造により、左右別々に前後傾斜調節及び上下位置調節を行わせることができる。
前後傾斜調節機構28a、28bは、左右のフロントピラーアッパー25ab、25bbと左右の肘支持部11a、11bとの間に設けられ、左右の肘支持部11a、11bを別々に前後傾斜調節可能とする。
上下位置調節機構30a、30bは、フロントピラーロワー25aa、25baの上端に設けられ、フロントピラーロワー25aa、25baに対するフロントピラーアッパー25ab、25bbの上下位置調節を可能とする。このフロントピラーアッパー25ab、25bbの上下位置調節により左右の肘支持部11a、11bの上下位置を別々に調節できるようにしている。
なお、前後傾斜調節機構28a、28b及び上下位置調節機構30a、30bの他に、左右傾斜位置調節機構を追加することもできる。さらに、これらの選択的な組み合わせによる調節を行わせることもできる。前後傾斜調節機構28a、28b及び上下位置調節機構30a、30bと左右傾斜位置調節機構との組み合わせでは、肘支持部11a、11bをそれぞれXYZ方向(上下、前後、左右方向)に自由に調節させることができる。XYZ方向の調節では、ボール軸受構造を採用することもできる。
お腹バー15は、フロントピラーロワー25aa、25baに取り付けられ、リヤ走行ユニット7側又は座面部13側に突出している。このお腹バー15は、伸縮調節により座面部13側への突出位置を調整できるようになっている。また、お腹バー15は、フロントピラー25a、25bに対して角度θ2(>θ1)を持って傾斜している。
図1〜図6、図8のように、リヤ走行ユニット7は、金属、樹脂、繊維強化プラスチック(GFRP、CFRP)等により形成され、パイプ材のロワーリヤメンバー31とアッパーリヤメンバー33と座面支持フレーム35とを備えている。
ロワーリヤメンバー31及びアッパーリヤメンバー33の前端に、被結合部としてのリヤジョイント36a、36bが固定されている。リヤジョイント36a、36bは、ブロック状であり、横断面が矩形に形成されて左右に幅を持ち、幅よりも上下に相対的に長く形成されている。このリヤジョイント36a、36bは、後述のサイドフレームジョイントに突き合わせる平坦な突合せ面36aa、36baを、上下に沿って前方に向けて備えている。
ロワーリヤメンバー31とアッパーリヤメンバー33との間は、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bにより結合されている。ロワーリヤメンバー31上にロワーリヤベースパネル41が固定され、アッパーリヤメンバー33上にアッパーリヤベースパネル42が固定されている。
アッパーリヤメンバー33は、ロワーフロントメンバー21の前部と同一高さに設定され、アッパーリヤベースパネル42は、フロントベースパネル27と同一平面上にある。
ロワーリヤベースパネル41の左右部に軸支持部43a、43bが設けられ、この軸支持部43a、43bに、前記後輪19a、19bが回転自在に軸受け支持されている。
後輪19a、19bには、図4等に示す抑速ブレーキであるブレーキユニット39a,39bがそれぞれ接続され、外部に図2及び3等に示す後輪ロック機構45a、45bが備えられている。抑速ブレーキにより後輪19a、19bに常時フリクションが働き、走行ベース3による走行速度が自動で制限されるようになっている。但し、抑速ブレーキを省略することもでき、空車状態での移動を容易にすることができる。後輪ロック機構45a、45bにより後輪19a、19bをロック及びロック解除ができる。
座面支持フレーム35は、左右のリヤピラー35a、35bを備え、リヤピラー35a、35bが、アッパーリヤベースパネル42に固定され、補強ブラケット44a、44bがアッパーリヤベースパネル42と左右のリヤピラー35a、35bとの間を補強するように取り付けられている。
座面支持フレーム35は、この取り付け状態で走行ベース3の進行方向後部側に起立して備えられ、鉛直方向に対し角度θ3(<θ1)で後傾している。なお、リヤピラー35a,35bの傾斜角度θ3は、フロントピラー25a、25bの傾斜角度θ1と等しく設定してもよい(θ3=θ1)。リヤピラー35a、35bの上部は、アッパーリヤクロスメンバー35cにより結合されている。アッパーリヤクロスメンバー35cよりも下側でリヤピラー35a、35bの上部間には、ハンドルバー35dが取り付けられ、座面支持フレーム35の後方に突出している。
この座面支持フレーム35のリヤピラー35a、35bに座面部13が昇降可能に支持されている。
[サイドフレーム]
図9は、サイドフレームの側面図、図10は、サイドフレームの平面図、図11は、横レインフォースバーの平面図、図12は、縦レインフォースバーに係り、(A)は、正面図、(B)は、縦断面図、図13は、サイドフレームジョイントの正面図、図14は、サイドフレームジョイントに係り、(A)は、背面図、(B)は、縦断面図、図15は、サイドフレームとリヤ走行ユニットとの結合を示す要部拡大側面図である。
図1〜図15で示すサイドフレーム9は、金属、樹脂、繊維強化プラスチック(GFRP、CFRP)等により形成され、図9のように骨格部材である上下一対のパイプ49a、49b間に板状の横レインフォースバー49cが併設配置されている。パイプ49a、49b及び横レインフォースバー49cの前後端には、結合部としてのサイドフレームジョイント49d、49eが取り付けられ、同中間部には、縦レインフォースバー49fが取り付けられている。
横レインフォースバー49cとサイドフレームジョイント49d、49eと縦レインフォースバー49fとは、図10のように同一幅に形成され、上下のパイプ49a、49bの径は、横レインフォースバー49c等の幅よりも小さな寸法に形成されている。
横レインフォースバー49cは、図11のように長尺の矩形板状に形成され、長手方向の中央の一辺側に矩形の凹部49caが形成されている。凹部49caの幅は、縦レインフォースバー49fの板厚に応じて形成され、縦レインフォースバー49fに嵌合するようになっている。
縦レインフォースバー49fは、図12のように上下が半円状にカットされた板材又はブロック材で形成されている。この縦レインフォースバー49fには、上下に挿通孔49fa、49fbが形成され、上下方向の中央の一辺側に矩形の凹部49fcが形成されている。凹部49fcの幅は、横レインフォースバー49cの板厚に応じて形成され、横レインフォースバー49cに嵌合するようになっている。
具体的には、横レインフォースバー49cの凹部49caと縦レインフォースバー49fの凹部49fcとが噛合わされ、凹部49caが縦レインフォースバー49fに嵌合すると共に凹部49fcが横レインフォースバー49cに嵌合して、図9、図10のように組み合わされると共に相互間の隅部が熔接等により固定される。
縦レインフォースバー49fの上下の挿通孔49fa、49fbには、パイプ49a、49bが別々に挿通し、縦レインフォースバー49fとパイプ49a,49bとの相互間の隅部が熔接等により固定されている。
サイドフレームジョイント49d、49eは、同一構造であり、サイドフレームジョイント49d(49e)は、横断面が矩形に形成されている。このサイドフレームジョイント49d(49e)は、前後方向から見て図13、図14のように縦レインフォースバー49fとほぼ同一の外形形状に形成されており、上下が半円状にカットされた板材又はブロック材で形成されている。このため、サイドフレームジョイント49d(49e)は、前後方向から見た対向面の外形がフロントジョイント29a、29b、リヤジョイント36a、36bと同一に形成されている。
なお、フロントジョイント29a、29b、リヤジョイント36a、36bは、サイドフレームジョイント49d(49e)よりも横断面が肉厚の板材又はブロック材で形成され、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7のフレーム構造の補強が図られている。
サイドフレームジョイント49d、49eには、上下方向が器幅方向よりも長い形状で相互を走行方向前後に突き合わせる平坦な突合せ面49da、49eaが上下方向に沿って形成されている。突合せ面49da、49eaは、突合せ面29aa、29ab、36aa、36abと同一の外形形状となっている。
サイドフレームジョイント49d(49e)には、上下方向に4個の貫通孔49db(49eb)、49dc(49ec)、49dd(49ed)、49de(49ee)が形成されている。なお、図13、図14では、サイドフレームジョイント49dを示し、サイドフレームジョイント49eは、括弧内に符号を付し、対応を示している。
サイドフレームジョイント49d(49e)には、貫通孔49db(49eb)、49dc(49ec)、49dd(49ed)、49de(49ee)に対応して、上下に位置する前後に浅い座繰り部49df(49ef)、49dg(49eg)と中間部に位置する座繰り部49df(49ef)、49dg(49eg)よりも径が小さく且つ前後に深い座繰り部49dh(49eh)、49di(49ei)とが背面側に形成されている。座繰り部49df(49ef)、49dg(49eg)の径は、パイプ49a、49bの外径に対応し、座繰り部49dh(49eh)、49di(49ei)の径は、締結用のボルト頭の外径に対応している。
サイドフレームジョイント49d(49e)の上下方向の中央には、浅溝部49dj(49ej)が幅方向に渡って形成されている。浅溝部49dj(49ej)の深さは、座繰り部49df(49ef)、49dg(49eg)と同程度となっている。
従って、サイドフレームジョイント49d(49e)は、図9、図10のように配置され、浅い座繰り部49df(49ef)、49dg(49eg)をパイプ49a、49bの端部に嵌め込むと共に、浅溝部49dj(49ej)を横レインフォースバー49cの端部に嵌め込むことで組みつけられ、相互間の隅部が熔接等により固定されている。
そして、図1〜図3、図6のように、サイドフレーム9がフロントジョイント29b及びリヤジョイント36b間に配置されている。この配置状態で、サイドフレームジョイント49d、49eの突合せ面49da、49eaがフロントジョイント29bとリヤジョイント36bとの突合せ面29ba、36baに別々に突き合わされ、締結結合されている。
この結合構造は、各ジョイント間で同一であり、サイドフレームジョイント49eとリヤジョイント36bとの間の締結構造を図15で説明する。
なお、図15では、サイドフレームジョイント49eが左のリヤジョイント36aに締結結合されているように見えるが、図1〜図3のように、サイドフレームジョイント49eがリヤジョイント36bに締結構造されている構造を左側面図として見たのが図15であり、図においてサイドフレームジョイント49eが締結結合されているのはリヤジョイント36bである。
サイドフレームジョイント49eには、上下の貫通孔49db(49eb)、49de(49ee)に予めピン59a、59bが取り付けられる。締結結合に際しては、リヤジョイント36bのブッシュ57a、57bに対し、サイドフレームジョイント49eのピン59a、59bが嵌合して位置決めがなされる。ブッシュ57a、57b及びピン59a、59bは、パイプ49a、49bと同心となっている。
この位置決め状態でサイドフレームジョイント49e側から中間部の貫通孔49dc、(49ec)、49dd(49ed)に背面側から差し込まれたボルト59c、59dがリヤジョイント36bの雌ねじ部にねじ込まれ、サイドフレームジョイント49eがリヤジョイント36bに締結結合される。フロントジョイント29bに対するサイドフレームジョイント49dの締結も同様に行われる。
この締結結合によりフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7がサイドフレーム9により一体的に結合され、走行ベース3を備えた起立支援歩行補助器1が構成される。
[サイドフレームの作用]
サイドフレーム9を用いた締結結合により、フロントジョイント29b及びリヤジョイント36bに対し、サイドフレームジョイント49d及びサイドフレームジョイント49eは、左右に幅を持ち上下に長い平坦な突合せ面29ba、36ba及び突合せ面49da、49eaで突合せた状態で結合される。
この突合せ面29ba、36ba及び突合せ面49da、49eaでの突合せ結合に加え、サイドフレーム9自体も、サイドフレームジョイント49d及びサイドフレームジョイント49eが上下に離間した平行パイプ49a、49bで結合され、横レインフォースバー49c及び縦レインフォースバー49fで補強されて、上下、前後、左右に高い剛性を備えている。
さらに、フロント走行ユニット5は、ロワーフロントメンバー21及びフロントベースパネル27と、アッパーフロントメンバー23と、フロントピラー25a、25bと、フロントジョイント29a、29bとが溶接等により結合されて側面から見て閉断面構造をなし、上下、前後、左右に剛性の高いフレーム構造を構成している。
リヤ走行ユニット7は、ロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41と、アッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bとが溶接等により結合されて側面から見て閉断面構造をなし、上下、前後、左右に剛性の高いフレーム構造を構成している。
そして、結合状態において、サイドフレーム9のパイプ49aは、アッパーリヤメンバー33と同一高さに位置し、パイプ49bは、ロワーリヤメンバー31と同一高さに位置する。サイドフレーム9の上のパイプ49aに対しては、フロント走行ユニット5の傾斜したアッパーフロントメンバー23後端が若干低い位置となっており、サイドフレーム9の下のパイプ49bに対しては、フロント走行ユニット5の傾斜したロワーフロントメンバー21の後端は若干高い位置となっている。
従って、サイドフレーム9を用いた上記締結構造により剛性の高いフレーム構造の走行ベース3にすることができる。しかも、剛性の高いフレーム構造により、各部の肉厚、径、幅等を減少させ、装置全体の軽量化も可能となる。
また、サイドフレーム9は、走行ベース3の器幅方向の一側、例えば右側に位置し、器幅方向の他側、例えば左側のフロントジョイント29a及びリヤジョイント36a間が開放された開放口3aを備える構成となっている。
従って、開放口3aからは、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間に被補助者の移動を可能とする。
なお、サイドフレーム9は、左側のフロントジョイント29a及びリヤジョイント36a間に配置して同様に締結結合することができ、この場合は、右側のフロントジョイント29b及びリヤジョイント36b間に開放された開放口を備える構成となる。また、この場合に走行ベース3は、平面から見てC型となる。
サイドフレーム9は、着脱構造ではなく左右何れかにおいて走行ベース3に固定的に設けることもできる。
[昇降機構]
図16は、昇降機構により支持した座面部を示し、座面部格納位置での正面図、図17は、昇降機構により支持した座面部を示し、座面部格納位置での左側面図、図18は、配電盤を示す昇降フレームの背面図、図19は、配電盤の正面図である。
図1〜図4、図16、図17のように、座面部13は、座面支持フレーム35に配置され被補助者が着座するための座面を有している。この座面部13は、昇降機構61により座面支持フレーム35に支持されている。昇降機構61は、座面部13を座面支持フレーム35に対し着座位置と上部位置との間でアクチュエータにより移動可能にする。昇降機構61は、昇降フレーム62を備えている。
昇降フレーム62は、金属、樹脂、繊維強化プラスチック(GFRP、CFRP)等により形成された骨格部材により矩形枠状に形成され、背面に凹部62b(図18)を有している。この昇降フレーム62の走行方向前面に背もたれ63が取り付けられている。背もたれ63は、クッション63aを備えている。背もたれ63の幅は、昇降フレーム62に応じてリヤピラー35a、35b間の幅に設定されている。昇降フレーム62の走行方向後面の凹部内には、後述する制御基板等が収容され、スペースの有効利用が図られている。
昇降フレーム62の上面には、リミットスイッチ64a、64bが取り付けられている。リミットスイッチ64a、64bの上側にはスイッチ板65が対向配置され、このスイッチ板65は、スプリング66a、66bにより昇降フレーム62の上面に可動支持されている。スイッチ板65に対応して座面支持フレーム35のリヤピラー35bにストッパー(図示せず。)が取り付けられている。また、リミットスイッチ64aは、昇降フレーム62の下面にも取り付けられている。
昇降フレーム62の器幅方向両側には、ローラー(図示せず。)がそれぞれ上下2箇所に取り付けられている。ローラーは、リヤピラー35a、35b内に収容されている。ローラーの支軸は、リヤピラー35a、35bが昇降フレーム62に対向する面のスリットを貫通し、この支軸がスリットに沿って昇降移動可能となっている。
従って、ローラーがリヤピラー35a、35b内に沿って転動し、このローラーの転動により、昇降フレーム62は、リヤピラー35a、35bに沿って昇降ガイドされるようになっている。
この昇降フレーム62の前面側で背もたれ63に座面部13が取り付けられ、アクチュエータにより昇降フレーム62を介して座面部13が上下移動する。
図1、図2、図4、図5、図15、図18のように、アクチュエータは、電動シリンダ装置68で構成されている。この電動シリンダ装置68は、走行ベース3の幅方向中央と昇降フレーム62の幅方向中央との間に取り付けられている。電動シリンダ装置68は、ハウジング68a、シャフト68b、及び電動モータ68c等を備えている。
この電動シリンダ装置68は、ハウジング68aが電動モータ68c側の下端で軸支持部65dに回転自在に支持されている。軸支持部65dは、ロワーリヤベースパネル41上に配置されている。電動シリンダ装置68のシャフト68bは、昇降フレーム62に取り付けた軸支持部62aに回転自在に支持されている(図18)。
電動モータ68cは、昇降フレーム62背部の制御基板69に導通接続されている。
図18、図19のように、制御基板69は、バッテリー70及び充電器71と共に制御盤プレート73に取り付けられ、制御盤プレート73が、昇降フレーム62背部の凹部62b内に取り付けられている。この取り付けにより制御基板69、バッテリー70及び充電器71が凹部62b内に一括して収容されている。
制御基板69には、駆動制御回路をリモートコントロールするコントローラ75(図1、図25)が有線接続され、コントローラ75は、座面支持フレーム35に着脱可能に支持され、被補助者又は補助者が把持して操作可能となっている。なお、コントローラ75は、無線接続することもできる。また、コントローラ75は、座面支持フレーム35等に固定的に設けても良い。制御基板69には、キースイッチを設けることもできる。キースイッチにより補助者が解錠操作をしなければ電源が起動せず、コントローラ75による操作を無効にすることができ、被補助者又は補助者の誤操作による誤動作を防止できる。
コントローラ75の操作により電動モータ68cを駆動制御することで、昇降フレーム62を座面支持フレーム35に沿って下限位置と上限位置との間で昇降させ、座面部13を相対的に下方の着座位置と相対的に上方の上部位置との間で移動させることができる。
昇降フレーム62の上限位置では、スイッチ板65がストッパー35baに当接し、スプリング66a、66bが撓んでスイッチ板65がリミットスイッチ64a、64bを動作させることができる。このリミットスイッチ64a、64bの動作により制御基板69が電動モータ68cを停止させ、昇降フレーム62が上限位置で位置決められる。
[座面部]
図20は、着座位置での座面部の平面図、図21は、図20のXXI−XXI線矢視で示すスライド機構に係り、(A)は、右移乗位置での断面図、(B)着座位置での断面図、(C)左移乗位置での断面図、図22は、図20のXXII−XXII線矢視で示すロック機構に係る断面図、図23は、図20のXXIII−XXIII線矢視矢視で示すロック機構に係に係り、(A)は、右移乗位置でのロック機構を示す断面図、(B)は、着座位置でのロック機構を示す断面図、図24は、(A)は着座位置でのロック解除時の断面図、(B)は、左移乗位置でのロック状態の断面図、図25は、座面板の移乗位置での使用状態を示す起立支援歩行補助器の要部斜視図である。
図1〜図4、図16〜図25のように、座面部13は、座面ベース77と座面板79と座面可動機構81と座面ロック機構83とアームレスト85a、85bとを備えている。
座面部13は、着座位置において座面支持フレーム35に対しフロント走行ユニット5方向に突出している(図2)。この座面部13は、左右に長い長方形状であり、自然な起立支援が可能なように走行方向前後の座面幅が短く設定されている。本実施例では、例えば座面幅(前後方向幅)=200mmとなっている。ただし、座面幅の設定は、起立支援歩行補助器1が大型になると座面幅>200mmとし、体格の大きな被補助者に合わせること等もできる。なお、座面幅は、200mmに限らず、被補助者の体格の他、起立支援歩行補助器1の仕様等に応じて適宜設定することが可能である。
座面部13の先端縁とお腹バー15の先端縁との間は、座面部13の下限位置で距離Lが設定され、座面部13がリヤピラー35a、35bに沿って上昇すると距離Lは徐々に拡大する。また、お腹バー15の伸縮調整により座面部13とお腹バー15との関係は調整することができる。
座面ベース77は、アクリル板、金属板、木板等で形成され、本体部77aが平面視で矩形状であり、後部に被支持部77bが突設されている。被支持部77bには、軸支持部77ba、77bbが設けられ、軸支持部77ba、77bbが背もたれ63の支持ブラケット86a、86bに回転自在に軸支持され、座面部13の跳ね上げを可能としている。この座面ベース77の跳ね上げにより座面部13は、座面支持フレーム35に沿った状態に格納される。
座面板79は、平面視で矩形のアクリル板、金属板、木板等で形成され、座面ベース77上に配置され座面を構成する。座面板79には、移乗を妨げないものであれば、クッションを設けることもできる。
座面可動機構81は、座面板79を座面ベース77に対して着座位置とこの着座位置に対して器幅方向の外側にずれた移乗位置とへ移動可能に支持するものである。本実施例の着座位置は、左右中央であり、移乗位置は、座面板79が座面ベース77から左右へ突出した位置となっている(図20〜図24)。
座面可動機構81は、前後各2個の固定スライダー87aa、87ab、87ba、87bbと前後2本の可動スライドレール89a、89bとを備えている。
固定スライダー87aa、87ab、87ba、87bbは、座面ベース77に配置され、座面ベース77の器幅方向の左右中央に前後各2個左右に並んで配置されている。
前後2本の可動スライドレール89a、89bは、座面板79の器幅方向両端部に渡る長さに形成されている。可動スライドレール89a、89bは、座面板79の補強を兼ねている。
前側の可動スライドレール89aは、固定スライダー87aa、87baに嵌合し、後ろの可動スライドレール89bは、固定スライダー87ab、87bbに嵌合してスライドガイドされ、座面板79を座面ベース77に対して器幅方向の左右に切り替えてへ移動可能とする。
座面板79の下面に凹部79aが形成され、座面板79の軽量化が図られている。可動スライドレール89a、89bは、凹部79aと同等の深さ内に埋め込まれている。スライドレール89a、89bの左右端部では、座面板79の端部が係合壁部79b、79cとなっており、係合壁部79b、79cが固定スライダー87aa、87ab、87ba、87bbに係合することで座面板79の左右移動限界位置が決められる。
座面ロック機構83は、座面板79を座面ベース77に対して器幅方向中央の着座位置と左右の移乗位置とでロック可能とする。この座面ロック機構83は、ロック凹部91a、91b、91cと、爪部93と、操作部95とを備えている。
ロック凹部91a、91b、91cは、座面ベース77上面に設けられ、座面ベース77の器幅方向の左右中央と左右両側とに配置されている。中央のロック凹部91aは、座面板79を着座位置にロックするためのものである。左右のロック凹部91b、91cは、座面板79を左右の移乗位置に別々にロックするためのものである。
爪部93は、座面板79に回転可能に設けられロック凹部91a、91b、91cの何れかに係合して座面板79の器幅方向左右への移動をロックするためのものである。この爪部93は、ロックシャフト97に設けられている。ロックシャフト97は、座面板79の後部に左右に渡るように器幅方向に沿って配置され、軸回転可能に支持されている。
操作部95は、爪部93を回転操作してロック凹部91a、91b、91cへの係合を離脱させてロックを解除するためのものである。操作部95は、L字状のハンドル95a、95bで構成され、ロックシャフト97の両端に結合されて座面板79の器幅方向両端部に沿って配置されている。ハンドル95a、95bのL字状の先端部は、座面板79の前後中間部上の凹部内に係止されている。ロックシャフト97にはトーションスプリング(図示せず)が嵌合し、トーションスプリングの一方のアームは座面板79側に係合し、他方のアームはロックシャフト97側に係合している。
従って、ハンドル95a、95bの何れかを持ち上げてロックシャフト97を回転操作し爪部93のロック凹部91a、91b、91cからの離脱を可能とする。操作しているハンドル95a、95bの何れかから手を放せば、トーションスプリングの付勢力によりロックシャフト97が回転する。この回転により、位置的に対応しているロック凹部91a、91b、91cに爪部93が落ち込み、上記ロックが行われる。爪部93がロック凹部91a、91b、91cに位置的に対応していないときにハンドル95a、95bから手を放した場合は、座面板79が移動することで爪部93がロック凹部91a、91b、91cに位置的に対応したとき同様にロックされる。
アームレスト85a、85bは、アーム支持部99a、99bにヒンジにより支持されている。アーム支持部99a、99bは、背もたれ63の左右に突設されている。従って、アームレスト85a、85bは、図1〜図3のように背もたれ63の両側で前方へ突出する位置と、図16、図17のように背もたれ63に沿った格納位置とに回動させることができる。
[座面部の動作]
図21のように、座面板79を座面ベース77に対して移乗位置へスライドさせるときは、ハンドル95a、95bの何れかを図24(A)のように引き上げる。
この引き上げによりロックシャフト97が回転して爪部93がロック凹部91aから外れ、座面板79が座面ベース77に対してスライド可能となる。
この状態で、操作したハンドル95a、95bの何れかを握りながら器幅方向の外側へ引くと座面板79が座面ベース77に対して図21(B)の着座位置から図21(A)又は図21(C)のようにスライド移動する。このスライド移動は、座面ベース77の固定スライダー87aa、87ab、87ba、87bbに対して座面板79の可動スライドレール89a、89bがガイドされることで確実且つ容易に行われる。
座面板79が移乗位置までスライド移動したとき、操作したハンドル95a、95bの何れかから手を離すとトーションスプリングの付勢力によりロックシャフト97の回転が戻り、爪部93が対応するロック凹部91b、91cの何れかに係合し、座面板79の移乗位置がロックされる。
[移乗動作]
本実施例では、走行ベース3の左側には、サイドフレーム9が存在せず、開放口3aがある。このため、図25のように、被捕助者が椅子やベッドから起立支援歩行補助器1へ移乗するときは、起立支援歩行補助器1の左側を椅子(或いはベッド等)に横付けする。椅子等に対する座面部13の座面高さの調整は、コントローラ75の操作により電動モータ68cを駆動制御し、電動シリンダ装置68を駆動させて行う。
座面部13の座面高さの調整後に、図24のようにハンドル95aを回転させることによって着座位置の座面板79のロックを解除し、そのままハンドル95aを引張って図21のように座面板79を座面ベース77に対して移乗位置へスライドさせる。
この移乗位置において、椅子上の被補助者は、臀部を横方向にスライドさせて移乗位置の座面板79に移乗することができる。アームレスト85aは、図25のように背もたれ63に沿った格納位置に予め回動させておく。
この移乗時には、座面板79が座面ベース77から突出して片持ち状態となっているため、片持ち状態の座面板79に被補助者の体重が働くことになる。
座面板79は、可動スライドレール89a、89bが座面板79の器幅方向両端部に渡る長さに形成され、座面板79の補強を兼ねているため、被補助者の体重を確実に受けることができる。
片持ち状態の座面板79で受けられた体重は、可動スライドレール89a、89bから固定スライダー87aa、87ab、87ba、87bbに入力される。図21に示す前後の固定スライダー87aa、87ba、87ab、87bbが左右に各一対配列されているため、可動スライドレール89a、89bの自由端側に働いた荷重は、固定スライダー87aa、87ba、87ab、87bbを介して座面ベース77に確実に伝達される。
この入力は、図2等に示すリヤピラー35a、35bの下部と補強ブラケット44a、44b及びアッパーリヤベースパネル42とによる左右方向から見て閉断面構造によりアッパーリヤメンバー33へと伝達される。このとき、アッパーリヤベースパネル42では、リヤピラー35a、35bからの入力を面で分散することができ、分散荷重をアッパーリヤメンバー33全体へ確実に伝達することができる。
アッパーリヤメンバー33に伝達された荷重は、図4等に示すロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41と、アッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bとがなす正面から見た閉断面構造部に受けられる。
従って、被補助者の移乗時に片持ち状態の座面板79に入力された体重を剛性の高いフレーム構造により確実に受けることができ、座面板79がふら付くことなく、被補助者の移乗を安定して行わせることができる。
片持ち状態の座面板79に被補助者が移乗したときには、本実施例において起立支援歩行補助器1の左側に偏って荷重が働く。この場合、起立支援歩行補助器1の重心が走行ベース3側の低い位置にあり、且つサイドメンバ9が右側にあることで起立支援歩行補助器1単体での重心が右寄りの低い位置となる。このため、左側の開放口3aで移乗動作をしても、片持ち状態の座面板79で被補助者の体重を安定して受けることができ、被補助者の移乗を安定して行わせることができる。
座面板79への移乗時の被補助者の足元は、開放口3aからフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間に足を持ち上げることなく摺り足状態で入れ込むことができる。このため、筋力のない被補助者であっても、椅子やベッド等から座面部13に容易に着座し、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間へ移動するための動作を極めて容易に行わせることができる。
座面部79への移乗後は、図24のようにハンドル95aによって移乗位置での座面板79のロックを解除し、座面板79を着座位置へスライドさせて戻すことにより、被補助者の起立支援歩行補助器1への移乗を完了させることができる。
このとき、被補助者は、お腹バー15を握りながら或は前支持部11につかまりながら着座位置方向へ移動するための力を入れることもでき、且つ足元を開放口3aでずらしながら移動でき、上記同様に足元を持ち上げる必要も無く、楽な移乗を可能とする。
座面板79が着座位置までスライド移動すると、座面ロック機構83の爪部93がロック凹部91aの落ち込み、座面板79が座面ベース77に対してロックされる。このスライド移動時には、上記同様の荷重伝達により、被補助者の体重を座面部13により確実に支えることができる。こうして、座面板79のスライドを介して被補助者の着座位置への移乗動作を確実且つ安定して行わせることができる。
座面板79が着座位置でロックされた後は、アームレスト85a、85bを回動させて使用状態に位置させる。
[起立支援、歩行補助]
着座位置へ移行した被補助者起立支援を行うときは、被補助者又は補助者が図1に示すコントローラ75を操作し、図2等に示す電動シリンダ装置68を駆動する。この駆動により電動シリンダ装置68のシャフト68bが上昇し、昇降フレーム62がリヤピラー35a、35bに沿って図2等の位置から上昇する。この上昇と共に座面部13及び背もたれ63が上昇し、被補助者の臀部を押し上げつつ座面部13が上昇したところで被補助者に起立させることができ、起立姿勢への移行を支援することができる。座面部13の上昇位置は、被補助者の体格に応じてコントローラ75で調節されることになる。
座面部13の上昇に際しては、座面部13がお腹バー15から離れることになる。お腹バー15と座面部13との前後距離は、座面支持フレーム35の傾斜により座面部13の上昇と共に拡大する。このお腹バー15との前後距離の拡大により、被補助者の起立動作を容易にすることができる。
座面部13の上昇、つまり被補助者の起立動作の進行に応じ、座面板79が被補助者から後方に離れることになり、被補助者の座面板79に対する着座面積を徐々に小さくして被補助者が座面板79に浅く腰掛けることができ、被補助者が深く腰掛けている場合と比較して座面部13から円滑に起立することができる。
本実施例では、座面板79の座面幅が200mmと狭く設定されていることにより、被補助者は当初より座面板79に浅く腰掛けている状態となるため、より円滑に被補助者に起立させることができる。
起立支援に際しては、被補助者が前のめりになるようなときでも、前方が左右の肘支持部11a、11b等により閉じられ、しかも、その下側にお腹バー15が位置するため、被補助者を支えることができる。
被補助者の起立支援後は、被補助者又は補助者が座面部13を跳ね上げると、座面部13が座面支持フレーム35の後傾に沿った位置まで回動し、座面部13の格納が行われる。
起立した補助者は、前支持部11の左右の肘支持部11a、11bに両腕を載せるようにして体を支え、お腹バー15に腹部を当てながら自立歩行を容易に行うことができる。
被補助者はお腹バー15により起立支援歩行補助器1に押す力を加えることができ、起立支援歩行補助器1による歩行を容易に行わせることができる。
[車椅子使用状態]
被補助者が座面部13に着座したまま、起立支援歩行補助器1を車椅子として使用することができる。このとき、被補助者は、走行ベース3上に適宜足を載せることができる。また、走行ベース3に足を載せるための足載せパネルを設けてもよい。足載せパネルは、例えば、アッパーフロントメンバー23を避けつつ、前後方向でフロントベースパネル27とフロントジョイント29a、29bとの間に設置することが可能である。また、足載せパネルは、フロントジョイント29a、29b間に架け渡して、或はサイドフレーム9を器幅方向の両側に設けて、それらサイドフレーム9間に掛け渡してもよい。
この車椅子としての使用状態では、お腹バー15を握って被補助者の姿勢を安定させることができる。被補助者の両腕は、両側のアームレスト85a、85bに乗せておくこともできる。
補助者は、ハンドルバー35dを握り、起立支援歩行補助器1の走行支援を行うことができる。
[荷重支持]
(移乗時、着座時)
上記のとおり、移乗時、着座姿勢時に、ロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41と、アッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bとがなす正面から見た閉断面構造部に荷重が受けられる。ここで受けられた荷重は、リヤジョイント36bを介して後ろ側のサイドフレームジョイント49eへと伝達される。
この伝達荷重は、リヤジョイント36bとサイドフレームジョイント49eとの間の左右に幅を持ち上下に長い突合せ面36ba及び突合せ面49eaでの突合せ結合を介して行われる。
サイドフレームジョイント49eに伝達された荷重は、サイドフレーム9の上下のパイプ49a、49bで受けられる。この上下のパイプ49a、49bは、上下に平行に間隔を有し、且つ横レインフォースバー49c及び縦レインフォースバー49fで構造的に補強されているため、サイドフレームジョイント49dに伝達されたモーメント等を上下のパイプ49a、49bで強固に受けることができる。
サイドフレーム9で受けられた荷重は、サイドフレームジョイント49dを介してフロントジョイント29bへ伝達される。
この伝達荷重は、サイドフレームジョイント49dとフロントジョイント29bとの間の左右に幅を持ち上下に長い突合せ面49da及び突合せ面29baでの突合せ結合を介して行われる。
フロントジョイント29bからは、ロワーフロントメンバー21及びフロントベースパネル27と、アッパーフロントメンバー23と、フロントピラー25a、25bと、フロントジョイント29a、29bとがなす側面から見た閉断面構造部に荷重伝達がなされる。
従って、移乗時や、着座時に座面部13に働く被補助者の体重を、全体として剛性高く受けることができる。
(起立支援時)
起立支援時は、座面支持フレーム35の後傾に沿った座面部13の上昇により座面部13が被補助者から後方に離れることになり、被補助者の座面板79に対する着座面積を徐々に小さくして、被補助者が座面部13から起立方向の力を受ける。
このとき、座面支持フレーム35のリヤピラー35a、35bは、着座時と同様に前方へ倒れる方向に荷重を受け、或は、被補助者の臀部からの反力により後方へ倒れる方向へ荷重を受けることもある。
この荷重は、前記同様にロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41と、アッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bとがなす正面から見た閉断面構造部に受けられる。
従って、起立支援時も前記同様に座面部13に働く被補助者の体重、或は反力を、全体として剛性高く受けることができる。
(歩行補助時)
自立歩行に際して、前支持部11やお腹バー15からフロントピラー25a、25bに倒れ方向の荷重が働くときは、ロワーフロントメンバー21及びフロントベースパネル27と、アッパーフロントメンバー23と、フロントピラー25a、25bと、フロントジョイント29a、29bとがなす側面から見た閉断面構造部に荷重伝達がなされる。
この伝達荷重は、フロントジョイント29bと前側のサイドフレームジョイント49dとの間の左右に幅を持ち上下に長い突合せ面29ba及び突合せ面49daでの突合せ結合を介して行われる。
サイドフレームジョイント49dに伝達された荷重は、サイドフレーム9の上下のパイプ49a、49bで受けられる。この上下のパイプ49a、49bは、上下に平行に間隔を有し、且つ横レインフォースバー49c及び縦レインフォースバー49fで構造的に補強されているため、サイドフレームジョイント49dに伝達されたモーメント等を上下のパイプ49a、49bで強固に受けることができる。
サイドフレーム9で受けられた荷重は、サイドフレームジョイント49eを介してリヤジョイント36bへ伝達される。
この伝達荷重は、サイドフレームジョイント49eとリヤジョイント36bとの間の左右に幅を持ち上下に長い突合せ面49ea及び突合せ面36baでの突合せ結合を介して行われる。
リヤジョイント36bからは、リヤジョイント36bと、ロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41と、アッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と、連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bとがなす正面から見た閉断面構造部に荷重伝達がなされる。
従って、全体としてフロントピラー25a、25bや、リヤピラー35a、35bが倒れる方向の荷重を剛性高く受けることができる。
(横方向荷重)
横方向荷重に対しては、ロワーフロントメンバー21及びフロントベースパネル27とアッパーフロントメンバー23と等からなる横剛性の高いフロント走行ユニット5下部と、ロワーリヤメンバー31及びロワーリヤベースパネル41とアッパーリヤメンバー33及びアッパーリヤベースパネル42と連結メンバー37a、37b、リヤジョイント36a,36bと等からなる横剛性の高いリヤ走行ユニット7下部とが機能する。
つまり、横方向荷重は、フロント走行ユニット5下部とリヤ走行ユニット7下部とからサイドフレーム9に横方向の曲げとして伝達される。
この荷重伝達は、フロントジョイント29bとサイドフレームジョイント49dとの間の上下に長く左右に幅を持つ突合せ面29ba、49daの突合せ結合、リヤジョイント36bとサイドフレームジョイント49eとの間の上下に長く左右に幅を持つ突合せ面36ba、49eaの突合せ結合を介して行われる。
このため、フロント走行ユニット5下部とリヤ走行ユニット7下部とからサイドフレーム9に横方向の曲げ荷重を剛性高く確実に伝達させることができる。
そして、横方向の曲げ荷重を横レインフォースバー49c及び縦レインフォースバー49fで構造的に補強されているサイドフレーム9の上下のパイプ49a、49bで強固に受けることができる。
従って、全体としてフロント走行ユニット5とリヤ走行ユニット7との間の開放口3aが口開きを起こす方向の荷重を剛性高く受けることができる。
こうして、縦剛性、横剛性共に高く、軽量化も図れる起立支援歩行補助器1により被補助者の歩行補助等を確実に行わせることができる。
(車椅子使用時)
ハンドルバー35dにより起立支援歩行補助器1を押して走行させると、被補助者の着座部13での着座による荷重と押す力とによりリヤピラー35a、35bが前方へ倒れる荷重を受ける。
かかる車椅子としての使用時も、同様な荷重伝達により、縦剛性、横剛性共に高く、軽量化も図れる起立支援歩行補助器1により被補助者の着座部13での安定した着座を確実に維持させることができる。
[実施例1の効果]
本実施例の起立支援歩行補助器1は、前輪17a、17bを備えたフロント走行ユニット5とこのフロント走行ユニット5から離間し後輪を備えたリヤ走行ユニット7との下部相互を下部のサイドフレーム9で結合した走行ベース3と、走行ベース3の器幅方向の一側にサイドフレーム9が配置されることによって走行ベース3の器幅方向の他側に設けられ、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間を開放する開放口3aとを備え、開放口3aからフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間に被補助者の移動を可能とする。
このため、移乗時の被補助者の足元は、開放口3aからフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間に足を持ち上げることなくずり足状態で移行させることができる。
この移乗動作により筋力のない被補助者であっても、椅子やベッド等から座面部13に着座し、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間へ移動する動作を極めて容易に行わせることができる。
フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間で起立した被補助者が起立姿勢のまま起立支援歩行補助器1外へ移動しようとするときも、開放口3aから容易に移動することができる。
従って、本実施例では、起立支援歩行補助器1に対し、移動補助が必要な被補助者の内外への移動を容易に行わせることができる。
サイドフレーム9は、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7に対して着脱可能に結合するための結合部を有し、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7は、サイドフレーム9を着脱可能に結合するための被結合部を器幅方向の双方に備え、サイドフレーム9の結合を器幅方向の一側から他側に切り替え、開放口3aを器幅方向の他側から一側に切り替えて備えることを可能とする。
このため、サイドフレーム9の切り替えた取り付けにより走行ベース3をC型又は逆C型にすることができ、開放口を左右何れにも構成することができ、汎用性を高めることができる。
器幅方向両側の被結合部は、同一構造であり、フロント走行ユニット5に設けたフロントジョイント49d、49eと、リヤ走行ユニット7に設けたリヤジョイント36a、36bとを備え、サイドフレーム9の結合部は、走行方向前後端に設けたサイドフレームジョイント49d,49eを備える。
フロントジョイント29a、29b及びリヤジョイント36a、36bとサイドフレームジョイント49d、49eとに、相互を走行方向前後に突き合わせる上下方向が器幅方向よりも相対的に長く同一形状の突合せ面29aa、29ba、36aa、36baと突合せ面49da、49eaとを有し、突合せ面29ba(29aa)、36ba(36aa)及び突合せ面49ea(49da)の突合せを、ブッシュ57a、57b及びピン59a、59bによる位置決めとボルト59c、59dの締結とにより維持する。
このため、突合せ面29ba(29aa)、36ba(36aa)と突合せ面49da、49eaとの突合せを正確に行わせることができる。この正確な突合せにより、上下、左右方向の荷重、モーメントを確実に受け、正確な荷重伝達を行わせることができる。
フロントジョイント29a、29b及びリヤジョイント36a、36bとサイドフレームジョイント49d、49eとは、上下方向に相対的に長く、幅が小さいため、フロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間の被補助者の動作空間を確保し、且つ上下方向の荷重、モーメントを確実に受けることができる。
サイドフレーム9は、走行方向前後に延びた骨格部材であるパイプ49a、49bを上下に併設した。
このため、フロントジョイント29a、29b及びリヤジョイント36a、36bからサイドフレーム9に伝達される上下方向の荷重を、パイプ49a、49bそれぞれで長手方向に受けることができ、フロントジョイント29a、29b及びリヤジョイント36a、36bの一方からサイドフレーム9を介してフロントジョイント29a、29b及びリヤジョイント36a、36bの他方へ確実に伝達し、起立支援歩行補助器1全体で剛性高く受けることができる。
従って、被補助者の移乗動作、起立支援、歩行補助、車椅子使用を的確に行わせることができる。
走行ベース3は、上下のパイプ49a、49bに対応するフロント走行ユニット5の上下の骨格部材であるロワーフロントメンバー21及びアッパーフロントメンバー23とリヤ走行ユニット7の上下の骨格部材であるロワーリヤメンバー31及びアッパーリヤメンバー33とを備えた。
このため、パイプ49a、49bとフロント走行ユニット5のロワーフロントメンバー21及びアッパーフロントメンバー23との間では、上側のパイプ49aとアッパーフロントメンバー23との間で直接的な荷重伝達が行われ、下側のパイプ49bとロワーフロントメンバー21との間で直接的な荷重伝達が行われることで上下荷重によるモーメント作用時に確実な荷重伝達を可能とする。
しかも、パイプ49aに対してアッパーフロントメンバー23は僅かに下側に位置し、ロワーフロントメンバー21は僅かに上に位置するから、ロワーフロントメンバー21及びアッパーフロントメンバー23からの何れの入力も、取付位置に応じてパイプ49a、49bに分散して伝達することができる。
また、パイプ49a、49bとリヤ走行ユニット7のロワーリヤメンバー31及びアッパーリヤメンバー33との間では、上側のパイプ49aとアッパーリヤメンバー33との間で直接的な荷重伝達が行われ、下側のパイプ49bとロワーリヤメンバー31との間で直接的な荷重伝達が行われることで上下荷重によるモーメント作用時に確実な荷重伝達を可能とする。
また、本実施例の起立支援歩行補助器1は、走行ベース3に起立して備えられた座面支持フレーム35と、座面支持フレーム35に配置され被補助者が着座するための座面を有し、座面を器幅方向中央の着座位置とこの着座位置に対して器幅方向の開放口3a側へずれた移乗位置とへ移動可能とした座面部13と、座面部13を座面支持フレーム35に対し上下方向の着座位置と上部位置との間で電動シリンダ装置68の電動モータ68cによる駆動で移動可能に支持させる昇降機構61を備えた。
このため、座面を移乗位置へ移動させた座面部13により被補助者の移乗を容易とし、被補助者の足元は開放口3aから容易に移動させてフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7間での着座姿勢に容易に移ることができる。
しかも、電動モータ68cの駆動による電動シリンダ装置68で昇降機構61により座面支持フレーム35に対し座面部13を上昇させることで被補助者の起立支援を容易に行わせることができる。
なお、サイドフレーム9を左右切り替えて取り付ける着脱構造の形態は、特に限定されるものではなく、サイドフレーム9とフロント走行ユニット5及びリヤ走行ユニット7との間に左右可動にするレールを設け、このレールに沿って移動させ且つ移動後に器幅方向の何れか一方側で位置決めるロック機構を設けること等でもよい。
図26〜図31は、実施例2に係り、図26は、サイドフレームの結合を示す側面図、図27は、サイドフレームの嵌合を示す平面図、図28は、サイドフレームの嵌合を示す横断面図、図29は、フロントジョイントに係り、(A)は、側面図、(B)は、正面図、(C)は、平面図、図30は、前側のサイドフレームジョイントに係り、(A)は側面図、(B)は、正面図、(C)は、平面図、(D)は、下面図、図31は、フロントジョイント及びサイドフレームジョイントの結合に係り、(A)は、結合前の側面図、(B)は、結合途中の側面図、(C)は、結合状態の側面図である。
なお、基本的な構成は、実施例1と同様であり、同一構成部分には同符号を付し、対応する構成部分には、同符号にAを付して説明し、重複した説明は省略する。
本実施例2のサイドフレーム9Aの結合は、実施例1のボルトを用いた締結構造に代えて、上方からの差込構造とした。
すなわち、図26〜図28のように、サイドフレーム9Aの各サイドフレームジョイント49Ad、49Aeとフロントジョイント29Ab(29Aa)、リヤジョイント36Ab(36Aa)との間に差込部101、103が形成されている。この差込部101、103により、サイドフレームジョイント49Ad、49Aeをフロントジョイント29Ab(29Aa)、リヤジョイント29Ab(29Aa)にそれぞれ上方から差込結合させるものである。
なお、図1〜図3と同様に、サイドフレーム9Aは、一例として右側の開方口に取り付けられており、上記フロントジョイント29Ab(29Aa)、リヤジョイント36Ab(36Aa)としたのは、サイドフレーム9Aを右のフロントジョイント29Ab、リヤジョイント36Abから左のフロントジョイント(29Aa)、リヤジョイント(36Aa)に切り替えることを想定して括弧で符号を付したものである。従って、以下、フロントジョイント29Ab側について説明する。
差込部101、103は、前後逆向きで同一構造であり、図29、図30では、差込部101について説明し、差込部103については差込部101の構造を参照する。
差込部101は、横断面を内部へ拡大する嵌合形状として各サイドフレームジョイント49Adをフロントジョイント29Abに上方から差し込み結合させる形態となっている。
すなわち、差込部101は、差込凹部29Abb及び差込凸部49Adbを有している。
図29のように、フロントジョイント29Abの突合せ面29Abaの上端に、凹状段部29Abcが形成されている。差込凹部29Abbは、横断面が内部に拡大する台形形状に形成されている(図29(C))。この差込凹部29Abbは、突合せ面29Abaに沿って上下方向に沿って形成され、上端が凹状段部29Abcに開口している。
一方、図30のように、サイドフレームジョイント49Adの突合せ面49Adaの上端には、凸状段部49Adcが形成されている。凸状段部49Adcは、凹状段部29Abcに対し合わせ構造となっている。差込凸部49Adbは、横断面が差込凹部29Abbの内部に拡大する台形形状に形成されている。この差込凸部49Adbは、凸状段部49Adcの下側に突合せ面49Adaに沿って上下方向に形成され、上下方向の長さが差込凹部29Abbに対応している。差込凸部49Adbは、差込凹部29Abbに横断面方向で締まり嵌め状態又は止まり嵌め状態で嵌合する。
かかる差込部101、103によるサイドフレーム9Aの取り付けは、上方からの差し込みで行わせることができる。
取り付けに際しては、図31(A)のように、フロントジョイント29Abに対してサイドフレームジョイント49Adを上方に配置し、差込凹部29Abbの上方に差込凸部49Adbを対向させる。
サイドフレーム9Aをそのまま下方に平行移動させると、図31(B)のように、差込凸部49Adbが差込凹部29Abbに差し込まれて行く。
差し込みを継続し、凹状段部29Abcに凸状段部49Adcが合うと図31(C)のように取り付けが完了する。
この取り付けでは、締まり嵌め状態での差込凹部29Abb及び差込凸部49Adb間の締め代により突合せ面29Aba、49Ada間が一定の力で突き当てられ、がたつきを無くしている。しかも、差込凸部49Adbを差込凹部29Abbに差し込むだけで、その横断面形状の働きにより相互間を走行方向前後に係合させることができ、確実な組み付けを行わせることができる。
差込凹部29Abb及び差込凸部49Adb間が止まり嵌め状態では、締め代が存在しない場合もあるが、突合せ面29Aba、49Ada間は、ほとんどがたつきなく突き合わせることは可能であり、サイドフレーム9Aの着脱も容易となる。
なお、差込凹部29Abb及び差込凸部49Adbは、下方向に漸次先細となる形状とし、楔状効果を持たせることも可能である。
従って、本実施例では、締結具による締結ではなく上方からの差込構造により取り付ける構造としたため、サイドフレーム9Aの左右切り替えた取り付けを容易に行わせることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、実施例2において、図31(C)の差し込み状態で差込凹部29Abb及び差込凸部49Adb間を横断面方向に密着させるワンタッチ形式の締結構造を採用することもできる。ワンタッチ形式の締結構造としては、カム面を用いたもの等が考えられる。
1 起立支援歩行補助器(移動補助器)
3 走行ベース
3a 開放口
5 フロント走行ユニット
7 リヤ走行ユニット
9、9A サイドフレーム
13 座面部
17a、17b 車輪(前輪)
19a、19b 車輪(後輪)
21 ロワーフロントメンバー
23 アッパーフロントメンバー
31 ロワーリヤメンバー
33 アッパーリヤメンバー
29a、29Aa、29b、29Ab フロントジョイント
29aa、29Aaa、29ab、29Aab、36aa、36Aaa、36ba、
36Aba、49da、49Ada、49ea、49Aea 突合せ面
35 座面支持フレーム
36a、36Aa、36b、36Ab リヤジョイント
49d、49Ad、49e、49Ae サイドフレームジョイント
61 昇降機構
59c、59d ボルト(締結具)
101、103 差込部

Claims (5)

  1. 左右2輪の前輪を備えたフロント走行ユニットと左右2輪の後輪及び座面部を備え前記フロント走行ユニットから離間したリヤ走行ユニットとの下部相互を下部のサイドフレームで結合した走行ベースと、
    前記走行ベースの一側に前記サイドフレームが配置されることで前記走行ベースの他側に設けられ前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間を開放する開放口とを備え、
    前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットは、前記サイドフレームを着脱可能に結合するための被結合部を前記走行ベースの一側及び他側の双方に備え、
    前記サイドフレームは、前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニットに対して着脱可能に結合するための結合部を有し、
    前記走行ベースは、前記サイドフレームの結合を前記一側から前記他側に切り替え、前記開放口を前記他側から前記一側に切り替えて備えることを可能とし、
    前記被結合部は、同一構造であり、前記フロント走行ユニットに設けたフロントジョイントと、前記リヤ走行ユニットに設けたリヤジョイントとを備え、前記結合部は、前記サイドフレームの走行方向前後端に設けたサイドフレームジョイントを備え、
    前記フロントジョイント及びリヤジョイントとサイドフレームジョイントとは、上下方向が器幅方向よりも長い形状で相互を走行方向前後に突き合わせる平坦な突合せ面を有し、
    前記サイドフレームは、走行方向前後に延びた骨格部材を上下に併設し、
    前記走行ベースは、前記上下の骨格部材に対応する前記フロント走行ユニット及び前記リヤ走行ユニットの上下の骨格部材を備え、
    前記開放口から前記フロント走行ユニット及びリヤ走行ユニット間に被補助者の移動を可能とする、
    ことを特徴とする移動補助器。
  2. 請求項記載の移動補助器であって、
    前記フロントジョイント及びリヤジョイントは、ブロック状である、
    ことを特徴とする移動補助器。
  3. 請求項1又は2記載の移動補助器であって、
    前記フロントジョイント及びリヤジョイントとサイドフレームジョイントとの間に、前記突合せ面の突合せを維持する締結具又は前記各サイドフレームジョイントを前記フロントジョイントと前記リヤジョイントとにそれぞれ上方から差し込み結合させる差込部を備えた、
    ことを特徴とする移動補助器。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の移動補助器であって、
    前記走行ベースに備えられた座面支持フレームと、
    前記座面支持フレームに配置され被補助者が着座するための座面を有し該座面を器幅方向の着座位置と該着座位置に対する前記器幅方向の前記開放口側にずれた移乗位置とへ移動可能とした座面部とを備えた、
    ことを特徴とする移動補助器。
  5. 請求項記載の移動補助器であって、
    前記座面部を前記座面支持フレームに対し上下方向の着座位置と上部位置との間でアクチュエータにより移動可能に支持させる昇降機構を備えた、
    ことを特徴とする移動補助器。
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