以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に本発明の表示制御装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1(a)について説明する。表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。表示部28に重畳するようにタッチ操作を検出可能なタッチパネル70aが設けられている。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。コネクタ112は例えばPCやプリンタと接続するための接続ケーブル111とデジタルカメラ100に接続するためのコネクタである。操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材より成る操作部である。Q設定ボタン69(クイック設定ボタン)を押下すると、再生や撮影待機といった操作中のモードにおいて設定可能な項目が表示部28に表示される。コントローラホイール73は操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材である。十字キー74は操作部70に含まれ、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キー(4方向キー)である。十字キー74の押した部分に応じた操作が可能である。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の不揮発性の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となり記録や再生が可能となる。蓋202は記録媒体スロット201の蓋である。図においては、蓋202を開けて記録媒体スロット201から記録媒体200の一部を取り出して露出させた状態を示している。
図1(b)は、デジタルカメラ100の背面(表示部28がある面)からみたユーザが表示部28の左右両端から両手でデジタルカメラ100を保持した場合の例を示す図である。撮影待機中には、右手人差し指をシャッターボタン61に置いておくとユーザは撮影機会が来た際にはすぐに撮影指示をすることができる。表示部28の右領域414を右手の親指で、左領域413を左手の親指でタッチ操作できるように保持すると、表示部28中央のライブビュー画像を確認しながら項目設定等のタッチ操作を行うことができる。また、図1(b)のように、装置を両手でしっかりと保持した状態で設定操作等を行う場合には、保持した状態で操作可能な右領域414、左領域413のような位置に操作領域(タッチ操作受け付け領域)があると良い。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図2において、撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行える。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
姿勢検知部55は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像なのかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録することが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサやジャイロセンサーなどを用いることができる。
モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60で、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ60でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込む(記録する)までの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて、または後述するように機能アイコンを示す表示アイテムへのタッチ操作によって直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の不揮発性の記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって外部機器やネットワークと接続し、映像信号や音声信号等の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(スルー画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能(検出可能)なタッチパネル70aを有する。タッチパネルと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネルを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネルへの以下の操作。あるいは状態を検出できる(タッチ検出)。
・タッチパネルにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネルにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネルへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネルに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のタッチムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でタッチムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対して指やペンが接近していても触れないこともタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
図3を用いて本実施例における撮影モードでの設定変更を行う場合の表示について説明する。図3に示す撮影モードでの表示のフローチャートはデジタルカメラ100に電源が入ったことに応じて開始される。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
S301では、システム制御部50は、現在設定中のモードが撮影モードであるか否かを判定する。撮影モード以外のモードには、再生モードやメニュー設定モード、項目一覧表示モードがある。撮影モードであると判定された場合には、S303へ進み、そうでない場合は、S302へ進む。
S302では、システム制御部50は、設定中のモードにおける処理を行う。メニュー設定モードの場合には、メニュー画面において項目の設定を受け付け、再生モードの場合には記録媒体200に記録されている画像を表示する。項目一覧表示モードは、撮影の待機中の画面ではあるが、図4(c)に示すようにライブビュー画像は表示せず、項目のみを表示する。
S303では、システム制御部50は、表示部28に撮像部22により得られたライブビュー画像(スルー画像)を表示する。図4(a)のようにライブビュー画像401を表示することで、ユーザは表示部28を見ながら撮影を行うことができる。
S304では、システム制御部50は、表示部28への設定変更する項目の表示指示があったか否かを判定する。ライブビュー画像表示中の設定変更を受け付ける項目(親階層の項目)の表示指示は、Q設定ボタン69の押下によって行うことができる。設定変更を受けつける設定項目には、シャッター速度、絞り値、露出補正等の項目が含まれる。シャッター速度という親階層の項目であれば、子階層の項目として表示されるシャッター速度を変更するための項目を選択する操作をすることで適切なシャッター速度値をユーザが設定することができる。詳細な設定値を示す項目を、親階層の項目に対して子階層の項目とする。子階層の項目は、親階層の項目を選択したことによって表示される、または選択可能になる項目である。撮影に関する設定値、設定項目を変更する場合には、メニュー画面においても可能であるが、ライブビュー画像に重畳して表示された項目への操作から行うと、メニュー画面をわざわざ開かなくてもよいので素早く変更操作を行うことができる。項目表示指示があったと判定した場合は、S309へ進み、そうでない場合は、S305へ進む。
S305では、システム制御部50は、撮影指示があったか否かを判定する。撮影指示があったと判定した場合は、S306へ進み、そうでない場合は、S307へ進む。撮影指示はシャッターボタン61の全押しによって行うことができる。
S306では、システム制御部50は、前述の撮影処理を行う。撮影処理では、設定中の撮影に関するモードが静止画撮影のモードであれば静止画を撮影して記録媒体200に記録し、動画撮影のモードであれば動画を撮影して記録媒体200に記録、もしくは動画を記録するための画像処理を行う。
S307では、システム制御部50は、撮影モードからメニュー設定や再生といった他のモードに切り替えられたか否かを判定する。他のモードに切り替えられたと判定した場合は、S301へ戻り、そうでない場合にはS308へ進む。
S308では、システム制御部50は、終了操作があったか否かを判定する。終了操作とは、電源スイッチ72の押下によってデジタルカメラ100の電源を切る操作である。また、電池が消費され電源がOFFになる場合も処理が終了する。終了操作があったと判定した場合は、表示部28への表示をやめ、撮影モードでの設定変更の処理も終了し、そうでない場合にはS301へ戻る。
S309では、システム制御部50は、親階層項目を表示部28の左右の領域(左領域413、右領域414)に共に表示する。親階層の項目とは、S304において説明した設定変更を受け付ける項目である。図4(b)に示すように親項目402〜親項目412がライブビュー画像401に重畳して表示される。表示部28の左領域413と右領域414は、表示部28のそれぞれ左端部分と右端部分(それぞれ表示部28の一辺に沿った領域)であり、図1(b)のようにデジタルカメラ100を両手で左右からユーザが把持した場合に親指でタッチ操作しやすい領域である。図4(b)に示す左領域413には、シャッター速度を示す親項目402、絞り値を示す親項目403、露出補正を示す親項目404、ISO感度を示す親項目405、ホワイトバランスを示す親項目406が表示されている。右領域414には、ストロボ調光補正を示す親項目407、ピクチャースタイルを示す親項目408、測光モードを示す親項目409、オートライティング補正を示す親項目410、ドライブモードを示す親項目411、AF動作を示す親項目412が表示されている。親項目を示す表示アイテムは、各親項目について現在設定中の設定値を示す子階層の項目(子項目)の表示形態で表示される。例えば、図4(b)ではシャッター速度を示す親項目402は、シャッタースピードとして設定されている1/1000を示す表示形態で示される。これによって、ユーザは表示されている親項目の設定変更が可能なことがわかるだけでなく、親項目について設定されている設定値を確認することができる。また、左領域413には露出に関する設定項目が含まれており、露出に関する項目を探して一つ一つ確認するよりも、左領域413を見れば露出の設定を一覧で確認することができるので操作性が良い。なお、図4(c)に示すそれぞれの親項目と図4(b)に示す親項目のうち、符号が同じものは同じ項目を示しており、選択されたことに応じて項目の設定変更を受け付ける。
S310では、システム制御部50は、S309において表示部28に表示した親階層の項目へのタッチオン(親項目が表示されている領域へのタッチダウン)がされたか否かを判定する。親階層の項目へのタッチオンがされたと判定した場合は、S311へ進み(親項目の選択指示を受け付けたとする)、そうでない場合は、S305へ進む。
S311では、システム制御部50は、タッチオンした親階層の項目をもともと表示していた位置から少しずらして表示する。親項目405はタッチオンされた場合には、図5(a)の親項目405のように、図4(b)の親項目405の位置と比べて少し右側に表示する。図5は、親階層の項目がタッチオンされている時の表示例を示したものであり、図5(a)は親項目405がタッチオンされた場合、図5(b)は親項目408がタッチオンされた場合の表示例である。図5(b)の親項目408も図4(b)の親項目408の位置よりも少し左に表示されている。このように、左領域413の親項目がタッチオンされた場合にはその親項目を少し右側に、右領域414の親項目がタッチオンされた場合にはその親項目を少し左側に表示すると、タッチオンした指を親項目が重なって表示されずに見やすくなる。
S312では、システム制御部50は、タッチオンされた親項目が右領域414に表示されている項目か否かを判定する。右領域414に表示されている項目であると判定した場合はS313へ進み、そうでない場合は、S321へ進む。タッチオンされた親項目が右領域414に表示されている場合には、S313〜S320の処理を行い、左領域413に表示されている場合には、S321〜S328の処理を行う。
S313では、システム制御部50は、タッチオンした親項目に対応する子階層の項目(子項目)を左領域413に表示する。このとき、もともと左領域413に表示されていた親項目402〜親項目406は非表示になる。左領域413または右領域414に表示される親項目をタッチオン(選択)した場合には、その後ユーザがタッチオンした項目の設定の変更操作を行う可能性が高い。よって、対応する子階層の項目を表示する必要があるが、一方の親項目を選択中には親階層の他の項目の選択操作を行う可能性は低く、親階層の項目を表示しなくてもユーザの操作には影響が小さいと考えられる。よって、親階層のうち選択していない項目の表示優先度は下げる(選択している親項目が含まれる領域とは異なる他方の領域に表示されている親項目は非表示にする)。また、左領域413と右領域414のうち、選択していない親項目を表示するよりも、現在選択している親項目を表示した方が変更操作を行っている親項目が何かをユーザが認識できるので選択している親項目の表示優先度を上げる。つまり、親項目の表示領域である右領域414と左領域413の2つの領域のうち、選択中の親項目が表示されている右領域414には親項目を表示したままで、左領域413の親項目を非表示にし、子項目を表示するよう切り替える。このように項目を切り替えると、限られた表示領域の中でユーザが操作しようとしている対象の項目を表示することができる。また、左領域413に親項目を表示したままで、子項目を別の領域に表示した場合には、ライブビュー画像401に重畳して表示される項目の面積が増えてしまい、ライブビュー画像の視認性が落ちる可能性がある。しかし、左領域413の親項目を非表示にしてそこに子項目を表示するようにすることで、ライブビュー画像の視認性の低下を防ぐことができる。
S314では、システム制御部50は、現在のタッチ操作の状態が、タッチオンした親項目からタッチオフしたか、タッチムーブしてS310で判定された項目以外の他の領域をタッチオンしているかのいずれの状態に含まれるか否かを判定する。タッチオフまたは他の領域をタッチオンしていると判定した場合は、S315へ進み、そうでない(S310でタッチオンした親項目にタッチオンしている)場合は、S316へ進む。タッチオンした状態であるということは、ユーザが表示された子項目を見てどの子項目を選択(設定)するかを考えている、もしくは選択操作中である可能性が高いので、子項目を表示したままにする。
S315では、システム制御部50は、S313において非表示にした親階層の項目である親項目402〜親項目406を再び左領域413に表示する。例えば図5(b)で、親項目408からタッチオフまたはタッチムーブした(選択解除した)場合には、図5(b)の左領域413に表示されている子項目502〜子項目510を非表示にし、図4(b)の親項目402〜親項目406を表示するようにする。タッチオンした親項目の選択を解除した場合には、ユーザがもうタッチオン(選択)した親項目に関する変更操作を行わないとしている可能性が高いので、表示していた子項目を非表示にする。また、ユーザが親項目の選択を解除した場合には、選択していなかった親項目を選択する操作、もしくは、親項目の一覧を表示して親階層の項目の設定を確認する操作をしようとしている可能性が高い。よって、子項目を表示していた領域に、非表示にしていた親項目を再び表示するように切り換える。このように、ユーザの操作に応じてユーザが選択しようとしている項目、または確認しようとしている項目を表示するように限られた表示領域の中で切り換えることで、視認性や操作性が向上する。
S316では、システム制御部50は、左領域413に表示した子階層の項目へのタッチオンがあったか否かを判定する。タッチオンがあったと判定した場合は、S317へ進み、そうでない場合は、S314へ進む。
S317では、システム制御部50は、S316でタッチオンされた子項目を強調表示511で示す。図5(b)は子項目503がタッチオンされた場合の表示例であり、子項目503はタッチオンされたことに応じて他のタッチオンされていない項目と識別可能なように、枠で囲われる。このように項目を囲う枠を強調表示511とするが、強調表示はこれに限らず、色や形等の表示形態を変えるようにしてもよい。
S318では、システム制御部50は、S316でタッチオンされてから、左領域413からのタッチアップがされたか否かを判定する。左領域413からのタッチアップがされたと判定した場合は、S319へ進み、そうでない場合は、S314へ進む。
S319では、S318でのタッチアップが、S316でタッチオンされた子項目からのタッチアップであったか否かを判定する。S316でタッチオンされた子項目からのタッチアップであると判定された場合は、S320へ進み、そうでない場合は、S314へ進む。タッチオンされた子項目ではない子項目、または左領域413ではない表示部28の領域からのタッチアップであった場合には何も実行しない。よって、ユーザが誤って子項目をタッチオンしてしまった場合には、タッチオンした子項目から指をずらしてタッチアップすればタッチオンした子項目の選択はキャンセルされる。
S320では、システム制御部50は、S316でタッチオンし、S319でタッチアップした子項目を親項目の設定値として決定(設定変更)する。親項目の設定変更がされると再びS309へ進み、親項目を選択する処理に移る。つまり、図5(b)の右領域414でずらして表示していた親項目408を図4(b)の親項目408が表示されているもとの位置に表示するようにし、さらに図4(b)のように左領域413には子項目を非表示にして親項目402〜親項目406を表示する。子項目の決定(親項目の設定変更)操作がS320において行われたので、ユーザは他の親項目の設定変更操作、もしくは親項目の一覧を確認する操作をしようとする可能性が高い。よって、設定変更操作が行われたことに応じて、左領域413の表示は子項目から親項目に切り替える。
S321では、システム制御部50は、S313と同様に、タッチオンした親項目に対応する子項目を右領域414に表示する。このとき、もともと右領域414に表示されていた親項目407〜親項目412は非表示になる。S310において親項目408をタッチオンした場合には、図5(a)の右領域414に示すように子項目501を表示する。子項目501はタッチムーブ操作によって設定値を変更可能な表示アイテムであり、タッチアップした位置に応じて設定値が決定される。
S322では、システム制御部50は、S314と同様に、現在のタッチ操作の状態が、タッチオンした親項目からタッチオフしたか、タッチムーブしてS310で判定された項目以外の他の領域をタッチオンしているかのいずれの状態に含まれるか否かを判定する。タッチオフまたは他の領域をタッチオンしていると判定した場合は、S323へ進み、そうでない(S310でタッチオンした親項目にタッチオンしている)場合は、S324へ進む。
S323では、システム制御部50は、S321において非表示にした親階層の項目である親項目407〜親項目412を再び右領域414に表示する。例えば、図5(a)において、親項目405からタッチオフまたはタッチムーブ(親項目の選択解除)した場合には、図5(a)の右領域414に表示されている子項目501を非表示にし、図4(b)に示す親項目407〜親項目412を表示するようにする。
S324では、システム制御部50は、右領域414に表示した子階層の項目へのタッチオンがあったか否かを判定する。タッチオンがあったと判定した場合は、S325へ進み、そうでない場合は、S322へ進む。
S325では、システム制御部50は、S324でタッチオンされた設定値を強調表示512で示す。図5(a)は子項目501のISO感度の設定値の1000の目盛部分がタッチオンされた場合の表示例であり、ISO感度1000を示す目盛はタッチオンされたことに応じて他のタッチオンされていない目盛と識別するために、太文字で表示される。このように太文字での目盛の表示を強調表示512とするが、強調表示はこれに限らず、色や形等の表示形態を変えるようにしてもよい。
S326では、システム制御部50は、S324でタッチオンされてから、右領域414からのタッチアップがされたか否かを判定する。右領域414からのタッチアップがされたと判定した場合は、S327へ進み、そうでない場合は、S322へ進む。
S327では、システム制御部50は、S326でのタッチアップが、右領域414の子項目501の目盛からのタッチアップであったか否かを判定する。目盛からのタッチアップであると判定された場合は、S328へ進み、そうでない場合は、S322へ進む。目盛でない表示部28の領域からのタッチアップであった場合には何も実行しない。子項目501からのタッチアップがされた場合には、子項目501のうちタッチアップされた位置に表示される位置に応じて数値が決定される。
S328では、システム制御部50は、S327でタッチアップした目盛の示す数値に親項目の設定値を決定(設定変更)する。親項目の設定変更がされると再びS309へ進み、親項目を選択する処理に移る。つまり、図5(a)の左領域413でずらして表示していた親項目405を図4(b)の親項目405が表示されているもとの位置で表示し、さらに図4(b)のように右領域414には親項目407〜親項目412を表示する。子項目の決定(親項目の設定変更)操作がS320において行われたので、ユーザは他の親項目の設定変更操作、もしくは親項目の一覧を確認しようとする可能性が高い。よって、設定変更操作が行われたことに応じて、右領域414の表示は子項目から親項目に切り替える。
以上、説明した実施形態によれば、限られた領域において、複数の階層で項目の設定変更を行う際のユーザの操作性を向上させることができる。撮影待機中にライブビュー画像を表示部に表示している際には、ライブビュー画像に重畳して表示される領域が小さい方が好ましいため、項目を表示する領域は限られる。一方で、撮影待機中に設定変更を行う際には、素早く操作を行えるように、選択可能な項目を一度により多く表示した方が、同階層内の表示される項目を切り替える操作(例えばスクロール操作)等が必要なく操作性が向上する。また、設定可能な項目をそれぞれ設定中の設定値に対応する表示形態で表示すれば、すばやく設定値を確認することができる。本実施形態では、右側と左側のタッチ操作しやすい領域に選択可能な親階層の項目の一覧を表示し、親階層の項目が1つ選択されたことに応じて、親階層の表示領域の一部を子階層の項目の表示領域に切替える。よって、ライブビュー画像に重畳して表示される項目の表示領域の大きさは、選択操作を行っても広がることがない。また、ユーザの選択操作に応じて、ユーザが選択する可能性のある項目または確認したいであろう項目を表示するように切り換えるので不必要な項目をライブビュー画像に表示してユーザの視認性を低減させない。
また、子項目を表示しても親項目の一部は表示されたままであるので、ユーザは子項目の選択操作を行いながらも、変更操作中の親項目とは異なる親項目の一部を確認することができる。子項目の選択中に親階層の項目の一部も表示するようにすることで、子項目の選択操作を行った後、一度親項目を表示させる操作を行わなくても親階層の項目の一部を確認することができる。
また、左領域413と右領域414のうち、同じ側に表示される複数の親項目が関連した項目となるように配置してあるため、関連する項目の設定変更操作中に他の項目を確認することができる。本実施形態では左領域413に露出に関する親項目(親項目402〜親項目405)が表示されているため、露出に関する操作が行いやすい。例えばシャッター速度に関する子階層を右領域414で表示している間にも、左領域413に現在設定されている絞り値を示す親項目403、露出補正値を示す親項目404、ISO感度を示す親項目405が表示されている。よって、これらの設定値を参照しながら最適な露出となるようにシャッター速度を設定することができる。また、露出に関する項目の設定変更後には再び露出に関する設定変更を行う可能性が高く、次に選択する可能性の高い親項目を確認できると操作性が向上する。一方で、右領域414に露出に関さない親項目が表示されており、露出に関連する項目設定は上述したようにまとめて行うことが多いので、露出に関さない項目の設定変更を行った後には、次も露出に関さない項目の設定変更を行う可能性が高いため操作性が向上する。
また、デジタルカメラ100を両手でしっかりと把持(保持)しながら操作を行うような場合であって、保持している手では操作可能な領域が限られているような場合にも、操作する手を大きく動かさずに設定操作が可能なので操作性が向上する。
なお、本実施形態では撮影待機中であり表示部28にライブビュー画像を表示した際の項目の設定について説明したがこれに限らず、再生画面において画像を表示中に項目の設定を行う場合にも有効である。また、画像を表示しないメニュー画面等であっても、項目の設定中に表示する表示アイテム(注意事項の記載等の項目設定中に表示する表示アイテム)がある場合にも限られた領域で、項目の設定変更操作を操作性よく行うことができる。さらに、暗所等において、表示部の表示から周囲に明かりがもれ好ましくないような場合にも、限られた表示領域で設定操作を行うことができるので有効である。
なお、表示部28に設定変更する項目が表示された後、所定時間以上タッチパネルへのタッチ操作が行われなければ、ユーザが設定変更操作を行わないものとして、図4(a)に示した設定変更する項目を表示しない画面(初期画面)に戻るようにしてもよい。
なお、S311では、タッチオンされた親項目をずらして表示することで、タッチオンした項目が見やすくなるようにすることを説明したが必ずしもずらして表示しなくてもよいし、強調表示等の識別表示をしてもよい。また、S314及びS322においてタッチムーブが検出された場合には、選択した親項目の選択を解除することを説明したが必ずしもタッチムーブによって選択解除しなくてもよい。
[変形例]
上述した実施形態ではデジタルカメラ100を左領域413と右領域414の対向する2領域に分けて表示することを説明したが、項目を表示する領域はこれに限らず、ユーザの持ち位置やデジタルカメラの向きに応じて変更してよい。また、上述した実施形態ではタッチ操作において設定する場合について説明したが、タッチ操作でなくてもボタンの押下による操作やコントローラホイール73や方向キーへの操作でもよい。図6を用いて、上述した実施形態の変形例について説明する。
図6(a)は、図1(b)で説明したようにデジタルカメラ600を左右からユーザが両手で保持した場合を示しており、ユーザからみて右側の把持部を600a、左側の把持部を600bとする。また、上側の把持部を600c、下側の把持部を600dとする。図6(a)のように、デジタルカメラ600の背面(レンズとは反対側)の左右から両手で持った際の向きや位置を基準として以下、図6(b)、(c)について説明する。図6(a)のようにユーザがデジタルカメラ600を保持した際に、ユーザから見て表示部28の右側の領域を右領域603、左側の領域を左領域604とする。
図6(b)は、デジタルカメラ600を図6(a)の状態からデジタルカメラ600(表示部28を有する筺体)を保持しているユーザから見て90度、矢印601の示す方向に右回転した場合を示している。図6(c)も同様にデジタルカメラ600を図6(a)の状態からデジタルカメラ600を保持しているユーザから見て90度、矢印602の示す方向に左回転した場合を示している。図6(b)のようにデジタルカメラ600を縦向き(図6(a)の状態を横向きとした場合)にして、把持部600aを右手で、把持部600dを左手で保持した場合には、表示部28のうち、右領域603と下領域605に項目を表示する。デジタルカメラ600の向きは姿勢検知部55によって検知され、検知された向きに応じて項目を表示する領域を決定する。図6(b)のように縦向きにしてデジタルカメラ600を構え、把持部600dを左手で保持している場合には、下領域605の方がタッチ操作しやすい。また、項目を表示する向きは左方向に90度回転した向きにし、表示部28の辺に沿うように表示する。また、図6(c)のように把持部600aを右手で、把持部600c付近を左手で保持した場合には、表示部28のうち、右領域603と上領域606に項目を表示する。図6(c)の場合も、把持部600c付近を左手で保持しているので、上領域606の方がタッチ操作しやすい。ただし、デジタルカメラの向きと項目を表示する領域の箇所は、上述の例に限らず、ユーザがタッチ操作しやすい位置であればよい。
次に図6(d)を用いて、ボタン操作での項目設定について説明する。図6(d)のデジタルカメラ610には、表示部28の左領域604の横にボタン611〜ボタン613、右領域603の横にボタン614〜ボタン616が配置されている。表示アイテムとボタンは対応しており、ボタンの押下によって対応する表示アイテムの示す項目を選択することができる。表示アイテム604aはボタン611、表示アイテム604bはボタン612、表示アイテム604cはボタン613の押下によって選択することができる。右領域603においても同様に表示アイテムは対応する各ボタン付近に表示され、それぞれ対応する。
上述した実施形態ではタッチ操作によって、設定変更を行う場合について説明したが、デジタルカメラ610のようにボタンの押下によって表示アイテムの選択を行う場合にも適用可能である。ボタン操作によって、設定変更を行う場合にも一方の領域に表示される親項目が選択されたことに応じて、他の領域にある親項目を非表示にし、対応する子項目を表示するとユーザの操作性が向上する。また、コントローラホイール73への回転操作によって項目を選択する場合や、十字キーによって項目を選択するような場合であってもライブビュー画像を表示させながら項目の設定変更操作を行うことができる。
以上、説明した実施形態の変形例によれば、ユーザがデジタルカメラの持ち方に関わらず、限られた領域において、複数の階層で項目の設定変更を行う際のユーザの操作性を向上させることができる。
[他の実施形態]
親階層と子階層の2つの階層で項目の設定変更を行う場合について説明したが、さらに子階層の項目についての設定変更を行う階層(孫階層と称する)がある場合について図7を用いて説明する。
図7に示すデジタルカメラ700の表示部28には、左領域701と右領域702の領域がある。図7(a)は親階層の項目が表示されている表示例、図7(b)は、親階層の項目が選択されて子階層の項目も表示されている表示例を示している。図7(a)、(b)については上述した実施形態と同様の処理で表示が行われる。図7(a)の左領域701には親項目704a〜704cが、右領域702には親項目704d〜704fが表示されている。右領域702のうち、何れかの親項目が選択された場合の表示例を示したものが図7(b)の示す表示例であり、左領域701に表示されていた親項目から子項目705a〜705cの表示に切り替わる。
子項目705a〜705cについて、さらに詳細に設定変更可能な場合について図7(c)、(d)を用いて説明する。図7(c)は、子項目705a〜cのうちいずれかが選択された場合の表示例であり、右領域702に表示されていた親項目から選択された子項目に設定可能な設定値を示す孫項目706a〜706cに切り替わる。孫階層の項目がある場合に、子項目が選択されるとユーザは次に孫項目の選択操作を行う可能性が高いので、右領域702に表示されていた親項目を非表示にして孫項目を表示する。このように、ユーザの選択操作に応じて表示する項目の階層を切り替えることでユーザの操作性が向上する。また、表示部28にライブビュー画像を表示する際には、ライブビュー画像に階層が下になっても重畳して表示される項目の領域が大きくならないので視認性が低減しない。
図7(d)は、左領域701の子項目が選択された場合に、右領域702の親項目を非表示にすることなく、新たに孫項目706a〜706cをサブ領域703に表示した表示例を示している。親項目と孫項目を切り替えずに、孫項目の選択中に親階層の項目まで表示すると、ユーザは他の親階層の項目も確認しながら孫階層の項目の選択操作を行うことができる。また、孫階層の表示中であっても、子階層、親階層へと上の階層に戻る操作をしなくても、他の親項目を選択すれば他の親項目の設定変更をすることができるので操作性が向上する。また、デジタルカメラ700を両手で左右から保持した状態で操作可能な領域に項目が表示されるので、デジタルカメラ700をしっかりと保持した場合にも複数の階層のある項目の設定変更操作を行うことができる。
なお、表示制御装置の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、ユーザが表示されている項目の選択を行うことができるような表示制御装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレット型PCなどに適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。