以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1(a)、(b)に本発明の撮像装置の一例としてのデジタルカメラの外観図を示す。図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。図1において、表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。端子カバー40は外部機器との接続ケーブルとデジタルカメラ100とを接続するHDMI(登録商標)等の接続ケーブル等のコネクタ(不図示)を保護するカバーである。
メイン電子ダイヤル71は操作部70に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72はデジタルカメラ100の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は操作部70に含まれ、操作部70に含まれる回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどを行える。
Infoボタン68は、表示部28に表示する情報表示を最大4つのパターン(組み合わせ、セット)を順々に表示するように切り換えるボタン(単一操作部材)であり、例えばパターン1の表示中にInfoボタン68を押下するとパターン2に切り替わる。それぞれのパターンにおいて表示する情報表示の組み合わせを設定することができ、ユーザは、撮影状況に応じて好適な情報表示へと切り替えることができる。なお、4つのパターンのうち、どのパターンを表示するか非表示にするかを設定することができるので、例えば2パターンや3パターンを切り替えるようにすることもできる。
十字キー74は操作部70に含まれ、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キー(4方向キー)である。十字キー74の押した部分に応じた操作が可能である。SETボタン75は操作部70に含まれ、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
LVボタン76は操作部70に含まれ、メニューボタン67においてライブビュー(以下、LV)のONとOFFを切り替えるボタンである。動画撮影モードにおいては、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。拡大ボタン77は操作部70に含まれ、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのON、OFF,及び拡大モード中の拡大率の変更を行うための操作ボタンである。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。縮小ボタン78は操作部70に含まれ、拡大された再生画像の拡大率を低減させ、表示された画像を縮小させるためのボタンである。再生ボタン79は操作部70に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。
ファインダ16は後述するレンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型のファインダである。蓋202は記録媒体200を格納ひたスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図2において、レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。
レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150がデジタルカメラ100側と通信を行う為の通信端子であり、通信端子10はデジタルカメラ100がレンズユニット150側と通信を行う為の通信端子である。レンズユニット150は、この通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信し、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り102の制御を行い、AF駆動回路3を介して、レンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。
AEセンサー17は、レンズユニット150、クイックリターンミラー12を通しピント板13上に結像した被写体の輝度を測光する。
焦点検出部11(AFセンサー)は、クイックリターンミラー12を介して入射する像を撮像しシステム制御部50にデフォーカス量情報を出力する位相差検出方式のAFセンサーである。システム制御部50は前記デフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。
クイックリターンミラー12(以下、ミラー12)は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際にシステム制御部50から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。ミラー12は、レンズ103から入射した光束をファインダ16側と撮像部22側とに切替えるためのミラーである。ミラー12は通常時はファインダ16へと光束を導くよう反射させるように配されているが、撮影が行われる場合やライブビュー表示の場合には、撮像部22へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。またミラー12はその中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。
撮影者は、ペンタプリズム14とファインダ16を介して、ピント板13フォーカシングスクリーン上に結像した像を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点状態や構図の確認が可能となる。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器19を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器19からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器19においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行える。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開し、RAMが用いられる。また、システム制御部はメモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60で、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ60でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF処理(自動合焦処理)、AE処理(自動露出処理)、AWB処理(オートホワイトバランス処理)、EF処理(フラッシュプリ発光処理)等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
操作部70は、ユーザからの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部70には、タッチ操作を受け付け可能なタッチパネル70aと少なくとも以下の操作部が含まれる。シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、LVボタン76、拡大ボタン77、縮小ボタン78、再生ボタン79。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(スルー画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能(タッチ検出可能)なタッチパネル70a(表示部28と重畳して設けられる)を有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネルにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネルにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネルを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネルへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネルに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のタッチムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でタッチムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
図3は、撮影情報表示設定の処理を示すフローチャートを示している。図3を用いて、撮影情報表示設定の処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、メニュー画面が開かれると開始する。また、以下の処理ではタッチ操作が有効に設定されているものとして説明する。
S301では、システム制御部50は、撮影情報表示設定の表示が選択されたか否かを判定する。撮影情報表示設定は、図4(a)に示すように、メニュー画面のセットアップ(Set up)タブに含まれている。図4は、撮影情報表示設定に関する表示画面を示しており、図4(a)はメニュー画面を、図4(b)〜(e)は、切り替え設定画面を示している。図4(b)の表示例405は図5(a)、図4(c)の表示例406は図5(b)、図4(d)の表示例407は図5(c)、図4(e)の表示例408は図5(d)の編集画面と対応している。図4(a)の撮影情報表示設定の項目が選択されたと判定した場合は、S302へ進み、そうでない場合は、S308へ進む。
S302では、システム制御部50は、切替設定画面を表示し、アイコン402a〜402dのいずれかを選択するカーソルの移動がされたか否かを判定する。カーソル移動は、十字キー74の上下ボタンへの操作や、各パターンを示すアイコン402a〜402dのいずれかへのタッチ操作によって行うことができる。パターンには、図4(b)〜(e)に示すアイコン402a〜402dの4つのパターンがあり、後述するLV画面においてInfoボタン68の押下でパターン1〜パターン4(もしくは画面1〜画面4)を順番に表示部28に表示するように切替可能である。アイコン402a〜402dのいずれかにカーソルが移動すると、図4(b)〜(e)に示すように割り当てられたカーソルに対応する切替設定画面(表示例405〜表示例408)が表示される。カーソルを移動させて、表示例を見ながらユーザはどのパターン(表示モード)にどのような情報表示設定がされているか(表示される表示項目の状態)をより分かりやすく認識することができる。また、表示例を見ながら後述する表示、非表示を切り替えるパターンの選択や、編集をするパターンの選択をすることができる。カーソル移動がされたと判定した場合は、S303へ進み、そうでない場合は、S308へ進む。また、カーソル移動があった場合には、カーソルの表示される位置(重畳して表示されるアイコンの位置)を変え、さらに表示例を切り替える。例えば、表示例の切り替えは、図4(b)〜(e)の表示例405〜408の切り替えを指し、順にカーソルの当てられたパターンに表示例を切り替える。
S303では、システム制御部50は、S302にカーソルが当てられたパターン(選択パターン)のパターン表示ON/OFFの切り替えがされたか否かを判定する。パターン1を非表示(OFF)にする場合には、図4(b)のパターン1を示すアイコン402aのようにチェックマークを外せばよく、表示(ON)にするにはチェックマークを付ければよい。図4(b)のようにパターン1が非表示になると、LV画面においてInfoボタン68によって切り替わるパターンの数は3つになる。パターン表示の切り替え、及びチェックマークの表示・非表示の切り替えは、カーソル409が当てられた状態でのアイコン402aへのタッチ、もしくはSETボタン75の押下によって行うことができる。パターン表示ON/OFFの切り替えがされたと判定した場合は、S304へ進み、そうでない場合は、S307へ進む。
S304では、システム制御部50は、選択パターン表示がONからOFFに切り替えられたかを判定する。ONからOFFに切り替えられたと判定した場合は、S305へ進み、そうでない場合は、S306へ進む。
S305では、システム制御部50は、選択パターンはInfoボタン68が押下されても表示されない非表示パターンであることをシステムメモリ52に記憶すると共に、カーソルのあるアイコンのチェックマークを非表示とする。ユーザが設定変更していない初期設定の状態では、全てのパターンが表示されるものとしてシステムメモリ52に記憶されている。
S306では、システム制御部50は、選択パターンはInfoボタン68が押下されたら表示される表示パターンであることをシステムメモリ52に記憶すると共に、カーソルのあるアイコンにチェックマークを表示する。
S307では、システム制御部50は、画面編集が選択されたか否かを判定する。画面編集は、図4(b)のアイコン401(INFO.画面編集)へのタッチ、もしくはInfoボタン68の押下である。画面編集が選択されたと判定した場合は、S309へ進み、そうでない場合は、S302へ戻る。
S308では、システム制御部50は、撮影情報表示設定を終了するか否かを判定する。撮影情報表示設定を終了すると判定した場合は、撮影情報表示設定を終了し、そうでない場合は、S301へ戻る。撮影情報表示設定は、図4(b)〜(e)の設定完了であるOKを示すアイコン403または、設定を取り消しするキャンセルを示すアイコン404へのタッチやアイコン403、404へのカーソル移動後のSETボタン75の押下により終了することができる。OKを選択した場合には、設定した内容(システムメモリ52に記憶されている設定内容)が不揮発性メモリ56に記憶されるが、キャンセルを選択した場合には設定内容は変更されない。
S309では、システム制御部50は、選択パターンの設定状態を不揮発性メモリ56から読み出して、システムメモリ52に展開する。
S310では、システム制御部50は、編集画面を表示部28に表示する。図5(a)〜(d)には、各パターンにおける編集画面の表示例を示す。図5(a)はパターン1、(b)はパターン2、(c)はパターン3、(d)はパターン4の編集画面である。図5(a)〜(d)において、アイコン501〜アイコン505は各パターンにおいて表示する情報の種別を選択肢として表示したものでる。アイコン501は基本撮影情報、アイコン502は詳細撮影情報、アイコン503はタッチボタン、アイコン504はヒストグラム、アイコン505は水準器を示している。また、アイコン501〜505(507,508含む)のいずれかにカーソルを移動させることができ、ユーザはアイコン501〜505のうちカーソルのあるアイコンの設定を変更することができる。
S311では、システム制御部50は、基本撮影情報の表示のONとOFFの切り替えがされたか否かを判定する。アイコン501〜アイコン505の示す各情報表示のONとOFFは、各アイコンへのタッチ或いは所望のアイコンにカーソルをあてた状態でのSETボタン75の押下で切り替えることができる。図5(a)では、アイコン501の示す基本撮影情報のみにチェックマークがついており、パターン1の編集例である表示例509のように基本撮影情報のみが表示される。基本撮影情報は、後述するタッチボタンがONにならない限りはタッチ可能なアイコン(タッチ可能な表示項目)ではなく、タッチ操作を受け付けない情報表示(ガイド)として表示される。タッチ操作を受け付けない情報表示とは、タッチ操作をしても対応する処理が行われない表示項目のことである。基本撮影情報の表示のONとOFFの切り替えがされたと判定した場合は、S312へ進み、そうでない場合は、S313へ進む。
S312では、システム制御部50は、基本撮影情報の表示に関する(ONまたはOFFの)設定情報をシステムメモリ52に記憶する。
S313では、システム制御部50は、詳細撮影情報の表示のONとOFFの切り替えがされたか否かを判定する。図5(d)では、アイコン503の示す詳細撮影情報にチェックマークがついており、パターン4の編集例である表示例512のように詳細撮影情報が表示される。詳細撮影情報の表示のONとOFFの切り替えがされたと判定した場合は、S314へ進み、そうでない場合は、S315へ進む。
S314では、システム制御部50は、詳細撮影情報の表示に関する(ONまたはOFFの)設定情報をシステムメモリ52に記憶する。
S315では、システム制御部50は、タッチボタンの表示のONとOFFの切り替えがされたか否かを判定する。図5(b)では、アイコン503の示すタッチボタンにのみチェックマークがついており、パターン2の編集例である表示例510のようにタッチボタンのみが表示される。タッチボタンは後述するLV画面においてはタッチ操作を受け付け可能なタッチボタンとして表示される。なお、図5(b)の編集画面の表示例510においては、タッチ可能であるタッチボタンであることを示す表示を囲うような表示形態で表示されるが、設定中のパターンにおける表示例を示すものであるので、実際にはタッチ操作は受け付け可能ではない。また、図5(c)では、アイコン501の示す基本撮影情報とアイコン503の示すタッチボタンにチェックマークがついており、表示例511のように表示がされる。つまり、図5(b)で示したタッチボタンの他に、基本撮影情報のうち一部の表示(シャッタースピード、絞り、ISO感度)はタッチボタンとして表示され、残りの表示(モード、枚数、電池残量)はタッチ操作を受け付けない情報表示(ガイド)として表示される。タッチボタンの表示のONとOFFの切り替えがされたと判定した場合は、S316へ進み、そうでない場合は、S317へ進む。
S316では、システム制御部50は、タッチボタンの表示に関する(ONまたはOFFの)設定情報をシステムメモリ52に記憶する。
S317では、システム制御部50は、ヒストグラムの表示のONとOFFの切り替えがされたか否かを判定する。図5(d)では、アイコン504の示すヒストグラムにチェックマークがついており、パターン4の編集例である表示例512のようにヒストグラムが表示される。ヒストグラムの表示のONとOFFの切り替えがされたと判定した場合は、S318へ進み、そうでない場合は、S319へ進む。
S318では、システム制御部50は、ヒストグラムの表示に関する(ONまたはOFFの)設定情報をシステムメモリ52に記憶する。
S319では、システム制御部50は、水準器の表示のONとOFFの切り替えがされたか否かを判定する。図5(d)では、アイコン505の示す水準器にチェックマークがついており、パターン4の編集例である表示例512のように水準器が表示される。水準器の表示のONとOFFの切り替えがされたと判定した場合は、S320へ進み、そうでない場合は、S321へ進む。
S320では、システム制御部50は、水準器の表示に関する(ONまたはOFFの)設定情報をシステムメモリ52に記憶する。
S321では、システム制御部50は、編集終了であるか否かを判定する。編集終了である場合には、S322へ進み、そうでない場合は、S311へ戻る。編集の終了は、図5(a)〜(d)の設定完了であるOKを示すアイコン507または、設定を取り消しするキャンセルを示すアイコン508へのタッチ、またはカーソル移動後のSETボタン75の押下により行うことができる。編集終了であると判定した場合は、S322へ進み、そうでない場合は、S311へ戻り、編集を継続することができる。
S322では、システム制御部50は、S321において行われた操作がアイコン507(OK)の選択か、アイコン508(キャンセル)の選択であったかを判定する。設定完了を示すアイコン507の選択であったと判定した場合は、S323へ進み、そうでない場合は、S301へ戻る。キャンセルが選択された場合には、S311〜S320において編集された設定内容は不揮発性メモリ56に記憶されない。
S323では、システム制御部50は、選択されたパターンとS311〜S320で設定された設定内容とを対応づけて不揮発性メモリ56に記憶する。LV画面においてInfoボタン68が押下された場合には、S323で記憶された設定情報を読み出すことにより、順番に各パターンの情報表示をすることができる。各パターンには、表示される項目数や動作状態などの情報表示の内容を変えて設定することができるので、ユーザは参照したい情報の種類に応じて、様々な組み合わせで情報表示の設定をすることができる。
次に、図6を用いて情報表示の処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入ると開始する。
S601では、システム制御部50は、撮影モードに切り替えられたか否かを判定する。撮影モードには、モード切替スイッチ60によって切替可能であり、再生モードの場合に再生ボタン79を押下することによっても切り替えることができる。撮影モードに切り替えられたと判定した場合には、S602へ進み、そうでない場合は、S603へ進む。
S602では、システム制御部50は、図10(a)に示すようにライブビュー画面1001(撮像画像)を表示部28に表示する。図10(a)〜(f)は、Infoボタン68の押下によって切替可能な表示部28における情報表示例を示す図であり、図10(a)はタッチ可能なアイコンがある場合を示している。また、タッチ可能なアイコンはタッチパネルの辺に沿って表示される。
S603では、システム制御部50は、再生モードにおける画像の再生処理やメニュー画面におけるメニュー表示や設定処理等を行う。
S604では、システム制御部50は、現在設定中のパターンと、前述の撮影情報表示設定で設定された設定中のパターンの設定状態を不揮発性メモリ56からシステムメモリ52に読み込む。また、不揮発性メモリ56から各パターンの設定状態をシステムメモリ52に読み込んでおいてもよい。図8は各パターンに設定された設定状態の例を示している。なお、図8の各パターンの設定状態と、図4と図5で説明した各パターンの設定状態は異なるが、それぞれ説明のために示した例であり、必ずしもこのどちらかの設定状態に設定しなくてよい。
S605では、システム制御部50は、S604において読み込んだパターンの設定状態の項目を表示する表示処理を行う。すなわち、現在のパターンに設定されている項目を表示部28に表示する。
S606では、システム制御部50は、撮影開始指示がされたか否かを判定する。撮影開始指示は、シャッターボタン61の押下により行うことができる。撮影開始指示がされたと判定された場合には、S607へ進み、そうでない場合は、S608へ進む。なお、動画の撮影中の場合にはS606の処理は行わない。静止画モードの場合に、タッチシャッターが有効であれば、タッチパネル70aへのタッチダウン後にタッチを離す操作によっても静止画の撮影指示をすることができる。
S607では、システム制御部50は、動画または静止画の記録を開始する。動画モードの場合には、撮影開始指示に応じて動画の記録を開始し、静止画モードの場合には、撮影開始指示に応じて静止画の撮影(記録)をする。
S608では、システム制御部50は、動画の撮影終了指示がされたか否かを判定する。動画の終了指示は、シャッターボタン61の押下によって行うことができる。なお、この処理は静止画モードの場合と、動画の撮影が開始されていない場合には行わない。動画の撮影終了指示がされたと判定された場合には、S609へ進み、そうでない場合は、S610へ進む。
S609では、システム制御部50は、記録終了処理を行う。記録終了処理とは、動画の属性情報、フレーム間情報、サムネイルの作成、圧縮処理等を行い作成した動画を再生できるような処理を行う。これらの情報は記録媒体200に動画と共に保存される。
後述するS610〜S620(及びS606〜S609)の処理は、後述するS622で参照されるデジタルカメラ100の状態を変更するための処理である。つまり、現在のデジタルカメラ100の設定や、接続状態、撮影状態等の情報を更新する処理である。デジタルカメラ100の状態によって、表示項目の表示不可条件が変わるため随時更新し、表示に反映していく。
S610では、システム制御部50は、タッチ操作の有効/無効との切り替えがされたか否かを判定する。タッチ操作の有効/無効の切り替えは、メニュー画面の中のタッチ操作に関するタブ(設定項目一覧)の中からタッチ操作有効設定を選択すると行うことができる。タッチ操作の有効/無効との切り替えとタッチボタンの表示の有無とは異なる設定であり、タッチボタンはタッチ操作が有効に設定されている時に表示可能なボタンである。タッチ操作の有効/無効の切り替えがされたと判定した場合は、S611へ進み、そうでない場合は、S612へ進む。
S611では、システム制御部50は、タッチ操作の設定を更新する。タッチ操作が有効に切り替えられた場合には、有効に設定し直し、無効に切り替えられた場合には、無効に設定し直して、システムメモリ52に記録する。
S612では、システム制御部50は、タッチロック設定のONとOFFに変更があったか否かを判定する。タッチロック設定は、メニュー画面の設定に関するタブ(設定項目一覧)の中からマルチ電子ロックの項目を選択し、ロックスイッチ設定の中からタッチロックをONに設定し、さらに不図示の操作部材であるロックスイッチの切り替えによりONに設定できる。タッチロックの設定がONである場合であり、さらに撮影待機画面(撮影中でない場合)の表示中にはタッチ操作を受け付けない。タッチロック設定がONの場合には、撮影待機中にタッチ操作が無効になるが、S610で説明したメニュー画面で切り替えるタッチ操作の無効の設定とは異なり、ロックスイッチの切り替えで容易にタッチ操作を受け付けるか否かを切り替えることができる。また、タッチ操作が無効と設定された場合には撮影待機画面以外の画面でもタッチ操作を受け付けないが、タッチ操作が有効でタッチロック設定がONの場合は、撮影待機画面以外の画面ではタッチ操作を受け付ける。ロックスイッチ設定では、タッチロックの他に、電子ダイヤルやモード切替スイッチ(60)を設定ONにすることもできる。電子ダイヤルやモード切替スイッチの設定をONにした(さらに、ロックスイッチONにし)場合にはそれぞれ電子ダイヤルやモード切替スイッチへの操作が無効になる。タッチロック設定をOFFにする場合には、ロックスイッチをOFFにするか、メニュー画面におけるタッチロック設定をONからOFFに設定し直せばよい。タッチロック設定が切り替えられた場合には、S613へ進み、そうでない場合は、S614へ進む。
S613では、システム制御部50は、タッチロック設定を更新する。タッチロック設定がONに切り替えられた場合には、ONに設定し直し、OFFに切り替えられた場合には、OFFに設定し直して、システムメモリ52に記録する。
S614では、システム制御部50は、拡大表示がされたか否かを判定する。拡大表示指示は、タッチパネル上でのピンチアウト(2点のタッチ位置の距離を広げる操作)または拡大ボタン77への操作によって行うことができる。拡大した状態から画像を縮小し、通常表示(拡大指示をしていない状態)に戻すには、ピンチイン(2点のタッチ位置の距離を狭める操作)、または縮小ボタン78への操作によって行うことができる。縮小表示指示がされた後でも通常表示の状態よりも拡大されていれば拡大表示されているものとする。拡大表示がされたと判定した場合は、S615へ進み、そうでない場合は、S617へ進む。
S615では、システム制御部50は、拡大表示中であることをシステムメモリ52に記録する。
S616では、システム制御部50は、ライブビュー画像を拡大して表示する。(不図示)
S617では、システム制御部50は、HDMI(登録商標)の接続/非接続に変化があったか否かを判定する。HDMI(登録商標)は接続端子の物理的接続だけではなく、システム制御部50が接続端子としてHDMI(登録商標)を認識すると接続状態、認識しない限り非接続状態となる。HDMI(登録商標)の接続がされていない状態から接続された場合、もしくはHDMI(登録商標)の接続がされていた状態から非接続状態になった場合には、S618へ進み、そうでない場合は、S619へ進む。
S618では、システム制御部50は、HDMI(登録商標)接続の接続状態を更新する。HDMI(登録商標)接続が接続状態になった場合には、接続状態に、非接続状態になった場合には、非接続状態に設定し直し、システムメモリ52に記録する。
S619では、システム制御部50は、顔・追尾AFの設定が変更されたか否かを判定する。顔AFは、設定された顔や検出した顔にピントが合うようにAF処理をする設定であり、追尾AFは、設定された被写体に常にピントが合うようにAF処理をするようにする設定である。顔・追尾AFの設定がONからOFF、またはOFFからONに設定された場合には、S620へ進み、そうでない場合は、S621へ進む。
S620では、顔・追尾AFの設定状態を更新する。顔・追尾AFの設定状態がONになった場合には、ONに、OFFになった場合には、OFFに設定し直し、システムメモリ52に記録する。
S621では、システム制御部50は、現在の設定状態による表示不可条件を取得する。表示不可条件とは、図3と図4で説明した撮影情報表示設定に関わらず表示されない条件を示すものであり、すなわち、表示不可条件を満たすアイコンまたはタッチボタンは表示されるように設定されていても表示されない。言い換えれば、設定された表示状態のうち、表示不可条件を満たさない(表示可能条件を満たす)アイコンまたはタッチボタンが表示される。図7は表示不可条件を示す表であり、それぞれの表示項目が表示されないデジタルカメラ100の状態を示している。
撮影基本情報は、表示不可条件はないが、撮影詳細情報はライブビュー拡大表示中と録画中は表示されない。これは、ライブビュー拡大表示中(拡大表示中)は詳細なピント合わせのために拡大をしているので、撮影詳細情報を表示してしまうと、撮像画像(ライブビュー画像)に重なって表示される情報が増え、撮像画像の視認性が低下するためである。ただし、撮影基本情報のような基本的な撮影の情報は表示する。よって、ライブビュー拡大表示中は、撮影詳細情報を表示しないように設定することで撮像画像の視認性が低下することを防ぐ。
また、動画の録画中(記録中)は、ファイル書き込み処理にシステム制御部50のリソースを優先的に割り当てているため、描写の処理負荷の高い撮影詳細情報表示はしないようにする。
次に、タッチボタンの表示不可条件は、タッチ操作無効に設定された場合と、撮影待機画面の表示中であり、かつタッチロックが設定された場合である。これらの設定のように、そもそも(現在表示中の画面において)タッチ操作に応じた処理を行わないように設定された場合には、タッチボタンが設定されていても表示しないようにする。
ヒストグラムの表示不可条件は、ライブビュー拡大表示中と、録画中、M(マニュアル)以外の動画モードである。ライブビュー拡大表示中は拡大部分のヒストグラムになるため明暗が極端に出やすく、ユーザに誤解を与える可能性があるため、表示をしないようにする。また録画中は撮影詳細情報と同じくファイルの書き込みにシステム制御部50のリソースを優先的に割り当てるために、描画に処理負荷の高いヒストグラムの表示はしないようにする。マニュアルモードの場合にはヒストグラムが必要となるが、マニュアル以外の動画モードの場合には、描画に処理負荷のかかるヒストグラムを表示しない。
最後に水準器の表示不可条件は、HDMI(登録商標)接続時と、顔・追尾AF時(AFの設定が顔AF、追尾AFに設定された場合)、録画中である。水準器は、検出したデジタルカメラ100の向きに応じて、描画する線(傾きを示す線)の向きを変えなければならず、描画の負荷が高い。そのため、画像の描画に処理負荷のかかるHDMI(登録商標)接続時、AF処理に処理負荷のかかる顔・追尾AF時、録画中には表示しない。
S622では、システム制御部50は、現在のパターンの設定状態と表示不可条件とを照らし合わせ、現在のパターンの設定状態のうち表示可能項目を取得し、システムメモリ52に記録する。図9(a)〜(f)には、システムメモリ52中(パターン比較領域)に記録される、現在のパターンの表示可能項目と次のパターンの表示可能項目の一例が示されている。図9(a)〜(e)は各パターンの表示項目が図8のように設定された場合の例でさる。例えば、図8に例示したパターン1の表示中に、現在のデジタルカメラの状態が、タッチ操作有効、タッチロック設定OFF、拡大表示中、HDMI(登録商標)非接続中、顔・追尾AFの設定がOFFであれば、図9(a)の現在のパターンの表示可能項目に示すようになる。すなわち、パターン1で表示するものとしてONに設定されているのは図8に示すように撮影基本情報とタッチボタンだが、それぞれの項目の表示不可条件に当てはまる状態ではないので、共に表示可能項目となる。具体的には図7の撮影基本情報には表示不可条件がなく、タッチボタンの表示不可条件はタッチ操作が無効、タッチロック設定中であるが現在の状態はこれらに含まれないので、表示項目は共に表示される。しかしながら表示不可条件に当てはまる項目が、表示がONに設定されている場合もある。図9(c)はパターン3に設定され、拡大表示中の場合の表示可能項目を示す表である。パターン3では、図8に示すように、全ての項目が表示ONに設定されている。しかし、このうち撮影詳細情報、ヒストグラムは、拡大中には表示できない項目であるので、図9(c)の左部に示すように撮影基本情報と、タッチボタン、水準器とが表示可能項目となり、図10(b)に示すように表示される。ここで拡大が解除され通常表示にされると、表示不可条件が変わり、表示不可能な項目に該当する項目がなくなるので、図9(c)の中央部に表示するように全ての項目は表示可能項目となり、図10(c)のように表示される。さらにここで、録画が開始されると、図7に記載されているように、撮影詳細情報、ヒストグラム、水準器は、表示不可条件に録画中があり、表示不可項目となる。よって、図9(c)の右部に表示するように表示不可条件に録画中が含まれない基本撮影情報とタッチボタンが表示可能項目となり、図10(a)のように表示される。このように、表示不可条件が変わることによって、同じパターンであっても表示可能項目が変わり、表示部28に表示される表示項目も変わる。
S623では、システム制御部50は、S622で更新した現在のパターンにおける表示可能項目、または後述するS630で切り替えられたパターンにおける表示可能項目を表示する表示処理を行う。このとき、表示される項目は、ユーザがパターンに設定された項目のうち、表示不可条件を満たさない項目だけであり、表示不可条件を満たす項目は表示されない。
S624では、システム制御部50は、情報表示の処理を終了する操作が行われたか否かを判定する。情報表示の処理は、再生モードへの切り替えや、メニュー画面の表示、電源のOFF等により行われる。情報表示の処理を終了する操作が行われたと判定した場合は、情報表示の処理を終了し、そうでない場合には、S625へ進む。
S625では、システム制御部50は、AF位置の設定や、タッチパネル70aに表示されるガイドまたはタッチボタンへの操作がタッチ操作もしくは操作部70等への操作によりされたか否かを判定する。なお、AF位置の設定はタッチボタン以外の領域へのタッチ操作によって受け付ける。タッチボタンへの操作と、AF位置の設定はタッチ操作が有効の場合に受け付ける。AF位置の設定、ガイドまたはタッチボタンへの操作がされたと判定した場合には、S626へ進み、そうでない場合は、S627へ進む。
S626では、システム制御部50は、操作受け付け処理を行う。S625において、図10(a)のタッチボタン1002a〜1002dは、撮影基本情報のアイコンがタッチボタンとして表示された表示例である。タッチボタン1002aはシャッタースピード、1002bは絞り、1002cは露出補正、1002dはISO感度を示すタッチボタンである。さらにタッチシャッターON/OFF切替ボタンを示すタッチボタン1003a、拡大ボタンを示すタッチボタン1003b、Qボタンを示すタッチボタン1003cは、タッチボタンONである場合に表示されるタッチボタンの表示例である。図10(a)を用いて、操作受け付け処理について説明する。シャッタースピードを示すタッチボタン1002bがタッチされると、絞り値の設定画面に遷移する。ISO感度を示すタッチボタン1002bがタッチされると、ISO値の設定画面に遷移する。さらに、シャッタースピード、絞り値、露出補正、ISO感度のそれぞれの設定画面において、タッチ操作及び/または操作部70に含まれる操作部材への操作に応じて各設定値を設定/変更できる。このようにタッチボタンが表示されると、タッチ操作で容易に項目の設定変更を行うことができる。タッチシャッターON/OFF切替ボタン(タッチボタン1003a)がタッチされると、タッチシャッター設定のON/OFFを切り替えることができる。タッチシャッター設定がONの場合にはライブビュー画面上(タッチボタン反応領域を除く)でのタッチによって、タッチ位置に応じたタッチAFの指示と撮影指示とをすることができる。なお、タッチシャッター設定がOFFであっても、タッチAFは行われる。拡大ボタン(タッチボタン1003b)がタッチされると、ライブビューの拡大表示の倍率を変更できる。Qボタン(タッチボタン1003c)がタッチされると、撮影に関する項目の設定変更を受け付けるクイック設定画面へと遷移する。なお、これらのタッチボタンは十字キーを用いたカーソルの移動とSETボタンでの決定操作によっても選択することができる。また、AF位置の設定がされた場合には、タッチ操作のされた位置に基づいてAF処理をする。また、S626におけるタッチ操作に応じた操作受付処理は、S610、S611で説明したタッチ有効/無効切替で無効に設定されていた場合は行わない。また、S626におけるタッチAF以外のタッチ操作に応じた操作受付処理は、タッチ有効に設定されたとしてもタッチロック設定がONの場合には行わない。
S627では、システム制御部50は、Infoボタン68の押下により表示部28に表示する情報表示のパターン切替がされたか否かを判定する。パターン切替がされたと判定した場合は、S628へ進み、そうでない場合は、S606へ進む。パターン切替によっては、図3で説明したパターンの表示の切り替えをすることができる。例えば、パターン1ではアイコン503の示すタッチボタンをOFFに、パターン2ではタッチボタンをONに設定した場合に、パターン1からパターン2への切り替えをすると、タッチボタンのOFFとONを切り替えることができる。言い換えれば、パターン1でもパターン2でも基本撮影情報の表示が設定されている場合には、パターン切替により、基本撮影情報を、タッチを受け付けないガイドとして表示させたり、タッチを受け付けるタッチボタンとして表示させたりすることができる。このように、パターン切替によって、タッチボタンとして表示するか(第一の状態)、情報表示をガイドとして表示するか(第二の状態)を切り替えることはできる。しかし、パターン切替によるガイドとタッチボタンの切り替えをしても、タッチ操作に応じた処理を行うか否かを設定するタッチ操作の有効無効の設定は切り替わらない。すなわち、タッチ操作を有効としている場合に、タッチボタンの設定をOFFにすると、タッチボタンの設定がONの場合に表示されるタッチボタンへタッチに対応する機能は実行されないが、AF位置の設定等のその他のタッチ操作は有効のままである。このようにパターン切り替えによっては、表示項目(ガイド、タッチボタン)を切り替えることができるが、表示不可条件によっては必ずしも次のパターンで表示ONに設定されている表示項目が表示されるわけではない。従って、後述するように表示不可条件によっては、現在のパターンの表示項目と次のパターンの表示項目とが同じ項目になる可能性がある。このような場合に、ユーザは表示が切り替わるまで何度もInfoボタン68を押下しなければならず、表示切替の操作性が低下する可能性がある。また、Infoボタン68を押下して表示を切り替えようとしたユーザは、表示項目が切り替わらないとボタン操作が効いていないと誤解したり、表示切り替えができなくなったと誤解して操作を行わなくなってしまう可能性がある。ユーザが、ボタンが効かないものと誤解して操作を行わなかったり、他の操作を試している間に撮影機会を逃してしまう可能性もある。
よって、以下のS628〜S631の処理では現在のパターンの表示項目と次のパターンの表示項目とを比較し、異なる表示項目であれば次のパターンの表示項目を表示し、そうでなければさらに次のパターンへの切替を検討する。また以下のS628〜S631で説明する各パターンの設定状態は図8に示されるものであり、パターン4は表示しないパターンとして設定されている。
S628では、システム制御部50は、次のパターンの設定状態を不揮発性メモリ56から読み込み、システムメモリ52のパターンを比較領域に書き込む。図9(a)を用いてS622で現在のパターンが1であるとするとライブビュー拡大表示中は撮影基本情報とタッチボタンが共に表示されることを説明した。このときパターン切り替えがされる場合について説明する。図8に示すパターン2の設定状態では、撮影基本情報、撮影詳細情報、タッチボタンが設定されている。しかし、拡大表示中であるので表示不可条件を考慮すると、図9(a)の次のパターンの表示可能項目に示すように、撮影基本情報とタッチボタンとが表示可能項目となる。このように、次のパターンの設定状態をパターン比較領域に書き込む(更新する)。なお、このとき、図9(a)に示す現在のパターンがパターン1である場合には、表示部28には図10(a)に示すような表示項目が表示されているものとする。
S629では、システム制御部50は、現在のパターンの表示可能項目と次のパターンの表示可能項目とが異なるか否かを、S628で書き込んだパターン比較領域を見て判定する。現在のパターンと次のパターンの表示可能項目とが異なると判定した場合は、S630へ進み、そうでない場合は、S628へ戻る。図9(a)のパターン比較領域を比較すると、現在のパターンと次のパターンの表示可能項目が同じなのでこの場合にはNoとなる。すなわち、仮に次のパターン(パターン2)に切り替えたとしても、図10(a)に示す表示のまま表示は変わらない。このとき、図10(e)のように、設定されていたパターンがスキップされたことを示すガイド1004を表示してもよい。S629でNoとなった場合には、S628へ戻りさらに次のパターンの設定状態を読み込み、表示可能項目をS629においてパターン比較領域に書き込む。つまり、パターン1とパターン2の表示可能項目とが同じ場合には、新たにパターン1とパターン3の表示可能項目の比較をする。図9(b)は、ライブビュー拡大表示中に、現在のパターン(パターン1)と次のパターン(パターン3)との表示可能項目を書き込んだパターン比較領域を示している。ここで、図9(b)に示す現在のパターンと次のパターンの表示可能項目は異なるので、S629の判定がYesとなる。つまり、図10(b)に示す次のパターン(パターン3)の表示項目と、図10(a)に示す現在のパターンの表示項目とは異なるので、パターンの切り替えをすると表示項目も切り替わる。またユーザは表示項目(パターン)が切り替わったことを認識することができる。
S630では、システム制御部50は、表示するパターンを切り替え、表示可能項目を次のパターンのものに更新(切り替え)する。続いてS624に進み、更新された表示可能項目に従って表示処理を行う。
さらに、図9(d)、(e)に示すように現在のパターンがパターン3であり、動画の録画中である場合について説明する。現在のパターンの表示可能項目は図9(d)に示すように、撮影基本情報とタッチボタンであり、パターン4は表示されないと設定されているので、パターン1が次のパターンとなる。次のパターン(パターン1)の表示可能項目も、録画中の場合には撮影基本情報とタッチボタンとなるのでS629でNoと判定され、さらに次のパターン(パターン2)を読み込む。パターン2の録画中の表示可能項目は図9(e)に示すように撮影基本情報とタッチボタンであるので、この場合もS629でNoと判定される。すなわち、図8のように各パターンが設定され、録画が開始された場合にはパターン1〜3の全ての表示可能項目が同じになり、パターン切替の指示をしても切り替わる表示が無い状態になる。このような場合には、図10(e)に示す、同じ表示となるため表示モードがスキップされ、切替可能なパターンがないことを示すガイド1005を表示するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、パターン1〜4までの全てのパターンにおいて表示する項目(情報表示の内容)を設定できるとして説明したが、ユーザが表示する項目を設定できるのは全てのパターンでなくてもよい。つまり、例えば切替可能なパターンが4つある場合には、そのうち2つのパターンに予め表示する項目が設定されており、さらに残りの2つにはユーザが表示する項目を設定できるようにしてもよい。予め項目が設定されているパターンの数と、ユーザが設定可能なパターンの数とは上述した例に限らない。
なお、図10を用いて説明した表示処理により表示される表示項目の組み合わせは一例であり、撮影基本情報、撮影詳細情報、タッチボタン、ヒストグラム、水準器はどのような組み合わせであっても設定可能である。
以上、説明した実施形態によれば、表示する項目の切り替えにおいて、現在の表示項目から、現在の表示項目とは異なる表示項目へと操作性良く切り替えることができる。つまり、現在の第一のパターンの表示項目と次の切替候補である第二のパターンの表示項目とが同じ場合には、切替操作があったとしても第二のパターンの表示項目へは切り替えず、現在のパターンの表示項目とは異なる表示項目の第三のパターンへ切り替える。よって、ユーザは現在のパターンの表示項目とは異なる表示項目が表示されるまで何度も切替操作をしなくても、1回の切替操作で表示項目を切り替えることができる。
なお、本実施形態では表示不可条件に当てはまる項目が表示されなくなった場合に、切替操作をしても現在のパターンと次のパターンの表示とが同じになることを防ぐことを説明したが、ユーザが同じ表示項目を連続するパターンで設定した場合にもスキップする。
また、次のパターンの表示項目と現在のパターンの表示項目とが同じ場合には、0.5秒や0.3秒といった時間、表示を切り替えずにライブビュー画像に枠を付けて表示した後に、表示項目を切り替えてもよい。もしくは、黒塗りをした後にもう一度同じ表示項目を表示し、さらに異なる表示項目を表示するようにしてもよい。このように、切替操作が行われたが表示パターンをスキップしたことを示す表示をするとユーザは現在のパターンからいくつか飛んだパターンの表示項目が表示されていることを把握することができる。
シャッタースピード、絞り、ISO感度は互いに撮像の露出を変える要素であるので、まとめてガイドとタッチボタンとの切り替えをする。一方で、Qボタン、拡大ボタン、タッチシャッターは互いに特定の事象へと影響しあう要素ではないので、例えばQボタンのみを表示させたり、拡大ボタンとタッチシャッターのみを表示させたりできるようにしてもよい。
なお、本実施形態では情報表示のパターンを4つとして説明したがこれに限らず、6つや3つでもよい。
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ100に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、表示部に表示する項目の切り替えの制御を行うことのできる電子機器であれば適用可能である。即ち、本発明はパーソナルコンピュータ(PC)や、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレットPC、スマートフォン、投影装置、表示部を有する家電装置等に適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。